JP2003135796A - 制御基板装置の組付方法、制御基板装置及び遊技機 - Google Patents

制御基板装置の組付方法、制御基板装置及び遊技機

Info

Publication number
JP2003135796A
JP2003135796A JP2001332852A JP2001332852A JP2003135796A JP 2003135796 A JP2003135796 A JP 2003135796A JP 2001332852 A JP2001332852 A JP 2001332852A JP 2001332852 A JP2001332852 A JP 2001332852A JP 2003135796 A JP2003135796 A JP 2003135796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control board
positioning
case
board device
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001332852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4203625B2 (ja
Inventor
Shoji Sato
昭治 佐藤
Hideki Hashiguchi
秀樹 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAIYO ELECTRIC CO, Taiyo Elecs Co Ltd filed Critical TAIYO ELECTRIC CO
Priority to JP2001332852A priority Critical patent/JP4203625B2/ja
Publication of JP2003135796A publication Critical patent/JP2003135796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4203625B2 publication Critical patent/JP4203625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御基板装置の組付作業の効率を向上させる
制御基板装置の組付方法と、このような制御基板装置
と、このような制御基板装置を備える遊技機と、を提供
する。 【解決手段】 制御基板98をケース内に封止するよう
にした制御基板装置の組付方法である。基板用基材30
0に位置決め用ランド303aを形成する位置決め用ラ
ンド形成工程と、ケースに設けられた位置決め用突部2
15及び位置決め用ランド303aを位置合わせして、
制御基板98及びケースの位置決めを行う位置決め工程
と、を含む。また、このような位置決め用ランド303
aを備えた制御基板装置を提供する。そして、位置決め
用ランド303aに、位置決め用ハンダ層303bを積
層形成し、位置決め手段303を構成することが望まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御基板装置の組
付方法、制御基板装置及び遊技機に関し、特に、制御基
板装置をケースに対して円滑に組付けるための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】制御基板の中には、種々の目的で、所定
のケース内に封止されて用いられるものがある。例え
ば、電子制御方式を採用する遊技機(パチンコ機等)に
おいては、制御基板に実装された電子部品(ROM等)
の不正な交換を防止したり、監督官庁等の検査機関の検
査の際に、検査の容易化・効率化を図る必要がある。ま
た、遊技機を設置する遊技場(パチンコホール)側が、
制御基板に不正な改造を加えていないことを検査機関に
示すことも必要となる。このため、開閉可能に連結され
る第1のケース部と第2のケース部とからなるケース内
に制御基板を収納すると共に、連結状態とされた第1の
ケース部と第2のケース部との間に封止手段を介在さ
せ、ケースを封止することが行われている。
【0003】このように、制御基板をケース内に収納・
封止して制御基板装置として用いる場合には、以下のよ
うな問題を生ずることがある。即ち、この種の制御基板
装置においては、ケースを構成する2個のケース部のう
ちの一方において、その内壁面から複数の取付部を突出
させるのが一般的である。そして、制御基板に貫通状に
穿設された複数の取付孔を、この複数の取付部に位置合
わせする。更に、各取付部の突端面に開口する雌ネジ部
に対して、制御基板の上方から各取付孔を通じ、固定用
のビスを螺合することで、制御基板を「一方のケース
部」に固定する。次いで、第1のケース部と第2のケー
ス部とを連結し、両ケース部間に封止手段を介在させる
のが一般的である。
【0004】ところが、この手法を用いると、制御基板
に隠れてブラインド状態となる各取付部(特に、雌ネジ
部)と、各取付孔との位置合わせを行うことが必要なた
め、制御基板装置の組付作業の効率が悪くなり、制御基
板装置を効率良く量産することが困難である。特に、機
械を用いた自動組付を行う場合には、制御基板の取付位
置がずれ易いことが、大きな問題となっている。そし
て、このような問題を解決することを意図して、上記
「一方のケース部」の内壁面から位置決め用のピンを突
出させ、このピンを制御基板の位置決め用の孔に挿通さ
せ、制御基板と上記「一方のケース部」との位置決め作
業を行う制御基板装置が開示されている。(特開200
1−178935)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例に
おいても、制御基板の下方に隠れてブラインド状態とな
る「位置決め用のピン」と、制御基板の位置決め用の孔
との位置合わせが必要となる。従って、この従来例によ
ると、制御基板装置の組付作業、ひいては、遊技機の製
造作業の効率を向上させることは困難である。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、制御基板装置の組付作業の効率を向上させる
制御基板装置の組付方法を提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、十分な突出量を備え
た位置決め手段を用いることで、制御基板装置の組付作
業の効率を更に高くすることである。
【0008】本発明の更に他の目的は、位置決め用ラン
ドの形成上の手間を低減することである。
【0009】本発明の更に他の目的は、位置決め用ハン
ダ層の形成上の手間を低減することである。
【0010】本発明の更に他の目的は、組付作業の効率
を向上させることができる制御基板装置を提供すること
である。
【0011】本発明の更に他の目的は、十分な突出量を
備えた位置決め手段を備えることで、組付作業の効率が
更に高まる制御基板装置を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、制御基板をケー
スによって確実に封止できる制御基板装置を提供するこ
とにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、主制御部を含ん
だ制御基板装置を備えた遊技機において、制御基板装置
の組付作業の効率を向上させることである。
【0014】本発明の更に他の目的は、主制御部と、こ
の主制御部に電気的に接続された払出制御部とを含んだ
制御基板装置を備えた遊技機において、制御基板装置の
組付作業の効率を向上させることである。
【0015】本発明の更に他の目的は、主制御部と、こ
の主制御部に電気的に接続された払出制御部との一方又
は双方を含んだ制御基板装置を備えた遊技機において、
制御基板装置の組付作業の効率を向上させることであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の制御基板
装置の組付方法は、制御基板をケース内に封止するよう
にした制御基板装置の組付方法であって、基板用基材に
位置決め用ランドを形成する位置決め用ランド形成工程
と、前記ケースに設けられた位置決め用突部及び前記位
置決め用ランドを位置合わせして、前記基板用基材を用
いて構成される制御基板及び該ケースの位置決めを行う
位置決め工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】請求項1の発明では、基板用基材(絶縁基
板)に形成される位置決め用ランドと、ケースの位置決
め用突部とを位置合わせして、制御基板とケースとの位
置決めを行う。即ち、位置決め用突部が制御基板によっ
て隠蔽されていても、制御基板を適宜、左右・前後等に
移動すれば、位置決め用ランドと位置決め用突部とが位
置合わせされ、制御基板とケースとの位置決めを簡単に
行うことができる。このように、請求項1の発明による
と、制御基板とケースとの位置決めが簡単なため、制御
基板装置の組付作業の効率が向上する。
【0018】特に、位置決め用突部及び位置決め用ラン
ドの位置合わせによって、確実に制御基板の位置決めを
行うことができるため、機械を用いた自動組付を行うこ
とが容易となり、制御基板装置の量産を効率的に行うこ
とができる。尚、請求項1の発明においては、制御基板
の下方に位置決め用突部が配置される態様のみならず、
制御基板の上方に位置決め用突部が配置される態様も含
まれる。この点に関しては、以下に述べる請求項2〜1
0の各発明においても同様である。
【0019】請求項2記載の発明は、前記位置決め用ラ
ンドに位置決め用ハンダ層を積層形成する工程を含むと
共に、前記位置決め工程は、前記位置決め用ランド及び
該位置決め用ハンダ層を含んで構成される位置決め手段
と、前記位置決め用突部と、の位置合わせによって行わ
れることを特徴とする。
【0020】請求項2の発明では、位置決め用ランド
と、この位置決め用ランドに積層形成された位置決め用
ハンダ層と、を備えた位置決め手段を構成し、この位置
決め手段を用いて、制御基板とケースとの位置決めを行
う。即ち、位置決め用ハンダ層の形成分だけ、突出量が
多くなった位置決め手段を用いて制御基板とケースとの
位置決めを行うため、この位置決めの作業がより容易と
なり、制御基板装置の組付作業の効率が更に高くなる。
尚、位置決め用ハンダ層は、位置決め用ランド(位置決
め用ランド上にメッキ層等の中間層があれば、位置決め
用ランド及び中間層)よりも、厚手に形成することが容
易である分だけ、位置決め用ハンダ層の付加された位置
決め手段の突出量を多くすることが容易である。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の制御基板装置の組付方法において、前記位置決め
用ランドの形成は、基板用基材への導体パターンの形成
と同時に行われることを特徴とする。
【0022】請求項3の発明では、導体パターンの形成
(例えば、エッチング工程)の際に、位置決め用ランド
をあわせて形成する。例えば、表裏面の少なくとも一方
に導体層(銅箔等)を配置した基板用基材に対して、エ
ッチングを施し、この基板用基材に導体パターンを形成
するときに、この導体層(銅箔等)の一部を用いて、前
記位置決め用ランドを同時形成する。即ち、位置決め用
ランドの形成工程を、別途独立の工程として、制御基板
の製造工程に付加することが必要とされないため、位置
決め用ランドの形成が原因で、制御基板装置の製造上の
手間を多くすることはない。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項2又は3に
記載の制御基板装置の組付方法において、前記位置決め
用ハンダ層は、前記基板用基材に、ハンダを用いて電子
部品を実装するときに同時に形成されることを特徴とす
る。
【0024】請求項4の発明によると、ハンダを用いて
電子部品を実装する際に、位置決め用ハンダ層をあわせ
て形成する。即ち、位置決め用ハンダ層の形成工程を、
別途独立の工程として制御基板の製造工程に付加するこ
とが必要とされないため、位置決め用ハンダ層の形成が
原因となり、制御基板装置の製造上の手間を多くするこ
とはない。
【0025】請求項5記載の制御基板装置は、制御基板
をケース内に封止するようにした制御基板装置であっ
て、前記制御基板が、前記ケースに設けられた位置決め
用突部と位置合わせされる位置決め用ランドを備えるこ
とを特徴とする。
【0026】請求項5の発明は、請求項1の発明と同様
に、基板用基材(絶縁基板)に形成される位置決め用ラ
ンドと、ケースの位置決め用突部とを位置合わせして、
制御基板とケースとの位置決めを行うため、制御基板装
置の組付作業の効率が向上する。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5に記載の
制御基板装置において、前記位置決め用ランドに積層形
成された位置決め用ハンダ層を備えると共に、前記位置
決め用ランド及び該位置決め用ハンダ層を含んで構成さ
れる位置決め手段と、前記ケースに設けられた位置決め
用突部とが位置合わせされることを特徴とする。
【0028】請求項6記載の発明においても、請求項2
の発明と同様に、位置決め用ランドと、この位置決め用
ランドに積層形成された位置決め用ハンダ層とで位置決
め手段を構成し、この位置決め手段を用いて、制御基板
とケースとの位置決めを行う。即ち、位置決め用ハンダ
層の形成分だけ、突出量が多くなった位置決め手段を用
いて制御基板とケースとの位置決めを行うため、この位
置決めの作業がより容易となり、制御基板装置の組付作
業の効率が更に高くなる。尚、位置決め用ランド上にメ
ッキ層等の中間層が積層形成されていれば、この位置決
め手段は、位置決め用ランドと、中間層と、位置決め用
ハンダ層とを備えたものとなる。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項5又は6に
記載の制御基板装置において、前記ケースは、第1のケ
ース部と、該第1のケース部に開閉可能に連結される少
なくとも1つの第2のケース部とを有し、連結状態とさ
れた該第1のケース部と該第2のケース部との間に封止
手段を介在させ、前記ケースが開放されることを禁止す
ることを特徴とする。
【0030】請求項7の発明においては、第1のケース
部と第2のケース部との間に封止手段を介在させるた
め、制御基板をケースによって確実に封止できる。尚、
請求項7の発明の第2のケース部は、1つ以上であれば
その数は特に問わない。
【0031】請求項8記載の発明は、請求項5乃至7の
何れかに記載の制御基板装置を備えた遊技機であって、
前記制御基板装置は、制御プログラムが格納された記憶
手段から前記制御プログラムを読み出して遊技に関する
作動制御を司る主制御部を含むことを特徴とする。
【0032】請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れ
かに記載の制御基板装置を適用した遊技機を示してい
る。主制御部を含んだ制御基板装置を備えた遊技機にお
いて、この遊技機にとって最も重要で、不正の対象とさ
れ易い制御部、即ち、主制御部を構成する制御基板をケ
ース内に確実に保護すると共に、この制御基板装置の組
付作業の効率を向上させることができる。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項5乃至7の
何れかに記載の制御基板装置と、制御プログラムが格納
された記憶手段から前記制御プログラムを読み出して遊
技に関する作動制御を司る主制御部とを備えた遊技機で
あって、前記制御基板装置は、前記主制御部に電気的に
接続され、遊技球の賞球払出制御を司る払出制御部を含
むことを特徴とする。
【0034】請求項9の発明も、請求項5乃至7の何れ
かに記載の制御基板装置を適用した遊技機を示してい
る。主制御部と、この主制御部に電気的に接続された払
出制御部とを含んだ制御基板装置を備えた遊技機におい
て、この遊技機にとって主制御部と並んで重要で、不正
の対象とされ易い制御部、即ち、払出制御部を構成する
制御基板をケース内に確実に保護すると共に、この制御
基板装置の組付作業の効率を向上させることができる。
【0035】請求項10記載の発明は、請求項5乃至7
の何れかに記載の制御基板装置を備えた遊技機であっ
て、前記制御基板装置は、制御プログラムが格納された
記憶手段から前記制御プログラムを読み出して遊技に関
する作動制御を司る主制御部と、前記主制御部に電気的
に接続され、遊技球の賞球払出制御を司る払出制御部と
の一方又は両方を含むことを特徴とする。
【0036】請求項10の発明も、請求項5乃至7の何
れかに記載の制御基板装置を適用した遊技機を示してい
る。即ち、主制御部及び払出制御部は、共に不正の対象
とされ易い制御部であるため、主制御部及び払出制御部
の少なくとも一方を、ケース内に確実に保護すると共
に、この制御基板装置の組付作業の効率を向上させるこ
とができる。
【0037】ここで、請求項1〜10の各発明におい
て、「制御基板」とは、「導体パターンや位置決め用ラ
ンド等の形成」、「電子部品の実装」等を完了し、ケー
ス内に収納可能な状態となった基板、即ち、完成品とな
った基板を指す。また、基板用基材とは、「電子部品の
実装工程」前の基板を指す。更に、請求項1〜10の各
発明において、「位置決め用突部」は、制御基板とケー
スとの位置決めのために、ケースに対して別途設けられ
るものであってもよいが、制御基板とケースとの固定の
ために、ケースに設けられる取付部を、そのまま位置決
め用突部として用いてもよい。例えば、ケースの内壁面
から取付部を突出させ、取付部の突端面に雌ネジ部を開
口させる。そして、制御基板がケースに収納されたとき
に、この制御基板における「取付部の雌ネジ部と位置合
わせされる個所」に取付孔を設ける。更に、制御基板の
「取付部の突端面が当接する側の面」において、取付孔
の周囲に位置決め用ランドや位置決め用手段を形成すれ
ばよい。
【0038】尚、請求項1〜4の何れかの発明の「構成
要件」を含む「制御基板装置の製造方法」を得ることも
できる。即ち、「制御基板をケース内に封止するように
した制御基板装置の製造方法」において、「基板用基材
に位置決め用ランドを形成する位置決め用ランド形成工
程」と、「前記ケースに設けられた位置決め用突部及び
前記位置決め用ランドを位置合わせして、前記基板用基
材を用いて構成される制御基板及び該ケースの位置決め
を行う位置決め工程」と、を含むことを特徴としてもよ
い(以下、第1の製造方法という。)。
【0039】また、この第1の製造方法において、「前
記位置決め用ランドに、位置決め用ハンダ層を積層形成
する工程」を含むと共に、「前記位置決め工程は、前記
位置決め用ランド及び該位置決め用ハンダ層を含んで構
成される位置決め手段と、前記位置決め用突部と、の位
置合わせによって行われること」を特徴としてもよい
(以下、第2の製造方法という。)。更に、第1の製造
方法若しくは第2の製造方法において、「前記位置決め
用ランドの形成は、基板用基材への導体パターンの形成
と同時に行われること」を特徴としてもよい(以下、第
3の製造方法という。)。また、第2の製造方法又は第
3の製造方法において、「前記位置決め用ハンダ層は、
前記基板用基材に、ハンダを用いて電子部品を実装する
ときに同時に形成されること」を特徴としてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図面を参照して説明する。ここでは、本発明
の一実施例による制御基板装置が適用された遊技機を例
示する。また、この遊技機としては、いわゆる「フィー
バー機」と呼ばれるタイプの第一種パチンコ機(弾球遊
技機)を例にとり、先ず、その構造を図1〜図11を参
照して説明する。
【0041】(1)パチンコ機1の前面構造 本パチンコ機1の前面部は、図1に示すように、本体枠
2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6
と、施錠装置7とを備える。このうち、本体枠2は、木
製の板状体を略長方形の額縁状に組み立て固着したもの
である。また、中枠3は、略全体がプラスチック製で、
枠体部(図示略)と下板部(図示略)とを有して本体枠
2の内周側に嵌合し取り付けられている。ここで、枠体
部は、上端から下方へ中枠3全体の略2/3程度に略長
方形の額縁状に形成され、上端部には、開口部4aの上
端部の円弧部分に沿って枠飾りランプが設けられ、これ
らに対応して、枠飾りランプ基板4g(図3参照)が設
置されている。それらの左側上方には、ストップ表示L
ED及びストップ表示LED基板4i(図3参照)が設
けられている。
【0042】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左側には、上皿部5に形成さ
れたスピーカ面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効
果音その他の音(以下、音声情報等という。)を発生さ
せるスピーカ137が配設され、略右側には、遊技球を
発射する発射装置ユニットへ上皿部5に貯留された遊技
球を供給する供給装置等(図示略)が設けられている。
更に、下方には、下皿部6が設けられ、右端中央には施
錠装置7が設けられている。
【0043】下皿部6は、灰皿6cや下皿球抜きレバー
6d等を備えて、プラスチック製の下皿外枠6bで、皿
部の外側を覆っている。また、パチンコ機1の内部から
遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に
発射装置を制御する発射ハンドル10が設けられてい
る。この発射ハンドル10は、把持部10dと、発射レ
バー55を備え、把持部10dの先端に遊技者がタッチ
していることを検出するタッチスイッチ10aが装着さ
れている。また、この発射ハンドル10の近傍には、発
射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ10bが配
置されている。尚、施錠装置7は、正面視すると、鍵穴
を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に
施錠するためのものである。
【0044】前面枠(主要部がプラスチック製)4は、
遊技盤8を前方から視認すべく、遊技盤8に形成された
遊技領域9の形状に対応して上側が略円弧状を呈し、全
体が略弾丸形状に開設された開口部4aを有している。
そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板が
嵌められた略長方形状のガラス枠(図示略)が装着され
ている。また、この前面枠4は、パチンコ機1の前面全
体の2/3を占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に
形成されている。
【0045】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。また、皿外
縁部5bの上面には、球抜きボタンや遊技球貸出・返却
ボタン等が配設されている。更に、パチンコ機1の内部
から遊技球を排出するための排出口5cが開設されてい
る。また、左端には、複数の長孔を有するスピ−カ面5
aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板が設け
られている。そして、パチンコ機1の左端側には、プリ
ペイドカードユニット2pが装着されている。
【0046】(2)遊技盤8の表面構造 次に、遊技盤8の表面構造を説明する。この遊技盤8
は、図1に示すように、略長方形の木製の板状体であっ
て、中枠3により保持されている。また、遊技盤8の表
面に設けられた外レール14と、内レール15とにより
略円形状に形成される遊技領域9内に、特別図柄表示装
置16と、第一種始動口(普通電動役物)17と、変動
入賞装置18と、左入賞口19と、右入賞口20と、多
数の障害釘11と、一対の風車24,25等が配設され
て、構成されている。
【0047】特別図柄表示装置16は、遊技領域9の略
中央部に配置され、センター役物12と、液晶表示盤1
2aとを備えている。この液晶表示盤12aの映像画面
は、略長方形状を呈しており、その表示画面上に、1又
は複数の特別図柄を所定の形態で次々と変動させながら
表示した後、確定表示する特別図柄表示領域が形成され
ている。即ち、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領
域、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域、及び右
特別図柄を表示する右特別図柄表示領域が、横一列に設
定された配置方向においてこの順序で並んで形成されて
いる。
【0048】各特別図柄表示領域は、これらの表示領域
の配置方向と略直交する向き若しくは略平行方向、この
場合、上下方向若しくは水平方向に図柄変動方向が設定
され、その向きで変動しているように識別情報としての
複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていく。また、
この液晶表示盤12aは、遊技球が第一種始動口(普通
電動役物)17に入球することにより、その映像画面の
前記表示領域に表示される各特別図柄をそれぞれ変動さ
せて確定表示させるものである。そして、図柄が、
「7、7、7」の如く、同一図柄で揃って確定表示する
と、変動入賞装置18に配設された大入賞口23が開放
される。また、センター役物12は、液晶表示盤12a
の前面周辺部に額縁状に突設して装着され、普通図柄表
示装置13と、特別図柄保留表示LED16aと、ステ
ージ12eと、図示しないステージ飾り通路とを備えて
いる。
【0049】普通図柄表示装置13は、センター役物1
2の上部中央に配置され、7セグメント表示器13b
と、普通図柄保留表示LED13cとを備えている。こ
のうち、7セグメント表示器13bは、1〜9の奇数数
字を変動表示させるもので、センター役物12の下側部
の左右の普通図柄作動通過口26、27の何れかを遊技
球が通過することにより変動して、所定時間経過後に1
種類の奇数数字が確定表示される。そして、例えば、
「7」で確定表示すると、第一種始動口(普通電動役
物)17のチューリップ型開放扉が、第一種始動口開口
ソレノイド17c(図3参照)により、所定時間(例え
ば、0.5秒)拡開口される。
【0050】普通図柄作動通過口26、27と通過口出
口間には、それぞれ図示しない通過筒部が設けられてい
る。そして、前記普通図柄作動通過口26、27へ入球
した遊技球は、内部に配設された左、右普通図柄作動通
過口通過検知器26s、27sで検出される(図3参
照)。更に、左、右普通図柄作動通過口通過検知器26
s、27sの何れかの検出により、普通図柄表示装置1
3における7セグメント表示器13bの変動表示が開始
される。
【0051】特別図柄保留表示LED16aは、センタ
ー役物12の上部中央に配設され、4個の赤色LEDで
構成されている。これは、第一種始動口(普通電動役
物)17に入球した遊技球の数を最多4個まで保留と
し、入球ごとに順次点灯し、シフト(追加)表示するも
のである。そして、次の特別図柄の変動が開始するたび
に、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示L
ED16aは消灯される。
【0052】第一種始動口(普通電動役物)17は、セ
ンター役物12の中央真下に配設されている。また、変
動入賞装置18は、上記第一種始動口(普通電動役物)
17の下方に配設され、大入賞口23と、左下入賞口2
1と、右下入賞口22と共に取り付けられている。更
に、変動入賞装置18は、略中央に形成され、帯状に開
口された大入賞口23と、この大入賞口23を開放・閉
鎖する開閉板23bと、この開閉板23bを開閉するた
めの大入賞口ソレノイド23cと、特定領域(図示略)
と、連動杆(図示略)と、特定領域開閉シャッター(図
示略)と、この特定領域開閉シャッターを作動させるた
めの特定領域開閉ソレノイド(図示略)と、カウント検
知器23sと、特定領域通過検知器23v(図3参照)
と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)等
から構成されている。
【0053】左下入賞口21の下方では、複数個の左下
入賞口LED(図示略)が左下入賞口LED基板21f
に取り付けられると共に、飾りレンズ21aによって被
覆されている。同様に、右下入賞口22の下方では、複
数個の右下入賞口LED(図示略)が右下入賞口LED
基板22fに取り付けられると共に、飾りレンズ22a
によって被覆されている。
【0054】ファール球防止部材28は、内レール15
の先端部に取り付けられ、返しゴム29は、ファール球
防止部材28の位置とは反対側の、遊技盤8の右半分側
の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付
けられている。
【0055】左入賞口19及び右入賞口20はそれぞ
れ、特別図柄表示装置16の左右両側の下方に配置され
ている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過
検知器19s、右入賞口通過検知器20sが設けられて
いる(図3参照)。また、左入賞口19及び右入賞口2
0はそれぞれ、特別図柄表示装置16から左右斜め下方
に配置されている。尚、多数の障害釘11は、以上説明
した各装置との位置バランスを考慮して、遊技領域9に
パチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0056】(3)パチンコ機1の裏面構造 本実施例の遊技機1の裏面構造について、図2を中心に
して説明する。前面枠4は、図1に示すように、中枠3
にあって前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒ
ンジ30により、開閉可能に支持されている。また、機
構盤31は、図2に示すように、中枠にあって機構盤3
1の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ32によ
り、開閉可能に支持されている。更に、遊技盤8は、中
枠3の裏面側から着脱可能に取り付けられている。ま
た、上端側にあるヒンジ32の配置位置からみて左側に
は、タンク球切れ検知器33sをタンク底部に備えた賞
球タンク33と、この賞球タンク33に接続されるタン
クレール34とが取り付けられている。更に、このタン
クレール34の右側には、球抜きレバー35が設けら
れ、その下流側には、補給球切れ検知器36が、更に、
その下流側には、賞球払出装置37が配設されている。
【0057】また、遊技球の振分部(図示略)が賞球払
出装置37の下流側に設けられている。そして、タンク
レール34の下側には、特別図柄表示装置16における
液晶表示盤12aの表示態様を制御する特別図柄制御部
110(図3参照)を格納した蓋付きの裏ケース41
が、着脱可能に設けられている。また、この裏ケース4
1の下側には、主制御基板ケース200に、主制御部9
0(図3参照)を格納して構成される第1の制御基板装
置42が、着脱可能に装着されている。更に、主制御基
板ケース60の下側には、発射装置制御部43a(図3
参照)を格納した発射装置制御基板ケース43と、発射
中継基板43b(図3参照)とが設けられている。ま
た、機構盤31の右下方部には、枠制御基板ケース40
0に、枠制御部100(図3参照)を格納して構成され
る第2の制御基板装置44が、着脱可能に装着されてい
る。この枠制御部100は、「補給球詰まり」、「下皿
部満タン」、「主電源圧異常」、「発射停止」、「主制
御基板通信異常」、「賞球モータ異常」等を7セグメン
トLEDで表示する枠状態表示器117を備えている。
また、この枠制御部100は、後述するように、主制御
部90に電気的に接続されると共に、遊技球の賞球払出
制御を司る払出制御部100a(図3参照)としても機
能する。
【0058】ここで、主制御基板ケース200及び枠制
御基板ケース400は、本各発明の「ケース」の一具体
例を示しており、これらのケース200、400の詳細
に関しては、後述する。また、主制御基板ケース200
に収納された主制御部90は、請求項8〜9に示す「主
制御部」の一具体例を示しており、枠制御基板ケース4
00に格納された枠制御部100(払出制御部100
a)は、請求項9及び10に示す「払出制御部」の一具
体例を示している。
【0059】機構盤31の右上端部には、ヒューズボッ
クス45、電源スイッチ46a及び電源ターミナル基板
47により構成される電源ユニット46(図3)と、大
当たり情報、発射装置制御情報、球切れ情報、扉開放情
報、賞球情報、球貸し情報用等の遊技機の遊技状況を外
部に送信するための外部接続端子を備えた外部接続端子
基板48等、が設けられている。また、外部からの電力
の供給を受けるための電源ケーブル50用の電源ケーブ
ル端子50aが、外部接続端子基板48の下側部に配設
されている。更に、枠制御基板ケース44からは、接続
ケーブル51が上方へ延出され、この接続ケーブル51
は、CR電源ケーブル52を備えたプリぺイドカードユ
ニット2pに接続されている。また、機構盤31の略中
央下端部には、排出口6aを構成する排出口部材53が
設けられている。
【0060】(4)電子制御装置 本実施例のパチンコ機1の電子制御装置80について、
図3〜図5を参照して説明する。この電子制御装置80
は、図3に示すように、主制御部90と、枠制御部10
0と、特別図柄の表示制御を行う特別図柄制御部110
と、を含んで構成されている。
【0061】主制御部90は、CPU91とRAM92
とROM93とを有する主回路部90aと、入出力回路
部94と、を内部バス95aにより相互に接続したもの
である{図4(a)、図10及び図11参照}。そし
て、CPU91は、ROM93に格納された制御プログ
ラムにより、内蔵RAM92をワークエリアとしてパチ
ンコ機1の遊技を制御する。また、主制御部90は、特
別図柄制御部110と共に、表示態様制御を行う。しか
も、ROM93に記憶された当否判定プログラムによ
り、CPU91が主体となって当否判断制御を行う。
【0062】主制御部90は、各種検知器からの出力信
号に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に
基づいて当否判定を行うと共に、判定内容に対応する図
柄表示態様で、普通図柄表示制御を行うべくデータを読
み込み、特別図柄表示装置の表示態様を定める指令信号
を特別図柄制御部110へ送信する。例えば、主制御部
90は、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知器17
s、上記した各種入賞検知器19s〜23s、23v等
の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値等を使用
して、「遊技が行われていない客待ちの状態」、「遊技
は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状
態)」、「始動入賞があった状態」、及び「特別遊技状
態」等を判断する。
【0063】第一種始動口(普通電動役物)入賞検知器
17sにより、始動入賞が検知されると、乱数値に基づ
いて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図
柄の変動(リーチ表示態様を含む)、又は確定等の表示
態様制御のためのデータが読み込まれる。このデータ
は、特別図柄制御部110を作動指令対象とする指令信
号として、共有バス95を介して送信される。
【0064】発射中継基板43bには、タッチスイッチ
10a、発射スイッチ10c、発射停止スイッチ10b
の出力が接続されている。また、左普通図柄作動通過口
検知器26s、右普通図柄作動通過口検知器27s、第
一種始動口(普通電動役物)入賞検知器17s、カウン
ト検知器23e、特定領域通過検知器23v、左入賞口
通過検知器19s、右入賞口通過検知器20s、左下入
賞口通過検知器21s、右下入賞口通過検知器22sの
検知信号は、主制御部90へ送信されるようになってい
る。更に、補給球切れ検知器36等は、端子基板49を
経由して前記枠制御部100へ接続され{図4(b)参
照}、発射中継基板43bの出力端子は、発射装置制御
部43aと接続されている。
【0065】枠制御部100は、主制御部90と同様な
演算回路を含んで構成されている。即ち、主回路部10
1及び出力回路部104を含んだ第1周辺基板108で
構成され{図4(b)参照}、その入力端子が入出力回
路部104と接続されると共に、出力端子は入出力回路
部104から端子基板49、ランプ制御部120を経由
して枠飾りランプ基板4g、各種LED基板4d、4
f、音量スイッチ基板136、普通図柄表示装置基板1
3d、各種ソレノイド17c、23c等、サウンドジェ
ネレーター135{図5(c)参照}と接続されたり、
直接、賞球払出装置37、発射装置制御部43a等と接
続されている。
【0066】賞球動作は、以下の手順で実行される。即
ち、主制御部90は、(1)遊技球がカウント検知器2
3s又は特定領域通過検知器23vを通過したら15個
の賞球個数データを、(2)遊技球が第一種始動口(普
通電動役物)17を通過したら6個の賞球個数データ
を、(3)遊技球が、左入賞口19、右入賞口20、左
下入賞口21、右下入賞口22に入賞したことを、各々
の入賞口検知器19s〜22sが検知した場合において
は10個の賞球個数データを、枠制御部100に対して
その検知順に、枠制御部100を作動指令対象とする指
令信号として送信する(即ち、固有賞球個数は、ここで
は、6個、10個或いは15個である。)。そして、枠
制御部100は、主制御部90からの賞球個数データを
受け取り、賞球払出装置37への賞球払出信号の送信に
より賞球払出装置37を作動させる。
【0067】特別図柄制御部110は、VDP(ビデオ
ディスプレイプロセッサ)116を含んだ第2周辺基板
118で構成されている。また、VDP116は、演算
回路構成要素として、CPU111と、RAM112
と、ROM113と、入出力ポート114等を有し、こ
の演算回路構成要素はバス115により相互に接続して
構成され、入出力ポート114において共有バス95に
接続されている。更に、入出力ポート114には、液晶
表示盤12aが接続されている{図5(a)参照}。ま
た、VDPは、CPU111でもってROM113に格
納された制御プログラムにより、RAM112をワーク
エリアとして主制御部90から送信されてきた指令コマ
ンドに基づき表示基板である液晶画面に表示可能な信号
に演算し、解析され、その解析に基づいて特別図柄表示
装置16(液晶表示盤12a)の作動制御(即ち、表示
装置の表示制御)を行っている。
【0068】ランプ制御部120は、特別図柄制御部1
10と同様な演算回路構成要素121〜124を含んだ
第三周辺制御基板128で構成され、入出力ポート12
4{図5(b)参照}において共有バス95に接続され
ている。この入出力ポート124には、枠飾りランプ基
板4g、各種ランプ基板4h、4i、各種LED基板4
d、4f、21f、22f等が接続されている。これら
の各種基板にランプ或いはLEDが、1個又は複数個接
続されている。そして、これらのランプ等は、ゲームの
進行に対応して点灯・消灯または点滅する。
【0069】音声制御部130は、特別図柄制御部11
0と同様な演算回路構成要素131〜134、及びサウ
ンドジェネレーター135を含んだ第四周辺制御基板1
38で構成され、入出力ポート134において共有バス
95に接続されている{図5(c)参照}。また、サウ
ンドジェネレーター135は、格納された音声データと
音声モジュールとに基づいて、音量スイッチ基板136
を介して接続されたスピーカー137より、ゲームの進
行に対応した各種の音声出力を行う。更に、入出力ポー
ト134に接続された音量スイッチ基板136は、図示
しない音量スイッチの操作に伴い、出力音声の設定を行
うものである。
【0070】枠飾りランプ基板4g等の各種ランプやサ
ウンドジェネレーター135は、特別図柄制御部110
の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リーチ発
生の有無、リーチ表示態様、特別遊技態様、及び遊技モ
ード(確率変動、時短等)等に応じて、その態様は制御
される。その制御信号は、ランプ制御部120或いは音
声制御部130を作動指令対象とする指令信号として、
前記共有バス95を介して、主制御部90又は特別図柄
制御部110(インテリジェント制御の場合)から送信
される。尚、特別図柄制御部110、ランプ制御部12
0及び音声制御部130は、主制御部90や枠制御部1
00と同様の回路から構成されるものとすることができ
る。即ち、主回路部と入出力回路部とから構成されるも
のとし、内部にROM、RAMが内蔵されたCPUを用
いることもできる。
【0071】遊技機1の遊技の進行を司る制御方法は、
主制御部90により遊技の基本制御を実行し、該主制御
部90の基本制御による基本実行指令は、入出力回路部
94を経て、特別図柄制御部110、ランプ制御部12
0、音声制御部130へ送信される。そして、該特別図
柄制御部110、ランプ制御部120、音声制御部13
0は、基本実行指令に基づき、該基本実行指令で定めら
れた作動を、定められた作動態様により実行する。
【0072】例えば、前記主制御部90の内蔵RAM9
2に格納された各種メモリに対応する作動を実行するに
要する時間だけ所定の表示動作、音声出力、ランプの点
灯/点滅等を実行し、その所定時間経過後、当たりの場
合は対応するソレノイド(例えば、大入賞口の開閉板開
閉用ソレノイド23c)を駆動したりする。この場合、
主制御部90は、タッチスイッチ10a、発射スイッチ
10c及び発射停止スイッチ10bを除く各種検知器か
らの信号と、主制御部90のCPU91で発生させてい
る乱数とにより、遊技を制御する。そして、その制御し
た結果を、特別図柄制御部110、ランプ制御部120
及び音声制御部130へ作動信号として送信しており、
逆に、特別図柄制御部110、ランプ制御部120及び
音声制御部130から主制御部90へは送信しないし、
送信できないように構成している。
【0073】以下に、主制御部90により実行されるメ
インジョブについての一例を、図6を参照して説明す
る。これは、主制御部90のROM93(図11)に格
納されたプログラムに基づき、CPU91により実行さ
れるジョブの一例である。即ち、スタックポインタを内
蔵RAM92の所定のアドレスに設定した後{S(ステ
ップ)10}、初期化終了の判定が行われる(S2
0)。初期化が終了していれば(S20:YES)、L
EDジョブ(S30)からスイッチジョブ(70)まで
のジョブが実行される。また、初期化が終了していなけ
れば(S20:NO)、初期化ジョブ(S190)が実
行される。
【0074】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データ等が出力される。ま
た、等速乱数ジョブ(S40)では、内蔵RAM92の
特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリ等が
更新される。更に、非等速乱数ジョブ(S50)では、
外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。尚、
汎用カウントメモリ(図示略)は、例えば、ユーザーリ
セットごとの「0」〜「255」の値の作成や、飾りジ
ョブの実行等に使用される。
【0075】音声ジョブ(S60)では、音楽や音声に
関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョブ(S
70)では、各種検知器の読み込みが行われる。即ち、
(1)左右入賞口通過検知信号等の各種信号が主制御部
90に、(2)発射停止スイッチ信号、タッチスイッチ
信号、発射スイッチ信号等の各種信号が発射中継基板4
3bを介して発射装置制御基板43aに、それぞれ取り
込まれる。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検
知器17sから第一種始動口入賞検知信号、変動入賞装
置18から入賞検知信号、及び普通図柄作動通過口検知
信号が主制御部90に取り込まれる。
【0076】カウント検知器23s、特定領域通過検知
器23v等に異常があるか否かが判定され(S80)、
異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メインジ
ョブ(S90)から音声ジョブ(S110)までジョブ
が実行される。また、異常(球詰まりや断線等)があれ
ば(S80:NO)、エラージョブ(S130)が実行
される。更に、特別図柄メインジョブ(S90)におい
ては、主制御部90と特別図柄制御部110とが協調し
て動作するための必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、
普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読
み込みが行われる。また、音声ジョブ(S110)で
は、遊技状態に応じた音声データが出力される。
【0077】各フラグ状態がバックアップメモリにセッ
トされ(S140)、賞球信号ジョブ(S150)、情
報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ(S17
0)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行される。
ここで、賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球
払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報
信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力
に必要なデータの読み込みが行われる。また、コマンド
ジョブ(S170)では、特別図柄管理のためのコマン
ド出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非
等速乱数の呼び出しや、汎用乱数メモリの更新が行われ
る。
【0078】上記メインジョブの一連の流れの中で実行
される始動入賞{第一種始動口(普通電動役物)17へ
の入賞}時の当否判定ジョブに関して図7を参照して説
明する。これらのジョブで使用する各種メモリは、図3
に示す主制御部90の内蔵RAM92(図11参照)に
格納され、代表的なもの(92a〜92m)を図8に示
す。
【0079】S200において始動入賞があったか否か
を確認し、YESであれば、S210において特別図柄
保留数メモリ92b(図8参照)に記憶されている保留
数(未始動回数)を1インクリメントする。この保留数
(未始動回数)が一定値(本実施例では、「4」)を越
えていれば、その始動入賞は無効となり、S250へス
キップする。また、一定値内の保留数(未始動回数)で
あれば、S230において、特別図柄当否判定乱数(以
下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう。)を発生させ
{プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用
いても何れでもよい(当否用乱数発生手段)}、読み込
んだ判定乱数値を、S240において、特別図柄当否判
定乱数メモリ92a(図8参照:以下、判定乱数メモリ
ともいう。)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判
定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶
している。
【0080】S250において、判定乱数メモリ92a
(図8参照)から記憶している最も古い先頭の乱数値を
読み出す。また、S260において、大当たり番号メモ
リ92g(図8参照)から大当たり番号(当たり用判定
値)を読み出す。そして、S270において、上記判定
乱数値との比較を行い、両者が一致していれば「大当た
り判定」となり、一致しなければ、「外れ判定」とな
る。ここで、「大当たり判定」の場合には、S280に
進み、大当り図柄決定乱数(識別情報決定用乱数)を発
生させ、これを読み込んでその決定乱数値を大当たり図
柄決定乱数メモリ92cに記憶する。
【0081】尚、大当たり図柄決定乱数の読み込みは、
始動入賞時に当否用乱数と同時に読み込まれているが、
当たり判定決定と同時に、或いは、当たり判定決定後の
所定の時間後に読み込むものとしてもよい。また、S3
00において、「大当たり」という判定結果(本実施例
では、「1」)を判定結果メモり92i(図8参照)に
記憶する。更に、大当たり図柄決定乱数と同時に、リー
チ態様決定乱数を発生させ、これを読み込んで、その決
定乱数値をリーチ態様決定乱数メモリ92j(図8参
照)に記憶している(S295)。
【0082】この大当たり図柄決定乱数値で指定される
特別図柄は、特別図柄表示部110のROM113{図
3及び図5(a)参照}に格納されている特別図柄画像
データに基づいて、前記液晶表示盤12aに、変動表示
状態を経た後、定められた配列態様で表示される(例え
ば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。尚、
上記特別図柄画像データを、大当たり図柄決定乱数値と
対応付けて識別情報決定用値とし、主制御部90の内蔵
RAM92に記憶しておく。そして、読み込んだ大当た
り図柄決定乱数値と、この識別情報決定用値とを比較す
ることで、停止表示する図柄を決定するものとしてもよ
い。
【0083】リーチ態様決定乱数値で指定されるリーチ
表示態様は、特別図柄表示部110のROM113{図
3及び図5(a)参照}に格納されているリーチ表示態
様画像データに基づいて、前記液晶表示盤12aに、変
動表示状態を経た後、定められたリーチ態様で表示され
る。尚、この場合も、上記リーチ表示態様画像データ
を、リーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様決定
用値とし、主制御部90の内蔵RAM92のリーチ表示
態様決定用値メモリ92kに記憶しておく。そして、読
み込んだリーチ態様決定乱数値と、このリーチ態様決定
用値とを比較することで、表示するリーチ態様を決定す
るものとしてもよい。
【0084】外れ判定となった場合には、S270から
S310に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱
数値により決定する。即ち、S310において、リーチ
態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他方、S3
20において、リーチ番号メモリ92h(図8参照)に
記憶されているリーチ番号を読み出す。そして、S33
0において、両者が一致していれば外れリーチジョブと
なり、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0085】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3
種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、外れリー
チ図柄決定乱数(また、左図柄の乱数を参照し、それに
右図柄を一致させるようにしてもよい。)を使用して決
定し(S340)、外れリーチ図柄番号メモリ921に
記憶する(S350)。また、S360において、外れ
中図柄を乱数により同様に決定し、S370において決
定した乱数値を、中図柄番号メモリ92fに記憶する。
更に、S380において、「外れリーチ」という判定結
果(本実施例では「2」)を、判定決定メモリ92iに
記憶する。
【0086】一方、通常外れジョブの場合は、S390
に進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図
柄)を、それぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値
をそれぞれ対応する外れ左図柄メモリ92d、外れ右図
柄メモリ92e、外れ中図柄メモリ92fに、夫々記憶
する(S390〜S440)。また、S450におい
て、「通常外れ」という判定結果(本実施例では
「3」)を、判定決定メモリ92iに記憶する。
【0087】上記メインジョブの一連の流れの中で実行
される、特別図柄メインジョブの概略の流れについて、
図9を参照して説明する。S500において、第一種始
動口(普通電動役物)17への遊技球の入賞に基づき、
特別図柄表示装置16における液晶表示盤12aで各特
別図柄の変動表示を開始させる。例えば、左右及び中の
図柄を、上から下、下から上へスクロール変動させる。
次いで、S510において、判定決定メモリ92iから
図7に示す当否判定ジョブで得られた各入賞に対する判
定結果を読み出す。
【0088】具体的には、大当たり判定(「1」)の場
合(S520:YES)、S580に進み、上述したリ
ーチ態様決定乱数値に対応するリーチ態様決定用値メモ
リ92kに記憶されているリーチ態様決定用値を読み出
す。更に、S600に進み、大当たり番号(識別情報決
定用値)を大当たり番号メモリ(決定用値記憶手段)9
2g(図6参照)から読み出し、S610に進んで、例
えば、左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリー
チ表示態様を経た後に、中図柄を、左図柄及び右図柄を
同一図柄に揃えて停止表示させ、確定させる。
【0089】一方、外れ判定(「2」)の場合(S53
0:YES)、S570に進み、上述した外れリーチ図
柄番号メモリ92lから外れリーチ図柄番号と、外れ中
図柄番号メモリ92fから外れ中図柄番号を読み出す。
そして、S571において、読み出した外れリーチ図柄
番号と外れ中図柄番号とを比較し、それらの差異に基づ
き、外れリーチ態様を決定する(S572)。
【0090】具体的には、S571において、それらの
番号の差(即ち、例えば、左図柄と中図柄との差)を算
出し、その差に基づいて外れリーチ態様メモリ92mか
ら外れリーチ態様データを読み出す。例えば、差が「−
1」の場合(即ち、例えば、中図柄が左図柄の1つ前の
図柄となる場合)、複数種類(例えば、3種類)の外れ
スーパーリーチの中から1種が選択され(例えば、所定
の乱数取得により選択することができる。)、読み出さ
れる。その後、例えば、左図柄及び右図柄を同一図柄に
揃えて、所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を、
他の図柄とは異なる図柄で停止表示させ、確定させる。
【0091】通常外れ判定(「3」)の場合(S54
0)、S550に進み、外れ各図柄番号を、外れ図柄番
号メモリ92e、外れ中図柄番号メモリ92fからそれ
ぞれ読み出し、S560に進んで、各特別図柄(例え
ば、左図柄、右図柄及び中図柄)を、相互にずれたタイ
ミングで停止表示させ、確定させる。尚、通常外れ判定
の場合も、表示態様を「すべり表示」等により種々の態
様に変化させることも可能である。この場合、その表示
態様画像データを、上記リーチ態様決定乱数値と対応付
け、通常外れ表示態様決定用値として、主制御部90の
内蔵RAM92の通常外れ表示態様決定用メモリ(図示
略)に記憶しておく。そして、読み込んだリーチ態様決
定乱数値と通常外れ表示態様決定用値とを比較すること
で、表示する通常外れ態様を決定するものとしてもよ
い。
【0092】大当たり判定により、液晶表示盤12aに
は、所定の配列態様で特別図柄が確定表示され(例え
ば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)、その
後、特別遊技が実行される(特別遊技状態若しくは大当
たり遊技状態)。そして、特別遊技状態においては、先
ず、変動入賞装置18の開閉板23bが開放状態とな
り、大入賞口23への遊技球の入賞が、遊技者にとって
優位な遊技球受入状態となる。
【0093】尚、インテリジェント制御方式の場合に
は、前記S330までのステップを主制御部90で実行
し、それ以降のステップを特別図柄制御部110で実行
させる。これにより、主制御部90と特別図柄制御部1
10等の周辺制御部(第一周辺制御基板〜第四周辺制御
基板等)との制御負担割合を均等化し、資源の効率的な
活用を図ることができる。この場合は、例えば、S50
0からS530のステップは主制御部90で実行し、そ
れ以降は特別図柄制御部110で実行させることにな
る。
【0094】上記特別遊技状態において、大入賞口23
の遊技球受入状態は、終了条件が成立するまで継続され
る。例えば、解放状態が所定時間t1 (例えば、30
秒)経過したとき、若しくはカウント検知器23sに所
定数n1 (例えば、10個)の入賞が検知されたとき
に、終了条件が成立し、遊技球受入状態は一旦終了し
て、開閉板23bが閉鎖状態となって1ラウンドが終了
する。この開閉板23bが閉鎖された所定時間t2 (例
えば、1秒)経過した後に、所定の継続条件(図示しな
い特定領域への通過)が成立していれば、再び、開閉板
23bが解放状態となり、大入賞口23は遊技球受入状
態となる。尚、このような終了条件までを1ラウンドと
する遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本
実施例では180ラウンド)まで、繰り返し継続され
る。また、終了条件成立時に、継続条件が不成立の場合
は、特別遊技状態が、そのラウンドで終了(いわゆるパ
ンク)するものとなっている。
【0095】パチンコ機1においては、当たり判定によ
り前記特別図柄表示装置16の前記表示盤12aに停止
表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技状態
の終了後、次の大当たりまで当否判定の確率(大当たり
確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備えられて
いる。具体的には、予め記憶されている上記大当たり図
柄決定乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数
値とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変更用
図柄又は非確率変更用図柄が停止表示される。その停止
表示された図柄が確率変更用図柄の場合、上記特別遊技
状態の終了後、次の大当たりまで当否判定の確率(大当
たり確率)が、通常の約4〜10倍に向上するものとさ
れている。
【0096】(5)制御基板装置の構造と組付方法 次に、前述の第1の制御基板装置42と、第2の制御基
板装置44とについて詳細に説明する。ここで、第1の
制御基板装置42は、図12及び13に示すように、主
制御部90を構成する制御基板(主制御基板)98{図
4(a)参照}を、ケース(主制御基板ケース)200
内に封止するように組み付けて構成されるものである。
また、第2の制御基板装置44も、枠制御部100(払
出制御部100a)を構成する制御基板(第1周辺基
板)108{図4(b)参照}を、ケース(枠制御基板
ケース)400に封止するように組み付けて構成される
ものである。
【0097】先ず、図14及び15を中心にして、第1
の制御基板装置42を構成する主制御基板98について
説明する。この主制御基板98は、導体パターン309
等の形成された基板用基材300に、所定の電子部品3
20等を実装して構成されるものである{図18(a)
参照}。また、この基板用基材300(主制御基板9
8)は、図14(a)及び(b)に示すように、略矩形
状の平面形状を備えており、一側縁側の領域を接続端子
(例えば、コネクター)321(図12を参照)が配設
される端子領域300aとし、その他の領域を電子部品
320等の実装が行われる実装領域300bとしてい
る。
【0098】実装領域300bの略4隅には、基板用基
材300(主制御基板98)をケース(主制御基板ケー
ス)200に取り付けるときに用いる取付孔302が、
実装領域300bの表裏を貫通する状態に設けられてい
る。また、実装領域300bの裏面においては、位置決
め手段303が取付孔302を略取り囲む状態に突出形
成されている。この位置決め手段303は、図15
(a)及び(b)に示すように、切り欠き部を備えた円
形部303dを主体に構成されている。即ち、略虫眼鏡
形状に設けられ、基板用基材300の側縁側に切り欠き
部を備えた円形部303dと、この切り欠き部から基板
用基材300の側縁側に設けられた一対の直線部303
eとを備えている。
【0099】次に、図16〜18を用いて、この主制御
基板98の製造方法を簡単に説明する。先ず、基板用基
材(絶縁基板)300の表裏面に、銅箔304bを接着
して構成される銅張積板{図16(a)}に、NC多軸
ボール盤等を用いて「孔あけ」が施される{図16
(b)}。この「孔あけ」は、基板用基材300のうち
で、部品孔(スルーホール)308の形成部位や、取付
孔302の形成部位等に施される。次いで、この基板用
基材300に触媒の付与、無電解銅メッキ{図16
(c)}を施した後に、電解銅メッキを施し、銅箔30
4b上にメッキ層305を形成する{図16(d)}。
【0100】続いて、この基板用基材300の表裏面
に、エッチングレジスト(例えば、ドライフィルム)3
06aを装着する{図17(a)}。そして、製造用マ
スク(フォトマスク)306b{図17(a)}を利用
しつつ、エッチングレジスト306aのうちで、導体パ
ターン309に対応する部分と、位置決め用ランド30
3aに対応する部分とを露光・現像し、この露光した部
分に耐エッチング性被膜306cを残す{図17
(b)}。尚、位置決め用ランド303aは、前述の位
置決め手段303のうちの下層部を構成する部分であ
る。
【0101】次いで、エッチング液を銅箔304b面に
噴射し、銅箔304bのうちで不要な部分を溶解除去す
る{図17(c)}。このとき、銅箔304bのうちで
必要な部分、即ち、導体パターン309に対応する部分
と、位置決め用ランド303aに対応する部分とが、溶
解されずに残る。更に、薬品を用いて、エッチングレジ
スト(耐エッチング性被膜306c)を除去すると、導
体パターン309と、位置決め用ランド303aとが露
出する{図17(d)}。
【0102】続いて、図18(a)に示すように、基板
用基材300の適所に、ハンダレジスト307を塗布し
た後に、この基板用基材300に電子部品320等を搭
載しつつ、ハンダ漕(図示を省略)を用いて、ハンダ付
けを行えば、導体パターン309の適所(例えば、部品
孔308周りのランド部分)に、ハンダ層308aが積
層形成されると共に、部品孔308内に、ハンダ層30
8aが充填形成され、電子部品320の実装が完了し、
主制御基板98を完成する。本実施例では、この電子部
品320の実装と同時に、位置決め用ランド303aの
表面に、メッキ層305を介在させた状態の位置決め用
ハンダ層303bが形成される。即ち、電子部品320
の実装と同時に、基板用基材300に、位置決め用ラン
ド303aと、位置決め用ハンダ層303b等とで構成
される位置決め手段303が形成される。
【0103】ところで、上述のように、本実施例の製造
方法によると、簡単な改良が施された製造用マスク30
6bを用いるだけで、位置決め手段303(位置決め用
ランド303aだけでもよい。)を備えた制御基板(主
制御基板)98が得られる。即ち、位置決め手段を備え
ない通常の制御基板を製造する場合には、導体パターン
に対応する部分に耐エッチング性被膜を残すような製造
用マスクが使用されるが、本実施例では、導体パターン
309に対応する部分に加えて、位置決め用ランド30
3aに対応する部分に耐エッチング性被膜306cを残
すような製造用マスク306bが使用される。このよう
に、簡単な改良が加えられた製造用マスク306bを用
いる他は、通常の制御基板を製造する場合と同様な製造
工程を実施すれば、位置決め手段303(位置決め用ラ
ンド303aだけでもよい。)が得られる。即ち、通常
の制御基板を製造方法を実施する場合に比べて、その工
程を大きく変更するまでもなく、本実施例に係る制御基
板(主制御基板98)が得られる。
【0104】尚、制御基板の製造工程は、本実施例で例
示するものに限定されない。また、本実施例では、制御
基板として両面プリント基板を例示したが、この制御基
板は片面プリント基板であってもよい。更に、本実施例
では、制御基板として単層基板を例示したが、この制御
基板は多層基板であってもよい。また、本実施例では、
遊技機用の制御基板を例示するが、この制御基板は他の
用途(例えば、テレビゲーム用)であってもよい。更
に、図18(a)は、挿入実装方式を図示するが、電子
部品の実装方式は表面実装方式であっても、挿入実装方
式及び表面実装方式が混在してもよい。
【0105】次に、図12、13、19〜25を用い
て、ケース(主制御基板ケース)200について説明す
る。このケース200は、第1のケース部210と、第
2のケース部230と、第3のケース部260と、封止
手段270とを備えている。
【0106】第1のケース部(ケース本体)210は樹
脂を用いて作製した一体成形品であり、図20に示すよ
うに、上方部に開口部211を有する略容器形状を備
え、略矩形状の底板部212の外縁から4角枠状の外壁
部213を立ち上げている。また、底板部212のうち
で、外壁部213の内側の部位からは、4角枠状の内壁
部214を立ち上げている。この内壁部214は、背の
高い平面形状が略コの字状の内壁板214aと、背の低
い平面形状が略コの字状の内壁板214bとを4角枠状
に組み合わせて構成されている。
【0107】第1のケース部210の内部空間のうち
で、内壁部214に取り囲まれた部分は、基板用基材3
00(主制御基板98)の収納部を構成している。ま
た、この収納部のうちで、背の高い内壁板214aで取
り囲まれた部位が、実装領域300bを収納するための
実装領域収納部位214cであり、背の低い内壁板21
4bで取り囲まれた部位が、端子領域300aを収納す
るための端子領域収納部位214dである。
【0108】底板部212のうちで、実装領域収納部位
214cの4隅側に位置する部位からは、略円筒状の取
付部215が立ち上げられている。但し、図19及び2
0においては、2つの取付部215のみを図示してい
る。この取付部215は、本来の制御基板の取付部材と
しての機能の他に、位置決め用突部としても機能する。
また、この取付部215は、上端面(突端面)に、雌ネ
ジ部215aを開口させる(図13参照)と共に、側面
を平面略矩形状のリブ215bによって内壁部214と
一体化させている{図15(c)参照}。そして、取付
部215とリブ215bとの一体品が、前述の位置決め
手段303内に嵌入可能な形状・サイズ(略虫眼鏡状の
平面形状)を備えている。また、実装領域収納部位21
4c内に補強用リブ216aが配設されていると共に、
端子配設領域214d内にも補強用リブ216bが配設
されている。
【0109】外壁部213は、4つの外壁板213a〜
213dで構成され、このうちの1個の外壁板213a
からは、第1の重ね合わせ部217が薄肉状のリブ21
7aを介在させた状態で配置されている。この重ね合わ
せ部217は、図21(b)及び図22に示すように、
下方に開口する円筒容器形状を備えており、上方の天板
部217bの中心位置に挿通孔217cを有している。
本実施例では、このような重ね合わせ部217を4つ備
えており、各重ね合わせ部217は、薄肉状のリブ21
7aを介して外壁板213aに固定されていると共に、
連接する他の重ね合わせ部に対しても、薄肉状のリブ2
17aを介して固定されている。
【0110】また、図20及び25に示すように、この
外壁板213aにおいて第1の重ね合わせ部217の両
脇の部位からは、第1の雄型のスライド嵌合部218が
突出している。また、底板部212の外面において、外
壁板213aに近接する2個所からは、略L字状の係止
部219aが突出している。この係止部219aは、底
板部212を始点に垂下した後に屈曲し、突端を外壁板
213aの外側に突出させる状態となっている。更に、
外壁部213aと対向する外壁部213bにおいては、
上端面上に5つの第2の雌型のスライド嵌合部220が
並設されている。また、底板部212の外面において、
外壁板213bに近接する2個所からは、略L字状の係
止部219bが突出している。この係止部219bは、
底板部212を始点に垂下した後に屈曲し、突端を外壁
板213bの外側に突出させる状態となっている。
【0111】また、残りの一対の外壁板213c、21
3dでは、図20に示すように、長手方向に沿ってレー
ル部222を各々配置している。このレール部222
は、図24に示すように、開口部を上方に向けた略Lの
字状の縦断面を備えており、このレール部222内に、
複数のスライド係合部223を略等間隔に配置してい
る。このスライド係合部223は、図23に示すよう
に、レール部222の底面から垂設される縦板状のスト
ッパ223bと、横板状の摺動部223aと、を一体的
に備えた略L字形状に形成されている。尚、ストッパ2
23bは、第1のケース部210と、第2のケース部2
30とを相対的に摺動させ、両ケース部210、230
をスライド係合させる際に、スライド方向に沿った終端
側に配置されている。
【0112】第2のケース部(ケース蓋)230も、樹
脂を用いて作製した一体成形品であり、図19に示すよ
うに、下方側に開口部231を有する略容器形状を備え
ている。但し、この第2のケース部を単なる蓋状に形成
してもよいし、前述の第1のケース部210が蓋状に形
成されてもよい。また、略矩形状の上板部232の外縁
から略4角枠状の外壁部233を垂下させている。ま
た、この外壁部233は、4つの外壁板233a〜23
3dで構成されている。更に、上板部232には、第2
のケース部230と、第1のケース部210とを重ね合
わせてケース200を閉鎖したときに、端子配設領域3
00aと対向する部位に通過窓234aを形成してい
る。また、上板部232の残部は、この通過窓234a
よりも隆起した隆起部234bとされている。
【0113】図19に示すように、外壁部233を構成
する1つの外壁板233aの近傍には、第2の重ね合わ
せ部237が配置されている。即ち、図21(a)及び
図22に示すように、第2の重ね合わせ部237は、外
壁板233aから略水平に突出する板状部237bから
上方に立ち上げられると共に、重ね合わせ部237、外
壁板233a及び板状部237b間に形成されたリブ2
37aによって補強されている。この重ね合わせ部23
7は柱形状を備え、外壁板233aの幅方向に沿って4
個立ち上げられている。また、重ね合わせ部237の下
面では、案内穴237cが開口されている。また、図1
9に示すように、この外壁板233aにおいて、第2の
重ね合わせ部237の両脇の部位には、前述の「第1の
雄型のスライド嵌合部218」と雌雄を反転させた第1
の雌型のスライド嵌合部240が、この雄型のスライド
嵌合部218と同間隔に同数配置されている。
【0114】また、図19に示すように、外壁部233
aと対向する外壁部233bにおいては、前述の「第2
の雌型のスライド嵌合部220」と雌雄を反転させた第
2の雄型のスライド嵌合部238が、この雌型のスライ
ド嵌合部220と同間隔に同数配置されている。また、
残りの一対の外壁板233c、233dでは、長手方向
に沿ってレール部242を各々配置している。このレー
ル部242は、図24に示すように、外壁板233c、
233dの下端から略水平に突出する水平板部242a
と、水平板部242aの突端から垂下する垂下板部24
2bとによって断面略L字形状とされている。また、図
23に示すように、このレール部242内にも、複数の
スライド係合部243が略等間隔に配置されている。こ
のスライド係合部243は、レール部242の上面部か
ら垂下するストッパ243bと、横板状の摺動部243
aと、を一体的に備えた略L字形状に形成されている。
尚、このストッパ243bも、1のケース部210と、
第2のケース部230とを相対的に摺動させ、両ケース
部210、230をスライド係合させる際に、スライド
方向に沿った終端側に配置されている。
【0115】第3のケース部(接続端子装着部材)26
0も、樹脂を用いて作製した一体成形品である。また、
図13に示すように、端子配設領域300aの上方に配
置される装着本体部261と、装着本体部261の長手
方向に沿った一個の端縁から立ち上げられた第1のリブ
262と、この一個の端縁の両脇側から水平に突出する
取付代263と、装着本体部261の裏面側において、
上記「一個の端縁」以外の端縁から垂下する第2のリブ
265とを備えている。また、図19に示すように、装
着本体部261には、3個の接続端子通過窓261aが
設けられ、更に、取付代263には、挿通孔263aが
貫通状に設けられている。
【0116】次に、制御基板(主制御基板)98を、ケ
ース(主制御基板ケース)200内に組み付けるための
手順について簡単に説明する。先ず、図13に示すよう
に、制御基板98を、開口部211を通じて第1のケー
ス部210内に挿入・固定する。このとき、制御基板9
8の裏面の位置決め手段303と、取付部215及びリ
ブ215bと、を位置合わせすれば、制御基板98の第
1のケース部210への位置決めを円滑に行うことがで
き、これにより、取付孔302と取付部(位置決め用突
部)215の雌ネジ部215aとが、容易に位置合わせ
される。位置決め手段303は、制御基板98の裏面か
ら略虫眼鏡形状に垂下する壁状物として構成され、ま
た、取付部215及びリブ215bの一体品の上端面
は、この壁状物内に嵌入可能な形状(即ち、略虫眼鏡状
の平面形状)を備えるからである。
【0117】即ち、制御基板98を第1のケース部21
0に位置合わせする際に、取付部215や雌ネジ部21
5aは制御基板98に隠蔽されるが、制御基板98を、
第1のケース部210を基準に適宜、前後・左右に摺動
させれば、位置決め手段303に、「取付部215及び
リブ215bの一体品」を容易に嵌入させることができ
る。これにより、制御基板98及び第1のケース部21
0の位置決め、ひいては、取付孔302と雌ネジ部21
5aとの位置合わせを円滑に行うことができる。しか
も、本実施例では、位置決め手段303と、「取付部2
15及びリブ215bの一体品」とが、回転非対称な方
向性を持った平面形状を備えると共に、位置決め手段3
03及び一体品の数が複数(本実施例では4つを例示)
であるため、制御基板98及び第1のケース部210間
の位置決め精度が高くなっている。
【0118】この制御基板98の第1のケース部210
への位置合わせによって、制御基板98の実装領域30
0bが、第1のケース部210の実装領域収納部位21
4cに収納され、制御基板98の端子配設領域300a
が、第1のケース部210の端子領域収納部位214d
に収納される。
【0119】次いで、第3のケース部(接続端子装着部
材)260が、端子領域収納部位214dに配置され
る。このとき、図13に示すように、第2のリブ265
の下端面が、底板部212に当接し、第3のケース部2
60の装着本体部261と、「内壁板214c及び補強
用リブ216b」との間に空間部227が形成される。
そして、この空間227に端子配設領域300aが収容
される。同時に、制御基板98の端子配設領域300a
に配設された接続端子(例えば、コネクター)321
を、接続端子通過窓261aに挿通させる。
【0120】また、2個の取付代263が、実装領域3
00b上に進入し、この2個の取付代263の挿通孔2
63aが、取付孔302のうちで端子配設領域300a
に近接する2個の上方に位置合わせされる。そして、こ
の2個の取付孔302においては、上方から取付代26
3、制御基板98、取付部215の順に重ね合わせた状
態で、ビス201の雄ネジ部を、挿通孔263a、取付
孔302の順に通過させた後、雌ネジ部215aに螺合
させる。これにより、第3のケース部260を第1のケ
ース部210に固定する。併せて、端子配設領域300
aから離間する2個の取付孔302においては、制御基
板98、取付部215の順に重ね合わせた状態で、ビス
201の雄ネジ部を取付孔302を雌ネジ部215aに
螺合する。そして、制御基板98の実装領域300bの
4隅が対応する4つの取付部215に螺子止めされ、制
御基板98の第1のケース部210への固定を完了す
る。この螺子止作業においては、前述の如く、位置決め
手段303への 「取付部215及びリブ215bの一
体品」の嵌入によって、制御基板98及びケース200
間の位置決め状態が堅固に維持されているため、機械
(組付機)を用いても、この作業中に制御基板98の位
置ずれを生ずることはなく、この作業が円滑に行われ
る。
【0121】続いて、第1のケース部210の開口部2
11に、第2のケース部230の開口部231を重ね合
わせてケース200を閉鎖する。この閉鎖作業に際して
は、先ず、図23に示すように、第1のケース部210
の各レール部222上に、第2のケース部230の対応
関係にある各レール部242を対向状態で配置する。こ
のとき、第2のケース部230を、第1のケース部21
0に対して相対的に、第2の重ね合わせ部237の方向
に位置ズレを生じた状態とする。
【0122】これにより、図23に示すように、各レー
ル部242内の各スライド係合部243は、各レール部
222内の各スライド係合部243のうちで、対応関係
にあるものよりも後退した状態となる。また、図24に
示すように、レール部242の水平板部242aは、外
壁部213a(外壁板213c、213d)の上端面に
摺動可能に支持されると共に、各レール部242の垂下
板部242bは各レール部222内に挿入されながら、
各レール部222の垂設板部222bと摺動可能な状態
で当接する。このため、第1のケース部210及び第2
のケース部230は、各ケース部210(230)にお
いて隣り合う他のレール部242(レール部222)の
方向(底板部212や上板部232の表裏面と平行な平
面内)に、相対的な移動を行うことが禁止される。
【0123】次いで、両ケース部210、230の重ね
合わせ部217、237を重ね合わせる方向に向かっ
て、両ケース部210、230を相対的にスライドさせ
ると、対応するレール部222、242内において、対
応関係にあるスライド係合部223、243がスライド
状に係合する。そして、スライド量を増加させると、対
応関係にあるスライド係合部223、243のストッパ
ー(223a及び243a)同士が当接し、第1のケー
ス部210と第2のケース部230とのスライド量を更
に増加させることが禁止される。尚、上記「スライド係
合」とは、第1のケース部210のスライド係合部22
3と、第2のケース部230のスライド係合部243と
がスライド状に係合すると共に、重ね合わされた第1の
ケース部210と、第2のケース部230とが、重ね合
わされた方向と逆方向(ケース200の開放方向であっ
て、底板部212や上板部232と垂直な方向)へ離間
することを禁止するように係合することである。また、
スライドとは、重ね合わせ方向と垂直な方向に移動させ
ることをいう。
【0124】また、同時に、図25に示すように、第1
の雄型のスライド嵌合部218が第1の雌型のスライド
嵌合部240に嵌合し、第2の雄型のスライド嵌合部2
38が第2の雌型のスライド嵌合部220に嵌合する。
尚、上記「スライド嵌合」とは、第1のケース部210
のスライド嵌合部218、220と、第2のケース部2
30のスライド嵌合部238、240とがスライド状に
嵌合すると共に、重ね合わされた第1のケース部210
と、第2のケース部230とが、重ね合わされた方向と
逆方向(ケース200の開放方向であって、底板部21
2や上板部232と垂直な方向)へ離間することを禁止
するように嵌合することである。また、スライドとは、
重ね合わせ方向と垂直な方向に移動させることをいう。
【0125】また、図22に示すように、両ケース部2
10、230の重ね合わせ部217、237が重ね合わ
された状態となる。即ち、4つの第1の重ね合わせ部2
17の天板部217bと、4つの第2の重ね合わせ部2
37とが重ね合わされた状態となり、対応関係にある挿
通孔217cと案内穴237cとが位置合わせされる。
そして、所定の一個の重ね合わせ部217の開口部か
ら、封止手段(戻り止めボルト)270を挿入し、この
封止手段270の雄ネジ部を挿通孔217c及び案内穴
237cに螺入する。尚、この挿通孔217c及び案内
穴237cの内径は、封止手段(戻り止めボルト)27
0の外径よりも小さくされている。また、封止手段(戻
り止めボルト)270は、挿通孔217c及び案内穴2
3を通じて、重ね合わせ部217、237に一旦、ねじ
こまれると(螺入される)、取り外し方向へは回転不能
となっている。これにより、第1のケース部210と第
2のケース部230とは、重ね合わせを行う方向と逆方
向(底板部212や上板部232の表裏面と直交する方
向)への離間を禁止された状態となる。同時に、各スラ
イド係合部223、243の係合を解除する方向へのス
ライドも禁止された状態となり、ケース200の封止状
態が堅固に維持される。
【0126】また、監督官庁等の検査機関の検査等の際
には、第1のケース部210と、第2のケース部230
とを離間させ、ケース200の封止状態を解除すること
が必要となる。このとき、使用状態にある第1の重ね合
わせ部217(即ち、封止手段270を用いている重ね
合わせ部217)において、隣接する他の第1の重ね合
わせ部217との間に介在されたリブ217a、及び、
外壁部213(外壁板213a)との間に介在された2
17aを、ニッパー等の工具で切断する。これにより、
第1の重ね合わせ部217と、第2の重ね合わせ部23
7との固定が解除される。そして、対応するスライド係
合部間(223及び243)の係合と、対応するスライ
ド嵌合部間(218及び240、220及び240)の
嵌合と、を解除する方向に向かって、第1のケース部2
10と第2のケース部230とを相対的にスライドさせ
ると、第1のケース部210及び第2のケース部230
を離間させることができる。
【0127】尚、制御基板(第1周辺基板)108にお
いても、制御基板98と同様な位置決め手段303を同
様な方法で形成している。また、ケース(枠制御基板ケ
ース)400も、ケース200と同様な構造を備える。
このため、本実施例においては、制御基板(第1周辺基
板)108及びケース(枠制御基板ケース)400の説
明を省略する。また、本実施例では、主制御部90を構
成する制御基板98を1個のケース200に収納し、払
出制御部100aを含む(を構成する)制御基板108
を他のケース400に収納する態様を例示したが、主制
御部90を構成する制御基板98と払出制御部100a
を含む(を構成する)制御基板108とを同一のケース
に収納することもできる。また、主制御部90や払出制
御部100a以外の制御部を構成する制御基板を、本実
施例に例示したケース200、400に収納してもよ
い。
【0128】以上のように構成される制御基板装置42
(44)では、位置決め手段303と、取付部(位置決
め用突部)215とを位置合わせして、制御基板98
(108)とケース200(400)との位置決めを行
う。即ち、制御基板98(108)をケース200(4
00)内に収納する際に、取付部(位置決め用突部)2
15が、制御基板98(108)の下方に隠蔽される。
ところが、制御基板98(108)を適宜、左右・前後
等に移動すると、取付部(位置決め用突部)215の上
端側が、位置決め手段303内に容易に嵌入するため、
制御基板98(108)とケース200(400)との
位置決めを簡単に行うことができ、制御基板装置42
(44)の組付作業の効率が向上する。特に、本実施例
では、位置決め用ランド303aに、位置決め用ハンダ
層303bを積層形成し、突出量が多くなった位置決め
手段303を用いて制御基板98(108)とケース2
00(400)との位置決めを行うため、制御基板装置
42(44)の組付作業の効率を更に高くしている。ま
た、このように、制御基板98(108)とケース20
0(400)との位置決めを確実に行うことができるた
め、機械を用いた自動組付を行うが容易となり、制御基
板装置42(44)の量産を効率的に行うことができ
る。
【0129】また、本実施例では、導体パターン309
を形成する際に、位置決め用ランド303aをあわせて
形成する。即ち、位置決め用ランド303aの形成工程
を、別途独立の工程として、制御基板98(108)の
製造工程に付加することが必要とされないため、この位
置決め用ランド303aの形成が原因で、制御基板装置
42(44)の製造上の手間を多くすることはない。更
に、本実施例では、ハンダを用いて電子部品320を実
装する際に、位置決め用ハンダ層303bをあわせて形
成する。即ち、位置決め用ハンダ層303bの形成工程
を、別途独立の工程として制御基板98(108)の製
造工程に付加することが必要とされないため、位置決め
用ハンダ層303bの形成が原因となり、制御基板装置
42(44)の製造上の手間を多くすることはない。
【0130】本実施例では、第1のケース部210と、
第2のケース部230とを重ね合わせて連結し、閉鎖状
態のケース200としている。このとき、第1のケース
部210と第2のケース部230とを直ちに閉鎖状態と
なるように重ね合わせるのではなく、第1のケース部2
10と、第2のケース部230とを、意識的に位置ズレ
を生じた状態で重ね合わせてから、第1のケース部21
0と第2のケース部230とを相対的にスライドさせ、
第1のケース部210と第2のケース部230を閉鎖状
態に連結している。
【0131】即ち、(a)第1のケース部210に、第
2のケース部230を装着して構成されるケース200
において、(b)第1のケース部210にスライド係合
部223を設けると共に、第2のケース部230に該ス
ライド係合部223とスライド係合するスライド係合部
243を設ける。そして、(c)第1のケース部210
と、第2のケース部230とを位置ズレ(重ね合わせ方
向と垂直な方向、例えば、底板部212や上板部232
の表裏面と平行な方向への位置ずれ)を生じた状態で重
ね合わせた後、(d)第1のケース部210と、第2の
ケース部230とを相対的にスライドさせて、両ケース
部210、230のスライド係合部223、243をス
ライド係合しつつ、第1のケース部210と、第2のケ
ース部230とを閉鎖状態に連結することを特徴とする
ケース200であってもよい。また、この(a)〜
(d)の構成要件を備えるケース200において、
(e)第1のケース部210の1個の側面部(例えば、
本実施例の外壁板213a)と、該1個の側面部と連結
される第2のケース部230の1個の側面部(例えば、
外壁板233a)と、に重ね合わせ部を配設し、連結状
態とされた該第1のケース部210の重ね合わせ部21
7と、該第2のケース部230の重ね合わせ部237と
の間に封止手段270を介在させ、前記ケース200が
開放されることを禁止してもよい。尚、(a)〜(d)
の構成要件を備えるケース200において、第1のケー
ス部210及び第2のケース部230の双方を略容器形
状としてもよいが、第1のケース部210及び第2のケ
ース部230の一方を単なる略板状の蓋体としてもよ
い。
【0132】また、(f)第1のケース部210に、第
2のケース部230を装着して構成されるケース200
において、(g)第1のケース部210にスライド嵌合
部218、220を設けると共に、第2のケース部23
0に該スライド嵌合部218、220とスライド嵌合す
るスライド嵌合部238、240を設ける。そして、
(h)第1のケース部210と、第2のケース部230
とを位置ズレ(重ね合わせ方向と垂直な方向、例えば、
底板部212や上板部232の表裏面と平行な方向への
位置ずれ)を生じた状態で重ね合わせた後、(i)第1
のケース部210と、第2のケース部230とを相対的
にスライドさせて、前記両者のスライド嵌合部(218
及び240、220及び238)をスライド嵌合しつ
つ、第1のケース部210と、第2のケース部230と
を閉鎖状態に連結することを特徴とするケース200で
あってもよい。また、この(f)〜(i)の構成要件を
備えるケース200において、(j)第1のケース部2
10の1個の側面部(例えば、本実施例の外壁板213
a)と、該1個の側面部と連結される第2のケース部2
30の1個の側面部(例えば、外壁板233a)と、に
重ね合わせ部を配設し、連結状態とされた該第1のケー
ス部210の重ね合わせ部217と、該第2のケース部
230の重ね合わせ部237との間に封止手段270を
介在させ、前記ケース200が開放されることを禁止し
てもよい。また、この(f)〜(i)の構成要件を備え
るケース200において、第1のケース部210及び第
2のケース部230の双方を略容器形状としてもよい
が、第1のケース部210及び第2のケース部230の
一方を単なる略板状の蓋体としてもよい。
【0133】本実施例と異なり、第1のケース部210
と、第2のケース部230とを、直ちに閉鎖状態となる
ように重ね合わせるタイプのケース200であると、ケ
ース200の封止状態を確実に維持するためには、第1
のケース部210の複数の側面部と、該複数の側面部と
各々連結される第2のケース部230の複数の側面部
と、に重ね合わせ部を配設することが必要となる。そし
て、第1のケース部210と第2のケース部230とが
連結状態とされたときに、両ケース部210、230の
複数の側面部に配設された重ね合わせ部217、237
毎に、封止手段270を介在させ、前記ケース200が
開放されることを禁止することが必要である。このよう
に、第1のケース部210及び第2のケース部230の
複数の側面部に、重ね合わせ部217、237を配設す
ることになると、その分、ケース200の構造が複雑化
するおそれがある。また、制御基板装置42(44)に
封止作業を施すときに、第1のケース部210及び第2
のケース部230の複数の側面部に配設された重ね合わ
せ部217、237間に、各々封止手段270を介在さ
せることが必要なため、この封止作業が煩雑となるおそ
れがある。更に、制御基板装置42(44)の封止を解
除する作業を施すときに、第1のケース部210及び第
2のケース部230の複数の側面部において、解除作業
(例えば、リブ217aをニッパー等で工具で切断する
作業)を行うことが必要なため、この解除作業が煩雑と
なるおそれがある。
【0134】一方、上記(a)〜(d)の構成要件、及
び、上記(f)〜(i)の構成要件のうちの少なくとも
一方を具備するケース200においては(本実施例では
双方を具備している。)、第1のケース部210のスラ
イド係合部223と、第2のケース部230のスライド
係合部243とのスライド係合(第1のケース部210
のスライド嵌合部218、220と、第2のケース部2
30のスライド嵌合部238、240とのスライド嵌
合)によって、少なくとも、第1のケース部21と、第
2のケース部230と、が重ね合わせ方向と逆方向に離
間することを禁止される。従って、第1のケース部21
0及び第2のケース部230の一個の側面部に重ね合わ
せ部を配設し、この一個の側面部の重ね合わせ部間に封
止手段を介在させれば、十分な封止状態が得られる。こ
のように、第1のケース部210及び第2のケース部2
30、ひいては、ケース200の構造を単純化できる。
また、制御基板装置42(44)に封止作業を施した
り、封止を解除する作業を施すときに、第1のケース部
210及び第2のケース部230の1個の側面部におい
て、これらの作業を行えば足りるため、これらの作業を
円滑に行うことができる。
【0135】更に、(k)略容器形状に構成される第1
のケース部210の開口部211側に第2のケース部2
30を装着して構成されるケース200において、
(l)前記第1のケース部210が、接続端子(例え
ば、コネクター)321を収納する端子領域収納部位2
14dを備え、(m)第2のケース部230の前記端子
領域収納部位214dと対向する部位に開放部(本実施
例では、通過窓234aを例示)を設けると共に、
(n)接続端子321と位置合わせされる接続用窓(本
実施例では、接続端子通過窓261aを例示)を備えた
第3のケース部(接続端子装着部材)260を前記第2
のケース部230の開放部に装着することを特徴とする
ケース200であってもよい。尚、第2のケース部23
0は、開口部231を有する略容器形状であっても、単
なる略板状の蓋体であってもよい。また、開放部は、本
実施例の通過窓234aのように、窓状(孔状)のもの
に限定されず、例えば、切り欠き状のものであってもよ
い。
【0136】ケース200を第1のケース部210と、
第2のケース部230のみで構成する場合には、第2の
ケース部230に直接、接続用窓を形成することが必要
である。ところが、各制御基板に配設される接続端子
(例えば、コネクター)のサイズ、形状、数、配置間隔
等は、個々の制御基板毎に異なるのが一般的である。よ
って、第2のケース部230に直接、接続用窓を形成す
る場合には、ケース200の汎用性が低くなる。即ち、
接続端子のサイズ、形状、数、配置間隔等が異なる制御
基板毎に、異なる大きさ、形状、数、配置間隔等を異に
する接続用窓を備えたケースを使い分けることが必要で
ある。
【0137】これに対して、上記(k)〜(n)の構成
要件を具備するケース200では、接続用窓を、第3の
ケース部260に形成する。このため、対象となる制御
基板に配設される接続端子のサイズ、形状、数、配置間
隔等に応じて、第3のケース部のみを、この接続端子の
サイズ、形状、数、配置間隔等に対応する接続用窓を備
えたものに変更すればよい。即ち、ケース200の構成
部材として、第3のケース部を付加することで、1種類
の「第1のケース部210及び第2のケース部230」
を、接続端子のサイズ、形状、数、配置間隔等が異なる
種々の制御基板の共通部品として汎用的に用いることが
できる。
【0138】尚、上記(a)〜(d)の構成要件を具備
するケース200、上記(f)〜(i)の構成要件を具
備するケース200、上記(k)〜(n)の構成要件を
具備するケース200等において、請求項1乃至請求項
10の何れかに記載の構成要件を更に具備していてもよ
い。
【0139】位置決め手段303の平面形状は、本実施
例に示すものに限定されず、例えば、円形、楕円形、三
角形、多角形、半円状、円弧形、半多角形状等の種々の
形状を選択できる。但し、本実施例の如く、円形部30
3dに切り欠き部を設けたり、楕円形、三角形、多角
形、円弧形状等として位置決め手段303に方向性を付
与すれば(回転対称軸を備えない形状とする。)、この
位置決め手段303を頼りに、制御基板98(108)
と、ケース200との位置決めをより円滑に行うことが
できる。
【0140】また、本実施例では、取付部215が、位
置決め用突部として使用される態様を例示したが、図1
8(b)に示すように、取付部275と、位置決め用突
部276とを別体としてもよい。また、本実施例では、
位置決め手段303によって形成される壁状の部分に、
位置決め用突部を挿入(嵌入)する態様を例示したが、
位置決め手段303と位置決め用突部との位置合わせの
態様はこれに限定されない。例えば、図18(b)に示
すように、位置決め用突部276を突端面で開口する中
空部を備える筒状に設けたり、位置決め用突部276の
突端面に凹部を設けると共に、位置決め手段303f
(位置決め用ランドであってもよい。)を、位置決め用
突部276の突端部側の中空部や凹部に挿入(嵌入)さ
れる突部として構成してもよい。
【0141】また、本実施例では、4つの位置決め手段
303(位置決め用ランドであっても同様)を用いて位
置合わせを行う態様を例示したが、位置決め手段303
(位置決め用ランド)の数は特に問わない。即ち、位置
決め手段303(位置決め用ランド)を対称性が乏しい
形状とすれば、最小数の位置決め手段303(位置決め
用ランド)を用いて、制御基板98(108)と、ケー
ス200との位置決めをより円滑に行うことができる。
例えば、位置決め手段303(位置決め用ランド)の平
面形状を不等辺三角形とし、位置決め用突部の突端面
に、この位置決め手段303(位置決め用ランド)と凹
凸が反転した部分を設け、この部分を位置決め手段30
3(位置決め用ランド)を挿入(嵌入)するものとすれ
ば、位置決め手段303(位置決め用ランド)の数が、
たとえ、1つであっても、制御基板98(108)と、
ケース200との位置決めをより円滑に行うことができ
るからである。
【0142】更に、本実施例では、封止手段270とし
て、戻り止めボルトを用いたが、通常のボルトとこのボ
ルトに戻り止め状態で螺合される戻り止めナットとで、
封止手段を構成してもよい。具体的には、重ね合わせ状
態とされる重ね合わせ部217、237を、通常のボル
トの頭部と、戻り止めナットとで挟持すればよい。この
態様では、戻り止めナットを破壊しない限り、ケース2
00の封止状態を解除することはできない。
【0143】(6)制御基板装置等の配設態様 次に、図2に示す機構盤31に配設すべき遊技装置、例
えば遊技の制御を行うための制御基板(例えば、主制御
基板98)、電源供給のための電源ユニット46等の、
該機構盤31への配設態様について説明する。図26に
示すように、機構盤31には、その略中央部に開口した
中央窓部860が形成されており、その開口の下縁部8
61は、図29に示すように、金属板870を懸架可能
な金属板懸架部861とされている。
【0144】具体的には、図29に示すように機構盤3
1の金属板懸架部861は、縁部が断面コの字状に折り
返された形態の引掛用リブ861とされている。また、
金属板懸架部(引掛用リブ)861の外縁角861a
は、角を取った形態で鈍角状に又は円弧状に曲げられて
おり、これにより懸架する金属板870との摩擦等によ
る機構盤31の摩耗等を防止ないし抑制している。前記
金属板懸架部861の断面形状を円弧状861b、86
1cとした変形例を図33(a)、(b)に示す。
【0145】金属板870は、図27及び28に示すよ
うに、その上辺部の一部を鉤状ないしコ字状に折り曲げ
ないし屈曲させた形態の鉤状部(屈曲部)871、87
1を備える。このような鉤状部871、871を機構盤
31の金属板懸架部861に懸架させることにより、金
属板870を機構盤31に対して着脱自在に配設するこ
とが可能となり得る。また、金属板870の下辺部に
は、1ないし複数箇所(本実施例では2箇所)の丸孔8
72、872が設けられている。この丸孔872、87
2に図31及び32に示す釦式固定具830を挿入し
て、該金属板870を機構盤31に固定することが可能
とされている。
【0146】釦式固定具830は、操作部831と作用
部834とからなり、工具等を用いずに操作部831を
操作可能とされており、操作があった場合には作用部8
34が所定の作用をなし、該作用に基づいて2つの目的
物、本実施例の場合は金属板870と機構盤31との締
結・離脱が行われるものとされている。具体的には、作
用部834は拡径部とされ、複数に分割(通常4つ)さ
れた拡径子を備えており、操作部831は摘み部とさ
れ、該摘み部を押し込むと摘み部の先端部835が前記
拡径子を内部から押し広げるように作用する。この作用
に基づいて、例えば作用部834の外径が丸孔872の
孔径よりも大きくなり、金属板870と機構盤31とが
固定される。
【0147】次に、金属板870の中央やや右寄りには
段部873が形成され、段部873よりも左寄りには低
段の左領域873aが、段部873よりも右寄りには高
段の右領域873bがそれぞれ形成されている。これ
は、機構盤31に配設される遊技装置において、例えば
右領域873bには比較的高さの高い遊技装置、例えば
賞球払出装置37(図2及び3参照)及び賞球払出用の
通路、払い出す遊技球を上皿5と下皿6に振り分ける振
分装置、第四周辺制御基板(音声制御基板)138{図
3及び図5(c)参照}、電源ユニット46(図3参
照)等が配設されており、その内、特に上皿5と下皿6
の振分装置の高さが高く出っ張っており、金属板870
が一平面であると前記振分装置に接触し、金属板870
を遊技盤8(図1参照)と平行に設置できないようにな
るためである。そこで、金属板870に段差を設け、振
分装置等のように比較的高さの高い遊技装置と接触しな
くなるようにして、金属板870が遊技盤8、ひいては
遊技機本体とほぼ平行に配置することができるようにし
たものである。段部873の高さは、遊技機に配設され
る各遊技装置の寸法と配設位置により適宜決定される
が、概ね5〜40mm程度とするのがよい。しかして、
金属板870の左辺側には高さの高い遊技装置を配設し
ても、遊技機全体の奥行きが大きくなることを回避可能
となった。
【0148】また、図27によると、金属板870に
は、略L字孔状の複数の被係止部874〜877と、金
属板870の周縁部から内方に向かった切込み878〜
880と、略舌形状に構成される可撓片881〜883
と、切込孔部884〜886と、が設けられている。そ
して、これらの被係止部874〜877等に、前述の制
御基板装置42(44)等の遊技装置が係止され、遊技
装置を機構盤31に配設することが可能となっている。
尚、金属板870の上下方向に沿って隣り合う被係止部
(874及び877、875及び876)は、L字を相
互に逆方向に向けている。
【0149】尚、金属板870に装着乃至取り付けられ
る制御基板装置42(44)においては、接続端子(コ
ネクタ)321を、ケース200(400)等の一つの
側面側に集中させることが好ましい。即ち、接続端子3
21を一側部に集めると、この接続端子321に接続さ
れているリード線の長さに僅かな余裕を持たせることに
より、例えば釦式固定具830(図30参照)の操作部
831を手前に引き出す操作を行い、金属板870の下
辺部の機構盤31に対する固定を解放すれば、図31に
模式的に示すように、鉤状部871,871を支軸とし
て金属板870の下辺部を上方へ回動させて持ち上げる
ことが可能となり得る。これにより、金属板870の裏
面側又はその裏面側に対応する機構盤31に装着されて
いる各種遊技装置、機器の点検、交換を容易に行うこと
ができるようになる。また、接続端子321が制御基板
98の上辺部以外にある場合には、リード線長に大きな
余裕を持たせるか、リード線長に十分な余裕がない時
は、リード線を接続端子321から離脱すれば、金属板
870を回動して持ち上げることが可能となり得る。
【0150】制御基板装置42は、金属板870の左領
域873aに、以下の要領で取り付けられる。即ち、第
1のケース部210の底面を金属板870側に向け、第
2のケース部230の上面を手前に向け、しかも、接続
端子321(通過窓234a)を手前に向けた状態とす
る。そして、ケース200の上方において、左右に並ぶ
係止部219bを、金属板870の左領域873a上方
側の左右に並ぶ被係止部874に位置合わせする。ま
た、ケース200の下方において左右に並ぶ係止部21
9aのうちの一方(本実施例では、向かって左側の係止
部219a)を、左領域873a下方側の被係止部87
7に位置合わせし、他方(本実施例では、向かって左側
の係止部219a)を、可撓片881に位置合わせす
る。そして、ケース200のうちで、可撓片881の前
方に位置する個所を押さえ、可撓片881を背後に撓ま
せながら、ケース200を所定の方向(本実施例では、
向かって右方向)へ移動することにより、被係止部87
4に位置合わせされた係止部219bは、被係止部87
4の小孔部へ移行し、被係止部877に位置合わせされ
た係止部219aは、被係止部877の小孔部へ移行す
ると共に、可撓片881に位置合わせされた係止部21
9aは、切込孔部884に嵌入する。
【0151】更に、可撓片881は元の位置に戻り、切
込孔部884に嵌入した係止部219aの側面に衝立す
ることとなり、制御基板装置42は金属板870に固定
される。また、金属板870の下方を釦式固定具830
(図30参照)等の固定手段にて着脱自在に固定する。
このような方法により取り付けられた制御基板装置42
は、可撓片881を背後に撓ませ、同時に、制御基板装
置42を所定方向(本実施例では、向かって右方向)へ
移動しない限り金属板870から取り外すことができな
い。
【0152】制御基板装置42の配設態様として以上の
態様を採用すると、この制御基板装置42を、ビス等の
部品を用いることなく、ドライバー等の工具も用いるこ
となく、金属板870へ取り付けたり、取り外したりす
ることができる。尚、制御基板装置44も、制御基板装
置42と同様な手法によって、金属板870の右領域8
73bの下半側に取り付けることができる。
【0153】また、金属板870の右領域873bの上
半側には、端子基板49等を収納した制御基板装置89
0、即ち、制御基板装置42、44よりも、小型の制御
基板装置890を取り付けることができる。即ち、図3
2は、この小型の制御基板装置890の側面図(a)及
び底面図(b)である。この制御基板装置890の底面
には、L字状の係止部892,892,893及びI字
状の係止部894が設けられている。尚、この小型の制
御基板装置890についても、請求項1乃至請求項10
の何れかの発明を適用することができる。
【0154】この場合、係止部892,892を金属板
870の係止孔887,887に、係止部893を係止
孔888に、係止部894は、略舌状の可撓片882
に、各々当て嵌め押えながら制御基板装置890を所定
方向(本実施例では、左方向)へ移動すると、各々の各
係止部892,892,893が、係止孔887,88
7、888に嵌合し、係止部894は切込879に嵌め
込まれる。そして、可撓片882がフリー位置(定常状
態)に戻り、係止部894の側面に衝立して、制御基板
装置890が金属板870に固定装着される。
【0155】本実施例では、以上のように、制御基板装
置42,44、890の金属板870への装着を嵌め込
みスライド式で行った。即ち、本実施例においては、L
字状の突起爪(係止部)を用い、制御基板装置42,4
4、890等の金属板870への取付け(嵌合)は、制
御基板装置42,44、890を上下左右に移動して行
われる。したがって、制御基板装置42,44、890
を確実且つ簡便に金属板870に組付けることが可能と
なる。また、金属板870に対する制御基板装置42,
44、890の装着/取外しを多数回繰り返した場合に
おいて、可撓片の劣化が生じた場合においても確実に制
御基板装置42,44、890の固定保持がなされる。
【0156】また、面替え時においては、主制御基板9
8は交換しなければならないが、金属板870は非交換
部品とすることができる。主制御基板を収容する主制御
基板ケースの多くは主制御基板とともに交換されるが、
主制御基板98とケース200との接続部の仕様を同一
とした場合には、そのケース200を開放して主制御基
板98のみ交換すると、ケース200も非交換部品とす
ることができるため、省資源化に寄与することも可能と
なり得る。さらに、本実施例の遊技機においては、機構
盤31に懸架された金属板870に対してケース200
を配設したため、金属板870が例えば静電気等により
発生するノイズ(電磁波)を遮蔽し、例えば主制御基板
98における作動制御信号へのノイズの混入を防止ない
し抑制することが可能となり、より正常な遊技進行を行
うことが可能となり得る。
【0157】
【発明の効果】以上記述したように本発明によれば、制
御基板装置の組付作業の効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による制御基板装置を適用し
たパチンコ機を示す正面図である。
【図2】本実施例のパチンコ機を示す裏面図である。
【図3】本実施例のパチンコ機が備える電子制御装置を
示すブロック図である。
【図4】(a)は図3の電子制御装置を構成する主制御
部の説明図であり、(b)は図3の電子制御装置を構成
する枠制御部の説明図である。
【図5】(a)は図3の電子制御装置を構成する特別図
柄制御部の説明図であり、(b)は図3の電子制御装置
を構成するランプ制御部の説明図であり、(c)は図3
の電子制御装置を構成する音声制御部の説明図である。
【図6】主制御部が行うメインジョブを説明するための
フローチャートである。
【図7】当否判定ジョブを説明するためのフローチャー
トである。
【図8】主制御部の内蔵ROMに格納された各種メモリ
の代表例を示す説明図である。
【図9】特別図柄メインジョブの概略を説明するための
フローチャートである。
【図10】本実施例の主制御部を示す説明図である。
【図11】本実施例の主制御部を構成するCPUを示す
説明図である。
【図12】本実施例の制御基板装置を示す平面図であ
る。
【図13】図12の1−1縦断面図である。
【図14】(a)は本実施例の制御基板(導体パター
ン、電子部品等は省略)を示す平面図であり、(b)は
底面図である。
【図15】(a)は図13の10−10縦断面図であ
り、(b)は図13の20−20縦断面図であり、
(c)は図13の30−30縦断面図である。
【図16】(a)〜(d)は、本実施例の制御基板の製
造工程を示す説明図である。
【図17】(a)〜(d)は、本実施例の制御基板の製
造工程を示す説明図である。
【図18】(a)は電子部品の実装工程と位置決め手段
とを示す説明図であり、(b)は変形例に係る位置決め
手段を示す説明図である。
【図19】本実施例のケースを示す分解斜視図である。
【図20】図19の第1のケース部を示す拡大斜視図で
ある。
【図21】(a)は第2のケース部の重ね合わせ部を説
明するための一部平面図であり、(b)は第1のケース
部の重ね合わせ部を説明するための一部平面図である。
【図22】(a)及び(b)はケースの封止方法を説明
するためのものであり、図12の5−5縦断面図であ
る。
【図23】スライド係合部を説明するためのものであ
り、図12の2−2縦断面図である。
【図24】(a)及び(b)は、レール部を説明するた
めのものであり、図12の3−3縦断面図である。
【図25】(a)及び(b)は、スライド嵌合部を説明
するためのものであり、図12の4−4縦断面図であ
る。
【図26】本実施例の金属板を懸架させた機構盤を示す
正面図である。
【図27】本実施例の金属板を示す正面図である。
【図28】本実施例の金属板を示す斜視図である。
【図29】(a)は機構盤の金属板懸架部を示す拡大斜
視図であり、(b)は側面図である。
【図30】(a)及び(b)は、釦式固定具の構成を示
す説明図である。
【図31】金属板の回動態様を示す説明図である。
【図32】(a)は小型の制御基板装置を示す側面図で
あり、(b)は小型の制御基板装置を示す底面図であ
る。
【図33】(a)及び(b)は、機構盤の金属板懸架部
の断面を円弧状にした変形例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1;パチンコ機(遊技機) 42、44;制御基板装置 90;主制御部 98,108;制御基板 100a;払出制御部 200、400;ケース 210;第1のケース部 230;第2のケース部 215;位置決め用突部(取付部) 260;第3のケース部 270;封止手段 276;位置決め用突部 303;位置決め手段 303a;位置決め用ランド 303b;位置決め用ハンダ層。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御基板をケース内に封止するようにし
    た制御基板装置の組付方法であって、 基板用基材に位置決め用ランドを形成する位置決め用ラ
    ンド形成工程と、 前記ケースに設けられた位置決め用突部及び前記位置決
    め用ランドを位置合わせして、前記基板用基材を用いて
    構成される制御基板及び該ケースの位置決めを行う位置
    決め工程と、 を含むことを特徴とする制御基板装置の組付方法。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用ランドに位置決め用ハン
    ダ層を積層形成する工程を含むと共に、 前記位置決め工程は、前記位置決め用ランド及び該位置
    決め用ハンダ層を含んで構成される位置決め手段と、前
    記位置決め用突部と、の位置合わせによって行われるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の制御基板装置の組付方
    法。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用ランドの形成は、基板用
    基材への導体パターンの形成と同時に行われることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の制御基板装置の組付方
    法。
  4. 【請求項4】 前記位置決め用ハンダ層は、前記基板用
    基材に、ハンダを用いて電子部品を実装するときに同時
    に形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    制御基板装置の組付方法。
  5. 【請求項5】 制御基板をケース内に封止するようにし
    た制御基板装置であって、 前記制御基板が、前記ケースに設けられた位置決め用突
    部と位置合わせされる位置決め用ランドを備えることを
    特徴とする制御基板装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め用ランドに積層形成された
    位置決め用ハンダ層を備えると共に、 前記位置決め用ランド及び該位置決め用ハンダ層を含ん
    で構成される位置決め手段と、前記ケースに設けられた
    位置決め用突部とが位置合わせされることを特徴とする
    請求項5に記載の制御基板装置。
  7. 【請求項7】 前記ケースは、第1のケース部と、該第
    1のケース部に開閉可能に連結される少なくとも1つの
    第2のケース部とを有し、 連結状態とされた該第1のケース部と該第2のケース部
    との間に封止手段を介在させ、前記ケースが開放される
    ことを禁止することを特徴とする請求項5又は6に記載
    の制御基板装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7の何れかに記載の制御基
    板装置を備えた遊技機であって、 前記制御基板装置は、制御プログラムが格納された記憶
    手段から前記制御プログラムを読み出して遊技に関する
    作動制御を司る主制御部を含むことを特徴とする遊技
    機。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至7の何れかに記載の制御基
    板装置と、制御プログラムが格納された記憶手段から前
    記制御プログラムを読み出して遊技に関する作動制御を
    司る主制御部とを備えた遊技機であって、 前記制御基板装置は、前記主制御部に電気的に接続さ
    れ、遊技球の賞球払出制御を司る払出制御部を含むこと
    を特徴とする遊技機。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至7の何れかに記載の制御
    基板装置を備えた遊技機であって、 前記制御基板装置は、制御プログラムが格納された記憶
    手段から前記制御プログラムを読み出して遊技に関する
    作動制御を司る主制御部と、前記主制御部に電気的に接
    続され、遊技球の賞球払出制御を司る払出制御部との一
    方又は両方を含むことを特徴とする遊技機。
JP2001332852A 2001-10-30 2001-10-30 制御基板装置及び遊技機 Expired - Fee Related JP4203625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001332852A JP4203625B2 (ja) 2001-10-30 2001-10-30 制御基板装置及び遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001332852A JP4203625B2 (ja) 2001-10-30 2001-10-30 制御基板装置及び遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003135796A true JP2003135796A (ja) 2003-05-13
JP4203625B2 JP4203625B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=19148213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001332852A Expired - Fee Related JP4203625B2 (ja) 2001-10-30 2001-10-30 制御基板装置及び遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4203625B2 (ja)

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016193079A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社大一商会 遊技機
JP2016193078A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社大一商会 遊技機
JP2016193077A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社大一商会 遊技機
JP2017023276A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社大一商会 遊技機
JP2017023275A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社大一商会 遊技機
JP2017035356A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 株式会社大一商会 遊技機
JP2017035357A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 株式会社大一商会 遊技機
JP2017056339A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 株式会社大一商会 遊技機
JP2017056337A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 株式会社大一商会 遊技機
JP2017056338A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 株式会社大一商会 遊技機
JP2017086932A (ja) * 2016-12-28 2017-05-25 株式会社大一商会 遊技機
JP2017086588A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2017086587A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP6147397B1 (ja) * 2016-07-14 2017-06-14 株式会社大一商会 遊技機
JP2017131294A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社大一商会 遊技機
JP6187950B1 (ja) * 2016-07-14 2017-08-30 株式会社大一商会 遊技機
JP6187951B1 (ja) * 2016-07-14 2017-08-30 株式会社大一商会 遊技機
JP6233990B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6233989B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6233988B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6233991B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6246870B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246868B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246872B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246869B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246871B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007901A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018051168A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2018051167A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2018051169A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2018057818A (ja) * 2017-05-30 2018-04-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2018086318A (ja) * 2018-02-14 2018-06-07 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018157849A (ja) * 2017-03-21 2018-10-11 株式会社大一商会 遊技機
JP2018157848A (ja) * 2017-03-21 2018-10-11 株式会社大一商会 遊技機
JP2022060585A (ja) * 2017-11-16 2022-04-14 株式会社大一商会 遊技機
JP2022063366A (ja) * 2017-11-16 2022-04-21 株式会社大一商会 遊技機
JP2022065201A (ja) * 2021-03-16 2022-04-26 株式会社大一商会 遊技機
JP2022068369A (ja) * 2017-11-16 2022-05-09 株式会社大一商会 遊技機
JP2022068370A (ja) * 2017-11-16 2022-05-09 株式会社大一商会 遊技機
JP2022079630A (ja) * 2017-11-22 2022-05-26 株式会社大一商会 遊技機
JP2022079631A (ja) * 2017-11-22 2022-05-26 株式会社大一商会 遊技機
JP2022121651A (ja) * 2017-10-17 2022-08-19 株式会社大一商会 遊技機

Cited By (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016193078A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社大一商会 遊技機
JP2016193077A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社大一商会 遊技機
JP2016193079A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社大一商会 遊技機
JP2017023276A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社大一商会 遊技機
JP2017023275A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社大一商会 遊技機
JP2017035356A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 株式会社大一商会 遊技機
JP2017035357A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 株式会社大一商会 遊技機
JP2017086588A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2017086587A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2017131294A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007896A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007900A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007898A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP6147397B1 (ja) * 2016-07-14 2017-06-14 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007902A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP6187950B1 (ja) * 2016-07-14 2017-08-30 株式会社大一商会 遊技機
JP6187951B1 (ja) * 2016-07-14 2017-08-30 株式会社大一商会 遊技機
JP6233990B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6233989B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6233988B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP6233991B1 (ja) * 2016-07-14 2017-11-22 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007899A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007903A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007897A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018007901A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 株式会社大一商会 遊技機
JP6246870B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2018015459A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大一商会 遊技機
JP6246869B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246872B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246868B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP6246871B1 (ja) * 2016-07-29 2017-12-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2018015456A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大一商会 遊技機
JP2018015458A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大一商会 遊技機
JP2018015460A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大一商会 遊技機
JP2018015457A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大一商会 遊技機
JP2018051169A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2018051167A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2018051168A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2017056338A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 株式会社大一商会 遊技機
JP2017086932A (ja) * 2016-12-28 2017-05-25 株式会社大一商会 遊技機
JP2017056339A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 株式会社大一商会 遊技機
JP2017056337A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 株式会社大一商会 遊技機
JP2018157849A (ja) * 2017-03-21 2018-10-11 株式会社大一商会 遊技機
JP2018157848A (ja) * 2017-03-21 2018-10-11 株式会社大一商会 遊技機
JP2018057818A (ja) * 2017-05-30 2018-04-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2022121651A (ja) * 2017-10-17 2022-08-19 株式会社大一商会 遊技機
JP2022060585A (ja) * 2017-11-16 2022-04-14 株式会社大一商会 遊技機
JP2022063366A (ja) * 2017-11-16 2022-04-21 株式会社大一商会 遊技機
JP2022068369A (ja) * 2017-11-16 2022-05-09 株式会社大一商会 遊技機
JP2022068370A (ja) * 2017-11-16 2022-05-09 株式会社大一商会 遊技機
JP2022079630A (ja) * 2017-11-22 2022-05-26 株式会社大一商会 遊技機
JP2022079631A (ja) * 2017-11-22 2022-05-26 株式会社大一商会 遊技機
JP2018086318A (ja) * 2018-02-14 2018-06-07 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2022065201A (ja) * 2021-03-16 2022-04-26 株式会社大一商会 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4203625B2 (ja) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003135796A (ja) 制御基板装置の組付方法、制御基板装置及び遊技機
JP6707302B2 (ja) 遊技機
JP6678372B2 (ja) 遊技機
JP4729412B2 (ja) 遊技機
JP6696028B2 (ja) 遊技機
JP2001104597A (ja) 弾球遊技機
JP4441652B2 (ja) 遊技機
JP4601353B2 (ja) 遊技機
JP2013158475A (ja) 遊技機
JP4312811B2 (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2005254017A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2005305200A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2006289132A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2006289133A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2006289134A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2006289135A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2006095145A (ja) 取付部材及び遊技機
JP2024007032A (ja) 遊技機
JP2024007033A (ja) 遊技機
JP4110449B2 (ja) 遊技機
JP4215212B2 (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP2003265809A (ja) 遊技機
JP2024006633A (ja) 遊技機
JP2024007031A (ja) 遊技機
JP3983251B2 (ja) 遊技機の基板収納ボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080626

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141024

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees