JP2003136721A - アクチュエータ装置及びインクジェット式記録ヘッド並びにインクジェット式記録装置 - Google Patents

アクチュエータ装置及びインクジェット式記録ヘッド並びにインクジェット式記録装置

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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡略化し小型化を図ったアクチュエー
タ及びインクジェット式記録ヘッド並びにインクジェッ
ト式記録装置を提供する。 【解決手段】 圧力発生室12が画成されると共に当該
圧力発生室12の一方面側に振動板を介して圧電素子を
有する流路形成基板10を具備するアクチュエータ装置
において、ガラスセラミックス及び窒化アルミニウムか
らなる群から選択される材質からなり流路形成基板10
の圧電素子側に接合される接合部材120を有し、接合
部材120に、外部配線が接続される実装部を圧電素子
とは反対側の領域に設け、且つ一端が接合部材120の
実装部に接続されると共に他端が圧電素子に接続される
駆動用配線を設けることにより、構造を簡略化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を具えた
流路形成基板に駆動用ICを実装したアクチュエータ及
びこれにノズル形成部材を積層したインクジェット式記
録ヘッド並びにインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出するノズル開口と連通す
る圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧
電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧して
ノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式
記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦
振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、た
わみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの
2種類が実用化されている。
【0003】前者は圧電素子の端面を振動板に当接させ
ることにより圧力発生室の容積を変化させることができ
て、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電素子をノズル開口の配列ピッチに一致させて櫛
歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられた
圧電素子を圧力発生室に位置決めして固定する作業が必
要となり、製造工程が複雑であるという問題がある。
【0004】これに対して後者は、圧電材料のグリーン
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作
り付けることができるものの、たわみ振動を利用する関
係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難
であるという問題がある。
【0005】一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消す
べく、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な
圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法
により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発
生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが提案
されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】これによれば圧電素子を振動板に貼付ける
作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、か
つ簡便な手法で圧電素子を作り付けることができるばか
りでなく、圧電素子の厚みを薄くできて高速駆動が可能
になるという利点がある。
【0007】また、この場合、基板として、例えばシリ
コン単結晶基板を用い、圧力発生室やリザーバ等の流路
を異方性エッチングにより形成し、圧力発生室の開口面
積を可及的に小さくして記録密度の向上を図ることが可
能である。
【0008】
【特許文献1】特開平5−286131号公報(第3
欄、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式記録ヘッドでは、何れにしても圧電素子を駆動する
ための半導体集積回路(IC)等が必要であり、インク
ジェット式記録ヘッド近傍に搭載されている。すなわ
ち、従来においては、圧電素子の近傍にICを配置して
ワイヤボンディング等により配線する手法がとられてい
る。
【0010】しかしながら、特に、記録密度の向上に伴
って、IC等の搭載スペース及び各圧電素子とIC等と
の配線のスペースが、記録ヘッドを小型化する上での課
題となる。また、このような課題は、同様な圧電素子を
具備するアクチュエータを搭載したあらゆる装置におい
て存在する。
【0011】本発明はこのような事情に鑑み、構造を簡
略化し小型化を図ったアクチュエータ装置及びインクジ
ェット式記録ヘッド並びにインクジェット式記録装置を
提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、圧力発生室が画成されると共に当該
圧力発生室の一方面側に振動板を介して圧電素子を有す
る流路形成基板を具備するアクチュエータ装置におい
て、前記流路形成基板の前記圧電素子側に接合される接
合部材を有し、該接合部材には、外部配線が接続される
実装部が前記圧電素子とは反対側の領域に設けられ、且
つ一端が前記接合部材の前記実装部に接続されると共に
他端が前記圧電素子に接続される駆動用配線が設けられ
ていることを特徴とするアクチュエータ装置にある。
【0013】かかる第1の態様では、流路形成基板の圧
電素子側に接合される接合部材上に実装部が設けられて
いるため、外部配線との接続構造を省スペース化でき、
小型化、高密度化を実現することができる。
【0014】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記流路形成基板の前記接合部材側の表面には前記
圧電素子の駆動用電極に接続する接点部が配される一
方、前記接合部材の前記流路形成基板側の表面には前記
駆動用配線の前記他端の接続部が前記接点部に対応して
配されており、前記接点部と前記接続部とが圧着接合さ
れていることを特徴とするアクチュエータ装置にある。
【0015】かかる第2の態様では、流路形成基板と接
合部材とを接合することにより、各圧電素子との配線接
続が行われ、組立が容易となる。
【0016】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記駆動用配線が、前記接合部材内に設けら
れていることを特徴とするアクチュエータ装置にある。
【0017】かかる第3の態様では、駆動用配線を設け
るスペースを確保する必要がなく、確実に小型化、高密
度化を実現することができる。
【0018】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記接合部材には、前記圧電素子に対
応する領域に、当該接合部材を貫通して外部と連通する
連通孔が設けられ、前記駆動用配線が当該連通孔を介し
て設けられていることを特徴とするアクチュエータ装置
にある。
【0019】かかる第4の態様では、駆動用配線が連通
孔を介して、容易に外部配線との接続が行われる。
【0020】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、前記駆動用配線が、ワイヤボンディングによって形
成されていることを特徴とするアクチュエータ装置にあ
る。
【0021】かかる第5の態様では、駆動用配線を容易
に形成することができる。
【0022】本発明の第6の態様は、第4の態様におい
て、前記駆動用配線が、薄膜によって形成されているこ
とを特徴とするアクチュエータ装置にある。
【0023】かかる第6の態様では、駆動用配線を容易
に接続することができる。
【0024】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
の態様において、前記接合部材の前記圧電素子と反対側
の領域には、前記圧電素子を駆動するための半導体集積
回路である駆動回路が搭載され、前記駆動用配線と前記
実装部との間に当該駆動回路が接続されていることを特
徴とするアクチュエータ装置にある。
【0025】かかる第7の態様では、流路形成基板と接
合部材とを接合するだけで、アクチュエータ装置を構成
することができ、省スペース化を図ることができる。ま
た、駆動回路として半導体集積回路を用いれば、接合部
材に容易に搭載できる。
【0026】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
のアクチュエータ装置の前記流路形成基板の他方面側
に、前記圧力発生室に連通するノズル開口を有するノズ
ル形成部材が接合されていることを特徴とするインクジ
ェット式記録ヘッドにある。
【0027】かかる第8の態様では、接合部材上に実装
部が設けられているため、インクジェット式記録ヘッド
の小型化、高密度化を実現できる。
【0028】本発明の第9の態様は、第8の態様におい
て、前記流路形成基板がシリコン単結晶基板からなり、
前記接合部材が前記シリコン単結晶基板の線膨張係数と
近い線膨張係数を有する材質で形成されていることを特
徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0029】かかる第9の態様では、環境温度が変化し
ても、圧電素子に余計な応力等が発生することがない。
【0030】本発明の第10の態様は、第8又は9の態
様において、前記接合部材が、ガラスセラミックス及び
窒化アルミニウムからなる群から選択される材質からな
ることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
【0031】かかる第10の態様では、温度変化に強い
インクジェット式記録ヘッドとなる。
【0032】本発明の第11の態様は、第8〜10の何
れかの態様において、前記ノズル形成部材が前記流路形
成基板と略同一材料で形成されていることを特徴とする
インクジェット式記録ヘッドにある。
【0033】かかる第11の態様では、ノズルプレート
の接合が容易になり、製造工程を簡略化することができ
る。
【0034】本発明の第12の態様は、第8の態様にお
いて、前記流路形成基板と前記ノズル形成部材とがセラ
ミックスで形成され、前記圧電素子の各層がグリーンシ
ート貼付又は印刷により形成されていることを特徴とす
るインクジェット式記録ヘッドにある。
【0035】かかる第12の態様では、ヘッドチップを
容易に製造することができる。
【0036】本発明の第13の態様は、第8〜12の何
れかの態様において、前記流路形成基板には前記圧力発
生室に連通されるリザーバが画成され、前記ノズル形成
部材は前記ノズル開口を有するノズルプレートであるこ
とを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0037】かかる第13の態様では、ノズル開口から
インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを容易に
実現できる。
【0038】本発明の第14の態様は、第8〜12の何
れかの態様において、前記ノズル形成部材は、前記圧力
発生室にインクを供給する共通インク室と、前記圧力発
生室と前記ノズル開口とを連通する流路とを形成する流
路ユニットであることを特徴とするインクジェット式記
録ヘッドにある。
【0039】かかる第14の態様では、流路ユニットを
介してノズル開口からインクが吐出される。
【0040】本発明の第15の態様は、第8〜12の何
れかの態様において、前記流路形成基板の前記圧電素子
側の表面には前記圧力発生室に連通するインク供給口が
開口し、一方、前記接合部材には、前記インク供給口に
対向して相互に連通するインク供給流路が設けられてい
ることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
【0041】かかる第15の態様では、接合部材がイン
ク供給用の部材を兼ね、さらに小型化を図ることができ
る。
【0042】本発明の第16の態様は、第8〜15の何
れかの態様のインクジェット式記録ヘッドを具備するこ
とを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0043】かかる第16の態様では、ヘッドの構造を
簡略化して、製造コストを低減したインクジェット式記
録装置を実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明を一実施形態に基づ
いて詳細に説明する。 (実施形態1)図1は、本発明の一実施形態に係るイン
クジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2
は、その1つの圧力発生室の長手方向におけるそれぞれ
の断面構造を示す図である。図示するように、流路形成
基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコ
ン単結晶基板からなる。流路形成基板10としては、通
常、150〜300μm程度の厚さのものが用いられ、
望ましくは180〜280μm程度、より望ましくは2
20μm程度の厚さのものが好適である。これは、隣接
する圧力発生室間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を
高くできるからである。
【0045】流路形成基板10の一方の面は開口面とな
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ0.1〜2μmの弾性膜50が形成
されている。一方、流路形成基板10の開口面には、シ
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
複数の隔壁11により区画された圧力発生室12の列1
3が2列と、各圧力発生室12に対応するリザーバ14
と、各圧力発生室12と各リザーバ14とを一定の流体
抵抗で連通するインク供給口15がそれぞれ形成されて
いる。なお、各リザーバ14に対応する弾性膜50に
は、外部から当該リザーバ14にインクを供給するため
のインク導入口16が形成されている。
【0046】ここで、異方性エッチングは、シリコン単
結晶基板のエッチングレートの違いを利用して行われ
る。例えば、本実施形態では、シリコン単結晶基板をK
OH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に侵食されて
(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1
の(111)面と約70度の角度をなし且つ上記(11
0)面と約35度の角度をなす第2の(111)面とが
出現し、(110)面のエッチングレートと比較して
(111)面のエッチングレートが約1/180である
という性質を利用して行われる。かかる異方性エッチン
グにより、二つの第1の(111)面と斜めの二つの第
2の(111)面とで形成される平行四辺形状の深さ加
工を基本として精密加工を行うことができ、圧力発生室
12を高密度に配列することができる。
【0047】本実施形態では、各圧力発生室12の長辺
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。ここで、弾性膜50は、
シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵
される量がきわめて小さい。また各圧力発生室12の一
端に連通する各インク供給口15は、圧力発生室12よ
り浅く形成されている。すなわち、インク供給口15
は、シリコン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチン
グ(ハーフエッチング)することにより形成されてい
る。なお、ハーフエッチングは、エッチング時間の調整
により行われる。
【0048】また、流路形成基板10の開口面側には、
各圧力発生室12のインク供給口15とは反対側に連通
するノズル開口17が穿設されたノズルプレート18が
接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。な
お、ノズルプレート18は、厚さが例えば、0.1〜1
mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜
4.5[×10−6/℃]であるガラスセラミックス、
又は不錆鋼などからなる。ノズルプレート18は、一方
の面で流路形成基板10の一面を全面的に覆い、シリコ
ン単結晶基板を衝撃や外力から保護する補強板の役目も
果たす。また、ノズルプレート18は、流路形成基板1
0と略同一材料、言換えれば熱膨張係数が略同一の材料
で形成するようにしてもよい。この場合には、流路形成
基板10とノズルプレート18との熱による変形が略同
一となるため、熱硬化性の接着剤等を用いることがで
き、両者を容易に接合することができる。
【0049】ここで、インク滴吐出圧力をインクに与え
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口17の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口17は数十μmの径で精度よく形成する必要が
ある。
【0050】一方、流路形成基板10の開口面とは反対
側の弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.2μmの
下電極膜60と、厚さが例えば、約1μmの圧電体膜7
0と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80と
が、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子30
0を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極
膜60、圧電体膜70、及び上電極膜80を含む部分を
いう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極
を共通電極とし、他方の電極及び圧電体膜70を各圧力
発生室12毎にパターニングして構成する。そして、こ
こではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体
膜70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電
歪みが生じる部分を圧電体能動部320という。本実施
形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極と
し、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としてい
るが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障は
ない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体
能動部が形成されていることになる。また、ここで、圧
電素子300と該圧電素子300の駆動により変位を生
じさせる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称す
る。なお、上述した例では、弾性膜50及び下電極膜6
0が振動板として作用するが、下電極膜が弾性膜を兼ね
るようにしてもよい。
【0051】ここで、シリコン単結晶基板からなる流路
形成基板10上に、圧電体膜70等を形成するプロセス
を図3を参照しながら説明する。図3(a)に示すよう
に、まず、流路形成基板10となるシリコン単結晶基板
のウェハを約1100℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シ
リコンからなる弾性膜50を形成する。次に、図3
(b)に示すように、スパッタリングで下電極膜60を
形成する。下電極膜60の材料としては、Pt等が好適
である。これは、スパッタリング法やゾル−ゲル法で成
膜する後述の圧電体膜70は、成膜後に大気雰囲気下又
は酸素雰囲気下で600〜1000℃程度の温度で焼成
して結晶化させる必要があるからである。すなわち、下
電極膜60の材料は、このような高温、酸化雰囲気下で
導電性を保持できなければならず、殊に、圧電体膜70
としてPZTを用いた場合には、PbOの拡散による導
電性の変化が少ないことが望ましく、これらの理由から
Ptが好適である。
【0052】次に、図3(c)に示すように、圧電体膜
70を成膜する。この圧電体膜70の成膜にはスパッタ
リング法を用いることもできるが、本実施形態では、金
属有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾
燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化
物からなる圧電体膜70を得る、いわゆるゾル−ゲル法
を用いている。圧電体膜70の材料としては、チタン酸
ジルコン酸鉛(PZT)系の材料がインクジェット式記
録ヘッドに使用する場合には好適である。次に、図3
(d)に示すように、上電極膜80を成膜する。上電極
膜80は、導電性の高い材料であればよく、Al、A
u、Ni、Pt等の多くの金属や、導電性酸化物等を使
用できる。本実施形態では、Ptをスパッタリングによ
り成膜している。
【0053】次に、図3(e)に示すように、各圧力発
生室12それぞれに対して圧電素子を配設するように、
上電極膜80及び圧電体膜70のパターニングを行う。
図3(e)では圧電体膜70を上電極膜80と同一のパ
ターンでパターニングを行った場合を示しているが、上
述したように、圧電体膜70は必ずしもパターニングを
行う必要はない。これは、上電極膜80のパターンを個
別電極として電圧を印加した場合、電界はそれぞれの上
電極膜80と、共通電極である下電極膜60との間にか
かるのみで、その他の部位には何ら影響を与えないため
である。しかしながら、この場合には、同一の排除体積
を得るためには大きな電圧印加が必要となるため、圧電
体膜70もパターニングするのが好ましい。また、この
後、下電極膜60をパターニングして、例えば、圧力発
生室12の両側境界部近傍の腕部を除去するようにして
もよく、これにより、変位量を向上することができる。
【0054】ここで、パターニングは、レジストパター
ンを形成した後、エッチング等を行うことにより実施す
る。レジストパターンは、例えば、ネガレジストをスピ
ンコートなどにより塗布し、所定形状のマスクを用いて
露光・現像・ベークを行うことにより形成する。なお、
勿論、ネガレジストの代わりにポジレジストを用いても
よい。また、エッチングは、ドライエッチング装置、例
えば、イオンミリング装置を用いて二酸化シリコン膜か
らなる弾性膜50が露出するまで行う。なお、エッチン
グ後には、レジストパターンをアッシング装置等により
除去する。また、ドライエッチング法としては、イオン
ミリング法以外に、反応性エッチング法等を用いてもよ
い。また、ドライエッチングの代わりにウェットエッチ
ングを用いることも可能であるが、ドライエッチング法
と比較してパターニング精度が多少劣り、上電極膜80
の材料も制限されるので、ドライエッチングを用いるの
が好ましい。
【0055】以上が膜形成プロセスである。このように
して膜形成を行った後、図3(f)に示すように、前述
したアルカリ溶液によるシリコン単結晶基板の異方性エ
ッチングを行い、圧力発生室12等を形成する。なお、
以上説明した一連の膜形成及び異方性エッチングは、一
枚のウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス
終了後、図1に示すような一つのチップサイズの流路形
成基板10毎に分割する。そして、このような流路形成
基板10及びノズルプレート18からなるヘッドチップ
は、本実施形態では、図4及び図5に示すように、流路
形成基板に接合される接合部材であり、ヘッドチップを
構造的に保持固定する固定部材120に固定される。な
お、図4は、分解斜視図、図5は、平面図及び断面図で
ある。
【0056】固定部材120は、流路形成基板10の線
膨張係数に近い線膨張係数を有するガラスセラミック
ス、窒化アルミニウムなどの材質からなり、一方面に流
路形成基板10を保持するための凹部121を有する。
凹部121は、ヘッドチップを保持する大きさを有すれ
ばよいが、ヘッドチップの周囲に嵌合して周囲からも保
持するような大きさとしてもよい。凹部121内の流路
形成基板10の接合位置には、各圧力発生室12に対向
する上電極膜80のパターンに対向する配線パターン1
30が形成され、この配線パターン130の一端部13
1には、異方性導電接着剤135を介して、それぞれ上
電極膜80の端部80aが接合されている。一方、配線
パターン130は、固定部材120を貫通して反対面ま
で延設されており、他端部がIC配線部132となって
いる。
【0057】また、固定部材120の他端面には、凹部
122が形成され、凹部122内には、駆動用IC14
0が実装されている。そして、駆動用IC140の各端
子141とこれらに対応するIC配線部132とはワイ
ヤボンディング145により接続されている。なお、駆
動用IC140及びワイヤボンディング145は、モー
ルド150により覆われている。
【0058】また、固定部材120の凹部122の両
側、流路形成基板10のインク導入口16に対向する位
置には、貫通溝であるインク供給路125が形成されて
おり、各インク導入口16に対応する貫通孔161を有
し、各インク導入口16とインク供給路125とを連通
する流路シール材160が、固定部材120と流路形成
基板10との間に設けられている。なお、インク供給路
125の他端側には、図示しないインク供給手段が設け
られるようになっている。さらに、固定部材120に
は、駆動用IC140に信号を供給するための配線が施
されており、当該配線の一端部が駆動用端子170とな
っている。そして、駆動用端子170には、外部装置と
の接続のためのフレキシブルプリント回路180が接続
されるようになっている。
【0059】このように構成したインクジェット式記録
ヘッドは、図示しない外部インク供給手段とインク供給
路125を介して接続されたインク導入口16からイン
クを取り込み、リザーバ14からノズル開口17に至る
まで内部をインクで満たした後、図示しない外部装置か
らの信号により駆動用IC140が出力した記録信号に
従い、下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加
し、弾性膜50と圧電体膜70とをたわみ変形させるこ
とにより、圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口
17からインク滴が吐出する。
【0060】以上説明した本実施形態では、ヘッドチッ
プを保持固定する固定部材120で外部配線との接続を
行うようにしたので、比較的容易にインクジェット式記
録ヘッドを製造することができる。また、駆動用IC1
40を実装することにより、容易にインクジェット式記
録ヘッドを製造することができ、また、実装の省スペー
ス化を図ることができる。さらに、固定部材120を流
路形成基板10の線膨張係数と近似する線膨張係数を有
する材質で形成したことにより、環境温度が変化しても
圧電素子に余計な応力を発生させることがない。
【0061】(実施形態2)図6に、実施形態2に係る
インクジェット式記録ヘッドの断面を示す。本実施形態
は、駆動用IC140の固定部材120の配線パターン
との接続をワイヤボンディングではなく、バンプを介し
て行うようにした以外は、上述した実施形態と同様であ
る。すなわち、本実施形態では、図6に示すように、駆
動用IC140Aは配線用のバンプ141を有し、固定
部材120の配線パターン130のIC配線部132に
直接、熱圧着、超音波圧着等により接合することにより
実装することができる。なお、配線部132側にバンプ
を設けてもよく、勿論、駆動用ICの実装方法は、これ
らに限定されないことは言うまでもない。
【0062】(実施形態3)図7は、実施形態3に係る
インクジェット式記録ヘッドの断面図である。本実施形
態では、図7に示すように、圧電素子300は、基本的
には圧力発生室12に対向する領域に設けられ、ノズル
開口17とは反対側の端部からインク供給口15に対向
する領域まで延設されている。また、固定部材120A
の圧電素子300の端部近傍に対応する領域には、幅方
向に並設された複数の圧力発生室12に亘って、貫通溝
126が形成されている。そして、上電極膜80のノズ
ル開口17とは反対側の端部近傍と、固定部材120A
の上面に設けられたIC配線部132とをこの貫通溝1
26を介してワイヤボンディングによって形成された連
結配線146で接続して、圧電素子300と駆動用IC
140とを接続するようにした以外、実施形態1と同様
である。
【0063】このような構成では、固定部材120Aに
貫通溝126を設けるようにしたので、上電極膜80と
IC配線部132とを接続する連結配線146をワイヤ
ボンディングで形成することができ、圧電素子300と
駆動用IC140とを比較的容易に接続することができ
る。また、勿論、上述の実施形態と同様に、駆動用IC
の実装の省スペース化を図ることができる。
【0064】なお、本実施形態では、連結配線146を
設けるために、固定部材120Aに複数の圧力発生室1
2に亘って貫通溝126を設けるようにしたが、これに
限定されず、例えば、各圧力発生室12毎に独立した貫
通孔としてもよい。また、その大きさも、特に限定され
ず、少なくともワイヤボンディング146を形成可能な
大きさであればよい。
【0065】(実施形態4)図8は、実施形態4に係る
インクジェット式記録ヘッドの断面図である。本実施形
態では、図8に示すように、固定部材120Bの圧電素
子300側の開口部分に、各圧電素子300に対応して
配線パターン130Aが形成され、この配線パターン1
30Aと上電極膜80とが異方性導電接着剤135を介
して接合されている。そして、配線パターン130Aと
IC配線部132とを接続する連結配線146Aを固定
部材120Bの圧電素子300とは反対側の表面及び貫
通溝126Aの内面とに設けられた薄膜で形成するよう
にした以外は、実施形態3と同様である。この連結配線
146Aの材質は、特に限定されず、導電性を有する材
料であればよいが、例えば、本実施形態では、Au及び
Tiを用いて、二層構造の配線とした。
【0066】また、このような貫通溝126A及び連結
配線146Aの形成方法としては、特に限定されない
が、本実施形態では、以下の方法で形成した。なお、図
9は、貫通溝及び駆動用配線の製造工程を示す圧力発生
室12の長手方向の要部断面図であり、図10は、図9
のA−A’断面図である。まず、図9(a)に示すよう
に、固定部材120Bの圧電素子300側に配線パター
ン130Aを設ける。そして、この配線パターン130
Aに対応する領域の固定部材120Bを、上述した圧力
発生室12の形成と同様に、圧電素子300とは反対側
の面から異方性エッチングによって貫通溝126Aを形
成する。このとき、貫通溝126Aの連結配線146A
が形成される面が傾斜面127となるようにエッチング
する。
【0067】次いで、図9(b)に示すように、固定部
材120Bの表面及び貫通溝126Aの傾斜面127
に、例えば、スパッタリングにより、連結配線146A
を構成する配線膜147を略一様の厚さで成膜する。次
いで、図9(c)及び図10に示すように、配線膜14
7をパターニングして、各圧電素子300毎に独立して
配線パターン130AとIC配線部132とを接続する
連結配線146Aを形成する。
【0068】このように、貫通溝126Aに傾斜面12
7を設けて、連結配線146Aとなる配線膜147を成
膜してパターニングすることにより、貫通溝126Aの
内面にも容易に連結配線146Aを形成することができ
る。したがって、記録ヘッドの製造工程を簡略化するこ
とができ、製造効率を向上することができる。なお、本
実施形態では、この連結配線146AとIC配線部13
2とを別部材として形成したが、これに限定されず、例
えば、連結配線146Aの端部がIC配線部132を兼
ねるようにしてもよい。
【0069】(実施形態5)図11は、実施形態5に係
るインクジェット式記録ヘッドの要部断面図である。本
実施形態は、流路形成基板10の圧電素子300側に接
合される接合部材として、固定部材120ではなく、リ
ザーバの少なくとも一部を構成する空間を有するリザー
バ形成基板190が接合され、このリザーバ形成基板1
90の圧電素子300とは反対側の領域に駆動用集積回
路140を設けた例である。詳しくは、図11に示すよ
うに、本実施形態の流路形成基板10には、圧力発生室
12と、リザーバ形成基板190のリザーバ部191に
連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザ
ーバ195の一部を構成する連通部19とが形成され、
この連通部19は各圧力発生室12の長手方向一端部と
それぞれインク供給口15Aを介して一定の流路抵抗と
なるように連通されている。
【0070】この流路形成基板10の圧電素子300側
には、リザーバ形成基板190と封止板200とが接合
されている。リザーバ形成基板190は、リザーバ19
5の少なくとも一部を構成するリザーバ部191を有
し、流路形成基板10の連通部19と連通されてリザー
バ195を構成し、一方面を封止板200によって封止
されている。なお、リザーバ195に対向する領域の封
止板200は他の部分の厚さよりも薄く形成されて可撓
性を有する可撓部195aとなっており、この可撓部1
95aが変形することにより、リザーバ195の内部圧
力の変化を吸収する。また、本実施形態では、この封止
板200は、リザーバ形成基板190のリザーバ195
に対応する領域近傍のみに形成されており、他の部分は
リザーバ形成基板190の表面が露出されている。ま
た、リザーバ195には、封止板200及びリザーバ形
成基板190を貫通して形成されたインク導入口201
及びインク導入路192によって外部と連通されてお
り、これらインク導入口201及びインク導入路192
を介して外部からインクが供給される。
【0071】一方、リザーバ形成基板190の圧電素子
300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻
害しない程度の空間を確保した状態で、その空間を密封
可能な圧電素子保持部193が設けられ、圧電素子30
0の少なくとも圧電体能動部320は、この圧電素子保
持部193内に密封されている。また、リザーバ形成基
板190には、上述した固定部材120の場合と同様
に、圧電素子300の上電極膜80に対向する領域に、
圧力発生室12の列に亘って延びる貫通溝194が形成
されている。そして、各圧電素子300の上電極膜80
からリザーバ形成基板190上に設けられたIC配線部
132に、貫通溝194を介してワイヤボンディングに
よって連結配線146が延設されている。
【0072】このように、流路形成基板10に接合され
たリザーバ形成基板190上に、駆動用集積回路140
を実装して、圧電素子300と接続すると共に外部配線
との接続を行うことにより、上述の実施形態と同様に、
容易にインクジェット式記録ヘッドを構成することがで
き、また、実装の省スペース化を図ることができる。な
お、本実施形態では、連結配線146をワイヤボンディ
ングによって形成するようにしたが、これに限定され
ず、例えば、実施形態4と同様に、IC配線部と配線パ
ターンとの間に薄膜からなる連結配線を形成するように
してもよい。また、このような薄膜からなる連結配線を
用いる場合には、例えば、図12に示すように、配線パ
ターンを設けずに、連結配線146Aを上電極膜80に
直接接合するようにしてもよい。
【0073】(他の実施形態)以上、本発明の実施形態
を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構
成は上述したものに限定されるものではない。例えば、
上述の実施形態では、流路形成基板10に接合される接
合部材である固定部材又はリザーバ形成基板上に駆動用
集積回路を搭載するようにしたが、これに限定されず、
例えば、これらの接合部材上に直接駆動回路を形成する
ようにしてもよい。これにより、駆動用集積回路を別に
実装する必要がなくなり、製造コストをさらに低減する
ことができる。
【0074】また、例えば、上述の実施形態では、接合
部材内に駆動用配線を設けるようにしたが、これに限定
されず、例えば、接合部材の外面に駆動用配線を延設す
るようにしてもよい。何れにしても、接合部材上に駆動
用集積回路を実装することにより、あるいは駆動回路を
形成することにより、ヘッドの小型化、高密度化を実現
することができる。また、例えば、上述の各実施形態で
は、接合部材上に、駆動用集積回路を実装するようにし
たが、これに限定されず、例えば、駆動用集積回路を実
装せずに、フレキシブルケーブル等の外部配線等と接続
するようにしてもよい。このような構成によっても、流
路形成基板等の寸法を小さくすることができ、記録ヘッ
ドを小型化することができる。さらに、例えば、上述し
た実施形態1〜4では、流路形成基板10に圧力発生室
12と共にリザーバ14を形成したタイプのヘッドチッ
プを固定部材に接合するようにしたが、これに限定され
ず、共通インク室を別部材で形成する流路ユニットを流
路形成基板10に重ねて設けたタイプのヘッドチップを
固定部材に接合するようにしてもよい。
【0075】このように構成した実施形態に係るヘッド
チップの分解斜視図を図13に、そのヘッドチップを用
いたヘッドの断面図を図14に示す。この実施形態で
は、ノズル開口17Aが穿設されたノズルプレート18
Aと流路形成基板10Aとの間に、封止板200、共通
インク室形成板210、薄肉板220及びインク室側板
230が挟持され、これらを貫通するように、圧力発生
室12Aとノズル開口17Aとを連通するノズル連通口
31が配されている。すなわち、封止板200、共通イ
ンク室形成板210および薄肉板220とで共通インク
室32が画成され、各圧力発生室12Aと共通インク室
32とは、封止板200に穿設されたインク連通孔33
を介して連通されている。また、封止板200には供給
インク室32に外部からインクを導入するためのインク
導入孔16Aも穿設されている。また、薄肉板220と
ノズルプレート18Aとの間に位置するインク室側板2
30には各供給インク室32に対向する位置に貫通部3
5が形成されており、インク滴吐出の際に発生するノズ
ル開口17Aと反対側へ向かう圧力を、薄肉板220が
吸収するのを許容するようになっており、これにより、
他の圧力発生室12Aに、共通インク室32を経由して
不要な正又は負の圧力が加わるのを防止することができ
る。なお、薄肉板220とインク室側板230とは一体
に形成されてもよい。このように形成されたヘッドチッ
プは、図8に示すように、上述した実施形態と同様に固
定部材120に固定される。
【0076】以上説明した各実施形態は、成膜及びリソ
グラフィプロセスを応用することにより製造できる薄膜
型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論こ
れに限定されるものではなく、例えば、結晶成長により
圧電体膜を形成するもの等としてもよい。また、例え
ば、基板をセラミックシートを積層して圧力発生室を形
成するものとし、グリーンシートを貼付もしくはスクリ
ーン印刷等により圧電体膜を形成するものとしてもよ
い。さらに、各種の構造のインクジェット式記録ヘッド
に本発明を採用することができる。さらに、上述した各
実施形態では、上電極膜を固定部材の配線パターンに直
接接続したが、上電極膜に接続するリード電極を介して
接続するようにしてもよい。このように、本発明は、そ
の趣旨に反しない限り、種々の構造のインクジェット式
記録ヘッドに応用することができる。
【0077】また、これら各実施形態のインクジェット
式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するイン
ク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成し
て、インクジェット式記録装置に搭載される。図15
は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図
である。図15に示すように、インクジェット式記録ヘ
ッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、イン
ク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱
可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1B
を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられ
たキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。
この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それ
ぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐
出するものとしている。そして、駆動モータ6の駆動力
が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介
してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニ
ット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ
軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリ
ッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示し
ない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体で
ある記録シートSがプラテン8上を搬送されるようにな
っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係るヘッドチップの分解斜視図
である。
【図2】 実施形態1に係るヘッドチップの断面図であ
る。
【図3】 実施形態1の薄膜製造工程を示す断面図であ
る。
【図4】 実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図で
ある。
【図5】 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断
面図である。
【図6】 実施形態2に係る記録ヘッドの断面図であ
る。
【図7】 実施形態3に係る記録ヘッドの断面図であ
る。
【図8】 実施形態4に係る記録ヘッドの断面図であ
る。
【図9】 実施形態4に係る連結配線の製造工程を示す
断面図である。
【図10】 実施形態4に係る連結配線の製造工程を示
す断面図である。
【図11】 実施形態5に係る記録ヘッドの断面図であ
る。
【図12】 実施形態5に係る記録ヘッドの変形例を示
す断面図である。
【図13】 他の実施形態に係るヘッドチップの分解斜
視図である。
【図14】 他の実施形態に係る記録ヘッドの断面図で
ある。
【図15】 一実施形態に係る記録装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 14 リ
ザーバ、 15 インク供給口、 16 インク導入
口、 17 ノズル開口、 18 ノズルプレート、
50 弾性膜、 60 下電極膜、 70 圧電体膜、
80 上電極膜 120 固定部材、 130 配線パターン、 14
0,140A 駆動用IC、 160 流路シール材、
170 駆動用端子、 180 フレキシブルプリン
ト回路、 190 リザーバ形成基板、 200 封止
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/187 H01L 41/18 101Z 41/22 Fターム(参考) 2C057 AF34 AF93 AG83 AG85 AG86 AG89 AG91 AK07 AQ02 AR14 BA03 BA14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生室が画成されると共に当該圧力
    発生室の一方面側に振動板を介して圧電素子を有する流
    路形成基板を具備するアクチュエータ装置において、 前記流路形成基板の前記圧電素子側に接合される接合部
    材を有し、該接合部材には、外部配線が接続される実装
    部が前記圧電素子とは反対側の領域に設けられ、且つ一
    端が前記接合部材の前記実装部に接続されると共に他端
    が前記圧電素子に接続される駆動用配線が設けられてい
    ることを特徴とするアクチュエータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記流路形成基板の
    前記接合部材側の表面には前記圧電素子の駆動用電極に
    接続する接点部が配される一方、前記接合部材の前記流
    路形成基板側の表面には前記駆動用配線の前記他端の接
    続部が前記接点部に対応して配されており、前記接点部
    と前記接続部とが圧着接合されていることを特徴とする
    アクチュエータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記駆動用配
    線が、前記接合部材内に設けられていることを特徴とす
    るアクチュエータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記接
    合部材には、前記圧電素子に対応する領域に、当該接合
    部材を貫通して外部と連通する連通孔が設けられ、前記
    駆動用配線が当該連通孔を介して設けられていることを
    特徴とするアクチュエータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記駆動用配線が、
    ワイヤボンディングによって形成されていることを特徴
    とするアクチュエータ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記駆動用配線が、
    薄膜によって形成されていることを特徴とするアクチュ
    エータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記接
    合部材の前記圧電素子と反対側の領域には、前記圧電素
    子を駆動するための半導体集積回路である駆動回路が搭
    載され、前記駆動用配線と前記実装部との間に当該駆動
    回路が接続されていることを特徴とするアクチュエータ
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかのアクチュエータ
    装置の前記流路形成基板の他方面側に、前記圧力発生室
    に連通するノズル開口を有するノズル形成部材が接合さ
    れていることを特徴とするインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記流路形成基板が
    シリコン単結晶基板からなり、前記接合部材が前記シリ
    コン単結晶基板の線膨張係数と近い線膨張係数を有する
    材質で形成されていることを特徴とするインクジェット
    式記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、前記接合部
    材が、ガラスセラミックス及び窒化アルミニウムからな
    る群から選択される材質からなることを特徴とするイン
    クジェット式記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10の何れかにおいて、前
    記ノズル形成部材が前記流路形成基板と略同一材料で形
    成されていることを特徴とするインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  12. 【請求項12】 請求項8において、前記流路形成基板
    と前記ノズル形成部材とがセラミックスで形成され、前
    記圧電素子の各層がグリーンシート貼付又は印刷により
    形成されていることを特徴とするインクジェット式記録
    ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12の何れかにおいて、前
    記流路形成基板には前記圧力発生室に連通されるリザー
    バが画成され、前記ノズル形成部材は前記ノズル開口を
    有するノズルプレートであることを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項8〜12の何れかにおいて、前
    記ノズル形成部材は、前記圧力発生室にインクを供給す
    る共通インク室と、前記圧力発生室と前記ノズル開口と
    を連通する流路とを形成する流路ユニットであることを
    特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  15. 【請求項15】 請求項8〜12の何れかにおいて、前
    記流路形成基板の前記圧電素子側には前記圧力発生室に
    連通するインク供給口が開口し、一方、前記接合部材に
    は、前記インク供給口に対向して相互に連通するインク
    供給流路が設けられていることを特徴とするインクジェ
    ット式記録ヘッド。
  16. 【請求項16】 請求項8〜15の何れかのインクジェ
    ット式記録ヘッドを具備することを特徴とするインクジ
    ェット式記録装置。
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