JP2003126613A

JP2003126613A - オイルフィルタ

Info

Publication number: JP2003126613A
Application number: JP2001322644A
Authority: JP
Inventors: Takashi Ito; 俊伊藤
Original assignee: Toyo Element Industry Co Ltd
Current assignee: Toyo Element Industry Co Ltd
Priority date: 2001-10-19
Filing date: 2001-10-19
Publication date: 2003-05-07

Abstract

(57)【要約】【課題】フィルタエレメントが受ける、オイル流入口
から流入するオイルの圧力を軽減し、フィルタエレメン
トに要求される必要な強度を軽減できるようにするこ
と、フィルタエレメントがオイルの流入量の大小による
影響を受けにくく、安定した性能を発揮し得るようにす
ること。【解決手段】中央にオイル流出口32を有するとともに
オイル流出口32の周りに複数のオイル流入口33を有する
ソケット部31のオイル流入口33と、ケース内に収容され
たフィルタエレメント10との間に、オイル流入口33から
流入するオイルを受けるプロテクター40を設ける。プロ
テクター40は、ほぼ傘状をなすプレートで構成され、流
入したオイルをフィルタエレメント10の外周側へ誘導す
る傾斜面43と、外周部に、フィルタエレメント10の外周
側へオイルを導出する開口部45とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オイルフィルタ、
例えば自動車の内燃機関の潤滑油の濾過に好適に用いら
れるオイルフィルタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動車の内燃機関の潤滑油の濾過
に用いられるオイルフィルタとして、図６に示すような
ものが知られている。同図を参照して説明すると、オイ
ルフィルタ１００は、底部１２１を有するケース１２０
と、該ケース１２０内に収容されたフィルタエレメント
１１０と、底部１２１と対向する側に設けられ、中央に
オイル流出口１３３を有するとともに該オイル流出口１
３３の周りに複数のオイル流入口１３２を有するソケッ
トプレート１３１とを備えてなる。フィルタエレメント
１１０は中空筒状の濾過部材を用いて構成され、その上
下がエンドプレート１１１，１１２・１１３，１１４に
より閉塞されており、ソケットプレート１３１側のエン
ドプレート１１１面はクリアランスｔをおいてオイル流
入口１３２と対向するように位置している。オイル流入
口１３２から流入したオイルは、ケース内に収容された
フィルタエレメント１１０の外周側から内周側へと通過
して濾過され、オイル流出口１３３から外部へと流出す
る。

【０００３】ところが、フィルタエレメント１１０のソ
ケットプレート側のエンドプレート１１１面はオイル流
入口１３２と対向するように位置しているため、オイル
流入口１３２から流入したオイルの圧力をフィルタエレ
メント１１０のエンドプレート面１１１が直接に受け
る。特に寒冷地等における低温時のエンジン始動の際
は、高粘度のオイルが急激に流入することにより、より
大きな圧力をエンドプレート１１１面が受けることにな
る。このため、そのような圧力によってフィルタエレメ
ント１１０が上下方向につぶれることのない上下方向の
強度が必要であった。また、オイルの流入量の大小によ
って、フィルタエレメントがその影響を受けやすく、フ
ィルタエレメントの上下運動等の好ましくない挙動を生
じさせるという不都合があった。しかし、上下方向の強
度を得るためにフィルタエレメントの内筒１１５等の部
材の強度を高めたり、また、上下運動を抑えるためにス
プリング１２３の弾性を高めたりすることは、重量の増
大やコスト増を招くことになる。なお、フィルタエレメ
ント１１０の外周とケース１２０の側面との間に形成さ
れるオイル流通空間を大きくとりオイルの流れを良くす
ることで、上記の不都合は多少は改善される。しかし、
そのようにすべく、ケースの外径を大きくすれば、フィ
ルタの大型化、重量増を招き、また、フィルタエレメン
トの外径を小さくすれば、濾過面積が減少するので好ま
しくない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術における不都合を解決するためになされたものであっ
て、その目的は、フィルタエレメントが受ける、オイル
流入口から流入するオイルの圧力を軽減し、フィルタエ
レメントに要求される必要な強度を軽減できるようにす
ること、フィルタエレメントがオイルの流入量の大小に
よる影響を受けにくく、安定した性能を発揮し得るよう
にすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】(1) 底部を有するケース
内に収容されたフィルタエレメントと、底部と対向する
側に、中央にオイル流出口を有するとともに該オイル流
出口の周りに複数のオイル流入口を有するソケット部を
備え、オイル流入口から流入したオイルを、フィルタエ
レメントの外周側から内周側へと通過させて濾過し、オ
イル流出口から外部へと流出させるオイルフィルタにお
いて、前記ソケット部のオイル流入口と前記フィルタエ
レメントとの間に、前記オイル流入口から流入するオイ
ルを受けるプロテクターを設けたことを特徴とするオイ
ルフィルタである。

【０００６】本発明は、さらに次のような構成を備える
ものとすることができる。 (2) 前記プロテクターは、流入したオイルをフィルタエ
レメントの外周側へ誘導する傾斜面を有する。 (3) 前記プロテクターは、ほぼ傘状をなすプレートで構
成され、その外周部に、フィルタエレメントの外周側へ
オイルを導出する開口部を有する。 (4) 前記プレートは、前記オイル流入口に向き合う側の
面に、プレートの内周部から外周部に向けて延びるよう
に配置された複数のリブを有し、該リブ間に形成される
凹部が前記オイル流入口から流入したオイルの誘導路と
なる。 (5) 前記複数のリブは、弧状をなす。 (6) 前記プレートは、その内周部が前記ソケット部の内
面に接し、外周縁が前記ケースの内面に接するように延
設され、固定される。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面に示
す実施例に基いて説明する。図１は本発明に係る実施例
のオイルフィルタ１の縦断面図、図２（ａ）はプロテク
ター４０の平面図、図２（ｂ）はプロテクター４０の一
部を切り欠いて示す斜視図である。

【０００８】図１に示すオイルフィルタ１は、第１フィ
ルタ（フルフロフィルタ）１１と第２フィルタ（バイパ
スフィルタ）１２とが上下２段に重ねられて構成される
フィルタエレメント（アッセンブリ）１０を、ケース２
０内に収容したタイプのオイルフィルタである。ケース
２０は底部２１を有する円筒状に形成されており、底部
２１と対向する側にはソケット部３１が配設されてい
る。ソケット部３１は、肉厚なプレート状に形成されて
おり、外周縁がケース２０の上部開口端縁に巻き締めら
れた天板３０の内面に溶接等によって固着された態様と
している。

【０００９】ソケット部３１の内周はＬ字状に屈曲し、
ソケット部３１の中央にはオイル流出口３２が形成さ
れ、このオイル流出口３２は、オイルフィルタ１の受座
から突出するパイプ（アウターパイプ）５０への取付け
部を兼ねている。通常、オイル流出口３２の内面にはネ
ジ部が形成され、このネジ部をパイプ（アウターパイ
プ）５０に螺着することにより、オイルフィルタ１は受
座（図示省略）に固定される。オイル流出口３２の周り
には、透孔をなすオイル流入口３３が複数形成されてい
る。

【００１０】フィルタエレメント１０を構成する第１フ
ィルタ（フルフロフィルタ）１１と第２フィルタ（バイ
パスフィルタ）１２は、例えば濾紙をひだ折りして円周
状に巻き回した濾材により構成され、それぞれ全体とし
て中空筒状をなし、上下の各端面は上下端板１１ａ，１
１ｂ・１２ａ，１２ｂによって閉塞されている。第１フ
ィルタ（フルフロフィルタ）１１とケース２０の底部２
１との間には、スプリング２３が設けられており、この
スプリング２３によって、フィルタエレメント１はソケ
ット部３１に押圧されるようになっている。第２フィル
タ（バイパスフィルタ）の上端板１２ａから延びる立上
り部１２ｃにガスケットリング１８が係合しており、フ
ィルタエレメント１とソケット部３１とのシールが行わ
れる。第１フィルタ（フルフロフィルタ）１１と第２フ
ィルタ（バイパスフィルタ）の各内周には多孔円筒１
３，１４が配設され、フィルタエレメント１が補強され
ている。また、第１フィルタ（フルフロフィルタ）１１
の端板１１ｂの中央の開口には、リリーフバルブ６０が
設けられている。リリーフバルブ６０は、エンジンの回
転数の上昇に伴いオイル圧が増大したとき、あるいは汚
染物により濾材に目詰まりが生じてオイル圧が増大した
とき等、外側室６と第１フィルタ１１内部との間に大き
な圧力差が生じた場合に開弁する。

【００１１】第２フィルタ（バイパスフィルタ）１２の
内周の多孔円筒１４のさらに内周には、第１フィルタ
（フルフロフィルタ）１１と第２フィルタ（バイパスフ
ィルタ）１２の流路を画成する円筒状のセンターパイプ
１５が設けられている。センターパイプ１５の内側に
は、インナーパイプ５１とのシールを行うためのＯリン
グ１６その他のシール部材が配設されている。センター
パイプ１５の内側に、オイルフィルタ１の受座から突出
するインナーパイプ５１が嵌挿されることにより、第１
フィルタ（フルフロフィルタ）１１と第２フィルタ（バ
イパスフィルタ）１２の独立した流路が形成される。

【００１２】ケース２０内にはフィルタエレメント１の
外側とケース２０との間に外側室６が形成される。ソケ
ット部３１のオイル流入口３３は、外側室６と連通して
おり、オイル流入口３３から流入するオイルは、外側室
６から第１フィルタ（フルフロフィルタ）１１と第２フ
ィルタ（バイパスフィルタ）１２の外周側から内周側へ
と流れる。第１フィルタ（フルフロフィルタ）１１を通
過して濾過されたオイルは、インナーパイプ５１へと流
出し、第２フィルタ（バイパスフィルタ）１２を通過し
たオイルは、アウターパイプ５０へと流出し、オイルフ
ィルタ１外へ吐出される。

【００１３】図１，図２に示すとおり、本発明において
は、ソケット部３１のオイル流入口３３とフィルタエレ
メント１との間（ソケット部３１と第２フィルタ１２の
エンドプレート１２ａ面とのクリアランスｔ）に、オイ
ル流入口３３から流入するオイルを受けるプロテクター
４０を設けたことに重要な特徴がある。

【００１４】プロテクター４０は、金属等の剛性のある
１枚のプレートで構成されているのが望ましい。また、
プロテクター４０は、ソケット部３１とフィルタエレメ
ント１との間に位置して、第２フィルタ１２のエンドプ
レート１２ａの上面をほぼ覆うように固定されているの
が好ましい形態である。本実施例では、プロテクター４
０は、中央に開口を有してほぼ傘状に形成されている。
また、ソケット部３１の内面に接するほぼ平坦な内周部
４１と、これに続いてオイル流入口３３の内周側を起点
としてソケット部３１から離れる方向に傾斜する傾斜面
４３と、外周縁に位置するフランジ部４４とを有し、フ
ランジ部４４近くの外周部には、フィルタエレメント１
の外周側（外周室６）へオイルを導出する開口部４５が
形成されている。オイル流入口３３に対応する位置に傾
斜面４３が配置される。傾斜面４３は、オイル流入口３
３の軸線方向に対して垂直とならないように傾斜してい
れば、その傾斜角度は特に限定されない。内周部４１
は、ガスケットリング１８とソケット部３１とに挟まれ
るように位置しており、この両者によって支持されるよ
うにすることもできる。フランジ部４４によって、プロ
テクター４０の強度を高めることができ、またフランジ
部４４には、後述する係止部を形成することもできる。

【００１５】オイル流入口３３から流入したオイルは、
プロテクター４０で受けられ、傾斜面４３に沿ってフィ
ルタエレメント１の外周側へ誘導され、開口部４５から
フィルタエレメント１の外周側（外周室６）へと導出さ
れる。このため、第２フィルタ１２のエンドプレート１
２ａの上面は、オイル流入口３３から流入したオイルの
圧力を受けない。なお、プロテクター４０は、弾性変形
により開弁動作を行う逆止弁（アンチドレンバルブ）と
は機能、作用が異なるものであり、逆止弁（アンチドレ
ンバルブ）によって、第２フィルタ１２のエンドプレー
ト１２ａの上面が、オイル流入口３３から流入したオイ
ルの圧力を受けないようすることは困難である。

【００１６】図３（ａ）に示すプロテクター４０は、図
１，図２のプロテクターの変形例である。図１，図２に
示すものと同様、ほぼ傘状をなすプレートで構成され、
ソケット部３１の内面に接する内周部と４１と、これに
続いてオイル流入口３３の内周側を起点としてソケット
部３１から離れる方向に傾斜する傾斜面４３と、外周縁
に位置するフランジ部４４とを有し、フランジ部４４近
くの外周部には、フィルタエレメント１の外周側（外周
室６）へオイルを導出する開口部４５が形成されてい
る。そして、オイル流入口３３に向き合う側の面に、プ
レートの内周部から外周部に向けて延びるように配置さ
れた複数のリブ４６を有している。複数のリブ４６は、
傾斜面４３において、各オイル流入口３３の間に位置す
るようにほぼ放射状に形成されており、該リブ４６，４
６間に形成される凹部（リブ４６，４６によって周方向
が区画される傾斜面４３）がオイル流入口３３から流入
したオイルの誘導路となる。リブ４６は、オイル流入口
３３から流入したオイルをフィルタエレメント１の外周
側へ円滑かつ均等に誘導するとともに、プロテクター４
０の剛性を高める。リブ４６の高さや幅、長さ、断面形
状等は必要に応じて設定し得る。フランジ部４４を形成
しない態様としてもよい。

【００１７】図４（ａ）に示すプロテクター４０は、図
３（ａ）のプロテクターの変形例である。図３（ａ）に
示すものとは、リブ４６の形状、配置態様が異なってい
る。リブ４６は、プレートの内周部から外周部に向け
て、オイル流入口３３をまくように湾曲し、弧状をなし
て延びている。このため、オイル流入口３３から流入し
たオイルはリブ４６に沿って図４（ａ）の右回転方向に
流れ、これにより、オイルの流れと反対方向の力（図４
（ａ）の矢印Ｂ）がソケット部３１に生じる。この力の
方向をソケット部３１の受座に対するネジの締め付け方
向とすることにより、ソケット部３１（すなわちエレメ
ント１）の受座（パイプ５０）に対する取付け（螺着）
における緩みが生じにくいものとなる。

【００１８】以上説明したプロテクター４０は、その内
周部４１がソケット部３１の内面の内周側に接し、外周
縁がケース２０の内面に接するように延設される態様
で、固定されるのが望ましい。プロテクター４０の固定
手段は特に限定されるものではない。例えば、プロテク
ター４０は、その内周部４１においてソケット３１の内
面にスポット溶接することにより固定することができ
る。また、プロテクター４０に適宜係止部を形成し、固
定するようにしてもよい。例えば、図５に示すように、
ケース２０の側面の全周又は一部に溝部又は凹部２５を
形成するとともに、プロテクター４０の外周縁に曲げ加
工又はポンチング加工等により凸部４７を形成し、この
凸部４７を凹部２５に係止することにより、固定するこ
とができる。

【００１９】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記したものに限定されるものではなく、本発
明の範囲で適宜変更、付加等して実施することができ
る。第１フィルタ（フルフロフィルタ）１１と第２フィ
ルタ（バイパスフィルタ）１２とでフィルタエレメント
１０を構成する例を示したが、このような２段式のフィ
ルタエレメントに限定されるものではないのは勿論であ
る。また、カートリッジタイプのオイルフィルタの他、
フィルタエレメントがケースから着脱可能なエレメント
交換式のオイルフィルタにも適用することができる。オ
イル流入口３３近傍に逆止弁（アンチドレンバルブ）を
有するオイルフィルタに適用することもできる。

【００２０】

【発明の効果】(1) 本発明によれば、ソケット部のオイ
ル流入口とフィルタエレメントとの間に、オイル流入口
から流入するオイルを受けるプロテクターを設けたた
め、オイル流入口から流入したオイルは、プロテクター
で受けられ、フィルタエレメントがオイル流入口から流
入するオイルの圧力を直接に受けることはない。すなわ
ち、フィルタエレメントが受ける、オイル流入口から流
入するオイルの圧力が大幅に軽減される。したがって、
フィルタエレメントに要求される必要な強度、特に上下
方向の強度を軽減することができる。これにより、重量
の軽減及びコストの削減が可能となる。また、オイルの
流入量の大小によって、フィルタエレメントがその影響
を受けることが小さくなり、フィルタエレメントの上下
運動等の好ましくない挙動を生じさせることもなく、安
定した性能を発揮し得る。

【００２１】(2) プロテクターは、流入したオイルをフ
ィルタエレメントの外周側へ誘導する傾斜面を有するも
のとすることにより、抵抗の小さい円滑な流路が形成さ
れ、流入したオイルは、傾斜面に沿ってフィルタエレメ
ントの外周側へスムーズに誘導される。

【００２２】(3) プロテクターは、ほぼ傘状をなすプレ
ートで構成され、その外周部に、フィルタエレメントの
外周側へオイルを導出する開口部を有するものとするこ
とにより、簡易な構造のプロテクターが得られ、製造も
し易い。オイル流入口から流入したオイルは、傘状をな
すプレートの傾斜面に沿ってフィルタエレメントの外周
側へ誘導され、開口部からフィルタエレメントの外周側
（外周室）へと導出される。

【００２３】(4) プレートは、オイル流入口に向き合う
側の面に、プレートの内周部から外周部に向けて延びる
ように配置された複数のリブを有し、該リブ間に形成さ
れる凹部がオイル流入口から流入したオイルの誘導路と
なるものとすることにより、オイル流入口から流入した
オイルをフィルタエレメントの外周側へ円滑かつ均等に
誘導するとともに、プロテクターの剛性を高めることが
できる。

【００２４】(5) 複数のリブは、弧状をなすものとする
ことにより、オイル流入口から流入したオイルに回転す
る流れを与えることができる。オイルの流れと反対方向
の力をソケット部に生じさせることができるので、ソケ
ット部（すなわちエレメント）の受座（パイプ）に対す
る取付け（螺着）における緩みを生じにくいものとする
ことができる。

【００２５】(6) プレートは、その内周部がソケット部
の内面に接し、外周縁がケースの内面に接するように延
設され、固定されるものとすることにより、多様な固定
手段を採用することができ、確実に固定することができ
るものとなる。プロテクターの安定した性能が発揮され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施例のオイルフィルタ１の縦断
面図である。

【図２】（ａ）はプロテクター４０の平面図、（ｂ）は
プロテクター４０の一部を切り欠いて示す斜視図であ
る。

【図３】（ａ）はプロテクター４０の平面図、（ｂ）は
プロテクター４０の装着部付近のオイルフィルタ１の一
部縦断面図である。

【図４】（ａ）はプロテクター４０の平面図、（ｂ）は
プロテクター４０の装着部付近のオイルフィルタ１の一
部縦断面図である。

【図５】（ａ）はプロテクター４０の一部を切り欠いて
示す斜視図、（ｂ）はプロテクター４０の装着部付近の
オイルフィルタ１の一部縦断面図である。

【図６】従来のオイルフィルタを例示する縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１オイルフィルタ６外側室１０フィルタエレメント１１第１フィルタ（フルフロフィルタ）１２第２フィルタ（バイパスフィルタ）２０ケーシング２１底部３１ソケット部３２オイル流出口３３オイル流入口４０プロテクター４１プロテクターの内周部４３傾斜面４４フランジ部４５開口部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底部を有するケース内に収容されたフィ
ルタエレメントと、底部と対向する側に、中央にオイル
流出口を有するとともに該オイル流出口の周りに複数の
オイル流入口を有するソケット部を備え、オイル流入口
から流入したオイルを、フィルタエレメントの外周側か
ら内周側へと通過させて濾過し、オイル流出口から外部
へと流出させるオイルフィルタにおいて、前記ソケット部のオイル流入口と前記フィルタエレメン
トとの間に、前記オイル流入口から流入するオイルを受
けるプロテクターを設けたことを特徴とするオイルフィ
ルタ。
【請求項２】前記プロテクターは、流入したオイルを
フィルタエレメントの外周側へ誘導する傾斜面を有する
請求項１に記載のオイルフィルタ。
【請求項３】前記プロテクターは、ほぼ傘状をなすプ
レートで構成され、その外周部に、フィルタエレメント
の外周側へオイルを導出する開口部を有する請求項２に
記載のオイルフィルタ。
【請求項４】前記プレートは、前記オイル流入口に向
き合う側の面に、プレートの内周部から外周部に向けて
延びるように配置された複数のリブを有し、該リブ間に
形成される凹部が前記オイル流入口から流入したオイル
の誘導路となる請求項３に記載のオイルフィルタ。
【請求項５】前記複数のリブは、弧状をなす請求項４
に記載のオイルフィルタ。
【請求項６】前記プレートは、その内周部が前記ソケ
ット部の内面に接し、外周縁が前記ケースの内面に接す
るように延設され、固定される請求項３〜５のいずれか
に記載のオイルフィルタ。