JP2003129513A - トラクタ装着型バックホー - Google Patents

トラクタ装着型バックホー

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JP2003129513A
JP2003129513A JP2001331426A JP2001331426A JP2003129513A JP 2003129513 A JP2003129513 A JP 2003129513A JP 2001331426 A JP2001331426 A JP 2001331426A JP 2001331426 A JP2001331426 A JP 2001331426A JP 2003129513 A JP2003129513 A JP 2003129513A
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tractor
boom
swing
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control device
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Takeshi Aoki
剛 青木
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦装置から縦軸までの前後寸法を短くし
て、バックホーの前後長をコンパクトにする。 【解決手段】 トラクタ車体Tの後部の後連結フレーム
2に上下係合部B14、B15を介してバックホーBの
基台フレームB1を着脱自在に連結し、この基台フレー
ムB1上に操縦装置B4を設けると共にステップB24
を設け、かつ基台フレームB1にスイングシリンダB5
で揺動される揺動ブラケットB3を縦軸B12を介して
枢支し、この揺動ブラケットB3にブームB6とブーム
シリンダB7とを連結する。前記揺動ブラケットB3の
後向き姿勢からの最大揺動角度を90度より小さく設定
して、ブームB6を最上昇位置にして最大角まで揺動し
たときに、ブームB6の最前部分を操縦装置B4の後部
に近接させる位置に前記縦軸B12を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ・ローダ
・バックホー等として利用可能なトラクタ装着型バック
ホーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術のバックホーにおいて
は、特開平10−7014号公報に開示されているよう
に、トラクタ車体の後部に左右後輪フェンダと、この左
右後輪フェンダ間で前後姿勢変更可能な運転席と、後連
結フレームとをそれぞれ設け、前記後連結フレームに上
下係合部を介してバックホーの基台フレームを着脱自在
に連結し、この基台フレーム上に後向き姿勢の運転席か
ら所要間隔をおいて操縦装置を設けると共に運転席の後
下方(運転者から見れば前側であるが、トラクタの前後
方向を基準にする。以下同じ)に配置されるステップを
設け、かつ基台フレームにスイングシリンダで揺動され
る揺動ブラケットを縦軸を介して枢支し、この揺動ブラ
ケットにブームとブームシリンダとを連結し、ブームに
ブームシリンダによって昇降されるアームを連結し、ア
ームの先端にアームシリンダによってダンプ・掬い動作
されるバケットを枢支しており、前記基台フレームに左
右一対のアウトリガーを設けている。
【0003】前記揺動ブラケットは後向き姿勢から左右
に90度回動可能で、左右一対のスイングシリンダでス
イング動作させるようになっており、左右一対のスイン
グシリンダはトラニオン型であり、基台フレームの中心
から左右振り分け配置され、かつ前後方向に平行に配置
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、揺
動ブラケットを後向き姿勢から左右に90度揺動して、
バケットをバックホーの真横まで移動できるようにして
おり、そのため、操縦装置から揺動ブラケットの縦軸ま
での距離は、ブームの最大幅の半分以上の寸法に設定し
なくてはならないため、バックホーの前後寸法が長くな
っている。しかしバックホーは、トラクタからバックホ
ーの後端までの寸法を短くして、コンパクトな構造にす
ることが要求されており、また、コンパクトに構成する
方が前後重量バランスも安定化することが知られてい
る。
【0005】バックホーの前後長は、トラクタ車体上の
運転席を後向き姿勢にしたとき、前向き姿勢位置から後
方へ余り移動させない状態で、この運転席を基準にして
操縦装置までの距離を最少にし、その状態でもバックホ
ーをトラクタ車体に着脱自在に装着できる構成であるこ
とが要求され、また、前記操縦装置の前後寸法を可及的
に薄く形成して、操縦装置から揺動ブラケットの縦軸ま
での距離を最少にすることが要求される。特に、前記操
縦装置から揺動ブラケットの縦軸までの距離は、バケッ
トで土石等を運搬するのに、ブームを左右90度旋回し
なくてはならない、という固定観念から、その距離を縮
めることができなかった。
【0006】本発明は、ブームを左右90度まで旋回す
ることは極めて希であり、通常作業には、それより小さ
い揺動角度で必要かつ十分であることに着目したもので
ある。本発明は、前記従来技術の課題を解決できるよう
にしたトラクタ装着型バックホーを提供することを目的
とする。本発明は、揺動ブラケットの後向き姿勢からの
最大揺動角度を90度より小さく設定して、ブームを最
上昇位置にして最大角まで揺動したときに、ブームの最
前部分を操縦装置の後部に近接させる位置に前記縦軸を
配置することにより、操縦装置から縦軸までの前後寸
法、即ち、バックホーの前後長を短くできるようにした
トラクタ装着型バックホーを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、トラクタ車体Tの後部に
左右後輪フェンダT12と、この左右後輪フェンダT1
2間で後向き姿勢の運転席3と、後連結フレーム2とを
それぞれ設け、前記後連結フレーム2に上下係合部B1
4、B15を介してバックホーBの基台フレームB1を
着脱自在に連結し、この基台フレームB1上に後向き姿
勢の運転席3から所要間隔をおいて操縦装置B4を設け
ると共に運転席3の後下方に配置されるステップB24
を設け、かつ基台フレームB1にスイングシリンダB5
で揺動される揺動ブラケットB3を縦軸B12を介して
枢支し、この揺動ブラケットB3にブームB6とブーム
シリンダB7とを連結しており、前記揺動ブラケットB
3の後向き姿勢からの最大揺動角度を90度より小さく
設定して、ブームB6を最上昇位置にして最大角まで揺
動したときに、ブームB6の最前部分を操縦装置B4の
後部に近接させる位置に前記縦軸B12を配置している
ことである。
【0008】これによって、操縦装置B4から縦軸B1
2までの前後寸法が短くなり、バックホーの前後長がコ
ンパクトになる。本発明における課題解決のための第2
の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記ブー
ムB6の中途部にブームB6に枢支されたアームB8を
昇降するアームシリンダB9を枢支し、前記揺動ブラケ
ットB3の後向き姿勢からの揺動角度を75度前後に設
定して、ブームB6のアームシリンダ枢支部B6aをブ
ームB6を最上昇位置にして最大角まで揺動したときに
操縦装置B4の後部に近接させていることである。
【0009】これによって、操縦装置B4から縦軸B1
2までの前後寸法、即ち、バックホーの前後長が短くな
る。本発明における課題解決のための第3の具体的手段
は、第2の具体的手段に加えて、前記操縦装置B4のケ
ーシングB4aの後面の下部に、ブームB6が最大角度
に揺動したときに、アームシリンダ枢支部B6aの侵入
を許容する開放部B4bを形成していることである。こ
れによって、操縦装置B4から縦軸B12までの前後寸
法、即ち、バックホーの前後長がより短くなる。
【0010】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に加え
て、前記操縦装置B4のケーシングB4aの後面から縦
軸B12までの距離L1を、ブームB6の最大幅L2の
半分より小さく設定していることである。これによっ
て、操縦装置B4から縦軸B12までの前後寸法、即
ち、バックホーの前後長がより短くなる。本発明におけ
る課題解決のための第5の具体的手段は、第1〜4のい
ずれかの具体的手段に加えて、後連結フレーム2の後部
に、揺動ブラケットB3が最大角揺動したときに当接す
るストッパB25を設けていることである。
【0011】これによって、揺動するブームB6が操縦
装置B4に衝突するのを確実に回避できる。本発明にお
ける課題解決のための第6の具体的手段は、第1〜5の
いずれかの具体的手段に加えて、前記揺動ブラケットB
3の下端を基台フレームB1の下係合部B15と略同一
高さに設定していることである。これによって、基台フ
レームB1を可及的に下位に配置して、バックホーの重
量バランスをより安定化させる。
【0012】本発明における課題解決のための第7の具
体的手段は、第1〜6のいずれかの具体的手段に加え
て、前記揺動ブラケットB3を1本のスイングシリンダ
B5で揺動可能にし、このスイングシリンダB5を基台
フレームB1の前後方向に対して傾斜配置しかつその基
台フレームB1側取り付け部を基台フレームB1の左右
一側部に配置していることである。これによって、バッ
クホーBの揺動ブラケットB3を1本のスイングシリン
ダB5で揺動することができ、構造を簡単にしてコスト
が低減でき、しかも基台フレームB1の前後寸法を短く
できる。
【0013】本発明における課題解決のための第8の具
体的手段は、第1〜7のいずれかの具体的手段に加え
て、前記後連結フレーム2に基台フレームB1の上下係
合部B14、B15と係脱自在に係合する上下連結部1
1、12を設けており、前記基台フレームB1の上係合
部B14は、前記上連結部11に後方から接近して径外
方向から上連結部11に着脱自在に外嵌すべく前方が開
閉自在となるように枢支部B20aを介して上下方向回
動自在に設けられた上下一対のマウントホルダB20b
と、前記枢支部B20aより後部のマウントホルダB2
0bの間に後方から挿脱自在に挿入されてこのマウント
ホルダB20bの回動をロックする保持部材B20dと
を備え、前記上下一対のマウントホルダB20bを非対
称形状に形成して保持部材B20dを後下がりに傾斜配
置し、かつ保持部材B20dをステップB24の下方に
潜り込ませていることである。
【0014】これによって、トラクタ車体Tからステッ
プB24までの距離を短くして、トラクタ車体Tから操
縦装置B4までの距離を短くし、バックホーBの前後長
を短くできる。本発明における課題解決のための第9の
具体的手段は、第8の具体的手段に加えて、前記後連結
フレーム2の上連結部11を下連結部12の真上又は前
方に配置していることである。これによって、基台フレ
ームB1をよりトラクタ車体Tに近づけることができ、
トラクタ車体Tから操縦装置B4までの距離をより短く
し、バックホーBの前後長をより短くできる。
【0015】本発明における課題解決のための第10の
具体的手段は、第1〜9のいずれかの具体的手段に加え
て、前記左右後輪フェンダT12上でかつ後連結フレー
ム2の上部に後部縦枠13の左右支柱13aを立設し、
この左右支柱13aの間隔を中途部から上側で広くして
いることである。これによって、操縦装置B4を運転席
3に可及的に近づけ、かつ運転席3を後部縦枠13と前
後方向にオーバラップした状態に配置しても、運転席3
に着座した運転者の居住空間を確保する。
【0016】本発明における課題解決のための第11の
具体的手段は、第1〜11のいずれかの具体的手段に加
えて、前記ステップB24の前部は、前後方向におい
て、左右側部が左右後輪フェンダT12の後端に近接
し、中央部が左右後輪フェンダT12の後端より前方に
突出していることである。これによって、トラクタ車体
TからステップB24までの距離を短くして、トラクタ
車体Tから操縦装置B4までの距離を短くし、バックホ
ーBの前後長を短くできる。
【0017】本発明における課題解決のための第12の
具体的手段は、第1〜11のいずれかの具体的手段に加
えて、前記トラクタ車体Tの後端と後連結フレーム2の
前端とを前後方向において略近接していることである。
これによって、トラクタ車体Tから基台フレームB1ま
での距離を短くして、バックホーBの前後長を短くでき
る。本発明における課題解決のための第13の具体的手
段は、第1〜12のいずれかの具体的手段に加えて、前
記後向き姿勢の運転席3の座部3Aの後端を、前後方向
において、後輪フェンダT12の後端より前方位置、後
連結フレーム2と略同一位置又はトラクタ車体Tの後端
より後方位置に配置していることである。
【0018】これによって、トラクタ車体Tから基台フ
レームB1までの距離を短くして、バックホーBの前後
長を短くできる。本発明における課題解決のための第1
4の具体的手段は、第1〜13のいずれかの具体的手段
に加えて、前記ステップB24上に後向き運転席3の後
側から左右斜め後方へ伸びるウオークスルー空間Hを形
成していることである。これによって、トラクタ車体T
から操縦装置B4までの前後寸法を短くできて、基台フ
レームB1が前後方向にコンパクトになる。
【0019】本発明における課題解決のための第15の
具体的手段は、第1〜14のいずれかの具体的手段に加
えて、前記操縦装置B4のケーシングB4aの前面を背
面より幅狭に形成し、左右側面を前内側から後外側に傾
斜させていることである。これによって、広いウオーク
スルー空間Hを確保しながら、トラクタ車体Tから操縦
装置B4までの前後寸法を短くできて、基台フレームB
1が前後方向にコンパクトになる。本発明における課題
解決のための第16の具体的手段は、第1〜15いずれ
かの具体的手段に加えて、前記ステップB24は、操縦
装置B4の左右両側で両足を後開き状に載置可能にする
一対の略ハの字状足置き部B24aと、操縦装置B4の
前側で前記一対の足置き部B24aの踵部分を連結して
足移動を可能にする通路部B24bとを形成しているこ
とである。
【0020】これによって、必要かつ十分な居住空間を
確保しながら、トラクタ車体Tから操縦装置B4までの
前後寸法を短くできて、基台フレームB1が前後方向に
コンパクトになる。本発明における課題解決のための第
17の具体的手段は、第1〜16のいずれかの具体的手
段に加えて、前記ステップB24の前縁、後縁及び左右
側縁の内の少なくとも前縁の側部に足突出規制部B24
cを形成していることである。これによって、トラクタ
車体Tから操縦装置B4までの前後寸法を短くしても、
ステップB24からの足の突出を規制できる。
【0021】本発明における課題解決のための第18の
具体的手段は、第1〜17のいずれかの具体的手段に加
えて、前記ステップB24の平面形状を後方開放の略コ
字形状に形成し、前記後方開放部分に平面視後広がり台
形状の操縦装置B4を配置していることである。これに
よって、操縦装置B4を必要な機器を内蔵した上で前後
に薄く形成でき、トラクタ車体Tから操縦装置B4まで
の前後寸法を短くできて、基台フレームB1が前後方向
にコンパクトになる。
【0022】本発明における課題解決のための第19の
具体的手段は、第1〜18のいずれかの具体的手段に加
えて、前記操縦装置B4のケーシングB4a内に、スイ
ングシリンダコントロールバルブC1、ブームシリンダ
コントロールバルブC2、アームシリンダコントロール
バルブC3、バケットシリンダコントロールバルブC4
及び左右一対のアウトリガーシリンダコントロールバル
ブC5を配置し、これらの上方にスイング・ブーム操作
レバーC6、アーム・バケット操作レバーC7及び左右
アウトリガー操作レバーC8の各枢支部C9、C10を
配置していることである。
【0023】これによって、操縦装置B4の前方の居住
空間に操作レバーC6、C7、C8が侵入することがな
く、快適なウオークスルーも可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜14において、1はトラク
タ・フロントローダ・バックホー(TLB)であり、ト
ラクタ車体Tの中途部から前方へフロントローダFが着
脱自在に装着され、トラクタ車体Tの後部に後連結フレ
ーム2を介して後作業機としてのバックホーBが着脱自
在に装着され、トラクタ車体Tの中途部下部にミッドマ
ウントモアーMを装着可能になっている。
【0025】前記トラクタ車体Tは、図1〜4に示すよ
うに、前後方向に長い車体フレームT1に、エンジンT
2とミッションケースT3とを前後に離間して取り付け
て車体本体T4を構成し、車体フレームT1の前部に前
輪T5を縣架する前車軸ケースT6を支持し、ミッショ
ンケースT3から左右側方へ後輪T7を縣架する後車軸
ケースT8を突出している。前記ミッションケースT3
の上部に作業機昇降用油圧装置T10が取り付けられ、
この油圧装置T10の上方には、燃料タンクT9と運転
席3を前後反転自在にした運転席装置4とが搭載され、
運転席3の下方から操縦部T14にかけて、車体本体T
4及び燃料タンクT9の上方を覆うようにフロアシート
T11が設けられ、このフロアシートT11の左右側部
には前記後輪T7用のフェンダT12が溶着により又は
ボルトを介して取り付けられている。
【0026】T13はエンジンT2を覆うボンネット
で、その後部には前記操縦部T14が設けられている。
また、車体フレームT1の前端には、ボンネットT13
を保護するためのプロテクタT15が設けられている。
前記車体フレームT1は、大別して、メインフレームT
17と左右のマスト支持フレームT18と左右の補強フ
レームT19とを有している。前記メインフレームT1
7は、エンジンT2及びミッションケースT3を直接的
に挟んで取り付けられる左右一対の長尺板材T17a
と、この左右長尺板材T17aを互いに連結する前後方
向多数の棒材、板材製の横部材T17bとで、平面視略
長方形状に形成されている。
【0027】メインフレームT17の前端下部には、前
車軸ケースT6をセンタピン回り揺動自在に支持する支
持部T21を有し、中途部から後部にかけて、ミッドマ
ウントモアーMを昇降自在に支持する昇降装置の取り付
け部が形成されている。左右各マスト支持フレームT1
8は、前記メインフレームT17の前後方向中途部の左
右外面に外方突出状に固定された横張り部材T18a
と、この横張り部材T18aの外端上面に立設されたマ
スト支持部材T18bとを有しており、前記横張り部材
T18aの取り付け部はメインフレームT17の外面に
着脱自在にボルト固定されている。
【0028】左右各補強フレームT19は、2枚の帯板
T19a、T19bを前後にずらして中途部でオーバラ
ップ状態に張り合わせ、前帯板T19aの前端を前記横
張り部材T18aに固着のブラケットT19cと連結
し、後帯板T19bの後部をメインフレームT17の長
尺板材T17aの外側面にボルト等の連結具を介して連
結しており、この後帯板T19bの後部と長尺板材T1
7aとは間隙を有して対面している。前記補強フレーム
T19は、メインフレームT17に対して側面視におい
て略オーバラップ配置されており、マスト支持部材T1
8bに加わる負荷をメインフレームT17の後部にも分
散できるようにしている。
【0029】6、7は前記横部材T17bと同様に、左
右長尺板材T17aを間隔調整自在に互いに連結する前
後装着具であり、メインフレームT17に対してミッシ
ョンケースT3を装着する役目もしている。前装着具6
は左右一対の正面視L字状の装着体6L、6Rを有し、
左右各装着体6L、6Rの縦部分は、長尺板材T17a
の内面にボルト固定されると共に、ミッションケースT
3をボルト装着している。前記左右各装着体6L、6R
の水平部分は互いに連結されており、左右長尺板材T1
7a間隔に適合するように、連結長さが微調整できるよ
うになっている。この前装着具6の下部(水平部分)は
メインフレームT17より下方に突出していて、ミッシ
ョンケースT3の前下部を保護している。
【0030】後装着具7は前装着具6と同様に、左右各
装着体7L、7Rの縦部分を長尺板材T17a及びミッ
ションケースT3に連結し、水平部分を互いに連結して
左右長尺板材T17a間隔に適合するようになってい
る。なお、前記トラクタ車体Tは、フレーム構造のもの
であり、後連結フレーム2は車体フレームT1、ミッシ
ョンケースT3及び油圧装置T10に連結されるので、
この後連結フレーム2を含めてトラクタ車体Tが構成さ
れていると見ることができる。
【0031】フロントローダFは、左右マストF1の上
部にブームF2の基部を上下揺動自在に枢支し、ブーム
F2の先端にバケットF3を掬い・ダンプ自在に枢支
し、ブームF2をブームシリンダF4で、バケットF3
をバケットシリンダF5でそれぞれ油圧駆動可能にして
いる。前記マストF1は、マスト支持フレームT18の
マスト支持部材T18bに上側から嵌入しかつ下部を係
止し、中途部をロックピンF6でロックするように構成
されている。
【0032】前記フロントローダFは、使用しないと
き、ロックピンF6を抜くことによってマスト支持フレ
ームT18から離脱させることができるが、バックホー
作業のみ、モアー作業のみを長期間行うときは、車体フ
レームT1は、メインフレームT17から左右のマスト
支持フレームT18及び補強フレームT19を離脱して
おいてもよい。ミッドマウントモアーMは、吊り持ち手
段M1を介して車体本体T4の腹下部に昇降自在に装着
されており、ミッションケースT3から動力が伝達され
て、ブレードを回転するように構成されている。
【0033】このミッドマウントモアーMは、ローダ作
業及び/又はバックホー作業をする場合は、トラクタ車
体Tに対して吊り持ち手段M1と共に離脱させておくこ
とができる。バックホーBは、図1〜4、7、11〜1
4に示すように、基台フレームB1の前側に左右一対の
取り付け体B2を有しており、基台フレームB1の後部
に縦軸B12廻り揺動可能に揺動ブラケットB3を枢支
し、基台フレームB1の上部に操縦装置B4を搭載し、
基台フレームB1の左右に油圧駆動のアウトリガー(ス
タビライザ)T16を装備している。
【0034】前記揺動ブラケットB3は1本のスイング
シリンダB5によって左右スイング動作自在であり、こ
の揺動ブラケットB3にブームB6及びブームシリンダ
B7の基部を枢支して、ブームシリンダB7でブームB
6を上下揺動自在にし、ブームB6の先端にアームB8
を枢支してアームシリンダB9で上下揺動自在にし、ア
ームB8の先端にバケットB10を枢支して、バケット
シリンダB11で掬い・ダンプ動作自在にしている。ブ
ームB6は基部がピンB6bを介して揺動ブラケットB
3の後下端に枢支されており、その内部にブームシリン
ダB7を内包しており、中途部が上側に突出してアーム
シリンダB9の基部を枢支するアームシリンダ枢支部B
6aを形成している。
【0035】このブームB6は、ブームシリンダB7を
介して最上昇位置まで上昇させると、図1に示すよう
に、略立ち姿勢となり、アームシリンダ枢支部B6aは
縦軸B12の略真上でブームB6の基部より前方へ突出
する状態になる。基台フレームB1は、上下間隔をおい
て配置された2枚の平板B1a、B1bを、アウトリガ
ーT16の取り付け部T16aを形成する板材B16
b、B16c及び左右一対の取り付け体B2等で連結し
て内部空洞状に形成したものであり、前記縦軸B12を
支持する軸受部B1cは上下一対あって、縦軸B12も
短軸を上下分離して同心状に配置している。
【0036】従って、揺動ブラケットB3の軸受部B3
aも二股形状であり、スイングシリンダB5のシリンダ
ロッドB5a先端が連結される連結突部B3bは、揺動
ブラケットB3の側面の上下中途部から側方に突出して
いる。スイングシリンダB5の基部をピンB5bで枢支
するシリンダ取り付け部B19は、基台フレームB1の
左右一方、実施形態では右側に配置されており、右アウ
トリガーT16の取り付け部T16aの近傍であり、右
取り付け体B2の近傍であり、また、それらの間に位置
している。
【0037】即ち、シリンダ取り付け部B19は、基台
フレームB1を構成する上下平板B1a、B1bの間
で、板材B16cと取り付け体B2とに固着されてい
る。前記スイングシリンダB5は1本で揺動ブラケット
B3を左右に必要角度スイングさせるクレビス型となっ
ており、トラニオン型に比べて揺動角度が小さくなり、
接続する油圧ホースは2本だけであり、その膨らみも小
さくなり、必要スペースが減少している。このスイング
シリンダB5は、基台フレームB1に対して基部が左右
一方の外側部に、シリンダロッドB5a先端が中央側に
それぞれ位置するので、基台フレームB1の前後方向に
対して傾斜配置されることになり、トラニオン型のよう
に前後方向と平行に2本配置する場合に比べて、基台フ
レームB1の左右方向中央部のスペースに制限されずに
配置でき、逆に基台フレームB1の前後寸法を縮小可能
にし、バックホーBの前後寸法を短くしてトラクタ車体
Tにより近づけて配置できるようになる。
【0038】また、スイングシリンダB5の取り付け部
B19は、左右一方の上下係合部B14、B15の近
傍、前記アウトリガーB16の取り付け部B16aの近
傍、又は上下係合部B14、B15とアウトリガーB1
6の取り付け部B16aとの間に配置されているので、
スイングシリンダB5は基台フレームB1内において最
も強度の高い位置で支持される。図4、7、11、12
において、前記揺動ブラケットB3は1本のスイングシ
リンダB5で揺動可能なように、後向き姿勢(図7、1
2実線で示す)から左右への最大揺動角度Sが90度よ
り小さく設定されている。
【0039】また、スイングシリンダB5の左右最大揺
動角度Sを90度より小さくしたことにより、ブームB
6を最上昇位置にして最大角まで揺動したときに、ブー
ムB6の最前部分となるアームシリンダ枢支部B6aの
側面は、前記縦軸B12から前方へ大きく離れることは
なく(図12に2点鎖線で示す)、従って、このアーム
シリンダ枢支部B6の側面を操縦装置B4の後部に近接
させるようにすると、前記縦軸B12の位置を従来より
も前側へ変位でき、操縦装置B4から縦軸B12までの
前後寸法、即ち、バックホーの前後長を短くできるよう
になる。
【0040】前記最大揺動角度Sは75度前後が好まし
く、また、操縦装置B4のケーシングB4aの後面の下
部に開放部B4bを形成しておいて、ブームB6が最大
角度に揺動したときに、アームシリンダ枢支部B6aの
侵入が許容されるようになっている。前記開放部B4b
は操縦装置B4内のコントロールバルブに接続される油
圧配管の挿通口ともなっている。即ち、ブームB6はア
ームシリンダB9を支持しているため、左右一対の側板
からアームシリンダB9の枢支ピンを支持する軸受部分
が突出しており、その最大幅L2は相当な寸法になり、
揺動ブラケットB3を縦軸B12廻りに90度揺動させ
る場合は、操縦装置B4のケーシングB4aの後面から
縦軸B12までの距離L1を、ブームB6の最大幅L2
の半分より大きくしなくてはならないが、前述のよう
に、揺動ブラケットB3の最大揺動角を90度より小さ
くすると、アームシリンダ枢支部B6aの軸受部がケー
シングB4aの後面から離れることになり、その分だけ
縦軸B12を操縦装置B4に近づけられる。そこで、前
記距離L1を、ブームB6の最大幅L2の半分より小さ
く設定している。
【0041】前述の如く、ブームB6の最大揺動角度S
は、ブームB6のアームシリンダ枢支部B6aの幅、軸
受部の突出量、開放部B4bの有無等によって決まり、
アームシリンダ枢支部B6aの幅を可及的に狭くし、軸
受部の突出量を最少にし、開放部B4bを設けることに
より、80〜85度又はその前後に設定することが可能
である。縦軸B12を従来より操縦装置B4に近づける
ことによって、バックホーの前後長を短くできることに
なる。
【0042】後連結フレーム2の後部に、揺動ブラケッ
トB3が最大角S揺動したときに当接するストッパB2
5が設けられている。このストッパB25はゴム等の弾
性材料で形成され、左右一対あって、操縦装置B4に揺
動するブームB6が衝突するのを確実に回避する。図1
1おいて、角度Pは尻上がり角であり、トラクタ・フロ
ントローダ・バックホー1をトラック搬送するために、
トラック荷台に掛けた踏み板にトラクタ本体Tを載せた
ときに、バックホーBの下部が地面と接触させないため
の角度である。
【0043】前記尻上がり角Pは略一定であるため、後
輪T7から揺動ブラケットB3後端までの距離が短けれ
ば短いほど基台フレームB1及び揺動ブラケットB3を
低位置に配置できることになり、前記距離L1の短縮化
により、基台フレームB1を可及的に下位に配置して、
バックホーBの重量バランスをより安定化させることが
できる。基台フレームB1の上面には支持リブB23を
介してステップB24が取り付けられ、このステップB
24の上に又は併設的に操縦装置B4が搭載されてい
る。前記ステップB24上に後向き運転席3の後側から
左右斜め後方へ伸びるウオークスルー空間Hが形成され
ている。なお、前後方向はトラクタの前後方向を基準に
している。
【0044】前記操縦装置B4はケーシングB4a内
に、スイングシリンダB5を制御するコントロールバル
ブC1、ブームシリンダB7を制御するコントロールバ
ルブC2、アームシリンダB9を制御するコントロール
バルブC3、バケットシリンダB11を制御するコント
ロールバルブC4及び左右一対のアウトリガーシリンダ
を制御するコントロールバルブC5を配置している。こ
れらのコントロールバルブC1〜C5は、左右重合状態
でケーシングB4aの前壁内面に取り付けられており、
これらの上方に枢支部C9、C10を介してスイング・
ブーム操作レバーC6、アーム・バケット操作レバーC
7及び左右アウトリガー操作レバーC8を配置し、ケー
シングB4aの前壁から操作レバーC6〜C8の枢支部
C9、C10が前方へ突出しないようにし、ウオークス
ルー空間Hへ侵入する障害物にならないようにしている
図7、12に示すように、前記ケーシングB4aは前面
が背面より幅狭に形成され、左右側面が前内側から後外
側に傾斜され、平面視後広がり台形状になっており、前
面をコントロールバルブC1〜C5の取り付けに必要な
寸法とし、背面を配管接続のための十分な寸法とし、前
後幅を可及的に狭く形成している。
【0045】前記ステップB24は、平面形状が後方開
放の略コ字形状に形成されており、操縦装置B4の左右
両側で両足を後開き状に載置可能にする一対の略ハの字
状足置き部B24aと、操縦装置B4の前側で前記一対
の足置き部B24aの踵部分を連結して足移動を可能に
する通路部B24bとを有している。また、前記ステッ
プB24はその前縁、後縁及び左右側縁に、又はその内
の少なくとも前縁の側部に、平面部から立ち上がった足
突出規制部B24cが形成され、ステップB24からの
足の突出を規制できるようにしている。
【0046】ステップB24の前部は、前後方向におい
て、左右側部が左右後輪フェンダT12の後端に近接
し、中央部が左右後輪フェンダT12の後端より前方に
突出しており、この中央部の前端は、後向き姿勢の運転
席3の座部3A(3Bは前端の背もたれ部)の後端と前
後方向略同一位置にある。前記ステップB24の上面の
面積は、運転席3から操縦装置B4までの距離を必要最
小限の寸法に設定した上で、必要最小限の居住空間を確
保するものであり、ケーシングB4aの左右側面を前内
側から後外側に傾斜させることにより、ハの字状に開く
足を載置し易くし、ケーシングB4aから左右後輪フェ
ンダT12の後端までの前後方向及び左右方向の距離が
小さくても、ケーシングB4aの左右側面から左右後輪
フェンダT12の後端までの距離を大きくして、運転者
が通れる必要最小限のウオークスルー空間Hを形成して
いる。
【0047】さらに、前記後向き姿勢時の運転席3の座
部3Aの後端は、前後方向において、後連結フレーム2
と略同一位置又はトラクタ車体Tの後端より後方位置に
配置されていて、これらによっても、トラクタ車体Tか
らステップB24までの距離、操縦装置B4までの距
離、基台フレームB1までの距離等を短くして、バック
ホーBの前後長を短くできるようにしている。なお、前
記トラクタ車体Tの後端と後連結フレーム2の前端とを
前後方向において略近接しており、これらに前記座部3
Aの後端も近接して、トラクタ車体Tから操縦装置B4
までの前後寸法を短くして、基台フレームB1が前後方
向にコンパクトになるようにしている。
【0048】前記バックホーBの左右各取り付け体B2
には、上下に係合部B14、B15を備えており、上下
係合部B14、B15は後連結フレーム2の左右各上下
連結部11、12に着脱自在に連結され、トラクタ車体
Tに対してバックホーBを着脱できるようになってい
る。図1〜14において、前記後連結フレーム2の上連
結部11はピン11aを有しており、前記取り付け体B
2の上係合部B14は、前方に開放されていてピン11
aに嵌合(干渉回避)する凹部B14aと、この凹部B
14aがピン11aに嵌合した状態でピン11aを挟持
するマウント手段B20を有している。
【0049】前記マウント手段B20は、上下ピン(枢
支部)B20aを介して取り付け体B2の上部に枢支さ
れた上下一対のマウントホルダB20bと、この上下マ
ウントホルダB20bを拡開方向に付勢するスプリング
B20cと、上下マウントホルダB20bが閉鎖したと
きにその状態を保持する保持部材B20dとを有してお
り、前記マウントホルダB20bにはピン11aを挟持
する挟持部B20eが形成されている。前記保持部材B
20dは取り付け体B2に設けられたブラケットB26
に前後方向摺動自在に保持されたロッド部と、このロッ
ド部の前端部に設けられたヘッド部とを有し、ヘッド部
とブラケットB26間のロッド部には、スプリングB2
0cが介在され、ヘッド部は常時前方に付勢されてい
る。
【0050】取り付け体B2にはロック解除レバーB2
7が回動自在に枢支され、このロック解除レバーB27
に形成された長孔B28に、前記保持部材B20dのヘ
ッド部に設けられたピンB29が係合している。このロ
ック解除レバーB27を前後方向へ回動することによ
り、保持部材B20dは前後方向に移動可能とされてい
る。前記保持部材B20dのヘッド部は、前記1対のマ
ウントホルダB20bの前部が閉鎖した際にこの閉鎖状
態を保持するべく、後方からマウントホルダB20b間
に挿入できるよう設けられている。
【0051】前記保持部材B20dは、ロッド部の後部
が下方に位置するように、後下がり傾斜状に配置されて
いる。そのため、前記上下一対のマントホルダB20b
は、上下非対称に形成されている。前記保持部材B20
dを後下向きに傾斜配置することにより、ステップB2
4の下側に潜り込ませて、ステップB24をトラクタ車
体Tにより近づけて配置することができるようになり、
これによって、基台フレームB1の前後寸法を短くでき
る。
【0052】前記上下各マウントホルダB20bは後端
面が枢支部B20aを曲率中心とする円周面B30とさ
れ、前部が拡開しているとき、上下両マウントホルダB
20bの円周面58が同時に保持部材B20dのヘッド
部に当接するよう構成されている。後連結フレーム2の
下連結部12は上向き開放の凹部12aを有し、取り付
け体B2の下係合部B15は左右に亘る長いロッドB1
5aで形成されており、このロッドB15aは凹部12
aに上側から挿入されて受持される。
【0053】図14において、前記後連結フレーム2の
上連結部11は、下連結部12の真上でもよいが、寸法
L3だけ下連結部12より前方に配置されており、トラ
クタ車体Tから操縦装置B4までの距離をより短くし、
バックホーBの前後長をより短くできるようにしてい
る。トラクタ車体Tに対するバックホーBの装着は、基
台フレームB1を若干後下向き姿勢にしておいて、取り
付け体B2の下係合部B15のロッドB15aの下方に
下連結部12の凹部12aがくるようにトラクタ車体T
を移動し、その後、アウトリガーT16を作動して、基
台フレームB1を水平姿勢にしながらロッドB15aを
凹部12aに挿入していく。
【0054】前記ロッドB15aが凹部12aに受持さ
れた状態で、マウント手段B20がピン11aに近づい
ていくと、マウントホルダB20bの挟持部B20eの
奥側がピン11aと当接し、スプリングB20cに抗し
て上下マウントホルダB20bを閉じるように作用す
る。上下マウントホルダB20bが閉じて挟持部B20
eがピン11aに嵌合すると、弾圧スプリングB20f
によって保持部材B20dが上下マウントホルダB20
b間に入り、ピン11aを挟持する状態を保持する。
【0055】保持部材B20dは弾圧スプリングB20
fによってマウントホルダB20b側に付勢されてお
り、この弾圧スプリングB20fに抗して保持部材B2
0dを上下マウントホルダB20b間から離脱すること
により、マウント手段B20は開放され、トラクタ車体
TからバックホーBを離脱可能になる。後連結フレーム
2は、上下方向の中途部がメインフレームT17に連結
され、上部及び中途部が油圧装置T10に連結されてお
り、その上部に後部縦枠13を装着しており、下部にヒ
ッチ連結体14を有しており、ミッションケースT3の
背部を取り囲むように車体フレームT1の後部に着脱自
在に立設されている。
【0056】また、後連結フレーム2は、バックホーB
及び後部縦枠13を装着する役目だけではなく、後作業
機としてのレーキ装置、ボックスブレード装置、ロータ
リ耕耘機、鎮圧装置、トレーラ等を装備可能な構造にな
っており、それらの装置を単独で、またはトラクタ車体
Tに装着されるフロントローダF、ミッドマウントモア
ーM等と併用して、種々の作業ができるようになってい
る。図5〜10において、前記後連結フレーム2は、左
右一対の縦部材2Aと、左右縦部材2Aの上部を連結す
る上部材2Bと、左右縦部材2Aの下部を連結する下部
材2Cとを有する。
【0057】左右各縦部材2Aは、上部と下部とが水平
反対方向に屈曲された下部材2Aaと、この下部材2A
aの上部に、同じく上部と下部とが水平反対方向に屈曲
された上部材2Abを固着して形成されている。縦部材
2Aの下部材2Aaの外面には、上下方向中途部にメイ
ンフレームT17の長尺板材T17aが、上部に上連結
部11を構成する部材が、下部に下連結部12を形成す
る部材がそれぞれ固着されている。そしてこの左右下部
材2Aaの下部の水平部分には、下部材2Cがボルト固
定されている。この下部材2Cは単なる板で形成しても
よいが、実施形態ではヒッチ連結体14を利用してお
り、ヒッチ連結点となるヒッチ継手14aで鎮圧装置、
トレーラ等の牽引杆を連結可能にしている。
【0058】左右縦部材2Aの下部にはロアリンクピン
16L、16Rが設けられている。両ロアリンクピン1
6L、16Rはフランジ16aが溶着されており、この
フランジ16aが縦部材2Aの内面にボルト固定されて
いる。左右ロアリンクピン16L、16Rは、ロアリン
ク17が挿通可能な間隔21をおいて内向き対向状に配
置されている。右ロアリンクピン16R(左ロアリンク
ピン16Lでもよい)は、トラクタ車体Tの左右中心を
越えて反対側(左側)まで延設されている。
【0059】18は左右ロアリンクピン16に跨って嵌
合支持されたチェックチェーン連結具18であり、トラ
クタ車体Tの左右略中心で止めピン18aによって右ロ
アリンクピン16Rに止められており、チェックチェー
ン連結具18の着脱を1本の止めピン18aの挿脱だけ
でできるようにしている。このチェックチェーン連結具
18は、左右ロアリンク17との間に架設されるチェッ
クチェーンの前端を掛止すると共に、左右ロアリンク1
7の前端が左右ロアリンクピン16に嵌合した状態で左
右に移動するのを規制する役目もしており、特別なロア
リンク抜け止め部材を不要にしている。
【0060】即ち、チェックチェーン連結具18のロア
リンクピン16に嵌合する部位の幅は、左右ロアリンク
ピン16に嵌合した左右ロアリンク17の間を略埋める
ような寸法に設定されており、このチェックチェーン連
結具18を離脱するだけで、左右ロアリンク17は間隔
(間隙)21から外すことができる。前記縦部材2Aの
上部材2Abにはブラケットを介して上部材2Bが連結
され、この上部材2Bにトップリンク24をピンを介し
て枢支するトップリンクブラケット15が固着されてい
る。
【0061】このトップリンクブラケット15は、板材
製の取り付け部15aに後方突出状のリンク連結部15
bを形成したものであり、取り付け部15aの上部が上
部材2Bに固着され、その下端が油圧装置T10にボル
ト固定されている。また、前記縦部材2Aの上部材2A
bの上水平部分には、後部縦枠13の下部基板13Aが
ボルト固定されている。後部縦枠13は下部基板13A
上にパイプを略逆コ字状に屈曲した枠本体13Bの下部
両端を固着し、この枠本体13Bの下部両端と連結され
る下部材13Cを下部基板13A上に取り付けて構成さ
れている。
【0062】前記下部基板13Aは後連結フレーム2の
上部を補強し、上部材2Bは後部縦枠13の下部を補強
している。コ字形状の枠本体13Bの左右支柱13aは
下部基板13A上に立設され、左右支柱13aの間隔を
中途部から上側で広くされており、従って、枠本体13
Bは中途部から上部にかけて下部より左右外方に膨出
し、運転席3を後部縦枠13と前後方向オーバラップし
た状態に配置しても、運転席3に着座した運転者の居住
空間を確保している。
【0063】また、後部縦枠13は枠本体13Bの中途
部に屈曲部13Cが形成されており、格納時等に枠本体
13B高さを低くするために、前後に屈曲可能に構成さ
れている。図8に示す左右一対の取り付け補強材23
は、前記左右縦部材2Aと油圧装置T10とを連結し、
トラクタ車体Tに対する後連結フレーム2の取り付け強
度を向上している。25はミッションケースT3から後
方に突出したPTO軸であり、後連結フレーム2と前後
方向でオーバラップしている。
【0064】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
スイングシリンダB5の取り付け部B19を、基台フレ
ームB1の左側に配置したり、アウトリガーB16の取
り付け部B16aの後側の近傍に配置したりしてもよ
い。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、必要かつ
十分なブーム最大揺動角度を確保しながら、操縦装置B
4から縦軸B12までの前後寸法を短くでき、バックホ
ーの前後長がコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体側面図である。
【図2】同フレーム構造を示す平面図である。
【図3】同フレーム構造を示す一部分解側面図である。
【図4】トラクタ後部及びバックホーを示す要部の側面
図である。
【図5】後連結フレームとバックホー前部の分離状態の
側面図である。
【図6】後連結フレームとバックホー前部の連結状態の
側面図である。
【図7】トラクタ後部及びバックホーを示す連結状態の
平面図である。
【図8】後連結フレームを装着したトラクタの背面図で
ある。
【図9】後連結フレームの背面図である。
【図10】後連結フレームに後部縦枠及びロアリンクを
連結した背面図である。
【図11】トラクタ後部及びバックホーを示す要部の概
略側面図である。
【図12】トラクタ後部及びバックホーを示す要部の概
略平面図である。
【図13】後連結フレームと基台フレームとの非連結状
態を示す概略側面図である。
【図14】後連結フレームと基台フレームとの連結状態
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ・フロントローダ・バックホー 2 後連結フレーム 3 運転席 11 上連結部 12 下連結部 13 後部縦枠 13a 支柱 T トラクタ T1 車体フレーム T3 ミッションケース T4 車体本体 T10 油圧装置 T12 後輪フェンダ T17 メインフレーム F フロントローダ M ミッドマウントモアー B バックホー B1 基台フレーム B3 揺動ブラケット B4 操縦装置 B4a ケーシング B4b 開放部 B5 スイングシリンダ B6 ブーム B6a アームシリンダ枢支部 B9 アームシリンダ B12 縦軸 B14 上係合部 B15 下係合部 B20 マウント手段 B20b マウントホルダ B20d 保持部材 B24 ステップ B24a 足置き部 B24b 通路部 B24c 足突出規制部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタ車体の後部に左右後輪フェンダ
    と、この左右後輪フェンダ間で後向き姿勢の運転席と、
    後連結フレームとをそれぞれ設け、前記後連結フレーム
    に上下係合部を介してバックホーの基台フレームを着脱
    自在に連結し、この基台フレーム上に後向き姿勢の運転
    席から所要間隔をおいて操縦装置を設けると共に運転席
    の後下方に配置されるステップを設け、かつ基台フレー
    ムにスイングシリンダで揺動される揺動ブラケットを縦
    軸を介して枢支し、この揺動ブラケットにブームとブー
    ムシリンダとを連結しており、前記揺動ブラケットの後
    向き姿勢からの最大揺動角度を90度より小さく設定し
    て、ブームを最上昇位置にして最大角まで揺動したとき
    に、ブームの最前部分を操縦装置の後部に近接させる位
    置に前記縦軸を配置していることを特徴とするトラクタ
    装着型バックホー。
  2. 【請求項2】 前記ブームの中途部にブームに枢支され
    たアームを昇降するアームシリンダを枢支し、前記揺動
    ブラケットの後向き姿勢からの揺動角度を75度前後に
    設定して、ブームのアームシリンダ枢支部をブームを最
    上昇位置にして最大角まで揺動したときに操縦装置の後
    部に近接させていることを特徴とする請求項1に記載の
    トラクタ装着型バックホー。
  3. 【請求項3】 前記操縦装置のケーシングの後面の下部
    に、ブームが最大角度に揺動したときに、アームシリン
    ダ枢支部の侵入を許容する開放部を形成していることを
    特徴とする請求項2に記載のトラクタ装着型バックホ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記操縦装置のケーシングの後面から縦
    軸までの距離を、ブームの最大幅の半分より小さく設定
    していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のトラクタ装着型バックホー。
  5. 【請求項5】 後連結フレームの後部に、揺動ブラケッ
    トが最大角揺動したときに当接するストッパを設けてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のト
    ラクタ装着型バックホー。
  6. 【請求項6】 前記揺動ブラケットの下端を基台フレー
    ムの下係合部と略同一高さに設定していることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載のトラクタ装着型バ
    ックホー。
  7. 【請求項7】 前記揺動ブラケットを1本のスイングシ
    リンダで揺動可能にし、このスイングシリンダを基台フ
    レームの前後方向に対して傾斜配置しかつその基台フレ
    ーム側取り付け部を基台フレームの左右一側部に配置し
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    のトラクタ装着型バックホー。
  8. 【請求項8】 前記後連結フレームに基台フレームの上
    下係合部と係脱自在に係合する上下連結部を設けてお
    り、前記基台フレームの上係合部は、前記上連結部に後
    方から接近して径外方向から上連結部に着脱自在に外嵌
    すべく前方が開閉自在となるように枢支部を介して上下
    方向回動自在に設けられた上下一対のマウントホルダ
    と、前記枢支部より後部のマウントホルダの間に後方か
    ら挿脱自在に挿入されてこのマウントホルダの回動をロ
    ックする保持部材とを備え、前記上下一対のマウントホ
    ルダを非対称形状に形成して保持部材を後下がりに傾斜
    配置し、かつ保持部材をステップの下方に潜り込ませて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    トラクタ装着型バックホー。
  9. 【請求項9】 前記後連結フレームの上連結部を下連結
    部の真上又は前方に配置していることを特徴とする請求
    項8に記載のトラクタ装着型バックホー。
  10. 【請求項10】 前記左右後輪フェンダ上でかつ後連結
    フレームの上部に後部縦枠の左右支柱を立設し、この左
    右支柱の間隔を中途部から上側で広くしていることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のトラクタ装着
    型バックホー。
  11. 【請求項11】 前記ステップの前部は、前後方向にお
    いて、左右側部が左右後輪フェンダの後端に近接し、中
    央部が左右後輪フェンダの後端より前方に突出している
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のト
    ラクタ装着型バックホー。
  12. 【請求項12】 前記トラクタ車体の後端と後連結フレ
    ームの前端とを前後方向において略近接していることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のトラクタ
    装着型バックホー。
  13. 【請求項13】 前記後向き姿勢の運転席の座部の後端
    を、前後方向において、後輪フェンダの後端より前方位
    置、後連結フレームと略同一位置又はトラクタ車体の後
    端より後方位置に配置していることを特徴とする請求項
    1〜12のいずれかに記載のトラクタ装着型バックホ
    ー。
  14. 【請求項14】 前記ステップ上に後向き運転席の後側
    から左右斜め後方へ伸びるウオークスルー空間を形成し
    ていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記
    載のトラクタ装着型バックホー。
  15. 【請求項15】 前記操縦装置のケーシングの前面を背
    面より幅狭に形成し、左右側面を前内側から後外側に傾
    斜させていることを特徴とする請求項1〜14のいずれ
    かに記載のトラクタ装着型バックホー。
  16. 【請求項16】 前記ステップは、操縦装置の左右両側
    で両足を後開き状に載置可能にする一対の略ハの字状足
    置き部と、操縦装置の前側で前記一対の足置き部の踵部
    分を連結して足移動を可能にする通路部とを形成してい
    ることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の
    トラクタ装着型バックホー。
  17. 【請求項17】 前記ステップの前縁、後縁及び左右側
    縁の内の少なくとも前縁の側部に足突出規制部を形成し
    ていることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記
    載のトラクタ装着型バックホー。
  18. 【請求項18】 前記ステップの平面形状を後方開放の
    略コ字形状に形成し、前記後方開放部分に平面視後広が
    り台形状の操縦装置を配置していることを特徴とする請
    求項1〜17のいずれかに記載のトラクタ装着型バック
    ホー。
  19. 【請求項19】 前記操縦装置のケーシング内に、スイ
    ングシリンダコントロールバルブ、ブームシリンダコン
    トロールバルブ、アームシリンダコントロールバルブ及
    びバケットシリンダコントロールバルブを配置し、これ
    らの上方にそれらをそれぞれ操作するスイング・ブーム
    操作レバー、アーム・バケット操作レバー及び左右アウ
    トリガー操作レバーの各枢支部を配置していることを特
    徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のトラクタ装
    着型バックホー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010071054A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Yanmar Co Ltd 作業車両
US7958657B2 (en) 2005-09-20 2011-06-14 Yanmar Co., Ltd. Fixing structure of work machine

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