JP2003120759A - 高負荷伝動用vベルト及びそれを用いたベルト伝動装置 - Google Patents

高負荷伝動用vベルト及びそれを用いたベルト伝動装置

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JP2003120759A JP2001313838A JP2001313838A JP2003120759A JP 2003120759 A JP2003120759 A JP 2003120759A JP 2001313838 A JP2001313838 A JP 2001313838A JP 2001313838 A JP2001313838 A JP 2001313838A JP 2003120759 A JP2003120759 A JP 2003120759A
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栄 梅田
Masahito Futai
雅人 二井
Koji Kuwabara
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックタイプの高負荷伝動用Vベルト10
が逆曲げ状態によりテンションプーリ6に巻き付けられ
たときに、そのプーリ6の入口側及び出口側で各ブロッ
ク17が捩りモーメントにより揺動するのを可及的に抑
制して張力帯11の良好な耐屈曲疲労性を確保する。 【解決手段】 各ブロック17の上部を厚さが上端に向
かって次第に小さくなる先細りテーパ状に設け、ブロッ
ク17,17,…のピッチをp、テンションプーリ6の
ピッチ径をr(単位:mm)、テンションプーリ6の外
径をr0(単位:mm)としたとき、各ブロック17の
上端部17dの厚さt(単位:mm)を、t=p(r0
+α)/(r+α)、−2≦α≦2(単位:mm)とす
る。ベルト10がテンションプーリ6に巻き付けられた
ときに、隣接するブロック17,17の上端部17d,
17d同士を互いに接触させ、この上端部17d,17
d同士の接触による積極的な干渉によってブロック17
の揺動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高負荷伝動用Vベ
ルト及びそれを用いたベルト伝動装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平1―55344
号、実開平6―69490号、特開平5―272595
号の各公報等に示されるように、多数のブロックを張力
帯にブロック及び張力帯の凹凸噛合構造を利用して係止
固定した高負荷伝動用Vベルトがよく知られており、例
えば無段変速機の分野で使用されている。この種のVベ
ルトでは、その曲易さを確保するために、各ブロックの
張力帯への固定を接着ではなく、物理的な係合状態(噛
合状態)により行うようになされている。このベルト
は、ベルト幅方向に並んだ左右1対の張力帯を備えてお
り、この各張力帯の上下面にそれぞれベルト長さ方向に
並ぶ多数の被噛合部としての上側凹部及び下側凹部が上
下に対応して設けられている。一方、各ブロックのベル
ト幅方向側部にはそれぞれ張力帯を嵌合するための切欠
き溝状の左右1対の嵌合部が形成され、この各嵌合部の
上面に上側噛合部としての上側凸部が、また下面に下側
噛合部としての下側凸部がそれぞれ設けられている。そ
して、上記各ブロックの左右の嵌合部にそれぞれ張力帯
を圧入して嵌合することにより、各ブロックが両張力帯
に係合固定されている。
【0003】ところで、このようなブロックタイプの高
負荷伝動用Vベルトにおいては、Vプーリにベルト下面
の曲げ径が上面よりも小さくなるように通常の状態(正
曲げ状態)で巻き付けられたときに、隣接するブロック
の下端部同士が互いに干渉しないように、各ブロックの
略中央部から下端部までを厚さが下端に向かって次第に
小さくなる先細りテーパ状に形成することが行われてい
る。
【0004】そして、上記各ブロック下部のテーパ角度
は、巻付きの対象となる異なる径の複数種類のVプーリ
のうちの最小径のVプーリに巻き付けられてもブロック
間の干渉が起きないようにするために、その最小径のV
プーリよりもさらに所定値(例えば5〜10mm)だけ
小径のVプーリに巻き付いた状態で初めてブロック間が
干渉するように設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えばテンシ
ョンプーリを有する無段変速機等のベルト伝動装置にお
いては、上記ブロックタイプの高負荷伝動用Vベルトを
Vプーリに正曲げ状態に巻き付けるだけではなく、テン
ションプーリ等の平プーリからなる背面プーリに対し、
ベルト上面(背面)で当接させてベルト上面の曲げ径が
下面よりも小さくなるように逆曲げ状態により巻き付け
る場合がある。
【0006】その場合、ベルトが走行時に背面プーリに
進入する入口側及び背面プーリから出る出口側で各ブロ
ックの重心回りの角加速度が急激に変化するために、各
ブロックに捩りモーメントが発生し、この捩りモーメン
トによりブロックが揺動する。そして、このブロックの
揺動に伴い、該ブロックが係合している張力帯の心線に
局所的な曲げ応力が生じるようになり、その張力帯の耐
屈曲疲労性が大きく損なわれるという問題がある。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ブロックタイプのVベルトにおける各
ブロックの構造を、ベルトが逆曲げ状態で巻き付く背面
プーリに対し所定の条件をもって関連付けることによ
り、ベルトが逆曲げ状態で背面プーリに巻き付いて走行
するときのブロックの揺動を可及的に抑制して張力帯の
良好な耐屈曲疲労性を確保しようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、各ブロックの上部を厚さ方向で先
細りテーパ形状にするとともに、ベルトの逆曲げ状態で
の背面プーリへの巻付時に隣接するブロックが上端部同
士で接触して揺動規制されるように各ブロック上部のテ
ーパ角度を設定した。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、ベルト
背面側の上面及び底面側の下面にそれぞれベルト長さ方
向に並ぶ多数の上側被噛合部及び下側被噛合部が上下に
対応して設けられたエンドレスの張力帯と、この張力帯
が圧入して嵌合される嵌合部を有し、該嵌合部の上面に
張力帯の上側被噛合部と噛合する上側噛合部が、また下
面に張力帯の下側被噛合部と噛合する下側噛合部がそれ
ぞれ形成され、ベルト幅方向の側面にVプーリのベルト
溝側面と接触する接触部が設けられた多数のブロックと
を備え、この各ブロックの嵌合部に張力帯を嵌合するこ
とにより、各ブロックが張力帯に対しベルトの幅方向側
面におけるブロック側面の接触部と張力帯側面との両方
がVプーリのベルト溝側面と接触するように係合固定さ
れ、ブロックの噛合部と張力帯の被噛合部との噛合によ
って動力授受が行われる高負荷伝動用Vベルトを対象と
する。
【0010】そして、各ブロックの上部は、厚さが上端
に向かって次第に小さくなる先細りテーパ状に設けられ
ており、隣接するブロックのピッチをp、ベルトがベル
ト上面で当接して逆曲げ状態となって巻き付けられる平
プーリからなる背面プーリのピッチ径をr(単位:m
m)、背面プーリの外径をr0(単位:mm)としたと
き、各ブロックの上端部の厚さt(単位:mm)は、 t=p(r0+α)/(r+α) 但し、−2≦α≦2(単位:mm) とする。
【0011】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明の対象と同様の高負荷伝動用Vベルトと、このベルト
がベルト上面で当接して逆曲げ状態となって巻き付けら
れる平プーリからなる背面プーリとを組み合わせてなる
ベルト伝動装置が対象である。
【0012】そして、上記ベルトの各ブロックの上部
は、厚さが上端に向かって次第に小さくなる先細りテー
パ状に設けられており、隣接するブロックのピッチを
p、背面プーリのピッチ径をr(単位:mm)、背面プ
ーリの外径をr0(単位:mm)としたとき、各ブロッ
クの上端部の厚さt(単位:mm)は、 t=p(r0+α)/(r+α) 但し、−2≦α≦2(単位:mm) とする。
【0013】さらに、請求項3の発明では、請求項1の
発明の対象と同様の高負荷伝動用Vベルトと、このベル
トがベルト上面で当接して逆曲げ状態となって巻き付け
られる平プーリからなる背面プーリとを組み合わせてな
るベルト伝動装置を対象とする。
【0014】そして、上記ベルトの各ブロックの上部
は、厚さが上端に向かって次第に小さくなる先細りテー
パ状に設けられており、この各ブロックの上端部の厚さ
は、ベルトが背面プーリに対しベルト上面で当接して巻
き付けられたときに、隣接するブロックの上端部同士が
互いに接触するように設定されていることとする。
【0015】これらの各発明の構成によると、ベルトの
走行時に背面プーリの入口側及び出口側で各ブロックの
重心回りの角加速度が急激に変化して各ブロックに捩り
モーメントが発生し、この捩りモーメントによりブロッ
クが揺動しようとしたとき、背面プーリの外周面上で
は、ベルトの隣接するブロックの上端部同士が互いに接
触する。つまり、両ブロックの上端部同士が互いに干渉
した状態となり、この干渉によってブロックの揺動が抑
制されることとなる。このため、ブロックの揺動に伴う
張力帯の心線の局所的な曲げ応力が小さくなり、その張
力帯の耐屈曲疲労性が向上維持される。
【0016】
【発明の実施の形態】図3は本発明の実施形態に係る無
段変速機Tを示し、この無段変速機Tは基本的には公知
の構造と同様のもので、本発明でいうベルト伝動装置を
構成している。すなわち、無段変速機Tは駆動軸1と、
この駆動軸1に平行に配置された従動軸2とを備え、駆
動軸1上には駆動プーリ3が、また従動軸2上には従動
プーリ4がそれぞれ設けられている。これら駆動及び従
動プーリ3,4は、図示しないが、いずれも各軸1,2
上に回転一体にかつ摺動不能に固定された固定シーブ
と、各軸1,2上に摺動可能に支持され、固定シーブと
の間に断面V字状のベルト溝を形成する可動シーブとを
有する変速プーリ(Vプーリ)からなり、可動シーブを
固定シーブに対し接離することでプーリ3,4でのベル
ト巻付け径を可変としている。
【0017】上記駆動及び従動プーリ3,4のベルト溝
間にはブロックタイプの高負荷伝動用Vベルト10が巻
き掛けられており、駆動プーリ3の回転をVベルト10
を介して従動プーリ4に伝達するとともに、両プーリ
3,4のベルト巻付け径を互いに逆方向に変えて変速
し、図3(a)に示すように、駆動プーリ3の巻付け径
を従動プーリ4よりも大きくしたときには増速状態と
し、逆に、図3(b)に示す如く、駆動プーリ3の巻付
け径を従動プーリ4よりも小さくしたときには減速状態
とする。
【0018】また、上記駆動及び従動プーリ3,4間に
は、上記Vベルト10を上面(背面)から押圧してベル
ト10に張力を付与する平プーリからなるテンションプ
ーリ6(背面プーリ)が配置されている。そして、Vベ
ルト10は、上記駆動及び従動プーリ3,4に対し、ベ
ルト10の下面(内面)の曲げ径が上面よりも小さくな
るように正曲げ状態で巻き付けられるのに対し、テンシ
ョンプーリ6には、ベルト10の上面で当接して該上面
の曲げ径が下面よりも小さくなるように逆曲げ状態(図
4又は図5参照)により巻き付けられる。
【0019】上記Vベルト10は、図1及び図2に拡大
して示すように、左右1対のエンドレスの張力帯11,
11と、この張力帯11,11にベルト長手方向に連続
的に一定のピッチで係合固定された多数のブロック1
7,17,…とからなる。各張力帯11は、硬質ゴムか
らなる保形層11aの内部にアラミド繊維等の高強度高
弾性率の複数の心線11b,11b,…(心体)がスパ
イラル状に配置されて埋設されたもので、この各張力帯
11の上面には各ブロック17に対応してベルト幅方向
に延びる一定ピッチの上側被噛合部としての溝状の上側
凹部12,12,…が、また下面には上記上側凹部1
2,12,…に対応してベルト幅方向に延びる一定ピッ
チの下側被噛合部としての溝状の下側凹部13,13,
…がそれぞれ形成されている。また、張力帯11の上下
表面には、その耐摩耗性を向上させる等の目的で帆布1
4,14が接着されている。
【0020】上記保形層11aをなす硬質ゴムは、例え
ばメタクリル酸亜鉛を強化されたH−NBRゴムに、さ
らにアラミド繊維、ナイロン繊維等の短繊維を強化する
ことで、耐熱性に優れかつ永久変形し難い硬質ゴムが用
いられる。この硬質ゴムの硬さは、JIS−C硬度計で
測定したときに75°以上のゴム硬度が必要である。
【0021】一方、各ブロック17は、ベルト幅方向左
右側部に上記各張力帯11を幅方向から着脱可能に嵌装
せしめる切欠き溝状の嵌合部18,18を有する。この
各嵌合部18を除いた左右側面は上記駆動及び従動プー
リ3,4のベルト溝側面に接触する接触部21,21に
構成され、このブロック17の左右の接触部21,21
同士がなすベルト角度は、プーリ3,4のベルト溝側面
の角度と同じとされている。そして、各ブロック17
は、ベルト幅方向(左右方向)に延びる上側及び下側ビ
ーム17a,17bと、該両ビーム17a,17bの左
右中央部同士を上下に接続するピラー17cとからなる
略H字状のものに形成されており、各ブロック17の嵌
合部18,18にそれぞれ張力帯11,11を圧入して
嵌合することで、ブロック17,17,…が張力帯1
1,11にベルト長手方向に連続的に固定されている。
【0022】すなわち、上記各ブロック17における各
嵌合部18の上壁面には上記張力帯11上面の各上側凹
部12に噛合する上側噛合部としての凸条からなる上側
凸部19が、また嵌合部18の下壁面には張力帯11下
面の各下側凹部13に噛合する下側噛合部としての凸条
からなる下側凸部20がそれぞれ互いに平行に配置され
て形成されており、この各ブロック17の上下の凸部1
9,20をそれぞれ張力帯11の上下の凹部12,13
に噛合せしめることで、ブロック17,17,…を張力
帯11,11にベルト長手方向に圧入により係合固定
し、この係合状態で各張力帯11の外側側面と各ブロッ
ク17の側面である接触部21との双方が駆動又は従動
プーリ3,4のベルト溝側面に接触するとともに、ブロ
ック17の上下の凸部19,20(噛合部)と各張力帯
11の上下の凹部12,13(被噛合部)との噛合によ
って動力授受が行われるようになされている。
【0023】上記各ブロック17は、硬質樹脂中にそれ
よりも高い弾性率材料である軽量アルミニウム合金等の
補強材22をブロック17の略中央部に位置するように
埋め込んでなり、この補強材22は、各ブロック17と
同様に略H字状のものに形成されている。このことで、
ブロック17は、嵌合部18の周囲部分及び接触部2
1,21を形成する硬質樹脂部と、残りの部分を形成す
る補強材22とで構成されている。尚、補強材22は、
嵌合部18の周囲部分と左右側面の接触部21,21
(プーリ3,4のベルト溝側面との摺動接触部分)とに
おいてブロック17表面に顕れないようにしておけばよ
く、その他の部分ではブロック17表面に露出していて
もよい。
【0024】図1に示すように、上記各ブロック17の
略下半部、つまりブロック17の上下中央部から下端部
までの部分は、ベルト長さ方向(図1で左右方向)に沿
った寸法である厚さが下端に向かって次第に小さくなる
ようにテーパ角θ1で傾斜した先細りテーパ状に形成さ
れており、駆動及び従動プーリ3,4にVベルト10が
正曲げ状態で巻き付けられたときに、隣接するブロック
17,17の下端部同士が互いに接触により干渉しない
ようにしている。
【0025】一方、各ブロック17の略上半部、つまり
ブロック17の上下中央部から上端部17dまでの部分
についても、厚さが上端に向かって次第に小さくなるよ
うにテーパ角θ2で傾斜した先細りテーパ状に形成され
ている。
【0026】そして、上記各ブロック17の上端部17
dの厚さtは、図4に示すように、Vベルト10が上記
テンションプーリ6に対しベルト10上面(背面)で当
接して逆曲げ状態となって巻き付いたときに、隣接する
両ブロック17,17の上端部17d,17d同士が互
いに接触するように設定されている。
【0027】具体的には、上記隣接する両ブロック1
7,17のピッチをp、テンションプーリ6のピッチラ
インLpでのピッチ径をr(単位:mm)、同テンショ
ンプーリ6の外径をr0(単位:mm)としたとき、補
正係数αを−2≦α≦2(単位:mm)として、各ブロ
ック17の上端部17dの厚さt(単位:mm)は、 t=p(r0+α)/(r+α) に設定される。
【0028】したがって、この実施形態においては、無
段変速機Tの運転中、駆動及び従動プーリ3,4間でV
ベルト10が走行し、このVベルト10を介して駆動プ
ーリ3の回転が従動プーリ4に伝達されるとともに、両
プーリ3,4のベルト巻付け径を変えて駆動軸1及び従
動軸1の間の速比が切り換えられる。また、上記Vベル
ト10は上面(背面)にてテンションプーリ6により押
圧され、このことでベルト10に張力が付与される。
【0029】そして、上記Vベルト10の走行中、上記
テンションプーリ6にVベルト10が入る入口側と、V
ベルト10がテンションプーリ6から出る出口側とで各
ブロック17の重心回りの角加速度が急激に変化するた
めに、各ブロック17に捩りモーメントが発生し、この
捩りモーメントによりブロック17が揺動しようとす
る。
【0030】しかし、図4に示すように、テンションプ
ーリ6の外周面上では、ベルト10の隣接するブロック
17,17の上端部17d,17d同士が互いに接触し
て干渉した状態となるので、この隣接ブロック17との
干渉によってブロック17の揺動が抑制されることとな
る。このため、このブロック17の揺動に伴う各張力帯
11の心線11bの局所的な曲げ応力が小さくなり、そ
の張力帯11の耐屈曲疲労性を向上維持することができ
る。
【0031】因みに、図4は上記式での補正係数αがα
=0の場合を示しており、テンションプーリ6の外周面
上でベルト10のブロック17,17,…の上端部17
d,17d,…同士が互いに接触している。これに対
し、図5は補正係数αがα=−5の場合を示しており、
テンションプーリ6の外周面上ではベルト10のブロッ
ク17,17,…の上端部17d,17d,…同士は互
いに接触せずに隙間が生じている。
【0032】尚、上記実施形態では、張力帯11の上面
に被噛合部としての上側凹部12を、また各ブロック1
7の嵌合部18の上面に上記張力帯11の上側凹部12
に噛合する噛合部としての上側凸部19をそれぞれ形成
しているが、その他、例えば張力帯11の上面に被噛合
部としての上側凸部を、また各ブロック17の嵌合部1
8の上面に張力帯11上面の上側凸部に噛合する噛合部
としての上側凹部をそれぞれ設けてもよい。さらに、張
力帯11の下面に被噛合部としての下側凸部を、また各
ブロック17の嵌合部18の下面に張力帯11下面の下
側凸部に噛合する噛合部としての下側凹部をそれぞれ設
けることもできる。
【0033】また、上記実施形態では、ベルト伝動装置
として無段変速機Tを説明しているが、本発明は、上記
の如き無段変速機T以外の他のベルト伝動装置にも適用
できるのはいうまでもない。
【0034】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。上記実施形態と同様の構成の無段変速機Tに用い
られた高負荷伝動用Vベルト10に対し、その各ブロッ
ク17の上端部17dの厚さtを設定するための補正係
数αを変えたときの張力帯11の心線11bの最大曲げ
応力を調べたところ、図6に示す結果が得られた。
【0035】この結果から、補正係数αを−2≦α≦2
(単位:mm)とすれば、張力帯11の心線11bの最
大曲げ応力が小さくなり、有効な効果が得られることが
判る。
【0036】また、補正係数αがα=0であるときの本
発明例(図4参照)と、α=−5であるときの比較例
(図5参照)との各々について、Vベルト10を逆曲げ
状態で屈曲させたときの屈曲サイクル数と、張力帯11
の強力残存率との関係を試験した。
【0037】その試験装置としては、図8に示すよう
に、プーリ径147mmの定速プーリからなる駆動プー
リ33と、プーリ径65.5mmの定速プーリからなる
従動プーリ34との間にVベルト10を巻き掛け、駆動
及び従動プーリ33,34間に、上記Vベルト10を上
面(背面)から押圧してベルト10に張力を付与するプ
ーリ径80mmの平プーリからなるアイドラプーリ36
(背面プーリ)を配置した3軸逆曲げレイアウトのもの
である。また、駆動プーリ33の入力トルクを80N・
mとし、その入力回転数を4547rpmとした(ベル
ト10の走行速度は略35m/sである)。また、アイ
ドラプーリ36によるVベルト10の押圧力を500N
とし、Vベルト10の最大張力は2800Nとした。そ
の結果を図7に示す。
【0038】この試験結果を考察するに、比較例では試
験の初期に張力帯11の強力残存率が100%であった
のが、屈曲サイクル数が増加するのに伴い、張力帯強力
残存率が大きく低下している。これに対し、本発明例で
は、屈曲サイクル数の増加に伴う張力帯強力残存率の1
00%からの低下度合が比較例に比して小さい。このこ
とから、本発明の効果が有効であることが裏付けられ
た。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2又は
3の発明によると、ブロックタイプの高負荷伝動用Vベ
ルトにおける各ブロックの上部を、厚さが上端に向かっ
て次第に小さくなる先細りテーパ状に設け、この各ブロ
ックの上端部の厚さを、ベルトが平プーリからなる背面
プーリに対しベルト上面で当接して逆曲げ状態となって
巻き付けられたときに、隣接ブロックの上端部同士が互
いに接触するように設定したことにより、ベルトの走行
時に背面プーリの入口側及び出口側で各ブロックが、そ
の重心回りの角加速度の急激な変化による捩りモーメン
トに起因して揺動しようとするのを、隣接するブロック
の上端部同士の接触による積極的な干渉によって抑制で
き、張力帯の心線の局所的な曲げ応力を低減して張力帯
の耐屈曲疲労性が向上維持でき、延いては高負荷伝動用
Vベルトの高寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高負荷伝動用Vベルト
の要部を拡大して示す側面図である。
【図2】高負荷伝動用Vベルトの一部分を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る無段変速機を概略的に
示す図である。
【図4】隣接するブロックの上端部同士が接触してベル
トがテンションプーリに巻き付いた状態(α=0のと
き)を示す側面図である。
【図5】隣接するブロックの上端部が離れてベルトがテ
ンションプーリに巻き付いた状態(α=−5のとき)を
示す図4相当図である。
【図6】補正係数を変えたときに張力帯の心線の最大曲
げ応力が変化する状態を示す特性図である。
【図7】ベルトを逆曲げ状態で屈曲させたときに屈曲サ
イクル数と張力帯の強力残存率との関係を示す特性図で
ある。
【図8】ベルトを逆曲げ状態で屈曲させたときに屈曲サ
イクル数と張力帯の強力残存率との関係を試験するため
の試験装置の概略図である。
【符号の説明】
T 無段変速機(ベルト伝動装置) 3 駆動プーリ 4 従動プーリ 6 テンションプーリ(背面プーリ) 10 高負荷伝動用Vベルト 11 張力帯 11b 心線 12 上側凹部(上側被噛合部) 13 下側凹部(下側被噛合部) 17 ブロック 17d 上端部 18 嵌合部 19 上側凸部(上側噛合部) 20 下側凸部(下側噛合部) 21 接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 栄 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 二井 雅人 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 桑原 宏次 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J050 AA02 BA02 CD10 CE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト背面側の上面及び底面側の下面に
    それぞれベルト長さ方向に並ぶ多数の上側被噛合部及び
    下側被噛合部が上下に対応して設けられたエンドレスの
    張力帯と、 上記張力帯が圧入して嵌合される嵌合部を有し、該嵌合
    部の上面に張力帯の上側被噛合部と噛合する上側噛合部
    が、また下面に張力帯の下側被噛合部と噛合する下側噛
    合部がそれぞれ形成され、ベルト幅方向の側面にVプー
    リのベルト溝側面と接触する接触部が設けられた多数の
    ブロックとを備え、 上記各ブロックの嵌合部に張力帯を嵌合することによ
    り、各ブロックが張力帯に対しベルトの幅方向側面にお
    けるブロック側面の接触部と張力帯側面との両方がVプ
    ーリのベルト溝側面と接触するように係合固定され、ブ
    ロックの噛合部と張力帯の被噛合部との噛合によって動
    力授受が行われる高負荷伝動用Vベルトであって、 上記各ブロックの上部は、厚さが上端に向かって次第に
    小さくなる先細りテーパ状に設けられており、 上記隣接するブロックのピッチをp、ベルトがベルト上
    面で当接して逆曲げ状態となって巻き付けられる平プー
    リからなる背面プーリのピッチ径をr(単位:mm)、
    背面プーリの外径をr0(単位:mm)としたとき、各
    ブロックの上端部の厚さt(単位:mm)は、 t=p(r0+α)/(r+α) 但し、−2≦α≦2(単位:mm) にあることを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト背面側の上面及び底面側の下面に
    それぞれベルト長さ方向に並ぶ多数の上側被噛合部及び
    下側被噛合部が上下に対応して設けられたエンドレスの
    張力帯と、該張力帯が圧入して嵌合される嵌合部を有
    し、該嵌合部の上面に張力帯の上側被噛合部と噛合する
    上側噛合部が、また下面に張力帯の下側被噛合部と噛合
    する下側噛合部がそれぞれ形成され、ベルト幅方向の側
    面にVプーリのベルト溝側面と接触する接触部が設けら
    れた多数のブロックとを備え、上記各ブロックの嵌合部
    に張力帯を嵌合することにより、各ブロックが張力帯に
    対しベルトの幅方向側面におけるブロック側面の接触部
    と張力帯側面との両方がVプーリのベルト溝側面と接触
    するように係合固定され、ブロックの噛合部と張力帯の
    被噛合部との噛合によって動力授受が行われる高負荷伝
    動用Vベルトと、 上記ベルトがベルト上面で当接して逆曲げ状態となって
    巻き付けられる平プーリからなる背面プーリとを組み合
    わせてなるベルト伝動装置であって、 上記ベルトの各ブロックの上部は、厚さが上端に向かっ
    て次第に小さくなる先細りテーパ状に設けられており、 上記隣接するブロックのピッチをp、背面プーリのピッ
    チ径をr(単位:mm)、背面プーリの外径をr0(単
    位:mm)としたとき、各ブロックの上端部の厚さt
    (単位:mm)は、 t=p(r0+α)/(r+α) 但し、−2≦α≦2(単位:mm) にあることを特徴とするベルト伝動装置。
  3. 【請求項3】 ベルト背面側の上面及び底面側の下面に
    それぞれベルト長さ方向に並ぶ多数の上側被噛合部及び
    下側被噛合部が上下に対応して設けられたエンドレスの
    張力帯と、該張力帯が圧入して嵌合される嵌合部を有
    し、該嵌合部の上面に張力帯の上側被噛合部と噛合する
    上側噛合部が、また下面に張力帯の下側被噛合部と噛合
    する下側噛合部がそれぞれ形成され、ベルト幅方向の側
    面にVプーリのベルト溝側面と接触する接触部が設けら
    れた多数のブロックとを備え、上記各ブロックの嵌合部
    に張力帯を嵌合することにより、各ブロックが張力帯に
    対しベルトの幅方向側面におけるブロック側面の接触部
    と張力帯側面との両方がVプーリのベルト溝側面と接触
    するように係合固定され、ブロックの噛合部と張力帯の
    被噛合部との噛合によって動力授受が行われる高負荷伝
    動用Vベルトと、 上記ベルトがベルト上面で当接して逆曲げ状態となって
    巻き付けられる平プーリからなる背面プーリとを組み合
    わせてなるベルト伝動装置であって、 上記ベルトの各ブロックの上部は、厚さが上端に向かっ
    て次第に小さくなる先細りテーパ状に設けられており、 上記各ブロックの上端部の厚さは、ベルトが背面プーリ
    に対しベルト上面で当接して巻き付けられたときに、隣
    接するブロックの上端部同士が互いに接触するように設
    定されていることを特徴とするベルト伝動装置。
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