JP2004302800A - 在宅医療支援方法及びそのシステム - Google Patents

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JP2004302800A
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Abstract

【課題】在宅医療機器を使用する患者の在宅医療機器の設置及び点検を支援する在宅医療支援方法に関し、患者と医療機器提供者の負担を軽減する。
【解決手段】在宅医療機器(1−1)の配達業務と、説明業務を別けるように、データ処理装置(32)で配送業者に配送依頼を作成する。又、地域患者センター(8)に、点検装置(8−1)を設け、来訪した患者の可搬型在宅医療機器(1−3)の点検を行う。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、在宅酸素療法等の患者に使用される在宅医療機器を設置するための在宅医療支援方法及びそのシステムに関し、特に、在宅医療機器の設置及び点検を容易にするための在宅医療支援方法及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の医療技術、医療機器の進歩により、医療機関の医師の診断により、患者が在宅医療機器を使用した在宅医療療法を行うことが認められている。例えば、呼吸器疾患に有効な酸素療法(酸素富化気体の吸入)を在宅にて行う。
【0003】
図8は、この在宅酸素療法の説明図である。図8において、在宅患者Bの自宅1には、在宅医療機器1−1が設置される。在宅医療の一例として、呼吸器疾患に対する在宅酸素療法を例に説明すると、在宅医療機器は、酸素濃縮器1−1と、携帯型酸素供給器1−2である。
【0004】
図8に示すように、在宅酸素療法は、医療施設(病院等)5の医師により、呼吸器疾患と診断された患者Bに、病院等の医師の処方の下に、在宅酸素機器(酸素濃縮器)1−1を使用して酸素吸入治療を行うものである。これら在宅医療機器1−1は、医療施設5の医師の診察の基に、医療機器提供企業3から医療施設5に貸し出され、病院等の医療施設5を介し、患者Bに貸し出される。
【0005】
実際には、医療施設の医師の処方に従い、医療機器提供企業3は、患者Bの在宅酸素機器1−1を管理し、機器1−1の設置、点検及び酸素ボンベの交換等の在宅医療支援を行う(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このような在宅酸素療法では、自宅では、酸素濃縮器1−1を使用し、外出する際には、携帯用酸素ボンベを携行し、外出先でも、酸素富化気体の吸入を継続できる。そのため、AC電源駆動の酸素濃縮器1−1と酸素ボンベシステムという2系統の酸素供給手段を患者宅に配置し、且つ酸素ボンベの逐次供給を行う必要がある。
【0007】
このため、医療経済面での負担が増加するとともに、患者の操作が煩わしいという問題があり、酸素濃縮器1−1として、軽量でバッテリー駆動される酸素濃縮器1−1も、提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
図9に示すように、この酸素濃縮器1−1の患者宅への設置処理は、先ず、医療施設5から医療機器提供企業3に、患者情報と使用機器が連絡される。医療機器提供企業3では、患者情報をデータベースに入力し、患者と設置日の調整を行う。設置日が決まると、患者宅に機器を設置し、機器の説明を行う。
【0009】
ここで、かかる酸素濃縮器1−1は、据置型で30kg程度、可搬型で10kg程度あり、簡単に搬送できず、リフト付き車両等を用意する必要がある。又、患者宅での機器の説明も、機器提供企業の専門スタッフが、機器を開梱し、備品を確認し、設置し、使用方法や注意点等を患者に説明する必要がある。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−320675号公報(図4)
【0011】
【特許文献2】
特表2000−516854号公報(図11、図12)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の患者との設置日の調整には、患者の退院日等の予定と、機器提供企業の限られた営業車両の予定と、限られた専門スタッフの予定とを調整する必要があり、機器提供企業の営業所の限られたリソースを活用しなければならいため、設置日程が患者の希望通りとはならない場合があり、患者の利便性に問題が生じる。
【0013】
又、機器提供企業にとっても、機器の特徴を熟知している専門スタッフと配送要員とを用意しなければならず、全てを行うことは、業務の煩雑化を招いていた。
【0014】
次に、図8に示すように、酸素濃縮器1−1の点検も、メインテナンス専門スタッフが、患者宅へ来訪し、機器を定期点検しており、日程調整が煩雑となり、患者の利便性に問題が生じ、且つ機器提供企業の業務負担が増加するという問題もあった。
【0015】
従って、本発明の目的は、患者の利便性を向上し、且つ機器提供企業の業務負担を軽減する在宅医療支援方法及びそのシステムを提供することにある。
【0016】
又、本発明の他の目的は、患者の利便性を向上し、且つ機器提供企業の業務負担を軽減した在宅医療機器の設置を行うための在宅医療支援方法及びそのシステムを提供することにある。
【0017】
更に、本発明の他の目的は、患者の利便性を向上し、且つ機器提供企業の負担を軽減する在宅医療機器の点検を行うための在宅医療支援方法及びそのシステムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成のため、本発明は、患者宅に在宅医療機器を設置するための在宅医療支援方法において、医療施設から依頼された医療機器設置依頼に応じて、データ処理装置が患者データベースに、患者情報と機器情報と設置予定日を登録するステップと、前記データ処理装置が、前記患者データベースを参照して、前記在宅医療機器の設置依頼を作成し、前記患者宅に前記在宅医療機器の配送を行う配送業者に送信するステップと、前記配送業者からの配送完了報告を受け、前記在宅医療機器の説明を行う担当者が前記患者宅を訪問する前記患者データベースの設置日を設定するステップとからなる。
【0019】
又、本発明の在宅医療支援システムは、患者データベースと、医療施設から依頼された医療機器設置依頼に応じて、前記患者データベースに、患者情報と機器情報と設置予定日を登録し、且つ前記在宅医療機器の設置依頼を作成し、前記患者宅に前記在宅医療機器の配送を行う配送業者に送信するデータ処理装置とを有し、前記データ処理装置は、前記配送業者からの配送完了報告を受け、前記在宅医療機器の説明を行う担当者が前記患者宅を訪問する前記患者データベースの設置日を設定する。
【0020】
従来、在宅医療機器の配送と説明とを、営業所の専用車両と専門スタッフが行っていたものを、本発明では、配送業務と説明業務を別け、配送業務を配送業者に委託し、説明業務を営業所の専門スタッフが行うようにしたため、患者と専門スタッフの日程調整に自由度を持たせることができ、患者の退院日等患者の都合に合わせた在宅医療機器の設置、説明が、容易に実現できる。
【0021】
又、この配送業務をデータ処理装置により、自動化したため、営業所の負担も軽減でき、限られた営業所のリソースで、患者の満足する在宅医療機器の設置を実現できる。
【0022】
更に、本発明の他の態様では、患者宅に設置された可搬型在宅医療機器を点検するための在宅医療支援方法において、前記患者宅の地域に設けられた地域患者センターの点検装置が、来訪した前記患者の前記可搬型在宅医療機器のデータを取り込むステップと、前記点検装置で、前記取り込んだデータに基づき、点検結果を出力するステップとからなる。
【0023】
又、本発明の他の態様では、患者宅に設置された可搬型在宅医療機器を点検するための在宅医療支援システムにおいて、前記患者宅の地域に設けられた地域患者センターに設けられ、来訪した前記患者の前記可搬型在宅医療機器のデータを取り込む送受信器と、前記取り込んだデータに基づき、点検結果を作成し、出力するデータ処理装置とを有する。
【0024】
本発明のこの態様では、地域患者センターに点検装置を設け、患者の都合により、地域患者センターに出かけることにより、機器の点検が可能となるため、患者にとっては、点検時の自由度が増し、且つ外出の動機となり、患者の活動を活発化するのに寄与する。一方、機器提供企業にとっては、メイテナンス担当者が、患者宅を1件1件訪問しなくても、各患者の酸素濃縮器を点検でき、業務効率を向上できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は、この実施の形態に限らず、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0026】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の一実施の形態の在宅医療支援システムの構成図、図2は、図1の据置型酸素濃縮器の構成図、図3は、図1の患者データベースの構成図、図4は、図1の構成の処理フロー図である。
【0027】
図1は、在宅医療機器の設置のためのシステムを示す。図1に示すように、患者宅1に、据置型酸素濃縮器1−1と酸素ボンベ1−2を設置し、患者Bは、鼻カニューラ19より酸素濃縮器1−1により酸素供給を受ける。
【0028】
この酸素濃縮器1−1を図2により説明する。酸素濃縮器1−1は、呼吸用気体供給装置であり、酸素を供給して、患者の呼吸を補助する。酸素濃縮器1−1は、通常、酸素濃縮手段に圧縮空気を送り込むためのコンプレッサー14と、空気の圧縮に伴って発生する熱を除去するための冷却ファン20と、流路切替弁15と、吸着型や膜型の酸素濃縮手段12、13、酸素濃縮手段内の圧力を検出する圧力センサ21と、呼吸用気体供給装置利用者(患者)に供給する呼吸用気体の流量を測定する流量センサ22と、サージタンク16と、流量設定器17と、加湿器18と、供給する呼吸用気体中の酸素濃度を測定する濃度センサ23、供給気体の温度、湿度を測定する温度/湿度センサ24とを備える。
【0029】
又、装置1−1は、装置の全体を制御するコンピュータ(MPU)25と、外部から操作し、外部に装置状態を表示するためのオペレータパネル26とを備える。
【0030】
このコンピュータ25は、酸素濃縮手段内の圧力、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度が所定範囲を外れた場合に、異常と判断し、当該異常を検出した場合の音声、ランプ等による警報手段(オペレータパネル26)、呼吸用気体供給装置の運転条件を制御する。酸素濃縮器の酸素濃縮手段は、窒素を選択的に吸着し得る吸着剤12を充填した1基または2基以上の吸着筒13で構成され、空気から酸素濃度の高められた酸素濃縮気体を分離する。
【0031】
次に、この装置の動作を説明する。コンプレッサー14から、流路切替弁15を介してこの吸着筒13に圧縮空気が供給される。吸着筒13で吸着されなかった酸素を含むガス、すなわち酸素濃縮空気は、サージタンク16に貯留され、流量設定器17により酸素供給量を一定に調節した後、加湿器18で加湿され、鼻カニューラ19を介して呼吸用気体供給装置利用者に供給される。
【0032】
さらに、必要に応じて、コンプレッサー等のポンプ手段を冷却するための冷却風を生じさせるための冷却ファン20が具備される。呼吸用気体供給装置1−1では、酸素濃縮手段内の圧力はXの位置で、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度、呼吸用気体の温度および湿度はYの位置で,センサ21、22、23、24で検出することができる。呼吸用気体を呼吸用気体供給装置利用者の利用に供する供給手段19としては、導管手段,鼻カニューラ,マスク等を具備したものがあげられる。
【0033】
この呼吸用気体供給装置1−1では、設定された流量で、所定の酸素濃度の気体を供給することが在宅医療で重要である。これらの異常を検出するため、各種のセンサ、コンピュータが設けられ、異常を自動判断する。
【0034】
酸素濃縮手段内の圧力が所定範囲を外れるケースの内、酸素濃縮手段内の圧力が下限を下回るケースには、たとえば、コンプレッサー自体に何かの異常が発生した場合が該当し、上限を上回るケースには、たとえば、酸素濃縮手段中の吸着剤に水分が過剰吸着した場合が該当する。
【0035】
また、呼吸用気体の流量が所定範囲を外れるケースとしては、医師の指示により設定された流量に対し、その許容下限流量を下回るケースが考えられる。具体的には、2L/分の設定値に対し、50%以上を許容範囲とすれば、50%未満で異常警報を発することになる。呼吸用気体中の酸素濃度が所定範囲を外れるケースとしては、たとえば90%以上の酸素濃度を設定値とし、75%を下限とすれば、75%未満で異常警報を発することになる。
【0036】
そして、コンピュータ25は、かかる異常を検出すると、オペレータパネル26を介し、音声及び表示により呼吸用気体供給装置利用者に警報を発する。利用者は、電話等で、提供企業の営業所に電話等で連絡し、対応を求める。
【0037】
図1に戻り、医療機器提供企業の営業所3−1には、端末装置30と、データ処理装置32と、患者データベース36とを設けている。データ処理装置32は、後述する配送処理プログラム34を実行する。
【0038】
図3に示すように、患者データベース36には、患者毎に、患者の属性データ、使用機器データと、その他のデータを登録する。患者データは、患者名、患者コード、患者住所、住所コード、電話番号、契約先(病院)、処方内容(酸素流量、吸入時間)等で構成される。使用機器データは、機器種類、設置日、機番、モニター区分、酸素ボンベのタイプ、ボンベ業者とで構成される。その他のデータとして、本発明では、配送依頼日、設置予定日を設ける。
【0039】
図1に戻り、契約した配送業者(宅配業者の営業所又はセンター)6の端末装置62は、ネットワーク7を介し、医療機器提供企業の営業所3−1のデータ処理装置32と接続する。この契約した配送業者6は、車両60による酸素濃縮器1−1の患者宅1への配送を、営業所3−1からネットワーク7を介して依頼される。
【0040】
図4により、在宅医療機器設置処理を説明する。
【0041】
医療施設5から営業所3−1に、患者情報、処方情報、機器情報を含む設置依頼を受けると、患者又は患者の家族と、配送日、説明日のアポイントをとる。これとともに、患者データベース36に、図3のような患者属性データ、機器データ、その他のデータを、端末装置30から入力する。
【0042】
データ処理装置32は、配送処理プログラム34を実行して、配送予定日、機種、届け先(患者名、住所、電話番号)を含む配送依頼を、患者データベース36から作成する。そして、ネットワーク7を介し契約した配送業者6の端末装置62にこの配送依頼を送信する。
【0043】
配送業者6は、この配送依頼に基づき、配送予定日に、配送車両60に、酸素濃縮器1−1を載せ、患者宅1へ届ける。配送業者6は、酸素濃縮器1−1を配達すると、端末装置60から配送完了報告を、ネットワーク7を介して営業所3−1のデータ処理装置32に通知する。
【0044】
データ処理装置32は、これを受け、患者データベース36の機器データの設置日に、設置予定日を設定する。これにより、機器提供企業3は、設置日から料金を請求できる。
【0045】
一方、配送終了すると、図1に示すように、営業所3−1から説明担当者Aが、車両40で、患者宅1を訪問する。説明担当者Aは、患者宅1に到着すると、配達された機器1−1を開梱し、備品を確認し、設置し、使用方法や注意点等を患者、患者の家族に説明する。
【0046】
このように、従来、在宅医療機器の配送と説明とを、営業所の専用車両と専門スタッフが行っていたものを、配送業務と説明業務を別け、配送業務を配送業者に委託し、説明業務を営業所の専門スタッフが行うようにしたため、患者と専門スタッフの日程調整に自由度を持たせることができ、患者の退院日等患者の都合に合わせた在宅医療機器の設置、説明が、容易に実現できる。
【0047】
又、この配送業務をデータ処理装置32により、自動化したため、営業所の負担も軽減でき、限られた営業所のリソースで、患者の満足する在宅医療機器の設置を実現できる。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に、在宅医療機器の点検業務を説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態のシステム構成図、図6は、図5の可搬型酸素濃縮器と点検装置の構成図、図7は、図6の出力結果の説明図である。
【0049】
図5に示すように、各患者Bは、可搬型酸素濃縮器1−3により在宅酸素療法を受けている。一方、患者宅1−a〜1−nの近所には、地域患者センター(リハビリセンター)8が設けられている。この地域患者センター8には、点検装置8−1が設けられている。
【0050】
この点検装置8−1は、ネットワーク7を介し患者データベース90を有するセンター9に接続される。この実施の形態では、可搬型酸素濃縮器1−3の使用を前提とする。図6により、可搬型酸素濃縮器1−3を説明する。
【0051】
図6に示すように、可搬型酸素濃縮器1−3は、基本的に、図2で説明した据置型酸素濃縮器1−1と同様の構成であり、各コンポーネントを小型化したものである。即ち、酸素濃縮器1−3は、通常、酸素濃縮手段に圧縮空気を送り込むためのコンプレッサー14と、空気の圧縮に伴って発生する熱を除去するための冷却ファン20と、流路切替弁15と、吸着型や膜型の酸素濃縮手段12、13、酸素濃縮手段内の圧力を検出する圧力センサ21と、呼吸用気体供給装置利用者(患者)に供給する呼吸用気体の流量を測定する流量センサ22と、サージタンク16と、流量設定器17と、加湿器18と、供給する呼吸用気体中の酸素濃度を測定する濃度センサ23、供給気体の温度、湿度を測定する温度/湿度センサ24とを備える。
【0052】
又、装置1−1は、装置の全体を制御するコンピュータ(MPU)25と、外部から操作し、外部に装置状態を表示するためのオペレータパネル26とを備える。
【0053】
このコンピュータ25は、酸素濃縮手段内の圧力、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度が所定範囲を外れた場合に、異常と判断し、当該異常を検出した場合の音声、ランプ等による警報手段(オペレータパネル26)、呼吸用気体供給装置の運転条件を制御する。酸素濃縮器の酸素濃縮手段は、窒素を選択的に吸着し得る吸着剤12を充填した1基または2基以上の吸着筒13で構成され、空気から酸素濃度の高められた酸素濃縮気体を分離する。
【0054】
次に、この装置の動作を説明する。コンプレッサー14から、流路切替弁15を介してこの吸着筒13に圧縮空気が供給される。吸着筒13で吸着されなかった酸素を含むガス、すなわち酸素濃縮空気は、サージタンク16に貯留され、流量設定器17により酸素供給量を一定に調節した後、加湿器18で加湿され、鼻カニューラ19を介して呼吸用気体供給装置利用者に供給される。
【0055】
さらに、必要に応じて、コンプレッサー等のポンプ手段を冷却するための冷却風を生じさせるための冷却ファン20が具備される。呼吸用気体供給装置1−1では、酸素濃縮手段内の圧力はXの位置で、呼吸用気体の流量、呼吸用気体中の酸素濃度、呼吸用気体の温度および湿度はYの位置で,センサ21、22、23、24で検出することができる。呼吸用気体を呼吸用気体供給装置利用者の利用に供する供給手段19としては、導管手段,鼻カニューラ,マスク等を具備したものがあげられる。
【0056】
この呼吸用気体供給装置1−1では、設定された流量で、所定の酸素濃度の気体を供給することが在宅医療で重要である。これらの異常を検出するため、各種のセンサ、コンピュータが設けられ、異常を自動判断する。
【0057】
この酸素濃縮器1−3は、可搬型とするため、コンプレッサー14、冷却ファン20、コンピュータ25に電力を供給するバッテリー27が内蔵されている。これにより、利用者は、自宅内においても、外出先においても、酸素濃縮器1−3を利用でき、自宅に外出用の酸素ボンベを必要としない。
【0058】
また、かかる酸素濃縮器1−3を車輪29を有するキャスターに搭載することにより、酸素濃縮器1−3を車輪29で移動でき、利用者にとって、便利である。酸素濃縮器1−3には、この車輪29の回転を検出する移動センサ28が設けられ、コンピュータ25は、この移動センサ28の出力から酸素濃縮器1−3の移動量(=患者の運動量)を計算する。
【0059】
図5に戻り、可搬型濃縮器1−3を利用する患者Bは、所定の日に、自宅1−a〜1−nから地域患者センター8に来訪する。地域患者センター8で、リハビリや各種の相談会を開催することにより、患者の来訪するモチベーションとなり、患者の来訪を促す。
【0060】
本発明では、この地域患者センター8に点検装置8−1を設け、患者の来訪時に、患者の可搬型酸素濃縮器1−3の点検業務を行う。即ち、図6に示すように、来訪した患者の可搬型酸素濃縮器1−3と、点検装置8−1を接続する。
【0061】
点検装置8−1は、可搬型酸素濃縮器1−3のMPU25とデータの送受信を行う送受信器80と、データ取り込み処理82と出力作成処理83を実行するCPU81と、メモリ84と、入力装置85と、プリンタ等の出力装置86とを有する。
【0062】
点検装置8−1のCPU81は、可搬型酸素濃縮器1−3のMPU25から装置の状態(ここでは、圧力、酸素流量、酸素濃度、バッテリーの充電回数、使用時間、警報の履歴等)と、移動量を取り込む。入力装置85からは、他の点検項目(外観、機械の振動の有無、付属品の内容等)が、点検者の操作でCPU81に入力される。これらは、点検情報として、いったんメモリ84に格納される。
【0063】
CPU81は、入力装置85からの出力指示に応じて、出力作成処理83を行い、出力装置86より、点検報告書88と、患者レポート89を出力する。
【0064】
図7に示すように、点検報告書88は、作業(点検)日時、機種、機番の固定項目と点検項目を表にしたものである。点検項目としては、入力装置85から入力された外観、機能(振動、運転音、ドレイン排出)、付属品の状態と、取り込んだデータである警報の履歴、圧力、流量、酸素濃度、使用時間、バッテリー充電回数、移動量(歩行距離)とを印字される。尚、使用者は、点検者が手書きしても良い。
【0065】
次に、患者現状レポート89は、患者の現状を記載するものであり、CPU81は、前述の移動量とバッテリー充電回数から活動状況を棒グラフに作成し、印刷する。問診内容は、点検者が患者から聞き、食事の状態や体調等を記載する。
【0066】
これらは、医療施設5での次回の診察の参考資料として、医療施設5に提供される。更に、前述のCPU81に入力されたデータは、ネットワーク7を介してセンター9に送信され、患者データベース90に格納される。
【0067】
このように、患者Bの都合により、地域患者センター8に出かけることにより、機器の点検が可能となるため、患者にとっては、点検時の自由度が増し、且つ外出の動機となり、患者の活動を活発化するのに寄与する。一方、機器提供企業にとっては、メイテナンス担当者が、患者宅を1件1件訪問しなくても、各患者の酸素濃縮器を点検でき、業務効率を向上できる。
【0068】
[他の実施の形態]
前述の実施の形態では、在宅医療機器として、在宅酸素療法に使用する酸素濃縮器、酸素ボンベで説明したが、他の在宅療法に使用する在宅医療機器、代替医療機器にも適用できる。
【0069】
又、前述の配送依頼した配送業者が予定日に、配送できない場合には、配送業者からこの旨の連絡を受け、データ処理装置32が、別の配送業者を選択し、配送依頼を発することもできる。
【0070】
以上、本発明を実施の形態により説明したが、本発明の趣旨の範囲内において、本発明は、種々の変形が可能であり、本発明の範囲からこれらを排除するものではない。
【0071】
【発明の効果】
このように、本発明では、従来、在宅医療機器の配送と説明とを、営業所の専用車両と専門スタッフが行っていたものを、本発明では、配送業務と説明業務を別け、配送業務を配送業者に委託し、説明業務を営業所の専門スタッフが行うようにしたため、患者と専門スタッフの日程調整に自由度を持たせることができ、患者の退院日等患者の都合に合わせた在宅医療機器の設置、説明が、容易に実現できる。
【0072】
又、この配送業務をデータ処理装置32により、自動化したため、営業所の負担も軽減でき、限られた営業所のリソースで、患者の満足する在宅医療機器の設置を実現できる。
【0073】
更に、地域患者センターに点検装置を設け、患者の都合により、地域患者センターに出かけることにより、機器の点検が可能となるため、患者にとっては、点検時の自由度が増し、且つ外出の動機となり、患者の活動を活発化するのに寄与する。一方、機器提供企業にとっては、メイテナンス担当者が、患者宅を1件1件訪問しなくても、各患者の酸素濃縮器を点検でき、業務効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の在宅医療支援システムの構成図である。
【図2】図1の在宅医療機器の構成図である。
【図3】図1の患者データベースの説明図である。
【図4】図1の在宅医療機器の設置処理フロー図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の在宅医療支援システムの構成図である。
【図6】図5の可搬型在宅医療機器と点検装置の構成図である。
【図7】図6の点検結果の説明図である。
【図8】在宅医療方法の説明図である。
【図9】従来の在宅医療機器の設置手順の説明図である。
【符号の説明】
1−1 在宅医療機器(酸素濃縮器)
1−3 可搬型在宅医療機器(酸素濃縮器)
3,3−1 医療機器提供企業
5 医療施設
6 契約配送業者
7 ネットワーク
8 地域患者センター
8−1 点検装置
9 センター
30、62 端末装置
32 データ処理装置
34 配送業者ファイル
36、90 患者データベース
40 営業車両
80 送受信器
60 配送車両
81 CPU
85 入力装置
86 出力装置
88、89 点検結果出力

Claims (5)

  1. 患者宅に在宅医療機器を設置するための在宅医療支援方法において、
    医療施設から依頼された医療機器設置依頼に応じて、データ処理装置が患者データベースに、患者情報と機器情報と設置予定日を登録するステップと、
    前記データ処理装置が、前記患者データベースを参照して、前記在宅医療機器の設置依頼を作成し、前記患者宅に前記在宅医療機器の配送を行う配送業者に送信するステップと、
    前記配送業者からの配送完了報告を受け、前記在宅医療機器の説明を行う担当者が前記患者宅を訪問する前記患者データベースの設置日を設定するステップとからなることを
    特徴とする在宅医療支援方法。
  2. 前記在宅医療機器が、酸素濃縮器で構成されたことを
    特徴とする請求項1の在宅医療支援方法。
  3. 患者宅に設置された可搬型在宅医療機器を点検するための在宅医療支援方法において、
    前記患者宅の地域に設けられた地域患者センターの点検装置が、来訪した前記患者の前記可搬型在宅医療機器のデータを取り込むステップと、
    前記点検装置で、前記取り込んだデータに基づき、点検結果を出力するステップとからなることを
    特徴とする在宅医療支援方法。
  4. 患者宅に在宅医療機器を設置するための在宅医療支援システムにおいて、
    患者データベースと、
    医療施設から依頼された医療機器設置依頼に応じて、前記患者データベースに、患者情報と機器情報と設置予定日を登録し、且つ前記在宅医療機器の設置依頼を作成し、前記患者宅に前記在宅医療機器の配送を行う配送業者に送信するデータ処理装置とを有し、
    前記データ処理装置は、前記配送業者からの配送完了報告を受け、前記在宅医療機器の説明を行う担当者が前記患者宅を訪問する前記患者データベースの設置日を設定することを
    特徴とする在宅医療支援システム。
  5. 患者宅に設置された可搬型在宅医療機器を点検するための在宅医療支援システムにおいて、
    前記患者宅の地域に設けられた地域患者センターに設けられ、来訪した前記患者の前記可搬型在宅医療機器のデータを取り込む送受信器と、
    前記取り込んだデータに基づき、点検結果を作成し、出力するデータ処理装置とを有することを
    特徴とする在宅医療支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017126114A (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 テクトロン株式会社 医療機器の点検済表示システム及び点検済表示方法

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