JP2003121902A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JP2003121902A
JP2003121902A JP2001318487A JP2001318487A JP2003121902A JP 2003121902 A JP2003121902 A JP 2003121902A JP 2001318487 A JP2001318487 A JP 2001318487A JP 2001318487 A JP2001318487 A JP 2001318487A JP 2003121902 A JP2003121902 A JP 2003121902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
shutter
plate
lever
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001318487A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tomitaka
朗 冨高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001318487A priority Critical patent/JP2003121902A/ja
Publication of JP2003121902A publication Critical patent/JP2003121902A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続撮影を行う場合、1枚撮影毎に仕切板
を、幕を押しつける位置と、この押しつけを解除する位
置との間を移動させると、仕切板が振動してシャッタ秒
時精度の安定性が低下する。 【解決手段】 単枚撮影のときには、撮影毎に仕切板
を、先幕および後幕のうち展開している方の幕を地板側
又は押さえ板側に押しつける第1の位置とこの押しつけ
を解除する第2の位置との間で移動させ、連続撮影のと
きには、連続撮影の間仕切板を第2の位置に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の遮光羽根
を重畳及び展開させることにより露光を行うシャッタ装
置を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影光束を通過させてフィルムへ導く開
口部を開閉することにより露光させるシャッタ装置は、
複数枚の遮光羽根の各々一端を2本のリンク部材で支持
して、複数枚の遮光羽根と2本のリンク部材とで平行リ
ンクを構成し、リンク部材の回動動作により複数枚の遮
光羽根を展開及び重畳させることで開口部を開閉してい
る。そして、この開閉動作を複数枚の遮光羽根からなる
先羽根群及び後羽根群について順次行うことによりフィ
ルムへの露光を行っている。
【0003】このようなシャッタ装置において、撮影待
機時のフィルムへの遮光は図23及び図24に示すよう
に、複数の遮光羽根のオーバーラップ量t1と羽根間隔
t2の設定により、フィルムへの光の侵入を防止してい
る。ここで、図23は、展開状態における遮光羽根の側
面図であり、図24は展開状態における遮光羽根の正面
図である。
【0004】また、遮光性を向上させる手段として、本
出願人は撮影待機時の遮光羽根群を仕切板とカバー板若
しくはシャッタ地板とで挟持することで各羽根間隔をシ
ャッタ走行時よりも狭くし、遮光性を向上させる方法を
提案している。
【0005】この提案におけるシャッタ装置の構成は、
仕切板がバネによる付勢力を受けて遮光羽根群をカバー
板又はシャッタ地板に押しつけるようになっている。そ
して、撮影待機時には展開している遮光羽根群を押しつ
け、撮影時(シャッタ走行時)にはこの押しつけを解除
するように仕切板を駆動している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術のシ
ャッタ装置では、フィルムへの遮光性を確保するため、
遮光時(撮影待機時)におけるオーバーラップ量t1を
大きく、羽根間隔t2を小さく設定する必要がある。し
かし、遮光時のオーバーラップ量t1を大きくすると、
遮光羽根1枚1枚の羽根幅(遮光羽根走行方向の幅)が
大きくなり、シャッタ装置の小型化が難しくなる。
【0007】また、羽根間隔t2を小さくしていくと、
各遮光羽根の平面度やソリ等の形状因子が羽根同士のセ
リや干渉を生じさせ、羽根の走行抵抗が大きくなりやす
い。特にPET等の薄いプラスティックフィルムをベー
スに用いた遮光羽根では、この加工工程において塗装工
程等の熱を加えた処理が必要となるため加工工程で若干
の変形が生じ、所望の平面度やソリ等の精度確保が難し
い。
【0008】一方、本出願人が提案している遮光性を向
上させる手段では、シャッタチャージ部材と仕切板を駆
動させる駆動部材とを連結部材を介して連動させ、1駒
撮影が終了する毎に、仕切板をバネで付勢することによ
り遮光羽根群をカバー板又はシャッタ地板に押しつけて
いる。
【0009】通常、仕切板は比較的厚みが薄い板金で形
成されているため、遮光羽根群をカバー板又はシャッタ
地板に押しつける際には仕切板自体が撓みやすい。ここ
で、連続撮影を行う場合には、1枚撮影毎に仕切板が遮
光羽根群を押しつける位置とこの押しつけを解除する位
置との間を移動するため、仕切板の撓みにより仕切板が
振動し、この振動によりシャッタ走行スペースが通常よ
り狭まった状態でシャッタが走行する事態が生じる。こ
れにより、連続撮影中の各ショットにおけるシャッタ秒
時精度の安定性が悪くなり、連続撮影時の駒速を上げる
ことが難しくなる。
【0010】ここで、連続撮影時における仕切板の撓み
の影響(振動)をなくすために、仕切板の板厚を厚くし
て剛性を向上させると、仕切板全体の重量が増加するこ
とによりシャッタの動作速度を高めることができない。
また、重量増の仕切板を付勢するためにバネ力を増加さ
せなければならないとともに、このバネ力に抗して仕切
板を移動させなければならず仕切板の作動力が大きくな
るといった問題点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、先幕および後
幕を重畳および展開動作させるシャッタ幕機構と、この
シャッタ幕機構が取り付けられる地板と、前記シャッタ
幕機構を挟んで前記地板側の反対側に配置される押さえ
板と、前記地板と前記押さえ板との間で先幕および後幕
の走行空間を仕切るとともに、先幕および後幕のうち撮
影待機時に展開している方の幕を前記地板側又は前記押
さえ板側に押しつける第1の位置と、この押しつけを解
除する第2の位置との間で移動可能である仕切板と、こ
の仕切板を前記第1の位置と前記第2の位置に移動させ
る切換手段とを有するシャッタ装置を備えたカメラにお
いて、単枚撮影のときには、撮影毎に前記仕切板が前記
第1の位置と前記第2の位置との間で移動するように前
記切換手段を駆動し、連続撮影のときには、連続撮影の
間前記仕切板が前記第2の位置に保持されるように前記
切換手段を駆動する制御手段を有することを特徴とす
る。
【0012】このように単枚撮影のときには撮影が終わ
る毎に仕切板を第1の位置に移動させて、展開している
幕を地板側又は押さえ板側に押しつけることにより遮光
性を向上させることができるとともに、連続撮影のとき
には仕切板を第2の位置に保持させるようにすること
で、連続撮影時に仕切板が第1の位置と第2の位置との
間を移動することにより仕切板が振動してシャッタ秒時
精度の安定性が低下するのを防止することができる。
【0013】また、連続撮影時における仕切板の振動を
防止するために仕切板の板厚を厚くする必要もなくなる
ため、仕切板の重量増加や仕切板の作動力が大きくなる
といった問題もなくなる。
【0014】ここで、切換手段は、仕切板を第1の位置
の方向へ付勢する付勢部材と、地板に沿って、付勢部材
による仕切板への付勢に抗して仕切板を第2の位置に保
持する位置と、この仕切板の保持を解除する位置とに移
動する保持部材とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1から図21を用いて本発明の
一実施形態であるシャッタ装置について説明する。図1
はシャッタ装置の正面図、図2はシャッタ装置の斜視
図、図3はシャッタ装置の側面図、図4はシャッタ装置
の裏面図である。
【0016】図5はシャッタチャージ状態におけるシャ
ッタ装置正面図、図6はシャッタチャージ状態(図5)
におけるシャッタ羽根の状態図である。図7はシャッタ
チャージ状態(図5)から仕切板駆動レバー移動後にお
けるシャッタ装置正面図、図8は図7に示す状態におけ
るシャッタ羽根の状態図である。
【0017】図9はシャッタ走行前状態におけるシャッ
タ装置正面図、図10はシャッタ走行前状態(図9)に
おけるシャッタ羽根の状態図である。図11はシャッタ
走行後状態におけるシャッタ装置正面図、図12はシャ
ッタ走行後状態(図11)におけるシャッタ羽根の状態
図である。
【0018】図13はシャッタチャージ状態(図5)に
おける仕切板の状態を示す側面図、図14はシャッタ羽
根走行時の仕切板の状態を示す側面図である。図15は
シャッタチャージ状態における仕切板および仕切板駆動
レバーの位置関係を示す部分裏面図、図16はシャッタ
羽根走行状態における仕切板および仕切板駆動レバーの
位置関係を示す部分裏面図である。
【0019】図17はシャッタチャージ状態におけるシ
ャッタ装置の部分側面図、図18はシャッタチャージ状
態から仕切板駆動レバーにより仕切板が動作開始すると
きの説明図、図19はシャッタ羽根走行状態におけるシ
ャッタ装置の部分側面図である。
【0020】図20は図4中のA−A断面図、図21は
本実施形態におけるシャッタ装置を搭載したカメラのブ
ロック図、図22はこのカメラにおける動作フローチャ
ートである。
【0021】本実施形態のシャッタ装置は、以下に説明
する構成となっている。
【0022】シャッタ地板1(本願請求項に記載の地
板)は、凸形状の軸部1a〜1gと、凹部1i(図13
及び図14)を有する2つの突起部1hと、凸状鍵爪部
1jと、フィルムへ撮影光束を導く開口部1mと、凹部
1oとを有し、不図示のカメラ本体へ締結することによ
り取り付けられる。また、軸部1a及び軸部1cは、同
軸上に形成され、シャッタ地板1に対して互いに相反す
る方向に延びている。同様に、軸部1b及び軸部1eも
同軸上に形成され、シャッタ地板1に対して互いに相反
する方向に延びている。
【0023】先駆動レバー2は、軸部2aと、アマチャ
ー2bと、チャージレバー11のカム部11bに係合す
るローラ2cとを有しており、シャッタ地板1の軸部1
aに回動可能に支持され、トーションバネであるバネ1
7により図5中のB方向(時計方向)へ付勢されてい
る。
【0024】また、後駆動レバー3は、先駆動レバー2
と同様に、軸部3aと、アマチャー3bと、チャージレ
バー11のカム部11bに係合するローラ3cとを有し
ており、シャッタ地板1の軸部1bに回動可能に支持さ
れ、バネ18により図5中のC方向(時計方向)へ付勢
されている。
【0025】先羽根群4は、スリット形成羽根4a、第
2番羽根4b、第3番羽根4c、第4番羽根4d及び第
5番羽根4eの分割羽根で構成され、各分割羽根はこの
基端部において主導レバー4f及び従導レバー4gに回
転可能に取り付けられている。そして、主導レバー4
f、従導レバー4g及び先羽根群4により平行リンクを
形成する。
【0026】主導レバー4fはシャッタ地板1の軸部1
cに回転可能に支持され、従導レバー4gはシャッタ地
板1の軸部1dに回転可能に支持されている。
【0027】主導レバー4fの基端部側に形成された穴
部4f1には先駆動レバー2の軸部2aが係合してお
り、先駆動レバー2の回動力が主導レバー4fに伝達さ
れることにより先羽根群4が重畳したり展開したりす
る。これにより、先羽根群4は開口部1mを開閉する。
【0028】また、後羽根群5は、スリット形成羽根5
a、第2番羽根5b、第3番羽根5c及び第4番羽根5
dの分割羽根で構成され、各分割羽根はこの基端部にお
いて主導レバー5f及び従導レバー5gに回転可能に取
り付けられている。そして、主導レバー5f、従導レバ
ー5g及び後羽根群5により平行リンクを形成する。
【0029】主導レバー5fはシャッタ地板1の軸部1
eに回転可能に支持され、従導レバー5gはシャッタ地
板1の軸部1fに回転可能に支持されている。
【0030】主導レバー5fの基端部側に形成された穴
部5f1には後駆動レバー3の軸部3aが係合してお
り、後駆動レバー3の回動力が主導レバー5fに伝達さ
れることにより後羽根群5が重畳したり展開したりす
る。これにより、後羽根群5は開口部1mを開閉する。
【0031】仕切板6は、シャッタ地板1の突起部1h
に設けられた2つの凹部1iに回転可能に支持される軸
部6a、6b(図4、図13)と、撮影光束を通過させ
るための開口部6c(図4)と、曲げ部6d(図13、
20)とを有しており、バネ16(本願請求項に記載の
付勢部材)により図13中の矢印D方向に絶えず付勢さ
れている。
【0032】カバー板7(本願請求項に記載の押さえ
板)は、シャッタ地板1の突起部1hへ接することで凹
部1iとともに軸部6a、6bの回転穴を形成する曲げ
部7a、7b(図4、図20)と、撮影光束を通過させ
るための開口部7cを有する。
【0033】仕切板駆動レバー8(本願請求項に記載の
保持部材)は、長穴部8aと、仕切板6をバネ16のバ
ネ力に逆らってシャッタ地板1側へ引き寄せる棚部8c
と、ガイド部8dと、仕切板駆動部109と連結された
凸部8eとを有する。長穴部8aは、シャッタ地板1に
形成された鍵爪部1jの基端部である柱部1kに係合し
ている。
【0034】この仕切板駆動レバー8は、シャッタ地板
1に対して摺動可能となっており、凸部8eを介して仕
切板駆動部109からの動力を受けることにより図1中
の矢印D方向へスライドする。
【0035】先ラチェット9及び後ラチェット10はそ
れぞれ、軸部1a及び軸部1bに回転可能に支持されて
おり、トーションバネであるバネ17及びバネ18の一
端と係合している。また、バネ17及びバネ18の他端
はそれぞれ、先駆動レバー2及び後駆動レバー3に係合
している。
【0036】先ラチェット9及び後ラチェット10はそ
れぞれ、基板ホルダ14に設けられた不図示の回転係合
腕により図5中の矢印B、C方向にのみ回転可能となっ
ており、先駆動レバー2及び後駆動レバー3に図5中の
矢印B、C方向への回転力を生じさせるとともに、矢印
B、C方向へ回転することで、回転力の調整が可能な公
知のバネ圧調整手段を構成する。
【0037】チャージレバー11は、シャッタ地板1の
軸部1gに回動可能に支持されており、カム部11a、
11bと、不図示のミラー駆動モータを含むミラー駆動
部104と係合する軸部11cとを有している。
【0038】ここで、カム部11aは、先駆動レバー2
のローラ2cと係合することにより、先駆動レバー2が
図5中の矢印B方向へ回転するのを規制する。同様に、
カム部11bは、後駆動レバー3のローラ3cと係合す
ることにより、後駆動レバー3が図5中の矢印C方向へ
回転するのを規制する。また、ミラー駆動部104は、
後述するように、カメラ本体内に設けられ、撮影光束を
ファインダに導くための主ミラー(不図示)を撮影光路
上に斜設させたり、退避させたりする。
【0039】ミラー駆動部104の駆動により主ミラー
を撮影光路上に斜設させたとき、チャージレバー11
は、軸部11cを介してミラー駆動部104からの動力
を受けることにより図5に示すシャッタチャージ状態と
なる。また、ミラー駆動部104の駆動により主ミラー
を撮影光路から退避させたときには、チャージレバー1
1は図9や図11に示す状態となる。
【0040】先マグネット12は、コイル12aの通電
/非通電に応じて、ヨーク12bによるアマチャー2b
の吸着/解放を行う公知の電磁石である。同様に、後マ
グネット13は、コイル13aの通電/非通電に応じ
て、ヨーク13bによるアマチャー3bの吸着/解放を
行う公知の電磁石である。本実施形態では、コイル12
a、13aへの通電によりヨーク12b、13bがアマ
チャー2b、3bを吸着し、非通電によりこの吸着を解
除する。
【0041】基板ホルダ14は、シャッタ地板1の軸部
1a、1b、1nにより基板15とともにシャッタ地板
1に固定されており、先ヨーク12および後ヨーク13
を保持する不図示の保持部材を有する。基板15は、不
図示のカメラ本体のCPU100と先幕駆動部101及
び後幕駆動部102とを電気接続する。
【0042】次に、本実施形態におけるカメラの回路構
成について図21を用いて説明する。
【0043】CPU100(本願請求項に記載の制御手
段)は、カメラ動作全体の制御と各種の演算処理を行
う。
【0044】先幕駆動部101は、CPU100からの
吸着/解放命令に応じて、先マグネット12によるアマ
チャー2bの吸着/解放の駆動制御を行う。また、後幕
駆動部102は、CPU100からの吸着/解放命令に
応じて、後マグネット13によるアマチャー3bの吸着
/解放の駆動制御を行う。
【0045】測光部103は、CPU100からの測光
命令を受けることにより被写体輝度の測定(測光)を行
い、この測光結果を示すデータをCPU100に出力す
る。CPU100は、測光部103で得られた測定デー
タに基づいて露出値(シャッタスピード及び絞り値)を
演算する。
【0046】ミラー駆動部104は、CPU100から
の命令に応じて、カメラ本体内に設けられた主ミラーを
撮影光路上に斜設させたり、退避させたりする。ミラー
位置検出部105は、主ミラーの位置情報をCPU10
0に出力し、CPU100はこの入力に基づいてミラー
駆動部104の駆動制御を行う。
【0047】給送部107は、CPU100からの命令
に応じてカメラ本体内に装填されたフィルムの給送を行
う。フィルム検出部106は、フィルム給送の際にフィ
ルムの位置情報を検出して、この検出結果をCPU10
0に出力する。CPU100は、この出力に基づいて給
送部107の駆動制御を行う。
【0048】測距部108は、CPU100からの測距
命令により被写体までの距離を測定(測距)し、この測
定データをCPU100へ出力する。CPU100は、
測距部108で得られた測定データに基づいて撮影レン
ズの駆動量を演算する。
【0049】仕切板駆動部109は、CPU100から
の命令に応じて仕切板駆動レバー8を駆動する。仕切板
検出部110は、仕切板駆動レバー8の位置情報を検出
して、この検出結果をCPU100に出力する。CPU
100は、この出力に基づいて仕切板駆動部109の駆
動を制御する。
【0050】EFレンズ111は、CPU100で演算
された露出値及び撮影レンズの駆動量に基づいて、撮影
レンズ及び絞りを駆動する。
【0051】また、CPU100には、カメラ本体に備
え付けられたレリーズボタンの半押しでON状態となる
SW1と、このレリーズボタンの全押しでON状態とな
るSW2と、ON状態のときに連続撮影モードとなるよ
うに設定されるSW3とが接続されている。
【0052】次に、上述した構成におけるカメラの撮影
動作について図22に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、このフローチャートは、カメラ本体に備え
付けられた不図示のメインスイッチをON状態とし、カ
メラの主電源が投入された後に開始する。
【0053】主電源投入後の撮影待機状態におけるシャ
ッタ装置は、図5、図13、図15及び図17に示す状
態となっている。このとき、仕切板6は、図13に示す
ようにバネ16のバネ圧により展開状態となっている先
羽根群4をカバー板7側へ弾性付勢している。このた
め、先羽根群4は各分割羽根4a〜4eの間隔がシャッ
タ走行状態より狭まった状態となっており、シャッタ地
板1の開口部1mを通過する光を完全に遮断している。
【0054】S201では、レリーズボタンの半押しに
よりSW1がON状態になるまで待機する。そして、S
W1がON状態になると、測光部103へ測光を行う命
令を出して測光部103の測定データから被写体の明る
さを演算し(S202)、レリーズ全押しスイッチであ
るSW2のON/OFF状態を確認する(S203)。
【0055】このとき、SW2がOFF状態の場合には
SW1のON/OFF状態を再度確認し(S204)、
SW1もOFF状態となっていればS201へ戻って再
度待機状態となる。S204にてSW1がON状態とな
っていれば、測距部108を駆動させることにより被写
体までの距離を測定させ、この測定データから撮影レン
ズの光軸方向移動量を演算し、このレンズ移動量に基づ
いてEFレンズ111へ撮影レンズを駆動する命令を送
る(S205)。この後、S201へ戻り待機状態とな
る。
【0056】一方、S203にてSW2がON状態であ
れば、仕切板駆動部109へ、仕切板6を、先羽根群4
を弾性付勢した位置(本願請求項に記載の第1の位置)
から先羽根群4及び後羽根群5の走行可能となる位置
(本願請求項に記載の第2の位置)へ移動させる命令を
出すことにより、仕切板駆動レバー8を駆動する(S2
06)。ここで、仕切板駆動部109に命令を出す前
は、仕切板駆動レバー8は図5及び図13に示す位置に
あり、仕切板駆動部109へ命令を出すことにより、仕
切板駆動レバー8が図5中の矢印D1方向へスライドし
始める。
【0057】仕切板駆動レバー8が矢印D1方向へスラ
イドし始めると(図17、図15)、まず仕切板駆動レ
バー8のガイド部8dが仕切板6に形成された当接部6
eに接触して(図18)、当接部6eがガイド部8dの
面に沿って移動する。そして、当接部6eがガイド部8
dの基端部を通過すると、仕切板6は仕切板駆動レバー
8の棚部8cによりシャッタ地板1側に引き寄せられ
る。
【0058】ここで、CPU100は仕切板検出部11
0の出力を確認し、仕切板検出部110から仕切板6の
移動完了信号を受けた時点で、仕切板駆動部109へ駆
動停止命令を出すことにより仕切板駆動レバー8の駆動
を停止させる(S207)。これにより、仕切板駆動レ
バー8が図7に示す位置までスライドし、棚部8cによ
り仕切板6をバネ16のバネ力に抗してシャッタ地板1
側に引き寄せる(図19)。このときの仕切板6は図1
4に示す状態にあり、先羽根群4及び後羽根群5の走行
空間が確保された状態となる。
【0059】次に、CPU100は、ミラー駆動部10
4に主ミラーを撮影光路から退避させるための駆動命令
を出すとともに(S208)、先駆動レバー2(アマチ
ャー2b)及び後駆動レバー3(アマチャー3b)それ
ぞれを先マグネット12及び後マグネット13に吸着さ
せるために、先幕駆動部101及び後幕駆動部102に
コイル12a、13aへの通電命令を出す(S20
9)。
【0060】CPU100は、ミラー位置検出部105
の出力を確認しており、主ミラーの退避完了信号を受け
付けると、ミラー駆動部104へ駆動停止命令を出して
この駆動を完了させる(S210)。この時、ミラー駆
動部104にはチャージレバー11が軸部11cで係合
しているため、主ミラーの撮影光路からの退避動作に伴
い、チャージレバー11は図7中の矢印E方向(反時計
方向)へ回転し、図9に示す位置で停止する。これによ
り、チャージレバー11のカム部11aと先駆動レバー
2のローラ2cとの係合が解除され(図9)、先駆動レ
バー2が図9中の矢印B方向へ回転可能となる。同様
に、チャージレバー11のカム部11bと後駆動レバー
3のローラ3cとの係合が解除され(図9)、後駆動レ
バー3が図9中の矢印C方向へ回転可能となる。
【0061】次に、CPU100は、S202の演算結
果により得られた適正絞り値に基づいてEFレンズ11
1に絞り駆動命令を出し、EFレンズ111はこの命令
に基づいて絞りを変える(S211)。
【0062】そして、CPU100は、先幕駆動部10
1に先駆動レバー2を解放させる命令を出す。先幕駆動
部101はこの命令を受けると、先マグネット12のコ
イル12aを非通電とすることにより、ヨーク12b及
びアマチャー2bの吸着を解除する(S212)。これ
により、先駆動レバー2は、バネ17の付勢力を受けて
図9中の矢印B方向へ回転し、主導レバー4fを同方向
に回転させることにより、展開状態にあった先羽根群4
を重畳させる(図12)。この重畳動作により、開口部
1mが開口する。
【0063】CPU100は、先羽根群4の走行開始
後、所定秒時遅らせて(S213)、後幕駆動部102
に後駆動レバー3を解放させる命令を出す。後駆動部1
01はこの命令を受けると、後マグネット13のコイル
13aを非通電とすることにより、ヨーク13bとアマ
チャー3bの吸着を解除する(S214)。これによ
り、後駆動レバー3は、バネ18の付勢力を受けて図9
中の矢印C方向へ回転し、主導レバー5fを同方向に回
転させることにより、重畳状態にあった後羽根群5を展
開させる(図12)。
【0064】上述した先羽根群4の重畳動作および後羽
根群5の展開動作により、開口部1mが開閉して不図示
のフィルムへの露光が完了する。
【0065】シャッタ走行完了後、CPU100は、不
図示の主ミラーを撮影光路上に斜設させるため、ミラー
駆動部104へ駆動命令を出すとともに(S215)、
EFレンズ111へ絞りを開放させる命令を出す(S2
16)。
【0066】CPU100は、ミラー位置検出部105
の出力を確認しており主ミラーの斜設完了信号を受け付
けると、ミラー駆動部104へ駆動停止命令を出してこ
の駆動を完了させる(S217)。
【0067】このとき、ミラー駆動部104の動作に伴
いチャージレバー11は、図11中の矢印F方向(時計
方向)へ回転し、図7に示すシャッタチャージ位置で停
止する。また、先幕駆動部101及び後幕駆動部102
に命令を出すことにより、コイル12a、13aに通電
行い、先駆動レバー2(アマチャー2b)を先マグネッ
ト12(ヨーク12b)に吸着させるとともに、後駆動
レバー3(アマチャー3b)を後マグネット13(ヨー
ク13b)に吸着させる。これにより、先羽根群4及び
後羽根群5は、露光動作を行う前の状態に戻る(図5及
び図6)。
【0068】次に、CPU100は、フィルムを1駒給
送させるために給送部107へ駆動命令を出して、フィ
ルムを1駒分巻き上げる(S218)。CPU100
は、フィルム検出部106の出力を確認しており、フィ
ルム検出部106から1駒給送完了信号を受け付ける
と、給送部107へ駆動停止命令を出す(S219)。
【0069】次に、CPU100は、連続撮影モードの
確認のためSW3のON/OFF状態を確認する(S2
20)。SW3がOFF状態であれば、1駒撮影モード
と判断して、仕切板駆動部109へ駆動命令を出す。こ
れにより、仕切板駆動レバー8は図7に示す状態から同
図中の矢印D2方向へスライドする(S221)。
【0070】CPU100は、仕切板検出部110の出
力を確認しており、仕切板6が先羽根群4を弾性付勢す
る位置まで仕切板駆動レバー8が移動したことを示す信
号を受け付けると、仕切板駆動部109へ駆動停止命令
を出してこの駆動を完了させる(S222)。
【0071】すなわち、仕切板駆動レバー8が矢印D2
方向へスライドするにともない、仕切板6の端部(当接
部6e)が仕切板駆動レバー8の棚部8c及びガイド部
8dに沿って移動し、当接部6e及びガイド部8dの係
合が解除された時点で、仕切板6はバネ16のバネ力を
受けて図14に示す状態から図13に示す状態に移動す
る。S222の後は、S201へ戻ってSW1がON状
態となるまで待機する。
【0072】一方、S220において、SW3がON状
態のときは、連続撮影モードと判定し、CPU100は
SW2のON/OFF状態を確認する(S223)。こ
の時、SW2がON状態のときは連続撮影のため、S2
08へ移行して、S208以降の処理を開始することに
より再度撮影を行う。
【0073】ここで、連続撮影モードと判定された場合
には、仕切板6を図14に示す状態、つまり先羽根群4
及び後羽根群5の走行可能な位置に停止させたままであ
るため、1駒撮影毎に仕切板6を図13に示す状態と図
14に示す状態に切り換えることにより仕切板6に振動
が生じてシャッタ走行が不安定になるのを防止すること
ができる。
【0074】また、S223でSW2がOFF状態の場
合は、仕切板駆動部109へ駆動命令を出し(S22
1)、仕切板検出部110の出力を確認しながら、仕切
板6が先羽根群4を弾性付勢する位置まで仕切板駆動レ
バー8が移動したことを確認した後、仕切板駆動部10
9へ駆動停止命令を出し駆動を完了させる(S22
2)。この後、S201へ戻ってSW1がON状態とな
るまで待機する。
【0075】本実施形態においては、仕切板駆動レバー
8の駆動源とチャージレバー11の駆動源をそれぞれ別
々に設けているが、仕切板駆動レバー8とチャージレバ
ー11の駆動源を同一駆動源とし、駆動源からの動力伝
達経路中で仕切板駆動レバー8とチャージレバー11へ
伝達経路を切り換えるようにしてもよい。
【0076】また、本実施形態では、撮影待機時に先羽
根群4が展開するようになっており、仕切板6がこの先
羽根群4をカバー板7側に押しつける構成となっている
が、撮影待機時に後羽根群5が展開するようにし、仕切
板6がこの後羽根群5をシャッタ地板1側に押しつける
構成としてもよい。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、単枚撮影のときには撮
影が終わる毎に仕切板を第1の位置に移動させて、展開
している幕を地板側又は押さえ板側に押しつけることに
より遮光性を向上させることができるとともに、連続撮
影のときには仕切板を第2の位置に保持させるようにす
ることで、連続撮影時に仕切板が第1の位置と第2の位
置との間を移動することにより仕切板が振動してシャッ
タ秒時精度の安定性が低下するのを防止することができ
る。
【0078】また、連続撮影時における仕切板の振動を
防止するために仕切板の板厚を厚くする必要もなくなる
ため、仕切板の重量増加や仕切板の作動力が大きくなる
といった問題もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッタチャージ状態におけるシャッタ装置の
正面図。
【図2】シャッタチャージ状態におけるシャッタ装置の
斜視図。
【図3】シャッタ装置の側面図。
【図4】シャッタチャージ状態におけるシャッタ装置の
裏面図。
【図5】シャッタチャージ状態におけるシャッタ装置の
正面図。
【図6】シャッタ羽根の状態図。
【図7】シャッタチャージ状態から仕切板駆動レバーが
移動した後の状態図。
【図8】シャッタ羽根の状態図。
【図9】シャッタ走行前状態を示す図。
【図10】シャッタ羽根の状態図。
【図11】シャッタ走行終了後の状態図。
【図12】シャッタ羽根の状態図。
【図13】シャッタチャージ時の仕切板の状態を示す
図。
【図14】シャッタ羽根走行時の仕切板の状態を示す断
面図。
【図15】仕切板および仕切板駆動レバーの状態を示す
部分裏面図。
【図16】仕切板および仕切板駆動レバーの状態を示す
部分裏面図。
【図17】シャッタ装置の部分側面図。
【図18】仕切板駆動レバーにより仕切板が動作し始め
るときの状態図。
【図19】シャッタ装置の部分側面図。
【図20】図4におけるA部断面図。
【図21】カメラ全体の回路ブロック図。
【図22】カメラの動作フローチャート。
【図23】展開状態における遮光羽根の側面図。
【図24】展開状態における遮光羽根の正面図。
【符号の説明】
1・・・シャッタ地板 2・・・先駆動レバー 3・・・後駆動レバー 4・・・先羽根群 5・・・後羽根群 6・・・仕切板 7・・・カバー板 8・・・仕切板駆動レバー 9・・・先ラチェット 10・・・後ラチェット 11・・・チャージレバー 12・・・先マグネット 13・・・後マグネット 14・・・基板ホルダ 15・・・基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先幕および後幕を重畳および展開動作さ
    せるシャッタ幕機構と、 このシャッタ幕機構が取り付けられる地板と、 前記シャッタ幕機構を挟んで前記地板側の反対側に配置
    される押さえ板と、 前記地板と前記押さえ板との間で先幕および後幕の走行
    空間を仕切るとともに、先幕および後幕のうち撮影待機
    時に展開している方の幕を前記地板側又は前記押さえ板
    側に押しつける第1の位置と、この押しつけを解除する
    第2の位置との間で移動可能である仕切板と、 この仕切板を前記第1の位置と前記第2の位置に移動さ
    せる切換手段とを有するシャッタ装置を備えたカメラに
    おいて、 単枚撮影のときには、撮影毎に前記仕切板が前記第1の
    位置と前記第2の位置との間で移動するように前記切換
    手段を駆動し、 連続撮影のときには、連続撮影の間前記仕切板が前記第
    2の位置に保持されるように前記切換手段を駆動する制
    御手段を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記切換手段が、 前記仕切板を前記第1の位置の方向へ付勢する付勢部材
    と、 前記地板に沿って、前記付勢部材による前記仕切板への
    付勢に抗して前記仕切板を前記第2の位置に保持する位
    置と、この仕切板の保持を解除する位置とに移動する保
    持部材とを有することを特徴とする請求項1に記載のカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ幕機構の駆動源と前記切換
    手段の駆動源とが別に設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のカメラ。
JP2001318487A 2001-10-16 2001-10-16 カメラ Pending JP2003121902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318487A JP2003121902A (ja) 2001-10-16 2001-10-16 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318487A JP2003121902A (ja) 2001-10-16 2001-10-16 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003121902A true JP2003121902A (ja) 2003-04-23

Family

ID=19136182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001318487A Pending JP2003121902A (ja) 2001-10-16 2001-10-16 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003121902A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010072077A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc フォーカルプレーンシャッタ及び撮像装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010072077A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc フォーカルプレーンシャッタ及び撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5743509B2 (ja) シャッター装置
JP4942147B2 (ja) カメラ
JP2020101645A (ja) シャッタユニットおよび撮像装置
US8632265B2 (en) Shutter device capable of preventing foreign matter from adhering to magnetic sticking surface and camera including shutter device
JP2014059331A (ja) フォーカルプレンシャッタ、撮像装置及び撮像システム
JP5743508B2 (ja) シャッター装置
JP6004854B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ、撮像装置及び撮像システム
JP6053411B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ、撮像装置及び撮像システム
JP2003121902A (ja) カメラ
JP2014059348A (ja) フォーカルプレンシャッタ、撮像装置及び撮像システム
JP7353756B2 (ja) シャッタユニットおよび撮像装置
JP2014235241A (ja) シャッタ装置、撮像装置およびカメラシステム
JP5366397B2 (ja) シャッタ装置及び撮像装置
KR101448513B1 (ko) 카메라
JP7233862B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、および、プログラム
CN102749792B (zh) 相机
JPH11288015A (ja) 像ぶれ補正装置
JPH06175223A (ja) クイックリターンミラーのバウンド防止機構
JP6104057B2 (ja) シャッタ装置、撮像装置およびカメラシステム
JP6672798B2 (ja) カメラの反射部材駆動装置
JP4228099B2 (ja) 絞り装置、およびそれを備えたカメラ
JP2965945B2 (ja) シャッタ装置
JP3457447B2 (ja) 一眼レフカメラのクイックリターン機構
JP2006003440A (ja) シャッタ装置および撮影装置
JP2004085818A (ja) カメラ