JP2003120746A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2003120746A
JP2003120746A JP2001316540A JP2001316540A JP2003120746A JP 2003120746 A JP2003120746 A JP 2003120746A JP 2001316540 A JP2001316540 A JP 2001316540A JP 2001316540 A JP2001316540 A JP 2001316540A JP 2003120746 A JP2003120746 A JP 2003120746A
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orifice
vibration
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Tetsuji Morita
哲司 森田
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷重支持方向と直交する方向に対して広い周
波数帯域の振動を低減対象することができ、しかも振動
減衰性能と、同方向に対する振動絶縁性能を両立可能と
する。 【解決手段】 弾性体3に画成された円周方向複数の液
室D1,D2が液柱共振周波数の異なる複数のX方向用
オリフィスE1,E2によって連通され、液柱共振周波
数の低い第一のX方向用オリフィスE1が、バルブ6で
開閉されるようになっている。バルブ6を開放した場合
は、広い周波数域又は複数の周波数域でX方向振動に対
する減衰性能を発揮することができ、また、バルブ6を
閉塞することによって、減衰が第二のX方向用オリフィ
スE2でのみ行われるので、弾性体3の副弾性部の拡張
弾性による振動絶縁性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防振技術に属するも
のであって、例えば自動車のエンジン等の防振支持手段
として用いられ、液体の共振を利用して動的ばね定数を
低減させる液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンは、その振動が車体へ
伝達されるのを極力防止するために、防振マウントを介
して車体に弾性的に支持されており、このようなマウン
トの一種としては、振動減衰に流路内での液体の流動抵
抗を利用し、かつ液体の共振を利用して動的ばね定数を
低減させる液体封入式マウントがある。図5は、従来の
技術による液体封入式マウントの一例を示す縦断面図、
図6は図5におけるI−I’及びII−II’断面図であ
る。
【0003】図5及び図6に示される液体封入式マウン
トは、被支持体からの荷重方向の入力振動だけでなく、
荷重と直角な方向の入力振動に対しても防振効果を発揮
するようにしたもので、マウントケース101とその内
周に配置されたセンターボス102との間に一体的に設
けられ円周方向に連続した弾性体103と、マウントケ
ース101に一体的に設けられたダイアフラム104
と、マウントケース101の内周に設けられて弾性体1
03側の第一液室Aとダイアフラム104側の第二液室
Bとの間を仕切る隔壁105及びサブダイアフラム10
6とを備える。隔壁105には、第一及び第二液室A,
Bを互いに連通するZ方向用オリフィスCが形成され、
センターボス102の外周側には、弾性体103と連続
して形成された副弾性部103aによって、車体の前後
方向(X方向)に対応する180度対称の一対の第三液
室D,Dが形成されており、これらの第三液室D,D間
を連通させるX方向用オリフィスEが、弾性体103の
外周部に沿って形成されている。
【0004】すなわち、この液体封入式マウントは、エ
ンジンからの荷重の方向に相当するZ方向の大振幅の振
動入力に対しては、第一液室Aと第二液室Bとの間でZ
方向用オリフィスC内を作動液体が往復流動することに
よって減衰を生じ、前後方向(X方向)の大振幅の振動
入力に対しては、センターボス102のX方向両側に位
置する第三液室D,D間で、X方向用オリフィスE内を
作動液体が往復流動することによって、減衰を生じるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7は、上記従来の技
術による液体封入式マウントの前後方向(X方向)の振
動減衰特性を示す特性線図である。すなわち、従来の技
術においては、X方向の入力振動の振幅が大きくなる周
波数域fで、X方向用オリフィスE内の流動抵抗によ
るエネルギ損失係数(減衰力)が極大となるように、X
方向用オリフィスEの流路長や流路断面積が設定されて
いる。しかしながら、このような構造では、広い周波数
帯域の振動を低減対象とする場合に対応することができ
ず、しかも、X方向エネルギ損失係数を大きくすること
によって振動減衰性能を高めようとすると、X方向の動
ばね定数が高くなって、振動絶縁性が悪化してしまう。
【0006】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題とするところは、荷重支持
方向と直交する方向に対して広い周波数帯域の振動を低
減対象することができ、しかも振動減衰性能と、同方向
に対する振動絶縁性能を両立可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
請求項1の発明に係る液体封入式マウントは、第一取付
部材及びその内周に配置された第二取付部材と、前記第
一取付部材と第二取付部材との間に一体的に設けられ前
記第二取付部材を中心とする円周方向に連続した弾性体
と、前記第一取付部材と第二取付部材との間で前記弾性
体に画成された円周方向複数の液室と、前記各液室間を
互いに連通し液柱共振周波数の異なる複数の径方向入力
用オリフィスと、前記複数の径方向入力用オリフィスの
うち液柱共振周波数の低い径方向入力用オリフィスを開
閉するバルブとを備える。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
液体封入式マウントにおいて、複数の径方向入力用オリ
フィスが円周方向へ互いに連続しており、各液室への開
口部を境にして流路断面積が互いに異なっている。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明に係る
液体封入式マウントにおいて、複数の径方向入力用オリ
フィスが円周方向へ互いに連続しており、各液室への開
口部間の流路長さが互いに異なっている。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明に係る液体封入式マウントにおいて、第一取
付部材の内周に弾性体の軸方向他側に位置して設けられ
たダイアフラムと、前記第一取付部材の内周に前記弾性
体とダイアフラムの間に位置して設けられ前記弾性体側
の第一液室と前記ダイアフラム側の第二液室とを画成す
る隔壁と、前記第一液室と第二液室を互いに連通する荷
重方向入力用オリフィスとを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液体封入式マ
ウントの好ましい実施の形態について、図1乃至図4を
参照しながら説明する。まず図1は、本形態による液体
封入式マウントを、後述のバルブを開放した状態で示す
縦断面図、図2は、図1におけるI−I’及びII−II’
断面図である。なお、図1にZで示される方向は、被支
持体である自動車エンジンの荷重が入力する方向、すな
わち上下方向であり、図1及び図2にXで示される方向
は、前記荷重の入力方向と直交する方向(径方向)のう
ち、車体の前後方向に相当する方向である。
【0012】この液体封入式マウントにおいて、参照符
号1は第一取付部材としてのマウントケースであり、取
付ボルト11を介して図示されていない車体フレーム側
に取り付けられる金属製のカップ部材12と、その上側
の金属製の外筒13が、カシメにより互いに連結された
構造を有する。カップ部材12には、通気孔12aが開
設されている。
【0013】参照符号2は、マウントケース1における
外筒13の内周上部に同心的に配置された第二取付部材
としての金属製のセンターボスであり、本体部21と、
その上端に一体的に設けられ被支持体であるエンジン側
に連結される取付ボルト22とを備える。
【0014】センターボス2の本体部21とマウントケ
ース1の外筒13の内周面との間には、ゴム状弾性材料
で成形された弾性体3が介在されている。この弾性体3
は、内周側が上方へ向けて高くなる円錐環状をなす主弾
性部31と、その上側に連続して形成され、鉛直上方か
ら見た形状が中心角90°の扇形をなす180°対称の
一対の副弾性部32,32と、各副弾性部32の円周方
向両端と主弾性部31の間に半径方向に延びるように形
成された円周方向4本の弾性リブ部33とからなる。ま
た、副弾性部32,32の円周方向両端の弾性リブ部3
3,33間は、上方へ開放された凹所3a,3aとなっ
ており、すなわちこの凹所3a,3aも鉛直上方から見
た形状が中心角90°の扇形をなして180°対称に形
成されている。
【0015】弾性体3は、その内周部が、センターボス
2の本体部21の外周面に加硫接着されると共に、外周
部が、外筒13の内周面に圧入された金属製の内筒14
の内周面に加硫接着され、すなわち、弾性体3の外周部
は、内筒14を介してマウントケース1の外筒13に固
定されている。また、弾性体3の主弾性部31は、被支
持体である自動車エンジン側の荷重を弾性的に支持する
主体であるため、その肉厚が十分に大きいものとなって
おり、これによって、主弾性部31に所要の支持力が与
えられている。また、主弾性部31は、単位体積あたり
の歪が均一になるように、内周側ほど厚肉に形成されて
いる。
【0016】マウントケース1におけるカップ部材12
と外筒13とのカシメ部1aには、ゴム状弾性材料から
なるダイアフラム4と、その上側に配置された隔壁5が
固定されている。ダイアフラム4は、弾性体3よりも十
分に薄肉に成形されており、容易に変位可能とするため
に波状に湾曲した断面形状を呈し、その外周縁4aは、
マウントケース1におけるカップ部材12の外周縁と隔
壁5の下面外周部との間に密封的に挟着されている。
【0017】隔壁5は、弾性体3とダイアフラム4との
間の密閉空間を、弾性体3側の第一液室Aとダイアフラ
ム4側の第二液室Bとに仕切るように配置されており、
外周部が、マウントケース1のカシメ部1aに、ダイア
フラム4の外周縁4aと共に軸方向に互いに重合した状
態で挟着固定された環状の第一リング51及び第二リン
グ52と、その内周に封着されたゴム状弾性材料からな
るサブダイアフラム53とで構成される。
【0018】隔壁5における第一リング51及び第二リ
ング52の対向面間には、荷重方向入力用オリフィスと
して、円周方向に対して有端のZ方向用オリフィスCが
形成されており、このオリフィスCは、一方の端部が、
第一リング51に開設された開口部51aを通じて第一
液室Aに開放され、他方の端部が、第二リング52に開
設された開口部52aを通じて第二液室Bに開放されて
いる。したがって第一液室Aと第二液室Bは、Z方向用
オリフィスCを介して互いに連通している。
【0019】マウントケース1の外筒13と、センター
ボス2の間には、弾性体3における主弾性部31と副弾
性部32及びその両端の弾性リブ部33,33とで囲ま
れた一対の第三液室D1,D2が画成されている。すな
わち第三液室D1,D2は、センターボス2の周囲に1
80°対称に形成されている。
【0020】マウントケース1の外筒13と内筒14と
の間には、弾性体3における主弾性部31の外周部に沿
って、環状に連続したX方向用オリフィスEが形成され
ており、その円周方向二箇所が、主弾性部31の外周部
に形成した開口部31aを介してそれぞれ第三液室D
1,D2に開放されている。すなわち、X方向用オリフ
ィスEは、開口部31a,31aから互いに反対側へ円
弧状に延びる第一のX方向用オリフィスE1と第二のX
方向用オリフィスE2からなり、したがって第三液室D
1,D2は、第一及び第二のX方向用オリフィスE1,
E2を介して互いに連通している。
【0021】X方向用オリフィスEの開口部31a,3
1aは、弾性体3における一方の凹所3a側に遍在して
各第三液室D1,D2に開口しており、したがって第一
のX方向用オリフィスE1と第二のX方向用オリフィス
E2は互いに流路長さが異なっている。また、流路長さ
が相対的に短い第二のX方向用オリフィスE2は、流路
断面積も第一のX方向用オリフィスE1より小さく形成
されている。このため第二のX方向用オリフィスE2
は、その内部に存在する作動液体の液柱共振周波数が、
第一のX方向用オリフィスE1より相対的に高周波域に
ある。
【0022】流路長さ及び流路断面積が相対的に大き
く、すなわち液柱共振周波数が相対的に低い第一のX方
向用オリフィスE1の流路中途には、バルブ6が設けら
れている。このバルブ6は、マウントケース1あるいは
外部に取り付けられた駆動装置61で回転されることに
よって、第一のX方向用オリフィスE1を開閉するもの
である。また、バルブ6内の流路孔6aは、第一のX方
向用オリフィスE1と同等の流路断面積となっている。
【0023】第一液室A、第二液室B及びZ方向用オリ
フィスCからなる密閉空間と、第三液室D1,D2及び
X方向用オリフィスEからなる密閉空間には、例えばシ
リコーンオイル等のような、適当な粘性を有する非圧縮
性の作動液体が充填されている。この作動液体は、弾性
体3とセンターボス2及び内筒14からなる加硫成形体
と、マウントケース1、ダイアフラム4及び隔壁5と
を、液槽中で組み立てて本形態の液体封入式マウントと
する際に、前記液槽中の液体の一部が閉じ込められるこ
とによって封入されたものである。
【0024】本形態の液体封入式マウントは、マウント
ケース1が、取付ボルト11を介して車体フレーム側に
連結され、センターボス2が、取付ボルト22を介して
被支持体であるエンジン側に連結されることによって、
エンジンを車体に対して弾性的に支持するものである。
また、この液体封入式マウントは、第三液室D1,D2
の対向方向が車両の前後方向(X方向)と略合致するよ
うに取り付けられる。
【0025】ここで、車体フレーム側とエンジン側との
間で荷重の方向(Z方向)に振動が入力されると、マウ
ントケース1とセンターボス2がZ方向に反復して相対
変位されるので、両者1,2間で弾性体3が反復変形を
受ける。そしてこのZ方向入力振動が、車両走行時にお
けるバウンド等のように、第一液室Aの大きな液圧変化
を発生させる低周波域の大振幅の振動である場合は、Z
方向用オリフィスC内に充満している作動液体が、ダイ
アフラム4の変位を伴いながら、第一液室Aと第二液室
Bのうち相対的に低圧となる側へ向けて、液柱共振によ
り反復移動される。したがって、この時のZ方向用オリ
フィスC内の流動抵抗による高減衰を発生し、良好な緩
衝性を得ると共に、前記入力振動によるマウントケース
1とセンターボス2の相対的な反復変位を短時間で制止
する。
【0026】また、Z方向の入力振動が、例えばエンジ
ンの機関振動等による中・高周波域の継続的な振動であ
る場合は、Z方向用オリフィスC内の作動液体は、その
液柱慣性が大きくなるので殆ど流動しないが、弾性体3
がZ方向へ反復変形されることによる第一液室Aの繰り
返し液圧変化は、隔壁5におけるサブダイアフラム53
の肉厚方向への拡張変形によって有効に吸収される。こ
のためZ方向の動的ばね定数が小さくなり、中・高周波
領域のZ方向振動の伝達を有効に絶縁することができ
る。
【0027】車両の前後方向(X方向)の成分の振動が
入力された場合は、マウントケース1とセンターボス2
が互いにX方向へ偏心するように相対的な振動変位を受
けるため、センターボス2のX方向両側に存在する第三
液室D1,D2が加圧と減圧を交互に受ける。そして、
このX方向入力振動が、第一のX方向用オリフィスE1
内の液柱共振周波数又はそれに近似する低周波数域のも
のである場合には、図1及び図2に示されるようにバル
ブ6を開放しておくことによって、第一のX方向用オリ
フィスE1内に液柱共振による作動液体の反復的な流れ
を生じ、これに伴う流動抵抗によって、有効な減衰力を
得ることができる。
【0028】また、X方向入力振動が、第二のX方向用
オリフィスE2内の液柱共振周波数又はそれに近似する
相対的に高周波数域のものである場合には、第一のX方
向用オリフィスE1内の作動液体は、その液柱慣性が大
きくなるので殆ど流動しなくなる反面、第二のX方向用
オリフィスE2内で液柱共振による作動液体の反復的な
流れを生じるので、これに伴う流動抵抗によって、有効
な減衰力を得ることができる。
【0029】図3は、図1及び図2に示される開放状態
からバルブ6を90°回転させて、第一のX方向用オリ
フィスE1を閉塞した状態を、図1におけるII−II’位
置で切断して示す断面図である。すなわちこの状態で
は、バルブ6を開いた場合の損失係数のピークとなる周
波数域のX方向振動が入力されても、第一のX方向用オ
リフィスE1内では作動液体が流動しないため、第三液
室D1,D2の液圧変動が、弾性体3における副弾性部
32等の拡張弾性によって吸収される。このためX方向
に対する動的ばね定数が低下し、入力振動の伝達を有効
に絶縁することができる。
【0030】図4は、X方向の入力振動に対する本発明
による振動減衰特性を、従来の技術と比較して示す特性
線図である。すなわち、バルブ6を開放した場合は、図
中に破線で示されるように、損失係数のピークが二つの
周波数域f,fに現れ、したがって広い周波数域又
は複数の周波数域でX方向の減衰特性を得ることができ
る。また、バルブ6を閉塞した場合は、損失係数のピー
クが周波数域fにのみ現れ、周波数域fでは損失係
数が小さい状態となって振動絶縁性が向上するといった
特性を奏する。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明に係る液体封入式マウン
トによれば、弾性体に画成された円周方向複数の液室が
液柱共振周波数の異なる複数の径方向入力用オリフィス
によって連通され、液柱共振周波数の低い径方向入力用
オリフィスを開閉するバルブが設けられているので、バ
ルブを開放することによって、広い周波数域又は複数の
周波数域で径方向振動に対する減衰性能を発揮すること
ができ、また、バルブを閉塞することによって、減衰を
小さくして振動絶縁性を向上させることができる。
【0032】請求項2の発明に係る液体封入式マウント
によれば、複数の径方向入力用オリフィスが円周方向へ
互いに連続し、各液室への開口部を境にして流路断面積
を互いに異ならせることによって、異なる液柱共振周波
数を設定することができる。
【0033】請求項3の発明に係る液体封入式マウント
によれば、複数の径方向入力用オリフィスが円周方向へ
互いに連続し、各液室への開口部間の流路長さを互いに
異ならせることによって、異なる液柱共振周波数を設定
することができる。
【0034】請求項4の発明に係る液体封入式マウント
によれば、径方向振動に対する減衰性能と、荷重方向の
振動に対する減衰性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好ましい実施の形態による液体封
入式マウントをバルブ開放状態で示す縦断面図である。
【図2】図1におけるI−I’及びII−II’断面図であ
る。
【図3】図1におけるバルブ閉塞状態のII−II’断面図
である。
【図4】本発明による振動減衰特性を従来の技術と比較
して示す特性線図である。
【図5】従来の技術による液体封入式マウントの一例を
示す縦断面図である。
【図6】図5におけるI−I’及びII−II’断面図であ
る。
【図7】従来の技術による振動減衰特性を示す特性線図
である。
【符号の説明】
1 マウントケース(第一取付部材) 2 センターボス(第二取付部材) 3 弾性体 31 主弾性部 32 副弾性部 33 弾性リブ部 4 ダイアフラム 5 隔壁 53 サブダイアフラム 6 バルブ A 第一液室 B 第二液室 C Z方向用オリフィス(荷重方向入力用オリフィス) D1,D2 第三液室(液室) E X方向用オリフィス(径方向入力用オリフィス) E1 第一のX方向用オリフィス E2 第二のX方向用オリフィス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一取付部材(1)及びその内周に配置
    された第二取付部材(2)と、前記第一取付部材(1)
    と第二取付部材(2)との間に一体的に設けられ前記第
    二取付部材(2)を中心とする円周方向に連続した弾性
    体(3)と、前記第一取付部材(1)と第二取付部材
    (2)との間で前記弾性体(3)に画成された円周方向
    複数の液室(D1,D2)と、前記各液室(D1,D
    2)間を互いに連通し液柱共振周波数の異なる複数の径
    方向入力用オリフィス(E1,E2)と、前記複数の径
    方向入力用オリフィス(E1,E2)のうち液柱共振周
    波数の低い径方向入力用オリフィス(E1)を開閉する
    バルブ(6)とを備えることを特徴とする液体封入式マ
    ウント。
  2. 【請求項2】 複数の径方向入力用オリフィス(E1,
    E2)が円周方向へ互いに連続しており、各液室(D
    1,D2)への開口部(51a)を境にして流路断面積
    が互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載
    の液体封入式マウント。
  3. 【請求項3】 複数の径方向入力用オリフィス(E1,
    E2)が円周方向へ互いに連続しており、各液室(D
    1,D2)への開口部(51a,51a)間の流路長さ
    が互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載
    の液体封入式マウント。
  4. 【請求項4】 第一取付部材(1)の内周に弾性体
    (3)の軸方向他側に位置して設けられたダイアフラム
    (4)と、前記第一取付部材(1)の内周に前記弾性体
    (3)とダイアフラム(4)の間に位置して設けられ前
    記弾性体(3)側の第一液室(A)と前記ダイアフラム
    (4)側の第二液室(B)とを画成する隔壁(5)と、
    前記第一液室(A)と第二液室(B)を互いに連通する
    荷重方向入力用オリフィス(C)とを備えることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体封入式マ
    ウント。
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