JP2003119979A - 横葺き屋根材および屋根構造 - Google Patents
横葺き屋根材および屋根構造Info
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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- Y02B10/20—Solar thermal
Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】断熱材3が屋根表面材2の裏面に取り付けられ
ている横葺き屋根材において、屋根表面材2の温度上昇
を抑制させることが課題である。 【解決手段】断熱材3の上面側に通気溝31を縦方向に
設ける。この断熱材3を屋根表面材2裏面に取り付けた
横葺き屋根材1を用いて、屋根を構成する。
ている横葺き屋根材において、屋根表面材2の温度上昇
を抑制させることが課題である。 【解決手段】断熱材3の上面側に通気溝31を縦方向に
設ける。この断熱材3を屋根表面材2裏面に取り付けた
横葺き屋根材1を用いて、屋根を構成する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建物の屋根におい
て、屋根表面材と断熱材との間に空気の流れを形成する
ことによって、屋根表面材の温度上昇を抑える作用を持
つ横葺き屋根材と太陽電池モジュール付き横葺き屋根
材、および、それらを用いた屋根構造に関するものであ
る。
て、屋根表面材と断熱材との間に空気の流れを形成する
ことによって、屋根表面材の温度上昇を抑える作用を持
つ横葺き屋根材と太陽電池モジュール付き横葺き屋根
材、および、それらを用いた屋根構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について、図10に基づき説
明する。この太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1A
は、屋根表面材2に太陽電池モジュールAを設けたもの
である。そして、屋根表面材2の裏面には、断熱材3が
取り付けられていたり、あるいは、断熱材3を敷いた後
に太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aを取り付け
たりしている。
明する。この太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1A
は、屋根表面材2に太陽電池モジュールAを設けたもの
である。そして、屋根表面材2の裏面には、断熱材3が
取り付けられていたり、あるいは、断熱材3を敷いた後
に太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aを取り付け
たりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】屋根材に太陽電池モジ
ュールを設けた場合、結晶系の太陽電池の発電効率は、
太陽の日射を吸収して高温になると、出力が低下してし
まう。図10に示した屋根構造は、太陽電池モジュール
付き横葺き屋根材1Aの裏面に断熱材3が密着している
ため、日射を受け続けると屋根表面材2および太陽電池
モジュールAの温度が上昇する一方であった。そのた
め、太陽電池モジュールAの発電効率が低下してしまう
という問題があった。本発明は、屋根表面材の温度上昇
を抑えることにより、太陽電池モジュールの温度上昇を
も抑制し、太陽電池モジュールの出力低下を抑えること
を目的とする。
ュールを設けた場合、結晶系の太陽電池の発電効率は、
太陽の日射を吸収して高温になると、出力が低下してし
まう。図10に示した屋根構造は、太陽電池モジュール
付き横葺き屋根材1Aの裏面に断熱材3が密着している
ため、日射を受け続けると屋根表面材2および太陽電池
モジュールAの温度が上昇する一方であった。そのた
め、太陽電池モジュールAの発電効率が低下してしまう
という問題があった。本発明は、屋根表面材の温度上昇
を抑えることにより、太陽電池モジュールの温度上昇を
も抑制し、太陽電池モジュールの出力低下を抑えること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】屋根表面材の裏面に、上
面側に通気溝が縦方向に形成されている断熱材が取り付
けてある横葺き屋根材や、該横葺き屋根材の屋根表面材
に太陽電池モジュールを設けた横葺き屋根材を用いて屋
根を葺く。これらの横葺き屋根材を用いて屋根を構成す
る方法はいろいろあるが、請求項3に記載した屋根構造
は、軒棟方向に接続されている横葺き屋根材において、
上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形
成されている部位の軒側縁と、下の段に位置する横葺き
屋根材の断熱材の、通気溝が形成されている部位の棟側
縁との間に、空間が形成されているものである。
面側に通気溝が縦方向に形成されている断熱材が取り付
けてある横葺き屋根材や、該横葺き屋根材の屋根表面材
に太陽電池モジュールを設けた横葺き屋根材を用いて屋
根を葺く。これらの横葺き屋根材を用いて屋根を構成す
る方法はいろいろあるが、請求項3に記載した屋根構造
は、軒棟方向に接続されている横葺き屋根材において、
上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形
成されている部位の軒側縁と、下の段に位置する横葺き
屋根材の断熱材の、通気溝が形成されている部位の棟側
縁との間に、空間が形成されているものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の横葺き屋根材は、屋根表
面材の裏側に断熱材が取り付けられているものである。
その断熱材上面側には通気溝が縦方向に設けられてお
り、通気溝を空気が通過することにより、屋根表面材と
断熱材の間に通気がなされるものである。この横葺き屋
根材を用いて屋根を葺く場合、断熱材に設けられた通気
溝を空気が通過するように構成される。つまり、横葺き
屋根材同士の軒棟方向における連結箇所において、横葺
き屋根材の通気溝が開口されており、軒棟方向に空気が
通過できるよう、通気溝が連通する手段を設ける。ある
いは、軒棟方向に接続されている横葺き屋根材におい
て、上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝
が形成されている部位の軒側縁と、下の段に位置する横
葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形成されている部位の
棟側縁との間に、空間が形成されている屋根構造とす
る。
面材の裏側に断熱材が取り付けられているものである。
その断熱材上面側には通気溝が縦方向に設けられてお
り、通気溝を空気が通過することにより、屋根表面材と
断熱材の間に通気がなされるものである。この横葺き屋
根材を用いて屋根を葺く場合、断熱材に設けられた通気
溝を空気が通過するように構成される。つまり、横葺き
屋根材同士の軒棟方向における連結箇所において、横葺
き屋根材の通気溝が開口されており、軒棟方向に空気が
通過できるよう、通気溝が連通する手段を設ける。ある
いは、軒棟方向に接続されている横葺き屋根材におい
て、上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝
が形成されている部位の軒側縁と、下の段に位置する横
葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形成されている部位の
棟側縁との間に、空間が形成されている屋根構造とす
る。
【0006】
【実施例】請求項1と請求項2に記載された本発明の実
施例について、図1から図8に基づき説明する。図1
(イ)(ロ)は断熱材3の実施例の斜視図、図2は請求
項1に記載された本発明の一実施例を表す横葺き屋根材
1の斜視図、図3は請求項2に記載された本発明の一実
施例を表す太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aの
斜視図、図4と図5は断熱材3の通気溝31を空気が通
過する様子を表す斜視図、図6と図7は太陽電池モジュ
ール付き横葺き屋根材1Aを用いた屋根構造を説明する
図、図8は他の実施例を表す図である。
施例について、図1から図8に基づき説明する。図1
(イ)(ロ)は断熱材3の実施例の斜視図、図2は請求
項1に記載された本発明の一実施例を表す横葺き屋根材
1の斜視図、図3は請求項2に記載された本発明の一実
施例を表す太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aの
斜視図、図4と図5は断熱材3の通気溝31を空気が通
過する様子を表す斜視図、図6と図7は太陽電池モジュ
ール付き横葺き屋根材1Aを用いた屋根構造を説明する
図、図8は他の実施例を表す図である。
【0007】図1に示したように、断熱材3は屋根表面
材2の裏面に取り付けることができる形状をしている。
図1(イ)に示した断熱材3の通気溝31の間隔を、さ
らに狭くしたものが、図1(ロ)に示した断熱材3であ
る。通気溝31の間隔は、適宜変更することができる例
である。
材2の裏面に取り付けることができる形状をしている。
図1(イ)に示した断熱材3の通気溝31の間隔を、さ
らに狭くしたものが、図1(ロ)に示した断熱材3であ
る。通気溝31の間隔は、適宜変更することができる例
である。
【0008】断熱材3の棟側縁部分には、屋根表面材2
の棟側係止部よりもさらに延出する棟側延出部32が形
成されており、軒側には軒側載置部34が形成されてい
る。この棟側延出部32と軒側載置部34は、図7にみ
られるように、横葺き屋根材1(あるいは太陽電池モジ
ュール付き横葺き屋根材1A)を葺いていくときに、下
の段に位置する横葺き屋根材1(あるいは太陽電池モジ
ュール付き横葺き屋根材1A)の棟側延出部32に、上
の段に位置する横葺き屋根材1(あるいは太陽電池モジ
ュール付き横葺き屋根材1A)の軒側載置部34が載る
ように設計されている。また、断熱材3の軒縁部33
は、下の段に位置する横葺き屋根材1(あるいは太陽電
池モジュール付き横葺き屋根材1A)の屋根表面材2の
棟側係合部21上に位置するよう設計されている。
の棟側係止部よりもさらに延出する棟側延出部32が形
成されており、軒側には軒側載置部34が形成されてい
る。この棟側延出部32と軒側載置部34は、図7にみ
られるように、横葺き屋根材1(あるいは太陽電池モジ
ュール付き横葺き屋根材1A)を葺いていくときに、下
の段に位置する横葺き屋根材1(あるいは太陽電池モジ
ュール付き横葺き屋根材1A)の棟側延出部32に、上
の段に位置する横葺き屋根材1(あるいは太陽電池モジ
ュール付き横葺き屋根材1A)の軒側載置部34が載る
ように設計されている。また、断熱材3の軒縁部33
は、下の段に位置する横葺き屋根材1(あるいは太陽電
池モジュール付き横葺き屋根材1A)の屋根表面材2の
棟側係合部21上に位置するよう設計されている。
【0009】断熱材3の通気溝31の深さは、軒側にお
いては上面から軒側載置部34までの深さであり、棟側
においては上面から棟側延出部32までの深さである
(図7参照)。
いては上面から軒側載置部34までの深さであり、棟側
においては上面から棟側延出部32までの深さである
(図7参照)。
【0010】このように形成された断熱材3の上に屋根
表面材2を取り付けた横葺き屋根材1が、図2に示した
実施例である。屋根表面材2の棟側には棟側係合部21
が、軒側には軒側係止部22が形成されており、左右に
は横方向のジョイント部が形成されている。断熱材3の
通気溝31は、棟側縁においても軒側縁においても開口
し、通気ができるように形成されている。
表面材2を取り付けた横葺き屋根材1が、図2に示した
実施例である。屋根表面材2の棟側には棟側係合部21
が、軒側には軒側係止部22が形成されており、左右に
は横方向のジョイント部が形成されている。断熱材3の
通気溝31は、棟側縁においても軒側縁においても開口
し、通気ができるように形成されている。
【0011】図3に示した太陽電池モジュール付き横葺
き屋根材1Aは、図2の横葺き屋根材1の屋根表面材2
に太陽電池モジュールAを設けたものである。
き屋根材1Aは、図2の横葺き屋根材1の屋根表面材2
に太陽電池モジュールAを設けたものである。
【0012】図2に示した横葺き屋根材1や、図3に示
した太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aを用い
て、屋根を葺いていく屋根構造を、次に説明する。図4
〜図6に示したように、横葺き屋根材1を、通気溝31
同士が軒棟方向の同一直線上に位置するように設置す
る。図4と図5は、その様子をわかりやすいように、屋
根表面材2を省いて描いたものであり、図6は、屋根表
面材2の一部を切り欠いたものである。それぞれの図中
の矢印は、空気の流れを示している。断熱材3に設けら
れた通気溝31を空気が通過するように、横葺き屋根材
同士の軒棟方向における連結箇所において、横葺き屋根
材の通気溝31は開口されており、図6の矢印のように
空気が通過するので、屋根表面材2と断熱材3の間の通
気がなされる構成である。このように、断熱材3の通気
溝31を軒棟方向に連通させることで、通気溝31を空
気が通過する屋根構造とすることができる。
した太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aを用い
て、屋根を葺いていく屋根構造を、次に説明する。図4
〜図6に示したように、横葺き屋根材1を、通気溝31
同士が軒棟方向の同一直線上に位置するように設置す
る。図4と図5は、その様子をわかりやすいように、屋
根表面材2を省いて描いたものであり、図6は、屋根表
面材2の一部を切り欠いたものである。それぞれの図中
の矢印は、空気の流れを示している。断熱材3に設けら
れた通気溝31を空気が通過するように、横葺き屋根材
同士の軒棟方向における連結箇所において、横葺き屋根
材の通気溝31は開口されており、図6の矢印のように
空気が通過するので、屋根表面材2と断熱材3の間の通
気がなされる構成である。このように、断熱材3の通気
溝31を軒棟方向に連通させることで、通気溝31を空
気が通過する屋根構造とすることができる。
【0013】横葺き屋根材1同士の関わりを表している
のが図7である。下の段に位置する横葺き屋根材1の断
熱材3の棟側延出部32に、上の段に位置する横葺き屋
根材1の断熱材3の軒側載置部34が載っている。断熱
材3の通気溝31の深さが、棟側においては上面から棟
側延出部32まで、軒側においては上面から軒側載置部
34までであるため、下の段に位置する断熱材3の通気
溝31と上の段に位置する断熱材3の通気溝31が連通
する構成となっている。図中の矢印は空気の流れを表し
ているが、断熱材3の通気溝31が軒棟方向において連
通しているため、屋根の軒から棟にかけて通気がなされ
るものである。
のが図7である。下の段に位置する横葺き屋根材1の断
熱材3の棟側延出部32に、上の段に位置する横葺き屋
根材1の断熱材3の軒側載置部34が載っている。断熱
材3の通気溝31の深さが、棟側においては上面から棟
側延出部32まで、軒側においては上面から軒側載置部
34までであるため、下の段に位置する断熱材3の通気
溝31と上の段に位置する断熱材3の通気溝31が連通
する構成となっている。図中の矢印は空気の流れを表し
ているが、断熱材3の通気溝31が軒棟方向において連
通しているため、屋根の軒から棟にかけて通気がなされ
るものである。
【0014】このような構成であるため、通気溝31を
空気が通過することで、屋根表面材2の裏面が空気の流
れにさらされ、屋根表面材2の温度上昇を抑制し、太陽
電池モジュールAの温度上昇も抑制される。太陽電池モ
ジュールAの温度が高温になると出力は低下してしまう
が、このように屋根表面材2の温度上昇を抑制し、太陽
電池モジュールAの温度上昇も抑制されるので、太陽電
池モジュールAの出力低下を抑制することができるもの
である。
空気が通過することで、屋根表面材2の裏面が空気の流
れにさらされ、屋根表面材2の温度上昇を抑制し、太陽
電池モジュールAの温度上昇も抑制される。太陽電池モ
ジュールAの温度が高温になると出力は低下してしまう
が、このように屋根表面材2の温度上昇を抑制し、太陽
電池モジュールAの温度上昇も抑制されるので、太陽電
池モジュールAの出力低下を抑制することができるもの
である。
【0015】図6、図7に示した横葺き屋根材は太陽電
池モジュール付き横葺き屋根材1Aであるが、これを太
陽電池モジュールAを設けていない横葺き屋根材1にし
た場合も、断熱材3の通気溝31を空気が通過すること
で、屋根表面材2の裏面が空気の流れにさらされ、屋根
表面材2の温度上昇を抑制することは同じである。
池モジュール付き横葺き屋根材1Aであるが、これを太
陽電池モジュールAを設けていない横葺き屋根材1にし
た場合も、断熱材3の通気溝31を空気が通過すること
で、屋根表面材2の裏面が空気の流れにさらされ、屋根
表面材2の温度上昇を抑制することは同じである。
【0016】実施例として図示してはいないが、屋根全
面に太陽電池モジュールAを設けるのではなく、屋根の
一部に太陽電池モジュールAを設ける場合、図2に示し
た横葺き屋根材1と図3に示した太陽電池モジュール付
き横葺き屋根材1Aとを組み合わせて屋根を葺いてい
く。つまり、太陽電池モジュールAを設けたい部分にお
いては図3に示した太陽電池モジュール付き横葺き屋根
材1Aを用い、他の部分については図2に示した横葺き
屋根材1を用いた屋根構造とする。断熱材3に設けた通
気溝31を空気が通過する作用は変わらないため、この
屋根構造においても、軒棟方向に通気溝31を空気が通
過し、屋根表面材2の裏面が空気の流れにさらされ、屋
根表面材2の温度上昇を抑制するものである。そして、
屋根表面材2の温度上昇を抑えることにより、太陽電池
モジュールAが高温になることも抑制され、太陽電池モ
ジュールAの出力低下を抑制することができるものであ
る。
面に太陽電池モジュールAを設けるのではなく、屋根の
一部に太陽電池モジュールAを設ける場合、図2に示し
た横葺き屋根材1と図3に示した太陽電池モジュール付
き横葺き屋根材1Aとを組み合わせて屋根を葺いてい
く。つまり、太陽電池モジュールAを設けたい部分にお
いては図3に示した太陽電池モジュール付き横葺き屋根
材1Aを用い、他の部分については図2に示した横葺き
屋根材1を用いた屋根構造とする。断熱材3に設けた通
気溝31を空気が通過する作用は変わらないため、この
屋根構造においても、軒棟方向に通気溝31を空気が通
過し、屋根表面材2の裏面が空気の流れにさらされ、屋
根表面材2の温度上昇を抑制するものである。そして、
屋根表面材2の温度上昇を抑えることにより、太陽電池
モジュールAが高温になることも抑制され、太陽電池モ
ジュールAの出力低下を抑制することができるものであ
る。
【0017】本発明実施例は、図8(イ)(ロ)などの
ように他にも様々設計変更することができ、屋根表面材
2裏面に取り付けられた断熱材3の上面側に通気溝31
を縦方向に設けることで、屋根表面材2の裏面が空気の
流れにさらされ、屋根表面材2の温度上昇を抑制するも
のであればよい。
ように他にも様々設計変更することができ、屋根表面材
2裏面に取り付けられた断熱材3の上面側に通気溝31
を縦方向に設けることで、屋根表面材2の裏面が空気の
流れにさらされ、屋根表面材2の温度上昇を抑制するも
のであればよい。
【0018】以上のように、請求項1,2に記載された
横葺き屋根材は、その施工法を限定するものではなく、
上記のような作用効果を奏するものであればよい。しか
し、屋根の施工状態によっては、何らかの事情で、下の
段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝に対し、上
の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝が、左右
いずれかの方向にずれてしまう場合がある。このような
場合でも、軒から棟にかけて断熱材の通気溝を空気が通
過することができるようにしたものが、請求項3に記載
された屋根構造である。その屋根構造を図7〜図9に基
づいて説明する。
横葺き屋根材は、その施工法を限定するものではなく、
上記のような作用効果を奏するものであればよい。しか
し、屋根の施工状態によっては、何らかの事情で、下の
段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝に対し、上
の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝が、左右
いずれかの方向にずれてしまう場合がある。このような
場合でも、軒から棟にかけて断熱材の通気溝を空気が通
過することができるようにしたものが、請求項3に記載
された屋根構造である。その屋根構造を図7〜図9に基
づいて説明する。
【0019】図7〜図8に示したように、軒棟方向に接
続されている横葺き屋根材1において、上の段に位置す
る横葺き屋根材1の断熱材3の、通気溝31が形成され
ている部位の軒側縁と、下の段に位置する横葺き屋根材
1の断熱材3の、通気溝31が形成されている部位の棟
側縁との間に、空間4を形成する屋根構造とする。
続されている横葺き屋根材1において、上の段に位置す
る横葺き屋根材1の断熱材3の、通気溝31が形成され
ている部位の軒側縁と、下の段に位置する横葺き屋根材
1の断熱材3の、通気溝31が形成されている部位の棟
側縁との間に、空間4を形成する屋根構造とする。
【0020】図9は、下の段に位置する横葺き屋根材の
断熱材の通気溝に対し、上の段に位置する横葺き屋根材
の断熱材の通気溝が、左右いずれかの方向にずれてしま
っている様子を表しているが、このように施工されてし
まっても、図中矢印のように、空気は、下の段の横葺き
屋根材1の通気溝31を通過し、空間4を経て、上の段
の横葺き屋根材1の通気溝31へと流れ込む。この図9
は、空間4を経て空気が流れていく様子が分かりやすい
ように、図8(ロ)に示した実施例を用いて説明してい
る。他の実施例を用いても、空間4を形成することで、
下の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝31
と、上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝3
1とが、同一直線上に位置していなくても、空気は、下
の段の横葺き屋根材1の通気溝31を通過し、空間4を
経て、上の段の横葺き屋根材1の通気溝31へと流れて
いくものである。
断熱材の通気溝に対し、上の段に位置する横葺き屋根材
の断熱材の通気溝が、左右いずれかの方向にずれてしま
っている様子を表しているが、このように施工されてし
まっても、図中矢印のように、空気は、下の段の横葺き
屋根材1の通気溝31を通過し、空間4を経て、上の段
の横葺き屋根材1の通気溝31へと流れ込む。この図9
は、空間4を経て空気が流れていく様子が分かりやすい
ように、図8(ロ)に示した実施例を用いて説明してい
る。他の実施例を用いても、空間4を形成することで、
下の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝31
と、上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝3
1とが、同一直線上に位置していなくても、空気は、下
の段の横葺き屋根材1の通気溝31を通過し、空間4を
経て、上の段の横葺き屋根材1の通気溝31へと流れて
いくものである。
【0021】このように、何らかの事情で、下の段に位
置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝に対し、上の段に
位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝が、左右いずれ
かの方向にずれてしまう場合でも、軒から棟にかけて断
熱材の通気溝を空気が通過することができる屋根構造で
ある。
置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝に対し、上の段に
位置する横葺き屋根材の断熱材の通気溝が、左右いずれ
かの方向にずれてしまう場合でも、軒から棟にかけて断
熱材の通気溝を空気が通過することができる屋根構造で
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成であり、次
に示す効果を奏するものである。請求項1記載の発明
は、屋根表面材の裏面に断熱材が取り付けてあり、該断
熱材の上面には通気溝が縦方向に設けられているため、
該通気溝を空気が通過することで、屋根表面材の裏面が
通気にさらされ、屋根表面材の温度上昇を抑制すること
ができる。このため、この横葺き屋根材を用いて屋根を
葺くと、屋根表面材の温度上昇を屋根全体にわたって抑
えることができる。
に示す効果を奏するものである。請求項1記載の発明
は、屋根表面材の裏面に断熱材が取り付けてあり、該断
熱材の上面には通気溝が縦方向に設けられているため、
該通気溝を空気が通過することで、屋根表面材の裏面が
通気にさらされ、屋根表面材の温度上昇を抑制すること
ができる。このため、この横葺き屋根材を用いて屋根を
葺くと、屋根表面材の温度上昇を屋根全体にわたって抑
えることができる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の横
葺き屋根材の屋根表面材に太陽電池モジュールを設けた
ものであり、通気溝を空気が通過することで、屋根表面
材の裏面が通気にさらされ、屋根表面材と太陽電池モジ
ュールの温度上昇を抑制することができる。このため、
太陽電池モジュールが高温になって、出力が低下してし
まうという現象を抑制するものである。
葺き屋根材の屋根表面材に太陽電池モジュールを設けた
ものであり、通気溝を空気が通過することで、屋根表面
材の裏面が通気にさらされ、屋根表面材と太陽電池モジ
ュールの温度上昇を抑制することができる。このため、
太陽電池モジュールが高温になって、出力が低下してし
まうという現象を抑制するものである。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の横葺き屋根材を用いた屋根構造であり、軒
棟方向に接続されている横葺き屋根材において、上の段
に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形成され
ている部位の軒側縁と、下の段に位置する横葺き屋根材
の断熱材の、通気溝が形成されている部位の棟側縁との
間に、空間が形成されていることを特徴としている。こ
のため、横葺き屋根材を施工していったとき、何らかの
事情で、下の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気
溝に対し、上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通
気溝が、左右いずれかの方向にずれてしまった場合で
も、前述の空間を介して、上の段に位置する横葺き屋根
材の断熱材の通気溝へと空気が流れていくので、軒から
棟にかけて断熱材の通気溝を空気が通過することができ
るものである。こうして、屋根表面材の裏面が通気にさ
らされ、屋根表面材の温度上昇を屋根全体にわたって抑
えることができるものである。また、太陽電池モジュー
ルを用いた屋根構造の場合、屋根表面材と太陽電池モジ
ュールの温度上昇を抑制することができるので、太陽電
池モジュールが高温になって、出力が低下してしまうと
いう現象を抑制するものである。
求項2記載の横葺き屋根材を用いた屋根構造であり、軒
棟方向に接続されている横葺き屋根材において、上の段
に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形成され
ている部位の軒側縁と、下の段に位置する横葺き屋根材
の断熱材の、通気溝が形成されている部位の棟側縁との
間に、空間が形成されていることを特徴としている。こ
のため、横葺き屋根材を施工していったとき、何らかの
事情で、下の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通気
溝に対し、上の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の通
気溝が、左右いずれかの方向にずれてしまった場合で
も、前述の空間を介して、上の段に位置する横葺き屋根
材の断熱材の通気溝へと空気が流れていくので、軒から
棟にかけて断熱材の通気溝を空気が通過することができ
るものである。こうして、屋根表面材の裏面が通気にさ
らされ、屋根表面材の温度上昇を屋根全体にわたって抑
えることができるものである。また、太陽電池モジュー
ルを用いた屋根構造の場合、屋根表面材と太陽電池モジ
ュールの温度上昇を抑制することができるので、太陽電
池モジュールが高温になって、出力が低下してしまうと
いう現象を抑制するものである。
【図1】断熱材3の実施例の斜視図である。
【図2】請求項1に記載された本発明の一実施例を表す
横葺き屋根材1の斜視図である。
横葺き屋根材1の斜視図である。
【図3】請求項2に記載された本発明の一実施例を表す
太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aの斜視図であ
る。
太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aの斜視図であ
る。
【図4】断熱材3の通気溝31を空気が通過する様子を
表す斜視図である。
表す斜視図である。
【図5】断熱材3の通気溝31を空気が通過する様子を
表す斜視図である。
表す斜視図である。
【図6】太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aを用
いた屋根構造を説明する図である。
いた屋根構造を説明する図である。
【図7】太陽電池モジュール付き横葺き屋根材1Aを用
いた屋根構造を説明する図である。
いた屋根構造を説明する図である。
【図8】他の実施例の図である。
【図9】他の実施例の説明図である。
【図10】従来の技術を表す図である。
1 横葺き屋根材
1A 太陽電池モジュール付き横葺き屋根材
2 屋根表面材
21 棟側係合部
22 軒側係止部
3 断熱材
31 通気溝
32 棟側延出部
33 軒縁部
34 軒側載置部
4 空間4
A 太陽電池モジュール
Claims (3)
- 【請求項1】 屋根表面材の裏面に、上面側に通気溝が
縦方向に形成されている断熱材が取り付けてある横葺き
屋根材。 - 【請求項2】 屋根表面材に太陽電池モジュールを設け
た請求項1記載の横葺き屋根材。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の横葺き屋
根材を用いた屋根構造で、軒棟方向に接続されている横
葺き屋根材において、上の段に位置する横葺き屋根材の
断熱材の、通気溝が形成されている部位の軒側縁と、下
の段に位置する横葺き屋根材の断熱材の、通気溝が形成
されている部位の棟側縁との間に、空間が形成されてい
ることを特徴とする屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001314714A JP2003119979A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 横葺き屋根材および屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001314714A JP2003119979A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 横葺き屋根材および屋根構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119979A true JP2003119979A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19132979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001314714A Pending JP2003119979A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 横葺き屋根材および屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003119979A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101812904A (zh) * | 2010-04-01 | 2010-08-25 | 深圳市创益科技发展有限公司 | 一种用于光伏建筑一体化的太阳能电池组件 |
JP2014080771A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Joto Kikai Seizo Kk | 屋根材、屋根継ぎ手 |
JP2018199979A (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-20 | 株式会社カナメ | 太陽電池付き金属製縦葺き屋根材及び屋根構造 |
-
2001
- 2001-10-12 JP JP2001314714A patent/JP2003119979A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101812904A (zh) * | 2010-04-01 | 2010-08-25 | 深圳市创益科技发展有限公司 | 一种用于光伏建筑一体化的太阳能电池组件 |
JP2014080771A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Joto Kikai Seizo Kk | 屋根材、屋根継ぎ手 |
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