JP2003120332A - ガスタービン装置 - Google Patents

ガスタービン装置

Info

Publication number
JP2003120332A
JP2003120332A JP2001310637A JP2001310637A JP2003120332A JP 2003120332 A JP2003120332 A JP 2003120332A JP 2001310637 A JP2001310637 A JP 2001310637A JP 2001310637 A JP2001310637 A JP 2001310637A JP 2003120332 A JP2003120332 A JP 2003120332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
chamber
gas turbine
turbine engine
enclosure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001310637A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Takagi
泉 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001310637A priority Critical patent/JP2003120332A/ja
Publication of JP2003120332A publication Critical patent/JP2003120332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気音の低いガスタービン装置を提供する。 【解決手段】 このガスタービン装置は、ガスタービン
エンジン1と、このガスタービンエンジンの前端に接続
されてガスタービンエンジンにより駆動される被駆動機
3と、前記ガスタービンエンシン1および被駆動機3を
収納するエンクロージャ2とを備える。ガスタービンエ
ンジン1は、圧縮機4,燃焼器6およびタービン5を備
える。前記エンクロージャ2内には、前記圧縮機4の空
気取入口63と被駆動機3とを収納した上側室15と、
この上側室15の下方に配置されてエンクロージャ2の
外部から空気を導入する空気導入口17を備えた下側室
16とが設けられる。前記上側室15と下側室16の間
は絞り通路18によって連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気音の低いガス
タービン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン装置の従来例として、圧縮
機,燃焼器,タービン等からなるガスタービンエンジン
や、ガスタービンエンジンに接続された発電機、燃料圧
縮機、電力変換器等を、1つのエンクロージャに収納し
たものが知られている。このガスタービン装置では、エ
ンクロージャの前面の外気取入口から取り入れられた空
気は、ダストフィルタおよび吸気エレメントを経由して
発電機本体を冷却しながら、圧縮機の吸気口に導かれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のガスタービン装置では、ガスタービンエンジンの吸
気音である特有の高周波騒音が吸気通路を経て機外に漏
れ、大きな騒音が生じる。
【0004】この発明は、以上の事情に鑑みてなされた
もので、吸気音の低いガスタービン装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るガスタービン装置は、圧縮機,燃焼器
およびタービンを備えたガスタービンエンジンと、前記
ガスタービンエンジンの前端に接続されてガスタービン
エンジンにより駆動される被駆動機と、前記ガスタービ
ンエンジンおよび被駆動機を収納するエンクロージャと
を備え、前記エンクロージャ内に、前記ガスタービンエ
ンジンのうちの圧縮機の空気取入口と被駆動機とを収納
した上側室と、前記上側室の下方に配置されてエンクロ
ージャの外部から空気を導入する空気導入口を備えた下
側室とが設けられ、前記上側室と下側室の間が絞り通路
によって連通している。
【0006】前記ガスタービン装置によれば、ガスター
ビンエンジンの吸気音である高周波騒音は、上側室、絞
り通路、下側室および空気導入口を経て機外に漏れるこ
とになるので、ガスタービンエンジンの高周波騒音を効
果的に消音することができる。
【0007】本発明の好ましい実施形態では、前記下側
室に、前記空気導入口に対向するダストフィルタが配置
されて、前記空気導入口とダストフィルタを両端とする
気液分離室と、前記ダストフィルタを通過した空気が導
入される浄化空気室とが形成され、前記浄化空気室に前
記絞り通路の下端が臨んでいる。
【0008】このように構成した場合には、空気導入口
から下側室に導入される空気に雨滴が混じっていても、
雨滴はダストフィルタで除去されて空気だけが浄化空気
室か絞り通路を経て上側室に導入されるので、雨滴が発
電機内やロータ軸に直接侵入するのを防止することがで
きる。
【0009】本発明の好ましい実施形態では、浄化空気
室内の空気を吸入して前記ガスタービンエンジンを含む
冷却対象部に冷却空気を供給する送風機が配置されてい
る。
【0010】このように構成した場合には、浄化された
空気でガスタービンエンジンを含む冷却対象部を空冷す
ることができ、冷却対象部へのダストの侵入を防止でき
る。
【0011】本発明の好ましい実施形態では、前記絞り
通路の通路長がガスタービンエンジンからの高周波騒音
の波長にほぼ等しいか、またはこれを越える大きさに設
定されている。
【0012】このように構成した場合には、ガスタービ
ンエンジンの高周波騒音をより効果的に消音することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1および図2
は本発明の一実施形態であるガスタービン装置の右前方
斜視図および左前方斜視図である。図1において、ガス
タービン装置は、ガスタービンエンジン1、発電機3、
電力変換器39等がエンクロージャ2内に収納されてい
る。
【0014】ガスタービンエンジン1は、図4に縦断面
図で示すように、遠心式圧縮機4と、タービン5と、こ
のタービン5の径方向外方に位置する環状の燃焼器6
と、後方の熱交換器7と、排気ユニット8(図1)とを
備えている。熱交換器7は、前記圧縮機4からの圧縮空
気Aと前記タービン5からの排ガスEとの間で熱交換を
行う。前記ガスタービンエンジン1の前部の圧縮機4の
前面には、被駆動機の一種である発電機3が接続され
て、タービン5により発電機3が駆動される。ガスター
ビンエンジン1および発電機3により、パワーユニット
10が構成されている。
【0015】図4において、圧縮機4のインペラ61の
背面にはタービンロータ62が接合されている。圧縮機
4は、発電機3の後方の空気取入口63より取り入れら
れる空気IAを圧縮して、その圧縮空気Aをガスタービ
ンエンジン1の後部の排ガス出口側に連結された熱交換
器7を経て燃焼器6に供給するものであり、タービン5
によって駆動される。この圧縮機4は、インペラ61
と、このインペラ61を覆う位置に形成された圧縮機シ
ュラウド64とを備えている。圧縮機4の出口側である
径方向外側には、圧縮空気Aの静圧を高めるためのディ
フューザ65が配置されている。タービン5は、タービ
ンロータ62と、このタービンロータ62の入口側部材
であるタービンノズル66とを備えている。
【0016】燃焼器6は、ガスまたは液体の燃料Fを燃
焼器6内の燃焼室67に噴射する燃料ノズル68を有
し、その燃料Fが、熱交換器7を経て燃焼室67内に送
給されてくる圧縮空気Aと混合されて燃焼する。その高
温高圧の燃焼ガスGは前記タービンノズル66からター
ビン5に送られ、燃焼ガスGのエネルギによりタービン
5が駆動される。前記燃焼器6は環状のものであり、タ
ービン5の回転軸心C1と同心に配置されている。燃料
ノズル68はここでは3個とされ、図2のように燃焼器
6の外周の周方向に等間隔に配置されている。
【0017】図4の熱交換器7は、ガスタービンエンジ
ン1のタービン5を出た高温の排ガスEと、ガスタービ
ンエンジン1の圧縮機4を出た低温の圧縮空気Aとの間
で熱交換を行うものであり、前記圧縮機4,燃焼器6お
よびタービン5を収容した横断面円形のメインハウジン
グ69の後端部に熱交換器ハウジング70がボルトB2
で連結されでおり、この熱交換器ハウジング70の内方
に、横断面形状が円形の熱交換用コア70Cが収納され
ている。このコア70Cは、圧縮空気Aが流れる第1通
路71と、高温の排ガスEが流れる第2通路72とを仕
切る複数の平坦な伝熱プレート73を所定の間隔で平行
に配置して構成される。前記コア70Cの後部の側面に
は、圧縮空気Aを前記第1通路71に流入させる流入口
74が設けられている。また、コア70Cの前部の側面
には、前記第1通路71を通った圧縮空気Aの流出口7
5が設けられている。
【0018】コア70Cと熱交換器ハウジング70との
間には、圧縮空気Aをコア70Cの前方からコア70C
の側方を通って、つまり側面の外側を通って前記流入口
74に導入する導入路76が形成されている。熱交換器
7の前方のメインハウジング69と環状の燃焼器6との
間には、圧縮機4を出た圧縮空気Aを前記導入路76に
導く圧縮空気通路77が形成されている。この圧縮空気
通路77は、メインハウジング69と同心に配置される
円筒部材78との間にできる空間によって構成される。
メインハウジング69の前端部には、圧縮機4の外周壁
を構成するシュラウド64の後端部がボルトB1により
締結固定されている。
【0019】さらに、熱交換器7の前面には、前記圧縮
空気通路77の内周側に、熱交換器7の流出口75から
の圧縮空気Aをガスタービンエンジン1の燃焼器6に導
く燃焼器向け導出路79が形成されている。この導出路
79は、前記円筒部材78と、前記コア70Cの前端か
ら前方に延び、前記円筒部材78の内側に円筒部材78
と同心に配置されるラッパ状部材80との間の空間によ
って構成される。ラッパ状部材80の前端は、タービン
ノズル66のシュラウド66a後端まで延ばされてい
る。ラッパ状部材80で囲まれる空間により、タービン
5を出た排ガスEをコア70Cの第2通路72に流入さ
せる排ガス流入路81が形成されている。熱交換器7の
後面には、第2通路72を通った排ガスEを排気ユニッ
ト8(図1)へ排出する排気口82が形成されている。
【0020】発電機3は、ガスタービンエンジン1の回
転部(インペラ61およびタービンロータ62)に連結
された回転軸である発電機ロータ83と、その周囲に配
置された発電機ステータ84とを有し、発電機ステータ
84は発電機ロータ83と同心に配置された横断面円形
の発電機ケース85Aの内周に支持されている。発電機
ケース85Aの前部開口は前部カバー85Bにより覆わ
れている。発電機ステータ84は、発電機ケース85A
の内周側にこのケース85Aと同心に配置して固定され
たリング状のコア86と、このコア86から内径側に突
出する複数の歯部(ティース)に巻回したコイル87と
で構成される。発電機ステータ84のコア86の外径側
には前後に貫通する複数の吸気通路88が形成されてい
る。
【0021】発電機ケース85Aの後壁89は、前記圧
縮機4の空気取入口63と発電機3を仕切る隔壁となっ
ており、この後壁89の内周端部と前部カバー85Bの
内周端部において、発電機ロータ83が1対の軸受BR
1,BR2を介して回転自在に支持されている。発電機
3の前部カバー85Bの前端中央部には、外部から前記
コア86の吸気通路88に空気を導入する吸気口90が
設けられている。また、発電機ケース85Aの後端部外
周には、前記吸気通路88に導入された空気CAをケー
ス85A外に排出する排気口91が設けられている。
【0022】排気ユニット8は、図1に示すように、縦
向き姿勢とされ上部が出口となったサイレンサ92と、
熱交換器7の排気口82を出た排ガスを前記サイレンサ
92の下部に導く排気通路93と、前記排気口82を出
た排ガスを前記サイレンサ92の中胴部から下部へと導
くバイパス通路94とを備える。前記排気口82の出口
部から排気通路93とバイパス通路94が分岐する部分
には、図6に示すように、バタフライ弁95が設けら
れ、このバタフライ弁95により排ガスEを排気通路9
3とバイパス通路94とに切替えて供給するようにされ
ている。排気通路93の途中には、図7に示すように、
ボイラの熱交換器96が介挿され、給水器(図示せず)
から供給される給水が前記熱交換器96により排ガスE
とで熱交換されて温水とされる。
【0023】前記エンクロージャ2内は、図3の断面図
に示すように、隔壁9によって前記圧縮機4の空気取入
口63および発電機3を収納した前部の第1室11と、
少なくとも前記燃焼器6,タービン5(図4),熱交換
器7および排気ユニット8を収納した後部の第2室12
とに区画されている。これにより、圧縮機4の前記空気
取入口63は、第1室11内の空気を吸入することにな
る。
【0024】また、第1室11は、前記圧縮機4の空気
取入口63と、被駆動機である発電機3とを収納した上
側室15と、この上側室15の下方に配置されてエンク
ロージャ2の外部から空気を導入する空気導入口17を
備えた下側室16とを有している。空気導入口17は吸
音機能を有するルーバ付きとされている。前記上側室1
5と下側室16の間は、区画板9Aによって区画され、
かつ区画板9Aの後端に設けた上下方向の絞り通路18
によって連通している。この絞り通路18はエンクロー
ジャ2の幅方向に長い通路とされており、その通路長
(上下長)は、ガスタービンエンジン1からの高周波騒
音(吸気音)の波長にほぼ等しいか、またはこれを越え
る大きさに設定されている。上側室15の内壁面は吸音
材19によって被覆されている。
【0025】前記下側室16には、前記空気導入口17
に対向するダストフィルタ20が配置されて、前記空気
導入口17とダストフィルタ20を両端とする気液分離
室21と、前記ダストフィルタ20を通過した空気が導
入される浄化空気室22とが形成されている。気液分離
室21の下部には、床に溜まった雨水等を排水するドレ
ン23が設けられている。
【0026】また、前記浄化空気室22には、浄化空気
室22内の空気を吸入して前記ガスタービンエンジン1
および発電機3を含む冷却対象部に冷却空気を供給する
送風機27が配置されている。浄化空気室22のダスト
フィルタ20を除く内壁面も吸音材28で被覆されてい
る。この浄化空気室22には、前記絞り通路18の下端
が臨んでいる。また、上側室15には、図2に示すよう
に、ガスタービンエンジン1の排気温度,回転数など運
転状態のデータや警報などを表示する表示盤29、電子
制御器30、系統連係保護装置31、ブレーカ32、エ
キサイタ33等、発熱量の少ない機器が設置されてい
る。電子制御器30は、下方の燃料圧縮機34における
サーボモータ36の制御などを行う機器である。系統連
係保護装置31は、外部商用電源との断接などを行う機
器である。エキサイタ33は、燃焼器6の点火プラグ3
5を駆動する機器である。
【0027】また、前記第2室12には、図1に示す発
電機3の出力を周波数変換する電力変換器39、前記燃
料圧縮機34、バッテリ40等、発熱量の多い機器が設
置されている。電力変換器39は、発電機3から出力さ
れる高周波(エンジン回転数と同一の周波数)の電力を
商用の低い周波数の電力に変換するためのAC/ACコ
ンバータを有する大型の重量物である。バッテリ40
は、パワーユニット10の起動用や停電対策用、急ブレ
ーキ時の電気負荷急増による急速充電用等として使用さ
れる。
【0028】図3に示すように、前記エンクロージャ2
は、本体41と、この本体41に前方へ引出し可能に収
容された引出し台43に設けた前カバー42とを有す
る。この前カバー42に前記隔壁9が設けられ、この隔
壁9と前記前カバー42とにより前記第1室11が形成
されている。隔壁9のうち、第1室11内に位置してい
る圧縮機用の空気取入口63の周囲の部分は、ジャバラ
部材9aで構成されている。これにより、パワーユニッ
ト10の長さ寸法の変化、エンクロージャ2の寸法誤差
などに対応できるようにされている。ジャバラ部材9a
には、通気性のない耐火繊維が使用されている。ジャバ
ラ部材9aは、図4に示すガスタービンエンジン1の圧
縮機シュラウド64とメインハウジング69とを連結す
るボルトB1によって共締めされた図3の取付プレート
101に、ボルト止めで連結されている。
【0029】エンクロージャ2の本体41と前カバー4
2とは、本体41の前端周縁と前カバー42の後端周縁
との間にガスケット44を介在させて、図1に示すよう
に、例えば本体41の前端に突設したスタッド45を前
カバー42の後端のスタッド挿通孔46に挿通させ、ス
タッド45にナット掛けすることにより気密状態で連結
される。エンクロージャ本体41内の後部床面側には、
バッテリ40を収納したバッテリ室47が、第2室12
内の他部と区画して設けられている。
【0030】引出し台43は、その後端部に設けられた
キャスタ48で後端部がエンクロージャ本体41の床面
の案内レール50上に支持されるともに、エンクロージ
ャ本体41の床面前部に設けられたキャスタ49で引出
し台43の前端部が支持されており、これにより引出し
台43が前後に移動自在とされている。なお、図1およ
び図2では、構造を説明し易くするために、引出し台4
3を、そのキャスタ48がエンクロージャ本体41から
はみ出す位置まで引き出した状態を示しているが、実際
には、キャスタ48がエンクロージャ本体41内のキャ
スタ49の後部と干渉する位置が引出し位置の限界とさ
れる。引出し台43の後部には、図3に示す排気ユニッ
ト8におけるバタフライ弁95を切替え駆動する電動ア
クチュエータ51が設けられ、図2に示すように、この
電動アクチュエータ51の出力が伝達機構52を介して
バタフライ弁95(図3)に伝達される。このように、
パワーユニット10から離れた位置に電動アクチュエー
タ51が設けられているので、電動アクチュエータ51
をパワーユニット10の熱影響から避けることができ
る。
【0031】前記パワーユニット10は、据付フレーム
53を介して前記引出し台43の上に支持され、また、
前記電力変換器39および燃料圧縮機34は直接、引出
し台43の上に支持されている。引出し台43に取り付
けられた前記据付フレーム53は、平面視で矩形の水平
な下枠54と、下枠54の一側方(左側方)に偏心した
位置に配置された平面視で矩形の水平な上枠55と、前
記下枠54の一部と上枠55とを連結する支柱56とで
構成されている。据付フレーム53の上枠55の後端に
は、スチール板のような剛性材からなる中間マウント5
7が上方へ突出して設けられ、この中間マウント57
が、ガスタービンエンジン1のメインハウジング69と
熱交換器ハウジング70とを連結するボルトB2によっ
て共締めされて、ガスタービンエンジン1に取り付けら
れている。
【0032】また、上枠55の前部にはフレキシブルプ
レートからなる前部マウント58が上方へ突出して設け
られ、この前部マウント58が、圧縮機シュラウド64
(図4)とメインハウジング69とを連結するボルトB
1によって共締めされて、ガスタービンエンジン1に取
り付けられている。据付フレーム53の下枠54の後端
にはフレキシブルプレートからなる上下方向に長い後部
マウント59が固定され、この後部マウント59に熱交
換器7の後部のフランジ102が図示しないボルト止め
により取り付けられている。
【0033】このように、パワーユニット10の中間部
が剛性材からなる中間マウント57で、前部および後部
がフレキシブルプレートからなる前部マウント58およ
び後部マウント59で支持されることにより、固定部と
なる中間マウント57を基準として、パワーユニット1
0の前後方向へのある程度の熱変形を許容できる。
【0034】引出し台43は、エンクロージャ本体41
内に収納された状態で、図3に示すように、L字状のブ
ラケット60を介してバッテリ室47の天井壁47aに
連結固定される。これにより、地震時などにエンクロー
ジャ2が上下に変動するのを防止することができる。前
記ブラケット60による引出し台43の固定は、エンク
ロージャ本体41の背面に設けた窓103から前記ブラ
ケット60をエンクロージャ本体41内に挿入して、ブ
ラケット60を引出し台43の後部マウント59とバッ
テリ室47の天井部47aとにボルト止めすることによ
り行われる。窓103は、常時は窓板103Aで閉鎖し
ておく。
【0035】据付フレーム53の前面には、前記パワー
ユニット10を含む複数の冷却対象部に冷却空気を供給
する送風機27が取り付けられている。すなわち、送風
機27はエンクロージャ2内の前部である第1室11に
おける下側室16に配置されている。なお、この送風機
27の設置については、送風機27の本体を第2室12
側に配置して、送風機27の吸入孔だけを第1室11側
に配置するようにしてもよい。
【0036】据付フレーム53の下面には、前記送風機
27からの冷却空気を導入して複数の冷却対象部へ分岐
させる空気溜め26が取り付けられている。すなわち、
この空気溜め26は、電力変換器39内と、バッテリ室
47内と、発電機3の吸気口90と、図2の燃料圧縮機
34のサーボモータ36とに連通させてある。図3の電
力変換器39内にはヒートシンク104が設けられてお
り、空気溜め26から電力変換器39の下部の入口開口
39aを経て導入された冷却空気により、ヒートシンク
104の冷却が行われ、冷却後の空気は電力変換器39
の上部および後部の出口開口39b,39cより第2室
12内に排出され、第2室12の喚気用として使用され
る。
【0037】空気溜め26とバッテリ室47との間は、
渦巻き状に巻かれた可撓性ホース115によって連通さ
せてあり、これにより引出し台43の引出しに可撓性ホ
ース115が追従できるようにされている。バッテリ室
47の後壁を兼ねるエンクロージャ本体41の背面壁に
は、ルーバ付きの排気口116が設けられ、前記空気溜
め26から可撓性ホース115を経てバッテリ室47に
導入された換気用の空気が、前記排気口116から機外
に排出される。
【0038】また、空気溜め26と発電機3の吸気口9
0との間は、前記絞り通路38を通る可撓性ホース11
7によって接続されている。可撓性ホース117の途中
には2次フィルタ118が介挿されている。この2次フ
ィルタ118は、磁性体が発電機3に入らないように、
磁性体粉を除去する機能を有する。空気溜め26と図2
の燃料圧縮機34のサーボモータ36との間は図示しな
い通路で連通させてあり、空気溜め26から送られる空
気によりサーボモータ36の空冷が行われ、空冷後の空
気は第2室12の換気用として使用される。
【0039】また、図3に示す第1室11の上側室15
に収納されている発電機3の排気口91と、前記隔壁9
に設けられて第2室12と上側室15を連通させるパイ
プ119とが、可撓性ホース120で連通されており、
これにより発電機3の排気口91を出た空気が第2室1
2に喚気用として供給される。
【0040】ガスタービンエンジン1および発電機3で
構成されるパワーユニット10は、図5に示すように、
その回転中心C1を前記エンクロージャ2内の上方で一
側方(正面から見て左側方)に偏心して配置される。ま
た、前記電力変換器39は、前記パワーユニット10の
下方で他側方(正面から見て右側方)に偏心して配置さ
れている。前記排気ユニット8は、前記ガスタービンエ
ンジン1の他側方(右側方)に突出させてある。前記パ
ワーユニット10の下方で前記電力変換器39の一側方
(左側方)に、燃料(この場合はガス燃料)を昇圧して
パワーユニット10に供給する燃料圧縮機34が配置さ
れている。
【0041】燃料圧縮機34には、図2に示すように、
エンクロージャ本体41の背面壁に設けられた燃料供給
口121から可撓性ホース122を介して燃料Fが供給
される。可撓性ホース122の途中には低圧遮断弁12
3が介挿されている。この可撓性ホース122はエンク
ロージャ本体41の床面上で渦巻き状に配置され、これ
により引出し台43の出し入れに追従できるようにされ
ている。燃料圧縮機34はリリーフ弁付きとされ、その
リリーフ弁で吐出圧力が制御される。燃料圧縮機34の
回転数制御はサーボモータ36で行われ、これによりリ
リーフ量が抑えられて省エネが図られている。
【0042】燃料圧縮機34で圧縮された燃料Fは、1
次マニホールド124および2次マニホールド125を
経て燃焼器6の燃料ノズル68に供給される。すなわ
ち、燃料圧縮機34で圧縮された燃料Fは、1次マニホ
ールド124で、それぞれ流量制御弁97,98が介挿
された予混合燃料ライン99Aと、拡散燃料ライン99
Bとに分岐して供給され、さらに各ライン99A,99
Bの燃料が、2次マニホールド125で3個の燃料ノズ
ル68に分岐して供給される。前記低圧遮断弁123お
よび1次マニホールド124は下枠54の左側部に支持
され、2次マニホールド125は上枠55の左側部に支
持されている。
【0043】引出し台43がエンクロージャ本体41内
に収納された状態で、前記排気ユニット8におけるサイ
レンサ92の出口である上端部は、図3に示すように、
エンクロージャ本体41の天井に設けられた排気筒10
5内に挿入される。また、前記排気筒105はエンクロ
ージャ本体41の天井壁にボルトで着脱自在に取り付け
られており、引出し台43をエンクロージャ本体41内
から引き出すときには、前記排気筒105のボルトを外
して、排気筒105をエンクロージャ本体41の天井か
ら上方に引き抜くことにより、サイレンサ92に対する
排気筒105の係合を解除することができる。
【0044】サイレンサ92の上端部の前記排気筒10
5で覆われる部分より若干下位置の外周には排気筒10
5から流れ込む雨水を回収する環状の樋106が設けら
れており、この樋106に連通するドレン管106aが
エンクロージャ本体41の背面壁に設けられた開口10
7を介して機外に突出させてある。このドレン管106
aにドレンホース(図示せず)を接続することにより、
前記樋106に流れ込んで来た雨水を機外のタンク等に
回収することができる。サイレンサ92の上端は、前記
排気筒105から入り込む雨水を前記樋106へ流し込
むためにドーム状に形成されている。
【0045】第2室12内の熱気の一部は、前記サイレ
ンサ92の上端部外周、前記排気筒105の下端部、お
よび前記樋106の間の隙間を通って、排気筒105か
ら排ガスとともに機外に排出される。第2室12内の熱
気を排出するために、さらに、エンクロージャ本体41
の背面上端部にルーバ付き開口108が設けられてい
る。特に、燃料Fとして、比重が空気よりも小さい天然
ガスを使用する場合には、前記開口108から天然ガス
を効果的に排出できる。エンクロージャ本体41の背面
壁には、ボイラ熱交換器96への給水管109およびボ
イラ熱交換器96からの温水管110を挿通させる開口
111,112、および排気通路93の下端に設けられ
るドレン管113を挿通させる開口114がそれぞれ設
けられている。
【0046】なお、前記電力変換器39と発電機3との
電気的接続部、電力変換器39と図2の燃料圧縮機34
との電気的接続部、電力変換器39と流量制御弁97,
98との電気的接続部は、前記エンクロージャ2内にお
ける前部の第1室11内に配置される。また、図3の電
力変換器39とバッテリ40との電気的接続部は、電力
変換器39内またはバッテリ室47内に配置される。
【0047】次に、前記ガスタービン装置における吸排
気経路について説明する。図3において、エンクロージ
ャ2の前部の空間である第1室11のうち、下側室16
の空気導入口17から機外の空気が、先ず気液分離室2
1に導入され、さらにダストフィルタ20を通過して浄
化空気室22に導入される。気液分離室21の床面に溜
まった雨水等はドレン23により機外に排出される。ダ
ストフィルタ2を通過して浄化された空気の一部は、浄
化空気室22の送風機27に吸引されて、引出し台43
の下の空気溜め26に送られる。また、浄化空気室22
に導入された空気の一部は、絞り通路18を経て上側室
15に導入される。上側室15に導入された空気は、上
側室15に配置されている図2の表示盤29,電子制御
器30、系統連係保護装置31、ブレーカ32、エキサ
イタ33等、比較的に発熱量の少ない機器の冷却にも使
用され、さらに、図4の圧縮機4の空気取入口63から
吸入空気IAとして導入されてガスタービンエンジン1
に使用される。
【0048】図3の空気溜め26に送られた空気は、さ
らにガスタービンエンジン1を含む冷却対象部に供給さ
れる。すなわち、空気溜め26の空気の一部は、可撓性
ホース117および2次フィルタ118を経て発電機3
の吸気口90に供給され、これにより発電機3が空冷さ
れる。空冷に使用されて発電機3の排気口91から排出
される空気は、さらに可撓性ホース120を経て第2室
12に換気用として供給される。空気溜め26の空気の
他の一部は、電力変換器39内にその入り口開口39a
から供給され、これにより電力変換器39内のヒートシ
ンク104等が空冷される。ヒートシンク104等の空
冷に使用された空気は、電力変換器39の出口開口39
b,39cから第2室12に排出され、第2室12の換
気用として使用される。
【0049】また、空気溜め26の空気のさらに他の一
部は、下方の可撓性ホース115を経てバッテリ室47
に換気用として供給され、エンクロージャ本体41の背
面の排気口116から機外に排出される。また、空気溜
め26の空気のさらに他の一部は、図2の燃料圧縮機3
4のサーボモータ36に供給され、サーボモータ36を
空冷した空気は、図3の第2室12の換気用として使用
される。
【0050】図4に示すガスタービンエンジン1の排ガ
スEは、熱交換器7で圧縮機4からの圧縮空気Aとの熱
交換に使用された後に、図3の排気ユニット8に排出さ
れる。排気ユニット8に組み込んだボイラの熱交換器9
6を使用する場合、バタフライ弁95は図6に実線で示
す切替位置に設定され、熱交換器7を出た排ガスEは、
排気通路93を経て、図7のサイレンサ92の下側に供
給され、サイレンサ92の二重管の内側通路を通って消
音されたのち、サイレンサ92の上端部から排気筒10
5を経て機外に排出される。このとき、排気通路93の
途中のボイラ熱交換器96では、排ガスEと給水との間
で熱交換が行われ、ボイラ熱交換器96から温水が取り
出される。また、ボイラ熱交換器96を使用しない場
合、バタフライ弁95は図6に鎖線で示す切替位置に設
定され、熱交換器7を出た排ガスEはバイパス通路94
を経て図7のサイレンサ92の二重管の外側通路に入
り、ここからサイレンサ92の下側に供給され、サイレ
ンサ92の二重管の内側通路を通って消音されたのち、
サイレンサ92の上端部から排気筒105を経て機外に
排出される。
【0051】このガスタービン装置では、図3に示すエ
ンクロージャ2内が、隔壁9によって圧縮機4の空気取
入口63および発電機3を収納した第1室11と、少な
くとも燃焼器6,タービン5,熱交換器7および排気ユ
ニット8を収納した第2室12とに区画されているの
で、熱気のこもった第2室12から区画された第1室1
1の低温の空気が圧縮機4に取り入れられるので、ガス
タービンエンジン1の熱効率および出力を向上させるこ
とができる。
【0052】また、前記エンクロージャ2は、本体41
とこの本体41の前方へ引き出し可能に収容された引出
し台43に設けた前カバー42とを有し、この前カバー
42に前記隔壁9が設けられ、前記前カバー42と隔壁
9とにより前記第1室11が形成されているので、点火
プラグ35,燃料ノズル68の点検や、流量制御弁9
7,98の交換などの作業のために、引出し台43を前
方へ引き出してエンクロージャ本体41と前カバー42
を分離しても、作業終了後に引出し台43をエンクロー
ジャ本体41に入れ戻すことにより、エンクロージャ2
内を第1室11と第2室12とに区画した状態に容易に
復帰させることができる。
【0053】さらに、前記第1室11には、前記ガスタ
ービンエンジン1および発電機3を含む冷却対象部に冷
却空気を供給する送風機27と、運転状態を表示する表
示盤29と電子制御機器30とを含む発熱量の少ない機
器が設置されているので、第1室11内の空気の高温化
が抑制される。したがって、この第1室11内の空気を
吸入するガスタービンエンジン1の熱効率および出力が
向上する。
【0054】また、前記第2室12には、発電機3の出
力を周波数変換する電力変換器39と燃料圧縮機34と
を含む発熱量の多い機器が設置されているので、発熱量
の少ない機器が設置されている第1室11から、発熱量
の多い機器を分離することができ、第1室11内を低温
に保つことができる。
【0055】このガスタービン装置では、図5に正面図
で示したように、ガスタービンエンジン1および発電機
3を含むパワーユニット10が、その回転中心C1を前
記エンクロージャ2の前後方向に向けて、エンクロージ
ャ2内の上方で一側方(正面から見て左側方)に偏心し
て配置されると共に、電力変換器39が、前記パワーユ
ニット10の下方で他側方(正面から見て右側方)に偏
心して配置されている。したがって、保守・点検等のた
めに電力変換器39を取り外すときに、例えば、電力変
換器39の天面に設けたアンカー用ねじ孔126(図
1)にアンカー127を螺合させ、このアンカー127
を用いてホイストにより電力変換器39を引出し台43
から若干持ち上げてから、側方へ引き出すことにより、
パワーユニット10に妨げられることなく、電力変換器
39を容易に取り外すことができ、取付けも逆の手順に
より容易に行うことができる。電力変換器39の真上に
パワーユニット10が位置している場合は、ホイスト以
外の特殊なリフターを用いて、電力変換器39を側方へ
引き出す必要があり、作業が面倒になる。
【0056】また、表面温度の高いパワーユニット10
が、高温を嫌う電力変換器39から側方へずれている分
だけ、電力変換器39から離れるので、電力変換器39
に対する熱影響を大きくすることなく、パワーユニット
10を低く設置でき、装置の重心を下げることができ
る。
【0057】また、パワーユニット10が左側方に偏心
して配置されていることにより、排気ユニット8は、ガ
スタービンエンジン1の右側方の空きスペースに収まり
良く突出させることができ、装置をまとまりよくコンパ
クトにすることができる。
【0058】また、最も重い前記パワーユニット10の
下方で、次に重い前記電力変換器39の一側方(正面か
ら見て左側方)に、燃料を昇圧してパワーユニット10
に供給する燃料圧縮機34が配置されているので、装置
の左右方向の重量バランスも良くなる。
【0059】さらに、平面視で矩形の下枠54の一側方
(左側方)に偏心した位置に、平面視で矩形の上枠55
と、前記下枠54の一部と上枠55とを連結する支柱5
6とからなる据付フレーム53が設けられ、前記上枠5
5にパワーユニット10が、前記下枠54に電力変換器
39が、それぞれ取り付けられているので、単一の据付
フレーム53にパワーユニット10および電力変換器3
9をまとまり良く取り付けることができる。
【0060】また、図3に示すエンクロージャ2が、本
体41とこの本体41に前方へ引出し可能に収容された
引出し台43に設けた前カバー42とを有し、前記引出
し台43に前記据付フレーム53が取り付けられている
ので、引出し台43をエンクロージャ本体41内から引
き出すことにより、据付フレーム53に取り付けられた
パワーユニット10,電力変換器39等をエンクロージ
ャ2から容易に引き出すことができ、装置の保守・点検
を容易に行うことができる。
【0061】さらに、前記据付フレーム53の前面に
は、前記パワーユニット10を含む複数の冷却対象部に
冷却空気を供給する送風機27が取り付けられ、据付フ
レーム53の下面に、前記送風機27からの冷却空気を
導入して複数の冷却対象部へ分岐させる空気溜め26が
取り付けられているので、送風機27で吸引した冷却空
気を効率よく各冷却対象部に供給することができる。ま
た、据付フレーム53の前面に送風機を設けたから、送
風機2つを浄化空気22内に無理なく配置して、ダスト
が除去された浄化空気を冷却対象部へ送ることができ
る。
【0062】このガスタービン装置では、前記エンクロ
ージャ2内に、ガスタービンエンジン1の被駆動機であ
る発電機3と圧縮機4の空気取入口63とを収納した上
側室15と、この上側室15の下方に配置されてエンク
ロージャ2の外部から空気を導入する空気導入口17を
備えた下側室16とが設けられ、上側室15と下側室1
6の間が絞り通路18によって連通しているので、ガス
タービンエンジン1の圧縮機4の吸気音である高周波騒
音を効果的に消音することができる。しかも、前記絞り
通路18の通路長が、ガスタービンエンジン1からの高
周波騒音の波長にほぼ等しいか、またはこれを越える大
きさに設定されているので、前記高周波騒音をより効果
的に消音することができる。
【0063】また、前記下側室16には、前記空気導入
口17に対向するダストフィルタ20が配置されて、前
記空気導入口17とダストフィルタ20を両端とする気
液分離室21と、前記ダストフィルタ20を通過した空
気が導入される浄化空気室22とが形成され、前記浄化
空気室22に前記絞り通路18が臨んでいるので、雨滴
が発電機3内やロータ軸に直接侵入するのを防止するこ
とができる。
【0064】さらに、前記浄化空気室22に、浄化空気
室22内の空気を吸入して前記ガスタービンエンジン1
を含む冷却対象部に冷却空気を供給する送風機27が配
置されているので、浄化された空気でガスタービンエン
ジン1を含む冷却対象部を空冷することができ、ダスト
等の侵入を防止できる。
【0065】なお、本発明は、発電機3以外に、ポンプ
や送風機など、他の被駆動機を駆動するガスタービン装
置にも適用できる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明のガスタービン装
置によれば、エンクロージャ内に、ガスタービンエンジ
ンのうちの圧縮機の空気取入口と被駆動機とを収納した
上側室と、前記上側室の下方に配置されてエンクロージ
ャの外部から空気を導入する空気導入口を備えた下側室
とが設けられ、前記上側室と下側室の間が絞り通路によ
って連通しているので、ガスタービンエンジンの吸気の
高周波騒音を効果的に消音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガスタービン装置を
示す右前方斜視図である。
【図2】同ガスタービン装置をの左前方斜視図である。
【図3】同ガスタービン装置の右側面断面図である。
【図4】同ガスタービン装置におけるパワーユニットの
縦断面図である。
【図5】同ガスタービン装置における据付フレームへの
パワーユニット等の機器の取付状態を示す正面図であ
る。
【図6】同ガスタービン装置における排気ユニットの部
分破断平面図である。
【図7】同ガスタービン装置における排気ユニットの部
分破断側面図である。
【符号の説明】
1…ガスタービンエンジン、2…エンクロージャ、3…
発電機(被駆動機)、4…圧縮機、5…タービン、6…
燃焼器、7…熱交換器、8…排気ユニット、9…隔壁、
10…パワーユニット、11…第1室、12…第2室、
15…上側室、16…下側室、17…空気導入口、18
…絞り通路、20…ダストフィルタ、21…気液分離
室、22…浄化空気室、27…送風機、29…表示盤、
30…電子制御機器、34…燃料圧縮機、39…電力変
換器、41…エンクロージャの本体、42…エンクロー
ジャの前カバー、43…引出し台、53…据付フレー
ム、54…下枠、55…上枠、56…支柱、63…圧縮
機の空気取入口、A…圧縮空気、E…排ガス、C1…回
転中心。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月8日(2001.11.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,燃焼器およびタービンを備えた
    ガスタービンエンジンと、 前記ガスタービンエンジンの前端に接続されてガスター
    ビンエンジンにより駆動される被駆動機と、 前記ガスタービンエンジンおよび被駆動機を収納するエ
    ンクロージャとを備え、 前記エンクロージャ内に、前記ガスタービンエンジンの
    うちの圧縮機の空気取入口と被駆動機とを収納した上側
    室と、前記上側室の下方に配置されてエンクロージャの
    外部から空気を導入する空気導入口を備えた下側室とが
    設けられ、 前記上側室と下側室の間が絞り通路によって連通してい
    るガスタービン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記下側室に、前記
    空気導入口に対向するダストフィルタが配置されて、前
    記空気導入口とダストフィルタを両端とする気液分離室
    と、前記ダストフィルタを通過した空気が導入される浄
    化空気室とが形成され、前記浄化空気室に前記絞り通路
    の下端が臨んでいるガスタービン装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらに、浄化空気室
    内の空気を吸入して前記ガスタービンエンジンを含む冷
    却対象部に冷却空気を供給する送風機を備えているガス
    タービン装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、前
    記絞り通路の通路長がガスタービンエンジンからの高周
    波騒音の波長にほぼ等しいか、またはこれを越える大き
    さに設定されているガスタービン装置。
JP2001310637A 2001-10-05 2001-10-05 ガスタービン装置 Pending JP2003120332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001310637A JP2003120332A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 ガスタービン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001310637A JP2003120332A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 ガスタービン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003120332A true JP2003120332A (ja) 2003-04-23

Family

ID=19129575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001310637A Pending JP2003120332A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 ガスタービン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003120332A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177358A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Nuovo Pignone Spa タービン発電機
JP2006177356A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Nuovo Pignone Spa タービン発電機
JP2012047132A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放出配管のカバー部材、これを備えた放出配管およびこれを備えたガスタービンプラント

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177358A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Nuovo Pignone Spa タービン発電機
JP2006177356A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Nuovo Pignone Spa タービン発電機
JP2012047132A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放出配管のカバー部材、これを備えた放出配管およびこれを備えたガスタービンプラント

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4002023A (en) Stationary power-generating plant
EP2057378B1 (en) Improvements in compressors units
US6027406A (en) Centrifugal fan unit with vertical rotation axis
KR101756076B1 (ko) 발전 터빈 패키지용 관류 통기 시스템
US20020023424A1 (en) Gas turbine generator plant
EP0618354B1 (en) Support and cooling arrangement for a turbocharger in a diesel engine
JPH1193690A (ja) ガスタービン駆動動力装置
CA2231913C (en) Centrifugal fan unit with vertical rotation axis
JP2003120332A (ja) ガスタービン装置
US3476485A (en) Multistage centrifugal compressor
JP2003120329A (ja) ガスタービン装置
JP2003120330A (ja) ガスタービン装置
CN1908532B (zh) 空气调节器
JP2003120213A (ja) ガスタービン装置
JPH06101669A (ja) パッケージ形スクリュー圧縮機
JP2003120211A (ja) ボイラ用熱交換器を備えたガスタービン装置
JP2003120210A (ja) ガスタービン装置
JP2003083005A (ja) 潤滑オイル供給装置
JP2003120324A (ja) ガスタービン装置
JP2007040127A (ja) パワーユニット
JP4299763B2 (ja) 定置式エンジン発電装置
JP2022053349A (ja) カバー
JP2004084575A (ja) ガスタービン発電装置
JP2008148426A (ja) 発電装置
JP2023086558A (ja) 給水装置