JP2003123538A - 電力ケーブル用半導電性樹脂組成物 - Google Patents

電力ケーブル用半導電性樹脂組成物

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JP2003123538A
JP2003123538A JP2001310882A JP2001310882A JP2003123538A JP 2003123538 A JP2003123538 A JP 2003123538A JP 2001310882 A JP2001310882 A JP 2001310882A JP 2001310882 A JP2001310882 A JP 2001310882A JP 2003123538 A JP2003123538 A JP 2003123538A
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Makoto Masuda
誠 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出加工性に優れた電力ケーブル用半導電性
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 エチレン系共重合体100重量部に対し
て、ブタジエン系熱可塑性エラストマーを5〜20重量
部、導電性カーボンブラックを20〜150重量部配合
し、更に、架橋剤としての有機過酸化物を0.05〜
5.0重量部及び/又はシラン化合物を0.5〜2.0
重量部配合する。これにより、内部半導電層4及び外部
半導電層5を形成するための電力ケーブル用半導電性樹
脂組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001 】 【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブル、特
に高圧電力ケーブルに用いられる電力ケーブル用半導電
性樹脂組成物に関する。 【0002 】 【従来の技術】従来から、電力ケーブル、特に高圧電力
ケーブルは、一般に、絶縁体界面における電界集中の緩
和や部分放電の防止を目的として、体積抵抗率として概
ね10 Ω−cm以下の導電性を持つように調整された
半導電層を絶縁体の内部及び外部に設けた構成になって
いる。 【0003 】上記半導電層は、一般に、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−エチル
アクリレート共重合体などのエチレン系共重合体等のオ
レフィン系樹脂をベース樹脂とし、これにファーネスブ
ラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなど
の導電性カーボンブラックを配合して導電性を付与した
樹脂組成物で形成されている。 【0004 】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、シラ
ン架橋による高圧電力ケーブルの開発が進められてい
る。これに伴い、半導電層用の樹脂組成物としてもシラ
ン架橋によるものが提案されている。しかしながら、シ
ラン架橋による半導電性樹脂組成物は、配合される導電
性カーボンブラックが一般的に水分をはじめとする液体
を吸着し易いため、空気中の水分及び有機シラン化合物
を吸着し、押出成形時に発泡(蒸発し易いため)してボ
イド(空隙)を発生させ、押出外観に影響を来してしま
うという問題点がある。尚、その押出外観を向上させる
ためには耐熱性(加熱変形)や機械的強度(引張強さ)
が犠牲になることが分かっている。 【0005 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、押出加工性に優れた電力ケーブル用半導電性
樹脂組成物を提供することを課題とする。 【0006 】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の電力ケーブル用半導電
性樹脂組成物は、エチレン系共重合体100重量部に対
して、ブタジエン系熱可塑性エラストマーを5〜20重
量部、導電性カーボンブラックを20〜150重量部配
合し、更に、架橋剤としての有機過酸化物を0.05〜
5.0重量部及び/又はシラン化合物を0.5〜2.0
重量部配合したことを特徴としている。 【0007 】請求項1に記載された本発明によれば、
ブタジエン系熱可塑性エラストマーを配合することによ
り、少量の有機過酸化物及び/又はシラン化合物の添加
で十分に架橋する。また、架橋が促進されて機械的強度
及び耐熱性が向上する。一方、有機過酸化物及び/又は
シラン化合物の添加を少量にすることにより、押出加工
時のスコーチ(早期架橋)や発泡などがなくなり押出加
工性が向上する。エチレン系共重合体は、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体(エチレンアクリル酸エステ
ル共重合体、EEA)やエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)等がある。エチレン−エチルアクリレート共
重合体(EEA)は、外観が低密度ポリエチレンに似て
おり、ゴム及び軟質ビニルに似たエラストマーの性質を
もっている樹脂である。また、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)は、主成分量のエチレンと副成分量の
酢酸ビニルとの大部分を保有するとともに柔軟性、伸
び、及び耐衝撃性がかなり増大しており、多くの点でエ
ラストマーに似ているが熱可塑性樹脂と同様に加工する
ことができるものである。ブタジエン系熱可塑性エラス
トマーを5〜20重量部としたのは、5重量部を下回る
と、架橋度が低下し、機械的強度及び耐熱性が低下する
からである。また、20重量部を越えると、粘度が低下
し押出加工性が悪くなる恐れがあるからである。また、
導電性カーボンブラックを20〜150重量部としたの
は、20重量部を下回ると、十分な導電性が得られなく
なるからである。また、150重量部を越えると、押出
加工性(モータートルクが高くなり負荷がかかる)に問
題が生じるからである。導電性カーボンブラックは、フ
ァーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブ
ラック等がある。有機過酸化物を0.05〜5.0重量
部としたのは、0.05重量部を下回ると、架橋度が低
下し、機械的強度及び耐熱性が低下するからである。ま
た、5.0重量部を越えると、スコーチしてしまい、ブ
ツ等が生じ押出外観が悪くなるからである。有機過酸化
物は、ジクミルパーオキサイド、過酸化ベンゾイル等が
ある。また、シラン化合物を0.5〜2.0重量部とし
たのは、0.5重量部を下回ると、架橋度が低下し、機
械的強度及び耐熱性が低下するからである。また、2.
0重量部を越えると、発泡が生じ押出外観が悪くなるか
らである。シラン化合物は、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等がある。尚、必要に応
じて、酸化防止剤や加工助剤を適宜使用することができ
るものとする。 【0008 】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の電力ケーブル用半
導電性樹脂組成物の一実施の形態を示す電力ケーブルの
断面図である。 【0009 】図1において、電力ケーブル1は、導体
2と絶縁体3との境界面並びに絶縁体3の外表面に、そ
れぞれ内部半導電層4及び外部半導電層5を有するとと
もに、外部半導電層5の外表面に、銅遮蔽層6及びシー
ス7を順に有する構成になっている。 【0010 】内部半導電層4及び外部半導電層5は、
本発明の電力ケーブル用半導電性樹脂組成物により形成
されている。また、内部半導電層4及び外部半導電層5
は、本形態において、電力ケーブル1の製造時に絶縁体
3と同時に押出成形され、導体2上並びに絶縁体3上に
形成されるようになっている。 【0011 】内部半導電層4及び外部半導電層5につ
いてもう少し具体的に説明すると、エチレン系共重合体
100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラスト
マーを5〜20重量部、導電性カーボンブラックを20
〜150重量部配合し、更に、架橋剤としての有機過酸
化物を0.05〜5.0重量部及び/又はシラン化合物
を0.5〜2.0重量部配合した電力ケーブル用半導電
性樹脂組成物により形成されている。 【0012 】 【実施例】以上のような内部半導電層4及び外部半導電
層5を形成する電力ケーブル用半導電性樹脂組成物の具
体的な実施例について説明する。ここでは、実施例1〜
7、及び比較例1〜3を例に挙げるものとする。 【0013 】〈実施例1〉実施例1は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を10重量部、
導電性カーボンブラック(アセチレンブラック(電気化
学工業製))を50重量部、ジクミルパーオキサイドを
0.5重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010
(チバスペシャルティケミカルズ製))を0.5重量部
配合したものである。 【0014 】〈実施例2〉実施例2は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EEA:A−714(三
井・デュポンポリケミカル製)、EA含有量25%)1
00重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラストマ
ー(RB−810(JSR製))を10重量部、導電性
カーボンブラック(アセチレンブラック(電気化学工業
製))を60重量部、ジクミルパーオキサイドを0.5
重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバス
ペシャルティケミカルズ製))を0.5重量部配合した
ものである。 【0015 】〈実施例3〉実施例3は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を10重量部、
導電性カーボンブラック(アセチレンブラック(電気化
学工業製))を50重量部、ビニルトリメトキシシラン
を1重量部、ジクミルパーオキサイドを0.1重量部、
ジブチル錫ジラウレートを0.1重量部、酸化防止剤
(イルガノックス1010(チバスペシャルティケミカ
ルズ製))を0.5重量部配合したものである。 【0016 】〈実施例4〉実施例4は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を5重量部、導
電性カーボンブラック(アセチレンブラック(電気化学
工業製))を60重量部、ビニルトリメトキシシランを
1重量部、ジクミルパーオキサイドを0.1重量部、ジ
ブチル錫ジラウレートを0.1重量部、酸化防止剤(イ
ルガノックス1010(チバスペシャルティケミカルズ
製))を0.5重量部配合したものである。 【0017 】〈実施例5〉実施例5は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を20重量部、
導電性カーボンブラック(ケッチェンブラック(ライオ
ン製))を20重量部、ジクミルパーオキサイドを0.
5重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバ
スペシャルティケミカルズ製))を0.5重量部配合し
たものである。 【0018 】〈実施例6〉実施例6は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を15重量部、
導電性カーボンブラック(ブラックパールズ3500
(キャブラック製))を120重量部、ビニルトリメト
キシシランを0.5重量部、ジクミルパーオキサイドを
5.0重量部、ジブチル錫ジラウレートを0.1重量
部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバスペシ
ャルティケミカルズ製))を0.5重量部配合したもの
である。 【0019 】〈実施例7〉実施例7は、表1に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を15重量部、
導電性カーボンブラック(バルカンXC−72(キャブ
ラック製))を60重量部、ビニルトリメトキシシラン
を2.0重量部、ジクミルパーオキサイドを0.05重
量部、ジブチル錫ジラウレートを0.1重量部、酸化防
止剤(イルガノックス1010(チバスペシャルティケ
ミカルズ製))を0.5重量部配合したものである。 【0020 】〈比較例1〉比較例1は、表2に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、導電性カーボンブラック
(アセチレンブラック(電気化学工業製))を50重量
部、ジクミルパーオキサイドを1.0重量部、酸化防止
剤(イルガノックス1010(チバスペシャルティケミ
カルズ製))を0.5重量部配合したものである。 【0021 】〈比較例2〉比較例2は、表2に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、導電性カーボンブラック
(アセチレンブラック(電気化学工業製))を50重量
部、ビニルトリメトキシシランを1重量部、ジクミルパ
ーオキサイドを0.1重量部、ジブチル錫ジラウレート
を0.1重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010
(チバスペシャルティケミカルズ製))を0.5重量部
配合したものである。 【0022 】〈比較例3〉比較例3は、表2に示され
る如く、エチレン系共重合体(EVA:EV−360
(三井・デュポンポリケミカル製)、EV含有量25
%)100重量部に対して、ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー(RB−810(JSR製))を10重量部、
導電性カーボンブラック(アセチレンブラック(電気化
学工業製))を50重量部、ビニルトリメトキシシラン
を3重量部、ジクミルパーオキサイドを0.1重量部、
ジブチル錫ジラウレートを0.1重量部、酸化防止剤
(イルガノックス1010(チバスペシャルティケミカ
ルズ製))を0.5重量部配合したものである。 【0023 】これら上記実施例1〜7、及び比較例1
〜3の各組成に基づいて電力ケーブル用半導電性樹脂組
成物を製造し、それぞれについて加熱変形(耐熱性)、
引張強さ(機械的強度)の試験を行い評価した。また、
ケーブル製造外径9.3mmの導体上に厚さ1mmの内
部半導電層、厚さ3mmの絶縁層(絶縁体 シラン架橋
性樹脂)、厚さ0.7mmの外部半導電層の三層を同時
押出しするとともに、引き続き80℃の温水に通過させ
てケーブルを製造し、押出外観を評価した。 【0024 】押出外観の評価は、押出しケーブルの表
面にブツがないこと、及び絶縁層と外部半導電層との間
に空隙がないことを目視によって判断するものである。
表面にブツ、及び/又は絶縁層と外部半導電層との間に
空隙が有る場合を『×』、表面にブツ、及び絶縁層と外
部半導電層との間に空隙がない場合を『○』とし、表面
にブツ、及び絶縁層と外部半導電層との間に空隙がない
『○』を合格とする。 【0025 】加熱変形は、日本工業規格JIS C
3005の25項の試験に準拠するものとする。加熱変
形に係る試験は、25.2項によって準備された加熱前
の試験片の厚さを、常温で測定し、その試験片をあらか
じめ、規定温度に加熱した試験機に入れ、30分間加熱
した後試験片を測定装置の平行板間に置き、これに規定
のおもりを加え、さらに同温度で30分経過した後、そ
のままの状態で試験片の厚さを測り、加熱後の厚さと加
熱前の厚さから減少率(%)を算出しこれを判定するも
のである。減少率(%)の目標値は、40%以下であ
る。 【0026 】引張強さ(引張強度)は、日本工業規格
JIS C 3005の18項の試験に準拠するものと
する。その引張強度試験は、押出機から材料(実施例1
〜7、比較例1〜3の各組成に基づくものとする)を押
し出して1〜2mmの厚さのシートを形成し、24時間
以上常温で放置した後に試験片(JIS3号ダンベル
片)を作成したものを、所定の引張速さ(200mm/
min)で引張り、試験片の最大引張荷重(引張強さ)
を測定するものである。引張強さの目標値は、10MP
a以上である(10MPaを下回るようでは、脆さが懸
念される)。 【0027 】 【表1】 【0028 】 【表2】【0029 】表1及び表2の結果から次のようなこと
が分かった。すなわち、実施例1〜7の電力ケーブル用
半導電性樹脂組成物は、比較例1〜3の電力ケーブル用
半導電性樹脂組成物と異なり、各評価を全てクリアする
ことができた。 【0030 】もう少し詳しく説明すると、押出外観の
評価については、実施例1が『○』、実施例2が
『○』、実施例3が『○』、実施例4が『○』、実施例
5が『○』、実施例6が『○』、実施例7が『○』、比
較例1が『○』、比較例2が『○』、比較例3が『×』
であり、合格となる『○』になったのは実施例1〜7と
比較例1、2であった。尚、比較例3の電力ケーブル用
半導電性樹脂組成物は、押出表面にボイドが発生したた
めに外観に問題ありと判断したものであるが、これは実
施例3と比較しても分かるように、ビニルトリメトキシ
シランの配合量が多いからであり、押出成形時の発泡が
ボイドの原因と考えられる。 【0031 】次に、加熱変形の評価については、実施
例1が『15%』、実施例2が『15%』、実施例3が
『14%』、実施例4が『18%』、実施例5が『11
%』、実施例6が『9%』、実施例7が『10%』、比
較例1が『66%』、比較例2が『68%』、比較例3
が『14%』であり、目標値の40%以下となったのは
実施例1〜7と比較例3であった。尚、比較例1、2の
電力ケーブル用半導電性樹脂組成物は、押出外観の評価
が合格となる『○』になったものの耐熱性(加熱変形)
が犠牲になっていることが分かる。また、比較例1、2
の電力ケーブル用半導電性樹脂組成物は、ブタジエン系
熱可塑性エラストマーが配合されていないことから、そ
のブタジエン系熱可塑性エラストマーによる架橋促進効
果が得られず、耐熱性の向上が図れないことが分かる。 【0032 】続いて、引張強さ(引張強度)の評価に
ついては、実施例1が『18.5MPa』、実施例2が
『16.2MPa』、実施例3が『18.2MPa』、
実施例4が『13.4MPa』、実施例5が『19.6
MPa』、実施例6が『19.8MPa』、実施例7が
『20.2MPa』、比較例1が『8.3MPa』、比
較例2が『7.8MPa』、比較例3が『18.5MP
a』であり、目標値の10MPa以上となったのは実施
例1〜7と比較例3であった。尚、比較例1、2の電力
ケーブル用半導電性樹脂組成物は、押出外観の評価が合
格となる『○』になったものの機械的強度(引張強さ)
が犠牲になっていることが分かる。また、比較例1、2
の電力ケーブル用半導電性樹脂組成物は、ブタジエン系
熱可塑性エラストマーが配合されていないことから、そ
のブタジエン系熱可塑性エラストマーによる架橋促進効
果が得られず、機械的強度の向上が図れないことが分か
る。 【0033 】以上、実施例1〜7の電力ケーブル用半
導電性樹脂組成物は、押出加工性に優れた電力ケーブル
用半導電性樹脂組成物であることが分かった。 【0034 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。 【0035 】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、押出加工性に優れた電力ケーブル
用半導電性樹脂組成物を提供することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による電力ケーブル用半導電性樹脂組成
物の一実施の形態を示す電力ケーブルの断面図である。 【符号の説明】 1 電力ケーブル 2 導体 3 絶縁体 4 内部半導電層 5 外部半導電層 6 銅遮蔽層 7 シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/08 C08L 9:00 9:00)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エチレン系共重合体100重量部に対し
    て、ブタジエン系熱可塑性エラストマーを5〜20重量
    部、導電性カーボンブラックを20〜150重量部配合
    し、更に、架橋剤としての有機過酸化物を0.05〜
    5.0重量部及び/又はシラン化合物を0.5〜2.0
    重量部配合したことを特徴とする電力ケーブル用半導電
    性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009102095A1 (en) * 2008-02-12 2009-08-20 Ls Cable Ltd. Semiconductive peelable crosslinked resin composition and insulating cable manufactured using the same
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