JP4918783B2 - Lngの受払数量管理装置および受払数量管理方法 - Google Patents

Lngの受払数量管理装置および受払数量管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、LNGの受払数量管理装置および受払数量管理方法に係り、特に発電設備等に併設されたLNGタンクから、発電用LNG、販売用LNG等を受け払いする際に、適正な受払数量を管理することが可能なLNGの受払数量管理装置および受払数量管理方法に関するものである。
従来より、発電プラント等で使用されるLNGは、オーストラリアやカタール等の生産地から専用のLNG船を用いて運搬され、発電プラント等に併設されたLNGタンクに貯蔵される。
また、LNGタンクに貯蔵されたLNGは、発電プラントで使用するだけではなく、都市ガスとして消費者に供給されたり、タンクローリーを用いて他の設備に移送されたりする。
ところで、LNGタンクに貯蔵されたLNGを受け払いする際に、測定機器の誤差や払出ラインでのリーク等、種々の原因により払出数量と受入数量とに齟齬が生じる場合がある。
LNGを都市ガス等として使用するため他社に売り渡している場合に、このような齟齬が生じると、売り主と買い主との間における信頼関係が損なわれることがある。また、自社のLNGタンクに貯蔵したLNGを自社の発電プラントのみで使用する場合にも、払出数量と受入数量とを的確に把握して管理しなければならないことにかわりはない。
そこで、従来より、LNGタンクに貯蔵されたLNGの受払数量を管理するための技術が提案されている。例えば、特許文献1の特開2003−130296号「LNG管理システム及びその課金システム」に、LNGを貯蔵するタンクに複数の業者のLNGを貯蔵した場合に、LNGの受払数量を適切に管理する技術が種々提案されている。
この特許文献1に記載されている「LNG管理システム及び課金システム」は、LNGを貯蔵するタンクと、貯蔵タンクに蓄えられたLNGを管理する中央制御コンピュータとを備えている。そして、中央制御コンピュータは、受け入れたLNGの保管量について実液量を基準に管理し、受け入れたLNGを貯蔵タンクから払い出す払出量については基準液量を基準に管理するとともに、これらのデータに基づいて課金を行っている。
特開2003−130296号公報
ところで、LNGは産地によりその組成が異なり、また外気温に応じて体積が変化し、さらには測定装置の機器誤差の影響を受けるため、従来の受払方法を用いたのでは正確な受払数量を把握することは困難であった。
この点、上述した特許文献1に記載された「LNG管理システム及び課金システム」では、実液量や基準液量に基づいてLNGの受払数量を管理しているものの、実液量や基準液量を測定するための装置の機器誤差等、受払数量の把握に必要な種々の要因を考慮していないため、LNGの受払数量を正確に把握して適切に管理することができるとは言い難かった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、LNGの受払数量を決定するために影響する種々の要因を考慮して適正な受払数量を把握することが可能なLNGの受払数量管理装置および受払数量管理方法を提供することにある。
本発明によれば、LNGを貯蔵するLNGタンク(30)と、発電用プラント(40)、都市ガス供給施設(50)、およびタンクローリー(60)と、LNGタンクと発電用プラントを接続する発電用LNG払出ライン(102)、LNGタンクと都市ガス供給施設を接続する販売用LNG払出ライン(103)、およびLNGタンクとタンクローリーを接続する積載用LNG払出ライン(104)とを備え、該LNGタンク(30)に貯蔵されたLNGを払い出す際に受払数量を測定して管理する装置であって、前記LNGタンク(30)に残留するLNG残留量を測定する実測残高測定手段(液位測定器93)と、前記LNGタンク(30)から払い出すLNG払出数量を測定する払出数量測定手段(払出数量測定器94)と、前記発電用LNG払出ライン(102)に設けられた発電用LNG数量測定手段(発電用LNG数量測定器95)、前記販売用LNG払出ライン(103)に設けられた販売用LNG数量測定手段(販売用LNG数量測定器96)、および前記積載用LNG払出ライン(104)に設けられた積載用LNG数量測定手段(積載用LNG数量測定器97)とからなる、前記LNGタンク(30)から受け入れるLNG受入数量をライン毎に測定する受入数量測定手段(発電用LNG数量測定器95,販売用LNG数量測定器96,積載用LNG数量測定器97)と、LNGタンクに貯蔵されたLNGの成分を分析する分析手段と、前記分析手段により得られた値に基づいた、LNGタンク(30)に貯蔵されたLNGの物性値を用いて、実測値が液容量、ガス容量、又は質量である、前記実測残高測定手段(液位測定器93)で測定したLNG残留量、前記払出数量測定手段(払出数量測定器94)で測定したLNG払出数量、および前記受入数量測定手段(発電用LNG数量測定器95,販売用LNG数量測定器96,積載用LNG数量測定器97)で測定したLNG受入数量から、各発熱量を換算する換算手段(制御部10)と、前記実測残高測定手段(液位測定器93)、前記払出数量測定手段(払出数量測定器94)、および前記受入数量測定手段(発電用LNG数量測定器95,販売用LNG数量測定器96,積載用LNG数量測定器97)を構成する機器の測定誤差又は/および特殊排出量に基づいて、前記換算手段(制御部10)により換算したLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を補正する補正手段(制御部10)と、前記実測残高測定手段(液位測定器93)で測定したLNG残留量の実測値、前記払出数量測定手段(払出数量測定器94)で測定したLNG払出数量の実測値、および前記受入数量測定手段(発電用LNG数量測定器95,販売用LNG数量測定器96,積載用LNG数量測定器97)で測定したLNG受入数量の実測値、前記換算手段(制御部10)により換算した各発熱量、並びに前記補正手段(制御部10)により補正したLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を管理する管理手段(制御部10)と、を備えたことを特徴とするLNGの受払数量管理装置が提供される。
また、前記LNGの受払数量管理装置において、前記補正手段(制御部10)により補正したLNG払出数量とLNG受入数量とを比較する比較手段(制御部10)を備えることが好ましい。
また、前記LNGの受払数量管理装置において、比較手段(制御部10)における比較結果が所定の基準値を超えた場合に警告を発生する警告発生手段(80)を備えることが好ましい。
また、本発明によれば、LNGを貯蔵するLNGタンク(30)を備え、該LNGタンク(30)に貯蔵されたLNGを、発電用プラント(40)、都市ガス供給施設(50)、およびタンクローリー(60)に払い出す際に受払数量を測定して管理する方法であって、前記LNGタンク(30)に残留するLNG残留量を測定するステップと、前記LNGタンク(30)から払い出すLNG払出数量を測定するステップ(S1)と、前記LNGタンク(30)から発電用プラント(40)、都市ガス供給施設(50)、およびタンクローリー(60)に受け入れるLNG受入数量を測定するステップ(S2)と、LNGタンクに貯蔵されたLNGの成分を分析した成分値に基づいたLNGの物性値を用いて、液容量、ガス容量、又は質量である、前記LNG残留量を測定するステップで測定したLNG残留量、前記LNG払出数量を測定するステップ(S1)で測定したLNG払出数量、および前記LNG受入数量を測定するステップ(S2)で測定したLNG受入数量の実測値から、各発熱量を換算し、測定誤差又は/および特殊排出量に基づいて、換算したLNG残留量、LNG払出数量およびLNG受入数量を補正するステップ(S3)と、前記LNG残留量を測定するステップで測定したLNG残留量の実測値、前記LNG払出数量を測定するステップ(S1)で測定したLNG払出数量の実測値、前記LNG受入数量を測定するステップ(S2)で測定したLNG受入数量の実測値、並びに前記実測値を発熱量に換算し補正するステップ(S3)で換算した各発熱量と補正後のLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を管理するステップ(S7)と、を含むことを特徴とするLNGの受払数量管理方法が提供される。
また、前記LNGの受払数量管理方法において、補正した後のLNG払出数量とLNG受入数量とを比較するステップ(S4)を含むことが好ましい。
また、前記LNGの受払数量管理方法において、補正した後のLNG払出数量とLNG受入数量との比較結果が所定の基準値を超えた場合に警告を発生するステップ(S5)を含むことが好ましい。
本発明のLNGの受払数量管理装置および受払数量管理方法では、LNGの物性値や測定誤差等の補正要因に基づいて、測定したLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を補正することにより、払出数量と受入数量とを的確に把握して管理することが可能となる。
また、補正した後のLNG払出数量とLNG受入数量とを比較することにより、売り主側および買い主側の双方で受払数量を把握することができ、売り主と買い主との間における信頼関係を向上させることが可能となる。
また、補正後のLNG払出数量とLNG受入数量との比較結果が所定の基準値を超えた場合に警告を発生することにより、このような誤差が発生したことに対する迅速な対応が可能となる。
また、受入数量測定手段(発電用LNG数量測定器95,販売用LNG数量測定器96,積載用LNG数量測定器97)を、LNGタンク(30)からLNGを受け入れる複数のライン(発電用LNG払出ライン102,販売用LNG払出ライン103,積載用LNG払出ライン104)毎に設けることにより、各ライン(発電用LNG払出ライン102,販売用LNG払出ライン103,積載用LNG払出ライン104)における適正な受払数量を詳細に把握して管理することが可能となる。
本発明のLNGの受払数量管理装置および受払数量管理方法は、LNGタンクに貯蔵されたLNGの物性値や、実測残高測定手段(例えばLNGタンクに設けた液位測定器)、払出数量測定手段(例えばLNGタンクの下流側に設けた払出数量測定器)、および受入数量測定手段(例えばLNG払出ラインに設けた発電用LNG数量測定器、販売用LNG数量測定器、積載用LNG数量測定器)を構成する機器の測定誤差等の補正要因に基づいて、実測残高測定手段で測定したLNG残留量、払出数量測定手段で測定したLNG払出数量、および受入数量測定手段で測定したLNG受入数量を補正することにより、LNGの受払数量を決定するために影響する種々の要因を考慮して適正な受払数量を把握することができるようにしている。
具体的には、発電プラントに隣接してLNGタンクを設置し、LNG船で運搬してきたLNGをこのLNGタンクに貯蔵する。そして、必要に応じてLNGを発電プラントへ払い出したり、都市ガス用途への販売のために払い出したり、その他の用途への販売のためにタンクローリーに積載したりする。この際、LNGタンクに貯蔵されたLNGの実測残高、各ラインに対する払出数量、各ライン側からみた受入数量を計器を用いて測定し、測定値を所定の演算式に基づいて補正する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るLNGの受払数量管理装置が設置されるLNG受払施設の概略構成を示す説明図である。
本発明の実施例1に係るLNGの受払数量管理装置が設置されるLNG受払施設は、図1に示すように、LNG船20で運搬してきたLNGを貯蔵するためのLNGタンク30、発電プラント40、都市ガス供給施設50、およびタンクローリー60への積載設備を備えている。
LNG船20とLNGタンク30とはLNG受入ライン101により連通接続されており、LNGタンク30と発電プラント40とは発電用LNG払出ライン102を介して連通接続されており、LNGタンク30と都市ガス供給施設50とは販売用LNG払出ライン103を介して連通接続されており、LNGタンク30とタンクローリー60とは積載用LNG払出ライン104を介して連通接続されている。なお、発電用LNG払出ライン102の途中には、LNGを気化させるための気化器70が設置されている。
各ライン101,102,103,104には、それぞれLNG数量を測定するための測定器が設置されている。すなわち、LNG受入ライン101には、LNG船20から払い出すLNG数量を測定するためのLNG船側測定器91と、LNGタンク30へ受け入れるLNG数量を測定するためのLNGタンク側測定器92とが設置されている。
また、LNGタンク30内には、LNGタンク30内のLNG液位を測定するための液位測定器93が設置されている。また、LNGタンク30の出口側には、発電用LNG払出ライン102、販売用LNG払出ライン103、および積載用LNG払出ライン104へ払い出すLNG数量を測定するための払出数量測定器94が設置されている。
また、発電用LNG払出ライン102の発電プラント40側には、発電プラント40が受け入れるLNG数量を測定するための発電用LNG数量測定器95が設置されており、販売用LNG払出ライン103の都市ガス供給施設50側には、都市ガス供給施設50が受け入れるLNG量を測定するための販売用LNG数量測定器96が設置されている。
なお、タンクローリー60が受け入れるLNG量は、タンクローリー60に設けられた積載用LNG数量測定器97により測定される。
また、LNG船側測定器91、LNGタンク側測定器92、液位測定器93、払出数量測定器94、発電用LNG数量測定器95、販売用LNG数量測定器96、および積載用LNG数量測定器97には、制御部10が接続されている。この制御部10は、実施例1に係るLNGの受払数量管理装置の中核をなす装置で、例えば、コンピュータおよびその周辺機器からなり、各測定器からの測定信号を受信し、受信した測定信号に基づいて補正演算を行うことにより、各ラインにおける適正な受払数量を求めるようになっている。
また、制御部10には、補正した後のLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量とを比較する機能を持たせることが好ましい。
さらに、LNG払出数量とLNG受入数量との比較結果が所定の基準値を超えた場合に、制御部10に接続されたCRT表示器等の表示画面により警告表示を行ったり、スピーカ等から警告音を発生することが好ましい。この場合、CRT表示器やスピーカ等が警告発生手段80の構成要素として機能する。
実施例1では、制御部10を構成するCPU等がアプリケーションプログラムに従って動作することにより、LNGタンク30に貯蔵されたLNGの物性値や、各測定機器の測定誤差等の補正要因に基づいて、実際に測定したLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を補正する補正手段と、この補正手段により補正した後のLNG払出数量とLNG受入数量とを比較するための比較演算手段とが構成される。
次に、制御部10で行われる補正演算について説明する。
なお、以下の演算式において、LNGの各成分の物性値は、例えば「英国石油協会発行:IP、251/76」、「米国商務省発行:National Bureau of Standards Interagency Report 77-867」の記載に基づいて求められる。また、LNGの体積補正は、「米国商務省発行:National Bureau of Standards Interagency Report 77-867」の記載に基づいて行われる。また、LNGの各成分のモル分率は、ガスクロマトグラフを用いた分析により求められる。
LNG船20からLNGタンク30へ貯蔵されるLNG量は、LNG船20からの受入全発熱量、LNG船20からの受入質量、およびLNG船20からの受入容量として把握される。LNG船20からの受入全発熱量は下記式(1)により求められ、LNG船20からの受入質量は下記式(2)〜式(5)により求められ、LNG船20からの受入容量は下記式(6)〜式(8)により求められる。
LNGタンク30から発電プラント40へ払い出されるLNG量は、発電用払出全発熱量、発電用払出質量、および発電用払出容量として把握される。発電用払出全発熱量は下記式(9)〜式(11)により求められ、発電用払出質量は下記式(12)および式(13)により求められ、発電用払出容量は下記式(14)および式(15)により求められる。
LNGタンク30から都市ガス供給施設50へ払い出されるLNG量は、販売用払出液全熱量、販売用払出液容量、および販売用払出液質量として把握される。販売用払出液容量は下記式(16)および式(17)により求められ、販売用払出液質量は下記式(18)〜式(21)により求められる。
販売用払出液全発熱量は、下記式(22)〜式(25)により求められる。
販売用払出液全発熱量は、式(22)と(23)により、1時間あたりの販売用払出液全発熱量の当日累計値とする。1時間あたりの販売用払出液全発熱量は、1時間あたりの販売用気化器供給液全発熱量から、1時間あたりの販売用気化器戻り液全発熱量を差し引いたものとする。
1時間あたりの販売用気化器供給液全発熱量は、式(24)により1時間あたりの販売用気化器供給液質量を、当該1時間の販売用払出液発熱量(質量基準)により全発熱量換算した値とする。
1時間あたりの販売用気化器戻り液全発熱量は、式(25)により1時間あたりの販売用気化器戻り液質量を、当該1時間の販売用払出液発熱量(質量基準)により全発熱量換算した値とする。
LNGタンク30からタンクローリー60へ払い出されるLNG量は、積載用払出液質量、積載用払出液全発熱量、および積載用払出液容量として把握される。積載用払出液質量は下記式(26)および式(27)により求められ、積載用払出液全発熱量は下記式(28)および式(29)により求められ、積載用払出液容量は下記式(30)および式(31)により求められる。
制御部10では、適正な払出数量を算定するために、LNGの払出全発熱量、払出質量、および払出容量の補正が行われる。払出全発熱量の補正値は下記式(32)により求められ、払出質量の補正値は下記式(33)により求められ、払出容量の補正値は下記式(24)により求められる。なお、特殊払出数量とは、LNG関係設備の工事または定期検査等において払い出されたLNG数量のことをいう。
実測残高数量は、実測残高全発熱量、実測残高質量、および実測残高容量として把握される。実測残高全発熱量は下記式(35)〜式(40)により求められ、実残高質量は下記式(41)〜式(43)により求められ、実残高容量は下記式(4)および式(5)により求められる。
次に、実施例1に係るLNGの受払数量管理装置を用いて受払数量を管理する手順を説明する。図2は、実施例1のLNGの受払数量管理装置を用いて受払数量を管理する手順を示すフローチャートである。
なお、以下の説明において、「払出」とは、LNGタンク30から発電プラント40、都市ガス供給施設50、およびタンクローリー60へ向かってLNGを払い出すことを意味し、「受入」とは、発電プラント40、都市ガス供給施設50、およびタンクローリー60がLNGタンク30からLNGを受け入れることを意味する。
実施例1のLNGの受払数量管理装置を用いて受払数量を管理するには、図2に示すように、まず、払出数量測定器94を用いて払出数量を測定する(S1)。続いて、発電用LNG数量測定器95、販売用LNG数量測定器96、および積載用LNG数量測定器97を用いて受入数量を測定する(S2)。
続いて、補正手段により実測値を換算および補正し(S3)、補正後の払出数量と受入数量とを比較する(S4)。ここで、補正後の払出数量と受入数量との差が所定の基準値以上である場合には、CRT表示器の表示画面にその旨を表示する等してワーニングを行う(S5)。この場合には、適正な受払数量となるように補正処理(S6)を行うことが好ましい。
一方、補正後の払出数量と受入数量との差が所定の基準値未満である場合には、実測値および補正値等をハードディスク記憶装置等からなる記憶手段に記憶して、受払数量の管理を行う(S7)。
このように、実施例1のLNGの受払数量管理装置によれば、LNGの受払数量を決定するために影響する種々の要因を考慮して適正な受払数量を把握して管理することが可能となる。
上述した例では、実測残高数量を用いずに、補正手段における補正、および払出数量と受入数量との比較を行っているが、この際、補正要因および比較要因として実測残高数量を加えてもよい。
なお、上述した例では、LNG船20で運搬してきたLNGを貯蔵するためのLNGタンク30、発電プラント40、都市ガス供給施設50、およびタンクローリー60への積載設備等を備えたLNG受払設備に用いるLNGの受払数量管理装置について詳述したが、他の運搬手段によりLNGを運搬したり、LNGを他の施設に販売したりといった種々の形態にすることができ、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明のLNGの受払数量管理装置および受払数量管理方法は、主に発電プラント40に併設されたLNG受払施設における受払数量管理装置および受払数量管理方法として利用できるが、LNGタンク30を備えるとともに、このLNGタンク30に貯蔵したLNGを払い出すようにした他のLNG受払施設にも利用することができる。
本発明の実施例1に係るLNGの受払数量管理装置が設置されるLNG受払施設の概略構成を示す説明図である。 本発明の実施例1に係るLNGの受払数量管理装置を用いて受払数量を管理する手順を示すフローチャートである。
10 制御部
20 LNG船
30 LNGタンク
40 発電プラント
50 都市ガス供給施設
60 タンクローリー
70 気化器
80 警告発生手段
91 LNG船側測定器
92 LNGタンク側測定器
93 液位測定器
94 払出数量測定器
95 発電用LNG数量測定器
96 販売用LNG数量測定器
97 積載用LNG数量測定器
101 LNG受入ライン
102 発電用LNG払出ライン
103 販売用LNG払出ライン
104 積載用LNG払出ライン

Claims (6)

  1. LNGを貯蔵するLNGタンク(30)と、発電用プラント(40)、都市ガス供給施設(50)、およびタンクローリー(60)と、LNGタンクと発電用プラントを接続する発電用LNG払出ライン(102)、LNGタンクと都市ガス供給施設を接続する販売用LNG払出ライン(103)、およびLNGタンクとタンクローリーを接続する積載用LNG払出ライン(104)とを備え、該LNGタンク(30)に貯蔵されたLNGを払い出す際に受払数量を測定して管理する装置であって、
    前記LNGタンク(30)に残留するLNG残留量を測定する実測残高測定手段(93)と、
    前記LNGタンク(30)から払い出すLNG払出数量を測定する払出数量測定手段(94)と、
    前記発電用LNG払出ラインに設けられた発電用LNG数量測定手段(95)、前記販売用LNG払出ラインに設けられた販売用LNG数量測定手段(96)、および前記積載用LNG払出ラインに設けられた積載用LNG数量測定手段(97)とからなる、前記LNGタンク(30)から受け入れるLNG受入数量をライン毎に測定する受入数量測定手段(95,96,97)と、
    LNGタンクに貯蔵されたLNGの成分を分析する分析手段と、
    前記分析手段により得られた値に基づいた、LNGタンク(30)に貯蔵されたLNGの物性値を用いて、実測値が液容量、ガス容量、又は質量である、前記実測残高測定手段(93)で測定したLNG残留量、前記払出数量測定手段(94)で測定したLNG払出数量、および前記受入数量測定手段(95,96,97)で測定したLNG受入数量から、各発熱量を換算する換算手段と、
    前記実測残高測定手段(93)、前記払出数量測定手段(94)、および前記受入数量測定手段(95,96,97)を構成する機器の測定誤差又は/および特殊排出量に基づいて、前記換算手段により換算したLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を補正する補正手段と、
    前記実測残高測定手段(93)で測定したLNG残留量の実測値、前記払出数量測定手段(94)で測定したLNG払出数量の実測値、および前記受入数量測定手段(95,96,97)で測定したLNG受入数量の実測値、前記換算手段により換算した各発熱量、並びに前記補正手段により補正したLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を管理する管理手段と、を備えたことを特徴とするLNGの受払数量管理装置。
  2. 前記補正手段により補正したLNG払出数量とLNG受入数量とを比較する比較手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のLNGの受払数量管理装置。
  3. 前記比較手段における比較結果が所定の基準値を超えた場合に警告を発生する警告発生手段(80)を備えたことを特徴とする請求項2に記載のLNGの受払数量管理装置。
  4. LNGを貯蔵するLNGタンク(30)を備え、該LNGタンク(30)に貯蔵されたLNGを、発電用プラント(40)、都市ガス供給施設(50)、およびタンクローリー(60)に払い出す際に受払数量を測定して管理する方法であって、
    前記LNGタンク(30)に残留するLNG残留量を測定するステップと、
    前記LNGタンク(30)から払い出すLNG払出数量を測定するステップ(S1)と、
    前記LNGタンク(30)から発電用プラント(40)、都市ガス供給施設(50)、およびタンクローリー(60)に受け入れるLNG受入数量を測定するステップ(S2)と、
    LNGタンクに貯蔵されたLNGの成分を分析した成分値に基づいたLNGの物性値やを用いて、液容量、ガス容量、又は質量である、前記LNG残留量を測定するステップで測定したLNG残留量、前記LNG払出数量を測定するステップ(S1)で測定したLNG払出数量、および前記LNG受入数量を測定するステップ(S2)で測定したLNG受入数量の実測値から、各発熱量を換算し、測定誤差又は/および特殊排出量に基づいて、換算したLNG残留量、LNG払出数量およびLNG受入数量を補正するステップ(S3)と、
    前記LNG残留量を測定するステップで測定したLNG残留量の実測値、前記LNG払出数量を測定するステップ(S1)で測定したLNG払出数量の実測値、前記LNG受入数量を測定するステップ(S2)で測定したLNG受入数量の実測値、並びに前記実測値を発熱量に換算し補正するステップ(S3)で換算した各発熱量と補正後のLNG残留量、LNG払出数量、およびLNG受入数量を管理するステップ(S7)と、
    を含むことを特徴とするLNGの受払数量管理方法。
  5. 補正した後のLNG払出数量とLNG受入数量とを比較するステップ(S4)を含むことを特徴とする請求項に記載のLNGの受払数量管理方法。
  6. 補正した後のLNG払出数量とLNG受入数量との比較結果が所定の基準値を超えた場合に警告を発生するステップ(S5)を含むことを特徴とする請求項に記載のLNGの受払数量管理方法。
JP2006001742A 2006-01-06 2006-01-06 Lngの受払数量管理装置および受払数量管理方法 Active JP4918783B2 (ja)

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