JP2003127063A - Cmp装置及びcmp装置による研磨方法 - Google Patents

Cmp装置及びcmp装置による研磨方法

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JP2003127063A
JP2003127063A JP2001323292A JP2001323292A JP2003127063A JP 2003127063 A JP2003127063 A JP 2003127063A JP 2001323292 A JP2001323292 A JP 2001323292A JP 2001323292 A JP2001323292 A JP 2001323292A JP 2003127063 A JP2003127063 A JP 2003127063A
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polishing
polishing pad
water jet
range
cmp apparatus
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Takaaki Kozuki
貴晶 上月
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水の噴射圧力が最大位置で研磨パッドを
洗浄して、研磨パッドに蓄積された研磨屑を効果的に除
去し、良好な研磨効率が得られるようにする。 【解決手段】 ウォータジェットノズルハウジング19
の下部端面と研磨パッド2の間の距離をスタントオフ値
が30または150となるように設定する。この位置
で、研磨パッド2上におけるウォータジェット44のキ
ャビテーション現象が最も活発となり、研磨パッド2上
に存在する研磨屑やスラリー状研磨剤の凝集塊の除去効
率が最大となる。ウォータジェット44によって研磨パ
ッド2に付着した研磨屑や凝集塊を微細に粉砕し、定盤
1を高速回転させて遠心力で研磨パッド2の外に除去す
る。その後、パッドコンディショナ4によってコンディ
ショニングを行った後、研磨パッド2に半導体ウェーハ
を載置し、研磨ヘッド5によって半導体ウェーハをCM
P処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリー状の研磨
剤をパッド表面に供給して薄板状被研磨物の表面を研磨
する化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Poli
sh)装置及びCMP装置による研磨方法に関するもので
あり、より詳細には、半導体ウェーハやLCD用ガラス
板などの薄板状被研磨物の被研磨面に化学機械的な研磨
処理を施すCMP装置及びCMP装置による研磨方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体ウェーハなどに表面研
磨を行うためにはCMP装置が広く利用されている。こ
のCMP装置は、KOH水溶液などのアルカリ性溶液に
シリカやアルミナやセリアなどを懸濁した研磨液(以
下、スラリー状研磨剤と云う)を研磨パッドの表面に滴
下して、半導体ウェーハを研磨パッドに押し付けながら
相対運動させて化学機械的に半導体ウェーハの研磨を行
うものである。図7は、従来のCMP装置における研磨
ユニットの概略構成を示す断面図である。同図におい
て、研磨ユニット11は、回転機構を有する定盤1の上
に研磨パッド2が両面粘着テープなどで固定されてい
る。さらに、研磨パッド2の上部には被研磨物である半
導体ウェーハ3を保持・押圧するための研磨ヘッド5が
設置されている。また、研磨ヘッド5の下面には、半導
体ウェーハ3を吸着保持するため及び緩衝材として吸着
フイルム10が固着されている。さらに、研磨ヘッド5
と共に半導体ウェーハ3を回転させるときに半導体ウェ
ーハ3が研磨ヘッド5から飛び出さないように、研磨ヘ
ッド5の外周部にはリテーナリング7が具備されてい
る。
【0003】半導体ウェーハ3の研磨時には、研磨ヘッ
ド5及び常盤1をそれぞれ独立して回転させながら、研
磨ヘッド5をシリンダ6によって降下させる。そして、
半導体ウェーハ3が研磨パッド2に接した後に、さらに
加圧して半導体ウェーハ3を研磨加工する。さらに、研
磨加工時には、研磨剤供給ホース8によりスラリー状研
磨剤9を研磨パッド2上に供給する。スラリー状研磨剤
9はシリカ(SIO2)などの砥粒が懸濁された研磨溶
液である。したがって、この研磨溶液の化学機械的な研
磨作用によって半導体ウェーハ3の研磨を行う。このた
め、研磨屑や研磨溶液中のシリカの塊などによって荒れ
た研磨パッド2の表面をならすために、パッドコンディ
ショナ4が具備されている。パッドコンディショナ4
は、半導体ウェーハ3の研磨時や単独動作時において、
シリンダ6’によって研磨パッド2上を加圧・回転させ
ながら、研磨パッド2の表面に付着した研磨屑やシリカ
の塊などを除去してコンディショニングを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CMP装置では、研磨パッド2のドレッシング時に生じ
た研磨屑やスラリー状研磨剤のシリカ粒子などが凝集し
て、その塊が研磨パッド2の溝の底部あるいは側部に吸
着することがある。このようにして研磨パッド2の溝部
分に目詰まりを起こすと研磨効率が低下する。さらに
は、半導体ウェーハ3のCMP処理時に、これらの研磨
屑や凝集塊が研磨パッド2と半導体ウェーハ3の間に遊
離することもある。つまり、遊離した研磨屑や凝集塊が
半導体ウェーハ3と研磨パッド2の隙間に入り込むと、
半導体ウェーハ3の表面の被研磨膜にスクラッチ(引っ
かき傷)が発生するおそれがある。このようなスラッチ
が発生すると半導体ウェーハ3に形成された配線が断線
したり短絡したりするので、半導体ウェーハ3の歩留ま
りを低下させる要因となる。特に、CMP処理時におい
ては、研磨へッド5に保持された半導体ウェーハ3を研
磨パッド2上に押し付けて研磨処理を行っているので、
研磨屑や凝集塊によって半導体ウェーハ3の表面に深い
スクラッチを生じることもある。
【0005】そこで、このような研磨屑や凝集塊を除去
するために、洗浄水によって研磨パッド2の表面を洗浄
する技術が種々報告されている。例えば、特許第313
9616号公報には、第1のノズルから噴射する洗浄水
によって研磨パッドの溝に固着した研磨屑を掘り起こ
し、第2のノズルから噴射する洗浄液によって研磨屑を
洗い流す技術が開示されている。しかし、この技術で
は、2種類の洗浄水圧力を作るためにノズル径の異なる
2組のノズルを用意しなければならない。また、特許第
2997804号公報には、研磨作業を行っていないと
きに、研磨パッドを回転させながら、研磨パッドの表面
に洗浄水の気泡を所定の速度で吹き付けて研磨屑や凝集
塊を除去する技術が開示されている。しかし、この技術
では、気泡の破壊エネルギ(つまり、気泡の衝突速度が
最大値のところ)で研磨パッドの表面が洗浄されている
か否かはわからない。したがって、洗浄作業時に、研磨
屑の除去が最も効果的行われる噴霧状態を目視よって設
定しなければならないので、洗浄調整に時間がかかるな
ど使い勝手の悪い面がある。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、洗浄水の噴射圧力が最
大のところで研磨パッドを洗浄することにより、研磨パ
ッドに蓄積された研磨屑を効果的に除去し、もって良好
な研磨効率が得られるようなCMP装置及びCMP装置
による研磨方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のCMP装置は、薄板状被研磨物が研磨パッ
ドに対して相対移動するように載置され、スラリー状研
磨剤を前記研磨パッドの表面に供給して、薄板状被研磨
物の表面を化学機械的な処理により研磨するCMP装置
において、洗浄水を高圧化してウォータジェットを発生
させ、そのウォータジェットを研磨パッドの表面に噴射
するウォータジェット噴射手段を備え、研磨パッドは、
ウォータジェット中にキャビテーション現象によって気
泡が発生する位置に配置されることを特徴とする。
【0008】また、本発明のCMP装置は、研磨パッド
が、ウォータジェットの連続流領域と液塊領域の境界付
近、または液塊領域と液滴領域の境界付近で洗浄される
ことを特徴とする。
【0009】また、本発明のCMP装置は、ウォータジ
ェット噴射手段がウォータジェットを噴射するためのノ
ズルを備え、ノズルのウォータジェット吐出口から所定
の位置までの距離Xをノズルのウォータジェット吐出口
の直径dで除したスタンドオフ値(Vx=X/d)が、
30±10の範囲、または150±30の範囲にはいる
ように、研磨パッドを配置することを特徴とする。
【0010】また、本発明のCMP装置は、スラリー状
研磨剤の平均粒子径が0.10μm以上のときはスタン
ドオフ値30±10の範囲に研磨パッドを配置し、スラ
リー状研磨剤の平均粒子径が0.10μm以下のときは
スタンドオフ値150±30の範囲に研磨パッドを配置
することを特徴とする。
【0011】また、本発明のCMP装置は、ノズルのウ
ォータジェット吐出口の直径dは0.5mm〜2.5mm
の範囲にあり、スタンドオフ値が30±10の範囲のと
きは、ノズルのウォータジェット吐出口から研磨パッド
の表面までの距離は10mm〜100mmの範囲に設定
され、スタンドオフ値が150±30の範囲のときは、
ノズルのウォータジェット吐出口から研磨パッドの表面
までの距離は60mm〜450mmの範囲に設定される
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明のCMP装置は、ノズルのウ
ォータジェット吐出口の吐出圧力は、10〜298MP
aの範囲であることを特徴とする。
【0013】また、本発明のCMP装置は、薄板状被研
磨物は半導体ウェーハであることを特徴とする。
【0014】また、本発明のCMP装置による研磨方法
は、薄板状被研磨物が研磨パッドに対して相対移動する
ように載置され、スラリー状研磨剤を前記研磨パッドの
表面に供給して、薄板状被研磨物の表面を化学機械的な
処理により研磨するCMP装置による研磨方法におい
て、回転駆動中の前記研磨パッドの表面にウォータジェ
ットを噴射し、ウォータジェット中にキャビテーション
現象によって発生した気泡によって、前記研磨パッドに
付着する研磨屑や前記スラリー状研磨剤の凝集塊を微細
な屑に粉砕する工程と、研磨パッドを高速回転して、粉
砕された微細な屑を遠心力で研磨パッドから排除する工
程と、微細な屑が排除された研磨パッドの表面に薄板状
被研磨物を載置して押圧する工程と、研磨パッドと薄板
状被研磨物を相対移動させて薄板状被研磨物を研磨する
工程とを含むことを特徴とする。
【0015】また、本発明のCMP装置による研磨方法
は、研磨パッドに付着する研磨屑やスラリー状研磨剤の
凝集塊は、ウォータジェットの連続流領域と液塊領域の
境界付近、または液塊領域と液滴領域の境界付近で微細
な屑に粉砕されることを特徴とする。
【0016】また、本発明のCMP装置による研磨方法
は、ウォータジェットの吐出口から所定の位置までの距
離Xをウォータジェット吐出口のノズルの直径dで除し
たスタンドオフ値(Vx=X/d)が、30±10の範
囲、または150±30の範囲にはいるように、研磨パ
ッドを配置する工程を有することを特徴とする。
【0017】また、本発明のCMP装置による研磨方法
は、スラリー状研磨剤の平均粒子径が0.10μm以上
のときはスタンドオフ値を30±10の範囲に研磨パッ
ドを配置し、前記スラリー状研磨剤の平均粒子径が0.
10μm以下のときはスタンドオフ値を150±30の
範囲に研磨パッドを配置することを特徴とする。
【0018】また、本発明のCMP装置による研磨方法
は、ウォータジェット吐出口のノズルの直径dは0.5
mm〜2.5mmの範囲にあり、スタンドオフ値が30
±10の範囲のとき、ノズルのウォータジェット吐出口
から研磨パッドの表面までの距離は10mm〜100m
mの範囲に設定され、スタンドオフ値が150±30の
範囲のとき、ノズルのウォータジェット吐出口から研磨
パッドの表面までの距離は60mm〜450mmの範囲
に設定されることを特徴とする。
【0019】また、本発明のCMP装置による研磨方法
は、ノズルのウォータジェット吐出口の吐出圧力は、1
0〜298MPaの範囲であることを特徴とする。
【0020】また、本発明のCMP装置は、ウォータジ
ェットは、薄板状被研磨物の表面を化学機械的に研磨処
理する工程の前段の工程、または後段の工程において、
研磨パッドの表面に噴射されることを特徴とする。
【0021】また、本発明のCMP装置による研磨方法
において、薄板状被研磨物は半導体ウェーハであること
を特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
けるCMP装置の実施の形態を詳細に説明する。図1
は、本発明に関わるCMP装置の全体構成を示す概念図
である。図1において、CMP装置を大きく分類する
と、実際に研磨処理を行う研磨ユニット11と、研磨ユ
ニット11で研磨時に使用するスラリー状研磨剤(液
状)を供給する研磨剤供給ユニット12と、研磨後に半
導体ウェーハ等の被研磨物(以降は、半導体ウェーハと
する)を洗浄して乾燥させる洗浄ユニット13と、洗浄
ユニット13で使用するHFまたはNH3等の洗浄薬液
を供給する薬液供給ユニット14と、未研磨の半導体ウ
ェーハ(図示せず)をカセット16から研磨ユニット1
1へ搬送し、さらに、研磨後の半導体ウェーハを研磨ユ
ニット11から洗浄ユニット13を経てカセット16へ
搬送する搬送ユニット15とによって構成されている。
なお、研磨ユニット11内の構成は図7に示す従来技術
とほぼ同じであるが、ウォータジェット噴射手段17が
付設されている点のみが従来技術と異なる。
【0023】図1に示すCMP装置において、ウォータ
ジェット噴射手段17を除く動作は周知の技術であるの
で簡単に説明する。予め、研磨パッド2とパッドコンデ
ィショナ4を相互に回転させて、研磨パッド2の表面を
コンディショニングする。次に、搬送ユニット15が、
カセット16にある研磨前の半導体ウェーハ3を研磨パ
ッド2上に搬送して載置する。そして、研磨ヘッド5が
半導体ウェーハ3を研磨パッド2に押圧して、研磨パッ
ド2と研磨ヘッド5を相互に回転する。このとき、研磨
剤供給ユニット12より、研磨剤供給ホース8を介し
て、研磨パッド2の表面へスラリー状研磨剤を供給し、
半導体ウェーハのCMP処理を行う。CMP処理後の半
導体ウェーハ3は、搬送ユニット15によって洗浄ユニ
ット13に搬送され、薬液供給ユニット14から供給さ
れた薬液によって洗浄される。そして、洗浄された半導
体ウェーハ3は、搬送ユニット15によってカセット1
6に搬送される。
【0024】ここで、研磨ユニット11に設置されてい
るウォータジェット噴射手段17について説明する。ウ
ォータジェット噴射手段17は、半導体ウェーハ3の研
磨を行っていないときに、研磨パッド2の表面へ洗浄水
を高圧で噴射し、いわゆるウォータジェットを噴射し
て、研磨パッド2に付着している研磨屑やスラリー状研
磨剤の粒子の凝集塊(以下、これらを総称して研磨屑と
いう場合がある)を粉砕して除去する。ウォータジェッ
ト噴射手段17は、詳細は後述するが、高圧水発生機1
8とウォータジェットを研磨パッド2上に噴射するウォ
ータジェットノズルハウジング19とによって構成され
ている。
【0025】図2は、本発明のCMP装置における高圧
水発生機の動作概念を示す模式図である。図2におい
て、高圧水発生機18は、洗浄水を貯蔵する水源タンク
21と、この水源タンク21から洗浄水を汲み上げる給
水ポンプ22と、洗浄水を所定の経路で流す給水配管2
3a,23bと、給水配管23a,23bの各所に設け
られていて洗浄水の逆流を防止する複数のチェック弁2
4と、高圧油を生成する油圧生成部25と、高圧油の流
路を切り替える切替弁26と、高圧油の流路となる給油
配管27a,27bと、高圧油の油圧によって洗浄水を
高圧化する増圧機28と、高圧の洗浄水の水圧脈動を緩
和するアキュムレータ29と、洗浄水の逆流を防止する
逆止弁30とによって構成されている。
【0026】また、油圧生成部25は、油を貯蔵する油
貯蔵タンク31と、油貯蔵タンク31内の油を汲み上げ
て高圧油を生成する油圧ポンプ32と、油圧生成部25
で生成された高圧油を切替弁26側へ供給する供給油路
33と、増圧機28で作動した後の油を切替弁26側か
ら油貯蔵タンク31へ排出する排出油路34とによって
構成されている。一方、増圧機28は、シリンダ35内
に組み込まれたピストン36と、ピストン36から両側
に延びるピストンロッド37a,37bとによって構成
されており、油圧生成部25から供給された高圧油の油
圧によって水源タンク21から供給された洗浄水を高圧
化する。
【0027】次に、図2に示す高圧水発生機18の動作
について説明する。水源タンク21から給水ポンプ22
によって汲み上げられた洗浄水は、給水配管23a,2
3bによって増圧機28のポートA,ポートBに供給さ
れる。一方、油圧生成部25には油貯蔵タンク31と油
圧ポンプ32とが設けられており、油貯蔵タンク31に
貯蔵された油は、油圧ポンプ32のポンピング作用によ
って高圧油となって増圧機28へ供給される。このと
き、油圧生成部25で生成された高圧油の流路は、油圧
生成部25と増圧機28との間の給油配管27a,27
bの途中に設けられた切替弁26によって流路が切換制
御される。つまり、切替弁26の交互切換制御によっ
て、高圧油は、交互に、給油配管27aからポートA’
に供給されたり、給油配管27bからポートB’に供給
されたりする。
【0028】つまり、増圧機28は、給水ポンプ22か
ら供給された所定水圧の洗浄水を、油圧生成部25から
供給された高圧油の油圧を利用して高圧水に変換するも
のである。例えば、供給油路33から切替弁26側に供
給された高圧油は、切替弁26によって給油配管27a
に供給されると、シリンダ35内のポートA’が高圧油
で充填される。一方、シリンダ35内のポートB’に充
填されていた作用済みの油は、給油配管27bから切替
弁26を通って排出油路34から油貯蔵タンク31に排
出される。したがって、ポートA’に充填された高圧油
の油圧作用によってピストン36が図の右方に移動する
ので、ピストンロッド37bの押圧によってポートB内
の洗浄水が高圧化されて、給水配管23bより高圧の洗
浄水がアキュムレータ29へ供給される。
【0029】また、切替弁26によって高圧油の流路が
切り替えられると、前述と反対の流路(供給配管27
b)によってポートB’が高圧油で充填されるので、ピ
ストン36が図の左方に移動し、ピストンロッド37a
の押圧によってポートA内の洗浄水が高圧化される。よ
って、給水配管23aより高圧の洗浄水がアキュムレー
タ29へ供給される。もちろん、この油圧作用のとき、
ポートA’に充填されていた作用済みの油は、給油配管
27aから切替弁26を通って排出油路34から油貯蔵
タンク31に排出される。つまり、切替弁26による高
圧油の流路の交互切替作用よって、増圧機28がシリン
ダ35内に組み込まれたピストンロッド37a,37b
を双方向に移動させることにより、高圧の洗浄水を発生
させてアキュムレータ29に供給する仕組みになってい
る。
【0030】また、増圧機28の両端に接続された給水
配管23a,23bにはチェック弁24が設けられてお
り、このチェックバルブ24によって高圧の洗浄水が逆
流するのを阻止している。さらに、前述のように、油圧
ポンプ32によって油貯蔵タンク31から汲み上げられ
た高圧油は、切替弁26の流路切替動作に従って、増圧
機28のシリンダ35のA’ポートとB’ポートに交互
に供給されるので、AポートとBポートから交互に排出
される高圧の洗浄水は、脈動した高圧水となってアキュ
ムレータ29に供給される。このため、増圧機28によ
ってパルス状に増圧させた高圧水は、アキュムレータ2
9に取りこまれて高圧水の脈動が緩和された後、所定の
圧力に調整されて、図示しないウォータジェットノズル
ハウジングに送りこまれる。
【0031】図3は、本発明のCMP装置におけるウォ
ータジェットノズルハウジングの外観図であり、(a)
は底面図であり、(b)は(a)の側面図である。図3
において、ウォータジェットノズルハウジング19は、
ホルダ42内にノズル43が千鳥足状に10個配置され
た構成となっている。したがって、ウォータジェット吐
出口43aが2列に互い違いに10ケ所配列された形状
になっている。この10個のウォータジェット吐出口4
3aから、高圧の洗浄水であるウォータジェットが、図
1に示す研磨パッド2の表面に存在するドレッシング時
に生じた研磨屑やスラリー状研磨剤の凝集塊に噴射し、
これらの研磨屑や凝集塊を微細に粉砕して研磨パッド2
の外部に除去する。
【0032】次に、洗浄水のウォータジェットのメカニ
ズムについて詳細に説明する。図4は、ノズルから噴射
するウォータジェットの模式図である。つまり、この図
は、ノズル43から噴射するウォータジェットの噴射位
置による液滴形状の変化を示している。ウォータジェッ
ト吐出口43aのノズル径dとウォータジェット吐出口
43aから所定の位置までの距離Xとの比(つまり、V
x=X/d)をスタンドオフ値と云い、このスタンドオ
フ値によってウォータジェットは3つの領域に分類され
る。
【0033】すなわち、ウォータジェット吐出口43a
からスタンドオフ値がV0=10〜20までの領域を連
続流領域、スタンドオフ値が10〜20(V0点)から
120(W0点)までの領域を液塊領域、スタンドオフ
値が120(W0点)以上の領域を液滴領域といい、連
続流領域と液塊領域の境界V0、および液塊領域と液滴
領域の境界W0で液滴の形状が変化する。ここで、2つ
の境界V0とW0のそれぞれの少し射出側付近のV0’、
0’において、ウォータジェットによって気泡が発生
するキャビテーション現象が最も活発となる。
【0034】つまり、各領域境界V0、W0においてキャ
ビテーション現象が活発となる理由は、ウォータジェッ
トの各領域境界V0,W0では、例えば、連続流から液塊
へ偏移したり、液塊から液滴へ偏移するときに、気泡が
砕けて破壊エネルギが発生するからである。この破壊エ
ネルギがキャビテーション現象として最大となるのが、
各領域の境界V0,W0よりやや射出側のV0’、W0’の
位置である。なお、これらの位置でのスタンドオフ値
は、理想的には、それぞれ30、150である。この位
置に研磨パッド2を置くと最大の研磨効果が得られる。
しかし、温度や湿度などの環境条件やウォータジェット
噴射手段の機構部分のばらつきなどによってスタンドオ
フ値が変動するので、キャビテーション現象による破壊
エネルギが最大となるスタンドオフ値は、30±10の
範囲に選び、150±30の範囲に選ぶことが望まし
い。なお、ウォータジェットの吐出圧力があまり高いと
研磨パッド2がウォータジェットによって傷つくので、
実用的なウォータジェットの吐出圧力は10〜298M
Paの範囲が好ましい。
【0035】図5は、本発明のCMP装置において、ウ
ォータジェット噴射手段を配置した研磨ユニット部の構
成図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図5において、研磨ユニット部の定盤1の近傍には、高
圧水発生器18とスライダ20とウォータジェットノズ
ルハウジング19からなるウォータジェット噴射手段1
7が設置されている。そして、ウォータジェットノズル
ハウジング19が、ノズル孔を研磨パッド2側に向け
て、研磨パッド2の半径方向に配置されている。これに
よって、研磨パッド2が回転することによりウォータジ
ェット44は研磨パッド2の全面に射出することができ
る。
【0036】前述のように各スタントオフ値が30±1
0または150±30となるように、図5(b)に示す
ようにウォータジェットノズルハウジング19の下部端
面にあるウォータジェット吐出口から研磨パッド2の表
面までの距離をスライダ20によって調整する。つま
り、ウォータジェットノズルハウジング19の下部端面
と研磨パッド2の間の距離が、例えば、スタントオフ値
で30または150となるようにすれば、研磨パッド2
上におけるウォータジェット44のキャビテーション現
象が最も活発となり、研磨パッド2上に存在する研磨屑
やスラリー状研磨剤の凝集塊の除去効率が最大となる。
【0037】なお、スタンドオフ値が30±10のとき
の方が、150±30のときよりもキャビテーション能
力(つまり、除去効率)は高い。そのため、CMP装置
で使用するスラリー状研磨剤がヒュームド系シリカやC
eO系等のように平均粒子径が0.10μm以上の場合
は、スタンドオフ値を30±10とし、スラリー状研磨
剤がコロイダルシリカ系等のように平均粒子径が0.1
0μm以下の場合は、スタンドオフ値を150±30に
設定する。
【0038】また、CMP装置においては、ウォータジ
ェット吐出口のノズル径dは0.5mm〜2.5mmの範
囲のものが種々用意されていて、ウォータジェット吐出
口は必要に応じたノズル径のものに簡単に取り換えられ
るようになっている。つまり、ノズル径はd=0.5m
m〜2.5mmの範囲で選べるので、前述のスタンドオ
フ値を30±10とした場合は、ウォータジェットノズ
ルハウジング19の下部端面と研磨パッド2の間の距離
は、10mm〜100mmの範囲に設定することができ
る。また、スタンドオフ値を150±30とした場合
は、ウォータジェットノズルハウジング19の下部端面
と研磨パッド2の間の距離は、60mm〜450mmの
範囲に設定することができる。
【0039】上述のようにして、ウォータジェットノズ
ルハウジング19の下部端面と研磨パッド2の間の距離
をスライダ20によって設定したら、研磨パッド2が貼
り付けられている定盤1を低速で回転して、研磨パッド
2にウォータジェット44を噴射する。このようにし
て、洗浄水によるウォータジェット44の噴射作業が終
了したら、定盤1を高速回転して、小さく粉砕された研
磨屑やスラリー状研磨剤の凝集塊を研磨パッド2の外部
へ排出する。つまり、研磨パッド2上に存在するドレッ
シング時に生じた研磨屑やスラリー状研磨剤の粒子の凝
集塊を、ウォータジェット44によって微細に粉砕し、
さらに、研磨パッド2が貼り付けられている定盤1を高
速回転して、遠心力で小さく粉砕された研磨屑などを研
磨パッド2外へ排出する。このような一連のコンディシ
ョニング作業は、各半導体ウェーハ毎のCMP処理の終
了後、または次回のCMP処理の開始前に行う。これに
よって、研磨屑などの無い良好な表面状態の研磨パッド
2でCMP処理を行うことができる。
【0040】図6は、従来技術と本発明におけるCMP
処理の比較を示すフローチャートであり、(a)は従来
のフロー、(b)は本発明のフローを示す。つまり、従
来は図6(a)のフローに示すように、図7のパッドコ
ンディショナ4によってコンディショニングを行い、研
磨パッド2の表面を清掃した後(ステップS1)、直ち
に、研磨ヘッド5によって半導体ウェーハ3を研磨パッ
ド2に押圧してCMP処理を行っていた(ステップS
2)。このようなパッドコンディショナ4による処理だ
けでは、研磨パッド2の溝などに固着している研磨屑な
どを除去することができないため、半導体ウェーハ3に
スクラッチが生じたりして、半導体ウェーハ3の歩留ま
りを低下させる原因となる。
【0041】一方、本発明では、図6(b)のフローに
示すように、予め、図5のウォータジェット44によっ
て、研磨パッド2に付着した研磨屑やスラリー状研磨剤
の粒子の凝集塊を微細に粉砕し(ステップS11)、さ
らに、定盤1を高速回転させて遠心力で粉砕屑を研磨パ
ッド2の外に除去する(ステップS12)。その後、パ
ッドコンディショナ4によってコンディショニングを行
い、研磨パッド2の表面を清掃した後(ステップS1
3)、研磨ヘッド5によって半導体ウェーハを研磨パッ
ド2に押圧してCMP処理を行っている(ステップS1
4)。つまり、研磨パッド2上の研磨屑やスラリー状研
磨剤の粒子の凝集塊は完全に除去された後にCMP処理
を行うので、半導体ウェーハにスクラッチなどが生じる
ことはなく、半導体ウェーハの歩留まりが向上し、生産
性もよくなる。
【0042】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。例えば、上記の実施の形態では半導体ウェ
ーハのCMP処理について説明したが、これに限定され
るものではない。例えば、LCDやその他の半導体薄膜
を載置するガラス板などの薄板状被研磨物の表面を化学
機械研磨する場合のコンディショニングにも、本発明の
CMP装置を適用することができるのはいうまでもな
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のCMP装
置によれば、研磨パッドの溝部に付着しているドレッシ
ング時に生じた研磨屑やスラリー状研磨剤粒子の凝集塊
に対してウォータジェットを噴射し、これら研磨屑や凝
集塊を微細な屑に粉砕している。そして、粉砕された微
細な屑は、定盤と共に研磨パッドが高速回転することに
より遠心力で外部へ排出される。このようなコンディシ
ョニング処理を施し、研磨パッド上に研磨屑や凝集塊が
無い状態にしてから、研磨パッド上に半導体ウェーハを
載置して化学機械的処理によって半導体ウェーハの研磨
を行っている。このため、半導体ウェーハの表面にスク
ラッチなどが生じるおそれがなくなり、半導体ウェーハ
の歩留りが一段と向上する。
【0044】また、本発明のCMP装置によれば、ウォ
ータジェットの噴射によって発生するキャビテーション
現象によって発生された高エネルギ気泡を研磨パッド表
面に噴射しているので、極めて高い効率で研磨屑や凝集
塊を粉砕することができる。つまり、ウォータジェット
吐出口から所定の位置までの距離Xをウォータジェット
吐出口のノズル径dで除した値であるスタンドオフ値を
約30、または約150に設定して、ウォータジェット
の衝突エネルギが最大値となるように、ウォータジェッ
ト吐出口と研磨パッドとの間の距離を設定している。こ
のため、研磨パッド表面でのウォータジェットの衝突エ
ネルギは最大となり、研磨パッドの溝部に付着している
研磨屑や研磨用スラリー粒子の凝集塊を微細に粉砕して
除去することができる。したがって、研磨パッドの表面
や溝部には微細な研磨屑が全くなくなり、極めて良好な
表面状態の研磨パッドによってCMP処理を行うことが
できる。よって、半導体ウェーハの生産性を一段と向上
させることのできるCMP装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関わるCMP装置の全体構成を示す
概念図である。
【図2】 本発明のCMP装置における高圧水発生機の
動作概念を示す模式図である。
【図3】 本発明のCMP装置におけるウォータジェッ
トノズルハウジングの外観図であり、(a)は底面図で
あり、(b)は(a)の側面図である。
【図4】 ノズルから噴射するウォータジェットの模式
図である。
【図5】 本発明のCMP装置において、ウォータジェ
ット噴射手段を配置した研磨ユニット部の構成図であ
り、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図6】 従来技術と本発明におけるCMP処理の比較
を示すフローチャートであり、(a)は従来のフロー、
(b)は本発明のフローを示す。
【図7】 従来のCMP装置における研磨ユニットの概
略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…定盤、2…研磨パッド、3…半導体ウェーハ、4…
パッドコンディショナ、5…研磨ヘッド、6,6’…シ
リンダ、7…リテーナリング、8…研磨剤供給ホース、
9…スラリー状研磨剤、10…吸着フィルム、11…研
磨ユニット、12…研磨剤供給ユニット、13…洗浄ユ
ニット、14…薬液供給ユニット、15…搬送ユニッ
ト、16…カセット、17…ウォータジェット噴射手
段、18…高圧水発生機、19…ウォータジェットノズ
ルハウジング、20…スライダ、21…水源タンク、2
2…給水ポンプ、23a,23b…給水配管、24…チ
ェック弁、25…油圧生成部、26…切替弁、27a,
27b…給油配管、28…増圧機、29…アキュムレー
タ、30…逆止弁、31…油貯蔵タンク、32…油圧ポ
ンプ、33…供給油路、34…排出油路、35…シリン
ダ、36…ピストン、37a,37b…ピストンロッ
ド、42…ホルダ、43…ノズル、43a…ウォータジ
ェット吐出口、44…ウォータジェット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 H01L 21/304 622N 622P

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状被研磨物が研磨パッドに対して相
    対移動するように載置され、スラリー状研磨剤を前記研
    磨パッドの表面に供給して、前記薄板状被研磨物の表面
    を化学機械的な処理により研磨するCMP装置におい
    て、 洗浄水を高圧化してウォータジェットを発生させ、その
    ウォータジェットを前記研磨パッドの表面に噴射するウ
    ォータジェット噴射手段を備え、 前記研磨パッドは、前記ウォータジェット中にキャビテ
    ーション現象によって気泡が発生する位置に配置される
    ことを特徴とするCMP装置。
  2. 【請求項2】 前記研磨パッドは、前記ウォータジェッ
    トの連続流領域と液塊領域の境界付近、または前記液塊
    領域と液滴領域の境界付近で洗浄されることを特徴とす
    る請求項1に記載のCMP装置。
  3. 【請求項3】 前記ウォータジェット噴射手段はウォー
    タジェットを噴射するためのノズルを備え、 前記ノズルのウォータジェット吐出口から所定の位置ま
    での距離Xを前記ノズルのウォータジェット吐出口の直
    径dで除したスタンドオフ値(Vx=X/d)が、30
    ±10の範囲、または150±30の範囲にはいるよう
    に、前記研磨パッドを配置することを特徴とする請求項
    2に記載のCMP装置。
  4. 【請求項4】 前記スラリー状研磨剤の平均粒子径が
    0.10μm以上のときはスタンドオフ値30±10の
    範囲に前記研磨パッドを配置し、前記スラリー状研磨剤
    の平均粒子径が0.10μm以下のときはスタンドオフ
    値150±30の範囲に前記研磨パッドを配置すること
    を特徴とする請求項3に記載のCMP装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズルのウォータジェット吐出口の
    直径dは0.5mm〜2.5mmの範囲にあり、 前記スタンドオフ値が30±10の範囲のとき、前記ノ
    ズルのウォータジェット吐出口から前記研磨パッドの表
    面までの距離は10mm〜100mmの範囲に設定さ
    れ、 前記スタンドオフ値が150±30の範囲のとき、前記
    ノズルのウォータジェット吐出口から前記研磨パッドの
    表面までの距離は60mm〜450mmの範囲に設定さ
    れることを特徴とする請求項4に記載のCMP装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルのウォータジェット吐出口の
    吐出圧力は、10〜298MPaの範囲であることを特
    徴とする請求項5に記載のCMP装置。
  7. 【請求項7】 前記薄板状被研磨物は半導体ウェーハで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに
    記載のCMP装置。
  8. 【請求項8】 薄板状被研磨物が研磨パッドに対して相
    対移動するように載置され、スラリー状研磨剤を前記研
    磨パッドの表面に供給して、前記薄板状被研磨物の表面
    を化学機械的な処理により研磨するCMP装置による研
    磨方法において、 回転駆動中の前記研磨パッドの表面にウォータジェット
    を噴射し、前記ウォータジェット中にキャビテーション
    現象によって発生した気泡によって、前記研磨パッドに
    付着する研磨屑や前記スラリー状研磨剤の凝集塊を微細
    な屑に粉砕する工程と、 前記研磨パッドを高速回転して、粉砕された微細な屑を
    遠心力で該研磨パッドから排除する工程と、 前記微細な屑が排除された前記研磨パッドの表面に前記
    薄板状被研磨物を載置して押圧する工程と、 前記研磨パッドと前記薄板状被研磨物を相対移動させ
    て、該薄板状被研磨物を研磨する工程とを含むことを特
    徴とするCMP装置による研磨方法。
  9. 【請求項9】 前記研磨パッドに付着する研磨屑や前記
    スラリー状研磨剤の凝集塊は、前記ウォータジェットの
    連続流領域と液塊領域の境界付近、または前記液塊領域
    と液滴領域の境界付近で微細な屑に粉砕されることを特
    徴とする請求項8に記載のCMP装置による研磨方法。
  10. 【請求項10】 前記ウォータジェットの吐出口から所
    定の位置までの距離Xを前記ウォータジェット吐出口の
    ノズルの直径dで除したスタンドオフ値(Vx=X/
    d)が、30±10の範囲、または150±30の範囲
    にはいるように、前記研磨パッドを配置する工程を有す
    ることを特徴とする請求項9に記載のCMP装置による
    研磨方法。
  11. 【請求項11】 前記スラリー状研磨剤の平均粒子径が
    0.10μm以上のときはスタンドオフ値30±10の
    範囲に前記研磨パッドを配置し、前記スラリー状研磨剤
    の平均粒子径が0.10μm以下のときはスタンドオフ
    値150±30の範囲に前記研磨パッドを配置すること
    を特徴とする請求項10に記載のCMP装置による研磨
    方法。
  12. 【請求項12】 前記ウォータジェット吐出口のノズル
    の直径dは0.5mm〜2.5mmの範囲にあり、 前記スタンドオフ値が30±10の範囲のとき、前記ノ
    ズルのウォータジェット吐出口から前記研磨パッドの表
    面までの距離は10mm〜100mmの範囲に設定さ
    れ、 前記スタンドオフ値が150±30の範囲のとき、前記
    ノズルのウォータジェット吐出口から前記研磨パッドの
    表面までの距離は60mm〜450mmの範囲に設定さ
    れることを特徴とする請求項11に記載のCMP装置に
    よる研磨方法。
  13. 【請求項13】 前記ノズルのウォータジェット吐出口
    の吐出圧力は、10〜298MPaの範囲であることを
    特徴とする請求項12に記載のCMP装置による研磨方
    法。
  14. 【請求項14】 前記ウォータジェットは、前記薄板状
    被研磨物の表面を化学機械的に研磨処理する工程の前段
    の工程、または後段の工程において、前記研磨パッドの
    表面に噴射されることを特徴とする請求項8乃至請求項
    13の何れかに記載のCMP装置による研磨方法。
  15. 【請求項15】 前記薄板状被研磨物は半導体ウェーハ
    であることを特徴とする請求項8乃至請求項14の何れ
    かに記載のCMP装置による研磨方法。
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CN112338640A (zh) * 2020-09-28 2021-02-09 上海新昇半导体科技有限公司 化学机械抛光方法和装置

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