JP2003131812A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2003131812A
JP2003131812A JP2001330588A JP2001330588A JP2003131812A JP 2003131812 A JP2003131812 A JP 2003131812A JP 2001330588 A JP2001330588 A JP 2001330588A JP 2001330588 A JP2001330588 A JP 2001330588A JP 2003131812 A JP2003131812 A JP 2003131812A
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electrode
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fixed electrode
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JP2001330588A
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Takashi Nakai
隆 中井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、X−Y方向の座標入力が可能な入
力部材を有し、この入力部材を操作可能な操作部材は、
水平方向、又は垂直方向、又は斜め方向等の操作が可能
な複数の種類を交換するようにして、汎用性のある座標
入力装置を提供すること。 【解決手段】 可動電極7を押圧操作可能な操作部材を
可動電極7上に配設し、固定電極2と可動電極7との間
に所定の隙間を形成し、操作部材を操作することにより
可動電極7が押圧されて、固定電極2と可動電極7との
間の静電容量が変化可能とし、操作部材は、この操作部
材に加える荷重の操作方向が異なる複数の種類を有し、
この複数の種類を交換可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力装置に係わ
り、特に静電容量の変化を利用して入力可能な、例えば
パソコン、あるいは携帯電話等に用いることができる座
標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から静電容量の変化を利用した座標
入力装置が各種提案されている。このような従来提案さ
れている座標入力装置は、図9に示すように、最上部に
キートップ31が配設されている。このキートップ31
は、下部中央から下方に突出して押圧部32が形成され
ている。
【0003】また、キートップ31の下面側には係合凹
部31aが形成され、この係合凹部31aの中央部から
押圧部32が下方に突出形成されている。また、キート
ップ31の係合凹部31aには、スライダー33が係合
して抜け止めされている。前記スライダー33の中央部
には、キートップ31の押圧部32が挿通して上下動可
能な挿通穴33aが貫通形成されている。
【0004】また、スライダー33の下部外周部は、円
形で鍔状のフランジ部33cが形成されている。そし
て、フランジ部33cが、金属ケース34の上部壁34
aと、この上部壁34aと所定の隙間を有して配設され
たブラケット35との間に遊嵌されて、スライダー33
が水平方向にスライド移動可能になっている。また、ス
ライダー33の下部に形成した凹部33dに、弾性部材
36の連結突部36aが圧入嵌合されて、スライダー3
3と弾性部材36とが連結されている。前記弾性部材3
6は、例えば全体が導電性を有する導電性ゴム等で形成
されている。
【0005】また、連結突部36aには、嵌合穴36b
が貫通形成されて、キートップ31の押圧部32が上下
動自在になっている。また、弾性部材36は、外周方向
に延出する腕部36cが形成され、この腕部36cの下
面には、円形状に凹ませて可動電極36dが形成されて
いる。また、可動電極36dより外側の外周側に、腕部
36cより厚肉の厚肉部36eを有し、この厚肉部36
eは、上面がブラケット35に、下面が後述する回路基
板38に圧接狭持されて、弾性部材36の厚肉部36e
の動きが規制されている。
【0006】前記弾性部材36は、キートップ31を水
平方向に操作すると、スライダー33を介して腕部36
cが弾性変形し、腕部36c下面の可動電極36dが変
形するようになっている。また、弾性部材36は、嵌合
穴36b下部中央に、嵌合穴36bより直径寸法が大き
なスイッチ収納部36fが形成されている。前記キート
ップ31の押圧部32は、スライダー33の挿通孔33
a、及び弾性部材36の嵌合孔36bに嵌合して、図示
下方の先端部32aがスイッチ収納部36fに位置する
ようになっている。
【0007】また、スイッチ収納部36fには、ステン
レス板等でドーム状に形成された金属接点37が収納さ
れてガイドされている。そして、キートップ31は、押
圧部32の先端部32aが、金属接点37のドーム状の
頂部に当接して、上方に弾性付勢されている。前記弾性
部材36は、回路基板38に載置されており、この回路
基板38には、可動電極36dと対向する部分に、円周
方向に4等分に分割された電極(図示せず)からなる固
定電極が形成されている。
【0008】そして、可動電極36dと固定電極との間
に、所定寸法のギャップが形成され、キートップ31の
水平方向の操作で、可動電極36dが弾性変形すると、
固定電極との間の静電容量が可変するようになってい
る。また、スイッチ収納部36fに位置させた金属接点
37と対向する位置の回路基板38には、中央固定接点
(図示せず)と、この中央固定接点と絶縁された外周側
に円環状の周辺固定接点(図示せず)とからなるスイッ
チ回路が形成されている。そして、周辺固定接点に金属
接点37の外周部が当接して電気的に接続され、金属接
点37のドーム状の頂部は中央固定接点から離間した状
態になっている。
【0009】このような従来提案されている座標入力装
置の操作は、キートップ31を垂直方向に押圧すると、
押圧部32が下方に移動して先端部32aが金属接点3
7の頂部を押圧する。すると、金属接点37が弾性変形
して、ドーム状の頂部が中央固定接点に当接し、スイッ
チ回路の接点の切り換えを行うことができる。また、キ
ートップ31に、例えば図示右側から図示左方向に水平
方向の荷重を加えると、図示右側の可動電極36dが、
回路基板38の固定接点から離れる方向に弾性変形し
て、固定電極との間のギャップが大きくなり静電容量が
マイナス側に変化する。
【0010】また、図示左側の可動電極36dは、回路
基板38の固定接点に近づく方向に弾性変形して、固定
電極との間のギャップが小さくなり、静電容量がプラス
側に変化する。この静電容量の変化を図示しない制御部
が検出すると、水平方向の入力がされたことを検知し
て、例えば携帯電話等のディスプレー上のカーソルを所
望の位置に移動させるような座標入力が可能になってい
る。また、キートップ31を垂直方向に押圧操作して、
スイッチ回路の接点の切り換えを行うことにより、例え
ばカーソルが位置する部分のメッセージ等を開くことが
できるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来提案されている座標入力装置は、可動電極36d
と固定電極との間の静電容量を変化せせるには、キート
ップ31を水平方向にだけしか移動させて操作できなか
った。そのために、従来提案されている座標入力装置
は、水平方向の操作とは異なる、例えば垂直方向の押圧
操作で座標入力することができず、汎用性がなかった。
【0012】本発明は、前述したような問題点に鑑みて
なされたもので、X−Y方向の座標入力が可能な入力部
材を有し、この入力部材を操作可能な操作部材は、水平
方向、又は垂直方向、又は斜め方向等の操作が可能な複
数の種類を交換するようにして、汎用性のある座標入力
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の座標入力装置は、底壁
を有する下ケースと、前記底壁に円周方向に分割して設
けた複数の電極からなる固定電極と、この固定電極と対
向する側に配設した可動電極とを備え、前記可動電極を
押圧操作可能な操作部材を前記可動電極上に配設して、
前記固定電極と前記可動電極との間に所定の隙間を形成
し、前記操作部材を操作することにより前記可動電極が
押圧されて、前記固定電極と前記可動電極との間の静電
容量が変化可能とし、前記操作部材は、この操作部材に
加える荷重の操作方向が異なる複数の種類を有し、この
複数の種類を交換可能にした構成とした。
【0014】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記操作部材は、少なくとも、前記可動
電極が前記固定電極に近づく方向と平行な垂直方向の操
作、又は前記垂直方向に対して斜め方向の操作、又は前
記垂直方向と直交する方向の水平方向の操作が可能な種
類からなる構成とした。
【0015】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記垂直方向の操作が可能な種類の前記
操作部材は、所定位置を前記垂直方向に押圧することに
より、この押圧された部分の前記可動電極が前記固定電
極側に近づいて、前記可動電極と前記固定電極との間の
前記静電容量が変化するようにした構成とした。
【0016】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記垂直方向に対して斜め方向の操作が
可能な種類の前記操作部材は、前記垂直方向と平行な上
方側に延出する操作部を有し、この操作部は、前記斜め
方向の傾倒荷重を加えて傾倒させることにより、前記傾
倒荷重を加えた側と反対側の前記可動電極が押圧されて
前記固定電極に近づいて、前記可動電極と前記固定電極
との間の前記静電容量が変化するような構成とした。
【0017】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、前記水平方向の操作が可能な種類の前記
操作部材は、前記操作部材を前記水平方向に所定量移動
させることにより、前記可動電極と前記固定電極との間
の前記静電容量が変化するような構成とした。
【0018】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として、前記操作部材は、前記水平方向に操作し
て移動させると弾性変形可能な弾性部材を有し、前記操
作部材に前記水平方向の荷重を加えて前記弾性部材を弾
性変形させることにより、前記水平方向の荷重を加えた
側と反対側の前記可動電極が押圧されて前記固定電極に
近づく構成とした。
【0019】また、前記課題を解決するための第7の解
決手段として、前記弾性部材は、前記可動電極を押圧可
能な押圧部を、前記弾性部材より硬質の別材料で形成し
て一体化した構成とした。
【0020】また、前記課題を解決するための第8の解
決手段として、前記可動接点に前記垂直方向に移動可能
な操作軸を配設し、前記固定電極の複数の前記電極に囲
まれた内周側にスイッチ回路を形成し、このスイッチ回
路の接点を切り換え可能な金属接点を前記スイッチ回路
上に配設し、前記操作軸を前記垂直方向に押圧操作する
ことにより、前記金属接点を介して前記スイッチ回路の
前記接点の切り換えを行うような構成とした。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の座標入力装置を図
1〜図6に基づいて説明する。まず、図1は本発明の座
標入力装置に係わる入力部材の斜視図であり、図2は本
発明に係わる入力部材の分解斜視図であり、図3は本発
明に係わる入力部材と操作部材との関係を説明する斜視
図であり、図4は本発明の第1の実施の形態に係わる操
作部材の要部断面図であり、図5は本発明の第2の実施
の形態に係わる操作部材の要部断面図であり、図6は本
発明の第3の実施の形態に係わる操作部材の要部断面図
である。
【0022】まず、本発明の座標入力装置の入力部材N
は、図1、図2に示すように、下方側には、外形が多角
形状で樹脂材料からなる下ケース1が配設されている。
この下ケース1は、表面に円形状で所定の深さの空洞部
1aが形成され、この空洞部1aは、底部に所定の厚さ
の底壁1bが形成されている。また、下ケース1の互い
に対向する2つの外壁には、外向きでフック状の係止部
1cがそれぞれ突出形成されているまた、底壁1bに
は、円周方向に、例えば4等分に分割して設けた第1電
極〜第4電極2a〜2dからなる固定電極2が形成され
ている。この固定電極2は、例えば扇状に形成した導電
性の金属板をそれぞれ絶縁分離した状態で、下ケース1
にインサート成形等で一体化されている。
【0023】また、底壁1bの略中央部には、スイッチ
回路3が形成されており、このスイッチ回路3は、中央
部に例えば中央固定接点3aと、この中央固定接点3a
の外側に、中央固定接点3aと絶縁分離された、例えば
馬蹄形状の周辺固定接点3bとが、それぞれ金属板等で
形成されて、インサート成形等で下ケース1に一体形成
されている。また、固定電極2上には、誘電体フィルム
等からなる絶縁フィルム4が配設されている。この絶縁
フィルム4の中央部には、後述する操作軸6が挿通可能
な貫通穴4aが設けられて、形状がドーナッツ状に形成
されている。
【0024】また、スイッチ回路3上には、中央部が上
方に膨らんで内部が空洞のドーム状をなす金属接点5が
配設されており、この金属接点5は、ステンレス等の板
厚が非常に薄い金属板からなっている。前記金属接点5
の上部には、金属接点5を押圧操作可能な金属棒等から
なる操作軸6が配設されている。前記操作軸6は、下方
側に外径寸法の大きな押圧部6aと、上方側に押圧部6
aより外径寸法が小さい円柱状の操作部6bとからなっ
ている。そして、スイッチ回路3上に配設した金属接点
5は、上方に膨らんだ中央部に操作軸6の押圧部6aが
当接すると共に、下方側の外周部がスイッチ回路3の周
辺固定接点3bに位置して、金属接点5と周辺固定接点
3bとが導通している。
【0025】また、固定電極2上に配設した絶縁フィル
ム4上の空洞部1a内には、上下動可能な可動電極7が
配設されている。この可動電極7は、図示上方に円盤状
の電極保持部材8と、この電極保持部材8の下面に位置
して電極保持部材8と一体化された導電性の金属板から
なる電極板9とからなっている。前記電極保持部材8
は、円盤状の上面側を所定寸法突出させて平坦状に形成
した操作面8aが設けられている。また、操作面8aの
中央部には、操作軸6の操作部6bが挿通可能な貫通穴
8bが形成されている。電極保持部材8は、円形状の外
周壁の四方に、所定の深さと幅の取付溝8cが形成され
るいる。また、前記外周壁寄りから上方に突出して外周
突部8dが形成され、この外周突部8dは、操作面8a
より若干低く形成されている。
【0026】また、電極保持部材8の下面側に取り付け
される電極板9は、電極保持部材8の取付溝8cにスナ
ップ係合可能な取付脚9aが四方に形成され、中央部に
操作軸6の押圧部6aが挿通可能な貫通穴9bが形成さ
れている。そして、電極板9の取付脚9aを電極保持部
材8の取付溝8cにスナップ係合させると、電極保持部
材8と電極板9とが一体化されて、可動電極7が構成さ
れている。また、電極板9は、操作軸6の外径寸法の大
きな押圧部6aが接するようになっている。
【0027】また、空洞部1a内に位置する可動電極7
の上部には、金属板からなる上ケース10が配設され、
この上ケース10は、平坦部10aと、この平坦部10
aの中央部に可動電極7の操作面8aが位置して挿通可
能な挿通穴10bが形成されている。また、平坦部10
aの図示左右が下方側に折り曲げられて、互いに対向す
る一対の取付脚10cが設けられている。また、取付脚
10cには、下ケース1の外壁に形成した係止部1cに
スナップ係止可能な係止穴10dが形成されている。
【0028】前述したような本発明に係わる入力部材N
の組立は、下ケース1の空洞部1a内に絶縁フィルム4
を位置させ、この絶縁フィルム4の貫通穴4aから露出
するスイッチ回路3上に金属接点5を位置させて載置す
る。次に、電極板9と電極保持部材8とを一体化させた
可動電極7の貫通穴8bに、操作軸6の操作部6bを挿
通した状態で、下ケース1の空洞部1a内に位置させる
と、操作軸6の押圧部6a下端が金属接点5のドーム状
の頂部に当接して、可動電極7が上方に弾性付勢され
る。そのために、可動電極7は、電極板9と固定電極2
との間に、絶縁フィルム4を介して、所定の隙間が形成
される。
【0029】また、金属接点5により上方に弾性付勢さ
れる可動電極7の上から、上ケース10をかぶせると、
平坦部10aが可動電極7の外周突部8dを下方に押圧
すると共に、取付脚10cの係止穴10dが係止部1c
にスナップ係止されて、本発明に係わる入力部材Nが組
み立てられている。このような入力部材Nは、図1に示
すように、可動電極7の操作面8aが、上ケース10の
平易端部10aと同一平面、又は若干挿通穴10bから
上方に突出すると共に、操作軸6の操作部6bの先端部
が、操作面8aから所定の高さ上方に突出する。
【0030】また、可動電極7の電極板9は、金属接点
5、及び操作軸6を介してスイッチ回路3の周辺固定接
点3bに導通しているので、スイッチ回路3及び固定電
極2に通電することにより、固定電極2のそれぞれの電
極2a〜2dと可動電極7との間に所定の値の静電容量
が形成される。そして、固定電極2と可動電極7との間
に形成される、それぞれの静電容量値は、図示を省略し
た制御手段に自動的に読み取りされるようになってい
る。
【0031】また、本発明に係わる入力部材Nの操作
は、可動電極7の操作面8aの、外周部寄りの所定位置
を押圧操作すると、可動電極7は、操作軸6を支点とし
て斜めに傾き、押圧した部分の可動電極7と固定電極2
との間の隙間が変化して、可動電極7と固定電極2との
間の静電容量が変化する。この静電容量の変化は、可動
電極7を押圧操作した所定位置が、図1に示す操作軸6
の図示右側だとすると、操作軸6の図示右側の固定電極
2と可動電極7との間の静電容量がプラス側に変化す
る。また、押圧位置と反対側の、操作軸6より図示左側
の固定電極2と可動電極7との間の静電容量はマイナス
側に変化する。このような静電容量の変化を制御手段が
検出して、携帯電話等のディスプレー上のカーソルを所
望のアイコン等の表示位置に移動させることができるよ
うになっている。
【0032】また、可動電極7から上方に突出する操作
軸6を、金属接点5の付勢力に抗して下方に押圧する
と、ドーム状の金属接点5が平坦状につぶれて、中央固
定接点3aと周辺固定接点3bとが導通して、スイッチ
回路3の接点の切り換えを行うことができる。このスイ
ッチ回路3の接点の切り換えを行うことにより、カーソ
ルが位置する部分のアイコン等を開くことができる。
【0033】前述のような本発明の係わる入力部材N
を、例えば携帯電話等の携帯機器に用いる場合は、図3
に示すように、携帯機器Kの下フレーム11には、入力
部材Nを半田付け等で取り付けたFPC(フレキシブル
基板)等からなる基板12を取り付ける。前記基板12
には、入力部材Nだけでなく、その他の電気部品であ
る、IC、コンデンサ、抵抗等(図示せず)が取り付け
られている。また、入力部材N等を取り付けた基板12
を載置した下フレーム11と対向する上方には、上フレ
ーム13がネジ(図示せず)等で取り付けられて配設さ
れている。
【0034】前記上フレーム13の貫通穴13aには、
後述する第1〜第3の実施の形態の操作部材14、1
7、20の複数の種類の内の一種類が取り付けられてい
る。そして、後述する異なる種類である第1、第2、第
3の実施の形態の操作部材14、17、20の内の一種
類を取り付けた上フレーム13、24は、入力部材Nを
取り付けた下フレーム11に対して交換可能になってい
る。
【0035】前記上フレーム13に取り付けた一種類の
操作部材が、第1の実施の形態の操作部材14の場合を
説明すると、第1の実施の形態の操作部材14は、可動
電極7が固定電極2に近づく方向と平行な矢印Bの垂直
方向の操作が可能であり、図3、図4に示すように、外
形が円形状で板状に形成された操作部14aを有し、こ
の操作部14aの外周部側に円弧状の操作突部14bが
形成されている。また、操作部14aの中央部には軸穴
14cが貫通形成され、この軸穴14cには、スイッチ
操作軸15が装着され、上方に抜け止めされた状態で上
下動可能になっている。
【0036】また、上フレーム13の下面側には、貫通
穴13aを覆う防水シート16が、接着剤等で取り付け
られている。そのために、操作部材14上から誤って水
滴等をこぼしても、この水滴が上フレーム13の内部に
侵入することがなく、基板12に取り付けた入力装置
N、及び電気部品等の防水を行って、品質の劣化を防ぐ
ことができる。前記防水シート16は、弾性のあるゴム
シート等からなり、入力部材Nの可動電極7を押圧操作
可能な凸部16aが形成されている。
【0037】そして、上フレーム13の貫通穴13aか
ら露出する防水シート16上に、スイッチ操作軸15を
装着した操作部14aを載置する。この時操作部14a
の外周面と、貫通穴13aの内面との間には、ほぼ均等
な隙間が設けられている。前記防水シート16上に載置
した操作部材14は、接着剤等で防水シート16に固着
されている。
【0038】そして、操作部材14の、例えば操作突部
14bを、矢印Bの垂直方向に押圧することにより、防
水シート16の凸部16aが可動電極7を押圧して、可
動電極7と固定電極2との間の静電容量が変化するよう
になっている。前記静電容量の変化は、操作軸6より図
示右側の、矢印Bの垂直方向に押圧した部分の可動電極
7が固定電極2に近づき、固定電極2と可動電極7との
間の静電容量は、プラス側に変化する。また、押圧部分
と反対側の、操作軸6より図示左側の固定電極2と可動
電極7との静電容量は、マイナス側に変化する。
【0039】このように本発明の座標入力装置は、プラ
ス側とマイナス側とに変化する静電容量の絶対値を合算
することにより、静電容量の変化幅を大きくすることが
でき、高精度な座標入力が可能になる。また、第1の実
施の形態の操作部材14は、スイッチ操作軸15を押圧
操作することにより、防水シート16を介して操作軸6
が押圧されて、金属接点5を介して内部のスイッチ回路
3の接点の切り換えを行うことができる。
【0040】また、本発明に係わる第2の実施の形態で
ある、矢印Bの垂直方向に対して矢印Cの斜め方向の操
作が可能な操作部材17は、図5に示すように、矢印B
の垂直方向と平行に上方側に延出する操作部17aを有
し、この操作部17aの中央部には軸穴17bが貫通形
成され、この軸穴17bにスイッチ操作軸18が挿入さ
れている。また、操作部材17の下面側には、ゴム等か
らなる防水シート19が接着剤等で接着されている。前
記防水シート19には、可動電極7を押圧操作可能な凸
部19aが形成されている。
【0041】前記操作部17aに矢印Cの斜め方向の傾
倒荷重を加えて、操作部17aを図示左方向に傾倒させ
ることにより、矢印Cの斜め方向の傾倒荷重を加える側
と反対側が、防水シート19の凸部19aを介して、操
作軸6より図示左側の可動電極7を押圧すると、操作軸
6より図示左側の可動電極7が固定電極2に近づき、固
定電極2と可動電極7との間の静電容量が、プラス側に
変化する。また、矢印Cの斜め方向の傾倒荷重を加える
側である、操作軸6より図示右側の固定電極2と可動電
極7との間の静電容量は、マイナス側に変化する。ま
た、第2の実施の形態の操作部材17は、スイッチ操作
軸18を押圧操作することにより、防水シート19を介
して操作軸6が押圧されて、内部のスイッチ回路3を接
点の切り換えを行うことができる。
【0042】また、矢印Dの水平方向の操作が可能な種
類の第3の実施の形態の操作部材20は、図6に示すよ
うに、操作突部20aとスライド部20bを有し、操作
突部20aの中央部に係止穴20cが形成され、この係
止穴20cに、弾性ゴム等からなり、形状が略円錐台形
状の弾性部材21の上部側が固着されている。また、弾
性部材21の中央部には、軸穴21aが形成され、この
軸穴21aにスイッチ操作軸22が上下動可能に挿通さ
れている。
【0043】また、弾性部材21の下部で外周部寄りに
は、可動電極7を押圧操作可能な押圧部23を有し、こ
の押圧部23は、弾性部材21より硬質の樹脂材料等か
らなる別材料で形成されて、弾性部材21に固着されて
いる。このような押圧部23は、弾性部材20を弾性変
形させることにより、上下動可能になっている
【0044】また、上ケース24の下部には、上ケース
24と所定の隙間を設けられて受け板25が取付されて
おり、この受け板25と上ケース24との間の隙間を、
操作部材20のスライド部20bが矢印Dの水平方向に
スライド可能になっている。前記受け板25の下部に
は、樹脂材料等の硬質の材料からなる板状の防水板26
が配設されている。そして、防水板26には、弾性部材
21の下方側の薄肉の外周部が接着、または弾性部材2
1と防水板26とが一体加工されて、防水板26の下方
に水滴等が侵入するのを防ぐようになっている。
【0045】このような第3の実施の形態の操作部材2
0は、矢印Dの水平方向の荷重を加えて水平方向に移動
させると、下方側の防水板26に接着された弾性部材2
1が弾性変形する。この弾性部材21の弾性変形で、矢
印Dの水平方向の荷重を加えた側と反対側で、操作軸6
より図示左側の可動電極7が下方に押圧されて、操作軸
6より図示左側の可動電極7が固定電極2に近づき、固
定電極2と可動電極7との間の静電容量は、プラス側に
変化する。また、操作軸6より図示右側で、矢印Dの水
平方向の荷重を加えた側の、固定電極2と可動電極7と
の間の静電容量は、マイナス側に変化する。
【0046】また、第3の実施の形態の操作部材20
は、スイッチ操作軸22を押圧操作することにより、ス
イッチ操作軸22が直接操作軸62お押圧して、内部の
スイッチ回路3を接点の切り換えを行うことができる。
このような本発明の座標入力装置は、ユーザの要求に対
応して、入力部材Nは一種類で、操作方向の異なる、第
1、第2、第3の実施の形態の操作部材14、17、2
0を交換することができ、汎用性のある座標入力装置を
提供できる。また、操作方向の異なる複数の種類の操作
部材を交換可能とすることにより、入力部材Nは一種類
で対応できるので、低コストで組立性の良い座標入力装
置を提供できる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の座標入力装
置の操作部材は、操作方向が異なる複数の種類を有し、
この複数の種類を交換可能にしたので、操作部材を交換
するだけで、異なる方向から操作して入力可能な汎用性
の高い座標入力装置を提供できる。そのために、本発明
の座標入力装置は、低コストで組み立て性が良い。
【0048】また、操作部材は、少なくとも、可動電極
が固定電極に近づく方向と平行な垂直方向の操作、又は
垂直方向に対して斜め方向の操作、又は垂直方向と直交
する方向の水平方向の操作が可能な種類からなるので、
それぞれの種類の操作部材を交換することにより、一種
類の入力部材で、操作部材を交換するだけで、それぞれ
操作方向の異なる種類の座標入力装置を低コストで提供
できる。
【0049】また、垂直方向の操作が可能な種類の操作
部材は、所定位置を垂直方向に押圧することにより、可
動電極と固定電極との間の静電容量が変化するようにし
たので、一種類の入力部材で、操作部材を交換するだけ
で、押圧操作により入力可能な座標入力装置を低コスト
で提供できる。また、可動電極と固定電極との間の静電
容量の変化を、確実に検出し、静電容量の変化に対応し
て高精度に座標入力することができる。
【0050】また、垂直方向に対して斜め方向の操作が
可能な種類の操作部材は、垂直方向と平行な上方側に延
出する操作部を有し、この操作部は、斜め方向の傾倒荷
重を加えて傾倒させることにより、可動電極と固定電極
との間の静電容量が変化するようにしたので、一種類の
入力部材で、操作部材を交換するだけで、斜め方向にも
操作可能な種類の座標入力装置を提供できる。
【0051】また、水平方向の操作が可能な種類の操作
部材は、操作部材を水平方向に所定量移動させることに
より、可動電極と固定電極との間の前記静電容量が変化
するようにしたので、一種類の入力部材で、操作部材を
交換するだけで、水平方向にも操作可能な種類の座標入
力装置を提供できる。
【0052】また、操作部材に水平方向の荷重を加えて
弾性部材を弾性変形させることにより、水平方向の荷重
を加えた側と反対側の可動電極が押圧されて固定電極に
近づくようにしたので、可動電極と固定電極との間の静
電容量の変化を、確実に検出し、静電容量の変化に対応
して高精度に座標入力することができる。
【0053】また、弾性部材は、可動電極を押圧可能な
押圧部を、弾性部材より硬質の別材料で形成して一体化
したので、弾性部材が弾性変形すると、押圧部が確実に
可動電極を押圧することができ、高精度に静電容量を変
化させることができ、高精度な入力が可能である。
【0054】また、操作軸を垂直方向に押圧操作するこ
とにより、金属接点を介してスイッチ回路の接点の切り
換えを行うようにしたので、静電容量の変化に対応し
て、ディスプレー上のカーソル等を移動させと共に、前
記カーソルが位置する部分のアイコン等を開くことがで
き、操作性の良い座標入力装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座標入力装置に係わる入力部材の斜視
図である。
【図2】本発明に係わる入力部材の分解斜視図である。
【図3】本発明に係わる入力部材と操作部材との関係を
説明する斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる操作部材の
要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる操作部材の
要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係わる操作部材の
要部断面図である。
【図7】従来提案されている座標入力装置の要部断面図
である。
【符号の説明】
1 下ケース 1a 空洞部 1b 底壁 2 固定電極 3 スイッチ回路 4 絶縁フィルム 5 金属接点 6 操作軸 7 可動電極 8 電極保持部材 9 電極板 10 上ケース 11 下フレーム 13 上フレーム 14 第1の実施の形態の操作部材 15 スイッチ操作軸 16 防水シート 17 第2の実施の形態の操作部材 18 スイッチ操作軸 19 防水シート 20 第3の実施の形態の操作部材 21 弾性部材 22 スイッチ操作軸 24 上フレーム 26 防水板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁を有する下ケースと、前記底壁に円
    周方向に分割して設けた複数の電極からなる固定電極
    と、この固定電極と対向する側に配設した可動電極とを
    備え、前記可動電極を押圧操作可能な操作部材を前記可
    動電極上に配設して、前記固定電極と前記可動電極との
    間に所定の隙間を形成し、前記操作部材を操作すること
    により前記可動電極が押圧されて、前記固定電極と前記
    可動電極との間の静電容量が変化可能とし、前記操作部
    材は、この操作部材に加える荷重の操作方向が異なる複
    数の種類を有し、この複数の種類を交換可能にしたこと
    を特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部材は、少なくとも、前記可動
    電極が前記固定電極に近づく方向と平行な垂直方向の操
    作、又は前記垂直方向に対して斜め方向の操作、又は前
    記垂直方向と直交する方向の水平方向の操作が可能な種
    類からなることを特徴とする請求項1記載の座標入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記垂直方向の操作が可能な種類の前記
    操作部材は、所定位置を前記垂直方向に押圧することに
    より、この押圧された部分の前記可動電極が前記固定電
    極側に近づいて、前記可動電極と前記固定電極との間の
    前記静電容量が変化するようにしたことを特徴とする請
    求項2記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記垂直方向に対して斜め方向の操作が
    可能な種類の前記操作部材は、前記垂直方向と平行な上
    方側に延出する操作部を有し、この操作部は、前記斜め
    方向の傾倒荷重を加えて傾倒させることにより、前記傾
    倒荷重を加えた側と反対側の前記可動電極が押圧されて
    前記固定電極に近づいて、前記可動電極と前記固定電極
    との間の前記静電容量が変化するようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記水平方向の操作が可能な種類の前記
    操作部材は、前記操作部材を前記水平方向に所定量移動
    させることにより、前記可動電極と前記固定電極との間
    の前記静電容量が変化するようにしたことを特徴とする
    請求項2記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記操作部材は、前記水平方向に操作し
    て移動させると弾性変形可能な弾性部材を有し、前記操
    作部材に前記水平方向の荷重を加えて前記弾性部材を弾
    性変形させることにより、前記水平方向の荷重を加えた
    側と反対側の前記可動電極が押圧されて前記固定電極に
    近づくことを特徴とする請求項5記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材は、前記可動電極を押圧可
    能な押圧部を、前記弾性部材より硬質の別材料で形成し
    て一体化したことを特徴とする請求項6記載の座標入力
    装置。
  8. 【請求項8】 前記可動接点に前記垂直方向に移動可能
    な操作軸を配設し、前記固定電極の複数の前記電極に囲
    まれた内周側にスイッチ回路を形成し、このスイッチ回
    路の接点を切り換え可能な金属接点を前記スイッチ回路
    上に配設し、前記操作軸を前記垂直方向に押圧操作する
    ことにより、前記金属接点を介して前記スイッチ回路の
    前記接点の切り換えを行うようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の座標入力装置。
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