JP2003122504A - 光学式タッチパネル装置 - Google Patents
光学式タッチパネル装置Info
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Abstract
の発生しない、良好かつ安定した動作性能を有する光学
式タッチパネル装置を提供する。 【解決手段】 発光素子11と、発光素子11からの光
を反射する反射鏡31と、反射鏡31からの反射光を受
光する受光素子13とを備え、発光素子11と受光素子
13とが方形をなす位置検出面14の隣接2辺にそれぞ
れ交互に配置され、反射鏡31が残りの2辺に配置され
てなる光学式タッチパネル装置において、反射鏡31を
凹面鏡とし、その凹面は軸線が位置検出面14と平行な
円筒面とする。取り付けばらつきや温度変化により反射
鏡31が傾いても入射方向と同じ方向に戻る反射光が得
られる。
Description
ッチパネル装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図4は従来のこの種の光学式タッチパネ
ル装置の構成を模式的に示したものであり、光学式タッ
チパネル装置は発光素子11と、この発光素子11から
の光を反射する反射鏡12と、この反射鏡12からの反
射光を受光する受光素子13とを具備するものとなって
いる。発光素子11と受光素子13とは図4に示したよ
うに交互に配置されて、方形をなす位置検出面14の互
いに隣接する2辺にそれぞれ所要数配列されており、互
いの光軸は平行とされ、かつ同一平面内に位置するもの
とされている。 【0003】位置検出面14の残りの2辺には反射鏡1
2がそれぞれ配置され、これら反射鏡12は対向する辺
に配置されている発光素子11と受光素子13との配列
に対応して長尺形状を有するものとされている。図4
中、矢印を付した細線はこれら発光素子11、反射鏡1
2及び受光素子13によって構成される検出光線(光
路)15を示し、16は表面保護フィルタ(表面保護パ
ネル)を示す。図5はこのような位置検出面の構成を有
する光学式タッチパネル装置の断面構造の一例を示した
ものであり、表面保護フィルタ16は図5に示したよう
に平板部17とその周囲に設けられた傾斜部18とを有
するものとされ、平板部17の上面が位置検出面14を
構成するものとなる。なお、図5には示していないが、
平板部17の下には例えば液晶素子等の表示素子が配設
される。 【0004】傾斜部18の上端に続く部分には表面ベゼ
ル21が位置されており、その表面ベゼル21の内面側
に発光素子11と受光素子13との配列及び反射鏡12
がそれぞれ位置される。発光素子11と受光素子13と
はプリント基板22に実装されており、プリント基板2
2はこの例では表面ベゼル21の内面に配置されて固定
されている。一方、反射鏡12は支持体23に取り付け
支持されており、この支持体23が表面ベゼル29の内
面に取り付けられて固定されている。 【0005】反射鏡12は図5に示したように平面鏡と
され、その反射面が発光素子11及び受光素子13の光
軸と垂直になるように配置されている。上記のような構
成とされた光学式タッチパネル装置においては、位置検
出面14に対してタッチ操作されると、その操作位置に
応じて検出光線15が遮断されて受光素子13に検出光
線15が到達しない状態となるため、各受光素子13の
受光状態(受光情報)に基づいてタッチ操作位置を検出
することができるものとなっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、反射
鏡12はその反射面が発光素子11(及び受光素子1
3)の光軸と垂直(90゜)になるように配置されるも
のの、例えば反射鏡12を支持する支持体23が取り付
けられる部分の表面ベゼル21が変形していたり、ある
いは取り付け部の精度が良くなかったりすると、反射鏡
12と発光素子11の光軸とのなす角度が90゜になっ
ていないような場合が生じ、このような角度ずれは例え
ば使用中の温度変化により表面ベゼル21が熱膨張・収
縮して変形するといったことによっても発生しうるもの
となっている。 【0007】このような要因により、反射鏡12と発光
素子11の光軸とのなす角度が90゜でなくなると、発
光素子11から出射された光が反射鏡12で反射されて
戻ってくる位置が受光素子13の光軸よりずれ、光が受
光素子13に入射されなくなって、光学式タッチパネル
装置が正常に動作しないといった状況に陥いる。図6は
反射鏡12と発光素子11の光軸とのなす角度が90゜
でない場合の一例として、表面ベゼル21が変形し、反
射鏡12が傾いた状態を示したものであり、反射光線1
5″は入射光線15′とずれ、つまり入射方向と同じ方
向に反射されないため、受光素子13に光が到達しない
ものとなる。なお、図6中、一点鎖線は反射鏡12に対
する垂線を示す。 【0008】この発明はこのような状況に鑑み、なされ
たものであり、反射鏡取り付け部の変形や精度不良に起
因する反射鏡の取り付けばらつきや取り付け部の熱膨張
・収縮に起因して反射鏡が傾くといったことがあって
も、反射鏡で反射された光が受光素子に戻り、良好かつ
安定した動作状態が得られるようにした光学式タッチパ
ネル装置を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明によれば、発光
素子と、この発光素子からの光を反射する反射鏡と、こ
の反射鏡からの反射光を受光する受光素子とを備え、発
光素子と受光素子とが方形をなす位置検出面の互いに隣
接する2辺にそれぞれ交互に配置され、反射鏡が位置検
出面の残りの2辺にそれぞれ配置されてなる光学式タッ
チパネル装置において、反射鏡が凹面鏡とされ、その凹
面は軸線が前記位置検出面と平行とされた円筒面によっ
て構成されているものとされる。 【0010】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。なお、図4乃至5と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。図1はこの発明の一実施例を示したものである。こ
の例では位置検出面14を挟んで発光素子11・受光素
子13の配列群と対向配置される反射鏡31は凹面鏡と
され、その凹面は軸線が位置検出面14と平行とされた
円筒面によって構成されているものとされる。 【0011】反射鏡31は図5に示した従来の光学式タ
ッチパネル装置と同様、支持体23に取り付けられて支
持されており、支持体23は表面ベゼル21の内面に取
り付けられて固定されている。なお、図1においては方
形をなす位置検出面14の対向2辺の構造について示し
ているが、この2辺と直交する他の対向2辺も同様の構
造とされる。上記のような構造とされた光学式タッチパ
ネル装置によれば、発光素子11から出射された光は表
面保護フィルタ16の傾斜部18を透過して反射鏡31
に到達し、反射鏡31の円筒状凹面によって反射された
反射光は入射方向と同じ方向に反射されて受光素子13
に到達するものとなる。 【0012】なお、この際、図2に示したように例えば
表面ベゼル21が温度変化により変形して点線で示した
初期(正規)の状態から傾き、これに伴い、反射鏡31
が傾いたとしても、反射鏡31は凹面鏡のため、入射方
向と同じ方向に戻る反射光が得られ、反射光が受光素子
13に到達するものとなる。このような反射鏡31の凹
面の曲率半径は発光素子11(受光素子13)と反射鏡
31間の距離(光路長)と等しく設定するのが好まし
く、このように凹面の曲率半径を設定することにより、
反射光線がより正確に受光素子13に戻るものとなる。 【0013】上述した例では反射鏡31は支持体23に
支持されて表面ベゼル21に取り付けられたものとなっ
ているが、反射鏡を表面保護フィルタ16と一体に形成
することもできる。図3はこのように反射鏡を別部品で
はなく、表面保護フィルタ16に一体形成した例を示し
たものである。表面保護フィルタ16はアクリル樹脂等
の光を透過する材料で作られており、傾斜部18の内面
を図3に示したように円筒面をなすように構成し、この
部分にアルミニウムなどの金属膜を形成し、さらにその
金属膜を保護する保護膜を形成することによって反射鏡
32が構成される。 【0014】このように反射鏡32を表面保護フィルタ
16に一体形成するようにすれば、光の反射面は表面保
護フィルタ16と金属膜との界面にあり、よって反射面
が外界と遮断されるため、ゴミ・埃の付着や汚れを防止
することができ、その点で反射率の低下を防止すること
ができるものとなる。また、反射鏡32を表面保護フィ
ルタ16と一体化することで、部品点数の削減、組立の
簡略化を図れるものとなる。加えて、図1に示した構造
では反射鏡31で反射した光が表面保護フィルタ16に
入射する際に入射損失が必ず生じるが、このように反射
鏡32を表面保護フィルタ16に一体形成することでそ
の入射損失を回避できるものとなる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
反射鏡の取り付けばらつきや温度変化により取り付け部
が変形して反射鏡が傾くといったことがあった場合に
も、反射鏡が位置検出面と軸線が平行な円筒面を有する
凹面鏡によって構成されているため、入射方向に対して
同じ方向に戻る反射光が得られ、よって反射鏡が平面鏡
とされた従来の光学式タッチパネル装置に比し、良好か
つ安定した動作性能を有する光学式タッチパネル装置を
得ることができる。
子を示す図。 【図3】この発明の他の実施例を説明するための図。 【図4】従来の光学式タッチパネル装置の光路構成を示
す模式図。 【図5】従来の光学式タッチパネル装置の断面構造を説
明するための図。 【図6】図5において反射鏡が傾いた時の検出光線の様
子を示す図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 発光素子と、この発光素子からの光を反
射する反射鏡と、この反射鏡からの反射光を受光する受
光素子とを備え、前記発光素子と受光素子とが方形をな
す位置検出面の互いに隣接する2辺にそれぞれ交互に配
置され、前記反射鏡が前記位置検出面の残りの2辺にそ
れぞれ配置されてなる光学式タッチパネル装置であっ
て、 前記反射鏡が凹面鏡とされ、その凹面は軸線が前記位置
検出面と平行とされた円筒面によって構成されているこ
とを特徴とする光学式タッチパネル装置。
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JP2001313001A JP3554864B2 (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 光学式タッチパネル装置 |
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- 2001-10-10 JP JP2001313001A patent/JP3554864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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