JP3798783B2 - 逆拡散復調器 - Google Patents

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本発明は、拡散符号を用いた演算により所望の信号を周波数拡散して送信した拡散信号を受信し、この受信した拡散信号を拡散符号を用いた演算により逆拡散して前記所望の信号を取り出す無線通信における逆拡散復調器に関するものである。
図13に第1の従来技術である逆拡散復調器の構成を示す。本構成では、受信された拡散信号は乗算器1001において拡散符号発生回路1002で発生した拡散符号と乗算され、ローパスフィルタ(LPF)1003に通すことで高調波成分が除去され、受信信号(ベースバンド信号)が得られる。1004は拡散符号と拡散信号の位相を合わせるための同期制御回路である。
図14に第2の従来技術である逆拡散復調器の構成を示し、図15に図14の逆拡散復調器におけるピーク検出器1114の入力側のA点と出力側のB点の信号の特徴的な波形を示す。本構成では、受信された拡散信号は拡散符号に対応したマッチトフィルタ1111により相関信号に変換され、遅延線1112によりデータクロックの逆数分遅延され、その遅延信号と前記相関信号が乗算器1113で乗算され、その後にピーク検出器1114でピーク検出を行うことで受信信号が得られる。
図13の同期制御回路を有する逆拡散復調器および図14のマッチトフィルタを有する逆拡散復調器については例えば非特許文献1に記載されている。なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
丸林元,中川正雄,河野隆二著,「スペクトル拡散通信とその応用」,電子情報通信学会,1998年,94頁〜145頁,ISBN4−88562−163−X
図13に示した第1の従来技術である逆拡散復調器では、拡散符号と拡散信号の位相を高精度に合わせる必要がある。このため、同期制御回路1004の構成が複雑になり、回路規模および消費電力が増大するという問題があった。
また、図14に示した第2の従来技術である逆拡散復調器では、マッチトフィルタ1111として通常SAW(Surface Acoustic Wave )フィルタを用いる。このため、実装面積および実装コストが増大するという問題があった。また、特定の拡散符号に特化したマッチトフィルタ1111を用いるため、異なる拡散符号による拡散信号を復調できないという問題があった。また、マッチトフィルタ1111をオンチップの回路で構成すると、面積規模および消費電力が増大するという問題があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外付け部品を不要にし、かつ同期制御が不要で低電力な逆拡散復調器を提供することで、携帯無線機の低電力・低コスト化に寄与することである。
本発明の逆拡散復調器は、受信した拡散信号をサンプル保持するN(Nは2以上の整数)個のサンプルホールド回路と、前記拡散信号の拡散に用いたクロックと同じ周波数の第1のクロックを入力として、前記N個のサンプルホールド回路が前記第1のクロックに同期して順次サンプル保持動作をするよう制御するサンプルホールド制御回路と、初期状態において、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する拡散符号初期値発生回路と、通常の動作状態において、第2のクロックに同期してN個の第1の拡散符号を発生する第1の拡散符号発生回路と、前記通常の動作状態において、前記第2のクロックに同期して前記第1の拡散符号を逆向きに並び替えたN個の第2の拡散符号を発生する第2の拡散符号発生回路と、前記サンプルホールド回路から出力された信号と前記拡散符号初期値発生回路、前記第1の拡散符号発生回路または前記第2の拡散符号発生回路から出力された拡散符号とを対応する信号毎に乗算するN個の乗算器と、このN個の乗算器の出力を加算する加算器と、この加算器の出力のピークを検出するピーク検出器と、前記ピーク検出器によって前記ピークが検出される度に、前記第1の拡散符号発生回路から前記乗算器への前記第1の拡散符号の入力と前記第2の拡散符号発生回路から前記乗算器への前記第2の拡散符号の入力とを交互に切り替える拡散符号制御回路とを有し、前記拡散符号初期値発生回路と前記第1の拡散符号発生回路と前記第2の拡散符号発生回路とは、前記拡散信号の受信後に前記ピーク検出器によって最初のピークが検出されたとき、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行するものである。
前記第1の拡散符号発生回路は、前記第2のクロックに同期して前記第1の拡散符号をシフトさせるN個の第1のフリップフロップ回路群と、この第1のフリップフロップ回路群の内の複数のフリップフロップ回路の出力を入力する第1の排他的論理和回路と、前記第1のフリップフロップ回路群のフリップフロップ回路を開閉自在に縦続接続すると共に前記第1の排他的論理和回路の出力を前記第1のフリップフロップ回路群の内の初段のフリップフロップ回路の入力に開閉自在に接続する第1のスイッチ群とを具備し、前記第2の拡散符号発生回路は、前記第2のクロックに同期して前記第1の拡散符号と逆方向に前記第2の拡散符号をシフトさせるN個の第2のフリップフロップ回路群と、この第2のフリップフリップ回路群の内の複数のフリップフロップ回路の出力を入力する第2の排他的論理和回路と、前記第2のフリップフロップ回路群のフリップフロップ回路を開閉自在に縦続接続すると共に前記第2の排他的論理和回路の出力を前記第2のフリップフロップ回路群の内の初段のフリップフロップ回路の入力に開閉自在に接続する第2のスイッチ群とを具備し、前記拡散符号制御回路は、前記ピーク検出器によって前記ピークが検出される度に、前記第1のスイッチ群をオン状態にする制御と前記第2のスイッチ群をオン状態にする制御とを交互に切り替えるものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記拡散符号初期値発生回路は、前記初期状態において、複数チャネルの送信側と予め取り決めた互いに直交する複数の拡散符号の初期値を前記第1のクロックの1周期の間に順次発生し、前記第1の拡散符号発生回路と前記第2の拡散符号発生回路とは、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行したとき、前記拡散信号の送信チャネルに対応する拡散符号を発生するものである。
この場合の第1の拡散符号発生回路は、第1のフリップフロップ回路群の内の複数のフリップフロップ回路の出力を第1の排他的論理和回路の入力に開閉自在に接続する第3のスイッチ群を具備し、第2の拡散符号発生回路は、第2のフリップフロップ回路群の内の複数のフリップフロップ回路の出力を第2の排他的論理和回路の入力に開閉自在に接続する第4のスイッチ群を具備している。
また、本発明の逆拡散復調器は、受信した拡散信号を、この拡散信号の拡散に用いたクロックと同じ周波数の第1のクロックに同期してサンプル保持するN(Nは2以上の整数)個のサンプルホールド回路と、初期状態において、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する拡散符号初期値発生回路と、通常の動作状態において、第2のクロックに同期してN個の拡散符号を発生する拡散符号発生回路と、前記サンプルホールド回路から出力された信号と前記拡散符号初期値発生回路または前記拡散符号発生回路から出力された拡散符号とを対応する信号毎に乗算するN個の乗算器と、このN個の乗算器の出力を加算する加算器と、この加算器の出力のピークを検出するピーク検出器と、このピーク検出器による前記ピークの検出に応じて前記拡散符号発生回路への前記第2のクロックの入力を制御するクロック制御回路とを有し、前記拡散符号初期値発生回路と前記拡散符号発生回路とは、前記拡散信号の受信後に前記ピーク検出器によって最初のピークが検出されたとき、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行するものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記拡散符号初期値発生回路は、前記初期状態において、複数チャネルの送信側と予め取り決めた互いに直交する複数の拡散符号の初期値を前記第1のクロックの1周期の間に順次発生し、前記拡散符号発生回路は、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行したとき、前記拡散信号の送信チャネルに対応する拡散符号を発生するものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記クロック制御回路は、前記ピーク検出器によって前記ピークが検出される度に、前記拡散符号発生回路への前記第2のクロックの入力の停止と再開とを交互に切り替えるものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例において、前記クロック制御回路は、前記ピーク検出器によって前記ピークが検出されたときに、前記拡散符号発生回路への前記第2のクロックの入力を一定時間だけ停止するものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例は、前記拡散符号初期値発生回路と前記第1の拡散符号発生回路と前記第2の拡散符号発生回路と前記拡散符号制御回路とをDSPにより構成するようにしたものである。
また、本発明の逆拡散復調器の1構成例は、前記拡散符号初期値発生回路と前記拡散符号発生回路と前記クロック制御回路とをDSPにより構成するようにしたものである。
本発明によれば、サンプルホールド回路とサンプルホールド制御回路と拡散符号初期値発生回路と第1の拡散符号発生回路と第2の拡散符号発生回路と乗算器と加算器とピーク検出器と拡散符号制御回路とから逆拡散復調器を構成し、外付け部品が不要で、かつ拡散信号と拡散符号との同期制御が不要な拡散符号発生回路を用いて拡散信号を逆拡散復調するようにしたので、低電力の逆拡散復調器を実現することができ、逆拡散復調器を搭載する携帯無線機の低電力・低コスト化を実現することができる。また、第2のクロックに同期してN個の第1の拡散符号を発生する第1の拡散符号発生回路と、第2のクロックに同期して第1の拡散符号を逆向きに並び替えたN個の第2の拡散符号を発生する第2の拡散符号発生回路と、ピーク検出器によってピークが検出される度に、第1の拡散符号発生回路から極性変換回路への第1の拡散符号の入力と第2の拡散符号発生回路から極性変換回路への第2の拡散符号の入力とを交互に切り替える拡散符号制御回路とを設けることにより、加算器からの相関ピーク信号が第1のクロック、第2のクロックおよび拡散符号に依存せず、相関ピーク信号を頻繁に得ることができるので、送信するデータのデータクロック周波数が高速な場合でも逆拡散復調を行うことができ、データクロック周波数を高速化することができる。さらに、拡散符号初期値発生回路を設けることにより、送信側と予め取り決めた拡散符号の初期値を用いて拡散信号を逆拡散する初期状態で待機するので、このような初期状態による待ち受けをしない場合に比べて、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。
また、サンプルホールド回路と拡散符号初期値発生回路と拡散符号発生回路と乗算器と加算器とピーク検出器とクロック制御回路とから逆拡散復調器を構成し、外付け部品が不要で、かつ拡散信号と拡散符号との同期制御が不要な拡散符号発生回路を用いて拡散信号を逆拡散復調するようにしたので、低電力の逆拡散復調器を実現することができ、逆拡散復調器を搭載する携帯無線機の低電力・低コスト化を実現することができる。また、ピーク検出器によるピークの検出に応じて拡散符号発生回路への第2のクロックの入力を制御するクロック制御回路を設けることにより、加算器からの相関ピーク信号が第1のクロック、第2のクロックおよび拡散符号に依存せず、相関ピーク信号を頻繁に得ることができるので、送信するデータのデータクロック周波数が高速な場合でも逆拡散復調を行うことができ、データクロック周波数を高速化することができる。さらに、拡散符号初期値発生回路を設けることにより、初期状態による待ち受けをしない場合に比べて、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。
また、初期状態において、複数チャネルの送信側と予め取り決めた複数の拡散符号の初期値を第1のクロックの1周期の間に順次発生させることにより、拡散符号の初期値を切り替えながら待機しているので、送信機が複数台存在する場合であっても、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。本実施の形態の逆拡散復調器は、入力された拡散信号をサンプル保持するN(Nは2以上の整数で、本実施の形態では7)個のサンプルホールド回路1a〜1gと、第1のクロックf1を入力としてサンプルホールド回路1a〜1gが順次サンプル保持動作をするよう制御するサンプルホールド制御回路2と、サンプルホールド制御回路2からの出力信号をクロックf1に同期してシフトするシフトレジスタを構成するフリップフロップ回路3a〜3fと、初期状態において、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する拡散符号初期値発生回路120と、通常の動作状態において、第2のクロックf2に同期してN個の拡散符号を発生する拡散符号発生回路4と、サンプルホールド回路1a〜1gから出力された拡散信号と拡散符号初期値発生回路120または拡散符号発生回路4から出力された拡散符号とを対応する信号毎に乗算するN個の乗算器5a〜5gと、乗算器5a〜5gの各出力信号を加算する加算器6と、加算器6の出力信号のピーク値を検出するピーク検出器7と、初期状態においてオフとなり、通常の動作状態においてオンとなるスイッチ121とから構成される。
第1のクロックf1は、送信側で拡散信号の拡散に使用されたクロックと同じ周波数のクロックである。第2のクロックf2は、送信側で拡散符号の生成に使用されたクロックと同じ周波数のクロックである。
なお、本実施の形態では、N=7とし、サンプルホールド回路1a〜1g、乗算器5a〜5gがそれぞれN=7個、フリップフロップ回路3a〜3fが(7−1)=6個の場合を示したが、Nは2以上の整数であればよい。
図2に乗算器5(5a〜5g)の構成の1例を示す。各乗算器5は、NMOSトランジスタMN1〜MN7からなり、2段縦積み型の差動回路で構成されている。拡散符号初期値発生回路120または拡散符号発生回路4から出力される拡散符号とサンプルホールド回路1(1a〜1g)から出力される拡散信号とは、差動形式の信号である。拡散符号初期値発生回路120または拡散符号発生回路4から出力される拡散符号はトランジスタMN1,MN2からなる差動回路とトランジスタMN3,MN4からなる差動回路とに互いに逆相で入力され、サンプルホールド回路1(1a〜1g)から出力される拡散信号はトランジスタMN5,MN6からなる差動回路に入力される。これにより、拡散符号と拡散信号とは乗算され、その乗算結果が電流モードで出力される。
図3に加算器6の構成の1例を示す。加算器6は、一端に電源電圧が印加され、他端に乗算器5a〜5gの差動出力が入力される負荷抵抗31,32から構成される。電流モードで出力する各乗算器5a〜5gの差動出力は、加算器6において負荷抵抗31,32により電圧に変換されて加算され電圧モードで出力される。加算器6の出力信号は、ピーク検出器7によりピーク検出され、受信信号(ベースバンド信号)として出力される。
図4に拡散符号発生回路4の構成の1例を示す。拡散符号発生回路4は、排他的論理和回路41,42と、クロックf2に同期してシフトするシフトレジスタを構成するフリップフロップ回路43a〜43nと、排他的論理和回路41,42やフリップフロップ回路43a〜43nの出力パスをオン/オフするスイッチ44a〜44pと、スイッチ44a〜44pを制御する拡散符号制御回路45とから構成される。
本実施の形態では、フリップフロップ回路43a,43cの出力を排他的論理和回路41に取り込み、この排他的論理和回路41の演算結果をフリップフロップ43aの入力に戻すことにより第1の拡散符号を発生する。一方、フリップフロップ回路43j,43iの出力を排他的論理和回路42に取り込み、排他的論理和回路42の演算結果をフリップフロップ43hの入力に戻すことにより第1の拡散符号を逆順に並べ替えた第2の拡散符号を発生する。
すなわち、第1の排他的論理和回路41とフリップフロップ回路43a〜43gからなる第1のフリップフロップ回路群とスイッチ44a〜44g,44oからなる第1のスイッチ群とは、第1の拡散符号を発生する第1の拡散符号発生回路40−1を構成している。そして、第2の排他的論理和回路42とフリップフロップ回路43h〜43nからなる第2のフリップフロップ回路群とスイッチ44h〜44n,44pからなる第2のスイッチ群とは、第1の拡散符号と逆方向に信号がシフトしていく第2の拡散符号を発生する第2の拡散符号発生回路40−2を構成している。排他的論理和回路41,42への入力の組み合わせを変えるだけで各種の拡散符号に対応した拡散符号発生回路を形成することができる。
なお、本実施の形態では、サンプルホールド回路1a,1b,1c,1d,1e,1f,1gの順に拡散信号をサンプル保持するため、サンプルホールド回路1a〜1gでサンプル保持した信号は、入力された拡散信号と逆の並び順となる。したがって、逆拡散復調器に入力された拡散信号と拡散符号との相関を求めるためには、サンプルホールド回路1a〜1gでサンプル保持した拡散信号の並び順に合わせて拡散符号の並び順を逆にすればよい。すなわち、第1の拡散符号発生回路40−1から出力される第1の拡散符号が、送信側で拡散信号の拡散に使用された拡散符号と逆の並び順になるようにすればよい。
拡散符号制御回路45は、ピーク検出器7によるピーク検出に応じてスイッチ44a〜44pを制御する。スイッチ44a〜44g,44oがオンのときはスイッチ44h〜44n,44pはオフであり、第1の拡散符号発生回路40−1で発生する第1の拡散符号は図4において左から右へとシフトしていく。逆に、スイッチ44a〜44g,44oがオフのときはスイッチ44h〜44n,44pはオンであり、第2の拡散符号発生回路40−2で発生する第2の拡散符号は図4において右から左へとシフトしていく。
拡散符号制御回路45は、ピーク検出器7によってピークが検出される度に第1のスイッチ群(44a〜44g,44o)と第2のスイッチ群(44h〜44n,44p)とを交互に切り替えて拡散符号のシフトする方向を切り替える。第1の拡散符号発生回路40−1または第2の拡散符号発生回路40−2のうち、スイッチ群がオンしている一方の拡散符号発生回路のフリップフロップ回路群から対応する乗算器5a〜5gに拡散符号が入力される。また、このフリップフロップ回路群の出力はスイッチ群がオフしている他方の拡散符号発生回路のフリップフロップ回路群にも同時に入力されているため、スイッチ群を切り替える際には、その時点で出力している拡散符号を保持したまま、逆方向へ拡散符号がシフトを始める。
図5に図4の拡散符号発生回路(本例ではPN7{1−1111−1−1}の拡散符号)動作時の波形を示す。図5(a)は第1の拡散符号発生回路40−1がオン状態のとき発生する第1の拡散符号を示し、図5(b)は第2の拡散符号発生回路40−2がオン状態のとき発生する第2の拡散符号を示している。
以下、本実施の形態の逆拡散復調器の動作として、まずピーク検出器7によって最初のピークが検出された後の通常の動作状態について詳細に説明する。サンプルホールド制御回路2は、第1のクロックf1を入力とし、乗算器5a〜5gの数と同じ数のクロック毎(本実施の形態ではN=7クロック毎)に1クロック分だけ拡散信号をサンプル保持させるサンプルホールド制御信号を生成する。
シフトレジスタを構成するフリップフロップ回路3a〜3fは、サンプルホールド制御回路2から出力されたサンプルホールド制御信号をクロックf1に同期して図1の右方向へシフトさせながら各サンプルホールド回路1b〜1gに出力する。
サンプルホールド制御信号に応じてサンプルホールド回路1aが拡散信号をサンプル保持したとすると、クロックf1の1周期分だけ遅れてサンプルホールド回路1bが拡散信号をサンプル保持し、さらにクロックf1の1周期分だけ遅れてサンプルホールド回路1cが拡散信号をサンプル保持する。このように、各サンプルホールド回路1a〜1gは、クロックf1に同期して順次サンプル保持動作を行う。
したがって、乗算器5a〜5gの入力には乗算器の数と同じクロック数毎に、サンプルホールド制御回路2およびフリップフロップ回路3a〜3fによって、受信された新たな拡散信号が更新して保持される。一方、拡散符号発生回路4からは拡散符号がクロックf2に同期して発生し、乗算器5a〜5gに入力される。
サンプルホールド回路1a〜1gから出力された拡散信号と拡散符号発生回路4から出力された拡散符号とは、乗算器5a〜5gにより対応する信号毎に乗算され、各乗算器5a〜5gの乗算結果が加算器6によって加算されて出力される。
拡散符号発生回路4からの拡散符号により少なくとも拡散符号長の時間間隔に1回は拡散信号と拡散符号の位相が一致し相関ピーク信号が加算器6から得られる。ピーク検出器7がこのピークを検出すると、拡散符号制御回路45により拡散符号発生回路4内のフリップフロップ間の信号パスが切り替えられ、拡散符号のシフトする方向が切り替えられる。
拡散符号のシフトする方向が一方向の場合、次の相関ピーク信号が現れるのは、拡散符号がシフトしていき同じ拡散符号パターンが乗算器5a〜5gに入力されるときであり、拡散符号長の時間間隔に1回である。本実施の形態では、ピーク検出器7によってピークが検出される度に拡散符号がシフトする方向を切り替える構成としている。このため、相関ピーク信号が得られると、拡散符号制御回路45により拡散符号のシフト方向が切り替えられ、逆方向にシフトする拡散符号が乗算器5a〜5gに入力される。
拡散符号制御回路45が相関ピーク信号を検出してから拡散符号が逆方向にシフトし始めるまでの遅延時間の間に、乗算器5a〜5gに入力中の拡散符号は切り替え前のシフト方向にシフトし続けている。このため、相関ピーク信号が検出されたときの拡散符号パターンとシフト方向が切り替わったとき乗算器5a〜5gに入力される拡散符号の位相にずれが生じるが、乗算器5a〜5gに入力される拡散符号が逆方向にシフトし始めるため、シフト方向の切り替えから程無くして拡散信号と拡散符号の位相は再び一致し、次の相関ピーク信号が加算器6から得られる。拡散符号制御回路45は、ピーク検出器7により次の相関ピーク信号が検出されると、拡散符号のシフト方向を逆方向に切り替える。
以下同様の制御を繰り返すことにより、使用する拡散符号長によらず相関ピーク信号を頻繁に得ることができる。本構成では、送信側から送られたデジタルデータの「1」,「0」に対応して加算器6から正負の相関値出力が得られる。ピーク検出器7は、加算器6の出力信号のピークを検出することにより、デジタルの受信信号(ベースバンド信号)を出力する。図6に加算器6の出力(図1のA点)およびピーク検出器7の出力(図1のB点)における特徴的な信号波形を示す。
こうして、ピーク検出器7によるピークの検出に応じて拡散符号発生回路4における拡散符号のシフト方向を切り替えることにより、加算器6からの相関ピーク信号がクロックf1,f2や使用する拡散符号に依存しない構成となるため、送信する信号のデータレートの高ビット化を図ることができる。
しかし、拡散符号初期値発生回路120とスイッチ121とを省略して、クロックf2を拡散符号発生回路4に直接入力する構成、例えば特願2002−352019号で提案した逆拡散復調器では、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに時間がかかり、最悪の場合で拡散符号長/f2の時間がかかるという問題があり、その結果、送信機との接続に時間がかかるという問題があった。これに対して、本実施の形態では、送信機との接続に時間がかかるという問題に対処するため、拡散符号初期値発生回路120とスイッチ121とを設けている。
以下、本実施の形態の特徴である初期状態の動作について説明する。サンプルホールド回路1a〜1g、サンプルホールド制御回路2およびフリップフロップ回路3a〜3fの動作は、前述の通常の動作状態のときと同じである。
スイッチ121は、送信機からの拡散信号を待っている初期状態(待ち受け状態)ではオフとなっており、拡散符号発生回路4のフリップフロップ回路43a〜43nに対するクロックf2の入力を遮断している。このため、拡散符号発生回路4は、初期状態では動作せず、拡散符号を発生しない。
一方、初期状態において、拡散符号初期値発生回路120は、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する。このため、初期状態では、乗算器5a〜5gは、サンプルホールド回路1a〜1gの出力と拡散符号初期値発生回路120から出力された拡散符号の初期値とを対応する信号毎に乗算する。本実施の形態では、通信開始時の拡散符号の初期値を送信側との間で予め取り決めておき、この拡散符号の初期値を用いて拡散信号を逆拡散する初期状態で待機しているので、送信機からの拡散信号を受信すると、この拡散信号と拡散符号の初期値との位相が直ちに一致して相関ピーク信号が加算器6から得られる。
図1の逆拡散復調器は、ピーク検出器7が最初の相関ピーク信号を検出すると、初期状態から通常の動作状態に移行する。すなわち、スイッチ121は、オン状態となり、拡散符号初期値発生回路120は、拡散符号の初期値の発生を停止する。また、拡散符号発生回路4は、スイッチ121のオンによるクロックf2の入力に応じて動作を開始し、拡散符号を発生する。拡散符号発生回路4の動作は前述のとおりである。以後、スイッチ121、拡散符号初期値発生回路120および拡散符号発生回路4は、このような通常の動作状態を送信機との通信が終了して初期状態に戻るまで継続する。
以上のように、本実施の形態によれば、拡散信号と拡散符号との同期制御を行うことなく逆拡散復調を行うことができる。また、本実施の形態では、加算器6からの相関ピーク信号がクロックf1,f2や使用する拡散符号に依存しない構成のため、送信する信号のデータレートの高ビット化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、送信側と予め取り決めた拡散符号の初期値を用いて拡散信号を逆拡散する初期状態で待機しているので、このような初期状態による待ち受けをしない場合(前記通常の動作状態で待ち受けする場合)に比べて、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。
なお、前述のとおり、サンプルホールド回路1a〜1gはクロックf1に同期して順次サンプル保持動作を行うため、最新の拡散信号が保持されたサンプルホールド回路の位置はクロックf1の周期毎に変化する。そこで、拡散符号初期値発生回路120は、サンプルホールド制御回路2およびフリップフロップ回路3a〜3fから出力されたサンプルホールド制御信号に基づいて、最新の拡散信号が保持されたサンプルホールド回路の位置を調べ、このサンプルホールド回路の位置と拡散符号の初期値の先頭位置とを一致させる。また、サンプルホールド回路1a〜1gでサンプル保持した信号は、逆拡散復調器に入力された拡散信号と逆の並び順となる。したがって、送信機が送信した拡散信号と拡散符号の初期値との相関を求めるためには、拡散符号発生回路4と同様に、拡散符号の初期値の並び順を逆にしておく必要がある。
例えば、サンプルホールド回路1dに最新の拡散信号が保持された時点で、拡散信号が新しい順にサンプルホールド回路を並べると1d,1c,1b,1a,1g,1f,1eの順となるので、拡散符号初期値発生回路120は、拡散符号の初期値の先頭を乗算器5dに出力し、初期値の最後尾を乗算器5eに出力する。
また、前述のとおり、拡散符号発生回路4は、ピーク検出器7が最初の相関ピーク信号を検出すると、動作を開始するが、この動作開始時点の拡散符号の先頭位置は、直前まで動作していた拡散符号初期値発生回路120から出力された拡散符号の初期値によって決定される。したがって、拡散符号発生回路4は、拡散符号初期値発生回路120によって先頭位置が決定された拡散符号を左から右、あるいは右から左へとシフトさせていくことになる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は本発明の第2の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。第1の実施の形態は、予め拡散符号の取り決めを行った1台の送信機とのみ通信できる構成となっているが、本実施の形態は、拡散符号の取り決めを行った複数台の送信機のうち何れか1台と通信できる構成を示し、第1の実施の形態の拡散符号初期値発生回路120の代わりに拡散符号初期値発生回路122を用い、拡散符号発生回路4の代わりに拡散符号発生回路24を用いる。
拡散符号初期値発生回路122にはクロックf1のM(Mは2以上の整数)倍の周波数のクロックf4が入力されている。Mはチャネル数である。ここで、クロックf4の1周期をフェーズと呼ぶことにすると、送信側と予め取り決めた互いに直交するMチャネルの拡散符号を1つずつ発生させるフェーズがM種類存在することになり、クロックf1の1周期の間にこれらMフェーズが順次発生する。初期状態における拡散符号初期値発生回路122は、各フェーズに応じて対応するチャネルの拡散符号の初期値を発生させる。つまり、互いに直交するMチャネルの拡散符号の初期値がクロックf1の1周期の間に順次発生する。
図8は拡散符号発生回路24の1構成例を示すブロック図であり、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。拡散符号発生回路24は、第1の実施の形態の拡散符号発生回路4に対してスイッチ46a〜46c,47a〜47c,48a〜48c,49a〜49cを追加したものである。これらのスイッチはクロックf4に応じて動作する。
第1の排他的論理和回路41と、フリップフロップ回路43a〜43gからなる第1のフリップフロップ回路群と、スイッチ44a〜44g,44o,46a〜46c,47a〜47cからなる第1のスイッチ群と、スイッチ46a〜46c,47a〜47cからなる第3のスイッチ群とは、Mチャネルの第1の拡散符号のうち何れか1つを発生する第1の拡散符号発生回路40a−1を構成する。また、第2の排他的論理和回路42と、フリップフロップ回路43h〜43nからなる第2のフリップフロップ回路群と、スイッチ44h〜44n,44pからなる第2のスイッチ群と、スイッチ48a〜48c,49a〜49cからなる第4のスイッチ群とは、第1の拡散符号発生回路40a−1が発生する第1の拡散符号とは逆方向に信号がシフトしていく第2の拡散符号を発生する第2の拡散符号発生回路40a−2を構成している。
図8の例はM=3の場合を示しており、第1フェーズ、第2フェーズ、第3フェーズといった3種類のフェーズがクロックf1の1周期の間に順次発生する。第1フェーズでは、スイッチ46a〜46c,47a〜47c,48a〜48c,49a〜49cのうちスイッチ46a,47a,48a,49aのみが閉じ、第2フェーズではスイッチ46b,47b,48b,49bのみが閉じ、第3フェーズではスイッチ46c,47c,48c,49cのみが閉じる。
初期状態では拡散符号発生回路24へのクロックf2の入力がスイッチ121により遮断されているため、スイッチ46a〜46c,47a〜47c,48a〜48c,49a〜49cの切り替えが行われるだけで、実際には拡散符号は発生しないが、ここではクロックf2が入力されるものと仮定して各フェーズの動作を説明する。
まず、第1フェーズでは、フリップフロップ回路43a,43cの出力を排他的論理和回路41に取り込むか(スイッチ44a〜44g,44oがオンの場合)、あるいはフリップフロップ回路43j,43iの出力を排他的論理和回路42に取り込むことにより(スイッチ44h〜44n,44pがオンの場合)、第1フェーズに対応した第1の拡散符号または第2の拡散符号を発生する。第2フェーズでは、フリップフロップ回路43b,43eの出力を排他的論理和回路41に取り込むか、あるいはフリップフロップ回路43j,43lの出力を排他的論理和回路42に取り込むことにより、第2フェーズに対応した第1の拡散符号あるいは第2の拡散符号を発生する。そして、第3フェーズでは、フリップフロップ回路43a,43dの出力を排他的論理和回路41に取り込むか、あるいはフリップフロップ回路43j,43kの出力を排他的論理和回路42に取り込むことにより、第3フェーズに対応した第1の拡散符号あるいは第2の拡散符号を発生する。
このように、拡散符号発生回路24は、スイッチ46a〜46c,47a〜47c,48a〜48c,49a〜49cの切り替えにより、排他的論理和回路41,42への入力の組み合わせをフェーズ毎に変更する。初期状態において排他的論理和回路41,42への入力の組み合わせをフェーズ毎に変更する理由は、送信機から拡散信号を受信して、ピーク検出器7で最初の相関ピーク信号が検出されたとき、受信した拡散信号に対応したフェーズの拡散符号を発生させるためである。
以上のような初期状態において、M台の送信機のうち少なくとも1台が送信を開始すると、前記Mチャネルの拡散符号の初期値のうち何れか1つと送信機から送信された拡散信号の位相が一致するので、相関ピーク信号が加算器6から得られる。第1の実施の形態と同様に、ピーク検出器7が最初の相関ピーク信号を検出すると、スイッチ121、拡散符号初期値発生回路122および拡散符号発生回路24は、初期状態から通常の動作状態に移行する。
すなわち、スイッチ121はオン状態となり、拡散符号初期値発生回路122はMチャネルの拡散符号の初期値の発生を停止する。拡散符号発生回路24は、スイッチ121のオンによるクロックf2の入力に応じて動作を開始する。このとき、拡散符号発生回路24の動作フェーズは、拡散信号に対応した拡散符号を発生させるため、ピーク検出器7が最初の相関ピーク信号を検出したときのフェーズで固定される。例えば、初期状態の第1フェーズにおいてピーク検出器7が最初の相関ピーク信号を検出したとすれば、拡散符号発生回路24のスイッチ46a〜46c,47a〜47c,48a〜48c,49a〜49cはスイッチ46a,47a,48a,49aのみが閉じた状態となり、前述の第1フェーズの動作を行う。以後、スイッチ121、拡散符号初期値発生回路122および拡散符号発生回路24は、このような通常の動作状態を送信機との通信が終了して初期状態に戻るまで継続する。
初期状態による待ち受けをしない場合(通常の動作状態で待ち受けする場合)、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに送信機1台あたり最悪の場合で拡散符号長/f2の時間がかかり、さらに本実施の形態のように多チャネル化した場合には、拡散符号長/f2のチャネル数倍の時間がかかる。
本実施の形態では、複数チャネルの送信側と予め取り決めた複数の拡散符号の初期値がクロックf1の1周期の間に順次発生するように拡散符号の初期値を切り替えながら待機しているので、送信機が複数台存在する場合であっても、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。なお、複数の送信機が送信を開始した場合、逆拡散復調器(無線受信機)では最初に受信したチャネルを選択するため、混信が起こることはない。
第1の実施の形態と同様に、拡散符号初期値発生回路122は、サンプルホールド制御回路2およびフリップフロップ回路3a〜3fから出力されたサンプルホールド制御信号に基づいて、最新の拡散信号が保持されたサンプルホールド回路の位置を調べ、このサンプルホールド回路の位置と拡散符号の初期値の先頭位置とを一致させる。また、サンプルホールド回路1a〜1gでサンプル保持した信号は逆拡散復調器に入力された拡散信号と逆の並び順となるので、拡散符号の初期値の並び順を逆にしておく必要がある。
このように、第1、第2の実施の形態では、拡散信号と拡散符号との相関を求めるため、サンプルホールド回路1a〜1gでサンプル保持する拡散信号の並び順に合わせて拡散符号の並び順を逆にしていたが、サンプルホールド回路1a〜1gでサンプル保持する信号が、入力された拡散信号と同じ並び順になるようにしてもよい。入力された拡散信号と同じ並び順にするためには、図1、図7に示したサンプルホールド制御回路2の出力がフリップフロップ回路3fに、フリップフロップ回路3fの出力がフリップフロップ回路3eに、フリップフロップ回路3eの出力がフリップフロップ回路3dに、フリップフロップ回路3dの出力がフリップフロップ回路3cに、フリップフロップ回路3cの出力がフリップフロップ回路3bに、フリップフロップ回路3bの出力がフリップフロップ回路3aに各々入力されるように接続すればよい。この場合には、拡散符号の並び順を逆にする必要はなく、拡散符号初期値発生回路120,122から出力する拡散符号の初期値および拡散符号発生回路4,24から出力する第1の拡散符号は、送信側で拡散信号の拡散に使用された拡散符号と同じ並び順でよい。
また、本実施の形態では、フリップフロップ回路43a〜43gのうち何れか2つの出力を排他的論理和回路41に入力し、フリップフロップ回路43h〜43nのうち何れか2つの出力を排他的論理和回路42に入力して、拡散符号発生回路24で拡散符号を生成しているが、これに限るものではなく、排他的論理和回路41,42への入力を別の組み合わせにしてもよい。
例えば、第1フェーズでは、フリップフロップ回路43b,43eの出力を排他的論理和回路41に取り込むか(スイッチ44a〜44g,44oがオンの場合)、あるいはフリップフロップ回路43j,43lの出力を排他的論理和回路42に取り込み(スイッチ44h〜44n,44pがオンの場合)、第2フェーズでは、フリップフロップ回路43b,43c,43d,43eの出力を排他的論理和回路41に取り込むか、あるいはフリップフロップ回路43i,43j,43k,43lの出力を排他的論理和回路42に取り込み、第3フェーズでは、フリップフロップ回路43a,43b,43d,43eの出力を排他的論理和回路41に取り込むか、あるいはフリップフロップ回路43h,43j,43k,43lの出力を排他的論理和回路42に取り込むことにより、拡散符号を発生してもよい。この場合には、発生する拡散符号が全て31符号長の拡散符号となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は本発明の第3の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。本実施の形態の逆拡散復調器は、入力された拡散信号を第1のクロックf1に同期してサンプル保持するN(本実施の形態ではN=7)個のサンプルホールド回路8a〜8gと、初期状態において、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する拡散符号初期値発生回路123と、通常の動作状態において、第2のクロックf2に同期してN個の拡散符号を発生する拡散符号発生回路9と、サンプルホールド回路8a〜8gから出力された信号と拡散符号初期値発生回路123または拡散符号発生回路9から出力された拡散符号とを対応する信号毎に乗算するN個の乗算器10a〜10gと、乗算器10a〜10gの各出力信号を加算する加算器11と、加算器11の出力信号のピーク値を検出するピーク検出器12と、初期状態においてオフとなり、通常の動作状態においてオンとなるスイッチ121とから構成される。なお、本実施の形態では、N=7とし、サンプルホールド回路と乗算器がそれぞれ7個の場合を示したが、Nは2以上の整数であればよい。
図10に本実施の形態の拡散符号発生回路9の構成の1例を示す。拡散符号発生回路9は、排他的論理和回路91と、この排他的論理和回路91の出力をクロックf2に同期してシフトするシフトレジスタを構成するフリップフロップ回路92a〜92gと、ピーク検出器12によるピークの検出に応じてフリップフロップ回路92a〜92gへの第2のクロックf2の入力を制御するクロック制御回路93とからなる。本実施の形態では、フリップフロップ回路92a,92cの出力を排他的論理和回路91に取り込み、この排他的論理和回路91の演算結果をフリップフロップ回路92aの入力に戻すことで拡散符号(本実施の形態ではPN7)を生成している。排他的論理和回路91への入力の組み合わせを変えるだけで各種の拡散符号を生成することができる。なお,サンプルホールド回路8a〜8gや乗算器10a〜10gの数を増やす場合は、拡散符号発生回路9のフリップフロップ回路92の数をそれに合わせて増加させればよい。
以下、本実施の形態の逆拡散復調器の動作として、まず通常の動作状態について詳細に説明する。拡散信号は、サンプルホールド回路8a〜8gによりサンプル保持されて乗算器10a〜10gに入力される。このとき、サンプルホールド回路8a〜8gによって受信・保持された拡散信号は乗算器10a〜10gに入力されるとともに、拡散信号に同期したクロックf1の周期で次段のサンプルホールド回路に入力され、保持された拡散信号がクロックf1の周期でシフトしていく。以上の動作により、拡散信号は、サンプルホールド回路8a〜8gによってクロックf1の1周期ずつ順次遅れて乗算器10a〜10gへ供給される。本実施の形態では、サンプルホールド回路8a〜8gによって7チップレートに相当する拡散信号が常に乗算器10a〜10に入力されることとなる。この7チップレートの拡散信号は、クロックf1に同期して更新される。
一方、拡散符号発生回路9は、拡散符号をクロックf2に同期して出力する。拡散符号発生回路9のフリップフロップ回路92a〜92gから出力される拡散符号は、乗算器10a〜10gに出力される。フリップフロップ回路92a〜92gは縦続接続され、シフトレジスタを構成している。このため、拡散符号はクロックf2に同期して図10の右方向にシフトしながら乗算器10a〜10gへ出力される。
サンプルホールド回路8a〜8gから出力された拡散信号と拡散符号発生回路9から出力された拡散符号とは、乗算器10a〜10gにより対応する信号毎に乗算され、各乗算器10a〜10gの乗算結果が加算器11により加算されて出力される。
ピーク検出器12は、加算器11の出力信号のピークを検出することにより、デジタルの受信信号(ベースバンド信号)を出力する。
第1の実施の形態で説明したように、拡散信号と拡散符号の位相が一致した瞬間に加算器11からは相関ピーク信号(第1の相関ピーク信号と呼ぶ)が得られる。クロック制御回路93は、ピーク検出器12により第1の相関ピーク信号が検出されると、拡散符号発生回路9のフリップフロップ回路92a〜92gへのクロックf2の入力を停止する。これにより、拡散符号はシフトすることなくフリップフロップ回路92a〜92gで保持される。
ピーク検出器12が第1の相関ピーク信号を検出して拡散符号のシフトが実際に停止するまでの遅延時間の間に、拡散信号と拡散符号の位相はクロックf1とクロックf2の差の周波数で変化し続けている。このため、拡散符号のシフトが停止したときには、第1の相関ピーク信号が検出されたときに比べて拡散信号と拡散符号の位相にずれが生じており、拡散符号の位相は拡散信号に対してわずかに進み位相となっている。
拡散符号のシフトが停止した後も、拡散信号はクロックf1に同期してシフトしているため、拡散信号と拡散符号の位相はf1の速度で変化し、拡散符号に対して遅れ位相であった拡散信号の位相は進み位相の方向に変化する。拡散符号のシフトが停止したとき、拡散符号の位相は拡散信号に対してわずかに進み位相となっているだけなので、拡散符号のシフト停止から程無くして拡散信号と拡散符号の位相は再び一致し、相関ピーク信号(第2の相関ピーク信号と呼ぶ)が加算器11から得られる。
クロック制御回路93は、第1の相関ピーク信号に応じて拡散符号発生回路9へのクロックf2の入力を停止した後、ピーク検出器12により第2の相関ピーク信号が検出されると、拡散符号発生回路9のフリップフロップ回路92a〜92gへのクロックf2の入力を再開する。ピーク検出器12が第2の相関ピーク信号を検出して拡散符号のシフトが実際に再開されるまでの遅延時間の間に、拡散信号と拡散符号の位相はクロックf1とクロックf2の差の周波数で変化し続けている。このため、拡散符号のシフトが再開したときには、第2の相関ピーク信号が検出されたときに比べて拡散信号と拡散符号の位相にずれが生じており、拡散信号の位相は拡散符号に対してわずかに進み位相となっている。
拡散符号のシフトの再開後、拡散信号と拡散符号の位相は再びf1とf2の周波数差で拡散信号に対して拡散符号の位相が進み位相となるように変化し始める。拡散符号のシフトが再開したとき、拡散信号の位相は拡散符号に対してわずかに進み位相となっているだけなので、拡散符号のシフト再開から程無くして拡散信号と拡散符号の位相は再び一致し、相関ピーク信号(第3の相関ピーク信号と呼ぶ)が加算器11から得られる。
クロック制御回路93は、第2の相関ピーク信号に応じて拡散符号発生回路9へのクロックf2の入力を再開した後、ピーク検出器12により第3の相関ピーク信号が検出されると、拡散符号発生回路9へのクロックf2の入力を停止する。
以下同様の制御を繰り返すことにより相関ピーク信号を頻繁に得ることができる。
図9の逆拡散復調器においてクロック制御回路93を省略した構成では、相関ピーク信号の得られる周期がクロックf1とクロックf2の和の周波数もしくは差の周波数と、使用する拡散符号の符号長とに依存するが、本実施の形態では、クロックf1,f2や使用する拡散符号に依存せずに相関ピーク信号が得られる。加算器11の出力(図9のA点)及びピーク検出器12の出力(図9のB点)における特徴的な信号波形は図6と同様になる。
次に、本実施の形態の逆拡散復調器の初期状態の動作を説明する。サンプルホールド回路8a〜8gの動作は、前述の通常の動作状態のときと同じである。第1の実施の形態と同様に、スイッチ121は初期状態ではオフとなっているので、拡散符号発生回路9は、初期状態では動作せず、拡散符号を発生しない。一方、初期状態において、拡散符号初期値発生回路123は、送信側と予め取り決めた拡散符号の初期値を発生する。このため、初期状態では、乗算器10a〜10gは、サンプルホールド回路8a〜8gの出力と拡散符号初期値発生回路123から出力された拡散符号の初期値とを対応する信号毎に乗算する。
第1の実施の形態と同様に、ピーク検出器12が最初の相関ピーク信号を検出すると、初期状態から通常の動作状態に移行し、スイッチ121はオン状態となり、拡散符号初期値発生回路123は拡散符号の初期値の発生を停止する。拡散符号発生回路9は、スイッチ121のオンによるクロックf2の入力に応じて動作を開始し、拡散符号を発生する。拡散符号発生回路9の動作は前述のとおりである。以後、スイッチ121、拡散符号初期値発生回路123および拡散符号発生回路9は、送信機との通信が終了して初期状態に戻るまで通常の動作状態を継続する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、拡散信号と拡散符号との同期制御を行うことなく逆拡散復調を行うことができる。また、本実施の形態では、加算器11からの相関ピーク信号がクロックf1,f2や使用する拡散符号に依存しない構成のため、送信する信号のデータレートの高ビット化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、送信側と予め取り決めた拡散符号の初期値を用いて拡散信号を逆拡散する初期状態で待機しているので、このような初期状態による待ち受けをしない場合に比べて、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図11は本発明の第4の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図であり、図9と同一の構成には同一の符号を付してある。第3の実施の形態は、拡散符号の取り決めを行った1台の送信機とのみ通信できる構成となっているが、本実施の形態は、予め拡散符号の取り決めを行った複数台の送信機のうち何れか1台と通信できる構成を示し、第3の実施の形態の拡散符号初期値発生回路123の代わりに拡散符号初期値発生回路124を用い、拡散符号発生回路9の代わりに拡散符号発生回路29を用いる。
第2の実施の形態と同様に、拡散符号初期値発生回路124にはクロックf1のM倍の周波数のクロックf4が入力され、初期状態における拡散符号初期値発生回路124は、送信側と予め取り決めた互いに直交するMチャネルの拡散符号の初期値をクロックf1の1周期の間に順次発生する。
図12は拡散符号発生回路29の1構成例を示すブロック図であり、図10と同一の構成には同一の符号を付してある。拡散符号発生回路29は、第3の実施の形態の拡散符号発生回路9に対してスイッチ94a〜94c,95a〜95cからなるスイッチ群を追加したものである。これらのスイッチはクロックf4に応じて動作する。図12の例はM=3の場合を示しており、第1フェーズ、第2フェーズ、第3フェーズといった3種類のフェーズがクロックf1の1周期の間に順次発生する。第1フェーズでは、スイッチ94a〜94c,95a〜95cのうちスイッチ94a,95aのみが閉じ、第2フェーズではスイッチ94b,95bのみが閉じ、第3フェーズではスイッチ94c,95cのみが閉じる。
初期状態では拡散符号発生回路29へのクロックf2の入力がスイッチ121により遮断されているため、スイッチ94a〜94c,95a〜95cの切り替えが行われるだけで、実際には拡散符号は発生しないが、ここではクロックf2が入力されるものと仮定して各フェーズの動作を説明する。
まず、第1フェーズでは、フリップフロップ回路92a,92cの出力を排他的論理和回路91に取り込むことにより、第1フェーズに対応した拡散符号を発生する。第2フェーズでは、フリップフロップ回路92b,92eの出力を排他的論理和回路91に取り込むことにより、第2フェーズに対応した拡散符号を発生する。そして、第3フェーズでは、フリップフロップ回路92a,92dの出力を排他的論理和回路91に取り込むことにより、第3フェーズに対応した拡散符号を発生する。
このように、拡散符号発生回路29は、スイッチ94a〜94c,95a〜95cの切り替えにより、排他的論理和回路91への入力の組み合わせをフェーズ毎に変更する。入力の組み合わせをフェーズ毎に変更する理由は、第2の実施の形態の拡散符号発生回路24の場合と同じである。
以上のような初期状態において、M台の送信機のうち少なくとも1台が送信を開始すると、前記Mチャネルの拡散符号の初期値のうち何れか1つと送信機から送信された拡散信号の位相が一致するので、相関ピーク信号が加算器11から得られる。第3の実施の形態と同様に、ピーク検出器12が最初の相関ピーク信号を検出すると、スイッチ121、拡散符号初期値発生回路124および拡散符号発生回路29は、初期状態から通常の動作状態に移行する。
すなわち、スイッチ121はオン状態となり、拡散符号初期値発生回路124はMチャネルの拡散符号の初期値の発生を停止する。拡散符号発生回路29は、スイッチ121のオンによるクロックf2の入力に応じて動作を開始する。このとき、拡散符号発生回路29の動作フェーズは、ピーク検出器12が最初の相関ピーク信号を検出したときのフェーズで固定される。以後、スイッチ121、拡散符号初期値発生回路124および拡散符号発生回路29は、このような通常の動作状態を送信機との通信が終了して初期状態に戻るまで継続する。
本実施の形態によれば、複数チャネルの送信側と予め取り決めた複数の拡散符号の初期値がクロックf1の1周期の間に順次発生するように拡散符号の初期値を切り替えながら待機しているので、送信機が複数台存在する場合であっても、拡散信号の受信開始から最初のピークを検出するまでに要する時間を短縮することができ、送信機との接続に要する時間を短縮することができる。
なお、第3、第4の実施の形態では、第1、第2の実施の形態と異なり、サンプルホールド回路8a〜8gでサンプル保持した信号は入力された拡散信号と同じ並び順になる。したがって、拡散符号の並び順を逆にする必要はなく、拡散符号初期値発生回路123,124から出力する拡散符号の初期値および拡散符号発生回路9,29から出力する拡散符号は、送信側で拡散信号の拡散に使用された拡散符号と同じ並び順でよい。
また、第3、第4の実施の形態では、最新の拡散信号が保持されるのは常にサンプルホールド回路8aであり、最古の拡散信号が保持されるのは常にサンプルホールド回路8gである。したがって、拡散符号初期値発生回路120,122と異なり、拡散符号初期値発生回路123,124は、拡散符号の初期値の先頭を常に乗算器10aに出力し、初期値の最後尾を常に乗算器10gに出力すればよい。
また、第3、第4の実施の形態では、加算器11からの相関ピーク信号を検出するたびに拡散符号発生回路9,29へのクロックf2の入力をクロック制御回路93によって停止/再開する構成としたが、相関ピーク信号を検出して拡散符号発生回路9,29へのクロックf2の入力を停止した後は、次の相関ピーク信号を検出せずに一定時間待ってからクロックf2の入力を再開する構成にしても同様の効果が得られる。
なお、第1の実施の形態から第4の実施の形態のサンプルホールド制御回路2と拡散符号発生回路4,24,9,29と拡散符号初期値発生回路120,122〜124とをDSP(Digital Signal Processor)により構成することも可能である。
本発明は、拡散符号を用いた演算により所望の信号を周波数拡散して送信した拡散信号を受信し、この受信した拡散信号を拡散符号を用いた演算により逆拡散して前記所望の信号を取り出す無線通信に適用できる。
本発明の第1の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の逆拡散復調器に用いる乗算器の1構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の逆拡散復調器に用いる加算器の1構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の逆拡散復調器に用いる拡散符号発生回路の1構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の逆拡散復調器に用いる拡散符号発生回路の動作を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の逆拡散復調器で得られる加算信号およびベースバンド信号の信号波形図である。 本発明の第2の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の逆拡散復調器に用いる拡散符号発生回路の1構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の逆拡散復調器に用いる拡散符号発生回路の1構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態となる逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態の逆拡散復調器に用いる拡散符号発生回路の1構成例を示すブロック図である。 第1の従来技術である逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 第2の従来技術である逆拡散復調器の構成を示すブロック図である。 第2の従来技術である逆拡散復調器で得られる加算信号およびベースバンド信号の信号波形図である。
符号の説明
1a〜1g、8a〜8g…サンプルホールド回路、2…サンプルホールド制御回路、3a〜3f…フリップフロップ回路、4、9、24、29…拡散符号発生回路、5a〜5g、10a〜10g…乗算器、6、11…加算器、7、12…ピーク検出器、MN1〜MN7…NMOSトランジスタ、31、32…負荷抵抗、40−1、40a−1…第1の拡散符号発生回路、40−2、40a−2…第2の拡散符号発生回路、41、42…排他的論理和回路、43a〜43n…フリップフロップ回路、44a〜44p、121…スイッチ、45…拡散符号制御回路、91…排他的論理和回路、92a〜92g…フリップフロップ回路、93…クロック制御回路、120、122、123、124…拡散符号初期値発生回路。

Claims (8)

  1. 受信した拡散信号をサンプル保持するN(Nは2以上の整数)個のサンプルホールド回路と、
    前記拡散信号の拡散に用いたクロックと同じ周波数の第1のクロックを入力として、前記N個のサンプルホールド回路が前記第1のクロックに同期して順次サンプル保持動作をするよう制御するサンプルホールド制御回路と、
    初期状態において、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する拡散符号初期値発生回路と、
    通常の動作状態において、第2のクロックに同期してN個の第1の拡散符号を発生する第1の拡散符号発生回路と、
    前記通常の動作状態において、前記第2のクロックに同期して前記第1の拡散符号を逆向きに並び替えたN個の第2の拡散符号を発生する第2の拡散符号発生回路と、
    前記サンプルホールド回路から出力された信号と前記拡散符号初期値発生回路、前記第1の拡散符号発生回路または前記第2の拡散符号発生回路から出力された拡散符号とを対応する信号毎に乗算するN個の乗算器と、
    このN個の乗算器の出力を加算する加算器と、
    この加算器の出力のピークを検出するピーク検出器と、
    前記ピーク検出器によって前記ピークが検出される度に、前記第1の拡散符号発生回路から前記乗算器への前記第1の拡散符号の入力と前記第2の拡散符号発生回路から前記乗算器への前記第2の拡散符号の入力とを交互に切り替える拡散符号制御回路とを有し、
    前記拡散符号初期値発生回路と前記第1の拡散符号発生回路と前記第2の拡散符号発生回路とは、前記拡散信号の受信後に前記ピーク検出器によって最初のピークが検出されたとき、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行することを特徴とする逆拡散復調器。
  2. 請求項1記載の逆拡散復調器において、
    前記拡散符号初期値発生回路は、前記初期状態において、複数チャネルの送信側と予め取り決めた互いに直交する複数の拡散符号の初期値を前記第1のクロックの1周期の間に順次発生し、
    前記第1の拡散符号発生回路と前記第2の拡散符号発生回路とは、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行したとき、前記拡散信号の送信チャネルに対応する拡散符号を発生することを特徴とする逆拡散復調器。
  3. 受信した拡散信号を、この拡散信号の拡散に用いたクロックと同じ周波数の第1のクロックに同期してサンプル保持するN(Nは2以上の整数)個のサンプルホールド回路と、
    初期状態において、送信側と予め取り決めたN個の拡散符号の初期値を発生する拡散符号初期値発生回路と、
    通常の動作状態において、第2のクロックに同期してN個の拡散符号を発生する拡散符号発生回路と、
    前記サンプルホールド回路から出力された信号と前記拡散符号初期値発生回路または前記拡散符号発生回路から出力された拡散符号とを対応する信号毎に乗算するN個の乗算器と、
    このN個の乗算器の出力を加算する加算器と、
    この加算器の出力のピークを検出するピーク検出器と、
    このピーク検出器による前記ピークの検出に応じて前記拡散符号発生回路への前記第2のクロックの入力を制御するクロック制御回路とを有し、
    前記拡散符号初期値発生回路と前記拡散符号発生回路とは、前記拡散信号の受信後に前記ピーク検出器によって最初のピークが検出されたとき、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行することを特徴とする逆拡散復調器。
  4. 請求項3記載の逆拡散復調器において、
    前記拡散符号初期値発生回路は、前記初期状態において、複数チャネルの送信側と予め取り決めた互いに直交する複数の拡散符号の初期値を前記第1のクロックの1周期の間に順次発生し、
    前記拡散符号発生回路は、前記初期状態から前記通常の動作状態に移行したとき、前記拡散信号の送信チャネルに対応する拡散符号を発生することを特徴とする逆拡散復調器。
  5. 請求項3記載の逆拡散復調器において、
    前記クロック制御回路は、前記ピーク検出器によって前記ピークが検出される度に、前記拡散符号発生回路への前記第2のクロックの入力の停止と再開とを交互に切り替えることを特徴とする逆拡散復調器。
  6. 請求項3記載の逆拡散復調器において、
    前記クロック制御回路は、前記ピーク検出器によって前記ピークが検出されたときに、前記拡散符号発生回路への前記第2のクロックの入力を一定時間だけ停止することを特徴とする逆拡散復調器。
  7. 請求項1記載の逆拡散復調器において、
    前記拡散符号初期値発生回路と前記第1の拡散符号発生回路と前記第2の拡散符号発生回路と前記拡散符号制御回路とをDSPにより構成したことを特徴とする逆拡散復調器。
  8. 請求項3記載の逆拡散復調器において、
    前記拡散符号初期値発生回路と前記拡散符号発生回路と前記クロック制御回路とをDSPにより構成したことを特徴とする逆拡散復調器。
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