JP3931628B2 - インクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動方式として静電気力を利用したインクジェットヘッドの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、インクの自由度が高く安価な普通紙を使用できることなど多くの利点を有する。この中でも記録の必要な時にのみインク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマンド方式が、記録に不要なインク液滴の回収を必要としないため、現在主流となってきている。
【0003】
このインク・オン・デマンド方式のインクジェットヘッドには、例えば特公平2−51734号公報に示されるように、駆動手段が圧電素子であるものや、例えば特公昭61−59911号公報に示されるように、インクを加熱し気泡を発生させることによる圧力でインクを吐出させる方式などがある。
【0004】
しかしながら、前述の従来のインクジェットヘッドでは以下に述べるような課題があった。
【0005】
前者の圧電素子を用いる方式においては、圧力室に圧力を生じさせるためのそれぞれの振動板に圧電素子のチップを貼り付ける工程が複雑で、特に最近のインクジェット記録装置による印字には、高速・高印字品質が求められてきており、これを達成するためのマルチノズル化・ノズルの高密度化において、圧電素子を微細に加工し各々の振動板に接着することは極めて煩雑で多大の時間がかかる。また、高密度化においては、圧電素子を幅数10〜100数十ミクロンで加工する必要が生じてきているが、従来の機械加工における寸法・形状精度では、印字品質のバラツキが大きくなってしまうという課題があった。
【0006】
また、後者のインクを加熱する方式においては、駆動手段が薄膜の抵抗加熱体により形成されるため、上記のような課題は存在しないが、駆動手段の急速な加熱・冷却の繰り返しや気泡消滅時の衝撃により、抵抗加熱体がダメージを受けるため、インクジェットヘッドの寿命が短いという課題があった。
【0007】
これらの課題を解決するものとして、本出願人は、駆動手段に静電気力を利用したインクジェットヘッド記録装置について提案しており(特開平6−71882号公報、特開平11−285275号公報等)、この方式は小型高密度・高印字品質及び長寿命であるという利点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの利点をさらに増強するためには、次のような課題が残されている。
【0009】
インクジェットヘッドのノズルからインク滴の微少吐出を行うためには、一般に振動板の変位量を小さくして、排除体積を減らした上でノズル断面を絞り、吐出速度を得るが一般的である。しかし、工業用途では粘度の高い溶液を吐出することが求められるため、ノズル断面を絞ると流体抵抗が増して吐出速度が低下するという課題がある。このような課題に対して、従来の圧電素子を用いたインクジェット記録装置では、電圧−変位の関係が線型であるため、振動板変位の正確な制御が可能であり、ノズルメニスカス(ノズルのインク面)をノズル端面から奥に引き込んだ位置から、急に押し出すことにより、断面の大きなノズルでも微少吐出を可能としていたが、静電駆動式インクジェットヘッドでは電圧−変位の関係が非線型であるため微少量の吐出が困難であった。
【0010】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、静電駆動式インクジェットヘッドにおいて、断面の大きなノズルでも微少吐出を可能にしたインクジェットヘッドの駆動方法を提供することを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインクジェットヘッドの駆動方法は、複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する複数の独立の吐出室と、該吐出室の少なくとも一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加によって該振動板を静電気力により変形させる電極とを備えたインクジェットヘッドの駆動方法において、前記駆動電圧波形は、前記振動板を前記電極側に吸引して前記吐出室を膨張させた後に、前記振動板の吸引を解除して前記吐出室の膨張を収縮させて、前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させるための主駆動期間と、前記吐出室を収縮させている段階において、前記振動板を前記電極側に吸引して前記吐出室を再び膨張させるための吸引期間と、前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させないようにして、前記振動板を元の位置に復帰させて前記吸引期間後の吐出室を収縮させるための復帰期間とを有し、更に、前記駆動電圧波形は、前記主駆動期間と前記吸引期間との間に、印字濃度に応じて設定される、前記電極に電圧を印加しない中立期間を有する。本発明においては、主駆動期間において、振動板を電極側に吸引して吐出室を膨張させた後に、振動板の吸引を解除して吐出室の膨張を収縮させて、吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させる。吸引期間においては、吐出室を収縮させている段階において、振動板を電極側に吸引して吐出室を再び膨張させて吐出されるインク滴を吐出室側に吸引してその量を制御し、復帰期間においては、吐出室のインクをノズル孔から吐出させないようにして、振動板を元の位置に復帰させる。
【0018】
本発明に係るインクジェットヘッドの駆動方法において、復帰期間の電圧は、その電位変化が吐出室の収縮の変化の度合いが小さくなるように、その電圧の勾配が小さく設定されている。
【0020】
本発明に係るインクジェットヘッドの駆動方法において、駆動電圧の主駆動期間、中立期間及び吸引期間の少なくとも1つの期間を調整することにより、ノズル孔から吐出されるインク滴の量を調整する。本発明においては、ノズル孔から吐出されるインク滴の量を調整することにより階調表示が可能になっている。
【0021】
本発明に係るインクジェットヘッドの駆動方法において、主駆動期間の電圧と、吸引期間の電圧及び復帰期間の電圧とは逆極性である。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面図で示してある。本実施形態はインク液滴を基板の端部に設けたノズル孔から吐出させるエッジインクジェットタイプの例を示すものである。図2は組み立てられた全体装置の断面側面図、図3は図2のA−A線矢視図である。
【0030】
本実施例のインクジェットヘッド10は、下記に詳述する構造を持つ3枚の基板1、2、3を重ねて接合した積層構造となっている。
【0031】
中間の第1の基板1は、シリコン基板であり、複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に一端より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11と、各々のノズル溝11に連通し底壁を振動板5とする吐出室(圧力室)6を構成することになる凹部12と、凹部12の後部に設けられたオリフィス7を構成することになるインク流入口のための細溝13と、各々の吐出室6にインクを供給するための共通のインクリザーバ8を構成することになる凹部14を有する。また、振動板5の下部には後述する電極を装着するため振動室9を構成することになる凹部15が設けられている。
【0032】
本実施形態1においては、振動板5とこれに対向して配置される電極21との対向間隔、すなわちギャップ部16の長さG(図2参照、以下、「ギャップ長」と記す。)が凹部15の深さと電極の厚さとの差になるように、第1の基板1の下面に形成した振動室用の凹部15の深さを調整している。ここでは、凹部15の深さをエッチングにより例えば0.6μmとしている。なお、ノズル溝11のピッチは例えば0.72mmであり、その幅は70μmである。
【0033】
第1の基板1の下面に接合される下側の第2の基板2にはパイレックス(登録商標)ガラス(ホウ珪酸系ガラス)を使用し、この基板2の接合によって振動室9を構成するとともに、振動板5に対応する第2の基板2の各々の位置に振動板形状と類似した形状にITOを0.1μmスパッタし、振動板5とほぼ同じ形状にITOパターンを形成して電極21としている。電極21はリード部22及び端子部23を備えている。また、電極端子部23を除きパイレックス(登録商標)スパッタ膜を全面に0.2μm被覆して絶縁層24とし、インクジェットヘッド駆動時の絶縁破壊、ショートを防止するための膜を形成している。また、絶縁層24は、基板1の表面を熱酸化して形成してもよい。
【0034】
第1の基板1の上面に接合される上側の第3の基板3には、ガラス基板を用いている。この第3の基板3を第1の基板1の上面に接合することによって、前記ノズル孔4、吐出室6、オリフィス7及びインクリザーバ8がぞれぞれ構成される。また、基板3にはインクリザーバ8に連通するインク供給口31を設ける。インク供給口31は接続パイプ32及びチューブ33を介して図示しないインクタンクに接続される。
【0035】
次に、第1の基板1と第2の基板2を温度300℃、電圧500Vの印加で陽極接合する。なお、陽極接合に際しては、第1の基板(シリコン基板)1及び第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2を洗浄した後に、アライナー(図示せず)を用いて振動板5と電極21とを位置合わせし、電極21等の表面の酸化を防ぐため窒素ガス雰囲気中に置く。そして、まず両基板1、2を加熱するが、第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2が急激な温度上昇により割れるのを防ぐため、300℃まで約20分かけて昇温する。次いで、500Vの電圧を約20分間印加し、両基板1、2を接合する。接合時、第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2中のNaイオンの移動により電流が流れるが、接合完了時には電流値が低下するので接合の目安をつける。接合完了後、両基板1、2の熱伝導率の差による応力割れを防ぐため、約20分かけて徐冷する。陽極接合後において、振動板5と第2の基板2上の電極21とのギャップ長Gは凹部15の深さと電極21の厚さとの差であるから、例えば0.5μmとなる。また、振動板5と電極21上の絶縁層24との空隙間隔G1 は0.3μmとなる。
【0036】
上記のようにインクジェットヘッドを組み立てた後は、第1の基板1と電極21の端子部23との間にそれぞれ配線101により駆動回路102を接続し、後述のインクジェット記録装置(又はカラーフィルタの製造装置、電界発光基板製造装置)を構成する。インク103は、図示しないインクタンクよりインク供給口31を経て第1の基板1の内部に供給され、インクリザーバ8、吐出室6等を満たしている。
【0037】
上記のように構成されたインクジェットヘッドの動作の概要を説明する(図2参照)。電極21に駆動回路102によりパルス電圧を印加し、例えば電極21の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の下面はマイナス電位に帯電する。したがって、振動板5は静電気の吸引作用により電極21側に撓む。次に、電極21をOFFにすると振動板5は復元する。このため、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔4よりインク滴104を記録紙105に向けて吐出する。次に、電極21に上記とは逆極性のパルス電圧を印加し、例えば電極21の表面がマイナスに帯電すると、対応する振動板5の下面はプラス電位に帯電し、振動板5は静電気の吸引作用により電極21側に撓み、上記にて吐出中のインク滴104の量が制御される。そして、振動板5を緩やかに元の位置に復帰させる。なお、本実施形態の動作の詳細は図4乃至図9に基づいて説明する。
【0038】
図4は上記の駆動回路102の詳細を示したブロック図である。同図において、140は制御回路、150はアクチュエータであり、このアクチュエータ150は図1の振動板5及び電極21によって構成される。図4においてはn個のアクチュエータ150(C1〜Cn)を駆動する場合の例が示されている。151はVH端子、152はGND端子である。160〜163、165,166はトランジスタ、167,169は放電抵抗、168,170は充電抵抗、171は制限抵抗である。この制限抵抗171はその値を大きく設定しており、後述の放電時(図7(d)、図8の区間▲4▼参照)においてその時定数が大になるようにしてある。このトランジスタ162,163,165,166及び抵抗169,170,171は各アクチュエータ150に対して共通に1組設けられている。特に、本実施形態1においては、トランジスタ165と、トランジスタ166と制限抵抗171との直列回路とが並列に接続されており、アクチュエータ150の電荷が放電する際の放電経路が、トランジスタ165を経由する場合と、トランジスタ166を経由する場合とに切り替えられるように構成されている。また、トランジスタ160,161、放電抵抗167,充電抵抗168は電極21(個別電極)毎に1組設けられている。
【0039】
図5は図4の制御回路140の詳細を示したブロック図である。同図において、180乃至187はD型フリップフロップ回路(以下、DFF回路という)であり、その内、DFF回路180乃至186は直列に接続されている。190はロータリスイッチであり、DFF回路182乃至186の出力を入力し、その切替状態に応じて何れかの信号を選択して出力する。191乃至193はインバータ、194,195はアンド回路、196はオア回路である。
【0040】
図6は制御回路140の出力信号の波形を示したタイミングチャートである。DFF回路180のデータ端子にカウントを開始するためのラッチ信号が入力された後に、1番目のクロック信号がDFF回路180乃至187に入力されると、DFF回路180の出力はLレベルからHレベルになる。次に、2番目のクロック信号がDFF回路180乃至186に入力されると、DFF回路180の出力はHレベルからLレベルになり、DFF回路181の出力はLレベルからHレベルになる。さらに、3番目のクロック信号がDFF回路180乃至186入力されると、DFF回路181の出力はHレベルからLレベルになり、DFF回路182の出力はLレベルからHレベルになる。このようにしてラッチ信号がクロック信号に同期してDFF回路180乃至186から順次出力されていくことになる。ここで、ロータリスイッチ190を用いてDFF回路182乃至186の任意の出力を選択することにより信号P3,P4が得られる。即ち、信号P3,P4の発生はロータリスイッチ190の設定により1クロック毎に遅延させることができる。
【0041】
また、ロータリスイッチ190の出力(P3,P4)がDFF回路187に入力された後に、クロック信号がインバータ191を介して入力されると、DFF回路187の出力はLレベルからHレベルになり、その信号(信号P3よりも1/2クロック分だけ遅延した信号となる)は信号P6として取り出され、また、その信号P6をインバータ192により反転して信号P5が得られる。
【0042】
また、吐出信号は、インバータ193を介してロータリスイッチ190の出力とともにアンド回路194に供給され、そこで両信号のアンド論理が求められる。DFF回路180の出力は吐出信号とともにアンド回路195に供給されて、そこで両信号のアンド論理が求められる。アンド回路194とアンド回路195の出力はオア回路196に供給されて、オア回路196の出力して信号P1,P2が得られる。なお、吐出信号が入力されたタイミングでDFFF回路180からの出力があるときには、DFFF回路180の出力に同期した信号P1,P2が得られる。また、吐出信号が入力されない場合には、インバータ193、アンド回路194、及びオア回路196を介して、信号P6と同期した信号P1,P2が得られる。
【0043】
このようにして、信号P1乃至P6が得られて図4のトランジスタ160〜163、165,166を駆動することにより、アクチュエータ150に駆動電圧が印加される。このときの駆動電圧は後述の図8に示されるようになる。この点についての詳細は更に後述する。なお、図5においては、動作原理を示すために、DFF回路180〜186を単純に直列に接続した例について示したが、実際には必要なカウント回数に応じてN進カウンタに置き換えてもよい。また、ここでは、信号P3が出力されるタイミングを任意に設定できることを示すために、DFF回路182〜186の出力をロータリスイッチ190に入力する例について説明したが、その個数は後述の図8の駆動波形の中立期間▲2▼との関係で決められる。また、信号P1〜P6のパルス幅についても、図6においてはクロック信号の幅と一致する例について示したが、本発明においてはそれに限定されるものではなく、後述の図8の駆動波形の主駆動期間▲1▼及び吸引区間▲3▼との関係で決められる。
【0044】
図7は吐出信号が入力された際の図4の1個のアクチュエータ150(C1)の充放電とトランジスタ160〜163,165,166の動作に着目した等価回路図であり、図8はそのときのアクチュエータ150(C1)の駆動電圧波形を示したタイミングチャートである。
【0045】
(a)制御回路140からの信号P1,P2がHレベル、P3,P4がLレベル、信号P5がHレベル、信号P6がLベルになると、トランジスタ160がオン、トランジスタ161がオフ、トランジスタ162がオフ、トランジスタ163がオン、トランジスタ165がオフ、トランジスタ166がオンになる。この状態では、トランジスタ163−トランジスタ166−抵抗169−アクチュエータ150(C1)−抵抗168−トランジスタ160という経路で充電電流が流れて、アクチュエータ150(C1)は充電される。このときのアクチュエータ150(C1)に対する充電時間は、抵抗168,169の値が小さく設定されているので短く、図8の期間▲1▼示されるように、駆動電圧波形は短時間で立ち上がる。このようにしてアクチュエータ150(C1)が充電され、その静電力により振動板5は電極21側に吸引される。
【0046】
(b)次に、制御回路140からの信号P1,P2がLレベルになると(但し、P3,P4がLレベル、信号P5がHレベル、信号P6がLベルのままの状態)になると、トランジスタ160がオフ、トランジスタ161がオンなり、そして、トランジスタ162がオフ、トランジスタ163がオン、トランジスタ165がオフ、トランジスタ166がオンの状態が継続する。この状態では、アクチュエータ150(C1)−抵抗169−トランジスタ166−トランジスタ163−トランジスタ161−抵抗167−アクチュエータ150(C1)という経路でアクチュエータ150(C1)の充電電荷が放電される。このときのアクチュエータ150(C1)の放電時間は、抵抗167,169の値を小さく設定してあるので短く、図8の期間▲1▼に示されるように、駆動電圧波形は短時間で立ち下がり、この放電により振動板5は元の位置に復帰しようとし、吐出室6の容積は急激に小さくなり(圧力が高くなる)、吐出室6からインク滴104を吐出しようとする。このように、図8の期間▲1▼の駆動波形はインク滴を吐出するように動作するので、この駆動波形を主駆動パルスと称するものとし、その区間を主駆動期間と称するものとする。なお、この後、制御回路140からの信号P3,P4がHレベルになるまでは、アクチュエータ150(C1)には電圧が印加されず、図8の期間▲2▼を中立期間と称するものとする。なお、上記の放電経路のトランジスタ169には逆方向の電流(コレクタ−エミッタ)が流れることになるが、その電流値は微少であり弊害はない。このことは、後述のトランジスタ166においても同様である(図7(d)参照)。
【0047】
(c)次に、制御回路140からの信号P3,P4がHレベルになると(但し、信号P1,P2がLレベル、信号P5がHレベル、信号P6がLベルのままの状態)になると、トランジスタ162がオン、トランジスタ163がオフになり、そして、トランジスタ160がオフ、トランジスタ161がオン、トランジスタ165がオフ、トランジスタ166がオンの状態が継続する。この状態では、トランジスタ161−抵抗167−アクチュエータ150(C1)−抵抗170−トランジスタ162という経路で充電電流が流れて、アクチュエータ150(C1)が充電される(上記(a)の場合の逆電位となる)。このときのアクチュエータ150(C1)に対する充電の充電時間は、抵抗167,170の値が小さいので短く、図8の期間▲3▼に示されるように、駆動電圧波形は短時間で立ち下がる(負電圧側に立ち上がる)。このようにしてアクチュエータ150(C1)が充電され、その静電力により振動板5は電極21側に吸引され、インク滴の吐出の途中の段階で、吐出室6が再び膨張して吐出しようとしたインクが吸引されるので、吐出されるインク滴の量が制御される。この図8の期間▲3▼を吸引区間と称するものとする。
【0048】
(d)次に、制御回路140からの信号P3,P4がLレベルになり、P5がLレベル、P6がHレベルになると(但し、信号P1,P2がLレベルのままの状態)になると、トランジスタ162がオフ、トランジスタ163がオン、トランジスタ165がオン、トランジスタ166がオフになり、そして、トランジスタ160がオフ、トランジスタ161がオンの状態を継続する。この状態では、アクチュエータ150(C1)−抵抗167−トランジスタ161−トランジスタ163−トランジスタ165−制限抵抗171−アクチュエータ150(C1)という経路でアクチュエータ150(C1)の充電電荷が放電される。この放電回路においては、制限抵抗171の値を大きく設定してあり、上記の(b)の場合の比べて放電回路の時定数が大きくなるようにしてある。その結果、この放電区間におけるアクチュエータ150(C1)の駆動電圧波形は緩やかな勾配で接地電位に戻り、振動板5も穏やかに変化して元の位置に戻るように動作する。このときの吐出室6の収縮も穏やかになされるのでインク滴が吐出されない。図8のこの区間▲4▼を復帰期間と称するものとする。
【0049】
図9は図4の1個のアクチュエータC1の充放電とトランジスタ160乃至166の動作に着目した等価回路図である。ここでは吐出信号が供給されておらず、その結果、同図(a)及び(c)において充電回路が形成されず、したがって、同図(b)及び(d)において放電回路が形成されても、充放電が行われず、アクチュエータ150(C1)はインク滴の吐出動作をしない。
【0050】
図10は図8の駆動波形とインクジェットヘッド(アクチュエータ150)の動作との関係を示した説明図である。
【0051】
(主駆動期間▲1▼)アクチュエータ150(C1)に駆動電圧が印加されて、アクチュエータ150(C1)に充電電流が供給されると、振動板5が静電力により電極21側に吸引されて吐出室6の容量が大きくなり、吐出室6にインク103が吸引される。(図7(a)参照)。
【0052】
(主駆動期間▲1▼,中立期間▲2▼)アクチュエータ150(C1)への充電が終了してその電荷が放電されると、電極21側に吸引されていた振動板5が急激に元の位置に戻ろうとし、吐出室6の容量が小さくなり(吐出室の圧力が高くなり)、吐出室6のインク103はノズル孔4から吐出しようとする。(図7(b)参照)
【0053】
(吸引期間▲3▼)次に、アクチュエータ150(C1)に上記(a)の場合と逆電圧が印加されて、アクチュエータ150(C1)に充電電流が供給されると、振動板5が静電力により電極側に吸振されて吐出室6の容量が大きくなり、上記の区間▲1▼、▲2▼において吐出しようとしていたインク滴の内、先端の主たるインク滴104は吐出されるが、それに後続するサテライト106(図11参照)が吐出室6側に吸引される。(図7(c)参照)
【0054】
(復帰期間▲4▼)次に、アクチュエータ150(C1)への充電が終了してその電荷が放電されると、電極21側に吸引されていた振動板5が元の位置に復帰しようとするが、その時の放電時定数は上述のように大きく設定してあるので、振動板5は元の位置にゆっくり戻る。このため、吐出室6の容量の変化も穏やかであり、吐出室6のインクがノズル孔4から吐出されることはない。
【0055】
図11は比較例にとして示した、従来のアクチュエータ150(C1)の電圧波形とアクチュエータの動作との関係を示した説明図である。同図に示されるように、アクチュエータ150には2個目のパルスが印加されていない。したがって、アクチュエータ150(C1)への充電が終了してその電荷が放電されると、電極21側に吸引されていた振動板5が元の位置に復帰しようとし、吐出室6の容量が急激に小さくなり、吐出室6のインク103はノズル孔4から吐出しようとする。このときには、本来の吐出しようとした主たるインク滴104の他に、そのインク滴104に後続するサテライト106がノズル孔4から吐出される。
【0056】
図9及び図10の説明から明らかなように、本実施形態1においてはアクチュエータ150の駆動電圧波形を図8に示されるような形状にしたことにより、吐出されるインク滴104を微少量にすることができるとともにその量を適宜制御することができ、更に、サテライト106の発生を防止することを可能にしている。このため、ノズル孔4の断面積を大きくして流体抵抗を下げた状態でも、微少量で十分な吐出速度が得られ、また、階調表示が可能になっている。なお、図8の駆動電圧波形おける主駆動期間▲1▼、中立期間▲2▼、吸引期間▲3▼及び復帰期間▲4▼の各期間の長さ(時間t1乃至t4)は、吐出されるインク滴の量の応じてそれぞれ設定される。
【0057】
なお、図5の例においては、ロータリスイッチ190により、中立期間(時間t2)を設定することとなる遅延時間を切り替える例について説明したが、例えば階調表示をする場合には印字濃度に応じて遅延時間を自動的に切り替える構成する。
【0058】
実施形態2.
図12は本発明の実施形態2によるインクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面図で示してある。本実施形態はインク液滴を基板の面部に設けたノズル孔から吐出させるフェイスインクジェットタイプの例を示すものである。図13は組み立てられた全体装置の断面側面図、図14は図2のB−B線矢視図である。なお、以降においては、実施形態1と同一または相当する部分及び部材は同一符号を用いて示し、説明は省略する。
【0059】
本実施形態のインクジェットヘッド10は、第3の基板3の面に穿孔したノズル孔4よりインク液滴を吐出させるようにしたものである。
【0060】
本実施形態2における第1の基板1は、例えば厚さ380μmの結晶面方位(110)のシリコン基板であり、吐出室6を構成する凹部12の底壁を例えば厚さ3μmの振動板5としている。また、この振動板5の下部には実施形態1のような振動室用の凹部は形成されておらず、振動板5の下面は鏡面研磨による平滑面となっている。
【0061】
第1の基板1の下面に接合される第2の基板2は、実施形態1と同様にパイレックス(登録商標)ガラスを使用し、この基板2に電極21を装着するための凹部25を例えば0.5μmエッチングすることにより上述のようなギャップ長Gを形成している。この凹部25はその内部に電極21、リード部22及び端子部23を装着できるように電極部形状に類似したやや大きめの形状にパターン形成している。電極21は凹部25内にITOを0.1μmスパッタし、ITOパターンを形成することで作製し、さらに端子部23にのみボンディングのための金をスパッタしている。さらに、電極端子部23を除きパイレックス(登録商標)スパッタ膜を全面に0.1μm被覆して絶縁層24としている。なお、図6では絶縁層24が平坦に描かれているが、実際には凹部25上の部分が凹んだ状態になっているものである。したがって、本実施形態におけるギャップ長Gは陽極接合後0.4μm,空隙間隔G1 は0.3μmとなっている。
【0062】
また、第1の基板1の上面に接合される第3の基板3には、例えば厚さ100μmの結晶面方位(110)のシリコン基板を用い、基板3の面部に、吐出室用の凹部12と連通するようにそれぞれノズル孔4を設け、また、インクリザーバ用の凹部14と連通するようにインク供給口31を設ける。
【0063】
次に、第1の基板1と第2の基板2とを、上述の実施形態1と同様に、温度300℃、電圧500Vの印加で陽極接合し、また、第1の基板1と第3の基板3を接合し、図13のようにインクジェットヘッドを組み立てる。陽極接合後において、振動板5と第2の基板2上の電極21とのギャップ長Gは凹部15の深さと電極21の厚さとの差であるから、例えば0.5μmとなる。また、振動板5と電極21上の絶縁層24との空隙間隔G1は0.3μmとなる。
【0064】
上記のようにインクジェットヘッドを組み立てた後は、基板1と電極21の端子部23間にそれぞれ配線101により駆動回路102を接続し、後述のインクジェット記録装置(又はカラーフィルタの製造装置、電界発光基板製造装置)を構成する。インク103は、図示しないインクタンクよりインク供給口31を経て基板1の内部に供給され、インクリザーバ8、吐出室6等を満たしている。なお、この駆動回路102の構成は上述の実施形態1と同じである。
【0065】
上記のように構成されたインクジェットヘッドの動作を説明する(図12参照)。この動作は上述の実施形態1の動作と基本的には同じであり(図4乃至図9参照)。電極21に駆動回路102によりパルス電圧を印加し、例えば電極21の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の下面はマイナス電位に帯電する。したがって、振動板5は静電気の吸引作用により電極21側に撓む。次に、電極21をOFFにすると振動板5は復元する。このため、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔4よりインク滴104を記録紙105に向けて吐出する。次に、電極21に上記とは逆極性のパルス電圧を印加し、例えば電極21の表面がマイナスに帯電すると、対応する振動板5の下面はプラス電位に帯電し、振動板5が静電気の吸引作用により電極21側に吸引されて撓み、吐出中のインクが吐出室6側に吸引されて吐出されるインク滴104の量が制御される。そして、電極21側に吸引された振動板5は穏やかに元の位置に復帰し、この動作によってインク液滴が吐出されることはない。
【0066】
なお、本実施形態2においては、振動板5を形成する第1の基板1及びノズル孔4を形成する第3の基板3に(110)面方位のシリコン基板を使用すると、エッチングによりインクリザーバの壁面を基板表面に対し垂直にできるため、ノズルのピッチ間隔を小さくでき、小型高密度化が可能になる。
【0067】
実施形態3.
図15は上述の実施形態のインクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置の構成図である。図15のインクジェット記録装置において、プラテン300は記録紙105を搬送するものであり、インクタンク301は内部にインクを貯蔵しており、インク供給チューブ306を介してインクジェットヘッド10にインクを供給する。キャリッジ302はインクジェットヘッド10を記録紙105の搬送方向と直交する方向に移動させる。ポンプ303は、インクジェットヘッド10のインク吐出不良時の回復動作を行ったり、インクの詰め替えを行う等の場合、キャップ304、廃インク回収チューブ308を介して吸引し、排インク溜305に回収する機能を果たしている。
【0068】
図15のインクジェット記録装置においては、プラテン300により記録紙105を搬送させつつ、キャリッジ302を移動させて、記録紙105とインクジェットヘッド10との相対位置を制御しながら、インクジェットヘッド10によりインク滴104を吐出させることにより、記録紙105に任意の文字や画像を印刷することができる。
【0069】
なお、本実施形態においては、インクジェットヘッド10のみをキャリッジ302に配設したものを示したが、これに限定されるものではなく、インクタンク301はキャリッジ302上に配設されてもよいし、また、インクタンク301をヘッドと一体に構成したいわゆるディスポーザブルタイプ(インクタンクのインクが空になった時点でインクジェットヘッドごとに交換するタイプ)に適用しても所望の効果が得られることはいうまでもない。
【0070】
実施形態4.
本発明の実施形態4として上述の実施形態のインクジェットヘッドを搭載したカラーフィルタの製造装置について説明する。
【0071】
上述の実施形態のインクジェットヘッドを、カラーフィルタの製造装置に応用する際には、インクジェットヘッドの分解能とカラーフィルタの画素ピッチを合わせるために、インクジェットヘッドをカラーフィルタ基板に対して斜めに配置して、画素ピッチを合わせて用いるが、その点について図16を参照して説明する。
【0072】
図16はインクジェットヘッドによりカラーフィルタの画素を着色している様子を上から見た図であり、インクジェットヘッドについては、ノズル列の位置のみを示している。また、決められたパターンのうち赤に着色されるべき部分を着色しているときの様子を示す。なお、図16において各画素に描かれているR,G,Bの文字はそれぞれの画素が赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に着色されることを示している。
【0073】
ノズル列310はインクジェットヘッドに形成されており、ここからインクが吐出されて基板上にインクドットが形成される。カラーフィルタの画素(フィルタエレメント)311は基板上にインクドットが形成される部分である。
【0074】
図16の例では、カラーフィルタの画素の間隔P1とインクジェットヘッドのノズル間隔P2とが一致していないことから、ヘッドを角度θ傾けて、Y方向に3つ毎に並ぶ同じ色の画素の位置と5個毎のノズルから吐出されるインクの位置を一致させ、インクジェットヘッドを図中のX方向に相対的に動かしながらインクドットを画素311の中に形成することにより、画素内を着色する。これを赤、緑、青それぞれのインクを吐出するインクジェットヘッドで行うことによりカラーフィルタを製造する。このため、この図に示された赤の画素を着色するためのインクジェットヘッドでは右下から数えて2番目、7番目、12番目のノズルは吐出を行い、ほかのノズルは吐出しない。
【0075】
なお、この例では、インクジェットヘッドとして、ノズルピッチ360dpi(70.5μm)の一般的なインクジェット方式のヘッドを用いている。また、カラーフィルタとして、画素間の間隔100μmのものを示している。
【0076】
なお、カラーフィルタをフルカラー表示のための光学要素として用いる場合には、R,G,Bの3色のフィルタエレメントを1つのユニットとして1つの画素を形成するが、このフィルタエレメントの配列には、例えば図17(a)に示されるトライプ配列、図17(b)に示されるモザイク配列、図17(c)に示されるデルタ配列等が知られている。ストライプ配列は、マトリクスの縦列が全て同色になる配色である。モザイク配列は、縦横の直線上に並んだ任意の3つのフィルタエレメントがR,G,Bの3色となる配色である。そして、デルタ配列は、フィルタエレメントの配置を段違いにし、任意の隣接する3つのフィルタエレメントがR,G,Bの3色となる配色である。
【0077】
図18は上述の実施形態のインクジェットヘッドを搭載したカラーフィルタの製造装置の概要を示した図である。演算部400は描画イメージ(カラーフィルタの画素の配列パターン)401及びノズル切り替え信号402を生成して出力する。描画イメージ(カラーフィルタの画素の配列パターン)401は、基板500上に形成するべき各インクドットの相対位置関係を示すデータである。ノズル切り替え信号402はカラーフィルタの画素の各点と対応するノズルの切り替えを指示する。なお、ノズル群の切り替えの具体的な方法を図15を用いて説明すると、はじめに右から数えて2、7、12番目のノズル群を使用しているとすると、その次は3、8、13番目のノズル群、さらにその次は4、9、14番目のノズル群と順送りにするのが容易であるが、他の方法によってもかまわない。
【0078】
また、ノズル群の切り替えは、現在使用しているノズルの寿命がきたときに順次行うものとする。ノズルの寿命は、例えば1つのノズル群の使用時間に基づいて判定され、1つのノズル群の使用時間が所定時間に達した場合に、寿命がきたと判定する。
【0079】
描画データ生成装置403は、ノズル切り替え信号402に従って基板上の各画素とノズルの関連付けを行うことにより、各インクドットの基板上の絶対位置のデータである描画データを生成する。この際、ノズルが切り替えられると、それに伴って、切り替え前後のノズルの位置の変化をノズル配置に関する既知のデータから計算し、ノズル切り替え前後の各インクドット形成時のステージ408の位置をその分だけ変化させる。
【0080】
ドライバー404は、描画データに従い、インクジェットヘッド405、送り装置406,407を駆動することにより描画データ通りのインクドットを基板500上に形成する。インクジェットヘッド405は、赤色のインクを吐出する赤色ヘッド405a、緑色のインクを吐出する緑色ヘッド405b、青色のインクを吐出する青色ヘッド405cを備えている。送り装置406,407は、ドライバー404からの信号に応じてステージ408の位置をそれぞれX方向、Y方向に動かす。ステージ408は着色される基板500を保持する。上記構成により、基板500上に描画イメージ401に応じた描画パターンが生成される。
【0081】
なお、本実施形態ではノズル切り替えに伴う、ノズル位置のずらし量に相当する基板と描画ヘッドの位置関係の変化をノズルのノズル配置に関する既知のデータから推定しているが、画像処理装置などにより、実際に各ノズルにより形成されるインクドットの位置関係を測定しても良い。
【0082】
図19は上述の実施形態4のカラーフィルタ製造装置によりカラーフィルタを製造する過程を工程順に模式的に示した図である。
【0083】
(a)まず、図19(a)に示されるように、マザー基板512の表面に透光性のない樹脂材料によって隔壁506を矢印B方向から見て格子状パターンに形成する。格子状パターンの格子穴の部分507はフィルタエレメント503が形成される領域、すなわちフィルタエレメント領域である。この隔壁506によって形成される個々のフィルタエレメント領域507の矢印C方向から見た場合の平面寸法は、例えば30μm×100μm程度に形成される。
【0084】
隔壁506は、フィルタエレメント領域507に供給されるフィルタエレメント材料の流動を阻止する機能及びブラックマトリクスの機能を併せて有する。また、隔壁506は任意のパターニング手法、例えばフォトリソグラフィー法によって形成され、さらに必要に応じてヒータによって加熱されて焼成される。
【0085】
(b)隔壁506の形成後、図19(b)に示されるように、フィルタエレメント材料の液滴508を各フィルタエレメント領域507に供給することにより、各フィルタエレメント領域507をフィルタエレメント材料513で埋める。図19(b)において、符号513RはR(赤)の色を有するフィルタエレメント材料を示し、符号513GはG(緑)の色を有するフィルタエレメント材料を示し、そして符号513BはB(青)の色を有するフィルタエレメント材料を示している。
【0086】
(c)各フィルタエレメント領域507に所定量のフィルタエレメント材料が充填されると、ヒータによってマザー基板512を例えば70℃程度に加熱して、フィルタエレメント材料の溶媒を蒸発させる。この蒸発により、図19(c)に示されるようにフィルタエレメント材料513の体積が減少し、平坦化する。体積の減少が激しい場合には、カラーフィルタとして十分な膜厚が得られるまで、フィルタエレメント材料の液滴の供給とその液滴の加熱とを繰り返して実行する。以上の処理により、最終的にフィルタエレメント材料の固形分のみが残留して膜化し、これにより、希望する各色フィルタエレメント503が形成される。
【0087】
(d) 以上によりフィルタエレメント503が形成された後、それらのフィラメント503を完全に乾燥させるために、所定の温度で所定時間の加熱処理を実行する。その後、例えば、スピンコート法、ロールコート法、リッピング法、又はインクジェット法等といった適宜の手法を用いて、図19(d)に示されるように、保護膜504を形成する。この保護膜504は、フィルタエレメント503等の保護及びカラーフィルタ501の表面の平坦化のために形成される。
【0088】
以上のように本実施形態4によれば、インクジェットヘッドによって粘度の高い微量なカラーフィルタ着色料を塗布することができ、カラーフィルタの色むらをなくすことができる。また、工程上、3色の加法原色のカラーフィルタ材料を1度で塗布することもできるし、カラーフィルタ材料を直接フィルタエレメントに吐出するので無駄に消費することもない。このため、歩留まりを低くすることができ、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装置を得ることができる。特に、従来方法よりも格段に低コストで作成できるので、インクジェットヘッドのコストを考えても、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタを得ることができる。また、カラーフィルタ材料を無駄にせず環境によい。
【0089】
実施形態5.
本実施形態5においては、上述の実施形態のインクジェットヘッドを用いたOEL基板製造装置によりOEL基板を作成する手順について説明する。この場合のOEL基板製造装置は、上記の実施形態4で説明したカラーフィルタ製造装置(図18)の構成をほとんど適用することができるので、その構成の図示は省略するものとする。
【0090】
図20は本実施形態5に係るEL装置の製造方法の主要工程及び最終的に得られるEL装置の主要断面構造を示した図である。EL装置601は、図20(d)に示されるように、透明基板604上に画素電極602が形成され、各画素電極602間にバンク605が矢印G方向から見て格子状に形成され、それらの格子状凹部の中に正孔注入層620が形成され、矢印G方向から見てストライプ配列等といった所定配列となるように、R色発光層603R、G色発光層603G及びB色発光層603Bが各格子状凹部の中に形成され、さらにそれらの上に対向電極613が形成されている。
【0091】
上記の画素電極602をTFD(薄膜ダイオード)素子等といった2端子型のアクティブ素子によって駆動する場合には、上記対向電極613は矢印G方向から見てストライプ状に形成される。また、画素電極602をTFT(薄膜トランジスタ)等といった3端子型のアクティブ素子によって駆動する場合には、上記の対向電極613は単一な面電極として形成される。
【0092】
各画素電極602と各対向電極613とによって挟まれる領域が1つの絵素ピクセルとなり、R,G,B3色の絵素ピクセルが1つのユニットとなって1つの画素を形成する。各絵素ピクセルを流れる電流を制御することにより、複数の絵素ピクセルのうちの希望するものを選択的に発光させ、これにより矢印H方向に希望するフルカラー像を表示することができる。
【0093】
上記のEL装置601は例えば次のように製造される。
(a)図20(a)に示されるように、透明基板604の表面にTFD素子やTFT素子等といった能動素子を形成し、さらに画素電極602を形成する。形成方法としては、例えば、フォトリソグラフィー法、真空状着法、スパックリング法、パイロゾル法等を用いることができる。画素電極の材料としてはITO(Indium Tin Oxide)、酸化スズ、酸化インジウムと酸化亜鉛との複合酸化物等を用いることができる。
【0094】
次に、隔壁すなわちバンク605を周知のパターニング手法、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成し、このバンク605によって各透明電極602の間を埋める。これにより、コントラストの向上、発光材料の混色の防止、画素と画素との間からの光漏れ等を防止することができる。バンク605の材料としては、EL材料の溶媒に対して耐久性を有するものであれば特に限定されないが、フロロカーボンガスプラズマ処理によりテフロン(登録商標)化できること、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、感光性ポリイミド等といった有機材料が好ましい。
【0095】
次に、正孔注入層用インクを塗布する直前に、基板604に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行う。これにより、ポリイミド表面は撥水化され、ITO表面は親水化され、インクジェット液滴を微細にパターニングするための基板側の濡れ性の制御ができる。プラズマを発生する装置としては、真空中でプラズマを発生する装置でも、大気中でプラズマを発生する装置でも同様に用いることができる。
【0096】
次に、正孔注入層用インクをインクジェットヘッドから吐出し、各画素電極602の上にパターニング塗布を行う。その後、大気中、20℃(ホットプレート上)、10分の熱処理により、発光層用インクと相溶しない正孔注入層620を形成する。膜厚は例えば40nm程度である。
【0097】
(b)次に、図20(b)に示されるように、各フィルタエレメント領域内の正孔注入層620の上にインクジェット手法を用いてR発光層用インク及びG発光層用インクを塗布する。ここでも、各発光層用インクは、インクジェットヘッドから吐出する、インク組成物の固形分濃度及び吐出量を変えることにより膜厚を変えることが可能である。
【0098】
発光層用インクの塗布後、真空(1torr)中、室温、20分等という条件で溶媒を除去し(工程P58)、続けて窒素雰囲気中、150℃、4時間の熱処理により共役化させてR色発光層603R及びG色発光層603Gを形成する。膜厚は50nm程度である。熱処理により共役化した発光層は溶媒に不溶である。ここで、R色発光層603Rには例えばローダミンBをドープしたPPV(ポリパラフェニレンビニレン)のキシレン溶液が用いられる。また、G色発光層603Gには例えばMEH・PPVのキシレン溶液が用いられる。B色発光層603Bには例えばクマリンをドープしたPPVのキシレン溶液が用いられる。
【0099】
なお、発光層を形成する前に正孔注入層620に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行っても良い。これにより、正孔注入層620上にフッ素化物層が形成され、イオン化ポテンシャルが高くなることにより正孔注入効率が増し、発光効率の高い有機EL装置を提供できる。
【0100】
(c)次に、図20(c)に示されるように、B色発光層603Bを各絵素ピクセル内のR色発光層603R、G色発光層603G及び正孔注入層620の上に重ねて形成する。これにより、R,G,Bの3原色を形成するのみならず、R色発光層603R及びG色発光層603Gとバンク605との段差を埋めて平坦化することができる。これにより、上下電極間のショートを確実に防ぐことができる。B色発光層603Bの膜厚を調整することで、B色発光層603BはR色発光層603R及びG色発光層603Gとの積層構造において、電子注入輸送層として作用してB色には発光しない。
【0101】
以上のようなB色発光層603Bの形成方法としては、例えば湿式法として一般的なスピンコート法を採用することもできるし、あるいは、R色発光層603R及びG色発光層603Gの形成法と同様のインクジェット法を採用することもできる。
【0102】
(d)その後、図20(d)に示されるように、対向電極613を形成することにより、目標とするEL装置601を製造する。対向電極613はそれが面電極である場合には、例えば、Mg,Ag,Al,Li等を材料として、蒸着法、スパッタ法等といった成膜法を用いて形成できる。また、対向電極613がストライプ状電極である場合には、成膜された電極層をフォトリソグラフィー法等といったパターニング手法を用いて形成できる。
【0103】
なお、以上に説明したEL装置の製造方法においては、インクジェットヘッドの制御方法として、図20における各絵素ピクセル内の正孔注入層620及びR,G,B各色発光層603R,603G,603Bに、インクジェットヘッドの1回の主走査Xによって形成するのではなく、1個の絵素ピクセル内の正孔注入層及び/又は各色発光層を複数のノズルによってn回、例えば4回、重ねてインク吐出を受けることにより所定の膜厚を形成するようにしてもよい。このようにすることにより、仮に複数のノズル間においてインク吐出量にバラツキが存在する場合でも、複数の絵素ピクセル間で膜厚にバラツキが生じることを防止でき、それ故、EL装置の発光面の発光分布特性を平面的に均一にすることができる。このことは、図20(d)のEL装置601において、色むらのない鮮明なカラー表示が得られるということを意味している。
【0104】
以上のように、本実施形態のEL装置の製造方法によれば、インクジェットヘッドを用いたインク吐出によってR,G,Bの各色絵素ピクセルを形成するので、フォトリソグラフィー法を用いる方法のような複雑な工程を経る必要も無く、また、材料を浪費することも無い。
【0105】
また、EL装置に発光層等を形成する方法として、従来では、例えば金属染料等を発光層に蒸着させる方法が採られているが、インクジェット方式でOEL基板の製造を行うと、電界発光素子となる高分子有機化合物の塗布とパターニングとが一度で行える。また、目的の位置に直接吐出するので、電界発光素子となる有機化合物を無駄にせず必要最小限の量を吐出するだけで済む。
【0106】
また、R,G,B各色発光層603R,603G,603Bに用いられる有機化合物及び溶液は各種のものがあるので、特に上記に示したものでなくてもよい。また、中間色を発色するような材料を用いてもよい。但し、それぞれの材料によって重量、粘度等が変わるので、吐出する材料に応じて、インク重量及びインクスピードを調整しておく必要がある。
【0107】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、吐出室を膨張した後に収縮させて吐出室のインクをノズル孔から吐出させ、その吐出室を収縮させてい段階(途中)において、吐出室の膨張する速度が極めて速いことを利用して、吐出室を再び膨張させることにより後続のインク液を吸引するようにしたので、ノズル孔の断面を大きくして流体抵抗を下げた状態でも、微少量の高粘度のインク滴を十分な吐出速度で吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの断面側面図である。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドの駆動回路を示した回路図である。
【図5】図4の制御回路の詳細を示したブロック図である。
【図6】図5の制御回路の出力信号を示したタイミングチャートである。
【図7】吐出信号が入力されたときの図4のアクチュエータの動作及び各トランジスタの動作を示した等価回路図である。
【図8】吐出信号が入力されたときの図4のアクチュエータに印加される駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図9】吐出信号が入力されないときの図4のアクチュエータの動作及び各トランジスタの動作を示した等価回路図である。
【図10】吐出信号が入力されたときの駆動電圧波形と図4のアクチュエータの動作との関係を示した説明図である。
【図11】比較例として示した、従来の駆動電圧波形とアクチュエータの動作との関係を示した説明図である。
【図12】本発明の実施形態2に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図13】図12のインクジェットヘッドの断面側面図である。
【図14】図13のB−B線矢視図である。
【図15】本発明の実施形態3に係るインクジェット記録装置の構成図である。
【図16】インクジェットヘッドによりカラーフィルタの画素を着色している様子を上から見た状態を示した図である。
【図17】カラーフィルタのフィルタエレメントの配列例を示した説明図である。
【図18】本発明の実施形態4に係るカラーフィルタの製造装置の概要を示した図である。
【図19】図18のカラーフィルタ製造装置によりカラーフィルタを製造する過程を工程順に模式的に示した図である。
【図20】本発明の実施形態5に係るEL装置の製造方法の主要工程及び最終的に得られるEL装置の主要断面構造を示した図である。
【符号の説明】
1 第1の基板
2 第2の基板
3 第3の基板
4 ノズル孔
5 振動板
6 吐出室
7 オリフィス
8 インクリザーバ
9 振動室
10 インクジェットヘッド
15 凹部
21 電極
23 端子部
24 絶縁膜
25 凹部
31 インク供給口
32 接続パイプ
33 チューブ
102 駆動回路
103 インク
104,106 インク滴
140 制御回路
150 アクチュエータ
160〜163,165,166 トランジスタ
167,168,169 170 抵抗
171 制限抵抗
180〜187 DFF回路
190 ロータリスイッチ
191〜193 インバータ
194,195 アンド回路
196 オア回路
202 画素電極
300 プラテン
301 インクタンク
302 キャリッジ
303 ポンプ
304 キャップ
305 排インク溜
306 インク供給チューブ
308 廃インク回収チューブ

Claims (4)

  1. 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する複数の独立の吐出室と、該吐出室の少なくとも一方の壁に形成された振動板と、駆動電圧の印加によって該振動板を静電気力により変形させる電極とを備えたインクジェットヘッドの駆動方法において、
    前記駆動電圧波形は、
    前記振動板を前記電極側に吸引して前記吐出室を膨張させた後に、前記振動板の吸引を解除して前記吐出室の膨張を収縮させて、前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させるための主駆動期間と、
    前記吐出室を収縮させている段階において、前記振動板を前記電極側に吸引して前記吐出室を再び膨張させるための吸引期間と、
    前記吐出室のインクを前記ノズル孔から吐出させないようにして、前記振動板を元の位置に復帰させて前記吸引期間後の吐出室を収縮させるための復帰期間と
    を有し、更に、
    前記駆動電圧波形は、前記主駆動期間と前記吸引期間との間に、印字濃度に応じて設定される、前記電極に電圧を印加しない中立期間を有することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
  2. 前記復帰期間の電圧は、その電位変化が前記吐出室の収縮の変化の度合いが小さくなるように、その電圧の勾配が小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  3. 前記駆動電圧の前記主駆動期間、前記中立期間及び前記吸引期間の少なくとも1つの期間を調整することにより、前記ノズル孔から吐出されるインク滴の量を調整することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  4. 前記主駆動期間の電圧と、前記吸引期間の電圧及び前記復帰期間の電圧とは逆極性であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
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