JP2003134405A - 相関2重サンプリング回路およびそれを用いた増幅型固体撮像装置 - Google Patents

相関2重サンプリング回路およびそれを用いた増幅型固体撮像装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留情報を除去して画像信号のみの読み出し
を可能にする。 【解決手段】 クランプスイッチのオンオフを制御する
クランプパルスφC0とサンプルホールドスイッチのオン
オフを制御するサンプルホールドパルスφS0とを生成す
るタイミング発生回路は、期間1の前半での時点t1
おいて、クランプパルスφC0とサンプルホールドパルス
φS0とを同期してレベル「H」にする。こうして、サンプ
ルホールド容量に第1出力信号Vout(1)をクランプす
る前にサンプルホールド容量をクランプ電位Vcpにリセ
ットする。したがって、受光信号S1とリファレンス信
号S2との差分電位Vsを表す第1出力信号Vout(1)と
クランプ電位Vcpである第2出力信号Vout(2)との差
分にサンプルホールド容量の残留電圧Vxが影響しない
ようにして、正しい映像信号を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランプ手段と
サンプルホールド手段とを有する相関2重サンプリング
(以下CDSとも記載する)回路およびそれを用いた増幅
型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体撮像装置として、各画素にお
いて発生した信号電荷そのものを読み出さずに、画素内
で電圧信号(または電流信号)に変換して増幅した後、上
記電圧信号(または電流信号)を読み出し回路によって読
み出す増幅型固体撮像装置が知られている。
【0003】上記増幅型固体撮像装置の一例を図9に示
す。図9において、2次元画素領域1を構成している画
素部2は、光電変換部,増幅部,リセット部および読み出
し選択部(何れも図示せず)を含んで形成されている。画
素部2の読み出し動作は、第1垂直読み出し回路3から
の制御信号4によって上記読み出し選択部を制御するこ
とによって行われる。また、リセット動作は、第2垂直
読み出し回路5からの制御信号6によって上記リセット
部を制御することによって行われる。そして、画素部2
からの出力信号は、垂直信号線7に読み出された後、各
垂直信号線7毎に設けられたCDS回路8に導かれ、読
み出し時に得られる受光信号とリセット後のリファレン
ス信号との差分がCDS回路8から出力される。ここ
で、上記受光信号とリファレンス信号とは、何れの信号
が前になるかによって2つの場合がある。何れの場合で
あっても、CDS回路8によって上記差分を取ることに
よって、各画素部2毎の閾値のばらつきがキャンセルさ
れ、画素部2毎の固定パターンノイズ(以下、FPNと
言う)が抑制されるのである。
【0004】上記CDS回路8から出力された差分信号
はアンプ回路9によって増幅され、水平読み出し回路1
1からの制御信号φHによる水平選択スイッチ10の導
通によって水平信号線12に出力される。そして、アン
プ回路13によって増幅されて信号OSとして出力され
る。
【0005】このように、図9に示す増幅型固体撮像装
置においては、上記垂直信号線7毎に設けられたCDS
回路8によって、画素部2毎の閾値ばらつきによるFP
Nが抑制されるのである。しかしながら、各垂直信号線
7毎のアンプ回路9や水平選択スイッチ10には、オフ
セットレベル等のばらつきが伴う。そして、このばらつ
きは、画像の水平方向にはランダムであって垂直方向に
は共通である。したがって、映像としては縦縞模様の顕
著なFPNとなり、画質が著しく損なわれることにな
る。
【0006】上述のような縦縞模様のFPNを解決する
手法として、図10に示すような増幅型固体撮像装置が
提案されている(特開2000‐350106号公報)。
この増幅型固体撮像装置における2次元画素領域21,
画素部22,第1垂直読み出し回路23,制御信号24,
第2垂直読み出し回路25,制御信号26,垂直信号線2
7,第1CDS回路28,アンプ回路29,水平選択スイ
ッチ30,水平読み出し回路31,水平信号線32および
アンプ回路33は、図9に示す増幅型固体撮像装置にお
ける2次元画素領域1,画素部2,第1垂直読み出し回路
3,制御信号4,第2垂直読み出し回路5,制御信号6,垂
直信号線7,CDS回路8,アンプ回路9,水平選択スイ
ッチ10,水平読み出し回路11,水平信号線12および
アンプ回路13と同じである。そして、図10に示す増
幅型固体撮像装置における画素部22から水平信号線3
2への垂直読み出し動作は、図9に示す増幅型固体撮像
装置の場合と同様である。
【0007】本増幅型固体撮像装置における水平信号線
32の出力側におけるアンプ回路33の前段には第2C
DS回路34を設けている。尚、第1CDS回路28は
図11に示すような構成を有しており、タイミング発生
回路46からの入力切換パルスφP0,クランプパルスφ
C0およびサンプルホールドパルスφS0に基づいて、図1
2に示すタイミングチャートに従って動作する。以下、
図10〜図12に従って、本増幅型固体撮像装置の動作
を簡単に説明する。以下の説明においては、図11に示
す入力切換スイッチ41が入力Vin側へ常時接続されて
いる場合であっても同様であるため、入力切換スイッチ
41を省略した状態で説明する。
【0008】図10において、上記画素部22からの出
力信号は、垂直信号線27を介して第1CDS回路28
ヘ信号Vinとして入力される。そして、図11におい
て、入力信号Vinはクランプ容量42における一方の端
子に印加される。こうしてクランプ容量42に印加され
た入力信号Vinは、図12に示すように、期間1の前半
では受光信号(またはリファレンス信号)S1となり、期
間1の後半ではリファレンス信号(または受光信号)S2
となる。
【0009】図12に示すように、上記期間1の前半t
1において、上記画素部22からの受光信号(またはリフ
ァレンス信号)S1を、クランプパルスφC0に基づくクラ
ンプスイッチ43の導通によって、クランプ容量42に
クランプ電位Vcpとしてクランプする。次に、期間1の
後半において、画素部22からのリファレンス信号(ま
たは受光信号)S2が、クランプ容量42よりクランプ電
位Vcpからの電位の変化量として出力される。そして、
時点t2において、サンプルホールドパルスφS0に基づ
くサンプルホールドスイッチ44の導通によって、クラ
ンプ容量42にクランプされている上記受光信号とリフ
ァレンス信号との差分電位Vsをクランプ電位Vcpから
の電位変化量によって表す信号が、サンプルホールド容
量45にホールドされる。
【0010】次に、上記期間1に続く期間2の初期t3
に、上記クランプスイッチ43を導通させて、クランプ
電位Vcpをクランプ容量42の出力側に読み出してクラ
ンプ容量42にクランプする。そうした後に、期間2の
初期の時点t3よりも後であって、水平選択スイッチ3
0が導通してアンプ回路29の出力信号を水平信号線3
2に読み出す期間Tjの前半t4において、上記受光信号
とリファレンス信号との差分電位Vsをクランプ電位Vc
pからの電位変化量によって表す第1出力信号Vout(1)
が、アンプ回路29を介して水平信号線32に出力され
る。そうした後に、時点t5において、サンプルホール
ドスイッチ44を導通させて、クランプ容量42の出力
側のクランプ電位Vcpがサンプルホールド容量45にホ
ールドされる。
【0011】そうすると、上記時点t5に続く上記水平
選択スイッチ30の導通期間Tjの後半t6において、上
記ホールドされているクランプ電位Vcpである第2出力
信号Vout(2)が、上記アンプ回路29を介して水平信
号線32に出力されるのである。
【0012】こうして、上記水平信号線32に順次出力
された第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)
とは第2CDS回路34に入力され、第2CDS回路3
4によって第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout
(2)の差分が取られる。そして、上記差分を表わす信号
がアンプ回路33によって増幅されて、信号OSとして
出力されるのである。
【0013】ここで、上記第1出力信号Vout(1)と第
2出力信号Vout(2)とには、共通にアンプ回路29や
水平選択スイッチ30のオフセットレベルばらつきを含
む。しかしながら、上述のように第1出力信号Vout
(1)と第2出力信号Vout(2)の差分を取ることによっ
て、アンプ回路29や水平選択スイッチ30のオフセッ
トばらつきはキャンセルされる。その結果、縦縞模様の
顕著なFPNは除去されて、高い画質の映像信号を得る
ことができるのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水平信号線にも第2CDS回路を設けた増幅型固体
撮像装置においては、以下のような問題がある。すなわ
ち、上述したように、時点t2において、サンプルホー
ルドスイッチ44がオンされて、上記受光信号とリファ
レンス信号との差分電位Vsをクランプ電位Vcpからの
電位変化量によって表す信号が、サンプルホールド容量
45にホールドされる。ところが、その前に、サンプル
ホールド容量45に残留電圧Vxが残っていると、サン
プルホールド後に悪影響を及ぼすと言う問題がある。以
下、定量的に述べる。
【0015】図11において、上記サンプルホールドス
イッチ44よりも上流側の電位(つまり、クランプ容量
42の出力側の電位)をVmとし、サンプルホールドスイ
ッチ44よりも下流側の電位をVoutとすると、上記各
時間tにおける電位Vmおよび電位Voutは次のようにな
る。t=t2直後 Vm=Vcp−ΔVcp+Vs …(1) Vout=(1−k)Vx+k(Vcp−ΔVcp+Vs)−ΔVsh …(2) t=t4 Vm=Vcp−ΔVcp …(3) Vout(1)=(1−k)Vx+k(Vcp−ΔVcp+Vs)−ΔVsh …(4) t=t6 Vm=Vcp−ΔVcp …(5) Vout(2)=(1−k)2Vx+(1−k)k(Vcp−ΔVcp+Vs) +k(Vcp−ΔVcp)−ΔVsh …(6) したがって、最終的に、上記第2CDS回路34によっ
て求められる第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vo
ut(2)の差分信号は、 Vout(1)−Vout(2)= k(1−k)Vx−(1−k)k(Vcp−ΔVcp)+kVs …(7) となる。
【0016】但し、ΔVcp,ΔVshは、クランプパルス
φC0,サンプルホールドパルスφS0のフィードスルーレ
ベルである。また、クランプ容量42の容量値をCcと
し、サンプルホールド容量45の容量値をCsとする
と、kは次式(8)で表される。 k=Cc/(Cc+Cs) …(8)
【0017】したがって、上記式(7)から明らかなよう
に、上記サンプルホールド容量45の出力側には画素部
22からの画素信号(受光信号又はリファレンス信号)を
ホールドする前の情報Vxが残留し、正しい映像信号を
得ることができないという問題が生じる。特に、上記画
素信号をホールドする前の情報Vxにノイズがある場合
には、映像信号のS/Nを大幅に劣化させることになる
のである。
【0018】そこで、この発明の目的は、必要とする画
像信号の前の情報を完全に除去して正しい画像信号の読
み出しを可能にする相関2重サンプリング回路、およ
び、それを用いて高品位の画像を得ることができる増幅
型固体撮像装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、クランプ電位を読み出してクランプ
すると共に入力される信号電位を上記クランプ電位から
の電位の変化量として出力するクランプ手段と,上記ク
ランプ手段より出力された上記信号電位を表わす電位お
よび上記クランプ電位をサンプルホールドするサンプル
ホールド手段とを有して,第1期間の前半において上記
クランプ手段によって上記クランプ電位を読み出してク
ランプした後,上記第1期間の後半において上記信号電
位を上記クランプ電位からの電位の変化量として上記ク
ランプ手段より出力すると共に,上記クランプ手段より
出力された上記信号電位を表わす電位を上記サンプルホ
ールド手段にサンプルホールドし,上記第1期間に続く
第2期間の初期に上記クランプ手段によって上記クラン
プ電位を読み出してクランプし,第2期間の初期よりも
後に上記クランプされたクランプ電位を上記サンプルホ
ールド手段にサンプルホールドする相関2重サンプリン
グ回路において、上記第1期間の前半に、上記クランプ
手段による上記クランプ電位の読み出しと同時に、この
読み出された上記クランプ電位を上記サンプルホールド
手段にサンプルホールドさせてホールド電位をリセット
させる制御信号を生成する制御信号生成手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、第1期間の前半におい
て、クランプ手段によってクランプ電位が読み出されて
クランプされると同時に、制御信号生成手段によって生
成された制御信号に従って、上記読み出されたクランプ
電位が上記サンプルホールド手段にサンプルホールドさ
れてホールド電位がリセットされる。したがって、以
後、上記サンプルホールド手段によってサンプルホール
ドされる信号電位を表わす電位に対する残留電圧の影響
が除去される。
【0021】また、1実施例では、上記第1の発明の相
関2重サンプリング回路において、上記制御信号生成手
段によって生成される制御信号は、上記第2期間の初期
よりも後に上記クランプ電位が上記サンプルホールド手
段によってサンプルホールドされる前に、上記クランプ
手段によってクランプ電位を読み出させると共に、この
読み出されたクランプ電位を上記サンプルホールド手段
にサンプルホールドさせてホールド電位をリセットさせ
るような制御信号である。
【0022】この実施例によれば、上記第2期間の初期
よりも後に、上記サンプルホールド手段によって上記ク
ランプ電位がサンプルホールドされる前に、上記制御信
号生成手段によって生成された制御信号に従って、上記
サンプルホールド手段のホールド電位が上記クランプ電
位にリセットされる。したがって、後に、上記サンプル
ホールド手段によってサンプルホールドされる上記クラ
ンプ電位に対する残留電圧の影響が除去される。
【0023】その結果、上記サンプルホールド手段によ
って1回目にサンプルホールドされた上記信号電位を上
記クランプ電位からの電位の変化量として表わす第1の
信号と、2回目にサンプルホールドされた上記クランプ
電位である第2の信号との差分を取ることによって、正
味の上記信号電位成分のみが得られる。
【0024】また、1実施例では、上記第1の発明の相
関2重サンプリング回路において、上記クランプ手段
は,信号線に一方の電極が接続されたクランプ容量と,こ
のクランプ容量の他方の電極と上記クランプ電位を供給
する電源との間に介設されたクランプスイッチとを含ん
で構成され、上記サンプルホールド手段は,上記クラン
プ容量の他方の電極に接続されたサンプルホールド容量
と,上記クランプ容量とサンプルホールド容量との間に
介設されたサンプルホールドスイッチとを含んで構成さ
れ、上記制御信号生成手段によって生成される制御信号
は,上記クランプスイッチのオンオフを制御するクラン
プパルス信号および上記サンプルホールドスイッチのオ
ンオフを制御するサンプルホールドパルス信号である。
【0025】この実施例によれば、上記クランプ手段の
クランプスイッチと上記サンプルホールド手段のサンプ
ルホールドスイッチとのオンオフのタイミングを制御す
るだけで、上記サンプルホールド手段におけるサンプル
ホールド容量のホールド電位が簡単にリセットされる。
【0026】また、第2の発明は、光電変換して得られ
た受光信号および基準信号としてのリファレンス信号を
増幅して画素信号を出力する増幅型の画素部と,上記画
素部からの画素信号を伝送する第1信号線と,上記第1
信号線で伝送された画素信号を増幅する増幅部とで成る
画素信号読み出し系列を複数有すると共に,上記複数の
増幅部からの画素信号を伝送する第2信号線と,上記各
増幅部と第2信号線との間に介設された選択スイッチ
と,上記選択スイッチのオンオフを制御して上記複数の
画素信号読み出し系列からの画素信号を順次上記第2信
号線に出力させる読み出し制御手段を備えた増幅型固体
撮像装置において、上記各画素信号読み出し系列におけ
る上記第1信号線と増幅手段との間に上記第1の発明の
相関2重サンプリング回路を介設したことを特徴として
いる。
【0027】上記構成によれば、上記相関2重サンプリ
ング回路から第2信号線に出力される受光信号とリファ
レンス信号との差分を上記クランプ電位からの電位の変
化量として表わす第1出力信号と、上記クランプ電位で
ある第2出力信号との差分を取ることによって、各画素
部毎の閾値のばらつき等がキャンセルされた映像信号が
得られる。
【0028】その際に、少なくとも、上記第1出力信号
が上記サンプルホールド手段にサンプルホールドされる
直前にホールド電位が上記クランプ電位にリセットされ
る。したがって、上記サンプルホールドされる第1出力
信号に対する上記サンプルホールド手段の残留電圧の影
響が除去される。
【0029】また、第3の発明は、光電変換して得られ
た受光信号および基準信号としてのリファレンス信号を
増幅して画素信号を出力する増幅型の画素部と,上記画
素部からの画素信号を伝送する第1信号線と,上記第1
信号線で伝送された画素信号を増幅する増幅部とで成る
画素信号読み出し系列を複数有すると共に,上記複数の
増幅部からの画素信号を伝送する第2信号線と,上記各
増幅部と第2信号線との間に介設された選択スイッチ
と,上記選択スイッチのオンオフを制御して上記複数の
画素信号読み出し系列からの画素信号を順次上記第2信
号線に出力させる読み出し制御手段を備えた増幅型固体
撮像装置において、上記各画素信号読み出し系列におけ
る上記第1信号線と増幅手段との間に上記第1の発明の
相関2重サンプリング回路を介設し、上記画素部は,第
1期間の前半に上記受光信号とリファレンス信号との何
れか一方を出力し,上記第1期間の後半に上記受光信号
とリファレンス信号との何れか他方を出力するようにな
っており、上記第1期間の前半及び上記第1期間に続く
第2期間の初期において,総ての相関2重サンプリング
回路における上記クランプ手段に上記クランプ電位を読
み出してクランプさせるクランプ制御信号を生成するク
ランプ制御信号生成手段を備えて、上記読み出し制御手
段は、上記第1期間の前半に,上記総ての相関2重サン
プリング回路に関して,上記クランプ制御信号に基づく
上記クランプ手段による上記クランプ電位の読み出しと
同時に,この読み出された上記クランプ電位を上記サン
プルホールド手段にサンプルホールドさせてホールド電
位をリセットさせ、上記第1期間の後半に,上記総ての
相関2重サンプリング回路に関して,上記クランプ手段
より出力された上記信号電位としての上記受光信号とリ
ファレンス信号との差分を,上記クランプ電位からの電
位の変化量として上記サンプルホールド手段にサンプル
ホールドさせ、上記第2期間の初期よりも後に,上記第
2期間の初期に各クランプ手段にクランプされたクラン
プ電位を,順次オンとなる選択スイッチに対応する相関
2重サンプリング回路のサンプルホールド手段に,当該
選択スイッチのオン期間中にサンプルホールドさせるサ
ンプルホールド制御信号を生成して、上記選択スイッチ
のオン期間内における上記クランプ電位が上記サンプル
ホールド手段にサンプルホールドされる前には,上記受
光信号とリファレンス信号との差分を上記クランプ電位
からの電位の変化量で表す第1出力信号を上記第2信号
線に出力し,上記選択スイッチのオン期間内における上
記クランプ電位がサンプルホールドされた後には,上記
クランプ電位である第2出力信号を上記第2信号線に出
力するようになっていることを特徴としている。
【0030】上記構成によれば、クランプ制御信号生成
手段によって生成されたクランプ制御信号に従って、第
1期間の前半において、総ての相関2重サンプリング回
路のクランプ手段にクランプ電位が読み出されてクラン
プされる。それと同時に、読み出し制御手段によって生
成されたサンプルホールド制御信号に従って、上記読み
出されたクランプ電位が各サンプルホールド手段にサン
プルホールドされてホールド電位がリセットされる。し
たがって、上記第1期間の後半に、上記各サンプルホー
ルド手段に、受光信号とリファレンス信号との差分が上
記クランプ電位からの電位の変化量としてサンプルホー
ルドされる際における残留電圧の影響が除去される。
【0031】すなわち、本発明においては、上記請求項
1における制御信号生成手段を、上記読み出し制御手段
によって構成しているのである。
【0032】また、第4の発明は、光電変換して得られ
た受光信号および基準信号としてのリファレンス信号を
増幅して画素信号を出力する増幅型の画素部と,上記画
素部からの画素信号を伝送する第1信号線と,上記第1
信号線で伝送された画素信号を増幅する増幅部とで成る
画素信号読み出し系列を複数有すると共に,上記複数の
増幅部からの画素信号を伝送する第2信号線と,上記各
増幅部と第2信号線との間に介設された選択スイッチ
と,上記選択スイッチのオンオフを制御して上記複数の
画素信号読み出し系列からの画素信号を順次上記第2信
号線に出力させる読み出し制御手段を備えた増幅型固体
撮像装置において、上記各画素信号読み出し系列におけ
る上記第1信号線と増幅手段との間に上記第1の発明の
相関2重サンプリング回路を介設し、上記画素部は,第
1期間の前半に上記受光信号とリファレンス信号との何
れか一方を出力し,上記第1期間の後半に上記受光信号
とリファレンス信号との何れか他方を出力するようにな
っており、上記読み出し制御手段は、上記第1期間の前
半および上記第1期間に続く第2期間の初期において,
総ての相関2重サンプリング回路に関して,上記クラン
プ手段に上記クランプ電位を読み出してクランプさせ、
上記第2期間の初期よりも後に,順次オンとなる選択ス
イッチに対応する相関2重サンプリング回路のクランプ
手段に,当該選択スイッチのオン期間中に上記クランプ
電位を読み出させるクランプ制御信号を生成すると共
に、上記第1期間の前半に,上記総ての相関2重サンプ
リング回路に関して,上記クランプ制御信号に基づく上
記クランプ手段による上記クランプ電位の読み出しと同
時に,この読み出された上記クランプ電位を上記サンプ
ルホールド手段にサンプルホールドさせてホールド電位
をリセットさせ、上記第1期間の後半に,上記総ての相
関2重サンプリング回路に関して,上記クランプ手段よ
り出力された上記信号電位としての上記受光信号とリフ
ァレンス信号との差分を,上記クランプ電位からの電位
の変化量として上記サンプルホールド手段にサンプルホ
ールドさせ、上記第2期間の初期よりも後に,上記クラ
ンプ制御信号に基づく上記クランプ手段による上記クラ
ンプ電位の読み出しと同時に,この読み出された上記ク
ランプ電位を上記サンプルホールド手段にサンプルホー
ルドさせてホールド電位をリセットさせると共に,その
後各クランプ手段にクランプされたクランプ電位を上記
サンプルホールド手段にサンプルホールドさせるサンプ
ルホールド制御信号を生成して、上記選択スイッチのオ
ン期間内における上記クランプ電位が上記サンプルホー
ルド手段にサンプルホールドされる前には,上記受光信
号とリファレンス信号の差分を上記クランプ電位からの
電位の変化量で表す第1出力信号を上記第2信号線に出
力し,上記選択スイッチのオン期間内における上記クラ
ンプ電位がサンプルホールドされた後には,上記クラン
プ電位である第2出力信号を上記第2信号線に出力する
ようになっていることを特徴としている。
【0033】上記構成によれば、読み出し制御手段によ
って生成されたクランプ制御信号に従って、第1期間の
前半において、総ての相関2重サンプリング回路のクラ
ンプ手段にクランプ電位が読み出されてクランプされ
る。それと同時に、上記読み出し制御手段によって生成
されたサンプルホールド制御信号に従って、上記読み出
されたクランプ電位が各サンプルホールド手段にサンプ
ルホールドされてホールド電位がリセットされる。した
がって、上記第1期間の後半に、上記各サンプルホール
ド手段に、受光信号とリファレンス信号との差分が上記
クランプ電位からの電位の変化量としてサンプルホール
ドされる際における残留電圧の影響が除去される。
【0034】さらに、上記第1期間に続く第2期間にお
いて、順次オンとなる選択スイッチに対応する相関2重
サンプリング回路のサンプルホールド手段によってクラ
ンプ電位がサンプルホールドされる前に、上記読み出し
制御手段によって生成されたクランプ制御信号に従っ
て、当該相関2重サンプリング回路のクランプ手段によ
ってクランプ電位が読み出される。それと同時に、上記
読み出し制御手段によって生成されたサンプルホールド
制御信号に従って、上記読み出されたクランプ電位が各
サンプルホールド手段にサンプルホールドされてホール
ド電位がリセットされる。したがって、その後、上記サ
ンプルホールド手段によってサンプルホールドされる際
における上記クランプ電位に対する残留電圧の影響が除
去される。
【0035】その結果、上記サンプルホールド手段によ
って1回目にサンプルホールドされた上記受光信号とリ
ファレンス信号との差分を上記クランプ電位からの電位
の変化量として表わす第1の信号と、2回目にサンプル
ホールドされた上記クランプ電位である第2の信号との
差分を取ることによって、正味の映像信号成分のみが得
られる。
【0036】すなわち、本発明においては、上記請求項
1および請求項2における制御信号生成手段を、上記読
み出し制御手段によって構成しているのである。
【0037】また、1実施例では、上記第2の発明乃至
第4の発明の何れか一つの増幅型固体撮像装置におい
て、上記各相関2重サンプリング回路から上記第2信号
線に順次出力される上記第1出力信号と第2出力信号と
の差分を得る差分手段を設けている。
【0038】この実施例によれば、上記第2信号線に順
次出力される各相関2重サンプリング回路毎の上記第1
出力信号と第2出力信号との差分が、差分手段によって
求められる。したがって、各画素信号読み出し系列にお
ける増幅部や選択スイッチのオフセットばらつき等がキ
ャンセルされてコラム毎のFPNが除去され、高品位の
画像が得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0040】<第1実施の形態>図1は、本実施の形態
の相関2重サンプリング回路における回路図である。ま
た、図2は、図1に示す相関2重サンプリング回路の動
作を示すタイミングチャートである。
【0041】図1において、クランプ容量51の一方の
端子には信号線52が接続されて入力信号Vinが入力さ
れる。また、クランプ容量51の他方の端子には、クラ
ンプスイッチ53の出力端子とサンプルホールドスイッ
チ54の入力端子とが接続されている。そして、クラン
プスイッチ53の入力端子は、クランプ電位Vcpを供給
する電源に接続されている。また、サンプルホールドス
イッチ54の出力端子にはサンプルホールド容量55の
一方の端子が接続され、このサンプルホールド容量55
の他方の端子は接地されている。そして、サンプルホー
ルドスイッチ54の出力端子とサンプルホールド容量5
5の上記一方の端子との接続点から、本相関2重サンプ
リング回路の出力信号Voutが出力される。
【0042】ここで、上記クランプスイッチ53のオン
オフを制御するクランプパルスφC0およびサンプルホー
ルドスイッチ54のオンオフを制御するサンプルホール
ドパルスφS0は、タイミング発生回路56によって図2
に示すタイミングで生成される。そして、クランプパル
スφC0およびサンプルホールドパルスφS0のタイミング
に応じて、信号線52からの入力信号Vinが、クランプ
容量51およびサンプルホールドスイッチ54を介して
サンプルホールド容量55に保持され、出力信号Vout
として出力される。また、その際における基準電位がク
ランプスイッチ53を介して設定される。
【0043】すなわち、本実施の形態においては、クラ
ンプ容量51およびクランプスイッチ53によって上記
クランプ手段を構成する。また、サンプルホールドスイ
ッチ54およびサンプルホールド容量55によって上記
サンプルホールド手段を構成する。また、タイミング発
生回路56によって上記制御信号生成手段を構成するの
である。
【0044】上記構成を有する相関2重サンプリング回
路は、上記タイミング発生回路56によって生成される
クランプパルスφC0およびサンプルホールドパルスφS0
に従って以下のように動作する。尚、以下においては、
入力信号Vinが画素信号(受光信号およびリファレンス
信号)である場合を例に、動作を説明する。
【0045】先ず、図2に示すように、上記入力信号V
inは、上記第1期間としての期間1の前半では受光信号
(またはリファレンス信号)S1となり、時点t1におい
て、クランプパルスφC0のレベルが「H」となって、クラ
ンプ電位Vcpが読み出されてクランプ容量51に画素信
号S1としてクランプされる。
【0046】その際に、上記クランプパルスφC0と同期
してサンプルホールドパルスφS0のレベルが「H」となっ
て、サンプルホールド容量55の上記一方の端子がクラ
ンプ電位Vcpを供給する電源に直結される。こうして、
サンプルホールド容量55の電位がクランプ電位Vcpに
リセットされるのである。
【0047】次いで、上記入力信号Vinは、上記期間1
の後半ではリファレンス信号(または受光信号)S2とな
り、画素信号S2がクランプ容量51よりクランプ電位
Vcpからの電位の変化として出力される。その結果、上
記クランプ容量51の出力側の電位Vmが、両画素信号
S1,S2の差分電位Vsだけ上昇される。そして、時点t
2において、サンプルホールドパルスφS0のレベルが
「H」となって、二つの画素信号S1,S2の差分電位Vsを
クランプ電位Vcpからの電位変化量によって表す信号
が、サンプルホールド容量55にホールドされる。こう
して、入力信号Vinの受光信号S1とリファレンス信号
S2との差分電位Vsをクランプ電位Vcpからの電位変化
量によって表す第1出力信号Vout(1)が、サンプルホ
ールドされるのである。
【0048】その後、上記第2期間としての期間2の初
期に相当する時点t3において、クランプパルスφC0
レベルが「H」となって、クランプ容量51に再度クラン
プ電位Vcpがクランプされる。これによって、クランプ
容量51の出力側の電位がクランプ電位Vcpとなる。
【0049】ここで、上記出力信号Voutが、その後段
の装置によって期間2内に読み出されるのであるが、そ
の読み出し期間をTjとする。そして、読み出し期間Tj
の中程の時点t5において、サンプルホールドパルスφ
S0のレベルが「H」となって、クランプ容量51の出力側
のクランプ電位Vcpが、サンプルホールド容量55にホ
ールドされる。こうして、クランプ電位Vcpであるクラ
ンプ容量51の出力側の第2出力信号Vout(2)がサン
プルホールドされるのである。
【0050】以上の結果、上記出力信号Voutとして
は、上記期間Tjにおける時点t5よりも前の時点t4
おいては第1出力信号Vout(1)が読み出される一方、
時点t5よりも後の時点t6においては第2出力信号Vou
t(2)が読み出されるのである。
【0051】以上の動作において、上記時点t2におい
てサンプルホールド容量55に画素信号をサンプルホー
ルドする前に、サンプルホールド容量55に残留電圧V
xが残っているとして、各時間tにおけるクランプ容量
51の出力側の電位Vmおよび出力信号Voutの電位は次
のようになる。t=t2直後 Vm=Vcp−ΔVcp+Vs …(9) Vout=k(Vcp−ΔVcp+Vs)−ΔVsh …(10) t=t4 Vm=Vcp−ΔVcp …(11) Vout(1)=k(Vcp−ΔVcp+Vs)−ΔVsh …(12) t=t6 Vm=Vcp−ΔVcp …(13) Vout(2)= (1−k)k(Vcp−ΔVcp+Vs) +k(Vcp−ΔVcp)−ΔVsh …(14) したがって、第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vo
ut(2)の差分は、 Vout(1)−Vout(2)=−(1−k)k(Vcp−ΔVcp)+kVs …(15) となる。
【0052】但し、ΔVcp,ΔVshは、クランプパルス
φC0,サンプルホールドパルスφS0のフィードスルーレ
ベルである。また、kは上記式(8)で与えられる。
【0053】すなわち、上記式(15)から明らかなよう
に、第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)と
の差分を表わす式に、残留電圧Vxの項は存在しない。
つまり、1回目のサンプルホールド動作の前にサンプル
ホールド容量55に情報Vxが残留していたとしても、
時点t1においてサンプルホールド容量55の電位をク
ランプ電位Vcpにリセットするために、上記第1出力信
号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)との差分信号には
影響を与えないのである。
【0054】上述のように、本実施の形態においては、
相関2重サンプリング回路におけるクランプスイッチ5
3のオンオフを制御するクランプパルスφC0とサンプル
ホールドスイッチ54のオンオフを制御するサンプルホ
ールドパルスφS0とを生成するタイミング発生回路56
は、図2に示すように、期間1の前半での時点t1にお
いて、クランプパルスφC0とサンプルホールドパルスφ
S0とを同期してレベル「H」にするようにしている。した
がって、サンプルホールド容量55に画素信号S2とし
て第1出力信号Vout(1)をクランプする前に、サンプ
ルホールド容量55の電位をクランプ電位Vcpにリセッ
トすることができる。
【0055】その結果、上記受光信号S1とリファレン
ス信号S2との差分電位Vsをクランプ電位Vcpからの電
位変化量によって表す第1出力信号Vout(1)と、クラ
ンプ電位Vcpである第2出力信号Vout(2)との差分に
対して、サンプルホールド容量55の残留電圧Vxが影
響しないようにできる。したがって、この実施の形態に
よれば、正しい映像信号を得ることができる。特に、画
素信号をサンプルホールドする前の情報Vxにノイズが
ある場合には、画像のS/Nを大幅に改善することがで
きるのである。
【0056】<第2実施の形態>本実施の形態は、上記
第1実施の形態の相関2重サンプリング回路の改良に関
するものである。本相関2重サンプリング回路の回路図
は、図1と基本的には同じである。但し、本相関2重サ
ンプリング回路におけるタイミング発生回路は、図3に
示すようなタイミングでクランプパルスφC0およびサン
プルホールドパルスφS0を生成するのである。尚、以下
の説明においては、図1に示す回路図を用いることにす
る。
【0057】上述したように、上記第1実施の形態にお
いては、1回目に上記画素信号をサンプルホールド容量
55にサンプルホールドする際における残留電位Vxの
影響を、除去することはできる。ところが、2回目にク
ランプ電位Vcpをサンプルホールドする際に、サンプル
ホールド容量55には1回目にサンプルホールドされた
第1出力信号Vout(1)が残留している。したがって、
第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)との差
分には、上記式(15)に示すように、電圧(Vcp−ΔVc
p)に関する項が残ることになる。したがって、上記両出
力信号Vout(1),Vout(2)の差分から、最終的に受光
信号とリファレンス信号との差分電位Vsを得る際に
は、電圧(Vcp−ΔVcp)に関する項を除去する必要が生
ずる。
【0058】そこで、本実施の形態では、上記第1実施
の形態において出力信号Vout(1),Vout(2)の差分に
対する電圧(Vcp−ΔVcp)の影響を無くして、受光信号
とリファレンス信号との差分電位Vsをより簡単に得る
のである。
【0059】先ず、図3に示すように、上記入力信号V
inは、上記期間1の前半では受光信号(またはリファレ
ンス信号)S1となり、時点t1において、クランプパル
スφC0のレベルが「H」となって、クランプ電位Vcpが読
み出されてクランプ容量51に画素信号S1としてクラ
ンプされる。
【0060】その際に、上記クランプパルスφC0と同期
してサンプルホールドパルスφS0のレベルが「H」とな
り、時点t2までレベル「H」を維持する。こうして、サ
ンプルホールド容量55の上記一方の端子がクランプ電
位Vcpを供給する電源に直結される。こうして、サンプ
ルホールド容量55の電位がクランプ電位Vcpにリセッ
トされるのである。
【0061】次いで、上記入力信号Vinは、上記期間1
の後半ではリファレンス信号(または受光信号)S2とな
り、画素信号S2がクランプ容量51よりクランプ電位
Vcpからの電位の変化として出力される。その結果、上
記クランプ容量51の出力側の電位Vmおよび出力信号
Voutが、両画素信号S1,S2の差分電位Vsだけ上昇さ
れる。そして、時点t2において、サンプルホールドパ
ルスφS0のレベルが「L」となって、二つの画素信号S1,
S2の差分電位Vsをクランプ電位Vcpからの電位変化量
によって表す信号が、サンプルホールド容量55にホー
ルドされる。こうして、入力信号Vinの受光信号S1と
リファレンス信号S2との差分電位Vsをクランプ電位V
cpからの電位変化量によって表す第1出力信号Vout
(1)が、サンプルホールドされるのである。
【0062】その後、上記期間2の初期に相当する時点
3において、クランプパルスφC0のレベルが「H」とな
って、クランプ容量51に再度クランプ電位Vcpがクラ
ンプされる。これによって、クランプ容量51の出力側
の電位がクランプ電位Vcpとなる。
【0063】次に、上記出力信号Voutが、後段の装置
によって期間2内に読み出される読み出し期間Tjの中
程の時点t7において、クランプパルスφC0およびサン
プルホールドパルスφS0のレベルが同時に「H」となっ
て、サンプルホールド容量55の上記一方の端子がクラ
ンプ電位Vcpを供給する電源に直結される。こうして、
サンプルホールド容量55の電位がクランプ電位Vcpに
再度リセットされるのである。そして、サンプルホール
ドパルスφS0のレベルが時点t5まで「H」を維持する(ク
ランプパルスφC0は時点t7間のみ「H」)ことによって、
時点t3において設定された上記クランプ容量51の出
力側のクランプ電位Vcpが、サンプルホールド容量55
にホールドされる。こうして、クランプ電位Vcpである
クランプ容量51の出力側の第2出力信号Vout(2)が
サンプルホールドされるのである。
【0064】以上の結果、上記出力信号Voutとして
は、上記期間Tjにおける時点t7よりも前の時点t4
おいては第1出力信号Vout(1)が読み出される一方、
時点t5よりも後の時点t6においては第2出力信号Vou
t(2)が読み出されるのである。
【0065】以上の動作において、上記時点t2におい
てサンプルホールド容量55に画素信号をサンプルホー
ルドする前に、サンプルホールド容量55に残留電圧V
xが残っているとして、各時間tにおけるクランプ容量
51の出力側の電位Vmおよび出力信号Voutの電位は次
のようになる。 t=t2直後 Vm=Vcp−ΔVcp+Vs …(16) Vout=k(Vcp−ΔVcp+Vs)−ΔVsh …(17) t=t4 Vm=Vcp−ΔVcp …(18) Vout(1)=k(Vcp−ΔVcp+Vs)−ΔVsh …(19) t=t6 Vm=Vcp−ΔVcp …(20) Vout(2)=k(Vcp−ΔVcp)−ΔVsh …(21) したがって、第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)の差分は、 Vout(1)−Vout(2)=kVs …(22) となる。
【0066】但し、ΔVcp,ΔVshは、クランプパルス
φC0,サンプルホールドパルスφS0のフィードスルーレ
ベルである。また、kは上記式(8)で与えられる。
【0067】すなわち、上記式(22)から明らかなよう
に、第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)と
の差分を表わす式に、残留電圧である電圧Vxと電圧(V
cp−ΔVcp)とに関する項は存在しない。つまり、1回
目のサンプルホールド動作の前にサンプルホールド容量
55に情報Vxが残留していたとしても、時点t1におい
てサンプルホールド容量55の電位をクランプ電位Vcp
にリセットするために、上記第1出力信号Vout(1)と
第2出力信号Vout(2)との差分信号に影響を与えるこ
とはない。更に、2回目のサンプルホールド動作の前に
サンプルホールド容量55に第1電圧信号Vout(1)が
残留していたとしても、時点t7においてサンプルホー
ルド容量55の電位をクランプ電位Vcpにリセットする
ため、上記第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout
(2)との差分信号に影響を与えることはないのである。
【0068】したがって、上記第1出力信号Vout(1)
と第2出力信号Vout(2)との差分信号には、正味の受
光信号とリファレンス信号との差成分kVsのみが残
り、理想的な映像信号を得ることができる。特に、クラ
ンプパルスフィードスルーレベルΔVcp にばらつきの
ある場合には、上記第1実施の形態の場合よりも更に高
画質の画像を得ることができるのである。
【0069】上述のように、本実施の形態における相関
2重サンプリング回路のタイミング発生回路56は、図
3に示すように、期間1の前半での時点t1と期間2に
おける読み出し期間Tjの時点t7において、クランプパ
ルスφC0とサンプルホールドパルスφS0とを同期してレ
ベル「H」にするようにしている。したがって、2回のサ
ンプルホールド時において、サンプルホールド容量55
の電位をクランプ電位Vcpにリセットすることができ
る。
【0070】その結果、上記受光信号S1とリファレン
ス信号S2との差分電位Vsをクランプ電位Vcpからの電
位変化量によって表す第1出力信号Vout(1)と、クラ
ンプ電位Vcpである第2出力信号Vout(2)との差分に
対して、サンプルホールド容量55に残留している電圧
Vxおよび電圧(Vcp−ΔVcp)が影響しないようにでき
る。したがって、この実施の形態によれば、第1出力信
号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)との差分信号に正
味の差成分kVsだけを残して、理想的な映像信号を得
ることができるのである。
【0071】<第3実施の形態>図4は、本実施の形態
における増幅型固体撮像装置の回路図を示す。また、図
5は、図4に示す増幅型固体撮像装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0072】図4において、2次元画素領域61は、画
素部62,第1垂直読み出し回路63および第2垂直読
み出し回路64によって構成されている。ここで、画素
部62は、光電変換部,増幅部,リセット部及び読み出し
選択部を含んで形成されている。図5は、画素部62の
詳細な回路図である。図5において、光電変換部65で
発生した信号電荷は、ノード66における容量によって
電圧信号に変換されてトランジスタ67のゲートに印加
される。そして、トランジスタ67によってインピーダ
ンス変換(電流増幅)され、制御信号φXによってオンオ
フ制御される画素選択トランジスタ68を介して画素信
号Vpとして読み出される。また、トランジスタ67の
ゲートに蓄積された信号電荷は、制御信号φRによって
画素信号Vpの読み出し直後にオンされるリセットトラ
ンジスタ69によって電源電圧VD側に排出される。こ
うして、リセット動作が行われる。すなわち、トランジ
スタ67によって上記増幅部が構成され、リセットトラ
ンジスタ69によって上記リセット部が構成され、画素
選択トランジスタ68によって上記読み出し選択部が構
成されるのである。
【0073】尚、上記画素部62に対する読み出し動作
は、2次元画素領域61の第1垂直読み出し回路63か
らの制御信号φXによって画素選択トランジスタ68を
オンすることによって行われる。また、リセット動作
は、2次元画素領域61の第2垂直読み出し回路64か
らの制御信号φRによってリセットトランジスタ69を
オンすることによって行われる。
【0074】そして、上記画素部62からの画素信号V
pは、上記第1信号線としての垂直信号線70に読み出
されて、各垂直信号線70毎に設けられた第1相関2重
サンプリング回路71に入力される。この第1CDS回
路71は、図1に示すCDS回路と同じ構成を有してお
り、クランプ容量72およびクランプスイッチ73で成
るクランプ手段と、サンプルホールドスイッチ74およ
びサンプルホールド容量75で成るサンプルホールド手
段とで構成されている。但し、クランプスイッチ73の
オンオフ制御を行うクランプパルスφCAは、上記クラン
プ制御信号生成手段としてのクランプパルス生成回路7
6によって生成される。また、サンプルホールドスイッ
チ74のオンオフ制御を行うサンプルホールドパルスφ
S(j)は、上記読み出し制御手段としての水平読み出し回
路77から出力されるようになっている。尚、サンプル
ホールドパルスφS(j)における「j」は、複数の第1CD
S回路71に付加された番号である。
【0075】そして、上記第1CDS回路71は、図1
に示すCDS回路の場合と同様に動作して、画素信号V
pの受光信号とリセット後のリファレンス信号との差分
電位をクランプ電位Vcpからの電位変化量によって表す
第1出力信号Vout(1)と、クランプ電位Vcpである第
2出力信号Vout(2)とを出力する。したがって、両出
力信号Vout(1),Vout(2)の差分を取ることによっ
て、各アンプ回路78毎の閾値のばらつきをキャンセル
して、アンプ回路78毎のFPNを抑制できるのであ
る。
【0076】上記第1CDS回路71から出力された第
1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)とは、上
記増幅部としてのアンプ回路78によって増幅される。
そして、水平読み出し回路77から出力される制御パル
スφH(j)によって開閉が制御される水平選択スイッチ7
9によって、上記第2信号線としての水平信号線80に
信号Vsrとして読み出される。尚、制御パルスφH(j)
おける「j」は、複数の第1CDS回路71に付加された
番号である。
【0077】こうして上記水平信号線80に読み出され
た信号Vsrは、上記差分手段としての第2CDS回路8
1に入力される。そして、第2CDS回路81によっ
て、クランプパルスφCBおよびサンプルホールドパルス
φSBにしたがって、第1出力信号Vout(1)と第2出力
信号Vout(2)との差分が求められ、アンブ回路82に
よって増幅されて出力信号OSとして出力されるのであ
る。
【0078】上記構成の増幅型固体撮像装置は、以下の
ように動作する。すなわち、図6において、第1期間と
しての水平ブランキング期間で、受光信号(またはリフ
ァレンス信号)S1の読み出し期間内における時点t
1で、クランプパルス生成回路76からのクランプパル
スφCAのレベルが「H」となって、総ての第1CDS回路
71におけるクランプ容量72に画素信号S1としてク
ランプ電位Vcpがクランプされる。
【0079】その際に、上記クランプパルスφCAと同期
して、上記水平読み出し回路77からのサンプルホール
ドパルスφS(j)S(j+1),…のレベルが「H」となって、
総ての第1CDS回路71におけるサンプルホールド容
量75がクランプ電位Vcpを供給する電源に同時に直結
される。こうして、全サンプルホールド容量75の電位
がクランプ電位Vcpにリセットされるのである。
【0080】次いで、上記水平ブランキング期間のリフ
ァレンス信号(または受光信号)S2の読み出し期間内に
おける時点t2で、サンプルホールドパルスφS(j)
S(j+1),…のレベルが「H」となって、入力信号Vpの受光
信号S1とリファレンス信号S2との差分電位Vsをクラ
ンプ電位Vcpからの電位変化量によって表す第1出力信
号Vout(1)が、総てのサンプルホールド容量75にサ
ンプルホールドされる。
【0081】その後、上記第2期間としての水平有効期
間の初期に相当する時点t3において、クランプパルス
φCAのレベルが「H」となって、全クランプ容量72に再
度クランプ電位Vcpがクランプされる。これによって、
全クランプ容量72の出力側の電位がクランプ電位Vcp
となる。
【0082】ここで、j番目の第1CDS回路71から
の出力信号Voutが、水平選択スイッチ79のオンによ
って水平信号線80に読み出される読み出し期間をT
(j)とする。そして、読み出し期間T(j)の中程の時点t
5において、サンプルホールドパルスφS(j)のレベルが
「H」となって、時点t3において設定されたクランプ容
量72の出力側におけるクランプ電位Vcpが、サンプル
ホールド容量75にホールドされる。こうして、クラン
プ電位Vcpであるクランプ容量72の出力側の第2出力
信号Vout(2)がサンプルホールドされるのである。
【0083】以上の結果、上記出力信号Voutとして
は、上記読み出し期間T(j)における時点t5よりも前の
時点t4においては第1出力信号Vout(1)が出力される
一方、時点t5よりも後の時点t6においては第2出力信
号Vout(2)が出力されるのである。
【0084】次に、(j+1)番目の第1CDS回路71か
らの出力信号Voutを読み出す読み出し期間T(j+1)にお
いて、読み出し期間T(j)の場合と同様に、サンプルホ
ールドパルスφS(j+1)のレベルが「H」となって、(j+1)
番目の第1CDS回路71におけるクランプ容量72の
出力側のクランプ電位Vcpが、サンプルホールド容量7
5にホールドされる。こうして、読み出し期間T(j+1)
の前半には(j+1)番目の第1CDS回路71からの第1
出力信号Vout(1)が出力され、後半には(j+1)番目の第
1CDS回路71からの第2出力信号Vout(2)が出力
される。以下、同様にして、上記水平読み出し回路77
からのパルスφH(j+2)S(j+2)H(j+3)S(j+3);…
のレベルが順次「H」となって、図6の信号Vsrに示すよ
うに、(j+2)番目以降の各第1CDS回路71からの第
1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)とが順次
読み出されるのである。
【0085】そして、上記第2CDS回路81へのクラ
ンプパルスφCBおよびサンプルホールドパルスφSBのレ
ベルが交互に「H」となって、総ての第1CDS回路71
からの第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)
との差分が求められるのである。
【0086】以上の動作において、上記時点t2におい
て各サンプルホールド容量75に画素信号をサンプルホ
ールドする前に、夫々のサンプルホールド容量75に残
留電圧Vxが残っているとして、各時間tにおける第1
出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)との差分は
上記式(15)のようになる。
【0087】すなわち、上記式(15)から明らかなよう
に、第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)と
の差分を表わす式に、残留電圧Vxの項は存在しない。
つまり、1回目のサンプルホールド動作の前にサンプル
ホールド容量75に情報Vxが残留してたとしても、時
点t1においてサンプルホールド容量75の電位をクラ
ンプ電位Vcpにリセットするために、第1出力信号Vou
t(1)と第2出力信号Vout(2)との差分信号に影響を与
えることはない。
【0088】したがって、この実施の形態によれば、正
しい映像信号を得ることができる。特に、画素信号をサ
ンプルホールドする前の情報Vxにノイズがある場合に
は、画像のS/Nを大幅に改善することができるのであ
る。
【0089】<第4実施の形態>図7は、本実施の形態
における増幅型固体撮像装置の回路図を示す。また、図
8は、図7に示す増幅型固体撮像装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。本実施の形態は、第1CDS回
路の動作制御に上記第2実施の形態におけるCDS回路
の動作制御方法を適用して、出力信号Vout(1),Vout
(2)の差分に対するサンプルホールド容量75に残留す
る電圧Vxおよび電圧(Vcp−ΔVcp)の影響を無くし
て、受光信号とリファレンス信号との差分電位Vsをよ
り簡単に得るものである。
【0090】図7において、2次元画素領域91,垂直
信号線92,第1CDS回路93,アンプ回路94,水平
選択スイッチ95,水平信号線97,第2CDS回路98
およびアンブ回路99は、上記第3実施の形態において
図4に示す2次元画素領域61,垂直信号線70,第1C
DS回路71,アンプ回路78,水平選択スイッチ79,
水平信号線80,第2CDS回路81およびアンブ回路
82と同じである。
【0091】但し、本実施の形態における第1CDS回
路93のクランプスイッチ100のオンオフ制御を行う
クランプパルスφC(j)は、水平読み出し回路96から出
力されるようになっている。尚、クランプパルスφC(j)
における「j」は、複数の第1CDS回路93に付加され
た番号である。
【0092】すなわち、本実施の形態においては、上記
第1信号線を垂直信号線92で構成し、上記増幅部をア
ンプ回路94で構成し、上記読み出し制御手段を水平読
み出し回路96で構成し、上記第2信号線を水平信号線
97で構成し、上記差分手段を第2CDS回路98で構
成するのである。
【0093】上記構成の増幅型固体撮像装置は、以下の
ように動作する。すなわち、図8において、第1期間と
しての水平ブランキング期間で、受光信号(またはリフ
ァレンス信号)S1の読み出し期間内における時点t
1で、水平読み出し回路96からのクランプパルスφ
C(j)C(j+1),…のレベルが「H」となって、総ての第1
CDS回路93のクランプ容量101にクランプ電位V
cpがクランプされる。
【0094】その際に、上記クランプパルスφC(j)
C(j+1),…と同期してサンプルホールドパルスφS(j)
S(j+1),…のレベルが「H」となり、時点t2までレベル
「H」の状態を維持する。こうして、サンプルホールド容
量102がクランプ電位Vcpを供給する電源に直結され
て、サンプルホールド容量102の電位がクランプ電位
Vcpにリセットされる。
【0095】次いで、上記水平ブランキング期間のリフ
ァレンス信号(または受光信号)S2の読み出し期間内に
おける時点t2で、サンプルホールドパルスφS(j)
S(j+1),…のレベルが「L」となって、入力信号Vpの受光
信号S1とリファレンス信号S2との差分電位Vsを上記
クランプ電位Vcpからの電位変化量によって表す第1出
力信号Vout(1)が、総てのサンプルホールド容量10
2にサンプルホールドされる。
【0096】その後、上記第2期間としての水平有効期
間の初期に相当する時点t3において、クランプパルス
φC(j)C(j+1),…のレベルが「H」となって、全クラン
プ容量101に再度クランプ電位Vcpがクランプされ
る。これによって、全クランプ容量101の出力側の電
位がクランプ電位Vcpとなる。
【0097】ここで、j番目の第1CDS回路93から
の出力信号Voutを水平信号線97に読み出す読み出し
期間T(j)の中程の時点t7で、クランプパルスφC(j)
びサンプルホールドパルスφS(j)のレベルが同時に「H」
となって、サンプルホールド容量102がクランプ電位
Vcpを供給する電源に直結される。こうして、j番目の
サンプルホールド容量102の電位がクランプ電位Vcp
に再度リセットされるのである。そして、サンプルホー
ルドパルスφS(j)のレベルが時点t5まで「H」に維持さ
れる(クランプパルスφC(j)は時点t7間のみ「H」)こと
によって、時点t3において設定されたクランプ容量1
01の出力側のクランプ電位Vcpが、サンプルホールド
容量102にホールドされる。こうして、クランプ電位
Vcpであるクランプ容量101の出力側の第2出力信号
Vout(2)がサンプルホールドされるのである。
【0098】以下、同様にして、水平読み出し回路96
からの各パルスφH(j+1)C(j+1)S(j+1)H(j+2),
φC(j+2)S(j+2);…のレベルが順次「H」となって、図
8の信号Vsrに示すように、(j+1)番目以降における総
ての第1CDS回路93からの第1出力信号Vout(1)
と第2出力信号Vout(2)とが順次読み出されるのであ
る。
【0099】そして、第2CDS回路98へのクランプ
パルスφCBのレベルが読み出し期間T(j),T(j+1),…の
前半t4に「H」となる一方、サンプルホールドパルスφ
SBのレベルが後半t6に「H」となって、上記各第1CD
S回路93からの第1出力信号Vout(1)と第2出力信
号Vout(2)との差分が求められるのである。
【0100】以上の動作において、上記時点t2におい
て各サンプルホールド容量102に画素信号をサンプル
ホールドする前に、夫々のサンプルホールド容量102
に残留電圧Vxが残っているとして、各時間tにおける
第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)との差
分は上記式(22)のようになる。
【0101】すなわち、上記式(22)から明らかなよう
に、第1出力信号Vout(1)と第2出力信号Vout(2)と
の差分を表わす式に、残留電圧としての電圧Vxおよび
電圧(Vcp−ΔVcp)に関する項は存在しない。つまり、
1回目のサンプルホールド動作の前にサンプルホールド
容量102に情報Vxが残留してたとしても、時点t1
おいてサンプルホールド容量102の電位をクランプ電
位Vcpにリセットするために、第1出力信号Vout(1)
と第2出力信号Vout(2)との差分信号に影響を与える
ことはない。更に、2回目のサンプルホールド動作の前
にサンプルホールド容量102に第1電圧信号Vout
(1)が残留していたとしても、時点t7においてサンプ
ルホールド容量102の電位をクランプ電位Vcpにリセ
ットするため、上記第1出力信号Vout(1)と第2出力
信号Vout(2)との差分信号に影響を与えることはない
のである。
【0102】したがって、上記第1出力信号Vout(1)
と第2出力信号Vout(2)との差分信号には、正味の受
光信号とリファレンス信号との差成分kVsのみが残
り、理想的な映像信号を得ることができる。特に、クラ
ンプパルスフィードスルーレベルΔVcp にばらつきの
ある場合には、上記第3実施の形態の場合よりも更に高
画質の画像を得ることができるのである。
【0103】尚、上記第1,第2実施の形態におけるC
DS回路および上記第3,第4実施の形態における第1
CDS回路71,93の構成は、図1に示すような回路
に限定されるものではない。例えば、図11に示すよう
な回路構成であっても差し支えない。
【0104】また、上記第1,第3実施の形態において
は、図2,図6に示すように、サンプルホールドパルス
φS0S(j)のレベルが時点t1で「H」となった後に、時
点t2で「H」になるまで一旦「L」になるようになってい
る。しかしながら、時点t1から時点t2までレベル「H」
を維持するようにしても構わない。また、上記第2,第
4実施の形態においては、図3,図8に示すように、上
記サンプルホールドパルスφS0S(j)は時点t1から時
点t2までレベル「H」を維持するようになっている。し
かしながら、時点t1で「H」となった後一旦「L」にし、
時点t2で再度「H」にしても構わない。
【0105】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
相関2重サンプリング回路は、第1期間の前半におい
て、クランプ手段によってクランプ電位を読み出してク
ランプすると同時に、制御信号生成手段によって生成さ
れた制御信号に従って、上記読み出されたクランプ電位
を上記サンプルホールド手段にサンプルホールドしてホ
ールド電位をリセットするので、以後、上記サンプルホ
ールド手段にサンプルホールドされる信号電位を表わす
電位に対する残留電圧の影響を、除去することが可能に
なる。
【0106】また、1実施例の相関2重サンプリング回
路は、上記制御信号生成手段によって生成される制御信
号を、上記第1期間に続く第2期間の初期において上記
クランプ手段によってクランプ電位を読み出してクラン
プした後であって、このクランプされたクランプ電位が
上記サンプルホールド手段によってサンプルホールドさ
れる前に、上記クランプ手段によってクランプ電位を読
み出させると共に、この読み出されたクランプ電位を上
記サンプルホールド手段にサンプルホールドさせてホー
ルド電位をリセットさせるような制御信号にしたので、
後に、上記サンプルホールド手段にサンプルホールドさ
れる上記クランプ電位に対する残留電圧の影響を、除去
することが可能になる。
【0107】その結果、上記サンプルホールド手段によ
って1回目にサンプルホールドされた上記信号電位を上
記クランプ電位からの電位の変化量として表わす第1の
信号と、2回目にサンプルホールドされた上記クランプ
電位である第2の信号との差分を取ることによって、正
味の上記信号電位成分のみを得ることができる。
【0108】また、1実施例の相関2重サンプリング回
路は、上記クランプ手段をクランプ容量と上記クランプ
電位を供給するクランプスイッチとを含んで構成し、上
記サンプルホールド手段をサンプルホールド容量とサン
プルホールドスイッチとを含んで構成し、上記制御信号
を上記クランプスイッチを制御するクランプパルス信号
および上記サンプルホールドスイッチを制御するサンプ
ルホールドパルス信号としたので、上記両スイッチにお
けるオンオフのタイミングを制御するだけで、上記サン
プルホールド容量のホールド電位を簡単にリセットする
ことができる。
【0109】すなわち、上記第1の発明の相関2重サン
プリング回路を増幅型固体撮像装置に適用すれば、正し
い映像信号を得ることができるのである。特に上記画素
信号をサンプルホールドする前の残留電圧にノイズがあ
る場合には、画像のS/Nを大幅に改善することができ
る。
【0110】また、第2の発明の増幅型固体撮像装置
は、画素部と第1信号線と増幅部とで成る画素信号読み
出し系列を複数有し、上記各画素信号読み出し系列にお
ける上記第1信号線と増幅手段との間に上記第1の発明
の相関2重サンプリング回路を介設したので、上記相関
2重サンプリング回路において、少なくとも1回目に受
光信号とリファレンス信号との差分が上記クランプ電位
からの電位の変化量として上記サンプルホールド手段に
サンプルホールドされる前に、ホールド電位を上記クラ
ンプ電位にリセットすることができる。したがって、上
記サンプルホールドされる上記受光信号とリファレンス
信号との差分を表わす信号に対する上記サンプルホール
ド手段の残留電圧の影響を除去することができる。
【0111】また、第3の発明の増幅型固体撮像装置
は、クランプ制御信号生成手段によって生成されたクラ
ンプ制御信号に従って、第1期間の前半において、総て
の相関2重サンプリング回路のクランプ手段にクランプ
電位が読み出されてクランプされる。それと同時に、読
み出し制御手段によって生成されたサンプルホールド制
御信号に従って、上記読み出されたクランプ電位で各サ
ンプルホールド手段のホールド電位がリセットされる。
したがって、上記第1期間の後半に、上記各サンプルホ
ールド手段に、受光信号とリファレンス信号との差分を
上記クランプ電位からの電位の変化量としてサンプルホ
ールドする際における残留電圧の影響を除去することが
できる。
【0112】したがって、必要とする画像信号の前の情
報を除去して、より正しい画像信号を読み出すことが可
能になる。
【0113】また、第4の発明の増幅型固体撮像装置
は、読み出し制御手段によって生成されたクランプ制御
信号に従って、第1期間の前半において、総ての相関2
重サンプリング回路のクランプ手段にクランプ電位が読
み出されてクランプされる。それと同時に、サンプルホ
ールド制御信号に従って、上記読み出されたクランプ電
位で各サンプルホールド手段のホールド電位がリセット
される。したがって、上記第1期間の後半に、上記各サ
ンプルホールド手段に、受光信号とリファレンス信号と
の差分を上記クランプ電位からの電位の変化量としてサ
ンプルホールドされる際における残留電圧の影響を除去
することができる。
【0114】さらに、上記第1期間に続く第2期間にお
いて、順次オンとなる選択スイッチに対応する相関2重
サンプリング回路のサンプルホールド手段にクランプ電
位がサンプルホールドされる前に、上記クランプ制御信
号に従って、当該相関2重サンプリング回路のクランプ
手段によってクランプ電位が読み出される。それと同時
に、上記サンプルホールド制御信号に従って、上記読み
出されたクランプ電位で各サンプルホールド手段のホー
ルド電位がリセットされる。したがって、その後、上記
サンプルホールド手段によってサンプルホールドされる
際における上記クランプ電位に対する残留電圧の影響を
除去することができる。
【0115】その結果、上記サンプルホールド手段によ
って1回目にサンプルホールドされた上記受光信号とリ
ファレンス信号との差分を上記クランプ電位からの電位
の変化量として表わす第1の信号と、2回目にサンプル
ホールドされた上記クランプ電位である第2の信号との
差分を取ることによって、必要とする画像信号の前の情
報を完全に除去して、正しい画像信号を読み出すことが
可能になる。
【0116】また、1実施例の増幅型固体撮像装置は、
上記各相関2重サンプリング回路から上記第2信号線に
順次出力される上記第1出力信号と第2出力信号との差
分を得る差分手段を設けたので、上記各画素信号読み出
し系列における増幅部や選択スイッチのオフセットばら
つき等をキャンセルして、コラム毎のFPNが除去され
た高品位の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の相関2重サンプリング回路におけ
る回路図である。
【図2】 図1に示す相関2重サンプリング回路の動作
を示すタイミングチャートである。
【図3】 図1とは異なる相関2重サンプリング回路の
動作を示すタイミングチャートである。
【図4】 この発明の増幅型固体撮像装置における回路
図である。
【図5】 図4における画素部の詳細な回路図である。
【図6】 図4に示す増幅型固体撮像装置の動作を示す
タイミングチャートである。
【図7】 図4とは異なる増幅型固体撮像装置における
回路図である。
【図8】 図7に示す増幅型固体撮像装置の動作を示す
タイミングチャートである。
【図9】 従来の増幅型固体撮像装置の一例を示す回路
図である。
【図10】 図9とは異なる従来の増幅型固体撮像装置
における回路図である。
【図11】 図10における第1CDS回路の構成を示
す図である。
【図12】 図10に示す増幅型固体撮像装置の動作を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
51,72,101…クランプ容量、 52…信号線、 53,73,100…クランプスイッチ、 54,74…サンプルホールドスイッチ、 55,75,102…サンプルホールド容量、 56…タイミング発生回路、 61,91…2次元画素領域、 62…画素部、 63…第1垂直読み出し回路、 64…第2垂直読み出し回路、 65…光電変換部、 67…トランジスタ、 68…画素選択トランジスタ、 69…リセットトランジスタ、 70,92…垂直信号線、 71,93…第1CDS回路、 76…クランプパルス生成回路、 77,96…水平読み出し回路、 78,82,94,99…アンプ回路、 79,95…水平選択スイッチ、 80,97…水平信号線、 81,98…第2CDS回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ電位を読み出してクランプする
    と共に入力される信号電位を上記クランプ電位からの電
    位の変化量として出力するクランプ手段と、上記クラン
    プ手段により出力された上記信号電位を表わす電位およ
    び上記クランプ電位をサンプルホールドするサンプルホ
    ールド手段とを有して、第1期間の前半において上記ク
    ランプ手段によって上記クランプ電位を読み出してクラ
    ンプした後、上記第1期間の後半において上記信号電位
    を上記クランプ電位からの電位の変化量として上記クラ
    ンプ手段より出力すると共に、上記クランプ手段より出
    力された上記信号電位を表わす電位を上記サンプルホー
    ルド手段にサンプルホールドし、上記第1期間に続く第
    2期間の初期に上記クランプ手段によって上記クランプ
    電位を読み出してクランプし、第2期間の初期よりも後
    に上記クランプされたクランプ電位を上記サンプルホー
    ルド手段にサンプルホールドする相関2重サンプリング
    回路において、 上記第1期間の前半に、上記クランプ手段による上記ク
    ランプ電位の読み出しと同時に、この読み出された上記
    クランプ電位を上記サンプルホールド手段にサンプルホ
    ールドさせてホールド電位をリセットさせる制御信号を
    生成する制御信号生成手段を備えたことを特徴とする相
    関2重サンプリング回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の相関2重サンプリング
    回路において、 上記制御信号生成手段によって生成される制御信号は、
    上記第2期間の初期よりも後に上記クランプ電位が上記
    サンプルホールド手段によってサンプルホールドされる
    前に、上記クランプ手段によって上記クランプ電位を読
    み出させると共に、この読み出されたクランプ電位を上
    記サンプルホールド手段にサンプルホールドさせてホー
    ルド電位をリセットさせるような制御信号であることを
    特徴とする相関2重サンプリング回路。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の相関
    2重サンプリング回路において、 上記クランプ手段は、信号線に一方の電極が接続された
    クランプ容量と、このクランプ容量の他方の電極と上記
    クランプ電位を供給する電源との間に介設されたクラン
    プスイッチとを含んで構成され、 上記サンプルホールド手段は、上記クランプ容量の他方
    の電極に接続されたサンプルホールド容量と、上記クラ
    ンプ容量とサンプルホールド容量との間に介設されたサ
    ンプルホールドスイッチとを含んで構成され、 上記制御信号生成手段によって生成される制御信号は、
    上記クランプスイッチのオンオフを制御するクランプパ
    ルス信号および上記サンプルホールドスイッチのオンオ
    フを制御するサンプルホールドパルス信号であることを
    特徴とする相関2重サンプリング回路。
  4. 【請求項4】 光電変換して得られた受光信号および基
    準信号としてのリファレンス信号を増幅して画素信号を
    出力する増幅型の画素部と、上記画素部からの画素信号
    を伝送する第1信号線と、上記第1信号線で伝送された
    画素信号を増幅する増幅部とで成る画素信号読み出し系
    列を複数有すると共に、上記複数の増幅部からの画素信
    号を伝送する第2信号線と、上記各増幅部と第2信号線
    との間に介設された選択スイッチと、上記選択スイッチ
    のオンオフを制御して上記複数の画素信号読み出し系列
    からの画素信号を順次上記第2信号線に出力させる読み
    出し制御手段を備えた増幅型固体撮像装置において、 上記各画素信号読み出し系列における上記第1信号線と
    増幅手段との間に、請求項1乃至請求項3の何れか1つ
    に記載の相関2重サンプリング回路を介設したことを特
    徴とする増幅型固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 光電変換して得られた受光信号および基
    準信号としてのリファレンス信号を増幅して画素信号を
    出力する増幅型の画素部と、上記画素部からの画素信号
    を伝送する第1信号線と、上記第1信号線で伝送された
    画素信号を増幅する増幅部とで成る画素信号読み出し系
    列を複数有すると共に、上記複数の増幅部からの画素信
    号を伝送する第2信号線と、上記各増幅部と第2信号線
    との間に介設された選択スイッチと、上記選択スイッチ
    のオンオフを制御して上記複数の画素信号読み出し系列
    からの画素信号を順次上記第2信号線に出力させる読み
    出し制御手段を備えた増幅型固体撮像装置において、 上記各画素信号読み出し系列における上記第1信号線と
    増幅手段との間に、請求項1あるいは請求項3に記載の
    相関2重サンプリング回路を介設し、 上記画素部は、第1期間の前半に上記受光信号とリファ
    レンス信号との何れか一方を出力し、上記第1期間の後
    半に上記受光信号とリファレンス信号との何れか他方を
    出力するようになっており、 上記第1期間の前半および上記第1期間に続く第2期間
    の初期において、総ての相関2重サンプリング回路にお
    ける上記クランプ手段に上記クランプ電位を読み出して
    クランプさせるクランプ制御信号を生成するクランプ制
    御信号生成手段を備えて、 上記読み出し制御手段は、 上記第1期間の前半に、上記総ての相関2重サンプリン
    グ回路に関して、上記クランプ制御信号に基づく上記ク
    ランプ手段による上記クランプ電位の読み出しと同時
    に、この読み出された上記クランプ電位を上記サンプル
    ホールド手段にサンプルホールドさせてホールド電位を
    リセットさせ、 上記第1期間の後半に、上記総ての相関2重サンプリン
    グ回路に関して、上記クランプ手段より出力された上記
    信号電位としての上記受光信号とリファレンス信号との
    差分を、上記クランプ電位からの電位の変化量として上
    記サンプルホールド手段にサンプルホールドさせ、 上記第2期間の初期よりも後に、上記第2期間の初期に
    各クランプ手段にクランプされたクランプ電位を、順次
    オンとなる選択スイッチに対応する相関2重サンプリン
    グ回路のサンプルホールド手段に、当該選択スイッチの
    オン期間中にサンプルホールドさせるサンプルホールド
    制御信号を生成して、 上記選択スイッチのオン期間内における上記クランプ電
    位が上記サンプルホールド手段にサンプルホールドされ
    る前には、上記受光信号とリファレンス信号との差分を
    上記クランプ電位からの電位の変化量で表す第1出力信
    号を上記第2信号線に出力し、上記選択スイッチのオン
    期間内における上記クランプ電位がサンプルホールドさ
    れた後には、上記クランプ電位である第2出力信号を上
    記第2信号線に出力するようになっていることを特徴と
    する増幅型固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 光電変換して得られた受光信号および基
    準信号としてのリファレンス信号を増幅して画素信号を
    出力する増幅型の画素部と、上記画素部からの画素信号
    を伝送する第1信号線と、上記第1信号線で伝送された
    画素信号を増幅する増幅部とで成る画素信号読み出し系
    列を複数有すると共に、上記複数の増幅部からの画素信
    号を伝送する第2信号線と、上記各増幅部と第2信号線
    との間に介設された選択スイッチと、上記選択スイッチ
    のオンオフを制御して上記複数の画素信号読み出し系列
    からの画素信号を順次上記第2信号線に出力させる読み
    出し制御手段を備えた増幅型固体撮像装置において、 上記各画素信号読み出し系列における上記第1信号線と
    増幅手段との間に、請求項2あるいは請求項3に記載の
    相関2重サンプリング回路を介設し、 上記画素部は、第1期間の前半に上記受光信号とリファ
    レンス信号との何れか一方を出力し、上記第1期間の後
    半に上記受光信号とリファレンス信号との何れか他方を
    出力するようになっており、 上記読み出し制御手段は、 上記第1期間の前半および上記第1期間に続く第2期間
    の初期において、総ての相関2重サンプリング回路に関
    して、上記クランプ手段に上記クランプ電位を読み出し
    てクランプさせ、 上記第2期間の初期よりも後に、順次オンとなる選択ス
    イッチに対応する相関2重サンプリング回路のクランプ
    手段に、当該選択スイッチのオン期間中に上記クランプ
    電位を読み出させるクランプ制御信号を生成すると共
    に、 上記第1期間の前半に、上記総ての相関2重サンプリン
    グ回路に関して、上記クランプ制御信号に基づく上記ク
    ランプ手段による上記クランプ電位の読み出しと同時
    に、この読み出された上記クランプ電位を上記サンプル
    ホールド手段にサンプルホールドさせてホールド電位を
    リセットさせ、 上記第1期間の後半に、上記総ての相関2重サンプリン
    グ回路に関して、上記クランプ手段より出力された上記
    信号電位としての上記受光信号とリファレンス信号との
    差分を、上記クランプ電位からの電位の変化量として上
    記サンプルホールド手段にサンプルホールドさせ、 上記第2期間の初期よりも後に、上記クランプ制御信号
    に基づく上記クランプ手段による上記クランプ電位の読
    み出しと同時に、この読み出された上記クランプ電位を
    上記サンプルホールド手段にサンプルホールドさせてホ
    ールド電位をリセットさせると共に、その後各クランプ
    手段にクランプされたクランプ電位を上記サンプルホー
    ルド手段にサンプルホールドさせるサンプルホールド制
    御信号を生成して、 上記選択スイッチのオン期間内における上記クランプ電
    位が上記サンプルホールド手段にサンプルホールドされ
    る前には、上記受光信号とリファレンス信号との差分を
    上記クランプ電位からの電位の変化量で表す第1出力信
    号を上記第2信号線に出力し、上記選択スイッチのオン
    期間内における上記クランプ電位がサンプルホールドさ
    れた後には、上記クランプ電位である第2出力信号を上
    記第2信号線に出力するようになっていることを特徴と
    する増幅型固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至請求項6の何れか一つに記
    載の増幅型固体撮像装置において、 上記各相関2重サンプリング回路から上記第2信号線に
    順次出力される上記第1出力信号と第2出力信号との差
    分を得る差分手段を設けたことを特徴とする増幅型固体
    撮像装置。
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