JP2003120070A - 路面埋設引上げ式防水パネル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 大雨・集中豪雨等による地下公共施設、地下
駐車場、地下商店街、店舗、一般住宅等への浸水を遮
断、防護する取扱の簡単な路面埋設引上げ式防水パネル
装置を提供する。 【解決手段】 浸水の危険性のある地下施設等の出口付
近全体を囲む状態に路面下に埋設する防水パネル装置
は、大雨時でも数分単位で路面下より防水パネル１０を
引き上げ浸水対策を完了し、又利用後には元の路面下に
収納するすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明の路面埋設引上げ式
防水パネル装置は大雨、集中豪雨で増水する水の地下公
共施設、地下駐車場、地下商店街、店舗、一般住宅等へ
の浸水を遮断、防護する装置である。浸水の危険性のあ
る構造物の出口付近又は全体を囲む状態に路面下に埋設
する防水パネル装置は、突然の大雨でも数分単位で路面
下より防水パネルを引上げ、浸水対策を早急に完了す
る。利用後には元の路面下に収納する。従来の欠点や不
都合や危険性を改善し、取扱の簡単な装置を提供しよう
とするものである。

【０００２】

【従来の技術】従来までは、大雨、集中豪雨等では地下
施設等への雨水浸入時の緊急対策は昔ながらの大量の土
のう積上げによる対処で、大勢の人間の力を必要とし、
土のうの運搬等に時間が掛かり過ぎ、浸入対策の遅れか
ら過去にも多くの犠牲者が出ている。そこで大雨時に即
対応できる浸水防護対策が急務とされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】大雨での増水時の施設
への浸水防護対策には即対応できる装置が必要となる。
従来のような大量の土のうの運搬には時間と大勢の人間
の力が必要となる。又地下施設の特殊な空間の中で働く
人々には、地上での大雨による増水の危険性も予測でき
ず、浸水等で初めてパニックが起きる。浸水等の防護安
全対策として防水パネル装置等の設置が急務とされる。

【０００４】ビルが林立し、アスファルト道路に排水等
が完備されている都会では、街全体がコンクリートで出
来ているため、多少の雨でも地中への水浸透が全くな
い。そのため大雨、集中豪雨では車道、歩道等にも水溜
りができ始め、排水溝から水があふれ、逆流するなど、
低い場所等の構造物の床下、床上浸水、又地下施設等へ
の浸水事故が起きている。そこで雨水対策が急務であ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の路面埋設引上げ
式防水パネル装置は、大雨等での浸水防護のため、地下
施設、構造物等の出口付近、又は全体を取り囲む方法で
路面下に埋設する。防水パネルと、付随する柱類等は防
水パネルケース内に収納する。又それぞれ付随する柱類
と防水パネルを双胴防水ゴムジョイントで結合すること
で、全体の防水機能を奏することが出来る。この一部の
取手部分等の装置を路面上に出し、後は防水パネルケー
ス全体を土中に埋設する。又大雨等で浸水の恐れが出て
来た時に路面に設置した柱類の取手と防水パネルの取手
を引き上げるだけで雨水等の浸入を完全に防護できる装
置である。

【０００６】

【実施形態】上記のように形成された路面埋設引上げ式
防水パネル装置は雨の水量にあわせ多段式に引上げが調
整できる安全構造である。海抜の低い場所、地盤の低い
地形又場所に立つ建造物又地下施設、構造物等の床上、
床下浸水の危険性のある場所の出入口付近全体を囲む方
法で路面下に埋設する。又路面と平行に施工埋設した装
置は歩行等には支障にならない。大雨時等の利用では、
初めに柱類を先に引き上げる。後は防水パネルを引き上
げるだけで防水装置が完了する。又使用後には柱類のス
トッパーと防水パネルのストッパーを外し、防水パネル
と柱類を路面下の収納する。以上のごとく緊急事態にも
即対応できる装置である。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。３の丸溝を施工した１の壁面固定柱は側壁に固
定する。２の角柱にも二本の丸溝を施工、６の継ぎ柱に
も二本又は三本の丸溝を施工する。１０の防水パネルの
両端にも丸溝を施工する。角柱の継ぎ柱の丸溝と防水パ
ネルの両端の丸溝に入る１１の双胴防水ゴムジョイント
が互いを結合すると同時に防水機能を奏じる装置であ
る。それぞれの柱の上に４の取手付きカバーをネジ止め
する。７の防水パネル補強板。８のジョイント入れ替え
カバーをネジ止めする。９の取手である、角柱、継ぎ柱
の要所々々に５の位置決め溝を設ける。柱類に設けた位
置決め溝と並行した所にある場所の防水パネルにも１２
のパネル位置決め溝を設ける。１９の路面の下に埋設す
る１５の防水パネルケースには、角柱、継ぎ柱、防水パ
ネルが収納される。防水パネルケースには、１８のスト
ッパーはパネル位置決めの溝に当たる所に設置する。防
水パネル両面下部には１３の抜け防止突起レールと末端
部分に１４の横ブレ安定突起レールが固定される。防水
パネルケース上部両面に防水パネルを両面から挟む状態
に１７の防水パッキンと１６のパネルストッパー突起レ
ールを設けた路面埋設引上げ式防水パネル装置である。

【０００８】

【発明の効果】本発明は以上に説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。地下
施設、構造物への浸水を防ぐ工法の路面埋設引上げ式防
水パネル装置では突然の大雨でも路面に接する防水パネ
ル装置を地上に引き上げることで即対応ができ、又防水
機能が高く高水圧に耐えられる頑丈で堅牢な構造体であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】路面下に埋設した角柱と継ぎ柱の間の防水パネ
ルを引き上げた状態を示す正面から見た側面図及び断面
図である。

【図２】防水パネルケースに収納した防水パネルと結合
した双胴防水ゴムジョイントを示す側面図及び断面図で
ある。

【図３】防水パネルケースから双胴防水ゴムパッキンを
結合した防水パネルを引き上げた状態を示す側面図及び
断面図である。

【図４】角柱に結合した左右の二枚の防水パネルの一方
は防水パネルケース内に、もう一方は防水パネルを途中
まで引き上げた状態を示す正面図及び断面図である。

【図５】壁面固定柱、角柱、継ぎ柱、三方継部分を双胴
防水ゴムジョイントで防水パネルを結合した状態を示す
平面図及び断面図である。

【符号の説明】

1 壁面固定柱 2 角柱 3 丸溝 4 取手付きカバー 5 位置決め溝 6 継ぎ柱 7 防水パネル補強板 8 ジョイント入替カバー 9 取手 10 防水パネル 11 双胴防水ゴムジョイント 12 パネル位置決め溝 13 抜け防止突起レール 14 横ブレ安定突起レール 15 防水パネルケース 16 パネルストッパー突起レール 17 防水パッキン 18 ストッパー 19 路面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】３の丸溝をつけた、１の壁面固定柱、２の
   角柱にも２本の丸溝を施工する。６の継ぎ柱にも２本又
   は３本の丸溝を施工する。１０の防水パネル両端にも丸
   溝を施工する。１１の双胴防水ゴムジョイントがそれぞ
   れの柱と防水パネルの丸溝に入り結合すると、同時に防
   水機能を奏する装置。それぞれの柱の上には４の取手付
   きカバーがネジ止めされる。７の防水パネル補強板、８
   のジョイント入替カバーをネジ止めする。９の取手であ
   る。角柱、継ぎ柱の側面の要所々々に５の位置決め溝を
   設ける。防水パネル側面にも１２のパネル位置決め溝を
   設ける。
2. 【請求項２】１９の路面の下に埋設する１５の防水パネ
   ルケースには角柱、継ぎ柱、防水パネルが収納される。
   防水パネルケースに１８のストッパー付きパネル位置決
   め溝に当たる位置に設置される。防水パネル両面下方部
   に１３の抜け防止突起レールと末端部分に１４の横ブレ
   安定突起レールが固定される。防水パネルケース上部両
   面に防水パネルを挟む状態に１７の防水パッキンと１６
   のパネルストッパー突起レールを取り付けた路面埋設引
   上げ式防水パネル装置である。