JP2003128507A - 雑草の生育を抑制する工事施工法 - Google Patents
雑草の生育を抑制する工事施工法Info
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- JP2003128507A JP2003128507A JP2001324826A JP2001324826A JP2003128507A JP 2003128507 A JP2003128507 A JP 2003128507A JP 2001324826 A JP2001324826 A JP 2001324826A JP 2001324826 A JP2001324826 A JP 2001324826A JP 2003128507 A JP2003128507 A JP 2003128507A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】除草には、広く除草剤が用いられている。しか
しこれには有害物質が含まれており、環境への悪影響が
懸念されている。一方、新たな除草技術が確立され始め
ているが、これらはいずれも高価である。そのため、手
作業や機械作業による除草は未だに広く行われている。 【解決手段】本発明は、セメント系材料および高分子吸
収剤あるいは凝集剤を混合して改良した透水性に優れた
アルカリ土壌を、植生のある土壌に5cm以上覆土するこ
とによって、雑草の生育抑制を実現するものである。こ
れは、除草剤の環境への影響を払拭するばかりか、簡単
に安価に効果が得られるため、雑草の生育抑制の新技術
として期待される。
しこれには有害物質が含まれており、環境への悪影響が
懸念されている。一方、新たな除草技術が確立され始め
ているが、これらはいずれも高価である。そのため、手
作業や機械作業による除草は未だに広く行われている。 【解決手段】本発明は、セメント系材料および高分子吸
収剤あるいは凝集剤を混合して改良した透水性に優れた
アルカリ土壌を、植生のある土壌に5cm以上覆土するこ
とによって、雑草の生育抑制を実現するものである。こ
れは、除草剤の環境への影響を払拭するばかりか、簡単
に安価に効果が得られるため、雑草の生育抑制の新技術
として期待される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑草の生育を抑制
する方法に関するものである。
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】雑草の生育を抑制する従来の技術は、除
草剤を用いるの一般的である。しかし、除草剤は動物に
影響を及ぼす物質が混合している場合が多く、生態系に
対する影響が懸念される。ダイオキシン的化学物質が除
草剤に使われていることも少なくないため、無害で安全
な除草技術の確立が求められる。
草剤を用いるの一般的である。しかし、除草剤は動物に
影響を及ぼす物質が混合している場合が多く、生態系に
対する影響が懸念される。ダイオキシン的化学物質が除
草剤に使われていることも少なくないため、無害で安全
な除草技術の確立が求められる。
【0003】近年、有害な除草剤に代わる技術として、
微生物除草剤が開発され、導入されている。また、光触
媒反応機能を応用した植物の生育抑制技術など、様々な
技術が提案されている。
微生物除草剤が開発され、導入されている。また、光触
媒反応機能を応用した植物の生育抑制技術など、様々な
技術が提案されている。
【0004】加えて、除草剤の環境への影響を懸念し、
車道沿道や公園などでは未だに手作業や機械作業による
除草が行われている。
車道沿道や公園などでは未だに手作業や機械作業による
除草が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】雑草の生育を抑制する
為には除草剤の使用が一般的であるが、除草剤による環
境及び雑草以外の植物への影響が懸念されている。一
方、微生物除草剤といった新しい除草技術はいずれも高
価である。加えて、車道沿道や公園の雑草は手作業や機
械作業に頼っている現状であるが、交通渋滞を引き起こ
す可能性があるなど、社会性・安全性の面で問題があ
る。
為には除草剤の使用が一般的であるが、除草剤による環
境及び雑草以外の植物への影響が懸念されている。一
方、微生物除草剤といった新しい除草技術はいずれも高
価である。加えて、車道沿道や公園の雑草は手作業や機
械作業に頼っている現状であるが、交通渋滞を引き起こ
す可能性があるなど、社会性・安全性の面で問題があ
る。
【0006】こうした現状があるため、新たな除草技術
・雑草生育抑制技術の確立が求められている。
・雑草生育抑制技術の確立が求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、これまでには
なかった全く新しい方法にて雑草の生育を抑制し、長期
に渡って雑草の生えない、除草の必要のない土壌を提供
する。
なかった全く新しい方法にて雑草の生育を抑制し、長期
に渡って雑草の生えない、除草の必要のない土壌を提供
する。
【0008】まず、土壌にセメント系材料および高分子
吸収剤あるいは凝集剤を混合し、透水性に優れた、pHが
アルカリ域にある粒状の土壌(以下覆土)を作製する。
吸収剤あるいは凝集剤を混合し、透水性に優れた、pHが
アルカリ域にある粒状の土壌(以下覆土)を作製する。
【0009】この土壌を雑草の生育を抑制したい対象土
(以下対象土)に5cm以上覆土する。この簡単な作業によ
って、以下の4つの原理に基づき、植生を有する土壌に
おける雑草の生育抑制を実現する。
(以下対象土)に5cm以上覆土する。この簡単な作業によ
って、以下の4つの原理に基づき、植生を有する土壌に
おける雑草の生育抑制を実現する。
【0010】対象土は、覆土によって植物に不可欠な
日光を遮られる。
日光を遮られる。
【0011】本発明の土壌は透水性が優れているた
め、水分が覆土に定着せず、覆土に植生しようとする植
物に水分が供給されない。
め、水分が覆土に定着せず、覆土に植生しようとする植
物に水分が供給されない。
【0012】土壌を5cm以上覆土していることによっ
て、覆土下の植生を有する対象土に新芽の根が定着しな
い。
て、覆土下の植生を有する対象土に新芽の根が定着しな
い。
【0013】本発明の土壌はアルカリを呈しているた
めに植生に必要なMn・B・Fe・Znといったミネラルが不
溶化して存在しており、覆土に植生しようとする植物が
ミネラル欠乏を起こす。
めに植生に必要なMn・B・Fe・Znといったミネラルが不
溶化して存在しており、覆土に植生しようとする植物が
ミネラル欠乏を起こす。
【0014】これらの効果によって、覆土下の植生を有
する対象土から新たに植物が生まれることがなくなり、
また覆土上に植物が育成することもなくなる。
する対象土から新たに植物が生まれることがなくなり、
また覆土上に植物が育成することもなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】ここでは、発明の実施の形態を示
す目的で、本発明に関して行った観察試験結果を示す。
す目的で、本発明に関して行った観察試験結果を示す。
【0016】試験は、50cm×50cmに区切った6スペース
にて、それぞれ対象土を除草せずに本発明の土壌を覆
土、対象土を除草して本発明の土壌を覆土、対象土
を除草せずに通常の土壌を覆土、対象土を除草して通
常の土壌を覆土、対象土を除草せずにかつ覆土せず、
対象土を除草してかつ覆土せず、の6つの条件を用意
し、8週間にわたり経時的にその変化を記録した。ただ
し、覆土はちょうど5cmとし、水や肥料などの供給は行
なっていない。
にて、それぞれ対象土を除草せずに本発明の土壌を覆
土、対象土を除草して本発明の土壌を覆土、対象土
を除草せずに通常の土壌を覆土、対象土を除草して通
常の土壌を覆土、対象土を除草せずにかつ覆土せず、
対象土を除草してかつ覆土せず、の6つの条件を用意
し、8週間にわたり経時的にその変化を記録した。ただ
し、覆土はちょうど5cmとし、水や肥料などの供給は行
なっていない。
【0017】結果は以下のようになった。
以上の結果から、対象土に本発明の土壌を5cm覆土する
ことにより、植物の発芽並びに生育が抑制されることが
確認された。また、除草をせずに覆土すると、覆土上に
芽を出した植物は影響なく生育することから、花壇等に
おいて雑草のみの生育を抑制する用途に用いることが出
来ると言える。
ことにより、植物の発芽並びに生育が抑制されることが
確認された。また、除草をせずに覆土すると、覆土上に
芽を出した植物は影響なく生育することから、花壇等に
おいて雑草のみの生育を抑制する用途に用いることが出
来ると言える。
【0018】
【実施例】本発明は、特開平09-294998あるいは特開平1
1-076990にある高含水土壌の再資源化方法をもとに開発
した技術であるため、本発明の目的である雑草の生育抑
制と同時に、そのままでは利用の困難な高含水土壌のリ
サイクルを実現する。
1-076990にある高含水土壌の再資源化方法をもとに開発
した技術であるため、本発明の目的である雑草の生育抑
制と同時に、そのままでは利用の困難な高含水土壌のリ
サイクルを実現する。
【0019】特開平09-294998あるいは特開平11-076990
にある高度安定処理施設によって、高含水土壌にセメン
ト系材料および高分子吸収剤あるいは凝集剤を混合・攪
拌し、再資源の可能な土木資材に改質する。
にある高度安定処理施設によって、高含水土壌にセメン
ト系材料および高分子吸収剤あるいは凝集剤を混合・攪
拌し、再資源の可能な土木資材に改質する。
【0020】これを数日間養生した後、雑草の生育を抑
制したい対象土に5cm以上覆土する。これによって、そ
のままでは利用することが困難だった高含水土壌を、雑
草生育抑制資材として有効にリサイクルすることが出来
る。
制したい対象土に5cm以上覆土する。これによって、そ
のままでは利用することが困難だった高含水土壌を、雑
草生育抑制資材として有効にリサイクルすることが出来
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、土壌にセメント系材料および
高分子吸収剤あるいは凝集剤を混合して、透水性の高い
pHがアルカリ域にある粒状の土壌に改質したものを、植
生を有する土壌に5cm以上敷き詰めるという全く新しい
方法にて雑草の生育抑制を実現するものである。そのた
め、これまで広く使われている除草剤を用いることがな
いため、環境への悪影響を回避することが出来る。ま
た、微生物除草剤や光触媒反応機能を応用した植物の生
育抑制といった新技術よりもずっと安価であり、更に
は、手作業や機械作業による除草を必要とせず、覆土と
いう簡単な作業によって効果を得ることが出来る。
高分子吸収剤あるいは凝集剤を混合して、透水性の高い
pHがアルカリ域にある粒状の土壌に改質したものを、植
生を有する土壌に5cm以上敷き詰めるという全く新しい
方法にて雑草の生育抑制を実現するものである。そのた
め、これまで広く使われている除草剤を用いることがな
いため、環境への悪影響を回避することが出来る。ま
た、微生物除草剤や光触媒反応機能を応用した植物の生
育抑制といった新技術よりもずっと安価であり、更に
は、手作業や機械作業による除草を必要とせず、覆土と
いう簡単な作業によって効果を得ることが出来る。
【0022】本発明は、価格・手間・環境保全の全ての
側面で従来技術を上回る画期的技術として期待される。
側面で従来技術を上回る画期的技術として期待される。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 三浦 誠司
宮城県仙台市太白区中田2−10−17コピス
南仙台103
(72)発明者 高橋 直也
宮城県仙台市泉区将監4−29−13−203
Fターム(参考) 2B024 DB05 DB10 DD01
4H011 AB01 BA01 BB18 BC19 DD07
Claims (5)
- 【請求項1】土壌にセメント系材料および高分子吸収剤
あるいは凝集剤を混合して、透水性に優れたpHがアルカ
リ域にある粒状の土壌に改質したものを、植生を有する
土壌に5cm以上敷き詰め、雑草の生育を抑制する方法。 - 【請求項2】土壌にセメント系材料を混合して、pHがア
ルカリ域にある粒状の土壌に改質したものを、植生を有
する土壌に5cm以上敷き詰め、雑草の生育を抑制する方
法。 - 【請求項3】土壌に軽金属塩を主成分とした材料と高分
子吸収材あるいは凝集剤を混合して、透水性に優れたpH
がアルカリ域にある粒状の土壌に改質したものを、植生
を有する土壌に5cm以上敷き詰め、雑草の生育を抑制す
る方法。 - 【請求項4】土壌に軽金属塩を主成分とした材料を混合
して、pHがアルカリ域にある粒状の土壌に改質したもの
を、植生を有する土壌に5cm以上敷き詰め、雑草の生育
を抑制する方法。 - 【請求項5】セメント系材料と高分子吸収剤あるいは凝
集剤を混合したセメント系土壌改良材を用いて軟弱土壌
を高度安定処理し、この処理土を請求項1の方法にて雑
草の生育抑制剤として用いるリサイクリングシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001324826A JP2003128507A (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 雑草の生育を抑制する工事施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001324826A JP2003128507A (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 雑草の生育を抑制する工事施工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003128507A true JP2003128507A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19141493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001324826A Pending JP2003128507A (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 雑草の生育を抑制する工事施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003128507A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018093739A (ja) * | 2016-12-08 | 2018-06-21 | デンカ株式会社 | 防草材及びそれの使用方法 |
-
2001
- 2001-10-23 JP JP2001324826A patent/JP2003128507A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018093739A (ja) * | 2016-12-08 | 2018-06-21 | デンカ株式会社 | 防草材及びそれの使用方法 |
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