JP2003129499A - 軽量盛土工法におけるコンクリート床版とh形鋼との間の支持構造 - Google Patents

軽量盛土工法におけるコンクリート床版とh形鋼との間の支持構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素化した構造でありながら、補修も容易に
できる軽量盛土工法におけるコンクリート床版とH形鋼
との支持構造を得る。 【解決手段】 立設するH形鋼2の両側に左右一対の支
持部材20、20を配置する。支持部材20は、一方側
がコンクリート床版5に固定され、他方側はH形鋼2の
フランジ2aの内面に重畳した姿勢となっている。支持
部材20の固定には、既存のアンカー部材30を用いて
もよく、新たにアンカーボルト21やケミカルアンカー
を用いて固定してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量盛土工法にお
けるコンクリート床版とH形鋼との間の支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤や地滑り地などでの盛土工法と
一つとしてEPS工法のような軽量盛土材を用いた軽量
盛土工法が知られている。この工法は、地盤改良にかか
る経費の節減、工期の短縮、耐震性の向上などにおいて
優れた効果を発揮することから、種々の土木工事におい
て広く採用されている。図6は、軽量盛土工法を道路の
拡幅工事に用いる場合の一例を示す断面図であり、軽量
盛土材として発泡スチロールブロック(EPSブロッ
ク)を使用している。
【0003】図示のように、中腹部に既存の道路1が作
られている既存地山の斜面側にH形鋼2を立設し、H形
鋼2と支持地盤3との間にEPSブロック4を積み上げ
て所定高さの盛土部を形成する。その後、積み上げたE
PSブロック4の上面に所定厚さにコンクリートを打設
してコンクリート床版5を形成する。必要な場合には、
コンクリート床版5およびEPSブロック4が水平方向
の位置ズレまたは転倒を起こさないように、支持地盤3
に埋設固定したアンカー6の先端をコンクリート床版5
に一体形成したアンカーヘッド5aに固定する。一方、
立設したH形鋼2が側圧により外側に傾倒しないよう
に、上位のコンクリート床版5(あるいは図示しない中
間のコンクリート床版)に一端側を埋設したアンカー部
材30の他端側をH形鋼2のフランジに係着させる。そ
の後、H形鋼2を利用して軽量コンクリート板のような
壁面保護材7が取り付けられ、さらに、仕上げ施工とし
ての路盤8やアスファルト舗装9などが施工される。
【0004】ところで、EPSブロックのような樹脂発
泡体ブロックは弾塑性体である。従って、コンクリート
床版5の上に仕上げ施工として路盤8やアスファルト舗
装9を積み上げるとEPSブロック4がわずかに沈下す
る。そのために、H形鋼2と樹脂発泡体ブロック4とを
相互に非拘束状態とし、かつ、コンクリート床版に一端
側を埋設したアンカー部材30の他端側に支持金具30
Aを取り付け、この支持金具30Aに設けた係合部をH
形鋼2のフランジに上下方向に摺動可能に係合させてお
くことにより、樹脂発泡体ブロック4およびコンクリー
ト床版の下方への沈み込みを許容することが行われる
(例えば、特開平8−27819号公報、特開平11−
209999号公報など参照)。
【0005】図7は、その一例を示す平面図であり、こ
の支持金具30Aは、断面ハット状に形成された基板部
分31と、該基板部分30の両側に対向した状態で取り
付けられる一対の断面コ字形をなす係止片32、32と
から構成されている。基板部分31と各係止片32とは
ボルト、ナット33により一体に組み付けられており、
該一対の係止片32、32の間にH形鋼2のフランジ2
aが入り込むことにより、支持金具30AとH形鋼2と
は上下方向に摺動可能な状態で一体化される。一方、基
板部分31は中央に凹陥部34を有しており、その底部
に形成した取り付け孔35に、一端をコンクリート床版
に埋設したアンカー部材30の他端を差し込んでねじ止
めすることにより、支持金具30Aとアンカー部材30
とが連結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記支持金具30Aを
用いた軽量盛土工法におけるコンクリート床版5とH形
鋼2との支持構造では、樹脂発泡体ブロック4およびコ
ンクリート床版5の下方への沈み込みにつれて、支持金
具30AがH形鋼2のフランジ2aに沿って下降してい
くことができるので、H形鋼2への支持部位への応力集
中を回避することができ、安定した軽量盛土構造体が得
られる。
【0007】しかし、コンクリート床版5に埋設された
アンカー部材30との作用点が1ヶ所、すなわち、基板
部分31における凹陥部34の底部に形成された取り付
け孔35の1ヶ所であり、取り付けに際して、H形鋼2
とアンカー部材30との間に高い位置決め精度が必要と
なることに加え、前記1ヶ所の作用点に応力が集中する
こと、また、基板部分31も金属板の曲げ加工により形
成されていることなどから、大きな側圧などが作用した
ときに基板部分31の凹陥部34近傍が変形しやすいと
いう欠点がある。
【0008】また、一対の断面コ字形をなす係止片3
2、32もやはり金属板の曲げ加工により形成されてお
り、肉厚に限界があることから、強度に限界があり、さ
らに、基板部分31に対して各係止片32をボルト、ナ
ット33により固定している関係から、H形鋼2のフラ
ンジ2aと基板部分31との間の距離が大きくならざる
を得ないことから、大きな側圧などが作用したときに、
係止片32やアンカー部材30の先端にも変形が生じや
すい。
【0009】そのようなことから、支持金具30AとH
形鋼2のフランジ2aとの間の摺動可能な係合態様が不
安定になりやすく、樹脂発泡体ブロック4およびコンク
リート床版5の下方への沈み込みに対する支持金具30
Aの上下方向の移動が追従性を消失してしまい、H形鋼
への支持部位に応力集中が発生することが往々にして生
じかねない。
【0010】また、設計基準値を超えるような地震が発
生した場合に、H形鋼2とコンクリート床版5との間に
予期しない過負荷がかかり、両者間の位置ズレ、アンカ
ー部材30の屈曲や破壊、支持金具30Aの変形や破
壊、などが発生することが考えられる。そのような場合
に補修が必要となるが、前記したように、コンクリート
床版5に埋設されたアンカー部材30と支持金具30A
のとの連結点が、取り付け孔35の1ヶ所であること、
また、支持金具30A自体の形状構造が複雑であること
から、補修作業は容易でなく、現状に復帰させるには、
多大の費用と時間とが必要となることが予測される。
【0011】本発明の目的は、上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、軽量盛土工法において、コンクリート
床版をH形鋼に対して上下方向に移動可能な状態で固定
するための構造を、構造的安定性や強度を低下させるこ
となく、きわめて簡素化すると共に、設計基準値を超え
るような大きさの地震の発生などにより、コンクリート
床版とH形鋼との接合部に不具合が発生したような場合
でも、現状どおりに容易かつ迅速に補修することを可能
とした、軽量盛土工法におけるコンクリート床版とH形
鋼との間の改良された支持構造を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による支持構造
は、立設したH形鋼の背面側に軽量盛土材を配置し、そ
の上面にコンクリート床版を配置した構造を少なくとも
有する軽量盛土工法におけるコンクリート床版とH形鋼
との間の支持構造であって、立設するH形鋼の両側に左
右一対の支持部材が配置されており、該支持部材は、一
方側がコンクリート床版に固定され、他方側はH形鋼の
フランジの内面に重畳した姿勢となっており、それによ
り、当該コンクリート床版はH形鋼に対して上下方向に
移動可能な状態で固定されていることを特徴とする。
【0013】上記の支持構造では、コンクリート床版に
一方側を固定した支持部材の他方側をH形鋼のフランジ
の内面に単に重畳した姿勢とすることによって、コンク
リート床版の上下方向に移動可能な状態でのH形鋼への
支持固定が形成される。この構成は、従来の曲げ加工し
た金属部品からなる支持金具30Aを用いた支持構造と
比べて構成が非常に簡素化しており、その分、過剰な側
圧や引っ張り荷重などにより変形や破損が生じる可能性
が低減する。そして、万が一、生じた場合でも、きわめ
て容易にその補修を行うことができる。
【0014】コンクリート床版に対する支持部材の固定
は、コンクリート床版の形成時にコンクリート床版内に
埋設された異形鋼棒、丸鋼棒などであるアンカー部材を
利用して、例えば、支持部材をその先端にねじ止めなど
により固定することにより、行ってもよい。また、当該
支持部材を固定するときに、コンクリート床版にアンカ
ーボルトやケミカルアンカーなどの固定具を新たに打ち
込み、それを利用して固定するようにしてもよい。特に
後者の態様は、コンクリート床版施工後に固定作業を行
うことができるので、H形鋼の立設位置にかかわらず、
支持部材の位置決めが容易となる。さらに、補修作業と
して本発明による支持構造を構築する場合にも有効とな
る。いずれの場合にも、支持部材をコンクリート床版に
固定するに当たっては、荷重分散の目的から、1つの支
持部材を2ヶ所以上でコンクリート床版に固定すること
が望ましい。
【0015】支持部材は、限定されるものではないが、
施工性や空間占有率を考慮すると、平板状のものである
ことが好ましく、鋼板、強化プラスチック板など支持部
材に求められる強度を考慮して適宜選定する。1枚の板
材によってもよく、より大きな強度が求められる場合に
は、2枚以上の板材を積層して用いてもよい。必要な場
合には、補修時にあるいは一旦施工した後に、追加的に
多数枚を積層するようにしてもよい。高い強度を得る目
的から、波形断面のような異形断面を持つ支持部材を用
いることもできる。
【0016】本発明の支持構造において、コンクリート
床版の端面に凹溝(箱抜き)を形成し、そこに支持部材
で支持される側のH形鋼のフランジを入り込ませるよう
にしてもよく、コンクリート床版の端面を平坦面とし、
支持部材のコンクリート床版に固定されていない他方端
とコンクリート床版の平坦な端面との間に、支持部材で
支持される側のH形鋼のフランジを入り込ませるように
してもよい。前者の場合であっても、本発明よる支持構
造では特別の支持金具を使用しないので、凹溝(箱抜
き)の深さを浅いものとすることができる。後者の場合
には、凹溝(箱抜き)を形成しないだけ、コンクリート
床版の現場施工が容易となる。
【0017】本発明において、対象となる軽量盛土工法
に特に制限はなく、図6に基づき説明したEPSブロッ
クのような樹脂発泡体ブロックを軽量盛土材として用い
る工法にばかりでなく、現場発泡による発泡ウレタンを
軽量盛土材として用いる工法、気泡モルタルをを軽量盛
土材として用いる工法、なども含まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による支持構造のいくつかの実施の形態を説明する。な
お、本発明の支持構造が適用される軽量盛土工法による
構築物は、立設したH形鋼の背面側に軽量盛土材を配置
し、その上面にコンクリート床版を配置した構造を少な
くとも有していればよく、特に制限はない。従って、以
下の説明では、図6に示した道路構築物におけるH形鋼
2とコンクリート床版5との間の支持構造を例とし、そ
の支持構造部分を中心に説明する。また、図1〜図5に
おいては、単に図解のわかり易さの目的で、支持構造部
分のみを示している。
【0019】図1において、2は地中に立設したH形鋼
であり、5は軽量盛土材の上に形成されたコンクリート
床版である。この例において、コンクリート床版5のH
形鋼2に対向する端面51には、H形鋼2の背面側フラ
ンジ2aの横幅よりも広く、その厚みよりも深い深さの
凹溝(箱抜き)11が設けられており、その中に、H形
鋼2の背面側フランジ2aが入り込んでいる。20は支
持部材としての鋼板であり、H形鋼2の両側に左右一対
位置している。鋼板20の一方側はコンクリート床版5
を作るときに予め埋め込まれた鋼棒などであるアンカー
部材30の先端にねじ止めにより固定されている。図示
の例では、1枚の鋼板20を横方向に間隔をおいて並列
する2本のアンカー部材30、30で固定しているが、
これは、鋼板20の回転を防ぎ、固定を安定化するため
のものであり好ましい態様である。場合によっては、ア
ンカー部材30は3本以上であってもよく、1本であっ
てもよい。固定された鋼板20の他方端は凹溝11内に
達しており、その部分がH形鋼2のフランジ2aの内面
に重畳した姿勢となっている。
【0020】上記の構造であり、コンクリート床版5
は、H形鋼2のフランジ2aに対してし上下方向に摺動
可能な状態で固定される。この構造は単に一対の平坦な
鋼板20を支持部材として用いるのみであり、施工もき
わめて容易である。また、力の作用点は、2ヶ所、すな
わち、左右一対の鋼板20の他端側と左右のフランジ2
aとの2ヶ所の接触面に分散しており、大きな負荷がか
かった場合でも、鋼板20やフランジ2aに変形は生じ
難い。鋼板20にアンカー部材30の先端が挿入する孔
を予め開けておけば、現場での鋼板20の固定作業はき
わめて容易となる。その際に、図示しないが、孔を横長
のものとしておくことにより、アンカー部材30との間
の位置決めも容易となる。また、凹溝11内にはH形鋼
2のフランジ2aが入り込む深さがあればよく、箱抜き
施工も容易である。
【0021】図1の支持構造において、地震などによ
り、設計値を越える負荷が構造物に作用して、支持部材
である鋼板20に曲がりが生じたり、アンカー部材30
と間の固定がはずれたり、アンカー部材30の先端が折
れ曲がったり、極端な場合にはアンカー部材30が抜け
出たりすることが起こったと仮定する。そのような場合
に、支持構造の補修が必要となる。その際に、もし、鋼
板20のみに曲がりが生じており、アンカー部材30に
は損傷がないとすれば、ねじ止めをはずして、単に新た
な鋼板と交換するだけで、現状復帰がなされる。
【0022】アンカー部材30にも損傷が生じており、
鋼板20の固定に用いることができない場合には、図2
に示すように、既存のアンカー部材30の露出している
先端部分を切断して、コンクリート床版5の端面51を
平坦面とした後、新たに、アンカーボルト21をコンク
リート床版5に打ち込んで、それを利用して鋼板20を
固定すれば、やはり容易に現状に戻すことができる。ア
ンカーボルト21ではなくケミカルアンカーを用いるこ
ともできる。
【0023】図3は、支持構造の他の形態を平面図で示
している。この例では、鋼板20を2枚重ねて用いてい
る点で、図1に示した支持構造と異なっている。本発明
による支持構造では、求められる強度に応じて、このよ
うに支持部材としての鋼板20を複数枚積層するのみ
で、所要の強度をもつ支持構造を容易に構築することが
できる。また、一旦構築した後に、安全率を高くする補
修工事として、図2のように、新たに鋼板20を積層す
ることもできる。
【0024】図4は、支持構造のさらに他の形態を平面
図で示している。この例では、コンクリート床版5の端
面51は平坦面であり、凹溝11を有しない。凹溝に代
わり、支持部材である鋼板20とコンクリート床版5の
端面51の間に所要厚みのスペーサ22を介装させ、該
スペーサ22の厚みにより、H形鋼2の背面側フランジ
2aが入り込む空間23を形成している。この態様で
は、コンクリート床版5の端面51の任意の位置にフラ
ンジ2aが入り込む空間23を形成することができるの
で、H形鋼2とコンクリート床版5との間に高い位置決
め精度は不必要であり、H形鋼2とコンクリート床版5
との施工手順に自由度が得られる利点がある。また、地
震などにおいて両者間に横方向の位置ズレが生じた場合
にも、前記したアンカーボルト21やケミカルアンカー
を用いて鋼板20およびスペーサ22を後付することに
より、その補修は容易である。場合によっては、鋼板2
0とスペーサ22とが一体化したもの予め作っておくこ
ともできる。
【0025】本発明の支持構造は、既存のH形鋼とコン
クリート床版との支持構造が破損したときに、その補修
手段としても用いることができる。図5はその一例を示
している。図5aは、先に図7に基づき説明したような
支持金具30Aを用いた支持構造を示しており、地震な
どにより予期しない過負荷がかかり、支持金具30Aあ
るいはアンカー部材30の先端が破損して、同じような
支持金具30Aを用い補修することができなくなった場
合を想定する。
【0026】その場合に、図5bに示すように、破損し
た支持金具30Aとアンカー部材30の先端とを除去し
てしまい、代わりに、支持部材である鋼板20を、図2
に示したようにしてアンカーボルト21やケミカルアン
カーを用いてコンクリート床版5側に固定するだけで、
容易に補修することができる。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明による軽量盛土工法
におけるコンクリート床版とH形鋼との支持構造によれ
ば、コンクリート床版をH形鋼に対して上下方向に移動
可能な状態で固定するための構造を、構造的安定性や強
度を低下させることなく、きわめて簡素化できると共
に、結果として、設計基準値を超えるような大きさの地
震の発生などにより、コンクリート床版とH形鋼との接
合部に不具合が発生したような場合にも、現状どおりに
容易かつ迅速に補修することが可能となる。この補修
は、既存の他の手法によるコンクリート床版とH形鋼と
の間の支持構造に対しても、容易に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軽量盛土工法におけるコンクリー
ト床版とH形鋼との間の支持構造の一実施の形態を説明
するための斜視図。
【図2】本発明による支持構造の他の実施の形態を説明
するための斜視図。
【図3】本発明による支持構造のさらに他の実施の形態
を説明するための平面図。
【図4】本発明による支持構造のさらに他の実施の形態
を説明するための平面図。
【図5】本発明による支持構造の他の使用形態を説明す
るための図であり、図5aは補修前の状態を示し、図5
bは補修後の状態を示す。
【図6】一般的な軽量盛土工法を説明するための図。
【図7】従来のコンクリート床版とH形鋼との間の支持
構造の一例を説明するための図。
【符号の説明】
2…H形鋼、2a…H形鋼のフランジ、4…軽量盛土
材、5…コンクリート床版、51…コンクリート床版の
端面、11…凹溝、20…支持部材としての鋼板、21
…アンカーボルトまたはケミカルアンカー、22…スペ
ーサ、23…空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設したH形鋼の背面側に軽量盛土材を
    配置し、その上面にコンクリート床版を配置した構造を
    少なくとも有する軽量盛土工法におけるコンクリート床
    版とH形鋼との間の支持構造であって、立設するH形鋼
    の両側に左右一対の支持部材が配置されており、該支持
    部材は、一方側がコンクリート床版に固定され、他方側
    はH形鋼のフランジの内面に重畳した姿勢となってお
    り、それにより、当該コンクリート床版はH形鋼に対し
    て上下方向に移動可能な状態で固定されていることを特
    徴とするコンクリート床版とH形鋼との間の支持構造。
  2. 【請求項2】 コンクリート床版に対する支持部材の固
    定は、コンクリート床版の形成時にコンクリート床版内
    に埋設されたアンカー部材を利用して行われていること
    を特徴とする請求項1記載の支持構造。
  3. 【請求項3】 コンクリート床版に対する支持部材の固
    定は、支持部材の固定時に新たにコンクリート床版に打
    ち込まれる固定具を利用して行われていることを特徴と
    する請求項1記載の支持構造。
  4. 【請求項4】 支持部材は、1枚の板材または2枚以上
    の板材を積層したものであることを特徴とする請求項1
    記載の支持構造。
  5. 【請求項5】 コンクリート床版の端面には凹溝が形成
    されており、該凹溝内に支持部材で支持される側のH形
    鋼のフランジが入り込んでいることを特徴とする請求項
    1ないし4いずれか記載の支持構造。
  6. 【請求項6】 コンクリート床版の端面は平坦面であ
    り、支持部材の他方端とコンクリート床版の平坦な端面
    との間に支持部材で支持される側のH形鋼のフランジが
    入り込んでいることを特徴とする請求項1ないし4いず
    れか記載の支持構造。
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