JP2003123797A - 燃料電池のシール構造 - Google Patents

燃料電池のシール構造

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JP2003123797A JP2001311754A JP2001311754A JP2003123797A JP 2003123797 A JP2003123797 A JP 2003123797A JP 2001311754 A JP2001311754 A JP 2001311754A JP 2001311754 A JP2001311754 A JP 2001311754A JP 2003123797 A JP2003123797 A JP 2003123797A
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separator
cell
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Tsutomu Ochi
勉 越智
Takeshi Takahashi
剛 高橋
Katsuhiro Kajio
克宏 梶尾
Toshiyuki Inagaki
敏幸 稲垣
Koetsu Hibino
光悦 日比野
Yasuyuki Asai
康之 浅井
Itsushin So
一新 曽
Toshiyuki Suzuki
稔幸 鈴木
Yuichi Yatsugami
裕一 八神
Mikio Wada
三喜男 和田
Haruhisa Niimi
治久 新美
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Toyota Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリープ量を低減できる、燃料電池のシール
構造の提供。 【解決手段】 (1)MEAの両側に配されたセパレー
タ間のシール材52を、燃料電池の締結力を受ける面の
少なくとも一部に配された第1の部分52aと、該第1
の部分以外の部分である第2の部分52bとで、異なる
材料から構成した燃料電池のシール構造。(2)第1の
部分52aは第2の部分52bよりも耐クリープ性の高
い材料からなり、第2の部分52bは第1の部分52a
よりもシール性の高い材料からなる。(3)締結力を受
ける面18aは、セパレータのセル積層方向に垂直な面
であり、締結力を受けない面18bは、セパレータのセ
ル積層方向に平行な面である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池(たとえ
ば、固体高分子電解質型燃料電池、ただし、固体高分子
電解質型燃料電池に限るものではない)のシール構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、膜−電
極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembl
y )とセパレータとからなるセルを1層以上重ねてモジ
ュールとし、モジュールを積層して構成される。MEA
は、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一
面に配置された触媒層からなる電極(アノード)および
電解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソ
ード)とからなる。MEAとセパレータとの間には、通
常、拡散層が設けられる。この拡散層は、触媒層への反
応ガスの拡散をよくするためのもので、触媒層と協働し
て電極を構成すると考えてもよい。セパレータは、アノ
ードに燃料ガス(水素)を供給する燃料ガス流路および
カソードに酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するた
めの酸化ガス流路が形成されるとともに、隣接するセル
間の電子の通路を構成している。セル積層体のセル積層
方向両端に、ターミナル(電極板)、インシュレータ、
エンドプレートを配置し、セル積層体をセル積層方向に
締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締
結部材(たとえば、テンションプレート)とボルトにて
固定して、スタックが形成される。固体高分子電解質型
燃料電池では、アノード側では、水素を水素イオンと電
子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソ
ード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよ
び電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパ
レータを通してくる、または、セル積層体の一端のセル
のアノードで生成した電子が外部回路を通してセル積層
体の他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反
応が行われる。 アノード側:H2 →2H+ +2e- カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2 O 上記反応を行うために、スタックには燃料ガス、酸化ガ
スが供給・排出される。また、セパレータでのジュール
熱とカソードでの水生成反応で熱が出るので、セパレー
タ間には、各セル毎にあるいは複数個のセル毎に、冷媒
(通常は冷却水)が流れる流路が形成されており、そこ
に冷媒が循環され、燃料電池を冷却している。スタック
内における燃料ガス、酸化ガス、冷媒のスタックのそれ
ぞれの流路からの洩れを防止するために、燃料電池の構
成要素(セパレータ、電解質膜など)間にはシール材が
設けられて構成要素間をシールしている。スタック締結
力を受ける燃料電池構成要素間に配置されたシール材は
スタック締結力でクリープを生じる。クリープが生じる
と定寸締めでは圧抜けが生じ、シール性の低下や発電部
での接触抵抗の増大などの問題を生じる。耐クリープ性
を上げようとすれば比較的硬いシール材を使用するのが
よいが、硬いシール材を用いるとはシール性が低下す
る。シール性を上げようとすれば比較的柔らかいシール
材を使用するのがよいが、柔らかいシール材を用いると
は耐クリープ性が低下する。したがって、耐クリープ性
とシール性を共に達成することは困難であった。特開2
000−182639Aは、燃料電池のシールを、燃料
電池の締結力の作用方向に互いに直列に配置された、硬
いシール材と柔らかいシール材の2種類のシール材で構
成した燃料電池のシール構造を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開2000
−182639Aの燃料電池のシール構造では、2種類
のシール材が、燃料電池の締結力の作用方向に互いに直
列に配置されて、共に、燃料電池の締結力を受けるた
め、柔らかいシール材がクリープしてシール材全体とし
ての耐クリープ性を低下させ、その結果、圧抜けにより
シール性も低下させる。本発明の目的は、クリープ量を
低減できる、燃料電池のシール構造を提供することにあ
る。本発明のもう一つの目的は、クリープ量の低減とシ
ール性の確保とを両立できる、燃料電池のシール構造を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) MEAの両側に配されたセパレータ間のシール
材を、燃料電池の締結力を受ける面の少なくとも一部に
配された第1の部分と、該第1の部分以外の部分である
第2の部分とで、異なる材料から構成した燃料電池のシ
ール構造。 (2) 前記第2の部分は、締結力を受けない面に配さ
れた部分を含む(1)記載の燃料電池のシール構造。 (3) 前記第1の部分は前記第2の部分よりも耐クリ
ープ性の高い材料からなり、前記第2の部分は前記第1
の部分よりもシール性の高い材料からなる(1)記載の
燃料電池のシール構造。 (4) 前記締結力を受ける面は、セパレータのセル積
層方向に垂直な面であり、前記締結力を受けない面は、
セパレータのセル積層方向に平行な面である、(2)記
載の燃料電池のシール構造。 (5) 前記第1の部分と前記第2の部分は、セル積層
方向において、互いに並列に配されている(1)記載の
燃料電池のシール構造。
【0005】上記(1)の燃料電池のシール構造では、
燃料電池の締結力を受ける面の少なくとも一部に配され
た第1の部分と、該第1の部分以外の部分である第2の
部分とで、シール材の材料を使い分けることができ、ク
リープ量の低減とシール性の向上とに、それぞれ、最適
に対応できる。上記(2)の燃料電池のシール構造で
は、第2の部分が、締結力を受けない面に配された部分
を含むので、第2の部分の方をシール性に最適に対応さ
せればよい。上記(3)の燃料電池のシール構造では、
第1の部分は第2の部分よりも耐クリープ性の高い材料
からなり、第2の部分は前記第1の部分よりもシール性
の高い材料からなるので、第1の部分でクリープ量を低
減でき、第2の部分でシール性を向上できる。上記
(4)の燃料電池のシール構造では、締結力を受けない
面としてセル積層方向に平行な面を新たに作り、そこに
シール性のよいシール材を配することにより、耐クリー
プ性を上げたまま、良好なシール性を確保できる。上記
(5)の燃料電池のシール構造では、第1の部分と第2
の部分が、セル積層方向において、互いに並列に配され
ているので、従来の直列配置された場合のように第2の
部分がクリープすることを抑制でき、良好な耐クリープ
性を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の燃料電池のシー
ル構造を図1〜図6を参照して説明する。図1、図2は
本発明の何れの実施例にも適用可能な構造を示し、図3
は本発明の実施例1を示し、図4は本発明の実施例2を
示し、図5は本発明の実施例3を示し、図6は本発明の
実施例4を示す。本発明の全実施例に共通するかまたは
類似する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符
号を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通するかまた
は類似する部分を、図1〜図3を参照して説明する。固
体高分子電解質型燃料電池10は、膜−電極アッセンブ
リ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレ
ータ18とからなるセルを1層以上重ねてモジュール1
9とし、モジュール19を積層したセル積層体から構成
される。
【0008】MEAは、イオン交換膜からなる電解質膜
11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒層12
からなる電極(アノード)14および電解質膜11の他
面に配置された触媒層15からなる電極(カソード)1
7とからなる。MEAとセパレータとの間には、通常、
拡散層13、16(アノード側拡散層13、カソード側
拡散層16)が設けられる。この拡散層13、16は、
触媒層12、15への反応ガスの拡散をよくするための
もので、触媒層と協働して電極14、17を構成すると
考えてもよい。
【0009】セパレータ18は、アノード14に燃料ガ
ス(水素)を供給する燃料ガス流路27およびカソード
17に酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための
酸化ガス流路28が形成されるとともに、隣接するセル
間の電子の通路を構成している。燃料ガス流路27は燃
料ガスマニホールド30に連通し、酸化ガス流路28は
酸化ガスマニホールド31に連通する。また、セパレー
タでのジュール熱とカソードでの水生成反応で熱が出る
ので、セパレータ間には、各セル毎にあるいは複数個の
セル毎に、冷媒(通常は冷却水)が流れる流路26が形
成されており、そこに冷媒が循環され、燃料電池を冷却
している。冷媒流路29は冷媒マニホールド29に連通
する。セパレータ18の材料は、カーボン、導電性樹
脂、メタルの何れであってもよい。
【0010】セル積層体のセル積層方向両端に、ターミ
ナル(電極板)20、インシュレータ21、エンドプレ
ート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付
け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材
24(たとえば、テンションプレート)と25ボルトに
て固定して、スタック23が形成される。スタック23
の一端側には、エンドプレート22とインシュレータ2
1との間にプレッシャプレート32が設けられ、プレッ
シャプレート21とエンドプレート22との間にばね機
構33が設けられてセルにかかる荷重の変動を抑制して
いる。
【0011】スタック内における燃料ガス、酸化ガス、
冷媒のスタックのそれぞれの流路27、28、26から
の洩れを防止するために、燃料電池の構成要素間にはシ
ール材50が設けられ、構成要素間をシールしている。
シール材50は、モジュール19間に設けられた、冷媒
(冷却水)シール用のシール材51(ゴムシール材)
と、MEAの両側に配された、モジュールを構成する2
以上のセパレータ18間のシール材52と、からなる。
モジュール間シール材51は接着剤ではないため、モジ
ュール間で分離可能である。モジュールを構成するセパ
レータ間のシール材52は、モジュール19を構成する
セパレータ18同士の接着剤ともなる。図示例では1モ
ジュールに2セパレータがある場合を示しており、1モ
ジュールを構成するセパレータ同士はシール材52によ
って互いに接着されている。
【0012】MEAの両側に配されたセパレータ18間
のシール材52は、燃料電池10のスタック23の締結
力を受ける面18a(セパレータに形成された面)の少
なくとも一部に配された第1の部分52aと、該第1の
部分52a以外の部分である第2の部分52bとからな
り、第1の部分52aと第2の部分52bとで、異なる
材料から構成されている。
【0013】シール材2の第2の部分52bは、締結力
を受けない面18b(セパレータに形成された面)に配
された部分を含む。燃料電池10のスタック23の締結
力を受ける面18aは、セパレータ18のセル積層方向
に垂直な面であり、燃料電池10のスタック23の締結
力を受けない面18bは、セパレータのセル積層方向に
平行な面である。このセパレータのセル積層方向に平行
な面18bは、MEAを挟んで対向する2つのセパレー
タのうち、一方のセパレータの端部を他方のセパレータ
の端部に側面からかぶせることにより形成される。面1
8bは面18aに対して直交している。
【0014】シール材52の第1の部分52aは、シー
ル材52の第2の部分52bよりも耐クリープ性の高い
材料からなり、第2の部分52bは第1の部分52aよ
りもシール性の高い材料からなる。シール材52は、主
に樹脂材料からなり、それを挟むセパレータ間の電気的
短絡を防止するために、絶縁性ビーズ(たとえば、セラ
ミックビーズ)を含んでいてもよい。耐クリープ性を高
くするには、シール材52を構成する樹脂を硬くし、シ
ール性を上げるには、シール材52を構成する樹脂の硬
さを柔らかくすることが有効である。したがって、シー
ル材52の第1の部分52aの構成材料に含まれている
樹脂は、シール材52の第2の部分52bの構成材料に
含まれている樹脂よりも硬く、第2の部分52bの構成
材料に含まれている樹脂は第1の部分52aの構成材料
に含まれている樹脂よりも柔らかい。シール材52の第
1の部分52aと第2の部分52bは、セル積層方向に
おいて、MEAを挟むセパレータ間に、互いに並列に配
されている。なお、マニホールドからの流体洩れを確実
に防止するために、マニホールド30、31、29まわ
りは、セル積層方向に直交するセパレータ面間にも柔ら
かい樹脂からなる第2の部分52bが所定幅にわたって
連続して配されていることが望ましい。
【0015】つぎに、本発明の全実施例に共通または類
似する部分の作用を説明する。まず、シール材52のう
ち、燃料電池の締結力を受ける面18aの少なくとも一
部に配された第1の部分52aと、該第1の部分52a
以外の部分である第2の部分52bとで、シール材52
の材料を使い分けることができ、クリープ量の低減とシ
ール性の向上とに、それぞれ、最適に対応できる。シー
ル材52を1種の材料から構成した場合は、耐クリープ
性とシール性の一方を満足させると他方が満足されなく
なるが、本発明では2種の材料とし、2種のうち1種に
耐クリープ性を満足させ、残りの1種にシール性を満足
させることにより、クリープ量の低減とシール性の向上
の両方を満足させることができる。クリープ量の低減と
シール性の向上とに、それぞれ、最適に対応させる場
合、シール材52の第2の部分52bが、締結力を受け
ない面18bに配された部分を含むので、締結力を受け
ない面18bに配された部分には耐クリープ性が要求さ
れないため、第2の部分52bを、シール性に最適に対
応させる。
【0016】また、第1の部分52aは第2の部分52
bよりも耐クリープ性の高い材料からなり、第2の部分
52bは第1の部分52aよりもシール性の高い材料か
らなるので、第1の部分52aでクリープ量を低減で
き、第2の部分52bでシール性を向上できる。
【0017】また、セパレータ18の、燃料電池スタッ
クの締結力を受けない面18bは、セパレータのセル積
層方向に平行な面で従来なかった面であるので、セル積
層方向に平行な面を新たに作り、そこにシール性のよい
シール材52bを配することにより、良好なシール性を
確保できる。この場合、シール材52aにより耐クリー
プ性は維持されている。また、シール材52の第1の部
分52aと第2の部分52bが、セル積層方向におい
て、互いに並列に配されているので、従来(特開200
0−182639A)の直列配置された場合のように柔
らかい樹脂部分(本発明の第2の部分に対応する部分)
がクリープすることを抑制でき、第1の部分52aと第
2の部分52bの総合に対して良好な耐クリープ性を得
る。
【0018】つぎに、本発明の各実施例の特有な構成、
作用を説明する。本発明の実施例1では、図1〜図3に
示すように、シール材52は、モジュー19を構成す
る、MEAを挟んで対向するセパレータ18間に配さ
れ、セル積層方向に直交するセパレータ面間に配された
第1の部分52aと、セル積層方向に平行なセパレータ
面間に配された第2の部分52bとからなる。第1の部
分52aは第2の部分52bに比べて硬い樹脂を含み、
第2の部分52bは第1の部分52aに比べて柔らかい
樹脂を含む。
【0019】本発明の実施例1の作用については、シー
ル材52の第1の部分52aで、スタック締結荷重によ
るクリープの量を低減させ、シール材52の第2の部分
52bで、シール性を良くしている。これによって、耐
クリープ性とシール性の両方が満足されている。
【0020】本発明の実施例2では、図4に示すよう
に、シール材52は、モジュー19を構成する、MEA
を挟んで対向するセパレータ18間に配され、セル積層
方向に直交するセパレータ面間の一部に配された第1の
部分52aと、セル積層方向に平行なセパレータ面間、
およびセル積層方向に直交するセパレータ面間で電極1
4、17に近い部位とに配された第2の部分52bと、
からなる。セル積層方向に直交するセパレータ面間で電
極14、17に近い部位に配された第2の部分52b
は、燃料ガスまたは酸化ガスの一方が電解質膜11の端
部をまわって燃料ガスまたは酸化ガスの他方に洩れるの
を確実に防止するためのシール部である。第1の部分5
2aは第2の部分52bに比べて硬い樹脂を含み、第2
の部分52bは第1の部分52aに比べて柔らかい樹脂
を含む。
【0021】本発明の実施例2の作用については、シー
ル材52の第1の部分52aで、スタック締結荷重によ
るクリープの量を低減させ、シール材52の第2の部分
52bで、シール性を良くしている。これによって、耐
クリープ性とシール性の両方が満足されている。また、
セル積層方向に直交するセパレータ面間で電極14、1
7に近い部位にも第2の部分52bが配されているの
で、燃料ガスまたは酸化ガスの一方が電解質膜11の端
部をまわって燃料ガスまたは酸化ガスの他方に洩れるの
を確実に防止することができる。
【0022】本発明の実施例3では、図5に示すよう
に、シール材52は、モジュー19を構成する、MEA
を挟んで対向するセパレータ18間に配され、セル積層
方向に直交するセパレータ面間の一部に配された第1の
部分52aと、MEAの電解質膜11の端部近傍でセパ
レータに凹凸53、54を設けることによって形成され
たセル積層方向に平行なセパレータ面間、および凹凸5
3、54を含みそれより外側の、セル積層方向に直交す
る、またはセル積層方向に平行な、セパレータ面間に配
された第2の部分52bと、からなる。セパレータに凹
凸53、54を設けることによって、第2の部分52b
は、燃料ガスまたは酸化ガスの一方が電解質膜11の端
部をまわって燃料ガスまたは酸化ガスの他方に洩れるの
を確実に防止している。第1の部分52aは第2の部分
52bに比べて硬い樹脂を含み、第2の部分52bは第
1の部分52aに比べて柔らかい樹脂を含む。
【0023】本発明の実施例3の作用については、シー
ル材52の第1の部分52aで、スタック締結荷重によ
るクリープの量を低減させ、シール材52の第2の部分
52bで、シール性を良くしている。これによって、耐
クリープ性とシール性の両方が満足されている。また、
セパレータに凹凸53、54を設けたので、第2の部分
52bは、燃料ガスまたは酸化ガスの一方が電解質膜1
1の端部をまわって燃料ガスまたは酸化ガスの他方に洩
れるのを確実に防止できる。
【0024】本発明の実施例4では、図6に示すよう
に、シール材52は、モジュー19を構成する、MEA
を挟んで対向するセパレータ18間に配され、セル積層
方向に直交するセパレータ面間(凹凸より内側および外
側のセパレータ面間)に配された第1の部分52aと、
MEAの電解質膜11の端部近傍でセパレータに凹凸5
3、54を設けることによって形成されたセル積層方向
に平行なセパレータ面間に配された第2の部分52b
と、からなる。セパレータに凹凸53、54を設けるこ
とによって、第2の部分52bは、燃料ガスまたは酸化
ガスの一方が電解質膜11の端部をまわって燃料ガスま
たは酸化ガスの他方に洩れるのを確実に防止している。
第1の部分52aは第2の部分52bに比べて硬い樹脂
を含み、第2の部分52bは第1の部分52aに比べて
柔らかい樹脂を含む。
【0025】本発明の実施例4の作用については、シー
ル材52の第1の部分52aで、スタック締結荷重によ
るクリープの量を低減させ、シール材52の第2の部分
52bで、シール性を良くしている。これによって、耐
クリープ性とシール性の両方が満足されている。また、
セパレータに凹凸53、54を設けたので、第2の部分
52bは、燃料ガスまたは酸化ガスの一方が電解質膜1
1の端部をまわって燃料ガスまたは酸化ガスの他方に洩
れるのを確実に防止できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の燃料電池のシール構造によれ
ば、シール材を第1の部分と第2の部分とで材料を異な
らせたので、第1の部分と第2の部分とでシール材の材
料を使い分けることにより、クリープ量の低減とシール
性の向上とに、それぞれ、最適に対応できる。請求項2
の燃料電池のシール構造によれば、第2の部分が、締結
力を受けない面に配された部分を含むので、第2の部分
の方をシール性に最適に対応させることにより、請求項
1の効果を容易に得る。請求項3の燃料電池のシール構
造によれば、第1の部分は第2の部分よりも耐クリープ
性の高い材料からなり、第2の部分は前記第1の部分よ
りもシール性の高い材料からなるので、第1の部分でク
リープ量を低減でき、第2の部分でシール性を向上でき
る。請求項4の燃料電池のシール構造によれば、締結力
を受けない面としてセル積層方向に平行な面を新たに作
り、そこにシール性のよいシール材を配することによ
り、耐クリープ性を上げたまま、良好なシール性を確保
できる。請求項5の燃料電池のシール構造によれば、第
1の部分と第2の部分が、セル積層方向において、互い
に並列に配されているので、従来の直列配置された場合
のように第2の部分がクリープすることを抑制でき、良
好な耐クリープ性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1(本発明の実施例2、3にも
適用可)の燃料電池のシール構造が適用される燃料電池
の全体概略図である。
【図2】図1の燃料電池のシール面での平面図である。
【図3】本発明の実施例1の燃料電池のシール構造が適
用される燃料電池のモジュールの一部拡大断面図(図2
のA−A断面図)である。
【図4】本発明の実施例2の燃料電池のシール構造が適
用される燃料電池のモジュールの一部拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例3の燃料電池のシール構造が適
用される燃料電池のモジュールの一部拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例4の燃料電池のシール構造が適
用される燃料電池のモジュールの一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池 11 電解質膜 12 触媒層 13 拡散層 14 電極(アノード) 15 触媒層 16 拡散層 17 電極(カソード) 18 セパレータ 18a 締結力に垂直な面 18b 締結力に平行な面 19 モジュール 20 ターミナル 21 インシュレータ 22 エンドプレート 23 スタック 24 テンションプレート 25 ボルト 26 冷媒流路 27 燃料ガス流路 28 酸化ガス流路 29 冷媒マニホールド 30 燃料ガスマニホールド 31 酸化ガスマニホールド 32 プレッシャプレート 33 ばね機構 50 シール材 51 モジュール間シール材 52 MEAの両側に配されたセパレータ間のシール材 52a 第1の部分 52b 第2の部分 53、54 凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶尾 克宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 稲垣 敏幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 日比野 光悦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅井 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 曽 一新 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 稔幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 八神 裕一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 和田 三喜男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 新美 治久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CC08 HH00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MEAの両側に配されたセパレータ間の
    シール材を、燃料電池の締結力を受ける面の少なくとも
    一部に配された第1の部分と、該第1の部分以外の部分
    である第2の部分とで、異なる材料から構成した燃料電
    池のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記第2の部分は、締結力を受けない面
    に配された部分を含む請求項1記載の燃料電池のシール
    構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の部分は前記第2の部分よりも
    耐クリープ性の高い材料からなり、前記第2の部分は前
    記第1の部分よりもシール性の高い材料からなる請求項
    1記載の燃料電池のシール構造。
  4. 【請求項4】 前記締結力を受ける面は、セパレータの
    セル積層方向に垂直な面であり、前記締結力を受けない
    面は、セパレータのセル積層方向に平行な面である、請
    求項2記載の燃料電池のシール構造。
  5. 【請求項5】 前記第1の部分と前記第2の部分は、セ
    ル積層方向において、互いに並列に配されている請求項
    1記載の燃料電池のシール構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005045981A1 (ja) * 2003-11-07 2005-05-19 Nissan Motor Co., Ltd. 燃料電池スタック及びその締付け方法
JP2006244765A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Toyota Motor Corp 燃料電池スタック

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