JP2003127368A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

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JP2003127368A
JP2003127368A JP2001330837A JP2001330837A JP2003127368A JP 2003127368 A JP2003127368 A JP 2003127368A JP 2001330837 A JP2001330837 A JP 2001330837A JP 2001330837 A JP2001330837 A JP 2001330837A JP 2003127368 A JP2003127368 A JP 2003127368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出ノズルの目詰まりの問題を抑制し高画質
プリントが実現可能であるインクジェットプリント装置
を提供する。また、フォトライクな高画質プリント及び
高速プリントを実現可能とする。 【解決手段】 このインクジェットプリント装置は、イ
ンクを吐出する複数の吐出ノズルを記録媒体Sの幅方向
Hに一列に並べたラインヘッド1〜4を各色毎に独立し
て設け、各ラインヘッドが幅方向Hと直交する記録媒体
の搬送方向Fに対して所定の角度に傾斜するように調整
することで幅方向のドット密度を向上し高画質プリント
を可能とし、吐出ノズルの配列ピッチを短くしなくても
よく目詰まり問題を抑制できる。また、ラインヘッドを
各色毎に追加して設けることにより、フォトライクな高
画質プリント及び高速プリントの両方を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインヘッドを有
するインクジェットプリント装置に関し、更に詳しく
は、フォトライクな高画質が得られ高速プリントが可能
なインクジェットプリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主走査方向に延びて固定されたラ
インヘッドを用いて特に主走査せずにラインヘッドとペ
ーパとを副走査方向に相対移動しながら吐出ノズルから
ペーパにインクを吐出しドットを形成するようにしたイ
ンクジェットプリンタが公知である。この場合、画像記
録を行うペーパの幅に対応するために長尺なラインヘッ
ドが必要となるが、ラインヘッドでは、製造加工上の問
題からノズルの高密度化が困難であり、高速処理能力と
フォトライクな高画質化とが両立できない問題がある。
【0003】上述のような問題を解決するために、複数
のラインヘッドを並べることが提案されているが(特開
2000−6389号公報参照)、単に複数のラインヘ
ッドを並べるだけでは、インク供給のはん雑さ、吐出ノ
ズルの目詰りの頻度アップ等で長期にわたって使用する
ことは困難であることが分かってきた。吐出ノズルの配
列ピッチを小さくしノズルを高密度化すると、ノズルの
目詰まりが発生し易く、特にベンダーラボといった直接
外気にさらされ、ほこり等が多い使用環境では、ノズル
の目詰りの発生はますます問題になってくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題に鑑み、吐出ノズルの目詰まりの問題を抑制し
高画質プリントが実現可能であるインクジェットプリン
ト装置を提供することを目的とする。また、フォトライ
クな高画質プリント及び高速プリントが実現可能なイン
クジェットプリント装置を提供することを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるインクジェットプリント装置は、イン
クを吐出する複数の吐出ノズルを記録媒体の幅方向に一
列に並べたラインヘッドを各色毎に独立して設け、前記
各ラインヘッドが前記幅方向と直交する前記記録媒体の
搬送方向に対して所定の角度に傾斜するように調整可能
な傾斜調整手段を備えることを特徴とする。
【0006】このインクジェットプリント装置によれ
ば、各色の複数のラインヘッドをそれぞれ独立に記録媒
体の搬送方向に傾斜させるので、ラインヘッドが記録媒
体の幅方向に平行に位置していた場合と比べて記録媒体
の幅方向においてドット密度の向上を実現でき、高画質
のプリントが可能となり、また、かかる高密度で比較的
幅の広い記録媒体に画像を形成できる。このようにして
高ドット密度化を図るので、特にラインヘッドの吐出ノ
ズルの配列ピッチを短くする必要がなく、このため吐出
ノズルにおける目詰まりの問題を抑制できる。
【0007】また、前記各ラインヘッドの傾斜角度は前
記記録媒体の幅寸法に応じて設定することにより、幅狭
の記録媒体にプリントする場合に高画質で記録媒体の全
面にプリントが可能となり、また幅広の記録媒体にもプ
リントが可能となる。
【0008】また、前記記録媒体は、厚みが170μm
以上でかつ少なくとも画像記録面側が樹脂でラミネート
されたペーパであることにより、フォトライクな光沢性
のある画質を実現することができる。また、前記インク
として顔料インクを使用することで、よりフォトライク
な光沢性のある画質を実現することができる。
【0009】本発明のインクジェット用記録媒体では原
紙支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持
体を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも
低コストで高品質の画像が得られるために特に好まし
い。そのようなポリエチレンでラミネートした紙支持体
について以下に説明する。
【0010】紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリエステ
ルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとし
てはLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKPの
いずれも用いることが出来るが短繊維分の多いLBKP、NB
SP、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSPおよびまたはLDPの比率は10質量%以上、70
質量%以下が好ましい。
【0011】上記パルプには不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
【0012】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、四級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
【0013】抄紙に使用するパルプの濾水度は、CSFの
規定で200〜500 mlが好ましく、また、叩解後の繊維長
がJIS-P-8207に規定される24メッシュ残分の質量%と42
メッシュ残分の質量%との和が30乃至70%が好ましい。
なお、4メッシュ残分の質量%は20質量%以下であるこ
とが好ましい。
【0014】原紙の厚さは140μm乃至350μmが好まし
く、160μm乃至250μmがより好ましい。
【0015】原紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー
処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は0.
7乃至1.2 g/m2(JIS-P-8118)が一般的である。更に原
紙剛度はJIS-P-8143に規定される条件で20乃至200 gが
好ましい。
【0016】原紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
【0017】原紙のpHは、JIS-P-8113で規定された熱水
抽出法により測定された場合、5〜9であることが好まし
い。
【0018】原紙表面および裏面を被覆するポリエチレ
ンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)および/
または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが他のLLDP
Eやポリプロピレン等も一部使用することが出来る。
【0019】特に、空隙層側のポリエチレン層は写真用
印画紙で広く行われているようにルチルまたはアナター
ゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透明度
および白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン含
有量は、ポリエチレンに対して通常3〜20質量%、好ま
しくは4〜13質量%である。
【0020】ポリエチレン被覆紙は光沢紙として用いる
ことも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出
してコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って
通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を
形成した物も本発明で使用できる。
【0021】原紙の表裏のポリエチレンの使用量は空隙
層やバック層を設けた後で低湿および高湿下でのカール
を最適化するように選択されるが、通常空隙層側のポリ
エチレン層が20〜40μm、バック層側が10〜30μmの範
囲である。
【0022】更に上記ポリエチレンで被覆紙支持体は以
下の特性を有していることが好ましい。 1. 引っ張り強さ:JIS-P-8113で規定される強度で縦方
向が2〜30 kg、横方向が1乃至20 kgであることが好まし
い 2. 引き裂き強度はJIS-P-8116による規定方法で縦方向
が10〜200 g、横方向が20乃至200 gが好ましい 3. 圧縮弾性率≧98.1 MPa 4. 表面ベック平滑度:JIS-P-8119に規定される条件で2
0秒以上が光沢面としては好ましいが、いわゆる型付け
品ではこれ以下であっても良い 5. 表面粗さ:JIS-B-0601に規定された表面粗さが、基
準長さ2.5 mm当たり最大高さは10μm以下であることが
好ましい 6. 不透明度:JIS-P-8138に規定された方法で測定した
ときに80%以上、特に85〜98%が好ましい 7. 白さ:JIS-Z-8729で規定されるL*、a*、b*がL*=80
〜95、a*=-3〜+5、b*=-6〜+2であることが好ましい 8. 表面光沢度:JIS-Z-8741に規定される60度鏡面光沢
度が10〜95%であることが好ましい 9. クラーク剛直度:記録用紙の搬送方向のクラーク剛
直度が50〜300 cm2/100である支持体が好ましい 10. 中紙の含水率:中紙に対して通常2〜100質量%、
好ましくは2〜6質量%
【0023】本発明における記録媒体の空隙層および下
引き層など必要に応じて適宜設けられる各種の親水性層
を支持体上に塗布する方法は公知の方法から適宜選択し
て行うことが出来る。好ましい方法は、各層を構成する
塗布液を支持体上に塗設して乾燥して得られる。この場
合、2層以上を同時に塗布することもでき、特に全ての
親水性バインダー層を一回の塗布で済ます同時塗布が好
ましい。
【0024】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2,681,294号公報記載のホッパーを使用
するエクストルージョンコート法が好ましく用いられ
る。
【0025】本発明に使用できるインク溶剤としては水
溶性の有機溶媒が好ましく、具体的にはアルコール類
(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカン
ダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノ
ール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルア
ルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、
アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、N-メチルジエタノールア
ミン、N-エチルジエタノールアミン、モルホリン、N-エ
チルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリ
アミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド
類(例えば、ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミ
ド、N,N-ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例え
ば、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-シクロ
ヘキシル-2-ピロリドン、2-オキサゾリドン、1,3-ジメ
チル-2-イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例え
ば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、
スルホラン等)、スルホン酸塩類(例えば1-ブタンスル
ホン酸ナトリウム塩等)、尿素、アセトニトリル、アセ
トン等が挙げられる。これらのインク溶剤は単独で用い
ても、また併用して用いても良い。
【0026】本発明において、顔料の分散安定性を向上
するため、インクは界面活性剤を含有することが必要で
ある。本発明のインクに好ましく使用される界面活性剤
としては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレ
ングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロ
ピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性
剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等の
カチオン性界面活性剤が挙げられる。特にアニオン性界
面活性剤およびノニオン性界面活性剤を好ましく用いる
ことができる。
【0027】本発明に使用できる顔料としては、従来公
知の有機及び無機顔料が使用できる。例えばアゾレー
キ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料
等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペ
リレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、
ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリ
ノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性
染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニ
トロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光
顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙
げられる。具体的な有機顔料を以下に例示する。
【0028】マゼンタまたはレッド用の顔料としては、
C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッ
ド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメン
トレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピ
グメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、
C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメン
トレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:
1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメ
ントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、
C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント
レッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.
I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッ
ド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げら
れる。
【0029】オレンジまたはイエロー用の顔料として
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー138等が挙げられる。
【0030】グリーンまたはシアン用の顔料としては、
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
【0031】本発明では必要に応じて顔料分散剤を使用
してもよく、使用できる顔料分散剤としては、例えば高
級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエステル硫酸
塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、ナフタ
レンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソ
ルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
アミンオキシド等の活性剤、あるいはスチレン、スチレ
ン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸、アク
リル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコ
ン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体か
ら選ばれた2種以上の単量体からなるブロック共重合
体、ランダム共重合体およびこれらの塩をあげることが
できる。
【0032】顔料の分散方法としては、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘ
ンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカ
ー等各種を用いることができる。本発明の顔料分散体の
粗粒分を除去する目的で遠心分離装置を使用すること、
フィルターを使用することも好ましく用いられる。
【0033】本発明によるインクに使用する顔料分散体
の平均粒径は10 nm以上200 nm以下であることが好まし
く、10 nm以上100 nm以下がより好ましく10 nm以上50 n
m以下がさらに好ましい。顔料分散体の平均粒径が100 n
mを越えると光沢メディアに記録した画像では光沢感の
劣化が起こり、トランスペアレンシーメディアに記録し
た画像では著しい透明感の劣化が起こる。また、顔料分
散体の平均粒径が10 nm未満になると顔料分散体の安定
性が悪くなりやすく、インクの保存安定性が劣化しやす
くなる。
【0034】顔料分散体の粒径測定は、光散乱法、電気
泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測
定機器により求めることが出来る。また、透過型電子顕
微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対し
て行い、この像をImage-Pro(メディアサイバネティク
ス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うこ
とによっても求めることが可能である。
【0035】本発明によるインクはラテックスを含有し
ても良い。本発明におけるラテックスとは媒質中に分散
状態にあるポリマー粒子のことを指す。ポリマーの種類
の例としてはスチレンーブタジエン共重合体、ポリスチ
レン、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリウレタン、シリコンーアク
リル共重合体およびアクリル変性フッ素樹脂等がある
が、なかでもアクリル酸エステル、ポリウレタンおよび
シリコンーアクリル共重合体が好ましい。
【0036】ラテックスの製造に用いられる乳化剤とし
ては低分子量の界面活性剤が用いられるのが一般的であ
るが、中では高分子量の界面活性剤(例えば可溶化基が
ポリマーにグラフト結合しているタイプや可溶化基を持
つ部分と不溶性の部分を連結させたブロックポリマーの
タイプ等がある)を乳化剤として用いたり、あるいは可
溶化基をラテックスの中心ポリマーに直接結合させるこ
とにより乳化剤を用いずに分散されているラテックスも
存在する。この乳化剤に高分子量の界面活性剤を用いる
ラテックスおよび乳化剤を使用しないラテックスはソー
プフリーラテックスと呼ばれている。本発明に使用する
ラテックスとしては乳化剤の種類、形態を問わないが、
インクの保存安定性に優れるソープフリーラテックスを
用いることがより好ましい。
【0037】また、最近は中心ポリマーが均一であるラ
テックス以外にポリマー粒子の中心部と外縁部で組成を
異にしたコア・シェルタイプのラテックスも存在する
が、このタイプのラテックスも好ましく用いることがで
きる。
【0038】本発明ではラテックスの平均粒径は150 nm
以下が好ましく、50 nm以下がより好ましい。ラテック
スの平均粒子径は光散乱法式やレーザードップラー法式
を用いた市販の測定装置を使用して簡便に計測すること
が可能である。
【0039】本発明ではラテックスの固形分添加量はイ
ンクの全重量に対して0.1重量%以上10重量%以下であ
り、0.3重量%以上5重量%以下であることが特に好まし
い。添加量0.1重量%未満では耐水性に関して十分な効
果を発揮することが難しく、また10重量%を越えると経
時でインク粘度の上昇や顔料分散粒径の増大が起こりや
すいなどインク保存性の点で問題が生じることが多い。
【0040】本発明によるインクにおいては電気伝導度
調節剤を用いることもでき、例えば塩化カリウム、塩化
アンモニウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化
ナトリウムなどの無機塩や、トリエタノールアミン等の
水性アミン等が挙げられる。
【0041】本発明によるインクにはこの他に防腐剤、
防黴剤、粘度調整剤等を必要に応じて含有しても良い。
【0042】また、本発明によるインクジェットプリン
ト装置の前記ラインヘッドを各色毎に少なくとも2つ設
けることにより、高画質プリント及び高速プリントの両
方が実現可能になる。この場合、同一色の一方のライン
ヘッドの吐出ノズルを他方のラインヘッドの吐出ノズル
に対し記録媒体の幅方向にずらして配置することでドッ
ト密度を2倍にできるので、更に高画質プリントが可能
となる。また、互いに近接するドットとドットをできる
だけ時間差をおいて形成することができるため、より高
画質化を実現できる。
【0043】また、本発明によるインクジェットプリン
ト装置で使用するインクジェットヘッドは、オンデマン
ド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。また、
吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シン
グルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー
型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォー
ル型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインク
ジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)、静電
吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型
等)及び放電方式(例えば、スパークジェット型等)な
どを具体的な例として挙げることができるが、いずれの
吐出方式を用いても構わない。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態によるインクジェットプリンタの要部を概略的に示す
斜視図であり、図2は図1のインクジェットプリンタの
制御系を示すブロック図であり、図3は複数のラインヘ
ッドを記録媒体の幅方向(主走査方向)に対し平行に配
置したときの平面図(a)及び複数のラインヘッドを記
録媒体の搬送方向(副走査方向)に対し傾斜させて配置
したときの平面図(b)であり、図4はラインヘッドを
平行配置した場合及び傾斜配置した場合における吐出ノ
ズルの各配列を比較して示す平面図である。
【0045】図1に示すように、本実施の形態によるイ
ンクジェットプリント装置であるインクジェットプリン
タは、YMCKの4色にそれぞれ対応し独立して設けら
れた第1〜第4のラインヘッド1,2,3,4と、各ラ
インヘッド1〜4を図の横方向(記録媒体Sの幅方向)
Hに対し平行な状態から記録媒体Sの搬送方向(副走査
方向)Fに対し傾斜した状態に調整しまたその逆に調整
するように各ラインヘッド1〜4をそれぞれ独立して回
動させるためのモータ等からなるヘッド回動部1a、2
a、3a、4aと、搬送モータ6により回転駆動されペ
ーパ等の記録媒体Sを図1の下方向の搬送方向Fに搬送
するための搬送ローラ5と、搬送ローラ5の回転軸5a
とともに回転するように連結された円盤状スケール8a
を有し記録媒体Sの搬送位置を検出するための搬送検出
エンコーダモジュール8と、を備える。
【0046】第1のラインヘッド1は、図4に示すよう
に、多数の吐出ノズル11,12,13,14,15,
・・・を所定の配列ピッチpで一列に並べて構成されて
いる。第2〜第4のラインヘッド2〜4も第1のライン
ヘッド1と同様に構成されている。
【0047】各ラインヘッド1〜4はシート状の記録媒
体Sの搬送方向Fに直交しかつ横方向Hに記録媒体Sと
平行に延びて配置されており(図3(a)の状態)、ま
た記録媒体Sに対し所定量だけ離間している。各ライン
ヘッド1〜4の各吐出ノズルは、電圧の印加でせん断変
形するピエゾ素子から構成され、それぞれ入力された駆
動信号の電圧レベルに応じてせん断変形をしてYMCK
4色のインクを吐出しドットを形成することで記録媒体
Sに画像の書き込みを行いカラー画像を形成するように
なっている。
【0048】図1のように、各ラインヘッド1〜4の一
端部に回動軸1b、2b、3b、4bがそれぞれ連結さ
れ、各回動軸1b〜4bはそれぞれヘッド回動部1a〜
4aにより回動される。各ラインヘッド1〜4は各ヘッ
ド回動部1a〜4aにより各回動軸1b〜4bを中心に
して図1の回動方向R及びその反対方向に回動するよう
になっている。各ラインヘッド1〜4の搬送方向Fに対
する傾斜角θ(図3(b))はヘッド回動部1a〜4a
のモータ回転数により制御され、所定の角度に調整可能
となっている。
【0049】また、図1のように、記録媒体Sの幅より
も長い搬送ローラ5と複数の圧着ローラ7との間に記録
媒体Sが挟まれ、ばね(図示省略)等で付勢される複数
の付勢部材7aにより圧着ローラ7が搬送ローラ5に向
け付勢されることで記録媒体Sが搬送ローラ5に押し付
けられる。搬送モータ6の回転で回転軸5aが回転し搬
送ローラ5が回転すると、搬送ローラ5と記録媒体Sと
の間の摩擦力により記録媒体Sが搬送方向Fへ搬送され
るようになっている。
【0050】図2に示すように、図1のインクジェット
プリンタは制御系として、装置全体の制御のための制御
部20と、パーソナルコンピュータ等の外部装置から入
力した画像データ信号を保存する画像メモリ21と、ユ
ーザが記録媒体のサイズ等の種々の情報を選択し入力可
能になっているオペレーションパネル22と、画像メモ
リ21からの画像データ信号に基づいて各ラインヘッド
1〜4の各ラインヘッドからインクをそれぞれ吐出させ
るように各ラインヘッドを駆動する駆動信号を生成する
ヘッド駆動回路23と、を備える。
【0051】制御部20は、そのメモリに各ラインヘッ
ド1〜4の傾斜角を記憶し、この記憶情報に基づいてヘ
ッド回動部1a〜4aのモータ回転数を制御することで
ラインヘッド1〜4の傾斜角θを調整でき、また、搬送
モータ6の回転速度を制御することで記録媒体Sの搬送
方向Fへの搬送速度を調整できるようになっている。
【0052】次に、図1〜図4のインクジェットプリン
タの動作について説明する。なお、各記録媒体は、厚み
が少なくとも170μmでかつ少なくとも画像記録面側
が樹脂でラミネートされたペーパからなり、吐出ノズル
から吐出するインクとして顔料インクを使用している。
【0053】図3(a)に示すように、各ラインヘッド
1〜4を比較的広幅の記録媒体S1の幅方向(主走査方
向)Hに対し平行に配置した状態(傾斜角θ=0)で、
制御部20の制御によりラインヘッド1〜4に対しタイ
ミングを取りながらヘッド駆動回路23から画像データ
信号に基づく駆動信号を送り、各ラインヘッド1〜4の
各吐出ノズルからYMCKのインクを吐出することでド
ットを形成し各一列の書き込みを行う。この書き込みの
終了のタイミングに合わせて搬送モータ6により搬送ロ
ーラ5で記録媒体Sを搬送方向(副走査方向)Fに搬送
し、その搬送位置を搬送検出エンコーダモジュール8で
検出し、次の書き込み位置で停止し、次の一列の書き込
みを同様にして行うことで広幅の記録媒体S1に所定の
画像を形成する。この場合、図3(a)における幅方向
Hのドット密度(書込密度)ρ(dpi)は、各ライン
ヘッド1〜4の吐出ノズルの配列ピッチp(図4)によ
り決まる。
【0054】次に、図3(a)の平行配置の状態から記
録媒体S1よりも狭幅の記録媒体S2に画像記録を行う
場合には、図2のオペレーションパネル22で記録媒体
のサイズを指定し、制御部20がヘッド回動部1a〜4
aにより各ラインヘッド1〜4を所定の傾斜角θになる
ように図1の回動方向Rに回動させ、各ラインヘッド1
〜4を搬送方向(副走査方向)Fに対し所定の傾斜角θ
で傾斜させることにより、図3(b)に示すように幅狭
の記録媒体S2の幅方向全面に画像形成できる状態にす
る。
【0055】そして、制御部20の制御により各ライン
ヘッド1〜4に対しタイミングを取りながらヘッド駆動
回路23から画像データ信号に基づく駆動信号を送り、
各ラインヘッド1〜4の各吐出ノズルからYMCKのイ
ンクを吐出することでドットを形成し各一列の書き込み
を行う。この書き込みの終了のタイミングに合わせて搬
送モータ6により搬送ローラ5で記録媒体Sを搬送方向
(副走査方向)Fに搬送し、その搬送位置を搬送検出エ
ンコーダモジュール8で検出し、次の書き込み位置で停
止し、次の一列の書き込みを同様にして行うことで記録
媒体S2に所定の画像を形成する。
【0056】上述のようにしてラインヘッド1〜4を搬
送方向Fに対し傾斜角θで傾斜させた状態で画像形成す
るとき、図4のように記録媒体の幅方向Hにおける吐出
ノズルの配列ピッチp’は次式(1)のようになり、ま
た幅方向Hにおけるドット密度ρ’は次式(2)のよう
になる。 p’=p・cosθ (1) ρ’=ρ/cosθ (2)
【0057】傾斜角θは0<θ<90°の範囲内にある
ので、p’<p、ρ’>ρとなり、各ラインヘッドを図
3(a)のように平行配置した場合(ドット密度ρ)と
比べて幅方向Hにおけるドット密度を向上できることが
分かる。これにより、高画質のプリントが可能となり、
また、ラインヘッドの吐出ノズルの配列ピッチを特に短
くする必要がないので、ベンダーラボ等のようなほこり
等の多い使用環境で従来から懸念されている吐出ノズル
における目詰まりの問題を抑制できる。また、記録媒体
としてレジンコートしたペーパに顔料インクでプリント
するので、光沢性がありフォトライクなより高画質な画
像を容易に得ることができる。
【0058】また、図3(a)のように平行配置時に全
面に画像形成できる記録媒体S1の最大幅寸法Lに対
し、図3(b)のように傾斜配置時に全面に画像形成で
きる記録媒体S2の最大幅寸法L’は、次式(3)のよ
うになる。
【0059】L’=L・cosθ (3)
【0060】ここで、各ラインヘッド1〜4を独立して
それぞれ回動させて傾斜させるようにした効果について
図5に示す従来例と比較して説明する。図5(a)のよ
うに、YMCK4色用の複数のラインヘッド51,5
2,53,54を一体にしてなるヘッドユニット50
は、広幅の記録媒体S1(幅寸法L)の全面にドット密
度ρで画像形成できるが、このヘッドユニット50を図
5(b)のように搬送方向Fに対し傾斜角θで傾斜させ
た場合に、全面に画像形成できる記録媒体の最大幅寸法
L”は、次式(4)のようになる。
【0061】 L”=(L−a)cosθ (4) 但し、a:へッドユニット50の搬送方向Fにおける吐
出ノズル51の列と吐出ノズル54の列との間隔
【0062】上述の式(3)と(4)とを比較すると、
L’>L”となり、従来のようなラインヘッド一体型の
ヘッドユニット50を搬送方向Fに対し傾斜角θで傾斜
させた場合には、画像形成に寄与できる吐出ノズルの数
が減少してしまい、画像を形成できる記録媒体の最大幅
が小さくなってしまう。これに対し、本実施の形態のよ
うに各ラインヘッドを独立して傾斜させることで図5
(b)の従来例の場合よりも幅の広い記録媒体に画像を
高密度でプリントすることができる。
【0063】また、図5(b)の従来例において、図3
(b)のような幅L’の記録媒体S2の全面に画像形成
するには傾斜角θを小さくする必要があるが、この場合
は、上述の式(2)から分かるように、幅方向Hにおけ
るドット密度が本実施の形態の図3(b)の場合よりも
小さくなってしまう。
【0064】次に、図6及び図7により図1及び図3の
構成の変形例を説明する。図6の例は、図1,図3のラ
インヘッド1〜4と同様のYMCKの各色のラインヘッ
ド31,32,33,34を追加して配置し、ラインヘ
ッド1と31,2と32,3と33,4と34がそれぞ
れ同一の色のインクを吐出するように構成したものであ
る。
【0065】即ち、追加のラインヘッド31〜34をラ
インヘッド1〜4と同様に構成し、ラインヘッド31〜
34の各吐出ノズルを図4のような配列ピッチpで幅方
向Hにおいてラインヘッド1〜4の各吐出ノズルと同一
位置になるように配置する。かかる構成によれば、図6
(a)のような平行配置で広幅の記録媒体S1にプリン
トする場合も図6(b)のような傾斜角θの傾斜配置で
狭幅の記録媒体S2にプリントする場合でも、各色につ
いて2つのラインヘッドが幅方向Hにおいて同一位置に
ドットを形成するので、書込速度が2倍に向上し、記録
媒体の搬送速度を図3(a)及び(b)の場合とそれぞ
れ比べて2倍にできる。従って、図6(b)のようにラ
インヘッド1〜4、31〜34を搬送方向Fに対し傾斜
角θで傾斜させた場合には、高画質プリント及び高速プ
リントの両方を実現できる。
【0066】次に、図7の破線で示すように、追加のラ
インヘッド31の吐出ノズル41,42,43,44,
・・・を幅方向Hにおいてラインヘッド1の各吐出ノズ
ルのの間でノズルの配列ピッチpの略半分の位置になる
ように配置し、他の追加のラインヘッド32〜34の各
吐出ノズルも図7と同様の相対位置に配置することによ
り、隣接するドット間に追加のラインヘッド31〜34
によりドットを形成するので、図6(a)及び(b)に
おいてドット密度を図3(a)及び(b)の場合とそれ
ぞれ比べて2倍にできる。
【0067】従って、図7の構成によれば、図6(b)
のようにラインヘッド1〜4、31〜34を搬送方向F
に対し傾斜角θで傾斜させた場合には、図3(b)の場
合よりも更に高画質なプリントを実現できる。また、搬
送方向Fに互いに離れたラインヘッド1と31,2と3
2,3と33,4と34により、ドットを隣接して形成
した後に隣接するドット間にドットを形成し、互いに近
接するドットとドットをできるだけ時間差をおいて形成
できるので、より高画質な画像を形成できる。
【0068】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、ヘッド回動部1a〜4aは同一のモータか
ら構成する等により更に簡略化するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリント装置に
よれば、吐出ノズルの配列ピッチを短くしなくとも記録
媒体の幅方向におけるドット密度を向上でき高画質プリ
ントが実現可能となるとともに、吐出ノズルの目詰まり
の問題も抑制できる。また、フォトライクな高画質プリ
ント及び高速プリントが実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるインクジェットプリ
ンタの要部を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタの制御系を示す
ブロック図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタにおいて複数の
ラインヘッドを記録媒体の幅方向(主走査方向)に対し
平行に配置したときの平面図(a)及び複数のラインヘ
ッドを記録媒体の搬送方向(副走査方向)に対し傾斜さ
せて配置したときの平面図(b)である。
【図4】図1のインクジェットプリンタにおいてライン
ヘッドを平行配置した場合及び傾斜配置した場合におけ
る吐出ノズルの各配列を比較して示す平面図である。
【図5】図1のインクジェットプリンタの効果を説明す
るため、従来の4色のラインヘッド一体型のヘッドユニ
ットを平行配置したた場合の平面図(a)及び傾斜配置
した場合の平面図(b)である。
【図6】図1,図3の構成にラインヘッドを各色毎に追
加した変形例を示す図であり、各ラインヘッドを記録媒
体の幅方向(主走査方向)に対し平行に配置したときの
平面図(a)及び各ラインヘッドを記録媒体の搬送方向
(副走査方向)に対し傾斜させて配置したときの平面図
(b)である。
【図7】図6において更に高ドット密度を実現するため
の吐出ノズルの配置例であり、ラインヘッド1,31の
各吐出ノズルの相対位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1〜4 ラインヘッド 1a〜4a ヘッド回動部 1b〜4b 回動軸 11〜15 ラインヘッド1の吐出ノズル 31〜34 ラインヘッド 41〜44 ラインヘッド31の吐出ノズル 5 搬送ローラ 6 搬送モータ 20 制御部 S 記録媒体 S1 広幅の記録媒体 S2 狭幅の記録媒体 p 吐出ノズルの配列ピッチ H 記録媒体の幅方向、主走査方向 F 記録媒体の搬送方向、副走査方向 θ 各ラインヘッドの搬送方向Fに対
する傾斜角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の吐出ノズルを記
    録媒体の幅方向に所定のピッチで一列に並べたラインヘ
    ッドを各色毎に独立して設け、 前記各ラインヘッドが前記幅方向と直交する前記記録媒
    体の搬送方向に対して所定の角度に傾斜するように調整
    可能な傾斜調整手段を備えることを特徴とするインクジ
    ェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記各ラインヘッドの傾斜角度は前記記
    録媒体の幅寸法に応じて設定することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、厚みが170μm以上
    でかつ少なくとも画像記録面側が樹脂でラミネートされ
    たペーパであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のインクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記インクとして顔料インクを使用する
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリ
    ント装置。
  5. 【請求項5】 前記ラインヘッドを各色毎に少なくとも
    2つ設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載のインクジェットプリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006069202A (ja) * 2004-08-06 2006-03-16 Canon Finetech Inc 記録装置、記録システム、記録方法、およびプログラム
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JP2016064531A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法およびプログラム

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