JP2003122856A - 在宅医療支援方法及びそのシステム - Google Patents

在宅医療支援方法及びそのシステム

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JP2003122856A
JP2003122856A JP2001313426A JP2001313426A JP2003122856A JP 2003122856 A JP2003122856 A JP 2003122856A JP 2001313426 A JP2001313426 A JP 2001313426A JP 2001313426 A JP2001313426 A JP 2001313426A JP 2003122856 A JP2003122856 A JP 2003122856A
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Junichi Hagiwara
淳一 萩原
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在宅医療機器を利用する利用者の在宅医療を
支援する方法及びシステムに関し、1の支援拠点の活動
機能の喪失時に、他の支援拠点で利用者を支援する。 【解決手段】 複数の支援拠点の担当する医療機器利用
者の利用者データベース(6−1)を設け、このデータ
ベース(6−1)を検索する端末(3−A〜3−D)を
各支援拠点に設け,端末(3−A〜3−D)に他の支援
拠点の担当する医療機器利用者を検索する機能を設け、
1の支援拠点で他の支援拠点の医療機器利用者の情報を
入手するようにした。このため、ある地区の支援拠点の
活動機能が喪失しても、他の地区の支援拠点でその地区
の在宅医療機器の利用者の情報を入手して、在宅医療を
緊急的に支援することができる。即ち、他の地区の支援
拠点で、その地区の在宅医療機器利用者の情報を保持し
ていなくても、容易に被災地区の在宅医療機器利用者の
情報を検索することが出来、医療機器の緊急支援体制を
有効に且つ早急に実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、在宅にて、医療器
械を使用する利用者の在宅医療を支援する在宅医療支援
方法及びそのシステムに関し、特に、天災等で担当支援
拠点の活動が喪失した場合に、担当支援拠点に代わっ
て、他の支援拠点が、担当支援拠点の利用者の在宅医療
の支援を行うための在宅医療支援方法及びそのシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、在宅にて、治療を受ける在宅医療
の患者は、増加している。在宅医療では、病院等の施設
に頻繁に出向く必要がなく、例えば、月1回施設で診断
してもらえば良い。このため、外出が困難やおっくうな
患者(例えば、老人)にとって、有効な医学的方法であ
る。このような在宅医療では、通常、施設等の提供する
医療機器を自宅に設置し、患者が医療機器を使用して、
治療を行う。
【0003】例えば、呼吸器疾患の患者に対して酸素ボ
ンベから供給する酸素療法が行われており、最近では空
気中の酸素を分離濃縮して酸素濃縮気体を得るための呼
吸用気体供給装置が開発され、それを用いた酸素療法が
次第に普及するようになって来ている。かかる呼吸用気
体供給装置は、病院において利用されるのみならず、在
宅医療用に家庭においても利用される場合が次第に多く
なってきている。なお、医療機器とは、医学的療法を施
すための機器である。
【0004】このような医療機器では、患者の病に影響
するため、医療機器の点検、部品の交換、機器異常時の
応対等の支援が必須となる。このため、医療機器の販売
又は製造、サービスを行う企業にとって、医療機器の知
識を持ち、その管理を行う管理者又は支援者が必要であ
る。在宅医療では、この管理者又は支援者は、医療機器
の点検、部品の補充、交換、機器異常時の対応のため、
患者(利用者)宅に出向き、医療機器の点検等を行う必
要がある。
【0005】このような管理者又は支援者が、患者宅に
出向くケースとして、機器の定期的な保守、点検の他
に、機器の部品、補充交換、機器の異常時がある。定期
的なものは、機器の設置時からの計画に従い行われる
が、不定期のものは、患者からの異常の通報や、医療機
器の監視システムからの通知に従い行われる。尚、これ
らの呼吸用気体供給装置は、病院や家庭において個々に
配置され、別々に運転状況の把握およびその管理をする
システムは、例えば、特開平10−52495号公報等
で詳細に記述されている。
【0006】かかる管理者が、患者宅を訪問するには、
訪問患者のデータが必要である。このデータとしては、
患者の住所、氏名、性別等の患者属性データ、設置され
た医療機器の種類、設置日等の医療機器データ、医療機
器による処方内容、施設名等の処方データ、患者の所在
地の場所を示す所在地データが挙げられる。
【0007】従来は、管理者の所在する支援拠点(例え
ば、営業所等)に、各患者のかかる情報を記載した患者
カードを保管しておき、患者宅を訪問するには、担当管
理者がその患者カードをコピーし、患者宅を訪問し、機
器の点検、異常の対応等を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年の在宅医療者の増
大及び増大の予測に伴い、支援企業では、支援患者(利
用者)を常時支援できる体制をとる必要がある。このた
め、支援企業は、全国に営業支援拠点を設け、各営業支
援拠点が近隣の地域の患者を担当する在宅医療支援体制
をとっている。これにより、患者は、きめの細かい支援
を各支援拠点の支援者により得ることができる。このよ
うな支援を行うには、各支援拠点に、担当する患者の患
者カード(患者情報)を設置し、患者カードに記載され
た患者住所、利用医療機器、契約医療施設、処方内容等
を確認して、患者宅に訪問し、在宅医療支援を行う。
【0009】各支援拠点は、担当地域の患者の患者カー
ドを設置しているが、他の支援拠点の担当の患者の患者
カードは備えていない。このため、その地域に天災が起
こり、その支援拠点の活動機能が喪失した場合には、喪
失した支援拠点の担当する患者への支援が困難となるお
それがある。
【0010】例えば、地震、噴火、台風等の天災が考え
られる。このような天災が起きた場合、医療機関の緊急
対応体制は整備されている。しかし、医療機関の緊急対
応体制は、限られており、在宅医療患者への対応が充分
とは言えない。しかも、医療機関の緊急対応体制では、
在宅医療機器に対する対応が難しい。在宅医療の場合に
は、在宅医療機器が破損したり、医療機器の消耗部材を
使用しきり、医療機器利用者の病に重大な影響を与える
ことが多い。このため、在宅医療の支援企業にかかる天
災時の緊急対応システムが要求される。
【0011】本発明の目的は、ある地区の支援拠点の活
動機能が喪失しても、他の地区の支援拠点でその地区の
在宅医療機器の利用者の在宅医療を緊急的に支援するた
めの在宅医療支援方法及びそのシステムを提供するにあ
る。
【0012】又、本発明の他の目的は、他の地区の支援
拠点で、その地区の在宅医療機器利用者の情報を保持し
ていなくても、容易に被災地区の在宅医療機器利用者の
情報を検索するための在宅医療支援方法及びそのシステ
ムを提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の在宅医療支援方
法は、在宅にて医療機器を利用する利用者の在宅医療を
複数の支援拠点で支援する在宅医療支援方法において、
前記1の支援拠点の端末から、前記複数の支援拠点の担
当する医療機器利用者の情報を格納する利用者データベ
ースファイルを検索して、前記他の支援拠点の担当する
前記医療機器利用者の情報を得るステップと、前記端末
で、前記検索された医療機器利用者の所在地、医療機器
の情報と所在地の地図とを編集して、前記1の支援拠点
で前記他の支援拠点の前記利用者の支援のため、出力す
るステップとを有する。
【0014】又、本発明の在宅医療支援システムは、在
宅にて医療機器を利用する利用者の在宅医療を複数の支
援拠点で支援する在宅医療支援システムにおいて、前記
各支援拠点に設けられた端末と、前記各端末に接続さ
れ、前記複数の支援拠点の担当する医療機器利用者の情
報を格納する利用者データベースファイルとを有し、前
記1の支援拠点の端末で前記利用者データベースを検索
して、前記他の支援拠点の担当する前記医療機器利用者
の情報を得て、前記検索された医療機器利用者の所在
地、医療機器の情報と所在地の地図とを編集して、前記
1の支援拠点で前記他の支援拠点の前記利用者の支援の
ため、出力することを特徴とする。
【0015】本発明は、複数の支援拠点の担当する医療
機器利用者の利用者データベースを設け、このデータベ
ースを検索する端末を各支援拠点に設けた。そして、端
末に他の支援拠点の担当する医療機器利用者を検索する
機能を設け、1の支援拠点で他の支援拠点の医療機器利
用者の情報を入手するようにした。このため、ある地区
の支援拠点の活動機能が喪失しても、他の地区の支援拠
点でその地区の在宅医療機器の利用者の情報を入手し
て、在宅医療を緊急的に支援することができる。即ち、
他の地区の支援拠点で、その地区の在宅医療機器利用者
の情報を保持していなくても、容易に被災地区の在宅医
療機器利用者の情報を検索するためことが出来、医療機
器の緊急支援体制を有効に且つ早急に実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を用いて、本願
発明の実施の形態について説明する。なお、下記は本願
発明の実施の形態の一部を示すためのものであり、本願
発明は、これらの記載によって制限を受けるものでな
く、本願発明の趣旨に合致する限り、その他の形態をも
含むものであることはいうまでもない。
【0017】図1は、本願発明に係る在宅医療支援シス
テムのブロック図、図2は、図1のシステムの在宅医療
方法の説明図、図3は、図2の呼吸用気体供給装置の構
成をモデル的に表した図、図4は、図1の患者データベ
ースの患者情報の説明図、図5は、図1の緊急支援デー
タベースの格納情報の説明図、図6は、図1のシステム
での緊急支援方法の説明図、図7は、図1のシステムの
緊急支援対象者検索処理フロー図、図8は、図1のシス
テムで得られる医療施設検索結果の説明図、図9は、図
1のシステムで得られる患者検索結果の説明図である。
【0018】図1において、各地域毎に、各地域の患者
(医療機器利用者)を担当する支援拠点(営業所とい
う)が設けられている。ここでは、A県に設けられたA
営業所は、A県の医療施設5と、A県の在宅患者1を担
当する。同様に、B県に設けられたB営業所は、B県の
医療施設5と、B県の在宅患者1を担当し、C県に設け
られたC営業所は、C県の医療施設5と、C県の在宅患
者1を担当し、D県に設けられたD営業所は、D県の医
療施設5と、D県の在宅患者1を担当する。
【0019】図2に示すように、在宅患者Bの自宅1に
は、在宅医療機器1−1、1−2が設置されている。在
宅医療の一例として、前述の呼吸器疾患に対する在宅酸
素療法を例に説明すると、在宅医療機器は、酸素濃縮器
1−1と、携帯型酸素供給器1−2である。このシステ
ムを説明する前に、在宅酸素療法を説明する。
【0020】在宅酸素療法は、医療施設(病院等)5の
医師により、呼吸器疾患と診断された患者Bに、病院等
の医師の処方の下に、在宅酸素機器1−1,1−2を使
用して酸素吸入治療を行うものである。これら在宅医療
機器1−1,1−2は、医療施設5の医師の診察の基
に、医療機器提供企業3から医療施設5に貸し出され、
病院等の医療機器5を介し、患者Bに貸し出される。医
療機器提供企業3は、患者Bの在宅酸素機器1−1,1
−2を管理し、機器1−1,1−2の設置、点検及び酸
素ボンベの交換等の在宅医療支援を行う。
【0021】酸素濃縮器1−1を図3により説明する。
酸素濃縮器1−1は、呼吸用気体供給装置であり、酸素
を供給して、患者の呼吸を補助する。酸素濃縮器1−1
は、通常、酸素濃縮手段に圧縮空気を送り込むためのコ
ンプレッサー14と、空気の圧縮に伴って発生する熱を
除去するための冷却ファン20と、流路切替弁15と、
吸着型や膜型の酸素濃縮手段12、13、酸素濃縮手段
内の圧力を検出する圧力センサ21と、呼吸用気体供給
装置利用者(患者)に供給する呼吸用気体の流量を測定
する流量センサ22と、サージタンク16と、流量設定
器17と、加湿器18と、供給する呼吸用気体中の酸素
濃度を測定する濃度センサ23、供給気体の温度、湿度
を測定する温度/湿度センサ24とを備える。
【0022】又、装置1−1は、装置の全体を制御する
コンピュータ(MPU)25と、外部から操作し、外部
に装置状態を表示するためのオペレータパネル26とを
備える。このコンピュータ25は、酸素濃縮手段内の圧
力、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度が所定
範囲を外れた場合に、異常と判断し、当該異常を検出し
た場合の音声、ランプ等による警報手段(オペレータパ
ネル26)、呼吸用気体供給装置の運転条件を制御す
る。酸素濃縮器の酸素濃縮手段は、窒素を選択的に吸着
し得る吸着剤12を充填した1基または2基以上の吸着
筒13で構成され、空気から酸素濃度の高められた酸素
濃縮気体を分離する。
【0023】次に、この装置の動作を説明する。コンプ
レッサー14から、流路切替弁15を介してこの吸着筒
13に圧縮空気が供給される。吸着筒13で吸着されな
かった酸素を含むガス、すなわち酸素濃縮空気は、サー
ジタンク16に貯留され、流量設定器17により酸素供
給量を一定に調節した後、加湿器18で加湿され、鼻カ
ニューラ19を介して呼吸用気体供給装置利用者に供給
される。
【0024】さらに、必要に応じて、コンプレッサー等
のポンプ手段を冷却するための冷却風を生じさせるため
の冷却ファン20が具備される。呼吸用気体供給装置1
−1では、酸素濃縮手段内の圧力はXの位置で、呼吸用
気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度、呼吸用気体の温
度および湿度はYの位置で,センサ21、22、23、
24で検出することができる。呼吸用気体を呼吸用気体
供給装置利用者の利用に供する供給手段19としては、
導管手段,鼻カニューラ,マスク等を具備したものがあ
げられる。
【0025】この呼吸用気体供給装置1−1では、設定
された流量で、所定の酸素濃度の気体を供給することが
在宅医療で重要である。これらの異常を検出するため、
各種のセンサ、コンピュータが設けられ、異常を自動判
断する。
【0026】酸素濃縮手段内の圧力が所定範囲を外れる
ケースの内、酸素濃縮手段内の圧力が下限を下回るケー
スには、たとえば、コンプレッサー自体に何かの異常が
発生した場合が該当し、上限を上回るケースには、たと
えば、酸素濃縮手段中の吸着剤に水分が過剰吸着した場
合が該当する。
【0027】また、呼吸用気体の流量が所定範囲を外れ
るケースとしては、医師の指示により設定された流量に
対し、その許容下限流量を下回るケースが考えられる。
具体的には、2L/分の設定値に対し、50%以上を許
容範囲とすれば、50%未満で異常警報を発することに
なる。呼吸用気体中の酸素濃度が所定範囲を外れるケー
スとしては、たとえば90%以上の酸素濃度を設定値と
し、75%を下限とすれば、75%未満で異常警報を発
することになる。
【0028】そして、コンピュータ25は、かかる異常
を検出すると、オペレータパネル26を介し、音声及び
表示により呼吸用気体供給装置利用者に警報を発する。
呼吸用気体供給装置利用者は、警報を受けた場合、呼吸
用気体供給装置管理者に電話等の手段で連絡し、呼吸用
気体供給装置技術支援者等の派遣を要請することができ
る。
【0029】又、携帯型酸素供給器1−2は、在宅患者
Bが、外出する際に、携帯して、酸素吸入を行う装置で
あり、酸素ボンベ等で構成される。この酸素ボンベは、
酸素を充填されており、利用者の使用に伴い、内容量が
減少する。従って、酸素ボンベの交換も必要である。こ
の場合も、利用者は、管理者等に電話等でボンベの交換
を依頼する。
【0030】図1に戻り、在宅医療支援システムでは、
在宅医療支援企業(ここでは、医療機器提供企業)3の
センタ2と、各地域を担当する各営業所A〜Dの端末3
−A〜3−Dが、通信ネットワーク4により、接続され
ている。ネットワーク4は、通信回線網で構成され、公
衆回線、専用回線等を利用できる。センタ2には、サー
バーと、患者情報を格納する患者データベース(ファイ
ル装置)2−1とを備える。
【0031】患者データベース2−1に格納された患者
情報を、図4で説明する。患者情報は、主に、患者属性
データと、機器データ、その他データとからなる。患者
属性データは、患者の氏名、患者コード、性別、住所、
住所コード、電話番号等の属性データと、医療機器の契
約先(病院等の医療施設名、住所、主治医)、処方内容
等の処方データとからなる。機器データは、設置された
医療機器(酸素濃縮器)の種類、設置日、機番、センタ
によるモニタの区分等の医療機器データと、付随する酸
素ボンベのタイプ及びボンベ供給業者の付随データとか
ら成る。
【0032】さらに、上記呼吸用気体供給装置の利用開
始時期、過去における部品交換時期、過去における呼吸
用気体流量設定値、過去における点検時期、過去におけ
るフィルター清掃時期の内のすくなくとも一つを患者デ
ータとして、格納することも、本願発明の好ましい態様
の一つである。
【0033】これらは、各営業所の端末3−A〜3−D
からネットワーク4を介しセンタ2に送られ、患者デー
タベース2−1に登録、更新される。
【0034】図1に戻り、各営業所A〜Dに設けられた
端末3−A〜3−Dは、パーソナルコンピュータで構成
されている。即ち、端末3−A〜3−Dは、デイスプレ
イ(キーボードを含む)と、データ処理ユニットとで構
成される。データ処理ユニット31は、プロセッサとメ
モリとを有する。このメモリには、図7で説明する緊急
患者検索プログラムがインストールされている。
【0035】検索サーバー6は、ネットワーク4を介
し、端末3−A〜3−Dに接続される。検索サーバー6
には、緊急支援用データベースファイル6−1と、地図
データベース6−2とが設けられている。緊急支援用デ
ータベース6−1に格納された患者情報を、図5で説明
する。
【0036】患者情報は、主に、患者属性データと、機
器データとからなる。患者属性データは、患者の氏名、
患者コード、性別、住所、住所コード、電話番号等の属
性データと、医療機器の契約先(病院等の医療施設名、
住所、主治医)、処方内容等の処方データとからなる。
機器データは、設置された医療機器(酸素濃縮器)の種
類、機番、付随する酸素ボンベのタイプ及びボンベ供給
業者の付随データとから成る。即ち、センタ2の患者デ
ータベース2−1の患者情報と同様の内容であるが、緊
急支援用に簡素化されている。
【0037】この緊急支援データベース6−1の緊急支
援情報は、各営業所の端末3−A〜3−Dからネットワ
ーク4を介しセンタ2に送られ、患者データベース2−
1に登録、更新される時に、同時に登録、更新される。
この例では、センタ2とは、別に、緊急支援情報を分散
管理し、センタ2へ問い合わせが困難な場合でも、緊急
支援情報が得られるように構成している。次に、図7に
より、端末3−A〜3−Dの緊急支援情報検索処理を説
明する。
【0038】(S1)例えば、A県で災害が起こり、A
営業所の活動機能が喪失した場合に、B県のB営業所で
緊急支援する場合を考える。B営業所の機器管理者又は
担当者は、端末3−Bの画面から緊急支援検索処理を選
択する。これにより、緊急支援検索処理が立ち上がる。
そして、この処理の入力画面から、A県の対象医療施設
の住所(コード、郵便番号)又は名称、又は電話番号の
いずれか1つ又は複数を入力する。
【0039】(S2)端末3−Bから検索サーバー6
に、入力情報で指定した検索要求が送信される。検索サ
ーバー6は、入力された医療施設をキーに、検索要求の
患者情報(緊急支援情報)を緊急支援データベース6−
1を検索して、得る。更に、検索した医療施設と患者の
住所をキーに地図データベース6−2から、医療施設と
患者宅の案内図を得る。そして、検索要求した端末3−
Bに、検索した患者情報,案内図を送信する。端末3−
Bは、これを受信し、メモリに格納する。
【0040】(S3)端末3−Bでは、受信データから
図8に施設毎の患者リスト70、及び図9に示す各患者
の患者情報71を編集し、出力画面を作成し、デイスプ
レイ30に表示する。
【0041】図8は、出力される医療施設毎の患者リス
ト70の一例であり、医療施設名、住所と、医療施設の
担当する医療機器利用者とを記載したリストを示してい
る。ここでは、この医療機器提供企業の医療機器を利用
する患者が、在宅、入院の別で示されている。そして、
医療施設の案内図が出力される。これにより、医療施設
と対象患者が把握できる。
【0042】図9は、患者情報出力画面71の一例であ
り、患者カードのフォーマットで編集されている。この
画面では、営業所名、その患者の係、担当の欄72と、
その患者の使用機器種類の欄73とが、先頭に表示され
る。次に、患者情報の欄74が設けられている。この欄
74には、検索された患者情報が表示される。
【0043】ここでは、先ず、先頭欄に、医療機器の契
約先施設(病院)の名前、電話番号が表示され、第2欄
に、患者コード、使用者名(患者名)、担当主治医名が
表示される。第3欄には、使用者(患者)の住所(郵便
番号、都道府県市町村コード、住所名)が表示され、第
4欄に、電話番号(TEL),性別、生年月日が表示さ
れる。第5欄には、疾患内容が表示される。
【0044】第6欄には、現在の処方が表示される。こ
こでは、酸素療法の患者を対象にしているため、安静
時、就寝時、労作時、ボンベ使用時の1分当りの酸素供
給量(リットル/分)及び供給時間(時間)が表示され
る。
【0045】第7欄には、契約年月日、設置日、機番等
が表示され、第8欄には、ボンベ業者、契約日等が表示
され、第9欄に、ボンベの種類が表示される。更に、第
10欄に、最寄り駅、乗り換え駅、住宅種類、設置階、
第2連絡先等が表示される。その下は、案内図欄75で
あり、地図データベース6−2で得た患者宅付近の地図
が表示される。地図データベース6−2は、パーソナル
コンピュータのレベルのものでも、地図と、付近の建
物、道路の名称を格納しており、患者宅付近の地図を建
物名、道路名とともに表示できる。更に、患者情報によ
り、患者宅を強調表示できる。
【0046】これらの画面は、管理者又は担当者の必要
に応じて、図示しないプリンタでプリント出力される。
営業所Bの管理者又は担当者Cは、これにより、被災営
業所Aの緊急支援方法を決定し、被災営業所Aの担当す
る患者への救援手段を決定し、目的の患者宅に救援する
ことができる。
【0047】図6は、この緊急支援方法を示す図であ
り、予め災害時の緊急支援の方法をマニュアル化してあ
る。ここでは、酸素療法を例に示してあり、被災患者に
は、とりあえず、酸素ボンベの提供が、時間的にみて、
有効である。即ち、酸素濃縮機の設置には、時間がかか
り、被災患者にとって、間に合わないおそれがある。こ
れに対し、酸素ボンベの提供は、手軽で、時間的に早く
救援できる。
【0048】このため、被災営業所Aの担当する患者へ
の救援手段として、営業所Bの契約するボンベ配送業者
8に、その患者への酸素ボンベの配送を手配する。即
ち、その患者の酸素ボンベの種類と、住所、氏名、案内
図を渡し、酸素ボンベを目的の患者宅に配送することが
できる。この患者は、在宅患者ばかりでなく、契約医療
施設の入院患者も対象とする。
【0049】このように、被災営業所Aの担当する患者
を営業所Bで把握することは困難であるが、被災営業所
Aの契約する医療施設を把握することは容易である。こ
のため、医療施設をキーに、対象患者を検索することに
より、容易に、被災営業所Aの担当する患者を検索し、
救援手段を決定できる。
【0050】又、利用者(患者)の属性データ、処方デ
ータ、機器データと、利用者宅の地図とをリンクした画
面乃至プリント出力が自動検索によって得られるため、
救援者は、利用者宅へ容易に救援物品を所持し、地図に
より短時間で利用者宅に訪問できる。
【0051】この患者データの内、患者の住所データ、
地図の意義は、前述の酸素ボンベを救援者が配送するの
に有効である。機器データは、医療機器の種類に応じた
対応、交換備品等を事前に用意するのに有効である。例
えば、酸素療法の場合、酸素濃縮器でも、数種類あり、
酸素ボンベも種類が異なり、ボンベ業者も複数ある。
【0052】上述のシステムは、センタ2に、患者デー
タベース2−1を設けている。このため、各地域の患者
データを一元管理でき、データ保護とコストの点で有効
である。又、前述の緊急支援データベース6−1をセン
タ2に設けることもできる。この場合に、センタ2のサ
ーバーに、検索サーバー6の機能を付与できる。更に、
患者データベース2−1を、緊急支援データベース6−
1に使用できる。
【0053】又、地図データベース6−2を端末3−B
に設けることができる。これとは、逆に、例えば、セン
タ2に、全国版の地図データベースを設けることができ
る。
【0054】更に、在宅医療機器を、在宅酸素療法機器
で説明したが、他の呼吸用気体供給装置やリハビリ機器
等にも適用できる。しかも、担当地区を県単位で示した
が、区市町村単位等他の区分単位を適用できる。
【0055】以上、本発明を以下の付記に纏める。
【0056】(付記1)在宅にて医療機器を利用する利
用者の在宅医療を複数の支援拠点で支援する在宅医療支
援方法において、前記1の支援拠点の端末から、前記複
数の支援拠点の担当する医療機器利用者の情報を格納す
る利用者データベースファイルを検索して、前記他の支
援拠点の担当する前記医療機器利用者の情報を得るステ
ップと、前記端末で、前記検索された医療機器利用者の
所在地、医療機器の情報と所在地の地図とを編集して、
前記1の支援拠点で前記他の支援拠点の前記利用者の支
援のため、出力するステップとを有することを特徴とす
る在宅医療支援方法。
【0057】(付記2)前記利用者データベースを検索
するステップは、前記利用者の所在地、医療機器の情報
及び医療機関の情報を検索するステップからなることを
特徴とする付記1の在宅医療支援方法。
【0058】(付記3)前記利用者データベースを検索
するステップは、前記1の支援拠点の端末から前記他の
支援拠点の担当する医療機関を特定する情報を入力し、
前記端末に接続された前記利用者データベースファイル
を検索するステップからなることを特徴とする付記1の
在宅医療支援方法。
【0059】(付記4)前記出力ステップは、前記他の
支援拠点の担当する前記医療機関の担当する前記医療機
器利用者のリストと、前記リストの個々の医療機器利用
者の所在地、医療機器の情報と地図を編集して、出力す
るステップからなることを特徴とする付記3の在宅医療
支援方法。
【0060】(付記5)前記検索ステップは、前記検索
結果から地図データベースファイルを検索し、前記所在
地の地理的位置を示す地図を検索するステップを更に含
むことを特徴とする付記1の在宅医療支援方法。
【0061】(付記6)在宅にて医療機器を利用する利
用者の在宅医療を複数の支援拠点で支援する在宅医療支
援システムにおいて、前記各支援拠点に設けられた端末
と、前記各端末に接続され、前記複数の支援拠点の担当
する医療機器利用者の情報を格納する利用者データベー
スファイルとを有し、前記1の支援拠点の端末で前記利
用者データベースを検索して、前記他の支援拠点の担当
する前記医療機器利用者の情報を得て、前記検索された
医療機器利用者の所在地、医療機器の情報と所在地の地
図とを編集して、前記1の支援拠点で前記他の支援拠点
の前記利用者の支援のため、出力することを特徴とする
在宅医療支援システム。
【0062】(付記7)前記1の支援拠点の端末から、
前記利用者データベースの前記利用者の所在地、医療機
器の情報及び医療機関の情報を検索することを特徴とす
る付記6の在宅医療支援システム。
【0063】(付記8)前記1の支援拠点の端末から前
記他の支援拠点の担当する医療機関を特定する情報を入
力し、前記端末に接続された前記利用者データベースフ
ァイルを検索することを特徴とする付記6の在宅医療支
援システム。
【0064】(付記9)前記端末は、前記他の支援拠点
の担当する前記医療機関の担当する前記医療機器利用者
のリストと、前記リストの個々の医療機器利用者の所在
地、医療機器の情報と地図を編集して、出力することを
特徴とする付記8の在宅医療支援システム。
【0065】(付記10)地図データベースファイル
と、前記端末からの要求により、前記検索結果から地図
データベースファイルを検索し、前記所在地の地理的位
置を示す地図を検索するサーバーを更に含むことを特徴
とする付記6の在宅医療支援システム。
【0066】
【発明の効果】本発明は、複数の支援拠点の担当する医
療機器利用者の利用者データベースを設け、このデータ
ベースを検索する端末を各支援拠点に設けた。そして、
端末に他の支援拠点の担当する医療機器利用者を検索す
る機能を設け、1の支援拠点で他の支援拠点の医療機器
利用者の情報を入手するようにした。このため、ある地
区の支援拠点の活動機能が喪失しても、他の地区の支援
拠点でその地区の在宅医療機器の利用者の情報を入手し
て、在宅医療を緊急的に支援することができる。即ち、
他の地区の支援拠点で、その地区の在宅医療機器利用者
の情報を保持していなくても、容易に被災地区の在宅医
療機器利用者の情報を検索することが出来、医療機器の
緊急支援体制を有効に且つ早急に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態の在宅医療支援システ
ムのブロック図である。
【図2】図1の在宅医療方法を説明するモデル図であ
る。
【図3】図2の在宅医療機器の構成図である。
【図4】図1の患者データベースの説明図である。
【図5】図1の緊急支援データベースの説明図である。
【図6】図1のシステムのための緊急支援体制の説明図
である。
【図7】図1の端末の緊急支援患者検索処理のフロー図
である。
【図8】図1の患者検索リスト出力のフォーマット図で
ある。
【図9】図1の患者情報出力のフォーマット図である。
【符号の説明】
1 利用者宅 1−1 酸素濃縮器(医療機器) 1−2 携帯型酸素供給器 2 センター 2−1 患者(利用者)データベース 3−A〜3−D 端末(処理装置) 4 ネットワーク 5 医療施設 6 検索サーバー 6−1 緊急支援データベース 6−2 地図データベース 11 呼吸用気体供給装置 12 吸着剤 13 吸着筒 14 コンプレッサ 15 流路切替弁 16 サージタンク 17 流量設定器 18 加湿器 19 鼻カニューラ 20 冷却ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】在宅にて医療機器を利用する利用者の在宅
    医療を複数の支援拠点で支援する在宅医療支援方法にお
    いて、 前記1の支援拠点の端末から、前記複数の支援拠点の担
    当する医療機器利用者の情報を格納する利用者データベ
    ースファイルを検索して、前記他の支援拠点の担当する
    前記医療機器利用者の情報を得るステップと、 前記端末で、前記検索された医療機器利用者の所在地、
    医療機器の情報と所在地の地図とを編集して、前記1の
    支援拠点で前記他の支援拠点の前記利用者の支援のた
    め、出力するステップとを有することを特徴とする在宅
    医療支援方法。
  2. 【請求項2】在宅にて医療機器を利用する利用者の在宅
    医療を複数の支援拠点で支援する在宅医療支援システム
    において、 前記各支援拠点に設けられた端末と、 前記各端末に接続され、前記複数の支援拠点の担当する
    医療機器利用者の情報を格納する利用者データベースフ
    ァイルとを有し、 前記1の支援拠点の端末で前記利用者データベースを検
    索して、前記他の支援拠点の担当する前記医療機器利用
    者の情報を得て、前記検索された医療機器利用者の所在
    地、医療機器の情報と所在地の地図とを編集して、前記
    1の支援拠点で前記他の支援拠点の前記利用者の支援の
    ため、出力することを特徴とする在宅医療支援システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136636A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Toshimitsu Tachibana 入院用等の収納体及び該収納体を用いた緊急時の対応システム
JP2016157377A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 一般社団法人自然エネルギー利用推進協議会 緊急時蓄電池配送システム

Cited By (3)

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JP2016157377A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 一般社団法人自然エネルギー利用推進協議会 緊急時蓄電池配送システム

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