JP2003124842A - マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける相関演算方法 - Google Patents

マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける相関演算方法

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JP2003124842A
JP2003124842A JP2001317977A JP2001317977A JP2003124842A JP 2003124842 A JP2003124842 A JP 2003124842A JP 2001317977 A JP2001317977 A JP 2001317977A JP 2001317977 A JP2001317977 A JP 2001317977A JP 2003124842 A JP2003124842 A JP 2003124842A
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shift
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oversampling
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Naoshige Kido
直茂 木戸
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッチドフィルタの低消費電力を実現す
ること。 【解決手段】 オーバーサンプリングデータの相関検出
を行う場合に、オーバーサンプリングの倍数に対応させ
て複数のシフトレジスタ(100,200)を並列に設
け、それぞれのシフト状態を、シフト制御信号(SE
L)やシフトクロック(CLK等)にて各シフトレジス
タ毎に制御すると共に、そのシフト制御信号(SEL)
やシフトクロックを利用して、データ選択部300にお
けるセレクタ(30a〜30n)の切換を連動させて行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信(CDMA通信)の同期確立処理において使用される
マッチドフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA通信では、送信側は、拡散符号
(PN符号)を用いて、情報レートよりも高速なチップ
レートで拡散変調を行い、その拡散信号を送信する。受
信側では、拡散符号のレプリカであるレプリカ符号(逆
拡散符号)を生成し、受信した信号の逆拡散を行う。
【0003】ここで、レプリカ符号(逆拡散符号)のタ
イミングは、拡散符号のタイミングと正確に一致してい
る必要がある。正確なタイミングのレプリカ符号を生成
するためには、まず、拡散符号のタイミングを厳密に検
出する必要がある。この拡散符号のタイミング検出処理
は、チップレートの数倍(例えば、2倍)で、高速に行
う必要がある。
【0004】このために、受信側では、オーバーサンプ
リングを行う。つまり、受信信号をA/D変換する際、
チップレートの数倍の高速なレートでオーバーサンプリ
ングし、1つのチップについて、複数のサンプリング結
果から相関値を演算する。これにより、タイミング検出
精度(時間分解能)を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マッチドフィルタで
は、受信データを一時的に蓄積するためにシフトレジス
タを用いるが、オーバーサンプリングによりデータ数が
m倍となると、これに合わせてシフトレジスタのタップ
数(段数)もm倍となり、シフトクロックの周波数もm
倍となる。
【0006】シフトレジスタは、シフトクロックのタイ
ミングで、全タップのデータが一斉にシフトするため、
これに伴って信号線等の充放電が発生し、消費電力が増
大する。
【0007】消費電力の増大は、携帯電話等の移動体通
信機器に厳しく求められる、低消費電力化の要請に反す
る。
【0008】本発明は、このような問題点を解決し、マ
ッチドフィルタの低消費電力化を達成することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマッチドフィル
タでは、オーバーサンプリングの各位相に対応した複数
本の独立したシフトレジスタを並列に設け、これらに各
位相のデータ系列を分配し、各シフトレジスタのシフト
状態を、シフト制御信号あるいはシフトクロックを用い
て各々毎に制御する。
【0010】そして、各シフトレジスタから出力され
る、オーバーサンプリングの各位相に対応したデータ系
列のいずれかをセレクタにより時分割方式で順次選択す
る。このとき、セレクタの切換制御を行う信号として、
シフトレジスタのシフト状態を制御するシフト制御信号
あるいはシフトクロックの少なくとも一部を共用する。
そして、セレクタにより選択されたデータ系列を、逆拡
散および相関演算を行う回路に入力して相関値を求め
る。
【0011】つまり、オーバーサンプリングの各位相の
データ系列を個別にシフトさせ、1つの位相のデータ系
列のみをシフトさせ、他の位相のデータ系列について
は、実質的なシフト動作を停止させて充放電電流を削減
し、あるいは、各シフトレジスタトを、オーバーサンプ
リングが無い場合の基本動作クロック(チップクロッ
ク)で低速で動作させることで回路の消費電力を大幅に
削減する。
【0012】一方、シフトレジスタの制御とセレクタの
制御を共通の制御信号を用いて連動させて行うことで、
最も少ない回路で効率的にオーバーサンプリングデータ
の転送処理を行うことができ、回路規模を抑制すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は、本発明のマッチ
ドフィルタの一例の構成を示す回路図である。図1のマ
ッチドフィルタでは、I(同相)およびQ(直交)の2つ
の成分の、2倍オーバーサンプリングデータ(CDMA
受信データなど)が入力される。
【0015】データ蓄積部50aはI成分のデータ系列
(DIi)の蓄積用であり、データ蓄積部50bはQ成
分のデータ系列(DIq)の蓄積用である。どちらも構
成は同じであるので、図1では、データ蓄積部50aの
構成のみを記載している。
【0016】データ蓄積部50aは、2倍オーバーサン
プリングデータの前半の位相のデータ系列を蓄積するた
めのシフトレジスタ100と、後半の位相のデータ系列
を蓄積するためのシフトレジスタ200と、データ選択
部300とを有する。
【0017】データ蓄積部50a,50bから出力され
るデータ列は、逆拡散・相関演算部400に与えられ、
逆拡散および累積加算演算がなされ、相関値DOiおよ
びDOqが得られる。なお、逆拡散・相関演算部400
は、入力されたデータ列に逆拡散符号(PN1i〜PN
ni,PN2i〜PNnq)を乗算するための乗算器
(41a〜41n,42a〜42n)と、累積加算器6
1a,61bとを有している。
【0018】図1のデータ蓄積部50aに含まれるシフ
トレジスタ100,200は、相互に独立したレジスタ
である。
【0019】ここで注意すべきことは、各シフトレジス
タ100,200の構成は、通常のシフトレジスタと異
なり、2入力/1出力のセレクタ(10a〜10n,2
0a〜20n)と、D型フリップフロップ等からなる遅
延要素(12a〜12n,22a〜22n)とを組み合
わせて構成されている点である。つまり、一対のセレク
タと遅延要素を基本回路とし、この基本回路をシリアル
に接続してシフトレジスタ100,200が構成されて
いる。
【0020】各シフトレジスタ100,200は、チッ
プクロック(オーバーサンプリングが無い場合の基本動
作クロックである)の2倍の周波数をもつシフトクロッ
クCLK1により動作する。
【0021】また、各シフトレジスタ100,200の
構成要素の一つであるセレクタ(10a〜10n,20
a〜20n)が2つの入力のうちのいずれを選択するか
は、シフト制御信号(SEL)により制御される。この
シフト制御信号(SEL)は、データ選択部300を構
成するセレクタ30a〜30nにも与えられ、これらの
セレクタの切換制御信号としての役割も果たす。
【0022】ここで注目すべきことは、シフトレジスタ
100の構成要素であるセレクタ10a〜10nと、シ
フトレジスタ200の構成要素であるセレクタ20a〜
20nとでは、シフト制御信号(SEL)により選択さ
れる入力が、互いに逆になっていることである。
【0023】図1では、セレクタ10a〜10nとセレ
クタ20a〜20nの論理が反転していることを明確に
示すために、図3(a),(b)に示すような表記が用
いられている。この表記の意味は、以下のとおりであ
る。
【0024】すなわち、セレクタの入力端子としては
“a”および“b”の2つがあり、シフト制御信号(つ
まり、セレクタの切換えを制御するための信号)が
“1”か“0”により、a,bのどちらの端子の入力を
選択するかが決定される。このとき、図3(a)のよう
に、セレクタに(1,0)と表記されている場合には、
シフト制御信号が“1”のとき、1側の端子aの入力が
選択される。同様に、図3(b)のようにシフト制御信
号が“0”のときは、0側の端子bの入力が選択され
る。
【0025】図1のセレクタ10a〜10nは、シフト
制御信号が“0”のとき、b端子の入力が選択される。
これとは反対に、セレクタ20a〜20nは、シフト制
御信号が“0”のとき、a端子の入力が選択される。
【0026】図1のデータ選択部300を構成する各セ
レクタ30a,30b,30nも同様であり、シフト制
御信号(切換制御信号を兼ねる)SELが“1”のと
き、a端子側の入力が選択され、“0”のとき、b端子
側の入力が選択される。
【0027】図2は、図1のデータ蓄積部50aの動作
を示すタイミング図である。図示されるように、2つの
シフトレジスタ100,200は、チップクロックの2
倍(m倍オーバーサンプリングの場合にはm倍)の周波
数のシフトクロックCLK1で動作する。すなわち、各
遅延要素12a〜12n,22a〜22nは、シフトク
ロック(CLK1)のポジティブエッジで入力データを
ラッチし、そのラッチしたデータを次のエッジタイミン
グまで保持する。
【0028】2倍のオーバーサンプリングの結果とし
て、データ列DIiは、1A,2A,3A…という位相
(以下、A位相という)のデータ系列と、1B,2B,
3B…という位相(以下、B位相という)のデータ系列
とを含む。
【0029】図1の上段のシフトレジスタ100は、B
位相のデータ系列のみを蓄積してシフトし、下段のシフ
トレジスタ200は、A位相のデータ系列のみを蓄積し
てシフトする。
【0030】シフト制御信号(SEL)は、図2に示さ
れるように、チップクロックの周期と同じ周期で電圧レ
ベル(ハイレベルが“1”に相当し、ローレベルが
“0”に相当する)が変化する。
【0031】図2の信号Dは、図1の遅延要素22aの
出力信号であり、信号Eは、図1の遅延要素12aの出
力信号である。また、信号Fは、セレクタ30aの出力
信号である。
【0032】図2のタイミング図から明らかなように、
セレクタ30aの出力信号Fに着目すると、0A,0
B,1A,1B,2A,2B…というふうに、チップク
ロックの1/2の間隔で、順次、2倍オーバーサンプリ
ングデータが出力されており、これは、本発明を用いず
に1本のシフトレジスタの段数を2倍とした場合と同様
の結果である。
【0033】また、図1の回路の場合、シフトレジスタ
100,200は共に、チップクロックの2倍の周波数
のシフトクロックで動作する。この点、本発明を用いず
に1本のシフトレジスタの段数を2倍とした従来の回路
と同じであり、一見、図1の回路では、消費電力を削減
できないように見える。しかし、実際は、図1の回路
は、図4に示すような特別なシフト動作を行い、これに
より、従来よりも、消費電力を大幅に削減できる。
【0034】つまり、図4(a)に太線で示されるよう
に、A位相のデータ系列についてシフト動作が行われて
いるとき(セレクタ20a,遅延要素22a,セレクタ
20b,遅延要素22bを経由してデータがシフトされ
ているとき)は、B位相のデータ系列については、その
時点で保持しているデータを再度、保持しなおす(例え
ば、遅延要素12aの保持データがセレクタ10aを介
して帰還し、再び遅延要素12にラッチされる)だけで
あり、実質的にデータのシフト動作は行われない。
【0035】したがって、B位相のデータ系列について
は、シフトクロックが入力されるものの、データの移動
がないため、データの反転に伴う信号線の充放電が発生
せず、この分、消費電力を削減することができる。
【0036】そして、図4(a)の場合、データのシフ
トが行われないB位相のデータ(遅延要素12aの出力
信号(E)が、セレクタ30aを介して出力され、逆拡
散・相関演算を行う回路400(図1)に供給される。
【0037】一方、図4(b)の場合には、B位相のデ
ータ系列のシフトが行われ、A位相のデータ系列につい
ては、シフト動作が行われない。そして、データのシフ
トが行われないA位相のデータ(遅延要素22aの出力
信号(D)が、セレクタ30aを介して出力され、逆拡
散・相関演算を行う回路400に供給される。
【0038】このように、オーバーサンプリングに伴う
各位相毎に、独立にデータシフト動作を制御し、一方の
シフトが行われているときは、他方のシフトを禁止して
無駄な充放電電流が流れるのを防止して消費電力を削減
する。一方、シフト動作を制御するためのシフト制御信
号(SEL)を、データ選択部(セレクタ30a)の切
換制御信号としても兼用し、最小限の回路で、最も効率
的に各位相のデータを交互に取り出すことにより、回路
のコンパクト化を図っている。
【0039】図4(a),(b)で示したデータ転送の
タイミングを、図2を用いて具体的に説明する。
【0040】シフトクロックCLK1が時刻t1にロー
レベルからハイレベルに立ち上がる。この立ち上がりの
エッジタイミングで、各遅延要素(D型フリップフロッ
プ)は入力信号をラッチするが、このとき、直前までシ
フト制御信号SELは、ローレベル(“0”)であった
ため、A位相のデータ(D)については、シフトされて
きたデータがラッチされ、一方、B位相のデータ(E)
については、自己の出力信号が帰還してきたものを再
度、ラッチすることになる。
【0041】一方、時刻t1〜t2では、シフト制御信
号SELはハイレベル(“1”)であるから、データ選
択部300のセレクタ30aはa端子側の入力を選択す
る。これにより、B位相のデータ0Bが出力される。こ
れが、図4(a)に示した動作である。
【0042】逆に、時刻t2〜t3においては、B位相
のデータがシフトし、A位相のデータがシフトせず、セ
レクタ30aからはA位相のデータ1Aが出力される。
これが、図4(b)に示した動作である。
【0043】(実施の形態2)図5は、本発明のマッチ
ドフィルタの他の例の構成を示す回路図である。図5の
マッチドフィルタの回路構成は、全体の構成は図1の回
路構成と同様である。
【0044】つまり、I信号,Q信号のそれぞれに対応
したデータ蓄積部52a,52bを有し、データ蓄積部
52aは、2倍オーバーサンプリングの各位相に対応し
た、独立したシフトレジスタ110,210を有し、ま
た、データ選択部310により、いすれかの位相のデー
タを選択して逆拡散・相関演算回路400に供給する構
成をもつ。
【0045】ただし、図1の回路の場合、2本のシフト
レジスタは、セレクタと遅延要素を組み合わせた回路を
単位として構成されていたが、図5の場合、通常の遅延
要素(40a〜40n,60a〜60n)のみのシフト
レジスタである。
【0046】その代わりに、図5の回路では、各シフト
レジスタ110,210に供給されるシフトクロックの
位相が、チップクロックの周期の1/2(m倍のオーバ
ーサンプリングなら、1/m)だけずれている。そし
て、その位相がずれているシフトクロックの一方をデー
タ選択部310のセレクタ70a〜70nの切換制御信
号(SEL)としても利用する。
【0047】チップクロックの周期の1/2だけ位相が
ずれているシフトクロックCLK2は、基準となるシフ
トクロックCLK1をインバータ92aで反転すること
により作成される。
【0048】シフトクロックCLK2は、データ選択部
310のセレクタ70a〜70nの切換制御信号(SE
L)としても使用される。ただし、図5の回路では、イ
ンバータ92aのドライブ能力を考慮して、別にインバ
ータ92bを設け、このインバータ92bで、クロック
CLK1のレベルを反転させて切換制御信号(SEL)
を作成している。
【0049】図1の回路では、オーバーサンプリングに
対応して高速化されたクロック(チップクロックの周波
数の2倍のシフトクロック)で動作したが、図5の回路
では、2本のシフトレジスタ110,210は、オーバ
ーサンプリング率に関係なくチップクロックで動作す
る。つまり、低速で動作するのであり、これによって、
オーバーサンプリング率を“m”とすると、消費電力を
従来の1/mにすることができる。
【0050】図6は、図5に示されるデータ蓄積部52
aの、基本的な動作を示すタイミング図である。
【0051】2本のシフトレジスタ110,210の各
々に供給されるシフトクロックCLK1,CLK2の周
期は共に、チップクロックの周期と同じであるが、位相
がチップクロックの周期の1/2だけずれている。上述
のように、切換制御信号(SEL)としては、シフトク
ロックCLK2と同相のクロックが用いられる。
【0052】シフトレジスタ110,210を構成する
遅延要素(D型フリップフロップ)40a〜40n,6
0a〜60nは、それぞれ、シフトクロックCLK1,
CLK2のポジティブエッジで、2倍のオーバーサンプ
リングデータDIiをサンプリングする。
【0053】シフトレジスタ110はB位相のデータ系
列のみを保持・シフトし、一方、シフトレジスタ210
はA位相のデータ系列のみを保持・シフトする。
【0054】そして、データ選択部310のセレクタ7
0aは、例えば、時刻t1〜t2の期間では、切換制御
信号(SEL)が、ハイレベル(“1”)であることか
ら、a端子の入力を選択し、これにより、B系列のデー
タ0Bが出力される(出力信号F)。
【0055】同様に、データ選択部310のセレクタ7
0aは、時刻t2〜t3の期間では、切換制御信号(S
EL)が、ローレベル(“0”)であることから、b端
子の入力を選択し、これにより、A系列のデータ1Aが
出力される(出力信号F)。
【0056】このようにして、各位相のデータが、チッ
プクロックの1/2の周期で交互に出力される。
【0057】以上の例では、2倍のオーバーサンプリン
グの場合を想定していたが、これに限定されるものでは
なく、本発明の考え方は、m倍のオーバーサンプリング
の場合にも同様に適用することができる。
【0058】図7(a)は、4倍のオーバーサンプリン
グデータの場合に、4本のシフトレジスタ(それぞれ、
遅延要素44a,44b…,64a,64b…,74
a,74b…,84a,84b…をもつ)を設け、それ
ぞれに、チップクロックの周期の1/4ずつ位相がずれ
たシフトクロックCLK3〜CLK6を供給する。シフ
トクロックCLK3〜CLK6の各々の時間軸に対する
レベルの変化の様子を、図7(b)に示す。
【0059】一方、シフトクロックCLK3,CLK4
を、セレクタ94aの切換制御信号(SEL)として使
用して、いずれかの位相のデータ系列を順番に選択する
ように構成している。
【0060】セレクタ94aは、シフトクロックCLK
3,CLK4の2ビットの入力をデコードし、“10”
のときはa端子の入力を選択し、“11”のときはb端
子の入力を選択し、“01”のときはc端子の入力を選
択し、“00”のときはd端子の入力を選択する。
【0061】このようにして、4倍のオーバーサンプリ
ングデータを処理する場合にも対応でき、同様の手法を
用いれば、m倍のオーバーサンプリングデータを処理す
ることもできる。
【0062】(実施の形態3)図8は、前掲の実施の形
態で説明したマッチドフィルタを搭載したCDMA受信
機の基本的な構成を示すブロック図である。
【0063】この受信機は、受信アンテナ701と、所
定のフィルタリング及び増幅する高周波信号処理部70
2と、A/D変換器703と、復調器704と、復号器
705と、復号された信号を音声に換えるCODEC部
706と、マッチドフィルタ707と、クロック発生器
708とを有している。
【0064】スペクトラム拡散された受信信号は、クロ
ック発生器708から出力されるクロック信号に基づい
て動作するマッチドフィルタ707で相関演算され相関
結果を出力する。
【0065】マッチドフィルタ707では、クロック発
生器708から入力されたクロック信号に基づいて、従
来よりも低い消費電力でもって所定の相関検出演算を行
う。すなわち、マッチドフィルタの消費電力が低減され
ていることから、システム全体としても消費電力を削減
でき、このことは、携帯電話の電池の寿命を長く保つこ
とに寄与する。
【0066】また、本発明のマッチドフィルタは、制御
信号やシフトクロックを共用化し、最も効率的な回路構
成となっており、回路規模が抑制されている。このこと
は、携帯電話の小型化の傾向に適する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ーバーサンプリングの各位相のデータ系列に対応するシ
フトレジスタを設け、1つの位相のデータ系列のみをシ
フトさせ、他の位相のデータ系列については実質的なシ
フト動作を停止させて充放電電流を削減させたり、ある
いは、各シフトレジスタトを、オーバーサンプリングが
無い場合の基本動作クロック(チップクロック)で低速
で動作させることで、回路の消費電力を大幅に削減する
ことができる。一方、シフトレジスタの制御とセレクタ
の制御を共通の制御信号を用いて連動させて行うこと
で、最も少ない回路で効率的にオーバーサンプリングデ
ータの転送(および取り出し)を行うことができ、回路
規模を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマッチドフィルタの一例の構成を示す
回路図
【図2】図1に示されるデータ蓄積部の動作を説明する
ためのタイミング図
【図3】(a)図1で使用されているセレクタの表記に
ついて説明するための図 (b)図1で使用されているセレクタの表記について説
明するための図
【図4】(a)図1に示されるデータ蓄積部の動作を具
体的に説明するための図 (b)図1に示されるデータ蓄積部の動作を具体的に説
明するための図
【図5】本発明のマッチドフィルタの他の例の構成を示
す回路図
【図6】図5に示されるデータ蓄積部の動作を説明する
ためのタイミング図
【図7】(a)本発明のマッチドフィルタの、さらに他
の例の要部構成を示す回路図 (b)シフトクロックの時間軸に対する変化の様子を示
す図
【図8】本発明のマッチドフィルタを搭載したCDMA
受信機の全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
10a〜10n,20a〜20n セレクタ 12a〜12n,22a〜22n 遅延要素(D型フリ
ップフロップ) 30a〜30n セレクタ 41a〜41n,42a〜42n 乗算器 61a,61b 累積加算器 100,200 シフトレジスタ 300 データ選択部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m倍(mは2以上の自然数)のオーバー
    サンプリングがなされたデータ系列を、オーバーサンプ
    リングの各位相毎に、m本の独立したシフトレジスタの
    それぞれに分配供給し、前記m本のシフトレジスタの各
    々のシフト状態を、シフト制御信号あるいはシフトクロ
    ックを用いて各々独立に制御すると共に、前記m本のシ
    フトレジスタの各々から出力される、オーバーサンプリ
    ングの各位相に対応したデータ系列のいずれかをセレク
    タにより時分割方式で順次選択し、かつ、前記セレクタ
    の切換制御を行う信号として、前記シフト制御信号ある
    いはシフトクロックの少なくとも一部を共用し、前記セ
    レクタにより選択されたデータ系列を、逆拡散および相
    関演算を行う回路に入力して相関値を求めることを特徴
    とするマッチドフィルタにおける相関演算方法。
  2. 【請求項2】 m倍(mは2以上の自然数)のオーバー
    サンプリングがなされたデータ系列を一時的に蓄積部に
    保持しつつ、前記蓄積部から、オーバーサンプリングの
    m個の各位相毎に、時分割方式によりデータを取り出し
    て相関検出部に供給し、前記相関検出部において相関検
    出演算を行って相関を検出するマッチドフィルタであっ
    て、 前記蓄積部は、 オーバーサンプリングのm個の各位相に対応して設けら
    れ、各々が共通のシフトクロックで動作するm本の相互
    に独立したシフトレジスタであって、これらのm本のシ
    フトレジスタの各々が、遅延要素とその遅延要素の前段
    に配置された2入力1出力のセレクタとを基本単位とす
    る回路を直列に接続して構成されており、かつ、外部か
    ら与えられるシフト制御信号により前記セレクタを切り
    替えることで、各遅延要素の保持データを次段の遅延要
    素に伝達するか、あるいは、各遅延要素が保持している
    データをもう一度保持しなおすかを選択し、これによ
    り、前記m本のシフトレジスタの各々に、前記オーバー
    サンプリングの各位相のデータを振り分けて蓄積するよ
    うになっているm本のシフトレジスタと、 前記m本のシフトレジスタから並行的に出力されるデー
    タの中から、1本のシフトレジスタからのデータのみ
    を、前記シフト制御信号に基づいて選択するデータ選択
    部と、 を有することを特徴とするマッチドフィルタ。
  3. 【請求項3】 m倍のオーバーサンプリングがなされた
    データ系列を一時的に蓄積部に保持しつつ、前記蓄積部
    から、オーバーサンプリングのm個の各位相毎に、時分
    割方式によりデータを取り出して相関検出部に供給し、
    前記相関検出部において相関検出演算を行って相関を検
    出するマッチドフィルタであって、 前記蓄積部は、 前記オーバーサンプリングのm個の各位相に対応して設
    けられ、各々に供給されるシフトクロックの位相が、オ
    ーバーサンプリングが無い場合の基本クロックの周期の
    1/mずつずれているm本のシフトレジスタと、 前記m本のシフトレジスタから並行的に出力されるデー
    タの中から、1本のシフトレジスタからのデータのみを
    選択するデータ選択部と、を有し、 前記データ選択部を切換制御するための信号として、前
    記m本のシフトシフトレジスタの各々に供給される複数
    の前記シフトクロックの少なくとも1つが共用されるこ
    とを特徴とするマッチドフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3または請求項4に記載のマッチ
    ドフィルタを搭載したCDMA通信装置。
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