JP2003125385A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003125385A
JP2003125385A JP2001316933A JP2001316933A JP2003125385A JP 2003125385 A JP2003125385 A JP 2003125385A JP 2001316933 A JP2001316933 A JP 2001316933A JP 2001316933 A JP2001316933 A JP 2001316933A JP 2003125385 A JP2003125385 A JP 2003125385A
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JP2001316933A
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English (en)
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Tetsuro Yabumoto
哲朗 薮本
Akira Sotoguchi
明 外口
Tomoshi Tanaka
智志 田中
Yukio Sugimura
幸生 杉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 マルチプレクサ14はそれぞれの監視カメラ
12から出力される画像データを順次1つずつ選択して
画像記録装置16に入力する。画像記録装置16に入力
された画像データは、圧縮伸長回路30によって圧縮さ
れた後、ハードディスク32に記録される。このとき、
CPU26は、圧縮後の圧縮画像ファイルのサイズが所
定範囲内に収まるように、メモリ34内の係数に基づい
て圧縮伸長回路30による圧縮率を調整する。なお、C
PU26は、初期設定において、それぞれの監視カメラ
12から出力される画像データを当該所定範囲のサイズ
まで圧縮できる係数を特定し、この特定した係数をメモ
リ34に保存する。 【効果】 マルチプレクサ14による各監視カメラ1
2,12,・・・の切換動作によって圧縮対象となる画
像データの内容が大きく変化しても、圧縮後の圧縮画像
ファイルのサイズを早期に所定範囲内に収束させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像処理装置および
監視カメラシステムに関し、特にたとえば、複数の固定
カメラから出力されかつ時分割多重された複数種類の画
像信号を圧縮する画像処理装置、およびこの画像処理装
置を用いた監視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来技術】複数の固定監視カメラを備え、それぞれの
監視カメラで捉えた画像を時分割で取り込み記録媒体に
記録する監視カメラシステムにおいて、近年、記録媒体
としてハードディスクを採用するものが普及しつつあ
る。かかる監視カメラシステムでは、ハードディスクに
できるだけ多くの画像データを記録するために、当該画
像データを圧縮してから記録する。また、圧縮後のいわ
ゆる圧縮画像ファイルのサイズ(容量)が或る一定の範
囲内に入るように、圧縮時の圧縮率を調整している。こ
のように圧縮画像ファイルのサイズを一定の範囲内に収
めることで、当該圧縮画像ファイルの取り扱いおよびハ
ードディスクの容量管理が容易になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の監視カ
メラシステムでは、それぞれの監視カメラが全く別の場
所に設置される(それぞれの監視対象が異なる)ことが
多いため、従来、次のような問題がある。すなわち、そ
れぞれの監視カメラが全く別の場所に設置されている場
合には、各監視カメラから時分割で取り込まれる画像デ
ータの内容(監視画像の風景)が逐次変化し、これに伴
って当該画像データを圧縮するための圧縮率も逐次変化
する。ところが、画像データの変化が大きいと、当該画
像データの変化に圧縮率の変化が追随できず、これによ
って圧縮画像ファイルのサイズが目標の範囲内に収束す
るのに時間が掛かり、場合によっては(画像データの変
化が極端である場合には)、圧縮画像ファイルのサイズ
を目標の範囲内に収束させることができなくなる、とい
う問題がある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、複
数の固定カメラから時分割で取り込まれる画像信号が大
きく変化しても、各々の画像信号を目標とする所定範囲
のサイズまで早期に圧縮することのできる、画像処理装
置または監視カメラシステムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の固
定カメラから出力されかつ時分割多重された複数種類の
画像信号を基準圧縮率に基づいて圧縮する画像処理装置
であって、初期設定指示を受け付けたとき複数種類の画
像信号を個別に取り込む取り込み手段、取り込み手段に
よって取り込まれた複数種類の画像信号の各々を所定範
囲のサイズまで圧縮できる圧縮率を特定する特定手段、
および特定手段によって特定された圧縮率を複数種類の
画像信号の各々の基準圧縮率として保存する保存手段を
備える、画像処理装置である。
【0006】第2の発明は、第1の発明の画像処理装置
を備える、監視カメラシステムである。
【0007】
【作用】この発明では、取り込み手段が、初期設定指示
を受け付けると、複数の固定カメラから出力される複数
種類の画像信号を個別に取り込む。そして、特定手段
が、取り込み手段によって取り込まれた複数種類の画像
信号の各々を所定範囲のサイズまで圧縮できる圧縮率を
特定する。この特定手段によって特定された圧縮率は、
保存手段によって、複数種類の画像信号の各々の基準圧
縮率として保存される。そして、各々の固定カメラから
出力される画像信号を圧縮するとき、各々の画像信号
は、保存手段によって保存された各々の基準圧縮率に基
づいて圧縮される。
【0008】この発明のある実施例では、所定範囲は、
複数の画質モードに個別に対応する複数のサイズ範囲を
含む。そして、特定手段は、複数の画質モードに個別に
対応する複数の圧縮率を複数種類の画像信号の各々につ
いて特定する。さらに、保存手段は、特定手段によって
特定された複数の圧縮率を複数の画質モードに個別に関
連付けて保存する。このようにすれば、各々の画質モー
ドに応じた基準圧縮率に基づいて各々の画像信号を圧縮
することができる。
【0009】この発明の他の実施例では、基準圧縮率に
基づいて圧縮された圧縮画像信号を記録媒体に記録する
記録手段をさらに備える。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、各々の固定カメラか
ら出力される複数種類の画像信号は、各々を所定範囲の
サイズまで圧縮することのできる基準圧縮率に基づいて
圧縮される。したがって、各々の固定カメラから時分割
で取り込まれる画像信号が大きく変化しても、各々の画
像信号を所定範囲のサイズまで早期に圧縮することがで
きる、という効果がある。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1を参照して、この実施例の監視カメラシ
ステム10は、それぞれ別の場所に設置された複数
(N)台の監視カメラ12,12,・・・と、これら各
監視カメラ12,12,・・・が入力側に接続されたマ
ルチプレクサ14と、このマルチプレクサ14の出力側
に接続された画像記録装置16とを含む。
【0013】各監視カメラ12,12,・・・は、いず
れもディジタル式のもので、それぞれ監視した画像(画
像信号)を内部でディジタル化し、このディジタル化し
た画像データを出力する。これら各監視カメラ12,1
2,・・・から出力される画像データは、マルチプレク
サ14に入力される。なお、それぞれの監視カメラ12
には、個別の識別番号n(n=1,2,・・・,N)が
付されており、それぞれの監視カメラ12は、自身に付
された識別番号nを表すID情報を画像データのVBI
(Vertical Blanking Interval)に重畳する。
【0014】マルチプレクサ14は、各監視カメラ1
2,12,・・・から入力される複数の画像データを順
次1つずつ選択し、すなわち有効化する。そして、この
マルチプレクサ14によって順次有効化(選択)された
各監視カメラ12,12,・・・の画像データは、いわ
ゆる時分割多重化されて画像記録装置16に入力され
る。なお、どのような順番で各監視カメラ12,12,
・・・を有効化するのか、およびどれくらいの周期(時
間間隔)で有効化する監視カメラ12を切り換えるのか
は、マルチプレクサ14自体で任意に設定できる。
【0015】画像記録装置16は、マルチプレクサ14
から入力される画像データをYUVデータに変換するた
めの画像入力インタフェース回路18を有している。こ
の実施例では、当該YUVデータへの変換フォーマット
として、「YUV4:2:2」フォーマットを採用して
いる。そして、この画像入力インタフェース回路18に
よって変換されたYUVデータ(以下、このYUVデー
タについても画像データと言う。)は、データバス20
を介してビデオエンコーダ回路22に入力される。
【0016】ビデオエンコーダ回路22は、画像入力イ
ンタフェース回路18から入力される画像データ(YU
Vデータ)を、アナログのビデオ信号、具体的にはコン
ポジットビデオ信号またはコンポーネントビデオ信号
(Sビデオ信号やRGB信号など)に変換する。この変
換後のビデオ信号は、図示しないモニタ装置に入力さ
れ、これによって当該モニタ装置の画面にそれぞれの監
視カメラ12で捉えたライブ画像が映し出される。
【0017】ところで、画像記録装置16は、本来、マ
ルチプレクサ14から入力される画像データを記録(録
画)するための装置であり、操作キー24を構成する録
画開始(Rec)キー24aの押下によって録画動作に入
る。
【0018】すなわち、録画開始キー24aが押下され
ると、CPU(Central ProcessingUnit)26が、これ
に応答して画像入力インタフェース回路18による変換
後の画像データを一旦SDRAM(Synchronous Dynami
c RAM)28に記憶する。そして、CPU26は、SD
RAM28に記憶した画像データを1フィールド単位の
データにマッピング処理し、この処理後のデータを、デ
ータバス20を介して圧縮伸長回路30に転送する。圧
縮伸長回路30に転送された画像データは、ここでモー
ションJPEG(Motion Joint Photographic Expert G
roup)方式に基づいて圧縮される。そして、CPU26
は、圧縮伸長回路30による圧縮後の圧縮画像ファイル
を再度SDRAM28に記憶(蓄積:バッファ)した
後、この圧縮画像ファイルをハードディスク32に転送
して、記録する。
【0019】なお、CPU26は、ハードディスク32
に圧縮画像ファイルを記録するとき、当該圧縮画像ファ
イルにタグという属性情報を付加する。このタグには、
上述したID情報(識別番号n)やハードディスク32
への記録時刻を表す情報などが含まれる。なお、記録時
刻に関する情報は、図示しないタイマ回路(RTC:Re
al Time Clock)から与えられる。
【0020】上述した一連の録画動作を停止するには、
操作キー24を構成する停止(Stop)キー24bを押下
すればよい。すると、CPU26が、この停止キー24
bの押下に応答して一連の録画動作を停止するようSD
RAM28,圧縮伸長回路30およびハードディスク3
2をそれぞれ制御する。
【0021】また、この実施例の画像記録装置16で
は、ハードディスク32に記録した圧縮画像ファイルを
再生することもできる。すなわち、操作キー24を構成
する再生開始(Play)キー24cを押下すると、CPU
26は再生動作に入る。この再生動作においては、CP
U26は、ハードディスク32に記録された圧縮画像フ
ァイルを一旦SDRAM28に読み出し、この読み出し
た圧縮画像ファイルを圧縮伸長回路30に転送する。圧
縮伸長回路30は、転送された圧縮画像ファイルを伸長
して画像データに戻す。そして、CPU26は、画像入
力インタフェース回路18からビデオエンコーダ22へ
の画像データの入力を中断するとともに、代わりに圧縮
伸長回路30による伸長後の画像データをSDRAM2
8経由でビデオエンコーダ22に入力する。これによっ
て、上述したモニタ装置の画面には、再生画像が映し出
される。なお、この再生動作を停止する場合も、上述の
停止キー24bを押下すればよい。また、再生動作の停
止後は、モニタ装置の画面表示は再生画像表示からライ
ブ画像表示に切り換わる。
【0022】なお、この実施例では、上述の録画動作時
に圧縮画像ファイルのサイズSが所定の範囲内に収まる
ように、圧縮伸長回路30による圧縮率を変化させてい
る。圧縮画像ファイルのサイズSを一定の範囲内に収め
ることで、当該圧縮画像ファイルの取り扱いおよびハー
ドディスク32の容量管理が容易になるからである。
【0023】具体的には、図2に示すように、目標とす
るファイルサイズStを予め定めておき、この目標サイ
ズStよりも所定量α(たとえばαは目標サイズStの1
0%、すなわちα=0.1×St)だけ小さい値「St−
α」を下限値とするとともに、当該目標サイズStより
も所定量αだけ大きい値「St+α」を上限値とする。
そして、圧縮画像ファイルのサイズSが、下限値「St
−α」以上で、かつ上限値「St+α」以下の値(St−
α≦S≦St+α)となるように、CPU26によって
圧縮伸長回路30による圧縮率を制御する。
【0024】このようにして圧縮率を制御するために、
CPU26は、自身のメモリ34内に基準となる量子化
テーブル(厳密には、輝度用のテーブルと色度用のテー
ブルとの2つの基準テーブル)Qsを記憶している。そ
して、CPU26は、この基準テーブルQsに或る係数
Aを掛けた量子化テーブルQ(=Qs・f(A))に基づ
いて圧縮伸長回路30に圧縮処理を実行させ、この圧縮
後の圧縮画像ファイルのサイズSが上述の所定範囲(S
t−α≦S≦St+α)内に収まるように係数Aの値を更
新することで、圧縮率を制御する。
【0025】なお、係数Aとしては、“1”〜“10
0”までの任意の数値を入力することができる。また、
この係数Aに基づいて量子化テーブルQを算出するため
の演算式(Q=Qs・f(A))は、当該係数Aの数値が
大きいほど圧縮率が高くなり、係数Aの数値が小さいほ
ど圧縮率が低くなるように定められている。この演算式
もまた、CPU26内のメモリ34に記憶されている。
【0026】さらに、この実施例では、目標サイズSt
として、5つのサイズが用意されている。そして、これ
ら各目標サイズStの中から任意のサイズを選択するこ
とができる。すなわち、目標サイズStを大きくするか
若しくは小さくするかによって、圧縮画像ファイルの品
質(画質)およびハードディスク32の記録時間を選択
することができる。具体的には、目標サイズStを大き
くすると、圧縮画像ファイルの品質は高くなるが、当該
圧縮画像ファイルのサイズSが大きくなる分だけハード
ディスク32の記録時間が短くなる。一方、目標サイズ
Stを小さくすると、圧縮画像ファイルの品質は低くな
るが、当該圧縮画像ファイルのサイズSが小さくなる分
だけハードディスク32の記録時間が長くなる。
【0027】いずれの目標サイズStを選択するかは、
録画モード(画質モード)の選択によって行う。すなわ
ち、録画モードとして、モード“1”〜モード“5”ま
での合計5つのモードが用意されており、これら各モー
ドの選択によって目標サイズStが決定される。たとえ
ば、モード“1”を選択すると、目標サイズStは56
[KB]に設定される。そして、モード“2”を選択する
と、目標サイズStは42[KB]に設定され、モード
“3”を選択すると、目標サイズStは30[KB]に設定
される。そして、モード“4”を選択すると、目標サイ
ズStは22[KB]に設定され、モード“5”を選択する
と、目標サイズStは15[KB]に設定される。なお、録
画モードの選択は、操作キー24を構成する録画モード
選択(Mode)キー24dによって行う。
【0028】ここで、たとえば、マルチプレクサ14に
よって有効化されている監視カメラ12が切り換わって
圧縮対象となる画像データの内容(監視画像の風景)が
大きく変化するとする。この場合、当該画像データの変
化に合わせて、圧縮伸長回路30による圧縮率(係数
A)を大きく変化させる必要がある。また、録画動作時
に録画モードが変更された場合には、これに伴って目標
サイズStが大きく変わる。よって、この場合も、圧縮
率を大きく変化させる必要がある。しかし、圧縮率を大
きく変化させて圧縮画像ファイルのサイズSを目標の範
囲(St−α≦S≦St+α)内に収束させるには、それ
相応の時間が掛かる。また、場合によっては(画像デー
タの変化が極端に大きい場合や、目標サイズStが極端
に大きく変わる場合には)、当該圧縮画像ファイルのサ
イズSを目標の範囲内に収束させることができなくな
る、という不都合が生じる。
【0029】そこで、この実施例では、それぞれの監視
カメラ12毎に、かつそれぞれの録画モード毎に、基準
となる係数Aを決定するための初期設定を行う。具体的
には、この実施例の監視カメラシステム10を実際に設
置した状況下で、それぞれの監視カメラ12毎に、かつ
それぞれの録画モード毎に、圧縮画像ファイルのサイズ
Sを目標の範囲内に収束させることのできる係数Aを特
定する。そして、この特定した各係数Aを、図3に示す
ような管理リストにまとめてCPU26内のメモリ34
に保存する。そして、実際に監視カメラシステム10を
運用(稼動)するときに、当該管理リストに保存した各
係数Aに基づいて(すなわち、マルチプレクサ14によ
って有効化されている監視カメラ12に対応し、かつそ
の時点で選択されている録画モードに対応する係数Aを
管理リストから読み出し、この読み出した係数Aに基づ
いて)、圧縮処理を行うようにする。
【0030】このように予め初期設定しておいた係数A
に基づいて圧縮処理を実行することで、有効化されてい
る監視カメラ12および選択されている録画モードに応
じて、圧縮画像ファイルのサイズSを目標の範囲内に収
めることができる。なお、係数Aの初期設定は、たとえ
ばこの実施例の監視カメラシステム10を実際に設置し
た直後に実行するのが望ましい。
【0031】さて、上述の初期設定は、操作キー24を
構成する初期設定(Set Up)キー24eの押下に応答し
て、CPU26が実行する。すなわち、CPU26は、
初期設定キー24eが押下されると、メモリ34に記憶
されている制御プログラムに従って図4および図5のフ
ロー図で示される初期設定処理を実行する。なお、この
初期設定処理においては、マルチプレクサ14によって
各監視カメラ12,12,・・・をそれぞれの識別番号
n順(1→2→3→・・・→N→1→・・・)に、かつ
一定の周期(たとえば数フィールド期間〜数十フィール
ド期間程度)で切り換えるように、当該マルチプレクサ
14を設定する。
【0032】図4を参照して、初期設定キー24eが押
下されると、CPU26は、ステップS1において、録
画モードを表すインデックスm(m=1,2,・・・
M;ここではM=5)に“1”を設定する。これによっ
て、CPU26は、上述した録画モード選択キー24d
の操作に係わらず、録画モードとしてモード“1”を設
定する(厳密には、モード“1”に従って圧縮処理を実
行するように圧縮伸長回路30を制御する)。
【0033】そして、CPU26は、ステップS3にお
いて、マルチプレクサ14から入力される画像データの
垂直同期信号Vsyncを検出し、この垂直同期信号Vsync
を検出すると、ステップS5に進む。そして、ステップ
S5において、画像データのVBIから上述したID情
報を取得し、現在マルチプレクサ14によって有効化さ
れている監視カメラ12の識別番号nを認識する。そし
て、この認識した識別番号nを、ステップS7において
2つのレジスタnpおよびnqに記憶する。なお、レジス
タnpは、現在有効化されている監視カメラ12の識別
番号nを記憶するための一時記憶領域であり、レジスタ
nqは、任意のモードmにおいて最初に有効化された監
視カメラ12の識別番号nを記憶するための一時記憶領
域である。これらのレジスタnpおよびnqは、メモリ3
4内に設けられる。
【0034】さらに、CPU26は、ステップS9にお
いて、モードm(現時点ではモード“1”)に対応する
所定係数Asを係数Aとして設定する。たとえば、現在
の録画モードがモード“1”である場合には、所定係数
Asとして“80”が係数Aに設定される。そして、現
在の録画モードがモード“2”である場合には、所定係
数Asとして“65”が係数Aに設定され、録画モード
がモード“3”の場合には、所定係数Asとして“5
0”が係数Aに設定される。また、録画モードがモード
“4”である場合には、所定係数Asとして“35”が
係数Aに設定され、モード“5”の場合には、所定係数
Asとして“20”が係数Aに設定される。これらの所
定係数Asもまた、上述したメモリ34に記憶されてい
る。
【0035】ステップS9において係数Aを設定した
後、CPU26は、ステップS11に進み、当該設定さ
れた係数Aおよび基準テーブルQsに基づいて量子化テ
ーブルQ(=Qs・f(A))を算出する。そして、ステ
ップS13において、現在有効化されている監視カメラ
12の画像データを取り込み、この取り込んだ画像デー
タを当該算出した量子化テーブルQに基づいて圧縮する
(厳密には、SDRAM28から画像データを取り込
み、この取り込んだ画像データを圧縮伸長回路30に転
送するとともに、圧縮伸長回路30によって当該画像デ
ータをステップS11で算出した量子化テーブルQに基
づいて圧縮処理させる)。
【0036】ステップS13において画像データを圧縮
した後、CPU26は、ステップS15に進み、ここ
で、圧縮伸長回路30から圧縮後の圧縮画像ファイルの
サイズSを取得する。そして、ステップS17におい
て、当該取得した圧縮画像ファイルのサイズSと、上述
した所定範囲の下限値「St−α」とを比較する。ここ
で、圧縮画像ファイルのサイズSが下限値「St−α」
以上であるとき、CPU26は、ステップS19に進
む。そして、このステップS19において、圧縮画像フ
ァイルのサイズSと所定範囲の上限値「St+α」とを
比較する。
【0037】ステップS19において圧縮画像ファイル
のサイズSが上限値「St+α」以下であるとき、CP
U26は、圧縮画像ファイルのサイズSが所定範囲内に
収まっていると判断し、換言すれば現在設定されている
係数Aに基づいて圧縮処理を行えば圧縮画像ファイルの
サイズSを所定範囲内に収めることができると判断す
る。そして、CPU26は、現在設定されている係数A
を基準値として上述の管理リストに保存するべく図5の
ステップS21に進む。
【0038】一方、ステップS17において、圧縮画像
ファイルのサイズSが下限値「St−α」よりも小さい
とき、CPU26は、現在の圧縮率が高過ぎるものと判
断する。そして、圧縮率を下げるべく、ステップS23
に進み、係数Aを所定値a(たとえばa=1)だけデク
リメントした後、ステップS25において、当該デクリ
メント後の係数Aが設定可能な下限値である“1”以上
であるか否かを判断する。ここで、係数Aが“1”以上
であるとき、CPU26は、当該デクリメント後の係数
Aに基づいて再度圧縮処理を実行するべくステップS1
1に戻る。これとは反対に、デクリメント後の係数Aが
“1”よりも小さいとき、CPU26は、ステップS2
7において係数Aとして“1”を設定した後、図5のス
テップS21に進み、当該係数A=“1”を管理リスト
に保存する。
【0039】また、ステップS19において、圧縮画像
ファイルのサイズSが上限値「St+α」よりも大きい
とき、CPU26は、現在の圧縮率が低過ぎるものと判
断する。そして、圧縮率を上げるべく、ステップS29
に進み、係数Aを所定値aだけインクリメントした後、
ステップS31において、当該インクリメント後の係数
Aが設定可能な上限値である“100”以下であるか否
かを判断する。ここで、係数Aが“100”以下である
とき、CPU26は、当該インクリメント後の係数Aに
基づいて再度圧縮処理を実行するべくステップS11に
戻る。これとは反対に、インクリメント後の係数Aが
“100”よりも大きいとき、CPU26は、ステップ
S33において係数Aとして“100”を設定した後、
図5のステップS21に進み、当該係数A=“100”
を管理リストに保存する。
【0040】ステップS21において管理リストに基準
値となる係数Aを記録した後、CPU26は、ステップ
S35に進み、マルチプレクサ14から入力される画像
データの垂直同期信号Vsyncを検出する。そして、垂直
同期信号Vsyncを検出すると、CPU26は、ステップ
S37に進み、当該画像データのVBIからID情報を
取得して、現在有効化されている監視カメラ12の識別
番号nを認識する。そして、ステップS39において、
当該認識した識別番号nが、上述のステップS7でレジ
スタnpに記憶した番号と同じであるか否かを判断す
る。
【0041】このステップS39において、ステップS
37で認識した識別番号nとレジスタnpに記憶されて
いる番号とが同じ(n=np)であるとき、CPU26
は、マルチプレクサ14によって有効化されている監視
カメラ12が未だ切り換わっていないものと判断する。
そして、再度、マルチプレクサ14から入力される画像
データの垂直同期信号Vsyncを検出するべくステップS
35に戻る。一方、ステップS37で認識した識別番号
nとレジスタnpに記憶されている番号とが異なる(n
≠np)とき、CPU26は、マルチプレクサ14によ
って別の監視カメラ12が有効化されたものと判断す
る。そして、ステップS41に進み、現在有効化されて
いる監視カメラ12の識別番号nをレジスタnpに記憶
し直す。
【0042】さらに、CPU26は、ステップS43に
進み、現在有効化されている監視カメラ12の識別番号
nと、上述のステップS7でレジスタnqに記憶した番
号とを比較する。ここで、これら両者が異なる(n≠n
q)とき、CPU26は、現在有効化されている監視カ
メラ12について未だ録画モードmに係る係数Aの基準
値の設定が完了していないものと判断する。そして、当
該有効化されている監視カメラ12について現在の録画
モードmのままで係数Aの基準値を設定するべく、図4
のステップS9に戻る。一方、現在有効化されている監
視カメラ12の識別番号nとレジスタnqに記憶されて
いる番号とが同じ(n=nq)であるとき、CPU26
は、全ての監視カメラ12,12,・・・について現在
の録画モードmに係る係数Aの基準値の設定が完了した
ものと判断する。そして、CPU26は、別の録画モー
ド(m+1)において係数Aの基準値を設定するべく、
ステップS45に進み、当該録画モードmの数値を1だ
けインクリメントする。
【0043】そして、CPU26は、ステップS47に
進み、ステップS45でインクリメントした後の録画モ
ードmの値と、当該録画モードmの最大値M(この実施
例ではM=5)とを比較する。ここで、インクリメント
後の録画モードmの数値が最大値M以下であるとき、C
PU26は、未だ全ての録画モードmにおいて係数Aの
基準値を設定していないものと判断して、図4のステッ
プS3に戻る。一方、インクリメント後の録画モードm
の数値が最大値Mよりも大きい場合、CPU26は、全
ての録画モードm(m=1,2,・・・M=5)におい
て係数Aの基準値を設定し終えたものと判断して、この
一連の初期設定処理を終了する。
【0044】なお、この実施例では、この発明を監視カ
メラシステム10に適用する場合について説明したが、
監視カメラシステム10以外の用途にもこの発明を応用
できることは言うまでもない。
【0045】そして、記録媒体としてハードディスク3
2を用いたが、ビデオテープやDVD(Digital Versat
ile Disc)、CD−RW(CD ReWritable)などの他の
記録媒体を用いてもよい。
【0046】さらに、係数Aを変化させることによって
量子化テーブルQを変化させ、ひいては圧縮率を変化さ
せるようにしたが、これに限らない。たとえば、予め複
数の量子化テーブルQを用意しておき、これら複数の量
子化テーブルQの中から任意のテーブルを選択して、圧
縮処理を行うようにしてもよい。
【0047】そして、圧縮伸長回路30による圧縮方式
として、モーションJPEG方式を採用したが、単なる
JPEG方式を採用してもよい。また、動画用の圧縮方
式であるMPEG(Motion Picture Epert Group)方式
を採用してもよい。ただし、MPEG方式では、GOP
(Group of Picture)単位で圧縮処理を行い、当該GO
P単位で圧縮画像ファイルのサイズを目標サイズに収束
させるようにする。
【0048】さらに、録画モードとしてモード“1”〜
モード“5”までの5つのモードを用意したが、5以外
の複数のモードを用意してもよいし、1つのモードのみ
としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る監視カメラシステム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例において目標とする圧縮画像ファ
イルのサイズを概念的に示す図解図である。
【図3】図1におけるCPU内のメモリに格納されてい
る管理リストの内容を概念的に示す図解図である。
【図4】図1におけるCPUの動作を示すフロー図であ
る。
【図5】図4に続くフロー図である。
【符号の説明】
12…監視カメラ 14…マルチプレクサ 24…操作キー 26…CPU 30…圧縮伸長回路 32…ハードディスク 34…メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 智志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 杉村 幸生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C054 AA01 AA04 DA06 EH07 HA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の固定カメラから出力されかつ時分割
    多重された複数種類の画像信号を基準圧縮率に基づいて
    圧縮する画像処理装置であって、 初期設定指示を受け付けたとき前記複数種類の画像信号
    を個別に取り込む取り込み手段、 前記取り込み手段によって取り込まれた前記複数種類の
    画像信号の各々を所定範囲のサイズまで圧縮できる圧縮
    率を特定する特定手段、および前記特定手段によって特
    定された圧縮率を前記複数種類の画像信号の各々の前記
    基準圧縮率として保存する保存手段を備える、画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】前記所定範囲は複数の画質モードに個別に
    対応する複数のサイズ範囲を含み、 前記特定手段は前記複数の画質モードに個別に対応する
    複数の圧縮率を前記複数種類の画像信号の各々について
    特定し、 前記保存手段は前記特定手段によって特定された前記複
    数の圧縮率を前記複数の画質モードに個別に関連付けて
    保存する、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記基準圧縮率に基づいて圧縮された圧縮
    画像信号を記録媒体に記録する記録手段をさらに備え
    る、請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の画像
    処理装置を備える、監視カメラシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008035382A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Aiphone Co Ltd テレビインターホン装置
JP2008089943A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 ▲し▼創電子股▲ふん▼有限公司 オーバードライブ図画データの保存構造とその方法
JP2014036435A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Dainippon Printing Co Ltd 情報圧縮装置、情報圧縮方法並びに情報圧縮用プログラム及び情報記録媒体

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