JP2003130296A - Lng管理システム及びその課金システム - Google Patents

Lng管理システム及びその課金システム

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JP2003130296A
JP2003130296A JP2001330572A JP2001330572A JP2003130296A JP 2003130296 A JP2003130296 A JP 2003130296A JP 2001330572 A JP2001330572 A JP 2001330572A JP 2001330572 A JP2001330572 A JP 2001330572A JP 2003130296 A JP2003130296 A JP 2003130296A
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Japan
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lng
amount
bog
liquid amount
storage tank
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Application number
JP2001330572A
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English (en)
Inventor
Munenori Ukai
宗紀 鵜飼
Koichiro Ikeda
耕一郎 池田
Masanori Oki
正典 沖
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LNGを貯蔵する貯蔵タンクに複数の業者の
LNGを貯蔵管理することができるLNG管理システム
を提供すること。 【解決手段】 LNGを貯蔵する貯蔵タンク2と、貯蔵
タンク2に貯えられたLNGを管理する中央制御コンピ
ュータ42とを備えたLNG管理システム。中央制御コ
ンピュータ42は、受け入れたLNGの保管量について
は実液量を基準に管理し、受け入れたLNGを貯蔵タン
ク2から払い出す払出し量については基準液量を基準に
管理する。また、このようなLNG管理システムに適用
する課金システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNG(液化天然
ガス)を貯蔵タンクで管理する管理システム及びLNG
を貯蔵タンクで管理する際の課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガス等を製造するためのLNGは、
生産地からLNG船を用いて消費地に運搬され、消費地
に設置された貯蔵タンクに液体の状態で一時的に貯蔵さ
れる。そして、貯蔵されたLNGは送出ポンプによって
送出され、気化装置によって気化された後に熱量調整装
置に送給される。熱量調整装置では、気化したLNGに
LPG(液化石油ガス)が添加され、所定量のLPGを
添加することによって、ガス供給規定で定められた所定
熱量に調整され、かく熱量調整された天然ガスが都市ガ
スとして市中の消費者に供給される。
【0003】このようなLNG管理システムは、都市ガ
ス供給業者毎にLNG貯蔵設備及び都市ガス供給設備が
設置され、例えば都市ガス消費者が特定都市ガス供給業
者のLNG貯蔵設備等を使用することがなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、規制緩和が進
み、ガス事業にも新規参入が可能となり、このように新
規参入が認められると、特定都市ガス供給業者のLNG
貯蔵設備、都市ガス供給設備等を他の業者が使用する可
能性がでてくる。このような場合、一つの貯蔵タンクに
特定業者及び他の業者のLNGが貯蔵されるようにな
り、これらLNGを各業者毎に所要の通りに管理するこ
とができるLNG管理システムの実現が望まれる。ま
た、このようにして特定業者の貯蔵タンクに他の業者の
LNGを一時的に貯蔵するようになると、特定業者はL
NGの貯蔵に対して他の業者に費用を請求するようにな
るが、そのための課金システムの実現が望まれる。
【0005】本発明の目的は、LNGを貯蔵する貯蔵タ
ンクに複数の業者のLNGを貯蔵管理することができる
LNG管理システムを提供することである。また、本発
明の他の目的は、このようなLNG管理の際に適用する
ことができる課金システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、LNGを貯蔵
する貯蔵タンクと、前記貯蔵タンクに貯えられたLNG
を管理する貯蔵管理手段とを備え、前記貯蔵管理手段
は、受け入れたLNGの保管量については実液量を基準
に管理し、受け入れたLNGを前記貯蔵タンクから払い
出す払出し量については基準液量を基準に管理すること
を特徴とするLNG管理システムである。
【0007】本発明に従えば、LNGは貯蔵タンクに貯
えられ、貯蔵管理手段によって管理される。この貯蔵管
理手段は、LNGの保管量については実液量を基準にし
て管理するので、貯蔵タンクの容量に対応して管理する
ことができ、またLNGの払出し量については基準液量
を基準に管理するので、受け入れたLNGの払出し量を
容易に管理することができるとともに、市中に供給でき
るガス量を容易に知ることができる。
【0008】また、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
前記貯蔵タンク内に受け入れられたLNGの実液量を演
算するための実液量演算手段と、前記貯蔵タンク内の基
準液量を演算するための基準液量演算手段と、を備えて
おり、また、LNGを輸送する輸送手段の輸送タンクに
は、前記輸送タンク内のLNGの液面を計測する液面計
と、前記輸送タンク内のLNGの液温を計測する液温計
と、前記輸送タンク内の圧力を検出する圧力計とが設け
られており、また前記貯蔵タンクに関連して、前記貯蔵
タンクに受け入れられるLNGのガス成分を計測する成
分測定手段が設けられており、前記実液量演算手段は、
前記液面計、前記液温計及び前記圧力計の計測値を利用
して前記貯蔵タンクに受け入れられたLNGの実液量を
演算し、前記基準液量演算手段は、前記実液量演算手段
により演算した実液量及び前記成分測定手段により測定
したガス成分を利用して基準液量を演算することを特徴
とする。
【0009】本発明に従えば、貯蔵管理手段は実液量を
演算するための実液量演算手段と、基準液量を演算する
ための基準液量演算手段とを備えている。実液量演算手
段は、輸送タンクから貯蔵タンクに受け入れられたLN
Gの受入量、即ち輸送タンク内の受入前の液量とこの輸
送タンク内の受入後の液量に基づいて貯蔵タンクに受け
入れられたLNGの実液量を演算する。この輸送タンク
内の液量は、液面計、液温計及び圧力計の計測値を利用
して演算することができ、受入前後のこれらの計測値を
利用して貯蔵タンクに受け入れられたLNGの実液量を
演算することができる。また、基準液量演算手段は、実
液量演算手段により演算されたLNGの実液量と成分測
定手段により計測されたガス成分を用いて貯蔵タンクに
受け入れられたLNGの基準液量を演算する。LNGは
生産地によってガス成分が異なり、このガス成分の相違
に起因して熱量も異なっており、従って、LNGの実液
量を計測したガス成分を用いて熱量をベースにする基準
液量に換算することによって、受け入れられたLNGの
払出し量を容易に管理することができる。尚、基準液量
を気化した単位ガス体積(1Nm)当たりの熱量を例
えば11000kcal/Nmに設定し、受入実液量
とこの受入LNGのガス成分から求まる熱量を用いて基
準液量を求めることができる。
【0010】また、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
更に、通常時のBOGの発生量を演算するための通常B
OG発生量演算手段と、受入時のBOGの発生量を演算
するための受入BOG発生量演算手段と、を備えてお
り、前記受入BOG発生量演算手段は、前記実液量演算
手段により演算した実液量及び前記液温計の計測値を利
用して受入時のBOG発生量を演算することを特徴とす
る。
【0011】本発明に従えば、貯蔵管理手段は、通常B
OG発生量演算手段及び受入BOG発生量演算手段を備
えており、受入BOG発生量演算手段はLNGの受入時
のBOG(気化ガス)の発生量を演算する。LNGを貯
蔵タンクに受け入れる際に、LNGが気化して大量のB
OGが発生し、このBOGの発生は比較的長期に渡って
生じる。そこで、受入LNGの液温、更に正確に演算す
るときには受入LNGの成分、圧力を利用して受入LN
Gのエンタルピー量を演算し、このエンタルピー量及び
受入LNGの実液量により、受入時に発生するBOG量
を演算することができ、受入BOG発生量演算手段は上
述したようにして受入時のBOG発生量を定量的に演算
する。貯蔵タンクに受け入れられた受入LNG量(受入
前後の輸送タンク内のLNG量から演算される)からこ
の受入時のBOG発生量(このBOG発生量を液換算す
る)を減算することによって、貯蔵タンクに実際に受け
入れられたLNGの液量、即ち実液量を正確に演算する
ことができる。
【0012】また、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
前記貯蔵タンク内に受け入れられたLNGの実液量を演
算するための実液量演算手段と、前記貯蔵タンク内の基
準液量を演算するための基準液量演算手段と、を備えて
おり、またこの貯蔵タンクに関連して、前記貯蔵タンク
に受け入れられるLNGの流量を計測する第1流量計測
手段と、前記貯蔵タンクから送出されるBOGの流量を
計測する第2流量計測手段と、前記貯蔵タンクに受け入
れられるLNGのガス成分を計測する成分測定手段とが
設けられており、前記実液量演算手段は、前記第1及び
第2流量計測手段の計測流量を利用して前記貯蔵タンク
に受け入れられたLNGの実液量を演算し、前記基準液
量演算手段は、前記実液量演算手段により演算した実液
量及び前記成分測定手段により計測したガス成分を利用
して基準液量を演算することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、実液量演算手段は、貯蔵
タンクに受け入れられるLNGの流量を計測する第1流
量計測手段の計測流量と、貯蔵タンクから送出されるB
OG(気化ガス)の流量を計測する第2流量計測手段の
計測流量を用いて貯蔵タンクに受け入れられたLNGの
実液量を演算する。LNGを貯蔵タンクに受け入れる際
には、上述したようにBOGが発生するので、貯蔵タン
クに受け入れられた受入LNG量から貯蔵タンクから送
出したBOG量(このBOG量をLNG液量に換算す
る)を差し引くことによって、実際に受け入れられたL
NGの液量、即ち実液量を正確に演算することができ
る。そして、基準液量演算手段は、実液量演算手段によ
り演算されたLNGの実液量と成分測定手段により計測
したガス成分を用いて貯蔵タンクに受け入れられたLN
Gの基準液量を演算する。
【0014】また、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
更に、通常時のBOGの発生量を演算するための通常B
OG発生量演算手段と、受入時のBOGの発生量を演算
するための受入BOG発生量演算手段と、を備えてお
り、前記受入BOG発生量演算手段は、前記第2流量計
測手段の計測流量及び前記通常BOG発生量演算手段に
より演算した通常BOG発生量を用いて受入時に発生し
たBOG発生量を演算することを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、貯蔵管理手段は、貯蔵タ
ンクから送出したBOGの流量を計測する第2流量計測
手段の計測流量と通常BOG発生演算手段により演算さ
れた通常BOG発生量を用いて受入時に発生したBOG
発生量を演算する。通常時、貯蔵タンクは、内部が極低
温になっており、タンク外部の大気とは大きな温度差が
あり、かかる温度差によって外部から熱が浸入し、かか
る浸入熱によってBOGが発生する。通常時に貯蔵タン
ク内に浸入する熱量は、貯蔵タンクの構造と密接な関係
にあり、タンク固有の総括伝熱係数とタンク内外の温度
差により演算することができる。第2流量計測手段が計
測するBOGの流量は、LNGの受入時に発生するBO
G発生量と、そのときに貯蔵タンク内に発生するBOG
発生量との和であり、従って、第2流量計測手段により
計測されたBOG流量から通常BOG発生量演算手段に
より演算した通常BOG発生量を減算することによっ
て、LNGの受入時に発生するBOG発生量を正確に演
算することができる。
【0016】また、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
更に、前記貯蔵タンク内のLNGの保持実液量を演算す
るための保持実液量演算手段と、前記貯蔵タンク内のL
NGの保持基準液量を演算するための保持基準液量演算
手段と、を備えており、前記保持実液量演算手段は、L
NGのタンク管理時において所定時間間隔毎にBOGの
発生量を考慮して保持実液量を演算し、前記保持基準液
量演算手段は、BOGの発生による液濃縮を考慮して保
持基準液量を演算することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、所定時間間隔毎、例えば
1〜3時間毎にLNGの貯蔵タンクにて発生するBOG
発生量を演算し、保持実液量演算手段はこのBOG発生
量を考慮して保持実液量を演算し、また保持基準液量演
算手段はBOGの発生による液濃縮を考慮して保持基準
液量を演算する。貯蔵タンクにてLNGを保管する場
合、外部からの熱によって貯蔵タンクにてBOGが発生
し、このBOGによって貯蔵しているLNGの保管量
(保持実液量)が減少するようになるが、このようにB
OG発生量を考慮して保持実液量を再演算することによ
って現在のLNGの保持実液量を正確につかむことがで
きる。また、BOGはほぼ100%のメタンガスであ
り、メタンガスは熱量が比較的低いので、BOGの発生
によってLNGは熱量的に濃縮されるようになり、この
濃縮を考慮して保持基準液量を再演算することによっ
て、現在のLNGの保持基準液量を正確に把握すること
ができる。
【0018】また、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
更に、前記貯蔵タンク内のLNGの保有割合を演算する
ためのLNG保有割合演算手段と、前記貯蔵タンク内に
て発生したBOGをLNG保有者に割り当てるためのB
OG割当て量演算手段と、を含んでおり、前記BOG割
当て量演算手段は、前記LNG保有割合演算手段により
演算した保有割合に基づいて、前記貯蔵タンク内にて発
生したBOGをLNG保有者に割り当て、前記保持実液
量演算手段は、LNG保有者に割り当てられた割当てB
OG量を用いて保持実液量を演算することを特徴とす
る。
【0019】本発明に従えば、貯蔵タンク内のLNGの
保有割合はLNG保有割合演算手段により演算され、B
OG割当て量演算手段は、貯蔵タンクにて発生したBO
Gをこの演算した保有割合に基づいてLNG保有者に割
当て、保持実液量演算手段はこの割当てBOG量を用い
て保持実液量を演算するので、発生BOGによるLNG
の実液量減少をより正確に演算して、LNG保有者の実
液量を正確に管理することができる。
【0020】また、本発明は、LNGを貯蔵する貯蔵タ
ンクと、前記貯蔵タンクに貯えられたLNGを管理する
貯蔵管理手段とを備え、前記貯蔵管理手段は、受け入れ
たLNGの保管量については実液量を基準に管理し、受
け入れたLNGを前記貯蔵タンクから払い出す払出し量
については基準液量を基準に管理し、前記実液量に応じ
てタンク貸し料金を課金することを特徴とするLNG管
理課金システムである。
【0021】本発明に従えば、LNGは貯蔵タンクに貯
えられ、貯蔵管理手段によって管理される。この貯蔵管
理手段は、LNGの保管量については実液量を基準にし
て管理するので、貯蔵タンクの容量に対応して管理する
ことができ、またこの実液量に応じてタンク貸し料金を
課金するので、その課金は貯蔵タンクに占める体積量に
対応した料金となり、LNGの管理実情にマッチして課
金することができる。また、LNGの払出し量について
は基準液量を基準に管理するので、受け入れたLNGの
払出し量を容易に管理することができる。
【0022】更に、本発明では、前記貯蔵管理手段は、
BOG処理料金演算手段を含んでおり、前記BOG処理
料金演算手段は、受入時に発生するBOG発生量に基づ
いてBOG処理料金を課金することを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、BOG処理料金演算手段
は受入時に発生するBOG発生量に基づいてBOG処理
料金を課金する。LNG受入時には多量のBOGが発生
するが、発生BOGを処理する、例えばLPGを加えて
市中に都市ガスとして供給するには、発生量に応じた料
金が必要になり、このようにBOG処理料金を課金する
ことによって、LNGの一時的保管に適した料金体系と
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うLNG管理システム及びその課金システムの一
実施形態について説明する。図1は、本発明に従うLN
G管理システム(本発明に従う課金システムを適用した
LNG管理システム)の一例を示す簡略図であり、図2
は、図1のLNG管理システムの制御系を簡略的に示す
ブロック図であり、図3は、図2の制御系の全体の制御
の流れを示すフローチャートであり、図4は、図3のフ
ローチャートにおける受入配管クールダウンのステップ
の内容を具体的に示すフローチャートであり、図5は、
図3のフローチャートにおけるLNGの受入のステップ
の内容を具体的に示すフローチャートであり、図6は、
図3のフローチャートにおけるLNGのタンク管理のス
テップの内容を具体的に示すフローチャートである。
【0025】図1において、このLNG管理システム
は、LNG(液化天然ガス)を液体の状態で貯蔵するた
めの貯蔵タンク2を備え、この貯蔵タンク2には、LN
Gを受け入れるための受入ライン4、LNGを払い出す
ための払出ライン6及び発生したBOGを送出するため
の送出ライン8が接続されている。図1では一個の貯蔵
タンク2を示すが、貯蔵量に応じて2個又は3個以上設
置するようにしてもよく、この場合、各貯蔵タンク2に
受入ライン4、払出ライン6及び送出ライン8が接続さ
れる。
【0026】受入流路を規定する受入ライン4は、例え
ば、貯蔵タンク2から港湾の桟橋まで延びており、桟橋
に接岸されたLNG船10にて輸送されたLNGは、こ
の受入ライン4を通して貯蔵タンク2に受け入れられ
る。また、払出流路を規定する払出ライン6は、例え
ば、市中のガス埋設管に接続されている。この払出ライ
ン6には、例えば海水を利用した気化装置12と、例え
ばLPG(液化石油ガス)を添加して天然ガスの熱量を
所定熱量、例えば11000kcal/Nmに調整す
る熱量調整装置14が設けられており、貯蔵タンク2か
ら払い出されたLNGは、気化装置12によって気化さ
れ、熱量調整装置14によって熱量調整された後に、都
市ガス(例えば都市ガス13A)として市中に送給され
る。例えば都市ガスの消費者(工場、家庭)側には、ガ
ス使用量を計測するガスメータ15が設置され、ガスメ
ータ15を通してガスコンロ、ガスバーナ等のガス機器
17に供給される。送出流路を規定する送出ライン8
は、払出ライン6における熱量調整装置14の配設部位
の上流側に接続されており、貯蔵タンク2にて発生した
BOG(気化ガス)は、この送出ライン8を通して払出
ライン6に送給され、気化装置12にて気化された天然
ガスに混合されて熱量調整装置14に送給され、熱量調
整装置14にて熱量調整されて都市ガスとして利用され
る。
【0027】図2をも参照して、受入ライン4には、第
1流量計16(第1流量計測手段を構成する)が配設さ
れているとともに、成分測定手段を構成するガスクロマ
トグラフ18が設置されている。第1流量計16は受入
ライン4を通して受け入れられるLNGの流量を計測
し、ガスクロマトグラフ18は受け入れられるLNGの
構成成分を分析する。また、送出ライン8には、第2流
量計20(第2の流量計測手段を構成する)及び圧縮機
22が配設されている。第2流量計20は貯蔵タンク2
から送出ライン8を通して送出されるBOG(気化ガ
ス)の流量を計測し、圧縮機22は送出ライン8を通し
て熱量調整装置14に送給されるBOGを圧縮する。こ
の送出ライン8の第2流量計20の配設部位より下流側
にはBOG戻りライン24が接続され、このBOG戻り
ライン24が港湾の桟橋まで延びている。
【0028】LNG船10は1個又は複数個の輸送タン
ク(図示せず)を備え、LNGはこの輸送タンクに収容
されて輸送される。受入ライン4及びBOG戻りライン
24は、桟橋のLNG船10の輸送タンクに接続され、
輸送タンク内のLNGが貯蔵タンク2に受け入れられる
とともに、受け入れ後の輸送タンクの空間に、貯蔵タン
ク2からのBOGの一部が送給される。また、払出ライ
ン6には払出ポンプ26及び第3流量計測手段を構成す
る第3流量計28(第3流量計測手段を構成する)が配
設されている。払出ポンプ26は貯蔵タンク2内の液体
状態のLNGを払出ライン6を通して気化装置12に払
い出し、第3流量計28は払出ライン6を通して気化装
置12に払い出されるLNGの流量を計測する。
【0029】このLNG管理システムでは、更に、貯蔵
タンク2に関連して、第1液面計30、温度計32及び
第1液温計36が設けられている。第1液面計30は貯
蔵タンク2内に受け入れられたLNGの液面高さを計測
し、温度計32は貯蔵タンク2周囲の温度を計測し、ま
た第1液温計36は貯蔵タンク2内のLNGの温度を計
測する。
【0030】また、LNG船10の輸送タンクに関連し
て、第2液面計33、第2液温計35及び圧力計37が
設けられている。第2液面計33はLNG船10の輸送
タンク内のLNGの液面高さを計測し、第2液温計35
は輸送タンク内のLNGの液温を計測し、圧力計37は
この輸送タンク内の圧力を計測する。
【0031】貯蔵タンク2内に受け入れられたLNG
は、貯蔵管理手段により後述する如く管理される。この
形態では、貯蔵管理手段は制御コンピュータ42及びパ
ソコン44から構成され、制御コンピュータ42は主と
してLNGの管理を行い、パソコン44は制御コンピュ
ータ42への入力操作等を行う。尚、パソコン44を省
略し、制御コンピュータ42によりLNGの管理を行う
ようにしてもよい。
【0032】図2に示すように、第1〜第3流量計1
6,20,28、温度計32、第1及び第2液面計3
0,33、第1及び第2液温計36,35、圧力計37
並びにガスクロマトグラフ18からの測定信号は制御コ
ンピュータ42に送給され、これらの測定信号を用いて
制御コンピュータ42は貯蔵タンク2に受け入れられた
LNGを後述する如く管理する。この制御コンピュータ
42は、また、気化装置12、熱量調整装置14、圧縮
機22及び送出ポンプ26を作動制御する。
【0033】図示の制御コンピュータ42は、液・BO
G演算手段52、課金演算手段54、計時手段56及び
記憶装置58を含んでいる。液・BOG演算手段52
は、LNG液量及び気化したBOGのガス量を演算する
ための各種演算手段から構成され、この実施形態では、
実液量演算手段60、基準液量演算手段62、定常BO
G発生量演算手段64、受入BOG発生量演算手段6
6、BOG液換算演算手段68、リターンガス量演算手
段70、LNG保有割合演算手段72、BOG割当て量
演算手段74、保持実液量演算手段76、保持基準液量
演算手段78及び受入配管クールダウンBOG演算手段
79を有している。
【0034】フローチャートを参照しながら後に説明す
るように、実液量演算手段60は貯蔵タンク2に受け入
れられたLNGの実液量を演算し、基準液量演算手段6
2は貯蔵タンク2に受け入れられたLNGの基準液量を
演算し、定常BOG発生量演算手段64は定常時に発生
するBOGの発生量を演算し、受入BOG発生量演算手
段66はLNGの受け入れ時に発生するBOGの発生量
を演算し、BOG液換算演算手段68は受入BOG発生
量を液換算するように演算し、リターンガス量演算手段
70は受け入れ時に貯蔵タンク2にて発生したBOGの
LNG船10へのリターンガス量を演算し、LNG保有
割合演算手段72は貯蔵タンク2内に受け入れられたL
NGの各所有者の保有割合を演算し、BOG割当て量演
算手段74は、LNG保管時に発生したBOGの各所有
者への割当て量を演算し、保持実液量演算手段76は各
所有者のLNGの保持実液量を演算し、保持基準液量演
算手段78は各所有者のLNGの保持基準液量を演算
し、また受入配管クールダウンBOG演算手段79は、
LNG受入前のクールダウン時に発生するBOGを演算
する。
【0035】課金演算手段54はタンク貸し料金演算手
段80及びBOG処理料金演算手段84を有し、タンク
貸し料金演算手段80はLNGのタンク貸し料金を演算
し、またBOG処理料金演算手段84は発生したBOG
の処理料金を演算する。また、計時手段56は時刻を計
時する。
【0036】また、記憶手段58は例えばHDD等から
構成され、第1〜第4メモリ部86,88,90,92
を含み、第1メモリ部86には受入LNG量、外気温
度、貯蔵タンク2の液面、輸送タンクの液面及びLNG
成分が記憶され、第2メモリ部88には実液量(保持実
液量を含む)、基準液量(保持基準液量を含む)、タン
ク入熱量、発生BOG量、割当てBOG量及び液換算量
が記憶され、第3メモリ部90にはタンク入熱量マッ
プ、基準圧力でのメタンガスの蒸発潜熱、基準液換算係
数、ガス化係数及び濃縮係数が記憶され、また第4メモ
リ部92にはタンク貸し料金、熱量調節料金及びBOG
処理料金が記憶される。
【0037】次に、図1及び図2とともに図3〜図7を
参照して、中央制御コンピュータ42によるLNGの管
理について説明する。生産地からLNG船10により輸
送してきたLNGは、図3に示すようにして受入、管理
が行われる。
【0038】まず、LNG船の入船決定が行われ(ステ
ップS1)、次に、この入船決定に基づいて受入配管、
即ち受入ライン4のクールダウンが行われる(ステップ
S2)。入船決定は、例えば、LNG船の運行計画、L
NG船が停泊する桟橋の使用計画等に基づいて行われ
る。受入ライン4のクールダウンは、受入ライン4を通
して液体状態のLNGを受け入れる際に、受入ライン4
の急冷による破損を防止するために行われ、このように
クールダウンすることによって、受入ライン4は所定温
度まで冷却される。
【0039】受入配管(受入ライン4)のクールダウン
の後、LNG船が所定の桟橋に着船し(ステップS
3)、LNGの受入が行われ(ステップS4)、受入後
に貯蔵タンク2でのLNGの管理が行われる(ステップ
S5)。
【0040】ステップS2の受入配管クールダウンで
は、例えば、図4に示すフローチャートに沿って受入配
管のクールダウンが行われる。LNG船10の入船の一
定時間前から受入配管(受入ライン4)のクールダウン
が開始される(ステップS2−1)。このクールダウン
は、入船・受入時間に受入配管が定常状態に冷却されて
いる状態になるように行われる。そして、受入配管クー
ルダウンBOG演算手段79は、このクールダウン時に
発生するBOG発生量を演算する(ステップS2−
2)。このBOG発生量の演算は、実際に発生したBO
G量を計測するようにしてもよく、或いはクールダウン
に要する時間と発生BOG量との関係をマップとして予
め記憶装置58の第3メモリ部90に記憶し、このマッ
プから読み出すようにしてもよい。
【0041】次に、LNG船10の入船が予定通りに行
われたか否かが判断され、予定通りに入船してLNGの
受入が行われると、ステップS2−3からステップS2
−4に進み、クールダウンBOG処理料金の演算が行わ
れる。この処理料金の演算は、BOG処理料金演算手段
84により行われ、クールダウン時に発生したBOG発
生量に基づいてBOG処理料金が算出され、算出された
BOG処理料金は、クールダウン時の処理料金として記
憶装置58の第4メモリ部92に記憶される。
【0042】一方、入船が遅延した場合には、ステップ
S2−3からステップS2−5に進み、入船遅延時間の
演算が行われ、この入船遅延時間の間に受入配管(受入
ライン4)に入熱した入熱量が演算され(ステップS2
−6)、この入熱量によるBOG発生量が演算され(ス
テップS2−7)、ステップS2−2のBOG発生量及
びステップS2−7のBOG発生量に基づいて、即ちク
ールダウン時のBOGの全発生量に基づいて、BOG処
理料金演算手段84はBOG処理料金を算出し、算出し
たBOG処理料金が第4メモリ部92に記憶される。
尚、入船遅延によるBOGの発生についても、クールダ
ウンの延長時間と発生BOG量との関係をマップとして
予め記憶装置58の第3メモリ部90に記憶し、このマ
ップから入船遅延によるBOG発生量を読み出すように
してもよい。このようにBOG処理料金を算出すること
によって、入船遅延により発生したBOGの処理費用を
含めたBOG処理料金を課金することとなる。
【0043】次に、ステップS4のLNGの受入につい
て説明すると、このLNGの受入は、例えば、図5に示
すフローチャートに沿って行われる。受入ライン4及び
BOG戻りライン24がLNG船10に接続され、LN
Gの受入が開始される(ステップS4−1)。この受入
開始時に、LNG船10の輸送タンク(図示せず)内の
LNGの状態が計測される。即ち、第2液面計33がL
NGの液面を計測し、第2液温計35がLNGの液温を
計測し、また圧力計37が輸送タンク内の圧力を計測し
(ステップS4−2)、これら計測値がLNG受入前の
前尺として記憶装置58の第1メモリ部86に記憶され
る。このようにしてLNG船10の輸送タンク内のLN
Gが受入ライン4を通して貯蔵タンク2に受け入れられ
るとともに、このLNG受入量に応じて貯蔵タンク2内
のBOGが送出ライン8及びBOG戻りライン24を通
してLNG船10の輸送タンク内に戻され、このBOG
がLNG船10内の空間(LNGが貯蔵タンク2に向け
て送給された後に生成される空間)に満たされ、貯蔵タ
ンク2へのLNGへの受入が開始する。
【0044】このようにLNGの受入が開始すると、ガ
スクロマトグラフ18により受入ライン4を流れるLN
Gの構成成分が測定され(ステップS4−3)、測定さ
れたガス成分が記憶装置58の第1メモリ部86に記憶
される。LNG船10からのLNGの受入が終了する
と、その輸送タンク内のLNGの状態が再び計測され
る。即ち、第2液面計33がLNGの液面を計測し、第
2液温計35がLNGの液温を計測し、また圧力計37
が輸送タンク内の圧力を計測し(ステップS4−4)、
これら計測値がLNG受入後の後尺として記憶装置58
の第1メモリ部86に記憶される。
【0045】その後、LNG船10の輸送タンク内のL
NGの受入前の状態と受入終了後の状態の変化から、実
液量演算手段60は、まず、LNGの受入量を演算する
とともに、リターンガス量演算手段70は発生BOGの
リターンガス量を演算する(ステップS4−5)。通
常、輸送タンクには、LNGの受入量に相当する容積の
空間が生じ、この生じた空間に発生BOGが返送され
る。この受入LNG量及びリターンガス量は、第1メモ
リ部86に記憶される(ステップS4−6)。
【0046】受入に伴うBOGの発生は長期間(例えば
2週間程度)に渡り発生し、貯蔵タンク2の運用方法に
依存して発生パターンが変化する。それ故に、BOGの
発生が貯蔵タンク内のLNGのエンタルピーに比し、高
いLNGを受入れたために発生したBOGか、貯蔵タン
ク内に侵入した熱量により発生した定常的なBOGの発
生かを区別することが難しくなる。このようなことか
ら、予め受入LNGがタンク内の状態(基準圧力・基準
温度)に変化するとして、フラッシュ計算を行うこと
で、受入に伴い発生するBOG量を演算により算出する
ことができ、受入BOG発生量演算手段66は、上述し
たようにして受入時のBOG発生量を演算する(ステッ
プS4−7)。
【0047】次に、受入時のBOG発生量の液換算が行
われる(ステップS4−8)。受入に伴い発生するBO
Gは、受入れたLNGが自然にガス化して貯蔵タンク2
内から去ることを意味し、このBOGの発生は、必然的
にLNGの減少につながる。そこで、BOG液換算演算
手段68は、受入時のBOG発生量をLNGの液量に換
算し、BOGの発生に伴う実際のLNGの液量(実液
量)が減少するので、実液量演算手段60は、受入LN
G量からBOGの液換算量を減算して受入実液量を算出
し(ステップS4−9)、このLNG量が実液量として
第2メモリ部88に記憶される。このLNGの実液量
が、貯蔵タンク2内の収容空間を占めるようになり、従
って貯蔵タンク2の空間に占める体積については、この
実液量でもって管理される。
【0048】次に、基準液量演算手段62は、LNGの
実液量を利用して次のようにして基準液量を演算し(ス
テップS4−10)、算出された基準液量は第2メモリ
部88に記憶される。一般に、LNGは構成成分によっ
てその熱量が相違し、熱量の比較的小さいLNG(例え
ばメタンガスの含有量が多いLNG)にあっては、熱量
調整装置14によって、市中に払い出す際に比較的多量
のLPGが添加されて所定熱量(例えば11000kc
al/Nm)となるように熱量調整され、一方、熱量
の比較的大きいLNG(例えばメタンガスの含有量が少
ないLNG)にあっては、市中に払い出す際に比較的少
量のLPGが添加されて所定熱量に熱量調整される。こ
のようなことから、貯蔵タンク2からLNGを払い出す
ときには、基準液量(気化したガスの熱量が例えば11
000kcal/Nmである仮想LNG量)でもって
管理され、このように基準液量で管理することによっ
て、貯蔵タンク2内のLNGの市中払出可能量の把握が
容易となる。
【0049】液量及び熱量の関係を単純に考えると、 基準液量(m)×ガス化係数(Nm/m)×気化
ガスの熱量(11000kcal/Nm)=受入実液
量(m)×ガス化係数(Nm/ m)×気化ガス
の熱量(例えば9600kcal/Nm) が成立する。ここで、ガス化係数は、LNGをガス化さ
せた場合の体積倍率である。
【0050】受入LNGの熱量については、ガスクロマ
トグラフ18よりガス成分を測定するので、測定したガ
ス成分からその熱量を知ることができ、この受入LNG
の熱量を利用し、基準液量演算手段62は、LNGの実
液量及びそのLNGの熱量に基づいて基準液量を算出す
る。
【0051】一般に、LNGはそのままガス化したので
は所定熱量を得ることができず、所定熱量に調整するた
めにはLPG(液化石油ガス)を添加しており、受入L
NGが全てタンク管理所有者の所有のものである場合に
は、上記式を用いて基準液量を演算すればよいが、LP
GはLNGに比して高価であり、従って、上述した式を
単に用いて受入実液量を基準液量に換算演算したのでは
貯蔵タンク2の管理所有者の利益が保たれず、そのため
に、この実施形態では、添加するLPGの料金、使用す
る熱量調整装置14等の設備費用を考慮して基準液換算
係数を設定し(例えば0.8程度に設定する)、実液量
から割り引くように演算して基準液量を決定し、その必
要代金をLNGの現物で割り引いて払うようにしてい
る。また、受入LNGの持つ熱量が基準液熱量に近けれ
ば添加するLPG量は少なくて済むが、多量のLPGを
添加しなければならないLNGではLPGコストが高く
なる。それ故に、基準液換算係数は受入LNGの熱量が
基準液熱量から離れるに従って小さくなる。この基準液
換算係数をも考慮すると、 基準液量(m)×ガス化係数(Nm/m)×気化
ガスの熱量(11000kcal/Nm)=受入実液
量(m)×ガス化係数(Nm/m)×気化ガスの
熱量(9600kcal/Nm)×基準液換算係数 となり、基準液量演算手段62は、基準液換算係数(こ
の基準液換算係数は記憶装置58の第3メモリ部90に
記憶されている)を用いる上記式を用いて受入LNGの
実液量から受入LNGの基準液量を演算し、演算したL
NGの基準液量が記憶装置58の第2メモリ部88に記
憶される。
【0052】その後、BOG処理料金演算手段84が受
入時に発生したBOGの処理料金を演算し、算出された
処理料金が第4メモリ部92に記憶される。この処理料
金は、受入時のBOG発生量に基づいて算出される。こ
のようにしてLNGの受入操作が終了する(ステップS
4−13)。
【0053】LNGを貯蔵タンク2にて管理する上で重
要なことは、保持LNGが極低温状態にあり、貯蔵タン
ク2の外部から熱が侵入することである。この侵入熱に
より、LNGは自然にガス化してBOGとなり、このB
OGの発生に伴い、貯蔵タンク2内のLNGは、払い出
ししなくても減少する。受入後のLNGのタンク管理を
図6のフローチャートに沿って説明する。
【0054】貯蔵タンク2の管理時、温度計32によっ
て大気の温度が計測され(ステップS6−1)、その測
定信号が制御コンピュータ42に送給される。そして、
所定時間(例えば1〜3時間)経過する毎に、貯蔵タン
ク2内のLNGの実液量、基準液量の管理が行われる。
即ち、所定時間経過すると、ステップS6−2からステ
ップS6−3に進み、貯蔵タンク2への侵入熱量の演算
が行われる。貯蔵タンク2内への侵入熱量は貯蔵タンク
の構造と大気温度に大きく影響を受け、これらの間には
所定の関係がある。貯蔵タンク構造により熱貫流率が表
で与えられ、貯蔵タンク2内のLNG液の温度と外気温
度の差に比例して侵入熱量が算出される(ステップS6
−3)。この侵入熱量は、次式で求められる。
【0055】侵入熱量(J)=タンク固有の熱貫流率
(W/K)×温度差(K)×所定時間(s) ステップS−3で算出されたタンク侵入熱量を利用し
て、貯蔵タンク2の管理時におけるBOG発生量が演算
される(ステップS6−4)。BOG発生量は貯蔵タン
ク2の運用状態により変化し、例えば貯蔵タンク2内の
圧力が高いと発生し難くなるが、長期スパンで考えると
侵入熱量に応じたBOGが発生する。従って、所定時間
内に発生するBOG量は貯蔵タンク2の運用状態にほと
んど関係なく、所定時間内に侵入した熱量に基づいて算
出することができ、このように演算処理することによっ
て、極めて簡便に且つ正確にBOG発生量を演算するこ
とができる。即ち、侵入熱量に基づき基準圧力(基準圧
力を用いることでタンク運用からは独立して算出でき
る)でのBOG発生量が演算され、この演算計算式は、
次の通りである。
【0056】所定時間内のBOG発生量(Nm)=侵
入熱量(J)÷〔基準圧力でのLNG蒸発潜熱(J/m
)×ガス化係数(Nm/m)〕 次に、貯蔵タンク2に収容されたLNGの保有割合の演
算が行われる(ステップS6−5)。貯蔵タンク2に複
数所有者のLNGが収容されている場合、各所有者のL
NG実液量に基づいて、LNG保有割合演算手段72が
各所有者の保有割合を演算する。
【0057】次いで、算出したLNGの保有割合を利用
して、管理時に発生したBOGの割当て量の演算が行わ
れる(ステップS6−6)。侵入熱量は貯蔵タンク2の
タンク構造に依存するが、内部に収容されたLNGの状
況にほとんど影響を受けない。管理時のBOGは、貯蔵
タンク2内に収容されたLNGから生じるが、このBO
G発生量は全所有者のLNGから生じるため、各所有者
のLNGからのBOG発生量を演算する必要があり、B
OG割当て量演算手段74は、LNG保有割合演算手段
72により算出されたLNGの保有割合に基づいて発生
BOGの所有者の割当て量(持分量)が演算される。
【0058】このようにBOGが発生すると、貯蔵タン
ク2内のLNGの実体積は減少するので、次に、割当て
BOG量の液換算が行われ(ステップS6−7)、LN
Gの保持実液量の再演算が行われる(ステップS6−
8)。BOG液換算演算手段68は割当てBOG量に基
づいて液換算量を演算し、この換算された液量が気化し
て減少したことになるので、保持実液量演算手段76
は、LNGの実液量(LNG所有者の保持実液量)から
割当てBOG量の液換算量を減算して保持実液量を演算
し、演算した保持実液量が記憶装置58の第2メモリ部
88に記憶される。
【0059】このようにLNGの実液量(LNG所有者
の保持実液量)が減少すると、その基準液量(LNG所
有者の保持基準液量)も減少し、保持基準液量の再演算
が行われる(ステップS6−9)。上述したように、B
OGはほぼメタン100%のガスであり、1Nm当た
りの熱量は比較的小さく、BOGが発生することによっ
てLNGの熱量は増加することになる。この液濃縮を考
慮して、保持基準液量の再演算が行われ、この算出は、
BOGの発生によるLNGの実液量の減少と、BOG発
生により消失したLNGの熱量を用い、次の算出計算式
を用いて行う。
【0060】BOG発生による消失LNG実液量
(m)×消失したLNGの熱量(J/m )+残留L
NGの実液量(m)×残留LNGの熱量(J/m
=BOG発生前のLNG実液量(m)×BOG発生前
のLNGの熱量(J/m) この計算式を用いることによって、残留LNGの熱量、
即ち所有者のLNGの熱量を演算することができ、保持
基準液量演算手段78は、この残留LNGの熱量に基づ
いて保持基準液量を演算し、演算した保持基準液量が第
2メモリ部88に記憶され、このようにして保持実液量
とともに保持基準液量の管理が行われる。
【0061】次に、BOG処理料金の演算が行われる
(ステップS6−10)。ステップS6−6にて、LN
G所有者の発生BOGの割当て量が演算されているの
で、BOG処理料金演算手段84は、上述したと同様に
して、このBOG割当て量に応じて上記所定時間におけ
るBOG処理料金を算出し、算出したBOG処理料金が
第4メモリ部92に記憶される。そして、タンク貸し料
金の演算が行われる(ステップS6−11)。ステップ
S6−8にて、LNG所有者のLNGの実液量が演算さ
れており、タンク貸し料金演算手段80は、このLNG
の実液量を用いて上記所定時間のタンク貸しの使用料金
を演算し、演算された使用料金が第4メモリ部92に記
憶される。
【0062】貯蔵タンク2内に保存している状態におい
ては、LNGの実液量、LNGの基準液量、BOG処理
料金及びタンク貸し料金は、上述したようにして演算さ
れる。そして、この所定期間内に、LNG所有者が市中
に払い出される都市ガスを消費していない場合には、ス
テップS6−1に戻り、上述したLNGのタンク管理が
継続して行われる。一方、この所定期間に、LNG所有
者が都市ガスを消費すると、ステップS6−13以降が
実行される。
【0063】ステップS6−13において、まず、基準
液使用量の演算が行われる。LNG所有者の都市ガス使
用量はガスメータ15(図1参照)から制御コンピュー
タ42に送られ、この制御コンピュータ42はガスメー
タ15のガス消費量に基づいて基準液使用量を演算す
る。ガスメータ15が計測するガス消費量は、基準液の
ガス化係数の逆数を乗じることにより基準液の使用量と
なるので、このことを利用して、上記所定時間内におけ
る市中に送出したLNGの基準液量を演算することがで
きる。
【0064】次に、LNGの消費に伴うLNGの保持基
準液量の再演算が行われる(ステップS6−14)。ス
テップS6−9でLNGの保持基準液量が演算されてお
り、またステップS6−13で基準液の使用量が演算さ
れるので、保持基準液量演算手段78はこれら保持基準
液量及び基準液の使用量に基づいて保持基準液量の再演
算を行い、演算された保持基準液量が第4メモリ部92
に記憶され、この保持基準液量が、現在所有するLNG
の基準液量となる。次いで、LNGの消費に伴うLNG
の実液量の際演算が行われる(ステップS6−15)。
このとき、ステップS6−13にてLNGの基準液使用
量が演算されているので、この基準液使用量から実液量
の使用量を演算し、実液量演算手段60は、ステップS
6−8にて演算された保持実液量及び実液量の使用量に
基づいて保持実液量を再演算する。このとき、実液量の
演算は、基準液量と実液量との比を用いることによって
簡単に算出することができる。
【0065】このようにして都市ガスの消費に伴うLN
Gの保持実液量及び保持基準液量の再演算が行われ、保
持基準液量が零(ゼロ)になるまでステップS6−16
からステップS6−1に戻り、LNGの管理が上述した
如くして継続して行われる。そして、LNGの保持基準
液量が零になると、貯蔵タンク2の保存していたLNG
の保存量がなくなり、ステップS6−17に移り、LN
G所有者に対し、管理LNGが無くなったことを通知
し、このような通知を行うことにより、LNG所有者は
所有LNGが無くなったことを知ることができる。
【0066】上述した実施形態では、LNG船10に装
備された第2液温計35、第2液面計33及び圧力計3
7を利用して受入LNGの受入量、リターンガス量等を
演算しているが、このような構成に代えて、例えば第1
及び第2流量計16,20の測定値を利用してこれらを
演算するようにしてもよく、この場合、第2液温計3
5、第2液面計33及び圧力計37を省略することがで
きる。
【0067】このようなLNG管理システムにおいて
は、第1流量計16が受入ライン4を流れるLNGの流
量を計測するので、この第1流量計16の計測値が受入
LNG量になる。また、第2流量計20は貯蔵タンク2
から送出するBOGの流量を計測する。LNGの受入時
に貯蔵タンク2内で発生するBOG(換言すると、第2
流量計20により計測される流量)は、貯蔵タンク2内
にLNGを貯蔵している状態において周囲からの熱によ
り気化して発生する定常時のBOG発生量と、LNGの
受入時に温度変化等の環境変化によって発生する受入時
のBOG発生量とを含んでおり、受入時のBOG発生量
は、第2流量計20の計測値から定常時のBOGの発生
量を減算した値となり、従って、第2流量計20の計測
値を用いて受入時のBOG発生量を演算することができ
る。また、貯蔵タンク2に受け入れられたLNGの実液
量は、LNG受入量(第1流量計16の計測値)から受
入時のBOG発生量(発生BOGを液換算したもの)を
減算した量となり、第1及び第2流量計16,20の計
測値を用いて演算することができる。このように第1及
び第2流量計16,20の計測値を用いるようにしても
よい。
【0068】以上、本発明に従うLNG管理システムの
一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形
態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱する
ことなく種々の変形及び修正が可能である。
【0069】例えば、図示の実施形態では、LNGを基
準液量管理する際に、基準液換算係数を設定し、LNG
の実液量から割り引いてLNGの現物で払うように演算
しているが、このような構成に代えて、例えば次のよう
にしてもよい。即ち、貯蔵タンク2内に保管された所有
者のLNGを所定熱量のガス(例えば都市ガス13A)
にするために必要なLPG量を演算し、必要LPG量の
ガス料金(LPGの原価)と熱量調整諸費用(タンク貸
し期間に依存したLPGタンク使用料金、熱量調整する
ための設備費用等)を演算し、これら費用をLNG所有
者に直接的に請求して現金でもって払うようにしてもよ
い。かかる場合、基準液換算係数を用いることはなく、
基準液量演算手段62は、基準液の熱量、受入実液量及
び受入液の熱量を用いて基準液量を演算する。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1のLNG管理システム
によれば、LNGの保管量については実液量を基準にし
て管理するので、貯蔵タンクの容量に対応して管理する
ことができ、またLNGの払出し量については基準液量
を基準に管理するので、受け入れたLNGの払出し量を
容易に管理することができる。
【0071】また、本発明の請求項2のLNG管理シス
テムによれば、実液量演算手段は、LNG輸送タンクの
受入前後の状態に基づいて貯蔵タンクに受け入れられた
LNGの実液量を演算するので、実際に受け入れられた
LNGの液量、即ち実液量を演算することができる。ま
た、基準液量演算手段は、LNGの実液量とその構成成
分を用いて貯蔵タンクに受け入れられたLNGの基準液
量を演算するので、受け入れられたLNGの払い出し量
を容易に管理することができる。
【0072】また、本発明の請求項3のLNG管理シス
テムによれば、受け入れられたLNGの実液量と輸送タ
ンクのLNG液温を利用して受入時に発生するBOG量
を演算することができる。
【0073】また、本発明の請求項4のLNG管理シス
テムによれば、実液量演算手段は、第1及び第2流量計
測手段の計測流量を用いて貯蔵タンクに受け入れられた
LNGの実液量を演算するので、貯蔵タンクに受け入れ
られた受入LNG量から貯蔵タンクから送出したBOG
流量(このBOG流量をLNG液量に換算する)を差し
引くことによって、実際に受け入れられたLNGの液
量、即ち実液量を正確に演算することができる。また、
基準液量演算手段は、LNGの実液量とその構成成分を
用いて貯蔵タンクに受け入れられたLNGの基準液量を
演算するので、受け入れられたLNGの払い出し量を容
易に管理することができる。また、本発明の請求項5の
LNG管理システムによれば、LNGの受入時に発生す
るBOG量を正確に演算することができる。
【0074】また、本発明の請求項6のLNG管理シス
テムによれば、所定時間間隔毎にLNGの貯蔵タンクに
て発生するBOG発生量を演算し、保持実液量演算手段
はこのBOG発生量を考慮して保持実液量を演算するの
で、現在のLNG保持実液量を正確につかむことができ
る。また、保持基準液量演算手段はこのBOG発生によ
る液濃縮を考慮して、保持基準液量を演算するので、現
在のLNGの保持基準液量を正確に把握することができ
る。
【0075】また、本発明の請求項7のLNG管理シス
テムによれば、BOG割当て量演算手段は、貯蔵タンク
にて発生したBOGをLNG保有割合に基づいてLNG
保有者に割当て、保持実液量演算手段はこの割当てBO
G量を用いて保持実液量を演算するので、発生BOGに
よるLNGの液量減少をより正確に演算して、LNG保
有者の実液量を正確に管理することができる。
【0076】また、本発明の請求項8の課金システムに
よれば、貯蔵管理手段は、LNGの保管量については実
液量を基準にして管理するので、貯蔵タンクの容量に対
応して管理することができ、またこの実液量に応じてタ
ンク貸し料金を課金するので、その課金は貯蔵タンクに
占める割合に対応した料金となり、LNGの管理実情に
マッチして課金することができる。
【0077】更に、本発明の請求項9の課金システムに
よれば、受入時に発生するBOG発生量に基づいてBO
G処理料金を課金するので、LNGの一時的保管に適し
た料金体系とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うLNG管理システム(本発明に従
う課金システムを適用したLNG管理システム)の一例
を示す簡略図である。
【図2】図1のLNG管理システムの制御系を簡略的に
示すブロック図である。
【図3】図2の制御系の全体の制御の流れを示すフロー
チャートである。
【図4】図3のフローチャートにおける受入配管クール
ダウンのステップの内容を具体的に示すフローチャート
である。
【図5】図3のフローチャートにおけるLNG受入のス
テップの内容を具体的に示すフローチャートである。
【図6】図3のフローチャートにおけるLNGのタンク
管理のステップの内容を具体的に示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2 貯蔵タンク 4 受入ライン 6 払出ライン 8 送出ライン 10 LNG船 12 気化装置 14 熱量調整装置 16 第1流量計 18 ガスクロマトグラフ 20 第2流量計 28 第3流量計 42 中央制御コンピュータ 44 パソコン 52 液・BOG演算手段 54 課金演算手段 58 記憶装置 60 実液量演算手段 62 基準液量演算手段 64 定常BOG発生量演算手段 66 受入BOG発生量演算手段 68 BOG液換算演算手段 76 保持実液量演算手段 78 保持基準液量演算手段 79 受入配管クールダウンBOG演算手段 80 タンク貸し料金演算手段 84 BOG処理料金演算手段 86 第1メモリ部 88 第2メモリ部 90 第3メモリ部 92 第4メモリ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖 正典 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3E073 DB00 5H223 AA20 BB01 BB02 EE06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LNGを貯蔵する貯蔵タンクと、前記貯
    蔵タンクに貯えられたLNGを管理する貯蔵管理手段と
    を備え、前記貯蔵管理手段は、受け入れたLNGの保管
    量については実液量を基準に管理し、受け入れたLNG
    を前記貯蔵タンクから払い出す払出し量については基準
    液量を基準に管理することを特徴とするLNG管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記貯蔵管理手段は、前記貯蔵タンク内
    に受け入れられたLNGの実液量を演算するための実液
    量演算手段と、前記貯蔵タンク内の基準液量を演算する
    ための基準液量演算手段と、を備えており、また、LN
    Gを輸送する輸送手段の輸送タンクには、前記輸送タン
    ク内のLNGの液面を計測する液面計と、前記輸送タン
    ク内のLNGの液温を計測する液温計と、前記輸送タン
    ク内の圧力を検出する圧力計とが設けられており、また
    前記貯蔵タンクに関連して、前記貯蔵タンクに受け入れ
    られるLNGのガス成分を計測する成分測定手段が設け
    られており、前記実液量演算手段は、前記液面計、前記
    液温計及び前記圧力計の計測値を利用して前記貯蔵タン
    クに受け入れられたLNGの実液量を演算し、前記基準
    液量演算手段は、前記実液量演算手段により演算した実
    液量及び前記成分測定手段により測定したガス成分を利
    用して基準液量を演算することを特徴とする請求項1記
    載のLNG管理システム。
  3. 【請求項3】 前記貯蔵管理手段は、更に、通常時のB
    OGの発生量を演算するための通常BOG発生量演算手
    段と、受入時のBOGの発生量を演算するための受入B
    OG発生量演算手段と、を備えており、前記受入BOG
    発生量演算手段は、前記実液量演算手段により演算した
    実液量及び前記液温計の計測値を利用して受入時のBO
    G発生量を演算することを特徴とする請求項2記載のL
    NG管理システム。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵管理手段は、前記貯蔵タンク内
    に受け入れられたLNGの実液量を演算するための実液
    量演算手段と、前記貯蔵タンク内の基準液量を演算する
    ための基準液量演算手段と、を備えており、またこの貯
    蔵タンクに関連して、前記貯蔵タンクに受け入れられる
    LNGの流量を計測する第1流量計測手段と、前記貯蔵
    タンクから送出されるBOGの流量を計測する第2流量
    計測手段と、前記貯蔵タンクに受け入れられるLNGの
    ガス成分を計測する成分測定手段とが設けられており、
    前記実液量演算手段は、前記第1及び第2流量計測手段
    の計測流量を利用して前記貯蔵タンクに受け入れられた
    LNGの実液量を演算し、前記基準液量演算手段は、前
    記実液量演算手段により演算した実液量及び前記成分測
    定手段により計測したガス成分を利用して基準液量を演
    算することを特徴とする請求項1記載のLNG管理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記貯蔵管理手段は、更に、通常時のB
    OGの発生量を演算するための通常BOG発生量演算手
    段と、受入時のBOGの発生量を演算するための受入B
    OG発生量演算手段と、を備えており、前記受入BOG
    発生量演算手段は、前記第2流量計測手段の計測流量及
    び前記通常BOG発生量演算手段により演算した通常B
    OG発生量を用いて受入時に発生したBOG発生量を演
    算することを特徴とする請求項4記載のLNG管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記貯蔵管理手段は、更に、前記貯蔵タ
    ンク内のLNGの保持実液量を演算するための保持実液
    量演算手段と、前記貯蔵タンク内のLNGの保持基準液
    量を演算するための保持基準液量演算手段と、を備えて
    おり、前記保持実液量演算手段は、LNGのタンク管理
    時において所定時間間隔毎にBOGの発生量を考慮して
    保持実液量を演算し、前記保持基準液量演算手段は、B
    OGの発生による液濃縮を考慮して保持基準液量を演算
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    LNG管理システム。
  7. 【請求項7】 前記貯蔵管理手段は、更に、前記貯蔵タ
    ンク内のLNGの保有割合を演算するためのLNG保有
    割合演算手段と、前記貯蔵タンク内にて発生したBOG
    をLNG保有者に割り当てるためのBOG割当て量演算
    手段と、を含んでおり、前記BOG割当て量演算手段
    は、前記LNG保有割合演算手段により演算した保有割
    合に基づいて、前記貯蔵タンク内にて発生したBOGを
    LNG保有者に割り当て、前記保持実液量演算手段は、
    LNG保有者に割り当てられた割当てBOG量を用いて
    保持実液量を演算することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のLNG管理システム。
  8. 【請求項8】 LNGを貯蔵する貯蔵タンクと、前記貯
    蔵タンクに貯えられたLNGを管理する貯蔵管理手段と
    を備え、前記貯蔵管理手段は、受け入れたLNGの保管
    量については実液量を基準に管理し、受け入れたLNG
    を前記貯蔵タンクから払い出す払出し量については基準
    液量を基準に管理し、前記実液量に応じてタンク貸し料
    金を課金することを特徴とするLNG管理課金システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記貯蔵管理手段は、BOG処理料金演
    算手段を含んでおり、前記BOG処理料金演算手段は、
    受入時に発生するBOG発生量に基づいてBOG処理料
    金を課金することを特徴とする請求項8記載のLNG管
    理課金システム。
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