JP2003131129A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP2003131129A
JP2003131129A JP2001323615A JP2001323615A JP2003131129A JP 2003131129 A JP2003131129 A JP 2003131129A JP 2001323615 A JP2001323615 A JP 2001323615A JP 2001323615 A JP2001323615 A JP 2001323615A JP 2003131129 A JP2003131129 A JP 2003131129A
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lens
positive
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object side
zoom
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JP2001323615A
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Kazunaga Shimizu
一長 清水
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Nitto Optical Co Ltd
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Nitto Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCDなどの撮像素子を用いたデジタルスチ
ルカメラに最適な変倍比が3倍程度の小型で安価なズー
ムレンズを提供する。 【解決手段】 負−正−正の3群のズームレンズ1にお
いて、第1および第2のレンズ群のそれぞれに少なくと
も1枚の非球面レンズを採用することにより、ズームレ
ンズを7枚以下の簡易な構成で十分な結像性能を持った
コンパクトなズームレンズを提供できる。それと共に、
第1および第2のレンズ群の収差補正能力を高くできる
ので、それぞれのパワー配分をさらに像側テレセントリ
ックを実現するのに適したものにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDなどの撮像
素子に被写体像を結像するのに適したズームレンズに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、デジタルスチルカメラ等の小型軽
量化の要求に伴って、小型の撮像用ズームレンズが提供
されている。例えば、特開平5−107475号および
特開平8−129132号には、物体側から順に正の第
1群、負の第2群、正の第3群を有し、第2群、第3群
を移動させて変倍を行い、第1群は固定群の3群構成の
ズームレンズが開示されている。また、特開平4−21
7219号および特開平7−261083号には、物体
側から順に負の第1群、正の第2群、正の第3群を有
し、第1群、第2群を移動させて変倍を行うズームレン
ズが開示されている。
【0003】これら3群構成のズームレンズは、簡易な
構成なので全長を短くでき、また、最も物体側のレンズ
径である前玉径を小径にすることによりズームレンズ全
体をコンパクトに纏めることができる。そして、ズーム
比は2〜3倍程度が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、CCDなどの撮
像素子により像を記録するデジタルスチルカメラが開発
され、多く用いられている。このデジタルスチルカメラ
の場合、ダイナミックレンジが狭く、しかも静止画であ
るので、ビデオカメラレンズや銀塩写真レンズに比べて
CCDの特性に合わせて射出瞳位置を像面から十分遠方
にした設計を行い像側をテレセントリックまたはそれに
近い特性にすることが好ましい。さらに、周辺光量比を
十分に確保してシェーディングを避ける必要がある。も
ちろん、前玉径はできるだけ小さくしてコンパクトで製
造コストの低いズームレンズである必要がある。
【0005】像側をテレセントリックにするためには、
特開平5−107475号および特開平8−12913
2号に記載されている正−負−正という構成よりも、特
開平4−217219号および特開平7−261083
号に記載されている負−正−正というレトロフォーカス
タイプの構成が適している。また、正の第1群が先行す
るズームレンズは、負の第1群が先行するズームレンズ
に比較し、広角端での画角を大きくするのが困難であ
り、十分な周辺光量比を確保してシェーディングを防ぐ
ためには前玉径を大きくせざるをえず、レンズシステム
が大型になる。
【0006】特開平4−217219号および特開平7
−261083号に記載されているレンズシステムは、
十分な結像性能は確保しているものの構成枚数が10枚
から8枚と多く、レンズシステムの全長が長い。また、
テレセントリック性が十分でない。十分なテレセントリ
ック性を得るために、射出瞳位置を像面から十分遠方に
した設計を行う必要があり、そのためには、第1群の負
のパワーを十分に大きくし、第2群の正のパワーを小さ
くする必要があるが、第1群の負のパワーを大きくしす
ぎると歪曲が補正できなくなり、第2群の正のパワーが
小さすぎると変倍作用が小さくなってレンズ長が長くな
り、さらに第2群による収差補正が不十分になってしま
うからである。したがって、第1群のパワーをある程度
に抑え、第2群のパワーも確保し、さらに、収差補正の
ために多数のレンズを配置するという構成から逃れられ
ない設計になっている。また、そのような制限された条
件で設計しているために、テレセントリック性が不十分
で、周辺光量比も不十分であり、コンパクトでもなく、
デジタルスチルカメラに最適な性能のレンズシステムを
提供することができない。
【0007】そこで、本発明においては、上記の問題点
を解決すると共に、画角が60°以上で明るく、全変倍
範囲にわたり収差が良好に補正され、さらに、コンパク
トで製造コストを抑えた、小型のデジタルスチルカメラ
に好適なズームレンズを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のズー
ムレンズにおいては、第1および第2のレンズ群のそれ
ぞれに非球面レンズを導入し、各々のレンズ群の収差補
正能力を向上することにより、第1および第2のレンズ
群のパワーを十分なテレセントリック性と周辺光量比が
確保できるように設計できるようにしている。すなわ
ち、物体側から順に負の屈折力の第1のレンズ群と、正
の屈折力の第2のレンズ群と、正の屈折力の第3のレン
ズ群とにより構成され、広角端から望遠端へ変倍する際
に、第1および第2のレンズ群の空気間隔が減少し、第
2および第3のレンズ群の空気間隔が増加する本発明の
ズームレンズにおいては、第1および第2のレンズ群が
少なくとも1枚の非球面レンズをそれぞれ備えているこ
とを特徴としている。
【0009】第1および第2のレンズ群に非球面レンズ
を導入することにより、少ない枚数で高い収差補正能力
を得ることができる。したがって、第1のレンズ群のパ
ワーを上げ、第2のレンズ群のパワーを下げて射出瞳位
置を像面から十分遠方にした設計として像側が十分にテ
レセントリックとなったズームレンズを提供することが
可能となる。このため、CCDなどの撮像素子を採用し
たデジタルカメラに好適なズームレンズを提供できる。
【0010】さらに、第1および第2のレンズ群に非球
面レンズを採用することにより、第1および第2のレン
ズ群を構成するレンズ枚数をさらに少なくすることが可
能である。したがって、第1のレンズ群は、物体側に凸
の負のメニスカスレンズと、物体側の凸の正のメニスカ
スレンズもしくは両凸の正レンズとの2枚構成、また
は、物体側に凸の負のメニスカスレンズと、物体側に凸
の負のメニスカスレンズと、物体側の凸の正のメニスカ
スレンズもしくは両凸の正レンズとの3枚構成とするこ
とができる。一方、第2のレンズ群は、少なくとも1枚
の正レンズおよび負レンズを含む2枚または3枚構成に
することができる。そして、第3のレンズ群は、物体側
の凸の正のメニスカスレンズまたは両凸レンズの一枚構
成にできるので、全体が5枚から7枚構成の非常に簡易
でコンパクトなズームレンズシステムを本発明により提
供できる。
【0011】さらに、第2のレンズ群は、偏心などの製
造誤差に最も敏感な群となるので、1組の接合レンズを
正レンズおよび負レンズの組み合わせとして採用するこ
とが好ましい。接合レンズを採用することにより、第2
のレンズ群を組み立てる際の構成要素を減ずることがで
きるので、部品精度や組み立て精度の影響を排除するこ
とができ、低コストでもある。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1(a)に本
発明の3群のズームレンズシステム1の広角端(短焦点
距離端)のレンズ配置を示し、図1(c)に望遠端(長
焦点距離端)のレンズ配置を示し、さらに、図1(b)
に中間状態のレンズ配置を示してある。本例のズームレ
ンズ1は、物体側から焦点面9(像側)に向かって3つ
のレンズ群G1、G2およびG3にグループ分けされた
6枚のレンズにより構成されている。最終の平行ガラス
FGは光学的ローパスフィルタである。
【0013】最も物体側に位置する第1のレンズ群G1
は全体として負の屈折力を備えており、物体側から順
に、物体側に凸の負のメニスカスレンズL11と、物体
側に凸の負のメニスカスレンズL12と、物体側に凸の
正のメニスカスレンズL13の3枚のレンズにより構成
されている。この第1のレンズ群G1は、広角端から中
間状態への変倍中は一体となって焦点面9の側に移動
し、中間状態から望遠端への変倍中は一体となって物体
側に移動する。
【0014】第2のレンズ群G2は全体として正の屈折
力を備えており、正の両凸レンズL21と、負の両凹レ
ンズL22とにより構成されている。レンズL22は焦
点面9の側が薄い樹脂層L22´により非球面となった
ハイブリッドタイプの非球面レンズである。この第2の
レンズ群G2は、広角端から望遠端への変倍中は物体側
に移動する。また、第2のレンズ群G2の物体側が絞り
Sとなっており、第2のレンズ群G2と共に移動する。
【0015】第3のレンズ群G3は、全体として正の屈
折力を備えており、正の両凸レンズL31で構成されて
いる。この第3のレンズG3は、広角端から望遠端への
変倍中は移動しない。
【0016】このレンズシステム1においては、まず、
第1のレンズ群G1が物体側に凸の負のメニスカスレン
ズL11が、最も径が大きくなる最も物体側に位置する
リーディングレンズとなっている。物体側に凸面を向け
た負のメニスカスレンズは、最も画角を大きく確保でき
るレンズであり、この構成を採用することにより、最も
小径で画角が大きく、さらに周辺光量比の大きなレンズ
システムにすることができる。さらに、2番目の負のメ
ニスカスレンズL12の物体側の面が非球面になってい
る。したがって、歪曲収差などの補正能力が高く、第1
のレンズ群G1のパワーを上げても良好に収差を補正す
ることができる。また、この第1のレンズ群G1は、広
角端から望遠端への変倍時に、いったん像面側に移動し
途中で物体側に反転移動して効果的に収差補正を行うよ
うになっている。
【0017】第2のレンズ群G2は、正レンズL21お
よび負レンズL22の2枚構成であるが接合レンズを採
用しているので、実質的には一枚構成である。したがっ
て、製造誤差や組み立て誤差を最も低く抑えることが可
能である。第2のレンズ群G2では光束が絞られるの
で、本レンズシステム1の中で最も偏心などの製造誤差
に敏感なところとなっているが、このように構成枚数を
実質的に減らすことにより、製造コストを低減できると
共に、製品精度を向上し、結像性能の良いレンズシステ
ムとしている。第2のレンズ群G2においても、2番目
のレンズL22の焦点面9の側が非球面になっている。
したがって、本例の第2のレンズ群G2は少ない枚数で
あるが収差補正能力は高い。
【0018】本例の第3のレンズ群G3は、変倍時に固
定され、CCDなどの撮像素子とレンズシステム1との
距離が変倍中に一定に保たれ、CCDなどを用いた撮影
光学系に対して像側テレセントリックを達成するための
フィールドレンズとしての機能を果たす。また、第3の
レンズ群G3を固定するため、第3のレンズ群G3は、
レンズ全体の収差性能に対して比較的関与しない設計と
なっている。ただし、収差性能に影響を及ぼさないとい
うのではなく、第1および第2のレンズ群の強い屈折力
から発生する諸収差を抑える役割を担っている。
【0019】以下に示すレンズデータにおいて、Riは
物体側から順番に並んだ各レンズの曲率半径(mm)、
Diはスクリーン側から順番に並んだ各レンズ面の間の
距離(mm)、ndiは物体側から順番に並んだ各レン
ズの屈折率(d線)、νdiは物体側から順番に並んだ
各レンズのアッベ数(d線)を示す。また、fは本例の
ズームレンズ1の合成焦点距離、FNoはFナンバーを
示す。また、ASは非球面であることを示し、INFは
平面であることを示す。
【0020】 レンズデータ(No.1) No. R D nd νd 1 15.361 1.10000 1.48749 70.44 レンズL11 2 6.268 2.70000 3(AS)41.066 1.10000 1.74330 49.33 レンズL12 4 7.931 1.05000 5 8.662 2.45000 1.74077 27.76 レンズL13 6 21.129 D6 7 INF 0.50000 絞りS 8 6.548 4.40000 1.80420 46.50 レンズL21 9 -6.548 1.70000 1.74077 27.76 レンズL22 10 9.272 0.05000 1.51540 52.85 レンズL22´ 11(AS)10.968 D11 12 27.371 2.30000 1.80420 46.50 レンズL31 13 -27.371 1.00000 14 INF 2.30000 1.51680 64.20 平行ガラスFG 15 INF 第3面は非球面であり、その非球面係数は以下の通りである。 K=6.65413 A=0.089700×10-4、B= 0.33318×10-6 C=0.61841×10-7、 D=−0.72189×10-10 ただし、非球面は、xを光軸方向の座標、yを光軸と垂
直方向の座標、光の進行方向を正とし、rを近軸曲率半
径とし、上記の係数K、A、B、C、Dを用いて次式で
表される。
【0021】 x=(y2/r)/[1+{1−(1+K)(y2/r2)}1/2] +Ay4+By6+Cy8+Dy10 ・・・(1) 第11面も非球面であり、その非球面係数は以下の通りである。 K=3.86322 A=0.23464×10-2、B=−0.53080×10-5 C=0.35534×10-4、D=−0.30328×10-5 変倍中の値は次の通りである。 ズーム状態 広角端 中間 望遠端 焦点f(mm) 5.77 10.00 16.30 FNo 2.74 3.53 4.72 距離D6 (mm) 14.774 6.029 1.459 距離D11(mm) 4.734 9.226 15.950 レンズシステム全長(mm) 42.0 37.7 39.9 バックフォーカス長(mm) 5.14 5.14 5.14 画角(degree) 32.3 19.5 12.2 像面から射出瞳位置(mm) -21.8 -57.4 136.7 周辺光量比(%) 71.9 85.2 81.4 図2に、このズームレンズの広角端(a)、望遠端
(c)および中間(b)における球面収差、非点収差お
よび歪曲収差を示してある。球面収差は、656.27
nm(破線)、567.56nm(実線)および43
5.63nm(一点鎖線)の各波長における値を示して
いる。これらの図に示してあるように、本例のズームレ
ンズ1の縦収差は、広角端から望遠端にわたり、±0.
1mm程度の範囲に収まり、6枚構成のレンズシステム
でありながら、従来の10枚程度のレンズシステムに勝
るとも劣らない、優れた収差性能を示している。
【0022】また、第1、第2および第3のレンズ群が
それぞれ負−正−正のパワーを備えたレトロフォーカス
タイプのズームレンズで、第1および第2のレンズ群の
それぞれが非球面レンズ(本例では、L12およびL2
2)を備えている。このため、第1のレンズ群のパワー
を十分に強くし、第2のレンズ群のパワーを抑制しても
このような良好な収差性能が得られるので、射出瞳位置
を像面から十分遠方にした設計が採用され像側のテレセ
ントリック性も十分なズームレンズとなっている。
【0023】また、本例のズームレンズ1は、6枚構成
という簡易なシステムなので、広角端のFNoが2.7
4と非常に明るい。そして、前玉径が14.0mmと小
さく全長が40mm前後でありながら、3倍程度の倍率
と、80%前後の周辺光量比と、広角端で32度以上と
いう大きな画角が得られる非常にコンパクトなズームレ
ンズとなっている。
【0024】(第2の実施例)図3(a)に本発明の異
なる例のズームレンズシステム1の広角端のレンズ配置
を示し、図3(b)に中間状態のレンズ配置を示し、図
3(c)に望遠端のレンズ配置を示してある。本例のズ
ームレンズ1も、物体側から焦点面9に向かって正の屈
折力の第1のレンズ群G1、負の屈折力の第2のレンズ
群G2およびG3が並んだレンズシステムであり、第2
のレンズ群G2を正レンズL21および負レンズL22
の2枚のレンズの接合レンズとしている。したがって、
全体は6枚構成であり、さらに簡易なレンズシステムと
なっている。
【0025】また、本例のレンズシステム1では、第2
のレンズ群G2の接合レンズの物体側のレンズL21の
物体側の面と、像側のレンズL22の像側の面を非球面
にしている。レンズデータは以下の通りである。
【0026】 レンズデータ(No.2) No. R D nd νd 1 20.767 1.10000 1.56384 60.83 レンズL11 2 6.938 1.46518 3(AS)13.911 1.10000 1.70200 40.20 レンズL12 4 6.384 2.12973 5 8.489 2.45000 1.80518 25.46 レンズL13 6 13.723 D6(可変) 7 INF 0.50000 絞りS 8(AS) 7.113 4.60000 1.80420 46.50 レンズL21 9 -5.032 1.00000 1.69895 30.05 レンズL22 10(AS)10.205 D10(可変) 11 9.282 2.40000 1.48749 70.44 レンズL31 12 -115.402 1.00000 13 INF 2.30000 1.51680 64.20 平行ガラスFG 14 INF 第3面、第8面および第10面は非球面であり、その非球面係数は以下の通り である。 第3面、K=0.00000 A=0.23466×10-3、B=0.15668×10-6 C=0.84954×10-7、D=0.88735×10-9 第8面、K=0.00000 A=0.59367×10-4、B=−0.27188×10-4 C=0.42219×10-5、D=−0.29604×10-6 第10面、K=−1.00000 A=0.18370×10-2、B=−0.63173×10-4 C=0.29198×10-4、D=−0.22413×10-5 変倍中の値は次の通りである。 ズーム状態 広角端 中間 望遠端 焦点f(mm) 5.77 10.00 16.30 FNo 2.71 3.51 4.72 距離D6 (mm) 14.107 5.642 1.235 距離D10(mm) 5.220 10.352 18.089 レンズシステム全長(mm) 41.4 38.0 41.4 バックフォーカス長(mm) 5.30 5.30 5.30 画角(degree) 32.3 19.7 12.2 像面から射出瞳位置(mm) -22.0 -63.2 100.6 周辺光量比(%) 72.1 92.7 79.0 図4に、このズームレンズの広角端(a)、望遠端
(c)および中間(b)における球面収差、非点収差お
よび歪曲収差を示してある。本例のズームレンズ1の諸
収差も良好な範囲に収まっており、6枚構成と簡易な構
成のコンパクトなレンズシステムでありながら、上記の
ズームレンズと同様に優れた収差性能を示している。ま
た、上記のズームレンズと同様に、バックフォーカス長
が長く、像側のテレセントリック性も十分であり、そし
て、前玉径が14.0mmと小さく全長が40mm前後
でありながら、3倍程度の倍率と、80%前後の周辺光
量比と、広角端で32度以上という大きな画角が得られ
る非常にコンパクトなズームレンズとなっている。
【0027】(第3の実施例)図5(a)に本発明の異
なる例のズームレンズシステム1の広角端のレンズ配置
を示し、図5(b)に中間のレンズ配置を示し、図5
(c)に望遠端のレンズ配置を示してある。本例のズー
ムレンズ1も、物体側から焦点面9に向かって、負の屈
折力の第1のレンズ群G1、正の屈折力の第2のレンズ
群G2およびG3にグループ分けされており、第2のレ
ンズ群G2が3枚構成となり、全体が7枚のレンズによ
り構成されている。その他の概略構成は上記の実施例の
ズームレンズと同様である。
【0028】第2のレンズ群G2は物体側に凸の正のメ
ニスカスレンズL21が追加され、その後方に、正レン
ズL22と負レンズL23の接合レンズが配置されてい
る。そして、負レンズL23の焦点面9の側が非球面と
なっている。レンズデータは以下の通りである。
【0029】 レンズデータ(No.3) No. R D nd νd 1 17.196 1.00000 1.58913 61.25 レンズL11 2 6.151 2.15000 3(AS)31.684 1.00000 1.74330 49.33 レンズL12 4 7.877 1.10000 5 8.374 2.60000 1.71736 29.50 レンズL13 6 22.801 D6(可変) 7 INF 0.50000 絞りS 8 5.667 2.20000 1.67790 50.55 レンズL21 9 20.277 0.25000 10 -44.782 2.50000 1.77250 49.62 レンズL22 11 -4.306 1.00000 1.68893 31.16 レンズL23 12(AS)55.120 D12(可変) 13 25.352 2.10000 1.48749 70.44 レンズL31 14 -17.925 1.00000 15 INF 2.30000 1.51680 64.20 平行ガラスFG 16 INF 第3面および第12面が非球面であり、それぞれの非球面係数は以下の通りで ある。 第3面、K=0.00000 A= 0.12738×10-3、B=0.43960×10-5 C=−0.11279×10-6、D=0.35108×10-8 12面、K=0.00000 A=0.163727×10-2、B=0.501176×10-4 C=0.419307×10-5、D=0.623435×10-7 変倍中の値は次の通りである。 ズーム状態 広角端 中間 望遠端 焦点f(mm) 5.77 10.00 16.30 FNo 2.78 3.56 4.72 距離D6 (mm) 14.103 5.532 1.000 距離D12(mm) 4.745 10.028 17.851 レンズシステム全長(mm) 42.0 38.7 42.0 バックフォーカス長(mm) 6.75 6.75 6.75 画角(degree) 32.1 19.5 12.1 像面から射出瞳位置(mm) -22.0 -51.0 653.2 周辺光量比(%) 76.0 83.7 76.4 図6に、このズームレンズの広角端(a)、望遠端
(c)および中間(b)における球面収差、非点収差お
よび歪曲収差を示してある。本例のズームレンズ1の諸
収差も良好な範囲に収まっており、7枚構成のコンパク
トなレンズシステムでありながら、優れた収差性能を示
している。
【0030】また、上記と同様に、明るく、広角なズー
ムレンズとなっている。さらに、本例のレンズシステム
では、前玉径が13.6mmとさらに小さくなってお
り、いっそうコンパクトなレンズシステムとなってい
る。また、バックフォーカスも6.75mmと長く、像
側のテレセントリック性も良好である。
【0031】(第4の実施例)図7(a)に本発明の異
なる例のズームレンズシステム1の広角端のレンズ配置
を示し、図7(b)に中間のレンズ配置を示し、さらに
図7(c)に望遠端のレンズ配置を示してある。本例の
ズームレンズ1も、物体側から焦点面9に向かって、負
の屈折力の第1のレンズ群G1、正の屈折力の第2のレ
ンズ群G2およびG3が並んだ負−正−正のレンズシス
テムである。そして、第2のレンズ群G2は物体側に正
のメニスカスレンズL21と接合レンズL22およびL
23との組み合わせとなっている。また、第1のレンズ
群G1のレンズL12の物体側の面と、第2のレンズ群
G2のレンズL23の像側の面が非球面となっている。
レンズデータは以下の通りである。
【0032】 レンズデータ(No.4) No. R D nd νd 1 21.473 1.20000 1.56883 56.04 レンズL11 2 6.218 2.10000 3(AS)24.409 1.00000 1.74330 49.33 レンズL12 4 7.756 1.20000 5 8.664 2.50000 1.74077 27.76 レンズL13 6 21.835 D6(可変) 7 INF 0.50000 絞りS 8 5.704 2.40000 1.69350 50.79 レンズL21 9 15.454 0.30000 10 213.536 2.30000 1.72000 50.34 レンズL22 11 -4.128 1.00000 1.68893 31.16 レンズL23 12(AS)49.840 D12(可変) 13 17.330 2.20000 1.48749 70.44 レンズL31 14 -23.044 1.00000 15 INF 2.30000 1.51680 64.20 平行ガラスFG 16 INF 第3面および第12面が非球面であり、それぞれの非球面係数は以下の通りで ある。 第3面、K=0.00000 A= 0.14689×10-3、B=0.61568×10-5 C=−0.17743×10-6、D=0.49775×10-8 第12面、K=0.00000 A=0.15920×10-2、B=0.63229×10-4 C=0.98936×10-6、D=0.30676×10-6 変倍中の値は次の通りである。 ズーム状態 広角端 中間 望遠端 焦点f(mm) 5.77 10.00 16.30 FNo 2.74 3.53 4.72 距離D6 (mm) 13.711 5.384 1.000 距離D12(mm) 4.660 10.003 17.945 レンズシステム全長(mm) 41.4 38.4 42.0 バックフォーカス長(mm) 6.35 6.35 6.35 画角(degree) 32.4 19.7 12.2 像面から射出瞳位置(mm) -23.1 -55.7 246.4 周辺光量比(%) 77.0 84.7 77.1 図8に、このズームレンズの広角端(a)、望遠端
(c)および中間(b)における球面収差、非点収差お
よび歪曲収差を示してある。本例のズームレンズ1の諸
収差も良好な範囲に収まっており、7枚構成のコンパク
トなレンズシステムでありながら、優れた収差性能を示
している。また、本例のレンズシステム1も、前玉径が
14.0mmと小さく全長が40mm前後でありなが
ら、3倍程度の倍率と、80%前後の周辺光量比と、広
角端で32度以上という大きな画角が得られる非常にコ
ンパクトなズームレンズとなっている。そして、バック
フォーカスも6.35mmと長く、像側のテレセントリ
ック性も良好である。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、負−正−正の3群のズームレンズにおいて、第1お
よび第2のレンズ群のそれぞれに少なくとも1枚の非球
面レンズを採用している。このため、ズームレンズを7
枚以下の簡易な構成で十分な結像性能を持ったコンパク
トなズームレンズを提供できる。それと共に、第1およ
び第2のレンズ群の収差補正能力を高くできるので、そ
れぞれのパワー配分をさらに像側テレセントリックを実
現するのに適したものにすることができる。したがっ
て、CCDなどの撮像素子を用いたデジタルスチルカメ
ラに最適な変倍比が3倍程度の小型で安価なズームレン
ズを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズの構成を示す図であり、
広角端(a)、中間(b)および望遠端(c)の各状態
におけるレンズの配置を示す図である。
【図2】図1のレンズの縦収差図であり、広角端
(a)、中間(b)および望遠端(c)の各状態の収差
を示す図である。
【図3】本発明のズームレンズの異なる例を示す図であ
り、広角端(a)、中間(b)および望遠端(c)の各
状態におけるレンズの配置を示す図である。
【図4】図3のレンズの縦収差図であり、広角端
(a)、中間(b)および望遠端(c)の各状態の収差
を示す図である。
【図5】本発明のズームレンズの異なる例を示す図であ
り、広角端(a)、中間(b)および望遠端(c)の各
状態におけるレンズの配置を示す図である。
【図6】図5のレンズの縦収差図であり、広角端
(a)、中間(b)および望遠端(c)の各状態の収差
を示す図である。
【図7】本発明のズームレンズの異なる例を示す図であ
り、広角端(a)、中間(b)および望遠端(c)の各
状態におけるレンズの配置を示す図である。
【図8】図7のレンズの縦収差図であり、広角端
(a)、中間(b)および望遠端(c)の各状態の収差
を示す図である。
【符号の説明】
1 ズームレンズ 9 焦点面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA03 NA02 PA05 PA06 PA18 PB06 PB07 QA02 QA07 QA17 QA22 QA25 QA34 QA42 QA45 RA05 RA12 RA36 RA42 SA14 SA16 SA19 SA62 SA63 SA74 SB04 SB13 SB14 SB22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に負の屈折力の第1のレン
    ズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群と、正の屈折力の
    第3のレンズ群とにより構成され、広角端から望遠端へ
    変倍する際に、前記第1および第2のレンズ群の空気間
    隔が減少し、前記第2および第3のレンズ群の空気間隔
    が増加するズームレンズにおいて、 前記第1および第2のレンズ群は少なくとも1枚の非球
    面レンズをそれぞれ備えていることを特徴とするズーム
    レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1のレンズ群
    は、物体側に凸の負のメニスカスレンズと、物体側の凸
    の正のメニスカスレンズもしくは両凸の正レンズとの2
    枚構成、または、物体側に凸の負のメニスカスレンズ
    と、物体側に凸の負のメニスカスレンズと、物体側の凸
    の正のメニスカスレンズもしくは両凸の正レンズとの3
    枚構成であり、 前記第2のレンズ群は、少なくとも1枚の正レンズおよ
    び負レンズを含む2枚または3枚構成であるズームレン
    ズ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第2のレンズ群
    は、1組の接合レンズを備えているズームレンズ。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記第3のレンズ群
    は、物体側の凸の正のメニスカスレンズまたは両凸レン
    ズの一枚構成であるズームレンズ。
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