JP2003129889A - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置

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JP2003129889A
JP2003129889A JP2001328122A JP2001328122A JP2003129889A JP 2003129889 A JP2003129889 A JP 2003129889A JP 2001328122 A JP2001328122 A JP 2001328122A JP 2001328122 A JP2001328122 A JP 2001328122A JP 2003129889 A JP2003129889 A JP 2003129889A
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JP
Japan
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engine
valve
speed
bypass valve
step motor
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Application number
JP2001328122A
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English (en)
Inventor
Hiroki Sunahara
宏樹 砂原
Takashi Namari
隆司 鉛
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Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スロットル弁を迂回してスロットルボディに設
けられたバイパス路の開度を調節可能としたバイパス弁
と、そのバイパス弁を駆動する駆動手段と、アイドル運
転状態のエンジン回転数をエンジンの運転状態に応じて
定まる目標アイドル回転数に一致させるように駆動手段
の作動を制御する制御ユニットとを備えるエンジンのア
イドル回転数制御装置において、バイパス弁が全開状態
のまま故障しても、エンジンの回転数が過度に上昇しな
いようにしてアイドル運転状態のエンジンの回転数を制
御する。 【解決手段】バイパス弁5の全開時のバイパス路4の吸
気流量が、エンジンの冷間始動時の目標アイドル回転数
を得るのに必要な吸気流量よりも低く設定され、制御ユ
ニット31は、エンジンの冷間始動時に前記バイパス弁
5が全開している状態で、エンジンの回転数が前記目標
アイドル回転数となる方向にエンジンの点火時期を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットル弁を迂
回してスロットルボディに設けられたバイパス路の開度
を調節可能としたバイパス弁と、そのバイパス弁を駆動
する駆動手段と、アイドル運転状態のエンジン回転数を
エンジンの運転状態に応じて定まる目標アイドル回転数
に一致させるように前記駆動手段の作動を制御する制御
ユニットとを備えるエンジンのアイドル回転数制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開平4
−311641号公報および特開平7−63149号公
報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、何らかの原因でバイパス弁が全開状態のまま
故障すると、エンジンへの空気供給量が必要以上に増大
し、エンジンの回転数が過度に上昇してしまう可能性が
ある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、バイパス弁が全開状態のまま故障しても、エ
ンジンの回転数が過度に上昇しないようにしてアイドル
運転状態のエンジンの回転数を制御し得るようにしたエ
ンジンのアイドル回転数制御装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、スロットル弁を迂回してス
ロットルボディに設けられたバイパス路の開度を調節可
能としたバイパス弁と、そのバイパス弁を駆動する駆動
手段と、アイドル運転状態のエンジン回転数をエンジン
の運転状態に応じて定まる目標アイドル回転数に一致さ
せるように前記駆動手段の作動を制御する制御ユニット
とを備えるエンジンのアイドル回転数制御装置におい
て、バイパス弁の全開時のバイパス路の吸気流量が、エ
ンジンの冷間始動時の目標アイドル回転数を得るのに必
要な吸気流量よりも低く設定され、前記制御ユニット
は、エンジンの冷間始動時に前記バイパス弁が全開して
いる状態で、エンジンの回転数が前記目標アイドル回転
数となる方向にエンジンの点火時期を補正することを特
徴とする。
【0006】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、バイパス路を通過する吸気流量は、エンジンの冷
間始動時に必要な目標アイドル回転数を得るのに必要な
吸気流量よりも低く設定されており、しかもエンジンの
回転数が前記最大目標回転数となる方向にエンジンの点
火時期が補正されるので、エンジンの冷間始動時にバイ
パス弁が全開状態のまま故障したとしてもエンジンの回
転数が過度に上昇してしまうことはない。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記制御ユニットは、エン
ジンの点火時期を補正するにあたって基本点火時期から
進角させることを特徴とし、かかる構成によれば、エン
ジンの冷間始動時により速やかにエンジン回転数を増大
させることができる。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に加えて、前記バイパス弁が備える弁ピス
トンに、回転動力を軸方向動力に変化するねじ機構を介
して前記駆動手段であるステップモータが連結され、前
記制御ユニットは、バイパス弁の全開時に前記ステップ
モータのイニシャル設定を実行することを特徴とし、か
かる構成によれば、エンジンの冷間始動時にバイパス弁
を全開状態に維持し得るので、エンジンの冷間始動時に
ステップモータのイニシャル設定を実行することができ
る。
【0009】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
3記載の発明の構成に加えて、前記バイパス弁は、前記
弁ピストンを摺動自在に嵌装せしめる弁ハウジングを備
え、バイパス弁の全開時のバイパス路の吸気流量を定め
る制御孔が前記弁ハウジングの側壁に設けられることを
特徴とし、かかる構成によれば、制御孔の開口形状によ
ってバイパス弁の全開時の吸気流量を任意に設定するこ
とができ、また微細な流量制御も可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0011】図1〜図10は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は回転数調節手段を備えたスロットルボ
ディの縦断側面図、図2は回転数調節手段の拡大縦断側
面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は回転数調節
手段の制御手順を示すフローチャート、図5はエンジン
水温に応じた目標アイドル回転数の設定マップを示す
図、図6は低バッテリ電圧時の目標回転数算出処理手順
を示すフローチャート、図7はアイドル点火時期補正値
の算出処理手順を示すフローチャート、図8は基本点火
時期を定める点火時期マップ、図9はエンジン水温に応
じた点火補正基準値の設定マップを示す図、図10は通
電・非通電判断処理手順を示すフローチャートである。
【0012】先ず図1において、スロットルボディ1に
は、エンジンの吸気ポートに連なる吸気道2が設けられ
るとともに、該吸気道2の中央部を開閉するスロットル
弁3が軸支される。またスロットルボディ1には、前記
スロットル弁3を迂回して吸気道2に両端を連通させる
バイパス路4が設けられるとともに、該バイパス路4の
途中を開閉してアイドル運転状態にあるエンジンの吸入
空気量を調節可能なアイドル空気量調節手段としてのバ
イパス弁5が設けられる。
【0013】図2で示すように、バイパス弁5の弁ハウ
ジング6は、合成樹脂により円筒状に形成されており、
スロットルボディ1に設けられる取付け孔7にシール部
材8,9を介して嵌装される前記弁ハウジング6が、バ
イパス路4の中間部に介入するようにしてスロットルボ
ディ1に固定される。この弁ハウジング6の軸心部に
は、有底の弁孔10と、該弁孔10の閉塞端に開口して
バイパス路4の上流側に連なる入口孔11とが設けら
れ、弁ハウジング6の側壁には、バイパス路4の下流側
に連なる制御孔12が設けられる。
【0014】弁孔10には、合成樹脂から成る弁ピスト
ン13が、制御孔12の開閉を可能として摺動可能に嵌
装され、アイドル運転状態のエンジン回転数を調節可能
な回転数調節手段NCを前記バイパス弁5とともに構成
するステップモータ14が、前記弁ピストン13を開閉
駆動するようにして弁ハウジング6に取り付けられる。
【0015】弁孔10および弁ピストン13の対向周面
には、図3で示すように、制御孔12とは反対側に配置
されて相互に軸方向摺動可能に係合する位置決め溝15
および突起16が設けられており、位置決め溝15およ
び突起16の係合により弁ピストン13の回転が阻止さ
れる。また弁ピストン13には、該弁ピストン13の上
端面に開口する有底のねじ孔17が同軸に設けられる。
【0016】ステップモータ14は、上下一対のコイル
20,20’を備えたステータ21と、永久磁石により
構成されて前記ステータ21で囲繞されるロータ22と
を備え、ロータ22を同軸に貫通して該ロータ22に固
着される出力軸23は、ステータ21の上下両端に固設
されるブラケット板24,25の軸受26,27によっ
て回転自在に支承される。下方のブラケット板25はス
テータ21よりも大径に形成されており、該ブラケット
板25の外周部が複数のボルト28…によって弁ハウジ
ング6の上端に固着される。
【0017】出力軸23は、前記ブラケット板25の軸
受27から下方に突出するねじ軸部23aを一体に有し
ており、このねじ軸部23aが弁ピストン13のねじ孔
17に螺合される。これらのねじ孔17およびねじ軸部
23aによってねじ機構29が構成され、該ねじ機構2
9は、弁ピストン13および弁孔10の摺動面を挟んで
バイパス路4と反対側に配設されることになる。
【0018】上記ステップモータ14はゴム製のブーツ
30で覆われ、このブーツ30は、弁ハウジング6の外
周に嵌め込まれる。
【0019】ステータ21には、コイル20,20’の
通電を制御する制御ユニット31が接続されており、こ
の制御ユニット31には、エンジン水温Te、エンジン
回転数Ne、スロットル弁開度θth、ブースト負圧P
b、吸気温度Tiおよびバッテリ電圧Vb等に関する情
報が入力される。
【0020】而して制御ユニット31は、入力されるエ
ンジン水温Te、エンジン回転数Ne、スロットル弁開
度θth、ブースト負圧Pb、吸気温度Tiおよびバッ
テリ電圧Vb等に基づいて、アイドル運転状態のエンジ
ン回転数をエンジンの運転状態に応じて定まる目標アイ
ドル回転数に一致させるように、前記ステップモータ1
4への通電量を演算するとともに、その演算結果に応じ
てステータ21への通電を実行して、ロータ22を正転
または逆転させる。
【0021】ロータ22が回転すると、出力軸23のね
じ軸部23aがねじ孔17に対して回転するが、ねじ孔
17を有する弁ピストン13は回転不能であるので、ね
じ軸部23aの回転に伴って弁ピストン13がその軸線
に沿う方向に昇降し、制御孔12の有効開口面積が調節
されることになる。こうして、スロットル弁3のアイド
ル閉弁時に、該スロットル弁3を迂回するようにバイパ
ス路4を通ってエンジンに吸入される空気量が、エンジ
ンの運転状態に応じて適正に制御されることになる。
【0022】しかもバイパス弁5の全開時のバイパス路
4の吸気流量すなわち制御孔12の全開開口面積で定ま
る吸気流量は、エンジンの冷間始動時に必要なエンジン
回転数として定められる最大目標回転数を得るのに必要
な吸気流量よりも低く設定される。
【0023】制御ユニット31は、図4で示す手順に従
って、回転数調節手段NCにおけるステップモータ14
への通電を制御するものであり、ステップS1では、バ
イパス弁5の弁ピストン13の全開突き当て処理が終了
したか否かを判断し、突き当て処理が未終了のときには
ステップS2に進み、このステップS2で全開突き当て
ステップ数を算出する。次のステップS3ではステップ
モータ14の駆動方向をバイパス弁5の全開方向に設定
し、ステップS4でステップモータ14におけるコイル
20,20’の励磁モード、すなわちステップモータ1
4の通電パターンおよび通電・非通電を定める。
【0024】このようなステップS1〜S4の処理によ
り、制御ユニット31は、バイパス弁5を全開させるこ
とになり、このバイパス弁5の全開状態で制御ユニット
31はステップモータ14のイニシャル設定を実行する
ことになる。
【0025】ステップS1において、弁ピストン13の
全開突き当て処理が終了したと判断したときには、ステ
ップS1からS5に進み、このステップS5ではエンジ
ン回転数Neを読み込み、次のステップS6でエンジン
水温Teに応じた目標アイドル回転数を、図5で示すマ
ップに基づいて算出する。しかして、図5のマップで
は、目標アイドル回転数はエンジン水温Teが低くなる
につれて増大するように設定され、エンジンの冷間始動
時には一定の最大値に設定されている。ここでエンジン
水温Teはエンジンの運転状態に応じた値を示すもので
あり、ステップS6ではエンジンの運転状態に応じた目
標アイドル回転数を定めることになる。
【0026】ステップS7では、図6で示す処理を実行
するものであり、ステップS21〜S23の処理を実行
することにより、バッテリ電圧がVbが規定値以下のと
きには、ステップS6で定めた目標アイドル回転数を所
定の電圧補正回転数だけ増加させることになり、また補
正後の目標アイドル回転数が所定の補正上限回転数以上
となったときには、目標アイドル回転数を所定の電圧補
正回転数だけ増加させる処理を停止することになる。
【0027】ステップS8では、ステップS7で定まる
目標アイドル回転数およびエンジン回転数Neの偏差を
算出し、次のステップS9において、図7で示す手順に
従ってアイドル点火時期補正値IGIDLEを算出す
る。このアイドル点火時期補正値IGIDLEは、基本
点火時期に加算してエンジンの点火時期を決定するもの
であり、前記基本点火時期は、スロットル弁開度θth
およびエンジン回転数Neに基づいて図8で示すように
定めた点火時期マップにより決定する図7のステップS
31では、図9で示すマップに基づいてエンジン水温T
eに応じた点火補正基準値IGIDLを算出するもので
あり、エンジン水温Teが低温である状態すなわちエン
ジンの冷間始動状態ではエンジン水温Teが低くなるの
に応じて進角側となる点火補正基準値IGIDLをステ
ップS31で得ることになる。
【0028】次のステップS32では、ステップS8で
定めた回転数偏差に応じたPI制御値である点火フィー
ドバック値IGFBを算出し、その点火フィードバック
値IGFBを、前記回転数偏差の正負に応じて加算値も
しくは減算値に定めるようにしてステップS33でアイ
ドル点火時期補正値IGIDLEを得る。
【0029】ステップS34では、ステップS33で定
めたアイドル点火時期補正値IGIDLEが、図8の二
点鎖線で示すように、零点近傍の任意値に設定されてい
る点火補正終了判断値IGFBOFF以下となるか否か
を判断し、点火補正終了判断値IGFBOFF以下とな
ったことを確認した後に、ステップS35でアイドル点
火時期補正値IGIDLEを「0」とする。
【0030】このようなステップS31〜S35の処理
によれば、エンジンの冷間始動時にバイパス弁5が全開
している状態で、エンジン回転数Neが目標アイドル回
転数に向かう方向にエンジンの点火時期を補正すること
になり、しかも補正にあたっては、基本点火時期から進
角させる処理を実行する。
【0031】図4に戻ってステップS10では、アイド
ル点火時期補正値が「0」となっているか否か、すなわ
ちエンジン水温Teが比較的高温の状態になったか否か
を確認し、アイドル点火時期補正値が「0」となってい
たときにはステップS10からステップS11に進む。
【0032】ステップS11では、ステップモータ14
のステップ数をフィードバック制御する際のPID制御
値を目標アイドル回転数およびエンジン回転数Neの偏
差に応じて算出し、そのPID制御値に応じた目標ステ
ップ数を次のステップS12で算出する。またステップ
S13では、バイパス弁5の開閉駆動方向すなわちステ
ップモータ14の作動方向を設定する。
【0033】その後のステップS14では、図10で示
す手順に従って、ステップモータ14の通電・非通電の
判断処理を実行するものであり、図10のステップS4
1ではステップモータ14が通電中であるか否かを判断
する。
【0034】ステップモータ14が通電中であったとき
には、ステップS42においてアイドル運転状態のエン
ジン回転数および目標アイドル回転数の偏差である回転
数偏差の絶対値が所定の通電停止許容偏差以下であるか
否かを判定し、通電停止許容偏差以下であったときに
は、ステップS43で、ステップモータ14の通電を停
止するように判断する。
【0035】またステップS42において前記回転数偏
差の絶対値が所定の通電停止許容偏差を超えると判断し
たときには、ステップS44でステップモータ14が所
定の駆動停止許容状態にあるか否かを判断する。この駆
動停止許容状態は、ステップモータ14への通電が第1
の所定時間持続している状態ならびにステップモータ1
4の温度が所定温度以上である状態のいずれかであり、
この実施例では、ステップモータ14への通電が第1の
所定時間持続している状態を通電タイマが「0」となっ
たことで判断したときに、ステップS43に進んでステ
ップモータ14への通電停止を判断する。
【0036】すなわちステップS41〜S44の処理に
よれば、制御ユニット31は、アイドル運転状態のエン
ジン回転数および前記目標アイドル回転数の偏差の絶対
値が所定の通電停止許容偏差以下である状態、ならびに
ステップモータが所定の駆動停止許容状態にある状態の
いずれかが成立したときに、ステップモータ14を停止
することを決めることになる。
【0037】ステップS41において、ステップモータ
14が非通電中であると判断したときには、ステップS
45において、アイドル運転状態のエンジン回転数およ
び目標アイドル回転数の偏差である回転数偏差の絶対値
が所定の通電開始許容偏差以上であるか否かを判定し、
通電開始許容偏差以上であったときには、ステップS4
6に進み、ステップモータ14が所定の駆動開始許容状
態にあるか否かを判断する。
【0038】この駆動開始許容状態は、ステップモータ
14の通電停止が第2の所定時間持続している状態なら
びにステップモータ14の温度が所定温度未満である状
態のいずれかであり、この実施例では、ステップモータ
14への通電が第2の所定時間持続している状態を非通
電タイマが「0」となったことで判断したときに、ステ
ップS47に進んでステップモータ14への通電を判断
する。
【0039】このようなステップS41、S45〜S4
7の処理によれば、制御ユニット31は、アイドル運転
状態のエンジン回転数および前記目標アイドル回転数の
偏差の絶対値が所定の通電開始許容偏差以上であり、か
つステップモータ14が所定の駆動開始許容状態にある
ときにステップモータ14への通電を開始することを決
めることになる。
【0040】再び図4に戻って、ステップS14での判
断処理終了後には、その判断に基づいた励磁モードをス
テップS4で定めることになる。
【0041】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジンのアイドル運転状態において、制御ユニッ
ト31は、バッテリ電圧Vbが規定値以下のときに目標
アイドル回転数を所定の電圧補正回転数だけ増加させる
ようにして回転数調節手段NCの作動を制御するもので
あり、エンジン負荷ではなくバッテリ電圧Vbに基づい
てエンジンのアイドル回転数を増加させるようにしてい
る。このため補機類の少ない小型の自動二輪車でもバッ
テリの充電不足が生じることがないようにして、バッテ
リ上がりを確実に防止することができる。
【0042】しかも制御ユニット31は、目標アイドル
回転数が所定の補正上限回転数以上となったときには目
標アイドル回転数を所定の電圧補正回転数だけ増加させ
る処理を停止するので、エンジンの回転数増大にもかか
わらずバッテリの寿命や充電系統の故障等に起因してバ
ッテリ電圧が上昇しないときに、エンジン回転数が過度
に上昇してしまうことを防止することができる。
【0043】また回転数調節手段NCは、スロットル弁
3を迂回してスロットルボディ1に設けられたバイパス
路4に介入する弁ハウジング6と、該弁ハウジング6に
摺動自在に嵌装される弁ピストン13とを備えるバイパ
ス弁5と、そのバイパス弁5が備える弁ピストン13に
ねじ機構29を介して連結されるステップモータ14と
で構成されるものであり、バイパス弁5の全開時のバイ
パス路4の吸気流量を定める制御孔12が、弁ハウジン
グ6の側壁に設けられているので、制御孔12の開口形
状によってバイパス弁5の全開時の吸気流量を任意に設
定することができるとともに、微細な制御が可能とな
る。
【0044】また制御ユニット31はバイパス弁5の全
開時に前記ステップモータ14のイニシャル設定を実行
するので、エンジンの冷間始動時にバイパス弁5を全開
状態に維持し得ることに基づき、エンジンの冷間始動時
にステップモータ14のイニシャル設定を実行すること
ができる。
【0045】またバイパス弁5の全開時のバイパス路4
の吸気流量が、エンジンの冷間始動時の目標アイドル回
転数を得るのに必要な吸気流量よりも低く設定され、制
御ユニット31は、エンジンの冷間始動時にバイパス弁
5が全開している状態で、エンジンの回転数が前記目標
アイドル回転数となる方向にエンジンの点火時期を補正
するので、エンジンの冷間始動時にバイパス弁5が全開
状態のまま故障したとしてもエンジンの回転数が過度に
上昇してしまうことはない。しかも制御ユニット31
は、エンジンの点火時期を補正するにあたって基本点火
時期から進角させるので、エンジンの冷間始動時にエン
ジン回転数をより速やかに増大させることができる。
【0046】さらに制御ユニット31は、アイドル運転
状態のエンジン回転数をエンジンの運転状態に応じて定
まる目標アイドル回転数に一致させるようにステップモ
ータ14への通電を制御するので、アイドル空気量調節
手段ICの作動位置に応じたステップモータ14の原点
からのステップ数を常時把握しておく必要がない。
【0047】しかも制御ユニット31は、アイドル運転
状態のエンジン回転数および目標アイドル回転数の偏差
の絶対値が所定の通電停止許容偏差以下である状態なら
びにステップモータ14が所定の駆動停止許容状態にあ
るときのいずれかが成立したときにステップモータ14
への通電を停止し、前記偏差の絶対値が所定の通電開始
許容偏差以上である状態ならびにステップモータ14が
所定の駆動開始許容状態にあるときのいずれもが成立し
たときにステップモータ14への通電を開始するように
してステップモータ14の通電を制御するので、ステッ
プモータ14の消費電力を低減し、ステップモータ14
の過熱を防止することができる。したがってステップモ
ータ14の小型化ならびに熱損破壊防止を図るとともに
バッテリの負担を軽減することができ、バッテリの充放
電バランスが悪くなるエンジンの低回転領域においてバ
ッテリの負担を軽減することができる。
【0048】ところで前記駆動停止許容状態は、前記ス
テップモータへの通電が第1の所定時間持続している状
態ならびに前記ステップモータの温度が所定温度以上で
ある状態のいずれかであり、前記駆動開始許容状態は、
前記ステップモータの通電停止が第2の所定時間持続し
ている状態ならびに前記ステップモータの温度が所定温
度未満である状態のいずれかであるので、駆動停止許容
状態および駆動開始許容状態を通電および通電停止の持
続時間で判断することにより、温度センサ等の余分な構
成を不要として、駆動停止許容状態および駆動開始許容
状態を正確に判断することができ、駆動停止許容状態お
よび駆動開始許容状態をステップモータ14の温度で判
断することにより、温度センサが必要となるものの、駆
動停止許容状態および駆動開始許容状態をより正確に判
断することができる。
【0049】さらにバイパス弁5が備える弁ハウジング
6および弁ピストン13は合成樹脂から成るものであ
り、ステップモータ14の周囲に配置される弁ハウジン
グ6および弁ピストン13に熱がこもり易いが、通電を
適宜停止してステップモータ14を冷却することができ
るので、バイパス弁5に好適にステップモータ14を適
用することができ、合成樹脂製であることから軽量であ
る弁ピストン13を駆動するので、ステップモータ14
をより小型化することができる。
【0050】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、バイパス路を通過する吸気流量は、エンジンの冷間
始動時に必要な目標アイドル回転数を得るのに必要な吸
気流量よりも低く設定されており、しかもエンジンの回
転数が前記最大目標回転数となる方向にエンジンの点火
時期が補正されるので、エンジンの冷間始動時にバイパ
ス弁が全開状態のまま故障したとしてもエンジンの回転
数が過度に上昇してしまうことはない。
【0052】また請求項2記載の発明によれば、エンジ
ンの冷間始動時に、より速やかにエンジン回転数を増大
させることができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、エンジンの
冷間始動時にバイパス弁を全開状態に維持し得るので、
エンジンの冷間始動時にステップモータのイニシャル設
定を実行することができる。
【0054】さらに請求項4記載の発明によれば、制御
孔の開口形状によってバイパス弁の全開時の吸気流量を
任意に設定することができ、微細な流量制御も可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転数調節手段を備えたスロットルボディの縦
断側面図である。
【図2】回転数調節手段の拡大縦断側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】回転数調節手段の制御手順を示すフローチャー
トである。
【図5】エンジン水温に応じた目標アイドル回転数の設
定マップを示す図である。
【図6】低バッテリ電圧時の目標回転数算出処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】アイドル点火時期補正値の算出処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】基本点火時期を定める点火時期マップである。
【図9】エンジン水温に応じた点火補正基準値の設定マ
ップを示す図である。
【図10】通電・非通電判断処理手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1・・・スロットルボディ 3・・・スロットル弁 4・・・バイパス路 5・・・バイパス弁 6・・・弁ハウジング 12・・・制御孔 13・・・弁ピストン 14・・・駆動手段としてのステップモータ 29・・・ねじ機構 31・・・制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 F02D 43/00 301L 45/00 312 45/00 312C 322 322C 362 362H F02M 69/32 33/00 318A F02P 5/15 F02P 5/15 C Fターム(参考) 3G022 CA03 DA01 FA04 FA06 GA05 GA06 GA08 3G084 BA03 BA06 BA16 BA17 CA03 DA04 DA05 EB01 EB08 EB11 EB12 FA07 FA10 FA33 FA35 3G301 HA01 JA03 KA07 LA04 LB01 LC01 LC10 MA11 NA08 NC02 ND01 NE01 NE11 PA15Z PE01A PE01Z PE09Z PG01Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル弁(3)を迂回してスロット
    ルボディ(1)に設けられたバイパス路(4)の開度を
    調節可能としたバイパス弁(5)と、そのバイパス弁
    (5)を駆動する駆動手段(14)と、アイドル運転状
    態のエンジン回転数をエンジンの運転状態に応じて定ま
    る目標アイドル回転数に一致させるように前記駆動手段
    (14)の作動を制御する制御ユニット(31)とを備
    えるエンジンのアイドル回転数制御装置において、バイ
    パス弁(5)の全開時のバイパス路(4)の吸気流量
    が、エンジンの冷間始動時の目標アイドル回転数を得る
    のに必要な吸気流量よりも低く設定され、前記制御ユニ
    ット(31)は、エンジンの冷間始動時に前記バイパス
    弁(5)が全開している状態で、エンジンの回転数が前
    記目標アイドル回転数となる方向にエンジンの点火時期
    を補正することを特徴とするエンジンのアイドル回転数
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御ユニット(31)は、エンジン
    の点火時期を補正するにあたって基本点火時期から進角
    させることを特徴とする請求項1記載のエンジンのアイ
    ドル回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス弁(5)が備える弁ピスト
    ン(13)に、回転動力を軸方向動力に変化するねじ機
    構(29)を介して前記駆動手段であるステップモータ
    (14)が連結され、前記制御ユニット(31)は、バ
    イパス弁(5)の全開時に前記ステップモータ(14)
    のイニシャル設定を実行することを特徴とする請求項1
    記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バイパス弁(5)は、前記弁ピスト
    ン(13)を摺動自在に嵌装せしめる弁ハウジング
    (6)を備え、バイパス弁(5)の全開時のバイパス路
    (4)の吸気流量を定める制御孔(12)が前記弁ハウ
    ジング(6)の側壁に設けられることを特徴とする請求
    項3記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011021481A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Denso Corp 通電制御システム

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