JP2003123798A - 燃料電池のシール構造 - Google Patents

燃料電池のシール構造

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JP2003123798A JP2001313976A JP2001313976A JP2003123798A JP 2003123798 A JP2003123798 A JP 2003123798A JP 2001313976 A JP2001313976 A JP 2001313976A JP 2001313976 A JP2001313976 A JP 2001313976A JP 2003123798 A JP2003123798 A JP 2003123798A
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一新 曽
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康之 浅井
Koetsu Hibino
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Toshiyuki Inagaki
敏幸 稲垣
Tsutomu Ochi
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三喜男 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえシールラインに切れ等の局部的不具合
が生じても、異種流体の混合を防止することができる燃
料電池のシール構造の提供。 【解決手段】 (1)モジュール間のガスケットシール
ライン51とセパレータ間のシールライン52の少なく
とも一方のシールラインを、異種流体流路間部位で、二
重化した燃料電池のシール構造。(2)二重化により各
種流体流路毎に独立させたシールラインを、各々が接触
する流体に対して耐食性をもつ材料から構成した。
(3)マニホールドと反応面内とを連通するガス連通部
53にセル積層方向に対応する部位に、モジュール間に
セパレータを押さえるバックアップ構造54を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池(たとえ
ば、固体高分子電解質型燃料電池、ただし、固体高分子
電解質型燃料電池に限るものではない)のシール構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、膜−電
極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembl
y )とセパレータとからなるセルを1層以上重ねてモジ
ュールとし、モジュールを積層して構成される。MEA
は、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一
面に配置された触媒層からなる電極(アノード)および
電解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソ
ード)とからなる。MEAとセパレータとの間には、通
常、拡散層が設けられる。この拡散層は、触媒層への反
応ガスの拡散をよくするためのものであり、触媒層と協
働して電極を構成するので電極の一部と考えてもよい。
セパレータは、アノードに燃料ガス(水素)を供給する
燃料ガス流路およびカソードに酸化ガス(酸素、通常は
空気)を供給するための酸化ガス流路が形成されるとと
もに、隣接するセル間の電子の通路を構成している。セ
ル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル(電極
板)、インシュレータ、エンドプレートを配置し、セル
積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側で
セル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンション
プレート)とボルトにて固定して、スタックが形成され
る。固体高分子電解質型燃料電池では、アノード側で
は、水素を水素イオンと電子にする反応が行われ、水素
イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側
では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノ
ードで生成した電子がセパレータを通してくる、また
は、セル積層体の一端のセルのアノードで生成した電子
が外部回路を通してセル積層体の他端のセルのカソード
にくる)から水を生成する反応が行われる。 アノード側:H2 →2H+ +2e- カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2 O 上記反応を行うために、スタックには燃料ガス、酸化ガ
スが供給・排出される。また、セパレータでのジュール
熱とカソードでの水生成反応で熱が出るので、セパレー
タ間には、各セル毎にあるいは複数個のセル毎に、冷媒
(通常は冷却水)が流れる流路が形成されており、そこ
に冷媒が循環され、燃料電池を冷却している。スタック
内における燃料ガス、酸化ガス、冷媒のスタックのそれ
ぞれの流路からの洩れと混合を防止するために、燃料電
池の構成要素(セパレータ、電解質膜など)間にはシー
ル材が設けられて構成要素間をシールしている。このシ
ール材のシールラインには、モジュール間ガスケットシ
ールラインと、MEAを挟んだセパレータ間シールライ
ンとがある。セパレータ間シールラインは、ガスケット
または接着剤シール材からなるシールラインである。特
開2001−102072は、これらのシールラインを
開示しており、そこでは、異種流体流路間を一重のガス
ケットまたは接着剤シールでシールしている。図7、図
8は従来シールラインを示している。図7は、従来のモ
ジュール間ガスケットシールライン1を示しており、そ
こでは、ガスマニホールド回りのシールライン1aと、
反応面内の冷却水流路回りのシールライン1bとが、異
種流路間部位で共有されて、一重シールライン1cを構
成している。図8は、従来のMEAを挟んだセパレータ
間接着剤シールライン2を示しており、そこでは、燃料
ガスマニホールド回りの接着剤シールライン2aと、酸
化ガスマニホールド回りの接着剤シールライン2bと
が、異種流路間部位で共有されて、一重シールライン2
cを構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の燃料電
池のシール構造では、異種流体流路間を一重のシール材
でシールしていたため、シールラインが切れた場合、隣
接する異種流体流路の異種流体が混合することになり、
水素と空気が混合した場合は、燃料電池の性能不良、発
火が懸念され、ガスと冷却水が混合した場合は、ガスの
水路への流れ込みによる冷却不良およびポンプへのガス
かみこみ等が懸念される。本発明の目的は、たとえシー
ルラインに切れ等の局部的不具合が生じても、異種流体
の混合を防止することができる燃料電池のシール構造を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) モジュール間のガスケットシールラインとセパ
レータ間のシールラインの少なくとも一方のシールライ
ンを、異種流体流路間部位で、二重化した燃料電池のシ
ール構造。 (2) 前記二重化により各種流体流路毎に独立させた
シールラインを、各々が接触する流体に対して耐食性を
もつ材料から構成した(1)記載の燃料電池のシール構
造。 (3) マニホールドと反応面内とを連通するガス連通
部にセル積層方向に対応する部位に、モジュール間にセ
パレータを押さえるバックアップ構造を設けた(1)ま
たは(2)記載の燃料電池のシール構造。
【0005】上記(1)の燃料電池のシール構造では、
シールラインを異種流体流路間で二重化したので、1つ
のシールラインに透過または切れによる洩れが生じて
も、洩れた流体はシールライン間を通ってスタック外部
に排出されるだけで、異種流体が混合することはない。
スタック外部に排出された流体は、外部の管理された処
理システムにより安全に処理される。上記(2)の燃料
電池のシール構造では、各シールラインのシール材をそ
のシールラインが接する流体に対し耐食性をもつ材料か
ら構成したので、異種流体に対する耐食性を向上でき
る。従来は1つのシールラインのシール材に2種の流体
が接するので、2種の流体に対する耐食性をもつ材料を
選定することが困難であったが、本発明では、シール材
が1種の流体にしか接しないので、耐食性のある材料の
選定は容易である。上記(3)の燃料電池のシール構造
では、バックアップ構造を設けたので、マニホールドと
反応面内とを連通するガス連通部のセパレータにガス連
通部からガス圧がかかった時に、ガス圧荷重をバックア
ップ構造で受けることができ、セパレータに変形や割
れ、亀裂が生じることを防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の燃料電池のシー
ル構造を図1〜図6を参照して説明する。本発明の燃料
電池のシール構造は、たとえば固体高分子電解質型燃料
電池10に適用される。ただし、それ以外のタイプの燃
料電池であってもよい。燃料電池10は、燃料電池自動
車に搭載される。ただし、自動車以外に搭載、配置され
てもよい。
【0007】固体高分子電解質型燃料電池10は、膜−
電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assem
bly )とセパレータ18とからなるセルを1層以上重ね
てモジュール19とし、モジュール19を積層したセル
積層体から構成される。
【0008】図1、図2に示すように、MEAは、イオ
ン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜11の一
面に配置された触媒層12からなる電極(アノード)1
4および電解質膜11の他面に配置された触媒層15か
らなる電極(カソード)17とからなる。MEAとセパ
レータ18との間には、通常、拡散層13、16(アノ
ード側拡散層13、カソード側拡散層16)が設けられ
る。この拡散層13、16は、触媒層12、15への反
応ガスの拡散をよくするためのもので、触媒層と協働し
て電極14、17を構成すると考えてもよい。
【0009】セパレータ18は、アノード14に燃料ガ
ス(水素)を供給する燃料ガス流路27およびカソード
17に酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための
酸化ガス流路28が形成されるとともに、隣接するセル
間の電子の通路を構成している。燃料ガス流路27は燃
料ガスマニホールド30に連通し、酸化ガス流路28は
酸化ガスマニホールド31に連通する。また、セパレー
タでのジュール熱とカソードでの水生成反応で熱が出る
ので、セパレータ間には、各セル毎にあるいは複数個の
セル毎に、冷媒(通常は冷却水)が流れる流路26が形
成されており、そこに冷媒が循環され、燃料電池を冷却
している。冷媒流路26は冷媒マニホールド29に連通
する。セパレータ18の材料は、カーボン、導電性樹
脂、メタルの何れであってもよい。
【0010】セル積層体のセル積層方向両端に、ターミ
ナル(電極板)20、インシュレータ21、エンドプレ
ート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付
け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材
24(たとえば、テンションプレート)と25ボルトに
て固定して、スタック23が形成される。スタック23
の一端側には、エンドプレート22とインシュレータ2
1との間にプレッシャプレート32が設けられ、プレッ
シャプレート32とエンドプレート22との間にばね機
構33が設けられてセルにかかる荷重の変動を抑制して
いる。
【0011】図3〜図6に示すように、スタック内にお
ける燃料ガス、酸化ガス、冷媒のスタックのそれぞれの
流路26、27、28からの洩れを防止するために、燃
料電池の構成要素間にはシール材50が設けられ、構成
要素間をシールしている。各シール材50は幅をもって
流路(マニホールドを含む)まわりに連続して配され、
シールラインを構成している。
【0012】シール材50は、モジュール19間に設け
られたガスケットシール材51と、MEAの両側に配さ
れた、モジュールを構成する2以上のセパレータ18間
のシール材52と、からなる。ガスケットシール材51
が配されている面とシール材52が配されている面と
は、セル積層方向に位置が異なっており、別面である。
モジュール間ガスケットシール材51はゴムシール材
で、通常、セパレータ面に焼付られており、接着剤では
ないため、モジュール間で分離可能である。モジュール
を構成するセパレータ間のシール材52は、接着剤また
はガスケットからなるシール材である。シール材52が
接着剤シール材からなる場合は、シール材52はモジュ
ール19を構成するセパレータ18同士の接着剤ともな
る。図示例では1モジュールに複数のセパレータがある
場合を示しており、1モジュールを構成する複数のセパ
レータ同士はシール材52によって互いに接着されてい
てもよい。
【0013】モジュール間のガスケットシール材51の
シールラインとセパレータ間のシール材52からなるシ
ールラインの少なくとも一方のシールラインは、異種流
体流路間部位で、二重化されている。二重化されたシー
ルラインの間の部位はスタック外部に通じている。異種
流体流路(マニホールドを含む)間部位以外では、シー
ルラインは1本であってよい。
【0014】図3〜図5に示すように、モジュール間の
ガスケットシールライン(ガスケットシール材51のシ
ールライン)は、燃料ガスマニホールド30まわりのガ
スケットシール材51aからなるラインと、酸化ガスマ
ニホールド31まわりのガスケットシール材51bから
なるラインと、反応部位の冷媒流路26まわりのガスケ
ットシール材51cからなるラインと、からなり、異種
流体流路(マニホールドを含む)間部位では、二重化さ
れていてシールラインが2本ある。すなわち、燃料ガス
流路と冷媒流路間ではガスケットシール材51aからな
るラインとガスケットシール材51cからなるラインと
の2本のシールラインがあり、酸化ガス流路と冷媒流路
間ではガスケットシール材51bからなるラインとガス
ケットシール材51cからなるラインとの2本のシール
ラインがあり、燃料ガス流路と酸化ガス流路間ではガス
ケットシール材51aからなるラインとガスケットシー
ル材51bからなるラインとの2本のシールラインがあ
る。2本のシールライン間部位(51a、51b、51
cの何れか2本の間)はスタック外に通じている。
【0015】同様に、図6に示すように、各モジュール
のMEAを挟んだ2つのセパレータ間のシールライン
(シール材52のシールライン)は、燃料ガスマニホー
ルド30および燃料ガス流路27まわりの接着剤シール
材52aからなるラインと、酸化ガスマニホールド31
および酸化ガス流路28まわりの接着剤シール材52b
からなるラインと、からなり(冷媒流路まわりのシール
材52はない)、異種流体流路(マニホールドを含む)
間部位では、二重化されていてシールラインが2本あ
る。すなわち、燃料ガス流路と酸化ガス流路間ではシー
ル材52aからなるラインとシール材52bからなるラ
インとの2本のシールラインがある。2本のシールライ
ン52a、52b間部位はスタック外に通じている。
【0016】二重化により各種流体流路毎に独立させた
ガスケットシールライン51は、各々が接触する流体に
対して耐食性をもつ材料から構成されている。同様に、
二重化により各種流体流路毎に独立させたシールライン
52は、各々が接触する流体に対して耐食性をもつ材料
から構成されている。たとえば、酸化ガス流路に接触す
るシール材51b、52bは、燃料電池運転停止時に流
路に残った反応生成水が酸性を帯びている場合があるの
で、耐酸性の材料を使用することが望ましい。また、冷
媒流路に接触するシール材51cは、冷媒にLLCが用
いられる場合、LLCに対して耐食性をもつ材料である
ことが望ましい。従来の、異種流体流路間が一重シール
の場合には、それが接する2つの流体に対する耐食性が
異なる場合、それを同時に満足することは困難である
が、本発明では、二重シールで各シール材が1種の流体
にしか接しないので、接する流体に対する耐食性を満足
させることは容易である。
【0017】図4に示すように、ガスマニホールド(3
0または31)と反応面内(燃料電池発電部)のガス流
路(27または28)とを連通するガス連通部53(と
くに圧力の高い、ガス導入側のガス連通部)にセル積層
方向に対応する部位に、モジュール間に、セパレータ
(ガス連通部53のガス圧を受けるセパレータ部位)を
ガス圧がかかる側と反対側から押さえるバックアップ構
造54が設けられている。そして、このバックアップ構
造54は、モジュール間ガスケットシール51の二重シ
ール間部位に、すなわち、2本のシールライン間部位
(51aと51cの間、および/または、51bと51
cの間)に、設けられている。
【0018】バックアップ構造54は、セパレータの2
本のシールライン間部位に設けた凸部から構成されてい
る。セパレータ面がシール材51配設部位が中央の発電
部位に比べてセパレータ厚さ方向に後退しているので、
その後退量だけ突出する凸部を設け、隣接するモジュー
ル側にもバックアップ構造となる凸部を設けて、凸部の
先端面を当接させることにより、バックアップ構造54
が構成されている。図5は、バックアップ構造54を設
けない場合には、ガス圧によってセパレータが2点鎖線
のように変形することを示している。ただし、バックア
ップ構造54を設けない図5も本発明に含まれる。
【0019】つぎに、本発明の燃料電池のシール構造の
作用を説明する。本発明の燃料電池のシール構造では、
シールライン51および/または52を異種流体流路間
で二重化したので、1つのシールラインに透過または切
れによる洩れが生じても、洩れた流体はシールライン間
部位を通ってスタック23外部に排出されるだけで、異
種流体が混合することはない。これによって、燃料ガス
と酸化ガスとが混合することはなく、また、燃料ガスや
酸化ガスが冷媒流路に侵入することがない。その結果、
混合による燃料電池の性能低下、燃料ガスと空気との混
合による火災のおそれ、ガスの冷却水への侵入による冷
却不足、ポンプのガス巻き込みによるポンピング不良、
等のおそれを無くすことができる。また、スタック23
外部に排出された流体は、燃料電池スタック23が図示
略のケーシング内に配置されているので、外部の管理さ
れた処理システムにより安全に処理される。
【0020】従来は、異種流体流路間の一重シール部
は、それが接する2つの流体の一方に対してのみ耐食性
をもたすことができるが、両方の流体に対して耐食性を
上げることはできなかった。しかし、本発明では、シー
ルラインの二重化により、各シールラインのシールは1
種類の流体にのみ接するようになるので、各シールライ
ンをそのシールラインが接する流体に対し耐食性をもつ
材料から構成することができるようになる。
【0021】図4に示すように、バックアップ構造54
を設けた場合は、ガスマニホールドと反応面内(燃料電
池発電部ガス流路)とを連通するガス連通部53のセパ
レータ部分にガス連通部53からガス圧がかかった時
に、そのガス圧荷重をバックアップ構造54で受けて押
さえることができ、セパレータ18に変形や割れ、亀裂
が生じることを防止できる。図5は、ガス連通部53の
セパレータ部分にガス連通部53からガス圧がかかって
セパレータが変形したところを誇張して示すが、バック
アップ構造54を設けたため、図4に示すように、セパ
レータの変形を押さえることができる。ただし、バック
アップ構造54が無い図5も本発明に含まれる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の燃料電池のシール構造によれ
ば、シールラインを異種流体流路間で二重化したので、
1つのシールラインに透過または切れによる洩れが生じ
ても、異種流体の混合を防止することができる。請求項
2の燃料電池のシール構造によれば、各シールラインの
シール材をそのシールラインが接する流体に対し耐食性
をもつ材料から構成したので、異種流体に対する耐食性
を向上できる。請求項3の燃料電池のシール構造によれ
ば、バックアップ構造を設けたので、ガス連通部のセパ
レータにガス連通部からガス圧がかかった時に、ガス圧
荷重をバックアップ構造で受けることができ、セパレー
タに変形や割れ、亀裂が生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池のシール構造が適用される燃
料電池の全体概略図である。
【図2】図1の燃料電池のセパレータの平面図である。
【図3】図1の燃料電池のモジュールの、ガスケットシ
ール部での、一部拡大平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う燃料電池のモジュール
の、バックアップ構造有りの場合の、一部拡大断面図で
ある。
【図5】燃料電池のモジュールの、バックアップ構造無
しの場合の、一部拡大断面図である。
【図6】図1の燃料電池の、MEAを挟むセパレータ間
のシール部での、一部拡大平面図である。
【図7】従来の燃料電池の、ガスケットシール部での、
一部拡大平面図である(本発明の図3に対応する従来
図)。
【図8】従来の燃料電池の、MEAを挟むセパレータ間
のシール部での、一部拡大平面図である(本発明の図6
に対応する従来図)。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池 11 電解質膜 12 触媒層 13 拡散層 14 電極(アノード) 15 触媒層 16 拡散層 17 電極(カソード) 18 セパレータ 19 モジュール 20 ターミナル 21 インシュレータ 22 エンドプレート 23 スタック 24 テンションプレート 25 ボルト 26 冷媒流路 27 燃料ガス流路 28 酸化ガス流路 29 冷媒マニホールド 30 燃料ガスマニホールド 31 酸化ガスマニホールド 32 プレッシャプレート 33 ばね機構 50 シール材 51 ガスケットシール材 51a 燃料ガスマニホールド30まわりのガスケット
シール材 51b 酸化ガスマニホールド31まわりのガスケット
シール材 51c 冷媒流路26まわりのガスケットシール材 52 シール材 52a 燃料ガスマニホールド30および燃料ガス流路
27まわりのシール材 52b 酸化ガスマニホールド31および酸化ガス流路
28まわりのシール材 53 ガス連通部 54 バックアップ構造
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 稔幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 曽 一新 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅井 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 日比野 光悦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 稲垣 敏幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 越智 勉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 和田 三喜男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 八神 裕一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 新美 治久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュール間のガスケットシールライン
    とセパレータ間のシールラインの少なくとも一方のシー
    ルラインを、異種流体流路間部位で、二重化した燃料電
    池のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記二重化により各種流体流路毎に独立
    させたシールラインを、各々が接触する流体に対して耐
    食性をもつ材料から構成した請求項1記載の燃料電池の
    シール構造。
  3. 【請求項3】 マニホールドと反応面内とを連通するガ
    ス連通部にセル積層方向に対応する部位に、モジュール
    間にセパレータを押さえるバックアップ構造を設けた請
    求項1または請求項2記載の燃料電池のシール構造。
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