JP4080166B2 - 呼吸用気体供給装置情報表示方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼吸器疾患患者等の呼吸用気体供給装置利用者に呼吸用気体を供給するための呼吸用気体供給装置情報表示方法、システム、コンピュータプログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
なお、呼吸用気体供給装置は通常酸素を濃縮した気体を呼吸器疾患患者に供給する装置であるため、単に酸素濃縮器と呼称される場合もある。
【0003】
【従来の技術】
従来、呼吸器疾患の患者に対して酸素ボンベから供給する酸素療法が行われており、最近では空気中の酸素を分離濃縮して酸素濃縮気体を得るための呼吸用気体供給装置が開発され、それを用いた酸素療法が次第に普及するようになって来ている。
【0004】
かかる呼吸用気体供給装置としては、例えば窒素を選択的に吸着し得る吸着剤を酸素濃縮手段として用いた吸着型呼吸用気体供給装置や、酸素選択透過性膜を酸素濃縮手段として用いた膜型呼吸用気体供給装置がある。前者は主に酸素濃度が90体積%程度の酸素濃度の気体を供給するのに適しており、後者は主に酸素濃度が40体積%程度の酸素濃度の気体を供給するのに適しているものであったが、技術の進歩と共にその境界は曖昧になってきている。また、その他に固体電解質法による酸素濃縮装置も知られている。
【0005】
なお、酸素療法が用いられる他の酸素供給方式として、液体酸素から適当に制御された速度で蒸発した酸素を患者に供給する方法も知られている。
【0006】
かかる呼吸用気体供給装置は、病院において利用されるのみならず、在宅医療用に家庭においても利用される場合が次第に多くなってきている。なおこれらの呼吸用気体供給装置は、病院や家庭において個々に配置され、別々に運転状況の把握およびその管理がなされている。
【0007】
このため、かかる呼吸用気体供給装置の運転状況の把握とその管理とに携わる者(以下、呼吸用気体供給装置管理者という)にとって、その全体像を明確に把握することが困難になり、必要な部品の調達、呼吸用気体供給装置利用者への必要な情報の提供、呼吸用気体供給装置に関する技術支援者(以下、呼吸用気体供給装置技術支援者という)の派遣等を適切なタイミングで行うのが困難になってくる事態が想定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このように個々に独立して配置され、運転の管理がなされている多数の呼吸用気体供給装置について、装置に関わる状況の把握を集中的に把握できるような方法や装置を提供し、上記の問題を解決せんとするものである。
【0009】
特に本願発明は、吸着型呼吸用気体供給装置や膜型呼吸用気体供給装置において、装置に関わる状況の把握を集中的に把握できるような方法や装置を提供し、上記の問題を解決せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、各家庭等に分散して配置された個々の呼吸用気体供給装置の利用状況等を把握することを容易にかつ確実にする呼吸用気体供給装置情報の表示方法を提供すべく鋭意検討した結果、本願発明に想到した。
【0011】
すなわち、本願発明の態様の一つは、呼吸用気体供給装置の地理的位置を視覚的に表示することを含む呼吸用気体供給装置情報表示方法であって、当該呼吸用気体供給装置の地理的位置と共に、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の内のすくなくとも一つを表示し、当該予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入った場合には、当該表示が変化する呼吸用気体供給装置情報表示方法、である。
【0012】
通常、呼吸用気体供給装置は家庭等に固定して設置されるが、呼吸用気体供給装置の新規設置、使用中止、呼吸用気体供給装置利用者の所在地の変更等の要因により、呼吸用気体供給装置の設置場所や状況がかなり頻繁に変更され、これが呼吸用気体供給装置管理者が管理内容の全体像を明確に把握することを困難にする大きな原因となり得ることが判明した。
【0013】
すなわち、本願発明に係る呼吸用気体供給装置情報表示方法は先ず第一に、呼吸用気体供給装置の地理的位置を表示するものである。
【0014】
ここで、呼吸用気体供給装置情報の表示に供する装置としては、コンピュータであって、そのディスプレーに表示する機能を有するものを例示できるが、同様の機能を有する装置であればどのようなものでも良い。コンピュータを使用する場合等は、上記の表示方法を実行するためのコンピュータプログラムを作成すれば、汎用のパーソナルコンピュータ等を使用することも可能となる。そして、このようなプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体を用いれば、任意の地点で、呼吸用気体供給装置管理者の管理活動を支援することが容易になる。
【0015】
さらに、呼吸用気体供給装置管理者が自己の管理内容の全体像を明確に把握することを困難にする可能性のある原因について検討した結果、上記の呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の把握が困難となり得るためであることが判明した。
【0016】
呼吸用気体供給装置は、通常、酸素濃縮手段に圧縮空気を送り込むためのコンプレッサー、空気の圧縮に伴って発生する熱を除去するための冷却ファン、吸着型や膜型の酸素濃縮手段、酸素濃縮手段内の圧力を検出する手段、呼吸用気体供給装置利用者に供給する呼吸用気体の流量を測定する手段、呼吸用気体供給装置利用者に供給する呼吸用気体中の酸素濃度を測定する手段、酸素濃縮手段内の圧力、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度が所定範囲を外れた場合に、異常と判断し、当該異常を検出した場合の音声、ランプ等による警報手段、呼吸用気体供給装置の運転条件を制御し、上記の異常を検出し警報する等の目的に使用されるコンピュータシステム等を有している。
【0017】
酸素濃縮手段内の圧力が所定範囲を外れるケースの内、酸素濃縮手段内の圧力が下限を下回るケースには、たとえば、コンプレッサー自体に何かの異常が発生した場合が該当し、上限を上回るケースには、たとえば、酸素濃縮手段中の吸着剤に水分が過剰吸着した場合が該当する。
【0018】
また、呼吸用気体の流量が所定範囲を外れるケースとしては、医師の指示により設定された流量に対し、その許容下限流量を下回るケースが考えられる。具体的には、2L/分の設定値に対し、50%以上を許容範囲とすれば、50%未満で異常警報を発することになる。
【0019】
呼吸用気体中の酸素濃度が所定範囲を外れるケースとしては、たとえば90%以上の酸素濃度を設定値とし、75%を下限とすれば、75%未満で異常警報を発することになる。
【0020】
そして、呼吸用気体供給装置利用者がこれらの警報を受けた場合、呼吸用気体供給装置利用者は呼吸用気体供給装置管理者に電話等の手段で連絡し、呼吸用気体供給装置技術支援者の派遣を要請することができる。
【0021】
しかしながら、現行の管理体制では次の二つの問題点が考えられる。その一つは、上記のような場合に、迅速に適切な呼吸用気体供給装置技術支援者を派遣するのが困難な場合が考えられることである。
【0022】
次に、異常を事前に防止するには、適切な時期に適切な呼吸用気体供給装置技術支援者を呼吸用気体供給装置利用者の元に派遣して、呼吸用気体供給装置の維持管理を充分行うことが重要であるが、呼吸用気体供給装置利用者の健康状態や、呼吸用気体供給装置の新規設置、使用中止、呼吸用気体供給装置利用者の居所、住所の変動等の要因のため、通常は一定地域をカバーする個々の呼吸用気体供給装置技術支援者にとっては、自分の担当する呼吸用気体供給装置利用者についての最新情報を十分に把握しているとは言えない状況が考えられるのである。
【0023】
前者については、異常発生時点では、呼吸用気体供給装置管理者は、当該呼吸用気体供給装置利用者について適切な情報の把握ができておらず、寸刻を争う場面において、適切な呼吸用気体供給装置技術支援者を選択し、迅速に呼吸用気体供給装置利用者の元に派遣することが困難となるケースが考えられる。
【0024】
このような場合において必要な情報について種々検討した結果、当該呼吸用気体供給装置利用者の地理的位置として代用できる呼吸用気体供給装置の地理的位置と共に、上記の呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の把握が重要であることが判明した。
【0025】
そして、これらを視覚的に表示することで、きわめて迅速に、適切な呼吸用気体供給装置技術支援者を派遣しうることが判明した。
【0026】
すなわち、呼吸用気体供給装置の地理的位置の表示から、近隣に居る呼吸用気体供給装置技術支援者を選択し、その者に上記の呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の情報を送信するとともに、当該予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入った場合には、当該表示が変化するため、異常原因についてのアドバイスを、呼吸用気体供給装置管理者が容易に呼吸用気体供給装置技術支援者に提供し得るのである。
【0027】
後者については、上記情報を視覚的に表示し、予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入った場合には、当該表示が変化することを機に、該当する呼吸用気体供給装置利用者の近辺に居る適切な呼吸用気体供給装置技術支援者を選択し、適切な時期に呼吸用気体供給装置利用者の元へ派遣できるようになる。なお、ここで、「変化する」とは、たとえば、表示色が変化したり、文字の大きさや形が変化したり、反転表示や強調表示になったり、特定のマークが表示される等、公知のどのような方法による変化であっても良い。
【0028】
上記の情報の内、呼吸用気体供給装置の地理的位置の表示が重要であるのは、予想に反し、呼吸用気体供給装置の新規設置、使用中止、呼吸用気体供給装置利用者の所在地の変更等の要因に対応して、その最新情報を迅速に把握することが、呼吸用気体供給装置利用者を支援するのに重要であるからである。
【0029】
呼吸用気体供給装置の機種の表示が重要であるのは、急速に変化する技術革新の下、すべての呼吸用気体供給装置技術支援者がすべての呼吸用気体供給装置の機種に熟知していないケースが考えられ、適切な呼吸用気体供給装置技術支援者を選択する場合に重要因子となるからである。なお、当該表示には、必要に応じ、選択された呼吸用気体供給装置技術支援者に関する情報、たとえば、その支援し得る呼吸用気体供給装置の機種等を含められるようになっているのが望ましいが、そのような情報は当該呼吸用気体供給装置技術支援者と連絡を取ることによって、必要に応じ入手することも可能であり、上記のような情報を表示させることの方がより重要である。
【0030】
呼吸用気体供給装置の点検予定時期が重要であるのは、このような複雑な構造の装置には定期的な点検が重要であることの他、その使用対象が呼吸器疾患患者であり、きわめて高水準の装置の維持管理が要求されるからである。
【0031】
フィルターは、冷却用空気の中のゴミを取り除いたり、呼吸用気体の原料となる空気を清浄化するために使用されるものであり、その清掃の予定時期が重要であるのは、必要な空気の取り込み量を確保することが重要であるからである。
【0032】
外来時期、すなわち、医師の診断を受けるために病院等に行く日、が重要なのは、点検予定日や、呼吸用気体供給装置技術支援者の訪問日等との整合性を確保するためである。
【0033】
なお、これらの、呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の情報は、呼吸用気体供給装置管理者と呼吸用気体供給装置技術支援者とのいずれがコンピュータ等を介して入力しても良いが、情報の混乱を避けるため、特定の呼吸用気体供給装置管理者や呼吸用気体供給装置技術支援者を特定するための信号が同時に入力されることが入力許可の条件となっていることが、セキュリティ確保の上で好ましい。
【0034】
さらに、上記呼吸用気体供給装置の利用開始時期、過去における部品交換時期、過去における呼吸用気体流量設定値、過去における点検時期、過去におけるフィルター清掃時期、過去における外来時期、の内のすくなくとも一つを表示しうることも、本願発明の好ましい態様の一つである。呼吸用気体供給装置管理者と呼吸用気体供給装置技術支援者とが過去の情報を必要とすることがしばしばあるからである。
【0035】
さらに、上記呼吸用気体供給装置の利用者に関する情報を表示しうることも好ましい。この情報には、次のようなもののいずれかを含めることができる。
【0036】
呼吸用気体供給装置利用者の個人的病歴、
酸素濃縮手段内の圧力および設定値、
呼吸用気体の温度および湿度、
呼吸用気体の流量、
呼吸用気体中の酸素濃度および設定値
異常警報
呼吸用気体供給装置の運転時間、
呼吸気体供給装置がコンピュータを内蔵したものである場合の、過電流,コンピュータの作動異常および電源電圧の異常。
【0037】
さらに、本願発明においては、上記表示の内容の一部または全部を他の表示装置に出力することができることも好ましい。
【0038】
すなわち、上記視覚的表示は呼吸用気体供給装置管理者がその表示を利用できるようにすることを第一の目的としているが、その他に、呼吸用気体供給装置技術支援者や呼吸用気体供給装置利用者がその表示を利用できるようにすることが望ましい場合がある。
【0039】
ただし、上記のような情報は特定の者のみがアクセスを許されるべきものであり、このような表示の出力先は厳密に管理することが必要となる。また、表示内容の一部を制限することも有用である。
【0040】
なお、表示内容の出力に際して、送受信が必要な場合には、送信内容の暗号化を図ることも、機密保持の上で望ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下において、図1〜5を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。なお、下記は本願発明の実施の形態の一部を示すためのものであり、本願発明は、これらの記載によって制限を受けるものでなく、本願発明の趣旨に合致する限り、その他の形態をも含むものであることはいうまでもない。
【0042】
図1は、本願発明に係る呼吸用気体供給装置をモデル的に表した図である。
【0043】
図1において、呼吸用気体供給装置11にある、窒素を選択的に吸着し得る吸着剤12を充填した1基または2基以上の吸着筒13は、空気から酸素濃度の高められた酸素濃縮気体を分離するための酸素濃縮手段の主要部分である。
【0044】
コンプレッサ14から、流路切替弁15を介してこの吸着筒13に圧縮空気が供給される。
【0045】
吸着筒13で吸着されなかった酸素を含むガス、すなわち酸素濃縮空気、は、サージタンク16に貯留され、流量設定器17により酸素供給量を一定に調節した後、加湿器18で加湿され、鼻カニューラ19を介して呼吸用気体供給装置利用者に供給される。
【0046】
さらに必要に応じて、コンプレッサ等のポンプ手段を冷却するための冷却風を生じさせるための冷却ファン20が具備される。
【0047】
また、呼吸用気体供給装置11では、酸素濃縮手段内の圧力はXの位置で、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度、呼吸用気体の温度および湿度はYの位置で検出することができる。
【0048】
呼吸用気体を呼吸用気体供給装置利用者の利用に供する供給手段としては、導管手段,鼻カニューラ,マスク等を具備したものがあげられる。
【0049】
図2は、本願発明に係る情報表示方法を説明するモデル図である。
【0050】
図2において、呼吸用気体供給装置201には、その地理的位置に関する情報を送信するための送信装置が付設されている。送信される情報には当該呼吸用気体供給装置利用者を識別するための情報を含めることが望ましい。なお、地理的位置に関する情報にはGPS(衛星航法システム)その他これに類する情報を利用することができる。
【0051】
これらの情報は視覚的表示装置に付随する制御装置である、あるいは視覚的情報表示装置をその一部として含むコンピュータ202が受信し、ディスプレー(視覚的表示装置)203の画面に、呼吸用気体供給装置201またはそれを利用する呼吸用気体供給装置利用者の地理的位置として表示する。この表示は、呼吸用気体供給装置管理者が見てその管理に役立てる。
【0052】
たとえば、点検予定時期を過ぎている場合等、予定時期が表示時期から所定期間内に入った場合には、その表示の色が変化するようにしてあるので、呼吸用気体供給装置管理者は、該当する地理的範囲をカバーする呼吸用気体供給装置技術支援者に電話をして、適切な時期に呼吸用気体供給装置利用者を訪問し、適切な処置をとり、また必要であれば、呼吸用気体供給装置の利用方法について呼吸用気体供給装置利用者に再教育を与えるよう指示することができる。なお、「予定時期が表示時期から所定期間内に入った場合」とは、上記のように点検予定時期を過ぎている場合の他、点検予定時期前であっても、所定の期間内に入った場合も含み得ることはいうまでもない。
【0053】
また、呼吸用気体供給装置利用者から呼吸用気体供給装置の異常について連絡を受けた場合には、迅速にその地域をカバーする呼吸用気体供給装置技術支援者の使用する呼吸用気体供給装置技術支援車両204を選択し、そこに必要な情報を送信し、迅速な処置を施すことができる。
【0054】
なお、このような場合に、コンピュータ202により、呼吸用気体供給装置の利用開始時期、過去における部品交換時期、過去における呼吸用気体流量設定値、過去における点検時期、過去におけるフィルター清掃時期、過去における外来時期の内のすくなくとも一つを記録するようにしておけば、それらを視覚的に表示でき、更に適切な処置が可能となる。
【0055】
また、コンピュータ202に、上記したような呼吸用気体供給装置の利用者に関する情報を蓄積しておけば、それらも視覚的に表示でき、更に適切な処置が可能となる。
【0056】
図3は、本願発明に係る情報表示方法を説明する他のモデル図である。
【0057】
この図では、呼吸用気体供給装置にある表示装置のディスプレー部分201aと呼吸用気体供給装置技術支援車両204にある表示装置のディスプレー部分204aとに、上記視覚的に表示される情報の一部が表示されるようになっている。その他の符号の説明は図2と同様である。
【0058】
このようなシステムを用いて、たとえばディスプレー201aに、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期が表示されれば、呼吸用気体供給装置利用者自身による呼吸用気体供給装置の管理に役立てることができる。
【0059】
また、ディスプレー204aに、当該呼吸用気体供給装置の地理的位置、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期が表示されれば、呼吸用気体供給装置利用者への呼吸用気体供給装置技術支援者の迅速な対応に役立てることができる。
【0060】
なお、本願明細書において、付設と言うときは必ずしも物理的に接触した状態を意味するものではない場合も含むことはいうまでもない。
【0061】
図4は、本発明の呼吸用気体供給装置情報表示方法による視覚的表示の1例である。
【0062】
図4では、当該呼吸用気体供給装置の地理的位置をしめす点Zと共に、その利用者の氏名と、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期が表示されている。なお、この図4では、簡略化のため、呼吸用気体供給装置の地理的位置が1カ所のみ表示されているが、実際においては複数の呼吸用気体供給装置の地理的位置が1つの画面に表示されることの方が多いことが予想される。
【0063】
図5は、本発明の呼吸用気体供給装置情報表示方法を説明するフローチャートである。
【0064】
図5において、呼吸用気体供給装置に付設された送信装置から、その地理的位置に関する情報が送信され(S1)、その他の情報が、たとえば呼吸用気体供給装置管理者の元にあるコンピュータに入力される(S2)と、呼吸用気体供給装置管理者の元にあるコンピュータがこれらの情報を収集し(S3)、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期等の予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入っているか否かを判断する(S4)。そして、所定の期間外であれば、そのまま、情報を表示し(S5)、所定期間内に入っている場合は、表示条件を、たとえば点滅表示に変えて(S6)、情報を表示する(S5)。
【0065】
上記の方法により、有用な情報を、容易、確実、迅速に入手でき、予定時期が所定期間内に入っている場合は速やかな処置をとることができる。
【0066】
なお、本願発明を纏めると次の付記のようになる。
【0067】
(付記1) 視覚的表示装置が、呼吸用気体供給装置の地理的位置を視覚的に表示することを含む呼吸用気体供給装置情報表示方法であって、当該呼吸用気体供給装置の地理的位置と共に、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の内のすくなくとも一つを表示し、当該予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入った場合には、当該表示が変化する呼吸用気体供給装置情報表示方法。
【0068】
(付記2) さらに、上記呼吸用気体供給装置の利用開始時期、過去における部品交換時期、過去における呼吸用気体流量設定値、過去における点検時期、過去におけるフィルター清掃時期、過去における外来時期の内のすくなくとも一つを表示しうることを特徴とする付記1に記載の呼吸用気体供給装置情報表示方法。
【0069】
(付記3) さらに、上記呼吸用気体供給装置の利用者に関する情報を表示しうることを特徴とする付記1または2に記載の呼吸用気体供給装置情報表示方法。
【0070】
(付記4) 上記表示の内容の一部または全部を他の表示装置に出力することができることを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の呼吸用気体供給装置情報表示方法。
【0071】
(付記5) 上記他の表示装置が呼吸用気体供給装置に付設する表示装置であることを特徴とする付記4に記載の呼吸用気体供給装置情報表示方法。
【0072】
(付記6) 呼吸用気体供給装置の地理的位置に関する情報を送信するための送信装置と、
当該情報を受信し、当該情報を視覚的に表示すると共に、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の内のすくなくとも一つが入力された場合にこれを表示し、かつ、当該予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入った場合には、当該表示を変化させるためのコンピュータと、
ディスプレーと
よりなる視覚的情報表示システム。
【0073】
(付記7) 上記コンピュータが、上記呼吸用気体供給装置の利用開始時期、過去における部品交換時期、過去における呼吸用気体流量設定値、過去における点検時期、過去におけるフィルター清掃時期、過去における外来時期の内のすくなくとも一つを蓄積し、視覚的に表示し得ることを特徴とする付記6に記載の視覚的情報表示システム。
【0074】
(付記8) さらに、上記ディスプレーに表示される情報の一部を表示することのできるその他の情報表示装置を含むことを特徴とする付記6または7に記載の視覚的情報表示システム。
【0075】
(付記9) 視覚的表示装置に付随する制御装置が、呼吸用気体供給装置から送信された呼吸用気体供給装置の地理的位置に関する情報を受信する段階と、
視覚的表示装置が、この情報を視覚的に表示する段階と、
視覚的表示装置が、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期、外来予定時期の内のすくなくとも一つが入力された場合にこれを視覚的に表示する段階と、
当該予定時期が、当該表示の時期から所定期間内に入った場合には、視覚的表示装置が、当該表示を変化させる段階と
を実行させるコンピュータプログラム。
【0076】
(付記10) 付記9に係るコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
【0077】
【発明の効果】
本発明の呼吸用気体供給装置情報表示方法、システム、コンピュータプログラムおよび記録媒体によれば、呼吸用気体供給装置の利用の状態等に関する情報を離れた場所において、容易、確実、迅速に収集することができ、呼吸用気体供給装置利用者に対する支援をより適切なものとできる。
【0078】
特に本発明は、病院のみならず在宅でも利用される呼吸用気体供給装置の場合に、その利用者の状態の把握や装置の保守管理を効率的にかつ適確に行うことができる優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る呼吸用気体供給装置をモデル的に表した図である。
【図2】本願発明に係る情報表示方法を説明するモデル図である。
【図3】本願発明に係る情報表示方法を説明する他のモデル図である。
【図4】本発明の呼吸用気体供給装置情報表示方法による視覚的表示の1例である。
【図5】本発明の呼吸用気体供給装置情報表示方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11 呼吸用気体供給装置
12 吸着剤
13 吸着筒
14 コンプレッサ
15 流路切替弁
16 サージタンク
17 流量設定器
18 加湿器
19 鼻カニューラ
20 冷却ファン
201 呼吸用気体供給装置
201a ディスプレー
202 コンピュータ
203 ディスプレー
204 呼吸用気体供給装置技術支援車両
204a ディスプレー

Claims (3)

  1. 呼吸器疾患患者が利用する視覚的表示装置1を具備した呼吸用気体供給装置、当該呼吸用気体供給装置の運転状況の把握と管理とを行なうための視覚的表示装置2を具備した管理用コンピュータ、および当該呼吸用気体供給装置に関する技術支援者が使用する視覚的表示装置3を付設した送受信装置を含んでなる呼吸用気体供給装置用視覚的情報表示システムであり、
    当該呼吸用気体供給装置から当該管理用コンピュータに送信された、当該呼吸用気体供給装置利用者の識別情報を含む当該呼吸用気体供給装置の地理的位置に関する情報と、当該管理用コンピュータに入力された、当該呼吸用気体供給装置の機種、呼吸用気体流量設定値、点検予定時期、フィルター清掃の予定時期および外来予定時期の情報とを、当該管理用コンピュータが、当該視覚的表示装置2に表示させると共に、それら情報の少なくとも一部を当該視覚的表示装置1および3に表示させ、かつ、
    当該管理用コンピュータが、当該点検予定時期、フィルター清掃の予定時期および外来予定時期が当該表示の時期から所定期間内に入っているか否かを判断し、そのいずれかの予定時期が表示の時期から所定期間内に入った場合には、当該利用者と呼吸用気体供給装置管理者と技術支援者とが表示情報を共有できるように、当該視覚的表示装置1,2および3の表示条件を変化させる、
    呼吸用気体供給装置用視覚的情報表示システム。
  2. 前記管理用コンピュータが、さらに、前記呼吸用気体供給装置の利用開始時期、過去における部品交換時期、過去における呼吸用気体流量設定値、過去における点検時期、過去におけるフィルター清掃時期、過去における外来時期の内のすくなくとも一つを前記視覚的表示装置1,2および3に表示し得ることを特徴とする請求項1に記載の呼吸用気体供給装置用視覚的情報表示システム。
  3. 前記管理用コンピュータが、前記呼吸用気体供給装置の地理的位置に関する情報を元に、当該位置をカバーする呼吸用気体供給装置技術支援者の使用する視覚的表示装置3に対して前記表示情報を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の呼吸用気体供給装置用視覚的情報表示システム。
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