JP2003120558A - スクリュ式流体機械 - Google Patents

スクリュ式流体機械

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JP2003120558A
JP2003120558A JP2001315656A JP2001315656A JP2003120558A JP 2003120558 A JP2003120558 A JP 2003120558A JP 2001315656 A JP2001315656 A JP 2001315656A JP 2001315656 A JP2001315656 A JP 2001315656A JP 2003120558 A JP2003120558 A JP 2003120558A
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Japan
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rotor
sets
rotor shaft
shaft
compressor
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JP2001315656A
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English (en)
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Kazuyoshi Aramaki
和喜 荒巻
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/001Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids of similar working principle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0021Systems for the equilibration of forces acting on the pump

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリュ式流体機械の運転時におけるロータ
軸の変形を抑制する。 【解決手段】 互いに平行なロータ軸39および41
に、互いに噛み合う雄ロータ57,59および雌ロータ
61,63をそれぞれ装着して圧縮機となる2組のロー
タ組65,67を構成する。この2組のロータ組65,
67のそれぞれの吸入口77,79を軸方向外側に配置
するとともに、吐出口81,83を軸方向内側に配置す
る。この内側に配置した各吐出口81,83は、2本の
ロータ軸39,41の各中心軸線を含む平面を境にして
互いに反対側に位置し、圧縮空気の吐出方向が互いに逆
方向となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対となって互い
に噛み合うロータを用いた容積式のスクリュ式流体機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリュ式流体機械は、容積式流体機械
のなかでも高回転運転が可能であることから、小型で大
流量が得られるとともに、圧縮機として使用した場合に
は高い吐出圧力が得られる。ところが、容積式であるた
めに間欠的に吸入、圧縮、吐出の行程を行うことにな
り、吸入および吐出時での脈動による騒音や、高圧側の
空気によるロータ軸およびケーシングへの加振、また加
振による騒音などの問題がある。
【0003】このため、従来では図8および図9に示す
ようなものが提案されている(特開平8−319842
号公報参照)。図8は平面断面図、図9は図8のA−A
断面図である。このスクリュ式流体機械は、互いに平行
な2本のロータ軸1,3を備え、一方のロータ軸1には
左雄ロータ5および右雄ロータ7が、他方のロータ軸3
には、左雄ロータ5および右雄ロータ7にそれぞれ噛み
合う左雌ロータ9および右雌ロータ11が、それぞれり
取付けられて、2組のロータ組13,15を備えるスク
リュ式圧縮機である。
【0004】各ロータ組13,15には、軸方向外側の
図9中で下部側に吸入口17,19がそれぞれ設けられ
るとともに、軸方向内側の図9中で上部側に共通の吐出
口21が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなスクリュ式圧縮機においては、ロータ軸1,3に
は、図9に示すように、吐出口21から吐出される高圧
の空気により、スラスト力FSとラジアル力FRがそれぞ
れ作用する。
【0006】このうち、ラジアル力FRについては、吐
出口21が2組のロータ組13,15で共通のものであ
って同一方向(図9中で上方)に向いているため、2組
のロータ組13,15にて同方向(図9中で下方)に作
用することになり、ロータ軸1,3は大きく変形するこ
とになる。
【0007】一方、スラスト力トFSについては、各ロ
ータ組13,15間で互いに反対方向に作用するために
相殺効果はあるものの、2組のロータ組13,15の吸
入位相を相互にずらしているために、充分な相殺効果が
得られていない。
【0008】このようなことから、従来のスクリュ式流
体機械においては、運転時でのロータ軸の変形が大き
く、このため圧縮機として振動、騒音の低減が充分では
なく、ロータ軸1,3を回転支持するベアリング23,
25,27,29やシール材31,33,35,37の
耐久性についても、特に繰返し掛かる上記ラジアル力F
Rによって、図9中で矢印Pで示す方向にロータ軸1,
3から力を受け、劣化しやすいものとなっている。
【0009】そこで、この発明は、スクリュ式流体機械
の運転時におけるロータ軸の変形を抑制することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、互いに平行な第1のロータ軸お
よび第2のロータ軸に、互いに噛み合う第1のロータお
よび第2のロータをそれぞれ装着して圧縮機を構成する
ロータ組を設け、このロータ組を、前記ロータ軸の軸方
向に沿って2組配置したスクリュ式流体機械において、
前記2組のロータ組のそれぞれの吸入口を軸方向外側に
配置するとともに、前記2組のロータ組のそれぞれの吐
出口を軸方向内側に配置し、前記内側に配置した前記2
組のロータ組の各吐出口は、前記第1のロータ軸および
第2のロータ軸の各中心軸線を含む平面を境にして互い
に反対側に配置してある構成としてある。
【0011】請求項2の発明は、互いに平行な第1のロ
ータ軸および第2のロータ軸に、互いに噛み合う第1の
ロータおよび第2のロータをそれぞれ装着して膨張機を
構成するロータ組を設け、このロータ組を、前記ロータ
軸の軸方向に沿って2組配置したスクリュ式流体機械に
おいて、前記2組のロータ組のそれぞれの吐出口を軸方
向外側に配置するとともに、前記2組のロータ組のそれ
ぞれの吸入口を軸方向内側に配置し、前記内側に配置し
た前記2組のロータ組の各吸入口は、前記第1のロータ
軸および第2のロータ軸の各中心軸線を含む平面を境に
して互いに反対側に配置してある構成としてある。
【0012】請求項3の発明は、互いに平行な第1のロ
ータ軸および第2のロータ軸に、互いに噛み合う第1の
ロータおよび第2のロータをそれぞれ装着して構成され
るロータ組を、前記ロータ軸の軸方向に沿って2組配置
し、前記2組のロータ組のうち一方が圧縮機を、他方が
膨張機をそれぞれ構成するスクリュ式流体機械におい
て、前記圧縮機側のロータ組の吸入口および前記膨張機
側のロータ組の吐出口を、軸方向外側にそれぞれ配置す
るとともに、前記圧縮機側のロータ組の吐出口および前
記膨張機側のロータ組の吸入口を、軸方向内側にそれぞ
れ配置し、前記内側に配置した圧縮機側のロータ組の吐
出口および膨張機側のロータ組の吸入口は、前記第1の
ロータ軸および第2のロータ軸の各中心軸線を含む平面
を境にして互いに反対側に配置してある構成としてあ
る。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明の構成において、軸方向に隔てた2組のロ
ータ組の吸入位相を互いにずらし、このずれ量は、ロー
タ回転角度で2度以内に収められているものとしてあ
る。2組のロータ組の吸入位相のずれ量が、ロータ回転
角度で2度を超えると、2組のロータ組相互間で、同一
のロータ回転角度におけるロータ軸に作用する力が大き
く相違してしまう。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、2組のロータ
組の軸方向内側に配置したそれぞれの圧縮機における吐
出口を、互いに平行な2本のロータ軸の各中心軸線を含
む平面を境にして互いに反対側に配置したので、各吐出
口からは高圧の空気が互いに反対方向に吐出されること
になり、この各吐出空気によりロータ軸に作用する反力
は、互いに反対方向となって相殺されて、ロータ軸の変
形を抑制でき、圧縮機として振動、騒音を低減すること
ができる。
【0015】請求項2の発明によれば、2組のロータ組
の軸方向内側に配置したそれぞれの膨張機における吸入
口を、互いに平行な2本のロータ軸の各中心軸線を含む
平面を境にして互いに反対側に配置したので、各吸入口
からは高圧の空気が互いに反対方向から吸入されること
になり、この各吸入空気によりロータ軸に作用する力
は、互いに反対方向となって相殺されて、ロータ軸の変
形を抑制でき、膨張機として振動、騒音を低減すること
ができる。
【0016】請求項3の発明によれば、2組のロータ組
の軸方向内側に配置した、圧縮機側の吐出口および膨張
機側の吸入口を、互いに平行な2本のロータ軸の各中心
軸線を含む平面を境にして互いに反対側に配置したの
で、吐出口から吐出される高圧の空気によりロータ軸に
作用する反力および、吸入口から吸入される高圧の空気
によりロータ軸に作用する力は、互いに反対方向となっ
て相殺されて、ロータ軸の変形を抑制でき、圧縮機およ
び膨張機として振動、騒音を低減することができる。
【0017】請求項4の発明によれば、2組のロータ組
の吸入位相のずれ量は、ロータ回転角度で2度以内に収
められているので、ロータ回転角度がどの位置にあって
も、2組のロータ組相互間でロータ軸に作用する力がほ
ぼ均等に確保され、ロータ軸に作用するラジアル力のみ
ならず、スラスト力についても、吸気脈動および吐出脈
動を低減しつつ、2組のロータ組相互間で確実に相殺す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
説明する。
【0019】図1は、この発明の第1の実施形態を示す
スクリュ式流体機械の平面断面図、図2は、図1のB−
B断面図である。このスクリュ式流体機械は、互い平行
に配置される第1のロータ軸39および第2のロータ軸
41を備え、これら各ロータ軸39および41は、ケー
シング43に対し、軸方向両端側にて、ベアリング4
5,47および49,51を介してそれぞれ回転可能に
支持されている。
【0020】各ロータ軸39,41の図中で左側の端部
には、互いに噛み合うタイミングギア53,55がそれ
ぞれ装着され、第2のロータ軸41は、ケーシング43
の外部に突出して図示しない駆動源に連結されている。
すなわち、図示しない駆動源によって回転する第2のロ
ータ軸41とともに、タイミングギア55,53を介し
て第1のロータ軸39も同時に回転する。
【0021】第1のロータ軸39には、第1のロータと
しての左雄ロータ57および右雄ロータ59がそれぞれ
取り付けられるとともに、第2のロータ軸41には、第
2のロータとしての左雌ロータ61および右雌ロータ6
3がそれぞれり取付けられている。左雄ロータ57と左
雌ロータ61とは、螺旋状に形成されている互いのロー
タ歯57a,61aが噛み合ってロータ組65を構成
し、左圧縮機を構成している。右雄ロータ59と右雌ロ
ータ63とは、螺旋状に形成されている互いのロータ歯
59a,63aが噛み合ってロータ組67を構成し、右
圧縮機を構成している。
【0022】上記した各ロータ組65,67相互間は、
ケーシング43の内壁から突出する仕切壁43aによっ
て仕切られている。左側のロータ組65の軸方向左側の
端部と、ベアリング45,49との間には、ケーシング
43の内壁から突出する突壁43bが設けられ、突壁4
3bと各回転軸39,41との間にはシール材69,7
1がそれぞれ介装されている。また、右側のロータ組6
7の軸方向右側の端部と、ベアリング47,51との間
には、ケーシング43の図中で右側端部の内壁から軸方
向内側に突出する突壁43cが設けられ、この突壁43
cと各回転軸39,41との間にはシール材73,75
がそれぞれ介装されている。
【0023】左側のロータ組65の図2中で左端部下方
で、かつ2本のロータ軸39,41相互間に対応する位
置のケーシング43には、左圧縮機における吸入口77
が形成されている。一方、右側のロータ組67の図2中
で右端部上方で、かつ2本のロータ軸39,41相互間
に対応する位置のケーシング43には、右圧縮機におけ
る吸入口79が形成されている。つまり、各吸入口7
7,79は、各ロータ組65,67におけるロータ軸3
9,41の軸方向外側に配置されることになる。
【0024】また、左側のロータ組65の図2中で右端
部上方で、かつ2本のロータ軸39,41相互間に対応
する位置のケーシング43には、左圧縮機における吐出
口81が形成されている。一方、右側のロータ組67の
図2中で左端部下方で、かつ2本のロータ軸39,41
相互間に対応する位置のケーシング43には、右圧縮機
における吐出口83が形成されている。つまり、各吐出
口81,83は、各ロータ組65,67におけるロータ
軸39,41の軸方向内側に配置されることになる。
【0025】そして、上記した各吐出口81,83は、
互いに平行な2本のロータ軸39,41の各中心軸線を
含む平面を境にして互いに反対側(図2中で上下両側)
に配置されたものとなる。
【0026】このような構成のスクリュ式流体機械にお
いては、第1,第2の各ロータ軸39,41の回転に伴
うロータ組65,67の回転によって、左右の各圧縮機
が同時に作動する。このとき、左右の各圧縮機におい
て、それぞれの吸入口77,79から吸入された空気
は、ケーシング43の中央に向かって互いに接近する方
向に、圧力を高めながら移動し、中央部の吐出口81,
83からそれぞれ吐出される。
【0027】このとき、左右の各圧縮機の吐出口81,
83は、前述したように、互いに平行な2本のロータ軸
39,41の各中心軸線を含む平面を境にして互いに反
対側(図2中で上下両側)に配置されているので、吐出
される圧縮空気に基づく第1,第2の各ロータ軸39,
41に作用するラジアル力については、吐出口81側
は、上方への吐出方向と反対の図2中で下方に向かうラ
ジアル力FRLで、吐出口83側は、下方への吐出方向
と反対の図2中で上方に向かうラジアル力FRRとな
り、これら各ラジアル力FRLおよびFRRは、互いに
逆方向のため相殺される。
【0028】この結果、第1,第2の各ロータ軸39,
41のラジアル力による変形が抑制され、圧縮機運転時
での振動、騒音を低減することができる。各ロータ軸3
9,41の変形が抑制されることから、吸入口77,7
9付近に配置されているベアリング45,49,47,
51やシール材69,71,73,75に作用する力P
も小さいものとなり、これら各部品の耐久性が向上す
る。
【0029】また、上記した各ラジアル力FRLおよび
RRは、各吐出口81,83から離れるに従って、つ
まり各吸入口77,79に向かうに従って小さくなって
いるため、上記したベアリング45,49,47,51
やシール材69,71,73,75に作用する力がさら
に小さいものとなる。
【0030】一方、吐出口81,83から吐出される圧
縮空気に基づく第1,第2の各ロータ軸39,41に作
用するスラスト力FSLおよびFSRについては、各ロ
ータ組65,67相互間で互いに反対方向に作用するた
め相殺されて、小さくなり、上記した各部品の耐久性が
向上するとともに、圧縮機として振動、騒音が低減す
る。
【0031】上記した第1の実施形態におけるスクリュ
式流体機械においては、左右の圧縮機の各吸入位相を、
互いにずらすことで、左右の圧縮機相互間で、吸気脈動
および吐出脈動を低減することができる。ただし、ここ
での吸入位相のずれ量は、ロータ回転角度で2°以内と
してある。
【0032】図3は、ロータ回転角度(°)と、ロータ
軸39,41に作用するスラスト力およびラジアル力と
の関係を2つの曲線M,Nで示しており、各曲線M,N
は、2つの圧縮機相互間でロータ回転角度が2°ずれた
ものに対応している。これら2つの曲線M,N相互間で
は、各回転角度位置において、ラジアル力およびスラス
ト力ともに大きな差はなく、このため左右の圧縮機相互
間でラジアル力およびスラスト力の釣り合いがそれぞれ
とれていることになる。
【0033】したがって、左右の圧縮機間での吸入位相
のずれ量を、ロータ回転角度で2°以内とすることで、
吸気脈動および吐出脈動を低減しながら、ラジアル力お
よびスラスト力をそれぞれ相殺することができ、圧縮機
として、騒音、振動をより一層低減することができる。
【0034】図4は、この発明の第2の実施形態を示す
スクリュ式流体機械の平面断面図、図5は、図4のC−
C断面図である。このスクリュ式流体機械は、前記図1
および図2における左右2つのロータ組65,67を、
圧縮機に代えて膨張機として作動するようにしたもので
ある。
【0035】この膨張機では、左側のロータ組65の図
5中で右端部上方で、かつ2本のロータ軸39,41相
互間に対応する位置のケーシング43には、左膨張機に
おける吸入口85が形成されている。一方、右側のロー
タ組67の図2中で左端部下方で、かつ2本のロータ軸
39,41相互間に対応する位置のケーシング43に
は、右圧縮機における吸入口87が形成されている。つ
まり、各吸入口85,87は、各ロータ組65,67に
おける各ロータ軸39,41の軸方向内側に配置される
ことになる。
【0036】また、左側のロータ組65の図5中で左端
部下方で、かつ2本のロータ軸39,41相互間に対応
する位置のケーシング43には、左膨張機における吐出
口89が形成されている。一方、右側のロータ組67の
図5中で右端部上方で、かつ2本のロータ軸39,41
相互間に対応する位置のケーシング43には、右膨張機
における吐出口91が形成されている。つまり、各吐出
口89,91は、各ロータ組65,67における各ロー
タ軸39,41の軸方向外側に配置されることになる。
【0037】そして、上記した各吸入口85,87は、
互いに平行な2本のロータ軸39,41の各中心軸線を
含む平面を境にして互いに反対側(図5中で上下両側)
に配置されたものとなる。
【0038】このような構成のスクリュ式流体機械にお
いては、第1,第2の各ロータ軸39,41の回転に伴
うロータ組65,67の回転によって、左右の各膨張機
が同時に作動する。このとき、左右の各膨張機におい
て、それぞれの吸入口85,87から吸入された高圧の
空気は、ケーシング43の中央から軸方向両端に向かっ
て互いに離れる方向に、圧力を低めながら移動し、軸方
向両端の吐出口89,91からそれぞれ吐出される。
【0039】ここで、膨張機においては、前記した圧縮
機とは逆に、吸入口85,87側が高圧となっている。
このとき、左右の各膨張機の吸入口85,87は、上記
したように、互いに平行な2本のロータ軸39,41の
各中心軸線を含む平面を境にして互いに反対側(図5中
で上下両側)に配置されているので、吸入される高圧空
気に基づく第1,第2の各ロータ軸39,41に作用す
るラジアル力については、吸入口85側は、図5中で下
方に向かうラジアルFRLで、吸入口87側は、図5中
で上方に向かうラジアルFRRとなり、これら各ラジア
ルFRLおよびFRRは、互いに逆方向のため相殺され
る。
【0040】この結果、第1,第2の各ロータ軸39,
41のラジアル力による変形が抑制され、膨張機運転時
での振動、騒音を低減することができる。各ロータ軸3
9,41の変形が抑制されることから、吐出口89,9
1付近に配置されているベアリング45,49,47,
51やシール材69,71,73,75に作用する力P
も小さいものとなり、これら各部品の耐久性が向上す
る。
【0041】また、上記した各ラジアルFRLおよびF
RRは、各吸入口85,87から離れるに従って、つま
り吐出口89,91に向かうに従って小さくなっている
ため、上記したベアリング45,49,47,51やシ
ール材69,71,73,75に作用する力がさらに小
さいものとなる。
【0042】一方、吸入口85,87から吸入される高
圧空気に基づく第1、第2の各ロータ軸39,41に作
用するスラスト力FSLおよびFSRについては、各ロ
ータ組65,67相互間で互いに反対方向に作用するた
め相殺されて、小さくなり、上記した各部品の耐久性が
向上するとともに、膨張機として振動、騒音が低減す
る。
【0043】上記した第2の実施形態におけるスクリュ
式流体機械においても、左右の膨張機間での各吸入位相
のずれ量を、ロータ回転角度で2°以内とすることで、
左右の膨張機相互間で、吸気脈動および吐出脈動を低減
しながら、ラジアル力およびスラスト力をそれぞれ相殺
することができ、膨張機として騒音、振動をより一層低
減することができる。
【0044】図6は、この発明の第3の実施形態を示す
スクリュ式流体機械の平面断面図、図7は、図6のD−
D断面図である。このスクリュ式流体機械は、前記図1
および図2における左側のロータ組65を膨張機として
作動するようにしたものである。右側のロータ組67は
図1および図2のものと同様に圧縮機として作動する。
【0045】左側の膨張機では、ロータ組65の図7中
で右端部上方で、かつ2本のロータ軸39,41相互間
に対応する位置のケーシング43には、吸入口93が形
成されている。一方、右側の圧縮機では、ロータ組67
の図7中で右端部上方で、2つのロータ軸39,41相
互間に対応する位置のケーシング43には、吸入口95
が形成されている。
【0046】また、左側の膨張機では、ロータ組65の
図7中で左端部下方で、かつ2本のロータ軸39,41
相互間に対応する位置のケーシング43には、吐出口9
7が形成されている。一方、右側の圧縮機では、ロータ
組67の図7中で左端部下方で、かつ2本のロータ軸3
9,41相互間に対応する位置のケーシング43には、
吐出口99が形成されている。
【0047】つまり、左側の膨張機の吐出口97および
右側の圧縮機の吸入口95は、各ロータ組65,67に
おけるロータ軸39,41の軸方向外側に配置されるこ
とになる。一方、左側の膨張機の高圧となる吸入口93
および右側の圧縮機の高圧となる吐出口99は、各ロー
タ組65,67におけるロータ軸39,41の軸方向内
側に配置されることになる。
【0048】そして、上記した膨張機の吸入口93およ
び圧縮機の吐出口99は、互いに平行な2本のロータ軸
39,41の各中心軸線を含む平面を境にして互いに反
対側(図7中で上下両側)に配置されたものとなる。
【0049】このような構成のスクリュ式流体機械にお
いては、第1,第2の各ロータ軸39,41の回転に伴
うロータ組65,67の回転によって、左側の膨張機お
よび右側の圧縮機が同時に作動する。
【0050】このとき、左側の膨張機においては、吸入
口93から吸入された高圧の空気が、ケーシング43の
中央から圧縮機と反対側の軸方向外側に向かって圧力を
低めながら移動し、軸方向端部の吐出口97から吐出さ
れる。一方、右側の圧縮機においては、吸入口95から
吸入された空気は、ケーシング43の中央に向かって圧
力を高めながら移動し、中央部の吐出口99から吐出さ
れる。
【0051】このとき、膨張機の吸入口93および圧縮
機の吐出口99は、上記したように、互いに平行な2本
のロータ軸39,41の各中心軸線を含む平面を境にし
て互いに反対側(図7中で上下両側)に配置されている
ので、膨張機および圧縮機での高圧空気に基づくロータ
軸39,41に作用するラジアル力については、膨張機
の吸入口93では、図7中で下方に向かうラジアルF
RLとなり、圧縮機の吐出口99では、図7中で上方に
向かうラジアルFRRとなり、これら各ラジアルFRL
およびFRRは、互いに相殺される。
【0052】この結果、第1,第2の各ロータ軸39,
41のラジアル力による変形が抑制され、膨張機および
圧縮機運転時での振動、騒音を低減することができる。
各ロータ軸39,41の変形が抑制されることから、吐
出口97および吸入口95付近に配置されているベアリ
ング45,49,47,51やシール材69,71,7
3,75に作用する力Pも小さいものとなり、これら各
部品の耐久性が向上する。
【0053】また、上記した各ラジアルFRLおよびF
RRは、膨張機の吸入口93および圧縮機の吐出口99
から離れるに従って、つまり膨張機の吐出口97および
圧縮機の吸入口95に向かうに従って小さくなっている
ため、上記したベアリング45,49,47,51やシ
ール材69,71,73,75に作用する力がさらに小
さいものとなる。
【0054】一方、膨張機の吸入口93からの吸入空気
および、圧縮機の吐出口99からの吐出空気に基づく第
1,第2の各ロータ軸39,41に作用するスラスト力
およびFSRについては、各ロータ組65,67
相互間で互いに反対方向に作用するため相殺されて、小
さくなり、上記した各部品の耐久性が向上するととも
に、膨張機および圧縮機として振動、騒音が低減する。
【0055】上記した第3の実施形態におけるスクリュ
式流体機械においても、左側の膨張機と右側の圧縮機の
各吸入位相のずれ量を、ロータ回転角度で2°以内とす
ることで、左側の膨張機および右側の圧縮機相互間で、
吸気脈動および吐出脈動を低減しながら、ラジアル力お
よびスラスト力をそれぞれ相殺することができ、膨張機
および圧縮機として騒音、振動をより一層低減すること
ができる。
【0056】なお、上記した各実施形態における左右の
ロータ組65,67は、互いにより近い位置に配置する
ことが望ましい。これにより、第1、第2の各ロータ軸
39,41に作用するモーメントが小さくなり、ベアリ
ング45,49,47,51やシール材69,71,7
3,75に作用する力が低減され、耐久性向上にさらに
有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示すスクリュ式流
体機械の平面断面図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】図1のスクリュ式流体機械におけるロータ回転
角度と、ロータ軸に作用するスラスト力およびラジアル
力との相関図である。
【図4】この発明の第2の実施形態を示すスクリュ式流
体機械の平面断面図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【図6】この発明の第3の実施形態を示すスクリュ式流
体機械の平面断面図である。
【図7】図6のD−D断面図である。
【図8】従来例を示すスクリュ式流体機械の平面断面図
である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【符号の説明】
39 第1のロータ軸 41 第2のロータ軸 57 左雄ロータ(第1のロータ) 59 右雄ロータ(第1のロータ) 61 左雌ロータ(第2のロータ) 63 右雌ロータ(第2のロータ) 65,67 ロータ組 77,79 吸入口 81,83 吐出口 85,87 吸入口 89,91 吐出口 93,95 吸入口 97,99 吐出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な第1のロータ軸および第2
    のロータ軸に、互いに噛み合う第1のロータおよび第2
    のロータをそれぞれ装着して圧縮機を構成するロータ組
    を設け、このロータ組を、前記ロータ軸の軸方向に沿っ
    て2組配置したスクリュ式流体機械において、前記2組
    のロータ組のそれぞれの吸入口を軸方向外側に配置する
    とともに、前記2組のロータ組のそれぞれの吐出口を軸
    方向内側に配置し、前記内側に配置した前記2組のロー
    タ組の各吐出口は、前記第1のロータ軸および第2のロ
    ータ軸の各中心軸線を含む平面を境にして互いに反対側
    に配置してあることを特徴とするスクリュ式流体機械。
  2. 【請求項2】 互いに平行な第1のロータ軸および第2
    のロータ軸に、互いに噛み合う第1のロータおよび第2
    のロータをそれぞれ装着して膨張機を構成するロータ組
    を設け、このロータ組を、前記ロータ軸の軸方向に沿っ
    て2組配置したスクリュ式流体機械において、前記2組
    のロータ組のそれぞれの吐出口を軸方向外側に配置する
    とともに、前記2組のロータ組のそれぞれの吸入口を軸
    方向内側に配置し、前記内側に配置した前記2組のロー
    タ組の各吸入口は、前記第1のロータ軸および第2のロ
    ータ軸の各中心軸線を含む平面を境にして互いに反対側
    に配置してあることを特徴とするスクリュ式流体機械。
  3. 【請求項3】 互いに平行な第1のロータ軸および第2
    のロータ軸に、互いに噛み合う第1のロータおよび第2
    のロータをそれぞれ装着して構成されるロータ組を、前
    記ロータ軸の軸方向に沿って2組配置し、前記2組のロ
    ータ組のうち一方が圧縮機を、他方が膨張機をそれぞれ
    構成するスクリュ式流体機械において、前記圧縮機側の
    ロータ組の吸入口および前記膨張機側のロータ組の吐出
    口を、軸方向外側にそれぞれ配置するとともに、前記圧
    縮機側のロータ組の吐出口および前記膨張機側のロータ
    組の吸入口を、軸方向内側にそれぞれ配置し、前記内側
    に配置した圧縮機側のロータ組の吐出口および膨張機側
    のロータ組の吸入口は、前記第1のロータ軸および第2
    のロータ軸の各中心軸線を含む平面を境にして互いに反
    対側に配置してあることを特徴とするスクリュ式流体機
    械。
  4. 【請求項4】 前記軸方向に隔てた2組のロータ組の吸
    入位相を互いにずらし、このずれ量は、ロータ回転角度
    で2度以内に収められていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のスクリュ式流体機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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