JP2003123766A - 電気化学素子の電極用結合剤および電極 - Google Patents

電気化学素子の電極用結合剤および電極

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JP2003123766A JP2001321332A JP2001321332A JP2003123766A JP 2003123766 A JP2003123766 A JP 2003123766A JP 2001321332 A JP2001321332 A JP 2001321332A JP 2001321332 A JP2001321332 A JP 2001321332A JP 2003123766 A JP2003123766 A JP 2003123766A
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monomers
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Yoshiyuki Ueno
義之 上野
Tomoyuki Murahashi
智至 村橋
Katsunori Yamada
勝典 山田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 環境問題が無く、しかも人体にも安全性の高
い電極用結合剤および電極材料用分散液、並びに電極強
度の高い電極および該電極から形成された電気化学素子
を提供する。 【解決手段】 フッ素原子含有単量体から誘導される単
位を必須構成単位とするビニル共重合系樹脂(A)およ
び必要により他の水分散性ビニル共重合系樹脂(B)を
含有する水性分散体(I)からなる電気化学素子の電極
用結合剤;該結合剤と電極材料を含有する電気化学素子
用電極材料分散液;該電極材料分散液を乾燥させてなる
電気化学素子の電極;並びに、該電極材料分散液から形
成された電極を有する一次電池、二次電池、アルミ電解
コンデンサまたは電気二重層キャパシタ;である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気化学素子の電極
用結合剤に関し、さらに詳しくは一次電池、二次電池、
アルミ電解コンデンサおよび電気二重層キャパシタなど
の電気化学素子の電極用結合剤、電気化学素子の電極材
料分散液、電気化学素子の電極、および電気化学素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気化学素子の電極用結合剤とし
ては、例えば、電気化学素子の電極の電極強度を向上さ
せる目的でフッ素原子含有単量体からなる非水系の樹脂
バインダー、例えばパーフルオロエチレン系共重合体を
含有する非水系バインダーからなる結合剤が提案されて
いる(特開平10−298386号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の非水系バインダーからなる非水系結合剤を用いた電極
材料分散液では、塗工後の乾燥工程で非水系溶剤が大量
に大気中に揮散されるため、環境への影響および人体へ
の安全性に問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、特定の水性分散体を使用することにより、環
境問題が無く、しかも人体にも安全性の高い結合剤を見
出し本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、フッ素原子含有単量体
から誘導される単位を必須構成単位とするビニル共重合
系樹脂(A)および必要により他の水分散性ビニル共重
合系樹脂(B)を含有する水性分散体(I)からなる電
気化学素子の電極用結合剤;該結合剤と電極材料を含有
する電気化学素子用電極材料分散液;該電極材料分散液
を乾燥させてなる電気化学素子の電極;並びに、該電極
材料分散液から形成された電極を有する一次電池、二次
電池、アルミ電解コンデンサまたは電気二重層キャパシ
タ;である。
【0006】本発明において、(A)は、重合工程でも
しくは重合後に後述の水性媒体を使用して水分散体(水
性ラテックス状もしくは樹脂粉末水分散液状、好ましく
は水性ラテックス状)にされ、必要により他の水分散性
ビニル共重合系樹脂(B)と共に水性分散体(I)とな
るものである。
【0007】(A)を構成するフッ素原子含有単量体
(a)には、(A)の側鎖にフルオロアルキル基を有す
る構造を与える単量体(a1)、および(A)の主鎖に
フルオロアルキレン基を有する構造を与える単量体(a
2)が含まれる。 (a1)としては以下のものが挙げられる。 (a11)フッ素化アルキル(炭素数1〜18)(メ
タ)アクリレート;パーフルオロアルキル(メタ)アク
リレート[例えば、パーフルオロドデシル(メタ)アク
リレート、パーフルオロn−オクチル(メタ)アクリレ
ート、パーフルオロn−ブチル(メタ)アクリレー
ト]、パーフルオロアルキル置換アルキル(メタ)アク
リレート[例えばパーフルオロヘキシルエチル(メタ)
アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)ア
クリレート]、パーフルオロオキシアルキル(メタ)ア
クリレート[例えば、パーフルオロドデシルオキシエチ
ル(メタ)アクリレートおよびパーフルオロデシルオキ
シエチル(メタ)アクリレートなど]、(a12)フッ
素化アルキル(炭素数1〜18)クロトネート、(a1
3)フッ素化アルキル(炭素数1〜18)マレートおよ
びフマレート、(a14)フッ素化アルキル(炭素数1
〜18)イタコネート、(a15)フッ素化アルキル置
換オレフィン(炭素数2〜10またはそれ以上、フッ素
原子数1〜17またはそれ以上)、例えばパーフロオロ
ヘキシルエチレンなど。(a2)としては以下のものが
挙げられる。炭素数2〜10またはそれ以上、およびフ
ッ素原子の数1〜20またはそれ以上であって、二重結
合炭素にフッ素原子が結合したフッ素化オレフィン;例
えばテトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、
フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレンなど。
【0008】(a)のうち好ましいものは、共重合性が
良好であり安定な水分散系にし易いという点で(a
1)、さらに好ましくは(a11)、特に好ましくはパ
ーフルオロアルキル(メタ)アクリレートである。安定
な水分散系であれば、得られる結合剤からなる電極材料
分散液の塗工適性が優れている。
【0009】(A)は、通常、(a)と、(a)以外の
単量体(b)からなる共重合体である。(b)として
は、以下の単量体が挙げられる。
【0010】(b1)非イオン性単量体; (b11)(メタ)アクリル酸エステル系単量体:(シク
ロ)アルキル(炭素数1〜22)(メタ)アクリレート
[メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート等];
芳香環含有(メタ)アクリレート[ベンジル(メタ)ア
クリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート
等];(ポリ)グリセリン(重合度1〜4)モノ(メ
タ)アクリレート;多官能(メタ)アクリレート[(ポ
リ)エチレングリコール(重合度1〜100)ジ(メ
タ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール(重
合度1〜100)ジ(メタ)アクリレート、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシエチルフェニル)プロパンジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート等]。
【0011】(b12)(メタ)アクリルアミド系単量
体:(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、並びにダイアセトンアクリルアミド
等、
【0012】(b13)シアノ基含有単量体:(メタ)ア
クリロニトリル、2−シアノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−シアノエチルアクリルアミド等、 (b14)スチレン系単量体:スチレンおよび炭素数7〜
18のスチレン誘導体[α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、p−ヒドロキシスチレンおよびジビニルベンゼ
ン等]、 (b15)ジエン系単量体:炭素数4〜12のアルカジエ
ン[ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等]、 (b16)アルケニルエステル系単量体:カルボン酸(炭
素数2〜12)ビニルエステル[酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニルおよびオクタン酸ビニル等]、
カルボン酸(炭素数2〜12)(メタ)アリルエステル
[酢酸(メタ)アリル、プロピオン酸(メタ)アリルお
よびオクタン酸(メタ)アリル等]、 (b17)エポキシ基含有単量体:グリシジル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アリルグリシジルエーテル等、 (b18)モノオレフィン類:炭素数2〜12のモノオレ
フィン[エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−オク
テンおよび1−ドデセン等]、
【0013】(b19)フッ素以外のハロゲン原子含有単
量体:ハロゲン原子としては塩素、臭素およびヨウ素が
含まれる。例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどの
塩素原子含有単量体、
【0014】(b110)複素環含有単量体:N−ビニル
置換系単量体(N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニ
ルチオピロリドンおよびN−ビニルスクシンイミドな
ど)およびN−メチロールマレイミドなど、 (b111)不飽和二塩基酸ジアルキルエステル類:マレ
イン酸ジアルキル(炭素数1〜8)エステル、イタコン
酸ジアルキル(炭素数1〜8)エステル等、 (b112)不飽和基含有オルガノシラン化合物:3−ト
リメトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、およ
び米国特許5238767号明細書記載の化合物など、
【0015】(b2)アニオン性単量体; (b21)モノカルボン酸系単量体:(メタ)アクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸モノアルキル(炭素数1〜
8)エステル、イタコン酸モノアルキル(炭素数1〜
8)エステル、ビニル安息香酸およびこれらの塩等、 (b22)ジカルボン酸系単量体:(無水)マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸およびこれらの塩等、 (b23)スルホン酸系単量体:アルケンスルホン酸、
(ビニルスルホン酸および(メタ)アリルスルホン酸な
ど)、芳香族スルホン酸(スチレンスルホン酸など)、
スルホン酸基含有不飽和エステル[アルキル(炭素数1
〜10)(メタ)アリルスルホコハク酸エステルおよび
スルホアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート
など]およびこれらの塩等、 (b24)硫酸エステル系単量体:(メタ)アクリロイル
ポリオキシアルキレン(重合度2〜15)硫酸エステル
およびこれらの塩等、なお、塩としては、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、トリエタノールア
ミン等のアミン塩、テトラアルキル(炭素数4〜18)
アンモニウム塩等の四級アンモニウム塩等がなどが挙げ
られる。
【0016】(b3)カチオン性単量体; (b31)1級アミノ基含有単量体:炭素数3〜6のア
ルケニルアミン[(メタ)アリルアミン、クロチルアミ
ンなど)]、アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)
アクリレート[アミノエチル(メタ)アクリレートな
ど]、芳香環と1級アミノ基を有する単量体[ビニルア
ニリン、p−アミノスチレンなど] (b32)2級アミノ基含有単量体:アルキル(炭素数
1〜6)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アク
リレート[t−ブチルアミノエチルメタクリレート、メ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートなど]、炭素数
6〜12のジアルケニルアミン[ジ(メタ)アリルアミ
ンなど]、 (b33)3級アミノ基含有単量体:ジアルキル(炭素
数1〜4)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)ア
クリレート[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートなど]、ジアルキル(炭素数
1〜4)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アク
リルアミド[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
など]、芳香環と3級アミノ基含有単量体[N,N−ジ
メチルアミノスチレンなど]、 (b34)第4級アンモニウム塩基含有単量体:上記
(b33)を、4級化剤(炭素数1から12のアルキル
クロライド、ジアルキル硫酸、ジアルキルカーボネー
ト、およびベンジルクロライド等)を用いて4級化した
もの、例えば、アルキル(メタ)アクリレート系第4級
アンモニウム塩[(メタ)アクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド、
(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルア
ンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシエ
チルメチルモルホリノアンモニウムクロライドなど]、
アルキル(メタ)アクリルアミド系第4級アンモニウム
塩[(メタ)アクリロイルアミノエチルトリメチルアン
モニウムクロライド、(メタ)アクリロイルアミノエチ
ルトリエチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリ
ロイルアミノエチルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライドなど]およびその他の第4級アンモニウム塩基含
有単量体[ジメチルジアリルアンモニウムメチルサルフ
ェート、トリメチルビニルフェニルアンモニウムクロラ
イドなど]、
【0017】(b35)その他のカチオン系単量体:複素
環含有カチオン性単量体[N−ビニルカルバゾール、N
−ビニルイミダゾール、2−ビニルピリジン、4−ビニ
ルピリジン等]、並びに(b31)〜(b33)および
(b35)の塩(塩酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ギ酸
塩、酢酸塩等の有機酸塩)など。
【0018】(b)のうち好ましいものは(b1)、特に
(b11)、(b14)、(b15)および(b1
6)、並びに(b2)特に(b21)および(b22)で
ある。
【0019】(a)と(b)の共重合割合は、単量体の
合計重量に基づいて(a)が通常0.1〜30%、好ま
しくは1〜20%、さらに好ましくは2〜10、特に好
ましくは3〜7%である(以下において、%は特に限定
しない限り重量%を表す)。(a)が0.1%以上であ
れば、電極強度が向上する傾向にあり、30%以下であ
れば、(B)の撥水性が大きくなりすぎることはなく分
散安定性の良好な水分散体が得られる。また、(a)の
うちの(a1)の割合は、(a)の合計重量に基づいて
(a1)が好ましくは70%以上、さらに好ましくは9
0%以上、特に好ましくは100%である。
【0020】(b)における(b1)、(b2)および
(b3)の割合(モル比)は、通常、(b1)/(b
2)/(b3)=100〜50/0〜30/0〜20で
ある。また、(b)のうち、親水性単量体[(b11)
のうちのポリオキシエチレン鎖を有するもの、(b1
2)、(b21)〜(b25)、および(b31)〜
(b34)]の構成割合は、(B)が水分散系を保つ範
囲であれば特に限定されないが、通常、単量体合計重量
に基づいて、0〜20%である。また、(A)の25℃
の水への溶解度は通常5%以下、好ましくは3%以下で
ある。
【0021】(A)は、(a)を必須構成単量体とする
ビニル共重合系樹脂であり、これらのうち好ましいもの
は、アクリル系樹脂[全単量体中(b11)が80%以
上(その他の単量体が20%以下)のもの]、スチレン
−アクリル系樹脂[スチレン/(b11)の重量比が4
0〜60/60〜40であり、全単量体中におけるこれ
らの単量体が90%以上(その他の単量体が10%以
下)のもの]、スチレン−ブタジエン系樹脂[スチレン
/ブタジエンの重量比が30〜70/70〜30であ
り、全単量体中におけるこれらの単量体が80%以上
(その他の単量体が20%以下)のもの]、アクリル−
ブタジエン系樹脂[(b11)/ブタジエンの重量比が
30〜70/70〜30であり、全単量体中におけるこ
れらの単量体が80%以上のもの]、アクリロニトリル
−ブタジエン系樹脂[アクリロニトリル/ブタジエンの
重量比が30〜70/70〜30であり、全単量体中に
おけるこれらの単量体が80%以上のもの]、酢酸ビニ
ル系樹脂[全単量体中酢酸ビニルが90%以上のも
の]、エチレン−酢酸ビニル系樹脂[エチレン/酢酸ビ
ニルの重量比が20〜80/80〜20であり、全単量
体中におけるこれらの単量体が90%以上のもの]、エ
チレン−プロピレン系樹脂[エチレン/プロピレンの重
量比が20〜80/80〜20であり、全単量体中にお
けるこれらの単量体が90%以上のもの]、ポリブタジ
エン系樹脂[全単量体中ブタジエンが80%以上のも
の]、スチレンーマレイン酸系樹脂[スチレン/マレイ
ン酸の重量比が40〜60/60〜40であり、全単量
体中におけるこれらの単量体が70%以上のもの]、変
性ポリスチレン系樹脂[全単量体中スチレンが80%以
上であり、そのうちの10%以上が変性(スルホン酸変
性、アミノ変性、ハロゲン化アルキル変性など)されて
いるもの]等の樹脂である。これらのうち、さらに好ま
しいものは、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹
脂、およびスチレン−ブタジエン系樹脂である。
【0022】(A)のうちで特に好ましいものは、上記
で好ましいものとして挙げたアクリル系樹脂、スチレン
−アクリル系樹脂およびスチレン−ブタジエン系樹脂な
どにおけるその他の単量体として(a)および(b2)
を含むものである。(b2)としては、(b21)[特
に、(メタ)アクリル酸など]、(b22)[特に、マ
レイン酸など]および/またはこれらの塩が好ましい。
(b2)の含有量は、(A)を構成する全単量体の重量
に基づいて好ましくは1〜20%、さらに好ましくは2
〜10%である。
【0023】また、(A)の、数平均分子量[GPC
(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー)による
測定:以下Mnと略記する]は、通常2,000〜5,
000,000、好ましくは3,000〜2,000,
000である。なお、Mnは後述のトルエン不溶分の測
定における不溶分を除いた可溶分のみを測定したMnで
ある。
【0024】(A)は、(a)と(b)を単量体とし
て、公知のラジカル重合を行うことにより得ることがで
きる。また、(b)のうちの(b21)および/または
(b22)と(b)のうちの他の単量体をラジカル重合
して共重合体を得た後、フッ素原子含有アルコールで
(b21)および/または(b22)から誘導された構
成単位のカルボン酸基をエステル基に変性することによ
り得ることもできる。フッ素原子含有アルコールとして
は、パーフルオロアルキル(炭素数1〜18)アルコー
ル[例えば、パーフルオロドデシルアルコール、パーフ
ルオロn−オクチルアルコールなど]、およびパーフル
オロアルキル(炭素数1〜18)置換アルキル(炭素数
1〜4)アルコール[例えば、パーフルオロn−オクチ
ルエチルアルコール、パーフルオロn−ヘキシルエチル
アルコールなど]が挙げられる。
【0025】本発明における水性分散体(I)は、必要
により(A)以外の水分散性ビニル重合系樹脂(B)を
含有していてもよい。(B)は、前述の単量体(b)の
うちの少なくとも2種以上を構成単位とする共重合体で
あり、(b)のうち好ましいものは(b1)、特に(b1
1)、(b14)、(b15)および(b16)、並び
に(b2)特に(b21)および(b22)である。
(b)における(b1)、(b2)および(b3)の割
合(モル比)は、通常、(b1)/(b2)/(b3)
=100〜50/0〜30/0〜20である。また、
(b)のうち、親水性単量体[(b11)のうちのポリ
オキシエチレン鎖を有するもの、(b12)、(b2
1)〜(b25)、および(b31)〜(b34)]の
構成割合は、(B)が水分散系を保つ範囲であれば特に
限定されないが、通常、単量体合計重量に基づいて、0
〜20%である。また、(B)の25℃の水への溶解度
は通常5%以下、好ましくは3%以下である。
【0026】(B)のうち好ましいものとしては、上記
の単量体を構成成分とするアクリル系樹脂[全単量体中
(b11)が80%以上(その他の単量体が20%以
下)のもの]、スチレン−アクリル系樹脂[スチレン/
(b11)の重量比が40〜60/60〜40であり、
全単量体中におけるこれらの単量体が90%以上(その
他の単量体が10%以下)のもの]、スチレン−ブタジ
エン系樹脂[スチレン/ブタジエンの重量比が30〜7
0/70〜30であり、全単量体中におけるこれらの単
量体が80%以上(その他の単量体が20%以下)のも
の]、アクリル−ブタジエン系樹脂[(b11)/ブタ
ジエンの重量比が30〜70/70〜30であり、全単
量体中におけるこれらの単量体が80%以上のもの]、
アクリロニトリル−ブタジエン系樹脂[アクリロニトリ
ル/ブタジエンの重量比が30〜70/70〜30であ
り、全単量体中におけるこれらの単量体が80%以上の
もの]、酢酸ビニル系樹脂[全単量体中酢酸ビニルが9
0%以上のもの]、エチレン−酢酸ビニル系樹脂[エチ
レン/酢酸ビニルの重量比が20〜80/80〜20で
あり、全単量体中におけるこれらの単量体が90%以上
のもの]、エチレン−プロピレン系樹脂[エチレン/プ
ロピレンの重量比が20〜80/80〜20であり、全
単量体中におけるこれらの単量体が90%以上のも
の]、ポリブタジエン系樹脂[全単量体中ブタジエンが
80%以上のもの]、スチレンーマレイン酸系樹脂[ス
チレン/マレイン酸の重量比が40〜60/60〜40
であり、全単量体中におけるこれらの単量体が70%以
上のもの]、変性ポリスチレン系樹脂[全単量体中スチ
レンが80%以上であり、そのうちの10%以上が変性
(スルホン酸変性、アミノ変性、ハロゲン化アルキル変
性など)されているもの]等の樹脂が挙げられる。
(B)のうち、さらに好ましいものは、アクリル系樹
脂、スチレン−アクリル系樹脂、およびスチレン−ブタ
ジエン系樹脂である。
【0027】(B)のうちで特に好ましいものは、上記
で好ましいものとして挙げたアクリル系樹脂、スチレン
−アクリル系樹脂およびスチレン−ブタジエン系樹脂な
どにおけるその他の単量体として(b2)を含むもので
ある。(b2)としては、(b21)[特に、(メタ)
アクリル酸など]、(b22)[特に、マレイン酸な
ど]および/またはこれらの塩が好ましい。(b2)の
含有量は、(B)を構成する全単量体の重量に基づいて
好ましくは1〜20%、さらに好ましくは2〜10%で
ある。
【0028】また、(B)のMnの好ましい範囲は
(A)のMnと同様である。
【0029】(B)は、(A)と同様にして、公知のラ
ジカル重合を行うことにより製造することができる。
【0030】本発明における水性分散体(I)の製造方
法には、(I)を構成する樹脂成分が(A)のみの場
合; (a)および(b)の重合工程中に水性分散体とする
方法(乳化重合または懸濁重合)、 予め(A)を溶液状、粉末状もしくは塊状に製造した
後、水性媒体と乳化剤を加えて分散させて水性分散体と
する方法(後乳化法)が含まれる。(I)を構成する樹
脂成分が(A)および(B)の場合; (A)の水性分散体、(B)の水性分散体をそれぞれ
別に上記またはの方法で作製しておき、混合する方
法、 予め上記またはの方法で作製した(A)または
(B)の水性分散体の存在下に、上記またはの方法
でもう一方の水性分散体を作製する方法、などが挙げら
れる。これらのうち、高分子量の樹脂が得られ、かつ工
程が繁雑でないという点で好ましいのは、特に乳化重
合である。
【0031】(A)の水性分散体、(B)の水性分散体
または(I)は、乳化重合により製造する場合は、通
常、公知の界面活性剤からなる乳化剤、重合開始剤、必
要により連鎖移動剤、PH調整剤、キレート剤などの存
在下にラジカル重合することにより行うことができる。
【0032】使用できる乳化剤としては、アニオン性界
面活性剤[炭素数8〜24の炭化水素基を有する、エー
テルカルボン酸またはその塩、硫酸エステルもしくはエ
ーテル硫酸エステルおよびそれらの塩、スルホン酸塩、
スルホコハク酸エステル塩、リン酸エステルもしくはエ
ーテルリン酸エステルおよびそれらの塩、脂肪酸塩、並
びにアシル化アミノ酸塩]、ノニオン性界面活性剤[脂
肪族アルコール(炭素数8〜24)AO(炭素数2〜
8)付加物、多価(2価〜10価またはそれ以上)アル
コール脂肪酸(炭素数8〜24)エステル、脂肪酸(炭
素数8〜24)アルカノールアミド、(ポリ)オキシア
ルキレン(炭素数2〜8)アルキル(炭素数1〜22)
フェニルエーテル、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数
2〜8)アルキル(炭素数8〜24)アミン、並びにア
ルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)
アミンオキシド]、カチオン性界面活性剤[第4級アン
モニウム塩型、およびアミン塩型]、両性界面活性剤
[ベタイン型両性界面活性剤およびアミノ酸型両性界面
活性剤]などが挙げられる。また、重合性乳化剤も使用
できる。重合性乳化剤としては、ビス(ポリオキシアル
キレン多環フェニルエーテル)のモノメタクリレート化
硫酸エステル塩(多環フェニルの多環部分の芳香環の総
数が通常3〜10)(例えば特公平6−62685号公
報記載のもの)、アルキル(炭素数11〜18)アリル
スルホコハク酸エステルナトリウム塩、CH2=C(R1)
COO(CH2)mSO3M、CH2=C(R1)COO(AO)p
SO3M、およびCH2=C(R1)COO(AO)pCH2
OOM[式中、R1は水素原子またはメチル基、mは1
〜24の整数、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、pは
2〜200の整数、Mはアルカリ金属イオン、アンモニ
ウムイオンまたはアミニウムイオンを示す。]で示され
るもの、その他特開平9−25454号公報記載のもの
が挙げられる。
【0033】乳化剤の使用量は、単量体の合計重量に基
づいて通常0.1〜20%、好ましくは1〜10%であ
る。
【0034】重合開始剤としては、有機系重合開始剤
[パーオキシド類(クメンハイドロパーオキシド、ジイ
ソプロピルベンゼンハイドロパーオキシド、パラメタン
ハイドロパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、ラウ
ロイルパーオキシド等)、アゾ化合物類(アゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等)]、
無機系重合開始剤[過硫酸塩(過硫酸ナトリウム、過硫
酸アンモニウム、過硫酸カリウム等)、過酸化水素等]
等が使用できる。酸化還元系の重合開始剤としては、酸
化剤としての過硫酸塩または/および過酸化物と、還元
剤としてのピロ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、グルコース、ホ
ルムアルデヒドナトリウムスルホキシレートまたは/お
よびL−アスコルビン酸(塩)などを組み合わせて使用
できる。重合開始剤の使用量は、単量体の合計重量に基
づいて通常0.01〜5%、好ましくは0.1〜3%で
ある。
【0035】連鎖移動剤としては、α−メチルスチレン
ダイマー(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペン
テン等)、ターピノーレン、テルピネン、ジペンテン、
炭素数8〜18のアルキルメルカプタン、炭素数8〜1
8のアルキレンジチオール、チオグリコール酸アルキ
ル、ジアルキルキサントゲンジスルフィド、テトラアル
キルチウラムジスルフィド、クロロホルム、四塩化炭素
等が使用できる。これらは、単独あるいは2種以上を組
み合わせて使用できる。連鎖移動剤の使用量は、単量体
の合計重量に基づいて通常0〜15%、好ましくは0〜
5%である。
【0036】キレート剤としてはグリシン、アラニン、
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等、pH緩衝剤とし
てはトリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸カリ
ウム等が使用できる。キレート剤またはpH調整剤の使
用量は、単量体の合計重量に基づいて通常0〜5%、好
ましくは0〜3%である。
【0037】(A)の水性分散体、(B)の水性分散体
または(I)を、前述の後乳化法により製造する方法は
以下の方法が挙げられる。 (1)粉末状樹脂もしくは塊状樹脂を、必要により10μ
m以下、好ましくは3μm以下にボールミルなどで粉砕
した後、前述の界面活性剤からなる乳化剤などを溶解さ
せた水中に分散させる方法、(2)樹脂の疎水性有機溶剤
溶液を、前述の界面活性剤からなる乳化剤などを溶解さ
せた水中に、高圧ホモジナイザーやボルテックスなどを
用い10μm以下、好ましくは3μm以下に機械乳化し
たのち、溶剤を留去する方法など。
【0038】(I)のトルエン不溶分は、好ましくは5
〜95重量%、さらに好ましくは30〜80重量%であ
る。該トルエン不溶分は、乾燥させた樹脂中のトルエン
不溶分の含有率であり、(I)を厚み1mmのガラスモ
ールドに流し、30℃で一昼夜減圧乾燥し、得られたフ
ィルム約1gを精秤したあと、400mlのトルエンに
48時間放置溶解し、重量既知の濾紙で濾過したものを
上記条件で乾燥後精秤し、下式によって計算した値であ
る。トルエン不溶分(%)=[濾紙上のトルエン不溶分
重量/トルエンに溶解する前のフィルム重量]×100
【0039】また、(A)および(B)のガラス転移温
度(Tg)は、通常−80〜80℃、好ましくは−50
〜50℃である。なお、Tgは(A)または(B)をガ
ラスモールドに流し30℃で8時間減圧乾燥して得られ
た、厚さ約0.3mmのフィルムを示差走査熱量分析計
(DSC)を用いて、窒素下、20℃/分の条件で測定
した値である。
【0040】(I)中の粒子の平均粒子径(算術平均;
レーザードップラー法による)は、通常0.02〜10
μm、好ましくは0.1〜2μm、さらに好ましくは
0.1〜1μmである。
【0041】(A)の水性分散液、(B)の水性分散
液、および(I)において、水性分散媒として用いられ
るものは、通常、水、親水性有機溶媒[例えば、1価ア
ルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール
など)、グリコール類(エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコールなど)、3価以上
のアルコール(グリセリンなど)、セロソルブ類(エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルなど)等]が挙げられる。これら
のうち、好ましいものは水であり、親水性有機溶媒を併
用する場合は、通常、分散媒合計に基づいて、親水性有
機溶媒は10%以下が好ましい。
【0042】(A)の水性分散液、(B)の水性分散
液、または(I)の固形分含量は通常10〜90%、好
ましくは30〜70%であり、pHは通常3〜12、好
ましくは6〜10である。
【0043】(I)における(A)と(B)の固形分重
量比は、好ましくは100/0〜30/70、さらに好
ましくは100/0〜80/20である。
【0044】本発明の電極用結合剤は、必要により、水
溶性高分子(C)を、本発明の電極材料分散液の良好な
塗工適性を妨げない範囲の量で含んでいてもよい。
(C)は25℃での水への溶解度が5%を超えるもので
あり、(C)のMnは通常1,000〜20,000,
000、好ましくは5,000〜5,000,000で
ある。(C)の具体例としては、ポリビニルアルコール
及びその変性体(エチレン/酢酸ビニル=2/98〜3
0/70モル比の共重合体の酢酸ビニル単位のうちの1
〜80モル%ケン化物、ポリビニルアルコールの1〜5
0モル%部分アセタール化物等)、デンプン及びその変
性体(酸化デンプン、リン酸エステル化デンプン、カチ
オン化デンプン等)、セルロース誘導体(カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、等)、(メタ)アクリルアミドおよび/ま
たは(メタ)アクリル酸塩の共重合体[(メタ)アクリ
ルアミド重合体、(メタ)アクリルアミド−(メタ)ア
クリル酸塩共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル(炭
素数1〜4)エステル−(メタ)アクリル酸塩共重合体
など]、スチレン−マレイン酸塩共重合体、ポリアクリ
ルアミドのマンニッヒ変性体、ホルマリン縮合型樹脂
(尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂
等)、ポリアミドポリアミンもしくはジアルキルアミン
−エピクロルヒドリン共重合体、ポリエチレンイミン、
カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白、並びにマンナンガラク
タン誘導体等が挙げられる。また上記の塩としては、ア
ルカリ金属(ナトリウム、カリウム、リチウム)塩、ア
ンモニウム塩、有機アミン(炭素数1〜12のアルキル
基を有するモノ、ジもしくはトリアルキルアミン)塩、
および4級アンモニウム塩(炭素数1〜8のアルキル基
を有し、4個のアルキル基は同じでも異なっていてもよ
い)などが挙げられる。(C)の含有量は、(I)の固
形分100重量部に基づいて、通常0〜100部、好ま
しくは0.1〜100部、さらに好ましくは0.1〜3
0部である。(C)の添加時期は(A)、(B)または
(I)の製造後もしくは製造前のいずれの工程で添加し
てもよい。
【0045】本発明の電極用結合剤は、(I)をそのま
まで、または必要により(C)をプロペラプランジャー
などの混合撹拌装置を使用して混合することにより製造
することができる。
【0046】本発明における電極材料分散液としては、
本発明の結合剤と、電気化学素子の電極の製造に使用さ
れている公知の電極材料の粉体もしくは繊維状物を水分
散液状にしたものが挙げられる。
【0047】電極材料としては、遷移金属のカルコゲン
化合物、水素吸蔵合金、炭素系材料、パラジウムもしく
はその塩、並びに導電性高分子からなる群から選ばれる
1種以上であるが挙げられる。
【0048】遷移金属のカルコゲン化合物としては、M
nO2、MnO3、V25、V613、Fe23、Fe3
4、LiNiO2、LiCoO2、LiMnO2、Ag
2O、HgO、CuO、PdO2、NiOOH、Ti
2、FeS2およびMoS2など;水素吸蔵合金として
は、Mg−Ni合金、La−Ni合金、Ti−Mn合金
など;炭素系材料としては、フッ化カーボン、アセチレ
ンブラック、グラファイト、ポリアクリロニトリル系お
よびピッチ系炭素繊維の粉砕物、LiC6などの黒鉛層
間化合物および炭素系層間化合物など;パラジウムもし
くはその塩としては、PdおよびPdSO4など;導電
性高分子としては、ポリアセチレン、ポリーpーフェニ
レン、ポリチオフェンおよびポリピロールなどが挙げら
れる。これらの中で、好ましいものは遷移金属のカルコ
ゲン化合物、水素吸蔵合金、炭素系材料、並びにパラジ
ウムもしくはその塩であり、さらに好ましいものは遷移
金属のカルコゲン化合物であり、特に好ましいものはL
iNiO2、LiCoO2、LiMnO2などのリチウム
含有化合物である。リチウム電気化学素子用にこれらの
リチウム含有化合物を用いた場合に特に好ましい放電特
性が得られる。
【0049】電気化学素子が電池の場合は、電極材料粉
体の平均粒径(算術平均;レーザードップラー法によ
る)は、通常50μm以下、好ましくは1〜20μmで
ある。これらの粉体は2種以上の粒径分布のピークを有
するものでもよい。また、これらの粉体を2種以上併用
する場合は、それぞれの平均粒径は同一であっても異な
っていてもよい。
【0050】また、電気化学素子が電気二重層キャパシ
タの場合は、平均粒径が通常10μm以下、好ましくは
1〜5μmの粉末状活性炭、カーボンブラック、ケッチ
ョンブラック、アセチレンブラックおよび繊維状活性炭
(繊維の長さは好ましくは1〜10mm、平均直径/長
さの比は通常1/10〜1/1,000)などの炭素系
材料、ポリアセチレン、ポリーPーフェニレン、ポリピ
ロールなどの導電性高分子、並びにこれらの2種以上の
併用が挙げられる。これらの中で、好ましいものは炭素
系材料である。
【0051】本発明の電極材料分散液において、結合剤
は、電極用粉体材料の合計重量に基づいて通常0.1〜
30部(固形分換算)、好ましくは5〜10部を配合し
て使用される。結合剤が0.1部以上であれば、バイン
ダーとしての効果が高く、電気化学素子の電極としての
充分な強度を保持できる。また、30部以下であれば、
空隙の量が多すぎず電気化学素子の放電特性が良好であ
る。
【0052】本発明における電極材料分散液は、固形分
含量が通常40〜90%、好ましくは60〜80%であ
り、水分散スラリー状である。水分散スラリーの分散媒
として用いられるものは、通常、水、親水性有機溶媒
[例えば、前述の(B)の分散媒として挙げたもの等]
が挙げられる。これらのうち、好ましいものは水であ
り、親水性有機溶媒を併用する場合は、通常、分散媒合
計に基づいて、親水性有機溶媒は10重量%以下が好ま
しい。
【0053】本発明の電極材料分散液は、予め結合剤を
調製してから電極用粉体材料等を配合する方法と、分散
液を調製すると同時に結合剤の成分を配合する方法など
があり、いずれの方法でもよい。具体的には、例えば、
以下の方法が挙げられる。予め、(B)および必要に
より水および/または(C)を、従来から公知の混合機
(佐竹式攪拌機、プロペラプランジャーなど)を用いて
配合して結合剤を製造しておき、その後、電極用粉体材
料を混合機で配合する方法。予め結合剤を調製せず
に、(A)、電極用粉体材料、乳化剤(前述の後乳化法
で例示した界面活性剤と同様のもの)、水、必要により
(C)をそれぞれ単独で配合し分散させる方法で、仕込
みの順序はいずれでもよい。なお、配合工程の温度は、
(B)の分散安定性が保たれる範囲であれば特に限定さ
れないが、好ましくは常温〜60℃である。
【0054】通常は、前述のように配合された分散液
を、さらにボールミル等により微分散したのち、200
〜400メッシュの濾過装置(ステンレス網など)で濾
過した後、減圧下で脱泡し、電極材料用分散液が得られ
る。
【0055】電極材料分散液から電極を製造する方法と
しては、アルミ箔、銅箔やニッケル泊などの集電体材料
にドクターブレード、エアナイフ、ロール、カーテンロ
ール、ファウンテンブレードやグラビアロールなどのコ
ーターを用いて、常温で分散液を塗工もしくは注型した
後、熱風乾燥炉、電熱炉および赤外線加熱炉などの加熱
炉によって直ちに熱処理・乾燥する方法が挙げられる。
熱処理・乾燥の条件は、通常40℃〜200℃、好まし
くは50℃〜120℃で、1〜30分間、好ましくは1
〜10分間である。
【0056】電極を用いた電気化学素子の作製に必要な
その他の部品としては、通常、セパレーター、集電体、
導電性基材、端子、絶縁体、電池缶などである。
【0057】本発明で得られた電極は、各種の電気化学
素子の電極として使用できる。電気化学素子としては、
例えば、一次電池(マンガン乾電池、アルカリマンガン
乾電池、フッ化黒鉛・リチウム電池、二酸化マンガン・
リチウム電池、固体電解質電池、注水電池、熱電池な
ど)、二次電池(鉛蓄電池、ニッケル・カドニウム電
池、ニッケル・水素電池、ニッケル・鉄蓄電池、酸化銀
・亜鉛蓄電池、二酸化マンガン・リチウム二次電池、コ
バルト酸リチウム・炭酸系二次電池、バナジウム・リチ
ウム二次電池など;例えば米国再発行特許第33,30
6号明細書記載のもの)、電気二重層キャパシタ、アル
ミ電解コンデンサなどが挙げられる。
【0058】このようにして得られた電極を用いて作製
される電気化学素子に用いられる電解質としては、電気
化学素子が電池の場合、リチウム塩(LiClO4、L
iBF4、LiAsF6、CF3SO3Li、LiPF6
LiAlCL4、LiIなど)、ナトリウム塩(NaC
LO4、NaBF4、NaIなど)などがあげられる。ま
た、これらの電解質の溶剤としては、カーボネート系化
合物(エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート
など)、エーテル系化合物(テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アニ
ソールなど)、ニトリル系化合物(アセトニトリル、プ
ロピオニトリル、ブチロニトリル、ベンゾニトリルな
ど)、イオウ系化合物(ジメチルスルオキシド、ジメチ
ルオルムアミド、スルホラン、メチルスルホランなど)
およびリン系化合物(リン酸トリエチル、リン酸トリメ
チルなど)などが挙げられる。これらの電解質の濃度は
通常0.1〜3.0モル/Lで使用される。
【0059】電気化学素子が電気二重層キャパシタの場
合の電解質としては、ホスホニウム塩((C254
BF4、(C374PBF4、(C494PBF4
(C254PCF3 SO3 など)アンモニウム塩
((C254NBF4、(C374NBF4、(C
494NBF4など)および上記のリチウム塩など)な
どが挙げられる。また、これらの電解質の溶剤として
は、上記と同様のものが挙げられる。これらの電解質の
濃度は通常0.1〜3.0モル/Lで使用される。
【0060】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0061】製造例1 撹拌機、滴下ボンベ、窒素ガス導入管および温度計を備
えた加圧反応容器に、水102部、スチレン45部、メ
チルメタクリレート7部、パーフルオロドデシルメタク
リレート2部、メタクリル酸4部、乳化剤としてドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、開始剤として過
硫酸ナトリウム1部および連鎖移動剤としてラウリルメ
ルカプタン0.2部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガス
で置換後、滴下ボンベからブタジエン37部を圧入し、
50℃で30時間、さらに85℃で5時間反応させた。
次いで減圧下で未反応モノマーをストリッピングし、水
酸化ナトリウム水溶液でpH9.5に調整することによ
って、固形分47.9%の水分散性スチレン−ブタジエ
ン系樹脂バインダー(B1)を得た。
【0062】製造例2 メチルメタクリレートをパーフルオロドデシルメタクリ
レートに代えた以外は製造例1と同様にして固形分4
7.9%の水分散系スチレン−ブタジエン系樹脂バイン
ダー(B2)を得た。
【0063】製造例3 パーフルオロドデシルメタクリレートをパーフルオロn
−オクチルメタクリレートに代えた以外は製造例1と同
様にして固形分47.9%の水分散系スチレン−ブタジ
エン系樹脂バインダー(B3)を得た。
【0064】製造例4 パーフルオロドデシルメタクリレートをパーフルオロn
−ブチルメタクリレートに代えた以外は製造例1と同様
にして固形分47.9%の水分散系スチレン−ブタジエ
ン系樹脂バインダー(B4)を得た。
【0065】製造例5 製造例1と同様の反応容器に、水102部、単量体とし
てn−ブチルメタクリレート40部、メチルメタクリレ
ート46部、パーフルオロn−ブチルメタクリレート5
部およびメタクリル酸4部、乳化剤としてドデシルアル
コールEO付加物(平均付加モル数10)の硫酸エステ
ルアンモニウム塩5部、連鎖移動剤としてラウリルメル
カプタン0.2部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガスで
置換後、50℃で30時間、さらに85℃で5時間反応
させた。次いで減圧下で未反応モノマーをストリッピン
グし、水酸化ナトリウム水溶液でpH9.5に調整する
ことによって、固形分47.9%の水分散性アクリル系
樹脂バインダー(B5)を得た。
【0066】製造例6 単量体としてスチレン45部、n−ブチルメタクリレー
ト15部、メチルメタクリレート26部、パーフルオロ
n−ブチルメタクリレート5部およびメタクリル酸4
部、乳化剤としてアクリロイルポリオキシプロピレン
(重合度=12)硫酸エステルナトリウム5部を使用し
た以外は製造例5と同様にして固形分47.9%の水分
散性アクリル−スチレン系樹脂バインダー(B6)を得
た。
【0067】比較製造例1 パーフルオロドデシルメタクリレートの代わりにメチル
メタクリレートを使用したこと以外は製造例1と同様に
して、固形分47.9%の水分散性スチレン−ブタジエ
ン系樹脂バインダー(X1)を得た。
【0068】<結合剤の製造> 実施例1、実施例2および比較例1;実施例1の結合剤
は(B1)を、実施例2の結合剤は(B2)を、比較例
1の結合剤は(X1)をそのまま使用した。 実施例3〜8、および比較例2;ステンレス製ビーカー
に、表1記載のバインダー14部、およびMC[メチル
セルロース(信越化学(株)製「M−10000」)の
20%水溶液]0.5部を仕込み、プロペラプランジャ
ーで混合して実施例3〜8および比較例2の結合剤を製
造した。
【0069】<リチウム2次電池電極用の電極材料分散
液の製造> 実施例9〜16、および比較例3、4;上記の結合剤1
4.5部に、平均粒径10μmのLiCoO2100
部、平均粒径20μmアセチレンブラック4部および水
30部を加え、プロペラプランジャーを用い200rp
mで30分間混合して正極用電極材料分散液(s)を製
造した。同様の結合剤14.5部に、平均粒径10μm
のLiC6100部および水30部を加え、プロペラプ
ランジャーを用い200rpmで30分間混合して負極
用電極材料分散液(r)を得た。
【0070】<リチウム2次電池電極の作製>上記の分
散液(s)を、アルミニウム箔(長さ5cm×幅1cm
×厚さ20μm)に塗工量250g/m2になるように
25℃でブレードコーターを用いて塗工し、熱風温度1
20℃の熱風乾燥機で5分間乾燥し正極の電極を得た。
上記の分散液(r)を、ニッケル箔(長さ5cm×幅1
cm×厚さ20μm)に塗工量250g/m2になるよ
うに25℃でブレードコーターを用いて塗工し、上記正
極と同様の乾燥条件で負極の電極を得た。
【0071】<リチウム二次電池の作製>上記の電極を
用いて、図1に示すようなリチウム2次電池を作製し
た。ここで、電解質としては、溶媒(プロピレンカーボ
ネート/エチレンカーボネートの混合物で混合重量比=
5/5)にLiPF6を1モル/L溶解したものを用い
た。セパレーターとしてはポリプロピレン製の微多孔
膜、集電体としてはアルミニウム箔を用いた。
【0072】実施例17〜24、および比較例5、6 <電気二重層キャパシタ電極用の電極材料分散液の製造
>上記結合剤14.5部に、平均粒径2μmの石油ピッ
チ系活性炭粉末100部、平均粒径20μmのアセチレ
ンブラック40部および水30部を加え、プロペラプラ
ンジャーを用い200rpmで30分間混合し電極材料
分散液を製造した。 <電気二重層キャパシタ電極の作製>上記の分散液を、
エッチングしたアルミニウム箔(長さ5cm×幅1cm
×厚さ20μm)に塗工量250g/m2になるように
25℃でブレードコーターを用いて塗工し、熱風温度1
20℃の熱風乾燥機で5分間乾燥し電気二重層キャパシ
タ用の分極性電極を得た。
【0073】<電気二重層キャパシタの作製>上記の分
極性電極を用いて、図2に示すような電気二重層キャパ
シタを作製した。ここで、電解液としては、溶媒(プロ
ピレンカーボネート/エチレンカーボネートの混合物で
混合重量比=5/5)に(C254PBF4を1.0モ
ル/L溶解したものを用いた。セパレーターとしてはポ
リプロピレン製の微多孔膜を用いた。
【0074】各実施例および比較例で得られたリチウム
二次電池および電気二重層キャパシタの特性を下記の測
定・評価方法で試験した。その結果を表2および表3に
示す。
【0075】リチウム二次電池の特性:リチウム二次電
池を0.5mAの定電流で充電を行った後、放電開始時
の放電電圧と放電30時間後の放電電圧を測定した。そ
してさらにこの充電と放電を繰り返して、各サイクル数
における放電電気量を測定した。
【0076】電気二重層キャパシタの特性:電気二重層
キャパシタに1mA定電流で放電し、静電容量を測定し
た。
【0077】電極強度:放電サイクルテストを100回
行った後、電極を取り出しアセトン50mlで洗浄後、
風乾した後、10回の折り曲げ試験を行い、折り曲げ部
の電極の亀裂の様子を観察した。 ◎:亀裂なし ○:
折り曲げ部の5〜10%が亀裂 △:折り曲げ部の30
〜50%が亀裂 ×:折り曲げ部の50%以上が亀裂
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【発明の効果】本発明の水分散性バインダーからなる電
極用結合剤およびそれを用いた電極材料用分散液は、環
境問題が無く、しかも人体にも安全性が高い。また、本
発明の電極材料分散液から得られる電極は電極強度が高
く、繰り返し放電後の折り曲げでも電極の亀裂などが発
生しにくいため電気化学素子は長寿命である。また、本
発明の電極材料分散液は塗工適性が良好であり、塗工面
にストリークなどが発生しにくく、優れた充放電特性な
どを発現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面図
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 電解液 4 集電体 5 セパレーター 6 電池缶
【図2】断面図
【符号の説明】
7 分極性電極 8 セパレーター 9 導電性基材 10 電解液 11 ケース 12 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 9/058 H01M 4/58 H01M 4/02 4/60 4/24 6/16 Z 4/58 10/40 Z 4/60 H01G 9/00 301A 6/16 9/04 331 10/40 9/05 G Fターム(参考) 4J002 AB01Y AB04Y AC07X AD00Y AD02Y BB06X BB15X BC02X BC05X BC12X BD12W BE02Y BE03Y BE06Y BG00X BG13Y CM01Y GJ01 GQ00 5H024 AA00 BB02 BB07 BB11 DD17 EE09 FF11 5H029 AJ12 AK02 AK03 AK05 AK16 AL06 AL07 AL11 AL12 AL16 AM03 AM05 AM07 CJ02 CJ08 CJ11 DJ08 EJ12 EJ14 5H050 AA15 AA17 BA05 BA15 CA02 CA07 CA08 CA11 CA20 CB02 CB07 CB08 CB11 CB12 CB16 DA11 EA23 GA02 GA10 GA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素原子含有単量体から誘導される単
    位を必須構成単位とするビニル共重合系樹脂(A)およ
    び必要により他の水分散性ビニル共重合系樹脂(B)を
    含有する水性分散体(I)からなる電気化学素子の電極
    用結合剤。
  2. 【請求項2】 (A)が側鎖にフルオロアルキル基を有
    するビニル共重合系樹脂である請求項1記載の結合剤。
  3. 【請求項3】 (A)が、二重結合炭素以外の炭素にフ
    ッ素原子が結合したフッ素化オレフィン(a1)および
    /またはフッ素化アルキル(メタ)アクリレート(a
    2)を必須構成単量体とする共重合体である請求項2記
    載の結合剤。
  4. 【請求項4】 (A)が、(メタ)アクリル酸エステル
    系単量体、(メタ)アクリルアミド系単量体、シアノ基
    含有単量体、スチレン系単量体、ジエン系単量体、アル
    ケニルエステル系単量体、エポキシ基含有単量体、モノ
    オレフィン類、ハロゲン原子含有単量体、複素環含有単
    量体、不飽和二塩基酸ジアルキルエステル系単量体、シ
    リル基含有単量体、アニオン性単量体、およびカチオン
    性単量体からなる群から選ばれるビニル単量体の少なく
    とも1種以上からなる共重合体である請求項1〜3のい
    ずれか記載の結合剤。
  5. 【請求項5】 さらに水溶性高分子(C)を含有する請
    求項1〜4のいずれか記載の結合剤。
  6. 【請求項6】 (C)が、ポリビニルアルコール及びそ
    の変性体、(メタ)アクリルアミドおよび/または(メ
    タ)アクリル酸塩の(共)重合体、スチレン−マレイン
    酸塩共重合体、ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性
    体、ホルマリン縮合型樹脂、ポリアミドポリアミンもし
    くはジアルキルアミン−エピクロルヒドリン共重合体、
    ポリエチレンイミン、並びに天然高分子もしくはその誘
    導体からなる群から選ばれる1種以上である請求項5記
    載の結合剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の結合剤と
    電極材料を含有する電気化学素子用電極材料分散液。
  8. 【請求項8】 (A)と、必要により(B)および/ま
    たは水溶性高分子(C)並びに電極材料を含有する電気
    化学素子用電極材料分散液。
  9. 【請求項9】 電極材料が、遷移金属のカルコゲン化合
    物、水素吸蔵合金、炭素系材料、パラジウムもしくはそ
    の塩、並びに導電性高分子からなる群から選ばれる1種
    以上である請求項7または8記載の電極材料分散液。
  10. 【請求項10】 一次電池、二次電池、アルミ電解コン
    デンサまたは電気二重層キャパシタの電極用である請求
    項7〜9のいずれか記載の分散液。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか記載の電極
    材料分散液を、乾燥させてなる電気化学素子の電極。
  12. 【請求項12】 請求項7〜10のいずれか記載の電極
    材料分散液から形成された電極を有する一次電池、二次
    電池、アルミ電解コンデンサまたは電気二重層キャパシ
    タ。
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