JP6691276B1 - 液化ガス計量装置、液化ガス計量方法、ガス供給装置及びガス供給方法 - Google Patents

液化ガス計量装置、液化ガス計量方法、ガス供給装置及びガス供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液化天然ガスを液相状態のままで、安価且つ正確に計量する。【解決手段】液化ガス計量装置14は、液化ガスを気化して気化ガスとする気化器26と、気化器26に流入する液化ガスの液化ガス温度と、気化器から流出する気化ガスの気化ガス温度と、気化器において液化ガスを気化するために熱媒から供給された供給熱量と、に基づいて、液化ガスの液化ガス量を計量する計量手段44と、を有する。【選択図】図1

Description

本願の開示する技術は、液化ガス計量装置、液化ガス計量方法、ガス供給装置及びガス供給方法に関する。
引用文献1には、液化ガス貯留部から払出される加圧・低温保持下の液化ガスを払出管路中において流量計測する計量システムが記載されている。この計量システムでは、熱交換器と流量計が払出管路中に上流側から順の直列に介設され、熱交換器と流量計が断熱処理した浸漬容器内に収設される一方、液化ガス貯留部から払出し直後の液化ガスを低温保持下で浸漬容器内に分流供給する冷媒ラインが設けられる。更に、浸漬容器内を大気圧状態に保持するためのガス放出ラインが設けられる。
特開2006−200553号公報
液化ガスの一例である液化天然ガスは、たとえば、液相状態で貯槽に貯留されており、気化器で気化した後に、各種のガス使用装置やガス使用機器に供給される。この場合、供給される液化天然ガスの量を低コストで且つ正確に計量することが望まれる。しかし、特許文献1に記載の計量システムでは、払出管路中に熱交換器と流量計とを設ける必要があり、コスト高を招く。また、計量の際には、浸漬容器内に冷媒を供給すると共に浸漬容器内を大気圧状態に維持する必要があり、正確な計量が難しい。
本発明は上記事実を考慮し、液化天然ガスを液相状態のままで、安価且つ正確に計量することを目的とする。
第一態様の液化ガス計量装置では、液化ガスを気化して気化ガスとする気化器と、前記気化器に流入する前記液化ガスの液化ガス温度と、前記気化器から流出する前記気化ガスの気化ガス温度と、前記気化器において前記液化ガスを気化するために熱媒から供給された供給熱量と、に基づいて、前記液化ガスの質量を計量する計量手段と、を有する。
この液化ガス計量装置では、気化器によって、ガスが液化した状態にある液化ガスが気化され、気化ガスが生成される。気化器において液化ガスを気化するためには、熱媒が用いられる。
計量手段では、気化器に流入する液化ガスの液化ガス温度と、気化器から流出する気化ガスの気化ガス温度と、気化器において液化ガスを気化するために熱媒から供給された供給熱量と、に基づいて、気化される液化ガスの質量を計量する。このように、液化ガスの質量の計量には、液化ガス温度、気化ガス温度、供給熱量の3つを検出すれば足り、気化器を特定の状態(大気状態や恒温状態)に維持する必要がないので、安価且つ正確に計量できる。ただし、液化ガスの質量の計量にあたっては、液化ガス及び気化ガスの圧力や、気化器における気体部分の容積等を用いて、計量値を補正してもよい。
第二態様では、第一態様において、前記計量手段は、前記熱媒が前記気化器に供給される熱媒量と、前記気化器への供給前後の前記熱媒の温度差と、に基づいて、前記供給熱量を算出する。
気化器の内部では、熱媒は定積変化しつつ、熱エネルギーを液化ガスに作用させて気化する。熱媒の定積比熱は既知であるので、気化器に供給される熱媒量と、気化器への供給前後の熱媒の温度差と、に基づいて、容易に供給熱量を知ることができる。
第三態様では、第一又は第二態様において、前記計量手段は、前記供給熱量が、前記液化ガスが気化温度に達するまでの液体顕熱と、前記気化温度に達した前記液化ガスが気化するための気化潜熱と、前記気化温度からの気化ガスの温度上昇の気体顕熱と、に用いられるとして前記液化ガスの質量を計量する。
気化器の内部では、液化ガスが熱エネルギーを受けると、気化温度に達するまでは液体顕熱としてこの熱エネルギーを吸収する。そして、気化温度に達すると、気化するための気化潜熱として熱エネルギーを吸収する。気化された後の気化ガスは温度上昇し、気体顕熱として熱エネルギーを吸収する。計量手段は、熱媒の熱エネルギーが、これらの液体顕熱、気化潜熱及び気体顕熱に用いられるとして液化ガスの質量を計量するので、簡易且つ正確な計量が可能である。
第四態様では、第一から第三の何れか一つの態様において、前記液化ガスが液化天然ガスである。
液化天然ガスは、気化器で気化ガスとされて使用可能な状態となる。この気化ガスの量を、計量手段で液化天然ガスの量から知ることができる。
第五態様では、第一から第四の何れか一つの態様において、前記計量手段は、決められた期間で前記液化ガスの質量を合算する。
計量手段は、たとえば1か月等の決められた期間で、液化ガスの質量を累積して合算する。この決められた期間における液化ガスの質量から、使用された気化ガスの質量を知ることが可能である。
本願では、液化天然ガスを液相状態のままで、安価且つ正確に計量できる。
図1は第一実施形態の液化ガス計量装置を備えたガス供給装置の概略を示す構成図である。 図2は第一実施形態の液化ガス計量装置として機能するコンピュータのブロック図である。 図3は第一実施形態の液化ガス計量装置の気化器におけるガス及び熱媒の出入りを示す概念図である。 図4は液化ガスの受熱量と温度変化との関係を定性的に示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、本発明の第一実施形態に係る液化ガス計量装置14を備えたガス供給装置12が示されている。ガス供給装置12は、たとえば、ローリー車16等によって輸送された液化天然ガスを気化して気化ガスを生成し、この気化ガスを、ガス使用者18における加熱炉20A等のガス使用機器20に供給するための設備である。この加熱炉20Aは、ガス使用機器20の一例である。ガス使用者18としては、プラント、工場、商業施設、集合住宅及び戸建住宅等を挙げることができる。また、ガス使用機器20としては、加熱炉20Aの他に、ガスエンジン、ボイラー、発電機、燃料電池システム、給湯システム、空調システム等を挙げることができる。
ガス供給装置12は、貯槽22を有している。貯槽22は、たとえば、ガス使用者18への気化ガス供給の起点となるLNGサテライト28等に設置されている。この貯槽22には、天然ガスを液化した液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)が貯留されている。
貯槽22には、導入配管24A及び供給配管24Bが接続されている。導入配管24Aには導入バルブ24Cが設けられ、移送配管24Bには移送バルブ24Dが設けられている。導入配管24Aの先端がローリー車16に接続された状態で、導入バルブ24Cが開弁されることで、ローリー車16の液化天然ガスが、液相状態で導入配管24Aを通じて貯槽22に送られる。
液化ガス計量装置14は、さらに、気化器26を有している。気化器26には、移送配管24Bの先端が接続されている。移送バルブ24Dが開弁されることで、貯槽22の液化天然ガスが、液相状態で気化器26に送られる。
加熱炉20Aと気化器26とは、熱媒配管30で接続されている。熱媒配管30は、加熱炉20Aから気化器26へ熱媒を移送する第一配管30Aと、気化器26から加熱炉20Aへ熱媒を移送する第二配管30Bとを有しており、全体として加熱炉20Aと気化器26との間で熱媒が循環する循環流路を構成している。なお、加熱炉20Aから熱媒が気化器26に供給される構成に代えて、あるいは併用して、地下水、各種の発熱部材の排熱温水等を用いる構成を採ってもよい。また、熱媒は、かならずしも循環流路を循環する構成に限らず、気化器26において熱エネルギーを供給した後は廃棄される構成(熱媒が水の場合は、単に下水として処理する)であってもよい。
加熱炉20Aにおいて高温状態となった熱媒は、第一配管30Aを通じて気化器26に送られ、この熱媒の熱エネルギーが、気化器26において放熱され、LNGを気化するために用いられる。そして、気化器26において放熱により温度低下した熱媒は、第二配管30Bを通じて加熱炉20Aに送られる。すなわち、熱媒がこのように加熱炉20Aと気化器26との間を循環することで、加熱炉20Aの熱エネルギーが気化器26に移動されて、LNGの気化に用いられる。
気化器26には、気化ガス供給配管32の一端が接続されている。気化ガス供給配管32は途中で複数の分岐配管32Aに分岐されており、気化ガス供給配管32の他端(それぞれの分岐配管32Aの端部)が、加熱炉20Aを含むガス使用機器20に接続されている。図1に示す例では、2本の分岐配管32Aに分岐されている例を挙げているが、3本以上の分岐配管32Aに分岐されていてもよい。
気化ガス供給配管32には供給バルブ32Cが設けられている。供給バルブ32Cを開弁することで、気化ガス供給配管32を通じて、気化ガスをガス使用機器20に送ることができる。なお、分岐配管32Aのそれぞれに供給バルブを設けて、ガス使用機器20のそれぞれに対し、気化ガスの供給と供給停止とを切替可能としてもよい。また、気化ガス供給配管32に供給バルブ32Cを設けることなく、ガス使用機器20へ気化ガスを供給する構成でもよい。
移送配管24Bには、移送配管24Bを流れるLNGの温度(液化ガス温度)を検知するLNG温度センサ34が設けられている。気化ガス供給配管32には、気化ガス供給配管32を流れる気化ガスの温度(気化ガス温度)を検知する気化ガス温度センサ36が設けられている。熱媒配管30の第一配管30Aには、第一配管30Aを流れる熱媒の温度を検出する第一熱媒温度センサ38が設けられている。熱媒配管30の第二配管30Bには、第二配管30Bを流れる熱媒の温度を検出する第二熱媒温度センサ40が設けられている。さらに、熱媒配管30には、熱媒配管30を流れる熱媒の流量を検知する流量センサ42が設けられている。流量センサ42は、図1では第一配管30Aに設けられているが、第一配管30A及び第二配管30Bのいずれに設けられていてもよい。
図2に示すように、液化ガス計量装置14は、コンピュータ54を有している。コンピュータ54は、プロセッサ56、メモリ58、ストレージ60、表示部62、入力部64及び通信部68を有している。プロセッサ56、メモリ58、ストレージ60、表示部62、入力部64及び通信部68はバス66を介して接続されており、相互にデータの送受信が可能である。
ストレージ60には、コンピュータ54において、後述する液化ガス計量処理を行うための液化ガス計量プログラム70が記憶されている。この液化ガス計量プログラムがメモリ58上で展開され、プロセッサ56において実行されることにより、コンピュータ54は液化ガス計量装置14として機能する。
表示部62は、たとえばディスプレイ及び表示ランプ等であり、コンピュータ54の状態や、このコンピュータ54に接続された各種機器の状態等を表示する。
入力部64は、たとえばキーボード、マウス及びスイッチ等であり、作業者からコンピュータ54に対する各種の入力を受け付ける。なお、表示部62がディスプレイを備えている場合は、このディスプレイをタッチパネルとすることで、表示部62が入力部64を兼ねるように構成できる。
通信部68は、コンピュータ54と外部の部材との通信を行う場合に必要な部位である。本実施形態では、通信部68は、LNG温度センサ34、気化ガス温度センサ36、第一熱媒温度センサ38、第二熱媒温度センサ40及び流量センサ42との通信を行う。
本実施形態では、計量手段44が、コンピュータ54、LNG温度センサ34、気化ガス温度センサ36、第一熱媒温度センサ38、第二熱媒温度センサ40及び流量センサ42を含んで構成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、貯槽22に収容されたLNGが気化器26に送られる。そして、気化器26では、熱媒からの熱エネルギーにより、LNGが気化されて気化ガスとされる。すなわち、気化器26では、LNGが熱エネルギーを受けて相変化する。生成された気化ガスは、ガス使用機器20に送られて使用される。なお、気化器26では、熱媒は相変化しない。
熱媒配管30の第一配管30Aには第一熱媒温度センサ38が設けられており、気化器26に流入する前の熱媒の温度t[K]が検知される。さらに、熱媒配管30の第二配管30Bには第二熱媒温度センサ40が設けられており、気化器26から流出した後の熱媒の温度t[K]が検知される。
また、熱媒配管30には流量センサ42が設けられており、熱媒配管30を流れる単位時間当たりの熱媒の質量m[kg/sec]を知ることができる。気化器26では、この質量m[kg/sec]の熱媒の温度がt[K]からt[K]へ変化するので、気化器26における熱媒の放熱量Q[W]は、熱媒の単位時間当たりの定容比熱C[W/kg/K]を用いて、
Q=C・m・Δt [W] (1)
但し、Δt=(t−t
となる。放熱量Qは、気化器26において、LNGを気化するために熱媒から供給される供給熱量である。
これに対し、移送配管24BにはLNG温度センサ34が設けられており、移送配管24Bを流れるLNGの温度T[K]が検知される。気化ガス供給配管32には気化ガス温度センサ36が設けられており、気化ガス供給配管32を流れる気化ガスの温度T[K]が検知される。
図3に示すように、気化器26では、温度T[K]のLNGが熱量Qを受けると、液相状態を維持して相転移温度T[K]まで温度上昇し、相転移温度T[K]を維持して気相へと蒸発(相転移)した後、気相状態で温度T[K]へ温度上昇する。したがって、気相へ相転移する単位時間当たりのLNGの質量をM[kg/sec] 、LNGの単位時間当たりの定容比熱をC[W/kg/K]、気化ガスの単位時間当たりの定容比熱をC[W/kg/K]、液相から気相への蒸発潜熱をC[W/kg]とすると、
Q=C・M・ΔT+C・M+C・M・ΔT[W] (2)
但し、ΔT=T−T、ΔT=T−T
となる。
そして、式(1)及び式(2)から、
M=(C・m・Δt)/(C・ΔT+C+C・ΔT
となる。
ここで、定容比熱C、定容比熱C、定容比熱C及び蒸発潜熱Cはいずれも、それぞれの物質に固有の定数である。また、温度差Δt、温度差ΔT、温度差ΔT及び質量mは、本実施形態では、各センサの検出値から知ることができる。したがって、本実施形態では、気化器26で単位時間当たりに気化されるLNGの質量を知ることが可能であり、気化に要した時間を乗ずれば、気化されたLNGの質量が得られる。実質的に、LNGの計量にあたって、LNG温度T、気化ガス温度T,気化器26の前後での熱媒の温度t、t及び熱媒の質量mを検知すれば足り、気化器26を特定の状態(例えば大気状態や恒温状態)に維持する必要がないので、LNGの計量を安価且つ正確に行うことが可能である。
しかも、本実施形態では、LNGサテライト28を起点として液相のLNGをガス使用者18に送っている。LNGサテライトでLNGを気化し、気化ガスをガス使用者18に送る構成と比較して、体積の小さい液相状態で計量するので、安価に計量することが可能である。
上記実施形態では、LNGを計量するにあたり、気化器26において、温度TのLNGが相転移温度Tまで温度上昇し、相転移温度Tでは温度を維持して気相へ気化(相転移)し、さらに、相転移後は気化ガスが温度Tまで温度上昇する点に着目している。このように、気化器26の内部におけるLNGの相状態に着目し、熱媒の熱エネルギーが、これらの液体顕熱、気化潜熱及び気体顕熱に用いられるとして液化ガスの質量を計量するので、より正確な計量が可能である。
上記実施形態では、気化器26における熱媒の放熱量Qを得るために、気化器26の前後での熱媒の温度t、t及び熱媒の質量mを検知しているが、気化器26における熱媒の放熱量Qを得ることが可能であれば、熱媒の温度t、t及び熱媒の質量m以外の数値を用いてもよい。たとえば、気化器26の前後で熱媒の圧力を検知し、この圧力差から、熱媒の放熱量Qを計算等によって得るようにしてもよい。本実施形態のように、気化器26の前後での熱媒の温度t、tを検知すると、上記式(1)を用いて簡便に熱媒の放熱量Qを得ることができ、LNGをより安価且つ正確に計量する点で有利である。
また、上記実施形態において、LNGの計量にあたって、上記の計算式で用いたパラメータと異なるパラメータを用いて補正してもよい。たとえば、移送配管24Bの圧力計で検知したLNG圧力や、気化ガス供給配管32の圧力計で検知した気化ガス圧力等を用いたり、気化器26の内部の気体部分の容積を用いて、LNGの計量を補正したりすることが可能である。
なお、熱媒については、熱エネルギーが、LNGの気化以外に消費されてしまうこともある。たとえば、第一熱媒温度センサ38と第二熱媒温度センサ40の間において、熱媒から熱媒配管30及び気化器26のハウジング等に伝熱してしまうと、この熱エネルギーはLNGの気化には用いられず、いわゆるヒートロスとなる。しかし、このようなヒートロスが生じることがあらかじめわかっている場合には、例えば、上記式(1)に補正係数を乗じてヒートロスを補正すればよい。
上記実施形態では、単位時間当たりの気化されるLNGの質量Mを計量できる。したがって、たとえば1か月等の決められた期間で、液化ガスの質量を累積して合算することが可能である。このように決められた期間において液化ガスの質量を得ることで、使用された気化ガス量を知ることも可能である。
上記実施形態では、液化ガスの一例としてLNGを挙げている。LNGは、液相状態で貯槽22に貯留されると共に、使用時には気相状態に相転移されるが、実際の使用量として正確な値を得ることが求められるガスである。本実施形態では、LNGの計量を計量手段44において正確に知ることができ、たとえば、液化ガス使用料金の正確な算出にも寄与する。
ガス供給装置12が気化ガスを供給するガス使用者18として、図1では1つを例示しているが、複数のガス使用者18に気化ガスを共有する構成とすることも可能である。この場合、ガス使用者18ごとに気化器26を有する構成とすることにより、ガス使用者18ごとに液化ガスの質量を計量できる。たとえば、ガス使用者18ごとの月毎のガス使用量を得ることも容易である。
12 ガス供給装置
14 液化ガス計量装置
16 ローリー車
18 ガス使用者
20 ガス使用機器
20A ガス使用機器
22 貯槽
24A 導入配管
24B 移送配管
24C 導入バルブ
24D 移送バルブ
26 気化器
28 サテライト
30 熱媒配管
30A 第一配管
30B 第二配管
32 気化ガス供給配管
32A 分岐配管
32C 供給バルブ
34 温度センサ
36 気化ガス温度センサ
38 第一熱媒温度センサ
40 第二熱媒温度センサ
42 流量センサ
44 計量手段
54 コンピュータ
56 プロセッサ
58 メモリ
60 ストレージ
62 表示部
64 入力部
66 バス
68 通信部
70 液化ガス計量プログラム

Claims (5)

  1. 液化ガスを気化して気化ガスとする気化器と、
    前記気化器に流入する前記液化ガスの液化ガス温度と、前記気化器から流出する前記気化ガスの気化ガス温度と、前記気化器において前記液化ガスを気化するために熱媒から供給された供給熱量と、に基づいて、前記液化ガスの質量を計量する計量手段と、
    を有する液化ガス計量装置。
  2. 前記計量手段は、前記熱媒が前記気化器に供給される熱媒量と、前記気化器への供給前後の前記熱媒の温度差と、に基づいて、前記供給熱量を算出する請求項1に記載の液化ガス計量装置。
  3. 前記計量手段は、前記供給熱量が、前記液化ガスが気化温度に達するまでの液体顕熱と、前記気化温度に達した前記液化ガスが気化するための気化潜熱と、前記気化温度からの気化ガスの温度上昇の気体顕熱と、に用いられるとして前記液化ガスの質量を計量する請求項1又は請求項2に記載の液化ガス計量装置。
  4. 前記液化ガスが液化天然ガスである請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液化ガス計量装置。
  5. 前記計量手段は、決められた期間で前記液化ガスの質量を合算する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液化ガス計量装置。

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