JP2003128439A - ガラス容器及びその処理方法 - Google Patents

ガラス容器及びその処理方法

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JP2003128439A JP2001319226A JP2001319226A JP2003128439A JP 2003128439 A JP2003128439 A JP 2003128439A JP 2001319226 A JP2001319226 A JP 2001319226A JP 2001319226 A JP2001319226 A JP 2001319226A JP 2003128439 A JP2003128439 A JP 2003128439A
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Toshikatsu Tanaka
俊克 田中
Hiroyuki Ueno
弘之 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム溶出が抑制された薬瓶用ガラス
容器と、その処理方法を提供する。 【解決手段】 酸処理によって容器内壁の最表面から1
00nmまでの深さにおけるAl含有量を低下させるガ
ラス容器の処理方法であって、容器内壁の最表面のAl
/Si比が0.1以下となるようにガラス容器内表面を
酸処理することを特徴とする。この処理で得られるガラ
ス容器の好適な形態は、容器内壁の最表面のAl/Si
比が0.1以下、最表面のAl/Si比が、最表面から
100nmの深さにおけるAl/Si比の0.5以下、
最表面から20nm〜100nmの深さにおけるAl/
Siの最大値が0.2以下、及び最表面から20nm〜
100nmの深さにおけるAl/Si比の最大値と最小
値の差が0.05以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬製剤等を収容する
ガラス容器と、その処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬製剤等を収容するガラス容器
は、ガラス容器製造時の加熱でガラスより揮発したアル
カリ成分が容器内壁に付着する。そこでアルカリ成分が
溶出しないように表面処理することが行われている。具
体的には、硫黄元素を含有するガスや溶液(たとえば亜
硫酸ガス若しくは硫酸アンモニウム溶液)でガラス容器
の内表面からアルカリ成分等を除去したり(以降サルフ
ァー処理と称す)、内表面に酸化珪素膜を形成(以下、
シリカコート処理と称す)することで薬液中へのアルカ
リ成分の溶出を抑制している。
【0003】近年、医薬品中のアルミニウムと各種疾患
との関係が注目されており、慢性腎不全の透析患者の体
内にアルミニウムが蓄積すると、透析性痴呆、骨疾患、
低色素性貧血を発症する原因になると考えられている。
また、アルツハイマー症(老人性痴呆症)と脳内のアル
ミニウムとの関連が注目されている。さらに、アルミニ
ウム含有量が多いミルクにより高アルミニウム血症をき
たした新生児の腎不全症例や、腎不全の発症がなくとも
アルミニウム含有量が多い輸液製剤による輸液療法を受
けた未熟児では血漿アルミニウム濃度が高値となるとい
われている。
【0004】このため医薬製剤中のアルミニウム含有量
を規制する動きがあり、ガラス容器にもアルミニウム溶
出量の少ないものが求められつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り行われているサルファー処理では容器内表面の深部ま
で処理することができず、深部のアルミニウム濃度が低
下しにくい。またシリカコート処理は、通常ガス状態の
珪素成分をガラス容器内表面に吹きつける表面処理であ
るため、均一な膜形成が行いにくい。それゆえこれらの
処理のみでアルミニウムの溶出を効果的に抑制すること
が難しい。また容器内表面に付着したアルカリの除去に
薄い酸で酸洗いすることもあるが、この程度の処理では
アルミニウムの溶出防止には不十分である。
【0006】本発明の目的は、アルミニウム溶出が抑制
されたガラス容器と、その処理方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々の実験
を行った結果、アルミニウムの溶出を抑制するために
は、容器内壁の最表面や最表面から深さ100nm程度
までの部分のアルミニウム含有量を低くすることが重要
であることを見いだし、本発明として提案するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明のガラス容器は、酸処理によ
って容器内壁の最表面から100nmまでの深さにおけ
るAl含有量を低下させてなるガラス容器であって、酸
処理によって容器内表面のAl含有量を低下させてなる
ガラス容器であって、容器内壁の最表面のAl/Si比
が0.1以下であることを特徴とする。
【0009】本発明のガラス容器の好ましい形態は、容
器内壁の最表面のAl/Si比が0.1以下、最表面の
Al/Si比が、最表面から100nmの深さにおける
Al/Si比の0.5以下、最表面から20nm〜10
0nmの深さにおけるAl/Siの最大値が0.2以
下、及び最表面から20nm〜100nmの深さにおけ
るAl/Si比の最大値と最小値の差が0.05以下で
ある。
【0010】また本発明のガラス容器の処理方法は、酸
処理によって容器内壁の最表面から100nmまでの深
さにおけるAl含有量を低下させるガラス容器の処理方
法であって、容器内壁の最表面のAl/Si比が0.1
以下となるようにガラス容器内表面を酸処理することを
特徴とする。
【0011】なお本発明において規定するAl[ato
m%]/Si[atom%]比は、シリコン元素に対す
るアルミニウム元素の存在比であり、ガラス容器内壁の
ESCA(Electron Spectroscopy for Chemical Analy
sis)測定によるデプスプロファイルを使用して求めた
測定値を示している。また本発明における「最表面」と
は、深さ5nmまでの表面部分を意味する。
【0012】
【作用】本発明のガラス容器は、酸処理によって内表面
のアルミニウム濃度が低くなっている。具体的には容器
内壁の最表面のAl/Si比が0.1以下、好ましくは
0.07以下、より好ましくは0.05以下である。な
お最表面のAl/Si比が0.1を超えると、アルミニ
ウムの溶出量が多くなり好ましくない。また最表面のア
ルミニウム濃度が内部に対して低くなるほどアルミニウ
ムの溶出抑制に効果的であり、具体的には内壁の最表面
のAl/Si比が、最表面から100nmの深さにおけ
るAl/Si比の0.5以下となっていることが望まし
い。
【0013】また酸処理されているため、表面の比較的
深い部分(深さ100nm程度までの部分)におけるア
ルミニウム濃度も低くなる。この部分は、最表面ほどで
はないが、やはりアルミニウム溶出に深く関わってお
り、この部分のアルミニウム濃度が低い程好ましい。具
体的には、最表面から20nm〜100nmの深さにお
けるAl/Siの最大値が0.2以下、特に0.15以
下、さらには0.13以下であることが好ましい。さら
に場所によってアルミニウム濃度にばらつきがあると、
安定してアルミニウム溶出量の少ない容器を得にくくな
るおそれがある。それゆえ最表面から20nm〜100
nmの深さにおけるAl/Si比の最大値と最小値の差
が0.05以下であることが好ましい。
【0014】酸処理により表面の比較的深い部分におけ
るアルミニウム濃度が低くなる理由は次のように考えら
れる。つまりガラス容器はその製造過程で、表面付近の
アルミニウム濃度がガラス本来のアルミニウム濃度より
高くなる傾向にあるが、酸処理するとガラス表面の深い
ところまで浸食される。従ってアルミニウム濃度の高い
部分が除去され、ガラス本来のアルミニウム濃度を有す
る部分が現れるためである。
【0015】また本発明のガラス容器は、Al3+溶出量
が6ng/cm2以下、特に5ng/cm2以下、さらに
は4ng/cm2以下であることが好ましい。
【0016】次に本発明のガラス容器の処理方法を述べ
る。
【0017】まず、アルミノホウケイ酸ガラスからなる
ガラス容器を用意する。
【0018】次にガラス容器の内壁を酸処理する。酸処
理を行うことにより、表面からアルミニウムを溶出除去
させることができる。また酸処理するとガラス表面の深
いところまで浸食され、サルファー処理を行った場合よ
りも内部までアルミニウム濃度を低下させることができ
る。
【0019】使用する酸は特に限定されるものではない
が、無機酸である硝酸、フッ酸、硫酸、塩酸などを単独
又は混合して使用することが好ましい。リン酸や酢酸も
酸として使用することができる。濃度は、一般に市販さ
れている各種酸の原液を2〜50体積%、好ましくは3
〜20体積%の水溶液に調整して用いることが工業的に
好ましい。なおガラス容器内面に付着したアルカリの洗
浄に使用されるような薄い酸(例えば0.1体積%の塩
酸水溶液)での酸処理は、アルカリ洗浄には十分に有用
でかつ作業安全面では好ましいものの、アルミニウム溶
出抑制処理には不十分である。酸の温度は室温でも可能
であるが、例えば50℃〜90℃くらいに温度を上げる
と処理時間を短縮することが可能になり、さらに超音波
処理をすると処理時間を短縮できる。なお酸処理しすぎ
ると、ガラス表面に曇りを生じるので外観上問題になる
場合があり注意を要する。
【0020】酸処理は、容器内壁の最表面のAl/Si
比が0.1以下となるように行う。さらに最表面のAl
/Si比が、最表面から100nmの深さにおけるAl
/Si比の0.5以下となるように、また最表面から2
0nm〜100nmの深さにおけるAl/Siの最大値
が0.2以下となるように、或いは最表面から20nm
〜100nmの深さにおけるAl/Si比の最大値と最
小値の差が0.05以下となるように行うことが望まし
い。このような条件を満たすようにするには、酸の種
類、濃度、温度等の条件を適宜調整すればよい。
【0021】このようにして、容器内壁の最表面から1
00nmまでの深さにおけるAl含有量を低下させるこ
とができる。なお本発明においては、効果的にAl含有
量が低下していれば、必ずしも深さ100nmでのAl
含有量が低下している必要はない。また100nmより
深い部分でAl含有量が低下していてもよいことは言う
までもない。
【0022】上記した酸処理のみでもAl3+溶出量が6
ng/cm2以下、特に5ng/cm2以下、さらには4
ng/cm2以下となるような、極めてアルミニウム溶
出量の少ないガラス容器が得られる場合もあるが、酸処
理だけでは不十分な場合もある。
【0023】この場合、酸処理後に、硫黄元素を含有す
るガスや溶液(例えば亜硫酸ガス、硫酸アンモニウム溶
液等)でガラス容器の内表面からアルカリ成分等を除去
するサルファー処理や、酸化珪素被膜を形成するシリカ
コート処理を行うことができる。これらの処理を行うこ
とにより、さらに表面付近のアルミニウム濃度を低下さ
せ、アルミニウム溶出量をさらに低減することが可能と
なる。なおこれらの処理は、何れかを単独で行ってもよ
いが、サルファー処理後にシリカコート処理を行うと最
も効果的である。なお酸処理のみでアルミニウム溶出量
(Al3+)が6ng/cm2以下、特に5ng/cm2
下、さらには4ng/cm2以下となる場合であって
も、サルファー処理やシリカコート処理を施してアルミ
ニウム溶出量をさらに低減することが望ましいことはい
うまでもない。
【0024】なお本発明におけるガラス容器は、アルミ
ノホウケイ酸ガラスで作製されるのが一般的である。ア
ルミノホウケイ酸ガラスとは、通常Al23を5質量%
以上含むホウケイ酸ガラスであり、特に質量%でSiO
2 65〜75%、B235〜15%、Al23 5〜
15%、MgO 0〜5%、CaO 0〜5%、BaO
0〜5%、N2O 5〜10%、K2O 0〜5%の組
成を有することが好ましい。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
表1に本実施例で使用するガラス容器(定格容量5m
l)のガラス組成を示している。
【0026】
【表1】
【0027】上記組成を有するガラス容器を処理する方
法について説明する。表2〜4は、本発明の実施例(試
料No.1〜12)を、表5は比較例(試料No.13
〜15)を示している。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】各試料は次のようにして処理を施した。ま
ず市販されている各種原液酸を所定濃度の酸(10体積
%硝酸、10体積%塩酸、10体積%硫酸、6.7体積
%の硝酸と4.3体積%の弗酸の混酸)に調整し、ガラ
ス容器の肩部まで充填した。次いで超音波洗浄器内に入
れて10分間洗浄後、酸を排出した。続いて水道水で容
器内を2回濯ぎ、さらに純水で2回濯いだ後、乾燥させ
た。この処理により、容器内表面が数μm〜数十μm溶
解除去された。このようにして試料1〜4のガラス容器
を得た。なお市販の原液酸は、通常、塩酸が35重量%
のHCl、硝酸が60重量%のHNO3、硫酸が97重
量%のH2SO4、弗酸が30重量%のHFである。
【0033】また試料No.5〜8は、酸処理した容器
にサルファー処理することにより作製した。また試料N
o.9〜12は、酸処理した容器にシリカコート処理す
ることにより作製した。
【0034】比較例である試料No.13は、酸処理等
の表面処理を全く施していない未処理品である。No.
14は、酸処理していない容器にサルファー処理するこ
とにより作製した。また試料No.15は、酸処理して
いない容器にシリカコート処理することにより作製し
た。
【0035】なおサルファー処理は、硫酸アンモニウム
濃度3〜10%の溶液0.01〜0.2mlを容器内に
注入し、さらに純水で2回濯ぎ、乾燥させることにより
行った。またシリカコート処理は、シリルテトライソシ
アネートシラン[Si(NCO)4]ミストを加熱して
ガス化し、容器内に吹き込むことで内表面に酸化珪素膜
を形成した後、水道水で2回濯ぎ、さらに純水で2回濯
ぎ、乾燥させることにより行った。
【0036】次に各試料の内表面の種々のAl/Si比
をESCA測定から求めた。またAl3+溶出量を測定し
た。結果を各表に示す。なお図1は、未処理品であるN
o.13と、サルファー処理のみのNo.14と、シリ
カコート処理のみのNo.15と、酸処理を施したN
o.1のESCA測定のデプスプロフィルを示すグラフ
である。図2は、No.1と、No.1にサルファー処
理したNo.5と、No.1にシリカコート処理したN
o.9のESCA測定のデプスプロフィルを示すグラフ
である。
【0037】表から、酸処理して内表面のAl/Si比
を0.1以下とした実施例の各試料は、未処理品である
No.13の試料に比べ、大幅にAl3+溶出量が減少し
ていた。特に塩酸や硫酸で酸処理したNo.3及び4の
試料は、サルファー処理やシリカコート処理のみを施し
た試料No.14及び15の試料よりAl3+溶出量が少
なかった。
【0038】また酸処理後にサルファー処理やシリカコ
ート処理を施したNo.5〜12の試料は、Al3+溶出
量が6ng/cm2以下と極めて少なく好ましいもので
あった。
【0039】なおガラス容器内表面の各種のAl/Si
比は、ESCA(Electron Spectroscopy for Chemical
Analysis)測定によるデプスプロファイルを使用して
求めた値である。ESCA測定装置には米国SSI社製
のSSX−100を用いた。測定は、真空度1×10-9
Torr下で単結晶分光Al Kα線をX線源とし、真
空度1.5×10-7Torr下でArイオンにより4.
9nm/min(SiO2換算値)で2nmずつエッチ
ングした表面に対して行った。
【0040】またAl3+溶出量は次のようにして行っ
た。まず各ガラス容器試料の肩部まで満たされるよう純
水8mlを充填して石英ガラス製の蓋で上部を覆い、オ
ートクレーブ中で121℃、60分間加熱処理した。オ
ートクレーブ内の温度が100℃まで下がった時点でガ
ラス容器試料を取り出し、直ちに冷水で常温まで冷却
し、このガラス容器内の溶液を原子吸光−フレームレス
法によりAl3+濃度を分析することにより行った。原子
吸光分析には、varian製原子吸光分光光度計Sp
ectra AA−800を用いて行った。なお本測定
における原子吸光−フレ−ムレス法によるAl3+の溶出
量の検出限界値は0.2ppbであり、定格容量5ml
のガラス容器内表面からの溶出量に換算すると0.8n
g/cm2となる。
【0041】
【発明の効果】本発明のガラス容器は、ガラス表面のア
ルミニウム元素を減少させることにより、ガラス容器内
の薬液中へのアルミニウム溶出量を大幅に抑制すること
ができ実用上優れた効果を奏するものである。
【0042】また、本発明の処理方法によれば、品質の
安定したアルミニウム溶出量の少ないガラス容器を効率
よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例であるNo.1のガラス容器試料と、比
較例であるNo.13、14及び15のガラス容器試料
の内表面をESCA測定して得たデプスプロファイルを
示すグラフである。
【図2】実施例であるNo.1、5及び9のガラス試料
の内表面をESCA測定して得たデプスプロファイルを
示すグラフである。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸処理によって容器内壁の最表面から1
    00nmまでの深さにおけるAl含有量を低下させてな
    るガラス容器であって、容器内壁の最表面のAl/Si
    比が0.1以下であることを特徴とするガラス容器。
  2. 【請求項2】 容器内壁の最表面のAl/Si比が、最
    表面から100nmの深さにおけるAl/Si比の0.
    5以下であることを特徴とする請求項1に記載のガラス
    容器。
  3. 【請求項3】 容器内壁の最表面から20nm〜100
    nmの深さにおけるAl/Siの最大値が0.2以下で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス容
    器。
  4. 【請求項4】 容器内壁の最表面から20nm〜100
    nmの深さにおけるAl/Si比の最大値と最小値の差
    が0.05以下であることを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載のガラス容器。
  5. 【請求項5】 容器内壁の最表面のAl/Si比が0.
    1以下、最表面のAl/Si比が、最表面から100n
    mの深さにおけるAl/Si比の0.5以下、最表面か
    ら20nm〜100nmの深さにおけるAl/Siの最
    大値が0.2以下、及び最表面から20nm〜100n
    mの深さにおけるAl/Si比の最大値と最小値の差が
    0.05以下であることを特徴とするガラス容器。
  6. 【請求項6】 容器内表面からのAl3+溶出量が6ng
    /cm2以下であることを特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載のガラス容器。
  7. 【請求項7】 酸処理によって容器内壁の最表面から1
    00nmまでの深さにおけるAl含有量を低下させるガ
    ラス容器の処理方法であって、容器内壁の最表面のAl
    /Si比が0.1以下となるようにガラス容器内表面を
    酸処理することを特徴とするガラス容器の処理方法。
  8. 【請求項8】 容器内壁の最表面のAl/Si比が、最
    表面から100nmの深さにおけるAl/Si比の0.
    5以下となるように酸処理することを特徴とする請求項
    7に記載のガラス容器の処理方法。
  9. 【請求項9】 容器内壁の最表面から20nm〜100
    nmの深さにおけるAl/Siの最大値が0.2以下と
    なるように酸処理することを特徴とする請求項7又は8
    に記載のガラス容器の処理方法。
  10. 【請求項10】 容器内壁の最表面から20nm〜10
    0nmの深さにおけるAl/Si比の最大値と最小値の
    差が0.05以下となるように酸処理することを特徴と
    する請求項7〜9の何れかに記載のガラス容器の処理方
    法。
  11. 【請求項11】 酸処理後にサルファー処理を行うこと
    を特徴とする請求項7に記載のガラス容器の処理方法。
  12. 【請求項12】 酸処理後にシリカコート処理を行うこ
    とを特徴とする請求項7に記載のガラス容器の処理方
    法。
  13. 【請求項13】 サルファー処理後に、シリカコート処
    理を行うことを特徴とする請求項11に記載のガラス容
    器の処理方法。
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