JP2003125547A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

Info

Publication number
JP2003125547A
JP2003125547A JP2001316292A JP2001316292A JP2003125547A JP 2003125547 A JP2003125547 A JP 2003125547A JP 2001316292 A JP2001316292 A JP 2001316292A JP 2001316292 A JP2001316292 A JP 2001316292A JP 2003125547 A JP2003125547 A JP 2003125547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
electric machine
refrigerant passage
teeth
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001316292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3594007B2 (ja
Inventor
Yutaro Kaneko
雄太郎 金子
Shinichiro Kitada
眞一郎 北田
Toshio Kikuchi
俊雄 菊池
Takashi Tsuneyoshi
孝 恒吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001316292A priority Critical patent/JP3594007B2/ja
Priority to US10/227,920 priority patent/US6933633B2/en
Priority to DE60221614T priority patent/DE60221614T2/de
Priority to EP02022207A priority patent/EP1300924B1/en
Publication of JP2003125547A publication Critical patent/JP2003125547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3594007B2 publication Critical patent/JP3594007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力低下のない冷却機構を備えた回転電機を
提供する。 【解決手段】 ステータコア5のティース部11の根元
部分同士を互に連結する継鉄部21に、ステータコイル
14の外周側に近接してステータコア5軸方向に延びる
冷媒通路22を設け、この冷媒通路22に冷却オイルを
流すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却機構をもった
回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ、または発電機、またはモータ兼
発電機等の回転電機において、ステータコイルおよび永
久磁石式同期電動機の磁石や誘導電動機のかご型導体が
冷却すべき対象としてある。
【0003】従来の冷却方法として、ロータに近接した
ティース部に連なるステータコアを冷却オイルにより冷
却して、間接的にロータの冷却を行うものが提案され、
例えば、特開平5−236705公報および特開平11
−69721公報に記載されたものがある。
【0004】特開平5−236705公報の電動機は、
図10に示すように、ステータコア105の継鉄部12
1を貫通して冷媒通路122を設け、この冷媒通路12
2に冷媒を流すことで、効率よくステータコア105の
冷却とティース部111に近接して回転する図示しない
ロータ側の温度低下を図るものである。
【0005】特開平11−69721公報の電動機は、
図11に示すように、ステータコア105の外周の軸方
向溝を冷媒通路122として設け、この冷媒通路122
に冷却オイルを流すことで、効率よくステータコア10
5の冷却とティース部111に近接して回転する図示し
ないロータ側の温度低下を図るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−236705号公報の従来例では、ステータコア1
05の継鉄部121に冷媒通路122を設けているた
め、電動機回転時の磁束の流れを鎖線図示のように阻害
するため、同一の寸法では出力を低下させる不具合があ
った。
【0007】また、特開平11−69721号公報の従
来例においても、ステータコア105の外周部に冷媒通
路122を設けているため、電動機の寸法を同一とする
とステータコア105の継鉄部121を薄くしたものと
なり、同一の寸法では出力を低下させる不具合があっ
た。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、出力低下のない冷却機構を備えた回転電機
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ティース
部とスロットを交互に有するステータコアを備え、前記
ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記
スロットに収容する回転電機において、前記ティース部
の根元部を連結する継鉄部のステータコイル外周側に近
接してステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたこ
とを特徴とする。
【0010】第2の発明は、ティース部とスロットを交
互に有するステータコアを備え、前記ティース部に集中
巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容
し、前記スロットのステータコア内周側の開口部を閉塞
することでスロットによる冷却通路をステータコア内に
形成する一方、ステータコア内周側に連なってステータ
コア端面から起立する円筒部によってケース内で独立し
た冷却ジャケットをステータコア両端部に形成する回転
電機において、前記ティース部の根元部を連結する継鉄
部のステータコイル外周側に近接してステータコア軸方
向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする。
【0011】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記冷媒通路は、継鉄部を貫通する穴により構成
されていることを特徴とする。
【0012】第4の発明は、第3の発明において、前記
穴は、複数個に分割されていることを特徴とする。
【0013】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記冷媒通路は、スロットのステータコイルを収
容する収容部の壁面に開放してステータコア軸方向に延
びる複数の溝により構成されていることを特徴とする。
【0014】第6の発明は、第1ないし第5のいずれか
の発明において、前記冷媒通路が位置する継鉄部の半径
方向の幅は、継鉄部の最小幅より大きく形成されている
ことを特徴とする。
【0015】第7の発明は、第1ないし第5のいずれか
の発明において、前記冷媒通路は、継鉄部の外周方向に
中央部で膨出し左右に至るにつれて膨出量が少なくなる
凸形状に形成したことを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】したがって、第1の発明では、ティース
部の根元部を連結する継鉄部のステータコイル外周側に
近接してステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けた
ため、冷媒通路に流れる冷媒としての冷却オイルによ
り、ステータコアを冷却できる。また、冷媒通路がティ
ース部を冷却するため、ティース部先端にエアギャップ
を介して近接するロータの発熱量を吸熱して、ロータの
温度を間接的に低下させることができる。
【0017】第2の発明では、ステータコア両端の冷却
ジャケットを連通して、スロットによる冷却通路とティ
ース部の根元部を連結する継鉄部のステータコイル外周
側に近接してステータコア軸方向に延びる冷媒通路とを
備えるため、冷却通路を流れる冷媒としての冷却オイル
によりステータコイルを冷却でき、冷媒通路に流れる冷
却オイルによりステータコアを冷却できる。そして、ス
テータコイルからステータコアへ伝達される熱量を低減
するため、冷媒通路の冷却オイルによりステータコアを
効率的に冷却でき、ティース部先端を介して近接するロ
ータの放熱を一層促進して、ロータの温度を間接的によ
り一層低下させることができる。
【0018】第3の発明では、第1または第2の発明の
効果に加えて、継鉄部を貫通する穴により冷媒通路を構
成したため、ステータコイルを収容する収容部の壁面は
従来と同様に存在し、従来と同様にステータコイルを簡
易に巻線することが可能である。
【0019】第4の発明では、第3の発明の効果に加え
て、前記穴は複数個に分割されているため、冷媒通路の
通路面積は増加しないが、冷却オイルとの接触面積を増
加させることができ、ティース部をより一層冷却でき
る。このため、回転電機のステータコアをより一層冷却
できる一方、ティース部先端からの吸熱量を増加してロ
ータの間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一
層向上することが可能となる。
【0020】また、複数の穴は冷媒通路を構成する継鉄
部の機械的強度を増加させ、その変形を抑制することが
できる。
【0021】第5の発明では、第1または第2の発明の
効果に加えて、スロットのステータコイルの収容部の壁
面に開放してステータコア軸方向に延びる複数の溝によ
り冷媒通路を構成したため、冷媒通路の冷却オイルとの
接触面積を増加させることができ、ティース部をより一
層冷却できる。このため、回転電機のステータコアをよ
り一層冷却できる一方、ティース部先端からの吸熱量を
増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の
冷却性能を一層向上することが可能となる。
【0022】また、複数の溝で冷媒通路を構成するた
め、ステータコイルの巻線時に絶縁紙の背面が複数の溝
間の壁に確実に保持され、溝のない場合と同様にステー
タコイルを巻線することができる。
【0023】さらに、複数の溝で冷媒通路を構成するた
め、冷媒通路はステータコイルの収容部に連通してお
り、簡易にステータコアを成形することが可能となる。
【0024】第6の発明では、冷媒通路が位置する継鉄
部の半径方向の幅を継鉄部の最小幅より大きく形成する
ため、冷媒通路によって磁束の流れを妨害することがな
く、出力の低下を抑制することが可能となる。
【0025】第7の発明では、冷媒通路を継鉄部の外周
方向に中央部で膨出し左右に至るにつれて膨出量が少な
くなる凸形状に形成したため、なめらかに磁束を流すこ
とができ、より出力の低下を抑制することが可能とな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0027】図1、図2に回転電機の全体構成を示す。
回転電機としては、電動機、または発電機、または電動
機兼発電機等があるが、以下では、回転電機の一例であ
る電動機により本発明を説明する。
【0028】図1において、電動機のケース1は、円筒
板1Aと、この円筒板1Aの軸方向両端の開口を閉塞す
る側板1B、1Cからなる。ケース1内には、円柱形の
ロータ2が収容される。ロータ2は、その回転軸2Aが
ケース1の側板1B、1Cに軸受3で支持され、回転軸
2Aを中心に回転自在となっている。ロータ2は、図2
に示すように、複数の永久磁石4を等角度間隔に収容
し、隣接する永久磁石4とは互に磁極を相違させて配置
される。
【0029】前記ケース1の円筒板1Aの内周面には、
円筒形のステータコア5が、ロータ2の外周を取り囲む
ように配置される。ステータコア5の内周面とロータ2
の外周面との間には、所定の間隙が設けられている。ス
テータコア5は、内周側に開口して複数のスロット10
を備え、スロット10同士の間にはティース部11に形
成される。各ティース部11には、ティース部11の両
端面にプレート状の絶縁体12が配置され、スロット1
0の内面に絶縁紙13を配置した状態でステータコイル
14が集中巻により巻付けられ、スロット10の内部に
収容された状態となる。ステータコイル14の巻端は前
記絶縁体12を巻回してステータコア5の両端に膨出す
る。なお、図2ではステータコイル14のコイルエンド
と絶縁体12の記載を省略し、ステータコア5およびテ
ィース部11が明確となるよう画いている。
【0030】前記スロット10のロータ2に臨む内周側
の夫々の開口には、スロット10を構成している両壁面
に軸方向の係合溝15が形成される。スロット10を挟
んで対面する一対の係合溝15には樹脂製のプレート1
6が装着される。なお、プレート16は、後述するよう
に、その外側にはステータコア5内周面と同一面となる
ように樹脂材料が充填され、樹脂層17が形成される。
プレート16、および樹脂層17により開口部が閉塞さ
れたスロット10内は、ステータコイル14を収容し、
ステータコア5の前端と後端を連通させる冷却通路18
に形成される。
【0031】前記ステータコア5の前後端には、端部か
ら起立して前記樹脂層17と一体にステータコア5内周
面と連なる環状の円筒部19が設けられる。円筒部19
の端部はケース1の側壁1B、1Cにゴムシール20を
介して固定され、互に冷却通路18を介して連通した環
状空間からなる冷却ジャケット6A、6Bがステータコ
ア5の両端に形成される。冷却ジャケット6A、6Bに
はケース1の円筒板1Aを貫通する入口7Aを介して冷
却用オイルが供給される。この冷却オイルは、スロット
10に形成された冷却通路18(図2参照)を流通し
て、反対側の冷却ジャケット6Bへ導かれる。この冷却
オイルは、冷却ジャケット6Bに形成されて円筒板1A
を貫通するオイル排出口7Bから外部へ排出される。
【0032】前記ステータコア5の各ティース部11の
根元を連結する継鉄部21には、ステータコイル14に
隣接位置させて軸方向に貫通する冷媒通路22を設け
る。冷媒通路22の開口端はステータコイル14のエン
ドコイルの外周側に位置し、ティース部11の側面に沿
って配置される絶縁体12の側方に位置している。この
ため、前記冷却ジャケット6Aの冷却オイルは、この冷
媒通路22を介しても他方の冷却ジャケット6Bに導か
れ、ティース部11の根元を冷却する。
【0033】前記冷媒通路22の実施の形態について、
以下の図3から図9を参照して詳しく説明する。
【0034】(第1の実施の形態)図3は、ステータコ
ア5の一個のティース部11の端面部の拡大図であり、
冷媒通路22の第1の実施の形態を示している。ティー
ス部11は、ステータコイル14を収容するよう中途部
が両側から窪んで形成された収容部23を備え、収容部
23の壁面に絶縁紙13を配置してステータコイル14
が端面に配置した絶縁体12を含めてティース部11に
集中巻されている。絶縁紙13と絶縁体12とでステー
タコイル14とステータコア5のティース部11とは電
気的に絶縁される。ティース部11の先端側の両側には
係合溝15が形成され、係合溝15には、隣接するティ
ース部11の係合溝15とに両端が係合してプレート1
6が配置され、樹脂層17が充填されてプレート16が
ティース部11に固定されている。樹脂層17は、前記
のごとく、プレート16で閉成するスロット10内の冷
却通路18を形成する。また、他方、ステータコア5側
面から、環状に起立して円筒部19に形成されている。
【0035】ステータコイル14の外周側に位置して継
鉄部21を貫通して冷媒通路22が配置され、絶縁体1
2の両側に冷媒通路22が開口している。
【0036】上記構成の冷却機構をもつ回転電機の作用
を説明する。冷却オイルはケース1の円筒板1Aを貫通
する入口7Aから、冷却ジャケット6Aに供給される。
【0037】冷却ジャケット6A内の冷却オイルは、ス
ロット10のステータコイル14の側面の冷却通路1
8、および、継鉄部21を軸方向に貫通する冷媒通路2
2を通過して他方の冷却ジャケット6Bに送られる。冷
却通路18を流れる冷却オイルは、ステータコイル14
およびスロット10を構成するステータコア5を冷却す
る。冷媒通路22に流れる冷却オイルは、継鉄部21の
ティース部11の根元を直接冷却する。ティース部11
は根元を冷却されることで、ティース部11の先端側の
エアギャップを介して対面するロータ2の表面からティ
ース部11先端に放熱される熱量を吸熱して、ロータ2
を温度低下させる。
【0038】他方の冷却ジャケット6Bの冷却オイルは
ケース1の円筒板1Aを貫通する出口7Bから、熱交換
器(図示せず)へと流れていく。冷却ジャケット6A、
6B内の冷却オイルは、円筒部19およびゴムシール2
0により、ロータ2側に漏れることはない。
【0039】図4は本発明と従来例の温度解析結果を示
す図である。図4に示すように、ステータコイル14の
外周の継鉄部21を貫通する冷媒通路22を設けた回転
電機では、冷却通路18のみを備えた従来例に比較し
て、ステータコア5の温度、および、ロータ2に装備さ
れた磁石4の温度を、両者ともに低下させることが確認
できた。 図5は、本実施の形態における磁場の流れを
示す。なお、図5ではステータコイル14のコイルエン
ドと絶縁体12の記載を省略し、ステータコア5および
ティース部11が明確となるよう画いている。ステータ
コア5の継鉄部21を流れる磁束は、図中の鎖線矢印の
ように、冷媒通路22を継鉄部21に設けても、屈曲さ
れることなく円滑に流れる。これは、冷媒通路22によ
り磁束通路幅は狭まってはいるが、継鉄部21の磁束通
路の最小幅よりも大きく形成できることによる。因み
に、磁束通路の幅が最小となる部分は、ティース部11
間のスロット10の中央部分である。磁束の流れを妨害
しないことにより、電動機の出力の低下を抑制すること
ができる。
【0040】図6は本発明と従来例の電動機の出力解析
結果を示す図である。図6に示すように、ステータコイ
ル14の外周の継鉄部21を貫通する冷媒通路22を設
けた回転電機では、冷媒通路22を設けない電動機に対
して若干出力が低下する。しかしながら、同様に継鉄部
21に冷媒通路122を設けた図10および図11に示
す従来技術の電動機のように大幅に出力低下しないこと
が確認できた。
【0041】本実施の態様にあっては、下記に記載した
効果を奏することができる。即ち、ティース部11の根
元部分同士を互に連結する継鉄部21のステータコイル
5外周側に近接してステータコア5軸方向に延びる冷媒
通路22を設けたため、冷媒通路22に流れる冷却オイ
ルにより、ステータコア5を冷却できる。また、冷媒通
路22がティース部11を冷却するため、ティース部1
1先端にエアギャップを介して近接するロータ2の発熱
量を吸熱して、ロータ2の温度を間接的に低下させるこ
とができる。
【0042】また、ステータコア5両端の冷却ジャケッ
ト6A、6Bを連通して、スロット10による冷却通路
18とティース部11の根元部分同士を互に連結する継
鉄部21のステータコイル14外周側に近接してステー
タコア5軸方向に延びる冷媒通路22とを備えるため、
冷却通路18を流れる冷却オイルによりステータコイル
14を冷却でき、冷媒通路22に流れる冷却オイルによ
りステータコア5を冷却できる。そして、ステータコイ
ル14からステータコア5へ伝達される熱量を低減する
ため、冷媒通路22の冷却オイルによりステータコア5
を効率的に冷却でき、ティース部11先端を介して近接
するロータ2の放熱を一層促進して、ロータ2の温度を
間接的により一層低下させることができる。
【0043】さらに、継鉄部21を貫通する穴により冷
媒通路22を構成したため、ステータコイル14を収容
する収容部23の壁面は従来と同様に存在し、従来と同
様にステータコイル14を簡易に巻線することが可能で
ある。
【0044】また、冷媒通路22が位置する継鉄部21
の半径方向の幅を継鉄部21の最小幅より大きく形成す
るため、冷媒通路22によって磁束の流れを妨害するこ
とがなく、回転電機の出力の低下を抑制することが可能
となる。
【0045】(第2の実施の形態)図7は、本発明の第
2の実施の形態に係る冷媒通路22による冷却機構を示
す一個のティース部11の端面の拡大図である。
【0046】図7において、冷媒通路22は円周方向に
並べて複数に分割して配置している。複数の冷媒通路2
2を形成することで、冷媒通路22を構成する継鉄部2
1の機械的強度を増加でき、その変形を抑制することが
できる。また、冷媒通路22の通路面積は増加できない
が、冷却オイルとの接触面積を増加させることができ、
ティース部11をより一層冷却できる。このため、回転
電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティ
ース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接
的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一層向上する
ことが可能となる。
【0047】本実施の態様にあっては、第1の実施の態
様の効果に加えて、継鉄部21を貫通する複数の穴によ
り冷媒通路22を構成したため、冷媒通路22の通路面
積は増加しないが、冷却オイルとの接触面積を増加させ
ることができ、ティース部11をより一層冷却できる。
このため、回転電機のステータコア5をより一層冷却で
きる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加して
ロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能
を一層向上することが可能となる。
【0048】また、複数の穴は冷媒通路22を構成する
継鉄部21の機械的強度を増加させ、その変形を抑制す
ることができる。
【0049】(第3の実施の形態)図8は、本発明の第
3の実施の形態に係る冷媒通路22による冷却機構を示
すステータコア5端面の拡大図である。なお、図8では
ステータコイル14のコイルエンドと絶縁体12の記載
を省略し、ステータコア5およびティース部11が明確
となるよう画いている。
【0050】図8において、冷媒通路22は、スロット
10のステータコイル14の収容部23の壁面に開放し
た複数の溝により構成している。複数の溝で冷媒通路2
2を構成するため、ステータコイル14の巻線時に絶縁
紙13の背面が複数の溝間の壁に確実に保持される。従
って、溝がない場合と同様にステータコイル14を巻線
することができる。また、冷媒通路22の通路面積は増
加できないが、冷却オイルとの接触面積を増加させるこ
とができ、ティース部11をより一層冷却できる。この
ため、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる
一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロー
タ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一
層向上することが可能となる。
【0051】また、冷媒通路22をステータコイル14
の収容部23の壁面に開放した複数の溝により構成して
いるので、ステータコア5の成形が容易となる。
【0052】本実施の態様にあっては、第1の実施の態
様の効果に加えて、スロット10のステータコイル14
の収容部23の壁面に開放してステータコア5軸方向に
延びる複数の溝により冷媒通路22を構成したため、冷
媒通路22の冷却オイルとの接触面積を増加させること
ができ、ティース部11をより一層冷却できる。このた
め、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一
方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ
2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一層
向上することが可能となる。
【0053】また、複数の溝で冷媒通路22を構成する
ため、ステータコイル14の巻線時に絶縁紙13の背面
が複数の溝間の壁に確実に保持され、溝のない場合と同
様にステータコイル14を巻線することができる。
【0054】さらに、複数の溝で冷媒通路22を構成す
るため、冷媒通路22はステータコイル14の収容部に
連通しており、簡易にステータコア5を成形することが
可能となる。
【0055】(第4の実施の形態)図9は、本発明の第
4の実施の形態に係る冷媒通路22による冷却機構を示
すステータコア5端面の拡大図である。なお、図9でも
ステータコイル14のコイルエンドと絶縁体12の記載
を省略し、ステータコア5およびティース部11が明確
となるよう画いている。
【0056】図9において、冷媒通路22は全体として
図3に示す冷媒通路22と同様に構成されるが、その形
状において相違させている。図9に示す冷媒通路22
は、継鉄部21の外周方向に中央部が膨出し左右両端に
至るに連れて膨出量を減少させた全体として凸形状に形
成している。
【0057】冷媒通路22を凸形状とすることにより、
磁束をより滑らかに通すことができ、特に、継鉄部21
からティース部11に磁束が流れるときには、図中の鎖
線で示す矢印のように、滑らかにティース部11に導く
ことができる。このため、より一層電動機の出力低下を
抑制することが可能となる。
【0058】なお、このように冷媒通路22の外周部を
凸形状に構成することは、図7若しくは図8に示す分割
構造や溝形状の冷媒通路22にも適用することができ、
同様の効果を発揮させることができる。
【0059】本実施の態様にあっては、第1の実施の態
様の効果に加えて、冷媒通路22を継鉄部21の外周方
向に中央部で膨出し左右に至るにつれて膨出量が少なく
なる凸形状に形成したため、なめらかに磁束を流すこと
ができ、より出力の低下を抑制することが可能となる。
【0060】なお、上記実施形態において、回転電機と
して永久磁石式同期電動機を例にとって説明している
が、図示はしないが、誘導電動機であっても、SRモー
タであっても、また、その他のモータであってもよい。
【0061】また、上記実施形態において、ステータコ
ア5が円周方向に一体構造のものについて説明している
が、図示しないが、円周方向にティース部毎に分割した
構造のステータコアであってもよい。
【0062】また、上記実施形態において、石極数が8
極のものについて説明しているが、図示しないが、他の
極数の回転電機にも本発明は適用可能である。
【0063】また、上記実施形態において、電動機と説
明しているが、図示しないが、発電機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す冷却機構を備えた回
転電機の断面図。
【図2】同じく冷却機構を備えた回転電機の横断面図。
【図3】冷却機構を拡大して示す側面図。
【図4】冷却機構による効果を従来例と比較して示す温
度解析結果の比較図。
【図5】ステータコアにおける磁束の流れ状態を示すス
テータコアの側面図。
【図6】冷却機構による効果を従来例と比較して示す出
力解析結果の比較図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る冷却機構の拡
大図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る冷却機構の拡
大図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る冷却機構の拡
大図。
【図10】従来技術を示すティース部を含むステータコ
アの側面図。
【図11】別の従来技術を示すティース部を含むステー
タコアの側面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 ロータ 4 永久磁石 5 ステータコア 6A、6B 冷却ジャケット 10 スロット 11 ティース部 12 絶縁体 12A 切欠き 12B 穴 14 ステータコイル 16 プレート 17 樹脂層 18 冷却通路 19 円筒部 21 継鉄部 22 冷媒通路 23 収容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 俊雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 恒吉 孝 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA10 AB06 AD02 AD04 AD06 AD08 AE08 5H603 AA13 AA14 AA15 BB01 BB02 BB09 BB12 CA01 CA05 CB26 CC05 CC11 CC17 CD21 CE01 EE10 FA01 FA16 5H609 BB02 BB03 BB19 BB23 PP02 PP05 PP06 PP07 PP08 PP09 QQ05 QQ10 QQ18 RR27 RR69

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティース部とスロットを交互に有するス
    テータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステー
    タコイルを巻回して前記スロットに収容する回転電機に
    おいて、 前記ティース部の根元部を連結する継鉄部のステータコ
    イル外周側に近接してステータコア軸方向に延びる冷媒
    通路を設けたことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 ティース部とスロットを交互に有するス
    テータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステー
    タコイルを巻回して前記スロットに収容し、前記スロッ
    トのステータコア内周側の開口部を閉塞することでスロ
    ットによる冷却通路をステータコア内に形成する一方、
    ステータコア内周側に連なってステータコア端面から起
    立する円筒部によってケース内で独立した冷却ジャケッ
    トをステータコア両端部に形成する回転電機において、 前記ティース部の根元部を連結する継鉄部のステータコ
    イル外周側に近接してステータコア軸方向に延びる冷媒
    通路を設けたことを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 前記冷媒通路は、継鉄部を貫通する穴に
    より構成されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 前記穴は、複数個に分割されていること
    を特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記冷媒通路は、スロットのステータコ
    イルを収容する収容部の壁面に開放してステータコア軸
    方向に延びる複数の溝により構成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  6. 【請求項6】 前記冷媒通路が位置する継鉄部の半径方
    向の幅は、継鉄部の最小幅より大きく形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つ
    に記載の回転電機。
  7. 【請求項7】 前記冷媒通路は、継鉄部の外周方向に中
    央部で膨出し左右に至るにつれて膨出量が少なくなる凸
    形状に形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれか一つに記載の回転電機。
JP2001316292A 2001-10-03 2001-10-15 回転電機 Expired - Fee Related JP3594007B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001316292A JP3594007B2 (ja) 2001-10-15 2001-10-15 回転電機
US10/227,920 US6933633B2 (en) 2001-10-03 2002-08-27 Rotating electric machine and cooling structure for rotating electric machine
DE60221614T DE60221614T2 (de) 2001-10-03 2002-10-01 Kühlanordnung für Elektrische Drehmaschine
EP02022207A EP1300924B1 (en) 2001-10-03 2002-10-01 Rotating electric machine and cooling structure for rotating electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001316292A JP3594007B2 (ja) 2001-10-15 2001-10-15 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003125547A true JP2003125547A (ja) 2003-04-25
JP3594007B2 JP3594007B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=19134328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001316292A Expired - Fee Related JP3594007B2 (ja) 2001-10-03 2001-10-15 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3594007B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109549A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Hitachi Ltd 永久磁石式回転電機及び風力発電システム
EP2330719A1 (en) * 2008-09-03 2011-06-08 NTN Corporation Vehicle drive motor
JP2011193571A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Nippon Soken Inc 回転電機
JP2012023818A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 電動機の固定子
GB2500040A (en) * 2012-03-07 2013-09-11 Nidec Sr Drives Ltd Cooling of electrical machines
JP2020521420A (ja) * 2017-05-19 2020-07-16 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMAHLE International GmbH 電気機械
KR102191563B1 (ko) * 2019-07-11 2020-12-15 엘지전자 주식회사 스테이터와 이를 구비하는 모터 및 압축기

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109549A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Hitachi Ltd 永久磁石式回転電機及び風力発電システム
JP4572647B2 (ja) * 2004-10-01 2010-11-04 株式会社日立製作所 永久磁石式回転電機及び風力発電システム
EP2330719A1 (en) * 2008-09-03 2011-06-08 NTN Corporation Vehicle drive motor
EP2330719A4 (en) * 2008-09-03 2015-01-07 Ntn Toyo Bearing Co Ltd ENGINE FOR VEHICLE DRIVE
JP2011193571A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Nippon Soken Inc 回転電機
JP2012023818A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 電動機の固定子
GB2500040A (en) * 2012-03-07 2013-09-11 Nidec Sr Drives Ltd Cooling of electrical machines
GB2500040B (en) * 2012-03-07 2018-07-04 Nidec Sr Drives Ltd Cooling of electrical machines
JP2020521420A (ja) * 2017-05-19 2020-07-16 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMAHLE International GmbH 電気機械
US11190063B2 (en) 2017-05-19 2021-11-30 Mahle International Gmbh Electrical machine
KR102191563B1 (ko) * 2019-07-11 2020-12-15 엘지전자 주식회사 스테이터와 이를 구비하는 모터 및 압축기

Also Published As

Publication number Publication date
JP3594007B2 (ja) 2004-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4536672A (en) Flat type rotary electric machine
JP4715028B2 (ja) 回転電機
JP2002186205A (ja) 回転電機
US10044237B2 (en) Pole shoe cooling gap for axial motor
JP4082359B2 (ja) 回転電機の冷却構造
JP4457785B2 (ja) ディスク型回転電機のステータ構造
US10361597B2 (en) Electric machine for a motor vehicle, coil carrier for an electric machine, and motor vehicle
JP2005012989A (ja) 回転電機におけるステータの冷却構造
JP3891083B2 (ja) 回転電機の冷却構造
JP3594007B2 (ja) 回転電機
JP6101550B2 (ja) 超電導回転機
US5994815A (en) Rotary electric machine having coil end extending radially outward as commutator
JPH10322942A (ja) 回転電機
JP2003143810A (ja) セグメントコイルモータ
JP2003250239A (ja) 回転電機のステータ構造
JP2004343877A (ja) 回転電機のコイル
EP0133571B1 (en) Flat type rotary electric machine
JP4032687B2 (ja) 回転電機
JP5997598B2 (ja) 回転電機
JP5330860B2 (ja) 回転電機
JP3596510B2 (ja) 回転電機のステータ
JP3749098B2 (ja) 回転電機の回転子
CN209994251U (zh) 双定子轴向磁通开关磁链永磁电机
JP2003088014A (ja) 回転電機用電機子及び回転電機
JP3470673B2 (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees