JP2003124063A - 容量可変型キャパシタ装置 - Google Patents

容量可変型キャパシタ装置

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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G5/00Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture
    • H01G5/16Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture using variation of distance between electrodes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寄生インダクタを低減して広周波数帯域での
動作を可能とする。 【解決手段】 微小電気機械システム技術によって製作
され、主面2a上に少なくとも2個のキャパシタ電極
3,4が互いに絶縁を保持されて形成された絶縁基板2
と、絶縁材によって形成され各キャパシタ電極3,4に
跨る外形を有してこれらキャパシタ電極3,4との間に
それぞれキャパシタを構成する導電体6が形成されたア
クチュエータ5と、このアクチュエータ5を絶縁基板2
の主面2aに対して接離動作させる駆動手段7とを備え
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小電気機械シス
テム(MEMS:Micro Electro-Mechanical System)技術を
用いて製作され、静電容量を可変可能とするとともに配
線引き回しによる寄生インダクタ成分の低減を図った容
量可変型キャパシタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、音楽、音声或いは画像等の各種
情報は、データのデジタル技術や圧縮技術の進展或いは
通信システムやサービスシステムの整備・充実に伴って
各種の通信端末機器によって手軽に扱われ、有効利用が
図られるようになっている。通信端末機器は、小型軽量
で携帯性に優れかつ長時間の使用が可能であり、中継装
置等を不要として各種の通信システムとの接続が図られ
る用になっている。通信端末機器には、送受信部におい
てアナログの高周波信号の変復調処理を行うために、例
えばスーパーヘテロダイン方式或いはダイレクトコンバ
ージョン方式等の高周波送受信回路が備えられている。
【0003】高周波送受信回路には、アンテナや切替ス
イッチを有し信号を受信或いは送信するアンテナ部、送
信と受信との切替を行う送受信切替部、周波数変換回路
部や復調回路部及び変調回路部或いは基準周波数を供給
する基準周波数生成回路部等が備えられている。高周波
送受信回路は、各段間に種々のフィルタ、容量を可変と
した局部発振用の電圧制御発振器(VCO:Voltage Contro
lled Oscilator)、表面弾性波(SAW:Surface Acaustic
Wave)フィルタ等の機能部品や、整合回路やバイアス
回路、インダクタ、抵抗、キャパシタ等の受動部品が設
けられる。高周波送受信回路は、このために全体が大型
となって消費電力も大きくなり、通信端末機器の小型軽
量化・低電力化の大きな障害となっている。
【0004】ところで、上述した電圧制御発振器につい
ては、例えば特開平9−82569号公報に記載される
ように、絶縁基板上に厚膜技術や厚膜技術等によって微
小な電極や可動体等を形成するMEMS技術を用いるこ
とにより微小化を図った可変容量コンデンサ100も採
用される。可変容量コンデンサ100は、図7(A)に
示すように、絶縁基板101と、この絶縁基板101の
主面101a上に一端部を片持ち支持された可動部材1
02とからなる。
【0005】絶縁基板101には、図7(B)に示すよ
うに主面101a上に、互いに絶縁を保持されて矩形の
駆動電極103と検出電極104とが形成されるととも
に、可動部材102の支持部に対応位置して一対の引出
電極105、106が形成されている。可動部材102
は、絶縁性及び弾性を有しており、一端部に形成された
支持部107と、この支持部107に立ち上がり形成さ
れた支点部108と、この支点部108の一側部に沿っ
て一体に形成され絶縁基板101の主面101aと所定
の間隔を以って対向する可動部109とからなる。
【0006】可動部109は、図7(C)に示すように
駆動電極103と検出電極104とを覆うに足る外形を
有しており、絶縁基板101の主面101aと対向する
内面にこれら駆動電極103と検出電極104とにそれ
ぞれ対応して第1の可動電極110と第2の可動電極1
11とが形成されている。第1の可動電極110と第2
の可動電極111は、可動部109の内面から支点部1
08及び支持部107に導かれ、支持部107が絶縁基
板101の主面101a上に固定された状態においてそ
れぞれ引出電極105、106と接合される。
【0007】以上のように構成された可変容量コンデン
サ100は、駆動電極103と第1の可動電極110と
接続された引出電極105とに外部バイアス電圧が印加
されると、駆動電極103と可動電極110との間に静
電気力が生成される。可変容量コンデンサ100は、こ
の静電気力によって可動部109が支点部108を弾性
変位させながら駆動電極103側へと吸引される。可変
容量コンデンサ100は、静電気力と支点部108に蓄
勢される弾性力とがバランスした状態で検出電極104
と第2の可動電極111との対向間隔が規定され、これ
ら電極間に生成した静電容量の取り出しが行われる。
【0008】可変容量コンデンサ100は、上述したよ
うに外部バイアス電圧を調整することによって静電気力
の大きさが変化することで検出電極104と第2の可動
電極111との対向間隔も変化する。可変容量コンデン
サ100は、検出電極104と第2の可動電極111と
の間に生成される静電容量がその対向間隔の逆数に比例
することから、可変容量型のコンデンサとして機能す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可変容量コ
ンデンサ100においては、上述したように絶縁基板1
01に形成した引出電極105から可動部材102側の
第1の可動電極110に対して外部バイアス電圧が印加
される。可変容量コンデンサ100においては、引出電
極105と第1の可動電極110との間に線路抵抗成分
である寄生インダクタンスが発生して検出電極104と
第2の可動電極111とによって構成されるキャパシタ
に直列に接続されて全体としてLC共振器が構成され
る。したがって、可変容量コンデンサ100は、寄生イ
ンダクタンス成分が大きくなることにより全体の共振周
波数が低下し、キャパシタとして動作する周波数領域が
狭くなるといった問題が生じる。
【0010】一方、可変容量コンデンサ100において
は、機器の低電力化を図るために、可動部材102をよ
り低い印加電圧により駆動することによって検出電極1
04と第2の可動電極111との間に大きな容量変化が
生成されるように構成する必要がある。可変容量コンデ
ンサ100は、上述したように支点部108を弾性変位
させるに足る外部バイアス電圧が印加されることによっ
て、検出電極104と第2の可動電極111との間の対
向間隔が変化される。可変容量コンデンサ100は、例
えば支点部108を幅狭の梁状部位とすることによって
弾性変位特性を低減して低電圧駆動化を図ることも考慮
される。しかしながら、可変容量コンデンサ100は、
かかる対応によって支点部108における引出電極10
5と第1の可動電極110との間の配線が狭くなり、線
路抵抗成分が大きくなってしまうといった問題が生じ
る。
【0011】したがって、本発明は、寄生インダクタを
低減して広周波数帯域での動作を可能とする微小構成の
容量可変型キャパシタ装置を提供することを目的に提案
されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる容量可変型キャパシタ装置は、微小電気
機械システム技術によって製作された、主面上に少なく
とも2個のキャパシタ電極が互いに絶縁を保持されて形
成された絶縁基板と、各キャパシタ電極に跨る外形を有
しこれらキャパシタ電極との間にそれぞれキャパシタを
構成する導電体が形成された絶縁性のアクチュエータ
と、このアクチュエータを絶縁基板の主面に対して接離
動作させる駆動手段とを備えてなる。
【0013】以上のように構成された本発明にかかる容
量可変型キャパシタ装置によれば、アクチュエータが駆
動手段により絶縁基板に接近動作されることによって、
各キャパシタ電極と導電体との間にそれぞれキャパシタ
が構成される。容量可変型キャパシタ装置によれば、駆
動手段により絶縁基板に対して接近動作されるアクチュ
エータが絶縁基板との対向間隔を適宜調整することによ
って、所望の電気容量を有する各キャパシタが構成され
るようになる。容量可変型キャパシタ装置によれば、ア
クチュエータに形成した導電体に対する配線を不要とす
ることで、各キャパシタに対する寄生インダクタンスの
影響が低減される。したがって、容量可変型キャパシタ
装置によれば、全体の共振周波数の低下が抑制されて広
周波数帯域での動作が可能とされるキャパシタが構成さ
れる。
【0014】また、容量可変型キャパシタ装置は、絶縁
基板の主面上に各キャパシタ電極と絶縁を保持されて形
成された駆動用固定電極と、アクチュエータに導電体と
絶縁を保持されて駆動用電極に対応して形成された駆動
用可動電極とによってアクチュエータの駆動手段が構成
されてなる。
【0015】以上のように構成された本発明にかかる容
量可変型キャパシタ装置によれば、駆動用固定電極と駆
動用可動電極とに所定の駆動電圧が印加されることによ
ってこれら駆動用固定電極と駆動用可動電極との間に静
電気力が発生し、この静電気力によりアクチュエータが
駆動される。容量可変型キャパシタ装置によれば、駆動
電圧の印加によって微小形状のアクチュエータを高精度
に位置決めして駆動することから、低消費電力化が図ら
れるとともに精度の高いキャパシタが構成されるように
なる。また、容量可変型キャパシタ装置によれば、キャ
パシタ用の電気信号系とアクチュエータ駆動用の電気信
号系とが互いに電気的に絶縁されることから、微小な間
隔で形成される可変キャパシタを利用する電気信号系と
アクチュエータの駆動信号系との相互干渉が低減されて
精度の向上が図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
図面に示した容量可変型キャパシタ装置(以下、キャパ
シタ装置と略称する。)について詳細に説明する。第1
の実施の形態として図1に示したキャパシタ装置1は、
MEMS技術によって微小形状に製作され、主面2a上
に互いに絶縁を保持して第1のキャパシタ電極3と第2
のキャパシタ電極4とが成膜形成された絶縁基板2と、
主面2aと対向する主面5aに導電体6が形成されたア
クチュエータ5と、このアクチュエータ5を駆動する駆
動部7とから構成される。なお、キャパシタ装置1は、
MEMS技術による製作に限定されるものではなく、一
般的な基板形成技術等によって製作されることも勿論で
ある。
【0017】絶縁基板2は、絶縁性を有するとともに良
好な面精度を以って形成することが可能な例えばガラス
基板やセラミック基板或いはシリコン基板からなる。ま
た、絶縁基板2は、高周波特性を有する有機基材、例え
ばポリフェニールエチレン、ビスマレイドトリアジン、
ポリイミド、液晶ポリマ、フェノール樹脂、ポリオレフ
ィン等によって形成され、好ましくは研磨処理等を施す
ことによって主面を平坦化された基板が用いられる。
【0018】絶縁基板2には、主面2a上に所定の抜き
パターンを有する電極形成用マスクを配置し、例えばア
ルミニウムや金等の電気抵抗率の小さな金属材の蒸着処
理或いはスパッタリング処理等を施すことにより第1の
キャパシタ電極3と第2のキャパシタ電極4を成膜形成
してなる。第1のキャパシタ電極3と第2のキャパシタ
電極4は、図1(A)に示すようにそれぞれ略同一の矩
形形状を呈しており、外部回路と接続される取出リード
3a、4aが一体に形成されている。第1のキャパシタ
電極3と第2のキャパシタ電極4は、後述するように生
成した静電容量をそれぞれ各取出リード3a、4aを介
して外部回路に供給する。なお、電極形成用マスクは、
第1のキャパシタ電極3と第2のキャパシタ電極4とを
形成した後に絶縁基板2から取り外される。
【0019】絶縁基板2には、主面2aに対して所定の
対向間隔を以ってアクチュエータ5が組み合わされてな
る。アクチュエータ5は、例えば第1のキャパシタ電極
3及び第2のキャパシタ電極4を成膜形成した絶縁基板
2の主面2a上に例えば二酸化珪素や適宜の有機物を素
材として犠牲層8(図1(B)参照)を形成し、この犠
牲層8を利用して形成される。犠牲層8は、絶縁基板2
の主面2a上に所定の抜きパターンを有する犠牲層形成
用マスクを配置し、例えばプラズマCVD(CVD:Chemic
al Vapor Deposition)処理或いはスパッタリング処理
等を施すことによって所定の厚みを有して成膜形成され
る。なお、犠牲層形成用マスクは、犠牲層8を形成した
後に絶縁基板2から取り外される。
【0020】犠牲層8には、第1のキャパシタ電極3と
第2のキャパシタ電極4とに対応する領域に抜きパター
ンを形成したマスクが配置され、例えばアルミニウムや
金等の電気抵抗率の小さな金属材の蒸着処理或いはスパ
ッタリング処理等を施すことによって導電体6が成膜形
成される。導電体6は、犠牲層8の厚み分絶縁基板2の
主面2aと対向離間するとともに、第1のキャパシタ電
極3と第2のキャパシタ電極4とを被覆するに足る大き
さを有する矩形形状を有している。なお、導電体形成用
マスクは、導電体6を形成した後に絶縁基板2から取り
外される。
【0021】導電体6には、その外形よりもやや大きな
外形を有して全体を被覆する薄板状のアクチュエータ5
が形成される。アクチュエータ5は、犠牲層8上に導電
体6を介してアクチュエータ形成用マスクを配置し、例
えばプラズマCVD処理やスパッタリング処理等を施す
ことによって所定の厚みを有する二酸化珪素、窒化珪素
或いは多結晶珪素等の層を形成する。アクチュエータ5
は、アクチュエータ形成用マスクを取り外すことによっ
て、絶縁基板2との対向面に上述した導電体6を一体化
してなる。
【0022】アクチュエータ5には、例えば一側部に弾
性を有するアーム部9が形成されており、このアーム部
9を適宜の連結手段を介して駆動部7に連結してなる。
アクチュエータ5は、詳細を省略するがアーム部9と駆
動部7とが支持部を構成して絶縁基板2に対して対向間
隔を保持される。なお、アクチュエータ5は、複数のア
ーム部9により一側部を片持ち支持するようにしたが、
両側部或いは外周側部に適宜は位置したアーム部9によ
り両持ち支持或いは多点支持するようにしてもよい。
【0023】駆動部7は、詳細を省略するがアーム部9
を昇降動作させる、例えば静電量駆動機構或いは電磁駆
動機構や熱電駆動機構等によって構成されてなる。駆動
部7は、図示しない制御部から出力される制御信号に応
じてアーム部9を所定の位置まで下降させる。駆動部7
は、図に示すように第1のキャパシタ電極3と第2のキ
ャパシタ電極4とが接続されるキャパシタの電気信号系
と独立した駆動信号系を構成することで、相互の干渉が
低減されるように構成されている。
【0024】絶縁基板2には、上述したように主面2a
上に、第1のキャパシタ電極3と第2のキャパシタ電極
4、これらを被覆する犠牲層8及び導電体6を一体化し
たアクチュエータ5を積層形成した後に、化学エッチン
グ処理や反応性イオンエッチング処理(RIE:Reactive I
on Etching)或いは酸素プラズマエッチング処理等が施
されることによって犠牲層8が除去されてキャパシタ装
置1を形成する。キャパシタ装置1は、アクチュエータ
5がアーム部9を介して絶縁基板2の主面2aに対して
所定の間隔を保持されて対向する。キャパシタ装置1
は、第1のキャパシタ電極3と第2のキャパシタ電極4
とが導電体6を共通の電極板として直列に接続された第
1のキャパシタと第2のキャパシタとを構成する。
【0025】キャパシタ装置1においては、第1のキャ
パシタと第2のキャパシタとの静電容量が、第1のキャ
パシタ電極3及び第2のキャパシタ電極4と導電体6と
の対向間隔に反比例して変化する。キャパシタ装置1
は、図示しない制御部から駆動部7に対して制御信号が
供給されることによって、アーム部9を介してアクチュ
エータ5が絶縁基板2側へと移動動作される。キャパシ
タ装置1は、制御信号に応じてアクチュエータ5と絶縁
基板2との対向間隔、換言すれば第1のキャパシタ電極
3及び第2のキャパシタ電極4と導電体6との対向間隔
が規定され、第1のキャパシタと第2のキャパシタとの
静電容量が変化する。
【0026】キャパシタ装置1は、上述したように静電
容量を変化させるための可動部側の導電体6がキャパシ
タの電気信号系と独立しており、第1のキャパシタと第
2のキャパシタに対して引回し配線による寄生インダク
タンスを有しない構造となっている。したがって、キャ
パシタ装置1は、第1のキャパシタと第2のキャパシタ
とがそれぞれ寄生インダクタンスの影響を低減され、静
電容量を可変とするとともに全体の共振周波数の低下が
抑制されて広周波数帯域での動作が可能とされるように
なる。
【0027】第2の実施の形態として図2及び図3に示
したキャパシタ装置10も、MEMS技術によって微小
形状に製作され、主面11a上に互いに絶縁を保持して
第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ電極13
とが成膜形成された絶縁基板11と、主面11aと対向
する主面に導電体15が形成されたアクチュエータ14
とを備える基本的な構成について上述したキャパシタ装
置1と同様とする。キャパシタ装置10は、アクチュエ
ータ14が、絶縁基板11との間に生成される静電気力
によって駆動される構成に特徴を有している。
【0028】絶縁基板11も、ガラス基板やセラミック
基板或いはシリコン基板からなり、図3に示すように長
さ方向に第1の領域11bと第2の領域11cとに区分
された主面11a上の第1の領域11b側に、一方側縁
に沿って第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ
電極13とが互いに絶縁を保持されて並列に配置されて
形成されている。第1のキャパシタ電極12及び第2の
キャパシタ電極13とは、それぞれ略同一の矩形形状を
呈しており、外周縁に静電容量の取出リード12a、1
3aがそれぞれ引き出し形成され、例えば図示しないイ
ンダクタンス素子と組み合わせ接続されることにより、
可変周波数フィルタや可変周波数発信器を構成する。
【0029】絶縁基板11には、主面11a上に第1の
駆動用固定電極16が成膜形成されている。第1の駆動
用固定電極16は、一側部に図示しない制御部から供給
される駆動電圧が印加される電圧供給リード16aが形
成されている。第1の駆動用固定電極16は、図3に示
すように第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ
電極13と絶縁を保持されて第1の領域11bの一方側
に位置して並列状態で形成されている。
【0030】絶縁基板11には、主面11a上に第2の
駆動用固定電極17が成膜形成されている。第2の駆動
用固定電極17は、第2の領域11cの一端側の近傍で
幅方向の略中央部に位置して形成されている。第2の駆
動用固定電極17は、後述するようにアクチュエータ1
4の固定位置に対応して形成されている。第2の駆動用
固定電極17には、一端部に図示しない制御部から供給
される駆動電圧が印加される電圧供給リード17aが形
成されている。勿論、第2の駆動用固定電極17は、第
1の駆動用固定電極16や第1のキャパシタ電極12及
び第2のキャパシタ電極13と絶縁が保持されている。
【0031】絶縁基板11には、アクチュエータ14が
第2の領域11c側に一端部を固定されて片持ち支持さ
れてなる。アクチュエータ14は、可撓性を有するとと
もに少なくとも絶縁基板11との対向表面が絶縁性を有
する基材によって形成されてなる。アクチュエータ14
は、図2及び図3に示すように一体に形成された可動部
18と、アーム部19及び支持部20とからなる。アク
チュエータ14は、支持部20が、絶縁基板11の主面
11a上に直接積層形成されて一体化される矩形板状の
固定部21と、この固定部21の一側縁に一体に立ち上
がり形成された立上部22と、この立上部22の上端縁
から水平に折曲された支点部23とから構成されてな
る。アクチュエータ14には、絶縁基板11と対向する
内面に、導電体15とともに駆動電極パターン24が形
成されている。駆動電極パターン24は、駆動用可動電
極部25と、リード部26と、立上リード部27と、駆
動用接続電極部28とからなる。
【0032】可動部18は、絶縁基板11の第1の領域
11bをほぼ全域に亘って覆うに足る大きさの外形を有
する薄厚の矩形板状部からなる。可動部18は、図3に
示すように絶縁基板11との対向面が幅方向に2つの領
域18a、18bに区割りされている。可動部18に
は、第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ電極
13とに対応する第1の領域18aに導電体15が成膜
形成されている。可動部18には、第1の駆動用固定電
極16に対応する第2の領域18bに駆動用可動電極部
25が成膜形成されている。
【0033】導電体15は、第1のキャパシタ電極12
と第2のキャパシタ電極13に対向してその全体を覆う
に足る大きさの外形を有する矩形形状を呈している。導
電体15は、後述するように第1のキャパシタ電極12
と第2のキャパシタ電極13との共通電極板として作用
して、直列に接続された第1のキャパシタと第2のキャ
パシタとを構成する。駆動用可動電極部25も、第1の
駆動用固定電極16に対向してその全体を覆うに足る大
きさの矩形形状を呈している。駆動用可動電極部25
は、後述するように駆動電極パターン24を介して図示
しない制御部から駆動電圧が印加されて第1の駆動用固
定電極16との間に静電気力を生成する。導電体15と
駆動用可動電極部25とは、互いに絶縁を保持されてい
る。
【0034】可動部18には、一側縁部の幅方向の略中
央部に位置してアーム部19が一体に突出形成されてい
る。アーム部19は、絶縁基板11側の第1の駆動用固
定電極部16と第2の駆動用固定電極17との対向間隔
よりもやや短い長さを有しており、幅狭とされることに
よって厚み方向に対して可撓性を有している。アーム部
19には、絶縁基板11との対向面に可動部18に形成
された駆動用可動電極部25から引き出されたリード部
26が長さ方向の全域に亘って成膜形成されている。ア
ーム部19は、後述するように可動部18が絶縁基板1
1側に接近するようにアクチュエータ14が駆動される
際に、蓄勢される弾性力を低減して小さな動作電圧で大
きな変位が得られるようにする。アーム部19には、そ
の先端部に支持部20の支点部23が一体に連設されて
いる。
【0035】支持部20は、上述した固定部21と立上
部22と支点部23とが断面を略クランク状を呈して一
体に形成されてなる。固定部21は、底面が絶縁基板1
1の主面11a上に一体化されることによって、アクチ
ュエータ14を片持ち支持する。立上部22は、固定部
21と支点部23、換言すれば支持部20と絶縁基板1
1の主面11aとを所定の対向間隔に保持する。支点部
23は、長さ方向の一側縁の略中央部にアーム部19の
先端部が一体化されることによってこれを支持する。支
持部20には、アーム部19に形成された駆動電極パタ
ーン24のリード部26が支点部23まで延長され、こ
の延長端に立上部22の内面に形成した立上リード部2
7が連続されて成膜形成されている。支持部20には、
固定部21の底面に立上リード部27と連続する駆動用
接続電極部28が成膜形成されている。
【0036】以上のように構成されたアクチュエータ1
4は、図2に示すように固定部21を主面11a上に固
定されて絶縁基板11に片持ち支持される。アクチュエ
ータ14は、立上部22によって対向間隔を保持され
て、可動部18が絶縁基板11の第1の領域11bと対
向する。アクチュエータ14は、可動部18の内面に形
成された導電体15が第1のキャパシタ電極12と第2
のキャパシタ電極13とに跨ってこれらを覆うようにし
て対向して第1のキャパシタと第2のキャパシタを構成
する。また、アクチュエータ14は、駆動用可動電極部
25が第1の駆動用固定電極16を覆うようにして対向
するが、駆動用可動電極部25及び駆動電極パターン2
4のリード部26が第1のキャパシタ電極12及び第2
のキャパシタ電極13と対向されない位置にあり、第1
のキャパシタや第2のキャパシタに影響を及ぼさない構
成となっている。
【0037】キャパシタ装置10には、第1の駆動用固
定電極16と第2の駆動用固定電極17に対して図示し
ない制御部から供給される駆動電圧が印加される。キャ
パシタ装置10は、第2の駆動用固定電極17に供給さ
れた直流の駆動電圧が、アクチュエータ14に対してそ
の支持部20側の駆動用接続電極部28を入力部として
絶縁基板11との対向面に引き回し形成された駆動電極
パターン24を介して可動部18に形成した駆動用可動
電極部25に印加される。
【0038】キャパシタ装置10においては、第1の駆
動用固定電極16と駆動用可動電極部25との間に静電
気力が生成され、アクチュエータ14の可動部18を絶
縁基板11側へと吸引する。アクチュエータ14は、こ
れによってアーム部19が弾性変位して可動部18が絶
縁基板11側へと接近動作する。アクチュエータ14
は、この可動部18の動作に伴ってアーム部19に次第
に弾性力が蓄勢される。アクチュエータ14は、第1の
駆動用固定電極16と駆動用可動電極部25との間の静
電気力とアーム部19に蓄勢された弾性力とがバランス
した位置において可動部18の動作が停止するとともに
この状態を保持される。
【0039】キャパシタ装置10は、上述したアクチュ
エータ14の動作に伴って可動部18に形成された導電
体15と絶縁基板11に形成された第1のキャパシタ電
極12と第2のキャパシタ電極13との対向間隔が規定
され、これらによって構成される第1のキャパシタと第
2のキャパシタとの静電容量が変化する。
【0040】キャパシタ装置10においては、第1の駆
動用固定電極16と駆動用可動電極部25との間に生成
される静電気力が印加される駆動電圧の大きさによって
変化することから、アクチュエータ14の動作量を制御
することが可能である。したがって、キャパシタ装置1
0は、駆動電圧を制御することにより任意の静電容量の
取り出しが可能となる。
【0041】キャパシタ装置10においては、第1のキ
ャパシタ電極12及び第2のキャパシタ電極13と導電
体15とによるキャパシタの電気信号系と、第1の駆動
用固定電極16と駆動用可動電極部25とによるアクチ
ュエータ14の駆動電気系とが互いに独立した構造とな
っている。したがって、キャパシタ装置10は、キャパ
シタの電気信号系に駆動電気系の引回し配線を有しない
構造となっており、第1のキャパシタと第2のキャパシ
タに対する引回し配線による寄生インダクタンスが低減
される。キャパシタ装置10は、これによって第1のキ
ャパシタと第2のキャパシタとに寄生インダクタンスの
影響が低減され、静電容量を可変とするとともに全体の
共振周波数の低下が抑制されて広周波数帯域での動作が
可能とされるようになる。
【0042】キャパシタ装置10は、絶縁基板11の主
面11a上に薄膜形成技術や厚膜形成技術を利用してア
クチュエータ14或いは導電体15や各電極を形成する
基本的な方法について上述したキャパシタ装置1と同様
とする。キャパシタ装置10は、アクチュエータ14及
び駆動電極パターン24の具体的な形成方法について特
徴を有している。すなわち、キャパシタ装置10の製造
工程においては、絶縁基板11の主面11a上に第1の
キャパシタ電極12と第2のキャパシタ電極13及び第
1の駆動用固定電極16と第2の駆動用固定電極17と
を成膜形成した後に犠牲層が形成されるが、この犠牲層
が第2の駆動用固定電極17を露出させた状態で絶縁基
板11の主面11a上に所定の厚みを以って成膜形成さ
れる。また、犠牲層は、アクチュエータ14の固定部2
1と対応する領域を露出させた状態で絶縁基板11に形
成されている。
【0043】キャパシタ装置10の製造工程において
は、犠牲層の主面上に、第1のキャパシタ電極12と第
2のキャパシタ電極13及び第1の駆動用固定電極16
と第2の駆動用固定電極17とに対応する領域にそれぞ
れ抜きパターンを形成した電極形成マスクが配置され
る。キャパシタ装置10の製造工程においては、例えば
アルミニウムや金等の電気抵抗率の小さな金属材の蒸着
処理或いはスパッタリング処理等を施すことによって、
犠牲層の主面上に、第1のキャパシタ電極12と第2の
キャパシタ電極13とに対向する導電体15と、第1の
駆動用固定電極16に対向する駆動電極パターン24と
が成膜形成される。キャパシタ装置10は、上述したよ
うに第2の駆動用固定電極17が犠牲層から露出されて
いることから、この第2の駆動用固定電極17に対して
駆動電極パターン24の駆動用接続電極部28が一体化
されて形成される。
【0044】キャパシタ装置10の製造工程において
は、電極形成マスクを取り外した状態で、絶縁基板11
上に犠牲層を被覆してアクチュエータ14の外形形状を
抜きパターンとしたアクチュエータ形成マスクが配置さ
れ、例えばスパッタリング処理やプラズマCVD処理等
を施すことにより所定の厚みを有する二酸化珪素、窒化
珪素或いは多結晶珪素等からなる層を成膜形成する。キ
ャパシタ装置10においては、上述したように固定部2
1の対応領域が犠牲層の非形成領域とされることから、
この固定部21を絶縁基板11の主面11a上に一体化
されてアクチュエータ14が犠牲層上に成膜形成され
る。
【0045】キャパシタ装置10の製造工程において
は、アクチュエータ形成マスクを取り外した後に化学エ
ッチング処理等を施すことによって犠牲層を除去し、キ
ャパシタ装置10を形成する。キャパシタ装置10は、
上述したように固定部21が主面11a上に固定される
とともにこの主面11aに対してアーム部19を介して
可動部18が所定の対向間隔を以って対向するアクチュ
エータ14が、絶縁基板11に片持ち支持されて形成さ
れる。なお、キャパシタ装置10においては、適宜の形
状の抜きパターンを有するアクチュエータ形成マスクを
用いることによって、例えば可動部18の適宜の外周縁
に複数のアーム部19や支持部20を一体に形成した両
持ち支持或いは多点支持のアクチュエータ14が形成さ
れる。
【0046】第3の実施の形態として図4に示したキャ
パシタ装置30も、MEMS技術によって微小形状に製
作され、主面11a上に互いに絶縁を保持して第1のキ
ャパシタ電極12と第2のキャパシタ電極13とが成膜
形成された絶縁基板11を備える基本的な構成について
上述したキャパシタ装置10と同様とする。したがっ
て、キャパシタ装置30については、絶縁基板11側の
各部に同一符号を付すことによって説明を省略する。
【0047】キャパシタ装置30は、絶縁基板11の主
面11aに対してアクチュエータ31が所定の対向間隔
を保持されて片持ち支持された構成についてキャパシタ
装置10と同様とするが、このアクチュエータ31の絶
縁基板11と対向する主面と反対側の主面に導電体32
が成膜形成されるとともに駆動電極パターン33が引き
回し形成された構成に特徴を有している。すなわち、ア
クチュエータ31は、一体に形成された可動部34と、
この可動部34の一側縁の略中央部に一体に突設された
アーム部35及びこのアーム部35の他端に一体に形成
された支持部36とからなる基本的な構成を上述したア
クチュエータ14と同様とする。
【0048】可動部34は、絶縁基板11の第1の領域
11bをほぼ全域に亘って覆うに足る大きさの外形を有
する薄厚の矩形板状部からなり、アクチュエータ31の
主面が幅方向に2つの領域34a、34bに区割りされ
ている。可動部34には、絶縁基板11側の第1のキャ
パシタ電極12と第2のキャパシタ電極13とに対応す
る第1の領域34aに、導電体32が成膜形成されてい
る。導電体32は、第1のキャパシタ電極12と第2の
キャパシタ電極13に対向してその全体を覆うに足る大
きさの外形を有する矩形形状を呈している。導電体32
は、可動部34を介して第1のキャパシタ電極12と第
2のキャパシタ電極13との共通電極板として作用し
て、直列に接続された第1のキャパシタと第2のキャパ
シタとを構成する。
【0049】可動部34には、第1の駆動用固定電極1
6に対応する第2の領域34bに、導電体32と絶縁を
保持されて駆動電極パターン33の駆動用可動電極部3
7が成膜形成されている。駆動電極パターン33は、駆
動用可動電極部37と、アーム部35及び支持部36に
引き回し形成されたリード部38とから構成されてな
る。駆動用可動電極部37は、第1の駆動用固定電極1
6に対向してその全体を覆うに足る大きさの矩形形状を
呈している。駆動用可動電極部37は、駆動電極パター
ン33を介して図示しない制御部から駆動電圧が印加さ
れて静電気力を生成する。
【0050】アーム部35は、幅狭とされることにより
厚み方向に対して可撓性を有しており、アクチュエータ
31が駆動される際に蓄勢される弾性力を低減して小さ
な動作電圧で大きな変位が得られるようにする。アーム
部35には、その先端部に支持部36の支点部39が一
体に連設されている。支持部36は、上述したアクチュ
エータ14と同様に、絶縁基板11の主面11a上に直
接積層形成されて一体化される矩形板状の固定部39
と、この固定部39の一側縁に沿って一体に立ち上がり
形成された立上部40と、この立上部40の上端縁から
水平に折曲された支点部41とからなり、断面が略クラ
ンク状を呈して一体に形成されて可動部34を絶縁基板
11に対して所定の対向間隔に保持する。
【0051】アーム部35には、可動部34に形成され
た駆動用可動電極部37から引き出されたリード部38
が長さ方向の全域に亘って成膜形成されている。支持部
36には、固定部39と立上部40及び支点部41の外
側面に連続してリード部38が成膜形成されている。リ
ード部38は、固定部39の外側面の下端部において絶
縁基板11側の第2の駆動用固定電極17と一体化され
ている。
【0052】キャパシタ装置30は、第1の駆動用固定
電極16と駆動用可動電極部37との間に静電気力が生
成されて、アクチュエータ31の可動部34を絶縁基板
11側へと吸引する。キャパシタ装置30は、これによ
ってアクチュエータ31が、アーム部35が弾性変位し
て可動部34が絶縁基板11側へと接近動作する。キャ
パシタ装置30は、第1の駆動用固定電極16と駆動用
可動電極部37との間の静電気力と、アーム部35に蓄
勢された弾性力とがバランスした位置においてアクチュ
エータ31が安定した状態に保持される。
【0053】キャパシタ装置30は、上述したアクチュ
エータ31の動作に伴って可動部34に形成された導電
体32と絶縁基板11に形成された第1のキャパシタ電
極12と第2のキャパシタ電極13との対向間隔が規定
され、これらによって構成される第1のキャパシタと第
2のキャパシタとの静電容量が変化する。
【0054】キャパシタ装置30においても、第1の駆
動用固定電極16と駆動用可動電極部37との間に生成
される静電気力が印加される駆動電圧の大きさによって
変化することから、アクチュエータ31の動作量を制御
することが可能である。したがって、キャパシタ装置3
0は、駆動電圧を制御することにより任意の静電容量の
取り出しが可能となる。
【0055】キャパシタ装置30においても、第1のキ
ャパシタ電極12及び第2のキャパシタ電極13と導電
体32とによるキャパシタの電気信号系と、第1の駆動
用固定電極16と駆動用可動電極部37とによるアクチ
ュエータ31の駆動電気系とが互いに独立した構造とな
っている。したがって、キャパシタ装置30は、キャパ
シタの電気信号系に駆動電気系の引回し配線を有しない
構造となっており、第1のキャパシタと第2のキャパシ
タに対する引回し配線による寄生インダクタンスが低減
される。キャパシタ装置30は、これによって第1のキ
ャパシタと第2のキャパシタとに寄生インダクタンスの
影響が低減され、静電容量を可変とするとともに全体の
共振周波数の低下が抑制されて広周波数帯域での動作が
可能とされるようになる。
【0056】キャパシタ装置30においては、第1のキ
ャパシタと第2のキャパシタとを構成する第1のキャパ
シタ電極12及び第2のキャパシタ電極13と導電体3
2とがアクチュエータ31の可動部34によって電気的
に隔離された状態となっている。したがって、キャパシ
タ装置30は、衝撃等が加えられた場合でも第1のキャ
パシタ電極12或いは第2のキャパシタ電極13と導電
体32とが直接接触することは無く、過大電流の発生が
確実に防止される。また、キャパシタ装置30は、絶縁
基板11の主面11aに可動部34の内面が当接するま
でアクチュエータ31を駆動することで、第1のキャパ
シタ及び第2のキャパシタの静電容量の最大値を可動部
34の厚みによって規定することが可能となる。
【0057】キャパシタ装置30は、絶縁基板11の主
面11a上に薄膜形成技術や厚膜形成技術を利用してア
クチュエータ31或いは導電体32や各電極を形成する
基本的な方法について上述したキャパシタ装置10と同
様とするが、アクチュエータ31及び導電体32、駆動
電極パターン33の具体的な形成方法について異にして
いる。すなわち、キャパシタ装置30の製造工程におい
ては、絶縁基板11の主面11a上に第1のキャパシタ
電極12と第2のキャパシタ電極13及び第1の駆動用
固定電極16と第2の駆動用固定電極17とを成膜形成
した後に犠牲層が形成されるが、この犠牲層が第2の駆
動用固定電極17を露出させた状態で絶縁基板11の主
面11a上に所定の厚みを以って成膜形成される。ま
た、犠牲層は、アクチュエータ31の固定部39と対応
する領域を露出させた状態で絶縁基板11に形成されて
いる。
【0058】キャパシタ装置30の製造工程において
は、絶縁基板11上に犠牲層を被覆してアクチュエータ
31の外形形状を抜きパターンとしたアクチュエータ形
成マスクが配置され、例えばスパッタリング処理やプラ
ズマCVD処理等を施すことにより所定の厚みを有する
二酸化珪素、窒化珪素或いは多結晶珪素等からなる層を
成膜形成する。キャパシタ装置30の製造工程において
は、上述したように固定部39の対応領域が犠牲層の非
形成領域とされることから、この固定部39を絶縁基板
11の主面11a上に一体化されてアクチュエータ31
に対応した二酸化珪素層が犠牲層上に成膜形成される。
【0059】キャパシタ装置30の製造工程において
は、アクチュエータ形成マスクを取り外した状態で、ア
クチュエータ31の主面上に導電体32及び駆動電極パ
ターン33に対応する領域にそれぞれ抜きパターンを形
成した電極形成マスクが配置される。キャパシタ装置3
0の製造工程においては、例えばアルミニウムや金等の
電気抵抗率の小さな金属材の蒸着処理或いはスパッタリ
ング処理等を施すことによって、アクチュエータ31の
主面上に第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ
電極13とに対向する導電体32と、第1の駆動用固定
電極16に対向する駆動電極パターン33とが成膜形成
される。
【0060】キャパシタ装置30の製造工程において
は、電極形成マスクを取り外した後に化学エッチング処
理等を施すことによって犠牲層を除去し、キャパシタ装
置30を形成する。キャパシタ装置30は、上述したよ
うに固定部39が主面11a上に固定されるとともにこ
の主面11aに対してアーム部35を介して可動部34
が所定の対向間隔を以って対向するアクチュエータ31
が、絶縁基板11に片持ち支持されて形成される。
【0061】キャパシタ装置30は、主面30a上に導
電体32及び駆動用可動電極部37を有する駆動電極パ
ターン33が引き回し形成される。キャパシタ装置30
は、駆動電極パターン33がアクチュエータ31の可動
部34に形成された駆動用可動電極部37から引き出さ
れてアーム部35及び支持部36の外側面を引き回さ
れ、支点部41を介して第2の駆動用固定電極17と一
体化される。なお、キャパシタ装置30においては、適
宜の抜きパターンを有するアクチュエータ形成マスクを
用いることによって、例えば可動部34の外周縁に複数
のアーム部35や支持部36を一体に形成した両持ち支
持或いは多点支持のアクチュエータ31を形成するよう
にしてもよい。
【0062】第4の実施の形態として図5に示したキャ
パシタ装置50も、MEMS技術によって微小形状に製
作され、主面11a上に互いに絶縁を保持して第1のキ
ャパシタ電極12と第2のキャパシタ電極13とが成膜
形成された絶縁基板11を備える基本的な構成について
上述したキャパシタ装置10と同様とする。キャパシタ
装置50は、同図(B)に示すように絶縁基板11の主
面11a上に形成された第1のキャパシタ電極12と第
2のキャパシタ電極13及び第1の駆動用固定電極16
とを被覆する絶縁体51が形成された構成に特徴を有し
ており、その他の構成をキャパシタ装置10と同等とす
ることから各部に同一符号を付すことによって説明を省
略する。
【0063】キャパシタ装置50は、図5(A)に示す
ように絶縁基板11の主面11a上に互いに絶縁を保持
されて第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ電
極13とが成膜形成されるとともに、第1の駆動用固定
電極16と第2の駆動用固定電極17とが各電極に対し
て絶縁を保持されて成膜形成されている。キャパシタ装
置50は、図示を省略するが絶縁基板11に対してアク
チュエータ14が片持ち支持されている。アクチュエー
タ14には、絶縁基板11の主面11aと対向する内面
に、第1のキャパシタ電極12と第2のキャパシタ電極
13とに対応して導電体15が成膜形成されるとともに
第1の駆動用固定電極16に対応する駆動用可動電極部
25を有する駆動電極パターン24が成膜形成されてい
る。
【0064】キャパシタ装置50の製造工程は、上述し
たキャパシタ装置10の製造工程と同様に、絶縁基板1
1の主面11a上に、第1のキャパシタ電極12と第2
のキャパシタ電極13及び第1の駆動用固定電極16と
第2の駆動用固定電極17とに対応する部位を抜きパタ
ーンとした電極形成マスクが配置される。キャパシタ装
置50の製造工程は、この状態で例えばアルミニウムや
金等の電気抵抗率の小さな金属材の蒸着処理或いはスパ
ッタリング処理等を施すことによって絶縁基板11の主
面11a上に第1のキャパシタ電極12と第2のキャパ
シタ電極13及び第1の駆動用固定電極16と第2の駆
動用固定電極17とを成膜形成する。
【0065】キャパシタ装置50の製造工程は、電極形
成マスクを取り外した状態で、第1のキャパシタ電極1
2と第2のキャパシタ電極13及び第1の駆動用固定電
極16とを被覆する絶縁体51を形成する。絶縁体51
は、例えば樹脂フィルムを絶縁基板11の主面11a上
に接合したり、所定の抜きパターンが形成されたマスク
を配置して絶縁ペーストを塗布する等の方法によって形
成される。絶縁体51は、第1のキャパシタ電極12と
第2のキャパシタ電極13及び第1の駆動用固定電極1
6の全体を完全被覆する必要は無く、少なくともこれら
各電極とアクチュエータ14側に形成された導体部15
や駆動用可動電極部25との間に介在する大きさを有す
るものであればよい。なお、キャパシタ装置50は、上
述したように絶縁基板11側に絶縁体51を形成するよ
うにしたが、アクチュエータ14側に絶縁体51を形成
するようにしてもよいことは勿論である。
【0066】キャパシタ装置50の製造工程は、絶縁体
51の形成工程を施した後に、上述した犠牲層の形成工
程、アクチュエータ14側の各電極の形成工程、アクチ
ュエータ14の形成工程、犠牲層の除去工程等を経てキ
ャパシタ装置50が形成される。なお、絶縁体51は、
化学エッチング処理を施して犠牲層を除去する場合に同
時にエッチングされないような材料が選択されて形成さ
れる。
【0067】キャパシタ装置50は、第1のキャパシタ
と第2のキャパシタとを構成する第1のキャパシタ電極
12及び第2のキャパシタ電極13と導電体15及び駆
動用可動電極部25とが絶縁体51によって電気的に隔
離された状態となっている。したがって、キャパシタ装
置50は、衝撃等が加えられた場合でも第1のキャパシ
タ電極12或いは第2のキャパシタ電極13と導電体1
5或いは駆動用可動電極部25とが直接接触することは
無く、過大電流の発生が確実に防止される。また、キャ
パシタ装置50は、絶縁基板11の主面11aに可動部
18の内面が当接するまでアクチュエータ14を駆動す
ることで、第1のキャパシタ及び第2のキャパシタの静
電容量の最大値を絶縁体51の厚みによって規定するこ
とが可能となる。
【0068】第5の実施の形態として図6に示したキャ
パシタ装置60も、MEMS技術によって微小形状に製
作され、絶縁基板61と、この絶縁基板61の主面61
aに対してアクチュエータ62が接離自在に組み付けら
れた基本的な構成について上述したキャパシタ装置10
と同様とされる。キャパシタ装置60は、絶縁基板61
の主面61a上に第1の駆動用固定電極63と第2の駆
動用固定電極64とが互いに絶縁を保持されて成膜形成
されているが、これら各電極と絶縁を保持されるキャパ
シタ電極が第1のキャパシタ電極65乃至第3のキャパ
シタ電極67とからなる構成に特徴を有している。
【0069】すなわち、キャパシタ装置60は、ガラス
基板やセラミック基板或いはシリコン基板からなる横長
矩形の絶縁基板61が、長さ方向に第1の領域61bと
第2の領域61cとに区分されてなる。絶縁基板61
は、主面61a上の第1の領域61b側に、一方側縁に
沿って第1のキャパシタ電極65乃至第3のキャパシタ
電極67とが互いに絶縁を保持されて並列に配置されて
形成されている。第1のキャパシタ電極65乃至第3の
キャパシタ電極67とは、それぞれ略同一の矩形形状を
呈しており、外周縁に静電容量の取出リード65a乃至
67aがそれぞれ引き出し形成されて、例えば図示しな
いインダクタンス素子と組み合わせ接続されることによ
り、可変周波数フィルタや可変周波数発信器を構成す
る。
【0070】絶縁基板61には、主面61aの第1の領
域61bの一方側に位置して第1の駆動用固定電極63
が成膜形成されている。第1の駆動用固定電極63は、
一側部に図示しない制御部から供給される駆動電圧が印
加される電圧供給リード63aを有している。絶縁基板
61には、主面61aの第2の領域61cの一端側の近
傍で幅方向の略中央部に位置して第2の駆動用固定電極
64が成膜形成されている。第2の駆動用固定電極64
は、アクチュエータ62の固定位置に対応して形成され
ている。第2の駆動用固定電極64には、一端部に図示
しない制御部から供給される駆動電圧が印加される電圧
供給リード64aが形成されている。
【0071】絶縁基板61には、アクチュエータ62が
第2の領域61c側に一端部を固定されて片持ち支持さ
れてなる。アクチュエータ62は、可撓性を有するとと
もに少なくとも絶縁基板61との対向表面が絶縁性を有
する基材によって形成されてなる。アクチュエータ62
は、可動部68と、アーム部69及び支持部70とから
なる。アクチュエータ62は、支持部70が、絶縁基板
61の主面61a上に直接積層形成されて一体化される
矩形板状の固定部71と、この固定部71の一側縁に一
体に立ち上がり形成された立上部72と、この立上部7
2の上端縁から水平に折曲された支点部73とから構成
されてなる。アクチュエータ62には、絶縁基板61と
対向する内面に、導電体74と駆動電極パターン75と
が成膜形成されている。駆動電極パターン75は、駆動
用可動電極部76と、リード部77と、立上リード部7
8と、駆動用接続電極部79とからなる。
【0072】可動部68は、絶縁基板61の第1の領域
61bをほぼ全域に亘って覆うに足る大きさの外形を有
する薄厚の矩形板状部からなる。可動部68は、絶縁基
板61との対向面が幅方向に2つの領域68a、68b
に区割りされている。可動部68には、第1のキャパシ
タ電極65乃至第3のキャパシタ電極67とに対応する
第1の領域68aに導電体74が成膜形成されている。
可動部68には、第1の駆動用固定電極63に対応する
第2の領域68bに駆動電極パターン75の駆動用可動
電極部76が成膜形成されている。
【0073】導電体74は、第1のキャパシタ電極65
乃至第3のキャパシタ電極67に対向してその全体を覆
うに足る大きさの外形を有する矩形形状を呈している。
導電体74は、後述するように第1のキャパシタ電極6
5乃至第3のキャパシタ電極67との共通電極板として
作用して、直列に接続された第1のキャパシタ乃至第3
のキャパシタとを構成する。駆動用可動電極部76も、
第1の駆動用固定電極63に対向してその全体を覆うに
足る大きさの矩形形状を呈している。駆動用可動電極部
76は、駆動電極パターン75を介して図示しない制御
部から駆動電圧が印加されて第1の駆動用固定電極63
との間に静電気力を生成する。導電体74と駆動用可動
電極部76とは、互いに絶縁を保持されている。
【0074】アーム部69は、幅狭とされることによっ
て厚み方向に対して可撓性を有している。アーム部69
には、絶縁基板61との対向面に可動部68に形成され
た駆動用可動電極部76から引き出されたリード部77
が長さ方向の全域に亘って成膜形成されている。アーム
部69は、可動部68が絶縁基板61側に接近するよう
にアクチュエータ62が駆動される際に、蓄勢される弾
性力を低減して小さな動作電圧で大きな変位が得られる
ようにする。
【0075】支持部70は、アーム部69の先端部に一
体に連設され、固定部71と立上部72と支点部73と
が断面を略クランク状を呈して一体に形成されてなる。
支持部70は、固定部71の底面が絶縁基板61の主面
61a上に一体化されることにより、アクチュエータ6
2を片持ち支持する。支持部70は、立上部22によっ
て固定部71と支点部73、換言すれば可動部68を絶
縁基板61の主面61aに対して所定の対向間隔に保持
する。支持部70には、アーム部69に形成された駆動
電極パターン75のリード部77が支点部73まで延長
され、この延長端に立上部72の内面に形成した立上リ
ード部78が連続されて成膜形成されている。支持部7
0には、固定部71の底面に立上リード部78と連続す
る駆動用接続電極部79が成膜形成されている。
【0076】アクチュエータ62は、固定部71を主面
61a上に一体化されて絶縁基板61に片持ち支持され
る。アクチュエータ62は、立上部72によって対向間
隔を保持されて、可動部68が絶縁基板61の第1の領
域61bと対向する。アクチュエータ62は、可動部6
8の内面に形成された導電体74が第1のキャパシタ電
極65乃至第3のキャパシタ電極67とに跨ってこれら
を覆うようにして対向して第1のキャパシタ乃至第3の
キャパシタを構成する。また、アクチュエータ62は、
駆動用可動電極部76が第1の駆動用固定電極63を覆
うようにして対向するが、駆動電極パターン75が第1
のキャパシタ電極65乃至第3のキャパシタ電極67と
対向されない位置にあり、第1のキャパシタ乃至第3の
キャパシタに影響を及ぼさない構成となっている。
【0077】キャパシタ装置60には、第1の駆動用固
定電極65と第2の駆動用固定電極66に対して図示し
ない制御部から供給される駆動電圧が印加される。キャ
パシタ装置60は、第2の駆動用固定電極66に供給さ
れた直流の駆動電圧が、アクチュエータ62に対してそ
の支持部70側の駆動用接続電極部79を入力部として
絶縁基板61との対向面に引き回し形成された駆動電極
パターン75を介して可動部68に形成した駆動用可動
電極部76に印加される。
【0078】キャパシタ装置60においては、第1の駆
動用固定電極65と駆動用可動電極部66との間に静電
気力が生成されて、アクチュエータ62の可動部68を
絶縁基板61側へと吸引する。アクチュエータ62は、
これによりアーム部69が弾性変位して可動部68が絶
縁基板61側へと接近動作する。アクチュエータ62
は、この可動部68の動作に伴ってアーム部69に次第
に弾性力が蓄勢される。アクチュエータ62は、第1の
駆動用固定電極64と駆動用可動電極部76との間の静
電気力とアーム部69や立上部72に蓄勢された弾性力
とがバランスした位置において可動部68の動作が停止
するとともにこの状態を保持される。
【0079】キャパシタ装置60は、上述したアクチュ
エータ62の動作に伴って可動部68に形成された導電
体74と絶縁基板61に形成された第1のキャパシタ電
極65乃至第3のキャパシタ電極67との対向間隔が規
定され、これらによって構成される第1のキャパシタ乃
至第3のキャパシタとの静電容量が変化する。
【0080】キャパシタ装置60においては、第1の駆
動用固定電極63と駆動用可動電極部76との間に生成
される静電気力が印加される駆動電圧の大きさによって
変化することから、アクチュエータ62の動作量を制御
することが可能である。したがって、キャパシタ装置6
0は、駆動電圧を制御することにより任意の静電容量の
取り出しが可能となる。
【0081】キャパシタ装置60においては、上述した
各キャパシタ装置と同様に、第1のキャパシタ電極65
乃至第3のキャパシタ電極67と導電体74とによるキ
ャパシタの電気信号系と、第1の駆動用固定電極63と
駆動用可動電極部76を有する駆動電極パターン75と
によるアクチュエータ62の駆動電気系とが互いに独立
した構造となっている。したがって、キャパシタ装置6
0は、キャパシタの電気信号系に駆動電気系の引回し配
線を有しない構造となっており、第1のキャパシタ乃至
第3のキャパシタに対する引回し配線による寄生インダ
クタンスが低減される。キャパシタ装置60は、これに
よって第1のキャパシタ乃至第3のキャパシタとに寄生
インダクタンスの影響が低減され、静電容量を可変とす
るとともに全体の共振周波数の低下が抑制されて広周波
数帯域での動作が可能とされるようになる。
【0082】キャパシタ装置60においては、上述した
ように第1のキャパシタ電極65乃至第3のキャパシタ
電極67と導電体74とによって第1のキャパシタ乃至
第3のキャパシタとが構成される。キャパシタ装置60
においては、例えば第2のキャパシタ電極66を共通電
極として第1のキャパシタ電極65と第3のキャパシタ
電極67とをもう一方のキャパシタ電極とすることで、
連動動作する2連の可変キャパシタを構成することも可
能である。
【0083】また、キャパシタ装置60においては、上
述したように第1のキャパシタ電極65乃至第3のキャ
パシタ電極67がそれぞれ同一形状に形成されてなる。
キャパシタ装置60においては、例えば第1のキャパシ
タ電極65乃至第3のキャパシタ電極67の面積をそれ
ぞれ異にして形成することにより、静電容量を可変とす
るとともにその可変範囲を異にする2連の可変キャパシ
タを構成することも可能である。
【0084】さらに、キャパシタ装置60においては、
上述したように絶縁基板61の主面61a上に第1のキ
ャパシタ電極65乃至第3のキャパシタ電極67を成膜
形成したが、さらに多数個のキャパシタ電極を形成する
ようにしてもよい。勿論、かかるキャパシタ装置は、多
数個のキャパシタ電極に跨って対向する1個の導電体を
アクチュエータに形成するようにしてもよいが、複数個
の導電体をアクチュエータに形成して独立した複数の多
連キャパシタを構成してもよい。かかるキャパシタ装置
は、各キャパシタ電極と導電体とによって多数個の静電
容量を可変とするキャパシタを構成する。
【0085】また、かかるキャパシタ装置は、多数個の
キャパシタ電極の特定のキャパシタ電極を共通電極とし
て他をキャパシタ電極とすることにより多連の可変キャ
パシタが構成される。したがって、キャパシタ装置は、
各キャパシタ電極に様々なインダクタ素子を組み合わせ
ることによって、例えば多重可変周波数フィルタや多重
可変周波数発信器或いはヘテロダイン送受信回路等を構
成することが可能となる。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる容量可変型キャパシタ装置によれば、主面上に少な
くとも2個のキャパシタ電極が成膜形成された絶縁基板
に対して各キャパシタ電極に跨る大きさを有する導電体
を成膜形成したアクチュエータを駆動手段によって接離
動作させることにより、各キャパシタ電極と導電体との
対向間隔を調整して静電容量を可変としたキャパシタを
構成する。したがって、容量可変型キャパシタ装置によ
れば、可動体側の導電体に対する電気配線が不要となる
ことから寄生インダクタンスの影響が低減され、全体の
共振周波数の低下が抑制されて広周波数帯域での動作が
可能とされるキャパシタが構成される。
【0087】また、容量可変型キャパシタ装置によれ
ば、絶縁基板の主面上に各キャパシタ電極とともにこれ
らと絶縁を保持して駆動用固定電極を成膜形成しかつア
クチュエータ側に導電体とともにこれと絶縁を保持して
駆動用可動電極を成膜形成してなり、駆動用固定電極と
駆動用可動電極との間に生成される静電気力によってア
クチュエータを駆動するように構成される。したがっ
て、容量可変型キャパシタ装置によれば、駆動用固定電
極と駆動用可動電極とに印可する駆動電圧によってアー
クチュエータを高精度に位置決めして駆動することか
ら、低消費電力化が図られるとともに精度の高いキャパ
シタが構成されるようになる。また、容量可変型キャパ
シタ装置によれば、キャパシタ用の電気信号系とアクチ
ュエータの駆動用の電気信号系とが互いに電気的に絶縁
されることから、微小な間隔で形成される可変キャパシ
タを利用する電気信号系と駆動信号系との相互干渉が低
減されて高精度のキャパシタが構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示す容量可変
型キャパシタ装置であり、同図(A)は要部斜視図、同
図(B)は要部側面図である。
【図2】第2の実施の形態として示す容量可変型キャパ
シタ装置の要部斜視図である。
【図3】同容量可変型キャパシタ装置の要部分解斜視図
である。
【図4】第3の実施の形態として示す容量可変型キャパ
シタ装置の要部斜視図である。
【図5】第4の実施の形態として示す容量可変型キャパ
シタ装置であり、同図(A)はアクチュエータを取り外
した状態の要部斜視図、同図(B)は要部縦断面図であ
る。
【図6】第5の実施の形態として示す容量可変型キャパ
シタ装置の要部分解斜視図である。
【図7】従来の容量可変型キャパシタ装置であり、同図
(A)は要部斜視図、同図(B)は幅方向の要部縦断面
図、同図(C)は長さ方向の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャパシタ装置、2 絶縁基板、3 第1のキャパ
シタ電極、4 第2のキャパシタ電極、5 アクチュエ
ータ、6 導電体、7 駆動部、8 犠牲層、10 キ
ャパシタ装置、11 絶縁基板、12 第1のキャパシ
タ電極、13第2のキャパシタ電極、14 アクチュエ
ータ、15 導電体、16 第1の駆動用固定電極、1
7 第2の駆動用固定電極、18 可動部、19 アー
ム部、20 支持部、24 駆動電極パターン、25
駆動用可動電極部、28 駆動用接続電極部、30 キ
ャパシタ装置、31 アクチュエータ、32 導電体、
33 駆動電極パターン、34 可動部、35 アーム
部、36 支持部、37駆動用可動電極部、50 キャ
パシタ装置、51 絶縁体、60 キャパシタ装置、6
1 絶縁基板、62 アクチュエータ、63 第1の駆
動用固定電極、64 第2の駆動用固定電極、65 第
1のキャパシタ電極、66 第2のキャパシタ電極、6
7 第3のキャパシタ電極、68 可動部、69 アー
ム部、70 支持部、74 導電体、74 駆動電極パ
ターン、76 駆動用可動電極部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面上に少なくとも2個のキャパシタ電
    極が互いに絶縁を保持されて形成された絶縁基板と、
    絶縁材によって形成され、主面に上記各キャパシタ電極
    に跨る外形を有してこれらキャパシタ電極との間にそれ
    ぞれキャパシタを構成する共通の導電体が形成されたア
    クチュエータと、 上記アクチュエータを上記絶縁基板の主面に対して接離
    動作させる駆動手段とを備え、 上記アクチュエータが上記駆動手段によって上記絶縁基
    板との対向間隔を調整して駆動されることにより、上記
    各キャパシタの容量調整が行われることを特徴とする容
    量可変型キャパシタ装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動手段が、上記絶縁基板の主面上
    に上記キャパシタ電極と絶縁を保持されて形成された駆
    動用固定電極と、上記アクチュエータに上記導電体と絶
    縁を保持されて上記駆動用電極に対応して形成された駆
    動用可動電極とから構成され、 駆動電圧の印加により上記駆動用固定電極と上記駆動用
    可動電極との間に生じる静電気力によって上記アクチュ
    エータが駆動されることを特徴とする請求項1に記載の
    容量可変型キャパシタ装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段が、 上記絶縁基板の主面上に上記キャパシタ電極と絶縁を保
    持されてそれぞれ形成された第1の駆動用固定電極及び
    第2の駆動用固定電極と、 上記アクチュエータに上記導電体と絶縁を保持されてそ
    れぞれ形成された上記第1の駆動用固定電極と対向する
    駆動用可動電極部と、上記第2の駆動用固定電極と接続
    される駆動用接続電極部と、これら駆動用可動電極部と
    駆動用接続電極部とを接続するリード部とから構成さ
    れ、 駆動電圧の印加により上記第1の駆動用固定電極と上記
    駆動用可動電極部との間に生じる静電気力によって上記
    アクチュエータが駆動されることを特徴とする請求項1
    に記載の容量可変型キャパシタ装置。
  4. 【請求項4】 上記各キャパシタ電極が絶縁材によって
    被覆されるとともに、上記導電体が上記絶縁基板の主面
    と対向する上記アクチュエータの主面に形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の容量可変型キャパシタ装
    置。
  5. 【請求項5】 上記導電体が、上記絶縁基板との対向主
    面と反対側の上記アクチュエータの主面に形成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の容量可変型キャパシタ
    装置。
  6. 【請求項6】 上記アクチュエータが、上記絶縁基板の
    主面上に固定される支持部と、この支持部を支点として
    上記絶縁基板に対して接離される可動部と、上記支持部
    と上記可動部との間を一体に連結する幅狭のアーム部と
    からなることを特徴とする請求項1に記載の容量可変型
    キャパシタ装置。
  7. 【請求項7】 上記アクチュエータが、上記絶縁基板の
    主面上に固定される支持部と、この支持部を支点として
    上記絶縁基板に対して接離される可動部とから構成さ
    れ、 上記支持部が上記可動部の一側部に形成されて上記絶縁
    基板に対して片持ち支持されることを特徴とする請求項
    1に記載の容量可変型キャパシタ装置。
  8. 【請求項8】 上記アクチュエータが、上記絶縁基板の
    主面上に固定される支持部と、この支持部を支点として
    上記絶縁基板に対して接離される可動部とから構成さ
    れ、 上記支持部が上記可動部の両側部に形成されて上記絶縁
    基板に対して両持ち支持されることを特徴とする請求項
    1に記載の容量可変型キャパシタ装置。
  9. 【請求項9】 上記絶縁基板に少なくとも3個以上のキ
    ャパシタ電極が形成され、 いずれか1個のキャパシタ電極を共通電極として他のキ
    ャパシタ電極とによりキャパシタを構成することによ
    り、上記可動電極とによって互いに連動動作する多連キ
    ャパシタを構成することを特徴とする請求項1に記載の
    容量可変型キャパシタ装置。
  10. 【請求項10】 上記絶縁基板に少なくとも3個以上の
    キャパシタ電極が形成されるとともに上記アクチュエー
    タに互いに絶縁を保持されて少なくとも2個以上の可動
    電極が形成され、 いずれか2個以上の上記キャパシタ電極を共通電極とし
    て他のキャパシタ電極とによりキャパシタ電極を構成し
    て上記稼働電極とによって互いに連動動作する多連キャ
    パシタを構成することを特徴とする請求項1に記載の容
    量可変型キャパシタ装置。
  11. 【請求項11】 上記各キャパシタ電極が、それぞれ面
    積を異にして形成されることを特徴とする請求項1又は
    請求項9、10のいずれか1項に記載の容量可変型キャ
    パシタ装置。
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