JP2003119664A - 改質動物繊維及び動物繊維の改質方法 - Google Patents

改質動物繊維及び動物繊維の改質方法

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JP2003119664A
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Kenji Kitamura
研治 北村
Sadami Adachi
定己 足立
Tatsuya Yoshida
達也 吉田
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Kanebo Spinning Corp
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Kanebo Ltd
Kanebo Spinning Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】羊毛等の動物繊維のスケールを変質させ、縮絨
化を防止する、動物繊維の改質方法を提供する。 【解決手段】酸化・還元処理によって改質された、コル
テックス欠損率が5%以下で、かつ繊維強度が1.3g
f/デシテックス以上である改質動物繊維,及び、酸素
系酸化剤で処理した後の工程に下記の(A)工程および
(B)工程を含む動物繊維の改質方法である。 (A)酸性還元処理工程 (B)アルカリ還元処理工程

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、羊毛等の動物繊維
のスケールを変質させ、縮絨化を防止する、動物繊維の
改質方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、羊毛等の動物繊維の縮絨化を防止
するためには、塩素系酸化剤処理により、スケールを溶
解・除去する方法が主に採られてきた。これは、塩素に
よるスケールの除去効果が、迅速かつ確実であったこと
に起因する。
【0003】しかしながら、塩素系化合物の使用は、世
界的に問題になってきており、無機系の塩素化合物を使
用した場合でも、塩素が、廃液となって河川中の有機物
と結びついたり、また、とくに動物繊維を処理した際に
は、塩素による動物の毛から溶出した蛋白質と結びつく
などして、吸収性有機ハロゲンとなる恐れが高く、近年
ではその使用が敬遠されるようになってきた。
【0004】そのため、塩素を使用しない改質方法が後
述する如く種々検討されており、例えば、1)プラズマ処
理,2)酵素処理,3)還元剤処理等が挙げられるが、1)は
酵素処理や樹脂コーティングとの併用をするも、ニット
では完全な防縮率が得られず、また繊維表面がプラズマ
の攻撃を受けて、風合が粗硬となり商品価値を下げると
いう問題がある。2)では、反応に長時間を要し、連続法
では不適な加工法と言える。3)は、繊維の脆化が大きい
ので強伸度が小さくなるという欠点がある。さらにこれ
らはいずれも実用レベルには達しておらず、連続法では
依然として塩素系化合物に頼っているのが実情である。
【0005】酸素系の酸化処理として、過マンガン酸塩
を使用する方法や過酸化水素と金属塩の併用法も以前よ
り実用化されているが、繊維に残った金属が染色トラブ
ルを生じやすいことやコストが高いなどで普及していな
い。また、モノ過硫酸塩処理/シリコーン樹脂加工処理
法などはバソランX法等で公知であるが、反応に時間が
かかり、IWS収縮率試験の5Ax5法基準の防縮率レベル
には至っていなかったのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、塩素系化合物を使用せずに、最高レベル(IWSのウ
ェスケータによるTM31法の5Aサイクル5回処理後で8
%以下)の防縮絨性能を発揮し、かつ繊維強度の低下も
小さい改質動物繊維を提供する,及び連続的な処理を行
っても、かかる改質繊維の製造が可能な、動物繊維の改
質方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、酸化・還
元処理によって改質された動物繊維であって、コルテッ
クス欠損率が5%以下で、かつ繊維強度が1.3gf/
デシテックス以上であることを特徴とする改質動物繊
維,酸素系酸化剤を用いる、動物繊維の改質方法であっ
て、酸素系酸化剤で処理した後の工程に、下記の(A)
工程および(B)工程を含むことを特徴とする、動物繊
維の改質方法,(A)工程,(B)工程に加えて、下記
の(C)工程または(D)工程を含むことを特徴とす
る、該動物繊維の改質方法,酸素系酸化剤とともに、浸
透剤を用いることを特徴とする該動物繊維の改質方法,
酸素系酸化剤が、オキソン,過酸化水素から選択される
いずれか1種以上のものである該動物繊維の改質方法に
よって達成される。 (A)酸性還元処理工程 (B)アルカリ還元処理工程 (C)ポリシロキサン系化合物による処理工程 (D)ポリシロキサン系化合物および架橋封鎖剤による
処理工程
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる酸素系酸化剤
としては、モノ過硫酸塩、過酢酸、過蟻酸オゾン,過酸
化水素、モノペルオキシフタル酸塩等が挙げられるが、
これらに限られるものではない。
【0009】これらの中で、オキソンが、スケールの開
きを抑える効果に優れているため、好ましい。
【0010】オキソン,過酸化水素を併用すると、槽中
の酸化力を経時的に安定させ、防縮効果を向上させると
いう点で好ましい。
【0011】これらの酸素系酸化剤の使用量は、防縮絨
性の発現及び繊維強伸度維持等の観点からは、処理浴
中、20〜150g/リットルが好ましく、特に好まし
くは、35〜65g/リットルである。
【0012】尚、酸素系酸化剤で、過酸化水素を単独で
用いる場合には、250〜700g/リットルが好まし
く、特に好ましくは、350〜500g/リットルであ
る。
【0013】本発明においては、酸素系酸化剤ととも
に、浸透剤を用いることが好ましい。温度を45℃以上
に保ちながら、酸化剤、浸透剤を併用することで、加工
液の表面張力が下がり、疎水性である羊毛スケールへの
酸化力効果を高めることができるからである。
【0014】浸透剤としては、アルコポール650、チ
ュウポンTDなどの非イオンタイプの脂肪族アルコール
エトキシレートや、ジアルキル・スルフォン琥珀酸ナト
リウムなどが挙げられるが、非イオンタイプの脂肪族ア
ルコールエトキシレートの方が、羊毛に吸着しないた
め、好ましい。
【0015】本発明においては、例えばこの酸素系酸化
剤処理の後、或は後述する(B)アルカリ還元処理工程
の後に、水洗し、次に(A)酸性還元処理工程に供す
る。
【0016】本発明で用いられる酸性還元処理剤として
は、酸性亜硫酸ソーダ,亜硫酸ソーダ、メタ重亜硫酸ソ
ーダ、ヒドロキシルアルキルホスフィンおよびその誘導
体、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムサルフェ
ート、等が挙げられるが、これらに限られるものではな
い。
【0017】これらの中で酸性槽では酸性亜硫酸ソーダ
が、安価かつ還元効果に優れているため、好ましい。
【0018】これらの酸性還元処理剤の使用量は、防縮
絨性の発現及び繊維強伸度維持等の観点からは、処理浴
中、2〜50g/リットルが好ましく、特に好ましく
は、5〜20g/リットルである。pHは3〜6が良好
で、白度や強伸度確保の点でより好ましくは4〜4.5
である。
【0019】本発明においては、例えばこの酸素系酸化
剤処理の後、或は前述の(A)酸性還元処理工程の後
に、必要に応じて水洗し、次に(B)アルカリ還元処理
工程に供する。
【0020】本発明で用いられるアルカリ還元処理剤と
しては、亜硫酸ソーダ,メタ重亜硫酸ソーダ、ヒドロキ
シルアルキルホスフィン等が挙げられるが、これらに限
られるものではない。
【0021】これらの中で亜硫酸ソーダが、低価格でか
つ還元効果に優れているため、好ましい。
【0022】この亜硫酸ソーダ処理は、亜硫酸ソーダそ
のものを加えるほか、(A)工程で使用した酸性亜硫酸
ソーダを利用し、更にソーダ灰等を処理液に加えること
でpHを上げて発生させることもできる。(A)工程で
使用した酸性亜硫酸ソーダを利用する場合には、(A)
酸性還元処理工程後の、水洗は、行わない方が好まし
い。
【0023】これらのアルカリ還元処理剤の使用量は、
防縮絨性の発現及び繊維強伸度維持等の観点からは、処
理浴中、20〜80g/リットルが好ましく、特に好ま
しくは、35〜50g/リットルである。防縮度や強伸
度の観点からpHは7.5〜9.8が好ましく、より好
ましいのは8〜9の範囲である。
【0024】本発明の動物繊維の改質方法は、(A)工
程と(B)工程を含んでいれば、その順序は問わない
が、(A)工程を経てから(B)工程に供する方が、ア
ニオン化度を多くできるため、好ましい。
【0025】本発明では、上述の(A)工程,(B)工
程に加えて、更に下記の(C)工程または(D)工程を
含むことが、防縮性が向上するために、好ましい。 (C)ポリシロキサン系化合物による処理工程 (D)ポリシロキサン系化合物および架橋封鎖剤による
処理工程
【0026】ここで(C)工程又は(D)工程に用いら
れるポリシロキサン系化合物としては、アミノ基を有す
るアミノポリシロキサンが好ましく、特に、カチオン性
アミノポリシロキサンが好ましい。カチオン性アミノポ
リシロキサンとしては、例えば、OH(Me)2SiO(Me2SiO)
373(MeRSiO)3Si(Me)2OH(Me=CH2,R=-C3H6NHC2H4NH
2 ;アミノ含有量0.2〜0.8%)等が挙げられ、これは、
「バソランMW」(商品名;三井BASF染料株式会社
製)等として購入することができる。
【0027】ここで(D)工程に用いられる架橋封鎖剤
としては、マレイン酸、リンゴ酸、チオリンゴ酸、コハ
ク酸、酒石酸など錯体を形成しやすい有機ジカルボン酸
タイプが挙げられるが、中でも、マレイン酸等の不飽和
ジカルボン酸が、防縮絨性効果が高い点で好ましい。
【0028】(A),(B)工程に引き続き行う処理と
しては、(C)工程,(D)工程のいずれであっても良
いが、ポリシロキサン系化合物だけでなく更に上記の架
橋封鎖剤を併用する(D)工程のほうが、更に防縮効果
が高いため好ましい。
【0029】
【実施例】実施例1,2 羊毛スライバーをオキソン45g/L,アルコポール6
50(浸透剤)10g/Lの槽(温度45℃)で連続的
に6m/分のスピードで処理後、水洗し、次の槽にて酸
性サイドで酸性亜硫酸ソーダ8g/L(pH4)による
還元、水洗後、亜硫酸ソーダ40g/L(pH8)乾燥
し防縮測定試料とした(実施例1)。また、酸性亜硫酸
ソーダ処理と亜硫酸ソーダ処理の順序を逆にし、亜硫酸
ソーダ を先に処理したもの(実施例2)をテストし
た。各槽の処理時間は12秒である。
【0030】比較例1,2 酸化処理→水洗後、酸性亜硫酸ソーダ処理8g/L→水
洗→酸性亜硫酸ソーダ40g/L→水洗→乾燥したもの
(比較例1)、同様に、酸性亜硫酸ソーダ8g/Lを亜
硫酸ソーダ8g/L(pH8)に代替したもの(比較例
2)とした。
【0031】実施例3〜7 羊毛スライバーをオキソン45g/L,アルコポール6
50(浸透剤)10g/Lの槽(温度45℃)で連続的
に6m/分のスピードで処理後、水洗し、次の槽にて酸
性サイドで酸性亜硫酸ソーダ8g/L(pH4)による
還元、水洗後、亜硫酸ソーダ40g/L(pH8)によ
る還元、水洗後バソランMW10g/Lとマレイン酸2g
/Lの同浴処理後乾燥した(実施例3)。対比試験とし
て、バソランMW10g/Lの単独処理(実施例4)と、
バソランMW10g/Lとチオリンゴ酸2g/L(実施例
5)、バソランMW10g/Lとコハク酸2g/L(実施
例6)、バソランMW10g/Lと酒石酸2g/L(実施
例7)の各処理も実施した。
【0032】実施例8〜13 羊毛スライバーをオキソン45g/L,過酸化水素10
g/L,アルコポール650(浸透剤)10g/Lの槽
(温度45℃)で連続的に6m/分のスピードで処理
後、水洗し、次の槽にて酸性サイドで酸性亜硫酸ソーダ
8g/L(pH4)による還元、水洗後アルカリサイド
(pH8)で亜硫酸ソーダ40g/Lによる還元、水洗
後、バソランMW10g/Lとマレイン酸2g/Lによる
同浴処理後乾燥した(実施例8)。各槽の処理時間は1
2秒である。
【0033】また、酸化処理時に浸透剤をジアルキル・
スルフォン琥珀酸ナトリウムに代替した処方(実施例
9)と浸透剤を入れなかった処方(実施例10)、次に
オキソンを過酸化水素200g/L(実施例11)と4
00g/L(実施例12)に代替したものを実施した。
また、酸性亜硫酸ソーダ処理を亜硫酸ソーダ処理の順序
を逆にしたもの(実施例13)も実施した。
【0034】実施例14〜19 羊毛スライバーをオキソン45g/L,アルコポール6
50(浸透剤)10g/Lの槽(温度45℃)で連続的
に6m/分のスピードで処理後、水洗し、次の槽にて酸
性サイドで酸性亜硫酸ソーダ8g/Lによる還元、水洗
後アルカリサイド(pH7.5〜9)で亜硫酸ソーダ4
0g/Lによる還元、水洗後、バソランMW10g/Lと
マレイン酸2g/Lによる同浴処理後乾燥した(実施例
14)。
【0035】酸化剤や還元剤の最適使用量を検討するた
めに、オキソン濃度を80g/L(他は同一条件)(実
施例15)及び30g/L(他は同一条件)(実施例1
6)で処理したもの、亜硫酸ソーダ濃度を25g/L
(他は同一条件)(実施例17)および70g/L(他
は同一条件)(実施例18)で処理したもの、酸性亜硫
酸ソーダ濃度を30g/L、亜硫酸ソーダ濃度を50g
/L(他は同一条件)(実施例19)で処理したものを
実施した。各槽の処理時間は12秒である。
【0036】(防縮率の測定方法)各々、所定の方法で
処理されたスライバーを2/48(s280/z530)に紡績
し、紡績された糸を天竺組織(カバーファクター0.41)
で編み収縮率測定試料とした。
【0037】収縮率は、IWSの試験方法(TM-31法)によ
り、ウェスケータを使用し、5A サイクルを2回、また
は 5回繰り返した試料について、フェルト収縮率を測
定した。
【0038】または、簡便法として、ラウンドメータに
て処理されたスライバー1gを300ccの容器にステン
レスボール20コと共に入れ、浴比1:100で60分
攪拌、フェルト化を目視で判定した。判定は目視により
◎△×で評価した。
【0039】 ◎;全くフェルト化せず。 ○;殆どフェルト化せず。 △;ややフェルト化。 ×;かなりフェルト化が見られる。
【0040】
【表1】
【0041】表1から、以下のことが明らかとなった。
【0042】即ち、A工程及びB工程のいずれも含まな
い、比較例1,2は、実施例1に比べて防縮性に劣って
いた。
【0043】また、A工程をB工程よりも先にした実施
例1が、逆の実施例2よりも、より防縮性に優れてい
た。
【0044】A工程及びB工程に加えて、更にC工程や
D工程を加えた実施例3〜8は、いずれも、実施例1よ
りも、より防縮性に優れていた。しかも、C工程を用い
る実施例4よりも、D工程を用いる実施例3及び6〜8
の方が、より防縮性に優れていた。D工程で用いる架橋
封鎖剤として、マレイン酸を用いる実施例3が、最も優
れていた。
【0045】浸透剤としては、実施例9のジアルキル・
スルフォン琥珀酸ナトリウムよりも、実施例8のアルコ
ポールが優れていた。
【0046】実施例11,12等より、酸素系酸化剤と
しては、オキソンの方が、過酸化水素よりも、より防縮
性に優れていることが分かった。
【0047】実施例13では、D工程を有する分、実施
例2よりも防縮性に優れていた。しかし、実施例3は、
A工程をB工程よりも先に行っているため、更に効果が
高かった。
【0048】酸素系酸化剤であるオキソンの量を増やし
た実施例15は、実施例14よりも防縮性には優れてい
たが、酸素系酸化剤の量が少量である分、実施例14の
方が、後述の表2で示す繊維強度が維持されているとい
う点で優れていた。
【0049】酸素系酸化剤であるオキソンの量が適当で
ある点で、実施例14の方が、実施例16より、より防
縮性に優れていた。
【0050】B工程で用いるアルカリ還元処理剤が多い
分、実施例14よりも実施例16の方が、より防縮性に
優れていた。しかし、アルカリ還元処理剤が少ない点
で、実施例14の方が、後述の表2で示す繊維強度が維
持されているという点で優れていた。
【0051】実施例19では、A工程で用いる酸性還元
処理剤もB工程で用いるアルカリ還元処理剤も多いた
め、実施例14よりも、より防縮性に優れていた。しか
し、いずれの還元処理剤も少ない点で、実施例14の方
が、後述の表2で示す繊維強度が維持されているという
点で優れていた。
【0052】従って、本発明の方法によって、十分な防
縮効果が得られることが分かった。
【0053】更に、下記の試験方法によって、防縮性以
外の物性を評価した。
【0054】(単繊維の引張強力と引張伸度測定方法) 試験方法 JIS L-1069法 測定機械 単繊維引っ張り試験機(テンシロン) 試料は標準状態(20℃x65%)で2日放置後測定、各
試料とも100本測定しその平均値を算出。強力の単位
はgf/DT(テ゛シテックス)、伸度は%を用いた。
【0055】(天竺編のピリング試験方法) 試験方法 JIS L-1076法(A法) 測定機器 ICI型ピリング試験機 試験時間 5hr 格付け (等級) *参考(ピリングに程度により5段階に格付け,5級が
ベスト) 試料 2/48天竺編
【0056】(欠損率の測定方法)所定の方法で処理さ
れたスライバーについて、加工前後での重量損失を測定
し、その程度を%表示する。具体的には下記の式で、算
出した。加工前の試料はあらかじめ、非イオン洗浄剤
0.3%で40℃x10分処理したものを試験試料に供し
た。 欠損率(%)=[(加工前重量―加工後重量)/加工前
重量]×100
【0057】結果を、下記の表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】表2から分かる通り、本発明の改質動物繊
維は、防縮性に優れるだけでなく、十分な繊維強度と、
低い欠損率を維持していることが分かった。このため、
動物繊維の用途が広がるという優れた効果を有する。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、防縮絨性能を発揮し、
かつ繊維強度の低下も小さい改質動物繊維を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 達也 東京都港区海岸3丁目20番20号 カネボウ 繊維株式会社内 Fターム(参考) 4L031 AA03 BA08 DA00 4L033 AA03 AC15 BA71 BA96

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化・還元処理によって改質された動物
    繊維であって、コルテックス欠損率が5%以下で、かつ
    繊維強度が1.3gf/デシテックス以上であることを
    特徴とする改質動物繊維。
  2. 【請求項2】 酸素系酸化剤を用いる、動物繊維の改質
    方法であって、酸素系酸化剤で処理した後の工程に、下
    記の(A)工程および(B)工程を含むことを特徴とす
    る、動物繊維の改質方法。 (A)酸性還元処理工程 (B)アルカリ還元処理工程
  3. 【請求項3】 (A)工程,(B)工程に加えて、下記
    の(C)工程または (D)工程を含むことを特徴とする、請求項2記載の動
    物繊維の改質方法。 (C)ポリシロキサン系化合物による処理工程 (D)ポリシロキサン系化合物および架橋封鎖剤による
    処理工程
  4. 【請求項4】 酸素系酸化剤とともに、浸透剤を用いる
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の動物繊維の改質
    方法。
  5. 【請求項5】 酸素系酸化剤が、オキソン,過酸化水素
    から選択されるいずれか1種以上のものであることを特
    徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の動物繊維の
    改質方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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