JP2003126929A - プレス加工用金型 - Google Patents

プレス加工用金型

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JP2003126929A
JP2003126929A JP2001322565A JP2001322565A JP2003126929A JP 2003126929 A JP2003126929 A JP 2003126929A JP 2001322565 A JP2001322565 A JP 2001322565A JP 2001322565 A JP2001322565 A JP 2001322565A JP 2003126929 A JP2003126929 A JP 2003126929A
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Japan
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die
plate
punch
laser beam
carbon steel
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JP2001322565A
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Hirokazu Kurihara
弘和 栗原
Tomio Tanaka
富雄 田中
Seiichi Yamamuro
清一 山室
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D37/00Tools as parts of machines covered by this subclass
    • B21D37/20Making tools by operations not covered by a single other subclass

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が高いばかりか、より短時間で、かつ
より安価に製造することができるプレス加工用金型を得
ることにある。 【解決手段】 レーザ光線によって切断された鋼板を複
数枚積層させることによって構成されているが、少なく
ともパンチおよびダイは高炭素鋼板をレーザ光線によっ
て切断したものからなっている。切断は、たとえば、先
端を細く絞ったレーザ光線によってなされている。パン
チおよびダイはレーザ光線の出射側を切刃としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレス加工用金
型にかかわり、さらに詳しくは、レーザ光線により切断
された鋼板を積層したプレス加工用金型の改良に関して
いる。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス加工用金型は、鋼材のブロ
ックを切削加工、研削加工、熱処理加工などすることに
よって製造しているため、加工工数が多く、完成までの
期間が長く、コストが高い。さらに、金型製造後の加工
試し時に補正を生じたときに、パンチやダイを再加工し
なければならず、再度の試し加工までにかなりの時間を
要している。さらにまた、部品の形状変更があったとき
に、パンチやダイの形状変更に時間を要し、改造コスト
もかなり高い。
【0003】実開平5−53735号公報には、鋼板を
レーザ光線によって切断し、切断された鋼板を積層する
ことによって構成して、安価に製造することができるプ
レス加工用金型が記載されている。
【0004】また、特開平2−229630号公報に
は、レーザ光線で切断した鋼板を積層してパンチおよび
ダイを構成しているが、切刃のみはワイヤーカット法に
よって製作したプレス用金型が記載されている。
【0005】
【発明は解決しようとする課題】しかしながら、実開平
5−53735号公報に記載されたプレス用金型は、安
価に製造することができるが、積層金型を構成する鋼板
が薄く、焼入れをおこなえず、耐久性が低い。また、特
開平2−229630号公報に記載されたプレス加工用
金型は、パンチおよびダイの切刃を別製造しなければな
らないため、製造期間が長くなり、コストも高くなるこ
とをさけられない。
【0006】本発明の目的は、耐久性が高いばかりか、
より短時間で、かつより安価に製造することができるプ
レス加工用金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された本発明のプレス加工用金型
は、レーザ光線によって切断された鋼板を複数枚積層さ
せることによって構成されているが、少なくともパンチ
およびダイが高炭素鋼板をレーザ光線によって切断した
ものからなっている。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に記
載された本発明のプレス加工用金型は、レーザ光線によ
って切断された鋼板を複数枚積層させることによって構
成されているが、ダイおよびパンチの少なくとも一方は
先端を細く絞ったレーザ光線を高炭素鋼板の板厚方向に
貫通させ、かつ板厚方向と直角な方向に移動させること
によって切断された高炭素鋼板の積層体から形成されて
いると共に、切断された高炭素鋼板の板厚方向における
レーザ光線出射側を切刃として用いている。
【0009】上記目的を達成するために、請求項3に記
載された本発明のプレス加工用金型は、請求項2のプレ
ス加工用金型において、切断面の粗さが10〜20μm
からなっている。
【0010】上記目的を達成するために、請求項4に記
載された本発明のプレス加工用金型は、レーザ光線によ
って切断された鋼板を複数枚積層させることによって構
成されているが、ダイおよびパンチは少なくともレーザ
光線強度、切断スピード、アシストガス噴射スピードを
選択によって得られた先端が細く絞られたレーザ光線を
高炭素鋼板の板厚方向に貫通させ、かつ板厚方向と直角
な方向に移動させて切断した高炭素鋼板を積層すると共
に、切断された高炭素鋼板の板厚方向のレーザ光線出射
側を切刃として用いている。
【0011】上記目的を達成するために、請求項5に記
載された本発明のプレス加工用金型は、曲げ加工に際し
てワークを塑性変形させるクサビを備えるパンチによっ
てワークを曲げるプレス加工用金型であるが、クサビは
パンチに分離可能に組み込まれたクサビプレートに設け
られている。
【0012】上記目的を達成するために、請求項6に記
載された本発明のプレス加工用金型は、ワークに異常な
凹みやキズを発生を阻止するダイアールをもつダイによ
ってワークを曲げるプレス加工用金型であるが、ダイア
ールはダイに分離可能に配置されダイアールプレートに
設けられている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明において、パンチおよび
ダイは、高炭素鋼板をレーザ光線で切断することによっ
て製造される。高炭素鋼板をレーザ光線によって切断す
ると、切断面に硬化層あるいは焼き入れ層が形成され、
熱処理が切断と同時になされる。このため、パンチおよ
びダイを硬化するための工程を特別に必要としない。
【0014】請求項2に記載の発明において、高炭素鋼
板をレーザ光線によって切断して、切断面に硬化層を形
成し、熱処理を切断と同時におこなっているばかりか、
切断を根元が太く、先端が細く絞られているレーザ光線
によっておこなっているため、切断面に勾配を形成しつ
つ切断をおこなえる。このため、硬化あるいは焼き入れ
のための工程を必要としないばかりか、パンチおよびダ
イの切刃も切断と同時に形成される。これにおいて、請
求項3に記載されているように、切断面の粗さを10〜
20μmにすると、切れ味がよく、耐久性にすぐれたパ
ンチおよびダイを得られる。
【0015】請求項4に記載の発明では、切刃の角度に
対応する広がりをもつレーザ光線を得られる。このレー
ザ光線によって高炭素鋼板を切断すると、硬化あるいは
焼き入れされた切刃を切断と同時に得られる。
【0016】請求項5に記載の発明において、曲げ加工
げは、パンチがダイに向かって移動し、クサビプレート
がワークに接触して、ワークを塑性変形することによっ
てなされる。クサビプレートがパンチから分離可能であ
るため、パンチから取り外して修正をおこなえ、交換も
おこなえる。
【0017】請求項6に記載の発明において、曲げ加工
は、パンチがダイに向かって移動することによってなさ
れる。パンチがワークを押すと、ダイアールプレートの
ダイアールがワークに接触し、ワークを無理なく、スム
ースに曲げる。ダイアールプレートはダイから分離可能
であるため、ダイから取り外して修正をおこなえ、交換
もおこなえる。
【0018】
【発明の実施の態様】以下に、本発明のプレス加工用金
型の実施例を図面を参照して説明する。
【0019】図1〜図7は外形打ち抜き型として構成さ
れた本発明の成形用金型を示している。
【0020】この打ち抜き型は、たとえば図2に示すよ
うに、金属条からなるワーク41から矩形をなすブラン
ク42を打ち抜くためのものである。打ち抜き型自体
は、図1に示すように、パンチ11、パンチプレート1
2およびパンチホルダ13を含む上型と、ダイ21、ダ
イプレート22、ダイホルダ23およびストリッパ24
を含む下型とからなっている。
【0021】パンチ11は、図3に示されているよう
に、本体材15と切刃材16との積層体からなってい
る。切刃16aは切刃材16の側面に形成されている。
またダイ21は一枚のプレートからなっている。ダイ2
1の中央にはパンチ11の嵌る孔が形成されている。切
刃21aはこの孔の側面によって形成されている。
【0022】パンチ11の切刃材16およびダイ21
は、高炭素鋼板、たとえば炭素を0.6〜0.7%含む
炭素工具鋼をレーザ光線で切断することによって製造さ
れている。図4はレーザ光線51による切断状態を示し
ている。平行光線50は、集束レンズ50’によって、
先端が細く絞られた、収束レーザ光線51となる。切断
は、窒素や酸素などのアシストガスを噴射しつつ、収束
レーザ光線51を高炭素鋼板52の板厚方向に貫通させ
る。収束レーザ光線51は、図4に示すように、高炭素
鋼板52の入射側52aにて幅広く、出射側52bにて
幅狭く高炭素鋼板52を切断する。切断をなされた高炭
素鋼板52の切断面53は、収束レーザ光線51に対応
する角度で傾斜している。パンチ11は、図6に示すよ
うに、このようにして製造された切刃材16をパンチ本
体15に積層することによって形成されている。鋼板5
2の厚みはとくに限定されない。薄い鋼板は加工時間が
早いため、多数を製造することができるが、多数の鋼板
を積層しなければならず、厚い鋼板は切断加工に時間が
掛かり、切断面も不均一になりやすい。このため、厚み
は必要精度と加工時間を勘案して選択する。
【0023】ダイ21も同様にして収束レーザ光線51
によって鋼板を切断することによって製造されている。
すなわち、収束レーザ光線51によって高炭素鋼板を所
定の大きさに切断すると共に、パンチの嵌る開口を切断
する。開口を形成する側面あるいは切断面は切刃21a
となり、収束レーザ光線に対応する角度で傾斜してい
る。
【0024】このような切断面53はレーザ強度、切断
スピード、アシストガス噴射スピードなどの条件を選択
することによって得ることができる。鋼板52は、切断
に際して、レーザ光線51およびアシストガスによって
加熱と急冷とをなされるため、パンチの切刃材16およ
びダイ21の切刃16a,21aとなる高炭素鋼板の切
断面53は熱処理され、硬化あるいは焼き入れされる。
図4に参照符号Hで示す硬化層の収束レーザ光線51の
板厚方向出射側52bの硬化層厚さH1が、切断時の鋼
板内の熱伝導とアシストガスとによって、入射側52a
のそれよりも深くなる。そして、切断面53には厚み方
向に線状の溶断跡を生じ、切断面53は図7に示すよう
にノコ歯状となる。
【0025】パンチプレート12およびパンチホルダ1
3はそれぞれ複数のプレートからなっている。ダイプレ
ート22、ダイホルダ23およびストリッパ24もそれ
ぞれ複数のプレートからなっている。これらは一般構造
用圧延鋼板をレーザ光線によって切断することで製造さ
れる。
【0026】上型は、図1に示すように、パンチ11を
パンチプレート12と一緒にパンチホルダ13に配置
し、位置決めピンあるいはノックピン17を打ち込み、
ボルト18によって締め付けることで構成されている。
下型は、ダイ21をダイプレート22、ダイホルダ23
に固定し、上部にストリッパ24を配置し、位置決めピ
ンあるいはノックピン27を打ち込み、ボルト28によ
って締め付けることで構成されている。
【0027】上型と下型との結合は、上型のガイドブッ
シュ31を下型のガイドポスト32に挿入することによ
ってなされている。この打ち抜き型は、プレス機に、上
型のシャンク33をラムに、下型のダイホルダ23をテ
ーブルなどに固定することによってプレス機械に装着さ
れる。
【0028】プレス加工は、ワーク41となる金属条を
ストリッパ24とダイ21との間にある空間24’に配
置し、上型10を昇降させることによってなされる。昇
降ごとに、ワーク41を水平移動させることによって、
図2示すようなブランク42が得られる。このときに、
パンチ11の切刃材16の切刃16aおよびダイ21の
切刃21aの硬化層はワーク41に接触する側が反対側
よりも深く、面11aおよび切刃面21aが厚み方向に
延びる線状の溶断跡をもち、のこぎり状となっているた
め、良好な打ち抜き加工をおこなえるばかりか、打ち抜
きカスがパンチ側に戻らず、カス逃げが確実になされ
る。切刃16aおよび切刃21aにおける切断面53の
面粗さが10〜20μmであると、より良い結果を得ら
れる。
【0029】本発明によるプレス加工用金型は、このよ
うに、パンチ11の切刃材16およびダイ21の切刃2
1aは特別な硬化処理を施さなくとも硬化するので、熱
処理硬化処理に要する時間や工数を削減することができ
る。さらに、鋼板などを熱処理したときに発生しやすい
反りなど変形もないので、修正を必要としない。このた
め、金型製造に要する加工時間、熱処理時間、修正時間
を短縮することができ、プレス加工用金型を短期間で、
かつ安価に製造することができる。
【0030】図8〜図11は本発明のプレス加工用金型
の他の実施例を示している。
【0031】このプレス加工用金型は曲げ型として構成
されており、図9に示すように、金属条を矩形に打ち抜
いたワーク141をU曲げし、U曲げ加工物142を得
るためのものである。
【0032】この曲げ型は、図8に示されているよう
に、上型および下型からなっている。上型はパンチ11
1、パンチプレート112およびパンチホルダ113を
備えている。下型はダイ121、ダイプレート122お
よびダイホルダ123およびストリッパ124を備えて
いる。
【0033】パンチ111およびパンチプレート112
は、レーザ光線によって鋼板を切断し、切断された鋼板
を複数重ねた積層体からなっている。ダイ121は一枚
の鋼板からなり、鋼板をレーザ光線を用いて切断するこ
とで製造されている。ダイプレート122はレーザ加工
された鋼板からなっている。パンチ111およびダイ1
21は炭素工具鋼のような高炭素鋼板から、パンチプレ
ート112およびダイプレート122は一般構造用鋼板
からなっている。
【0034】上型は、パンチ111およびパンチプレー
ト112にねじ115をねじ込み、パンチプレート11
2およびパンチホルダ113にこれらを積層し、位置決
めピンあるいはノックピン117を打ち込むと共に、ボ
ルト118によって締め付けることで構成されている。
下型は、ダイ121をダイプレート122を介してダイ
ホルダ123に積層し、位置決めピンあるいはノックピ
ン127を打ち込み、ボルト128によって締め付けこ
とで構成されている。ノックアウト129は、ダイ12
1およびダイホルダ123の開口内に配置され、コイル
スプリング129’によって支持されている。さらに、
図10に示すように、キッカーピン125がパンチ11
1の下面にはめ込まれている。
【0035】さらに、この曲げ型では、パンチ111の
側面にクサビプレート116を、ダイホルダ123にダ
イアールプレート126を配置されている。
【0036】クサビプレート116は、図11に示され
ているように、ステンレス鋼板や炭素工具鋼のような高
炭素鋼板などの硬度の高い金属板をL形に曲げ加工する
ことによってつくられている。クサビプレート116
は、図10に示すように、一片の端部116aをパンチ
111の下面から突出させてパンチ111の両側面に接
触配置されていると共に、もう一片をパンチプレート1
12の下面に接触配置され、プレートホルダ119によ
って位置決めされ、かつプレート112,119の間に
挟み込まれている。挟み込まれると、クサビプレート1
16の端部116aはパンチ111の下面より突出し、
適切な長さ段差Sが形成される。
【0037】ダイアールプレート126もステンレスや
炭素工具鋼のような高炭素鋼板などの硬い金属板をL曲
げ加工することによってつくられている。ダイアールプ
レート126の肩にはダイアール126bが形成されて
いる。このダイアールプレート126は、ダイアール1
26bをダイ121の肩に、つまり、ダイ121の開口
縁部に位置させ、かつダイアール126bを外に向け
て、一片をダイ121の上面に配置され、かつこれに固
定されていると共に、もう一片をダイ121およびダイ
プレート122とノックアウト129との間に配置さ
れ、かつダイ121に固定されている。
【0038】上型と下型との結合は、図8に示すよう
に、上型のガイドブッシュ131を下型のガイドポスト
132に挿入することによってなされている。プレス機
械への組み込みは、シャンク133をラムに、ダイプレ
ート123をテーブルなどに固定することでプレス機械
に装着される。なお、この曲げ型において、パンチホル
ダ113、プレートホルダ119、ストリッパ124お
よびダイホルダ123もレーザ光線によって鋼板を切断
することによって製造されている。
【0039】プレス加工は、ワーク141をダイ121
とストリッパ124との間にある空間124’に配置
し、上型を昇降させることによってなされる。上型が下
型に向かって移動すると、キッカーピン125がワーク
141を押し、それからクサビプレート116がスプリ
ングバックを防止しつつワーク141を塑性変形させて
U曲げし、ダイアールプレート126がワーク141に
曲げアールを形成する。上型がさらに進行すると、図8
に示すようなU曲げ物142が成形される。このとき
に、ノックアウト129は、上型の下降に伴ってスプリ
ング129’を圧縮しつつ下降するが、上型が戻ると、
スプリング129’によって上昇し、成形物142をダ
イ121から押し上げる。
【0040】この曲げ型において、クサビプレート11
6とパンチ111との段差Sの変更は他のクサビプレー
ト116と交換することによってなされる。すなわち、
段差Sの変更は、曲げ位置116bを変え、端部116
aをもつ片の高さを変えたクサビプレート116を用意
し、交換することによって、ダイアール126bの幅あ
るいはアールの大きさの調整は板厚を変更して曲げたク
サビプレートを用意して、交換することによってなされ
る。また、ダイアールプレート126の肩アールの大き
さの調整は、ダイアール126bに対応する内側コーナ
ーのアールの大きさを変えたダイアールプレートを用意
し、これと交換することによってなされる。
【0041】このプレス加工用金型もパンチ111、パ
ンチプレート112、パンチホルダ113、ダイ12
1、ダイプレート122、ダイホルダ123、それにス
トリッパ124などをレーザ光線を使用した加工機のみ
で製造しているため、型製造設備のコストが安く、加工
時間を短縮でき、短時間で、かつ安価に金型を得られ
る。
【0042】さらに、クサビプレート116がダイ12
1から独立しているため、クサビプレート116の交換
によって、パンチ111との段差Sの変更をおこなえ
る。すなわち、従来、曲げ型には、曲げ角度精度を確保
するために、パンチの曲げ部根元にスプリングバックを
防止するクサビが設けられている。このクサビは、パン
チの一部に凸部として形成され、この凸部の高さや幅を
調整することで、曲げ加工物の角度や幅の精度が変化す
る。クサビはパンチを切削加工や研削加工することによ
って形成されている。しかし、本発明による曲げ型で
は、クサビプレート116のみを交換するだけで、ある
いはクサビプレート116のみを修正するだけで、パン
チ111との段差Sの変更をおこなえる、つまりクサビ
を得られるため、調整を短期間で、かつ安価におこな
え、クサビプレート自体も加工の容易な板材を曲げ加工
するだけで製造することができるので安価である。
【0043】さらにまた、ダイアールプレート126の
交換によって、ダイアール126bの変更をおこなえ
る。すなわち、ダイアールは、曲げ加工するときに、ワ
ークをダイの中にスムーズに引き込んで、ワークに異常
な凹みやキズを発生させないために、ダイに設けられて
いる。ダイアールの形状および大きさは、計算すること
ができないので、試し曲げ加工によって確認している。
従来、ダイアールの調整は、ダイを下型から外し、ダイ
を切削加工や研削加工し、ダイを下型に装着し、再び試
し曲げすることによってなされている。しかし、本発明
による曲げ型ではダイアール126bの変更を、さらに
はワークの材質や板厚の変更も、ダイアールプレート1
26の交換のみによってなせるので、調整を簡単に、か
つ安価におこなえる。そして、ダイアールプレート自体
も加工の容易な板材を曲げ加工するだけで製造すること
ができるので安価である。
【0044】なお、以上説明した実施例において、ダイ
プレート21,121はレーザ加工された一枚の鋼板か
らなっているが、打ち抜きあるいは曲げ条件などに応じ
て、レーザ加工された複数の鋼板の積層体からなってい
てもよい。また、曲げ型は、クサビプレート116およ
びダイアールプレート126を板材の曲げ加工によっ
て、パンチ111、パンチプレート112、パンチホル
ダ113、ダイ121、ダイプレート122、ダイホル
ダ123、ストリッパ124などをレーザ光線によって
鋼板を切断した積層体によって構成して、曲げ型を安価
に製造することができるようしているが、従来の金属ブ
ロックを加工することによって製造されたパンチおよび
ダイにクサビプレート116およびダイアールプレート
126を組み込んでも、調整を短期間で、かつ安価にお
こなえる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パンチおよび
ダイを硬化するための工程を必要としないため、製造時
間が短かく、安価なプレス加工用金型を得ることができ
る。
【0046】請求項2の発明によれば、切断と同時にパ
ンチやダイの切刃が形成されるので、製造時間を短か
く、安価なプレス加工用金型を得ることができる。
【0047】請求項3の発明によれば、切れ味がよく、
耐久性にすぐれたパンチおよびダイをもつプレス加工用
金型を得られる。
【0048】請求項4に記載の発明では、切断と同時に
パンチやダイの切刃が形成され、製造時間が短かく、安
価なプレス加工用金型を得ることができる。。
【0049】請求項5に記載の発明は、曲げ加工に際し
てワークを塑性変形させるクサビプレートをパンチから
外すことができるので、修正を容易にかつ短期間でおこ
なえ、試し調整加工や曲げ加工によって金型の摩耗して
も、復帰を容易にかつ短期間でおこなえる金型を得るこ
とができる。
【0050】請求項6に記載の発明によれば、ワークの
スプリングバックを防ぐダイアールプレートをダイから
外すことができるので、修正を容易にかつ短期間でおこ
なえ、試し調整加工や曲げ加工によって金型の摩耗して
も、交換を容易にかつ短期間でおこなえるプレス加工用
金型を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外形打ち抜き型として構成された本発明のプレ
ス加工用金型の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す打ち抜き型によって成形加工される
ワークの説明図である。
【図3】図1に示す打ち抜き型の分解斜視図である。
【図4】図1に示す打ち抜き型のパンチおよびダイの製
造過程を示す説明図である。
【図5】図1に示す打ち抜き型におけるパンチの拡大断
面図である。
【図6】図1に示す打ち抜き型におけるダイの拡大断面
図である。
【図7】図5のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図8】曲げ型として構成された本発明のプレス加工用
金型の一実施例を示す断面図である。
【図9】図8に示す曲げ型によって成形加工されるワー
クの説明図である。
【図10】図8に示す曲げ型の構成を示す説明図であ
る。
【図11】図8に示す曲げ型に組み込まれたパンチプレ
ートおよびダイプレートの斜視図である。
【符号の説明】
11,111…パンチ 12,112…パンチプレート 21,121…ダイ 22,122…ダイプレート 51 …レーザ光線 52 …高炭素鋼板 52b …高炭素鋼板のレーザ光線出射側 116 …クサビプレート 126 …ダイアールプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 103:04 B23K 103:04 (72)発明者 山室 清一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 4E048 FA04 FA08 FA09 4E050 JA01 JB10 JC02 JD03 4E063 BA01 DA01 4E068 AE00 DA01 DB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光線によって切断された鋼板を複
    数枚積層させることによって構成されたプレス加工用金
    型であって、少なくともパンチおよびダイが高炭素鋼板
    をレーザ光線によって切断したものからなっているこ
    と、を特徴とするプレス加工用金型。
  2. 【請求項2】 レーザ光線によって切断された鋼板を複
    数枚積層させることによって構成されたプレス加工用金
    型であって、ダイおよびパンチの少なくとも一方が、先
    端を細く絞ったレーザ光線を高炭素鋼板の板厚方向に貫
    通させ、かつ板厚方向と直角な方向に移動させることに
    よって切断された高炭素鋼板の積層体から形成されてい
    ると共に、切断された高炭素鋼板の板厚方向におけるレ
    ーザ光線出射側を切刃として用いていること、を特徴と
    するプレス加工用金型。
  3. 【請求項3】 高炭素鋼板の切断面の粗さが10〜20
    μmからなる請求項2に記載のプレス加工用金型。
  4. 【請求項4】 レーザ光線によって切断された鋼板を複
    数枚積層させることによって構成されたプレス加工用金
    型であって、ダイおよびパンチが、少なくともレーザ光
    線強度、切断スピード、アシストガス噴射スピードを選
    択によって得られた先端が細く絞られたレーザ光線を高
    炭素鋼板の板厚方向に貫通させ、かつ板厚方向と直角な
    方向に移動させて切断した高炭素鋼板を積層すると共
    に、切断された高炭素鋼板の板厚方向のレーザ光線出射
    側を切刃として用いていること、を特徴とするプレス加
    工用金型。
  5. 【請求項5】 曲げ加工に際してワークを塑性変形させ
    るクサビを備えるパンチによってワークを曲げるプレス
    加工用金型であって、クサビがパンチに分離可能に組み
    込まれたクサビプレートに設けられていること、を特徴
    とするプレス加工用金型。
  6. 【請求項6】 ワークに異常な凹みやキズの発生を阻止
    するダイアールをもつダイによってワークを曲げるプレ
    ス加工用金型であって、ダイアールがダイに分離可能に
    配置されダイアールプレートに設けられていること、を
    特徴とするプレス加工用金型。
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