JP2003250239A - 回転電機のステータ構造 - Google Patents

回転電機のステータ構造

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JP2003250239A JP2002046224A JP2002046224A JP2003250239A JP 2003250239 A JP2003250239 A JP 2003250239A JP 2002046224 A JP2002046224 A JP 2002046224A JP 2002046224 A JP2002046224 A JP 2002046224A JP 2003250239 A JP2003250239 A JP 2003250239A
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真一郎 北田
Toshio Kikuchi
俊雄 菊池
Yutaro Kaneko
雄太郎 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルを一様に冷却可能な回転電機のステー
タ構造を提供する。 【解決手段】 ステータコア5の各スロット13内を冷
却通路6にして冷媒を流通させてスロット13内に巻装
されたコイル16を冷却する場合に、コイル16とティ
ース部12との間に介挿される絶縁体15に冷媒が流通
可能な冷却空間9を形成しかつこの冷却空間9のコイル
16側壁20Bに横穴22を形成し、冷却空間9を流れ
る冷媒により、巻装したコイル16を内側からも冷却す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機のステー
タ構造に関し、特に、コイルの冷却に好適な回転電機の
ステータ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からステータコアの内周面に樹脂層
をモールド成形することでスロット開口部を閉塞し、こ
れにより画成したスロット内部を冷媒通路として使用す
るモータのステータ構造が知られており、例えば、特許
第2716286号に開示されている。
【0003】この従来技術によれば、冷媒通路であるス
ロット内部に冷媒を流すことでスロット内部に収納され
ているコイルを冷媒により直接冷却することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、コイルが多重に積層巻される場合には、冷媒
の流れに直接触れる巻層表面側のコイルはよく冷却され
るのに対し、ステータコアに近い巻層下側のコイルは冷
媒の流れから遠くその冷却が不十分となる恐れがあっ
た。
【0005】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、コイルを一様に冷却可能な回転電機のステ
ータ構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ステータ
コアの各スロットに絶縁体を配置し、絶縁体を挟んで各
ティース部にコイルを巻装してスロット内に収装し、ス
ロットのステータコア内周側の開口を閉塞することでス
ロット内を冷媒が流通可能な冷却通路とする回転電機の
ステータ構造において、絶縁体にスロット内の冷媒の一
部を流通させる冷却空間を形成し、冷却空間のコイル側
壁面に横穴を設けて冷却空間をコイル側に開口させたこ
とを特徴とする。
【0007】前記絶縁体は、ティース部の側面からコイ
ルと接触するバックコア部の表面に亙り配置されるもの
であり、冷却空間はティース部側面に面する部分および
またはバックコア部に面する部分にモータの軸方向に貫
通させて配置される。
【0008】第2の発明は、ステータコアの各スロット
に絶縁体を配置し、絶縁体を挟んで各ティース部にコイ
ルを巻装してスロット内に収装し、スロットのステータ
コア内周側の開口を閉塞することでスロット内を冷媒が
流通可能な冷却通路とする回転電機のステータ構造にお
いて、絶縁体とティース部およびまたはバックコア部と
の間に隙間を形成してスロット内の冷媒の一部を流通さ
せる冷却空間に形成し、冷却空間のコイル側壁面に横穴
を設けて冷却空間をコイル側に開口させたことを特徴と
する。
【0009】前記絶縁体とティース部およびまたはバッ
クコア部との間の隙間は、例えば、絶縁体側からティー
ス部側面側およびまたはバックコア部側へ突出す突起を
配置することで形成できる。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記絶縁体は、熱伝導率の高い材料から構成した
ことを特徴とする。
【0011】第4の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記絶縁体は、ヤング率の高い材料から構成した
ことを特徴とする。
【0012】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記絶縁体の横穴は、コイルと接する範囲全域に
配置されていることを特徴とする。
【0013】前記横穴は、コイルと接する壁面の範囲全
域に亙る大きい横穴であっても、それより小さい横穴を
コイルと接する壁面の範囲全域に亙り複数個配置するも
のであってもよい。また、前記横穴の形状は、角穴であ
っても、丸穴であってもよい。
【0014】第6の発明は、第5の発明において、横穴
は、その間隔がコイルの線径よりも小さく形成されてい
ることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】したがって、第1の発明では、ティース
部に巻装されたコイルの巻層表面は冷却通路を通過する
冷媒により冷却される一方、コイルの巻層内側は絶縁体
の冷却空間を通過する冷媒により冷却されるため、積層
巻された巻層位置による冷却のばらつきを抑制でき、一
様に冷却できる。
【0016】第2の発明では、第1の発明の効果に加え
て、冷却空間が、ティース部およびまたはバックコア部
の表面に露出しているため、ステータコアをも直接冷媒
で冷却することができる。
【0017】第3の発明では、第1または第2の発明の
効果に加えて、絶縁体の熱伝導率が高いため、その熱抵
抗を小さくでき、冷媒と発熱体であるコイルとの間に絶
縁体が介在する部位においても、放熱性の悪化を抑える
ことができる。
【0018】第4の発明では、第1または第2の発明の
効果に加えて、絶縁体のヤング率が高いため、絶縁体の
厚さを薄くでき、絶縁体の熱抵抗を小さくできる。
【0019】第5の発明では、第1または第2の発明の
効果に加えて、前記絶縁体にはコイルと接する範囲全域
に横穴が配置されているため、横穴を通してコイルの全
範囲が冷却空間を通過する冷媒と直接接触して熱交換さ
れ、冷媒による抜熱性能を確実に得ることができる。
【0020】第6の発明では、第5の発明の効果に加え
て、横穴の間隔が線径より小さいため、横穴が存在しな
い部分に位置するコイルに対しても隣接する横穴から冷
媒が当該コイルに直接触れるので、全てのコイルで同様
の冷却性能が確保できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】図1、図2は回転電機の全体構成を示し、
図1は回転軸を含む回転電機の断面図、図2はその横断
面図である。回転電機としては、電動機、または発電
機、または電動機兼発電機等があるが、以下では、電動
機の一例である永久磁石式同期電動機により本発明を説
明する。
【0023】図1において、回転電機のケース1は、円
筒板1Aと、この円筒板1Aの軸方向両端の開口を閉塞
する側板1B、1Cからなる。ケース1内には、円柱形
のロータ2が収容される。ロータ2は、その回転軸2A
がケース1の側板1B、1Cに軸受3で支持され、回転
軸2Aと一体に回転自在となっている。ロータ2は、図
2に示すように、複数の永久磁石4を等角度間隔に収容
し、隣接する永久磁石4とは互に磁極を相違させて配置
される。
【0024】前記ケース1の円筒板1Aの内周面には、
円筒形のステータコア5が、ロータ2の外周を取り囲む
ように配置される。ステータコア5の内周面とロータ2
の外周面との間には、所定の間隙が設けられている。
【0025】前記ステータコア5は、図2に示すよう
に、複数個(本実施の形態では12個)に分割された分
割コア10を円環状に連ねる分割コア構造に構成してい
る。各分割コア10は、バックコア部11とティース部
12とを備えて略T字状をなす。バックコア部11はケ
ース1の円筒板1Aに嵌合されるリング部材に当接して
他の分割コア10と共に環状に連なって継鉄部を構成す
る。
【0026】前記ティース部12はバックコア部11か
らステータコア5の内周側に突出させて形成している。
各分割コア10は略T字型の磁性鋼板を回転軸2Aの軸
方向(図2の紙面に垂直方向、以下同一の方向を軸方向
という)に所定厚さに積層しかつ一体に固定して構成す
る。なお、ステータコア5は分割コア10としている
が、分割されていない環状のステータコアであってもよ
い。ケース1の内方に夫々突出するティース部12の間
の凹部(溝部)はスロット13を構成する。
【0027】各ティース部12には、その周囲に絶縁体
15を配置した後、コイル16をスロット13に収挿
し、コイルエンドをステータコア5側方に露出させて巻
装する。絶縁体15はスロット13を構成するティース
部12の側面からバックコア部11表面に亙る絶縁体側
板15Aとティース部12の端面に配置する絶縁体端板
15Bとで構成している。これらの絶縁体15の上から
各ティース部12にコイル16を集中巻にて巻装する。
コイル16の巻層は必要に応じて複数層に亙って巻回さ
れる。
【0028】各ティース部12の先端間にはスロット1
3を閉塞するプレート17を配置し、プレート17と各
ティース部12とは樹脂のシール部18で一体モールド
する。スロット13内はコイル16を収挿した状態で冷
却通路6となる。
【0029】前記シール部18はステータコア5の側方
から突出する円筒状の延長部18Aを備える。これら延
長部18Aの先端はケース1の側板1B、1Cに液密に
係合してステータコア5側方に夫々画成した環状の冷却
ジャケット7A、7Bを形成する。冷却ジャケット7
A、7Bは、コイル16のエンドコイル部分を収容し、
互に冷却通路6を介して連通する。冷却ジャケット7
A、7Bには、円筒板1Aを貫通する入口8Aが開口
し、冷却ジャケット7Bには、同じく円筒板1Aを貫通
する出口8Bが開口している。
【0030】図3は、コイル16を巻装する前の絶縁体
側板15Aの構成を分割コア10に組み合わせて示すも
のである。コイル16は、さらに図示していない絶縁端
板15Bをティース部12端面に組み合わせて各絶縁体
15上に巻装される。
【0031】前記絶縁体側板15Aは、ティース部12
の側面に接触して絶縁する側辺部20とバックコア部1
1に接触して絶縁する底辺部21とからなるL字状に形
成される。側辺部20はティース部12側面に平行な2
枚の壁20A、20Bと両壁20A、20Bを連結する
支持壁20Cとで箱状断面をなし、内部に軸方向に貫通
する冷却空間9を備える。前記冷却空間9と冷却ジャケ
ット7A、7Bとは冷却空間9の端面開口9Aを介して
連通する。平行な2枚の壁20A、20Bのティース部
12側面から離れた一方の壁20Bには、前記冷却空間
9とスロット13側とを別に連通させる横穴22を形成
する。
【0032】図4は、コイル16の巻装後の分割コア1
0を示し、図中左半分には分割コア10の正面図であ
り、図中右半分にはコイル16、絶縁体側板15A、お
よび、分割コア10の断面図である。図4に示すよう
に、絶縁体15上に積層してコイル16が巻装された分
割コア10においては、コイル16の巻装範囲外に前記
冷却空間9の端面開口9Aの一部が開口する。
【0033】この分割コア10を組み合わせてケース1
内に、図1、2に示すステータコア5に形成して収容
し、シール部18により冷却通路6と各冷却ジャケット
7A、7Bを形成して回転電機のステータ構造が構成さ
れる。このステータ構造においては、両冷却ジャケット
7A、7Bに開口して、冷却通路6と絶縁体15に形成
した冷却空間9の夫々の開口端が開口している。
【0034】以上説明した実施の態様の回転電機のステ
ータ構造においては、入口8Aから冷媒としての冷却オ
イルが冷却ジャケット7Aに供給される。冷却用オイル
は冷却ジャケット7Aからステータコア5内に形成した
冷却通路6(図2参照)を流通して、反対側の冷却ジャ
ケット7Bへ導かれ、出口8Bから外部へ排出される。
一方の冷却ジャケット7Aから他方の冷却ジャケット7
Bへ流れる冷却オイルは、スロット13内において、冷
却通路6と冷却空間9とを経由して流通する。
【0035】前記冷却通路6を流れる冷却オイルは、テ
ィース部12に積層巻されたコイル16の積層表面側に
触れ、コイル16を積層表面側から冷却する。
【0036】他方、冷却空間9へは部分的に開口する端
面開口9Aを経由して冷却オイルが流れ込み、他方の部
分的に開口する端面開口9Aを経由して冷却オイルが流
出する。冷却空間9に流入した冷却オイルはコイル16
の接する壁20Bを介してコイル16を積層内側から冷
却する一方、壁20Bに設けた横穴22を介して積層内
側のコイル16に接触して積層内側のコイル16を直接
冷却する。即ち、横穴22が設けられた範囲において
は、冷却オイルによりコイル16を直接冷却し、この範
囲外においては、壁20Bを介してコイル16を間接的
に冷却する。
【0037】コイル16はバックコア部11を除いて、
冷却通路6による積層表面側と絶縁体15を経由しての
積層内側との両面から冷却されるため、コイル温度にム
ラが生ずることなく均一に冷却できる。したがって、コ
イル温度が部分的に上昇して生ずる銅損を抑えることが
でき、回転電機の出力を向上できる。
【0038】前記横穴22は、コイル16が巻かれた範
囲全面をカバーする大きさの穴とする場合には、コイル
16の積層内側全面が流通する冷却オイルと接触させる
ことができ、好適である。しかしながら、絶縁体側板1
5Aの強度確保の面からは、大きい穴としないでコイル
16が巻かれた範囲全面に多数の穴を配置するのがよ
い。横穴22は、図示例のように、四角形の長穴や多角
形の角穴であっても、丸穴であってもよい。横穴22と
してコイル16に沿った複数の長穴で構成する場合に
は、長穴同士の間隔をコイル16の線形より小さく形成
すると、各コイル16に直接冷却オイルを触れさせるこ
とができ、積層内側の全てのコイル16を一様に冷却で
きる。
【0039】横穴22が配置されていない部分において
は、壁20Bを介して間接的にコイル16を冷却する。
この場合、絶縁体側板15Aを構成している素材自体を
熱伝導率の高い材料を用いることで冷却効率を高めるこ
とができる。また、ヤング率の高い材料を用いる場合に
は、機械的強度が高いため壁20Bの厚さを薄くでき、
壁20Bの伝熱距離を短縮でき伝熱損失を小さくでき、
冷却効率を高めることができる。
【0040】本実施の態様にあっては、ティース部12
に巻装されたコイル16の巻層表面は冷却通路6を通過
する冷媒により冷却される一方、コイル16の巻層内側
は絶縁体15の冷却空間9を通過する冷媒により冷却さ
れるため、積層巻された巻層位置による冷却のばらつき
を抑制でき、一様に冷却できる。
【0041】絶縁体15の熱伝導率を高くすると、その
熱抵抗を小さくでき、冷媒と発熱体であるコイル16と
の間に絶縁体15Aが介在する部位においても、放熱性
の悪化を抑えることができる。
【0042】絶縁体15のヤング率を高くすると、絶縁
体15の厚さを薄くでき、絶縁体15の熱抵抗を小さく
できる。
【0043】前記絶縁体15にはコイル16と接する範
囲全域に横穴22が配置されているため、横穴22を通
してコイル16の全範囲が冷却空間9を通過する冷媒と
直接接触して熱交換され、冷媒による抜熱性能を確実に
得ることができる。
【0044】横穴22の間隔をコイル16の線径より小
さくすると、横穴22が存在しない部分に位置するコイ
ル16に対しても隣接する横穴22から冷媒が当該コイ
ル16に直接触れるので、全てのコイル16で同様の冷
却性能が確保できる。
【0045】図5〜図7は、絶縁体と横穴の形状を夫々
相違させた絶縁体側板の変形例を示す。図5に示す絶縁
体側板15Aにおいては、ティース部12の側面に接触
する壁20Aを取り払って突起23により接触する形状
としている。また、横穴22の形状が、複数の丸穴に変
更されている。
【0046】この絶縁体側板15Aにおいては、ティー
ス部12の側面に接触させて設置した場合に、ティース
部12の側面との間で冷却空間9を形成する。冷却空間
9に流れ込む冷却オイルは、横穴22を介して積層内側
のコイル16を冷却する一方、ティース部12を直接冷
却する。コイル16は、絶縁体15の底辺部21に接触
している部分を除いて、積層表面側と積層内側の両方向
から冷却される。丸穴で形成した横穴22は、図示例の
ように千鳥型に配列することで冷却オイルを均等に積層
内側のコイル16に接触させる。
【0047】図6に示す絶縁体側板15Aにおいては、
ティース部12に接触する側辺部20は一枚の板で形成
され、底辺部21において、突起24によりバックコア
部11から離間した壁21Aを備え、この壁21Aに軸
方向に延びる長穴よりなる横穴22を複数列配置して構
成している。
【0048】この絶縁体側板15Aをステータコア5に
配置してコイル16を複数列積層して巻線した場合に
は、バックコア部11との間で冷却空間9が形成され
る。冷却空間9の軸方向開口端9Aは、巻線したコイル
16と干渉することなく開口する。冷却オイルは、開口
端9Aから冷却空間9に流れ込み、横穴22を介してバ
ックコア部11に面するコイル16を冷却する。冷却空
間9の冷却オイルはバックコア部11を直接冷却する。
したがって、コイル16は、冷却通路6による冷却オイ
ルの冷却と合わせてティース部12の側面に面する部分
を除いて三方向から冷却される。
【0049】図7に示す絶縁体側板15Aにおいては、
バックコア部11とティース部12側面とに接する突起
23、24により、側辺部20と底辺部21との壁20
B、21Aが共にバックコア部11とティース部12側
面から離間させて冷却空間9が配置される。冷却空間9
を構成する壁20B、21Aには、軸方向に延びる長穴
からなる横穴22を複数列配置して構成している。
【0050】この絶縁体側板15をステータコア5に配
置してコイル16を複数列積層して巻線した場合には、
ティース部12側面とコイル16との間、および、バッ
クコア部11とコイル16との間の二箇所に冷却空間9
が形成される。ティース部12の側面に位置するコイル
16は、ティース部12の側面の冷却空間9を流れる冷
却オイルが横穴22を介して接触することで冷却され
る。また、バックコア部11に面するコイル16は、バ
ックコア部11表面の冷却空間9を流れる冷却オイルが
横穴22を介して接触することで冷却される。また、冷
却通路6に面するコイル16は、冷却通路6を流れる冷
却オイルによって冷却される。つまり、コイル16は全
周面から冷却され、その温度ムラが確実に抑制される。
また、冷却空間を通過する冷却オイルは、側辺部20に
おいては、ティース部12を直接冷却し、底辺部21に
おいては、バックコア部11を直接冷却することができ
る。
【0051】上記各変形例にあっては、第1の実施の形
態により得られる効果に加えて、冷却空間9が、ティー
ス部12およびまたはバックコア部11の表面に露出し
ているため、ステータコア5をも直接冷媒で冷却するこ
とができる。
【0052】なお、上記実施形態において、回転電機と
して永久磁石式同期電動機を例にとって説明している
が、図示はしないが、誘導電動機であっても、SRモー
タであっても、また、その他のモータであってもよく、
発電機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すステータ構造を備え
た回転電機の断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】同じくステータを構成する分割コアと絶縁体側
板との組み合わせ状態を示す正面図。
【図4】図3に示す分割コアにコイルを巻装した状態を
左半分にコイル表面を含めて示す正面図、右半分にコイ
ルを断面して示す断面図。
【図5】絶縁体の変形例を示す正面図(A)、および、
側面図(B)。
【図6】絶縁体の別の変形例を示す正面図(A)、およ
び、側面図(B)。
【図7】絶縁体のさらに別の変形例を示す正面図
(A)、および、側面図(B)。
【符号の説明】
1 ケース 2 ロータ 3 軸受 4 永久磁石 5 ステータコア 6 冷却通路 7A、7B 冷却ジャケット 8A 入口 8B 出口 9 冷却空間 10 分割コア 11 バックコア部 12 ティース部 13 スロット 15 絶縁体 15A 絶縁体側板 15B 絶縁体端板 16 コイル 20 側辺部 20A、20B 壁 21 底辺部 22 横穴 23、24 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 俊雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 金子 雄太郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AD01 AD02 5H603 AA13 AA14 CA01 CB02 CB26 CC11 CD21 CD28 EE10 5H604 AA03 BB14 CC01 CC05 CC16 PB03 5H609 BB19 PP02 PP09 QQ05 QQ14 QQ18 RR35 RR42 RR68

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータコアの各スロットに絶縁体を配
    置し、絶縁体を挟んで各ティース部にコイルを巻装して
    スロット内に収装し、スロットのステータコア内周側の
    開口を閉塞することでスロット内を冷媒が流通可能な冷
    却通路とする回転電機のステータ構造において、 絶縁体にスロット内の冷媒の一部を流通させる冷却空間
    を形成し、冷却空間のコイル側壁面に横穴を設けて冷却
    空間をコイル側に開口させたことを特徴とする回転電機
    のステータ構造。
  2. 【請求項2】 ステータコアの各スロットに絶縁体を配
    置し、絶縁体を挟んで各ティース部にコイルを巻装して
    スロット内に収装し、スロットのステータコア内周側の
    開口を閉塞することでスロット内を冷媒が流通可能な冷
    却通路とする回転電機のステータ構造において、 絶縁体とティース部およびまたはバックコア部との間に
    隙間を形成してスロット内の冷媒の一部を流通させる冷
    却空間に形成し、冷却空間のコイル側壁面に横穴を設け
    て冷却空間をコイル側に開口させたことを特徴とする回
    転電機のステータ構造。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体は、熱伝導率の高い材料から
    構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の回転電機のステータ構造。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体は、ヤング率の高い材料から
    構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の回転電機のステータ構造。
  5. 【請求項5】 前記絶縁体の横穴は、コイルと接する範
    囲全域に配置されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の回転電機のステータ構造。
  6. 【請求項6】 横穴は、その間隔がコイルの線径よりも
    小さく形成されていることを特徴とする請求項5に記載
    の回転電機のステータ構造。
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