JP2003136202A - 成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製造方法 - Google Patents

成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製造方法

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JP2003136202A
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Takanori Matsui
孝憲 松井
Masaaki Kato
公明 加藤
Hiroaki Kikuchi
弘明 菊池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】航空機ジェットエンジンなどのガスタービンに
用いる鍛造部品、例えば、タービンディスク、タービンシ
ャフトなどを製造するための素材となる成分偏析が小さ
くかつ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴッ
トの製造方法を提供する。 【解決手段】高周波真空溶解いて得られたVIMインゴ
ットまたは高周波真空溶解したのちエレクトロスラグ再
溶解して得られたESRインゴット2を電子ビーム3で
再溶解してNi基超合金溶湯の浅いプール5を形成し、
得られたNi基超合金溶湯の浅いプール5に電子ビーム
4を断続的に照射した後ただちに凝固させることを特長
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、航空機ジェット
エンジンなどのガスタービンに用いる鍛造部品、例えば、
タービンディスク、タービンシャフトなどを製造するた
めの素材となる成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶粒
からなるNi基超合金インゴットの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、航空機ジェットエンジンにおけ
るタービンディスク、タービンシャフトなどの鍛造部品
の破壊はエンジンの致命的故障につながり、多くの人命
を失うことになるところから、この部分の製造には特に
注意が払われている。これらタービンディスク、タービ
ンシャフトなどの鍛造部品を製造するための合金とし
て、現在、高温強度、高温耐食性に優れたNi基超合金
(スーパーアロイ)が使用されている。このNi基超合
金の具体的なものとしては、Udimet720LI
(商標名、成分組成=Cr:16.0%,Co:14.
7%,Mo:3.0%,W:1.3%,Al:2.5
%,Ti:5.0%,C:0.03%,B:0.03
%,Zr:0.03%,Ni:残部)(但し、%は質量
%)などが知られている。 そして、これらタービンディスク、タービンシャフトな
どの鍛造部品を製造するには、Ni基超合金を高周波真
空溶解し真空鋳造して得られたインゴット(以下、「VI
Mインゴット」という)またはVIMインゴットをさら
にエレクトロスラグ再溶解してインゴット(以下、「E
SRインゴット」という)を作製し、このVIMインゴ
ットまたはESRインゴットを真空アーク再溶解するこ
とにより不純物、介在物などの少ないインゴットを作
り、このインゴットを分塊鍛造した後さらに鍛造を繰り
返し行ない、成分偏析が小さくかつ均一微細な組織を有
するビレットを作り、このビレットを所定の形状に型鍛
造し、最後に時効などの熱処理を施すことにより作られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記VIMインゴット
またはESRインゴットを真空アーク再溶解することに
より得られたNi基超合金インゴットは、結晶組織が粗
大となることは避けられず、またインゴットの中心部と
外周部とで成分組成に差が生じて成分偏析が比較的大き
くなり、特にAlおよびTiを多く含むγ´相の体積率
の高いNi基超合金には成分偏析が顕著に現れる。 そのため、この従来の方法で得られたNi基超合金イン
ゴットは、分塊鍛造した後さらに多くの鍛造を繰り返し
行うことにより成分偏析を少なくしかつ均一微細な結晶
粒を有するビレットを作製し、このビレットをジェット
エンジンの鍛造部品の素材として使用していた。 しかし、このNi基超合金インゴットから成分偏析を解
消し均一微細化した組織を有するビレットを製造するに
は鍛造回数を多くしなければならず、時間とコストがか
かる。そのために、成分偏析が小さくかつ均一微細な結
晶粒からなるNi基超合金インゴットを予め作製し、鍛
造回数を減らす試みがなされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らも、
成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶粒からなるNi基
超合金インゴットを製造すべく研究を行なった。その結
果、VIMインゴットまたはESRインゴットを電子ビ
ーム再溶解してNi基超合金溶湯の浅いプールを形成
し、この浅い溶湯プールに電子ビームをパルス状に断続
的に照射した後ただちに凝固させると、インゴットの中
心部と周辺部との成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶
粒からなるNi基超合金インゴットが得られ、このよう
にして得られたNi基超合金インゴットは、従来のVI
MインゴットまたはESRインゴットを真空アーク再溶
解する方法で得られたNi基超合金インゴットと比べて
結晶粒が格段に微細となり、さらにインゴットの中心部
と周辺部との成分偏析を小さくすることができる、とい
う研究結果が得られたのである。
【0005】この発明は、かかる研究結果に基づいてな
されたものであって、(1)VIMインゴットまたはE
SRインゴットを電子ビーム再溶解してNi基超合金溶
湯の浅いプールを形成し、得られたNi基超合金溶湯の
浅いプールに電子ビームをパルス状に断続的に照射した
後ただちに凝固させる成分偏析が小さくかつ均一微細な
結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製造方法、に
特長を有するものである。
【0006】電子ビーム再溶解により得られたNi基超
合金溶湯の浅いプールの全面に電子ビームをパルス状に
断続的に照射したのち電子ビーム照射を停止することに
よりただちに凝固させることが最も好ましい。前記パル
ス状に断続的に照射する電子ビームの照射波形はいかな
る形状の波形でも良く、完全なパルス波形、三角形状の
パルス波形、くし型上のパルス波形などNi基超合金溶
湯に衝撃を与える波形であればいかなる波形であっても
良い。電子ビーム再溶解により得られたNi基超合金溶
湯の浅いプールの面積が広いと、電子ビームをプール全
面に一度にパルス状に断続的照射することができない場
合がある。かかる場合は、溶解して得られたNi基超合
金溶湯の浅いプールの電子ビームが照射可能な範囲のプ
ールの一部表面に電子ビームをパルス状に断続的に照射
し、この照射位置を移動してプール全面に施し、最終的
に電子ビームをパルス状断続的照射をプール全面にわた
って施したのちただちに凝固させるようにすることが好
ましい。電子ビーム断続照射の位置を移動させるには、
電子ビームを磁界により移動させても良く、また凝固し
て得られたインゴットを回転させることによりインゴッ
トの上端に形成されたプールを回転させて電子ビームの
断続照射の位置を移動させても良い。
【0007】したがって、この発明は、(2)VIMイ
ンゴットまたはESRインゴットを電子ビーム再溶解し
てNi基超合金溶湯の浅いプールを形成し、このNi基
超合金溶湯の浅いプールの全面に電子ビームをパルス状
に断続的に照射した後ただちに凝固させる成分偏析が小
さくかつ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴ
ットの製造方法、(3)VIMインゴットまたはESR
インゴットを、電子ビーム再溶解してNi基超合金溶湯
の浅いプールを形成し、このNi基超合金溶湯の浅いプ
ールの一部表面に電子ビームをパルス状に断続的に照射
した後ただちに凝固させる操作を浅いプールの表面全面
に施す成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶粒からなる
Ni基超合金インゴットの製造方法、に特徴を有するも
のである。
【0008】電子ビームをパルス状に断続的に照射する
時のNi基超合金溶湯のプール表面における好ましい温
度は、固相線温度を越えた温度から液相線温度+30℃
までの範囲内に制御されていることが好ましい。その理
由は、固相線温度以下の温度では溶湯が固化しているの
で電子ビームの断続的照射による結晶粒の微細化効果は
なく、一方、液相線温度+30℃を越えた温度で電子ビー
ムを断続的照射しても結晶化のための核を発生させるこ
とができないことによるものである。 しかし、VIMインゴットまたはESRインゴットを電
子ビーム再溶解してNi基超合金溶湯の浅いプールを形
成しても、Ni基超合金溶湯のプール表面温度は短時間
で冷却し、凝固する場合が多い。したがって、この発明
では、VIMインゴットまたはESRインゴットを電子
ビーム再溶解してNi基超合金溶湯の浅いプール表面に
連続的に電子ビームを照射してプール表面温度を所望の
温度に保持した後、電子ビームを断続的に照射すること
が好ましい。したがって、この発明は、(4)前記
(1)、(2)または(3)記載の成分偏析が小さくか
つ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの
製造方法において、電子ビーム再溶解して得られたNi
基超合金溶湯の浅いプールに電子ビームを連続照射して
溶湯状態に保持し、この溶湯状態にあるNi基超合金溶
湯の浅いプール表面に電子ビームをパルス状に断続的に
照射した後ただちに凝固させる成分偏析が小さくかつ均
一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製造
方法、(5)前記金属粉末を添加するNi基超合金溶湯
のプールの表面温度は、固相線温度を越える温度〜液相
線温度+30℃の範囲内に制御されている前記(1)、
(2)、(3)または(4)記載の成分偏析が小さくか
つ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの
製造方法、に特徴を有するものである。
【0009】なお、この発明で使用するNi基超合金
は、いかなる成分組成のNi基超合金であっても良い
が、この発明の方法で製造したNi基超合金インゴット
を航空機ジェットエンジンにおけるタービンディスク、
タービンシャフトなどの鍛造部品の素材として使用する
ことを考えると、質量%で、Cr:5.0〜30.0%,
Co:1.0〜30.0%,Mo:0.5〜20.0
%,W:0.5〜15.0%,Nb:0.5〜10.0
%,Al:0.1〜8.0%,Ti:0.1〜8.0
%,Fe:40%以下(ただし、0も含む)、Mn:
2.0%以下(ただし、0も含む)、Si:2.0%以
下(ただし、0も含む)、C:0.01〜0.3%,
B:0.001〜0.1%を含有し、さらにZr:0.
01〜1.0%,Hf:0.01〜5.0%,Ta:
0.5〜10.0%およびRe:0.01〜6.0%の
うちの1種または2種以上を含有し、残部がNiおよび
不可避不純物からなる成分組成のNi基超合金であるこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の成分偏析が小さくかつ
均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製
造方法を図面に基づいて説明する。図1は、この方法を
実施するための溶解鋳造装置の一部断面概略図である。
図1において、1は水冷銅鋳型、2はVIMインゴット
またはESRインゴット、3は再溶解用電子ビーム、4
は断続照射用電子ビーム、5はVIMインゴットまたは
ESRインゴットを電子ビーム再溶解して得られたNi
基超合金溶湯のプール、6は冷却水流通キャビティ、7
は電子ビーム再溶解して得られたNi基超合金溶湯、8
はこの発明により得られたNi基超合金インゴットの凝
固部分である。
【0011】VIMインゴットまたはESRインゴット
2を電子ビーム3により溶解し、得られたNi基超合金
溶湯7を水冷銅鋳型1に充填して浅いプール5を形成
し、このプール5の上から電子ビーム4を断続照射して
微細な核を発生させたのちただちに凝固させて微細な結
晶粒を有するインゴットの一部を形成し、この操作をプ
ール5の全面に渡って施しながら同時に凝固部分8をA
方向に引抜きながらインゴットを形成する。プール5の
深さは浅いことが好ましく、0.5〜10mmの範囲内
にあることが好ましい。
【0012】電子ビーム4による断続的照射をプール5
の全面に行なうには凝固部分8をB方向に水平に回転し
ても良く、さらに、1個または2個の電子ビーム銃(図示
せっず)を用いてVIMインゴットまたはESRインゴ
ット2の溶解とプール5の表面の断続照射をすることも
できる。また、電子ビームは磁界により絞ることも分散さ
せることもでき、更に曲げることもできるから電子ビー
ム中の設置位置は任意の位置でよい。
【0013】実施例1 Ni−16.0%Cr−14.7%Co−3.0%Mo
−1.3%W−2.5%Al−5.0%Ti−0.03
%C−0.03%B−0.03%Zrからなる組成のN
i基超合金を高周波真空溶解し、真空鋳造してVIMイ
ンゴットを作製し、得られたVIMインゴットをさらに
エレクトロスラグ溶解してESRインゴットを作製し、
このESRインゴットを図1に示されるように70KW
の電子ビーム3で溶解し、得られた溶湯8を内径:20
0mmのキャビティを有する水冷銅鋳型1に充填して水
冷銅鋳型内に深さ:2mmの溶湯プール5を形成し、こ
の溶湯プール5に別の電子ビーム銃から70KWの電子
ビーム4をプールの全表面に0.5秒間照射した後0.
5秒間照射を停止するパルス状の断続的照射を繰り返し
照射した後ただちに凝固させ、同時にこの凝固したイン
ゴット部分を回転速度:10rpm、引抜き速度:2m
m/minで回転させながら凝固部分8を水冷銅鋳型1
から引抜くことにより直径:200mm、高さ:500
mmの寸法を有するNi基超合金インゴットを作製し
た。
【0014】従来例1 実施例で用意したESRインゴットを通常の真空アーク
溶解することにより直径:200mm、高さ:500m
mの寸法を有するNi基超合金インゴットを作製した。
【0015】このようにして実施例1及び従来例1で得
られたNi基超合金インゴットを軸を含む面で2分割
し、インゴットのボトム、トップのそれぞれについてイン
ゴットの断面の中央部、中央と外周の中間部および外周
部における成分組成及び平均結晶粒径を測定し、その結
果を表1〜2に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】表1〜2に示される結果から、実施例1で
得られた表1に示されるNi基超合金インゴットの結晶
粒は、従来例1で得られた表2に示されるNi基超合金
インゴットに較べて格段に均一微細であることがわか
る。また、一般に、航空機ジェットエンジンにおけるタ
ービンディスク、タービンシャフトなどの素材となるN
i基超合金インゴットはインゴットの中央部と外周部に
おける成分偏析が少ないことが必要であり、特に偏析し
やすいAlおよびTiの中央部と外周部における成分組
成の成分偏析が小さいことが必要であるが、実施例1で
得られたNi基超合金インゴットは中央部と外周部にお
ける成分組成の差が最大で0.2%であるのに対し、従
来例1で得られたNi基超合金インゴットのトップ部に
おけるTiの濃度差は0.5%も有り、実施例1で得ら
れたNi基超合金インゴットは従来例1で得られたNi
基超合金インゴットに比べて成分偏析が格段に少ないこ
とが分かる。
【0019】実施例2 実施例1で作製したVIMインゴットを図1に示される
ように70KWの電子ビームで溶解し、得られた溶湯を
内径:200mmのキャビティを有する水冷銅鋳型に充
填して水冷銅鋳型内に深さ:2mmの溶湯プールを形成
し、この溶湯プールに別の電子ビーム銃から70KWの
電子ビームをプール表面に照射してプールの表面温度が
1350℃(=液相線温度+15℃)の溶湯状態を保持
しつつ溶湯状態にあるプールに、平均粒径:2μmを有
しESRインゴットと同じ成分組成を有するNi基超合
金粉末を添加しながら凝固させ、同時に凝固したインゴ
ットを回転速度:10rpm、引抜き速度:2mm/m
inで回転させながら凝固したインゴット水冷銅鋳型か
ら引抜くことにより直径:200mm、高さ:500m
mの寸法を有するNi基超合金インゴットを作製した。
【0020】従来例2 実施例1で作製したVIMインゴットを通常の真空アー
ク溶解することにより直径:200mm、高さ:500
mmの寸法を有するNi基超合金インゴットを作製し
た。
【0021】このようにして実施例2及び従来例2で得
られたNi基超合金インゴットを軸を含む面で2分割
し、インゴットのボトム、トップのそれぞれについてイン
ゴットの断面の中央部、中央・外周中間部および外周部
における成分組成及び平均結晶粒径を測定したところ、
前記表1〜2に示した結果とほぼ同じ結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】この発明の方法によると、インゴットの
場所による成分偏析が小さくかつ全体にわたって均一微
細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットを得ること
ができるから、インゴットの鍛造回数を減らすことがで
き、また従来粉末冶金法でしか作ることができないと言
われていたAlおよびTiを多く含みγ´相の体積率の
高いNi基超合金を用いて成分偏析が小さくかつ全体に
わたって均一微細な結晶粒からなるインゴットを製造す
ることができるなど産業上優れた効果をもたらすもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の成分偏析が小さくかつ均一微細な結
晶粒からなるNi基超合金インゴットを製造する方法を
説明するための断面概略説明図である。
【符号の説明】
1:水冷銅鋳型、2:VIMインゴットまたはESRイ
ンゴット、3:再溶解用電子ビーム、4:断続照射用電
子ビーム、5:Ni基超合金溶湯のプール、6:冷却水
流通キャビティ、7:Ni基超合金溶湯、8:凝固部
分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 27/04 B22D 27/04 G 27/20 27/20 Z // C22C 19/05 C22C 19/05 C (72)発明者 菊池 弘明 埼玉県桶川市上日出谷1230 三菱マテリア ル株式会社桶川製作所内 Fターム(参考) 4E004 KA12 MC30 NB02 NC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ni基超合金を高周波真空溶解して得られ
    たインゴット(以下、VIMインゴットという)またはN
    i基超合金を高周波真空溶解したのちエレクトロスラグ
    再溶解して得られたインゴット(以下、ESRインゴッ
    トという)を電子ビーム再溶解してNi基超合金溶湯の
    浅いプールを形成し、得られたNi基超合金溶湯の浅い
    プールに電子ビームをパルス状に断続的に照射した後た
    だちに凝固させることを特長とする成分偏析が小さくか
    つ均一微細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの
    製造方法。
  2. 【請求項2】VIMインゴットまたはESRインゴット
    を電子ビーム再溶解してNi基超合金溶湯の浅いプール
    を形成し、このNi基超合金溶湯の浅いプールの全面に
    電子ビームをパルス状に断続的に照射した後ただちに凝
    固させることを特長とする成分偏析が小さくかつ均一微
    細な結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製造方
    法。
  3. 【請求項3】VIMインゴットまたはESRインゴット
    を、電子ビーム再溶解してNi基超合金溶湯の浅いプー
    ルを形成し、このNi基超合金溶湯の浅いプールの一部
    表面に電子ビームをパルス状に断続的に照射した後ただ
    ちに凝固させる操作を浅いプールの表面全面に施すこと
    を特長とする成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶粒か
    らなるNi基超合金インゴットの製造方法。
  4. 【請求項4】前記電子ビーム再溶解して得られたNi基
    超合金溶湯の浅いプールに電子ビームを連続照射して溶
    湯状態に保持し、この溶湯状態にあるNi基超合金溶湯
    の浅いプール表面に電子ビームをパルス状に断続的に照
    射した後ただちに凝固させることを特長とする請求項
    1、2または3記載の成分偏析が小さくかつ均一微細な
    結晶粒からなるNi基超合金インゴットの製造方法。
  5. 【請求項5】Ni基超合金溶湯の浅いプールの表面温度
    は、固相線温度を越えた温度〜液相線温度+30℃の範
    囲内に制御されていることを特長とする請求項1,2、
    3または4記載の成分偏析が小さくかつ均一微細な結晶
    粒からなるNi基超合金インゴットの製造方法。
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