JP2003127359A - インクジェットヘッド及びその製造方法、インクジェット記録装置及びその製造方法、カラーフィルタの製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法、インクジェット記録装置及びその製造方法、カラーフィルタの製造装置及びその製造方法、並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法

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JP2003127359A
JP2003127359A JP2001324405A JP2001324405A JP2003127359A JP 2003127359 A JP2003127359 A JP 2003127359A JP 2001324405 A JP2001324405 A JP 2001324405A JP 2001324405 A JP2001324405 A JP 2001324405A JP 2003127359 A JP2003127359 A JP 2003127359A
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substrate
manufacturing
inkjet head
thin film
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Nobuo Shimizu
信雄 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤又は有機溶剤を含む液体による記録
を可能にした、静電気力を利用した方式のインクジェッ
トヘッド及びその製造方法、そのインクジェットヘッド
を搭載したインクジェット記録装置及びその製造方法、
カラーフィルタ製造装置及びその製造方法、並びに電界
発光基板製造装置及びその製造方を提供する。 【解決手段】 第1の基板1、第2の基板2及び第3の
基板3を備え、これらの基板1乃至3によってノズル孔
4、吐出室6及び振動室9を形成し、振動室9にて振動
板5を静電気力により変形させる電極21を設けたイン
クジェットヘッドにおいて、第1の基板1及び第3の基
板3にCr膜51,52をそれぞれ形成し、更に一方の
薄膜52に上にAu−sn膜53を形成して、第1の基
板1と第3の基板3とを薄膜51,52、53の共晶を
利用して接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動方式として静
電気力を利用したインクジェットヘッド及びその製造方
法、そのインクジェットヘッドを搭載したインクジェッ
ト記録装置及びその製造方法並びにカラーフィルタの製
造装置及びその製造方法並びに電界発光基板製造装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の騒
音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、イ
ンクの自由度が高く安価な普通紙を使用できることなど
多くの利点を有する。この中でも記録の必要な時にのみ
インク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマン
ド方式が、記録に不要なインク液滴の回収を必要としな
いため、現在主流となってきている。
【0003】このインク・オン・デマンド方式のインク
ジェットヘッドには、特公平2−51734号公報に示
されるように、駆動手段が圧電素子であるものや、特公
昭61−59911号公報に示されるように、インクを
加熱し気泡を発生させることによる圧力でインクを吐出
させる方式などがある。
【0004】しかしながら、前述の従来のインクジェッ
トヘッドでは以下に述べるような課題があった。
【0005】前者の圧電素子を用いる方式においては、
圧力室に圧力を生じさせるためのそれぞれの振動板に圧
電素子のチップを貼り付ける工程が複雑で、特に最近の
インクジェット記録装置による印字には、高速・高印字
品質が求められてきており、これを達成するためのマル
チノズル化・ノズルの高密度化において、圧電素子を微
細に加工し各々の振動板に接着することは極めて煩雑で
多大の時間がかかる。また、高密度化においては、圧電
素子を幅数10〜100数十ミクロンで加工する必要が
生じてきているが、従来の機械加工における寸法・形状
精度では、印字品質のバラツキが大きくなってしまうと
いう課題があった。
【0006】また、後者のインクを加熱する方式におい
ては、駆動手段が薄膜の抵抗加熱体により形成されるた
め、上記のような課題は存在しないが、駆動手段の急速
な加熱・冷却の繰り返しや気泡消滅時の衝撃により、抵
抗加熱体がダメージを受けるため、インクジェットヘッ
ドの寿命が短いという課題があった。
【0007】これらの課題を解決するものとして、本出
願人は、駆動手段に静電気力を利用したインクジェット
ヘッド記録装置について出願しており(特開平6−71
882号公報、特開平11−285275号公報等)、
この方式は小型高密度・高印字品質及び長寿命であると
いう利点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の利点をさらに増強するためには、次のような課題が残
されている。インクジェットヘッドを構成しているノズ
ルプレート(又はカバープレート)とキャビティー基板
とは、エポキシ接着剤等を使用して接合されている。ノ
ズルプレートの接着剤は有機材料から構成されているの
で、有機溶剤又は有機溶剤を含む液体をインク滴として
吐出しようとすると、それらによってノズルプレートの
接着剤が溶け出してしまい、ノズルプレート(又はカバ
ープレート)とキャビティー基板との接合が維持できな
るという問題点があった。このようなことから、有機溶
剤又は有機溶剤を含む液体による記録(又は描画)をす
ることができなかった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、有機溶剤又は有機溶剤を含
む液体による記録を可能にした、静電気力を利用した方
式のインクジェットヘッド及びその製造方法、そのイン
クジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置及
びその製造方法並びにカラーフィルタ製造装置及びその
製造方法並びに電界発光基板製造装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の一つの態
様に係るインクジェットヘッドは、第1の基板、第1の
基板の下面側に接合された第2の基板及び第1の基板の
上面側に接合された第3の基板を備え、第1の基板と第
3の基板とによって、ノズル孔に連通し、且つ、少なく
とも一方の壁に振動板を構成する吐出室を形成し、第1
の基板と第2の基板とによって振動室を形成し、振動室
にて振動板を静電気力により変形させる電極を設けたイ
ンクジェットヘッドにおいて、第1の基板と第3の基板
とは共晶を利用して接合されている。本発明において
は、第1の基板と第3の基板とは共晶を利用して接合さ
れており、その接合に接着剤を使用しておらず、このた
め、吐出室及びノズル孔を経由して吐出される吐出液と
して、有機溶剤又はそれを含んだ液を使用することがで
きる。
【0011】(2)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドは、第1の基板、第1の基板の下面側に接合
された第2の基板及び第1の基板の上面側に接合された
第3の基板を備え、第1の基板と第3の基板とによって
端部にノズル孔を形成するとともに、ノズル孔に連通
し、少なくとも一方の壁に振動板を構成する吐出室を形
成し、第1の基板と第2の基板とによって振動室を形成
し、振動室にて振動板を静電気力により変形させる電極
を設けたインクジェットヘッドにおいて、第1の基板と
第3の基板とは共晶を利用して接合されている。
【0012】(3)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドは、第1の基板、第1の基板の下面側に接合
された第2の基板及び第1の基板の上面側に接合された
第3の基板を備え、第3の基板にノズル孔を形成し、第
1の基板と第3の基板とによってノズル孔に連通し、少
なくとも一方の壁に振動板を構成する吐出室を形成し、
第1の基板と第2の基板とによって振動室を形成し、振
動室にて振動板を静電気力により変形させる電極を設け
たインクジェットヘッドにおいて、第1の基板と第3の
基板とは共晶を利用して接合されている。
【0013】(4)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドは、上記(1)乃至(3)のインクジェット
ヘッドにおいて、第1の基板と第3の基板とは、Au−
Sn合金の薄膜を何れかの一方の基板側に形成して、薄
膜との共晶を利用して接合されたものである。
【0014】(5)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドは、上記(1)乃至(3)のインクジェット
ヘッドにおいて、第1の基板と第3の基板とはAg−S
n合金の薄膜を何れかの一方の基板側に形成して、薄膜
との共晶を利用して接合されたものである。
【0015】(6)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドは、上記(1)乃至(3)のインクジェット
ヘッドにおいて、第1の基板と第3の基板とは、Crの
薄膜、又はCr合金の薄膜がそれぞれ形成され、少なく
ともその何れか一方の薄膜上にAu−Sn合金の薄膜が
形成されて、両薄膜による共晶を利用して接合されてい
る。本発明においては、AuがCrに拡散してAu−S
n合金の薄膜との高い密着性が確保される。
【0016】(7)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドは、上記(4)又は(6)のインクジェット
ヘッドにおいて、Au−Sn合金は、Snが18乃至3
3重量(%)である。
【0017】(8)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの製造方法は、第1の基板、第1の基板の下
面側に接合された第2の基板及び第1の基板の上面側に
接合された第3の基板を備え、第1の基板と第3の基板
とによって、ノズル孔に連通し、且つ、少なくとも一方
の壁に振動板を構成する吐出室を形成し、第1の基板と
第2の基板とによって振動室を形成し、振動室にて振動
板を静電気力により変形させる電極を設けたインクジェ
ットヘッドの製造方法において、第1の基板と第3の基
板とを共晶を利用して接合する。
【0018】(9)本発明の他の態様に係るインクジェ
ットヘッドの製造方法は、第1の基板、第1の基板の下
面側に接合された第2の基板及び第1の基板の上面側に
接合された第3の基板を備え、第1の基板と第3の基板
とによって端部にノズル孔を形成するとともに、ノズル
孔に連通し、少なくとも一方の壁に振動板を構成する吐
出室を形成し、第1の基板と前記第2の基板とによって
振動室を形成し、振動室にて振動板を静電気力により変
形させる電極を設けたインクジェットヘッドの製造方法
において、第1の基板と第3の基板とを共晶を利用して
接合する。
【0019】(10)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、第1の基板、第1の基板の
下面側に接合された第2の基板及び第1の基板の上面側
に接合された第3の基板を備え、第3の基板にノズル孔
を形成し、第1の基板と第3の基板とによってノズル孔
に連通し、少なくとも一方の壁に振動板を構成する吐出
室を形成し、第1の基板と第2の基板とによって振動室
を形成し、振動室にて振動板を静電気力により変形させ
る電極を設けたインクジェットヘッドの製造方法におい
て、第1の基板と第3の基板とを共晶を利用して接合す
る。
【0020】(11)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(8)乃至(10)の
製造方法において、第1の基板と第3の基板とを、Au
−Sn合金の薄膜を何れかの一方の基板側に形成して、
その薄膜との共晶を利用して接合する。
【0021】(12)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(8)乃至(10)の
製造方法において、第1の基板と第3の基板とを、Ag
−Sn合金の薄膜を何れかの一方の基板側に形成して、
その薄膜との共晶を利用して接合する。
【0022】(13)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(8)乃至(12)の
製造方法において、第1の基板及び第3の基板にCrの
薄膜、CrとAuの積層薄膜又はCr合金の薄膜をそれ
ぞれ形成し、少なくとも何れか一方の薄膜に上にAu−
Sn合金の薄膜を形成して、両薄膜による共晶を利用し
て接合する。
【0023】(14)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(11)又は(13)
の製造方法において、Au−Sn合金は、Snが18乃
至33重量(%)である。
【0024】(15)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(82)乃至(14)
の製造方法において、第1の基板と第3の基板とを圧着
しつつ加熱することにより接合する。
【0025】(16)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(82)乃至(15)
の製造方法において、第1の基板と第3の基板とを真空
中又は不活性ガス雰囲気中で接合する。
【0026】(17)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(11)乃至(16)
の製造方法において、Au−Sn合金又はAg−Sn合
金の薄膜を、スパッタリング、メッキ又は同時蒸着によ
り形成する。
【0027】(18)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの製造方法は、上記(11)乃至(17)
の製造方法において、Au−Sn合金又はAg−Sn合
金の薄膜を、それぞれの成分の膜を生成した後に少なく
とも加熱して形成する。例えばAu(又はAg)の薄膜
とSnの薄膜とを積層して、或いは、Au(又はAg)
の薄膜とSnの薄膜とを交互に積層して、その積層され
た薄膜を少なくとも加熱して上記合金の薄膜を形成す
る。
【0028】(19)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの記録装置は、上記(1)乃至(7)のイ
ンクジェットヘッドが搭載されたものである。
【0029】(20)本発明の他の態様に係るインクジ
ェットヘッドの記録装置は、上記(8乃至(18)のイ
ンクジェットヘッドの製造方法によりインクジェットヘ
ッドを製造し、そのインクジェットヘッドを搭載する。
【0030】(21)本発明の他の態様に係るカラーフ
ィルタの製造装置は、上記(1)乃至(7)のインクジ
ェットヘッドが搭載されたものである。
【0031】(22)本発明の他の態様に係るカラーフ
ィルタの製造装置の製造方法は、上記(8)乃至(1
8)のインクジェットヘッドの製造方法によりインクジ
ェットヘッドを製造し、そのインクジェットヘッドを搭
載する。
【0032】(23)本発明の他の態様に係る電界発光
基板製造装置は、上記(1)乃至(7)のインクジェッ
トヘッドが搭載されたものである。
【0033】(24)本発明の他の態様に係る電界発光
基板製造装置の製造方法は、上記(8)乃至(18)の
インクジェットヘッドの製造方法によりインクジェット
ヘッドを製造し、そのインクジェットヘッドを搭載す
る。
【0034】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施
形態1に係るインクジェットヘッドの分解斜視図で、一
部断面図で示してある。本実施形態はインク液滴を基板
の端部に設けたノズル孔から吐出させるエッジインクジ
ェットタイプの例を示すものである。図2は組み立てら
れた全体装置の断面側面図、図3は図2のA−A線矢視
図である。
【0035】本実施例のインクジェットヘッド10は、
下記に詳述する構造を持つ3枚の基板1、2、3を重ね
て接合した積層構造となっている。
【0036】中間の第1の基板1は、シリコン基板であ
り、複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に
一端より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11
と、各々のノズル溝11に連通し底壁を振動板5とする
吐出室6を構成することになる凹部12と、凹部12の
後部に設けられたオリフィス7を構成することになるイ
ンク流入口のための細溝13と、各々の吐出室6にイン
クを供給するための共通のインクキャビティ8を構成す
ることになる凹部14を有する。また、振動板5の下部
には後述する電極を装着するため振動室9を構成するこ
とになる凹部15が設けられている。また、第1の基板
1の上面には、後述する第3の基板3との接合のため
に、Cr膜51が形成されている。
【0037】本実施形態1においては、振動板5とこれ
に対向して配置される電極との対向間隔、すなわちギャ
ップ部16の長さG(図2参照、以下、「ギャップ長」
と記す。)が凹部15の深さと電極の厚さとの差になる
ように、第1の基板1の下面に形成した振動室用の凹部
15の深さを調整している。ここでは、凹部15の深さ
をエッチングにより例えば0.6μmとしている。な
お、ノズル溝11のピッチは例えば0.72mmであり、
その幅は70μmである。
【0038】第1の基板1の下面に接合される下側の第
2の基板2にはパイレックス(登録商標)ガラス(ホウ
珪酸系ガラス)を使用し、この基板2の接合によって振
動室9を構成するとともに、基板2を振動板5に対応す
る各々の位置に振動板形状と類似した形状にITOを
0.1μmスパッタし、ほぼ振動板5と同じ形状にIT
Oパターンを形成して電極21としている。電極21は
リード部22及び端子部23を備えている。また、電極
端子部23を除きパイレックス(登録商標)スパッタ膜
を全面に0.2μm被覆して絶縁層24とし、インクジ
ェットヘッド駆動時の絶縁破壊、ショートを防止するた
めの膜を形成している。また、絶縁層は、基板1の表面
を熱酸化して形成してもよい。
【0039】第1の基板1の上面に接合される上側の第
3の基板3には、ガラス基板を用いている。第3の基板
3の下面には、後述する第1の基板1との接合のため
に、Cr−Au膜52及びAu−Sn膜53が重畳され
て形成されている。この第3の基板3を第1の基板1の
上面に接合することによって、前記ノズル孔4、吐出室
6、オリフィス7及びインクキャビティ8が構成され
る。また、基板3にはインクキャビティ8に連通するイ
ンク供給口31を設ける。インク供給口31は接続パイ
プ32及びチューブ33を介して図示しないインクタン
クに接続される。
【0040】次に、第1の基板1と第2の基板2を温度
300℃、電圧500Vの印加で陽極接合し、また、第
1の基板1と第3の基板3を共晶を利用して接合し、図
2のようにインクジェットヘッドを組み立てる(この組
み立ての詳細は後述する。)。陽極接合後において、振
動板5と第2の基板2上の電極21とのギャップ長Gは
凹部15の深さと電極21の厚さとの差であるから、例
えば0.5μmとなる。また、振動板5と電極21上の
絶縁層24との空隙間隔G1 は0.3μmとなる。
【0041】上記のようにインクジェットヘッドを組み
立てた後は、基板1と電極21の端子部23間にそれぞ
れ配線101により発振回路102を接続し、後述のイ
ンクジェット記録装置(又はカラーフィルタの製造装
置、電界発光基板製造装置)を構成する。インク103
は、図示しないインクタンクよりインク供給口31を経
て基板1の内部に供給され、インクキャビティ8、吐出
室6等を満たしている。
【0042】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドの動作を説明する(図2参照)。電極21に発振回
路102によりパルス電圧を印加し、電極21の表面が
プラスに帯電すると、対応する振動板5の下面はマイナ
ス電位に帯電する。したがって、振動板5は静電気の吸
引作用により下方へ撓む。次に、電極21をOFFにす
ると、該振動板5は復元する。そのため、吐出室6内の
圧力が急激に上昇し、ノズル孔4よりインク液滴104
を記録紙105に向けて吐出する。そして次に、振動板
5が再び下方へ撓むことにより、インク103がインク
キャビティ8よりオリフィス7を通じて吐出室6内に補
給される。
【0043】図4(a)乃至(e)は図1のインクジェ
ットヘッドの製造過程を示した説明図である。 (a)第1の基板(シリコン基板)1と第2の基板(ホ
ウ珪酸ガラス)2とを陽極接合する(図4(a))。な
お、この陽極接合の詳細は後述する。
【0044】(b)第1の基板1と第3の基板3の接合
面にCr膜51,52をそれぞれ形成する(図4
(b))。即ち、第1の基板1の上面にCr膜51を形
成し、第3の基板3の下面にCr膜52を形成する。こ
れらのCr膜51,52の生成は、スパッタリング及び
メッキのいずれでもよい。なお、Cr膜51,52の厚
さは5000オングストローム以下の厚さでよく、Cr
は酸化力が強く、基板1,3との密着性が良いので有用
である。
【0045】(c)第3の基板3のCr膜52の上にA
u−Sn膜53を形成する(図4(c))。このAu−
Sn膜53のSnの割合は18乃至33重量(%)であ
る。これは、図5の状態図に示されるように、溶融温度
(400度℃以下)や、耐薬品性、強度等を考慮してそ
の割合を決めている。なお、本実施形態におけるAu−
Sn膜のSnの割合は約20重量(%)に設定されてい
る。Au−Sn膜53の厚さは2μm以下の厚さでよ
く、その成膜は、スパッタリング(同時スパッタリング
を含む)、メッキ、同時蒸着の何れでもよい。また、A
uの膜とSnの膜とを積層して(又は交互に積層して)
成膜し、事前に加熱することにより拡散させて合金膜を
形成するようにしてもよい。この方法によれば、Auと
Snの割合を厚みで制御することができるという利点が
ある。なお、これらの薄膜の生成方法は後述のAg−S
n膜にも同様に適用される。この場合のAu又はAgの
膜の厚さは例えば1μm以下である。
【0046】(d)基板1と基板3とを280℃以上に
加熱しつつ圧着して接合する(図4(d))。陽極接合
された基板2及び基板1をヒーター61の上に載置し、
また、基板3を基板1に対して位置合わせを行う。そし
て、基板3の上に錘62を載せる。基板1と基板3とを
このようにして加熱しつつ圧着し、次に、その加熱を停
止して(圧着しつつ)共晶点まで温度が低下すると、C
r膜51,52とAu−Sn膜53とは両者の共晶によ
り接合がなされる。なお、この接合は真空中でなされる
ことが望ましい。真空中を行うことにより接合部分に気
泡が含まれるような事態が避けられる。また、表面酸化
を防ぐためにN2等不活性ガス雰囲気中で接合してもよ
い。
【0047】本実施形態1においては、第3の基板3と
してパイレックス(登録商標)ガラス以外のガラス基板
を用いた場合において特に有用であり(この場合には陽
極接合ができない)、インクジェットヘッドの組み立て
に有機質の接着剤を使用しなくとも良いので、有機溶剤
が含まれた液を扱うことができる。
【0048】実施形態2.図6は本発明の実施形態2に
よるインクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面図
で示してある。本実施形態はインク液滴を基板の面部に
設けたノズル孔から吐出させるフェイスインクジェット
タイプの例を示すものである。図7は組み立てられた全
体装置の断面側面図、図8は図2のB−B線矢視図であ
る。なお、以降においては、実施形態1と同一または相
当する部分及び部材は同一符号を用いて示し、説明は省
略する。
【0049】本実施形態のインクジェットヘッド10
は、第3の基板3の面に穿孔したノズル孔4よりインク
液滴を吐出させるようにしたものである。
【0050】本実施形態2における第1の基板1は、厚
さ380μmの結晶面方位(110)のシリコン基板で
あり、吐出室6を構成する凹部12の底壁を例えば厚さ
3μmの振動板5としている。また、この振動板5の下
部には実施形態1のような振動室用の凹部は形成されて
なく、振動板5の下面は鏡面研磨による平滑面となって
いる。
【0051】第1の基板1の下面に接合される第2の基
板2は、実施形態1と同様にパイレックス(登録商標)
ガラスを使用し、この基板2に電極21を装着するため
の凹部25を例えば0.5μmエッチングすることによ
り上述のようなギャップ長Gを形成している。この凹部
25はその内部に電極21、リード部22及び端子部2
3を装着できるように電極部形状に類似したやや大きめ
の形状にパターン形成している。電極21は凹部25内
にITOを0.1μmスパッタし、ITOパターンを形
成することで作製し、さらに端子部23にのみボンディ
ングのための金をスパッタしている。さらに電極端子部
23を除きパイレックス(登録商標)スパッタ膜を全面
に0.1μm被覆し絶縁層24としている。なお、図6
では絶縁層24が平坦に描かれているが、実際には凹部
25上の部分が凹んだ状態になっているものである。し
たがって、本実施形態におけるギャップ長Gは陽極接合
後0.4μm,空隙間隔G1 は0.3μmとなってい
る。また、第1の基板1の上面には、後述する第3の基
板3との接合のために、Cr膜51が形成されている。
【0052】また、第1の基板1の上面に接合される第
3の基板3には、例えば厚さ100μmの結晶面方位
(110)のシリコン基板を用い、基板3の面部に、吐
出室用の凹部12と連通するようにそれぞれノズル孔4
を設け、また、インクキャビティ用の凹部14と連通す
るようにインク供給口31を設ける。第3の基板3の下
面には、後述する第1の基板1との接合のために、Cr
膜52及びAu−Sn膜53が形成されている。
【0053】次に、第1の基板1と第2の基板2を温度
300℃、電圧500Vの印加で陽極接合し、また、第
1の基板1と第3の基板3を共晶を利用して接合し、図
4のようにインクジェットヘッドを組み立てる(この組
み立ての詳細は後述する。)。陽極接合後において、振
動板5と第2の基板2上の電極21とのギャップ長Gは
凹部15の深さと電極21の厚さとの差であるから、例
えば0.5μmとなる。また、振動板5と電極21上の
絶縁層24との空隙間隔G1は0.3μmとなる。
【0054】上記のようにインクジェットヘッドを組み
立てた後は、基板1と電極21の端子部23間にそれぞ
れ配線101により発振回路102を接続し、後述のイ
ンクジェット記録装置(又はカラーフィルタの製造装
置、電界発光基板製造装置)を構成する。インク103
は、図示しないインクタンクよりインク供給口31を経
て基板1の内部に供給され、インクキャビティ8、吐出
室6等を満たしている。
【0055】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドの動作を説明する(図7参照)。この動作は上述の
実施形態1の動作と基本的には同じであり、電極21に
発振回路102によりパルス電圧を印加し、電極21の
表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の下面は
マイナス電位に帯電し、振動板5は静電気の吸引作用に
より下方へ撓む。次に、電極21をOFFにすると、該
振動板5は復元する。そのため、吐出室6内の圧力が急
激に上昇し、第3の基板3に形成されたノズル孔4より
インク液滴104を記録紙105に向けて吐出する。次
に、振動板5が再び下方へ撓むことにより、インク10
3がインクキャビティ8よりオリフィス7を通じて吐出
室6内に補給される。
【0056】図9(a)乃至(e)は図1のインクジェ
ットヘッドの製造過程を示した説明図である。この製造
過程は図4と基本的に同じであり、第1の基板(シリコ
ン基板)1と第2の基板(ホウ珪酸ガラス)2とを陽極
接合し(図9(a))、第1の基板1と第3の基板3の
接合面にCr膜51,52をそれぞれ形成する(図4
(b))、第3の基板3のCr膜52の上にAu−Sn
膜53を形成する(図4(c))。そして、基板1と基
板3とを280℃以上に加熱しつつ圧着して、両者を共
晶を利用して接合する(図4(d))。
【0057】以上ように、振動板5を形成する第1の基
板1及びノズル孔4を形成する第3の基板3に(11
0)面方位のシリコン基板を使用すると、エッチングに
よりキャビティの壁面を基板表面に対し垂直にできるた
め、ノズルのピッチ間隔を小さくでき、小型高密度化が
可能になる。
【0058】実施形態3.なお、上述の実施形態におい
ては、共晶を利用した接合としてAu−Sn合金による
例について説明したが、本発明においては例えばAg−
Sn合金によってもよい。その場合には、図10の状態
図から、Snの割合は、85乃至99重量(%)に設定
される。また、上記においては、Cr膜51,52を形
成したが、Cr−Au膜(又はCrとAuの積層薄膜)
を形成してもよい。また、Au−Sn膜53を一方の基
板3に設けた例について説明したが、双方の基板1,3
に形成するようにしてもよい。また、Cr膜51,52
等を形成せずに、基板1,3に直接Au−Sn膜又はA
g−Sn膜を形成してもよい。その場合についても、A
uとSnの積層薄膜又はAgとSnの積層薄膜を形成し
て合金膜を得るようにしてもよい。
【0059】実施形態4.図11は上述の実施形態1,
2において陽極接合をするとき(図4(a)及び図9
(a)参照)に用いられる陽極接合装置の断面図であ
り、図12はその接合装置の平面図である。本実施形態
では第1の基板(シリコン基板)1と第2の基板(ホウ
珪酸ガラス基板)2との陽極接合方法を示す。
【0060】本実施形態における接合装置110は、電
源113のプラス側に接続される陽極側接合電極板11
1と、電源113のマイナス側に接続される陰極側接合
電極板112と、さらに陽極側接合電極板111からバ
ネ114を介して突出させた端子板115を有する構成
となっている。そして、陽極側接合電極板111と陰極
側接合電極板112は、表面の接触抵抗を下げる目的で
銅板の表面に金メッキを施している。また、端子板11
5は、陽極接合時、ホウ珪酸ガラス基板2上の複数の電
極21とシリコン基板1を等電位にするため単一の接触
板で構成されている。この端子板115はまたバネ11
4により陽極側接合電極板111と結合されており、バ
ネ114により電極21に対し適度な接触圧力を保持す
る。なお、端子板115は電極21の端子部23に接触
させる。
【0061】シリコン基板1とホウ珪酸ガラス基板2
は、洗浄後アライナー(図示せず)を用いて振動板5と
電極21を位置合わせし、図11及び図12のようにセ
ットする。また、電極21や電極板111、112の表
面の酸化を防ぐため窒素ガス雰囲気中に置く。陽極接合
にあたっては、まず両基板1、2を加熱するが、ホウ珪
酸ガラス基板2が急激な温度上昇により割れるのを防ぐ
ため、300℃まで約20分かけて昇温する。次いで、
電源113により500Vの電圧を約20分間印加し、
両基板1、2を接合する。接合時、ホウ珪酸ガラス基板
2中のNaイオンの移動により電流が流れるが、接合完
了時には電流値が低下するので接合の目安をつける。接
合完了後、両基板1、2の熱伝導率の差による応力割れ
を防ぐため、約20分かけて徐冷する。
【0062】このように接合時、端子板115及びバネ
114により電極21と振動板5との電位差をなくせば
電界が消失し放電や電界放出を防げるので、電極21と
振動板5間に大電流が流れることがなく、電極21の溶
融を防止できる。また、振動板5に電界による静電引力
が働かないので、その周辺を固定した後の振動板5に残
留応力が生じることがない。また、絶縁層24は振動板
5からの電荷の移動により帯電し、電界中では振動板5
の方向に静電引力を受け剥離するが、電極21と振動板
5を等電位とすることで、このような絶縁層24の剥離
を防止することができる。
【0063】なお、振動板と電極間のギャップ部に外部
に通じる通路を設けておけば、陽極接合時の加熱による
ギャップ部内の圧力上昇がなくなり、ギャップ長を所期
のとおりに維持できるとともに、振動板の残留応力の発
生や振動板と電極との接触などを防止できる。また、そ
の通路の出口は陽極接合後インクジェットヘッド全体が
常温に下がった時に封止部材で封止することで、ギャッ
プ部内への塵埃の侵入を防止できる。
【0064】実施形態5.ところで、振動板5と電極2
1とはコンデンサとして機能するため、例えば第1の基
板1と電極21にVなる電圧を加えると、電荷の充電・
放電による対向電極21と46間の電圧Vc は、充電時 Vc =V(1−exp(−t/T)) 放電時 Vc =Vexp(−t/T) ただし、T:時定数 に示されるように指数関数的になり、時定数Tが大きい
と、Vc の立ち上がる速度が遅くなることがわかる。時
定数Tは抵抗をR,静電容量をCとするとRCで与えら
れる。シリコンの抵抗は金属に比べて高いため、高速駆
動するには抵抗値の低いCr又はAu薄膜の電極を振動
板5の下面側に形成して抵抗値を下げて時定数を下げる
ことにより、インクジェットヘッドの応答性を向上させ
ることができる。したがって、インクジェットヘッドの
駆動周波数が向上し、高速印字が可能になる。
【0065】なお、振動板5の下面側に形成される電極
については、例えばBBr3 を用いた気相プロセスによ
るp型層形成により電極を作製したり、イオン注入法
や、B 2 3 を有機溶媒中に分散した塗布剤をスピンコ
ートとする方法、BN(窒化ホウ素)板を拡散源とする
方法等でも同様にp型層を形成することができる。ま
た、p型層を形成するためにはAl,Ga等他のIII 族
元素を用いることもできる。
【0066】実施形態6.また、上述の実施形態1にお
いては、振動板5と電極21との間隔が、基板2に形成
された凹部の深さによって規定される例について説明し
たが、他の構成によってもよい。例えば、振動室用の凹
部、電極装着用の凹部、接合すべき基板の接合面に形成
されたSiO2 膜もしくはホウ珪酸系ガラス薄膜、ある
いは感光性樹脂層または接着剤層があり、所定のギャッ
プ長はこれらの凹部または薄膜層により確保できる。特
にSiO2 膜またはホウ珪酸系ガラス薄膜とするとき
は、膜厚を高精度に制御することができ、振動板の振動
特性が均一になり、したがって均一な印字品質が得られ
る。
【0067】実施形態7.図13は上述の実施形態のイ
ンクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置
の構成図である。図12において、プラテン300は記
録紙105を搬送するものであり、インクタンク301
は内部にインクを貯蔵しており、インク供給チューブ3
06を介してインクジェットヘッド10にインクを供給
する。キャリッジ302はインクジェットヘッド10を
記録紙105の搬送方向と直交する方向に移動させる。
ポンプ303は、インクジェットヘッド10のインク吐
出不良時の回復動作を行ったり、インクの詰め替えを行
う等の場合、キャップ304、廃インク回収チューブ3
08を介して吸引し、排インク溜305に回収する機能
を果たしている。
【0068】図13のインクジェット記録装置において
は、プラテン300により記録紙105を搬送させつ
つ、キャリッジ302を移動させて、記録紙105とイ
ンクジェットヘッド10との相対位置を制御しながら、
インクジェットヘッド10によりインク液滴104を吐
出させることにより、記録紙105に任意の文字や画像
を印刷することができる。
【0069】なお、本実施形態においては、インクジェ
ットヘッド10のみをキャリッジ302に配設したもの
を示したが、これに限定されるものではなく、インクタ
ンク301はキャリッジ302上に配設されてもよい
し、また、インクタンク301をヘッドと一体に構成し
たいわゆるディスポーザルタイプ(インクタンクのイン
クが空になった時点でインクジェットヘッドごとに交換
するタイプ)に適用しても所望の効果が得られることは
いうまでもない。
【0070】実施形態8.本発明の実施形態8として上
述の実施形態のインクジェットヘッドを搭載したカラー
フィルタの製造装置について説明する。
【0071】上述の実施形態のインクジェットヘッド
を、カラーフィルタの製造装置に応用する際には、イン
クジェットヘッドの分解能とカラーフィルタの画素ピッ
チを合わせるために、インクジェットヘッドをカラーフ
ィルタ基板に対して斜めに配置して、画素ピッチを合わ
せて用いるが、その点について図14を参照して説明す
る。
【0072】図14はインクジェットヘッドによりカラ
ーフィルタの画素を着色している様子を上から見た図で
あり、インクジェットヘッドについては、ノズル列の位
置のみを示している。また、決められたパターンのうち
赤に着色されるべき部分を着色しているときの様子を示
す。なお、図14において各画素に描かれているR,
G,Bの文字はそれぞれの画素が赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)に着色されることを示している。
【0073】ノズル列310はインクジェットヘッドに
形成されており、ここからインクが吐出されて基板上に
インクドットが形成される。カラーフィルタの画素31
1は基板上にインクドットが形成される部分である。
【0074】図14の例では、カラーフィルタの画素の
間隔p1とインクジェットヘッドのノズル間隔p2とが
一致していないことから、ヘッドを角度θ傾けて、Y方
向に3つ毎に並ぶ同じ色の画素の位置と5個毎のノズル
から吐出されるインクの位置を一致させ、インクジェッ
トヘッドを図中のX方向に相対的に動かしながらインク
ドットを画素311の中に形成することにより、画素内
を着色する。これを赤、緑、青それぞれのインクを吐出
するインクジェットヘッドで行うことによりカラーフィ
ルタを製造する。このため、この図に示された赤の画素
を着色するためのインクジェットヘッドでは右下から数
えて2番目、7番目、12番目のノズルは吐出を行い、
ほかのノズルは吐出しない。
【0075】なお、この例では、インクジェットヘッド
として、ノズルピッチ360dpi(70.5μm)の
一般的なインクジェット方式のヘッドを用いている。ま
た、カラーフィルタとして、画素間の間隔100μmの
ものを示している。
【0076】図15は上述の実施形態のインクジェット
ヘッドを搭載したカラーフィルタの製造装置の概要を示
した図である。演算部400は描画イメージ(カラーフ
ィルタの画素の配列パターン)401及びノズル切り替
え信号402を生成して出力する。描画イメージ(カラ
ーフィルタの画素の配列パターン)401は、基板50
0上に形成するべき各インクドットの相対位置関係を示
すデータである。ノズル切り替え信号402はカラーフ
ィルタの画素の各点と対応するノズルの切り替えを指示
する。なお、ノズル群の切り替えの具体的な方法を図1
4を用いて説明すると、はじめに右から数えて2、7、
12番目のノズル群を使用しているとすると、その次は
3、8、13番目のノズル群、さらにその次は4、9、
14番目のノズル群と順送りにするのが容易であるが、
他の方法によってもかまわない。
【0077】また、ノズル群の切り替えは、現在使用し
ているノズルの寿命がきたときに順次行うものとする。
ノズルの寿命は、例えば1つのノズル群の使用時間に基
づいて判定され、1つのノズル群の使用時間が所定時間
に達した場合に、寿命がきたと判定する。
【0078】描画データ生成装置403は、ノズル切り
替え信号402に従って基板上の各画素とノズルの関連
付けを行うことにより、各インクドットの基板上の絶対
位置のデータである描画データを生成する。この際、ノ
ズルが切り替えられると、それに伴って、切り替え前後
のノズルの位置の変化をノズル配置に関する既知のデー
タから計算し、ノズル切り替え前後の各インクドット形
成時のステージ408の位置をその分だけ変化させる。
【0079】ドライバー404は、描画データに従い、
インクジェットヘッド405、送り装置406,407
を駆動することにより描画データ通りのインクドットを
基板500上に形成する。インクジェットヘッド405
は、赤色のインクを吐出する赤色ヘッド405a、緑色
のインクを吐出する緑色ヘッド405b、青色のインク
を吐出する青色ヘッド405cを備えている。送り装置
406,407は、ドライバー404からの信号に応じ
てステージ408の位置をそれぞれX方向、Y方向に動
かす。ステージ408は着色される基板500を保持す
る。上記構成により、基板500上に描画イメージ40
1に応じた描画パターンが生成される。
【0080】なお、本実施形態ではノズル切り替えに伴
う、ノズル位置のずらし量に相当する基板と描画ヘッド
の位置関係の変化をノズルのノズル配置に関する既知の
データから推定しているが、画像処理装置などにより、
実際に各ノズルにより形成されるインクドットの位置関
係を測定しても良い。
【0081】実施形態9.図16は上述の実施形態8の
カラーフィルタ製造装置によりカラーフィルタを製造す
る過程を工程順に模式的に示した図である。まず、図1
6(a)に示されるように、マザー基板512の表面に
透光性のない樹脂材料によって隔壁506を矢印B方向
から見て格子状パターンに形成する。格子状パターンの
格子穴の部分507はフィルタエレメント503が形成
される領域、すなわちフィルタエレメント領域である。
この隔壁506によって形成される個々のフィルタエレ
メント領域507の矢印C方向から見た場合の平面寸法
は、例えば30μm×100μm程度に形成される。
【0082】隔壁506は、フィルタエレメント領域5
07に供給されるフィルタエレメント材料の流動を阻止
する機能及びブラックマトリクスの機能を併せて有す
る。また、隔壁506は任意のパターニング手法、例え
ばフォトリソグラフィー法によって形成され、さらに必
要に応じてヒータによって加熱されて焼成される。
【0083】隔壁506の形成後、図16(b)に示さ
れるように、フィルタエレメント材料の液滴508を各
フィルタエレメント領域507に供給することにより、
各フィルタエレメント領域507をフィルタエレメント
材料513で埋める。図16(b)において、符号51
3RはR(赤)の色を有するフィルタエレメント材料を
示し、符号513GはG(緑)の色を有するフィルタエ
レメント材料を示し、そして符号513BはB(青)の
色を有するフィルタエレメント材料を示している。
【0084】各フィルタエレメント領域507に所定量
のフィルタエレメント材料が充填されると、ヒータによ
ってマザー基板512を例えば70℃程度に加熱して、
フィルタエレメント材料の溶媒を蒸発させる。この蒸発
により、図16(c)に示されるようにフィルタエレメ
ント材料513の体積が減少し、平坦化する。体積の減
少が激しい場合には、カラーフィルタとして十分な膜厚
が得られるまで、フィルタエレメント材料の液滴の供給
とその液滴の加熱とを繰り返して実行する。以上の処理
により、最終的にフィルタエレメント材料の固形分のみ
が残留して膜化し、これにより、希望する各色フィルタ
エレメント503が形成される。
【0085】以上によりフィルタエレメント503が形
成された後、それらのフィラメント503を完全に乾燥
させるために、所定の温度で所定時間の加熱処理を実行
する。その後、例えば、スピンコート法、ロールコート
法、リッピング法、又はインクジェット法等といった適
宜の手法を用いて、図16(d)に示されるように、保
護膜504を形成する。この保護膜504は、フィルタ
エレメント503等の保護及びカラーフィルタ501の
表面の平坦化のために形成される。
【0086】実施形態10.本実施形態10において
は、上述の実施形態のインクジェットヘッドを用いたO
EL基板製造装置によりOEL基板を作成する手順につ
いて説明する。この場合のOEL基板製造装置は、上記
の実施形態8で説明したカラーフィルタ製造装置(図1
5)の構成をほとんど適用することができるので、その
構成の図示は省略するものとする。
【0087】OELに発光層等を形成する方法として、
従来では、通常、例えば金属染料等を発光層に蒸着させ
る方法が採られる。インクジェット方式でOEL基板の
製造を行うと、電界発光素子となる高分子有機化合物の
塗布とパターニングとが一度で行える。また目的の位置
に直接吐出するので、電界発光素子となる有機化合物を
無駄にせず必要最小限の量を吐出するだけで済む。
【0088】そこで、本実施形態10においては、例え
ばガラス等の透明基板上にITO電極、正孔注入層及び
正孔輸送層を形成した後に、赤、緑、青に発光する発光
材料を溶媒に溶かした溶液をインクジェットヘッドから
基板上に吐出し、塗布する。そして、その溶液の溶媒を
蒸発させて発光層を形成するようにする。ここで赤の発
光層となる部分には、ローダミンBをドープしたPPV
(ポリパラフェニレンビニレン)のキシレン溶液を用い
る。また緑の発光層となる部分にはMEH・PPVのキ
シレン溶液を用いる。さらに青の発光層となる部分には
クマリンをドープしたPPVのキシレン溶液を用いる。
ここで、赤、青又は緑の発光層に用いる有機化合物及び
溶液はさまざまあるので、特に上記に示したものでなく
てもよい。また、中間色を発色するような材料を用いて
もよい。ただ、それぞれの材料によって重量、粘度等が
変わるので、吐出する材料に応じて、インク重量及びイ
ンクスピードを調整しておく必要がある。このように、
高分子有機化合物の溶液をインクジェット方式で吐出で
きるのは、本実施の形態のインクジェットヘッドが有機
質の接着剤を使わないで製造したインクジェットヘッド
であるからである。
【0089】そして、電子注入層として例えばPPVを
溶媒に溶かして塗布した後にコーティング乾燥する。そ
の後、例えばアルミニウムリチウム合金の陰極電極をパ
ターニングして、OEL基板を作成する。
【0090】以上のように本実施形態10によれば、上
述の実施形態のインクジェットをOEL基板製造装置に
搭載したので、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても
容易に基板を製造することができる。その際、インクジ
ェットヘッドの各ノズルから吐出される、発光材料を溶
媒に溶かした溶液のインク重量を均一に吐出するので、
それぞれ位置ではOEL素子をむらなく形成することが
でき、OEL基板全体での表示の色むらをなくすことが
できる。また、発光材料を直接吐出するので無駄がな
い。したがって、歩留まりを低くすることができ、コス
トパフォーマンスがよいOEL基板製造装置を得ること
ができる。特に、従来方法よりも格段に低コストで作成
できるので、インクジェットヘッドのコストを考えて
も、コストパフォーマンスがよいOEL基板を得ること
ができる。また、発光材料を無駄にせず環境によい。こ
こでは、OEL基板の製造について述べているが、無機
電界発光素子で基板を製造する場合にも適用することが
できる。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の基
板と第3の基板とによって、ノズル孔に連通し、且つ、
少なくとも一方の壁に振動板を構成する吐出室を形成
し、第1の基板と第2の基板とによって振動室を形成
し、振動室にて振動板を静電気力により変形させる電極
を設けたインクジェットヘッドにおいて、第1の基板と
第3の基板とを共晶を利用して接合するようにしたの
で、有機質の接着剤を使用せずに接合を可能することが
でき、このため、有機溶剤又はそれを含んだ液をインク
として吐出させることが可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッ
ドの分解斜視図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの断面側面図であ
る。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドの組み立て過程を
示した図である。
【図5】Au−Snの状態図である。
【図6】本発明の実施形態2に係るインクジェットヘッ
ドの分解斜視図である。
【図7】図6のインクジェットヘッドの断面側面図であ
る。
【図8】図7のB−B線矢視図である。
【図9】図6のインクジェットヘッドの組み立て過程を
示した図である
【図10】Ag−Snの状態図である。
【図11】上記実施形態1,2に用いられる陽極接合装
置の断面図である。
【図12】図11の陽極接合装置の平面図である。
【図13】本発明の実施形態4に係るインクジェット記
録装置の構成図である。
【図14】インクジェットヘッドによりカラーフィルタ
の画素を着色している様子を上から見た状態を示した図
である。
【図15】上述の実施形態のインクジェットヘッドを搭
載したカラーフィルタの製造装置の概要を示した図であ
る。
【図16】図14のカラーフィルタ製造装置によりカラ
ーフィルタを製造する過程を工程順に模式的に示した図
である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 第2の基板 3 第3の基板 4 ノズル孔 5 振動板 6 吐出室 7 オリフィス 8 インクキャビティ 9 振動室 10 インクジェットヘッド 15 凹部 21 電極 23 端子部 24 絶縁膜 25 凹部 51,52 Cr膜 53 Au−Sn膜 61 ヒーター 62 錘

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板、該第1の基板の下面側に接
    合された第2の基板及び前記第1の基板の上面側に接合
    された第3の基板を備え、前記第1の基板と前記第3の
    基板とによって、ノズル孔に連通し、且つ、少なくとも
    一方の壁に振動板を構成する吐出室を形成し、前記第1
    の基板と前記第2の基板とによって振動室を形成し、該
    振動室にて前記振動板を静電気力により変形させる電極
    を設けたインクジェットヘッドにおいて、 前記第1の基板と前記第3の基板とは共晶を利用して接
    合されていること特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 第1の基板、該第1の基板の下面側に接
    合された第2の基板及び前記第1の基板の上面側に接合
    された第3の基板を備え、前記第1の基板と前記第3の
    基板とによって、端部にノズル孔を形成するとともに、
    前記ノズル孔に連通し、少なくとも一方の壁に振動板を
    構成する吐出室を形成し、前記第1の基板と前記第2の
    基板とによって振動室を形成し、該振動室にて前記振動
    板を静電気力により変形させる電極を設けたインクジェ
    ットヘッドにおいて、 前記第1の基板と前記第3の基板とは共晶を利用して接
    合されていること特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 第1の基板、該第1の基板の下面側に接
    合された第2の基板及び前記第1の基板の上面側に接合
    された第3の基板を備え、前記第3の基板にノズル孔を
    形成し、前記第1の基板と前記第3の基板とによって前
    記ノズル孔に連通し、少なくとも一方の壁に振動板を構
    成する吐出室を形成し、前記第1の基板と前記第2の基
    板とによって振動室を形成し、該振動室にて前記振動板
    を静電気力により変形させる電極を設けたインクジェッ
    トヘッドにおいて、 前記第1の基板と前記第3の基板とは共晶を利用して接
    合されていること特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1の基板と前記第3の基板とは、
    Au−Sn合金の薄膜を少なくとも何れかの一方の基板
    側に形成して、前記薄膜との共晶を利用して接合された
    ものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1の基板と前記第3の基板とは、
    Ag−Sn合金の薄膜を少なくとも何れかの一方の基板
    側に形成して、前記薄膜との共晶を利用して接合された
    ものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板と前記第3の基板とは、
    Crの薄膜又はCr合金の薄膜がそれぞれ形成され、少
    なくともその何れか一方の薄膜上にAu−Sn合金の薄
    膜又はAg−Sn合金の薄膜が形成されて、両薄膜によ
    る共晶を利用して接合されていることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 前記Au−Sn合金は、Snが18乃至
    33重量(%)であることを特徴とする請求項4又は6
    記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 第1の基板、該第1の基板の下面側に接
    合された第2の基板及び前記第1基板の上面側に接合さ
    れた第3の基板を備え、前記第1の基板と前記第3の基
    板とによって、ノズル孔に連通し、且つ、少なくとも一
    方の壁に振動板を構成する吐出室を形成し、前記第1の
    基板と前記第2の基板とによって振動室を形成し、該振
    動室にて前記振動板を静電気力により変形させる電極を
    設けたインクジェットヘッドの製造方法において、 前記第1の基板と前記第3の基板とを共晶を利用して接
    合すること特徴とするインクジェットヘッドの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 第1の基板、該第1の基板の下面側に接
    合された第2の基板及び前記第1の基板の上面側に接合
    された第3の基板を備え、前記第1の基板と前記第3の
    基板とによって端部にノズル孔を形成するとともに、前
    記ノズル孔に連通し、少なくとも一方の壁に振動板を構
    成する吐出室を形成し、前記第1の基板と前記第2の基
    板とによって振動室を形成し、該振動室にて前記振動板
    を静電気力により変形させる電極を設けたインクジェッ
    トヘッドの製造方法において、 前記第1の基板と前記第3の基板とを共晶を利用して接
    合すること特徴とするインクジェットヘッドの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 第1の基板、該第1の基板の下面側に
    接合された第2の基板及び前記第1の基板の上面側に接
    合された第3の基板を備え、前記第3の基板にノズル孔
    を形成し、前記第1の基板と前記第3の基板とによって
    前記ノズル孔に連通し、少なくとも一方の壁に振動板を
    構成する吐出室を形成し、前記第1の基板と前記第2の
    基板とによって振動室を形成し、該振動室にて前記振動
    板を静電気力により変形させる電極を設けたインクジェ
    ットヘッドの製造方法において、 前記第1の基板と前記第3の基板とを共晶を利用して接
    合することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記第1の基板と前記第3の基板と
    を、Au−Sn合金の薄膜を少なくとも何れかの一方の
    基板側に形成して、該薄膜との共晶を利用して接合する
    ことを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の基板と前記第3の基板と
    を、Ag−Sn合金の薄膜を少なくとも何れかの一方の
    基板側に形成して、該薄膜との共晶を利用して接合する
    ことを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の基板及び前記第3の基板に
    Crの薄膜、CrとAuの積層薄膜又はCr合金の薄膜
    をそれぞれ形成し、少なくとも何れか一方の薄膜に上に
    前記Au−Sn合金又はAg−Sn合金の薄膜を形成し
    て、両薄膜による共晶を利用して接合することを特徴と
    する請求項8乃至12の何れかに記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記Au−Sn合金は、Snが18乃
    至33重量(%)であることを特徴とする請求項11又
    は13記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の基板と前記第3の基板とを
    圧着しつつ加熱することにより接合することを特徴とす
    る請求項8乃至14の何れかに記載のインクジェットヘ
    ッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の基板と前記第3の基板とを
    真空中又は不活性ガス雰囲気中で接合することを特徴と
    する請求項8乃至15の何れかに記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記Au−Sn合金又は前記Ag−S
    n合金の薄膜を、スパッタリング、メッキ又は同時蒸着
    により形成することを特徴とする請求項11乃至16の
    何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記Au−Sn合金又は前記Ag−S
    n合金の薄膜を、それぞれの成分の膜を生成した後に少
    なくとも加熱して形成することを特徴とする請求項11
    乃至17の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至7の何れかに記載のイン
    クジェットヘッドが搭載されたことを特徴とするインク
    ジェットヘッド記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項8乃至18の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法によりインクジェットヘ
    ッドを製造し、そのインクジェットヘッドを搭載するこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド記録装置の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至7の何れかに記載のイン
    クジェットヘッドが搭載されたことを特徴とするカラー
    フィルタの製造装置。
  22. 【請求項22】 請求項8乃至18の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法によりインクジェットヘ
    ッドを製造し、そのインクジェットヘッドを搭載したこ
    とを特徴とするカラーフィルタの製造装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至7の何れかに記載のイン
    クジェットヘッドが搭載されたことを特徴とする電界発
    光基板製造装置。
  24. 【請求項24】 請求項8乃至18の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法によりインクジェットヘ
    ッドを製造し、そのインクジェットヘッドを搭載したこ
    とを特徴とする電界発光基板製造装置の製造方法。
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US8585181B2 (en) 2007-12-10 2013-11-19 Konica Minolta Holdings, Inc. Inkjet head and electrostatic attraction type inkjet head

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