JP2003128089A - チャックスライダ及びこのチャックスライダを備えた密封袋 - Google Patents

チャックスライダ及びこのチャックスライダを備えた密封袋

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダ全体を簡易かつ小型,軽量な構成と
しつつ、密封袋に対して容易かつ確実に取り付けること
ができ、スライダの脱落も生じない。 【解決手段】 袋1の開口部1aに沿って、袋1の内面
側に対向して配設される凹条部及び凸条部4a,4bか
らなり、互いに嵌脱自在に嵌合,離脱して袋1の開口部
1aを開閉するチャック4を嵌合させるチャックスライ
ダ10であって、袋1の開口部1aに沿ってスライド自
在に係合し、凹凸条部4a,4bを挟持,押圧して嵌合
させる、対向する一対の挟圧部11,12を備えるスラ
イダ本体10と、一対の挟圧部11,12間に突出し、
袋1の開口部1aの端部に当接してスライダ本体10の
スライドを規制するストッパ20を備え、スライダ本体
10とストッパ20が別部材により形成されるととも
に、ストッパ20がスライダ本体10に対して弾性をも
って嵌脱可能に取り付けられる構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂フィルム
等からなる袋の開口部にスライド自在に取り付けられ、
開口部を開閉する嵌合式のチャック(ファスナ)を嵌合
させるチャックスライダに関し、特に、チャックを嵌合
させるスライダ本体と、スライダ本体が袋から脱落する
ことを防止するストッパとを、組立て可能な別部材によ
って形成することにより、スライダ全体を簡易かつ小
型,軽量な構成としつつ、チャックスライダを袋に対し
て容易かつ確実に取り付けることができ、スライダ本体
の脱落も生じない、寝具や衣類の圧縮収納に用いられる
大型の密封袋に好適なチャックスライダ及びこのチャッ
クスライダを備えた密封袋に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、開口部に嵌合式のチャック
(ファスナ)を備えた、合成樹脂フィルム等からなる袋
が知られている。この種のチャック付きの樹脂製袋は、
袋自体が安価で大量に製造でき、軽量かつ可撓性,耐水
性等に優れる上、嵌合式のチャックの開閉が自在で、し
かも、チャックを閉じることにより袋内を容易に密封で
きることから、例えば、衣類用,寝具用,食品用等の容
器,袋として、近年急速に普及している。特に最近は、
このような樹脂製袋の用途として、袋に蒲団や枕等の寝
具やオーバー,コート等の衣類を収納し、チャックを閉
じて密封状態にした後、袋内の空気を、掃除機等を用い
て脱気することにより、寝具や衣類を非常に薄い状態に
圧縮して収納できるようにした圧縮収納用の密封袋とし
て利用されている。
【0003】ここで、このような樹脂製袋に備えられる
チャックは、袋の開口部に沿って一体成形された樹脂製
の凹条部及び凸条部からなっており、この凹条部と凸条
部が嵌合,離脱することによって、袋の開口部が開閉さ
れ、嵌合時には袋内部が密封されるようになっている。
このような嵌合式のチャックの開閉は、袋を閉じる場合
には、離間している凹条部と凸条部の一部を位置合わせ
しつつ指で挟持し、その挟持箇所を押圧して凹凸を嵌合
させ、その押圧している指を開口部に沿って移動させる
ことによって、凹条部と凸条部を順次嵌合させて、チャ
ック全体を閉じ合わせることができる。また、チャック
を開く場合には、袋開口の縁部を指で持って両側に引く
ことで、凹条部と凸条部の嵌合の一部を解除し、嵌合の
外れた部分から順次チャックを離間させ、チャック全体
の嵌合を外して袋を開くことができる。
【0004】このように、樹脂製袋のチャックは、使用
者が指でチャックを挟持,押圧するだけで簡単に嵌合で
きるものであるが、袋が大きくなってチャック全体の長
さが長くなると、長いチャックを指で押圧し続けること
が困難となり、チャックを完全に閉じることができない
場合があった。また、チャックが袋の開口部に沿って二
重に備えられる二重構造となっている場合にも、二重の
チャックを確実に嵌合させることが困難となる場合があ
った。そこで、このようにチャックの嵌合が困難とな
る、特に寝具用密封袋等に備えられる大型のチャックや
二重構造のチャックについて、指で押圧することなく容
易に嵌合させて確実にチャックを閉じ合わせることがで
きるチャック嵌合具(チャックスライダ)が提案されて
いる。
【0005】図6は、このような従来提案されているチ
ャック嵌合具を示す、(a)はチャック嵌合具の外観斜
視図、(b)は側面図である。また、図7は、図6に示
すチャック嵌合具を袋に取り付けた状態を示す要部外観
斜視図である。これらの図に示すように、チャック嵌合
具100は、樹脂製の袋1の開口部1aに備えられる凹
凸条部4a,4bからなるチャック4を嵌合させる嵌合
手段である。なお、図7に示す袋1は、凹凸条部4a,
4bからなるチャック4が、開口部1aに沿って平行に
二条備えられた二重構造のチャックを有する形態となっ
ている。
【0006】このチャック嵌合具100は、図6に示す
ように、合成樹脂等をU字形状に一体成形したもので、
チャック4の凹凸条部4a,4bの嵌合時の厚みとほぼ
同じ程度の距離に離間する一対の挟持片101,102
を備えている。この一対の挟持片101,102でチャ
ック4を挟持することにより、チャック4が一定の弾性
をもって押圧され、この押圧力によって凹凸条部4a,
4bが嵌合するようになっている。従って、袋1にチャ
ック嵌合具100を取り付け、開口部1aに沿ってスラ
イド移動させることにより(図7に示す矢印参照)、挟
持片101,102の押圧力によって凹凸条部4a,4
bを順次嵌合させることができる。これにより、嵌合具
100を開口部1aの一端から他端までスライドさせる
ことで、チャック全体を閉じ合わせることができるよう
になっている。
【0007】このようなチャック嵌合具100を備える
袋1では、指でチャック4を挟持,押圧することなく、
開口部1aに取り付けたチャック嵌合具100をスライ
ドさせるだけで、チャック4を容易かつ確実に嵌合,閉
止させて開口部1aを閉じることができ、大型のチャッ
クや二重構造のチャックであっても、確実にチャックを
閉じ合わせることが可能であった。このようなチャック
嵌合具に関するものとしては、これまで、例えば特開平
11−292037号公報の「袋のファスナー嵌合操作
具」や、実公平7−46169号公報の「ファスナー締
付け具」等に記載された嵌合具が知られている。
【0008】ところが、このような従来のチャック嵌合
具では、図7に示したように、一対の挟持片が袋の開口
縁部を挟持するだけだったので、嵌合具を袋の開口部に
沿ってスライドさせると、嵌合具が開口端部まで移動し
た時点で、そのまま袋から脱落してしまうという問題が
生じた。そこで、このようなチャック嵌合具の脱落を防
止するため、嵌合具の一対の挟持片の間に、脱落防止用
のストッパを設けたストッパ付き嵌合具が提案されてい
る。以下、図8〜図10を参照して、このような脱落防
止用のストッパを備えた従来のストッパ付きチャック嵌
合具について簡単に説明する。
【0009】図8に示すストッパ付きチャック嵌合具
は、図6に示した嵌合具と同様、U字形状に一体成形さ
れた嵌合具本体200が一対の挟持片201,202を
備え、この一対の挟持片201,202に、チャック4
の凹凸条部4a,4b(図7参照)を押圧する押圧溝2
00aが形成され、これによってチャック4を押圧して
嵌合させるようになっている。そして、この一対の挟持
片201,202の対向面間に、挟持片201,202
と平行に突出する舌片状のストッパ203が、嵌合具本
体200と一体的に形成されるようになっている。
【0010】ストッパ203は、嵌合具本体200が袋
1に取り付けられると、開口部1aの一面2及び他面3
(図7参照)の間に突出するようになっており、嵌合具
本体200が開口部1aの端部までスライドすると、ス
トッパ203が袋1の貼着部5(開口部の端部内側)に
当接するようになっている(図7参照)。このストッパ
203の当接により、嵌合具本体200のスライドが規
制され、嵌合具本体200が袋1から脱落することが防
止されるようになる。このような脱落防止用のストッパ
を備えたストッパ付きチャック嵌合具としては、例え
ば、実用新案登録第3059677号の「密封用袋の開
口部に設けられたファスナーの係合用スライダー」に記
載されているものがある。
【0011】また、図9に示すストッパ付きチャック嵌
合具は、嵌合具本体300が、図8に示した嵌合具本体
200と同様、一対の挟持片301,302の間に突出
する舌片状のストッパ303を、挟持片301,302
と一体的に備えている。この図9に示す嵌合具本体30
0では、一対の挟持片301,302が折曲げ自在な一
枚の板状部材で構成され、この挟持片301,302
が、凹凸状のボタン部304の嵌合によりU字状に保持
され、チャックを押圧する押圧溝300a,300bが
形成されるようになっている。
【0012】このストッパ付きチャック嵌合具によって
も、ボタン部304の嵌合によりU字状に保持された挟
持片301,302の間にストッパ303が平行に突出
するので、このストッパ303が袋1の貼着部5に当接
して、嵌合具本体300の脱落が防止されるようになっ
ている。このような脱落防止用ストッパを備え、嵌合具
本体が折曲げ自在に構成されたチャック嵌合具は、例え
ば、実用新案登録第3046704号の「開口部の密閉
具を備えた可圧縮物の圧縮密封袋」に提案されている。
【0013】さらに、図10に示すストッパ付きチャッ
ク嵌合具は、図9に示した嵌合具本体300と同様、嵌
合具本体400の一対の挟持片401,402が折曲げ
自在な板状部材によって構成され、U字状に折り曲げら
れた挟持片401,402の間に舌片状のストッパ40
3が突出するようになっている。そして、この嵌合具で
は、折曲げられた挟持片401,402をさらに外側か
ら挟持する補助部材404が備えられている。
【0014】補助部材404は、折り曲げられた挟持片
401,402を外側から挟持可能なU字形状に形成さ
れており、この補助部材404によって、折り曲げられ
た挟持片401,402がU字状に保持され、チャック
を押圧する押圧溝400a,400bが形成されるよう
になっている。このストッパ付きチャック嵌合具によっ
ても、補助部材404の挟持によりU字状に保持された
挟持片401,402の間にストッパ403が突出する
ので、このストッパ403が袋1の貼着部5に当接し
て、嵌合具本体400の脱落が防止されることになる。
このような折曲げ自在に構成された嵌合具本体を補助部
材で保持するチャック嵌合具は、例えば、実用新案登録
第3051482号の「対設した雌雄の帯条ファスナー
の係合具」に提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、一対の挟
持片に対して脱落防止用のストッパを一体的に形成した
従来の各ストッパ付きチャック嵌合具では、ストッパが
袋の開口端部の内側に当接することで、嵌合具の脱落を
防止できるようになっていた。ところが、このような脱
落防止用のストッパを備えた従来のストッパ付きチャッ
ク嵌合具では、以下のような種々の問題が生じることと
なった。
【0016】まず、図8に示す嵌合具では、嵌合具本体
がU字状に一体成形されていたため、ストッパを設ける
ことにより、嵌合具本体の袋側への取付け作業がきわめ
て困難となるという問題が生じた。ストッパを備えない
嵌合具(図6参照)の場合、袋の側辺縁から貼着部を一
対の挟持片間に挿入させ、そのまま嵌合具をスライドさ
せることで簡単に袋に取り付けることができた。
【0017】ところが、挟持片の間にストッパが突出す
るストッパ付き嵌合具では、ストッパを袋の開口部の間
に突出させる必要があり、袋の貼着部側から取り付ける
ことはできなかった。このため、このストッパ付きチャ
ック嵌合具では、対向する一対の挟持片を指や器具等を
用いて開き、その挟持片の間に袋の開口部側の辺縁から
チャック部を嵌入し、さらに、開口部の間にストッパを
挿入して突出させなければならなかった。
【0018】一対の挟持片は、チャックの厚みとほぼ同
じ間隔となるよう一体成形されており、この挟持片をチ
ャックの厚みより大きく開いて、チャックを嵌入させつ
つ袋に取り付けることは非常に困難であり、挟持片を開
くための器具等も必要であった。このため、嵌合具の取
付け作業がきわめて煩雑で困難なものとなり、特に、大
量の袋に嵌合具を一つ一つ取り付けて製品化する工程に
おいて、嵌合具付き密封袋の製造効率が著しく低下する
という問題が発生した。
【0019】一方、図9に示す嵌合具では、一対の挟持
片が折曲げ自在な板状に形成されているため、袋への取
付けは、展開した挟持片を取付け箇所で折り曲げ、ボタ
ン部を嵌合させてU字状にすればよく、図8の嵌合具に
おけるような取付け作業の困難性の問題は生じなかっ
た。しかしながら、この嵌合具では、挟持片をU字状に
保持するボタン部の嵌合が外れ易いという問題が発生し
た。
【0020】折り曲げられた挟持片は、元の板状に復帰
する方向に力が働くため、ボタン部には常に嵌合が外れ
る方向に力が作用することになる。しかも、挟持片は袋
の開口部にそって移動が繰り返される上、チャック側か
らの反発力も受けることになるので、ボタン部には嵌合
が外れる方向に相当の力が作用する結果となる。このた
め、図9に示す嵌合具では、スライドさせている最中等
にボタン部の嵌合が外れてしまうおそれがあり、ボタン
部が外れた嵌合具は再度袋に取付け直さなければならな
いことから、円滑なチャックの嵌合,閉止動作が行えな
くなるという問題が発生した。また、嵌合具の使用年数
が経過したり、袋への着脱が繰り返されたりすると、ボ
タン部の嵌合がさらに外れ易くなるおそれがあり、製品
の信頼度が低下するおそれもあった。
【0021】この点、図10に示した嵌合具では、U字
状に折り曲げられた挟持片を、さらに補助部材で挟持す
るため、ボタン部が外れて嵌合具が使用できなくなるよ
うな弊害は生じなかった。しかし、この図10に示す嵌
合具では、折り曲げられた挟持片を外側から覆って挟持
する補助部材を備えるため、嵌合具全体が大型化,複雑
化,大重量化して大がかりなものとなってしまい、製造
コストも増大するという問題が生じた。また、補助部材
を挟持片に取り付ける作業も、挟持片を所定位置に位置
合わせしつつ折り曲げた状態で、補助部材を挟持片の外
側に嵌め込む必要があり、しかも、補強部材は挟持片の
厚み以上に開かなければならなかったので、上述した図
8の嵌合具の場合と同様、取付け作業がきわめて煩雑か
つ困難なものとなるという問題も発生した。
【0022】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、チャック
を嵌合させるスライダ本体と、袋からスライダ本体が脱
落することを防止するストッパとを、組立て可能な別部
材によって形成することにより、スライダ全体を簡易か
つ小型,軽量な構成としつつ、チャックスライダを袋に
対して容易かつ確実に取り付けることができ、スライダ
の脱落等も生じない、信頼性の高いチャックスライダ及
びこのチャックスライダを備えた密封袋の提供を目的と
する。特に、寝具や衣類の圧縮収納に用いられる大型の
密封袋に好適なチャックスライダ及びこのチャックスラ
イダ付き密封袋の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のチャックスライダは、袋の
開口部に沿って、当該袋の内面側に対向して配設され、
互いに嵌脱自在に嵌合,離脱して前記開口部を開閉する
チャックに取り付けられ、当該チャックを嵌合させるチ
ャックスライダであって、前記袋の開口部に沿ってスラ
イド自在に係合し、前記チャックを挟持,押圧して嵌合
させる、対向する一対の挟圧部を備えるスライダ本体
と、このスライダ本体の前記一対の挟圧部間に突出し、
前記袋の開口内側端部に当接して、当該スライダ本体の
スライドを規制するストッパと、を備え、前記ストッパ
が、前記スライド本体に対して着脱可能に取り付けられ
る別部材により形成される構成としてある。
【0024】特に、請求項2記載のチャックスライダ
は、前記スライダ本体がほぼU字状に連続する一体形状
に形成され、前記一対の挟圧部が、前記チャックを一定
の弾性をもって挟持,押圧する構成としてある。
【0025】このような構成からなる本発明のチャック
スライダによれば、袋のチャックを押圧,嵌合させるス
ライダ本体と、スライダ本体の移動を規制して袋からの
スライダ本体の脱落を防止するストッパを、組立て可能
な別体に構成してあるので、チャックスライダの袋への
取付け作業を容易かつ確実に行うことができる。すなわ
ち、チャックスライダの袋への取付け作業は、まず、ス
ライダ本体を袋の開口部の一端側から、袋の貼着部を挟
圧部の対向間に挿入しつつ取り付ける。そして、袋に取
り付けられたスライダ本体に、別体のストッパを取り付
けることにより、チャックスライダを袋に対して脱落不
能に取り付けることができる。この際、一体成形により
ほぼU字状に形成されたスライダ本体を開いたり、開い
た状態のスライダ本体に袋のチャック部分を嵌入させる
といった作業は一切不要となり、そのための器具等もま
ったく必要としない。
【0026】これにより、従来はきわめて困難かつ煩雑
であったストッパ付きのチャックスライダの取付けを、
容易かつ確実に行うことができ、器具等の使用も一切必
要なくなるので、特に、大量の袋に嵌合具を取り付けて
製品化する場合でも、取付け作業を容易,迅速かつ確実
に行うことが可能となり、チャックスライダの取付け工
程における作業効率を大幅に向上させることができ、製
造コストの低減化を実現できる。また、スライダ本体
は、合成樹脂等をほぼU字状に一体成形して形成される
ので、スライダ本体をU字状に保持するための嵌合構造
や保持手段等を別途設ける必要もまったくなく、取り付
けられたスライダ本体が袋から脱落したり、スライダ本
体が大型化,大重量化する等の弊害も一切なくなり、チ
ャックスライダを簡易かつ小型,軽量に構成することが
できる。
【0027】そして、請求項3記載のチャックスライダ
は、前記ストッパが、頭部と、この頭部から突出する舌
片部を備えるとともに、前記スライダ本体が、前記スト
ッパの頭部を収納しつつ、当該ストッパの舌片部を前記
一対の挟圧部間に突出させる収納部を備え、このスライ
ダ本体の収納部と前記ストッパの頭部が弾性をもって嵌
合することにより、当該ストッパが前記スライダ本体に
取り付けられる構成としてある。
【0028】特に、請求項4記載のチャックスライダで
は、前記頭部が、前記舌片部が突出する底面部と、この
底面部の両端から中心方向に向かってほぼ山形状に傾斜
し、対向する先端部に空間を形成する二枚一対の板状片
を備えるとともに、前記収納部が、当該収納部内壁中心
に形成される凸部と、前記頭部の底面部に摺接するガイ
ド部を備え、前記二枚一対の板状片が撓むことにより、
当該板状片先端部の空間に前記凸部が弾性をもって嵌合
する構成としてある。
【0029】このような構成からなる本発明のチャック
スライダによれば、スライダ本体のU字状に湾曲,屈曲
する部分の空間を利用してストッパの収納部を形成し、
ストッパを、この収納部にスライド収納可能な頭部を有
する構成とすることにより、スライダ本体及びストッパ
を大型化,複雑化させることなく、ストッパをスライダ
本体に確実,堅固に取り付けることができ、取付け作業
も容易かつ確実に行えるようにすることができる。特
に、スライダ本体とストッパに、弾性をもって嵌合可能
な凹凸構造とすることにより、ストッパは、スライダ本
体に対して容易に嵌合,取付けすることができるととも
に、取り付けられたストッパは、嵌合力によって堅固に
保持され、スライダ本体から脱落することもない。これ
によって、小型軽量な構成であって、取付け作業も容易
で、しかも、脱落等の弊害もない、信頼性の高いチャッ
クスライダを提供することができる。
【0030】そして、請求項5記載の密封袋は、袋の開
口部に沿って、当該袋の内面側に対向して配設され、互
いに嵌脱自在に嵌合,離脱して前記開口部を開閉するチ
ャックに取り付けられ、当該チャックを嵌合させるチャ
ック嵌合手段を備える密封袋であって、前記チャック嵌
合手段が、前記請求項1,2,3又は4記載のチャック
スライダからなる構成としてある。
【0031】特に、請求項6記載の密封袋は、前記チャ
ックが前記開口部に沿って平行に二以上備えられる構成
としてある。
【0032】このように、本発明では、上述した小型軽
量で、袋への取付け作業が容易で、脱落等のおそれもな
い信頼性の高い本発明にかかるチャックスライダを、チ
ャック嵌合手段として備える密封袋を提供することがで
きる。これにより、嵌合,閉止が困難となり易い二重構
造チャック等の多重チャックを備える密封袋について
も、チャックの嵌合手段として本発明にかかるチャック
スライダを採用することができ、袋への取付けが容易
で、製造コストの低減化が可能で、かつ、信頼性の高い
チャックスライダ付き密封袋を実現することができる。
特に、寝具,衣類の圧縮収納に用いられる袋として好適
な密封袋を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるチャックス
ライダの好ましい実施形態について、図1〜図5を参照
しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる
チャックスライダを示す分解状態の外観斜視図である。
図2は、本実施形態にかかるチャックスライダを示す、
(a)は分解状態の側面図、(b)は組立て状態の側面
図である。図3は、本実施形態にかかるチャックスライ
ダを示す、(a)は分解状態の正面図、(b)は組立て
状態の要部断面正面図である。図4は、本実施形態にか
かるチャックスライダを袋に取り付けた状態を示す要部
外観斜視図である。また、図5は、本実施形態にかかる
チャックスライダを袋に取り付けた状態を示す、(a)
は袋全体の正面図、(b)は(a)の二点鎖線に示す部
分の拡大図である。
【0034】[密封袋]まず、本実施形態にかかるチャ
ックスライダが取り付けられる袋について説明する。本
実施形態にかかる袋1は、図4及び図5に示すように、
一辺に開口部1aを有する袋状に形成されるとともに、
この開口部1aに沿って、嵌合式のチャック4を備える
密封袋である。この袋1は、通常、一枚の樹脂製フィル
ムが折り曲げられ、開口部1aとなる一辺の両端を熱融
着等の手段により貼り合わされることによって(図4及
び図5に示す貼着部5)、袋状に形成されるようになっ
ている。
【0035】チャック4は、図4及び図5に示すよう
に、袋1の開口部1aに沿って、袋1を構成する一面2
及び他面3のそれぞれ内面側に対向して配設される凹条
部及び凸条部4a,4bからなっている。この凹凸条部
4a,4bが互いに嵌脱自在に嵌合,離脱することによ
り、袋1の開口部1aが開閉されることになる。なお、
本実施形態にかかる袋1は、図4及び図5に示すよう
に、凹凸条部4a,4bからなるチャック4が、開口部
1aに沿って平行に二条備えられる二重構造のチャック
となっている。
【0036】ここで、本実施形態で示すようにチャック
4を二重に備える二重構造チャックは、袋1の気密性を
確実に保つことができるので、特に、袋内を脱気して使
用する寝具や衣類の圧縮用密封袋のチャック構造として
好適である。ただし、本実施形態にかかるチャックスラ
イダは、袋1に備えられるチャック4が少なくとも一つ
あれば適用できるものである。従って、必要に応じて、
二以上のチャック4を備える多重チャックを採用するこ
ともできる。
【0037】[チャックスライダ]次に、本実施形態に
かかるチャックスライダの構成について説明する。本実
施形態にかかるチャックスライダは、上述した袋1の開
口部1aに備えられるチャック4を嵌合させるチャック
嵌合手段であり、図1に示すように、スライダ本体10
と、このスライダ本体10と別体に形成されたストッパ
20を備えている。スライダ本体10は、図1に示すよ
うに、合成樹脂等が一端側で連続するほぼU字形状に形
成され、チャック4の凹凸条部4a,4bの嵌合時の厚
みとほぼ同じ程度の距離に離間する一対の挟圧部11,
12と、この一対の挟圧部11,12が一体的に連続す
る連続部13を備えており、袋1の開口部1aに沿って
スライド自在に係合するようになっている。
【0038】このスライダ本体10は、通常、硬質プラ
スチック等を原料として、金型を用いた一体成形加工に
より、図1及び図2に示すようなほぼU字形状に形成さ
れるようになっている。ここで、このスライダ本体10
の形成材料としては、一定の硬さと弾性を有する部材で
あれば特に限定はないが、安価に製造でき、加工が容易
な材料が好ましい。一般には、ポリプロピレン樹脂やポ
リ塩化ビニル樹脂,ポリアセタール等、各種の合成樹脂
材を使用することができる。また、アルミニウム等の金
属材料を使用することも可能である。
【0039】一対の挟圧部11,12は、図2に示すよ
うに、対向面間が、チャック4の凹凸条部4a,4bの
嵌合時の厚みとほぼ同じ程度の距離に離間するように設
定されている。これにより、挟圧部11,12によっ
て、凹凸条部4a,4bが嵌合していないチャック4を
挟持すると、チャック4は両挟圧部11,12によって
一定の弾性をもって押圧されることになり、この押圧力
によってチャック4の凹凸条部4a,4bが嵌合される
ことになる。従って、後述するように、チャック4を挟
圧部11,12で挟持した状態でスライダ本体10を開
口部1aに沿ってスライド移動させると、挟圧部11,
12の押圧力によって凹凸条部4a,4bが順次嵌合す
ることになる。
【0040】また、この一対の挟圧部11,12の対向
面間には、図2に示すように、互いに当接する係止爪1
1a,12a、11b,12b、11c,12cが突設
してある。この係止爪は、図2に示すように、挟圧部1
1,12の先端部に係止爪11a,12aが形成される
とともに、先端部から所定間隔をもって係止爪11b,
12b、11c,12cが形成してある。そして、この
各係止爪の間に、それぞれ袋1のチャック4が配設さ
れ、挟圧部11,12の対向面間によって挟持されるよ
うになっている(図4参照)。すなわち、各係止爪は、
本実施形態におけるチャック4の近傍において、互いに
当接するようになっている。
【0041】このように、挟圧部11,12の対向面間
に、互いに当接する係止爪を形成することによって、例
えばスライダ本体10が位置ずれ等した場合にも、各係
止爪がチャック4の縁部に当接,係止することになり、
この各係止爪がストッパとなってスライダ本体10が位
置ずれしたり袋1から抜け落ちることが防止されること
になる。なお、この係止爪は、スライダ本体10で挟
持,押圧するチャック4の数や幅,間隔に対応して設け
ることができ、各チャック4の近傍に設けることが好ま
しい。特に、スライダ本体10の位置ずれや脱落を防止
するためには、スライダ本体10の少なくとも先端に設
ける(本実施形態における係止爪11a,12a参照)
ことが望ましい。
【0042】連続部13は、一対の挟圧部11,12を
一体的に連続させる部分であり、本実施形態では、図2
に示すように、湾曲形状に形成してある。そして、この
連続部13の湾曲形状の内側に形成される空間を利用し
て、収納部14が設けられている。なお、この連続部1
3は、本実施形態に示すような湾曲形状に限定されるも
のではなく、例えば一対の挟圧部11,12をコ字状に
連続させる屈曲形状とすることもできる。すなわち、連
続部13は、対向する挟圧部11,12を一体的に連続
させ、内側に収納部14が形成される空間を有する限り
どのような形状としてもよい。
【0043】収納部14は、後述するストッパ20の頭
部21が収納可能な空間となっており、本実施形態で
は、図2及び図3に示すように、頭部21がスライダ本
体10の側面から摺接状態でスライドして収納できるよ
う、スライダ本体10の側面から見てほぼ半円形状で、
かつ、頭部21より一回り程度大きい形状に形成されて
いる。そして、この収納部14には、頭部21の後述す
る嵌合凹部21cに嵌合する嵌合凸部14aが形成され
るとともに、頭部21のスライド方向にガイドするガイ
ド部14bが形成されている。
【0044】嵌合凸部14aは、後述する頭部21の頂
部中心に形成される嵌合凹部21cに嵌合可能な凸状部
で、本実施形態では、図2に示すように、連続部13内
面の湾曲形状を利用して、ガイド部14bと対向する連
続部13の内壁面の頂部中心を平面状に形成することに
より形成してある。ただし、この嵌合凸部14aは、頭
部21の嵌合凹部21cに嵌合可能である限り、どのよ
うな形状,構造のものであってもよい。
【0045】ガイド部14bは、後述する頭部21の底
面部21aに摺接する平面状に形成され(図2参照)、
頭部21を収納部14の収納方向へガイドするようにな
っている。このガイド部14bで頭部21がガイドされ
ることにより、後述するように、ストッパ20は収納部
14内にスライドしつつ収納され、かつ、頭部21の嵌
合凹部21cと収納部14の嵌合凸部14aとが弾性を
もって滑らかに嵌合できるようになっている。このガイ
ド部14bの形状,構造についても、頭部21を収納部
14の収納方向にスライドするようにガイドできる限
り、本実施形態における場合に限定されない。例えば、
収納部14と頭部21の間に、互いに係合する溝及び突
条を設けることによって、頭部21を収納部14の収納
方向にガイドすることもできる。
【0046】ストッパ20は、上述した収納部14に収
納される頭部21と、この頭部21と一体的に形成され
た舌片部22を備えている。このストッパ20は、スラ
イダ本体10と同様、合成樹脂等を一体成形することに
より、頭部21と舌片部22とが一体的に形成されるよ
うになっている。頭部21は、スライダ本体10の収納
部14に摺接状態で収納可能な形状となっており、図2
及び図3に示すように、収納部14に収納可能なほぼ台
形形状で、かつ、収納部14の内周より一回り小さい大
きさになっている。
【0047】そして、この頭部21には、頂部に嵌合凹
部21cが形成されるようになっている。具体的には、
頭部21は、図3に示すように、舌片部22が一体的に
形成される底面部21aと、この底面部21aの両端か
ら中心方向に向かって、すなわち、ストッパ20のスラ
イド収納方向に沿って、ほぼ山形状(ハ字状)に傾斜す
る二枚一対の板状片21b,21bを備えている。この
二枚の板状片21b,21bが、頭部21の頂部におい
て空間を形成し、この空間が、収納部14の嵌合凸部1
4aが嵌合可能な嵌合凹部21cを構成している。この
嵌合凹部21cを形成する二枚一対の板状片21b,2
1bは、ストッパ20を形成する合成樹脂等によって一
体成形されているので、弾性をもって頭部中心に向かっ
て撓むようになっている。
【0048】従って、ストッパ20の収納時には、一対
の板状片21b,21bは、収納部14の内壁に摺接し
て内側(頭部中心側)に撓んで、ストッパ20が容易に
スライド収納できるとともに、収納部14の嵌合凸部1
4aが、頭部21の嵌合凹部21cに対して弾性をもっ
て嵌合できるようになっている。そして、嵌合した嵌合
凸部14aには、板状片21b,21bの先端が弾性を
もって当接,嵌合するとともに、ストッパ20が収納部
14から外れる方向に付勢されても、一対の板状片21
b,21bが外側に撓んで、嵌合凸部14aが外れない
ようになる。これにより、頭部21は、収納部14の底
面側のガイド部14bと摺接状態で当接し、かつ、頂部
側の嵌合凸部14aが嵌合凹部21cに嵌合するので、
収納部14の上下内壁で挟持された状態で保持され脱落
不能に収納されることになる。
【0049】舌片部22は、頭部21の底面部21aに
一体的に突設される板状部材であり、図2に示すよう
に、頭部21が収納部14に収納された状態で、スライ
ダ本体10の一対の挟圧部11,12の間に突出するよ
うになっている。この舌片部22が一対の挟圧部11,
12の間に突出することにより、後述するように、袋1
に取り付けられたスライダ本体10が開口部1aに沿っ
てスライドし、開口端部まで移動すると、舌片部22が
袋1の開口内側端部の貼着部5に当接するようになって
おり(図5(b)参照)、これによって、スライダ本体
10のスライドが規制されて、スライダ本体10が袋1
から脱落することが防止される。
【0050】次に、以上のような構成からなる本実施形
態にかかるチャックスライダの袋への取付け方法と、袋
に取り付けられたチャックスライダの動作について、図
4及び図5を参照しつつ説明する。 [チャックスライダの取付け方法]チャックスライダを
袋1に取り付ける場合には、まず、スライダ本体10を
袋1の開口部1aの一端側に位置合わせし、袋1の貼着
部5を挟圧部11,12の対向間に挿入する(図4参
照)。スライダ本体10は、先端の係止爪11a,12
aが内側のチャック4のさらに内側に位置するように位
置合わせする(図5(b)参照)。そして、貼着部5を
挟圧部11,12間に挿入した状態で、スライダ本体1
0をそのまま袋1の開口部1aに沿って内側にスライド
させる。これによって、スライダ本体は10はチャック
4を挟持した状態で袋1に取り付けられる(図5参
照)。このとき、U字状に形成されたスライダ本体10
を開いたり、開いた状態のスライダ本体10に袋のチャ
ック部分を嵌入させるといった作業は一切不要で、スラ
イダ本体10は、開口部1aに沿ってスライド移動させ
るだけ袋1側に取り付けることができる。
【0051】そして、袋1に取り付けられたスライダ本
体10に、別体のストッパ20を取り付ける。ストッパ
20の取付けは、ストッパ20の舌片部22を袋1の開
口部1a(一面2及び他面3の間)に挿入しつつ、頭部
21をスライダ本体10の側面から収納部14にスライ
ド収納させる。このとき、ストッパ20の頭部21は、
底面部21aが摺接するガイド部14bによってガイド
されるので、所定方向にスライドして収納部14に収納
される。
【0052】頭部21が収納部14に収納されると同時
に、収納部14の嵌合凸部14aが頭部21の嵌合凹部
21cに嵌合する。このとき、嵌合凸部14aと嵌合凹
部21cは、頭部21の板状片21b,21bが弾性を
もって撓むことにより容易に嵌合させることができる。
これにより、ストッパ20は、ガイド部14bでガイド
されつつ、滑らかにスライダ本体10に収納され、かつ
嵌合状態で取り付けられる。この状態で、ストッパ20
は、嵌合凸部14aと嵌合凹部21cの嵌合及びガイド
部14cの保持により、スライダ本体10に対して堅固
に取り付けられ、ストッパ20がスライダ本体10から
外れることはない。
【0053】ストッパ20が取り付けられることによっ
て、舌片部22が開口部1aの一面2及び他面3の間に
突出するので、スライダ本体10を開口部1aの端部ま
でスライドさせても袋1から脱落することがなくなる。
以上により、チャックスライダの取付け作業が完了す
る。なお、取り付けられたストッパ20はスライダ本体
10から取り外す必要はないが、取り外すことは可能で
ある。この場合、スライダ本体10の嵌合凸部14aが
嵌合している一対の板状片21b,21bを(図3参
照)、例えば先端の細い工具等を用いて、底面部21a
側に押し下げることにより、嵌合凸部14aの嵌合を解
除することができるので、この状態で、ストッパ20を
外側にスライドさせてスライダ本体10から引き抜くこ
とができる。
【0054】[チャックスライダの動作]以上のように
して袋1に取り付けられたチャックスライダは、次のよ
うに動作する。まず、図5(a)に示すように、スライ
ダ本体10を開口部1aの一端側にスライドさせてお
く。このとき、図5(b)に示すように、ストッパ20
の舌片部22が袋1の貼着部5に当接してスライダ本体
10の移動が規制されるので、スライダ本体10を容易
かつ確実に開口部1aの一端側に位置させることができ
る。また、このストッパ20の舌片部22と貼着部5の
当接によって、スライダ本体10が袋1から脱落するこ
とはない。この状態で、チャック4は、凹凸上部4a,
4bの嵌合を解除して自由に開くことができ、寝具や衣
類等、任意の内容物を袋1内に収納することができる。
【0055】内容物を袋1に収納した後、チャック4を
閉じる場合には、開口部1aの一端側に位置するスライ
ダ本体10(図5(a)に示す位置)を、開口部1aに
沿って他端側にスライドさせる。チャック4はスライダ
本体10の一対の挟圧部11,12によって一定の弾性
をもって挟持,押圧されているので、スライダ本体10
がスライドすると、この挟圧部11,12の押圧力によ
って凹凸条部4a,4bが嵌合される。従って、スライ
ダ本体10のスライドに伴って、チャック4の凹凸条部
4a,4bが挟圧部11,12によって順次押圧される
ことになる。
【0056】これにより、スライダ本体10を開口部1
aに沿ってスライド移動させることで(図4及び図5
(a)に示す矢印参照)、挟圧部11,12の押圧力に
よって凹凸条部4a,4bを順次嵌合させることができ
る。従って、スライダ本体10を開口部1aの一端から
他端までスライドさせることにより、チャック全体を閉
じ合わせることができる。これにより、スライダ本体1
0を備える袋1では、指でチャック4を挟持,押圧する
ことなく、開口部1aに取り付けたスライダ本体10を
スライドさせるだけで、チャック4を容易かつ確実に嵌
合,閉止させて開口部1aを閉じることができ、本実施
形態における二重構造のチャック4も、容易かつ確実に
閉じ合わせることができる。
【0057】以上説明したように、本実施形態にかかる
チャックスライダによれば、袋1のチャック4を押圧,
嵌合させるスライダ本体10と、スライダ本体10の移
動を規制して袋1からのスライダ本体10の脱落を防止
するストッパ20とを組立て自在な別体に形成してある
ので、チャックスライダの袋1への取付け作業を容易か
つ確実に行うことができる。特に、本実施形態では、ス
ライダ本体10のU字状に湾曲する連続部13の空間を
利用してストッパ20の収納部14を形成するととも
に、ストッパ20を、収納部14にスライド収納可能な
頭部21を有する形状としてあるので、スライダ本体1
0及びストッパ20を簡易かつ小型,軽量に形成しつ
つ、スライダ本体10へのストッパ20の取付け作業を
容易かつ確実に行える構成とすることができる。
【0058】これにより、従来はきわめて困難かつ煩雑
であったストッパ付きのチャックスライダの取付けを、
容易かつ確実に行うことができるので、特に、大量の袋
にチャックスライダを取り付ける製品化工程において、
取付け作業を容易,迅速かつ確実に行うことが可能とな
り、チャックスライダの取付け工程における作業効率を
大幅に向上させることができ、製造コストの低減化を実
現できる。
【0059】また、本実施形態にかかるスライダ本体1
0は、合成樹脂等をほぼU字状に一体成形して形成され
るので、スライダ本体10をU字状に保持するための嵌
合構造や保持手段等を別途設ける必要もまったくなく、
取り付けられたスライダ本体10が袋1から不用意に脱
落したり、スライダ本体10が大型化,大重量化する等
の弊害も一切なくなり、チャックスライダを簡易かつ小
型,軽量に構成することができる。
【0060】特に、本実施形態では、スライダ本体10
の収納部14とストッパ20の頭部21を、互いに弾性
をもって嵌合可能な構造としているので、ストッパ20
は、スライダ本体21に対して容易に嵌合,取付けする
ことができるとともに、取り付けられたストッパ20
は、収納部14と頭部21の嵌合力によって堅固に保持
され、スライダ本体10から脱落することもない。これ
によって、小型軽量な構成であって、取付け作業も容易
で、しかも、脱落等の弊害もない、信頼性の高いチャッ
クスライダを提供することができる。
【0061】そして、このような本実施形態にかかる小
型軽量で取付け作業も容易なチャックスライダを袋1に
備えることで、信頼性の高いチャックスライダ付きの密
封袋を提供することができる。特に、本実施形態にかか
るチャックスライダは、チャック4の嵌合,閉止が困難
となり易い二重構造チャック等の多重チャックに対して
も確実なチャックの閉止動作が行え、かつ、袋1への取
付けも容易かつ確実に行えるので、このチャックスライ
ダを備える袋1は、大型のチャックや二重構造のチャッ
クを備える寝具,衣類の圧縮収納用の密封袋として好適
である。
【0062】なお、本発明のチャックスライダは、上述
した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うま
でもない。例えば、上述した実施形態では、スライダ本
体の収納部に収納,嵌合するストッパの頭部として、ほ
ぼハ字状(山形状)に傾斜する板状片を備えるようにな
っているが、頭部は特にこの形状に限定されるものでは
ない。すなわち、本発明は、別体に構成されたスライダ
本体とストッパとが、互いに着脱可能に取り付けられる
構成であれば、ストッパの頭部や収納部について、種々
の形態,構成をとることが可能であり、上述した実施形
態で示した弾性をもって嵌合する頭部と収納部は、この
ような本発明の好ましい一例である。
【0063】また、上記実施形態では特に言及していな
いが、本発明のチャックスライダを備える密封袋には、
袋内を脱気する際に使用するノズル挿入用の逆止弁を備
えることができる。密封袋に逆止弁を設けることによ
り、掃除機等を用いて袋内を脱気する際に、逆止弁を介
して掃除機等のノズルを挿入することで、ノズルを抜い
ても袋内に空気が逆流することが防止できる。なお、こ
のような逆止弁は、既存の構造のものを使用することが
できる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチャック
スライダ及びこのチャックスライダを備えた密封袋によ
れば、チャックを嵌合させるスライダ本体と、袋からス
ライダ本体が脱落することを防止するストッパとを、別
部材に形成することができる。これによって、スライダ
全体を簡易かつ小型,軽量な構成としつつ、チャックス
ライダを袋に対して容易かつ確実に取り付けることがで
き、スライダ本体の脱落も生じない、信頼性の高いスラ
イダチャック及びスライダチャック付き密封袋を実現す
ることができる。特に、寝具,衣類の圧縮収納用の大型
の密封袋に備えられるチャックの嵌合手段として好適な
チャックスライダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるチャックスライダ
を示す分解状態の外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるチャックスライダ
を示す、(a)は分解状態の側面図、(b)は組立て状
態の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるチャックスライダ
を示す、(a)は分解状態の正面図、(b)は組立て状
態の要部断面正面図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるチャックスライダ
を袋に取り付けた状態を示す要部外観斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるチャックスライダ
を袋に取り付けた状態を示す、(a)は袋全体の正面
図、(b)は(a)の二点鎖線に示す部分の拡大図であ
る。
【図6】従来のチャック嵌合具を示す、(a)はチャッ
ク嵌合具の外観斜視図、(b)は側面図である。
【図7】図6に示す従来のチャック嵌合具を袋に取り付
けた状態を示す要部外観斜視図である。
【図8】脱落防止用ストッパを備えた従来の第一のスト
ッパ付きチャック嵌合具を示す側面図である。
【図9】脱落防止用ストッパを備えた従来の第二のスト
ッパ付きチャック嵌合具を示す、(a)は側面図、
(b)は展開状態の平面図である。
【図10】脱落防止用ストッパを備えた従来の第三のス
トッパ付きチャック嵌合具を示す、(a)は分解状態の
側面図、(b)は組立て状態の側面図である。
【符号の説明】
10 スライダ本体 11 挟圧部 12 挟圧部 13 連続部 14 収納部 14a 嵌合凸部 14b ガイド部 20 ストッパ 21 頭部 21a 底面部 21b 板状片 21c 嵌合凹部 22 舌片部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元中 博 和歌山県日高郡由良町里174 Fターム(参考) 3B098 AB07 CA12 CB02 CC00 3E064 AA05 BA21 EA30 FA01 HM01 HN15 HN18 HN20 3E067 AA11 AB71 AB99 BA12A BB14A BC03A EA08 EA40 EB17 FA01 FC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋の開口部に沿って、当該袋の内面側に
    対向して配設され、互いに嵌脱自在に嵌合,離脱して前
    記開口部を開閉するチャックに取り付けられ、当該チャ
    ックを嵌合させるチャックスライダであって、 前記袋の開口部に沿ってスライド自在に係合し、前記チ
    ャックを挟持,押圧して嵌合させる、対向する一対の挟
    圧部を備えるスライダ本体と、 このスライダ本体の前記一対の挟圧部間に突出し、前記
    袋の開口内側端部に当接して、当該スライダ本体のスラ
    イドを規制するストッパと、を備え、 前記ストッパが、前記スライド本体に対して着脱可能に
    取り付けられる別部材により形成されることを特徴とす
    るチャックスライダ。
  2. 【請求項2】 前記スライダ本体がほぼU字状に連続す
    る一体形状に形成され、 前記一対の挟圧部が、前記チャックを一定の弾性をもっ
    て挟持,押圧する請求項1記載のチャックスライダ。
  3. 【請求項3】 前記ストッパが、頭部と、この頭部から
    突出する舌片部を備えるとともに、 前記スライダ本体が、前記ストッパの頭部を収納しつ
    つ、当該ストッパの舌片部を前記一対の挟圧部間に突出
    させる収納部を備え、 このスライダ本体の収納部と前記ストッパの頭部が、弾
    性をもって嵌合することにより、当該ストッパが前記ス
    ライダ本体に取り付けられる請求項1又は2記載のチャ
    ックスライダ。
  4. 【請求項4】 前記頭部が、前記舌片部が突出する底面
    部と、この底面部の両端から中心方向に向かってほぼ山
    形状に傾斜し、対向する先端部に空間を形成する二枚一
    対の板状片を備えるとともに、 前記収納部が、当該収納部内壁中心に形成される凸部
    と、前記頭部の底面部に摺接するガイド部を備え、 前記頭部の二枚一対の板状片が撓むことにより、当該板
    状片先端部の空間に前記凸部が弾性をもって嵌合する請
    求項3記載のチャックスライダ。
  5. 【請求項5】 袋の開口部に沿って、当該袋の内面側に
    対向して配設され、互いに嵌脱自在に嵌合,離脱して前
    記開口部を開閉するチャックに取り付けられ、当該チャ
    ックを嵌合させるチャック嵌合手段を備える密封袋であ
    って、 前記チャック嵌合手段が、前記請求項1,2,3又は4
    記載のチャックスライダからなることを特徴とするチャ
    ックスライダを備えた密封袋。
  6. 【請求項6】 前記チャックが、前記開口部に沿って平
    行に二以上備えられる請求項5記載のチャックスライダ
    を備えた密封袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016082256A1 (zh) * 2014-11-24 2016-06-02 李德玮 一种封口夹
JP6422611B1 (ja) * 2018-07-04 2018-11-14 株式会社ミューパック・オザキ ファスナ閉じ具及び密封用袋体

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