JP2003124537A - 圧電トランス及びその圧電トランスを有するストロボ装置 - Google Patents
圧電トランス及びその圧電トランスを有するストロボ装置Info
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- JP2003124537A JP2003124537A JP2001320822A JP2001320822A JP2003124537A JP 2003124537 A JP2003124537 A JP 2003124537A JP 2001320822 A JP2001320822 A JP 2001320822A JP 2001320822 A JP2001320822 A JP 2001320822A JP 2003124537 A JP2003124537 A JP 2003124537A
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Landscapes
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
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- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 スイッチング素子を用いること無くコンデン
サへの充電機能と、放電管のトリガ機能とを切り替える
と共に、充電回路とトリガ回路とで共通の昇圧手段とし
て共用可能な圧電トランス及びその圧電トランスを用い
たストロボ装置を提供する。 【解決手段】 圧電トランス13Aは、長手方向の左側
に、昇圧用トランスの一次側領域に入力電極21A、2
1Bを設ける。また、圧電トランス13Aの対向しない
異なる面には、2種類の出力電極を形成する。第1の出
力電極23は、長手方向の端面に、第2の出力電極22
A、22Bは、短手方向の相対する側面に形成する。一
次側領域では、入力電極21Aから21Bに向かって分
極され、また、二次側領域では、第2の出力電極22A
から22Bに向かって分極され、かつ、入力電極21
A、21Bから第1の出力電極23に向かって分極した
構造。
サへの充電機能と、放電管のトリガ機能とを切り替える
と共に、充電回路とトリガ回路とで共通の昇圧手段とし
て共用可能な圧電トランス及びその圧電トランスを用い
たストロボ装置を提供する。 【解決手段】 圧電トランス13Aは、長手方向の左側
に、昇圧用トランスの一次側領域に入力電極21A、2
1Bを設ける。また、圧電トランス13Aの対向しない
異なる面には、2種類の出力電極を形成する。第1の出
力電極23は、長手方向の端面に、第2の出力電極22
A、22Bは、短手方向の相対する側面に形成する。一
次側領域では、入力電極21Aから21Bに向かって分
極され、また、二次側領域では、第2の出力電極22A
から22Bに向かって分極され、かつ、入力電極21
A、21Bから第1の出力電極23に向かって分極した
構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種カメラ
に内蔵または外付けして好適なストロボ装置及びそのス
トロボ装置に採用して好適な圧電トランスに関する。
に内蔵または外付けして好適なストロボ装置及びそのス
トロボ装置に採用して好適な圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、銀塩写真を撮影するカメラ、
或いは撮像素子を用いて画像を撮像するデジタルカメラ
には、撮影時に被写体を瞬間的に照明する所謂ストロボ
装置が普及している。
或いは撮像素子を用いて画像を撮像するデジタルカメラ
には、撮影時に被写体を瞬間的に照明する所謂ストロボ
装置が普及している。
【0003】このようなストロボ装置の一例として、本
願出願人は、先行する特願2000−395929号及
びその国内優先権主張を伴う特願2001−16098
3号(尚、本願出願時には未公開である)において、シ
ンプルな回路構成で、省スペース性に優れるストロボ装
置を実現すべく、図12に示すストロボ装置を提案して
いる。
願出願人は、先行する特願2000−395929号及
びその国内優先権主張を伴う特願2001−16098
3号(尚、本願出願時には未公開である)において、シ
ンプルな回路構成で、省スペース性に優れるストロボ装
置を実現すべく、図12に示すストロボ装置を提案して
いる。
【0004】即ち、図12に示すストロボ装置は、大別
して、閃光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放
電管4を発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデン
サ3、放電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電
回路1、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生
させるトリガ回路2により構成されている。
して、閃光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放
電管4を発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデン
サ3、放電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電
回路1、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生
させるトリガ回路2により構成されている。
【0005】係る回路は、充電回路1及びトリガ回路2
の昇圧手段として共用されるところの、1つの圧電トラ
ンス13を含む昇圧回路(11,12,13)を備え、
その圧電トランス13の出力と放電コンデンサ3とを接
続するラインには、圧電トランス13の出力電圧を、放
電コンデンサ3または放電管4に印加すべく、スイッチ
(またはスイッチング素子)14が直列に設けられてお
り、このスイッチ14を適宜オン・オフ操作することに
より、放電コンデンサ3の充電動作と、放電管4のトリ
ガ動作とを実現する。
の昇圧手段として共用されるところの、1つの圧電トラ
ンス13を含む昇圧回路(11,12,13)を備え、
その圧電トランス13の出力と放電コンデンサ3とを接
続するラインには、圧電トランス13の出力電圧を、放
電コンデンサ3または放電管4に印加すべく、スイッチ
(またはスイッチング素子)14が直列に設けられてお
り、このスイッチ14を適宜オン・オフ操作することに
より、放電コンデンサ3の充電動作と、放電管4のトリ
ガ動作とを実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の回路構成によれ
ば、1つの昇圧回路だけで充電機能とトリガ機能を両立
することができ、シンプルな回路構成で、省スペース性
に優れるストロボ装置を実現することができる。
ば、1つの昇圧回路だけで充電機能とトリガ機能を両立
することができ、シンプルな回路構成で、省スペース性
に優れるストロボ装置を実現することができる。
【0007】但し、上記の回路構成において、スイッチ
14には、その切り替え動作に応じて、圧電トランス1
3から出力される交流高電圧(数kV程度)が印加され
るため、その交流高電圧に耐え得る高耐圧のスイッチン
グ素子を採用しなければならない。
14には、その切り替え動作に応じて、圧電トランス1
3から出力される交流高電圧(数kV程度)が印加され
るため、その交流高電圧に耐え得る高耐圧のスイッチン
グ素子を採用しなければならない。
【0008】しかしながら、スイッチ14の如く圧電ト
ランスの出力電圧をオン・オフすべく本願出願時点で採
用可能な高耐圧のスイッチング素子は、高価であり、且
つ外形サイズが比較的大きいため、ストロボ装置の全体
形状の小型化を阻む要因となり、ストロボ装置の更なる
小型化の要求に応えるためには、図12に示す回路構成
では十分とは言えない。
ランスの出力電圧をオン・オフすべく本願出願時点で採
用可能な高耐圧のスイッチング素子は、高価であり、且
つ外形サイズが比較的大きいため、ストロボ装置の全体
形状の小型化を阻む要因となり、ストロボ装置の更なる
小型化の要求に応えるためには、図12に示す回路構成
では十分とは言えない。
【0009】そこで本発明は、スイッチ(スイッチング
素子)を用いること無くコンデンサへの充電機能と、放
電管のトリガ機能とを切り替えると共に、充電回路とト
リガ回路とで共通の昇圧手段として共用可能な圧電トラ
ンス及びその圧電トランスを備えるストロボ装置の提供
を目的とする。
素子)を用いること無くコンデンサへの充電機能と、放
電管のトリガ機能とを切り替えると共に、充電回路とト
リガ回路とで共通の昇圧手段として共用可能な圧電トラ
ンス及びその圧電トランスを備えるストロボ装置の提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る圧電トランスは、以下の構成を特徴と
する。
め、本発明に係る圧電トランスは、以下の構成を特徴と
する。
【0011】即ち、周波数が異なる少なくとも2種類の
駆動信号の何れにおいても駆動可能な圧電トランス(1
3A〜13F)であって、外形形状を構成する複数面の
うち、相対(対向)しない異なる面に2種類の出力電極
が形成されており、前記2種類の出力電極において、前
記2種類の駆動信号のうち、第1駆動信号にて駆動され
ているときには、第1の出力電圧を第1出力電極から取
り出し可能である一方で、第2駆動信号にて駆動されて
いるときには、該第1の出力電圧とは大きさが異なる第
2の出力電圧を第2出力電極から取り出し可能であるこ
とを特徴とする。
駆動信号の何れにおいても駆動可能な圧電トランス(1
3A〜13F)であって、外形形状を構成する複数面の
うち、相対(対向)しない異なる面に2種類の出力電極
が形成されており、前記2種類の出力電極において、前
記2種類の駆動信号のうち、第1駆動信号にて駆動され
ているときには、第1の出力電圧を第1出力電極から取
り出し可能である一方で、第2駆動信号にて駆動されて
いるときには、該第1の出力電圧とは大きさが異なる第
2の出力電圧を第2出力電極から取り出し可能であるこ
とを特徴とする。
【0012】好適な実施形態(例えば、後述する第1の
実施形態に相当)の、前記圧電トランス(13A,13
B)の外形形状を構成する前記複数面において、前記第
1出力電極(23,27)は、長手方向の1つの面に形
成され、前記第2出力電極(22A,22B,26A,
26B)は、短手方向の相対する2つの面に形成されて
いると良い。
実施形態に相当)の、前記圧電トランス(13A,13
B)の外形形状を構成する前記複数面において、前記第
1出力電極(23,27)は、長手方向の1つの面に形
成され、前記第2出力電極(22A,22B,26A,
26B)は、短手方向の相対する2つの面に形成されて
いると良い。
【0013】上記の場合、好ましくは、前記圧電トラン
ス(13B)の外形形状を構成する前記複数面におい
て、前記第2出力電極(26A,26B)は、前記第1
出力電極(27)が形成された前記長手方向の1つの面
と相対する他方の面の近傍または近接した位置に形成さ
れていると良い。
ス(13B)の外形形状を構成する前記複数面におい
て、前記第2出力電極(26A,26B)は、前記第1
出力電極(27)が形成された前記長手方向の1つの面
と相対する他方の面の近傍または近接した位置に形成さ
れていると良い。
【0014】尚、前記圧電トランス(13A,13B)
において、前記第2出力電極(22A,22B,26
A,26B)は、前記圧電トランスの相対する2つの面
に形成されており、且つそれら2つの面において一方の
面から他方の面に向かって分極されており、前記第1出
力電極(23,27)は、前記第2出力電極が形成され
た相対する2つの面とは異なるところの、相対する他の
2つの面のうち一方に形成されており、その第1出力電
極は、前記圧電トランスの1次側領域との間で分極され
ていると良い。
において、前記第2出力電極(22A,22B,26
A,26B)は、前記圧電トランスの相対する2つの面
に形成されており、且つそれら2つの面において一方の
面から他方の面に向かって分極されており、前記第1出
力電極(23,27)は、前記第2出力電極が形成され
た相対する2つの面とは異なるところの、相対する他の
2つの面のうち一方に形成されており、その第1出力電
極は、前記圧電トランスの1次側領域との間で分極され
ていると良い。
【0015】好適な実施形態(例えば、後述する第2乃
至第4の実施形態に相当)において、前記圧電トランス
(13C,13D,13E,13F)の外形形状を構成
する前記複数面には、前記第1出力電極(33A,33
B,37A,37B,43A,43B,47A,47
B)は、長手方向の相対する2つの面に形成され、前記
第2出力電極(32A,32B,36,42A,42
B,46A,46B)は、短手方向の相対する2つの面
のうち少なくとも一方に形成されていると良い。
至第4の実施形態に相当)において、前記圧電トランス
(13C,13D,13E,13F)の外形形状を構成
する前記複数面には、前記第1出力電極(33A,33
B,37A,37B,43A,43B,47A,47
B)は、長手方向の相対する2つの面に形成され、前記
第2出力電極(32A,32B,36,42A,42
B,46A,46B)は、短手方向の相対する2つの面
のうち少なくとも一方に形成されていると良い。
【0016】上記の場合、好ましくは、前記圧電トラン
ス(13D)の1次側領域は、前記第2出力電極(3
6)が形成された1つの面と前記短手方向において相対
する他方の面に近接した位置にあると良い。
ス(13D)の1次側領域は、前記第2出力電極(3
6)が形成された1つの面と前記短手方向において相対
する他方の面に近接した位置にあると良い。
【0017】尚、前記圧電トランス(13C,13D,
13E)において、前記第1出力電極(33A,33
B,37A,37B,43A,43B)は、相対する2
つの面に形成されており、それら2つの第2出力電極
は、前記圧電トランスの1次側領域との間で分極されて
おり、前記第2出力電極(32A,32B,36,42
A,42B)は、前記第1出力電極が形成された相対す
る2つの面とは異なるところの、相対する他の2つの面
のうち少なくとも一方に形成されており、その単一また
は2つの第1出力電極は、前記圧電トランスの1次側領
域との間で分極されていると良い。
13E)において、前記第1出力電極(33A,33
B,37A,37B,43A,43B)は、相対する2
つの面に形成されており、それら2つの第2出力電極
は、前記圧電トランスの1次側領域との間で分極されて
おり、前記第2出力電極(32A,32B,36,42
A,42B)は、前記第1出力電極が形成された相対す
る2つの面とは異なるところの、相対する他の2つの面
のうち少なくとも一方に形成されており、その単一また
は2つの第1出力電極は、前記圧電トランスの1次側領
域との間で分極されていると良い。
【0018】尚、上記何れの構造の圧電トランスにおい
ても、好ましくは、昇圧比を高めるべく、前記圧電トラ
ンスの1次側領域は、複数の内部電極が一層おきに導体
によって接続された積層構造をなすと良い。
ても、好ましくは、昇圧比を高めるべく、前記圧電トラ
ンスの1次側領域は、複数の内部電極が一層おきに導体
によって接続された積層構造をなすと良い。
【0019】そして、上記の同目的を達成するため、本
発明に係るストロボ装置は、閃光用の放電管と、該放電
管を発光させる電気エネルギを蓄えるコンデンサと、該
コンデンサに電気エネルギを充電する充電回路と、該放
電管の放電を促す高電圧信号を発生させるトリガ回路
と、前記充電回路及び前記トリガ回路の昇圧手段として
共用されるところの、1つの圧電トランスを含む昇圧回
路とを備えるストロボ装置であって、前記圧電トランス
として、上述した構造を有する圧電トランスを備えてお
り、前記昇圧回路において、前記第1駆動信号から前記
第2駆動信号に切り替えられるのに応じて、前記第1の
出力電圧が前記コンデンサに印加され、前記第2の出力
電圧が前記放電管に印加されることにより、前記昇圧回
路を、前記充電回路用または前記トリガ回路用に切り替
え可能であることを特徴とする。
発明に係るストロボ装置は、閃光用の放電管と、該放電
管を発光させる電気エネルギを蓄えるコンデンサと、該
コンデンサに電気エネルギを充電する充電回路と、該放
電管の放電を促す高電圧信号を発生させるトリガ回路
と、前記充電回路及び前記トリガ回路の昇圧手段として
共用されるところの、1つの圧電トランスを含む昇圧回
路とを備えるストロボ装置であって、前記圧電トランス
として、上述した構造を有する圧電トランスを備えてお
り、前記昇圧回路において、前記第1駆動信号から前記
第2駆動信号に切り替えられるのに応じて、前記第1の
出力電圧が前記コンデンサに印加され、前記第2の出力
電圧が前記放電管に印加されることにより、前記昇圧回
路を、前記充電回路用または前記トリガ回路用に切り替
え可能であることを特徴とする。
【0020】好適な実施形態において、前記ストロボ装
置は、カメラに内蔵または外付けされるカメラ用のスト
ロボ装置であって、前記昇圧回路において、前記2種類
の駆動信号は、該カメラのシャッター操作に応じて切り
替えられると良い。
置は、カメラに内蔵または外付けされるカメラ用のスト
ロボ装置であって、前記昇圧回路において、前記2種類
の駆動信号は、該カメラのシャッター操作に応じて切り
替えられると良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電トランス
及びその圧電トランスを有するストロボ装置の実施形態
を、図面を参照して詳細に説明する。
及びその圧電トランスを有するストロボ装置の実施形態
を、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】[第1の実施形態]図1は、第1の実施形
態に係る圧電トランスを示す図であり、図1(a)は、
その圧電トランスの斜視図であり、図1(b)は、図1
(a)に示す圧電トランスを手前から見た正面図であ
る。また、図1において、矢線は、分極方向を表わす
(以下、同様)。
態に係る圧電トランスを示す図であり、図1(a)は、
その圧電トランスの斜視図であり、図1(b)は、図1
(a)に示す圧電トランスを手前から見た正面図であ
る。また、図1において、矢線は、分極方向を表わす
(以下、同様)。
【0023】同図に示す圧電トランス13Aは、長手方
向の左側に、入力電極21A,21Bが形成されてお
り、その位置において、昇圧用のトランスとしての1次
側領域をなす。
向の左側に、入力電極21A,21Bが形成されてお
り、その位置において、昇圧用のトランスとしての1次
側領域をなす。
【0024】また、本実施形態において、圧電トランス
13Aの外形形状を構成する6つの面のうち、相対(対
向)しない異なる面には、2種類の出力電極が形成され
ている。即ち、第1出力電極23は、圧電トランス13
Aの長手方向の1つの面(端面)に形成されており、第
2出力電極22A,22Bは、短手方向の相対する2つ
の面(側面)に形成されている。
13Aの外形形状を構成する6つの面のうち、相対(対
向)しない異なる面には、2種類の出力電極が形成され
ている。即ち、第1出力電極23は、圧電トランス13
Aの長手方向の1つの面(端面)に形成されており、第
2出力電極22A,22Bは、短手方向の相対する2つ
の面(側面)に形成されている。
【0025】このような外形形状を有する圧電トランス
13Aにおいて、その1次側領域は、入力電極21Aか
ら入力電極21Bに向かって分極されている。また、圧
電トランス13Aの2次側領域は、第2出力電極22A
から第2出力電極22Bに向かって分極されており、且
つ入力電極21A,21Bから第1出力電極23に向か
って分極されている。
13Aにおいて、その1次側領域は、入力電極21Aか
ら入力電極21Bに向かって分極されている。また、圧
電トランス13Aの2次側領域は、第2出力電極22A
から第2出力電極22Bに向かって分極されており、且
つ入力電極21A,21Bから第1出力電極23に向か
って分極されている。
【0026】上述した構造を有する圧電トランス13A
は、周波数が異なる少なくとも2種類の駆動信号を入力
電極21A,21Bに供給した場合に、何れの駆動信号
の入力電圧によっても駆動が可能であり、第1駆動信号
fd1にて駆動されているときには、第1の出力電圧V
1を、第1出力電極23から取り出し可能である一方
で、第2駆動信号fd2にて駆動されているときには、
第1の出力電圧V1とは大きさが異なる第2の出力電圧
V2(本実施形態ではV1>V2)を、第2出力電極2
2A,22Bから取り出し可能である。
は、周波数が異なる少なくとも2種類の駆動信号を入力
電極21A,21Bに供給した場合に、何れの駆動信号
の入力電圧によっても駆動が可能であり、第1駆動信号
fd1にて駆動されているときには、第1の出力電圧V
1を、第1出力電極23から取り出し可能である一方
で、第2駆動信号fd2にて駆動されているときには、
第1の出力電圧V1とは大きさが異なる第2の出力電圧
V2(本実施形態ではV1>V2)を、第2出力電極2
2A,22Bから取り出し可能である。
【0027】好適な実施形態において、圧電トランス1
3Aは、λ/2またはλモードにて駆動することが望ま
しい(但しλは波長、以下同様)。
3Aは、λ/2またはλモードにて駆動することが望ま
しい(但しλは波長、以下同様)。
【0028】また、好適な実施形態において、圧電トラ
ンス13Aの1次側領域は、昇圧比を高めるべく、複数
の内部電極が、当該1次側領域の内部または外部に形成
された層間接続用の導体によって、一層おきに接続され
た積層構造をなすと良い。また、係る層間接続用の導体
が当該1次側領域の外部に形成された場合には、図1に
示すような位置に入力電極21A,21Bを設けること
は必ずしも必要ではなく、その層間接続用の導体自体を
入力電極として利用しても良い(以下の各実施形態にお
いても同様である)。
ンス13Aの1次側領域は、昇圧比を高めるべく、複数
の内部電極が、当該1次側領域の内部または外部に形成
された層間接続用の導体によって、一層おきに接続され
た積層構造をなすと良い。また、係る層間接続用の導体
が当該1次側領域の外部に形成された場合には、図1に
示すような位置に入力電極21A,21Bを設けること
は必ずしも必要ではなく、その層間接続用の導体自体を
入力電極として利用しても良い(以下の各実施形態にお
いても同様である)。
【0029】尚、図1に示す外形形状を有する圧電トラ
ンス13Aを製造する手法、並びにその内部を積層構造
にする手法については、現在では一般的な方法を採用す
ることができるので、本実施形態における詳細な説明は
省略する。
ンス13Aを製造する手法、並びにその内部を積層構造
にする手法については、現在では一般的な方法を採用す
ることができるので、本実施形態における詳細な説明は
省略する。
【0030】また、本実施形態では、第2出力電極22
A,22Bを、短手方向の相対する2つの側面に形成し
た例を説明したが、この構造に限られるものではなく、
入力電極21A,21Bと同様に、図1における上下方
向(厚さ方向)において相対する2つの側面に形成して
も良い。
A,22Bを、短手方向の相対する2つの側面に形成し
た例を説明したが、この構造に限られるものではなく、
入力電極21A,21Bと同様に、図1における上下方
向(厚さ方向)において相対する2つの側面に形成して
も良い。
【0031】また、図1に示した圧電トランス13Aの
1次側及び2次側領域における分極方向は、一例であっ
て、入力電極21A,21B、並びに第2出力電極22
A,22Bの分極方向は、図1に示す分極方向とは逆方
向であっても良い。
1次側及び2次側領域における分極方向は、一例であっ
て、入力電極21A,21B、並びに第2出力電極22
A,22Bの分極方向は、図1に示す分極方向とは逆方
向であっても良い。
【0032】次に、圧電トランス13Aを昇圧手段とし
て備えるストロボ装置について説明する。
て備えるストロボ装置について説明する。
【0033】図3は、第1の実施形態に係るストロボ装
置の回路構成を示すブロック図である。
置の回路構成を示すブロック図である。
【0034】図3に示すストロボ装置は、大別して、閃
光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4を
発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、放
電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
A、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Aにより構成されている。
光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4を
発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、放
電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
A、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Aにより構成されている。
【0035】充電回路1Aとトリガ回路2Aとは、発振
回路11、駆動回路12、並びに圧電トランス13Aか
らなる1組の昇圧回路を、共通の昇圧手段として備えて
おり、駆動回路12は、発振回路11より出力される所
定周波数の発振信号に応じて、圧電トランス13Aを駆
動する。
回路11、駆動回路12、並びに圧電トランス13Aか
らなる1組の昇圧回路を、共通の昇圧手段として備えて
おり、駆動回路12は、発振回路11より出力される所
定周波数の発振信号に応じて、圧電トランス13Aを駆
動する。
【0036】本実施形態において、発振回路11は、上
記の所定周波数として、周波数の異なる少なくとも2種
類の発振信号を出力可能であって、駆動回路12は、そ
の発振信号と、外部より印加される所定の直流電圧とに
基づいて、周波数が異なる少なくとも2種類の駆動信号
を、入力電極21A,21Bに供給する。
記の所定周波数として、周波数の異なる少なくとも2種
類の発振信号を出力可能であって、駆動回路12は、そ
の発振信号と、外部より印加される所定の直流電圧とに
基づいて、周波数が異なる少なくとも2種類の駆動信号
を、入力電極21A,21Bに供給する。
【0037】充電回路1Aにおいて、2つのダイオード
15及び16は、一般的な整流回路を構成しており、こ
の整流回路には、圧電トランス13Aが第2駆動信号f
d2にて駆動されているときに、第2出力電極22A,
22Bから出力される第2の出力電圧V2が印加され
る。そして、放電コンデンサ3は、整流された電圧(直
流電圧)の電気エネルギを、放電管4の放電用として充
電する。
15及び16は、一般的な整流回路を構成しており、こ
の整流回路には、圧電トランス13Aが第2駆動信号f
d2にて駆動されているときに、第2出力電極22A,
22Bから出力される第2の出力電圧V2が印加され
る。そして、放電コンデンサ3は、整流された電圧(直
流電圧)の電気エネルギを、放電管4の放電用として充
電する。
【0038】一方、トリガ回路2Aにおいて、圧電トラ
ンス13Aが第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1出力電極23から出力される第1の出力電
圧V1が、放電管4のトリガ端子に印加される。このと
き、放電コンデンサ3が所定の充電状態である場合に
は、放電管4のトリガ端子に第1の出力電圧V1が印加
されるのに応じて、その印加電圧をトリガとして、放電
コンデンサ3に充電されていた電気エネルギにより、放
電管4が閃光を発する。
ンス13Aが第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1出力電極23から出力される第1の出力電
圧V1が、放電管4のトリガ端子に印加される。このと
き、放電コンデンサ3が所定の充電状態である場合に
は、放電管4のトリガ端子に第1の出力電圧V1が印加
されるのに応じて、その印加電圧をトリガとして、放電
コンデンサ3に充電されていた電気エネルギにより、放
電管4が閃光を発する。
【0039】尚、発振回路11、駆動回路12、並びに
整流用ダイオード15及び16からなる整流回路の個々
の回路構成については、現在では一般的なデバイスを採
用すれば良いので、本実施形態における詳細な説明は省
略する。
整流用ダイオード15及び16からなる整流回路の個々
の回路構成については、現在では一般的なデバイスを採
用すれば良いので、本実施形態における詳細な説明は省
略する。
【0040】このような構成を有するストロボ装置に関
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Aを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Aを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。また、係る寸法の圧電トランス1
3を、λモードで駆動した場合における第1及び第2駆
動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違いは、例え
ば、fd1=108kHzに対してfd2=323kH
zであった。圧電トランス13Aの駆動周波数は、これ
らの実験結果に限定されるものではないが、この実験結
果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信号fd2
との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微差ではな
く、数倍程度の差があることが好ましいことが判る。
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Aを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Aを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。また、係る寸法の圧電トランス1
3を、λモードで駆動した場合における第1及び第2駆
動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違いは、例え
ば、fd1=108kHzに対してfd2=323kH
zであった。圧電トランス13Aの駆動周波数は、これ
らの実験結果に限定されるものではないが、この実験結
果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信号fd2
との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微差ではな
く、数倍程度の差があることが好ましいことが判る。
【0041】そして、このような周波数の異なる第1駆
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Aにおいて、
第1出力電極23に第1の出力電圧V1が発生している
ときに、第2出力電極22A,22Bに発生する電圧
は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して遥かに小
さい電圧である。また、第2出力電極22A,22Bに
第2の出力電圧V2が発生しているときに、第1出力電
極23に発生する電圧は、略ゼロまたは第1の出力電圧
V1に対して遥かに小さい電圧である。
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Aにおいて、
第1出力電極23に第1の出力電圧V1が発生している
ときに、第2出力電極22A,22Bに発生する電圧
は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して遥かに小
さい電圧である。また、第2出力電極22A,22Bに
第2の出力電圧V2が発生しているときに、第1出力電
極23に発生する電圧は、略ゼロまたは第1の出力電圧
V1に対して遥かに小さい電圧である。
【0042】従って、上述した本実施形態のストロボ装
置によれば、圧電トランス13Aに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Aとトリガ回路2Aとで1組の昇圧回路
を共用することができる。
置によれば、圧電トランス13Aに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Aとトリガ回路2Aとで1組の昇圧回路
を共用することができる。
【0043】即ち、本実施形態では、負荷の大きさに応
じて昇圧比(出力電圧)が変化するという圧電トランス
素子の特性に着目することにより、単一の圧電トランス
を2つの目的(放電コンデンサ3の充電及び放電管4の
放電トリガ)に共用すると共に、1組の昇圧回路を、上
記2つの目的に共用する回路構成に採用している。係る
構成は、図12に示したストロボ装置と同様であるが、
本実施形態では、図3に示す回路構成のストロボ装置に
おいて、図1に示す圧電トランス13Aを採用すること
により、図12を参照して説明したストロボ装置では必
要であったスイッチ(スイッチング素子)を用いること
無く、放電コンデンサ3への充電機能と、放電管4のト
リガ機能とを適切に切り替えることができる。
じて昇圧比(出力電圧)が変化するという圧電トランス
素子の特性に着目することにより、単一の圧電トランス
を2つの目的(放電コンデンサ3の充電及び放電管4の
放電トリガ)に共用すると共に、1組の昇圧回路を、上
記2つの目的に共用する回路構成に採用している。係る
構成は、図12に示したストロボ装置と同様であるが、
本実施形態では、図3に示す回路構成のストロボ装置に
おいて、図1に示す圧電トランス13Aを採用すること
により、図12を参照して説明したストロボ装置では必
要であったスイッチ(スイッチング素子)を用いること
無く、放電コンデンサ3への充電機能と、放電管4のト
リガ機能とを適切に切り替えることができる。
【0044】従って、本実施形態によれば、シンプルな
装置構成で、省スペース性に優れるストロボ装置を実現
することができ、各種カメラに内蔵または外付けされる
カメラ用のストロボ装置として採用して好適である。こ
の場合、駆動回路12が出力する2種類の駆動信号の切
り替えは、当該カメラのシャッター操作に応じて、例え
ば、発振回路11が駆動回路12に供給する発振信号の
周波数を変更することによって実現すれば良い。
装置構成で、省スペース性に優れるストロボ装置を実現
することができ、各種カメラに内蔵または外付けされる
カメラ用のストロボ装置として採用して好適である。こ
の場合、駆動回路12が出力する2種類の駆動信号の切
り替えは、当該カメラのシャッター操作に応じて、例え
ば、発振回路11が駆動回路12に供給する発振信号の
周波数を変更することによって実現すれば良い。
【0045】尚、上述した本実施形態では、第2出力電
極22A,22Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極23か
ら出力される第1の出力電圧V1によって放電管4のト
リガをかける構成とした。しかしながら、圧電トランス
素子の寸法や入力電極の形状によっては、第1の出力電
圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小関係が逆にな
る場合もあり、その場合には、第1出力電極23から出
力される第1の出力電圧V1によって放電コンデンサ3
を充電し、第2出力電極22A,22Bから出力される
第2の出力電圧V2によって放電管4のトリガをかける
ことになる。そしてこの場合は、1対の出力電極である
第2出力電極22A,22Bと、単一の出力電極である
第1出力電極23との違いに起因して、ストロボ装置に
おける接続構成は少々異なった構成となるが、その構成
の違いは当業者にとって容易なものであるため、本実施
形態における図示及び説明は省略する。
極22A,22Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極23か
ら出力される第1の出力電圧V1によって放電管4のト
リガをかける構成とした。しかしながら、圧電トランス
素子の寸法や入力電極の形状によっては、第1の出力電
圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小関係が逆にな
る場合もあり、その場合には、第1出力電極23から出
力される第1の出力電圧V1によって放電コンデンサ3
を充電し、第2出力電極22A,22Bから出力される
第2の出力電圧V2によって放電管4のトリガをかける
ことになる。そしてこの場合は、1対の出力電極である
第2出力電極22A,22Bと、単一の出力電極である
第1出力電極23との違いに起因して、ストロボ装置に
おける接続構成は少々異なった構成となるが、その構成
の違いは当業者にとって容易なものであるため、本実施
形態における図示及び説明は省略する。
【0046】<第1の実施形態の変形例>図2は、第1
の実施形態の変形例に係る圧電トランスを示す図であ
り、図2(a)は、その圧電トランスの斜視図であり、
図2(b)は、図2(a)に示す圧電トランスを手前か
ら見た正面図である。
の実施形態の変形例に係る圧電トランスを示す図であ
り、図2(a)は、その圧電トランスの斜視図であり、
図2(b)は、図2(a)に示す圧電トランスを手前か
ら見た正面図である。
【0047】同図に示す圧電トランス13Bにおいて、
第1出力電極27は、図1に示す圧電トランス13Aと
同様に、長手方向の1つの面に形成されているが、第2
出力電極26A,26Bは、第1出力電極27が形成さ
れた長手方向の1つの面と相対する他方の面の近接した
位置(当該位置の近傍でも良い)に形成されている。こ
のため、入力電極25A,25Bが形成された1次側領
域は、圧電トランス13Bの長手方向中程の位置にあ
る。
第1出力電極27は、図1に示す圧電トランス13Aと
同様に、長手方向の1つの面に形成されているが、第2
出力電極26A,26Bは、第1出力電極27が形成さ
れた長手方向の1つの面と相対する他方の面の近接した
位置(当該位置の近傍でも良い)に形成されている。こ
のため、入力電極25A,25Bが形成された1次側領
域は、圧電トランス13Bの長手方向中程の位置にあ
る。
【0048】このような外形形状を有する圧電トランス
13Bにおいて、その1次側領域は、入力電極25Aか
ら入力電極25Bに向かって分極されている。また、圧
電トランス13Bの2次側領域は、第2出力電極26A
から第2出力電極26Bに向かって分極されており、且
つ入力電極25A,25Bから第1出力電極27に向か
って分極されている。
13Bにおいて、その1次側領域は、入力電極25Aか
ら入力電極25Bに向かって分極されている。また、圧
電トランス13Bの2次側領域は、第2出力電極26A
から第2出力電極26Bに向かって分極されており、且
つ入力電極25A,25Bから第1出力電極27に向か
って分極されている。
【0049】このような構造の圧電トランス13Bを採
用するストロボ装置(不図示)によっても、上述した図
3に示すストロボ装置と同様な効果を享受することがで
きる。この場合、第2出力電極22A,22B(図1)
と、第2出力電極26A,26B(図2)との形成位置
の違いに起因して、ストロボ装置における接続構成は少
々異なった構成となるが、その構成の違いは当業者にと
って容易なものであるため、本実施形態における図示及
び説明は省略する。
用するストロボ装置(不図示)によっても、上述した図
3に示すストロボ装置と同様な効果を享受することがで
きる。この場合、第2出力電極22A,22B(図1)
と、第2出力電極26A,26B(図2)との形成位置
の違いに起因して、ストロボ装置における接続構成は少
々異なった構成となるが、その構成の違いは当業者にと
って容易なものであるため、本実施形態における図示及
び説明は省略する。
【0050】尚、図2に示す外形形状を有する圧電トラ
ンス13Bを製造する手法(並びにその内部を積層構造
にする手法)については、現在では一般的な方法を採用
することができるので、本実施形態における詳細な説明
は省略する。
ンス13Bを製造する手法(並びにその内部を積層構造
にする手法)については、現在では一般的な方法を採用
することができるので、本実施形態における詳細な説明
は省略する。
【0051】また、本変形例においても、図2に示す分
極方向に限られるものではなく、第2出力電極26A,
26Bは、入力電極25A,25Bと同一面に形成して
も良い。
極方向に限られるものではなく、第2出力電極26A,
26Bは、入力電極25A,25Bと同一面に形成して
も良い。
【0052】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る圧電トランス及びストロボ装置を基本と
する第2の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第1の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する図4は、第2の実施形態に係る圧電トランスを
示す図であり、図4(a)は、その圧電トランスの斜視
図であり、図4(b)は、図4(a)に示す圧電トラン
スを手前から見た正面図である。
実施形態に係る圧電トランス及びストロボ装置を基本と
する第2の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第1の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する図4は、第2の実施形態に係る圧電トランスを
示す図であり、図4(a)は、その圧電トランスの斜視
図であり、図4(b)は、図4(a)に示す圧電トラン
スを手前から見た正面図である。
【0053】同図に示す圧電トランス13Cは、その中
央に、入力電極31A,31Bが形成されており、その
位置において、昇圧用のトランスとしての1次側領域を
なす。
央に、入力電極31A,31Bが形成されており、その
位置において、昇圧用のトランスとしての1次側領域を
なす。
【0054】また、本実施形態において、圧電トランス
13Cの外形形状を構成する6つの面のうち、相対しな
い異なる面には、2種類の出力電極が形成されている。
即ち、第1出力電極33A,33Bは、長手方向の相対
する2つの面(側面)に形成されており、第2出力電極
32A,32Bは、短手方向の相対する2つの面(側
面)に形成されている。
13Cの外形形状を構成する6つの面のうち、相対しな
い異なる面には、2種類の出力電極が形成されている。
即ち、第1出力電極33A,33Bは、長手方向の相対
する2つの面(側面)に形成されており、第2出力電極
32A,32Bは、短手方向の相対する2つの面(側
面)に形成されている。
【0055】このような外形形状を有する圧電トランス
13Cにおいて、その1次側領域は、入力電極31Aか
ら入力電極31Bに向かって分極されている(不図
示)。また、圧電トランス13Cの2次側領域は、入力
電極31A,31Bから第1出力電極33A,33Bに
向かってそれぞれ分極されており、且つ入力電極31
A,31Bから第2出力電極32A,32Bに向かって
それぞれ分極されている。
13Cにおいて、その1次側領域は、入力電極31Aか
ら入力電極31Bに向かって分極されている(不図
示)。また、圧電トランス13Cの2次側領域は、入力
電極31A,31Bから第1出力電極33A,33Bに
向かってそれぞれ分極されており、且つ入力電極31
A,31Bから第2出力電極32A,32Bに向かって
それぞれ分極されている。
【0056】ここで、圧電トランス13Cの効果的な分
極状態を実現するという観点からは、第1出力電極33
A,33Bの短手方向の長さは、入力電極31A,31
Bの短手方向の長さと略同じかそれ以上であると良く、
第2出力電極32A,32Bの長手方向の長さは、入力
電極31A,31Bの長手方向の長さと略同じかそれ以
上であると良い。このような入力電極の大きさと第1及
び第2出力電極との大きさの関係は、後述する圧電トラ
ンス13D乃至13Fにも当てはまる。
極状態を実現するという観点からは、第1出力電極33
A,33Bの短手方向の長さは、入力電極31A,31
Bの短手方向の長さと略同じかそれ以上であると良く、
第2出力電極32A,32Bの長手方向の長さは、入力
電極31A,31Bの長手方向の長さと略同じかそれ以
上であると良い。このような入力電極の大きさと第1及
び第2出力電極との大きさの関係は、後述する圧電トラ
ンス13D乃至13Fにも当てはまる。
【0057】上述した構造を有する圧電トランス13C
は、第1の実施形態と同様に、周波数が異なる少なくと
も2種類の駆動信号を入力電極31A,31Bに供給し
た場合に、何れの駆動信号の入力電圧によっても駆動が
可能であり、第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1の出力電圧V1を、第1出力電極33A,
33Bから取り出し可能である一方で、第2駆動信号f
d2にて駆動されているときには、第1の出力電圧V1
とは大きさが異なる第2の出力電圧V2(本実施形態で
はV1>V2)を、第2出力電極32A,32Bから取
り出し可能である。
は、第1の実施形態と同様に、周波数が異なる少なくと
も2種類の駆動信号を入力電極31A,31Bに供給し
た場合に、何れの駆動信号の入力電圧によっても駆動が
可能であり、第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1の出力電圧V1を、第1出力電極33A,
33Bから取り出し可能である一方で、第2駆動信号f
d2にて駆動されているときには、第1の出力電圧V1
とは大きさが異なる第2の出力電圧V2(本実施形態で
はV1>V2)を、第2出力電極32A,32Bから取
り出し可能である。
【0058】好適な実施形態において、圧電トランス1
3Aは、λ/2モードにて駆動することが望ましい。
3Aは、λ/2モードにて駆動することが望ましい。
【0059】尚、図4に示す外形形状を有する圧電トラ
ンス13Cを製造する手法(並びにその内部を積層構造
にする手法)については、現在では一般的な方法を採用
することができるので、本実施形態における詳細な説明
は省略する。
ンス13Cを製造する手法(並びにその内部を積層構造
にする手法)については、現在では一般的な方法を採用
することができるので、本実施形態における詳細な説明
は省略する。
【0060】次に、圧電トランス13Cを昇圧手段とし
て備えるストロボ装置について説明する。
て備えるストロボ装置について説明する。
【0061】図6は、第2の実施形態に係るストロボ装
置の回路構成を示すブロック図である。
置の回路構成を示すブロック図である。
【0062】図6に示すストロボ装置は、大別して、閃
光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4を
発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、放
電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
B、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Bにより構成されている。
光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4を
発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、放
電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
B、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Bにより構成されている。
【0063】充電回路1Bとトリガ回路2Bとは、発振
回路11、駆動回路12、並びに圧電トランス13Cか
らなる1組の昇圧回路を、共通の昇圧手段として備えて
おり、駆動回路12は、発振回路11より出力される所
定周波数の発振信号に応じて、圧電トランス13Cを駆
動する。この構成は、第1の実施形態における充電回路
1A、トリガ回路2A、並びに圧電トランス13Aの関
係と同様であり、本実施形態において、駆動回路12
は、発振回路11から出力される発振信号と、外部より
印加される所定の直流電圧とに基づいて、周波数が異な
る少なくとも2種類の駆動信号を、入力電極31A,3
1Bに供給する。
回路11、駆動回路12、並びに圧電トランス13Cか
らなる1組の昇圧回路を、共通の昇圧手段として備えて
おり、駆動回路12は、発振回路11より出力される所
定周波数の発振信号に応じて、圧電トランス13Cを駆
動する。この構成は、第1の実施形態における充電回路
1A、トリガ回路2A、並びに圧電トランス13Aの関
係と同様であり、本実施形態において、駆動回路12
は、発振回路11から出力される発振信号と、外部より
印加される所定の直流電圧とに基づいて、周波数が異な
る少なくとも2種類の駆動信号を、入力電極31A,3
1Bに供給する。
【0064】充電回路1Bにおいて、2つのダイオード
15及び16によって構成される整流回路には、圧電ト
ランス13Cが第2駆動信号fd2にて駆動されている
ときに、第2出力電極32A,32Bから出力される第
2の出力電圧V2が印加される。そして、放電コンデン
サ3は、整流された電圧(直流電圧)の電気エネルギ
を、放電管4の放電用として充電する。
15及び16によって構成される整流回路には、圧電ト
ランス13Cが第2駆動信号fd2にて駆動されている
ときに、第2出力電極32A,32Bから出力される第
2の出力電圧V2が印加される。そして、放電コンデン
サ3は、整流された電圧(直流電圧)の電気エネルギ
を、放電管4の放電用として充電する。
【0065】一方、トリガ回路2Bにおいて、圧電トラ
ンス13Cが第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1出力電極33A,33Bから出力される第
1の出力電圧V1が、放電管4のトリガ端子に印加され
る。このとき、放電コンデンサ3が所定の充電状態であ
る場合には、放電管4のトリガ端子に第1の出力電圧V
1が印加されるのに応じて、その印加電圧をトリガとし
て、放電コンデンサ3に充電されていた電気エネルギに
より、放電管4が閃光を発する。
ンス13Cが第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1出力電極33A,33Bから出力される第
1の出力電圧V1が、放電管4のトリガ端子に印加され
る。このとき、放電コンデンサ3が所定の充電状態であ
る場合には、放電管4のトリガ端子に第1の出力電圧V
1が印加されるのに応じて、その印加電圧をトリガとし
て、放電コンデンサ3に充電されていた電気エネルギに
より、放電管4が閃光を発する。
【0066】本実施形態において、図6に示すストロボ
装置における接続構成は、第1の実施形態におけるスト
ロボ装置(図3)を基本とするが、本実施形態に係る圧
電トランス13Cは、第1出力電極33A,33Bと第
2出力電極32A,32Bとが共に1対の出力電極であ
って、分極方向が同じであるため、第1出力電極33
A,33Bにてそれぞれ取り出し可能な出力電圧は同位
相であり、第2出力電極32A,32Bにてそれぞれ取
り出し可能な出力電圧は同位相である。このため、図6
に示すストロボ装置における接続構成は、係る同位相の
交流電圧をそれぞれ1対の出力電極からなる当該第1及
び第2出力電極から取り出すことが可能に構成されてい
る点が図3に示す接続構成と異なる。
装置における接続構成は、第1の実施形態におけるスト
ロボ装置(図3)を基本とするが、本実施形態に係る圧
電トランス13Cは、第1出力電極33A,33Bと第
2出力電極32A,32Bとが共に1対の出力電極であ
って、分極方向が同じであるため、第1出力電極33
A,33Bにてそれぞれ取り出し可能な出力電圧は同位
相であり、第2出力電極32A,32Bにてそれぞれ取
り出し可能な出力電圧は同位相である。このため、図6
に示すストロボ装置における接続構成は、係る同位相の
交流電圧をそれぞれ1対の出力電極からなる当該第1及
び第2出力電極から取り出すことが可能に構成されてい
る点が図3に示す接続構成と異なる。
【0067】このような構成を有するストロボ装置に関
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Cを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Cを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Cの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Cを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Cを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Cの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
【0068】そして、このような周波数の異なる第1駆
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Cにおいて、
第1出力電極33A,33Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極32A,32Bに発生
する電圧は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して
遥かに小さい電圧である。また、第2出力電極32A,
32Bに第2の出力電圧V2が発生しているときに、第
1出力電極33A,33Bに発生する電圧は、略ゼロま
たは第1の出力電圧V1に対して遥かに小さい電圧であ
る。
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Cにおいて、
第1出力電極33A,33Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極32A,32Bに発生
する電圧は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して
遥かに小さい電圧である。また、第2出力電極32A,
32Bに第2の出力電圧V2が発生しているときに、第
1出力電極33A,33Bに発生する電圧は、略ゼロま
たは第1の出力電圧V1に対して遥かに小さい電圧であ
る。
【0069】従って、上述した本実施形態のストロボ装
置によれば、圧電トランス13Cに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Bとトリガ回路2Bとで1組の昇圧回路
を共用することができ、上述した第1の実施形態と同様
な効果を享受することができる。
置によれば、圧電トランス13Cに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Bとトリガ回路2Bとで1組の昇圧回路
を共用することができ、上述した第1の実施形態と同様
な効果を享受することができる。
【0070】尚、上述した本実施形態では、第2出力電
極32A,32Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極33
A,33Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4のトリガをかける構成とした。しかしながら、
圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によっては、
第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小
関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出力電
極33A,33Bから出力される第1の出力電圧V1に
よって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極32
A,32Bから出力される第2の出力電圧V2によって
放電管4のトリガをかけることになる。そしてこの場合
におけるストロボ装置の接続構成は、図6に示すストロ
ボ装置において圧電トランス13Cへの第1出力電極3
3A,33Bと第2出力電極32A,32Bとを互いに
入れ替えて接続すれば良く、その構成の違いは当業者に
とって容易なものであるため、本実施形態における図示
及び説明は省略する。
極32A,32Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極33
A,33Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4のトリガをかける構成とした。しかしながら、
圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によっては、
第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小
関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出力電
極33A,33Bから出力される第1の出力電圧V1に
よって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極32
A,32Bから出力される第2の出力電圧V2によって
放電管4のトリガをかけることになる。そしてこの場合
におけるストロボ装置の接続構成は、図6に示すストロ
ボ装置において圧電トランス13Cへの第1出力電極3
3A,33Bと第2出力電極32A,32Bとを互いに
入れ替えて接続すれば良く、その構成の違いは当業者に
とって容易なものであるため、本実施形態における図示
及び説明は省略する。
【0071】<第2の実施形態の変形例>図5は、第2
の実施形態の変形例に係る圧電トランスを示す図であ
り、図5(a)は、その圧電トランスの斜視図であり、
図5(b)は、図5(a)に示す圧電トランスを手前か
ら見た正面図である。
の実施形態の変形例に係る圧電トランスを示す図であ
り、図5(a)は、その圧電トランスの斜視図であり、
図5(b)は、図5(a)に示す圧電トランスを手前か
ら見た正面図である。
【0072】同図に示す圧電トランス13Dにおいて、
第1出力電極37A,37Bは、図4に示す圧電トラン
ス13Cと同様に、長手方向の相対する2つの面に形成
されているが、第2出力電極36は、短手方向の相対す
る2つの面(側面)のうち一方の面だけに形成されてい
る。そして、圧電トランス13Dの入力電極35A,3
5Bは、図5において上下方向(厚さ方向)の相対する
2つの面の長手方向中程の位置において、第2出力電極
36から離れた位置に形成されており、その結果、圧電
トランス13Dの1次側領域は、第2出力電極36が形
成された1つの面と短手方向において相対する他方の面
(図5(a)に示す手前側の面)に近接した位置にあ
る。このため、圧電トランス13Dは、1次側領域を積
層構造とした場合に、層間接続用の導体を素子外部(図
5(a)に示す手前側の面)に設けることができ、上述
した圧電トランス13Cと比較して製造が容易である。
第1出力電極37A,37Bは、図4に示す圧電トラン
ス13Cと同様に、長手方向の相対する2つの面に形成
されているが、第2出力電極36は、短手方向の相対す
る2つの面(側面)のうち一方の面だけに形成されてい
る。そして、圧電トランス13Dの入力電極35A,3
5Bは、図5において上下方向(厚さ方向)の相対する
2つの面の長手方向中程の位置において、第2出力電極
36から離れた位置に形成されており、その結果、圧電
トランス13Dの1次側領域は、第2出力電極36が形
成された1つの面と短手方向において相対する他方の面
(図5(a)に示す手前側の面)に近接した位置にあ
る。このため、圧電トランス13Dは、1次側領域を積
層構造とした場合に、層間接続用の導体を素子外部(図
5(a)に示す手前側の面)に設けることができ、上述
した圧電トランス13Cと比較して製造が容易である。
【0073】このような外形形状を有する圧電トランス
13Dにおいて、その1次側領域は、入力電極25Aか
ら入力電極25Bに向かって分極されている(不図
示)。また、圧電トランス13Dの2次側領域は、入力
電極35A,35Bから第1出力電極37A,37Bに
向かってそれぞれ分極されており、且つ入力電極35
A,35Bから第2出力電極36に向かって分極されて
いる。
13Dにおいて、その1次側領域は、入力電極25Aか
ら入力電極25Bに向かって分極されている(不図
示)。また、圧電トランス13Dの2次側領域は、入力
電極35A,35Bから第1出力電極37A,37Bに
向かってそれぞれ分極されており、且つ入力電極35
A,35Bから第2出力電極36に向かって分極されて
いる。
【0074】このような構成を有するストロボ装置に関
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Dを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Dを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Dの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Dを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Dを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Dの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
【0075】そして、このような周波数の異なる第1駆
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Dにおいて、
第1出力電極37A,37Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極36に発生する電圧
は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して遥かに小
さい電圧である。また、第2出力電極36に第2の出力
電圧V2が発生しているときに、第1出力電極37A,
37Bに発生する電圧は、略ゼロまたは第1の出力電圧
V1に対して遥かに小さい電圧である。
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Dにおいて、
第1出力電極37A,37Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極36に発生する電圧
は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して遥かに小
さい電圧である。また、第2出力電極36に第2の出力
電圧V2が発生しているときに、第1出力電極37A,
37Bに発生する電圧は、略ゼロまたは第1の出力電圧
V1に対して遥かに小さい電圧である。
【0076】このような構造の圧電トランス13Dを採
用するストロボ装置(不図示)によっても、上述した図
3及び図6に示すストロボ装置と同様な効果を享受する
ことができる。この場合、1対の出力電極である第2出
力電極32A,32Bと、単一の出力電極である第2出
力電極36との違いに起因して、ストロボ装置における
接続構成は少々異なった構成となるが、その構成の違い
は当業者にとって容易なものであるため、本実施形態に
おける図示及び説明は省略する。
用するストロボ装置(不図示)によっても、上述した図
3及び図6に示すストロボ装置と同様な効果を享受する
ことができる。この場合、1対の出力電極である第2出
力電極32A,32Bと、単一の出力電極である第2出
力電極36との違いに起因して、ストロボ装置における
接続構成は少々異なった構成となるが、その構成の違い
は当業者にとって容易なものであるため、本実施形態に
おける図示及び説明は省略する。
【0077】尚、図5に示す外形形状を有する圧電トラ
ンス13Dを製造する手法(並びにその内部を積層構造
にする手法)については、現在では一般的な方法を採用
することができるので、本実施形態における詳細な説明
は省略する。
ンス13Dを製造する手法(並びにその内部を積層構造
にする手法)については、現在では一般的な方法を採用
することができるので、本実施形態における詳細な説明
は省略する。
【0078】また、本変形例においても、図5に示す分
極方向に限られるものではなく、逆方向であっても良
い。
極方向に限られるものではなく、逆方向であっても良
い。
【0079】[第3の実施形態]次に、上述した第2の
実施形態に係る圧電トランス及びストロボ装置を基本と
する第3の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第2の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する図7は、第3の実施形態に係る圧電トランスを
示す図であり、図7(a)は、その圧電トランスの斜視
図であり、図7(b)は、図7(a)に示す圧電トラン
スを手前から見た正面図である。
実施形態に係る圧電トランス及びストロボ装置を基本と
する第3の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第2の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する図7は、第3の実施形態に係る圧電トランスを
示す図であり、図7(a)は、その圧電トランスの斜視
図であり、図7(b)は、図7(a)に示す圧電トラン
スを手前から見た正面図である。
【0080】同図に示す圧電トランス13Eの外形形状
は、上述した第2の実施形態に係る圧電トランス13C
と同じであって、第1出力電極43A,43Bは、長手
方向の相対する2つの面(側面)に形成されており、第
2出力電極42A,42Bは、短手方向の相対する2つ
の面(側面)に形成されている。
は、上述した第2の実施形態に係る圧電トランス13C
と同じであって、第1出力電極43A,43Bは、長手
方向の相対する2つの面(側面)に形成されており、第
2出力電極42A,42Bは、短手方向の相対する2つ
の面(側面)に形成されている。
【0081】但し、圧電トランス13Eの分極方向は、
圧電トランス13Cとは異なり、図7に示すように、入
力電極41A,41Bから第2出力電極42Aに向かっ
て分極されると共に、第2出力電極42Bから入力電極
41A,41Bに向かって分極されている。
圧電トランス13Cとは異なり、図7に示すように、入
力電極41A,41Bから第2出力電極42Aに向かっ
て分極されると共に、第2出力電極42Bから入力電極
41A,41Bに向かって分極されている。
【0082】上述した構造を有する圧電トランス13E
は、第2の実施形態と同様に、周波数が異なる少なくと
も2種類の駆動信号を入力電極41A,41Bに供給し
た場合に、何れの駆動信号の入力電圧によっても駆動が
可能であり、第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1の出力電圧V1を、第1出力電極43A,
43Bから取り出し可能である一方で、第2駆動信号f
d2にて駆動されているときには、第1の出力電圧V1
とは大きさが異なる第2の出力電圧V2(本実施形態で
はV1>V2)を、第2出力電極42A,42Bから取
り出し可能である。
は、第2の実施形態と同様に、周波数が異なる少なくと
も2種類の駆動信号を入力電極41A,41Bに供給し
た場合に、何れの駆動信号の入力電圧によっても駆動が
可能であり、第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1の出力電圧V1を、第1出力電極43A,
43Bから取り出し可能である一方で、第2駆動信号f
d2にて駆動されているときには、第1の出力電圧V1
とは大きさが異なる第2の出力電圧V2(本実施形態で
はV1>V2)を、第2出力電極42A,42Bから取
り出し可能である。
【0083】好適な実施形態において、圧電トランス1
3Eは、λ/2モードにて駆動することが望ましい。
3Eは、λ/2モードにて駆動することが望ましい。
【0084】次に、圧電トランス13Eを昇圧手段とし
て備えるストロボ装置について説明する。
て備えるストロボ装置について説明する。
【0085】図8は、第3の実施形態に係るストロボ装
置の回路構成を示すブロック図である。
置の回路構成を示すブロック図である。
【0086】図8に示すストロボ装置は、大別して、閃
光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4を
発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、放
電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
C、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Cにより構成されており、基本的な構成
及び動作は、第2の実施形態に係るストロボ装置(図
6)と同様である。但し、本実施形態において、圧電ト
ランス13Eは、上述したように、第2出力電極42B
から入力電極41A,41Bに向かって分極されてお
り、圧電トランス13C(図4)の場合とは逆方向であ
り、発生する電圧は逆位相となる。このため、図8に示
すように、係る出力電圧の位相の違いに起因して、本実
施形態における接続構成は少々異なった構成となるが、
その構成の違いは当業者にとって容易なものであるた
め、本実施形態における詳細な説明は省略する。
光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4を
発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、放
電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
C、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Cにより構成されており、基本的な構成
及び動作は、第2の実施形態に係るストロボ装置(図
6)と同様である。但し、本実施形態において、圧電ト
ランス13Eは、上述したように、第2出力電極42B
から入力電極41A,41Bに向かって分極されてお
り、圧電トランス13C(図4)の場合とは逆方向であ
り、発生する電圧は逆位相となる。このため、図8に示
すように、係る出力電圧の位相の違いに起因して、本実
施形態における接続構成は少々異なった構成となるが、
その構成の違いは当業者にとって容易なものであるた
め、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0087】このような構成を有するストロボ装置に関
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Cを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Eを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Eの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Cを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Eを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Eの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
【0088】そして、このような周波数の異なる第1駆
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Eにおいて、
第1出力電極43A,43Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極42A,42Bに発生
する電圧は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して
遥かに小さい電圧である。また、第2出力電極42A,
42Bに第2の出力電圧V2が発生しているときに、第
1出力電極43A,43Bに発生する電圧は、略ゼロま
たは第1の出力電圧V1に対して遥かに小さい電圧であ
る。
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Eにおいて、
第1出力電極43A,43Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極42A,42Bに発生
する電圧は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して
遥かに小さい電圧である。また、第2出力電極42A,
42Bに第2の出力電圧V2が発生しているときに、第
1出力電極43A,43Bに発生する電圧は、略ゼロま
たは第1の出力電圧V1に対して遥かに小さい電圧であ
る。
【0089】従って、上述した本実施形態のストロボ装
置によれば、圧電トランス13Eに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Cとトリガ回路2Cとで1組の昇圧回路
を共用することができ、上述した第1及び第2の実施形
態と同様な効果を享受することができる。
置によれば、圧電トランス13Eに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Cとトリガ回路2Cとで1組の昇圧回路
を共用することができ、上述した第1及び第2の実施形
態と同様な効果を享受することができる。
【0090】尚、上述した本実施形態では、第2出力電
極42A,42Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極43
A,43Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4のトリガをかける構成とした。しかしながら、
圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によっては、
第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小
関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出力電
極43A,43Bから出力される第1の出力電圧V1に
よって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極42
A,42Bから出力される第2の出力電圧V2によって
放電管4のトリガをかけることになる。そしてこの場合
におけるストロボ装置の接続構成は、図8に示すストロ
ボ装置において圧電トランス13Eへの第1出力電極4
3A,43Bと第2出力電極42A,42Bとを互いに
入れ替えて接続すれば良く、その構成の違いは当業者に
とって容易なものであるため、本実施形態における図示
及び説明は省略する。
極42A,42Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極43
A,43Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4のトリガをかける構成とした。しかしながら、
圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によっては、
第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小
関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出力電
極43A,43Bから出力される第1の出力電圧V1に
よって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極42
A,42Bから出力される第2の出力電圧V2によって
放電管4のトリガをかけることになる。そしてこの場合
におけるストロボ装置の接続構成は、図8に示すストロ
ボ装置において圧電トランス13Eへの第1出力電極4
3A,43Bと第2出力電極42A,42Bとを互いに
入れ替えて接続すれば良く、その構成の違いは当業者に
とって容易なものであるため、本実施形態における図示
及び説明は省略する。
【0091】[第4の実施形態]次に、上述した第2の
実施形態に係る圧電トランス及びストロボ装置を基本と
する第4の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第2の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する図9は、第4の実施形態に係る圧電トランスを
示す図であり、図9(a)は、その圧電トランスの斜視
図であり、図9(b)は、図9(a)に示す圧電トラン
スを手前から見た正面図である。
実施形態に係る圧電トランス及びストロボ装置を基本と
する第4の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第2の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する図9は、第4の実施形態に係る圧電トランスを
示す図であり、図9(a)は、その圧電トランスの斜視
図であり、図9(b)は、図9(a)に示す圧電トラン
スを手前から見た正面図である。
【0092】同図に示す圧電トランス13Fの外形形状
は、上述した第2の実施形態に係る圧電トランス13C
と同じであって、第1出力電極47A,47Bは、長手
方向の相対する2つの面(側面)に形成されており、第
2出力電極46A,46Bは、短手方向の相対する2つ
の面(側面)に形成されている。
は、上述した第2の実施形態に係る圧電トランス13C
と同じであって、第1出力電極47A,47Bは、長手
方向の相対する2つの面(側面)に形成されており、第
2出力電極46A,46Bは、短手方向の相対する2つ
の面(側面)に形成されている。
【0093】但し、圧電トランス13Fは、その製造段
階において、図9(b)に示すように、第2出力電極4
6Bから第1出力電極47Aに向かって分極がなされ、
且つ第1出力電極47Bから第2出力電極46Aに向か
って分極がなされている。
階において、図9(b)に示すように、第2出力電極4
6Bから第1出力電極47Aに向かって分極がなされ、
且つ第1出力電極47Bから第2出力電極46Aに向か
って分極がなされている。
【0094】従って、このような分極を施された圧電ト
ランス13Fは、その駆動時において、入力電極45
A,45Bから第1出力電極47Aに向かって分極され
ると共に、第1出力電極47Bから入力電極45A,4
5Bに向かって分極されており、且つ第2出力電極46
Bから入力電極45A,45Bに向かって分極されると
共に、入力電極45A,45Bから第2出力電極46A
に向かって分極されている圧電トランスと実質的に同じ
昇圧動作を行なう。即ち、圧電トランス13Fにおい
て、第2出力電極46A,46Bにそれぞれ発生する電
圧は逆位相の電圧であって、第1出力電極47A,47
Bにそれぞれ発生する電圧は逆位相の電圧である。
ランス13Fは、その駆動時において、入力電極45
A,45Bから第1出力電極47Aに向かって分極され
ると共に、第1出力電極47Bから入力電極45A,4
5Bに向かって分極されており、且つ第2出力電極46
Bから入力電極45A,45Bに向かって分極されると
共に、入力電極45A,45Bから第2出力電極46A
に向かって分極されている圧電トランスと実質的に同じ
昇圧動作を行なう。即ち、圧電トランス13Fにおい
て、第2出力電極46A,46Bにそれぞれ発生する電
圧は逆位相の電圧であって、第1出力電極47A,47
Bにそれぞれ発生する電圧は逆位相の電圧である。
【0095】上述した構造を有する圧電トランス13F
は、第2の実施形態と同様に、周波数が異なる少なくと
も2種類の駆動信号を入力電極45A,45Bに供給し
た場合に、何れの駆動信号の入力電圧によっても駆動が
可能であり、第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1の出力電圧V1を、第1出力電極47A,
47Bから取り出し可能である一方で、第2駆動信号f
d2にて駆動されているときには、第1の出力電圧V1
とは大きさが異なる第2の出力電圧V2(本実施形態で
はV1>V2)を、第2出力電極46A,46Bから取
り出し可能である。
は、第2の実施形態と同様に、周波数が異なる少なくと
も2種類の駆動信号を入力電極45A,45Bに供給し
た場合に、何れの駆動信号の入力電圧によっても駆動が
可能であり、第1駆動信号fd1にて駆動されていると
きには、第1の出力電圧V1を、第1出力電極47A,
47Bから取り出し可能である一方で、第2駆動信号f
d2にて駆動されているときには、第1の出力電圧V1
とは大きさが異なる第2の出力電圧V2(本実施形態で
はV1>V2)を、第2出力電極46A,46Bから取
り出し可能である。
【0096】好適な実施形態において、圧電トランス1
3Fは、λ/2モードにて駆動することが望ましい。
3Fは、λ/2モードにて駆動することが望ましい。
【0097】次に、圧電トランス13Fを昇圧手段とし
て備えるストロボ装置について説明する。
て備えるストロボ装置について説明する。
【0098】図10は、第4の実施形態に係るストロボ
装置の回路構成を示すブロック図である。
装置の回路構成を示すブロック図である。
【0099】図10に示すストロボ装置は、大別して、
閃光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4
を発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、
放電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
D、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Dにより構成されており、基本的な構成
及び動作は、第2の実施形態に係るストロボ装置(図
6)と同様である。但し、本実施形態において、圧電ト
ランス13Fは、上述したように、第2出力電極46B
から入力電極45A,45Bに向かって分極されると共
に、第1出力電極47Bから入力電極45A,45Bに
向かって分極されており、圧電トランス13C(図4)
の場合とはそれぞれ逆方向であり、発生する電圧は逆位
相となる。このため、図10に示すように、係る出力電
圧の位相の違いに起因して、本実施形態における接続構
成は少々異なった構成となるが、その構成の違いは当業
者にとって容易なものであるため、本実施形態における
詳細な説明は省略する。
閃光用の放電管(例えばキセノン放電管)4、放電管4
を発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ3、
放電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回路1
D、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生させ
るトリガ回路2Dにより構成されており、基本的な構成
及び動作は、第2の実施形態に係るストロボ装置(図
6)と同様である。但し、本実施形態において、圧電ト
ランス13Fは、上述したように、第2出力電極46B
から入力電極45A,45Bに向かって分極されると共
に、第1出力電極47Bから入力電極45A,45Bに
向かって分極されており、圧電トランス13C(図4)
の場合とはそれぞれ逆方向であり、発生する電圧は逆位
相となる。このため、図10に示すように、係る出力電
圧の位相の違いに起因して、本実施形態における接続構
成は少々異なった構成となるが、その構成の違いは当業
者にとって容易なものであるため、本実施形態における
詳細な説明は省略する。
【0100】このような構成を有するストロボ装置に関
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Cを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Fを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Fの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
して、一例として、外形寸法が長手方向の長さ30m
m、短手方向の長さ10mmの圧電トランス13Cを採
用した本願出願人による実験によれば、その圧電トラン
ス13Fを、λ/2モードで駆動した場合における第1
及び第2駆動信号fd1,fd2の周波数の大きさの違
いは、例えば、fd1=54kHzに対してfd2=1
62kHzであった。圧電トランス13Fの駆動周波数
は、これらの実験結果に限定されるものではないが、こ
の実験結果によれば、第1駆動信号fd1と第2駆動信
号fd2との周波数の大きさの違いは、数Hz程度の微
差ではなく、数倍程度の差があることが好ましいことが
判る。
【0101】そして、このような周波数の異なる第1駆
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Fにおいて、
第1出力電極47A,47Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極46A,46Bに発生
する電圧は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して
遥かに小さい電圧である。また、第2出力電極46A,
46Bに第2の出力電圧V2が発生しているときに、第
1出力電極47A,47Bに発生する電圧は、略ゼロま
たは第1の出力電圧V1に対して遥かに小さい電圧であ
る。
動信号fd1または第2駆動信号fd2が適宜切り替え
られて供給された場合、圧電トランス13Fにおいて、
第1出力電極47A,47Bに第1の出力電圧V1が発
生しているときに、第2出力電極46A,46Bに発生
する電圧は、略ゼロまたは第2の出力電圧V2に対して
遥かに小さい電圧である。また、第2出力電極46A,
46Bに第2の出力電圧V2が発生しているときに、第
1出力電極47A,47Bに発生する電圧は、略ゼロま
たは第1の出力電圧V1に対して遥かに小さい電圧であ
る。
【0102】従って、上述した本実施形態のストロボ装
置によれば、圧電トランス13Fに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Dとトリガ回路2Dとで1組の昇圧回路
を共用することができ、上述した第1及び第2の実施形
態と同様な効果を享受することができる。
置によれば、圧電トランス13Fに印加される入力電圧
の駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号f
d2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3へ
の第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子
への第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であ
り、充電回路1Dとトリガ回路2Dとで1組の昇圧回路
を共用することができ、上述した第1及び第2の実施形
態と同様な効果を享受することができる。
【0103】尚、上述した本実施形態では、第2出力電
極46A,46Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極47
A,47Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4のトリガをかける構成とした。しかしながら、
圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によっては、
第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小
関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出力電
極47A,47Bから出力される第1の出力電圧V1に
よって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極46
A,46Bから出力される第2の出力電圧V2によって
放電管4のトリガをかけることになる。そしてこの場合
におけるストロボ装置の接続構成は、図10に示すスト
ロボ装置において圧電トランス13Fへの第1出力電極
47A,47Bと第2出力電極46A,46Bとを互い
に入れ替えて接続すれば良く、その構成の違いは当業者
にとって容易なものであるため、本実施形態における図
示及び説明は省略する。
極46A,46Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極47
A,47Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4のトリガをかける構成とした。しかしながら、
圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によっては、
第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の大小
関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出力電
極47A,47Bから出力される第1の出力電圧V1に
よって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極46
A,46Bから出力される第2の出力電圧V2によって
放電管4のトリガをかけることになる。そしてこの場合
におけるストロボ装置の接続構成は、図10に示すスト
ロボ装置において圧電トランス13Fへの第1出力電極
47A,47Bと第2出力電極46A,46Bとを互い
に入れ替えて接続すれば良く、その構成の違いは当業者
にとって容易なものであるため、本実施形態における図
示及び説明は省略する。
【0104】<第4の実施形態の変形例>本変形例で
は、上述した第1乃至第4の実施形態において採用した
放電管4の代わりに、2つのトリガ端子を有する放電管
4Aを、圧電トランス13Fによって動作させるストロ
ボ装置について説明する。
は、上述した第1乃至第4の実施形態において採用した
放電管4の代わりに、2つのトリガ端子を有する放電管
4Aを、圧電トランス13Fによって動作させるストロ
ボ装置について説明する。
【0105】図11は、第4の実施形態の変形例に係る
ストロボ装置の回路構成を示すブロック図である。
ストロボ装置の回路構成を示すブロック図である。
【0106】図11に示すストロボ装置は、大別して、
閃光用の放電管(例えばキセノン放電管)4A、放電管
4Aを発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ
3、放電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回
路1E、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生
させるトリガ回路2Eにより構成されており、基本的な
構成及び動作は、第4の実施形態に係るストロボ装置
(図10)と同様である。但し、放電管4Aは、2つの
トリガ端子を有しており、圧電トランス13Fは、上述
したように、1対の第1出力電極47A,47Bそれぞ
れ発生する電圧は逆位相である。
閃光用の放電管(例えばキセノン放電管)4A、放電管
4Aを発光させる電気エネルギを蓄える放電コンデンサ
3、放電コンデンサ3に電気エネルギを充電する充電回
路1E、並びに放電管4の放電を促す高電圧信号を発生
させるトリガ回路2Eにより構成されており、基本的な
構成及び動作は、第4の実施形態に係るストロボ装置
(図10)と同様である。但し、放電管4Aは、2つの
トリガ端子を有しており、圧電トランス13Fは、上述
したように、1対の第1出力電極47A,47Bそれぞ
れ発生する電圧は逆位相である。
【0107】そこで、本実施形態では、図11に示すよ
うに、放電管4Aの2つのトリガ電極に対して、第1出
力電極47Aに発生する出力電圧と、第1出力電極47
Bに発生する出力電圧とを個別に印加する接続構成を採
用する。このような接続構成を採用すれば、図10に示
すストロボ装置において放電管4にトリガがかけられた
場合と比較して、放電管4Aの両方のトリガ端子間の電
位差は、略2倍となるため、ストロボ装置としてより確
実な閃光を実現することができる。
うに、放電管4Aの2つのトリガ電極に対して、第1出
力電極47Aに発生する出力電圧と、第1出力電極47
Bに発生する出力電圧とを個別に印加する接続構成を採
用する。このような接続構成を採用すれば、図10に示
すストロボ装置において放電管4にトリガがかけられた
場合と比較して、放電管4Aの両方のトリガ端子間の電
位差は、略2倍となるため、ストロボ装置としてより確
実な閃光を実現することができる。
【0108】従って、上述した本変形例のストロボ装置
によれば、圧電トランス13Fに印加される入力電圧の
駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号fd
2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3への
第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子へ
の第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であり、
充電回路1Eとトリガ回路2Eとで1組の昇圧回路を共
用することができ、上述した第1及び第2の実施形態と
同様な効果を享受することができる。
によれば、圧電トランス13Fに印加される入力電圧の
駆動周波数が第1駆動信号fd1から第2駆動信号fd
2に切り替えられるのに応じて、放電コンデンサ3への
第2の出力電圧V2の印加と、放電管4のトリガ端子へ
の第1の出力電圧V1の印加とを切り替え可能であり、
充電回路1Eとトリガ回路2Eとで1組の昇圧回路を共
用することができ、上述した第1及び第2の実施形態と
同様な効果を享受することができる。
【0109】尚、上述した本実施形態では、第2出力電
極46A,46Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極47
A,47Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4Aのトリガをかける構成とした。しかしなが
ら、圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によって
は、第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の
大小関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出
力電極47A,47Bから出力される第1の出力電圧V
1によって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極4
6A,46Bから出力される第2の出力電圧V2によっ
て放電管4Aのトリガをかけることになる。そしてこの
場合のストロボ装置における接続構成は少々異なった構
成となるが、その構成の違いは当業者にとって容易なも
のであるため、本実施形態における図示及び説明は省略
する。
極46A,46Bから出力される第2の出力電圧V2に
よって放電コンデンサ3を充電し、第1出力電極47
A,47Bから出力される第1の出力電圧V1によって
放電管4Aのトリガをかける構成とした。しかしなが
ら、圧電トランス素子の寸法や入力電極の形状によって
は、第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の電圧の
大小関係が逆になる場合もあり、その場合には、第1出
力電極47A,47Bから出力される第1の出力電圧V
1によって放電コンデンサ3を充電し、第2出力電極4
6A,46Bから出力される第2の出力電圧V2によっ
て放電管4Aのトリガをかけることになる。そしてこの
場合のストロボ装置における接続構成は少々異なった構
成となるが、その構成の違いは当業者にとって容易なも
のであるため、本実施形態における図示及び説明は省略
する。
【0110】尚、上述した各実施形態において説明した
圧電トランス(13A〜13F)は、ストロボ装置の昇
圧手段として採用して好適であるが、係る使用方法に限
られるものではなく、印加すべき電圧が互いに異なる2
種類の電子デバイス或いは電子回路に対して、択一的に
電源供給を行なう回路構成を備える装置に採用しても好
適である。
圧電トランス(13A〜13F)は、ストロボ装置の昇
圧手段として採用して好適であるが、係る使用方法に限
られるものではなく、印加すべき電圧が互いに異なる2
種類の電子デバイス或いは電子回路に対して、択一的に
電源供給を行なう回路構成を備える装置に採用しても好
適である。
【0111】
【発明の効果】上述した本発明によれば、スイッチ(ス
イッチング素子)を用いること無くコンデンサへの充電
機能と、放電管のトリガ機能とを切り替えると共に、充
電回路とトリガ回路とで共通の昇圧手段として共用可能
な圧電トランス及びその圧電トランスを備えるストロボ
装置の提供が実現する。
イッチング素子)を用いること無くコンデンサへの充電
機能と、放電管のトリガ機能とを切り替えると共に、充
電回路とトリガ回路とで共通の昇圧手段として共用可能
な圧電トランス及びその圧電トランスを備えるストロボ
装置の提供が実現する。
【図1】第1の実施形態に係る圧電トランスを示す図で
ある。
ある。
【図2】第1の実施形態の変形例に係る圧電トランスを
示す図である。
示す図である。
【図3】第1の実施形態に係るストロボ装置の回路構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態に係る圧電トランスを示す図で
ある。
ある。
【図5】第2の実施形態の変形例に係る圧電トランスを
示す図である。
示す図である。
【図6】第2の実施形態に係るストロボ装置の回路構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態に係る圧電トランスを示す図で
ある。
ある。
【図8】第3の実施形態に係るストロボ装置の回路構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図9】第4の実施形態に係る圧電トランスを示す図で
ある。
ある。
【図10】第4の実施形態に係るストロボ装置の回路構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図11】第4の実施形態の変形例に係るストロボ装置
の回路構成を示すブロック図である。
の回路構成を示すブロック図である。
【図12】本願出願人が先に提案しているストロボ装置
の回路構成を示す図である。
の回路構成を示す図である。
1,1A〜1E:充電回路,
2,2A〜2E:トリガ回路,
3:放電コンデンサ,
4,4A:放電管,
11:発振回路,
12:駆動回路,
13,13A〜13F:圧電トランス,
14:スイッチ(スイッチング素子),
15,16:整流用ダイオード,
21A,21B,25A,25B,31A,31B,3
5A,35B,41A,41B,45A,45B:入力
電極, 23,27,33A,33B,37A,37B,43
A,43B,47A,47B:第1出力電極, 22A,22B,26A,26B,32A,32B,3
6,42A,42B,46A,46B:第2出力電極,
5A,35B,41A,41B,45A,45B:入力
電極, 23,27,33A,33B,37A,37B,43
A,43B,47A,47B:第1出力電極, 22A,22B,26A,26B,32A,32B,3
6,42A,42B,46A,46B:第2出力電極,
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H02M 3/155 H02M 3/24 H
3/24 H05B 41/32 H
H05B 41/32 J
H01L 41/08 A
(72)発明者 山川 孝宏
千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ
ント株式会社内
(72)発明者 石川 勝之
東京都千代田区西神田3−8−1 太平洋
セメント株式会社内
Fターム(参考) 2H053 BA00 BA05 BA08 BA23 BA77
3K098 AA09 AA11 AA17 AA30 BB05
BB20
5H730 AS18 EE48
Claims (8)
- 【請求項1】 周波数が異なる少なくとも2種類の駆動
信号の何れにおいても駆動可能な圧電トランスであっ
て、 外形形状を構成する複数面のうち、相対しない異なる面
に2種類の出力電極が形成されており、 前記2種類の出力電極において、前記2種類の駆動信号
のうち、第1駆動信号にて駆動されているときには、第
1の出力電圧を第1出力電極から取り出し可能である一
方で、第2駆動信号にて駆動されているときには、該第
1の出力電圧とは大きさが異なる第2の出力電圧を第2
出力電極から取り出し可能であることを特徴とする圧電
トランス。 - 【請求項2】 前記圧電トランスの外形形状を構成する
前記複数面において、 前記第1出力電極は、長手方向の1つの面に形成され、 前記第2出力電極は、短手方向の相対する2つの面に形
成されていることを特徴とする請求項1記載の圧電トラ
ンス。 - 【請求項3】 前記圧電トランスの外形形状を構成する
前記複数面において、 前記第2出力電極は、前記第1出力電極が形成された前
記長手方向の1つの面と相対する他方の面の近傍または
近接した位置に形成されていることを特徴とする請求項
2記載の圧電トランス。 - 【請求項4】 前記圧電トランスの外形形状を構成する
前記複数面において、 前記第1出力電極は、長手方向の相対する2つの面に形
成され、 前記第2出力電極は、短手方向の相対する2つの面のう
ち少なくとも一方に形成されていることを特徴とする請
求項1記載の圧電トランス。 - 【請求項5】 前記圧電トランスの1次側領域は、 前記第2出力電極が形成された1つの面と前記短手方向
において相対する他方の面に近接した位置にあることを
特徴とする請求項4記載の圧電トランス。 - 【請求項6】 前記圧電トランスの1次側領域は、複数
の内部電極が一層おきに導体によって接続された積層構
造をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
かに記載の圧電トランス。 - 【請求項7】 閃光用の放電管と、該放電管を発光させ
る電気エネルギを蓄えるコンデンサと、該コンデンサに
電気エネルギを充電する充電回路と、該放電管の放電を
促す高電圧信号を発生させるトリガ回路と、前記充電回
路及び前記トリガ回路の昇圧手段として共用されるとこ
ろの、1つの圧電トランスを含む昇圧回路とを備えるス
トロボ装置であって、 前記圧電トランスとして、請求項1記載の圧電トランス
を備えており、 前記昇圧回路において、前記第1駆動信号から前記第2
駆動信号に切り替えられるのに応じて、前記第1の出力
電圧が前記コンデンサに印加され、前記第2の出力電圧
が前記放電管に印加されることにより、前記昇圧回路
を、前記充電回路用または前記トリガ回路用に切り替え
可能であることを特徴とするストロボ装置。 - 【請求項8】 前記ストロボ装置は、カメラに内蔵また
は外付けされるカメラ用のストロボ装置であって、前記
昇圧回路において、前記2種類の駆動信号は、該カメラ
のシャッター操作に応じて切り替えられることを特徴と
する請求項7記載のストロボ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001320822A JP2003124537A (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 圧電トランス及びその圧電トランスを有するストロボ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001320822A JP2003124537A (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 圧電トランス及びその圧電トランスを有するストロボ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003124537A true JP2003124537A (ja) | 2003-04-25 |
Family
ID=19138149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001320822A Withdrawn JP2003124537A (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 圧電トランス及びその圧電トランスを有するストロボ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003124537A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1309015A2 (en) * | 2001-10-25 | 2003-05-07 | Taiheiyo Cement Corporation | Piezoelectric transformer and strobe apparatus having the piezoelectric transformer |
-
2001
- 2001-10-18 JP JP2001320822A patent/JP2003124537A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1309015A2 (en) * | 2001-10-25 | 2003-05-07 | Taiheiyo Cement Corporation | Piezoelectric transformer and strobe apparatus having the piezoelectric transformer |
US6873086B2 (en) * | 2001-10-25 | 2005-03-29 | Taiheiyo Cement Corporation | Piezoelectric transformer and strobe apparatus having the piezoelectric transformer |
EP1309015A3 (en) * | 2001-10-25 | 2005-11-23 | Taiheiyo Cement Corporation | Piezoelectric transformer and strobe apparatus having the piezoelectric transformer |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |