JP2003131800A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2003131800A
JP2003131800A JP2001324978A JP2001324978A JP2003131800A JP 2003131800 A JP2003131800 A JP 2003131800A JP 2001324978 A JP2001324978 A JP 2001324978A JP 2001324978 A JP2001324978 A JP 2001324978A JP 2003131800 A JP2003131800 A JP 2003131800A
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movable electrode
slider
electrode
fixed
movable
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JP2001324978A
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Takashi Nakai
隆 中井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能であると共に、小さな操作力で
も、確実に水平方向、垂直方向の入力が可能な操作性の
良く、部品点数の少ない座標入力装置を提供すること。 【解決手段】 ケース内に固定された複数の固定電極
と、一部がケース内に固定された可動電極と、ケース内
に水平移動可能なスライダを設け、スライダを水平方向
に移動させることにより、可動電極の内周部または外周
部を変位させ、可動電極と固定電極との間の静電容量が
変化し、この静電容量の変化に対応してスライダの移動
を検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力装置に係わ
り、特に静電容量の変化を利用して入力可能な、例えば
パソコン、あるいは携帯電話に用いる座標入力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から静電容量の変化を利用した座標
入力装置が各種提案されている。このような従来提案さ
れている座標入力装置は、図8に示すように、最上部に
キートップ31が配設されている。
【0003】このキートップ31の下面側には係合凹部
31aが形成され、この係合凹部31aの中央部から押
圧部32が下方に突出形成されている。また、この押圧
部32の下方には凸状の先端部32aが形成されてい
る。キートップ31の下部には、スライダ33が配設さ
れている。このスライダ33は、中央部に挿通穴33a
が貫通形成され、下部外周部に円形で鍔状にフランジ部
33cが形成され、下部に凹部33dが形成されてい
る。
【0004】次に、筐体となる金属ケース34は、外形
が略矩形状に形成され、上部に上部壁34aを有してい
る。そして、金属ケース34内部において上部壁34a
の下部に所定の隙間を有して、円板状のブラケット35
が配設されている。また、スライダ33の下部に弾性部
材36が配設されている。この弾性部材36は、例えば
全体が導電性を有する導電性ゴム等で形成されている。
また、弾性部材36は、上部に連結突部36aが形成さ
れ、連結突部36aには、嵌合穴36bが貫通形成され
ている。さらに、弾性部材36には、外周方向に延出す
る腕部36cが形成され、この腕部36cの下面に円形
状に凹ませて可動電極36dが形成され、この可動電極
36dより外側の外周側に厚肉部36eが腕部36cよ
り厚肉に形成されている。そして、弾性部材36には、
嵌合穴36bの下部中央に、嵌合穴36bより直径寸法
が大きなスイッチ収納部36fが形成されている。
【0005】このスイッチ収納部36fには、ステンレ
ス板等でドーム状に形成された金属接点37が収納され
てガイドされている。また、前記弾性部材36は、回路
基板38に載置されており、この回路基板38には、可
動電極36dと対向する部分に、円周方向に4等分に分
割された電極(図示せず)からなる固定電極が形成さ
れ、可動電極36dと固定電極との間に、所定寸法のギ
ャップが形成されている。
【0006】この座標入力装置は、キートップ31の係
合凹部31aに、スライダ33が係合して抜け止めされ
ている。前記スライダ33の挿通穴33aには、キート
ップ31の押圧部32が挿通して上下動可能となってい
る。また、スライダ33のフランジ部33cが、金属ケ
ース34の上部壁34aと、ブラケット35との間に遊
嵌されて、スライダ33が水平方向にスライド移動可能
になっている。また、スライダ33の凹部33dに、弾
性部材36の連結突部36aが圧入嵌合されて、スライ
ダ33と弾性部材36とが連結されている。さらに、弾
性部材36の嵌合穴36bには、キートップ31の押圧
部32が挿通されて上下動自在になっている。そして、
弾性部材36の厚肉部36eは、上面がブラケット35
に、下面が回路基板38に圧接狭持されて、動きが規制
されている。
【0007】以上のように、前記弾性部材36は、キー
トップ31を水平方向に操作すると、スライダ33を介
して腕部36cが弾性変形し、腕部36c下面の可動電
極36dが変形するようになっている。そして、キート
ップ31の水平方向の操作で、可動電極36dが弾性変
形すると、固定電極との間の所定のギャップが変化し
て、静電容量が可変するようになっている。
【0008】また、前記キートップ31の押圧部32
は、スライダ33の挿通孔33a、及び弾性部材36の
嵌合孔36bに嵌合して、下方の先端部32aがスイッ
チ収納部36fに位置するようになっている。そして、
キートップ31は、押圧部32の先端部32aが、金属
接点37のドーム状の頂部に当接して、上方に弾性付勢
されている。また、スイッチ収納部36fに位置させた
金属接点37と対向する位置の回路基板38には、中央
固定接点(図示せず)と、この中央固定接点と絶縁され
た外周側に円環状の周辺固定接点(図示せず)とからな
るスイッチ回路が形成されている。そして、周辺固定接
点に金属接点37の外周部が当接して電気的に接続さ
れ、金属接点37のドーム状の頂部は中央固定接点から
離間した状態になっている。
【0009】このような従来提案されている座標入力装
置の操作は、キートップ31を垂直方向に押圧すると、
押圧部32が下方に移動して先端部32aが金属接点3
7の頂部を押圧する。すると、金属接点37が弾性変形
して、ドーム状の頂部が中央固定接点に当接し、スイッ
チ回路の接点の切り換えを行うことができる。
【0010】また、キートップ31に、例えば図示右側
から図示左方向に水平方向の荷重を加えると、図示右側
の可動電極36dが、回路基板38の固定電極から離れ
る方向に弾性変形して、固定電極との間のギャップが大
きくなり静電容量がマイナス側に変化する。また、図示
左側の可動電極36dは、回路基板38の固定電極に近
づく方向に弾性変形して、固定電極との間のギャップが
小さくなり、静電容量がプラス側に変化する。この静電
容量の変化を図示しない制御部が検出すると、水平方向
の入力がされたことを検知して、例えば携帯電話等のデ
ィスプレー上のカーソルを所望の位置に移動させること
ができるようになっている。また、キートップ31を垂
直方向に押圧操作して、スイッチ回路の接点の切り換え
を行うことにより、例えばカーソルが位置する部分のメ
ッセージ等を開くことができるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来提案されている座標入力装置は、キートップ31
に加えられた水平方向の荷重を、スライダ33を介し
て、弾性部材36の腕部36cを変形させることによっ
て、腕部36cの下面の可動電極36dを変形させ、可
動電極36dと固定電極との間の静電容量を変化させる
ようにしていたので、小型化により弾性部材36の腕部
36cの長さが短くなると、水平方向の荷重が小さい場
合には、弾性部材36の可動電極36dを確実に変形さ
せることができず、変化する静電容量の値が小さくて、
水平方向に入力されたことを検知できないおそれがあ
り、正確性に欠け操作性が悪かった。このため、小さな
水平荷重でも可動電極36dが容易に変形するように、
弾性部材36の腕部36cの長さを長くする必要があっ
た。したがって、座標入力装置自体の形状も大きくする
必要があり、このような座標入力装置は、携帯電話等に
使用するために小型化が望まれていたにもかかわらず小
型化が実現しなかった。また、腕部36cの長さを長く
することにより、スライダ33を大きく移動させる必要
があり、操作性が悪かった。
【0012】本発明は、前述したような問題点に鑑みて
なされたもので、小型化が可能であると共に、小さな操
作力でも、確実に水平方向、垂直方向の入力が可能な操
作性が良い座標入力装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の座標入力装置は、空洞
部を有するケースと、ケースの底面に固定された複数の
固定電極と、ケース内で水平方向に移動可能な操作軸に
設けたスライダと、ケース内に前記固定電極と間隔を持
って形成した金属板からなる可動電極とを備え、前記操
作軸で前記スライダを移動させることにより前記可動電
極を撓ませ、前記可動電極と前記固定電極との間の静電
容量の変化に対応して、前記スライダの移動を検出する
構成とした。
【0014】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記可動電極に中空部を設け、前記可動
電極の外周部をケース内に固定し、前記可動電極の内周
部と前記固定電極との間隔に前記スライダを介在させ、
前記スライダの移動により前記可動電極の内周部を変位
させる構成とした。
【0015】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記可動電極は、前記中空部から放射状
に溝を複数設けて複数の弾性片を形成し、前記スライダ
の移動により前記弾性片を変位させる構成とした。
【0016】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記スライダは、外周側に傾斜し、前記
スライダの移動により前記可動電極の内周部を持ち上げ
て変位させる構成とした。
【0017】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、前記可動電極の中央部を前記ケース内に
弾性体で支持し、前記スライダの移動により前記可動電
極の外周部を変位させる構成とした。
【0018】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として、前記可動電極上に表面が内側に傾斜した
プレートを固定し、前記スライダを前記プレート上に載
置し、前記スライダの移動により前記プレートを押し下
げ、前記可動電極を変位させる構成とした。
【0019】また、前記課題を解決するための第7の解
決手段として、前記スライダは、中心孔を備え、この中
心孔に前記操作軸を挿通し、操作軸は軸方向に移動可能
とし、操作軸に対向したケースの底面に一対の固定接点
を設け、この固定接点の一方と導通するように可動接点
を載置し、前記操作軸を前記軸方向に押圧操作すること
により、前記可動接点を介して一対の前記接点が導通す
る構成とした。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の座標入力装置を図
1〜図7に基づいて説明する。まず、図1は本発明の第
1の実施の形態に関する座標入力装置の要部断面図であ
り、図2は本発明の第1の実施の形態に関する座標入力
装置の操作を説明する断面図であり、図3は本発明の第
1の実施の形態に関する座標入力装置の下ケースの平面
図であり、図4は本発明の第1の実施の形態に関する座
標入力装置の可動電極の平面図であり、図5は第2の実
施の形態に関する座標入力装置の分解斜視図であり、図
6は本発明の第2の実施の形態に関する座標入力装置の
要部断面図であり、図7は本発明の第2の実施の形態に
関する座標入力装置の操作を説明する要部断面図であ
る。
【0021】まず、本発明の第1の実施の形態の座標入
力装置は、図1〜4に示すように、外形が略矩形状の筐
体1からなり、この筺体1は上部の上ケース2と、この
上ケース2と対向する下方に樹脂材料等からなる下ケー
ス3とで構成されている。前記上ケース2は、中央部に
操作穴2aが形成されている。また、下ケース3は、外
周部に側壁3aが形成されて、内部に所定深さの空洞部
3bが形成されている。この空洞部3bは、周囲の側壁
3aと底部に形成した底壁3eとで囲まれて構成されて
いる。また、下ケース3の底壁3eは、所定深さに形成
され複数の固定電極4が印刷等により下ケース3に固定
されている。
【0022】前記固定電極4は、図3に示すように、円
周方向に分割して設けられた扇状の第1〜第4電極4a
〜4dから構成されている。そして、それぞれの第1〜
第4電極4a〜4dに回路パターン(図示せず)が接続
されている。
【0023】また、空洞部3bを構成する下ケース3の
底壁3eには、中央部に固定接点5aと、この中央固定
接点5aを囲むように周囲に周辺固定接点5bとがイン
サート成形等により形成されている。この中央固定接点
5aと周辺固定接点5bとで、一対の固定接点となり、
スイッチ回路5を構成している。また、周辺固定接点5
b上には、金属板をドーム状に形成した可動接点6が配
設されている。この可動接点6は、外周部が周辺固定接
点5bに当接して導通しており、初期状態においては、
ドーム状の頂部が中央固定接点5aから離間している。
【0024】また、固定電極4と間隔を持って、例えば
リン青銅やステンレスなどの金属からなる薄板の可動電
極7が配設されている。この可動電極7は、外周部を下
ケース3の側壁3aに固定されている。また、可動電極
7は、図4に示すように、中空部7aを設けた円形状に
形成され、中空部7aから放射状に溝を複数設けて内周
部に複数の弾性片7bを形成している。この弾性片7
は、図1に示すように、先端部が上方に折れ曲がってい
る。また、可動電極7の内周部は、上下に撓み、内周部
を上下に撓ませると、それぞれの固定電極4a〜4dと
可動電極7との距離が変化して、可動電極7とそれぞれ
の固定電極4a〜4dとの間の静電容量が変化するよう
になっている。
【0025】また、上ケース2の操作穴2aには、操作
軸8が挿通されて水平方向に移動可能となっている。こ
の操作軸8は、中空状のスライダ9と、このスライダ9
の中空部内に嵌合して、軸方向に移動可能なアクチュエ
ータ8aとで構成されている。
【0026】このアクチュエータ8aは、中空部内を上
下動したときに、上方向に抜け止めするための鍔部8b
が形成され、この鍔部8bの中央部から下方に突出する
突部8cが、下方の可動接点6の頂部に当接するように
なっている。この状態でアクチュエータ8aを下方に押
圧すると、可動接点6が弾性変形し、ドーム状の頂部が
中央固定接点5aに当接して、中央固定接点5aと周辺
固定接点5bとが可動接点6を介して導通するようにな
っている。
【0027】スライダ9は、固定電極4と可動電極7の
弾性片7bとの間に位置する腕部9aと、可動電極7の
中空部7aより上方に突出している軸ガイド部(中心
孔)9bとが形成されている。そして、スライダ9の腕
部9aは、表面が外周側に傾斜して可動電極7の弾性片
7bに下方から当接している。
【0028】このような第1の実施の形態の座標入力装
置の操作を、図1、2に基づいて説明すると、操作軸8
に水平方向、または垂直方向に荷重を加える前の初期状
態においては、スライダ9の腕部9aが外側に向かって
傾斜しているので、可動電極7の複数の弾性片7bの付
勢力により、スライダ9、及び操作軸8は、空洞部3b
の中央部に位置した中立状態にある。この初期状態にお
ける、可動電極7とそれぞれの固定電極4a〜4dとの
間の、それぞれの静電容量値は、図示を省略した制御手
段に自動的に読み取りされている。
【0029】そして、中立状態の操作軸8に、例えば図
2に示すように、左側から右方向に水平荷重を加える
と、スライダ9は図示右方向にスライド移動する。する
と、スライダ9の腕部9aは、外側に向かって傾斜して
いるので、図示右側の可動電極7の弾性片7bは、スラ
イダ9の腕部9aに当接して上方に持ち上げられて、図
示左側の可動電極7の弾性片7bは、自身の弾性力によ
り下方に降下する。そして、可動電極7の弾性片7bと
固定電極4の図3に示す右側の第2電極4bとの間の距
離が広がり、この距離の増加に対応して、可動電極7と
第2電極4bとの間の静電容量が初期値よりマイナス側
に変化する。同時に、可動電極7の弾性片7bと固定電
極4の図3に示す左側の第4電極4dとの間の距離が近
づき、可動電極7と第4電極4dとの間の静電容量が初
期値よりプラス側に変化する。このような、静電容量の
変化を制御手段(図示せず)が検出することにより、図
3に示す左右の水平方向の入力を行うことができるよう
になっている。同様に、可動電極7と第1電極4a、ま
たは、可動電極7と第3電極4cとの間の静電容量の変
化を検出することにより図3に示す前後の入力も行うこ
とができるようになっている。
【0030】また、操作軸8のアクチュエータ8aを垂
直方向の下方に軽く押圧すると、アクチュエータ8aの
突部8cが可動接点6の頂部を押圧する。すると、可動
接点6が略平坦状に弾性変形することにより、中央固定
接点5aに可動接点6の頂部が当接し、可動接点6を介
して中央固定接点5aと周辺固定接点5bとが導通し
て、スイッチ回路の接点の切り換えが行われる。このス
イッチ回路の接点が切り換えられることによって、例え
ばディスプレー上のカーソルが位置する部分のメッセー
ジ等を開くことができる。そして、操作軸8に加えてい
た水平方向、あるいは垂直方向の荷重を解除すると、ア
クチュエータ8aは、可動接点6の弾性力によって上方
に移動し、また、スライダ9、及び操作軸8は、可動電
極7の弾性片7bの付勢力によって、スライダ9の腕部
9aを介して初期状態の中立状態に自動復帰するように
なっている。
【0031】このような第1の実施の形態の座標入力装
置は、操作軸8に加える水平方向の荷重が小さくても、
容易に可動電極7の内周部の弾性片7bを変位させるこ
とができ、可動電極7と固定電極4a〜4dとの間の静
電容量の変化を大きくすることができる。また、操作軸
8に加える垂直方向の荷重が小さくても、スイッチ回路
の接点の切り換えができ、垂直方向の入力が可能とな
る。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態の座標入
力装置は、図5〜図7に示すように、外形が略矩形状の
筺体(ケース)10が配設され、この筺体10は最上部
に導電性部材からなる上ケース11と、この上ケース1
1と対向する下方に樹脂材料からなる絶縁性の下ケース
12が配設されている。前記上ケース11は、平坦状で
外形が矩形状の上壁11aを有し、この電極壁11aの
中央部には、上方に突出してガイド部11bが形成さ
れ、このガイド部11bの中央に、円形の操作穴11c
が貫通形成されている。また、上ケース11の、4つの
コーナ部には、カシメ穴11dが貫通形成され、互いに
対向する図示左右のコーナ部からは、一対のカシメ脚1
1eが下方に延出形成されている。
【0033】また、下ケース12は、周囲が側壁12a
で囲まれた円形状の空洞部12bが、所定深さで形成さ
れている。即ち、上ケース11と下ケース12との間に
円形状の空洞部12bが形成されている。また、下ケー
ス12のそれぞれのコーナ部の側壁12aには、上ケー
ス11のカシメ穴11dが嵌合可能なカシメ突起12c
が所定高さで形成されている。また、空洞部12bを構
成する底壁12dの中央部には、スイッチ収納部12e
が所定深さで形成されている。
【0034】また、円形状の空洞部12bの底壁12d
は、所定の深さで、円周方向に、例えば4等分に分割し
て設けた第1電極〜第4電極13a〜13dからなる固
定電極13が形成されている。この固定電極13は、扇
状に形成した導電性の金属板からなり、下ケース12に
インサート成形等で一体化され固定されている。そし
て、それぞれの電極13a〜13dにはリード部13e
が接続されて、このリード部13eが側壁12aから外
部に導出されている。前記スイッチ収納部12eの底面
12fには、金属板からなる円形状の中央固定接点14
aと、この固定接点14aの外側に、例えば馬蹄形状の
周辺固定接点14bとからなるスイッチ回路14が、下
ケース12にインサート成形等で一体形成されている。
【0035】また、固定電極13の上方に絶縁シート2
1を介して、例えばリン青銅やステンレスなどの金属か
らなる薄板の可動電極15が設置されている。この可動
電極15は、平坦状で外形が円形に形成された電極部1
5aと、この電極部15aの中央部に支持穴15bとが
形成され、外観がドーナッツ状になっていて、この電極
部15aには、固定用の孔部15cが複数形成されてい
る。この可動電極15の上面には、樹脂製のプレート1
6が載置されている。プレート16は、外形が円板状
で、中空部16aと下部に複数の足部16bとが設けら
れ、表面が内側に向かって傾斜している。また、プレー
ト16は、外形が可動電極15よりも小さく、中空部1
6aは、可動電極15の支持孔15bより大きく形成さ
れている。そして、プレート16の足部16bは、可動
電極15の孔部15cに挿通し、熱溶着などにより可動
電極15に固定されている。そして、可動電極15の支
持穴15bは、円管状の弾性体である導電ゴム17の支
持溝17aに圧入挿着され、この導電ゴム17は、下ケ
ース12の底壁12dに載置されている。
【0036】また、プレート16の上面には、外形が略
円板状のスライダ18が載置されている。このスライダ
18には、中心部に軸ガイド部(中心孔)18aが設け
られており、この軸ガイド部18aには、操作軸19が
挿通されている。この操作軸19は、図5に示すよう
に、上方に突出する円柱状の操作部19aと、この操作
部19a下部に円形状の鍔部19bが形成されている。
また、この鍔部19bの下部中央から下方に突出する接
点押圧部19cが形成されて、操作軸19の外観がコマ
状になっている。そして、操作部19aをスライダ18
の軸ガイド部18aから上方へ挿通すると、鍔部19b
がスライダ18の内面に当接して、上方への抜け止めと
なっている。
【0037】また、操作軸19を軸方向に押圧すると、
鍔部19bが軸ガイド部18aの内面から離間すると共
に、接点押圧部19cが導電ゴム17内を上下動可能に
なっている。また、操作軸19の下部で、操作軸19に
対向した下ケース12のスイッチ収納部12eには、可
動接点20が収納されている。この可動接点20は、ス
テンレス等の板厚が0.05mmと非常に薄い金属板か
らなり、ドーム状に形成され、中央部が上方に膨らんで
頂部20aが形成されている。そして、スイッチ収納部
12eに収納した可動接点20は、頂部20aに操作軸
19の接点押圧部19cが当接し、その外周部20bが
スイッチ回路14の周辺固定接点14bに当接して導通
している。
【0038】このように構成された第2の実施の形態の
座標入力装置の操作を、図6、7に基づいて説明する
と、操作軸19に水平方向、垂直方向の荷重を加える前
の初期状態においては、スライダ18、及び操作軸19
は、可動電極15とプレート16との弾性力によって、
空洞部12bの中央部に位置して中立状態にある。この
初期状態における、それぞれの固定電極13a〜13d
と、可動電極15との間に形成される、それぞれの静電
容量値は、図示を省略した制御手段に自動的に読み取り
されている。
【0039】そして、中立状態の操作軸19に、例えば
図7に示すように、左側から右方向に水平荷重を加える
と、スライダ18が図示右方向にスライド移動して、図
示右側のプレート16が押し下げられる。また、図示左
側のプレート16は、自身の弾性力により所定の高さに
上昇する。すると、可動電極15の右側の外周部が下側
に移動し、固定電極13の図5に示す右側の第2電極1
3bと、可動電極15の電極部15aとの間の距離が減
少し、この距離の減少に対応して、可動電極15と第2
電極13bとの間の静電容量が初期値よりプラス側に変
化する。
【0040】同時に、固定電極13の図5に示す左側の
第4電極13dと、可動電極15の電極部15aとの間
の距離が増大し、この距離の増大に対応して、可動電極
15と第4電極13dとの間の静電容量が初期値よりマ
イナス側に変化する。このような、可動電極15と第2
電極13b、または可動電極15と第4電極13dとの
間の静電容量の変化を制御手段(図示せず)が検出し
て、例えば携帯電話(図示せず)等のディスプレー上の
カーソルを右方向の所望の位置に移動させることができ
るようになっている。同様に、可動電極15と第1電極
13a、または、可動電極15と第3電極13cとの間
の静電容量の変化を検出して、カーソルを上下方向の所
望の位置に移動させることができるようになっている。
【0041】また、カーソルをディスプレー上の所望の
位置に移動させた状態で、操作軸19を軸方向に軽く押
圧すると、操作軸19の接点押圧部19cが可動接点2
0の頂部20aを押圧する。そして、可動接点20が略
平坦状に弾性変形することにより、操作軸19を押圧す
る操作者の指にクリック感が伝達される。すると、中央
固定接点14aに可動接点20の頂部20aが当接し、
中央固定接点14aと周辺固定接点14bとが可動接点
20を介して導通し、スイッチ回路14の接点の切り換
えがされる。
【0042】前記スイッチ回路14の接点が切り換えら
れることにより、ディスプレー上のカーソルが位置する
部分のメッセージ等を開くことができる。また、操作軸
19に加えていた水平方向、あるいは垂直方向の荷重を
解除すると、操作軸19は可動接点20の弾性力によっ
て上方に移動すると共に、可動電極15とプレート16
との弾性力によって、スライダ18と操作軸19とは初
期状態の中立状態に自動復帰するようになっている。
【0043】本発明の第2の実施の形態では、可動電極
15の一方面と対向する下ケース12に固定電極13を
形成し、可動電極15の他方面と対向する上ケース11
を導電性部材で形成したもので説明したが、可動電極1
5の一方面と対向する下ケース12を導電性部材で形成
し、可動電極15の他方面と対向する上ケース11の固
定電極13を形成したものでも良い。即ち、可動電極1
5の一方面が対向する下ケース12、または上ケース1
1のいずれか一方に、円周方向に分割して設けた複数の
電極13a〜13dからなる固定電極13を形成し、可
動電極15の他方面と対向する上ケース11、または下
ケース12のいずれか他方を導電性部材で形成したもの
でも良い。
【0044】このような第2の実施の形態の座標入力装
置は、操作軸19に加える水平方向の荷重が小さくて
も、スライダ18の移動によりプレート16が押し下げ
られることにより、導電ゴム17に支持された金属から
なる薄板の可動電極15の外周部を変位させることがで
き、可動電極15と固定電極13a〜13dとの間の静
電容量の変化を大きくすることができる。また、操作軸
19に加える垂直方向の荷重が小さくても、スイッチ回
路の接点の切り換えができ、垂直方向の入力が可能とな
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の座標入力装
置は、スライダを移動させることにより、金属板からな
る可動電極を撓ませ、可動電極と固定電極との間の静電
容量が変化し、この静電容量の変化に対応してスライダ
の移動を検出するようにしたので、スライドを移動させ
る操作力が小さくても、容易に可動電極が撓み、可動電
極と固定電極との間の静電容量を高精度に変化させるこ
とが可能となり、したがって、操作性が良く、小型化が
可能である。
【0046】また、本発明の第1の実施の形態の座標入
力装置は、可動電極に中空部を設けるとともに外周部を
ケース内に固定し、スライダの移動により可動電極の内
周部を変位させるようにしたので、スライドを移動させ
る操作力が小さくても、確実に可動電極を変位させるこ
とができる。
【0047】また、可動電極の内周部に複数の弾性片を
形成し、スライダの移動により弾性片を変位させるよう
にしたので、スライド操作を滑らかにすることができ
る。
【0048】さらに、スライダは外周側を傾斜させ、ス
ライダの移動により可動電極の内周部を持ち上げて変位
させるようにしたので、スライダを中立点に自動復帰さ
せることができる。
【0049】また、本発明の第2の実施の形態の座標入
力装置は、可動電極の中央部をケース内に弾性体で支持
し、スライダの移動により可動電極の外周部を変位させ
るようにしたので、スライドを移動させる操作力が小さ
くても、確実に可動電極を変位させることができる。
【0050】また、可動電極上に表面が内側に傾斜した
プレートを固定し、スライダをプレート上に載置し、ス
ライダの移動によりプレートを押し下げ、可動電極を変
位させるようにしたので、スライダを中立点に自動復帰
させることができる。
【0051】また、スライダに中心孔を形成し、この中
心孔に軸方向に移動可能な操作軸を挿通し、操作軸に対
向したケースの底面に一対の固定接点を設け、この固定
接点の一方と導通するように可動接点を載置し、操作軸
を軸方向に押圧操作することにより、可動接点を介して
一対の前記接点が導通するようにしたので、小さな力で
垂直方向の入力ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関する座標入力装
置の要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に関する座標入力装
置の操作を説明する断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に関する座標入力装
置の下ケースの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に関する座標入力装
置の可動電極の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に関する座標入力装
置の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に関する座標入力装
置の要部断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に関する座標入力装
置の操作を説明する要部断面図である。
【図8】従来提案されている座標入力装置の要部断面図
である。
【符号の説明】
1、10 筐体(ケース) 2、11 上ケース 3、12 下ケース 4、13 固定電極 5、14 スイッチ回路(一対の固定接点) 6、20 可動接点 7、15 可動電極 8、19 操作軸 9、18 スライダ 9b、18a 軸ガイド部(中心孔) 16 プレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空洞部を有するケースと、ケースの底面
    に固定された複数の固定電極と、ケース内で水平方向に
    移動可能な操作軸に設けたスライダと、ケース内に前記
    固定電極と間隔を持って形成した金属板からなる可動電
    極とを備え、前記操作軸で前記スライダを移動させるこ
    とにより前記可動電極を撓ませ、前記可動電極と前記固
    定電極との間の静電容量の変化に対応して、前記スライ
    ダの移動を検出するようにしたことを特徴とする座標入
    力装置。
  2. 【請求項2】 前記可動電極に中空部を設け、前記可動
    電極の外周部をケース内に固定し、前記可動電極の内周
    部と前記固定電極との間隔に前記スライダを介在させ、
    前記スライダの移動により前記可動電極の内周部を変位
    させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の座標
    入力装置。
  3. 【請求項3】 前記可動電極は、前記中空部から放射状
    に溝を複数設けて複数の弾性片を形成し、前記スライダ
    の移動により前記弾性片を変位させるようにしたことを
    特徴とする請求項2記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記スライダは、外周側に傾斜し、前記
    スライダの移動により前記可動電極の内周部を持ち上げ
    て変位させるようにしたことを特徴とする請求項2また
    は3記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記可動電極の中央部を前記ケース内に
    弾性体で支持し、前記スライダの移動により前記可動電
    極の外周部を変位させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記可動電極上に表面が内側に傾斜した
    プレートを固定し、前記スライダを前記プレート上に載
    置し、前記スライダの移動により前記プレートを押し下
    げ、前記可動電極を変位させるようにしたことを特徴と
    する請求項5記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダは、中心孔を備え、この中
    心孔に前記操作軸を挿通し、操作軸は軸方向に移動可能
    とし、操作軸に対向したケースの底面に一対の固定接点
    を設け、この固定接点の一方と導通するように可動接点
    を載置し、前記操作軸を前記軸方向に押圧操作すること
    により、前記可動接点を介して一対の前記固定接点が導
    通するようにしたことを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載の座標入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1571539A1 (en) * 2004-03-01 2005-09-07 Nec Corporation Mobile terminal with erroneous operation eliminated
US7724244B2 (en) 2005-09-29 2010-05-25 Samsung Electronics Co., Ltd Slide-type input device, portable device having the input device and method and medium using the input device
WO2021210240A1 (ja) * 2020-04-16 2021-10-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 入力装置及び入力システム

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