JP2003134081A - 適応アルゴリズムを使用するofdm等化器タップ初期化の方法および装置 - Google Patents

適応アルゴリズムを使用するofdm等化器タップ初期化の方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適応アルゴリズムに基づいて所望の等化器タ
ップ設定を生成することを含む、直交周波数分割多重
(「OFDM」)受信器内の等化器を初期化する方法を
提供することである。 【解決手段】 適応アルゴリズムの初期設定は、チャネ
ル推定値の近似逆数に対応し、所望のタップ設定は、チ
ャネル推定値の理想的な逆数に対応する。代替実施形態
では、方法に、チャネル推定値(220)を生成するこ
と、推定値の複素共役(250)および推定値の量子化
された大きさの自乗(240)に基づいて等化器タップ
設定(260)を生成すること、誤差が限界内になるま
で後続のタップ設定を繰り返して生成することが含まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM:Orthogonal Frequen
cy Division Multiplex)信号の
処理に関する。
【0002】
【従来の技術】ローカル・エリア・ネットワーク(LA
N)は、有線または無線とすることができる。無線ロー
カル・エリア・ネットワーク(無線LANまたはWLA
N:Wireless LAN)は、建物またはキャン
パス内の有線ローカル・エリア・ネットワーク(有線L
AN)に対する拡張またはその代替として実施される、
柔軟なデータ通信システムである。WLANは、電磁波
を使用して、無線でデータを送受信し、有線接続の必要
性を最小にする。従って、WLANは、データ接続性と
ユーザ移動性を組み合わせ、単純化された構成を介し
て、移動可能なLANを可能にする。ポータブル端末
(例えばノートブック・コンピュータ)をリアルタイム
情報の送信および受信に使用することの生産性増加から
利益を得る産業の一部が、ディジタル・ホーム・ネット
ワーキング、ヘルスケア、小売り、製造、および倉庫業
である。
【0003】WLANの製造業者は、WLANを設計す
る時に選択するための、ある範囲の伝送技術を有する。
例示的な技術の一部が、マルチキャリア・システム、ス
ペクトル拡散システム、ナローバンド・システム、およ
び赤外線システムである。各システムが、それ自体の利
益と不利益を有するが、マルチキャリア伝送システムの
1つの特定のタイプである直交周波数分割多重(OFD
M)が、WLAN通信に非常に有用であることが判明し
た。
【0004】OFDMは、チャネルを介してデータを効
率的に伝送する確固とした技法である。この技法では、
チャネル帯域幅内の複数の副搬送波周波数(副搬送波
(subcarrier))を使用してデータを伝送す
る。これらの副搬送波は、従来の周波数分割多重(FD
M:Frequency Division Mult
iplex)と比較して最適の帯域幅効率のために配置
されるが、従来のFDMは、副搬送波周波数スペクトル
を分離し、これによって搬送波間干渉(ICI:Int
er‐Carrier Interference)を
避けるために、チャネル帯域幅の一部が浪費される可能
性がある。対照的に、OFDM副搬送波の周波数スペク
トルは、OFDMチャネル帯域幅内でかなりオーバーラ
ップするが、OFDMは、それでも、各副搬送波で変調
された情報の分解および復元が可能である。より効率的
なスペクトル使用のほかに、OFDMは、複数の他の長
所を備え、これには、マルチパス遅延拡散および周波数
選択フェーディングの許容、よい干渉特性、および受信
信号の比較的単純化された周波数領域処理が含まれる。
【0005】処理に関して、OFDM受信器は、通常
は、受信信号を、時間領域からその信号の周波数領域表
現に変換する。一般に、従来のOFDM受信器は、時間
領域信号をサンプリングし、サンプルのブロックに高速
フーリエ変換(FFT:Fast Fourier T
ransforms)を適用することによってこれを達
成する。結果の周波数領域データには、一般に、それぞ
れの副搬送波に関する複素数値(例えば、大きさ成分と
位相成分、または実数成分と虚数成分)が含まれる。受
信器は、通常は、各副搬送波に変調されたベースバンド
・データを復元する前に、周波数領域データに等化器
(equalizer)を適用する。主に、等化器は、
OFDM信号が伝送されたチャネルのマルチパス歪み効
果について訂正する。一部の受信器は、OFDM通信で
遭遇する他の問題、例えば、搬送波周波数オフセット
(すなわち、送信器周波数と受信器周波数の間の差)、
および/またはサンプリング周波数オフセット(すなわ
ち、送信器サンプリング・クロック周波数と受信器サン
プリング・クロック周波数の間の差)などの訂正にも等
化器を使用する場合がある。搬送波周波数オフセットお
よびサンプリング周波数オフセットは、副搬送波の間の
直交性の消失をもたらす可能性があり、この直交性の消
失は、搬送波内干渉(ICI)および受信器によって復
元されるデータのビット・エラー率(BER:Bit
Error Rate)の極端な増加をもたらす。何れ
にしても、OFDM受信器の等化器は、通常は、各副搬
送波の複素数訂正(例えば、実数訂正と虚数訂正、また
は大きさ訂正と位相訂正)に対応するタップ設定を受け
取る1つまたは複数のタップ(tap)を有する。
【0006】歴史的に、等化器タップは、(X/Y)を
用いて初期化され、この式は、期待される(予期され
る)OFDM信号の所定の記憶された周波数領域の表現
形式(すなわち、トレーニング・シンボル、またはX)
を、対応する実際に受信された信号の周波数領域の表現
形式(Y)で割ることを表す。このような初期化方式
は、副搬送波の間の直交性を仮定する単純化された周波
数領域チャネル・モデルに基づき、このモデルでは、Y
=C×Xであり、実際に受信された信号(Y)が、単に
送信された所定の信号(X)にチャネル応答(C)を掛
けたものである。そのような場合に、C=Y/Xであ
り、従って、チャネル応答を補償するために、等化器
が、チャネル応答の逆数(すなわち、1/CまたはX/
Y)を用いて初期化される。
【0007】しかし、ディジタル・データ処理システム
では、除算演算が、一般に、乗算演算より低速であり、
より多くのメモリを必要とする。従って、一部のOFD
M受信器では、必要な除算がハードウェアの除算器回路
によって実現される。しかし、ハードウェア除算器回路
は、望ましくない程高価である。その代わりに、他の受
信器は、ルックアップ・テーブルに頼ることによって除
算を近似する。この場合には、受信したトレーニング・
シンボル(Y)が、テーブルへの入力であり、テーブル
の出力が受信したトレーニング・シンボルの逆数(1/
Y)である時に、乗算演算を使用することができる。逆
数(1/Y)に、その後、実際のトレーニング・シンボ
ル(X)を掛けて、タップ初期化(X/Y)を形成し、
従って、除算演算を回避する。しかし、よい結果を得る
ためには、ルックアップ・テーブルが、望ましくない程
多数のストレージ位置(location)を有する必
要があり、これも望ましくない程高価である。本発明
は、この問題を解決しようとするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、適応
アルゴリズムに基づいて所望の等化器タップ設定を生成
することを含む、直交周波数分割多重(OFDM)受信
器内の等化器を初期化する方法および装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】適応アルゴリズム(ad
aptive algorism)の初期設定は、チャ
ネル推定値の近似逆数に対応し、所望のタップ設定は、
チャネル推定値の理想的な逆数に対応する。代替実施形
態としての方法には、チャネル推定値を生成すること、
推定値の複素共役および推定値の量子化された大きさの
自乗に基づいて等化器タップ設定を生成すること、誤差
が限界内になるまで後続のタップ設定を繰り返して生成
することが含まれる。もう1つの代替実施形態としての
装置には、チャネル推定値を生成し、推定値の複素共役
および推定値の量子化された大きさの自乗に基づいて等
化器タップ設定を生成し、誤差が限界内になるまで後続
のタップ設定を繰り返して生成するように構成されたタ
ップ初期化コントローラが含まれる。
【0010】本発明の前述の長所、並びに追加の長所
は、添付図面と共に検討される時の好ましい実施形態の
詳細な説明の結果としてより完全に理解される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の特性および長所は、例と
して与えられる以下の説明からより明白になる。
【0012】本発明の説明および請求項で使用される
「1」および/または「1単位(unity)」は、数
式、計算、または他の形で1を表すことを意味するもの
として適当な数または量を意味し、実際には、その数ま
たは量が、本発明を実施するハードウェアおよび/また
はソフトウェアの精度限界または他の特徴に起因して正
確に1でない場合があることを理解されたい。同様に、
本発明の説明および請求項で使用される「0」および/
または「ゼロ」は、数式、計算、または他の形式で0を
表すことを意味するものとして適当な数または量を意味
し、実際には、その数または量が、本発明を実施するハ
ードウェアおよび/またはソフトウェアの精度限界また
は他の特徴に起因して正確に0でない場合があることを
理解されたい。
【0013】図1を参照すると、本発明によるOFDM
受信器20のブロック図が示されている。OFDM受信
器20には、サンプラ(sampler)24、FFT
プロセッサ28、トレーニング・シンボル抽出器(tr
aining symbolextractor)3
2、適応等化器(adaptive equalize
r)36、およびダウンストリーム・プロセッサ(do
wnstream processor)40が含まれ
る。一般に、OFDM受信器20は、OFDM送信を受
信し、それからベースバンド・データを復元するように
構成される。受信された送信(received tr
ansmission)は、提案されたETSI−BR
AN HIPERLAN/2(欧州)および/またはI
EEE802.11a(米国)無線LAN標準規格に合
致するものとすることができ、また、他の適当なプロト
コルまたは標準フォーマットに合致するものとすること
ができる。OFDM受信器20を、ハードウェア、ソフ
トウェア、またはその適当な組合せで実施できることに
留意されたい。さらに、OFDM受信器20は、他のハ
ードウェアおよび/またはソフトウェアに統合すること
ができる。例えば、OFDM受信器20は、ノートブッ
ク・コンピュータまたはパームトップ・コンピュータ用
のPCカードとして実施されるか、デスクトップ・コン
ピュータ内のカードとして実施されるか、ハンドヘルド
・コンピュータ内に統合される、WLANアダプタの一
部とすることができる。さらに、OFDM受信器20の
種々の構成要素を、種々の制御設定の通信のための種々
の制御入力および制御出力(図示せず)によって適当に
相互接続できることを理解されたい。例えば、FFTプ
ロセッサ28に、ウィンドウ同期設定を受け取るのに適
当な入力を含めることができる。
【0014】サンプラ24は、送信されたOFDM信号
を受信し、送信されたOFDM信号から時間領域サンプ
ルまたは時間領域データを生成するように構成される。
この目的のために、サンプラ24に、適当な入力信号調
整およびアナログ−ディジタル変換器(ADC)が含ま
れる。
【0015】FFTプロセッサ28が、サンプラ24に
結合されて、サンプラ24から時間領域データを受け取
る。FFTプロセッサ28は、時間領域データのブロッ
クに対してFFT演算を実行することによって、時間領
域データから周波数領域の表現形式または周波数領域デ
ータを生成するように構成される。
【0016】トレーニング・シンボル抽出器32が、F
FTプロセッサ28に結合されて、FFTプロセッサ2
8から周波数領域データを受け取る。トレーニング・シ
ンボル抽出器32は、送信されたOFDM信号に含まれ
るトレーニング・シーケンスからトレーニング・シンボ
ルを抽出するように構成される。トレーニング・シーケ
ンスには、OFDM搬送波の副搬送波のすべてに関する
所定の伝送値(transmission valu
e)が含まれる。ここで、説明を明瞭にするために、本
発明の説明の多くを、単一の副搬送波の観点から行うこ
とに留意されたい。これに関して、「トレーニング・シ
ンボル(training symbol)」を、特定
の副搬送波の所定の周波数領域値と見做すことができ
る。それでも、本発明を、複数の副搬送波のデータを順
次処理するのに使用することができ、かつ/または本発
明の種々の構成要素を、適当に複製し、複数の副搬送波
のデータを並列に処理するために結合することができる
ことを理解されたい。
【0017】適応等化器36が、トレーニング・シンボ
ル抽出器32に結合されて、トレーニング・シンボル抽
出器32からトレーニング・シンボルを受け取り、FF
Tプロセッサ28に結合されて、FFTプロセッサ28
から周波数領域データを受け取る。一般に、適応等化器
36は、OFDM信号がそれを介して送信されたチャネ
ルのマルチパス歪み効果を減らすように構成される。適
応等化器36の構成および動作は、以下で詳細に説明す
る。
【0018】ダウンストリーム・プロセッサ40が、適
応等化器36に結合されて、適応等化器36から等化さ
れた周波数領域データを受け取る。ダウンストリーム・
プロセッサ40は、送信されたOFDM信号に含まれた
ベースバンド・データを復元するように構成される。
【0019】OFDM受信器20の動作中に、サンプラ
24が、OFDM信号を受信し、受信したOFDM信号
から時間領域データを生成する。FFTプロセッサ28
は、時間領域データのブロックに対してFFT演算を実
行することによって、時間領域データから周波数領域デ
ータを生成し、トレーニング・シンボル抽出器32は、
OFDM信号に含まれるトレーニング・シーケンスから
トレーニング・シンボルを抽出する。一般に、適応等化
器36は、OFDM伝送チャネルのマルチパス歪み効果
を減らす。適応等化器36の動作を、以下で詳細に述べ
る。ダウンストリーム・プロセッサ40は、送信された
OFDM信号に含まれるベースバンド・データを復元す
る。
【0020】図2を参照すると、図1の適応等化器36
のブロック図が示されている。適応等化器36には、チ
ャネル推定器(channel estimator)
50、シード・ジェネレータ(seed genera
tor)54、基準トレーニング・シンボル・ストレー
ジ(reference training symb
ol storage)58、等化器タップ・ストレー
ジ(equalizer tap storage)6
4、スイッチ68、等化器フィルタ(equalize
r filter)72、スイッチ76、スイッチ9
2、タップ・アダプタ(tap adapter)9
6、スイッチ100、スライサ(slicer)10
4、およびタップ初期化コントローラ(tap ini
tialization controller)10
8が含まれる。先に説明したように、OFDM受信器2
0(図1)は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそ
の適当な組合せで実施することができる。従って、適応
等化器36を、ハードウェア、ソフトウェア、またはそ
の適当な組合せで実施することができることを理解され
たい。一般に、適応等化器36は、トレーニング・シン
ボルおよび適応アルゴリズムに基づいて初期等化器タッ
プ設定を生成し、データ・シンボルおよび適応アルゴリ
ズムに基づいて後続のタップ設定を生成するように構成
される。
【0021】チャネル推定器50が、トレーニング・シ
ンボル抽出器32(図1)に結合されて、トレーニング
・シンボル抽出器32からトレーニング・シンボルを受
け取る。さらに、チャネル推定器50は、基準トレーニ
ング・シンボル・ストレージ58に結合されて、基準ト
レーニング・シンボル・ストレージ58から所定の基準
トレーニング・シンボルを受け取る。チャネル推定器5
0は、トレーニング・シンボルおよび基準トレーニング
・シンボルに基づいてチャネル推定値を生成するように
構成される。チャネル推定器50の動作に関するさらな
る詳細を、以下で述べる。
【0022】シード・ジェネレータ54が、チャネル推
定器50に結合されて、チャネル推定器50からチャネ
ル推定値を受け取る。シード・ジェネレータ54は、以
下でさらに述べるように、チャネル推定値に基づいてタ
ップ・シードを生成するように構成される。
【0023】基準トレーニング・シンボル・ストレージ
58が、チャネル推定器50に結合されて、チャネル推
定器50に基準トレーニング・シンボルを供給する。基
準トレーニング・シンボル・ストレージ58は、基準ト
レーニング・シンボル(実数部と虚数部または大きさと
位相)を記憶するように構成される。
【0024】等化器タップ・ストレージ64が、スイッ
チ68に結合されて、シード・ジェネレータ54からの
タップ・シードまたはタップ・アダプタ96からの新規
タップ設定の何れかを選択的に受け取る。さらに、等化
器タップ・ストレージ64は、タップ・アダプタ96に
結合されて、タップ・アダプタ96に古いタップ設定を
与える。また、等化器タップ・ストレージ64は、等化
器フィルタ72に結合されて、等化器フィルタ72に新
しいタップ設定を与える。さらに、等化器タップ・スト
レージ64は、スイッチ76に結合されて、タップ・ア
ダプタ96に新しいタップ設定を選択的に供給する。等
化器タップ・ストレージ64は、タップ設定(実数部と
虚数部または大きさと位相)を記憶するように構成され
る。
【0025】等化器フィルタ72に、第1入力ポート8
0、第2入力ポート84、および出力ポート88が含ま
れる。入力ポート80は、等化器タップ・ストレージ6
4に結合されて、等化器タップ・ストレージ64から新
しいタップ設定を受け取る。入力ポート84は、スイッ
チ92に結合されて、チャネル推定器50からのチャネ
ル推定値またはFFTプロセッサ28(図1)からのデ
ータ・シンボルの何れかを選択的に受け取る。等化器フ
ィルタ72は、2つの入力ポートを介して受け取ったデ
ータの周波数領域乗算を表す等化器出力を出力ポート8
8で生成するように構成される。
【0026】タップ・アダプタ96が、等化器フィルタ
72の出力ポート88に結合されて、等化器フィルタ7
2から等化器出力を受け取る。さらに、タップ・アダプ
タ96は、スイッチ76に結合され、スイッチ76は、
等化器フィルタ72の入力ポート80および等化器フィ
ルタ72の入力ポート84に結合され、タップ・アダプ
タ96も、入力ポート80に供給されるデータまたは入
力ポート84に供給されるデータの何れかを選択的に受
け取る。また、タップ・アダプタ96は、スイッチ68
に結合されて、等化器タップ・ストレージ64に新しい
タップ設定を選択的に供給する。さらに、先に説明した
ように、タップ・アダプタ96は、等化器タップ・スト
レージ64に結合されて、等化器タップ・ストレージ6
4から古いタップ設定を受け取る。さらに、タップ・ア
ダプタ96は、タップ初期化コントローラ108に結合
されて、タップ初期化コントローラ108に「更新完
了」信号を供給する。更新完了信号は、以下で詳細に説
明する。タップ・アダプタ96は、スイッチ100にも
結合されて、1(実数部=1および虚数部=0、または
大きさ=1および位相=0)またはスライサ出力の何れ
かを選択的に受け取る。一般に、タップ・アダプタ96
は、適応アルゴリズムに基づいてタップ設定を生成する
ように構成される。タップ・アダプタ96の動作を、以
下で詳細に説明する。
【0027】スライサ104が、等化器フィルタ72の
出力ポート88に結合されて、等化器フィルタ72の出
力ポート88から等化器出力を受け取る。さらに、スラ
イサ104は、スイッチ100に結合されて、それにス
ライサ出力を供給する。スライサ104は、複数の所定
の可能なデータ値のどれが実際の等化器出力に最も近い
かに関する判断に基づいて、スライサ出力を生成するよ
うに構成される。
【0028】タップ初期化コントローラ108が、タッ
プ・アダプタ96に結合されて、タップ・アダプタ96
から更新完了信号を受け取る(更新完了信号は、以下で
詳細に説明する)。さらに、タップ初期化コントローラ
108は、スイッチ68、スイッチ76、スイッチ9
2、およびスイッチ100に結合されて(破線によって
示される)、これらのスイッチの動作を選択的に制御す
る。タップ初期化コントローラ108は、以下で詳細に
説明するように(図5参照)、本発明に種々の動作モー
ドの間で切り換えさせるように構成される。
【0029】動作中に、適応等化器36が、図3、図
4、および図5に関して以下で説明する方法およびモー
ドを実行する。
【0030】図3を参照すると、本発明による適応アル
ゴリズムに関する、タップ・シード(tap see
d)を生成する方法200の流れ図が示されている。一
般に、方法200の以下の説明では、適応等化器36
(図1および図2)による実行を前提とする。従って、
方法200の説明で、周波数領域動作が前提になること
を理解されたい。しかし、方法200が、必ずしも適応
等化器36に制限されず、従って、方法200を、適当
な代替のハードウェア、ソフトウェア、またはその組合
せによっても実行できることに留意されたい。
【0031】ステップ210で、チャネル推定器50
が、トレーニング・シンボル抽出器32からトレーニン
グ・シンボルを受け取る。
【0032】ステップ220で、チャネル推定器50
が、チャネル推定値を生成する。一般に、チャネル推定
器50は、受け取ったトレーニング・シンボルに所定の
量を掛けることによってチャネル推定値を生成する。所
定の量は、所定の基準トレーニング・シンボルの逆数を
表す。この目的のために、ステップ220で、チャネル
推定器50は、基準トレーニング・シンボル・ストレー
ジ58から所定の量を検索することができ、あるいは、
受け取ったトレーニング・シーケンスにすべて1(1)
または負の1(−1)が含まれる場合(例えば、HIP
ERLAN/2に合致するOFDM伝送)には、チャネ
ル推定器50は、受け取ったトレーニング・シンボルの
符号を単純に反転することによってチャネル推定値を生
成することができる。
【0033】ステップ230で、シード・ジェネレータ
54が、チャネル推定値の大きさの自乗を生成する。一
般に、シード・ジェネレータ54は、チャネル推定値の
実数部にチャネル推定値の実数部を掛け、その結果に、
チャネル推定値の虚数部にチャネル推定値の虚数部を掛
けたものを加算することによって、チャネル推定値の大
きさの自乗を生成する。すなわち、
【数1】 である。ここで、m2は、チャネル推定値の大きさの自
乗、cは、チャネル推定値の実数部、dは、チャネル推
定値の虚数部である。
【0034】ステップ240で、シード・ジェネレータ
54が、チャネル推定値の大きさの自乗を2のべきに量
子化することによって、チャネル推定値の量子化された
大きさの自乗を生成する。
【0035】ステップ250で、シード・ジェネレータ
54が、チャネル推定値の虚数部の符号を反転すること
によって、チャネル推定値の複素共役を生成する。
【0036】ステップ260で、シード・ジェネレータ
54が、チャネル推定値の複素共役をチャネル推定値の
量子化された大きさの自乗で割ったものの実質的な同値
(practical equivalent)を作る
のに必要なだけチャネル推定値の複素共役のビットを右
シフトすることによって、タップ・シードを生成する。
例えば、チャネル推定値の量子化された大きさの自乗
が、10進数の4(または2進数の00000100)
である時に、シード・ジェネレータ54は、チャネル推
定値の複素共役の実数部および虚数部のビットを2位置
だけ右にシフトし、チャネル推定値の量子化された大き
さの自乗が、10進数の8(または2進数の00001
000)である時に、シード・ジェネレータ54は、チ
ャネル推定値の複素共役の実数部および虚数部のビット
を3位置だけ右にシフトする。ここで、複素数c+jd
が、
【数2】 なので、タップ・シードがチャネル応答の逆数の近似で
あることに留意されたい。チャネル推定の大きさの自乗
または[(c×c)+(d×d)]が、上のステップ2
40で量子化されたので、タップ・シードが近似値にす
ぎないことを理解されたい。しかし、チャネル推定値の
2のべきに量子化された大きさの自乗を生成することに
よって、ステップ260での、ハードウェア除算回路お
よびルックアップ・テーブルを回避する右シフトがもた
らされることを理解されたい。何れにしても、シード・
ジェネレータ54が、スイッチ68にタップ・シードを
供給し、タップ初期化コントローラ108が、スイッチ
68を制御して、等化器タップ・ストレージ64に記憶
される変数(TempTap)にタップ・シード・デー
タをロードする(図5の「シードの生成」モードおよび
以下の対応する説明を参照されたい)。
【0037】図4を参照すると、本発明による適応アル
ゴリズムを動作させる方法300の流れ図が示されてい
る。一般に、方法300の以下の説明では、適応等化器
36(図1および図2)による実行を前提とする。従っ
て、方法300の説明で、周波数領域動作が前提になる
ことを理解されたい。しかし、方法300が、必ずしも
適応等化器36に制限されず、従って、方法300を、
適当な代替のハードウェア、ソフトウェア、またはその
組合せによって実行できることに留意されたい。
【0038】ステップ306で、タップ・アダプタ96
が、変数ITERATION COUNTERに0をセ
ットする。タップ・アダプタ96は、以下でさらに述べ
るように、ITERATION COUNTERを使用
して、ステップ310で生成された誤差の大きさが所定
の限界(limit)より小さい時を判定する。
【0039】ステップ310で、タップ・アダプタ96
が、次式に従って誤差を生成する。
【数3】 ここで、Eは、誤差であり、TempTapは、等化器
タップ・ストレージ64に記憶された(従って、等化器
フィルタ72の入力ポート80に供給される)新しい
(または最も最近の)タップ設定であり、は、上述の
ステップ220(図3)で生成されたチャネル推定値で
ある。タップ・アダプタ96が、タップ初期化コントロ
ーラ108の制御に従うスイッチ76を介して等化器タ
ップ・ストレージ64からTempTapデータを得る
(図5の「タップ更新」モードおよび以下の対応する説
明を参照されたい)ことを理解されたい。さらに、理想
的には、等化器タップ設定が、チャネル応答の正確な逆
数であり、この2つの値の積が1になるはずなので、こ
の形での誤差の生成が意味を持つことを理解されたい。
【0040】ステップ320で、タップ・アダプタ96
が、次式に従って等化器タップ・ストレージ64内のT
empTapを更新する。
【数4】 ここで、TempTapoldは、前に生成されたTem
pTapデータであり、stepsizeは、最小自乗
平均ステップサイズ値である。ステップサイズを決定す
るのに適する方法は、周知である。
【0041】ステップ326で、タップ・アダプタ96
が、ITERATION COUNTERを増分する。
従って、ITERATION COUNTERは、方法
300の現在の実行中にタップ・アダプタ96がTem
pTapを更新した回数を示す。
【0042】ステップ330で、タップ・アダプタ96
が、ステップ310で生成された誤差の大きさが所定の
限界(値)より小さいかどうかを判定する。タップ・ア
ダプタ96が、ITERATION COUNTERが
反復の所定の回数を示すかどうかを単純に判定すること
によってこれを行うことが好ましい。ここで、所定の回
数は、誤差の望ましい最小化を保証するのに必要な回数
である。この技法によって、方法300の実行のそれぞ
れについて、一貫性のある反復の回数がもたらされる。
反復の所定の回数は、誤差集束計算、テスト・トライア
ル、またはその組合せに基づくものとすることができ
る。この数を判定するのに適する方法は、周知である。
代替案では、タップ・アダプタ96が、誤差の大きさを
所定の限界(値)と直接に比較することができ、この場
合に、ステップ306(ITERATION COUN
TERのリセット)およびステップ326(ITERA
TION COUNTERの増分)を省略できることを
理解されたい。どの場合でも、タップ・アダプタ96
が、誤差の大きさが所定の限界より小さいと判定する場
合には、ステップ340で、タップ・アダプタ96が、
タップ初期化コントローラ108に知らせ、タップ初期
化コントローラ108は、適応等化器36を、「データ
追跡」モードに切り替えさせる(図5の「データ追跡」
モードおよび以下の対応する説明を参照されたい)。そ
うでない場合には、タップ・アダプタ96が、ステップ
310、ステップ320、ステップ326、およびステ
ップ330を繰り返す。
【0043】前述の説明から、本明細書に記載の実施形
態が、全般的に、タップ・シードから開始され、より正
確な(所望の)初期等化器タップ設定を再帰的に生成す
る、最小自乗平均(LMS:Least‐Mean‐S
quares)手法に従うことを理解されたい。さら
に、誤差が0に近づくにつれて、TempTapとチャ
ネル推定値の積が1に近づき、従って、TempTap
が理想的にチャネル推定値の逆数になるので、所望のタ
ップ設定が、チャネル推定値の理想的な逆数に基づくこ
とを理解されたい。しかし、代替実施形態では、最小自
乗平均(LMS)と組み合わせてまたはその代わりに、
他の適当な適応技法を使用することができることに留意
されたい。
【0044】図5を参照すると、図2の適応等化器36
の種々の動作モードの図が示されている。「シード生
成」モードでは、タップ初期化コントローラ108が、
スイッチ68、スイッチ76、スイッチ92、およびス
イッチ100を、図2に示された状態にする。すなわ
ち、シード生成モードでは、スイッチ68が、シード・
ジェネレータ54を等化器タップ・ストレージ64に結
合し、スイッチ76が、等化器フィルタ72の入力ポー
ト80をタップ・アダプタ96に結合し、スイッチ92
が、チャネル推定器50を等化器フィルタ72の入力ポ
ート84に結合し、スイッチ100が、1をタップ・ア
ダプタ96に結合する。さらに、シード生成モードで
は、適応等化器36が、先に述べたタップ・シードを生
成する(方法200、図3)。シード生成モードの後
(すなわち、タップ・シードが等化器タップ・ストレー
ジ64にロードされた後)に、タップ初期化コントロー
ラ108が、「タップ更新」モードを開始する。
【0045】タップ更新モードでは、タップ初期化コン
トローラ108が、スイッチ68を、図2に示されたも
のと別の状態にし、これによって、等化器タップ・スト
レージ64からシード・ジェネレータ54を結合解除
し、タップ・アダプタ96が、スイッチ68を介して等
化器タップ・ストレージ64に結合される。タップ更新
モード中には、タップ初期化コントローラ108が、ス
イッチ76、スイッチ92、およびスイッチ100を、
図2に示された状態に維持する。さらに、タップ更新モ
ードでは、適応等化器36が、先に述べた適応アルゴリ
ズムを実行する(方法300、図4)。タップ更新モー
ドの後に(すなわち、誤差が限界未満になった時に)、
タップ初期化コントローラ108が、「データ追跡」モ
ードを開始する。
【0046】データ追跡モードでは、タップ初期化コン
トローラ108が、スイッチ68を図2に示されたもの
と別の状態に維持し、タップ初期化コントローラ108
が、スイッチ76、スイッチ92、およびスイッチ10
0を、図2に示されたものと別の状態にする。すなわ
ち、スイッチ68が、タップ・アダプタ96を等化器タ
ップ・ストレージ64に結合し、スイッチ76が、等化
器フィルタ72の入力ポート84をタップ・アダプタ9
6に結合し、スイッチ92が、受信したデータ・シンボ
ルを等化器フィルタ72の入力ポート84に結合し、ス
イッチ100が、スライサ104をタップ・アダプタ9
6に結合する。さらに、データ追跡モード中に、適応等
化器36が、受信したデータ・シンボルおよび最小自乗
平均(LMS)(または他の適当な技法)に基づいて等
化器タップ・ストレージ64(等化器フィルタ72の入
力ポート80に結合される)内のデータを適応させるこ
とを理解されたい。
【0047】従って、本発明の原理によれば、OFDM
受信器が、適応アルゴリズムに基づいて初期等化器タッ
プ設定を生成する。
【0048】好ましい実施形態に関して本発明を説明し
てきたが、請求項によって定義される本発明の趣旨およ
び範囲から逸脱せずに、実施形態において種々の変更を
行えることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるOFDM受信器のブロック図であ
る。
【図2】図1の適応等化器のブロック図である。
【図3】本発明による適応アルゴリズムに関する、タッ
プ・シードを生成する方法の流れ図である。
【図4】本発明による適応アルゴリズムを動作させる方
法の流れ図である。
【図5】図2の適応等化器の種々の動作モードを示す図
である。
【符号の説明】
24 サンプラ 28 FFTプロセッサ 32 トレーニング・シンボル抽出器 36 適応等化器 40 ダウンストリーム・プロセッサ 50 チャネル推定器 54 シード・ジェネレータ 58 基準トレーニング・シンボル・ストレージ 64 等化器タップ・ストレージ 68 スイッチ 72 等化器フィルタ 76 スイッチ 80 第1入力ポート 84 第2入力ポート 88 出力ポート 92 スイッチ 96 タップ・アダプタ 100 スイッチ 104 スライサ 108 タップ初期化コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マキシム ビー ベロトサーコフスキー アメリカ合衆国 インデイアナ州 インデ イアナポリス アインツリー・ドライブ 9307 (72)発明者 ルイス ロバート リトウイン ジユニア アメリカ合衆国 ニユージヤージ州 プレ インズボロ クエイル・リツジ・ドライブ 34−14 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD19 DD23 DD33 DD34

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交周波数分割多重(OFDM)受信器
    の等化器を初期化する方法であって、 少なくとも部分的にOFDM信号に基づいてチャネル推
    定値を生成するステップと、 前記チャネル推定値の近似逆数を生成するステップと、 適応アルゴリズムに基づいて所望の等化器タップ設定を
    生成するステップと を含み、前記適応アルゴリズムの初期等化器タップ設定
    が、前記チャネル推定値の前記近似逆数に対応し、前記
    所望の等化器タップ設定が、前記チャネル推定値の理想
    的な逆数に対応する方法。
  2. 【請求項2】 前記所望の等化器タップ設定を生成する
    前記ステップが、最小自乗平均(LMS)アルゴリズム
    に基づいて前記所望の等化器タップ設定を生成すること
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記チャネル推定値を生成する前記ステ
    ップが、無線ローカル・エリア・ネットワークを介して
    前記OFDM信号を受信することを含む、請求項2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記チャネル推定値を生成する前記ステ
    ップが、ポータブル・コンピュータおよびデスクトップ
    ・コンピュータの少なくとも1つに前記OFDM信号を
    受信することを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 直交周波数分割多重(OFDM)受信器
    の等化器を初期化する方法であって、 受信したOFDMトレーニング・シンボルおよび第1量
    に基づいてチャネル推定値を生成するステップと、 前記チャネル推定値の量子化された大きさの自乗に基づ
    いて第2量を生成するステップと、 前記チャネル推定値の複素共役および前記第2量に基づ
    いて等化器タップ設定を生成するステップと、 1と、既存の等化器タップ設定と前記チャネル推定値と
    の積の間の差に基づいて誤差を生成するステップと、 前記誤差および前記既存の等化器タップ設定に基づいて
    後続の等化器タップ設定を生成するステップと、 前記誤差が所定の限界内になるまで、前記誤差を生成す
    る前記ステップおよび前記後続の等化器タップ設定を生
    成する前記ステップを繰り返すステップとを含む方法。
  6. 【請求項6】 前記後続の等化器タップ設定を生成する
    前記ステップが、最小自乗平均(LMS)アルゴリズム
    に基づいて前記後続の等化器タップ設定を生成すること
    を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記チャネル推定値を生成する前記ステ
    ップが、無線ローカル・エリア・ネットワークを介して
    前記トレーニング・シンボルを受信することを含む、請
    求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記チャネル推定値を生成する前記ステ
    ップが、ポータブル・コンピュータおよびデスクトップ
    ・コンピュータの少なくとも1つに前記トレーニング・
    シンボルを受信することを含む、請求項5に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記チャネル推定値を生成する前記ステ
    ップが、 ストレージ・デバイスから基準トレーニング・シンボル
    の逆数を検索すること、 前記受信したトレーニング・シンボルと前記逆数の積に
    基づいて前記チャネル推定値を生成することを含む、請
    求項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記チャネル推定値を生成する前記ス
    テップが、前記受信したトレーニング・シンボルの符号
    を反転することを含む、請求項5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記チャネル推定値を生成する前記ス
    テップが、HIPERLAN/2伝送から前記トレーニ
    ング・シンボルを抽出することをさらに含む、請求項1
    0に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記第2量を生成する前記ステップ
    が、前記チャネル推定値の前記大きさの自乗を2のべき
    に量子化することを含む、請求項5に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第2量を生成する前記ステップ
    が、前記第2量をレジスタ内のビットとして表現するこ
    とを含み、前記等化器タップ設定を生成するステップ
    が、前記レジスタ内の前記ビットを右シフトすることを
    含む、請求項5に記載の方法。
  14. 【請求項14】 直交周波数分割多重(OFDM)受信
    器の等化動作を初期化する装置であって、 受信したOFDMトレーニング・シンボルおよび第1量
    に基づいてチャネル推定値を生成し、 前記チャネル推定値の量子化された大きさの自乗に基づ
    いて第2量を生成し、 前記チャネル推定値の複素共役および前記第2量に基づ
    いて等化器タップ設定を生成し、 1と、既存の等化器タップ設定と前記チャネル推定値の
    積との間の差に基づいて誤差を生成し、 前記誤差および前記既存の等化器タップ設定に基づいて
    後続の等化器タップ設定を生成し、 前記誤差が所定の限界内になるまで、繰り返して前記誤
    差および前記後続の等化器タップ設定を生成するように
    構成されたタップ初期化コントローラを含む装置。
  15. 【請求項15】 前記等化器タップ設定をそれから受け
    取るために前記タップ初期化コントローラに結合された
    等化器をさらに含む、請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記タップ初期化コントローラが、さ
    らに、最小自乗平均(LMS)アルゴリズムに基づいて
    前記後続の等化器タップ設定を生成するように構成され
    る、請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記タップ初期化コントローラが、ス
    トレージ・デバイスから基準トレーニング・シンボルの
    逆数を検索し、前記受信したトレーニング・シンボルと
    前記逆数との積に基づいて前記チャネル推定値を生成す
    るようにさらに構成される、請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記タップ初期化コントローラが、前
    記受信したトレーニング・シンボルの符号を反転するよ
    うにさらに構成される、請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記トレーニング・シンボルをそれに
    供給するために前記タップ初期化コントローラに結合さ
    れたOFDMトレーニング・シーケンス抽出器であっ
    て、前記トレーニング・シーケンス抽出器が、HIPE
    RLAN/2伝送から前記トレーニング・シンボルを抽
    出するように構成される、OFDMトレーニング・シー
    ケンス抽出器をさらに含む、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記タップ初期化コントローラが、前
    記チャネル推定値の前記大きさの自乗を2のべきに量子
    化するようにさらに構成される、請求項15に記載の装
    置。
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