JP4228099B2 - 絞り装置、およびそれを備えたカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石の磁力により可動鉄心を吸着保持し、励磁コイルに通電されると可動鉄心が離脱可能となる自己保持型ソレノイドと、これを用いた絞り装置およびカメラに関する。
カメラの絞り装置等に使用される自己保持型ソレノイドにおいては、励磁コイルに通電されると永久磁石の磁力により吸着していた可動鉄心が離脱するように、可動鉄心にバネなどで付勢されたレバーが係合している。離脱した可動鉄心を永久磁石に吸着させる際には、レバーをバネなどの付勢力に抗して動作させて、可動鉄心を吸着位置に移動させる。可動鉄心が再び永久磁石に吸着された後には、永久磁石による吸着力がバネなどの付勢力よりも強いため、励磁コイルに通電されるまでは、永久磁石の磁力によりバネなどの付勢力に抗して可動鉄心を吸着保持する。しかし、レバーを動作させて、可動鉄心を吸着させる際の衝撃が大きい場合、可動鉄心が吸着直後に離脱する恐れがある。このような可動鉄心の予期せぬ離脱を防止するため、永久磁石の磁力を強くすると、今度は励磁コイル通電から可動鉄心離脱までの時間が長くなる。これに対して、励磁コイルが発生する磁力を強くしようとすると、励磁コイルが大きくなり、スペース的に不利となる。そこで、従来、レバーを動作させて可動鉄心を永久磁石に吸着させた後、レバーが可動鉄心を永久磁石の方向へ押圧している時間を長くするなどして、可動鉄心の予期せぬ離脱防止を図っている(特許文献1参照)。
特開2000−66265号公報
しかし、従来の自己保持型ソレノイドでは、可動鉄心とレバーとの係合部に、吸着された可動鉄心に対してレバーの動作方向にレバーが移動可能な隙間がある。このため、可動鉄心を吸着位置へ移動させたレバーは、バネなどによる付勢力によって可動鉄心離脱の方向に再び移動して、レバーが離脱方向側の可動鉄心に衝突する。この衝突により、可動鉄心が吸着直後に離脱する恐れがある。
(1) 請求項1の発明による絞り装置は、永久磁石とヨークと励磁コイルと可動鉄心とを有し、永久磁石の磁力により可動鉄心を所定位置に吸着保持する自己保持型ソレノイドと、可動鉄心を前記永久磁石から離反させてカメラのレンズ絞り径を設定する絞り設定手段と、カメラのレンズ絞り径を開放復帰させるとともに、永久磁石から離反した可動鉄心を永久磁石に吸着させる絞り開放復帰手段と、絞り設定手段による可動鉄心の離反動作を行う際には、励磁コイルに永久磁石の磁力を打ち消す方向の磁界を発生させるように通電し、絞り開放復帰手段による可動鉄心の吸着動作を行う際には、励磁コイルに永久磁石の磁力と同方向の磁界を発生させるように通電する制御手段と、を備え、制御手段は、レンズ絞り径を開放復帰させる過程であって且つ可動鉄心が永久磁石に当接するよりも前に発生する所定信号に基づいて、励磁コイルに永久磁石の磁力と同方向の磁界を発生させるように通電を開始し、可動鉄心が永久磁石に当接して吸着された後に、励磁コイルに永久磁石の磁力と同方向の磁界を発生させるための通電を停止することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の絞り装置において、所定信号は、レンズ絞り径の開放復帰動作を開始してから所定時間経過後に発生する信号であることを特徴とする
(3) 請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の絞り装置において、制御手段は、前記所定信号に基づいて前記コイルの励磁を開始してから一定時間後に、該励磁を停止することを特徴とする
(4) 請求項4の発明によるカメラは、請求項1〜3の何れか一項記載の絞り装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、可動鉄心を永久磁石へ吸着させた後に可動鉄心が不所望に釈放されるのを防止できる。
図1〜14を参照して、本発明による自己保持型ソレノイドの動作機構を用いた絞り装置を搭載したカメラの一実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態による一眼レフカメラ(以下、単にカメラと呼ぶ)の構成を説明するブロック図である。図1において、演算回路101は、マイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各装置から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各装置および回路へ出力する。
レリーズスイッチ102は、不図示のレリーズ操作ボタンに連動してレリーズ操作信号を演算回路101に出力する。測光装置108は、被写体輝度を検出し、検出信号を演算回路101に出力する。焦点検出装置109は、不図示の交換レンズによる焦点位置の調節状態を検出し、検出信号を演算回路101へ出力する。レンズ駆動装置110は、演算回路101の指令により交換レンズの焦点位置を調節する。
設定操作部材111は、カメラに対する設定操作を行うスイッチであり、設定操作に応じた操作信号を演算回路101へ出力する。設定操作には、シャッタ速度(シャッタ秒時)の設定操作やレンズ絞り値の設定操作などが含まれる。表示装置112は、シャッタ速度、絞り値などを示す撮影情報や、適正露出か否かの露出情報などを表示する。
シャッタ制御回路115は、シャッタ116の不図示の先幕(先幕マグネット)および後幕(後幕マグネット)の保持および解除をそれぞれ制御する。フォトインタラプタ117は、絞り値に対応する絞り位置を検出して検出信号を演算回路101に出力する。絞りマグネット制御回路118は、演算回路101からの信号に基づいて、駆動中の絞りを係止し、所定の絞り値で絞りを停止させるための自己保持型ソレノイド10に電圧を印加する。
駆動モータ制御回路121は、演算回路101の指令によって駆動モータ122を駆動制御する。駆動モータ122は、撮影時にミラーのアップ/ダウン、後述する絞り制御機構の駆動、およびシャッタ116のチャージなどを行う。給送モータ制御回路123は、演算回路101の指令によって給送モータ124を駆動制御する。給送モータ124は、フィルムの給送を行う。シーケンススイッチ125は、駆動モータ122のブレーキ制御タイミングなどを発生するスイッチである。
図2は、本実施の形態の絞り装置の取り付け状態を示す、カメラのミラーボックスの斜視図である。ミラーボックス300の内部にはメインミラー321とサブミラー322とが設けられている。ミラーボックス300の側面には軸326が設けられ、絞り連動レバー323と、ミラーアップ・シャッターチャージレバー324と、絞り駆動レバー325とが、その軸326に回動可能に取り付けられている。さらにミラーボックス300には、図3に詳細を示す絞り制御機構200が取り付けられる。
絞り連動レバー323は、カメラボディに取り付けられた不図示の交換レンズの絞りレバーを駆動して、交換レンズの絞りを所定の絞り値に制御する。ミラーアップ・シャッターチャージレバー324は、メインミラー321をミラーアップおよびミラーダウンさせ、シャッタチャージおよびシャッタチャージ状態解除を行うレバーである。
絞り駆動レバー325は、絞り連動レバー323とバネ327で結合され、バネ327を介して絞り連動レバー323を絞り込み方向に駆動する。また、絞り駆動レバー325は、バネ328によって絞り開放方向に復帰される。
図3は、絞り機構200を構成する各部品の配置を示す斜視図である。絞り機構200は、各部品が配設された制御基板230と駆動基板290とから構成される。制御基板230には、自己保持型ソレノイド10と、係止レバー50と、ねじりバネ206と、ラチェット207と、エンコーダギヤ210と、フォトインタラプタ117と、第2増速ギヤ212と、第1増速ギヤ213とが配設されている。駆動基板290には、上述の制御基板230と、リセットレバー208と、リセットレバー戻しバネ214と、連動ギヤ216と、シーケンス駆動レバー218と、カム220と、蓋基板250とが配設されている。
図4(a),(b)に示すように、自己保持型ソレノイド10は、ヨーク11と、励磁コイルボビン12と、永久磁石13と、吸着板14とを有する。励磁コイル15の巻かれた励磁コイルボビン12には貫通孔16が設けられている。ヨーク11には凸部17と取り付け穴18,19とが設けられている。後述するように、凸部17が制御基板230に設けられた穴234に嵌合して、穴18,19を通したねじにより自己保持型ソレノイド10が制御基板230に取り付けられる。自己保持型ソレノイド10の貫通孔16には、可動鉄心20が挿脱可能に挿入されている。
可動鉄心20は、永久磁石13の磁力により吸着されて、可動鉄心20の一端である吸着端21が吸着板14に当接する。自己保持型ソレノイド10の励磁コイル15に対してある一方向に電圧が印加されると、永久磁石13による磁界(磁力)を相殺するような磁界が発生し、吸着された可動鉄心20は離脱可能に釈放される。上述の方向とは逆方向の電圧が励磁コイル15に対して印加されると、永久磁石13による磁界と同方向の磁界が発生する。
図4(a),(b)に示すように、可動鉄心の他端には、円周方向の溝である係合溝部22が設けられている。この係合溝部22は、第1係合面23と第2係合面24を有し、図6に示す係止レバー50の切り欠き部51と係合する。
図5に示すように、係止レバー50は、一端に設けられたU字型の切り欠き部51を可動鉄心20の係合溝部22と係合させた状態で、制御基板230に設けられた軸231に回動可能に軸支される。係止レバー50の他端には、ラチェット207に係合する爪53が形成されている。係止レバー50には、ねじりバネ206によって爪53がラチェット207に係合する方向(左回転方向)に付勢力が与えられている。図6に示すように、切り欠き部51の両側の部材のうち一方は他方より長く伸びた腕54を形成している。
自己保持型ソレノイド10が可動鉄心20を吸着した状態では、図5に示すように、係合溝部22で係合している係止レバー50は、ねじりバネ206の付勢力に抗して右旋している。このとき係止レバー50の切り欠き部51は、可動鉄心20の係合溝部22の第1係合面23に当接して係止される。自己保持型ソレノイド10の励磁コイル15に電圧が印加されて、永久磁石13による磁界(磁力)を相殺するような磁界が発生すると、永久磁石13に吸着されていた可動鉄心20が釈放され、ねじりバネ206の付勢力によって係止レバー50は左回転方向に回転して、爪53がラチェット207を係止する。
制御基板230に配設された第1増速ギヤ213および第2増速ギヤ212は、駆動基板290に配設された連動ギヤ216の動きを増速してラチェット207に伝達する。このラチェット207は、エンコーダギヤ210と同軸であってエンコーダギヤ210とともに回転する。すなわち、連動ギヤ216、第1増速ギヤ213、第2増速ギヤ212,およびエンコーダギヤ210により増速ギヤ列が構成されている。図5および図6に示すように、エンコーダギヤ210には小穴210aが複数設けられ、このエンコーダギヤ210を挟み込むように、エンコーダギヤ210の回転量を検知するフォトインタラプタ117が設けられている。フォトインタラプタ117は、検出したエンコーダギヤ210の回転量を演算回路101に出力する。
連動ギヤ216は、ビス217によって駆動基板290に取り付けられ、ビス217の中心と同軸に回動可能である。連動ギヤ216の一端に設けられた扇形ギヤ部216aは、上述の第1増速ギヤ213と噛合している。連動ギヤ216の他端216bは、ミラーボックス300に設けられた絞り連動レバー323と連動し、絞り込み動作時に、図3において左旋する。
リセットレバー208は、駆動基板290に設けられた軸292に回動可能に軸支され、ビス215によって抜け止めがなされる。リセットレバー208は、ピン208cがリセットレバー戻しバネ214によって押されて、図3において左回転方向に付勢されている。また、リセットレバー208にはピン208bと腕208eが設けられている。腕208eの端部には突起部208dが設けられている。後述するように、突起部208dは、図3において左方向に揺動するシーケンス駆動レバー218の突起218cと係合してリセットレバー208を右旋させる。このリセットレバー208の右旋によって、ピン208bは係止レバー50の腕54をねじりバネ206の付勢力に抗して押圧する。
シーケンス駆動レバー218は、駆動基板290の下端側に設けられた軸295に対して回動可能に軸支される。図7(a)〜(c)は、撮影開始前のシーケンス駆動レバー218とカム220の回転位相との関係を示す図である。また、図8(a)〜(c)は、レリーズ後のシーケンス駆動レバー218とカム220の回転位相との関係を示す図である。図7(a)および図8(a)は、シーケンス駆動レバー218をカメラの下方から見た図(図3の矢印A方向から見た図)であり、図7(b)および図8(b)は、シーケンス駆動レバー218をカメラの上方から見た図(図3の矢印B方向から見た図)である。また、図7(c)および図8(c)は、カム220に取り付けられたブラシ225と蓋基板250(図3参照)に設けられた検知回路基板251の電極252,253との関係を示す図である。
シーケンス駆動レバー218には2つのローラ219a,219bが設けられている。カム220の回転に応じてローラ219a,219bが押圧されると、シーケンス駆動レバー218は軸295を中心に揺動する。シーケンス駆動レバー218には、駆動基板290の上方に向かって直立するように設けられた腕218d(図3参照)が設けられている。シーケンス駆動レバー218の動き、すなわち、カム220の動きは、腕218dの先端部218bからミラーアップ・シャッターチャージレバー324および絞り駆動レバー325に伝達される。シーケンス駆動レバー218には、突起218cが設けられている。上述のように、突起218cは、リセットレバー208の突起部208dと係合して、リセットレバー208を回動させる。
カム220は、駆動基板290の軸294に回動可能に軸支され、蓋基板250により抜け止めがなされている。カム220には、不図示のギヤと噛合するギヤ部221と、カム面222を形成するカム部223とが一体に形成されている(図3)。駆動モータ122の回転は不図示のギヤを介してカム220に伝達される。
カム220にはカム220とともに回動するブラシ225が設けられている。ブラシ225の2つの接点225a、および225bは、蓋基板250に設けられた検知回路基板251の電極252、253と接触可能である。電極252は演算回路101に接続されている。また、電極253は、接地されている。上述したシーケンススイッチ125は、ブラシ225と電極252、253とによって構成される。すなわち、ブラシ225は、カム220の回転位相に応じて電極252と253とを電気的に閉路および開路する。
撮影開始前は、図7(c)に示すように、ブラシ225の2つの接点225a、および225bは、ともに接地している。すなわち、電極252と電極253とは電気的に開路した状態である。このとき、シーケンススイッチ125は、High状態の信号を演算回路101に出力する。
レリーズ後ミラーアップ完了時は、図8(c)に示すように、ブラシ225の接点225aは電極253に、接点225bは電極252にそれぞれ接触している。すなわち、電極252と電極253とは電気的に閉路した状態である。このとき、シーケンススイッチ125は、Low状態の信号を演算回路101に出力する。
―――各部の動作説明―――
本実施の形態の絞り装置の動作について説明する。図7(a)は、撮影開始前のシーケンス駆動レバー218とカム220の状態を示す。カム面222がローラ219aを押圧することにより、シーケンス駆動レバー218が左回転方向に駆動されて停止している。メインミラー321はミラーダウン位置となっている。また、シャッタチャージは完了した状態となっている。
撮影開始前、レンズ絞りは開放状態である。すなわち、絞り連動レバー323により駆動される連動ギヤ216は図2において左旋(図3および図9において右旋)した状態であり、図9(c)に示す状態となっている。図5に示すように、自己保持型ソレノイド10は、可動鉄心20を吸着保持した状態である。係止レバー50はねじりバネ206の付勢力に抗して右旋されて、爪53とラチェット207との係合が解除された状態である。
不図示のレリーズ操作ボタンが押圧されてレリーズスイッチ102からレリーズ信号が入力されると、駆動モータ122の回転により、カム220は、略180度左旋して図7(a)の状態から図8(a)の状態となる。カム面222がローラ219bを押圧してシーケンス駆動レバー218を右回転方向に駆動している。このとき、図9(a)に示すように、シーケンス駆動レバー218の下部に設けられた突起218cがリセットレバー208の突起部208dと係合する。
先端部218bは、図2においてカメラ後方に移動して、ミラーアップ・シャッターチャージレバー324を介してメインミラー321をミラーアップさせ、シャッタチャージを解除する。
また、不図示のレリーズ操作ボタンが押圧されてレリーズスイッチ102からレリーズ信号が入力されると、絞り込み動作が行われる。すなわち、絞り駆動レバー325が右旋されると、絞り連動レバー323は、バネ327の付勢力によって旋回を開始して、レンズ絞りを開放状態から絞り込む。絞り連動レバー323により駆動される連動ギヤ216は、図2において右旋(図3および図9において左旋)を開始する。連動ギヤ216の回動は、第1増速ギヤ213および第2増速ギヤ212で増速されて、エンコーダギヤ210およびラチェット207に伝達される。ラチェット207の回転数は、エンコーダギヤ210に設けられた小穴210aがフォトインタラプタ117を通過することで発生するパルスを演算回路101によって計測して検出する。これにより、絞り連動レバー323の駆動量、すなわちレンズの絞り値は、フォトインタラプタ117で発生するパルス数で計測できる。
演算回路101によって計測されたフォトインタラプタ117で発生するパルス数が、所望の絞り値に相当する計数値になると、演算回路101から絞りマグネット制御回路118へ信号が出力され、永久磁石13による磁界(磁力)を相殺するような磁界が発生するように、励磁コイル15に電圧が印加される。この結果、図5の状態から、可動鉄心20が釈放されて、ねじりバネ206による付勢力により係止レバー50が左旋し、爪53がラチェット207に係合してラチェット207の回転を停止させる。
上述の絞り制御装置の動作に続き、周知の装置によりシャッタ116が作動して撮影動作が行われ、引き続き各部のリセット動作が行われる。以下、リセット動作について説明する。
リセット動作では、駆動モータ122の回転により、図8(a)の状態からカム220が略180度左旋して図7(a)の状態に戻って停止する。カム面222がローラ219aを押圧することにより、シーケンス駆動レバー218は左回転方向に駆動されている。先端部218bは、図2においてカメラ前方に移動するので、ミラーアップ・シャッターチャージレバー324を介してメインミラー321をミラーダウンさせてシャッタチャージを完了させる。絞り連動レバー323および絞り駆動レバー325も左旋した状態に戻り、レンズ絞りは開放状態となる。
上述のように、リセット動作開始直前に、突起218cはリセットレバー208の突起部208dに対して、図9(a)および図10(a)に示す状態となっている。シーケンス駆動レバー218が図8(a)から図7(a)に示す状態へ駆動される過程では、リセットレバー208は、図9(a)および図10(a)に示した状態から、シーケンス駆動レバー218の回転に伴って右旋される。リセットレバー208に設けられたピン208bは係止レバー50の腕54をねじりバネ206の付勢力に抗して押圧する。押圧された係止レバー50は、ラチェット207を係止している爪53がラチェット207から離れて、拘束していたラチェット207の回転を開放する。
係止レバー50の右旋により、切り欠き部51に係合している可動鉄心20は、第2係合面24が切り欠き部51に押圧されて永久磁石13の方へ移動される。その後、可動鉄心20の吸着端21が吸着板14に当接して、可動鉄心20の移動が停止されるので、係止レバー50は、その右旋が停止される。図9(b)および図10(b)は、可動鉄心20の吸着端21が吸着板14に当接して、可動鉄心20の移動が停止した状態を示している。シーケンス駆動レバー218はその後も駆動されるので、リセットレバー208の腕208eが撓み、突起部208dと突起218cとの係合が外れる。これにより、リセットレバー208はリセットレバー戻しバネ214の付勢力によって左旋される。この状態が図9(c)、図10(c)の状態である。シーケンス駆動レバー218は、カム220が図7(a)に示す位相になるまで駆動されて停止し、一連のリセット動作が終了する。
リセット動作の過程で、上述のように、リセットレバー208の突起部208dとシーケンス駆動レバー218の突起218cとの係合が外れて、リセットレバー208はリセットレバー戻しバネ214の付勢力によって左旋される。すると、図11(b)の状態からピン208bが右側へ移動して、図11(c)に示すように、係止レバー50の腕54から離間する。これにより、ねじりバネ206の付勢力によって係止レバー50の腕54は、図11(b)に示した、切り欠き部51と第1係合面23との距離Fの分だけ左旋されて停止する(図11(c))。すなわち、係止レバー50の左旋により、切り欠き部51が係合溝部22に対して可動鉄心20を永久磁石13から釈放する方向に衝突する。
本実施の形態の絞り装置では、切り欠き部51が第1係合面23に衝突する際の衝撃により可動鉄心20が不所望に釈放されるのを防止するため、リセット動作において、永久磁石13による磁界と同方向の磁界が発生するように励磁コイル15を励磁する。これにより、可動鉄心20を永久磁石13の方向へ吸着する吸着力量を増加できる。
レンズ絞り径を開放復帰させるリセット動作の過程で発生する所定の信号に基づいて励磁開始のタイミングが決定される。すなわち、励磁開始および終了のタイミングは次のとおりである。リセット動作が開始して駆動モータ122の回転開始と同時に演算回路101のタイマーが作動を開始する。そして所定時間T1の後に演算回路101から絞りマグネット制御回路118へ信号が出力され、永久磁石13による磁界と同方向の磁界が発生するように、励磁コイル15に電圧が印加される。
所定時間T1は、リセット動作の過程で可動鉄心20の吸着端21が吸着板14に当接する前に電圧が印加されるよう適宜決められた時間である。すなわち励磁コイル15の励磁開始時期は、図11(a)の状態から図11(b)の状態に至る過程の途中である。
励磁開始から所定時間T2の後に励磁コイル15の励磁を停止する。所定時間T2は、リセット動作の過程で、ねじりバネ206の付勢力によって係止レバー50が左旋され、切り欠き部51が第1係合面23に衝突した後に電圧印加が停止されるよう適宜決められた時間である。
―――タイミングチャートによる動作タイミングの説明―――
図12に示すタイミングチャートを参照して、本実施の形態のカメラによる撮像時の各部の動作タイミングを説明する。不図示のレリーズ操作ボタンが押圧されてレリーズスイッチ102からレリーズ信号が入力されることで、図12のタイミングチャートに示すタイミングで各種の制御がなされる。すなわち、演算回路101は、先幕マグネットおよび後幕マグネットに通電してシャッタ116を保持するようシャッタ制御回路115に信号を出力する(図12(e),(f))。これとほぼ同時に、駆動モータ122が正転を開始してミラーアップするよう駆動モータ制御回路121に信号を出力する(図12(a))。
上述の絞り込み動作が開始されて、フォトインタラプタ117で発生するパルス数が、所望の絞り値に相当する計数値になると(図12(c))、演算回路101は、励磁コイル15が永久磁石13による磁界と逆方向の磁界を発生するように絞りマグネット制御回路118へ信号を出力する(図12(d))。絞りマグネット制御回路118は、演算回路101から出力された上述の信号を検出すると、励磁コイル15が永久磁石13による磁界と逆方向の磁界を発生するように一定時間励磁コイル15を励磁する(図12(d))。
駆動モータ122の回転によりカム220が駆動されて、カム220に設けられたブラシ255が電極252と253とを電気的に閉路すると、シーケンススイッチ125は、Low状態の信号を演算回路101に出力する(図12(b))。演算回路101は、シーケンススイッチ125からのLow状態の信号を検出すると、駆動モータ122が逆転する方向に一定時間だけ電圧を印加するよう駆動モータ制御回路121に信号を出力する(図12(a))。これにより、駆動モータ122は、電気的にブレーキがかけられた状態となって速やかに停止する。
ミラーアップ後、駆動モータ121が停止されるとともに(図12(a))、先幕マグネットおよび後幕マグネットへの通電を停止するようシャッタ制御回路115に信号を出力する(図12(e),(f))。これにより、まずシャッタ先幕が、次いでシャッタ後幕が走行し、露光が行われる。
後幕がフィルムの撮像領域を完全に遮光し、走行完了するまでに要する時間だけ待機した後、演算回路101は、駆動モータ122が正転を再開してミラーダウンするよう駆動モータ制御回路121に信号を出力する(図12(a))。これとほぼ同時に、演算回路101のタイマーが作動を開始する。そして所定時間T1の後、演算回路101は、励磁コイル15が永久磁石13による磁界と同方向の磁界を発生するように絞りマグネット制御回路118へ信号を出力する(図12(d))。絞りマグネット制御回路118は、演算回路101から出力された上述の信号を検出すると、励磁コイル15が永久磁石13による磁界と同方向の磁界を発生するように所定時間T2だけ励磁コイル15を励磁する(図12(d))。
所定時間T1は、リセット動作の過程で可動鉄心20の吸着端21が吸着板14に当接する前に励磁コイル15に電圧が印加されるよう適宜決められた時間である。すなわち励磁コイル15の励磁開始時期は、図11(a)の状態から図11(b)の状態に至る過程の途中である。
所定時間T2は、リセット動作の過程で、ねじりバネ206の付勢力によって係止レバー50が左旋され、切り欠き部51が第1係合面23に衝突した後に励磁コイル15への電圧印加が停止されるよう適宜決められた時間である。
駆動モータ122の回転によりカム220が駆動されて、カム220に設けられたブラシ255が電極252と253とを電気的に開路すると、シーケンススイッチ125は、High状態の信号を演算回路101に出力する(図12(b))。演算回路101は、シーケンススイッチ125からのHigh状態の信号を検出すると、駆動モータ122が逆転する方向に一定時間だけ電圧を印加するよう駆動モータ制御回路121に信号を出力する(図12(a))。そして次の撮影のスタンバイ状態となる。
なお、上述の説明では、フィルム給送に関する動作も行われるが、図12では図示を省略している。
―――フローチャートの説明―――
図13,14は、上述の動作をソフトウェアとして実現するためのフローチャートを示している。不図示の電源スイッチがONとなると、図13,14に示す処理を行うプログラムが起動されて演算回路101で実行される。ステップS3において、測光装置108から入力される検出信号によってレンズ透過光量を検出して被写体輝度を算出する測光を行い、ステップS4へ進む。ステップS4において、公知の露出演算処理により制御シャッタ速度や制御絞り値を算出してステップS6へ進む。
ステップS6において、レリーズスイッチ102が操作されたか否かを判断する。ステップS6が否定判断されるとステップS3へ戻る。ステップS6が肯定判定されるとステップS7へ進み、シャッタ制御回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットに通電して先幕(先幕マグネット)および後幕(後幕マグネット)を保持させる。
ステップS8において、モータ制御回路105に指令を出力し、駆動モータ122に正転を開始させてステップS9へ進む。ステップS9において、フォトインタラプタ117から入力される検出信号によって駆動絞り値を求め、ステップS10へ進む。
ステップS10において、ステップS9で演算された駆動絞り値がステップS4で演算された制御絞り値に達したか否かを判断する。ステップS10が否定判断されるとステップS9へ戻り、絞り込みを継続して判定処理を繰り返す。ステップS10が肯定判断されるとステップS11へ進み、絞りマグネット制御回路118に指令を出力して絞りを係止させ、ステップS12へ進む。ステップS12において、シーケンススイッチ125がHigh状態からLow状態に変化するまで待機する。ステップS12が肯定判断されると、駆動モータ制御回路121に指令を出力し、駆動モータ122を停止させて図14のステップS16へ進む。
図14のステップS16において、シャッタ制御回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットへの通電を解除して先幕保持を解除させ、ステップS17へ進む。これによってシャッタ先幕の走行が開始され、フィルムへの露光が開始される。ステップS17において、演算回路101は、ステップS4で演算された制御シャッタ速度に相当する時間だけ待機してステップS18へ進む。
ステップS18において、シャッタ制御回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットへの通電を解除して後幕保持を解除させ、ステップS19へ進む。これによってシャッタ後幕の走行が開始され、フィルムへの被写体光が遮断され始める。
ステップS19において、所定時間だけ待機してステップS21へ進む。ステップS21において、駆動モータ制御回路121に指令を出力し、駆動モータ122に正転を再開させてステップS22へ進む。これにより、メインミラー321のミラーダウンおよび絞りの開放復帰が開始される。
ステップS22において、所定時間T1だけ待機してステップS23へ進む。ステップS23において、絞りマグネット制御回路118へ信号を出力して、励磁コイル15が永久磁石13による磁界と同方向の磁界を発生するように所定時間T2だけ励磁コイル15を励磁させる。
ステップS26において、シーケンススイッチ125がLow状態からHigh状態に変化するまで待機する。ステップS26が肯定判断されると、ステップS27へ進み、駆動モータ制御回路121に指令を出力し、駆動モータ122を停止させてリターンする。
上述した本発明による自己保持型ソレノイドの吸着機構を用いたカメラの絞り装置では、次の作用効果を奏する。
(1) 釈放された可動鉄心20のリセット動作において、永久磁石13による磁界と同方向の磁界が発生するように励磁コイル15を励磁する。これにより、可動鉄心20を永久磁石13の方向へ吸着する吸着力量を増加できる。その結果、係止レバー50の切り欠き部51が第1係合面23に衝突する際の衝撃により可動鉄心20が不所望に釈放されるのを防止できる。
(2) 従来から絞り機構200に備えられている自己保持型ソレノイド10の励磁コイル15をそのまま利用して永久磁石13による磁界と同方向の磁界が発生するように励磁するので、絞り機構200の部品点数を増やすことなく、上記の作用効果を奏する。
(3) 永久磁石13の磁力を上げることなく可動鉄心20の吸着力量を増加できるので、可動鉄心20を釈放する際に励磁コイル15の励磁開始から可動鉄心20が離反するまでの時間が長くなることはない。これにより、撮影コマ速に影響を与えることなく、上記の作用効果を奏する。また、可動鉄心20の釈放時における、励磁コイル15への通電からラチェット207係止までの時間が長くなることはなく、絞り制御の精度を維持できる。さらに、永久磁石13の磁力を上げなくてもよいので、励磁コイルの発生磁力を増大させる必要がなく、スペース的に有利であるとともに、消費電力も少なくて済む。
(4) 演算回路101は、駆動モータ122が正転を再開してミラーダウンするよう駆動モータ制御回路121に信号を出力する。これとほぼ同時に、演算回路101のタイマーが作動を開始する。すなわち、リセット動作の過程で発生する所定の信号に基づいて励磁開始のタイミングを決めている。これにより、励磁コイル15の励磁期間を適切に設定できるので、可動鉄心20が不所望に釈放されるのを安定的に防止できる。
(5) リセット動作の過程で励磁コイル15を励磁する期間は、可動鉄心20の吸着端21が吸着板14に当接する前から係止レバー50の切り欠き部51が可動鉄心20の第1係合面23に衝突した後までである。これにより、励磁が必要な期間だけ電圧を印加するので、消費電力が少なくて済み、効率的である。
―――変形例―――
(1) 上述の説明では、自己保持型ソレノイドの吸着機構を用いたカメラの絞り装置の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば、ストロボのポップアップ機構や、ダイレクトタイプのフォーカルプレーンシャッタ駆動部など、自己保持型ソレノイドを使用する機構に適用することもできる。
(2) 上述の説明では、リセット動作の過程で所定時間T1を計時するタイマーの計時開始の基点を駆動モータ122の正転開始時としたが、本発明はこれに限定されない。撮影動作の過程で発生する何らかの信号検出をタイマーの計時開始の基点としてもよく、たとえば、後幕マグネットへの通電停止をタイマーの計時開始の基点としてもよい。
(3) 上述の説明では、リセット動作の過程で駆動モータ122が正転開始時を起点としてタイマーを駆動し、励磁コイル15を励磁したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、カム220に新たにブラシを設けるとともに、検知回路基板に新たな電極を設ける。このブラシと電極とによって、カム220の回転位相に依存する係止レバー50の回転位相を検出して励磁開始タイミングを決定してもよい。
(4) 上述の説明では、フィルムを使用する銀塩カメラで説明したが、撮像素子を用いて撮像するデジタルカメラであってもよい。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
以上の実施の形態において、たとえば、絞り設定手段は、係止レバー50とねじりバネ206とラチェット207とによって実現される。絞り開放復帰手段は、駆動モータ122とカム220とシーケンス駆動レバー218とリセットレバー208とによって実現される。制御手段は、演算回路101と絞りマグネット制御回路118および演算回路101で実行されるプログラムとによって実現される。さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
本実施の形態による一眼レフカメラの構成を説明するブロック図である。 絞り装置の取り付け状態を示す、図1のカメラのミラーボックスの斜視図である。 絞り機構200を構成する各部品の配置を示す斜視図である。 自己保持型ソレノイド10と可動鉄心20を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図4の自己保持型ソレノイド10と可動鉄心20と係止レバー50とを示す図であり、可動鉄心20と係止レバー50との係合状態を示す。 係止レバー50と係止レバー50の周囲の部品を示した斜視図である。 撮影開始前のシーケンス駆動レバー218とカム220の回転位相との関係を示す図であり、(a)は、シーケンス駆動レバー218をカメラの下方から見た図であり、(b)は、シーケンス駆動レバー218をカメラの上方から見た図であり、(c)は、カム220に取り付けられたブラシ225と蓋基板250に設けられた検知回路基板251の電極252,253との関係を示す図である。 レリーズ後のシーケンス駆動レバー218とカム220の回転位相との関係を示す図であり、(a)は、シーケンス駆動レバー218をカメラの下方から見た図であり、(b)は、シーケンス駆動レバー218をカメラの上方から見た図であり、(c)は、カム220に取り付けられたブラシ225と蓋基板250に設けられた検知回路基板251の電極252,253との関係を示す図である。 絞り制御機構200を示す図であり、(a)はリセット動作開始直前の状態を示し、(b)はリセット動作の途中の状態を示し、(c)は、リセット動作完了後、すなわち撮影開始前の状態を示す。 図9における制御基板130を示す図であり、(a)はリセット動作開始直前の状態を示し、(b)はリセット動作の途中の状態を示し、(c)は、リセット動作完了後、すなわち撮影開始前の状態を示す。 図10における自己保持型ソレノイド10の周辺を示す図であり、(a)はリセット動作開始直前の状態を示し、(b)はリセット動作の途中で係止レバー50の腕54が駆動基板190の当接面191に当接した状態を示し、(c)は、リセット動作完了後、すなわち撮影開始前の状態を示す。 本実施の形態のカメラによる撮像時の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本実施の形態のカメラの動作を示すフローチャートである。 図13に続く本実施の形態のカメラの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自己保持型ソレノイド 11 ヨーク
13 永久磁石 15 励磁コイル
20 可動鉄心 22 係合溝部
50 係止レバー 51 切り欠き部
53 爪 54 腕
101 演算回路 118 絞りマグネット制御回路
121 駆動モータ制御回路 122 駆動モータ
125 シーケンススイッチ 200 絞り機構
206 ねじりバネ 207 ラチェット
208 リセットレバー 218 シーケンス駆動レバー
220 カム 230 制御基板
290 駆動基板

Claims (4)

  1. 永久磁石とヨークと励磁コイルと可動鉄心とを有し、前記永久磁石の磁力により前記可動鉄心を所定位置に吸着保持する自己保持型ソレノイドと、
    前記可動鉄心を前記永久磁石から離反させてカメラのレンズ絞り径を設定する絞り設定手段と、
    カメラのレンズ絞り径を開放復帰させるとともに、前記永久磁石から離反した前記可動鉄心を前記永久磁石に吸着させる絞り開放復帰手段と、
    前記絞り設定手段による前記可動鉄心の離反動作を行う際には、前記励磁コイルに前記永久磁石の磁力を打ち消す方向の磁界を発生させるように通電し、前記絞り開放復帰手段による前記可動鉄心の吸着動作を行う際には、前記励磁コイルに前記永久磁石の磁力と同方向の磁界を発生させるように通電する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記レンズ絞り径を開放復帰させる過程であって且つ前記可動鉄心が前記永久磁石に当接するよりも前に発生する所定信号に基づいて、前記励磁コイルに前記永久磁石の磁力と同方向の磁界を発生させるように通電を開始し、
    前記可動鉄心が前記永久磁石に当接して吸着された後に、前記励磁コイルに前記永久磁石の磁力と同方向の磁界を発生させるための前記通電を停止することを特徴とする絞り装置。
  2. 前記所定信号は、前記レンズ絞り径の開放復帰動作を開始してから所定時間経過後に発生する信号であることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置
  3. 前記制御手段は、前記所定信号に基づいて前記コイルの励磁を開始してから一定時間後に、該励磁を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の絞り装置
  4. 請求項1〜3の何れか一項記載の絞り装置を備えることを特徴とするカメラ。
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