JP2003130004A - 油圧信号出力装置 - Google Patents

油圧信号出力装置

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JP2003130004A
JP2003130004A JP2001331043A JP2001331043A JP2003130004A JP 2003130004 A JP2003130004 A JP 2003130004A JP 2001331043 A JP2001331043 A JP 2001331043A JP 2001331043 A JP2001331043 A JP 2001331043A JP 2003130004 A JP2003130004 A JP 2003130004A
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valve
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hydraulic
hydraulic signal
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Masayoshi Mototani
真芳 本谷
Hideji Hori
秀司 堀
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新たなEPC弁を容易に一体化可能にすると共
に運転室内外から操作可能とし、かつ、運転室の油圧機
器の場積を小さく、油圧機器以外のスペースを大きくで
きる油圧信号出力装置を提供する。 【解決手段】 手動式油圧信号出力装置(50)と、第1の
電気式油圧信号出力装置(60)と、前記手動式油圧信号出
力装置(50)から出力される油圧信号および第1の電気式
油圧信号出力装置(60)から出力される油圧信号のいずれ
か一方を選択して外部に出力する選択出力手段(30)とを
備え、第1の油圧機器を制御する前記手動式油圧信号出
力装置(50)と前記第1の電気式油圧信号出力装置(60)と
前記選択出力手段(30)とを一体に形成すると共に、第1
の油圧機器と異なる第2の油圧機器を制御する第2の電
気式油圧信号出力装置(60A)を、前記第1の電気式油圧
信号出力装置(60)に当接させて着脱自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧信号出力装置
に係り、特に、車内での手動操作または車外からの無線
等の外部操作の信号を受け、操作に応じた油圧信号を外
部の油圧機器へ出力する油圧信号出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の作業車両の運転室に
は、操作レバー等の操作に応じたパイロット圧油を出力
する油圧信号出力装置が設けられている。この油圧信号
出力装置は、オペレータが操作レバーを前後左右または
斜め方向に手動で傾動操作することによって、それぞれ
のピストンを介して各減圧弁が操作され、この減圧弁が
操作量に応じたパイロット圧油の油圧信号を各油圧機器
に出力し、この油圧機器の作動により車両または作業機
の動作を制御している。
【0003】図25は、操作レバーを有する手動式油圧
信号出力装置の断面図である。手動式油圧信号出力装置
50(以下、PPC弁50と呼ぶ)は、単一の操作レバ
ー7が前後左右に傾動操作されることによって、4つの
ピストン4,6(3,5は図示せず)毎に対応した4つ
の減圧弁14がそのピストンの変位に応じた油圧信号、
具体的にはパイロット圧油を、油圧機器である操作弁
(図示せず)へ出力して操作弁を切換えている。操作弁
が制御されると、車両を走行させる油圧モータや作業機
を作動させる油圧シリンダ等の動作が制御される。
【0004】また、電気信号に応じてパイロット圧油を
出力する電気式油圧信号出力装置が設けられることがあ
る。この電気式油圧信号出力装置は、例えば、災害地な
どで作業する場合のようにオペレータが車両から離れた
場所で遠隔操作装置を操作して作業車両を駆動する場合
に用いられ、遠隔操作装置から無線送信された制御指令
に基づき、コントローラは制御指令電流を電気式油圧信
号出力装置に出力し、電気式油圧信号出力装置はこの指
令電流の大きさに応じた圧力のパイロット圧油を出力す
るようにしている。
【0005】図26は上記電気式油圧信号出力装置の断
面図である。各電気式油圧信号出力装置60は前記PP
C弁50の4つの減圧弁14にそれぞれ対応して設けら
れており、電気式油圧信号出力装置60が遠隔操作され
ると、前記走行用の油圧モータや作業機用の油圧シリン
ダ等の動作が制御される。電気式油圧信号出力装置60
はソレノイドで作動される電磁式圧力比例減圧弁27を
有しており、以下ではEPC弁60という。EPC弁6
0は、ソレノイドコイル25に流れる指令電流の大きさ
に比例した推力が矢印U方向にプランジャ26に作用し
てスプール28を作動させ、前記指令電流に応じた圧力
のパイロット圧油を出力している。なお、図25、図2
6では構成要素に本発明の実施形態の説明で用いる構成
要素の符号と同じ符号を付しているが、ここでの説明は
割愛する。
【0006】図27に示すように、車両の運転室内に
は、PPC弁50とEPC弁60とが別体で設けられる
と共に、PPC弁50とEPC弁60とに接続するシャ
トル弁30が更に別体で設けられている。シャトル弁3
0は、PPC弁5およびEPC弁60のうちの高圧側の
パイロット圧油を出力する。このパイロット圧油は、油
圧モータや作業機へ供給される圧油を制御する操作弁に
入力される。したがって、オペレータが操作レバーを操
作するか、または遠隔操作装置を操作すると、上記パイ
ロット圧油により操作弁が切換えられ、車両を走行させ
るか、または作業機を作動させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成において、車両の運転室内にPPC弁50、E
PC弁60およびシャトル弁30をそれぞれ別体のもの
として設けると、これらPPC弁50とEPC弁60と
シャトル弁30とをホース等の配管を介して接続する必
要があり、大きな場積が必要である。このため、運転室
におけるこれらの油圧機器を除いたスペースが相対的に
小さくなり、他の車載機器の配置が困難になるという問
題が発生する。
【0008】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、場積が小さい油圧信号出力装置を提供して、
運転室における油圧機器の場積を小さくし、油圧機器以
外のスペースを大きくすることを先ず第1の解決課題と
する。
【0009】上記の解決策として本出願人は、既に特願
2000−340612および特願2000−3467
11を提案している。ところで、近年では、例えば油圧
ショベル等の作業車両においては、通常の掘削等の作業
機に加えて、更にクラムシェルバケットまたはブレーカ
等の各種アタッチメントが装着されるようになり、作業
内容が広がっている。このために、更にアタッチメント
用の油圧機器を制御する操作弁が必要になると共に、こ
の操作弁を切換えるためのPPC弁50とEPC弁6
0、電気スイッチとEPC弁60、および電気レバーと
EPC弁60等の各セットのうちいずれかを運転室内に
設けて、オペレータが運転室内での手動操作、および運
転室外での遠隔操作装置による操作ができるようにする
必要がある。ところが、これに伴って、前記EPC弁6
0を運転室内に新たに設けると、このEPC弁60には
新たな配管を接続する必要が生じ、油圧機器の場積が更
に大きくなってしまう。このため、アタッチメント用と
しての新たなEPC弁60を運転室内に設けることによ
り、油圧機器以外のスペースが相対的に更に小さくなる
という新たな問題が発生する。また、出荷後にも新たに
アタッチメントを装着する場合があり、この場合でもア
タッチメントを容易に装着でき、かつ操作できる油圧信
号出力装置の提供が強く要望されている。
【0010】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、油圧信号出力装置に係り、特に、アタッチメン
ト用として新たなEPC弁を容易に一体化可能にすると
共に運転室内外から操作可能とし、かつ、運転室におけ
る油圧機器の場積を小さくでき、油圧機器以外のスペー
スを大きくできる油圧信号出力装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記目
的を達成するために、本発明に係る油圧信号出力装置の
第1発明は、手動操作に基づいて油圧信号を出力する手
動式油圧信号出力装置と、電気信号に基づいて油圧信号
を出力する第1の電気式油圧信号出力装置と、前記手動
式油圧信号出力装置から出力される油圧信号および第1
の電気式油圧信号出力装置から出力される油圧信号のい
ずれか一方を選択して外部に出力する選択出力手段とを
備えた油圧信号出力装置において、第1の油圧機器を制
御する前記手動式油圧信号出力装置と前記第1の電気式
油圧信号出力装置と前記選択出力手段とを一体に形成す
ると共に、第1の油圧機器と異なる第2の油圧機器を制
御する第2の電気式油圧信号出力装置を、前記第1の電
気式油圧信号出力装置に当接させて着脱自在に設けてな
る構成としている。
【0012】第1発明によれば、油圧信号出力装置は、
第1の油圧機器を制御する手動式油圧信号出力装置(P
PC弁)と、第1の電気式油圧信号出力装置(EPC
弁)と、選択出力手段(以下シャトル弁と呼ぶ)とが一
体に形成されていると共に、第1のEPC弁に当接させ
て、第1の油圧機器と異なる第2の油圧機器を制御する
第2のEPC弁を着脱自在に設けている。このため、出
荷時または出荷後に新たにアタッチメント用の他の(第
2の)油圧機器が必要になっても、この他の油圧機器用
の第2のEPC弁を容易に、かつコンパクトに装着でき
る。また、新たな第2のEPC弁を設けても、ホース等
の配管を介して接続する必要がないので、運転室におけ
る油圧機器の場積を小さくできる。したがって、運転室
において、油圧機器以外のスペースを大きく確保でき
る。
【0013】また、第2発明は、オペレータの運転室内
での手動操作に基づいて油圧信号を出力する手動式油圧
信号出力装置と、運転室外からの電気信号に基づいて油
圧信号を出力する第1の電気式油圧信号出力装置と、前
記手動式油圧信号出力装置から出力される油圧信号およ
び第1の電気式油圧信号出力装置から出力される油圧信
号のいずれか一方を選択して外部に出力する選択出力手
段とを備えた油圧信号出力装置において、第1の油圧機
器を制御する前記手動式油圧信号出力装置と前記第1の
電気式油圧信号出力装置と前記選択出力手段とを一体に
形成すると共に、前記第1の電気式油圧信号出力装置の
側面に、油圧ポンプからの圧油を供給するポンプ通路お
よび戻り油をタンクにドレンさせるタンク通路をそれぞ
れ連通させ、前記第1の油圧機器と異なる第2の油圧機
器を制御する第2の電気式油圧信号出力装置を追加取り
付け可能とし、前記ポンプ通路およびタンク通路を閉塞
するカバーを、前記第1の電気式油圧信号出力装置の側
面に着脱自在に設けてなる構成としている。
【0014】第2発明によると、油圧信号出力装置は、
PPC弁と、第1のEPC弁と、シャトル弁とを一体に
形成すると共に、前記第1のEPC弁の側面に第2の油
圧機器用のEPC弁を追加取り付け可能とし、カバーを
着脱自在に設けてなる構成としているため、第1発明と
同様な作用、効果が得られると共に、運転室外からも電
気レバーまたはスイッチ等により第2のEPC弁を操作
することができる。これにより、追加されたアタッチメ
ント等の作業機は、運転室外からも操作することがで
き、遠隔操作が可能となる。また、出荷後にも新たなア
タッチメントを容易に装着することができるので、整備
性が向上する。
【0015】第3発明は、第1または第2発明におい
て、前記手動式油圧信号出力装置の下面に前記第1の電
気式油圧信号出力装置の上面を当接させて一体に形成す
ると共に、第1の電気式油圧信号出力装置の側面に着脱
自在に前記第2の電気式油圧信号出力装置を設けてなる
構成としている。
【0016】第3発明によると、前記PPC弁の下面に
前記第1のEPC弁の上面を当接させて一体に形成する
と共に、第1のEPC弁の側面に着脱自在に第2のEP
C弁を設けてなる構成としているため、第1のEPC弁
の両側面に第2のEPC弁を所定個数容易に取着でき
る。また、第2のEPC弁が第1のEPC弁の側面に装
着されていることにより第1のEPC弁の配管等に邪魔
されることなく、第2のEPC弁の着脱が容易にできて
整備性が向上する。
【0017】また第4発明は、第1、第2または第3発
明において、相互に隣接する前記手動式油圧信号出力装
置、前記第1の電気式油圧信号出力装置および前記第2
の電気式油圧信号出力装置がそれぞれの内部に設けたポ
ンプ通路およびタンク通路で接続されると共に、共通の
油圧ポンプおよびタンクに接続してなる構成としてい
る。
【0018】第4発明によると、相互に隣接する前記P
PC弁と前記第1のEPC弁と前記第2のEPC弁とが
それぞれに内部に設けたポンプ通路およびタンク通路で
接続されると共に、共通の油圧ポンプおよびタンクに接
続しているため、新たなアタッチメントを操作するEP
C弁を設けるときには、ポンプ配管およびタンク配管等
を追加すること必要がなく、出荷時または出荷後に、新
たなアタッチメントを操作できる油圧信号出力装置を容
易に装着できるようにされている。また、新たな第2の
EPC弁を設けてもホース等の配管を介して接続する必
要がないので、運転室における油圧機器の場積を小さく
できる。さらに、ポンプ配管およびタンク配管等を追加
する必要が無くなり、組立工数を低減でき、かつ整備性
が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る油圧信号出力
装置の実施形態について、図面を参照して説明する。な
お、以下では、従来技術の説明に用いた図面の構成要素
と同一要素に同一符号を付して説明する。先ず、第1実
施形態の油圧信号出力装置1について、図1〜図5を用
いて説明する。図1は油圧信号出力装置1の側面断面図
(図2のA−A断面図)であり、図2は図1の平面外観
図、図3は図1の一部側面外観図(図2のZ矢視図)、
図4は図1の一部正面外観図(図2のY矢視図)、図5
は第1実施形態の油圧信号出力装置1の油圧回路図であ
る。また、図24(a)、(b)は操作方向が2軸のP
PC弁における操作レバー7の動きを示す図であり、こ
の操作レバー7の動きを参照して説明する。
【0020】図1、図3、図5に示すように、本発明に
係る油圧信号出力装置1は、主として、PPC弁50
と、少なくとも1個(ここでは4個)のEPC弁60
と、少なくとも1個(ここでは4個)のシャトル弁30
とを備えている。PPC弁50の下面にはEPC弁60
の上面が当接され、両弁50,60はボルトで結合さ
れ、一体化されて形成されており、一体化されたPPC
弁50とEPC弁60との間に、該EPC弁60を装着
したEPC弁本体61内に設けたシャトル弁30が介在
している。図1、図2、図3において、PPC弁50の
ボディ51の下面には、EPC弁本体61の上面が当接
されて弁本体用ボルト64(図3に示す)により結合さ
れると共に、EPC弁本体61の互いに対向する両側面
には、PPC弁50のPPC弁用減圧弁14(図示の1
4F,14B,14R,14L)のそれぞれに対応する
各EPC弁60(図示の60F,60B,60R,60
L)が取着されている。
【0021】また、各EPC弁60が取着されている面
以外のEPC弁本体61の両側面には、カバー63がカ
バー用ボルト65(図2に示す)により着脱自在に装着
されて一体化されている。これに伴って、EPC弁本体
61の側面とカバー63との間には、後述するように、
他の油圧機器を作動するための他のEPC弁60Aを必
要に応じて所定個数追加することができるように形成さ
れている。なお、以下の説明では、この両側面のカバー
63を必要に応じて右側カバー63bと左側カバー63
aと呼ぶ。
【0022】図3、図5に示すように、PPC弁50の
ボディ51には、油圧ポンプ100に接続するポンプポ
ートPu、およびタンク110に接続するタンクポート
Taが設けられている。ポンプポートPuは、PPC弁
50のボディ51に明けられたPPC弁内ポンプ通路1
01と、PPC弁内ポンプ通路101を経て、EPC弁
本体61に明けられたEPC弁内ポンプ通路103とに
連通している。PPC弁内ポンプ通路101はボディ5
1内で、前記PPC弁内ポンプ通路101と、前記EP
C弁内ポンプ通路103に接続する通路101aとに分
岐されている。これにより、PPC弁50およびEPC
弁60は共通の油圧ポンプ100に並列に接続されてい
る。
【0023】タンクポートTaは、PPC弁50のボデ
ィ51に明けられたPPC弁内タンク通路111と、こ
のPPC弁内タンク通路111を経て、EPC弁本体6
1に明けられたEPC弁内タンク通路113とに連通し
ている。PPC弁内タンク通路111はボディ51内
で、前記PPC弁内タンク通路111と、前記EPC弁
内タンク通路113に接続する通路111aとに分岐さ
れている。これにより、PPC弁50からの戻り油はP
PC弁内タンク通路111およびタンクポートTaを経
て、また、EPC弁60からの戻り油はEPC弁内タン
ク通路113、PPC弁内タンク通路111およびタン
クポートTaを経て、それぞれ共通のタンク110に戻
されている。
【0024】図6は図4のB−B断面図で、また図7は
図4のC−C断面図である。なお、図7では、EPC弁
60内の構造を省略して表している。図6および図7に
示すように、EPC弁60を油圧ポンプ100とタンク
110とにそれぞれ接続するEPC弁内ポンプ通路10
3とEPC弁内タンク通路113とは、前記カバー63
(図示の左側カバー63a、右側カバー63b、)によ
りEPC弁本体61の両側端面で塞がれている。上記に
より、油圧ポンプ100とポンプポートPu、およびタ
ンクポートTaとタンク110を結ぶそれぞれの配管
が、図5に示すボンプ配管105およびタンク配管11
5の各1本で済むため、部品点数および配管を結ぶ工数
が低減できると共に、場積を小さくすることができる。
【0025】図1、図5において、EPC弁本体61に
は、PPC弁50と各EPC弁60との間にそれぞれ介
在されているシャトル弁30が収容されている。このシ
ャトル弁30は2つの油圧信号のいずれか一方を選択し
て出力する選択出力手段の一例であり、PPC弁50と
EPC弁60との各パイロット圧油の圧力を比較し、大
きい方の圧力をパイロット圧力として出力している。す
なわち、シャトル弁30は、PPC弁50が操作された
ときにはPPC弁50のパイロット圧油を、また、EP
C弁60が制御されたときにはEPC弁60のパイロッ
ト圧油を出力する。各シャトル弁30から出力されるパ
イロット圧油の圧力は、EPC弁本体61の側面に各E
PC弁60と並べて設けているパイロット吐出口20よ
り、パイロット管路19を介して図示しない各操作弁に
出力される。なお、このパイロット吐出口20は、EP
C弁本体61の下面Stに設けてもよい。
【0026】ここで、PPC弁50について詳細に説明
する。図1、図2、図5、図24において、PPC弁5
0は、主として、ボディ51と、ボディ51に対して前
後FBおよび左右LRの2方向に傾動自在に設けられた
操作レバー7と、操作レバー7の下部に設けたディスク
プレート9と、ディスクプレート9の下方で、かつ操作
レバー7の前後左右のボディ51にそれぞれ上下動自在
に設けられ、操作レバー7の傾動によりディスクプレー
ト9を介してそれぞれ上下動する4個のピストン3〜6
と、このピストン3〜6の上下動により操作レバー7の
傾動量に応じてパイロット圧油を出力する各PPC弁用
減圧弁14とを備えている。
【0027】なお以下では、例えばPPC弁50、EP
C弁60、減圧弁14等を必要に応じて区別する場合に
は、図24において用いた操作レバー7の操作方向の符
号である前方向F、後方向B、左方向Lまたは右方向R
に合わせて部品符号の後にF、B、L、Rを付加して説
明する。例えば、前方向操作用のPPC弁50には50
Fを、前方向操作用のPPC弁用減圧弁14には14F
等の部品符号を付加して示す。
【0028】操作レバー7は、図1の紙面上で左右方向
F、Bに傾動自在で、かつ紙面に直交する方向L、Rに
傾動自在となるように、自由継手8およびディスクプレ
ート9を介してボディ51に取付けられている。ディス
クプレート9は、その下面に各ピストン3、4、5、6
の先端(上端)が当接するように操作レバー7に取り付
けられている。
【0029】図1に示すように、4つのピストン3、
4、5、6は、本油圧信号出力装置1を取り付ける取付
プレート10から上方へピストン先端(上端)部が突出
するように設けられている。ピストン3、4、5、6
は、図2に示すように操作レバー7の4つの操作方向に
対応した位置にそれぞれ設けられている。例えば、操作
レバー7がF方向に傾動されると、その傾動量に応じた
ストロークだけディスクプレート9によってピストン6
が押し下げられ、ピストン6のストロークに対応した圧
力のパイロット圧油がPPC弁用減圧弁14Fから出力
される。また、操作レバー7がB方向に傾動されると、
ディスクプレート9によってピストン4が押し下げら
れ、ピストン4のストロークに対応した圧力のパイロッ
ト圧油がPPC弁用減圧弁14Bから出力される。
【0030】また、同様にして、操作レバー7がR方向
またはL方向に傾動されると、その傾動量に応じてディ
スクプレート9によってそれぞれピストン3またはピス
トン5が押し下げられ、ピストン3またはピストン5の
ストロークに対応した圧力のパイロット圧油がそれぞれ
PPC弁用減圧弁14R,14Lから出力される。図8
はEPC弁の平面断面図で、図4のD−D断面図であ
り、図1、図8に示すように、前記各PPC弁用減圧弁
14から出力されるパイロット圧油は、各PPC弁用減
圧弁14の下方に形成しているPPC弁用圧油出力室1
5fからEPC弁本体61内上部に形成したパイロット
通路30fを経てシャトル弁30のPPC弁用パイロッ
ト圧油入力部30aに供給される。
【0031】以下、代表してピストン6を説明するが、
他のピストン3、4、5についてはこれと同様であるた
め説明を省略する。図1に示すように、ピストン6とボ
ディ51のバネ座51aとの間には第1バネ12が設け
られている。操作レバー7がF方向に傾動されるとピス
トン6は第1バネ12の付勢力に抗して矢印D方向に押
し下げられる。オペレータは、操作レバー7を傾動した
ときにこの第1バネ12の付勢力により所定の操作感覚
が得られる。
【0032】図5において、ボディ51には、各ピスト
ン3、4、5、6毎に、ピストンの推力に対応した圧力
のパイロット圧油を発生させるPPC弁用減圧弁14が
設けられている。各ピストン3、4、5、6のPPC弁
用減圧弁14は、後述する圧油入力部14bを介して、
ボディ51内に設けられているPPC弁内ポンプ通路1
01に並列に接続されている。また、ボディ51には、
PPC弁内タンク通路111が設けられており、このP
PC弁用タンク通路111は、後述する各PPC弁用減
圧弁14の油排出部14cにそれぞれ並列に接続され、
戻り油をタンク110に戻している。また、PPC弁内
タンク通路111には分岐通路111aを経由して前記
EPC弁内タンク通路113が接続されており、EPC
弁60の戻り油はボディ51を介してタンク110に戻
されている。
【0033】図9は、PPC弁用減圧弁14を簡略化し
て示す図である。図9において、PPC弁用減圧弁14
はボディ51内に形成されたスプール摺動孔14aを有
しており、スプール摺動孔14aにはスプール15が矢
印U方向または矢印D方向に摺動自在に枢密に挿入され
ている。またスプール摺動孔14aには、油圧ポンプ1
00から吐出された圧油を入力する圧油入力部14bが
形成されている。
【0034】スプール15の一端は第2バネ13を介し
てピストン6と接続されており、ピストン6の変位量に
応じた推力を受けてスプール15はスプール摺動孔14
a内を摺動するようになっている。また、スプール15
の前記一端側の摺動面を包むボディ51には油排出部1
4cが設けられている。さらに、スプール15の前記一
端側の摺動面には切欠部15aが形成されており、スプ
ール15の他端側端面には圧油出力部15bが形成され
ている。スプール15の内部には、前記切欠部15aと
前記圧油出力部15bとを連通する内部管路15cが形
成されている。圧油出力部15bはPPC弁用圧油出力
室15fからシャトル弁30のPPC弁用圧油入力部3
0aを介してパイロット管路19に連通している。また
スプール15には、出力されるパイロット圧油の圧力を
受ける受圧部15d,15eが形成されている。
【0035】次に、EPC弁60について詳細に説明す
る。図1、図6において、EPC弁60には、ソレノイ
ドコイル25と、ソレノイドコイル25に通電する電流
に応じて発生する推力を受けて変位するプランジャ26
と、プランジャ26の推力に対応した圧力のパイロット
圧油を発生させるEPC弁用減圧弁27とが設けられて
いる。プランジャ26は、円筒状のソレノイドコイル2
5の中心軸部分に配置されている。またプランジャ26
の一端は、EPC弁用減圧弁27のスプール28の一端
と接続されている。
【0036】このEPC弁用減圧弁27は、それぞれの
PPC弁用減圧弁14に対応して設けられており、EP
C弁本体61の側面に所定個数(ここでは4個)取着さ
れている。図6に示すように、EPC弁本体61には、
EPC弁内ポンプ通路103が明けられており、EPC
弁内ポンプ通路103は各EPC弁用減圧弁27の圧油
入力部27b(詳細は後述する)に並列に接続されてい
る。EPC弁内ポンプ通路103は、前述したようにP
PC弁50のボディ51に明けられたPPC弁内ポンプ
通路101に接続され、ボディ51を介して油圧ポンプ
100の圧油を受けている。またEPC弁内ポンプ通路
103は、EPC弁本体61の左右側端面に設けた複数
の接続ポート104に連通しており、この接続ポート1
04は左右のカバー63a、63bで塞がれている。
【0037】また図7に示すように、EPC弁本体61
にはEPC弁内タンク通路113,113aが明けられ
ており、EPC弁内タンク通路113,113aは各E
PC弁用減圧弁27の油排出部27e(図1、図10に
示す)に並列に接続されている。EPC弁内タンク通路
113,113aは、前述したようにPPC弁50のボ
ディ51に明けられたPPC弁内タンク通路111に接
続され、ボディ51を介してタンク110に戻り油を戻
している。EPC弁内タンク通路113aは、一端部が
油排出部27eに、また他端部がEPC弁内タンク通路
113に接続している。EPC弁内タンク通路113は
EPC弁本体61の左右側端面に設けた接続ポート11
4に連通しており、この接続ポート114は左右のカバ
ー63a、63bで塞がれている。
【0038】図10は、EPC弁用減圧弁27を簡略化
して示す図である。図10において、EPC弁用減圧弁
27はEPC弁本体61に形成されたスプール摺動孔2
7aを有しており、スプール摺動孔27aにはスプール
28が矢印U方向または矢印D方向に摺動自在に枢密に
挿入されている。スプール摺動孔27aには、油圧ポン
プ100から吐出された圧油を入力する圧油入力部27
bと、スプール28の変位により圧油入力部27bに連
通される空隙部27cとが形成されている。空隙部27
cは、圧油出力部27d、シャトル弁30のEPC弁用
圧油入力部30b、およびシャトル弁用圧油出力部30
cを介してパイロット管路19に連通されている。
【0039】スプール28の一端部はプランジャ26に
接続されており、またスプール28の他端側の端部摺動
面を包むEPC弁本体61には油排出部27eが設けら
れている。油排出部27eは、EPC弁内タンク通路1
13,113aを介して、PPC弁50のPPC弁内タ
ンク通路111に接続されている。プランジャ26の変
位に伴い、スプール28はスプール摺動孔27a内を摺
動する。スプール28の摺動面には、切欠部28aが形
成されている。また、スプール28の摺動面には、前記
圧油入力部27bと空隙部27cとが切欠部28aを経
由して連通したときに、空隙部27c内に位置し、かつ
空隙部27cから出力されるパイロット圧油の圧力を受
ける環状部28bが形成されている。
【0040】スプール28の矢印U方向への変位が所定
量以下の場合、即ちソレノイドコイル25を流れる電流
が所定量以下の場合、圧油入力部27bは空隙部27c
に連通されず、圧油入力部27bは図示しないリリーフ
弁を経てタンク110に戻されている。このとき空隙部
27cは、油排出部27e、EPC弁内タンク通路11
3,113a、PPC弁用タンク通路111、およびタ
ンクポートTaを介してタンク110に連通される。し
たがって、圧油出力部27dから出力される圧油の圧力
は立たない。スプール28の矢印U方向への変位が所定
量を超えた場合、即ちソレノイドコイル25を流れる電
流が所定量を超えた場合、圧油入力部27bは切欠部2
8aを介して空隙部27cに連通される。空隙部27c
に入ったパイロット圧油は、前述のようにシャトル弁3
0のEPC弁用圧油入力部30bに出力される。
【0041】次に、シャトル弁30について詳細に説明
する。図11は図4のE−E断面図、図12は図4のF
−F断面図である。なお、図11および図12では、E
PC弁60内の構造を省略して表している。図11はシ
ャトル弁30の断面図であり、シャトル弁30はEPC
弁本体61に設けられている。このシャトル弁30は、
PPC弁用減圧弁14に接続されるPPC弁用圧油入力
部30aと、EPC弁用減圧弁27に接続されるEPC
弁用圧油入力部30bと、シャトル弁30からパイロッ
ト圧油の圧力をパイロット管路19に出力するシャトル
弁用圧油出力部30cとを備えている。
【0042】PPC弁用圧油入力部30aは、図5およ
び図8に示したように、PPC弁用パイロット管路30
fを介してPPC弁用減圧弁14のPPC弁用圧油出力
室15fに連通されている。また、EPC弁用圧油入力
部30bは、図1、図5および図11に示すように、E
PC弁用パイロット管路30gを介してEPC弁用減圧
弁27の圧油出力部27dに接続されている。
【0043】シャトル弁30には、PPC弁用圧油入力
部30aとEPC弁用圧油入力部30bとの間にボール
31が挿入されている。ボール31はPPC弁用圧油入
力部30aおよびEPC弁用圧油入力部30bのそれぞ
れを閉止自在に設けられている。ボール31がEPC弁
用圧油入力部30b側を閉止している場合は、PPC弁
用圧油入力部30aがシャトル弁用圧油出力部30cに
連通され、反対にボール31がPPC弁用圧油入力部3
0a側を閉止している場合は、EPC弁用圧油入力部3
0bがシャトル弁用圧油出力部30cに連通されるよう
になっている。シャトル弁用圧油出力部30cは、図1
2に示すようにシャトル弁用パイロット通路30hを介
してパイロット管路19に連通されている。
【0044】油圧信号出力装置1は操作レバー7によっ
て操作される外に、図5に示す操作部35によっても操
作される。図5に示す操作部35は車両の運転室外に設
けられた無線装置であり、操作部35の操作に応じて制
御指令が無線送信される。この制御指令によって、ソレ
ノイドコイル25に流す電流の大きさが指令される。受
信部36は、操作部35から送信された制御指令を受信
する。制御部37は、受信部36で受信した制御指令に
基づいてソレノイドコイル25に流れる電流を制御す
る。
【0045】次に、油圧信号出力装置1の作動について
説明する。先ず、オペレータが運転室内で操作レバー7
により操作する場合について、図1乃至図6、および図
9、図11、図12を用いて説明する。図1、図2、図
5は操作レバー7が中立状態にある状態を示しており、
この状態から操作レバー7をF方向に傾動操作すると、
ディスクプレート9を介してピストン6が矢印D方向に
押し下げられる。すると、ピストン6によりPPC弁用
減圧弁14Fのスプール15が第2バネ13を介して図
示の矢印D方向に変位する。スプール15の矢印D方向
への変位が所定量以下の場合、即ち操作レバー7の傾動
量が所定量以下の場合、スプール15の切欠部15aは
圧油入力部14bに連通されず、切欠部15aは油排出
部14c、PPC弁用タンク通路111およびタンクポ
ートTaを介してタンク110に連通される。したがっ
て、PPC弁用圧油出力室15fのパイロット圧は立た
ない。
【0046】一方、スプール15の矢印D方向への変位
が所定量を超えた場合、即ち操作レバー7の傾動量が所
定量を超えた場合に、油圧ポンプ100に繋がるPPC
弁用減圧弁14の圧油入力部14bがスプール15の切
欠部15aに開口し、圧油入力部14bの開口部と切欠
部15aとの重なり面積に応じて、油圧ポンプ100か
らの圧油がスプール15の内部管路15c内に流入す
る。そして、スプール15は受圧部15d、15eに圧
油の圧力を受け、図示の矢印U方向に変位する。これに
伴って、圧油入力部14bと切欠部15aとが重なり合
う開口部分の面積がパイロット油の圧力に応じて制限さ
れる。これにより、油圧ポンプ100からPPC弁用減
圧弁14Fに入力された圧油は減圧された後、シャトル
弁30を介してパイロット管路19に出力される。
【0047】操作レバー7の傾動操作が大きくなり、ス
プール15が更に押し下げられると、圧油入力部14b
と切欠部15aとの重なり合う開口面積が大きくなり、
油圧ボンプ100からの圧油の減圧量が小さくなり、更
に高いパイロット圧油の圧力が内部管路15cに供給さ
れる。内部管路15cに入った高いパイロット圧油は、
スプール15の受圧部15d、15eに作用して、スプ
ール15を図示の矢印U方向に変位させる。このように
して、スプール15は、スプール15の受圧部15d、
15eの圧力と第2バネ13の付勢力が釣り合う位置で
停止し、操作レバー7の傾動量に応じたパイロット圧油
の圧力がPPC弁用圧油出力室15f、およびEPC弁
内パイロット通路30fを経てシャトル弁30のPPC
弁用圧油入力部30aに出力される。
【0048】シャトル弁30のPPC弁用圧油入力部3
0aに流入した圧油は、図11に示すように、ボール3
1を図示の左方向(左側のカバー63a側)に移動し、
EPC弁用圧油入力部30bを閉止させる。これによ
り、ピストン6に対応するPPC弁用減圧弁14FのP
PC弁用圧油出力室15fは、図1、図12に示すよう
に、シャトル弁30からシャトル弁用圧油出力部30
c、シャトル弁用パイロット通路30hを介してパイロ
ット管路19に連通する。なお、このとき、EPC弁用
減圧弁27Fの圧油出力部27dは、シャトル弁30の
EPC弁用圧油入力部30b側が閉止されているため遮
断されている。また、これ以外のPPC弁用減圧弁14
B、L、Rは、ボディ51を介して油圧ポンプ100の
圧油が流入しているが、圧油入力部14bがスプール1
5で遮断されており、パイロット圧油は生じない。
【0049】このようにして、操作レバー7のF方向の
傾動量に応じた圧力のパイロット圧油がパイロット管路
19に出力される。同様に、操作レバー7が他の方向
B、L、Rに操作され、ピストン3,4、5がそれぞれ
変位した場合にも、図5および図24に示すパイロット
管路16、17、18には操作レバー7のそれぞれの方
向の傾動量に応じた圧力のパイロット圧油が出力され
る。
【0050】次に、運転室外から油圧ショベル等の建設
機械を操作する場合について、図1乃至図6、および図
10、図11、図12を用いて説明する。図1、図2、
図5は、オペレータが操作していない状態、ソレノイド
コイル25に電流が流れていない場合を示す。この状態
で運転室外からオペレータが操作部35を操作し、制御
指令が無線送信されたとする。制御指令は受信部36で
受信され、制御部37に送られる。
【0051】制御部37は、制御指令の大きさに応じた
電流を対応するEPC弁60のソレノイドコイル25に
流す。これにより、ソレノイドコイル25は、電流の大
きさに応じた推力を発生し、プランジャ26を図示の内
方(図10のU方向であり、以下、EPC弁本体61の
中心へ向かう方向を示す)に、即ちスプール28側に変
位させる。これにより、スプール28はプランジャ26
による推力を受けて内方に変位する。
【0052】スプール28が内方に変位すると、油圧ポ
ンプ100に繋がる圧油入力部27bがスプール28の
切欠部28aに連通し、油圧ポンプ100の圧油は切欠
部28aを経て空隙部27cに供給される。空隙部27
cに入ったパイロット圧油は、スプール28の環状部2
8bに作用して、スプール28を図示の外方(図10の
D方向であり、以下、プランジャ26へ向かう方向を示
す)へ変位させる。
【0053】これに伴って、圧油入力部27bとスプー
ル28の切欠部28aとが重なり合う開口部分の面積が
パイロット油の圧力に応じて制限される。このため、油
圧ポンプ100からEPC弁用減圧弁27Fに入力され
た圧油は減圧された後、パイロット圧油として空隙部2
7cおよび圧油出力部27dから出力され、シャトル弁
30を介してパイロット管路19に出力される。このと
き、スプール28は、プランジャ26の推力とスプール
28の環状部28bを押圧するパイロット圧油の圧力と
が釣り合う位置で停止する。
【0054】ソレノイドコイル25に流れる電流が更に
大きくなるように制御されると、スプール28が更に内
方に変位し、圧油入力部27bとスプール28の切欠部
28aとの重なり部の開口面積が大きくなり、油圧ボン
プ100からの圧油の減圧が小さくなり、更に高い圧力
のパイロット圧油が空隙部27cに供給される。空隙部
27cに入った高いパイロット圧油は、スプール28の
環状部28bに作用して、スプール28を外方に変位さ
せる。スプール28は、パイロット圧油の圧力とプラン
ジャ26の推力とが釣り合う位置で停止する。
【0055】このようにして、ソレノイドコイル25に
流れる電流の大きさに応じたパイロット圧油の圧力が発
生する。このパイロット圧油は、EPC弁60Fの圧油
出力部27d、およびEPC弁用パイロット管路30g
を経てシャトル弁30のEPC弁用圧油入力部30bに
出力される。
【0056】シャトル弁30のEPC弁用圧油入力部3
0bに流入した圧油は、図11に示すように、ボール3
1を図示の右方向(EPC弁本体61の中心側)に移動
し、PPC弁用圧油入力部30aを閉止させる。これに
より、ピストン6に対応するEPC弁用減圧弁27Fの
圧油出力部27dは、図1、図12に示すように、シャ
トル弁30からシャトル弁用圧油出力部30cとシャト
ル弁用パイロット通路30hを介してパイロット管路1
9に連通する。
【0057】なお、このとき、PPC弁用減圧弁14F
の圧油出力部15dは、シャトル弁30のPPC弁用圧
油入力部30a側で閉止されているため遮断されてい
る。また、EPC弁本体61内のEPC弁内ポンプ通路
103には、ボディ51を介して油圧ポンプ100の圧
油が流入しているが、これ以外のEPC弁用減圧弁27
B、L、Rは、それらの圧油入力部27bがそれぞれの
スプール28で遮断されており、パイロット圧油は生じ
ない。また、EPC弁本体61内のEPC弁内タンク通
路113は、EPC弁本体61が両カバー63a,63
bにより遮断されているため、ボディ51のPPC弁内
タンク通路103を経てタンク110に戻り油を戻して
いる。
【0058】このようにして操作部35から無線送信さ
れた制御指令に応じたパイロット圧油の圧力がパイロッ
ト管路19に出力される。これにより、作業車両は運転
室外から操作することができ、例えば災害地等、作業現
場が危険な場所でもオペレータはその場所から離れた所
で操作することができる。
【0059】上記第1実施形態によると、次の効果を奏
する。PPC弁50、EPC弁60、シャトル弁30等
の各油圧機器が一体として形成されている。これにより
油圧機器の場積を小さくすることができるため、油圧機
器以外の機器や装置の設置スペースを大きく確保でき
る。具体的に、PPC弁50の下面には、シャトル弁3
0を内蔵し、かつ対向する側面にEPC弁60を装着し
たEPC弁本体61が配設されると共に、EPC弁本体
61の他の対向する側面には、着脱自在で、ポンプ通路
103およびタンク通路113を閉塞するカバー63が
付設されている。このため、新たなアタッチメントを付
設する場合には、単に、出荷時のEPC弁本体61とカ
バー63との間に、新たなアタッチメントを操作するた
めのEPC弁60Aを設けるだけでよく、これにより、
ポンプ配管およびタンク配管等を追加することなく、出
荷後にも新たなアタッチメント操作できる油圧信号出力
装置を容易に装着できる。EPC弁60がEPC弁本体
61の側面に設けられると共に、パイロット圧油出力用
のパイロット管路19がEPC弁60よりも下方の側面
または下面Stに設けられていることにより、EPC弁
60はパイロット管路19に邪魔されることがなくなる
ため、着脱が容易になり整備性を向上できる。
【0060】次に、第2実施形態の第1油圧信号出力装
置1Aについて、図13〜図18を用いて説明する。図
13は本実施形態に係る第1油圧信号出力装置1Aの図
6に相当するEPC弁の平面断面図(図14のB1−B
1断面図)、図14は図2のY矢視図に相当する一部正
面外観図、図15は図7に相当するEPC弁の断面図
(図14のC1−C1断面図)、図16は図11に相当
するEPC弁の断面図(図14のE1−E1断面図)、
図17は図12に相当するEPC弁の断面図(図14の
F1−F1断面図)、図18は第1油圧信号出力装置1
Aの油圧回路図である。なお図15〜図17では、EP
C弁60内の構造を省略して表している。
【0061】図13、図14、図18に示す第1油圧信
号出力装置1Aは、第1実施形態の油圧信号出力装置1
に、新たに他の油圧機器を操作するための他のEPC弁
60Aを追加している。具体的には、第1油圧信号出力
装置1Aは、油圧信号出力装置1のEPC弁本体61の
右側面に、右側カバー63bを一旦取り外した状態で他
の第1EPC弁60Aを付設すると共に、更にこの第1
EPC弁60Aの右側面には右側カバー63bを取着し
ている。
【0062】第1EPC弁60Aは、第1EPC弁本体
61aと、この第1EPC弁本体61aに装着された一
対のEPC弁60a,60bとを備えている。一対のE
PC弁60a,60bは、それぞれ第1EPC弁本体6
1aの対向した側面で、かつ油圧信号出力装置1のEP
C弁本体61の4つのEPC弁60F,60b,60
R,60Lを装着した側と同じ側面に明けられたEPC
弁用穴66に取着されている。EPC弁用穴66には、
EPC弁本体61のEPC弁内ポンプ通路103に繋が
るポンプ通路67が第1EPC弁本体61aを貫通して
明けられている。ポンプ通路67は、EPC弁60の圧
油入力部27bに接続され、油圧ポンプ100の圧油を
EPC弁60a,60bに供給している。
【0063】図15において、第1EPC弁本体61a
には、EPC弁本体61のEPC弁内タンク通路113
に接続されるタンク通路68が貫通して明けられてい
る。タンク通路68は、一端部が右側カバー63bによ
り塞がれ、また中央部がEPC弁60aおよびEPC弁
60bの油排出部27eに接続されるEPC弁内タンク
通路113aに、更に他端部が隣接するEPC弁60の
EPC弁内タンク通路113に接続されている。EPC
弁60a,60bの油排出部27eは、EPC弁内タン
ク通路113a、68、113a、およびPPC弁内タ
ンク通路111を経てタンク110に接続されており、
EPC弁60a,60bのそれぞれの戻り油をタンク1
10に戻している。第1EPC弁本体61aを貫通する
ポンプ通路67およびタンク通路68は、隣接するEP
C弁60のEPC弁内ポンプ通路103およびEPC弁
内タンク通路113にそれぞれ連通すると共に、第1E
PC弁本体61aの右側端面で右側カバー63bにより
覆われており、圧油または戻り油が外部に漏れないよう
にされている。
【0064】図16、図17において、第1EPC弁本
体61aには、EPC弁60aまたはEPC弁60bで
出力されたそれぞれのパイロット圧油をパイロット吐出
口20に導くパイロット通路69が設けられている。こ
のパイロット通路69は、一端部がEPC弁用パイロッ
ト管路30gを介してEPC弁用減圧弁27の圧油出力
部27dに、また他端部がパイロット吐出口20に接続
されている。パイロット吐出口20にはパイロット管路
19aが取着されており、パイロット管路19aは、E
PC弁60a,60bで出力されたそれぞれのパイロッ
ト圧油を図示しないアタッチメント用操作弁に供給して
いる。
【0065】図18において、第1油圧信号出力装置1
Aには、第1実施形態で示した油圧信号出力装置1を操
作する操作レバー7および操作部35の外に、新たに他
のEPC弁60Aを操作するための操作部70が設けら
れている。操作部70は、運転室内から上記他のEPC
弁60Aを操作する電気式操作レバー71と、運転室外
から他のEPC弁60Aを操作する第1操作部35aと
を備えている。運転室内および運転室外から油圧信号出
力装置1をそれぞれ操作する操作レバー7および操作部
35については第1実施形態と同様なため、説明は省略
する。無線装置の第1操作部35aには図示しない操作
用スイッチが設けられており、この操作用スイッチを操
作すると、操作部35と同様に第1操作部35aからそ
の操作量に応じて制御指令が無線送信される。受信部3
6は、第1操作部35aから送信された制御指令を受信
して第1制御部37aに送信する。第1制御部37a
は、受信部36で受信した制御指令に基づいてそれに対
応するEPC弁60のソレノイドコイル25の指令電流
を制御する。
【0066】運転室内には、操作レバー7と、EPC弁
60Aを操作する電気式操作レバー71とが設けられて
いる。電気式操作レバー71にはその操作方向および操
作量を検出するストロークセンサー72が付設されてお
り、ストロークセンサー72は検出した操作方向および
ストローク量の信号を第1制御部37aに送信する。第
1制御部37aは、電気式操作レバー71の操作方向お
よびストローク量の信号に基づく他のEPC弁60Aの
制御指令と、第1操作部35aの前記操作用スイッチの
制御指令とを監視し、いずれか大きい方の制御指令に応
じた指令電流を、該当するEPC弁60aおよびEPC
弁60bのソレノイドコイル25に出力する。各ソレノ
イドコイル25はこの指令電流により、EPC弁60
a,60bを第1実施形態のEPC弁60と同様に制御
して、指令電流に応じた圧力のパイロット圧油をパイロ
ット管路19に出力している。パイロット管路19は、
EPC弁60a,60bで出力されたそれぞれのパイロ
ット圧油を他の油圧機器である図示しないアタッチメン
ト用操作弁に供給している。
【0067】次に、第1油圧信号出力装置1Aの作動に
ついて説明する。オペレータが運転室内で操作レバー7
を操作する場合、または運転室外で操作部35により操
作する場合については、第1実施形態の油圧信号出力装
置1と同様なため説明は省略する。ここでは、オペレー
タが運転室内で電気式操作レバー71を、または運転室
外で第1操作部35aをそれぞれ操作する場合について
説明する。例えば電気式操作レバー71または第1操作
部35aを操作して、EPC弁60aまたはEPC弁6
0bを作動させ、パイロット圧油を図示しない他の油圧
機器であるアタッチメント用操作弁に供給し、これによ
り、追加したクラムシェル等のアタッチメントを操作す
る。
【0068】図18において、運転室内でオペレータが
電気式操作レバー71を操作すると、ストロークセンサ
ー72が操作方向および操作量を検出し、この検出信号
を第1制御部37aに送信する。第1制御部37aは、
操作方向およびストローク量に応じた指令電流を、該当
するEPC弁60a,60bのソレノイドコイル25に
出力し、ソレノイドコイル25によりEPC弁60a、
60bを第1実施形態のEPC弁60と同様の作用によ
り制御し、前記指令電流に応じた圧力のパイロット圧油
をパイロット管路19に出力する。このパイロット圧油
は、アタッチメント用の操作弁を電気式操作レバー71
の操作方向およびストローク量に応じて制御し、このス
トローク量に応じた速度でアタッチメントを作動させ
る。
【0069】次に、運転室外で第1操作部35aを操作
する場合について説明する。第1操作部35aの前記操
作用スイッチを操作すると、その操作方向および操作量
に応じた制御指令が無線送信され、受信部36を経由し
て第1制御部37aに送られる。第1制御部37aは、
制御指令の大きさに応じた指令電流を当該EPC弁60
a,60bのソレノイドコイル25に出力し、これによ
り、ソレノイドコイル25は、指令電流の大きさに応じ
た推力を発生し、EPC弁60a,60bを前記運転室
内の電気式操作レバー71と同様に制御し、前記操作用
スイッチの操作量に応じた速度で、アタッチメントを操
作方向に応じて作動させる。
【0070】なお、上記第2実施形態では、他のEPC
弁60A(図示のEPC弁60a,60b)の操作部7
0として、運転室内での操作に電気式操作レバー71を
用いた例で説明したが、他の実施態様として電気式操作
レバー71の代わりに、図19に示すように第1実施形
態でのPPC弁50と同様の第1PPC弁75を用いる
ようにしてもよい。この場合には、第1PPC弁75を
運転室内に配設すると共に、運転室外に上記第2実施形
態と同様に無線装置の第1操作部35aを配設する。図
19によると、他のEPC弁60Aを運転室内で操作す
る場合には、第1PPC弁75を操作して図示しないP
PC弁用減圧弁よりパイロット圧油を発生させて、第1
シャトル弁30Aを経てアタッチメント用の操作弁に出
力する。また、他のEPC弁60Aを運転室外で操作す
る場合には、前述と同様に、第1操作部35aに設けた
前記操作スイッチを操作して当該EPC弁60a,60
bより該操作量に応じた圧力のパイロット圧油を発生さ
せ、第1シャトル弁30Aを経てアタッチメント用の操
作弁に出力するようにしている。
【0071】なお、第2実施形態では、操作部35、第
1操作部35a、および電気式操作レバー71はその操
作量に応じた制御指令を出力するようにしたが、ON−
OFF切り換え用のスイッチを用いてもよく、また、こ
の場合EPC弁60はON−OFF用の電磁弁を用いて
もよい。
【0072】第2実施形態により、次の効果が得られ
る。第1油圧信号出力装置1Aは、第1実施形態と同様
に各油圧機器が一体として構成されているため、油圧機
器の場積を小さくすることができ、かつ油圧機器以外の
機器や装置のスペースを大きく確保することができる。
また、第1油圧信号出力装置1Aは、標準搭載の油圧機
器用のEPC弁60と、これに隣接する、他の油圧機器
用のEPC弁60Aとの間に、相互に連通する油圧ポン
プ通路およびタンク通路を設けている。このため、アタ
ッチメント増設時に他の油圧機器を増設するためのポン
プ配管およびタンク配管等を設ける必要がなく、省スペ
ースで増設できる。これにより、作業車両の出荷時およ
び出荷後にも、新たなアタッチメントを操作できる油圧
信号出力装置を容易に、かつコンバクトに装着でき、組
立性または整備性を向上できる。
【0073】次に、第3実施形態の第2油圧信号出力装
置1Bについて、図20〜図22を用いて説明する。図
20は図6に相当するEPC弁の断面図(図21のB2
−B2断面図)、図21は図2のY矢視図に相当する一
部正面外観図、図22は図7に相当するEPC弁の断面
図(図21のC2−C2断面図)である。なお、図22
では、EPC弁60内の構造を省略して表している。
【0074】図20、図21、図22に示す第2油圧信
号出力装置1Bは、第2実施形態で説明した第1油圧信
号出力装置1Aに、更に新たな他の油圧機器を操作する
ための他の第2EPC弁60Dを追加している。具体的
には、本実施形態の第2油圧信号出力装置1Bは、第1
実施形態の油圧信号出力装置1のEPC弁本体61の図
示右側面に他の第1EPC弁60Aを、またEPC弁本
体61の図示左側面に他の第2EPC弁60Dを付設
し、かつ、第1EPC弁60Aの右側面には右側カバー
63bを、また第2EPC弁60Dの左側面には左側カ
バー63aを付設している。第2EPC弁60Dは第1
EPC弁60Aと同一に構成されると共に、同様に作動
するようにしている。これにより、第1実施形態に対し
て、他の油圧機器を駆動する二つの操作弁を追加装着す
ることができる。
【0075】上記第2油圧信号出力装置1Bは、第1実
施形態の油圧信号出力装置1の両側面に、新たな他の油
圧機器を操作するための他の第1EPC弁60Aを各1
個ずつ追加しているが、これに囚われることなく、少な
くともいずれか一側面に複数個設けても構わない。追加
した第1EPC弁60Aは、第2実施形態と同様な操作
部(運転室内および運転室外での操作部70)により制
御することができる。この場合にも、標準機器用のEP
C弁60の両側面に設けられる増設機器用の第1EPC
弁60Aには、隣接するEPC弁60との間に相互に連
通する油圧ポンプ通路およびタンク通路が設けられてい
るため、増設機器用の第1EPC弁60Aのためのポン
プ配管およびタンク配管等を設ける必要がない。これに
より、前記と同様に、出荷時および出荷後にも新たなア
タッチメントを操作できる油圧信号出力装置を容易に、
かつコンバクトに装着でき、組立性または整備性が向上
すると共に、油圧機器以外の他の機器や装置の設置スペ
ースを広く確保することができる。
【0076】なお、以上の実施形態では選択出力手段と
してシャトル弁(図23(a)に示す)を用いた例を示
したが、これに限定されず、例えば図23(b)に示す
ように、複数のチェック弁の組み合わせで構成してもよ
い。
【0077】以上説明したように、本発明によると次の
ような効果を奏する。PPC弁とEPC弁とが一体化さ
れた油圧信号出力装置において、EPC弁の本体側面に
ポンプ通路とタンク通路とを連通させて設け、追加のE
PC弁を設ける場合には、前記EPC弁本体側面に追加
のEPC弁を取付け可能とし、追加のEPC弁のポンプ
通路とタンク通路とを前記EPC弁本体側面のポンプ通
路とタンク通路とにそれぞれ連通するようにしたので、
新たな配管を行う必要がない。したがって、油圧機器の
スペースを小さくできると共に、配管作業が容易とな
り、組立性を向上できる。車両の出荷後でも新たなアタ
ッチメントの追加に容易に対応できる油圧信号出力装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の油圧信号出力装置の側面断面図
である。
【図2】図1の平面外観図である。
【図3】図2のZ矢視図である。
【図4】図2のY矢視図である。
【図5】第1実施形態の油圧回路図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】図4のC−C断面図である。
【図8】図4のD−D断面図である。
【図9】PPC弁用減圧弁の簡略説明図である。
【図10】EPC弁用減圧弁の簡略説明図である。
【図11】図4のE−E断面図である。
【図12】図4のF−F断面図である。
【図13】第2実施形態の油圧信号出力装置のEPC弁
の平面断面図である。
【図14】図13のEPC弁の一部正面外観図である。
【図15】図14のC1−C1断面図である。
【図16】図14のE1−E1断面図である。
【図17】図14のF1−F1断面図である。
【図18】第2実施形態の油圧回路図である。
【図19】他の実施態様の油圧回路図である。
【図20】第3実施形態のEPC弁の平面断面図であ
る。
【図21】第3実施形態のEPC弁の一部正面外観図で
ある。
【図22】図21のC2−C2断面図である。
【図23】選択出力手段の構成図である。
【図24】本発明に用いる2軸のPPC弁の説明図であ
る。
【図25】従来のPPC弁の断面図である。
【図26】従来のEPC弁の断面図である。
【図27】PPC弁とEPC弁とシャトル弁との関係を
示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1,1A、1B…油圧信号出力装置、14…PPC弁用
減圧弁、19…パイロット管路、20…パイロット吐出
口、25…ソレノイドコイル、26…プランジャ、27
…EPC弁用減圧弁、27b…圧油入力部、27c…空
隙部、27d…圧油出力部、27e…油排出部、28…
スプール、28a…切欠部、28d…圧油出力部、30
…シャトル弁、30a…PPC弁用圧油入力部、30b
…EPC弁用圧油入力部、30c…シャトル弁用圧油出
力部、31…ボール、35、35a…操作部、36…受
信部、7、37a…制御部、50…PPC弁、51…ボ
ディ、60、60a、60b…EPC弁、60A…他の
油圧機器用のEPC弁、61、61a…EPC弁本体、
63…カバー、64…弁本体用ボルト、65…カバー用
ボルト、67…ポンプ通路、68…タンク通路、100
…油圧ポンプ、101…PPC弁内ポンプ通路、103
…EPC弁内ポンプ通路、10…タンク、111…PP
C弁内タンク通路、113、113a…EPC弁内タン
ク通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 BA04 DA03 DA04 3H002 BA01 BA02 BB01 BB06 BB09 BE01 3H089 AA90 BB27 EE17 GG02 HH05 HH06 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作に基づいて油圧信号を出力する
    手動式油圧信号出力装置(50)と、電気信号に基づいて油
    圧信号を出力する第1の電気式油圧信号出力装置(60)
    と、前記手動式油圧信号出力装置(50)から出力される油
    圧信号および第1の電気式油圧信号出力装置(60)から出
    力される油圧信号のいずれか一方を選択して外部に出力
    する選択出力手段(30)とを備えた油圧信号出力装置にお
    いて、第1の油圧機器を制御する前記手動式油圧信号出
    力装置(50)と前記第1の電気式油圧信号出力装置(60)と
    前記選択出力手段(30)とを一体に形成すると共に、第1
    の油圧機器と異なる第2の油圧機器を制御する第2の電
    気式油圧信号出力装置(60A)を、前記第1の電気式油圧
    信号出力装置(60)に当接させて着脱自在に設けてなるこ
    とを特徴とする油圧信号出力装置。
  2. 【請求項2】 オペレータの運転室内での手動操作に基
    づいて油圧信号を出力する手動式油圧信号出力装置(50)
    と、運転室外からの電気信号に基づいて油圧信号を出力
    する第1の電気式油圧信号出力装置(60)と、前記手動式
    油圧信号出力装置(50)から出力される油圧信号および第
    1の電気式油圧信号出力装置(60)から出力される油圧信
    号のいずれか一方を選択して外部に出力する選択出力手
    段(30)とを備えた油圧信号出力装置において、第1の油
    圧機器を制御する前記手動式油圧信号出力装置(50)と前
    記第1の電気式油圧信号出力装置(60)と前記選択出力手
    段(30)とを一体に形成すると共に、前記第1の電気式油
    圧信号出力装置(60)の側面に、油圧ポンプからの圧油を
    供給するポンプ通路(103)および戻り油をタンクにドレ
    ンさせるタンク通路(113)をそれぞれ連通させ、前記第
    1の油圧機器と異なる第2の油圧機器を制御する第2の
    電気式油圧信号出力装置(60A)を追加取り付け可能と
    し、前記ポンプ通路(103)およびタンク通路(113)を閉塞
    するカバー(63)を、前記第1の電気式油圧信号出力装置
    (60)の側面に着脱自在に設けてなることを特徴とする油
    圧信号出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の油圧信号出力装
    置において、前記手動式油圧信号出力装置(50)の下面に
    前記第1の電気式油圧信号出力装置(60)の上面を当接さ
    せて一体に形成すると共に、第1の電気式油圧信号出力
    装置(60)の側面に着脱自在に前記第2の電気式油圧信号
    出力装置(60A)を設けてなることを特徴とする油圧信号
    出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の油圧信号出
    力装置において、相互に隣接する前記手動式油圧信号出
    力装置(50)、前記第1の電気式油圧信号出力装置(60)お
    よび前記第2の電気式油圧信号出力装置(60A)がそれぞ
    れの内部に設けたポンプ通路(101)およびタンク通路(11
    1)で接続されると共に、共通の油圧ポンプ(100)および
    タンク(110)に接続してなることを特徴とする油圧信号
    出力装置。
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