JP2003135810A - 遊技場管理装置 - Google Patents

遊技場管理装置

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JP2003135810A
JP2003135810A JP2001331998A JP2001331998A JP2003135810A JP 2003135810 A JP2003135810 A JP 2003135810A JP 2001331998 A JP2001331998 A JP 2001331998A JP 2001331998 A JP2001331998 A JP 2001331998A JP 2003135810 A JP2003135810 A JP 2003135810A
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Katsuyuki Akada
克行 朱田
Tomoyoshi Hirashima
朋義 平島
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DAIEI KANKOU CO Ltd
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DAIEI KANKOU CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機が営業により得た情報に基づいて、遊
技場の経営計画を的確に立案するための情報を提供する
と共に、立案された経営計画に沿った遊技場経営を行う
ための遊技場管理を実行することのできる遊技場管理装
置を提供すること。 【解決手段】 シミュレーション表101には、遊技機
の稼働傾向を示す勢い情報が表示されている。平均アウ
ト予測欄105には、この勢い情報が平均アウトの実績
値に乗算されて算出された来節の平均アウトの情報に対
する予測値が表示されている。台粗利予測欄106に
は、来節の予算(総粗利の情報に対する目標値)を、当
節の総粗利の実績値に占める各機種の台粗利の実績値の
合計の割合(各機種の利益率)にその機種の当節の稼働
日数率(28/当節の稼働日数)と来節の稼働日数率
(来節の稼働日数率/28)とが加味された値で配分し
た、台粗利の情報に対する予測値が表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、遊技場内に設置
される各種遊技機から得られる情報を集中管理する遊技
場管理装置に関し、特に、遊技機が営業により得た情報
に基づいて、遊技場の経営計画を的確に立案するための
情報を提供すると共に、立案された経営計画に沿った遊
技場経営を行うための遊技場管理を実行することのでき
る遊技場管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、パチンコ機やスロットマシン
などの遊技機を設置する遊技場では、各遊技機は、回線
を介して、或いは島管理装置を経由して、ホストコンピ
ュータに接続されている。各遊技機からホストコンピュ
ータには、営業時間内に遊技機で使用された玉またはメ
ダル数を示すアウト玉数(打玉数)や、遊技盤上の入賞
口に入賞した玉数を示す入賞玉数、特別遊技状態に対す
る抽選回数であるスタート回数などの情報が、各遊技機
の営業データとして入力される様になっている。遊技場
側は、このホストコンピュータに入力(収集)された営
業データに基づいて、各遊技機に対する捕玉指示や打ち
止め指示など遊技場内のシステム管理を行ったり、営業
集計処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
した営業集計処理は、主として(遊技機の各機種毎に)
単純な損益計算を行うものであるので、遊技場の経営者
(従業員)は、算出された数値(損益情報)を自己の経
験から分析し、遊技場の経営状況を判断する必要があっ
た。この数値で示される損益情報から遊技場の経営状況
を把握するには、かかる数値を読み取る十分な経験が必
要であり、未熟な経営者(従業員)には、遊技場の経営
状況を端的に把握することが困難であるという問題点が
あった。
【0004】一般的に、遊技場などの店舗を良好に経営
するためには、様々なパラメータを考慮した経営(営
業)計画を立案し、その営業計画に沿った営業を実行す
るという手法がとられる。ここで、適切な営業計画を立
案するためには、現在に至る所定期間(例えば過去1ヶ
月間や3ヶ月間など)の遊技場の経営状態を把握してお
くことが必須である。つまり、的確な営業計画を立案す
るには、営業集計処理で算出されたこれまでの損益情報
を読み取って、現状の営業状態や営業の傾向などを分析
するという高度で複雑な作業が要求される。また、実際
の営業においては、立案された営業計画通りには運ばれ
ないことが多い。このため、立案された営業計画を達成
するためには、実際の日々の営業において、日々算出さ
れる多量の損益情報から遊技場の経営状態を把握すると
共に、日々の営業の目標設定や、過日の営業成績に基づ
いて設定された日々の目標の修正などといった煩雑で複
雑な作業が必要となる。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、遊技機が営業により得た情報に
基づいて、遊技場の経営計画を的確に立案するための情
報を提供すると共に、立案された経営計画に沿った遊技
場経営を行うための遊技場管理を実行することのできる
遊技場管理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載の遊技場管理装置は、複数機種を備
えた遊技機から得られる各種情報を記憶する遊技情報記
憶手段と、その遊技情報記憶手段に記憶される情報に基
づいて遊技場の利益管理を行うための管理情報を算出す
る算出手段と、その算出手段により算出された管理情報
を可視表示する表示手段とを備え、前記算出手段は、前
記遊技情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、
第1の所定期間の前半の遊技機の稼働状態を示す前半稼
働情報と前記第1の所定期間の後半の遊技機の稼働状態
を示す後半稼働情報とを算出すると共に、算出された前
半稼働情報と後半稼働情報との比率に基づいて前記遊技
機の稼働の傾向を示す稼働傾向情報と、その稼働傾向情
報に基づいて前記遊技機の今後の稼働状態を示唆する稼
働予測値とを算出するものであり、算出された稼働予測
値を前記表示手段に表示させる稼働情報表示手段を備え
ている。
【0007】この請求項1記載の遊技場管理装置によれ
ば、算出手段により、遊技情報記憶手段に記憶されてい
る情報に基づいて、第1の所定期間の前半の遊技機の稼
働状態を示す前半稼働情報と前記第1の所定期間の後半
の遊技機の稼働状態を示す後半稼働情報とが算出され、
続いて、算出された前半稼働情報と後半稼働情報との比
率に基づいて、遊技機の稼働の傾向を示す稼働傾向情報
が算出される。その後、更に、算出手段により、その稼
働傾向情報に基づいて遊技機の今後の稼働状態を示唆す
る稼働予測値が算出される。算出された稼働予測値は、
稼働情報表示手段により表示手段に可視表示される。
【0008】請求項2記載の遊技場管理装置は、請求項
1記載の遊技場管理装置において、前記稼働情報表示手
段は、前記算出手段により算出された稼働傾向情報をそ
の意味を示す記号で前記表示手段に表示させるものであ
る。
【0009】請求項3記載の遊技場管理装置は、請求項
2記載の遊技場管理装置において、前記稼働情報表示手
段は、前記算出手段により算出された稼働傾向情報を前
記表示手段に前記記号と共に数値情報で表示させるもの
である。
【0010】請求項4記載の遊技場管理装置は、請求項
1から3のいずれかに記載の遊技場管理装置において、
前記第1の所定期間は、14日の整数倍となる期間であ
り、前記第1の所定期間の前半、後半とも7日を整数倍
した期間とされている。
【0011】請求項5記載の遊技場管理装置は、請求項
1から4のいずれかに記載の遊技場管理装置において、
前記管理情報に対して予め設定された第1目標値を記憶
する第1目標値記憶手段と、前記遊技情報記憶手段に記
憶されている情報に基づいて、第2の所定期間に対応す
る所定項目の情報の累計値に占める曜日別の割合を算出
すると共に、前記第1目標値記憶手段に記憶される第1
目標値と、その算出された割合とに基づいて曜日による
重み付けのされた日の目標値を算出して前記表示手段に
表示すると共に、その表示された日の目標値に対応する
管理情報が前記算出手段により算出されると、その算出
された管理情報で前記表示手段に表示されている日の目
標値を差し替えて表示する日目標算出手段とを備えてい
る。
【0012】この請求項5記載の遊技場管理装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載の遊技場管理装置
と同様に作用する上、遊技情報記憶手段に記憶されてい
る情報に基づいて、日目標算出手段により、第2の所定
期間に対応する所定項目の情報の累計値に占める曜日別
の割合が算出され、更に、その算出された割合と第1目
標値記憶手段に記憶される第1目標値とに基づいて、曜
日による重み付けのされた日の目標値が算出される。こ
の算出された日の目標値は、日目標算出手段により、表
示手段に表示される。ここで、表示手段に表示された日
の目標値に対応する管理情報が算出手段により算出され
ると、表示手段に表示されている日の目標値は、日目標
算出手段により、算出された管理情報で差し替えられ、
差し替えられた管理情報が表示手段に表示される。
【0013】請求項6記載の遊技場管理装置は、請求項
5記載の遊技場管理装置において、前記日目標算出手段
は、前記表示手段に表示された日の目標値を管理情報に
差し替えた場合には、その差し替え表示した管理情報ま
たはその管理情報に関連して表示された情報を、差し替
えが実行されたことを視覚的に識別し得る表示態様で表
示するものである。
【0014】請求項7記載の遊技場管理装置は、請求項
5または6に記載の遊技場管理装置において、前記第1
目標値は予め定められた期間に対応して設けられてお
り、前記第1目標値の設定された期間の内の経過した期
間に対応して算出された管理情報から、前記第1目標値
を期間の最終日において達成するべく残り期間の管理情
報に対する目標値を第2目標値として算出する第2目標
値算出手段と、その第2目標値算出手段により算出され
た第2目標値と、予め設定された第1所定値および第1
所定値よりも大きな値である第2所定値とをそれぞれ比
較し、その比較結果において、前記第2目標値が第1所
定値以下または第2所定値以上であるとその旨を通知す
るべく前記表示手段に表示させる通知情報表示手段とを
備えている。
【0015】この請求項7記載の遊技場管理装置によれ
ば、請求項5または6に記載の遊技場管理装置と同様に
作用する上、第2目標値算出手段により、第1目標値の
設定された期間の内の経過した期間に対応して算出され
た管理情報から、第1目標値を期間の最終日において達
成するべく残り期間の管理情報に対する目標値が第2目
標値として算出される。算出された第2目標値は、予め
設定された第1所定値および第1所定値よりも大きな値
である第2所定値とそれぞれ比較され、その比較結果に
おいて、前記第2目標値が第1所定値以下または第2所
定値以上であると、通知情報表示手段によりその旨が表
示手段に表示される。
【0016】請求項8記載の遊技場管理装置は、請求項
7記載の遊技場管理装置において、前記第1および第2
所定値は、遊技機の稼働状態を示す稼働情報の第2目標
値に対して設けられたものであり、前記通知情報表示手
段は、該稼働情報の第2目標値が前記第2所定値以上の
高い目標値で算出されると、残り期間において前記第1
目標値を達成することが困難であって遊技場の営業計画
を修正する必要があることを示唆する情報を前記表示手
段に表示させるものである。
【0017】請求項9記載の遊技場管理装置は、請求項
7または8に記載の遊技場管理装置において、前記通知
情報表示手段は、前記稼働情報の第2目標値が前記第1
所定値以下の低い目標値で算出された場合には、残り期
間において前記第1目標値を達成することが容易である
ことを示唆する情報を前記表示手段に表示させるもので
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例の遊
技場管理装置は、遊技場内に備えられた各遊技機の営業
データに基づいて、その機種毎に、遊技場の利益管理を
行う管理情報を算出する装置である。また、本実施例の
遊技場管理装置は、各遊技機の営業データから遊技機の
稼働状態の傾向を表す情報(稼働傾向情報)として勢い
情報を算出すると共に、その勢い情報に基づき、今後の
遊技機の稼働を予測する予測値を算出するように構成さ
れている。
【0019】図1は、島管理装置25を介して各遊技機
(パチンコ機20、スロットマシン21)と相互に接続
された遊技場管理装置1の概略図である。遊技場管理装
置1は、島管理装置25から送信される各遊技機20,
21の営業データを収集すると共に、その営業データか
ら遊技場の利益管理を行うための管理情報を算出するコ
ンピュータである。
【0020】この遊技場管理装置1は、各種処理を行う
コンピュータ本体2と、データ等の入力を行うキーボー
ド10と、遊技場管理装置1で行われる各種処理をモニ
ターするCRTディスプレイ11とを備えている。
【0021】コンピュータ本体2は、ハードディスク7
(図2参照)を備えており、各遊技機20,21の営業
データは、このハードディスク7に記憶されている。ま
た、ハードディスク7には、管理情報を算出して表示す
るためのプログラムや、算出された勢い情報に基づいて
遊技機20,21の今後の稼働の予測値(平均アウトの
情報に対する予測値)を算出するためのプログラムなど
が制御プログラム7a(図2参照)の一部として記憶さ
れている。また、制御プログラム7aには、算出された
管理情報に基づいて警告表示を実行するプログラムが記
憶されている。
【0022】この制御プログラム7aにより実行される
警告表示においては、算出された管理情報と予め定めら
れた目標値とが比較される。そして、その比較結果が目
標値の範囲外(目標値によって設定された管理情報の適
正範囲外)であると、利益不足または利益過剰の発生で
あり、CRTディスプレイ11にその旨が警告表示され
るようになっている(後述の対比チェック画面30参
照)。
【0023】かかる遊技場管理装置1は、ケーブル15
により島管理装置25に接続されており、これにより遊
技場管理装置1と島管理装置25とは双方向通信を実行
する。
【0024】島管理装置25は、複数のパチンコ機20
または、複数のスロットマシン21をブロック化して構
成される島を管理する装置である。この島管理装置25
は、島毎に1ずつ設けられ、島を構成する各遊技機2
0,21とケーブル16を介して相互に接続されてい
る。遊技場管理装置1により収集される各遊技機20,
21の営業データは、該島管理装置25において算出さ
れる。ここで、算出される営業データは、個々のパチン
コ機20或いは個々のスロットマシン21の営業状態を
示すデータであり、接続される各遊技機20,21など
から送信される稼働データに基づいて算出(集計)され
る。
【0025】具体的には、パチンコ機20の営業データ
は、遊技盤上の入賞口に入賞した玉数と遊技盤上のアウ
ト口から排出された玉数の総計(1日の営業時間内にお
いて1の遊技機で使用された玉数、即ち1日分の打玉
数)であるアウトデータ、遊技盤上の液晶表示器で実行
される動的表示の1日の営業時間内での実行回数(スタ
ート回数)、1日の営業時間内において入賞口を通過し
た玉数のデータ、入賞口に玉が入賞することにより遊技
者に賞玉として払い出された1日の営業時間内の賞玉数
のデータである。
【0026】また、各スロットマシン21の営業データ
は、1日の営業時間内に投入口から投入されたメダル
(玉)数の総計であるアウトデータ(パチンコ機20と
同様に1日分の打玉数に相当)、スロットマシン21の
リールまたは液晶表示器で実行される動的表示の1日の
営業時間内での実行回数(スタート回数)、動的表示が
当たりで終了することにより遊技者に払い出された1日
の営業時間内のメダル数(賞玉数)のデータである。か
かる営業データは、遊技機20,21の稼働に伴って出
力される稼働データに基づいて、各遊技機20,21毎
に算出される。
【0027】尚、稼働データは、各遊技機20,21に
おいて所定数の賞玉の払い出しが実行されたこと、ま
た、動的表示が実行されたこと、更には、パチンコ機2
0において入賞口およびアウト口に入った玉数(所定玉
数のカウント)や、スロットマシン21への投入メダル
数(1のメダルのカウント)をそれぞれ示すデータであ
り、かかる動作や処理が行われる毎に遊技機20,21
から島管理装置25へと送信される。各稼働データに
は、いずれの遊技機20,21の稼働データであるかを
示す情報として遊技機の種類、機種、台番号が付加され
ており、島管理装置25において、いずれの遊技機2
0,21の稼働データであるかを識別できるようになっ
ている。
【0028】島管理装置25は、稼働データを受信する
と、稼働データに付加された情報から稼働データの送信
元遊技機と、稼働データの項目とを識別する。そして、
先に記憶される対応する稼働データに受信した稼働デー
タを加算することにより、稼働データの集計を行う。こ
の集計は、1営業日を1サイクルとして実行され、1営
業日分の稼働データの集計結果は営業データとして、1
サイクルの稼働データ集計が終了したタイミング(例え
ば、1日の営業の終了時など)で、島管理装置25から
遊技場管理装置1に送信される。営業データの送信に際
しては、その営業データに対応する遊技機を示す情報、
即ち、遊技機の種類、機種、台番号が営業データに付加
された後、遊技場管理装置1に送信される。
【0029】パチンコ機20およびスロットマシン21
は、それぞれ複数の機種で構成され、その各機種毎に複
数台の遊技機20,21を備えている。各遊技機20,
21のそれぞれは、ケーブル16により島管理装置25
にそれぞれ接続されており、接続される島管理装置25
へ、自己の情報である各遊技機の種類、機種、台番号な
どの付加された稼働データを送信する。
【0030】また、パチンコ機20には、アウトボック
スと称される玉の補給装置が接続されており、入賞口を
通過して排出された玉とアウト口から排出された玉は、
このアウトボックスに回収される。アウトボックスの回
収口にはセンサが設けられており、かかるセンサによ
り、回収された玉数、即ち、入賞口およびアウト口に入
った玉数(打玉数)が1ずつカウントされる。玉数のカ
ウントが所定数(例えば10など)に達すると、カウン
ト数(10など)を示すデータが稼働データとして、こ
のアウトボックスから島管理装置25に送信される。つ
まり、パチンコ機20のアウトデータは、このアウトボ
ックスから送信された稼働データが島管理装置25によ
って集計されることにより算出される。
【0031】図2は、遊技場管理装置1の電気的構成を
示したブロック図である。遊技場管理装置1は、演算装
置であるCPU3と、そのCPU3で実行される各種の
制御プログラムや固定値データを記憶したROM4と、
各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリである
RAM5と、時の計測を実行するリアルタイムクロック
(以下単に「RTC」と略す)6と、ハードディスク7
と、入出力ポート8と、インターフェース9と、キーボ
ード10と、CRTディスプレイ11とを備えている。
図12から図22に示すフローチャートのプログラム
は、ハードディスク7内に記憶されている。
【0032】RAM5は、受信バッファ5aを備えてい
る。受信バッファ5aは、島管理装置25から送信され
た営業データを受信し、一時的に記憶するための緩衝用
のメモリである。遊技場管理装置1には、島管理装置2
5からデータが送信されるが、その受信速度は、CPU
3の処理に比べて遅い。このため、データ受信を行いつ
つ、そのデータ処理をCPU3に実行させると、データ
受信の処理が影響し、CPU3の処理速度を低下させて
しまう。しかし、受信データを一時的にこの受信バッフ
ァ5aへ保存することにより、受信データの処理をCP
U3に効率的に実行させることができる。
【0033】この受信バッファ5aに記憶された営業デ
ータの内、パチンコ機20に関する営業データは、後述
のパチンコ機営業データメモリ7gに書き込まれ、ま
た、スロットマシン21に関する営業データは、後述の
スロット営業データメモリ7hに書き込まれる。かかる
営業データの書き込みに際しては、後述のRTC6が参
照され、日付データ(営業データの受信日)が該営業デ
ータに付加された後、営業データメモリ7g,7hに書
き込まれる。この書込に際しては、各営業データに付加
された遊技機の種類、機種、台番号の情報が営業データ
と共に書き込まれる。各営業データメモリ7g,7hに
書き込まれた営業データは、受信バッファ5aから消去
される。
【0034】この営業データの出力元遊技機20,21
を識別する情報(遊技機の種類、機種、台番号)は、所
定の操作により遊技場管理装置1に登録され、識別情報
として記憶されている。遊技場管理装置1は、この識別
情報を参照して、受信した営業データがいずれの遊技機
20,21の営業データであるかを認識している。
【0035】RTC6は、年月日や曜日、時間、分、秒
の計時を行うICである。遊技場管理装置1で算出され
る管理情報は、週(7日)単位と節(28日)単位で管
理される。このため受信した営業データを日付で管理す
ることが必要である。受信した営業データには、このR
TC6の値に基づいて日付データが付加され、その日付
による管理を行うことができるようになっている。
【0036】このRTC6には、遊技場管理装置1の電
源をオフにした場合のバックアップ用の電圧を供給する
バッテリー回路6aが接続されている。RTC6は、こ
のバッテリー回路6aにより、遊技場管理装置1の電源
をオフした後でも計時を継続することができる。
【0037】図2に示すように、上記したCPU3、R
OM4、RAM5、RTC6は、バスライン8を介して
互いに接続されており、バスライン8は、また、入出力
ポート9にも接続されている。この入出力ポート9は、
バスライン8の他に、ハードディスク7、キーボード1
0、CRTディスプレイ11、インターフェース12に
接続されている。
【0038】ハードディスク7は、書き替え可能な不揮
発性のメモリであり、CPU3により実行されるプログ
ラムとして制御プログラム7aと、パチンコ機目標値メ
モリ7bと、スロット目標値メモリ7cと、ランクメモ
リ7dと、粗利目標値メモリ7eと、店舗カウンタ7f
と、パチンコ機営業データメモリ7gと、スロット営業
データメモリ7hと、書式メモリ7iと、ポイントデー
タメモリ7jと、データベースエリア7kとを備えてい
る。
【0039】制御プログラム7aは、各営業データメモ
リ7g,7hに記憶される営業データに基づいて管理情
報を算出し、CRTディスプレイ11に表示する表示処
理のプログラムや、遊技機の来節の稼働および粗利の予
測値を算出してCRTディスプレイ11に表示するシミ
ュレーション処理のプログラム等を備えている。表示処
理では、算出された管理情報と各目標値メモリ7b,7
c,7eに記憶される対応する目標値とを比較した結果
に基づいて、対比チェック画面30で警告表示が実行さ
れるようになっている。また、表示処理は、操作者の入
力操作に基づいて実行されるポイント処理(S14)を
備えており、このポイント処理(S14)は、予め設定
された節(週)の目標値に基づいて日の目標値を算出し
て表示する日別管理表表示処理や、節または週における
残りの期間(残期間)の目標値を表示する残期間チェッ
ク処理を実行するように構成されている。
【0040】尚、制御プログラム7aで実行される各処
理では、スロットマシン21のメダルとパチンコ機20
の玉とを同様に扱うことにより、パチンコ機20に関す
る処理とスロットマシン21に関する処理とを共通化し
ている。上記した表示処理とシミュレーション処理との
詳細については、図12〜図22に示した後述のフロー
チャートにより説明する。
【0041】ここで、この制御プログラム7aにより算
出される管理情報について説明する。管理情報は、遊技
場の利益管理を行うための情報であり、本実施例の遊技
場管理装置1において集中管理されるものである。この
管理情報は、複数の個別管理情報で構成されている。か
かる個別管理情報としては、平均アウトの情報(実績
値)、台粗利の情報(実績値)、玉利益の情報(実績
値)、スタート回数(実績値)に加え、総粗利の情報
(実績値)、遊技機の稼働傾向を示す勢い情報などを有
している。
【0042】平均アウトの情報は、1の遊技機20,2
1で使用された1日あたりの平均玉数を示す情報であ
り、同機種の遊技機20,21の各アウトデータ(1日
の打玉数)を、その機種の1の遊技機20,21の1日
あたりのアウトデータに平均して(機種毎に)求められ
る。この平均アウトの情報は、遊技機20,21の機種
毎にその稼働状況を示す情報であり、かかる平均アウト
の情報が大きな値であるほど、その機種の人気が高いこ
とや、客の入りが良いことが示される。
【0043】台粗利の情報は、1の遊技機20,21の
1日あたりの利益を示した情報であり、同じ機種の複数
の遊技機20,21の利益データを、その機種の1の遊
技機20,21の1日あたりの利益データに平均して
(機種毎に)求められる。この1の遊技機(台)の利益
データは、アウトデータ(1の遊技機20,21におけ
る1日分の打玉数)から賞玉数のデータ(1の遊技機2
0,21から遊技者に支払われた1日分の玉数)を減算
して求められる玉数に相当する。つまり、アウトデータ
は遊技者がその遊技機20,21に対して支払った金額
(その遊技機の売り上げ)に相当し、また、賞玉数のデ
ータは、その遊技機20,21から遊技者に支払われた
金額(その遊技機の支払い)に相当する。よって、各遊
技機20,21におけるアウトデータと賞玉数のデータ
との差分から、その遊技機の利益データが求められるこ
ととなり、この利益データから台粗利の情報が各機種毎
に算出される。
【0044】玉利益の情報は、1の遊技機20,21の
得た1日の利益を1の玉あたりの利益で示した情報であ
り、遊技機20,21の各機種毎に算出された台粗利の
情報を対応する平均アウトの情報で除することにより、
各機種毎に求められる。この玉利益の情報により台粗利
の情報と平均アウトの情報との相関関係を知ることがで
きる。例えば、異なる2の機種の遊技機20,21を比
較した場合に、同程度の台粗利の情報であっても玉利益
の情報に差があれば、玉利益の情報が低い値である一方
の遊技機20,21は、他方の遊技機20,21に比べ
て平均アウトの情報が大きいことがわかり、その遊技機
20,21の方が稼働が大きい、つまり客の寄りつきが
良いという知見を得ることができる。
【0045】総粗利の情報は、遊技場内に設置される遊
技機20,21が営業によって得た利益を示す情報であ
り、所定期間内においてその日までに得た遊技場全体
(全パチンコ機20または全スロットマシン21)の利
益を示す情報である。つまり、この総粗利の情報は、節
の期間の起算日から現在までの営業日における全パチン
コ機20または全スロットマシン21の利益データを、
それぞれ集計して求められる。
【0046】詳細には、各1の遊技機毎に算出された利
益データを、各機種毎に集計し、更に、集計された各機
種毎の利益データを遊技機の種類(パチンコ機20、ス
ロットマシン21)毎に合計する。これにより1日の全
パチンコ機20または全スロットマシンの21の利益デ
ータである総利益データが算出されたこととなる。かか
る1日の総利益データは、期間内の各営業日毎に算出さ
れ、算出された各営業日毎の総利益データが総計される
ことにより、総粗利の情報(実績値)は算出される。
【0047】尚、算出された台粗利の情報を用い、台粗
利の情報をその対応する機種の台数や期間内の経過日数
で乗算して台粗利の情報の合計(期間内の台粗利の情報
の合計)を算出し、その合計値を遊技機の種類毎に集計
して総粗利の実績値として算出しても良い。
【0048】ここで、上記した台粗利の情報(実績値)
の合計は、遊技機20,21が営業により得た各機種毎
の利益の実績値(機種利益実績値)であり、かかる情報
もまた管理情報となっている。本実施例の遊技場管理装
置1においては、遊技機20,21に(その機種毎に)
ランクが付与されるようになっているが、該ランクは、
この台粗利の情報(実績値)の合計の総粗利の情報に対
する割合である利益率に基づいて決定される。
【0049】勢い情報は、遊技機の稼働傾向を各機種毎
に示したものである。具体的には、過去28日分のアウ
トデータについて、後半14日分のアウトデータ平均値
(後半平均アウト値)を前半14日分のアウトデータ平
均値(前半平均アウト値)で除して求められた値であ
る。これにより、後半の稼働が前半に比べて下降してい
る場合には、勢い情報は1より小さな値となり、逆に、
後半の稼働が前半に比べて上昇している場合には、勢い
情報は1より大きな値となる。本実施例においては、算
出された勢い情報が0.9以下であった場合を稼働下
降、また、勢い情報が1.1以上であった場合には、稼
働上昇とし、勢い情報が0.9を越え1.1未満である
場合を稼働変化なしとしている。この勢い情報は、算出
された数値情報と、その数値情報の意味(稼働下降、稼
働上昇、変化なし)を示す矢印記号107で示される
(図11参照)。
【0050】上記した各個別管理情報の内、平均アウト
の情報(実績値)、台粗利の情報(実績値)、玉利益の
情報(実績値)、勢い情報は、各機種毎に管理される情
報であるので、遊技場に設置された遊技機20,21の
機種の数に対応する個別管理情報がそれぞれ算出され
る。また、利益率についても、設置された遊技機20,
21の機種に対応して算出されるので、遊技機20,2
1の機種の数に対応する利益率がそれぞれ算出される。
【0051】また、平均アウトの情報(実績値)、台粗
利の情報(実績値)、玉利益の情報(実績値)は、週と
節との2の期間単位(7日および28日)で管理される
情報であるので、かかる個別管理情報は、1の機種に対
し、週の管理情報と節の管理情報との2の期間の管理情
報を備えている。
【0052】本実施例では、上記したように、週(短期
間)として7日、節(長期間)として7の4倍数である
28日を選択している。これにより、他の曜日に比べて
遊技場の稼働状況の大きく異なる土曜日および日曜日の
営業データが、週および節で管理される各管理情報のそ
れぞれに均等に含まれることとなり、各期間の管理情報
毎のデータのばらつきを軽減し、その信頼性を向上させ
ている。これにより、遊技場管理装置1の利用者である
遊技場の経営者は、遊技場の経営状態を、短期間(週)
と長期間(節)との2の異なる期間により多面的に分析
し、短期的な観点と長期的な観点との両方の観点で遊技
場の経営状態に対し高度な判断行うことができる。
【0053】パチンコ機目標値メモリ7bと、スロット
目標値メモリ7cとは、各個別管理情報(平均アウトの
情報(実績値)、台粗利の情報(実績値)、玉利益の情
報(実績値))に対して予め設定されたそれぞれの目標
値を記憶するためのメモリである。パチンコ機目標値メ
モリ7bには、パチンコ機20の個別管理情報に対する
目標値が記憶され、スロット目標値メモリ7cには、ス
ロットマシン21の個別管理情報に対する目標値がそれ
ぞれ記憶されている。
【0054】各目標値メモリ7b,7cに記憶される平
均アウトの情報(実績値)の目標値は、下限値を有する
(上限値は無限大)幅情報である。また、台粗利の情報
および玉利益の情報に対する目標値は、上限値と下限値
とを有する幅情報である。かかる各目標値は、遊技場の
経営計画に照らし合わせて設定され、算出された管理情
報が適切な範囲であるか否かを判定する、即ち、各個別
管理情報の適正範囲を設定するための値である。この目
標値は、その幅情報の範囲内において、ターゲットとす
る指標値を備えている。更に、かかる目標値は、週と節
とのそれぞれに対して設けられると共に、各遊技機の機
種毎にそれぞれ設けられる。
【0055】算出された平均アウト、台粗利、玉利益の
情報が適正範囲内であるか否かの判定に際しては、かか
る個別管理情報の目標値が、遊技機の種類(パチンコ機
20かスロットマシン21)および機種、期間(週の管
理情報か節の管理情報か)により指定され、この目標値
メモリ7b,7cから読み出される。そして、読み出さ
れた目標値(目標値の上限値および下限値)と個別管理
情報との比較結果において、個別管理情報が上限値を越
えていた場合、或いは下限値を下回っていた場合には、
後述の対比チェック画面30において警告表示が実行さ
れる。
【0056】ここで、遊技場側は、遊技者(客)が遊技
によって得た玉を景品と交換する、即ち、遊技者に利益
を還元する営業システムを取っている。遊技場側が遊技
者に還元する利益が少ない場合には、遊技者はその遊技
場に対して興趣を失ってしまい、客離れが生じる。一
方、遊技場が遊技者に利益を還元しすぎると、遊技場側
が薄利となり、経営環境を悪化させる。つまり、遊技場
経営では、単に遊技場側の利益を追求するだけでなく、
遊技場側の利益と遊技者側の利益とのバランスをコント
ロールしなければ経営が立ち行かなくなるという特殊な
事情が存在する。かかる特殊事情を鑑みて、本実施例で
は、利益に関する管理情報(台粗利の情報、玉利益の情
報、総粗利の情報)について、下限値だけでなく上限値
についても管理することができるように目標値の上限値
を設定しているのである。
【0057】ランクメモリ7dは、遊技機の各機種に対
して予め設定された初期ランクを記憶するためのメモリ
である。このランク(初期ランク)について説明する。
ランク(初期ランク)は、遊技場内に設置された遊技機
20,21を分類するマークである。遊技機20,21
は多数の機種を備えているが、これらを効率的に管理す
るために、本実施例では、得る利益(台粗利の情報また
はその目標値)が大きい順に、遊技機の機種を第1機
種、第2機種、第3機種の3つの機種に分類している。
【0058】上記したランク(初期ランク)は、この各
分類に対応して付与され、第1機種に対応する機種には
Aランク、第2機種に対応する機種にはBランク、第3
機種に対応する機種にはCランクが付与される。これに
より、主たる利益を得る(遊技場側が得る利益の大き
い)機種ほど上位のランクが付与されることとなる。
【0059】かかる初期ランクは、目標とする利益率、
即ち、台粗利の情報の合計に対する目標値を総粗利の情
報の目標値で除した値により決定される。具体的には、
各機種に対して目標とする利益率を大きい順に累計し、
その累計値が75%まで(75%となるまで累計された
各利益率に対応する機種)を第1機種としてAランクを
設定する。同様に、75%以上95%未満を第2機種と
して対応する機種にBランクを設定し、95%以上を第
3機種として対応する機種にCランクを設定する。尚、
この初期ランクの設定は、所定の入力操作により実行さ
れ、機種名に対応つけて設定された初期ランクがこのラ
ンクメモリ7dに書き込まれる。
【0060】また、本実施例においては、後述するラン
ク書込処理(S12)において、初期ランクと同様に、
台粗利の実績値の合計の総粗利の情報に対する割合、つ
まり利益率に基づいて、実績ランクが各遊技機の機種に
付与されるようになっている(後述のランク書込処理
(S12)、図17参照)。この初期ランクと実績ラン
クとは、対比チェック表31において各機種毎に並んで
表示され、目標としたランクと実際のランクとを比較す
ることができるようになっている。
【0061】粗利目標値メモリ7eは、総粗利の情報に
対する目標値を記憶するためのメモリである。本実施例
では、総粗利の情報(実績値)に対する警告表示を、該
個別管理情報に対して直接的には行わず、総粗利の実績
値に基づいて算出された総粗利達成率に対して実行する
ように構成している。このため、この粗利目標値メモリ
7eには、総粗利の情報に対する目標値として、総粗利
達成率の目標値が記憶されている。
【0062】総粗利達成率は、総粗利の実績値の予算に
対する達成率である。この総粗利達成率は、算出された
総粗利の実績値を、予め設定された予算で除したものを
100倍(実績値/予算*100)することにより算出
される。総粗利達成率の目標値は、上限値と下限値とを
有する幅情報であり、該総粗利達成率の適正範囲を設定
するためのものである。算出された総粗利達成率は、こ
の粗利目標値メモリ7eに記憶される目標値と比較さ
れ、その結果、総粗利達成率が、該目標値の範囲外(目
標値によって設定された総粗利達成率の適正範囲外)で
あると、総粗利の実績値は利益過剰または利益不足の状
態であるとして、後述の対比チェック画面30において
警告表示が実行される。
【0063】また、本実施例においては、遊技場をその
店舗形態により4つの種類に分類している。具体的に
は、この4つの種類は、通常の営業を行う通常店と、新
規に営業を開始した新規店と、店の改装を行って営業を
再開した改装店と、他社の遊技場と競合するために対策
を講じる必要のある対策店とである。総粗利の情報に対
する目標値(総粗利達成率に対する目標値)は、この遊
技場の種類に対応してそれぞれ設けられており、各遊技
場の種類とそれぞれ対応つけられてこの粗利目標値メモ
リ7eに記憶されている。粗利目標値メモリ7eに記憶
される各目標値の中からの、遊技場の種類に対応する目
標値の選択は、後述の店舗カウンタ7fの値に基づいて
実行される。
【0064】ここで、図3を用いて、遊技場の種類に対
応してそれぞれ設けられた総粗利達成率の目標値につい
て具体的に説明する。図3は、粗利目標値メモリ7eに
記憶される総粗利達成率の目標値が、遊技場の種類毎に
一覧表の書式でCRTディスプレイ11に表示された総
粗利目標値表61〜64を示した図である。
【0065】画面上、上から順に、通常店の目標値が表
示された通常店総粗利目標値表61、新規店の目標値が
表示された新規店総粗利目標値表62、改装店の目標値
が表示された改装店総粗利目標値表63、対策店の目標
値が表示された対策店総粗利目標値表61が表示されて
いる。
【0066】各総粗利目標値表61〜64の最上部に
は、種類表示欄65が設けられている。種類表示欄65
は、表中の目標値に対応する遊技場種類を示す欄であ
り、例えば、表中の目標値が通常店に対応して設けられ
たものであれば、その旨を示す表示「通常店総粗利目標
値表」が表示されている。
【0067】この種類表示欄65の下方左側には、節の
営業日数を示す営業日数欄66が設けられ、この営業日
数欄66には、上から順に「1日〜3日」、「4日〜7
日」、「8日〜14日」、「15日〜21日」、「22
日〜28日」と表示されている。この営業日数欄66の
右方には、総粗利達成率の目標値が表示される総粗利達
成率目標値欄67が設けられており、営業日数欄66に
表示された営業日数に対応して設定されている総粗利達
成率の目標値がそれぞれ表示されている。この総粗利達
成率に対する目標値は、営業日数が7日経過するごとに
異なる目標値を設定し得るように構成されており、総粗
利達成率を各期間において最適な値で管理することがで
きるようになっているのである。
【0068】詳細には、通常店総粗利目標値表61の総
粗利達成率目標値欄67には、営業日数「1日〜3日」
に対して目標値50%〜200%、営業日数「4日〜7
日」に対して目標値70%〜150%、営業日数「8日
〜14日」に対して目標値80%〜140%、営業日数
「15日〜21日」に対して目標値90%〜120%、
営業日数「22日〜28日」に対して目標値100%〜
110%と表示されている。
【0069】また、新規店総粗利目標値表62の総粗利
達成率目標値欄67には、営業日数「1日〜3日」に対
して目標値80%〜200%、営業日数「4日〜7日」
に対して目標値80%〜180%、営業日数「8日〜1
4日」に対して目標値85%〜160%、営業日数「1
5日〜21日」に対して目標値90%〜140%、営業
日数「22日〜28日」に対して目標値95%〜120
%と表示され、通常店の目標値とは異なる目標値が表示
されている。
【0070】通常店総粗利目標値表61と新規店総粗利
目標値表62とに示されたかかる目標値は、デフォルト
値として予め粗利目標値メモリ7eに記憶されおり、入
力値によって変更されないようにプロテクトされてい
る。逆に、改装店総粗利目標値表63と対策店総粗利目
標値表64とは、所定の操作により任意の目標値を入力
することのできる表となっている。初期状態において
は、改装店総粗利目標値表63には、デフォルト値とし
て新規店の目標値が表示されている。また、対策店総粗
利目標値表64には、デフォルト値として通常店の目標
値が表示されている。かかる改装店総粗利目標値表63
と対策店総粗利目標値表64とに目標値が入力される
と、入力された目標値は、粗利目標値メモリ7eに書き
込まれ、先に記憶される目標値は更新される。
【0071】この総粗利目標値表61〜64に表示され
る(粗利目標値メモリ7eに記憶される)目標値の意味
合いについては、図4において説明する。
【0072】図2に戻って説明する。店舗カウンタ7f
は、「0」〜「3」のいずれかの整数値を記憶するメモ
リである。この店舗カウンタ7fに記憶される「0」は
通常店、「1」は新規店、「2」は改装店、「3」は対
策店を表すものであり、この店舗カウンタ7fに記憶さ
れる数値により遊技場の種類がCPU3に認識されるよ
うになっている。この店舗カウンタ7fへの数値の書き
込みは、所定画面において遊技場の種類が入力されるこ
とにより実行される。遊技場の種類が入力されると、そ
の種類に対応する数値が該店舗カウンタ7fに書き込ま
れ、先に記憶される値を更新する。後述の総粗利書込処
理(S11)においては、この店舗カウンタ7fの数値
を読み取ることにより、遊技場の種類が判断され、上記
した粗利目標値メモリ7eから、対応する目標値が読み
出される。
【0073】パチンコ機営業データメモリ7gとスロッ
ト営業データメモリ7hとは、島管理装置25から送信
された各遊技機20,21の営業データを記憶するため
のメモリである。各遊技機20,21の営業データは、
上記したように一旦、受信バッファ5aに記憶された
後、パチンコ機20の営業データはパチンコ機営業デー
タメモリ7gに書き込まれ、スロットマシン21の営業
データはスロット営業データメモリ7hに書き込まれ
る。各営業データには、日付データが付加されており、
各日付毎に各営業データメモリ7g,7hの所定のエリ
アに書き込まれて記憶される。
【0074】本実施例の遊技場管理装置1で算出される
管理情報は、この営業データメモリ7g,7hに記憶さ
れる営業データに基づいて算出される。週の管理情報
は、7日を単位として管理されるので、営業データメモ
リ7g,7hに記憶される営業データの内、週の期間の
起算日から7日間の営業データが、週の管理情報を算出
するための営業データとなる。週の途中で算出されるそ
の週の管理情報については、週の期間の起算日から現在
(当日或いは前日)までの営業データが使用されて算出
される。同様に、節の管理情報は、28日を単位として
管理されるので、営業データメモリ7g,7hに記憶さ
れる営業データの内、節の期間の起算日から28日間の
営業データが、節の管理情報を算出するための営業デー
タとなる。節の途中で算出されるその節の管理情報につ
いては、節の期間の起算日から現在(当日或いは前日)
までの営業データが使用されて算出される。
【0075】各営業データメモリ7g,7hに記憶され
る営業データは、所定期間(例えば2節など)を経過す
るとデータベースエリア7kに書き込まれると共に、こ
の営業データメモリ7g,7hから消去される。これに
より、管理情報を算出するための営業データの抽出につ
いて高速化が図られている。
【0076】書式メモリ7iは、各種書式を記憶するた
めのメモリであり、対比チェック画面30の書式や該対
比チェック画面30上に表示される各サブ画面45,5
0の書式、更には、日別管理表81の書式や残期間チェ
ック表91の書式、シミュレーション表101の書式な
どを記憶している。書式は、余白や文字フォントに加
え、例えば、各画面構成において設けられる表示欄の座
標データなどの画面の体裁や、各表示欄に表示すべき情
報の指示などを一連の情報として記憶しているものであ
る。例えば、対比チェック画面30の書式においては、
該画面30に表示される後述の対比チェック表31の体
裁や、この対比チェック表31を構成する各表示欄の位
置を示す座標データや、各座標に表示すべき情報の指示
などが記憶されている。
【0077】ポイントデータメモリ7jは、CRTディ
スプレイ11の画面上(対比チェック画面30上)の位
置(座標)を示す座標データと、その座標データに対応
つけて、画面上に表示される管理情報の内容とを記憶す
るためのメモリである。表示処理により節の管理情報が
算出されると、各機種毎に算出された台粗利の実績値の
合計の大きさに基づいて、対比チェック画面30(対比
チェック表31)における各機種の個別管理情報の表示
順位が決定される。つまり、各機種の個別管理情報や目
標差の情報のそれぞれが、対比チェック表31のいずれ
の表示欄に表示されるかが決定されることとなる。上記
したように、対比チェック表31の各表示欄の座標デー
タは書式として書式メモリ7iに記憶されている(既知
である)ので、座標データと、その座標に表示される個
別管理情報およびその目標差とを対応つけてポイントデ
ータメモリ7jに記憶させることができる。
【0078】ここで、個別管理情報は、数値データで算
出されるが、このポイントデータメモリ7jにおいて
は、座標データと対応つけてこの数値データが記憶され
るのでなく、個別管理情報の内容(機種名と個別管理情
報の項目(平均アウトの情報、台粗利の情報、玉利益の
情報)、即ち、どの機種の何の情報の表示であるかが座
標データと対応つけられて記憶される。
【0079】このように、ポイントデータメモリ7jに
座標データと、その座標に表示される個別管理情報など
とが対応つけられて記憶されていることにより、対比チ
ェック画面30において位置(座標)が指定されると、
その位置に表示されている情報を認識することができ
る。そして、後述のポイント処理(S14)により、認
識された情報に基づいて、対比チェック画面30上に、
その情報に関連する情報(節の管理情報の目標値や週の
管理情報)が表示された第1サブ画面45または第2サ
ブ画面50(図7、図8参照)が現出される。
【0080】尚、このポイントデータメモリ7jには、
対比チェック画面30上の全ての表示情報とその座標デ
ータを記憶するように構成しても良く、また、逆に、第
1サブ画面45または第2サブ画面50の表示要求やコ
マンド(ボタン)の入力を認識するために必要な座標デ
ータとその対応する情報のみを記憶するように構成して
も良い。
【0081】データベースエリア7kは、過去の営業デ
ータを記憶しておくためのメモリであり、大容量の記憶
領域で構成されている。このデータベースエリア7kに
記憶される営業データは、所定の操作によりデータベー
スエリア7kから読み出してCRTディスプレイ11に
表示することができるようになっている。
【0082】インターフェース12は、遊技場管理装置
1と各島管理装置25とを接続するためのものである。
インターフェース12は、異なる装置間でのデータ通信
におけるその接点の規定であり、各島管理装置25と遊
技場管理装置1との接続のための電気的規格である。こ
のインターフェース12を介することにより、遊技場管
理装置1と各島管理装置25とは、データ通信を実行す
ることができる。インターフェース12には、他端が各
島管理装置25にそれぞれ接続された複数のケーブル1
5が接続されている。インターフェース12を介して遊
技場管理装置1と島管理装置25との間で通信されるデ
ータは、このケーブル15により伝送される。
【0083】上記した遊技場管理装置1に接続される各
島管理装置25は、各遊技機20,21から送信される
稼働データに基づいて、各遊技機20,21毎の営業デ
ータを算出するべく構成されており、図示を省略してい
るが、演算装置であるCPU、ROM、RAM、インタ
ーフェースなどを備えている。各島管理装置25と各遊
技機20,21とは、上記したようにケーブル16を介
して相互に接続されており、かかるケーブル16を介し
て双方向のデータ通信が実行されるようになっている。
【0084】図4は、通常店の総粗利達成率に対する目
標値と新規店の総粗利達成率に対する目標値との比較を
示した図である。図4中、横軸は、節の営業日数を示し
ており、縦軸は、総粗利達成率の目標値を示している。
また、破線70は、通常店の総粗利達成率に対する目標
値を示し、この内、一方の破線70aは該目標値におけ
る上限値、他方の破線70bはその下限値を表してい
る。両者の破線70a,70bの内側の領域70cは、
通常店の総粗利達成率に対する目標値範囲、即ち、通常
店の総粗利達成率の適正範囲を示している。
【0085】また、図4中、実線71は、新規店の総粗
利達成率に対する目標値を示し、この内、一方の実線7
1aは該目標値における上限値、他方の実線71bはそ
の下限値を表している。両者の実線71a,71bの内
側の領域71cは、通常店同様、新規店の総粗利達成率
に対する目標値範囲を示している。
【0086】実線71により作成された領域71cと、
破線70により作成された領域70cとは、営業日数の
経過に伴い、(7日ごとに)段階的に狭くなっている。
つまり、総粗利達成率の目標値範囲は営業日数の経過に
伴い狭くなり、営業日数が経過するに連れて、総粗利達
成率の小さな変化に対して敏感に警告表示が実行される
こととなる(厳格に総粗利の情報が管理される)。
【0087】遊技場は、遊技者に利益を還元する営業シ
ステムを取っているので、遊技場側の利益は、遊技者の
遊技状態により左右され、日々大きく変動する。このた
め、所定期間内の早い時期から厳格に利益管理を行うと
無理が生じ易い。しかし、目標値は、図4に示したよう
に期間の初期においては広く、期間の後半に向かってそ
の範囲を狭めていくように設定されているので、この目
標値に従って総粗利の情報(総粗利達成率)を管理する
ことにより、現状に合わせて無理することなく総粗利の
情報(総粗利達成率)の管理を行うことができる。
【0088】また、領域70cと領域71cとは、共
に、期日の経過と共に100%付近に集約する方向に設
定されている。遊技場の経営においては、所定以上の利
益不足や利益過剰が生じると経営の悪化を招く。このた
め、総粗利の実績値は予算と等しくなる状態、即ち、総
粗利達成率が100%であることが最も望ましい。よっ
て、目標値範囲を100%付近に集約するように設定す
ることにより、総粗利の情報(実績値)を予算(総粗利
達成率100%)に到達させるように管理することがで
きる。
【0089】ここで、領域71c(新規店の目標値範
囲)は、営業日数の経過につれて、領域70c(通常店
の目標値範囲)より緩やかに狭くなっていくことが示さ
れ、また、節の期間の最終日(28日)において、領域
71cは、領域70に比べて、広い領域で形成されてい
ることが示されている。
【0090】新規店は、通常店に比べ経営状態が不安定
であるので、総粗利の情報(実績値)のばらつきが大き
くなり易い(総粗利の情報の値が大きくなりすぎる或い
は小さくなりすぎる)。このばらつきは、遊技者が多数
来店することや、遊技場側が宣伝効果をかねて遊技者に
還元する利益を多めにすることなどが原因となってお
り、このばらつきを抑制する事は、かえってその後の経
営状態を悪化させる一因となる。つまり、新規店の経営
に関しては、ばらつきを抑制するよりも、むしろ総粗利
の実績値のばらつきをある程度許容することが必要とな
る。
【0091】本実施例では、新規店の総粗利達成率の目
標値範囲を通常店に比べて広く設定することにより、通
常店に比べて警告表示の実行範囲を狭くし、総粗利の情
報(実績値)を通常店よりも緩やかに管理している(ば
らつきの許容)。これにより、新規店(遊技場の種類)
に対応した経営状態の良否を的確に遊技場の経営者に認
識させることができるようになっている。
【0092】また、実線70bにより、期間の最終日
(28日)において、通常店の総粗利達成率の目標値の
下限値は、100%であることが示されており、通常店
においては、最終的な総粗利の実績値は、(予算に対し
て)利益過剰となる範囲が適正範囲となっている。一
方、実線71bは、期間の最終日(28日)において1
00%に満たない値を示しており、新規店においては、
最終的な総粗利の実績値に対し、利益不足(予算未達)
となる値を含んで適正範囲が設定されていることが示さ
れている。これにより、遊技者側に利益を多く還元し
て、結果的に総粗利の実績値が予算未達となっても、総
粗利達成率が設定された目標値範囲内であれば、遊技場
管理装置1は、これを妥当として処理する(警告表示を
実行しない)こととなる。
【0093】このように、遊技場管理装置1では、遊技
場の種類毎に設定された目標値を用いて総粗利の情報を
管理することができるので、店の種類によって経営方法
の大きく異なる遊技場の経営方法を、遊技場の経営者
に、的確に指示することができる。
【0094】次に、図5〜図11を使用して、遊技場管
理装置1により実行される処理に伴ってCRTディスプ
レイ11に表示される各画面30,45,50,80,
90,100について説明する。尚、パチンコ機20に
対する処理が実行されて表示される画面とスロットマシ
ン21に対する処理が実行されて表示される画面とは同
様の画面構成であるので、パチンコ機20に対する処理
が実行されて表示される画面について説明し、スロット
マシン21に対する処理が実行されて表示される画面の
説明を省略する。
【0095】図5は、算出された管理情報がCRTディ
スプレイ11に表示された対比チェック画面30を示し
た図である。対比チェック画面30は、パチンコ機20
またはスロットマシン21の営業データに基づいて算出
された節の管理情報を1画面で表示する画面であり、ま
た、算出された各個別管理情報(平均アウトの情報、台
粗利の情報、玉利益の情報、総粗利の情報)に対する警
告表示を行うものである。更には、対比チェック画面3
0には、遊技機の各機種に対して予め設定された初期ラ
ンク(Aランク、Bランク、Cランク)と、利益の実績
値(機種毎の台粗利の実績値の合計および総粗利の情
報)に基づいて付与されたランク(Aランク、Bラン
ク、Cランク)とが、「A」、「B」、「C」で表示さ
れ、両者のランクを各機種毎に比較できるように表示す
るようになっている。
【0096】図5には、上記したようにパチンコ機20
に関する管理情報が表示された対比チェック画面30を
表示している。また、図5においては、理解を容易にす
るために、その一部を省略して表示している。
【0097】対比チェック画面30においてその上方に
は、コマンドを入力する各ボタン(リンクボタン47、
終了ボタン48等)が表示されている。リンクボタン4
7は、他の画面をCRTディスプレイ11に現出させる
ボタンであり、該ボタン47が所定の操作により入力さ
れると該ボタン47にリンクする画面が表示され、対比
チェック画面30の表示が切り替わる。
【0098】このリンクボタン47は、日別計画ボタン
47aと残チェックボタン47bとを備えており、日別
計画ボタン47aが入力されると、後述の日別管理表表
示処理(図19参照)が実行され、日別管理画面80
(図9参照)が表示される。また、残チェックボタン4
7bが入力されると、後述の残期間チェック処理(図2
1参照)が実行され、残期間チェック画面90(図10
参照)が表示される。
【0099】かかるボタン47,48の下方には、各個
別管理情報やその目標差などが一覧表示される対比チェ
ック表31が表示されている。各個別管理情報に対する
警告表示は、この対比チェック表31に表示される個別
管理情報およびその目標差の表示態様を変更することに
より実行される。まず、この対比チェック表31の構成
について説明する。
【0100】対比チェック表31には、遊技機の機種名
を表示する機種名欄32が設けられている。この機種名
欄32の最上段には、かかる欄の項目を示す「機種名」
と表示された項目欄32aが設けられ、かかる項目欄3
2aの下方に設けられた各表示欄32bには、遊技場内
に設置されるパチンコ機20の機種名が「CR・わんわ
ん」、「CR和風彩祭K」、「ナナシー」、・・・、
「cr黒チャン」と表示されている。この機種名の表示
は、各機種の個別管理情報の表示位置を示すための表示
であり、各機種毎の節の台粗利の実績値の合計が大きい
順に、上から順に表示されている。
【0101】機種名欄32の左側下方には、総粗利表示
欄75が設けられている。この総粗利表示欄75は、総
粗利の情報(実績値)の予算に対する達成率である総粗
利達成率が表示される欄である。総粗利の予算は、当節
において最終的に得るべき総粗利の実績値として設定さ
れるもの(目標値)である。この予算は、所定の入力処
理により、遊技場の経営者によって任意の値が予め入力
されており、ハードディスク7の所定のエリアに記憶さ
れている。この総粗利の予算は、節の最終的な総粗利
(営業日28日間)に対して設定されているので、節の
途中においては、当節のその日までの営業日数に応じた
分率(更には後述する曜日別配分値を加味した分率)を
設定された予算に乗じることなどにより、その日までに
得るべき総粗利の実績値を算出し、この算出された値を
(節内の所定日の)予算としている。そして、その日ま
でに得られた総粗利の実績値の算出された予算に対する
割合が総粗利達成率としてこの総粗利表示欄75に表示
されている。
【0102】機種名欄32の右方には、遊技機の勢い情
報(遊技機20,21の稼働状況の変化、即ち稼動傾
向)を示す勢い欄33が設けられ、勢い欄33の右方に
は、平均アウトに関する情報を表示する平均アウト欄3
4が表示され、該平均アウト欄34の右方には台粗利に
関する情報を表示する台粗利欄37が表示され、更に台
粗利欄37の右方には玉利益に関する情報が表示される
玉利益欄40が設けられている。
【0103】平均アウト欄34は、平均アウトに関する
情報を表示する欄であり、かかる欄34には、平均アウ
トに関する情報として、個別管理情報である平均アウト
の実績値と、その平均アウトの実績値の目標値に対する
目標差とが表示されている。
【0104】この平均アウト欄34の最上段には、かか
る欄の表示内容を示す「平均アウト」と表示された項目
欄34aが設けられている。この項目欄34aの下方に
は、算出された平均アウトの実績値を表示する実績値欄
35と、その目標差を表示する目標差欄36とが設けら
れている。この実績値欄35と目標差欄36とは、並列
して設けられ、画面上左側には実績値欄35が表示さ
れ、右側には目標差欄36が表示されている。かかる実
績値欄35と目標差欄36との最上段には、それぞれ
「実績」、「目標差」と表示された項目欄35a,36
aが設けられている。項目欄35a,36aの下方に
は、各実績値が各々表示される表示欄35bと、各目標
差が各々表示される表示欄36bとが設けられている。
各表示欄35b,36bに表示される各データは、その
左方の機種名欄32に表示された機種名に対応する平均
アウトの実績値およびその目標差となっている。
【0105】台粗利に関する情報が表示される台粗利欄
37と、玉利益に関する情報が表示される玉利益欄40
とについても、平均アウト欄34と同様に構成される。
台粗利欄37は、個別管理情報である台粗利の実績値が
表示される実績値欄38と、その目標差を表示する目標
差欄39とを備えている。台粗利欄37の最上段には項
目欄37aが設けられ、また、実績値欄38,目標差欄
39の最上段にも項目欄38a,39aが設けられてい
る。項目欄38a,39aの下方の表示欄38b、39
bには、機種名欄32に対応する台粗利の各実績値およ
びその目標差が各々表示されている。
【0106】玉利益欄40も、台粗利欄37などと同様
に、項目欄40aを備えると共に、個別管理情報である
玉利益の実績値が表示される実績値欄41と、その目標
差を表示する目標差欄42とを備えている。また、該実
績値欄41と目標差欄42とは、項目欄41a,42a
を最上段に備えると共に、各項目欄41a,42aの下
方の表示欄41b,42bには、機種名欄32に対応す
る玉利益の各実績値およびその目標差が各々表示されて
いる。
【0107】これにより、機種名欄32からその右方の
表示欄35b,36b,38b,39b,41b,42
bへと順次閲覧することにより、例えば、機種「CR・
わんわん」であれば、その平均アウトの実績値が「2
5,341」(表示欄35b1)、その目標差が「−
1,659」(表示欄36b1)、台粗利の実績値が
「10,661」(表示欄38b1)、その目標差
「5,661」(表示欄39b1)、玉利益の実績値が
「421」(41b1)、その目標差「236」(42
b1)であるというように、1の機種に関する節の管理
情報(各個別管理情報とその目標差)を知ることができ
る。
【0108】尚、各目標値差欄36,39,42に目標
差として表示される値は、予め設定された目標値におい
てターゲットとした設定された指標値と、対応する実績
値とが比較された値であり、また、玉利益欄40に表示
される値は、実際の値を1000倍した数値で示されて
いる。
【0109】このように、算出された節の管理情報と週
の管理情報の内、節の管理情報のみを対比チェック表3
1(対比チェック画面30)に表示することにより、画
面構成を単純な構成として各データを読み取りやすくす
ることができる。また、遊技場の経営者(対比チェック
画面30の閲覧者)には、遊技場の経営状態を判断する
ために適量の情報が提供されるので、遊技場の経営者
は、この対比チェック表31(対比チェック画面30)
を閲覧することにより、遊技場の経営状態について的確
な判断を下すことができる。
【0110】一方、上記した機種名欄32の左方には、
機種のランクを表示するランク表示欄76が設けられて
いる。このランク表示欄76は、目標値に基づいて予め
設定された初期ランクを表示する目標ランク表示欄77
と、実績値から付与された実績ランクを表示する実績ラ
ンク表示欄78とを備えている。ランク表示欄76にお
いて、目標ランク表示欄77と実績ランク表示欄78と
は隣り合って表示され、左側に目標ランク表示欄77が
表示され、右側に実績ランク表示欄78が表示されてい
る。目標ランク表示欄77と実績ランク表示欄78とに
表示されるランクは、その右方の機種名欄32の各表示
欄32bに表示される機種名に対応して表示される。
【0111】実績ランク表示欄78には、3つの表示欄
が設けられており、それぞれ「A」と表示されたA欄7
8a、「B」と表示されたB欄78b、「C」と表示さ
れたC欄78cにより構成されている。各欄78a,7
8b,78cに表示される「A」、「B」、「C」は、
それぞれ機種の実績ランクを示しており、各欄78a,
78b,78cの右方に表示された機種名(機種名欄3
2の表示欄32b)に対応する機種のランクを表示して
いる。
【0112】かかるA欄〜C欄78a〜78cは、機種
名欄32の複数の表示欄32bにまたがって1の欄をな
しており、この1の欄に対応する全ての表示欄32bに
同一のランクが付与されていることが示されている。例
えば、図5中においてC欄78cは、「CR・大工の
源」、「CRドラゴンR」、・・・、「cr黒チャン」
と表示された表示欄32bにまたがって構成されてお
り、かかる機種「CR・大工の源」、「CRドラゴン
R」、・・・、「cr黒チャン」がCランクであること
を示している。
【0113】目標ランク表示欄77は、機種名欄32の
各表示欄32bのそれぞれに1ずつ対応する表示欄77
bで構成されており、その右方の機種名欄32に表示さ
れた機種の初期ランクを個々に表示している。このよう
に、対比チェック表31においては、機種名欄32に表
示された機種に対応して、目標ランク表示欄77には初
期ランクが表示され、実績ランク表示欄78には実績値
から付与された実績ランクが表示されるようになってい
る。
【0114】このため、遊技場側の得る利益が大きい機
種(Aランク)と、遊技場側が得る利益の少ない機種
(Cランク)とを分けて管理することができ、遊技場の
経営者は、状況に応じて必要な機種を重点的に管理する
ことができる。また、遊技場の経営者は、1の機種に対
応する2のランクを比較してその相違を知ることができ
る。
【0115】1の機種において、実績値に基づく利益率
と目標とする利益率とのずれ、即ち、台粗利の実績値
(その合計)の目標値からのずれは、初期ランクと実績
ランクとの変化として表される。つまり、1の機種にお
いて初期ランクと実績ランクとが異なることは、計画さ
れた目標(台粗利の情報の目標値および総粗利情報の目
標値)が遂行されなかったこと、即ち、計画された目標
値(営業計画)に無理があったことや、営業計画が不当
であった(妥当でない)ことを示しているのである。
【0116】ここで、本実施例の遊技場管理装置1にお
いては、上記したように、主たる利益を得る(遊技場側
が得る利益の大きい)機種にAランクを付与し、一方、
遊技場の利益に貢献しない機種にはCランクを付与し
て、異なる性格の遊技機20,21を分けて管理してい
る。かかる場合に、初期ランクがAランクである機種の
実績ランクがCランクである場合、または、初期ランク
がCランクである機種の実績ランクがAランクである場
合は、遊技場側が利益を得るべく設置した遊技機(Aラ
ンクの遊技機)から利益を得られなかったこと、或い
は、利益を得るべく設置したものでない遊技機(Cラン
クの遊技機)から利益を得てしまっていることを示して
いる。機種毎に定義づけられた基本的な利益の取り方が
計画どおりでない場合には、適正な利益が確保し難くな
るが、本実施例の遊技場管理装置1においては、遊技場
の経営者は、対比チェック表31により、このランクの
変化に一見して気付くことができ、かかる状態の発生を
迅速に把握して的確に対処することができる。
【0117】次に、上記のように構成された対比チェッ
ク表31による警告表示について説明する。警告表示
は、算出された個別管理情報(平均アウトの実績値、台
粗利の実績値、玉利益の実績値、総粗利の実績値)が、
目標値により設定された適正範囲外(上限値を越えるま
たは下限値を下回る)であることを示す表示である。上
記したように、平均アウトの実績値は、その目標値の下
限値により適正範囲が設定されており、台粗利の実績
値、玉利益の実績値および総粗利の実績値については、
その目標値の下限値と上限値とにより適正範囲が設定さ
れている。つまり、平均アウトの実績値については、下
限値を下回ると警告表示がなされ、台粗利の実績値、玉
利益の実績値および総粗利の実績値については、下限値
を下回った場合に加え上限値を超えた場合にも警告表示
がなされるようになっている。
【0118】尚、総粗利の実績値に対する警告表示は、
上記したように、その実績値に対して直接的になされる
のではなく、その警告表示は、総粗利達成率に対する警
告表示として、対比チェック表31の総粗利表示欄75
において実行される。この総粗利達成率に対する警告表
示について説明する。
【0119】総粗利達成率に対する警告表示は、予算
(その日までに得るべき総粗利の実績値)に対する総粗
利の実績値の達成率(総粗利達成率)と、粗利目標値メ
モリ7eに記憶される対応する目標値とが比較された比
較結果に基づいて実行される。その結果、総粗利達成率
が、目標値の範囲内であると、警告表示は実行されな
い。図5の対比チェック表31における総粗利表示欄7
5においては、総粗利達成率は「100%」であること
が表示されている。この「100%」は、総粗利達成率
の目標値範囲内であり(総粗利の実績値は適正範囲
内)、警告表示は実行されていないことが示されてい
る。
【0120】一方、総粗利達成率が、目標値範囲外であ
ると、図6に示したように警告表示が実施される。図6
(a)に図示した総粗利表示欄75には、総粗利達成率
は「45%」であることが表示されている。この「45
%」は、総粗利達成率を対応する目標値と比較した結
果、その下限値を下回っており(個別管理情報である総
粗利の実績値は適正範囲外)、個別管理情報が下限値を
下回ったことを示す警告表示が実行され、総粗利表示欄
75の表示態様が変更されていることが示されている。
【0121】また、図6(b)に図示した総粗利表示欄
75には、総粗利達成率は「158%」であることが表
示されている。この「158%」は、総粗利達成率を対
応する目標値と比較した結果、その上限値を上回ってお
り(個別管理情報である総粗利の実績値は適正範囲
外)、個別管理情報が上限値を上回ったことを示す警告
表示が実行され、総粗利表示欄75の表示態様が変更さ
れていることが示されている。
【0122】尚、本実施例においては、対比チェック表
31の通常の背景色は白とし、個別管理情報が下限値を
下回った場合には、その表示欄の背景色を赤、上限値を
上回った場合には、その表示欄の背景色を黄とすること
によって警告表示を実行する。尚、対比チェック表31
の各表示欄35b,36b,38b,39b,41b,
42b,75においては、背景色赤を灰色で表示し、背
景色黄を太線の囲み線で表示している。
【0123】図5に戻って、平均アウトの実績値、台粗
利の実績値、玉利益の実績値に対する警告表示について
説明する。平均アウトの実績値、台粗利の実績値、玉利
益の実績値に対する警告表示は、算出された各機種のか
かる個別管理情報のそれぞれに対して実行される。そし
て、個別管理情報が目標値の範囲外であると、総粗利達
成率に対する警告表示と同様に、対比チェック表31に
おいてその個別管理情報が表示される表示欄35b,3
6b,38b,39b,41b,42bの背景色を通常
(白)とは異なる色(赤または黄)で表示することによ
り実行される(個別管理情報の表示態様の変更)。
【0124】この平均アウトの実績値、台粗利の実績
値、玉利益の実績値に対する警告表示は、節の実績値と
週の実績値との両者に基づいて実行される。対比チェッ
ク表31の各実績値欄35,38,41には、節の個別
管理情報に基づく、即ち対比チェック表31に表示され
た実績値に基づく警告表示が実行される。一方、目標差
欄36,39,42には、週の個別管理情報に基づく、
即ち対比チェック表31に非表示の実績値に基づく警告
表示がなされる。つまり、目標差欄36,39,42に
は、表示されている節の目標差の値とは無関係に警告表
示が実行されることとなる。
【0125】更に、目標差の値は、目標値の内のターゲ
ットとする指標値と実績値との差分により求められる一
方で、警告表示は、目標値の下限値および上限値との比
較結果に基づいて実行される。このため、目標差の値が
マイナス値で表示されてあっても、実績値が適正範囲内
にあれば、かかる実績値に対する警告表示は行われな
い。
【0126】具体的には、例えば、機種名「CR・わん
わん」の個別管理情報に対する警告表示は、平均アウト
欄34、台粗利欄37、玉利益欄40の各実績値欄3
5,38,41および各目標差欄36,39,42にお
いて「CR・わんわん」の右方に表示された対応する各
表示欄35b1,36b1,38b1,39b1,41
b1,42b1に対してなされる。そして、平均アウト
の実績値の表示欄35b1には、「CR・わんわん」の
節の平均アウトの実績値に基づく警告表示が実行され、
平均アウトの目標差の表示欄36b1には、「CR・わ
んわん」の週の平均アウトの実績値に基づく警告表示が
実行される。同様に、台粗利の実績値の表示欄38b1
には、「CR・わんわん」の節の台粗利の実績値に基づ
く警告表示が実行され、その目標差の表示欄36b1に
は、「CR・わんわん」の週の台粗利の実績値に基づく
警告表示が実行される。玉利益の実績値欄41b1、玉
利益の目標差欄42b1についても同様である。
【0127】図5においては、「CR・わんわん」の台
粗利の実績値の表示欄38b1と、玉利益の実績値の表
示欄41b1において、上限値を超えていることを示す
警告表示がなされており、節の実績値は、利益過剰とな
っていることが示されている。
【0128】この対比チェック表31に表示される警告
表示により、以下のような各遊技機20,21の営業状
態に関する種々の知見が示される。まず、平均アウト欄
34、台粗利欄37、玉利益欄40の各々において、実
績値欄35,38,41にも、目標差欄36,39,4
2にも警告表示がなされていない場合(「CR・わんわ
ん」の平均アウト欄34、即ち、表示欄35b1,36
b1など)は、節の個別管理情報、週の個別管理情報と
も適性範囲内であることが示されている。
【0129】次に、実績値欄35,38,41に警告表
示は無いが、目標差欄36,39,42に警告表示が有
る場合(「CR和風彩祭K」の平均アウト欄34、即
ち、表示欄35b2,36b2など)は、節の個別管理
情報は適性範囲内であるが、週の個別管理情報は、適性
範囲外であることを示している。言い換えれば、警告表
示された機種の節の個別管理情報を、その節の期間終了
時に目標値に到達させるためには、期間内の残りの週の
営業計画(目標値)を修正すること、或いは、その営業
状態を注意深く観察することの必要性が示唆されてい
る。
【0130】また、実績値欄35,38,41に警告表
示が有り、目標差欄36,39,42の警告表示は無い
場合(「CR・わんわん」の台粗利欄37、即ち、表示
欄38b1,39b1など)は、節の個別管理情報は適
性範囲外であるが、週の個別管理情報は、適性範囲内で
あることを示している。つまり、節の台粗利の実績値が
近日において改善傾向にあることが示唆されている。
【0131】更に、実績値欄35,38,41と目標差
欄36,39,42との両方に警告表示が有る場合
(「CR魔女っ子2」の台粗利欄37、即ち、表示欄3
8b5,39b5など)は、節の個別管理情報も週の個
別管理情報も適性範囲外であることが示されている。こ
れは、警告表示された機種の節の個別管理情報は、その
節の期間終了時において目標達成が困難であることを示
唆するものであり、その機種について営業計画の見直し
が必要であることが示されている。
【0132】このように、対比チェック表31の警告表
示により、遊技場の経営者は、現状の各遊技機20,2
1の営業状態、即ち、遊技場の経営状態を端的に把握す
ることができる。また、警告表示により、画面上には非
表示の情報(週の管理情報)についても知見を得ること
ができる上、週の管理情報に対する警告表示と節の管理
情報に対する警告表示とは並んで表示されるので、節の
経営状況と週の経営状況とを容易に比較することができ
る。更に、台粗利の情報と玉利益の情報とについては、
利益不足が生じた場合のみならず、利益過剰が発生した
場合にも一見してわかるように警告表示がなされるの
で、遊技場の経営にとって重要な因子となる利益バラン
スを容易に把握することができる。
【0133】図7は、図5に示した対比チェック画面3
0において、目標値の表示された第1サブ画面45が表
示された様子を示した図である。対比チェック画面30
において目標値は非表示である。つまり、第1サブ画面
45は、この対比チェック画面30に非表示の情報を表
示するための画面である。
【0134】この第1サブ画面45は、対比チェック表
31の平均アウト欄34、台粗利欄37、玉利益欄40
のそれぞれにおいて、実績値または目標差が表示された
各表示欄35b,36b,38b,39b,41b,4
2bがポイントされることにより、対比チェック表31
上に重なった状態で現出される。現出された第1サブ画
面45には、ポイントされた表示欄35b,36b,3
8b,39b,41b,42bに対応する節及び週の目
標値(ターゲットとする指標値)がそれぞれ表示され
る。
【0135】対比チェック表31の表示欄35b,36
b,38b,39b,41b,42bは、各1の表示欄
毎にその座標データと対応つけられて該表示欄の表示内
容が、ポイントデータメモリ7jにそれぞれ記憶されて
いる。そして、カーソル46により1の表示欄がポイン
トされると、ポイントデータメモリ7jに記憶される対
応する座標データの指定(入力)となる。つまり、各表
示欄35b,36b,38b,39b,41b,42b
の各々の表示欄は、ポイントデータメモリ7jに記憶さ
れる座標データ(ポイントされた座標データ)を指定す
るポイントデータ指定ボタンとなっているのである。
【0136】図7中においては、平均アウト欄34の
「CRF兄貴SP」に対応する表示欄35b6がカーソ
ル46によりポイントされており、「CRF兄貴SP」
の節および週の平均アウトに対する目標値が、第1サブ
画面45により表示されている。この第1サブ画面45
を表示する一連の処理は、後述のポイント処理(S1
4)により実行される。尚、カーソル46は、対比チェ
ック画面30がCRTディスプレイ11に表示されると
現出するものであり、入力位置を示すマークである。こ
のカーソル46は、一般的にキーボード10に備えられ
たカーソル移動キーにより画面上を移動させることがで
きるようになっており、本実施例では矢印のマークで表
示されている。
【0137】図8は、図5に示した対比チェック画面3
0において、目標値や週の管理情報など、対比チェック
表31に非表示の情報が表示される第2サブ画面50が
表示された様子を示した図である。第2サブ画面50
は、対比チェック表31の機種名欄32がカーソル46
によりポイントされると対比チェック画面30上に現出
する画面であり、ポイントされた機種(機種名)に関す
る情報が表示されるようになっている。
【0138】詳細には、この第2サブ画面50には、上
下に2の表が表示されている。上側の表は、節の管理情
報などが表示される節管理表51であり、下側の表52
は、週の管理情報などが表示される週管理表52であ
る。
【0139】節管理表51は、その左端に個別管理情報
の項目を示す項目欄53が設けられており、かかる項目
欄53には、上から順に「平均アウト」、「台粗利」、
「スタート」、「玉利益」と表示されている。この項目
欄53の右方には、かかる項目に対応するデータが表示
されるデータ欄54が設けられており、該データ欄54
は、更に左から順に、下限値欄54a、目標値欄54
b、実績値欄54c、上限値欄54dで構成されてい
る。
【0140】下限値欄54aは、設定された目標値の下
限値を表示する欄であり、項目欄53に対応して、上か
ら順に平均アウトの実績値に対する下限値、台粗利の実
績値に対する下限値、スタートの実績値に対する下限
値、玉利益の実績値に対する下限値が表示されている。
目標値欄54bは、設定されたターゲットとする指標値
を表示する欄であり、項目欄53に対応してそれぞれの
指標値が表示されている。実績値欄54cは、個別管理
情報(実績値)が表示される欄であり、項目欄53に対
応してそれぞれの実績値が表示されている。尚、表示さ
れる平均アウトの実績値、台粗利の実績値、玉利益の実
績値は、対比チェック表31に表示されている情報であ
る。上限値欄54dは、設定された目標値の上限値を表
示する欄であり、項目欄53に対応して、それぞれの上
限値が表示されている。
【0141】週管理表52は、上記した節管理表51と
同様の各欄53,54で構成され、データ欄54のそれ
ぞれには、項目欄53に対応する目標値の情報や、対比
チェック表31に非表示の週の個別管理情報の情報(週
の平均アウトの実績値、週の台粗利の実績値、週のスタ
ートの実績値、週の玉利益の実績値)がそれぞれ表示さ
れている。
【0142】図8においては、機種名「CRF兄貴S
P」がカーソル46によりポイントされており、「CR
F兄貴SP」に関する節および週の管理情報とそれらの
目標値とが表示された第2サブ画面50が対比チェック
表31上に重ねて表示されている。この第2サブ画面5
0を表示する一連の処理は、第1サブ画面45を表示す
る処理と同様に、後述のポイント処理(S14)により
実行される。
【0143】尚、第1および第2サブ画面45,50の
表示位置は、ポイントされた位置付近であって、ポイン
トされた情報が被覆されない位置となっている。このよ
うに、本実施例の遊技場管理装置1においては、第1お
よび第2サブ画面45,50により対比チェック表31
に非表示の情報を提供し、対比チェック表31の内容を
補うことができる。
【0144】図9は、対比チェック画面30において、
日別計画ボタン47aが入力されることにより表示され
た日別管理画面80を示した図である。日別管理画面8
0は、当節の日の目標値を表示する画面である。また、
各日において実績値が算出されると、表示されるその日
の目標値を実績値で差し替えて表示するように構成され
ている。
【0145】この日別管理画面80には、日の目標値な
どが一覧表示される日別管理表81が表示されている。
日別管理表81の左端には、当節の各日の日付けを表示
する日付欄82が設けられている。日付欄82は、日欄
82aと曜日欄82bとの2の欄で構成されており、日
欄82aには月日が表示され、曜日欄82bには曜日
(月〜日)が表示されている。この日付欄82は、上方
から順に早い日付が表示されるようになっており、当節
の28日間の日付が表示されている。
【0146】日付欄82の右方には、曜日別配分値欄8
3と日目標値表示欄84とが設けられており、かかる欄
83,84には、日付欄82に表示される日付に対応す
るデータが表示されている。曜日別配分値欄83は、曜
日別配分値が表示される欄であり、稼働配分値欄83a
と粗利配分値欄83bとが設けられている。稼働配分値
欄83aには、平均アウトの情報の曜日による偏り(客
の入りの偏り)を示す平均アウトの曜日別配分値が表示
されている。また、粗利配分値欄83bには、遊技場の
得る利益(粗利)の曜日による偏りを示す粗利の曜日別
配分値が表示されている。
【0147】各曜日別配分値は、過去210日分の営業
データに基づいて算出されるが、曜日別配分値欄83に
は、算出された曜日別配分値の総合計が(一週間の営業
日が7日の場合)700となるように(700に対して
配分された値に)換算されて表示される。尚、店休日の
ある週においては店休日の日数分が差し引かれて、例え
ば、店休日が1日あれば営業日の曜日別配分値の総合計
は600、店休日が2日あれば営業日の曜日別配分値の
総合計は500となるように換算されて表示される。
【0148】日目標値表示欄84は、当節の各日の目標
値が表示される欄であり、稼働目標欄84a、粗利目標
欄84b、玉利益目標欄84c、台粗利目標欄84d、
総粗利目標欄84eを備えている。稼働目標欄84a
は、全パチンコ機20の平均アウトの情報の平均値(全
平均アウト値)に対する日の目標値が表示される欄であ
る。全平均アウト値に対する日の目標値は、週の全平均
アウト値の目標値に基づいて算出される。詳細には、平
均アウトの情報に対する週の目標値は、各遊技機毎に設
定されて目標値メモリ7b,7cに記憶されているの
で、かかる週の目標値を全機種について平均することに
より、週の全平均アウト値の目標値は算出される。この
算出された週の全平均アウト値の目標値に上記した平均
アウトの曜日別配分値を加味することによりし各日の目
標値は設定される。これにより、曜日毎の傾向が加味さ
れた適切な日の目標値が設定される。
【0149】粗利目標欄84bは、総利益データの日の
目標値が表示される欄である。総利益データは、1日の
全パチンコ機20(全スロットマシン21)の利益デー
タの合計であり、1日の遊技場の粗利を示すデータであ
る。上記したように、総粗利の予算、即ち総粗利の情報
に対する目標値は、当節において最終的に得るべき総粗
利の実績値として設定されている。この総粗利の予算を
配分して週の総粗利の予算(目標値)が設定され、更に
設定された週の総粗利の予算を粗利の曜日別配分値を加
味して7日間に配分することにより、この粗利目標欄8
4bに表示される総利益データの日の目標値は設定され
る。
【0150】玉利益目標欄84cは、全機種において平
均された玉利益の情報に対する日の目標値が表示される
欄であり、台粗利目標欄84dは全機種の台粗利の情報
の平均に対する日の目標値が表示される欄である。かか
る欄84c,84dに表示される各日の目標値は、稼働
目標欄84aと粗利目標欄84bとに表示されるデータ
と、遊技機20,21の設置台数とに基づいて算出され
るようになっている。総粗利目標欄84eには、その日
迄に得るべき総粗利の情報の目標値(予算)が表示され
る欄であり、対応するその日の予算が算出されて表示さ
れるようになっている。
【0151】各日目標値表示欄84a〜84eは、それ
ぞれ対応する日の目標値が表示される欄であるが、経過
した日においては、その日の目標値は、対応する実績値
に差し替えられて表示される。本実施例においては、5
月10日までは経過した日であるので、日別管理表81
の5月10日までの日付に対応する各日目標値表示欄8
4a〜84eのデータは(日別管理表81の一部分8
6)、実績値で表示されている。また、5月11日以降
は未到来の日であるので、日別管理表81の5月11日
からの日付に対応する各目標欄84a〜84eのデータ
は(日別管理表81の一部87)、日の目標値で表示さ
れている。
【0152】この日目標値表示欄84に表示されている
データが実績値であるか、目標値であるかは、日欄82
aと曜日欄82bとに表示されている月日および曜日の
表示態様を変更することにより識別できるようになって
いる。実績値が表示されている日別管理表81の一部分
86においては、日欄82aの日付け表示は左寄せであ
り、また、曜日欄82bの曜日表示は右寄せである。一
方、日の目標値値が表示されている日別管理表81の一
部分87においては、日欄82aの日付け表示は右寄せ
であり、また、曜日欄82bの曜日表示は左寄せとなっ
ている。これにより、利用者は、一見して、表示されて
いるデータの内容を識別することができる。
【0153】また、日別管理表81には、各目標欄84
a〜84e毎に7日分のデータの集計値或いは平均値、
週の目標値、目標値と実績値との差を表示する集計欄8
5が設けられている。この集計欄85は、各週毎に設け
られ、曜日欄82bの表示が「日」である欄の下方に連
設されている。これにより、日別管理表81において日
の目標値または実績値は、1の週(7日)毎に区分けさ
れて表示される。集計欄85に表示される7日分のデー
タの集計値或いは平均値は、その上方に表示される各デ
ータを用いて算出されるので、過日においては実績値
が、未到来日においては日の目標値が用いられて7日分
の集計値或いは平均値が算出されて表示されている。
【0154】遊技場の経営においては、経営を良好に行
うべく営業計画が立案される。かかる営業計画において
は、まず長期間の目標値が設定され、次いでその長期間
の目標値を達成するための短期間の目標値が設定され
る。ここで、遊技場においては、曜日によって客の入り
に偏りが生じるため、週の目標値を単純にその週の営業
日数で配分して日の目標値とすると、その日の目標値は
現実から離れた値となり、目標値としての意味をなさな
い。本実施例の遊技場管理装置1では、週の目標値に基
づいて日の目標値を設定する際に、上記したように過去
の営業データに基づいた曜日別配分値を加味し、曜日別
に重み付けのなされた日の目標値を設定するので、適切
な日の目標値を設定することができる。
【0155】図10は、対比チェック画面30におい
て、残チェックボタン47bが入力されることにより表
示される残期間チェック画面90を示した図である。残
期間チェック画面90は、当節または今週の目標値を達
成するための残り期間の目標値を表示する画面である。
遊技場を良好に経営するには、適切な営業計画を立案す
ると共に、その営業計画(目標値)を達成するべく、日
々の営業を管理する必要がある。本実施例の遊技場管理
装置1では、実際の営業により得られた平均アウトの実
績値や台粗利の実績値、玉利益の実績値に基づいて、設
定された節(週)の目標値を、その期間(節または週)
の最終日において達成するための残り期間の目標値をこ
の残期間チェック画面90に表示する。これにより、日
々の営業の管理を行うことができるようになっている。
【0156】この残期間チェック画面90には、各機種
毎に設定された節または週の目標値を達成するための残
り期間の目標値(残り期間における今後の目標値)が一
覧表で表示された残期間チェック表91が表示されてい
る。残期間チェック表91には、遊技機の機種を表示す
るための複数の表示欄を有する機種名欄92が設けられ
ており、機種名欄92の各表示欄には、遊技機の機種名
がそれぞれ表示されている。この機種名欄92の右方に
は、平均アウトに関する情報を表示する平均アウト欄9
3、台粗利に関する情報を表示する台粗利欄94、玉利
益に関する情報を表示する玉利益欄95が設けられてい
る。
【0157】平均アウト欄93は、平均アウトの実績値
が表示される実績値欄93aを備えている。該平均アウ
ト欄93aは複数の表示欄を備えており、各表示欄に
は、その左方の機種名欄92に表示される機種名に対応
する平均アウトの実績値が表示されている。また、平均
アウト欄93は、実績値欄93aに並設してその右側に
残期間目標値欄93bを備えている。この残期間目標値
欄93bは、平均アウトの情報に対する残り期間の目標
値を表示する欄である。該欄93bに表示される残り期
間の目標値は、その左方に表示された機種名欄92の機
種名に対応する残り期間の目標値であって、該欄93b
左側に並んで表示されている平均アウトの実績値(実績
値欄93a)に基づいて算出される。
【0158】ここで、残期間目標値欄93bは、期間内
の経過日の平均アウトの実績値に基づいて算出された残
り期間の平均アウトの情報に対する目標値を表示する欄
であるが、該残り期間の目標値が7万以上(スロットマ
シン21においては2万8千以上)の値で算出された場
合には、目標値は表示されず「再計画」の表示97がな
されるようになっている。平均アウトの情報は、遊技機
の稼働状態を示す情報であるが、遊技機の稼働には、遊
技機の能力や遊技場の営業時間により限界がある。かか
る理由から、本実施例においては、パチンコ機20につ
いては7万、スロットマシン21については2万8千を
平均アウトの情報の限界値(遊技機の稼働の限界値)と
している。残り期間の目標値がかかる限界値を越えた値
で算出されると、予め設定された節(週)の目標値を、
(残り期間の営業では)実際には達成し得ないことを意
味する。このため、残期間目標値欄93bに「再計画」
の表示97を現出させることにより、遊技場の経営者の
注意を促しているのである。
【0159】更に、平均アウトの情報に対する残り期間
の目標値が、パチンコ機20、スロットマシン21共に
1000以下の値で算出された場合には、この残期間目
標値欄93bには、算出された目標値に代えて、「稼働
十分」の表示98がなされるようになっている。期間内
の経過日において、遊技機20,21が十分に稼働する
と、期間の最終日を待たずに、予め設定された節(週)
の目標値に達する、或いはそれが容易に達成されると予
測できることがある。かかる場合を「稼働十分」の表示
98で示すことにより、遊技場の経営者に、その遊技機
の稼働状態(営業)が良好であることを確認させること
ができる。
【0160】平均アウト欄93の右方には台粗利に関す
る情報が表示される台粗利欄94が表示されている。こ
の台粗利欄94は、平均アウト欄93と同様に、実績値
欄94aと残期間目標値欄94bとを備えている。実績
値欄94aには台粗利の実績値が表示され、残期間目標
値欄94bには、台粗利の情報に対する残り期間の目標
値がそれぞれ表示されている。各欄94a,94b表示
されている各データは、かかる欄94a,94bの右方
に表示された機種名欄92に表示された機種名に対応す
るデータとなっている。
【0161】更に、台粗利欄94は、残期間目標値欄9
4bの右側にスタート欄94cを併設して備えており、
該スタート欄94cには、残期間目標値欄94bに表示
された目標値を達成するために、その機種の遊技機2
0,21に要求されるスタート回数が主として表示され
る。
【0162】台粗利欄94の右方には玉利益に関する情
報が表示される玉利益欄95が表示されている。この玉
利益欄95についても、平均アウト欄93と同様に、実
績値欄95aと残期間目標値欄95bとを備えている。
実績値欄95aには玉利益の実績値が表示され、残期間
目標値欄95bには、玉利益の情報に対する残り期間の
目標値がそれぞれ表示されている。各欄95a,95b
表示されている各データは、かかる欄95a,95bの
右方に表示された機種名欄92に表示された機種名に対
応するデータとなっている。
【0163】遊技場の日々の営業管理において、実際の
営業で得た実績値は、設定された日の目標値には一致し
がたい。一方で、遊技場の経営では、週、節などの期間
の最終日にその期間の目標値を達成すれば、経営状態を
良好に維持することができる。即ち、期間の最終日にお
いて節(週)の目標値を達成することが重要である。本
実施例の遊技場管理装置1によれば、期間の最終日にお
いて目標値を達成するための指標(残り期間の目標値)
を提供することができるので、遊技場の経営者は、良好
な経営を容易に実践することができる。
【0164】図11は、来節の管理情報(平均アウトの
情報、台粗利の情報)に対する予測値の表示されたシミ
ュレーション画面100を示した図である。このシミュ
レーション画面100は、シミュレーション処理が実行
されると表示される画面であり、来節の管理情報に対す
る予測値の表示されたシミュレーション表101を備え
ている。
【0165】シミュレーション表101は、各遊技機の
機種名の表示された機種名欄102を備えており、該機
種名欄102の右方には、機種名欄32に表示される各
機種名に対応してデータが表示される欄103〜106
が設けられている。この機種名欄102の右隣に連設さ
れた欄は実績値表示欄103であり、平均アウト実績値
欄103aと台粗利実績値欄103bとを備えている。
この平均アウト実績値欄103aには、当節(本実施例
では第33期の2節)の平均アウトの実績値が各機種毎
に表示されている。また、台粗利実績値欄103bに
は、当節(本実施例では第33期の2節)の台粗利の実
績値が各機種毎に表示されている。
【0166】実績値表示欄103の右方には、勢い欄1
04が連設されている。この勢い欄104は、営業デー
タメモリ7g,7hに記憶される当節の28日分のアウ
トデータから算出された勢い情報の表示される欄であ
る。この勢い欄104は、記号表示欄104aと数値情
報表示欄104bとを備えている。記号表示欄104a
は、算出された勢い情報が矢印記号107により表示さ
れる欄である。矢印記号107は、勢い情報の意味を視
覚的にわかりやすく表現したものであり、遊技機の稼働
状態が最近の28日間において上昇傾向(勢い情報は稼
働上昇を示す)である場合には、対応する記号表示欄1
04aには右上がりの矢印記号107aが表示される。
また、遊技機の稼働状態が下降傾向(勢い情報は稼働下
降を示す)である場合には、右下がりの矢印記号107
cが表示される。更に、最近の28日間において遊技機
の稼働状態に大きな変化がない場合には、記号表示欄1
04aには水平の矢印記号107bが表示される。
【0167】数値情報表示欄104bは、算出された勢
い情報を数値情報(値)で表示する欄であり、数値情報
表示欄104の各欄には、勢い情報が数値情報で表示さ
れている。これにより、遊技場の経営者は、遊技機の稼
働状況を矢印記号107により一見して理解することが
できる上、その詳細を数値情報により確認することがで
きる。
【0168】勢い欄104の右方には、平均アウト予測
欄105が設けられている。平均アウト予測欄105の
各欄には、各機種毎の来節の平均アウトの情報に対する
予測値がそれぞれ表示されている。この平均アウト予測
欄105の各欄に表示されている予測値は、その左方の
勢い欄104に表示される勢い情報が、更にその左方の
平均アウト実績値欄103aに表示される平均アウトの
実績値に加味(本実施例では乗算)されて算出された値
となっている。
【0169】平均アウト予測欄105の右方には、台粗
利予測欄106が設けられている。台粗利予測欄106
の各欄には、各機種毎の来節の台粗利の情報に対する予
測値がそれぞれ表示されている。この台粗利予測欄10
6の各欄に表示される予測値は、当節の総粗利の実績値
に占める各機種の台粗利の実績値の合計の割合(各機種
の利益率)により、来節の予算(総粗利の情報に対する
目標値)を配分した値である。尚、遊技場においては、
遊技機20,21の入れ替え(新台の投入)が行われる
ため、当節または来節の稼働日数が28日に満たない場
合がある。このため、台粗利予測欄106に表示される
各機種の台粗利の情報の予測値は、台粗利の情報の予測
値を算出する際に、その機種の当節の稼働日数率と来節
の稼働日数率とが加味された値となっている。尚、各機
種の当節の稼働日数率は、当節の営業日数28日をその
機種の当節の稼働日数で除した値(28/稼働日数)で
あり、各機種の来節の稼働日数率は、その機種の来節の
稼働日数を来節の営業日数28日で除した値(来節の稼
働日数/28)である。
【0170】次に、図12から図22のフローチャート
を参照して、上記のように構成された遊技場管理装置1
で実行される各処理を説明する。図12は、遊技場管理
装置1で実行される処理であり、ハードディスク7に搭
載された制御プログラム7aの中で実行される表示処理
のフローチャートである。表示処理は、各遊技機20,
21の営業データから管理情報を算出し、対比チェック
画面30に表示するための処理である。尚、この表示処
理では、上記したように、スロットマシン21のメダル
をパチンコ機20の玉と同様に扱うことにより、パチン
コ機20に関する処理とスロットマシン21に関する処
理とのプログラムを共通化する一方で、パチンコ機20
に関する処理とスロットマシン21に関する処理とは、
分けて実行されている。
【0171】表示処理では、まず、営業データメモリ7
g,7hに記憶される(パチンコ機20またはスロット
マシン21の)各機種の営業データから、個別管理情報
である節の平均アウトの情報(実績値)と週の平均アウ
トの情報(実績値)と、それらの目標差とを各機種毎に
それぞれ算出する(S1)。各平均アウトの実績値は、
期間初日から現在に至る期間において、同機種の遊技機
20,21の各アウトデータを1の遊技機20,21の
1日あたりのアウトデータに平均して求められる。
【0172】次に、営業データメモリ7g,7hに記憶
される(パチンコ機20またはスロットマシン21の)
営業データから、個別管理情報である節の台粗利の情報
(実績値)と週の台粗利の情報(実績値)と、それらの
目標差とを各機種毎にそれぞれ算出する(S2)。各台
粗利の実績値は、平均アウトの実績値と同様に、期間初
日から現在に至る期間において、同機種の遊技機20,
21の各利益データを1の遊技機20,21の1日あた
りの利益データに平均して求められる。そして、算出さ
れた台粗利の実績値と平均アウトの実績値とから、個別
管理情報である節の玉利益の実績値と週の玉利益の実績
値と、それらの目標差とをそれぞれ算出する(S3)。
上記したS1〜S3の処理において求められる各目標差
は、パチンコ機目標値メモリ7bまたはスロット目標値
メモリ7cに記憶される対応する目標値から、算出され
た実績値を減算して求められる。ここで目標値には、タ
ーゲットとして設定された指標値が用いられる。
【0173】その後、営業データメモリ7g,7hに記
憶される(パチンコ機20またはスロットマシン21
の)営業データから、同機種の遊技機20,21の節の
台粗利の実績値を集計して、各機種毎の節の台粗利の実
績値の合計を算出する(S4)。この台粗利の実績値の
合計は、S2の処理で算出された節の台粗利を、対応す
る機種の設置台数や期間内の経過日数で乗算することに
より、各機種毎に台粗利の実績値の合計として求められ
る。或いは、営業データから各遊技機20,21毎に算
出される利益データについて、期間内の経過日数分の利
益データを各機種毎に集計して求めても良い。
【0174】次いで、算出された節の台粗利の実績値の
合計の大きい順に基づいて、対比チェック表31内での
節の管理情報、即ち、機種名およびその機種の個別管理
情報や目標差などの表示位置を決定する(S5)。そし
て、書式メモリ7iから対比チェック画面30(対比チ
ェック表31)の書式を読み出し(S6)、読み出した
対比チェック画面30の書式と決定された節の管理情報
の表示位置とに基づき、座標を示す座標データとその座
標に表示される節の管理情報の内容(機種名および個別
管理情報の項目)とを対応つけて、ポイントデータメモ
リ7jに書き込む(S7)。機種名欄32には、個別管
理情報は表示されないので、この機種名欄32の座標デ
ータには、機種名のみが対応つけられて書き込まれる。
【0175】ここで、対比チェック表31における各管
理情報の表示位置は、台粗利の実績値の合計に基づいて
決定されるので、日毎にその表示位置が変化する。しか
し、S7の処理により、対比チェック表31での位置
(座標データ)とその位置に表示されている管理情報の
内容とを対比チェック画面30を表示する毎に対応つけ
ることができる。よって、後述のポイント処理(S1
4)により、入力された座標データに対応する的確なサ
ブ画面45,50を対比チェック画面30に現出させる
ことができる。
【0176】このS7の処理の後は、平均アウトに関す
る情報(平均アウトの実績値および目標差)を対比チェ
ック表31に書き込む平均アウト書込処理を実行し(S
8)、次いで、台粗利に関する情報(台粗利の実績値お
よび目標差)を対比チェック表31に書き込む台粗利書
込処理を実行(S9)する。そして、更に、玉利益に関
する情報(平均アウトの実績値および目標差)を対比チ
ェック表31に書き込む玉利益書込処理を実行した後
(S10)、総粗利に関する情報(総粗利達成率)を対
比チェック表31に書き込む総粗利書込処理を実行する
(S11)。
【0177】次いで、実績値に基づいて各機種に実績ラ
ンクを付与すると共に、該実績ランクと各機種に予め設
定された初期ランクとを対比チェック表31に書き込む
ランク書込処理を実行する(S12)。その後、対比チ
ェック画面30に表示すべき他の情報を書き込むその他
書込処理を実行する(S13)。その他書込処理は、遊
技機の機種名や、台粗利の実績値の合計、更には、対比
チェック画面30の書式として記憶されている図柄、コ
マンドを入力する(入力)ボタン等を表示するための処
理である。このその他書込処理(S13)の実行後は、
対比チェック画面30上からの入力(ポイント)に応じ
た処理を実行するポイント処理を実行し(S14)、こ
の表示処理を終了する。
【0178】尚、本実施例の表示処理では、平均アウト
書込処理(S8)、台粗利書込処理(S9)、玉利益書
込処理(S10)において、算出された節および週の管
理情報の内、節の管理情報のみを対比チェック表31に
表示し、週の管理情報は非表示としている。
【0179】図13は、図12の表示処理の中で実行さ
れる平均アウト書込処理(S8)のフローチャートであ
る。平均アウト書込処理(S8)は、上記したように、
節の平均アウトに関する情報(平均アウトの実績値およ
び目標差)を対比チェック表31に書き込む処理であ
り、また、算出された節および週の平均アウトの実績値
に基づいて、対比チェック表31の平均アウト欄34に
警告表示を表示するものである。
【0180】この平均アウト書込処理(S8)では、ま
ず、S5の処理で決定された順に基づき、S6の処理で
読み出した対比チェック表31の平均アウト欄34に、
S1の処理で算出した各機種の節の平均アウトの実績値
とその目標差とを書き込み、CRTディスプレイ11に
出力する(S21)。次に、書き込んだ節の平均アウト
の実績値と節の平均アウトの目標値の設定範囲(目標値
の下限値)とを、各機種毎にそれぞれ比較する(S2
2)。目標値は、各機種毎に設定されているので、算出
された実績値と対応する目標値とがそれぞれ比較され
る。そして、節の平均アウトの実績値は、節の目標値に
より設定された適正範囲外(目標値の下限値を下回っ
た)か否かを確認し(S23)、適正範囲外(目標値の
下限値を下回った)であれば(S23:Yes)、対比
チェック表31に表示される対応する平均アウトの実績
値欄35の背景色を赤で表示する(S24)。
【0181】その後は、S1の処理で算出された週の平
均アウトの実績値と、週の平均アウトの目標値の設定範
囲(目標値の下限値)とを各機種毎にそれぞれ比較する
(S25)。そして、週の平均アウトの実績値が、週の
目標値により設定された適正範囲外(目標値の下限値を
下回った)か否かを確認し(S26)、その結果、適正
範囲外(目標値の下限値を下回った)であれば(S2
6:Yes)、対比チェック表31に表示される対応す
る平均アウトの目標差欄36の背景色を赤で表示し(S
27)、この平均アウト書込処理(S8)を終了する。
【0182】一方、S23の処理で確認した結果、節の
平均アウトの実績値が、節の平均アウトの目標値により
設定された適正範囲内(目標値の下限値以上)であれば
(S23:No)、S24の処理をスキップしてその処
理をS25の処理に移行する。
【0183】また、S26の処理で確認した結果、週の
平均アウトの実績値が、週の平均アウトの目標値により
設定された適正範囲内(目標値の下限値以上)であれば
(S26:No)、S27の処理をスキップしてこの平
均アウト書込処理(S8)を終了する。
【0184】図14は、図12の表示処理の中で実行さ
れる台粗利書込処理(S9)のフローチャートである。
台粗利書込処理(S9)は、上記したように、節の台粗
利に関する情報(台粗利の実績値および目標差)を対比
チェック表31に書き込む処理であり、また、算出され
た節および週の台粗利の実績値に基づいて、対比チェッ
ク表31の台粗利欄37に警告表示を表示するものであ
る。
【0185】この台粗利書込処理(S9)では、まず、
S5の処理で決定された順に基づき、S6の処理で読み
出した対比チェック表31の台粗利欄37に、S2の処
理で算出した各機種の節の台粗利の実績値とその目標差
とを書き込み、CRTディスプレイ11に出力する(S
31)。次に、書き込んだ節の台粗利の実績値と節の台
粗利の目標値の上限値および下限値とを、各機種毎にそ
れぞれ比較する(S32)。目標値は、各機種毎に設定
されているので、算出された実績値と対応する目標値
(その下限値および上限値)とがそれぞれ比較される。
そして、節の台粗利の実績値は節の目標値により設定さ
れた適正範囲外(目標値の下限値を下回るまたは上限値
を超える)か否かを確認し(S33)、適正範囲外であ
れば(S33:Yes)、上限値を超えているか否かを
確認する(S34)。確認の結果、節の台粗利の実績値
が目標値の上限値を越えていた場合には(S34:Ye
s)、対比チェック表31の対応する台粗利の実績値欄
38の背景色を黄で表示する(S35)。
【0186】その後は、S2の処理で算出された週の台
粗利の実績値と、週の台粗利の目標値の上限値および下
限値とを各機種毎にそれぞれ比較する(S37)。そし
て、週の台粗利の実績値が週の目標値により設定された
適正範囲外(目標値の下限値を下回るまたは上限値を超
える)か否かを確認し(S38)、その結果、適正範囲
外であれば(S38:Yes)、上限値を超えているか
否かを確認する(S39)。確認の結果、週の台粗利の
実績値が目標値の上限値を越えていた場合には(S3
9:Yes)、対比チェック表31の対応する台粗利の
目標差欄39の背景色を黄で表示して(S40)、この
台粗利書込処理(S9)を終了する。
【0187】一方、S33の処理で確認した結果、節の
台粗利の実績値が適正範囲内であれば(S33:N
o)、S34〜S36の処理をスキップしてその処理を
S37の処理に移行する。また、S34の処理で確認し
た結果、節の台粗利の実績値が目標値の上限値を越えて
いなければ(S34:No)、節の台粗利の実績値は目
標値の下限値を下回っているということであるので、対
比チェック表31の対応する台粗利の実績値欄38の背
景色を赤で表示し(S36)、その後、その処理をS3
7の処理に移行する。
【0188】更に、S38の処理で確認した結果、週の
台粗利の実績値が適正範囲内であれば(S38:N
o)、S39〜S41の処理をスキップして、この台粗
利書込処理(S9)を終了する。また、S39の処理で
確認した結果、週の台粗利の実績値が目標値の上限値を
越えていなければ(S39:No)、週の台粗利の実績
値は目標値の下限値を下回っているということであるの
で、対比チェック表31の対応する台粗利の目標差欄3
9の背景色を赤で表示し(S41)、その後、この台粗
利書込処理(S9)を終了する。
【0189】図15は、図12の表示処理の中で実行さ
れる玉利益書込処理(S10)のフローチャートであ
る。玉利益書込処理(S10)は、上記したように、節
の玉利益に関する情報(玉利益の実績値および目標差)
を対比チェック表31に書き込む処理であり、また、算
出された節および週の玉利益の実績値に基づいて、対比
チェック表31の玉利益欄40に警告表示を表示するも
のである。
【0190】この玉利益書込処理(S10)では、ま
ず、S5の処理で決定された順に基づき、S6の処理で
読み出した対比チェック表31の玉利益欄40に、S3
の処理で算出した各機種の節の玉利益の実績値とその目
標差とを書き込み、CRTディスプレイ11に出力する
(S51)。その後は、台粗利書込処理(S9)と同様
にこの玉利益書込処理(S10)を実行し、各機種の節
の玉利益の実績値を節の目標の上限値および下限値とそ
れぞれ比較した後、その実績値が適正範囲にあるか否か
を判断する。そして、その判断結果に基づいて、対比チ
ェック表31の対応する玉利益の実績値欄41に警告表
示を実行する(S52〜S56)。次いで、週の玉利益
の実績値についても節の玉利益の実績値と同様に目標値
との比較を行い、その比較結果に基づいた警告表示を実
行して(S57〜S61)、この玉利益書込処理(S1
0)を終了する。
【0191】図16は、図12の表示処理の中で実行さ
れる総粗利書込処理(S11)のフローチャートであ
る。総粗利書込処理(S11)は、総粗利達成率を対比
チェック表31に書き込む処理であり、また、算出され
た総粗利の実績値から計算された総粗利達成率に基づい
て、対比チェック表31の総粗利表示欄75に警告表示
を表示するものである。
【0192】この総粗利書込処理(S11)では、ま
ず、営業データメモリ7g,7hに記憶される営業デー
タから全パチンコ機20(全スロットマシン21)の利
益データを集計し、総粗利の実績値を算出する(S7
1)。次に、総粗利の実績値に対して設定された当節の
予算から現在迄に得るべき総粗利の実績値(予算)を算
出し、S71の処理で集計した総粗利の実績値を算出し
た予算の値で除して総粗利達成率を算出する(S7
2)。尚、この総粗利達成率は百分率(%)で算出され
る。そして、S6の処理で読み出した対比チェック表3
1の総粗利表示欄75に、算出した総粗利達成率を書き
込み、CRTディスプレイ11に表示する(S73)。
【0193】その後、店舗カウンタ7fを参照して、設
定されている遊技場の種類が何であるかを確認し(S7
4)、その結果、遊技場の種類が通常店であれば(S7
4:通常店)、粗利目標値メモリ7eから通常店の総粗
利達成率の目標値を読み出す(S75)。そして、当節
の現在までの営業日数が何日かを調べ(S79)、その
結果、営業日数が1日〜3日であれば(S79:1日〜
3日)、読み出した総粗利達成率の目標値の内、営業日
数1日〜3日に対応する目標値とS72の処理で算出し
た総粗利達成率とを比較する(S80)。次いで、その
比較結果において、総粗利達成率は目標値により設定さ
れた適正範囲外か否かを確認し(S85)、確認の結
果、適正範囲外であれば(S85:Yes)、上限値を
超えているか否かを確認する(S86)。
【0194】ここで、算出された総粗利達成率が上限値
を超えていれば(S86:Yes)、対比チェック表3
1に表示される総粗利表示欄75の背景色を黄で表示し
(S87)、この総粗利書込処理(S11)を終了す
る。一方、S86の処理で確認した結果、算出された総
粗利達成率が上限値を超えていなければ(S86:N
o)、算出された総粗利達成率は下限値を下回っている
という事であり、対比チェック表31に表示される総粗
利表示欄75の背景色を赤で表示し(S88)、この総
粗利書込処理(S11)を終了する。
【0195】また、S74の処理で確認した結果、遊技
場の種類が新規店であれば(S74:新規店)、粗利目
標値メモリ7eから新規店の総粗利達成率の目標値を読
み出す(S76)。更に、S74の処理で確認した結
果、遊技場の種類が改装店であれば(S74:改装
店)、粗利目標値メモリ7eから改装店の総粗利達成率
の目標値を読み出す(S77)。一方、S74の処理で
確認した結果、遊技場の種類が対策店であれば(S7
4:対策店)、粗利目標値メモリ7eから対策店の総粗
利達成率の目標値を読み出す(S78)。これらS76
〜S78の処理の実行後は、その処理をS79の処理に
移行する。
【0196】更に、S79の処理で確認した結果、当節
の現在までの営業日数が4日〜7日であれば(S79:
4日〜7日)、読み出した総粗利達成率の目標値の内、
営業日数4日〜7日に対応する目標値とS72の処理で
算出した総粗利達成率とを比較する(S81)。また、
S79の処理で確認した結果、当節の現在までの営業日
数が8日〜14日であれば(S79:8日〜14日)、
読み出した総粗利達成率の目標値の内、営業日数8日〜
14日に対応する目標値とS72の処理で算出した総粗
利達成率とを比較する(S82)。一方、S79の処理
で確認した結果、当節の現在までの営業日数が15日〜
21日であれば(S79:15日〜21日)、読み出し
た総粗利達成率の目標値の内、営業日数15日〜21日
に対応する目標値とS72の処理で算出した総粗利達成
率とを比較する(S83)。更に、S79の処理で確認
した結果、当節の現在までの営業日数が22日〜28日
であれば(S79:22日〜28日)、読み出した総粗
利達成率の目標値の内、営業日数22日〜28日に対応
する目標値とS72の処理で算出した総粗利達成率とを
比較する(S84)。かかるS81〜S84の処理の実
行後は、その処理をS85の処理に移行する。
【0197】また、S85の処理で確認した結果、総粗
利達成率は目標値の範囲外でなければ(S85:N
o)、総粗利達成率は目標値の範囲内であるので、S8
6〜S88の処理をスキップして、この総粗利書込処理
(S11)を終了する。
【0198】図17は、図12の表示処理の中で実行さ
れるランク書込処理(S12)のフローチャートであ
る。このランク書込処理(S12)は、上記したよう
に、実績ランクを各機種に付与し、該実績ランクと初期
ランクとを対比チェック表31に書き込む処理である。
【0199】このランク書込処理(S12)において
は、まず、S4の処理で算出された台粗利の実績値の合
計を総粗利の実績値で除して総粗利の実績値に占める各
機種の利益率を算出する(S91)。次に、算出された
利益率の大きい順に加算順序を決定した後(S92)、
初期値を0に設定する(S93)。そして、未加算の利
益率の内、最大の利益率を初期値に加算し(S94)、
その加算結果(累計値)が75%以上か否かを確認する
(S95)。確認の結果、該加算結果が75%以上であ
れば(S95:Yes)、S94の処理で加算された利
益率の半分の値をS94の処理で初期値として扱われた
値に加算し(S96)、再び、その加算結果が75%以
上か否かを確認する(S97)。ここで、その加算結果
が75パーセント以上であると(S97:Yes)加算
された利益率を有する機種に実績ランクとしてBランク
を付与する(S98)。
【0200】次に、S94処理において算出された加算
結果を初期値とし(S99)、上記処理で未加算の利益
率の内、最大の利益率をS99の処理で設定された初期
値に加算した後(S100)、この加算結果が95%以
上か否かを確認する(S101)。確認の結果、その加
算結果が95%以上であれば(S101:Yes)、S
100の処理で加算された利益率の半分の値をS100
の処理で初期値として扱われた値に加算し(S10
2)、再び、その加算結果が95%以上となったか否か
を確認する(S103)。確認の結果、その加算結果が
95%以上であれば(S103:Yes)、加算された
利益率を有する機種に実績ランクとしてCランクを付与
し(S104)、更に、残りの未加算の利益率を有する
機種に実績ランクとしてCランクを付与する(S10
5)。
【0201】そして、ランクメモリ7dから各機種に対
応つけて記憶されている初期ランクを読み出し(S10
6)、読み出した初期ランクと付与された実績ランクと
をS6の処理で読み出した対比チェック表31に書き込
み、CRTディスプレイ11に表示して(S107)、
このランク書込処理(S12)を終了する。
【0202】一方、S95の処理で確認した結果、加算
結果が75パーセント未満であれば(S95:No)、
加算された利益率を有する機種に実績ランクとしてAラ
ンクを付与し(S108)、S94の処理で算出された
先の加算結果を初期値とした後(S109)、その処理
をS94の処理に移行する。これにより、各利益率が加
算順序(その大きさ順)に従って順次、加算されて累計
されることとなる。また、S97の処理で確認した結
果、加算結果が75パーセント未満であれば(S97:
No)、加算された利益率を有する機種に実績ランクと
してAランクを付与した後(S110)、その処理をS
99の処理に移行する。
【0203】更に、S101の処理で確認した結果、加
算結果が95パーセント未満であれば(S101:N
o)、加算された利益率を有する機種に実績ランクとし
てBランクを付与し(S111)、S100の処理で算
出された先の加算結果を初期値とした後(S112)、
その処理をS100の処理に移行し、更に、順次、未加
算の利益率の累計を実行する。加えて、S103の処理
で確認した結果、加算結果が95パーセント未満であれ
ば(S103:No)、加算された利益率を有する機種
に実績ランクとしてBランクを付与した後(S11
0)、その処理をS104の処理に移行する。
【0204】かかるS91からS113の処理が実行さ
れることにより、遊技機の全機種に対し、各機種が得た
利益(台粗利の実績値の合計)に基づいたランク(実績
ランク)を付与することができる。また、利益率の累計
値を、75%と95%とをしきい値として区分するに際
して、累計した利益率がこのしきい値をまたぐ場合に
も、そのしきい値にまたがる利益率を有する機種に適切
なランクを付与することができる。
【0205】このように、このランク書込処理(S1
2)により、多数の機種で構成される遊技機20,21
を3つの機種に分類し、各分類に対し実績値に基づく実
績ランクを付与することができる。付与された実績ラン
クは、上記した対比チェック表31に表示されるので、
遊技場の経営者は、このランク毎に各遊技機20,21
を管理することができる。遊技場の利益管理において、
営業計画で目標とした各機種毎の利益(台粗利の実績値
の合計)とその実績値とを細かく一致させることは困難
である。一方、各機種毎の利益(台粗利の実績値の合
計)が営業計画通りでなくとも、遊技場の得るべき総利
益が所定の範囲内であれば、経営状態は良好となる。本
実施例の遊技場管理装置1では、各遊技機を細かな数値
目標だけでなく、大略的な指標であるランクにより管理
することができるので、遊技場の経営者は、細かな数値
目標にとらわれることなく、現状にあった管理を実行し
つつ、的確な利益の得られる経営を実践することができ
る。
【0206】図18は、図12の表示処理の中で実行さ
れるポイント処理(S14)のフローチャートである。
ポイント処理(S14)は、対比チェック画面30上か
らの入力(ポイント)に応じた処理を実行するものであ
り、該入力(ポイント)が対比チェック表31の機種名
欄32、平均アウト欄34、台粗利欄37、玉利益欄4
0で行われた座標データの入力(ポイントデータ指定ボ
タンの入力)であると、対応する第1または第2サブ画
面45,50を対比チェック画面30上に現出させる処
理である。
【0207】このポイント処理(S14)では、まず、
対比チェック画面30上からの入力がなされたか否かを
確認し(S121)、対比チェック画面30上から入力
があれば(S121:Yes)、入力されたボタンは何
であるかを確認する(S122)。確認の結果、入力さ
れたボタンがポイントデータ指定ボタン以外の他のボタ
ンや終了ボタン48であれば(S122:終了ボタン、
その他ボタン)、入力されたボタンに対応する各処理を
実行して(S133)、このポイント処理(S14)を
終了する。
【0208】尚、この各処理(S133)では、入力さ
れたボタンが終了ボタンであれば、終了処理を実行し
て、このポイント処理(S14)を終了する。また、入
力されたボタンが日別計画ボタン47aであれば、日別
管理表表示処理(図19参照)を実行した後、このポイ
ント処理(S14)を終了する。更に、入力されたボタ
ンが残チェックボタン47bであれば、各処理(S13
3)において、残期間チェック処理(図21参照)を実
行した後、このポイント処理(S14)を終了する。
【0209】一方、S122の処理で確認した結果、入
力されたボタンがポントデータ指定ボタンであると(S
122:ポイントデータ指定ボタン)、ポイントデータ
メモリ7jに、入力された座標データおよびその座標デ
ータに対応つけられた機種名が記憶されているか否かを
確認する(S123)。
【0210】上記したように、対比チェック表31にお
いて、データの表示された各表示欄35b,36b,3
8b,39b,41b,42bは、ポイントデータ指定
ボタンであり、カーソル46による各表示欄のポイント
はポイントデータ指定ボタンの入力となって、ポイント
された表示欄の座標データの入力(指定)となる。
【0211】S123の処理で確認した結果、入力され
た座標データに対応つけられた機種名がポイントデータ
メモリ7jに記憶されていると(S123:Yes)、
ポイントデータメモリ7jに記憶される対応する座標デ
ータの指定となる。そして、更に指定された座標データ
に対応して記憶されている個別管理情報の項目が何かを
確認する(S124)。確認の結果、入力された座標デ
ータに対応して記憶されている個別管理情報の項目がな
ければ(S124:なし)、ポイントの入力位置は機種
名欄32であるので、入力された座標データに対応つけ
られて記憶されている機種名に対応する節および週の個
別管理情報とそれらの目標値とを読み出す(S12
5)。このS125の処理において、目標値としては、
ターゲットとして設定された指標値、目標値の上限値、
目標値の下限値が、目標値メモリ7b,7cから読み出
される。また、個別管理情報としては、表示処理におい
て算出された平均アウトの実績値、台粗利の実績値、ス
タートの実績値、玉利益の実績値が読み出される。表示
処理において算出された個別管理情報は、RAM5の所
定のエリアに記憶されており、このRAM5から、各個
別管理情報は読み出される。
【0212】そして、読み出した各情報を第2サブ画面
50の書式でCRTディスプレイ11に表示する(S1
26)。このS126の処理の後は、その処理をS12
1の処理に移行し、新たなボタンの入力を待機する。
【0213】一方、S124の処理で確認した結果、入
力された座標データに対応して記憶されている個別管理
情報の項目が平均アウトであれば(S124:平均アウ
ト)、ポイントの入力位置は平均アウト欄34であるの
で、入力された座標データに対応つけられて記憶されて
いる機種名に対応する平均アウトの節および週の目標値
を読み出し(S127)、読み出した目標値を第1サブ
画面45の書式でCRTディスプレイ11に表示する
(S128)。
【0214】また、S124の処理で確認した結果、入
力された座標データに対応して記憶されている個別管理
情報の項目が台粗利であれば(S124:台粗利)、ポ
イントの入力位置は台粗利欄37であるので、入力され
た座標データに対応つけられて記憶されている機種名に
対応する節および週の台粗利の目標値を読み出し(S1
29)、読み出した目標値を第1サブ画面45の書式で
CRTディスプレイ11に表示する(S130)。
【0215】更に、S124の処理で確認した結果、入
力された座標データに対応して記憶されている個別管理
情報の項目が玉利益であれば(S124:玉利益)、ポ
イントの入力位置は玉利益欄40であるので、入力され
た座標データに対応つけられて記憶されている機種名に
対応する節および週の玉利益の目標値を読み出し(S1
31)、読み出した目標値を第1サブ画面45の書式で
CRTディスプレイ11に表示する(S132)。
【0216】かかるS128,S130,S132の処
理の後は、その処理をS121の処理に移行し、新たな
ボタンの入力を待機する。また、S121の処理で確認
した結果、対比チェック画面30上からの入力がなけれ
ば(S121:No)、該画面30上からの入力を待機
する。更に、S123の処理で確認した結果、入力され
た座標データに対応つけられた機種名がポイントデータ
メモリ7jに記憶されていなければ(S123:N
o)、そのポイント位置は各サブ画面45,50の表示
位置(表示要求位置)ではないので、その処理をS12
1の処理に移行し、新たなボタンの入力を待機する。
【0217】図19は、図18のポイント処理(S1
4)の各処理(S133)において実行される日別管理
表表示処理のフローチャートである。この日別管理表表
示処理は、週の目標値に基づいて、曜日によって重み付
けのされた日の目標値を算出して表示すると共に、その
日の目標値に対応する管理情報が算出されると、表示さ
れる日の目標値を管理情報に差し替えて表示する処理で
ある。
【0218】この日別管理表表示処理では、まず、節の
期間の起算日からさかのぼって過去210日分の各機種
のアウトデータをメモリ(各営業データメモリ7g,7
h、データベースエリア7k)から読み出す(S14
1)。そして、読み出した全てのアウトデータを日毎に
集計し(S142)、次いで、日毎に集計したアウトデ
ータを総計する(S143)。続いて、S142の処理
で日毎に集計したアウトデータを曜日別にそれぞれ集計
した後(S144)、S143の処理で総計されたアウ
トデータの総計値(210日分のアウトデータの合計)
に対する各曜日別に集計されたアウトデータの比率をそ
れぞれ求め、平均アウトの曜日別配分値を算出する(S
145)。これにより、曜日による平均アウトの偏りを
示す平均アウトの曜日別配分値が、それぞれの曜日(月
〜日)に対応して算出される。
【0219】次に、節(当節)の期間の起算日から過去
210日分の営業データに基づいて210日間の各日の
総利益データを算出して集計し(S146)、その後、
算出された210日間の総利益データを曜日別にそれぞ
れ集計する(S147)。そして、曜日別に集計された
各総利益データをS146の処理で集計された総利益デ
ータで除し、粗利(総利益データ)の曜日別配分値を算
出した後(S148)、書式メモリ7iから日別管理表
81の書式を読み出し、各曜日別配分値に700を乗じ
た値を対応する曜日別配分値欄83にそれぞれ書込む
(S149)。
【0220】次いで、週の総粗利の予算(目標値)を7
等分した値と粗利の各曜日別配分値とに基づいて各曜日
毎の総利益データの日の目標値を算出し、対応する粗利
目標欄84bにそれぞれ書込む(S150)。そして、
週の平均アウトの情報に対する目標値と平均アウトの曜
日別配分値とに基づいて(週の平均アウトの情報に対す
る目標値に平均アウトの曜日別配分値を乗算して)各曜
日毎の全平均アウト値に対する日の目標値を算出し、稼
働目標欄84aに書込む(S151)。その後、粗利目
標欄84bと稼働目標欄84aとに書込まれた各日の目
標値と、遊技機20,21の設置台数とに基づいて、全
機種の平均の台粗利の情報に対する日の目標値(総利益
データの日の目標値/設置台数)と、全機種の平均の玉
利益の情報に対する日の目標値(全機種の平均の台粗利
の情報に対する日の目標値/全平均アウト値に対する日
の目標値)と、を算出して、対応する玉利益目標欄84
cまたは台粗利目標欄84dにそれぞれ書込む(S15
2)。
【0221】そして、各日の総粗利の情報に対する目標
値(各日においてその日までに得るべき総粗利の実績
値、予算)などのその他の情報を日別管理表81に書込
んだ後、各情報の書込まれた日別管理表81をCRTデ
ィスプレイ11に表示し(S153)、次いで、日別管
理表81の日の目標値を実績値で差し替えて表示する実
績値書込処理(S154)を実行する。その後、入力さ
れるコマンドに基づいて実行される終了処理などの各処
理を行った後(S155)、この日別管理表表示処理を
終了する。日別管理表表示処理は、この各処理(S15
5)において、終了コマンドが入力されるとその処理を
終了するようになっており、終了コマンドが入力される
まで、日別管理表81が継続して表示される。
【0222】これにより、遊技場の客の入りや利益に対
して曜日による偏りの加味された目標値が設定されるの
で、遊技場の経営者は、現況に適した目標値に基づいた
適切な営業管理を実行することができる。
【0223】図20は、日別管理表表示処理の中で実行
される実績値書込処理(S154)のフローチャートで
ある。実績値書込処理(S154)では、まず、期間内
の各日(節の期間の起算日から現在まで)において、平
均アウトの実績値を各機種毎に算出すると共に、各日に
おいて全機種の平均アウトを平均した全平均アウト値を
それぞれの日について算出する(S161)。次に、算
出された全平均アウト値(実績値)で稼働目標欄84a
に表示されている対応する目標値(全平均アウト値の日
の目標値)の表示を差し替える(S162)。そして、
稼働目標欄84aに表示された各データ(目標値または
実績値)を週単位で合計し、その合計値で、集計欄85
に先に表示される対応する合計値を差し替えて表示する
(S163)。その後、節の期間の起算日から現在まで
の各日の総利益データを算出し(S164)、算出され
た総利益データ(実績値)で、粗利目標欄84bに表示
されている対応する目標値(総利益データの日の目標
値)を差し替え表示する(S165)。次いで、粗利目
標欄84bに表示された各データ(目標値または実績
値)を週単位で合計し、その合計値で、集計欄85に先
に表示される対応する合計値を差し替えて表示した後
(S166)、この実績値表示処理(S154)を終了
する。
【0224】図21は、図18のポイント処理の各処理
(S133)において実行される残期間チェック処理の
フローチャートである。この残期間チェック処理は、算
出された個別管理情報(平均アウトの情報(実績値)、
台粗利の情報(実績値)、玉利益の情報(実績値)に基
づいて、予め設定された節または週の目標値をその期間
の最終日において達成するための今後の目標値(残り期
間の目標値)を算出する処理である。
【0225】この残期間チェック処理では、まず、書式
メモリ7iから残期間チェック表91の書式を読み出し
(S171)、S5の処理で決定された順に基づき、S
1の処理で算出された各機種の節(週)の平均アウトの
実績値と、S2の処理で算出された各機種の節(週)の
台粗利の実績値と、S3の処理で算出された各機種の節
(週)の玉利益の実績値とを読み出した残期間チェック
表91の対応する実績値欄93a,94a,95aに書
込み、CRTディスプレイ11に表示する(S17
2)。
【0226】そして、予め設定された目標値(目標値メ
モリ7b,7cに記憶される値)と、算出された実績値
と、期間の起算日から現在までの経過日数と、残り期間
の日数とに基づいて、平均アウトの情報、台粗利の情
報、玉利益の情報に対する残り期間の今後の目標値を算
出し(S173)、算出した今後の目標値を残期間チェ
ック表91の対応する残期間目標値欄93b,94b,
95bにそれぞれ書込み表示する(S174)。ここ
で、各情報に対する今後の目標値は、表示処理により算
出された対応する各個別管理情報(実績値)に経過日数
を乗じた値と今後の目標値に残り期間の日数を乗じたも
のとの和を期間日数で除した値が、予め設定された目標
値と等しくなるものとすることにより算出される。
【0227】次に、書き込まれた平均アウトの今後の目
標値(平均アウトの情報に対する残り期間の今後の目標
値)は7万(スロットマシンについては2万8千)以上
か否かを確認し(S175)、確認の結果、平均アウト
の今後の目標値が7万未満であると(S175:N
o)、書き込まれた平均アウトの今後の目標値が100
0以下か否かを確認する(S176)。その結果、書き
込まれた平均アウトの今後の目標値が1000を越えて
いた場合には(S176:No)、各処理を実行した後
(S177)、この残期間チェック処理を終了する。こ
の残期間チェック処理では、この各処理(S177)に
おいて、終了コマンドが入力されるとその処理を終了す
るようになっており、終了コマンドが入力されるまで、
残期間チェック表91の表示が継続される。
【0228】一方、S175の処理で確認した結果、平
均アウトの今後の目標値が7万以上であると(S17
5:Yes)、7万以上である目標値の表示を「再計
画」の表示97に差し替えて表示した後(S178)、
その処理をS176の処理に移行する。また、S176
の処理で確認した結果、書き込まれた平均アウトの今後
の目標値が1000以下であった場合には(S176:
Yes)、1000以下である目標値の表示を「稼働十
分」の表示98に差し替えて表示した後、その処理をS
177の処理に移行する。
【0229】図22は、当節の管理情報(実績値)に基
づいて、来節の管理情報の予測値を算出するシミュレー
ション処理のフローチャートである。このシミュレーシ
ョン処理においても、パチンコ機20とスロットマシン
21とに対する処理は、同様の手法で実行される。
【0230】シミュレーション処理では、まず、営業デ
ータメモリ7g,7hに記憶される営業データの内、各
機種の当節の28日分の営業データを読み出し(S18
1)、読み出した営業データは28日分のアウトデータ
を有しているか否かを確認する(S182)。確認の結
果、28日分のアウトデータがあれば(S182:Ye
s)、読み出したアウトデータについて、各機種毎に前
半14日のアウトデータを平均した前半平均アウト値
と、後半14日のアウトデータを平均した後半平均アウ
ト値とをそれぞれ算出し(S183)、算出された後半
平均アウト値を前半平均アウト値で除して遊技機の勢い
情報を各機種毎にそれぞれ算出した後(S184)、当
節の平均アウトの実績値に、対応する勢い情報を乗じて
来節の平均アウトの情報に対する予測値を各機種毎にそ
れぞれ算出する(S185)。
【0231】次に、営業データメモリ7g,7hに記憶
される各機種の営業データから、機種毎に利益データを
集計して、各機種毎に当節の利益データの合計をそれぞ
れ算出すると共に、算出した合計に、その対応する機種
の当節の稼働日数率(28/当節の稼働日数)と来節の
稼働日数率(来節の稼働日数/28)とを乗算する(S
186)。これにより、補正のなされた当節の利益デー
タの合計が各機種毎に算出される。上記したように遊技
場においては、遊技機の入れ替え(新台の投入)が行わ
れる。つまり、節の途中において遊技機の投入あるいは
撤去が生じるので、稼働日数が28日に満たない遊技機
が発生してしまう。しかし、稼働日数率を加味された利
益データにより、かかる遊技機の台粗利の予測値を算出
するので、適正な予測値を算出することができる。
【0232】その後は、S186で算出された値を総計
すると共に、そのS186の処理で算出された各値(補
正された当節の各機種毎の利益データの合計)のその総
計値に対する割合(配分率)を求め(S187)、来節
の総粗利の予算(目標値)に算出した配分率を乗じると
共に機種の設置台数で除して、機種毎に台粗利の情報に
対する予測値を算出する(S188)。
【0233】次いで、当節の台粗利の実績値の合計の大
きさ順に基づいて、シミュレーション表101内での各
予測値(平均アウトの情報に対する予測値および台粗利
の情報に対する予測値)の表示位置を決定した後(S1
89)、書式メモリ7iからシミュレーション表101
の書式を読み出す(S190)。そして、S189の処
理で決定した表示位置に基づき、各予測値(平均アウト
の情報に対する予測値および台粗利の情報に対する予測
値)を書込みCRTディスプレイ11に出力する。
【0234】その後は、算出された勢い情報を、しきい
値(0.9,1.1)と比較し、その比較結果に基づい
て付与する矢印記号107の種類を決定すると共に、決
定された矢印記号107と、算出された勢い情報(数値
情報)とをそれぞれ対応する記号表示欄104aまたは
数値情報表示欄104bに表示する記号表示処理を実行
する(S192)。そして、シミュレーション画面10
0から入力されるコマンドなどに従って各処理を実行し
た後(S193)、このシミュレーション処理を終了す
る。尚、シミュレーション表101には、任意の数値を
予測値に対する修正値として入力し得るようになってお
り、各処理(S193)では、かかる入力値に基づいた
再計算などを実行し、最終的な来節の計画値を算出して
画面表示するようになっている。
【0235】一方、S182の処理で確認した結果、2
8日分のアウトデータがなければ(S182:No)、
S183〜S185の処理をスキップして、その処理を
S186の処理に移行する。勢い情報の信頼性を保つた
めには、適度なデータ数であって、土曜、日曜のデータ
が均等に含まれる週単位のデータが必要である。このた
め、アウトデータが28日分ない場合には、信頼性を低
下させるので、勢い情報および平均アウトの情報に対す
る予測値の算出を非実行としているのである。
【0236】以上、上記実施例において説明したよう
に、本発明の遊技場管理装置1によれば、期間内の経過
した日の平均アウトの実績値と台粗利の実績値とに基づ
いて、予め設定された目標値を達成するための残り期間
の目標値を算出して表示することができる。また、予め
設定された週の目標値に対し、曜日によって重み付けの
なされた日の目標値を算出して表示することができる。
更には、当節の平均アウトの実績値と台粗利の実績値な
どから来節の平均アウトの情報に対する予測値と台粗利
の情報に対する予測値とを算出して表示することができ
る。よって、遊技場の経営者は、日々の営業管理を的確
に行うことができる上、遊技場の経営計画を的確に立案
するための情報を得ることができる。
【0237】上記実施例において、請求項1記載の算出
手段としては、図12のフローチャートのS1〜S4
と、図16のフローチャートのS71,S72の処理
と、図22のフローチャートのS183〜S185の処
理とが該当する。請求項1記載の稼働情報表示手段とし
ては、図22のフローチャートのS192の処理が該当
する。請求項5記載の日目標算出手段としては、図19
のフローチャートのS141〜S154の処理が該当す
る。請求項7記載の第2目標値算出手段としては、図2
1のフローチャートのS173の処理が該当する。請求
項7記載の通知情報表示手段としては、図21のフロー
チャートのS178,S179の処理が該当する。
【0238】以上、上記各実施例に基づき本発明を説明
したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0239】例えば、上記実施例では、警告表示は、対
比チェック表31の表示欄の背景色を変更することによ
り実行したが、これに代えて、表示されたデータ(数
値)の色やフォントを変更することにより実行しても良
く、また、明るさを変更することにより実行しても良
い。また、本実施例では、警告表示として背景色を白か
ら赤または白から黄色へと変更したが、変更後の色はこ
れに限られるものでなく種々の色を用いることができ
る。
【0240】加えて、本実施例において平均アウトの情
報、台粗利の情報、玉利益の情報に対する警告表示は、
個別管理情報の表示欄(実績値欄35,38,41)と
目標差欄36,39,42とを用いて実行されたが、警
告表示は1の欄に1ずつ警告を表示することに限られる
ものではなく、表示中の個別管理情報(或いは目標差)
の表示領域の一部分に対して実行するようにしても良
い。これによれば、例えば、各実績値欄35,38,4
1を2の部分に分割し、一方の部分に節の個別管理情報
に基づいた警告表示を実行し、他方の部分に節の個別管
理情報に基づいた警告表示を実行することなどができ
る。このため、更に対比チェック画面30の画面構成を
簡素にして個別管理情報のみを表示(目標差欄36,3
9,42を削除)する画面構成としても、節および週の
両方の個別管理情報に基づいた2の警告表示を実行する
ことができる。
【0241】更に、本実施例では、各遊技機20,21
は、島管理装置25を介して遊技場管理装置1に接続さ
れ、管理情報を算出するための営業データは、各遊技機
20,21の稼働データに基づいて、島管理装置25に
より算出された。しかし、遊技場管理装置1など各装置
の接続状態はこれに限られるものでなく、例えば、島管
理装置25を遊技場の総合的な管理を行うホストコンピ
ュータに接続し、更に、このホストコンピュータを遊技
場管理装置1と接続するように構成しても良い。かかる
場合には、営業データの算出をホストコンピュータで実
行しても良く、遊技場管理装置1においては、このホス
トコンピュータによって算出された営業データに基づい
て管理情報を算出するようにしても良い。これによれ
ば、島管理装置25を簡単な処理のみを行う装置とし、
島毎に設けられる(複数の)島管理装置25を簡素に構
成することができる。
【0242】また、ホストコンピュータとは別に遊技場
管理装置1を設けることにより、遊技場を営業するため
に必要な通常の処理をホストコンピュータで実行するこ
とができ、遊技場管理装置1が何らかの理由によりダウ
ンしても、遊技場の営業に支障を来すことがない。
【0243】更には、各遊技機20,21を直接ホスト
コンピュータに接続するように構成し、各島管理装置2
5において実行される処理を一括してホストコンピュー
タで処理するように構成しても良い。また、かかる場合
にホストコンピュータが、遊技場管理装置1をかねても
良い。これによれば、簡素な装置構成により遊技場の利
益管理を低コストで行うことができる。
【0244】上記した遊技場管理装置1の接続状態は、
遊技場管理装置1を設置する遊技場の現状の装置の接続
状態に応じて、適宜選択される。
【0245】また、本実施例では、総粗利の実績値は、
総粗利書込処理(S11)のS71の処理により営業デ
ータを集計して求めたが、これに限られるものではな
く、例えば、遊技場が、遊技者が遊技によって得た玉を
その遊技場に貯玉する貯玉システムを導入している場合
などには、貯玉を管理するコンピュータから算出される
貯玉数、遊技場側が遊技者に払い出した玉数、遊技者が
得た景品等に基づいて(店全体の総合的な収支に基づい
て)総粗利の実績値を算出しても良い。
【0246】更に、総粗利書込処理(S11)では、算
出された総粗利の実績値と比較する総粗利の予算を、節
の総粗利の予算に対して、単に、その節の現在までの経
過日数に応じた割合と曜日別配分値とに基づいて求め
た。遊技場においては、サービスデーの設定など、特異
な営業を行う日があるので、経過日数や曜日別配分値に
更にかかる事由を加味して日毎の予算を設定し、この設
定された日々の予算をその節において現在まで累積する
ことにより総粗利の予算としても良い。
【0247】また、実績値に基づいて付与された実績ラ
ンクと、予め設定された初期ランクとが異なる場合に
は、対比チェック表31に表示される該ランクを通常と
は異なる表示態様で表示(警告表示)しても良い。これ
によれば、遊技場の経営者は一見してランクの相違に気
付くことができ、端的に経営計画の妥当性を知ることが
できる。加えて、このランクの変化に対して実行される
警告表示においては、AランクからCランクへの変化と
CランクからAランクへの変化とが、容易に認識できる
ように(例えば、他のランクへの変化については警告表
示をしないなど)構成しても良い。これによれば、特に
重要な意味を持つランクの変化を視覚的に際立たせる事
ができ、遊技場の経営者にその旨を端的に知らせること
ができる。
【0248】更に、遊技機の各機種に対して、その利益
率を大きい順から累計した累計値が75%となるまでを
第1機種として分類し、該当する機種にAランクを付与
した。しかし、第1機種に分類するしきい値は、略75
%であって、70%〜80%の範囲の所望の値を用いる
ことができる。
【0249】また、本実施例では、日別管理表表示処理
および残期間チェック処理の実行後(各処理(S13
3)の実行後)は、ポイント処理を終了するよう構成し
たが、これに代えて、日別管理表表示処理および残期間
チェック処理の実行後は、対比チェック画面30を再表
示し、ポイント処理S121の処理にその処理を移行す
るように構成しても良い。
【0250】更に、本実施例では、利益データ、アウト
データ、総利益データなどを処理の実行時(実行毎)に
算出するように構成したが、一度算出されたかかるデー
タをハードディスク7の所定のエリアに記憶させるよう
に構成しても良い。これにより、ランク書込処理や日別
管理表表示処理などにかかる処理時間を短縮することが
できる。
【0251】加えて、本実施例では、勢い情報(稼働傾
向情報)を示す記号として矢印記号107を用いたが、
記号の表示態様は矢印に限られるものでなく、各種の記
号を用いることができる。また、記号は図形に限られる
ものでなく、文字、色彩や、それらの結合によって表さ
れる表示、表現方法を記号として用いても良い。
【0252】以下に本発明の変形例を示す。複数の遊技
機から得られる各種情報に基づいて遊技場の利益管理を
行うための管理情報を算出する第1管理算出手段と、そ
の第1管理算出手段により算出された管理情報を可視表
示する表示手段と、前記第1管理算出手段により算出さ
れた管理情報を予め定められた目標値と比較する比較手
段とを備えた遊技場管理装置において、前記比較手段に
より、算出された管理情報と目標値とを比較した結果、
その管理情報が前記目標値と不一致であった場合に、前
記表示手段に警告表示させる警告手段を備えており、前
記警告手段により警告表示される管理情報と比較される
目標値は、通常店、新規店などの遊技場の種類に対応し
て設定され少なくとも上限値と下限値とを有する幅情報
であって、所定期間内において期間の起算日から最終日
に向かってその上限値と下限値とにより設定される範囲
が減少すると共に、新規店の目標値範囲の減少率は通常
店の目標値範囲の減少率に比べて小さくなっていること
を特徴とする遊技場管理装置X1。
【0253】遊技場管理装置X1によれば、第1管理算
出手段により遊技場の利益管理を行うための管理情報が
算出され、算出された管理情報は、通常店、新規店など
の遊技場の種類に対応して設定された目標値と比較され
る。目標値は、少なくとも上限値と下限値とを有する幅
情報で構成され、所定期間内において期間の起算日から
最終日に向かってその上限値と下限値とにより設定され
る範囲が減少する値とされている。ここで、目標値範囲
が広いということは、管理情報は緩やかに管理される
(管理情報の許容範囲が広い)こととなり、逆に、目標
値範囲が狭ければ、管理情報は厳格に管理される(管理
情報の許容範囲が狭い)こととなる。
【0254】一般に、遊技場は、遊技者が遊技によって
得た玉やメダルを景品と交換する、即ち、遊技者に利益
を還元する営業システムを取っている。故に、遊技場側
の利益は、遊技者の遊技状態により左右され、日々大き
く変動する。このため、所定期間内の早い時期から厳格
に利益管理を行うと無理が生じ易く、最終的に目標を達
成することが困難となり易い。しかし、所定期間内の初
期においては、目標値範囲を広く設定して管理情報を緩
やかに管理し、所定期間の後半に向かって目標値範囲を
狭めていくことにより、現状にあった利益管理(管理情
報の管理)を行いつつ、所定期間の最終的な管理情報
(利益)が目標値範囲内に収まるような指標を、(警告
表示によって)遊技場の経営者などに提供することがで
きる。
【0255】加えて、新規店の目標値範囲の減少率は、
通常店の目標値範囲の減少率に比べて小さくなってい
る。つまり、新規店の管理情報を、通常店の管理情報に
比べ、所定期間内を通して(広い目標値範囲で)緩やか
に管理することができるようになっている。よって、経
営状態が不安定であるために、ばらつきの大きい新規店
の管理情報に対し、その店の種類に応じた適切な利益管
理を行うことができる。
【0256】尚、該目標値は、例えば、各種メモリなど
により構成される記憶手段を設け、該記憶手段に記憶さ
せた目標値を用いてもよい。
【0257】また、遊技場管理装置X1において、第1
管理算出手段は、本実施例における図12のフローチャ
ートのS1〜S4と、図16のフローチャートのS7
1,S72の処理が該当する。比較手段としては、図1
3のフローチャートのS22,S25の処理と、図14
のフローチャートのS32,S37の処理と、図15の
フローチャートのS52,S57の処理と、図16のフ
ローチャートのS80〜S84の処理とが該当する。警
告手段としては、図13のフローチャートのS24,S
27の処理と、図14のフローチャートのS35,S3
6,S40,S41の処理と、図15のフローチャート
のS55,S56,S60,S61の処理と、図16の
フローチャートのS87,S88の処理とが該当する。
【0258】遊技場管理装置X1において、前記新規店
の目標値の上限値は、前記通常店の目標値の上限値以上
の値に設定されると共に、前記新規店の目標値範囲は、
前記所定期間の最終日において、前記通常店の目標値範
囲に比べて広く設定されるものであることを特徴とする
遊技場管理装置X2。
【0259】通常店では、遊技場側の利益が過剰になる
と、つまり遊技者へ還元する利益が低下すると、遊技者
の興趣を失墜させ客足を遠のかせてしまう。このため、
遊技場側の利益過剰を警戒するべく管理情報の目標値の
上限値を比較的厳しく(利益過剰を抑制するように)設
定する。一方、新規店においては、遊技者の興趣が高め
られている上、多数の遊技者が来店するので、通常店よ
り過剰に利益が発生することが多い。よって、新規店の
目標値について、通常店と同様に上限値を設定してしま
うと、新規店にとっては妥当な管理情報(利益)である
にもかかわらず、警告表示が行われてしまうこととな
る。そこで、新規店の目標値の上限値を通常店の目標値
の上限値以上の値で設定することにより、かかる問題を
回避し、新規店に適応した利益管理を的確に行うことが
できる。
【0260】更に、新規店においては、多数の遊技者が
来店し多くの利益があがる一方で、多数の遊技者へ利益
を還元することから、通常店に比して利益の変動(管理
情報のばらつき)が大きくなり易い。このため、新規店
の目標値範囲を、所定期間の最終日において、通常店の
目標値範囲に比べて広く設定することにより、新規店に
適した利益管理を実行することができる。
【0261】遊技場管理装置X1またはX2において、
前記目標値の範囲は、所定期間内において7日経過する
毎に減少することを特徴とする遊技場管理装置X3。遊
技場管理装置X3では、目標値の範囲は、所定期間内に
おいて7日経過する毎に減少する。つまり、7日単位で
管理情報を管理することができる。管理情報の管理を7
日間毎に実行すれば、遊技場の稼動状況が大きく変化す
る土曜、日曜のデータが、1の期間内に必ず含まれるこ
ととなる。よって、データのばらつきを軽減してその信
頼性を向上させることができる。
【0262】遊技場管理装置X1からX3のいずれかに
おいて、前記管理情報は、遊技場内に設置される遊技機
が営業によって得た利益である総粗利の情報であること
を特徴とする遊技場管理装置X4。管理情報は、遊技場
内に設置される遊技機が営業によって得た利益である総
粗利の情報であるので、この総粗利の情報と該総粗利の
情報に対して設定された目標とを比較して利益管理を実
行することができる。総粗利の情報は、店全体の売り上
げ、或いは遊技機の種類毎(全パチンコ機、全スロット
マシン)の売り上げを示すものであるので、この総粗利
の情報により利益管理を実行すれば、遊技場の経営者な
どに大略的に店全体の経営状態を把握させることができ
る。
【0263】遊技場管理装置X4において、前記目標値
は、前記総粗利の情報の予算に対する達成率に対して設
けられ、前記所定期間の最終日に設定された新規店の目
標値の下限値は、前記達成率が予算未達となる値で構成
されていることを特徴とする遊技場管理装置X5。目標
値は、総粗利の情報の予算に対する達成率に対して設け
られ、所定期間の最終日に設定された新規店の目標値の
下限値は、該達成率が予算未達となる値で構成されてい
るので、新規店の総粗利の情報について、その達成率が
予算未達であっても妥当な範囲として処理する(総粗利
の情報に対する警告表示を実行しない)ことができる。
新規店は、一般的に、店の宣伝効果を狙って多数の遊技
者を来店させることや、また店の心証を良くして常連客
を獲得することを目的として、遊技者側に還元する利益
を多くする。つまり、先行投資を行う。このため、結果
として総粗利の情報が予算未達となることもあり得る
が、これを妥当として処理することにより、新規店の実
状(経営方法)に応じた的確な利益管理を実行すること
ができる。
【0264】遊技場管理装置X1からX5のいずれかに
おいて、前記警告手段は、前記比較手段により前記目標
値の下限値とその比較対象の管理情報とを比較した結
果、その管理情報が該下限値を下回っている場合に、利
益不足などの不具合が生じたことを前記表示手段に警告
表示させる第1警告手段と、前記比較手段により前記目
標値の上限値とその比較対象の管理情報とを比較した結
果、その管理情報が該上限値を上回っている場合に、利
益過剰などの不具合が生じたことを前記第1警告手段と
は異なる態様で前記表示手段に警告表示させる第2警告
手段とを備えていることを特徴とする遊技場管理装置X
6。一般に、遊技場の経営においては、利益不足が生じ
た場合のみならず、利益過剰が発生した場合にも遊技場
の経営状態が悪化し易い。遊技場管理装置X6では、目
標値の下限値とその比較対象の管理情報とが比較された
結果、比較された管理情報が目標値の下限値を下回って
いると、第1警告手段によって、利益不足などの不具合
が生じたことを表示手段に警告表示する。一方、目標値
の上限値とその比較対象の管理情報とが比較された結
果、その管理情報が目標値の上限値を上回っていると、
第2警告手段によって、利益過剰などの不具合が生じた
ことを第1警告手段とは異なる態様で表示手段に警告表
示する。よって、遊技場の経営者は、利益不足及び利益
過剰の発生に一見して気付くことができ、遊技場の経営
状態を端的かつ効率的に把握することができる。更に
は、利益過剰と利益不足のどちらの発生であるかを、そ
の警告表示の表示態様の違いにより、遊技場の経営者に
一見して気づかせることができる。
【0265】尚、遊技場管理装置X6において、第1警
告手段としては、本実施例における図13のフローチャ
ートのS24,S27の処理と、図14のフローチャー
トのS36,S41の処理と、図15のフローチャート
のS56,S61の処理と、図16のフローチャートの
S88の処理とが該当する。第2警告手段としては、図
14のフローチャートのS35,S40の処理と、図1
5のフローチャートのS55,S60の処理と、図16
のフローチャートのS87の処理が該当する。
【0266】複数機種を備えた遊技機から得られる各種
情報に基づいて遊技場の利益管理を行うための管理情報
を算出する第2管理算出手段と、その第2管理算出手段
により算出された管理情報を可視表示する表示手段とを
備えた遊技場管理装置において、前記第2管理算出手段
は、前記遊技機が営業により得た各機種毎の利益の実績
値である機種利益実績値とその機種利益実績値が総計さ
れた遊技機全体の利益である総粗利情報とを算出するも
のであり、その第2管理算出手段により算出された機種
利益実績値と総粗利情報とに基づいて前記遊技機の各機
種に対しランクを付与するランク付与手段と、前記遊技
機の各機種に対し予め設定されたランクを初期ランクと
して記憶する初期ランク記憶手段と、その初期ランク記
憶手段に記憶される初期ランクと、前記ランク付与手段
により付与されたランクとを前記遊技機の各機種毎に比
較し得るように前記表示手段に表示させる比較表示手段
とを備えていることを特徴とする遊技場管理装置Y1。
【0267】ランク付与手段により算出された機種利益
実績値と総粗利情報とに基づいて遊技機の各機種に対し
ランクを付与し、付与されたランクと初期ランクとを、
遊技機の各機種毎に比較し得るように表示手段に表示す
るので、遊技場の経営者は、同じ機種に対して予め設定
された初期ランクと、実績値から付与されたランクとを
比較し、そのランクの変化を知ることができる。ここ
で、例えば、初期ランクが、機種利益実績値の目標値と
総粗利情報の目標値とに基づいて設定されると、実績値
(算出された機種利益実績値および総粗利情報)の目標
値(機種利益実績値および総粗利情報の目標値)に対す
るずれは、ランクの変化として表される。つまり、1の
機種に対して付与された初期ランクとランク付与手段に
より付与されたランクとが異なることにより、計画され
た目標(機種利益実績値および総粗利情報の目標値)が
遂行されなかったこと、即ち、計画された目標値(営業
計画)に無理があったことや、営業計画が不当(妥当で
ない)であったことを示唆することができる。よって、
遊技場の経営者は、表示手段に表示されるかかるランク
の相違から営業計画の妥当性を知ることができる。
【0268】尚、遊技場管理装置Y1において、第2管
理算出手段としては、本実施例における図12のフロー
チャートのS1〜S4と、図16のフローチャートのS
71の処理が該当する。ランク付与手段としては、図1
7のフローチャートのS98,S104,S105,S
108,S110,S111,S113の処理が該当す
る。比較表示手段としては、図17のフローチャートの
S107の処理が該当する。初期ランク記憶手段として
は、本実施例におけるランクメモリ7dが対応する。
【0269】遊技場管理装置Y1において、前記ランク
付与手段は、機種利益実績値の大きさ順に基づいて前記
遊技機の各機種を第1機種、第2機種、第3機種の少な
くとも3の機種に分類し、分類された3の機種に対し、
上位ランク、中位ランク、下位ランクをそれぞれ付与す
ることを特徴とする遊技場管理装置Y2。一般に、遊技
場に設置される遊技機は、多数の機種を備えているが、
各機種は、人気や特性などが各々異なる。また、遊技場
は、遊技者が遊技によって得た玉やメダルを景品と交換
する、即ち、遊技者に利益を還元する営業システムを取
っている。この遊技場の経営においては、利益不足が生
じた場合のみならず、利益過剰が発生した場合にもその
経営状態が悪化し易い。かかる事情から、遊技場の経営
管理(利益管理)は複雑で煩雑なものになっている。し
かし、ランク付与手段は、機種利益実績値の大きさ順に
基づいて遊技機の各機種を第1機種、第2機種、第3機
種の少なくとも3の機種に分類し、分類された3の機種
に対し、上位ランク、中位ランク、下位ランクをそれぞ
れ付与する。よって、遊技機をそのランクに応じて管理
する事ができ、遊技場側の得る利益が大きい機種と、遊
技場側が得る利益の少ない機種とを分けて管理すること
ができる。つまり、遊技場の経営者は、遊技機(機種)
をそのランクによって管理する事ができるので、目的や
状況(遊技場側が利益を得る或いは遊技者に利益を還元
する)に応じて、必要な機種を重点的に管理することが
できる。これにより、遊技場の経営管理(利益管理)の
煩雑さや複雑さを軽減することができる。
【0270】遊技場管理装置Y2において、前記ランク
付与手段は、機種利益実績値の総粗利情報に対する割合
である利益率を大きい順に並べ所定の比率でその並べた
利益率の累計値を区分し、この区分を利益率の大きい側
から前記第1機種、第2機種、第3機種に対応するよう
に分類するものであり、前記所定の比率にまたがる利益
率について、該利益率の中心値迄の利益率の大きい側か
らの累計値が前記所定の比率を越えず利益率の大きい側
にある場合には、該利益率に対応する遊技機の機種を前
記所定の比率により区分された利益率の大きい側の上位
の機種として分類し、一方、該利益率の中心値迄の利益
率の大きい側からの累計値が前記所定の比率を越えて利
益率の小さい側にある場合には、該利益率に対応する遊
技機の機種を前記所定の比率により区分された利益率の
小さい側の下位の機種として分類することを特徴とする
遊技場管理装置Y3。ランク付与手段は、機種利益実績
値の総粗利情報に対する割合である利益率を大きい順に
並べ所定の比率でその並べた利益率の累計値を区分し、
この区分を利益率の大きい側から前記第1機種、第2機
種、第3機種に対応するように分類する。また、所定の
比率にまたがる利益率については、該利益率の中心値迄
の利益率の大きい側からの累計値が、所定の比率を越え
ず利益率の大きい側にある場合には、該利益率に対応す
る遊技機の機種を所定の比率により区分された利益率の
大きい側の上位の機種として分類し、一方、該利益率の
中心値迄の利益率の大きい側からの累計値が所定の比率
を越えて利益率の小さい側にある場合には、該利益率に
対応する遊技機の機種を所定の比率により区分された利
益率の小さい側の下位の機種として分類する。よって、
算出された機種利益実績値に基づいて、的確に各機種を
分類することができる。
【0271】遊技場管理装置Y3において、前記所定の
比率は、第1機種と第2機種および第3機種とを区分す
る第1の所定の比率として略75%、第1機種および第
2機種と第3機種とを区分する第2の所定の比率として
略95%を備えていることを特徴とする遊技場管理装置
Y4。所定の比率は、第1機種と第2機種および第3機
種とを区分する第1の所定の比率として略75%、第1
機種および第2機種と第3機種とを区分する第2の所定
の比率として略95%を備えているので、機種利益実績
値の大きい順に、総粗利情報に占める利益率の累計値が
略75%となるまでの各機種を第1機種とし、該累計値
が略75%から略95%となる各機種を第2機種とし、
該累計値が略95%以上となる各機種を第3機種とする
ことができる。よって、各機種を的確な比率で分類して
利益管理を行うことができる。
【0272】一般に、店舗などにおいては、利益目標の
略70%から略80%程度を得るべく営業(利益を得る
ための手法)を管理すると、全てを管理せずとも良好な
結果を得ることが知られている。このため、遊技場の経
営者は、第1機種に分類された機種を重点的に管理する
ことにより、的確且つ簡便に、順当な利益を得る経営を
実行することができる。これにより、遊技場内の多数の
機種全てを事細かに管理するといった煩雑で複雑な作業
を不要とし、その管理に必要な労力や煩雑さを軽減する
ことができる。
【0273】また、遊技機には、例えば、固定的なファ
ンの居る機種や、少額で長時間遊技を楽しむことのでき
る機種などがある。かかる機種は、遊技場の利益には貢
献しないが、顧客の様々なニーズに応えるために必要な
機種である。かかる機種を第3機種として、(遊技場の
利益に影響を与えない範囲において)他の機種と別で管
理することにより、遊技場の利益を損なうことなく、顧
客のニーズを満たす経営を実行することができる。
【0274】遊技場管理装置Y1からY4のいずれかに
おいて、前記ランク付与手段により付与されたランクと
前記初期ランク記憶手段に記憶される初期ランクとが異
なるランクであった場合には、予め設定された利益の目
標値が不適当であったことを前記表示手段に警告表示さ
せる警告表示手段を備えていることを特徴とする遊技場
管理装置Y5。ランク付与手段により付与されたランク
と初期ランク記憶手段に記憶される初期ランクとが異な
るランクであった場合には、予め設定された利益の目標
値が不適当であったことを表示手段に警告表示するの
で、遊技場の経営者に、一見して、予め設定された利益
の目標値が不適当であったこと、即ち、経営計画の妥当
性について、端的かつ効率的に把握させることができ
る。
【0275】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技場管理装置によれ
ば、算出手段により第1の所定期間の前半の遊技機の稼
働状態を示す前半稼働情報と前記第1の所定期間の後半
の遊技機の稼働状態を示す後半稼働情報とを算出し、算
出された前半稼働情報と後半稼働情報との比率に基づい
て、遊技機の稼働の傾向を示す稼働傾向情報を算出す
る。更に、その稼働傾向情報に基づいて遊技機の今後の
稼働状態を示唆する稼働予測値を算出して表示する。
【0276】遊技場を適切に経営するためには、遊技機
の稼働状態を予測する(今後の客の入りに対する見通し
を立てる)ことが重要な要素である。ここで、この遊技
機の稼働状態の予測(稼働予測値の算出)において、そ
の指針となるパラメータが適切に設定されてなければ、
導出された予測は意味をなさない。しかし、遊技情報記
憶手段に記憶されている情報に基づいて算出された前半
稼働情報と後半稼働情報との比率に基づいて算出された
稼働傾向情報をパラメータとし、遊技機の今後の稼働状
態を示唆する稼働予測値を算出するので、的確な稼働予
測値を算出することができる。よって、利用者(例え
ば、遊技場の経営者)は、算出された稼働予測値を参照
して、遊技機の今後の稼働状態を適切に予測することが
できるという効果がある。
【0277】請求項2記載の遊技場管理装置によれば、
請求項1記載の遊技場管理装置の奏する効果に加え、稼
働情報表示手段は、稼働傾向情報をその意味を示す記号
で表示手段に表示する。よって、利用者(例えば、遊技
場の経営者)に、稼動傾向情報の意味を一見して分から
せることができるという効果がある。
【0278】請求項3記載の遊技場管理装置によれば、
請求項2記載の遊技場管理装置の奏する効果に加えて、
稼働情報表示手段は、算出手段により算出された稼働傾
向情報を記号と共に数値情報で表示手段に表示させる。
記号は、稼動傾向情報の意味を図形で表示したものであ
り、その意味を端的に伝えるために、所定範囲の似通っ
た情報(数値情報)は同じグループとして、同じ図形で
表示される。このため、記号表示では、稼働傾向情報の
意味を端的に表すことはできるが、算出された稼働傾向
情報の詳細な差異を表示することはできない。そこで、
算出された稼働傾向情報を記号と共に数値情報で表示す
ることにより、利用者(例えば、遊技場の経営者)に、
稼働傾向情報の意味を一見して把握させることができる
と共に数値情報によりその詳細についても掌握させるこ
とができるという効果がある。
【0279】請求項4記載の遊技場管理装置によれば、
請求項1から3のいずれかに記載の遊技場管理装置の奏
する効果に加えて、第1の所定期間を14日の整数倍の
期間とし、第1の所定期間の前半、後半とも7日を整数
倍した期間としている。つまり、前半の期間および後半
の期間は、7日間で構成され、更にその7日間の倍の1
4日を最低単位として第1の所定期間は構成される。よ
って、遊技場の稼動状況が大きく変化する土曜、日曜の
データを、各期間のデータに均等に含有させることがで
きる。従って、稼働傾向情報の算出に際して使用される
期間のデータに、特異な日(土曜、日曜)が不均等に含
有されて生じるデータの偏在化を抑制して、算出される
稼働傾向情報や稼働予測値の信頼性を向上させることが
できるという効果がある。
【0280】請求項5記載の遊技場管理装置によれば、
請求項1から4のいずれかに記載の遊技場管理装置の奏
する効果に加えて、日目標算出手段は、曜日による重み
付けのされた日の目標値を算出し、表示手段に表示させ
る。そして、表示手段に表示された日の目標値に対応す
る管理情報が算出手段により算出されると、表示手段に
表示されているその日の目標値を算出された管理情報で
差し替えて表示する。
【0281】遊技場を良好に経営するには、的確な目標
値を設定すると共に、設定された目標値が達成されるよ
うに日々の営業を行う(管理する)ことが重要なポイン
トとなる。ここで、遊技場の客の入りは曜日により大き
く変化しがちであるので、曜日により重み付けのなされ
た目標値を日の目標値として設定することにより、現状
に即した日の目標値を設定することができる上、かかる
日の目標値に照らし合わせて日々の営業を管理すること
により、遊技場を良好に経営することができるという効
果がある。
【0282】また、実際の遊技場の営業に際して、未到
来の期日においては、設定された目標値は重要な指針で
ある一方、既に到来した期日においては、設定された目
標値は(実際の営業において)、不必要な値となる。そ
こで、表示手段において、期日の経過に伴って不必要に
なった日の目標値を、対応する管理情報と差し替え表示
するので、その期日においてより必要な情報を優先的に
提供することができるという効果がある。
【0283】請求項6記載の遊技場管理装置によれば、
請求項5記載の遊技場管理装置の奏する効果に加えて、
表示手段に表示された日の目標値を管理情報に差し替え
た場合には、その差し替え表示した管理情報またはその
管理情報に関連して表示された情報を、差し替えが実行
されたことを視覚的に識別し得る表示態様で表示する。
よって、利用者(例えば、遊技場の経営者)は、管理情
報と日の目標値との差し替えが実行されたこと、即ち、
表示される情報が管理情報であるか日の目標値であるか
を一見して識別することができるという効果がある。
【0284】請求項7記載の遊技場管理装置によれば、
請求項5または6に記載の遊技場管理装置の奏する効果
に加えて、第2目標値算出手段により、第1目標値の設
定された期間の内の経過した期間に対応して算出された
管理情報から、第1目標値を期間の最終日において達成
するべく残り期間の管理情報に対する目標値を第2目標
値として算出する。また、算出された第2目標値を、予
め設定された第1所定値および第2所定値とそれぞれ比
較し、その比較結果において、第2目標値が第1所定値
以下または第2所定値以上であると、通知情報表示手段
によりその旨を表示する。
【0285】よって、利用者(例えば、遊技場の経営
者)は、予め設定された第1目標値を達成するための今
後の指針を容易に知ることができる上、予め設定された
第1目標値を達成するべく、容易に遊技場を経営するこ
とができるという効果がある。また、第1所定値および
第2所定値を適切な値(例えば、第1目標値を挟んで上
下となる各所定値等)で設定すれば、算出された第2目
標値の達成の容易さ(算出された第2目標値が第1目標
値に対して高すぎる値である、或いは低すぎる値であ
る)を利用者(例えば、遊技場の経営者)に知らせるこ
とができるという効果がある。このため、利用者(例え
ば、遊技場の経営者)は、算出された第2目標値の示唆
する意味を容易に理解して、現在の経営状態を的確に把
握することができるという効果がある。
【0286】請求項8記載の遊技場管理装置によれば、
請求項7記載の遊技場管理装置の奏する効果に加えて、
第1および第2所定値は、遊技機の稼働状態を示す稼働
情報の第2目標値に対して設けられたものであり、通知
情報表示手段は、該稼働情報の第2目標値が第2所定値
以上の高い目標値で算出されると、残り期間において第
1目標値を達成することが困難であって遊技場の営業計
画を修正する必要があることを示唆する情報を表示手段
に表示させる。よって、利用者(例えば、遊技場の経営
者)は、設定された第1目標値が不適切であったこと
や、これまでの遊技機の稼働状態(営業)が当初の予定
よりも不振な状態にあることに容易に気づくことができ
るという効果がある。このため、例えば、立案された当
初の営業計画の見直しや営業形態の変更などに迅速に着
手することができる。
【0287】請求項9記載の遊技場管理装置によれば、
請求項7または8に記載の遊技場管理装置の奏する効果
に加えて、稼働情報の第2目標値が第1所定値以下の低
い目標値で算出された場合には、残り期間において第1
目標値を達成することが容易であることを示唆する情報
を、通知情報表示手段により表示手段に表示させる。よ
って、利用者(例えば、遊技場の経営者)は、遊技機の
稼働状態(営業)が良好であることを確認することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技場管理装置の概略図である。
【図2】 遊技場管理装置の電気的構成を示したブロッ
ク図である。
【図3】 CRTディスプレイ11に表示された総粗利
目標値表を示した図である。
【図4】 通常店の総粗利達成率に対する目標値と新規
店の総粗利達成率に対する目標値との比較を示した図で
ある。
【図5】 CRTディスプレイに表示された対比チェッ
ク画面を示した図である。
【図6】 対比チェック表における総粗利達成率に対す
る警告表示の状態を示した図である。
【図7】 第1サブ画面が表示された対比チェック画面
を示した図である。
【図8】 第2サブ画面が表示された対比チェック画面
を示した図である。
【図9】 日別管理表が表示された日別管理画面を示し
た図である。
【図10】 残期間チェック表の表示された残期間チェ
ック画面を示した図である。
【図11】 シミュレーション表の表示されたシミュレ
ーション画面を示した図である。
【図12】 遊技場管理装置で実行される表示処理のフ
ローチャートである。
【図13】 表示処理の中で実行される平均アウト書込
処理のフローチャートである。
【図14】 表示処理の中で実行される台粗利書込処理
のフローチャートである。
【図15】 表示処理の中で実行される玉利益書込処理
のフローチャートである。
【図16】 表示処理の中で実行される総粗利書込処理
のフローチャートである。
【図17】 表示処理の中で実行されるランク書込処理
のフローチャートである。
【図18】 表示処理の中で実行されるポイント処理の
フローチャートである。
【図19】 ポイント処理の中で実行される日別管理表
表示処理のフローチャートである。
【図20】 日別管理表表示処理の中で実行される実績
値書込処理のフローチャートである。
【図21】 ポイント処理の中で実行される残期間チェ
ック処理のフローチャートである。
【図22】 シミュレーション処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 遊技場管理装置(遊技場管理装置) 7 ハードディスク(遊技情報記憶手
段) 7b,7c パチンコ機目標値メモリ、スロット
目標値メモリ(第1目標値記憶手段) 11 CRTディスプレイ(表示手段) 20 遊技機、パチンコ機(遊技機) 21 遊技機、スロットマシン(遊技機)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数機種を備えた遊技機から得られる各
    種情報を記憶する遊技情報記憶手段と、その遊技情報記
    憶手段に記憶される情報に基づいて遊技場の利益管理を
    行うための管理情報を算出する算出手段と、その算出手
    段により算出された管理情報を可視表示する表示手段と
    を備えた遊技場管理装置において、 前記算出手段は、前記遊技情報記憶手段に記憶されてい
    る情報に基づいて、第1の所定期間の前半の遊技機の稼
    働状態を示す前半稼働情報と前記第1の所定期間の後半
    の遊技機の稼働状態を示す後半稼働情報とを算出すると
    共に、算出された前半稼働情報と後半稼働情報との比率
    に基づいて前記遊技機の稼働の傾向を示す稼働傾向情報
    と、その稼働傾向情報に基づいて前記遊技機の今後の稼
    働状態を示唆する稼働予測値とを算出するものであり、 算出された稼働予測値を前記表示手段に表示させる稼働
    情報表示手段を備えていることを特徴とする遊技場管理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記稼働情報表示手段は、前記算出手段
    により算出された稼働傾向情報をその意味を示す記号で
    前記表示手段に表示させるものであることを特徴とする
    請求項1記載の遊技場管理装置。
  3. 【請求項3】 前記稼働情報表示手段は、前記算出手段
    により算出された稼働傾向情報を前記表示手段に前記記
    号と共に数値情報で表示させるものであることを特徴と
    する請求項2記載の遊技場管理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の所定期間は、14日の整数倍
    となる期間であり、前記第1の所定期間の前半、後半と
    も7日を整数倍した期間であることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の遊技場管理装置。
  5. 【請求項5】 前記管理情報に対して予め設定された第
    1目標値を記憶する第1目標値記憶手段と、 前記遊技情報記憶手段に記憶されている情報に基づい
    て、第2の所定期間に対応する所定項目の情報の累計値
    に占める曜日別の割合を算出すると共に、前記第1目標
    値記憶手段に記憶される第1目標値と、その算出された
    割合とに基づいて曜日による重み付けのされた日の目標
    値を算出して前記表示手段に表示すると共に、その表示
    された日の目標値に対応する管理情報が前記算出手段に
    より算出されると、その算出された管理情報で前記表示
    手段に表示されている日の目標値を差し替えて表示する
    日目標算出手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載の遊技場管理装置。
  6. 【請求項6】 前記日目標算出手段は、前記表示手段に
    表示された日の目標値を管理情報に差し替えた場合に
    は、その差し替え表示した管理情報またはその管理情報
    に関連して表示された情報を、差し替えが実行されたこ
    とを視覚的に識別し得る表示態様で表示することを特徴
    とする請求項5記載の遊技場管理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1目標値は予め定められた期間に
    対応して設けられており、 前記第1目標値の設定された期間の内の経過した期間に
    対応して算出された管理情報から、前記第1目標値を期
    間の最終日において達成するべく残り期間の管理情報に
    対する目標値を第2目標値として算出する第2目標値算
    出手段と、 その第2目標値算出手段により算出された第2目標値
    と、予め設定された第1所定値および第1所定値よりも
    大きな値である第2所定値とをそれぞれ比較し、その比
    較結果において、前記第2目標値が第1所定値以下また
    は第2所定値以上であるとその旨を通知するべく前記表
    示手段に表示させる通知情報表示手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項5または6に記載の遊技場管理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2所定値は、遊技機の
    稼働状態を示す稼働情報の第2目標値に対して設けられ
    たものであり、 前記通知情報表示手段は、該稼働情報の第2目標値が前
    記第2所定値以上の高い目標値で算出されると、残り期
    間において前記第1目標値を達成することが困難であっ
    て遊技場の営業計画を修正する必要があることを示唆す
    る情報を前記表示手段に表示させるものであることを特
    徴とする請求項7記載の遊技場管理装置。
  9. 【請求項9】 前記通知情報表示手段は、前記稼働情報
    の第2目標値が前記第1所定値以下の低い目標値で算出
    された場合には、残り期間において前記第1目標値を達
    成することが容易であることを示唆する情報を前記表示
    手段に表示させるものであることを特徴とする請求項7
    または8に記載の遊技場管理装置。
JP2001331998A 2001-10-30 2001-10-30 遊技場管理装置 Pending JP2003135810A (ja)

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