JP2003119189A - ベンゾピラン誘導体の製造方法 - Google Patents
ベンゾピラン誘導体の製造方法Info
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- JP2003119189A JP2003119189A JP2001315465A JP2001315465A JP2003119189A JP 2003119189 A JP2003119189 A JP 2003119189A JP 2001315465 A JP2001315465 A JP 2001315465A JP 2001315465 A JP2001315465 A JP 2001315465A JP 2003119189 A JP2003119189 A JP 2003119189A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】N−(2−シアノエチル)−2,2−ビス(フ
ルオロメチル)−6−(パーフルオロアルキル)−2H
−1−ベンゾピラン−4−カルボキサミドの工業的な製
造を容易にする。 【解決手段】3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸
塩を塩基の存在下、水、非水溶性有機溶媒を同時に含む
溶媒中、または水、非水溶性有機溶媒、水溶性有機溶媒
を同時に含む混合溶媒中で、2,2−ビス(フルオロメ
チル)−6−(パーフルオロアルキル)−2H−1−ベ
ンゾピラン−4−カルボン酸ハライドと反応させる。
ルオロメチル)−6−(パーフルオロアルキル)−2H
−1−ベンゾピラン−4−カルボキサミドの工業的な製
造を容易にする。 【解決手段】3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸
塩を塩基の存在下、水、非水溶性有機溶媒を同時に含む
溶媒中、または水、非水溶性有機溶媒、水溶性有機溶媒
を同時に含む混合溶媒中で、2,2−ビス(フルオロメ
チル)−6−(パーフルオロアルキル)−2H−1−ベ
ンゾピラン−4−カルボン酸ハライドと反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品として有用
な含フッ素ベンゾピランカルボキサミド誘導体の製造方
法に関する。
な含フッ素ベンゾピランカルボキサミド誘導体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式[2]で表される酸アミド化合
物、N−(2−シアノエチル)−2,2−ビス(フルオ
ロメチル)−6−(パーフルオロアルキル)−2H−1
−ベンゾピラン−4−カルボキサミドの製造方法には幾
つかの方法が知られている。
物、N−(2−シアノエチル)−2,2−ビス(フルオ
ロメチル)−6−(パーフルオロアルキル)−2H−1
−ベンゾピラン−4−カルボキサミドの製造方法には幾
つかの方法が知られている。
【0003】
【化3】
【0004】ただし、RはCnF2n+1(nは1〜10の
整数の何れかを表す)で表される直鎖または非直鎖のパ
ーフルオロアルキル基を表す。
整数の何れかを表す)で表される直鎖または非直鎖のパ
ーフルオロアルキル基を表す。
【0005】このうち、原料として3−アミノプロピオ
ニトリルを使用するものとしては、次の3例が開示され
ている。 2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフルオ
ロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボン酸
と3−アミノプロピオニトリルとを1,1'−カルボニ
ルジイミダゾ−ル等脱水縮合剤の存在下、テトラヒドロ
フラン中で反応させる方法(Bioorg. Med. Chem. (200
0), 8(6), 1393-1405)。 4−ブロモ−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−
(パーフルオロアルキル)−2H−1−ベンゾピランと
3−アミノプロピオニトリルとを酢酸パラジウム存在
下、N,N−ジメチルアセトアミド中、一酸化炭素雰囲
気下反応させる方法(WO/00/18754号公
報)。 一般式[1]で表される酸ハロゲン化物に塩基の存在
下、3−アミノプロピオニトリルを反応させる方法(W
O/00/18754号公報)。
ニトリルを使用するものとしては、次の3例が開示され
ている。 2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフルオ
ロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボン酸
と3−アミノプロピオニトリルとを1,1'−カルボニ
ルジイミダゾ−ル等脱水縮合剤の存在下、テトラヒドロ
フラン中で反応させる方法(Bioorg. Med. Chem. (200
0), 8(6), 1393-1405)。 4−ブロモ−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−
(パーフルオロアルキル)−2H−1−ベンゾピランと
3−アミノプロピオニトリルとを酢酸パラジウム存在
下、N,N−ジメチルアセトアミド中、一酸化炭素雰囲
気下反応させる方法(WO/00/18754号公
報)。 一般式[1]で表される酸ハロゲン化物に塩基の存在
下、3−アミノプロピオニトリルを反応させる方法(W
O/00/18754号公報)。
【0006】
【化4】
【0007】(ただし、RはCnF2n+1(nは1〜10
の整数の何れかを表す)で表される直鎖または非直鎖の
パーフルオロアルキル基、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素のいずれかを表す。) 上記Bioorg. Med. Chem. (2000), 8(6), 1393-1405、な
らびにWO/00/18754号公報において用いられ
る、3−アミノプロピオニトリルは、安定性の低い化合
物であるが、その保存方法、取り扱い方法については記
載がない。
の整数の何れかを表す)で表される直鎖または非直鎖の
パーフルオロアルキル基、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素のいずれかを表す。) 上記Bioorg. Med. Chem. (2000), 8(6), 1393-1405、な
らびにWO/00/18754号公報において用いられ
る、3−アミノプロピオニトリルは、安定性の低い化合
物であるが、その保存方法、取り扱い方法については記
載がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記、〜の方法に
よれば、小規模の実験条件下では効率よく、一般式
[2]で表される酸アミド化合物を製造できる。しか
し、〜で原料として用いられている3−アミノプロ
ピオニトリルは常温で安定性の低い化合物である。Th
e Merck Index Twelveth Ed
ition、Page82によれば、3−アミノプロピ
オニトリルは常温で保存すると徐々に分解する性質があ
り、特に空気と接触すると急速に重合する場合がある。
こうした品質の劣化を回避するために3−アミノプロピ
オニトリルは密栓をした上で、冷蔵庫中に保存すること
が一般的である。このため、3−アミノプロピオニトリ
ルは貯蔵、輸送が困難であり、〜の方法を工業的規
模で実施する場合、その取り扱いが煩雑になるという問
題点を有していた。
よれば、小規模の実験条件下では効率よく、一般式
[2]で表される酸アミド化合物を製造できる。しか
し、〜で原料として用いられている3−アミノプロ
ピオニトリルは常温で安定性の低い化合物である。Th
e Merck Index Twelveth Ed
ition、Page82によれば、3−アミノプロピ
オニトリルは常温で保存すると徐々に分解する性質があ
り、特に空気と接触すると急速に重合する場合がある。
こうした品質の劣化を回避するために3−アミノプロピ
オニトリルは密栓をした上で、冷蔵庫中に保存すること
が一般的である。このため、3−アミノプロピオニトリ
ルは貯蔵、輸送が困難であり、〜の方法を工業的規
模で実施する場合、その取り扱いが煩雑になるという問
題点を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、3−アミ
ノプロピオニトリルを硫酸と反応させて、3−アミノプ
ロピオニトリル・1/2硫酸塩に変換すると、その安定
性が顕著に向上し、その貯蔵や取り扱いが容易になるこ
とを見いだし、これを特願2001−244196に開
示した。本発明者らはさらに、水と特定の溶媒中で、こ
の3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩を、塩基
の存在下、酸ハロゲン化物とを反応させることにより酸
アミド化合物を容易に製造できることを見出し本発明に
到達したものである。
ノプロピオニトリルを硫酸と反応させて、3−アミノプ
ロピオニトリル・1/2硫酸塩に変換すると、その安定
性が顕著に向上し、その貯蔵や取り扱いが容易になるこ
とを見いだし、これを特願2001−244196に開
示した。本発明者らはさらに、水と特定の溶媒中で、こ
の3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩を、塩基
の存在下、酸ハロゲン化物とを反応させることにより酸
アミド化合物を容易に製造できることを見出し本発明に
到達したものである。
【0010】すなわち本発明は、3−アミノプロピオニ
トリル・1/2硫酸塩を、塩基の存在下、一般式[1]
で示される酸ハロゲン化物と反応させ、一般式[2]で
表される酸アミドを製造する方法において、水と、少な
くとも1種類の非水溶性有機溶媒を同時に含む混合溶媒
中で反応させることを特徴とするベンゾピラン誘導体の
製造方法であり、さらに、水と、少なくとも1種類の非
水溶性有機溶媒と、少なくとも1種類の水溶性有機溶媒
を同時に含む混合溶媒中で反応させることを特徴とする
ベンゾピラン誘導体の製造方法であり、特に添加する非
水溶性有機溶媒がトルエンで、また、添加する水溶性有
機溶媒がアセトニトリルであることを特徴とするベンゾ
ピラン誘導体の製造方法を提供するものである。
トリル・1/2硫酸塩を、塩基の存在下、一般式[1]
で示される酸ハロゲン化物と反応させ、一般式[2]で
表される酸アミドを製造する方法において、水と、少な
くとも1種類の非水溶性有機溶媒を同時に含む混合溶媒
中で反応させることを特徴とするベンゾピラン誘導体の
製造方法であり、さらに、水と、少なくとも1種類の非
水溶性有機溶媒と、少なくとも1種類の水溶性有機溶媒
を同時に含む混合溶媒中で反応させることを特徴とする
ベンゾピラン誘導体の製造方法であり、特に添加する非
水溶性有機溶媒がトルエンで、また、添加する水溶性有
機溶媒がアセトニトリルであることを特徴とするベンゾ
ピラン誘導体の製造方法を提供するものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて用いる3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸
塩は、特願2001−244196に開示したとおり、
3−アミノプロピオニトリルに硫酸を混合することによ
り得ることができ、溶液としても、塩の固体としても使
用することができる。3−アミノプロピオニトリル・1
/2硫酸塩は式[3]または式[4]のように表記され
るが、表記法が違うだけで同一の化合物である。
おいて用いる3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸
塩は、特願2001−244196に開示したとおり、
3−アミノプロピオニトリルに硫酸を混合することによ
り得ることができ、溶液としても、塩の固体としても使
用することができる。3−アミノプロピオニトリル・1
/2硫酸塩は式[3]または式[4]のように表記され
るが、表記法が違うだけで同一の化合物である。
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】本発明は、特定の溶媒中において、3−ア
ミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩に、塩基の存在
下、一般式[1]で表される酸ハロゲン化物を反応させ
ることによりなる。
ミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩に、塩基の存在
下、一般式[1]で表される酸ハロゲン化物を反応させ
ることによりなる。
【0015】一般式[1]で表される酸ハロゲン化物の
R中のnは1〜10の整数であるが、原料の入手の容易
さを考慮するとnは1〜3であることが好ましい。この
場合のRはトリフルオロメチル基(CF3)、ペンタフ
ルオロメチル基(C2F5)、ヘプタフルオロ−n−プ
ロピル基(CF3CF2CF2)、ヘプタフルオロ−i
−プロピル基(CF3CFCF3)である。
R中のnは1〜10の整数であるが、原料の入手の容易
さを考慮するとnは1〜3であることが好ましい。この
場合のRはトリフルオロメチル基(CF3)、ペンタフ
ルオロメチル基(C2F5)、ヘプタフルオロ−n−プ
ロピル基(CF3CF2CF2)、ヘプタフルオロ−i
−プロピル基(CF3CFCF3)である。
【0016】また、一般式[2]で表される酸アミド化
合物の中で、RがCF3であるN−(2−シアノエチ
ル)−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフ
ルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボ
キサミドは、その有用性の顕著なことから、特に好まし
い化合物である。以上のことから、RがCF3である一
般式[1]で表される酸ハロゲン化物を本発明に適用す
ることは特に好ましい例である。
合物の中で、RがCF3であるN−(2−シアノエチ
ル)−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフ
ルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボ
キサミドは、その有用性の顕著なことから、特に好まし
い化合物である。以上のことから、RがCF3である一
般式[1]で表される酸ハロゲン化物を本発明に適用す
ることは特に好ましい例である。
【0017】3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸
塩と、一般式[1]の酸ハライドの理論上のモル比は
1:1であるが、一方の原料を過剰に投入して反応を行
い、もう一方の原料を完全に消費すると、目的物の精製
が容易になることがあるため、混合比は1:1に限定さ
れない。ここで3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩は水溶性物質である。このため、未反応の3−アミ
ノプロピオニトリルは、反応終了後に反応混合物を酸性
水溶液で洗浄することにより容易に除去できる。このた
め、3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩が小過
剰となるように両者を混合して反応を行い、一般式
[2]で表される酸ハライドを完全に消費した後に、過
剰の3−アミノプロピオニトリルを3−アミノプロピオ
ニトリル・1/2硫酸塩として水相中に除けば、目的物
純度を容易に高められ、これは簡便で好ましい方法とし
て指摘できる。経済的な観点から、一般式[2]の化合
物1モルに対し、3−アミノプロピオニトリル・1/2
硫酸塩の使用量は1モル以上、2モル以下とすることが
好ましく、1モル以上、1.5モル以下にすることがさ
らに好ましい。
塩と、一般式[1]の酸ハライドの理論上のモル比は
1:1であるが、一方の原料を過剰に投入して反応を行
い、もう一方の原料を完全に消費すると、目的物の精製
が容易になることがあるため、混合比は1:1に限定さ
れない。ここで3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩は水溶性物質である。このため、未反応の3−アミ
ノプロピオニトリルは、反応終了後に反応混合物を酸性
水溶液で洗浄することにより容易に除去できる。このた
め、3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩が小過
剰となるように両者を混合して反応を行い、一般式
[2]で表される酸ハライドを完全に消費した後に、過
剰の3−アミノプロピオニトリルを3−アミノプロピオ
ニトリル・1/2硫酸塩として水相中に除けば、目的物
純度を容易に高められ、これは簡便で好ましい方法とし
て指摘できる。経済的な観点から、一般式[2]の化合
物1モルに対し、3−アミノプロピオニトリル・1/2
硫酸塩の使用量は1モル以上、2モル以下とすることが
好ましく、1モル以上、1.5モル以下にすることがさ
らに好ましい。
【0018】本発明において塩基は、3−アミノプロピ
オニトリル・1/2硫酸塩を系内で反応活性な3−アミ
ノプロピオニトリルに変換するために必要である。塩基
の種類に特に制限はないが、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、
トリエチルアミンなど、汎用の塩基を用いればよい。塩
基の添加量は、3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩を中和するための理論量以上が必要である。すなわ
ち3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩1モルに
対し、例えば水酸化ナトリウムであれば1モル以上が必
要である。なお、原料3−アミノプロピオニトリル・1
/2硫酸塩を合成する際に過剰量の硫酸を添加した場合
には、系内に残存する余剰の硫酸をも完全に中和できる
だけの塩基を投入する必要がある。例えば3−アミノプ
ロピオニトリル・1/2硫酸塩1モルと共に、余剰の硫
酸が0.2モル存在する場合には、水酸化ナトリウムは
1.4モル以上、添加することが必要である。
オニトリル・1/2硫酸塩を系内で反応活性な3−アミ
ノプロピオニトリルに変換するために必要である。塩基
の種類に特に制限はないが、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、
トリエチルアミンなど、汎用の塩基を用いればよい。塩
基の添加量は、3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩を中和するための理論量以上が必要である。すなわ
ち3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩1モルに
対し、例えば水酸化ナトリウムであれば1モル以上が必
要である。なお、原料3−アミノプロピオニトリル・1
/2硫酸塩を合成する際に過剰量の硫酸を添加した場合
には、系内に残存する余剰の硫酸をも完全に中和できる
だけの塩基を投入する必要がある。例えば3−アミノプ
ロピオニトリル・1/2硫酸塩1モルと共に、余剰の硫
酸が0.2モル存在する場合には、水酸化ナトリウムは
1.4モル以上、添加することが必要である。
【0019】この反応は溶媒を使用して行う。ここで、
本発明者らは、溶媒として水と、非水溶性有機溶媒の少
なくとも1種類が共存した混合溶媒を用いると、反応が
円滑に進むだけでなく、目的物生成の選択率が増大でき
るため、好ましいことを見いだした。またこの際、非水
溶性有機溶媒と共に、さらに水溶性有機溶媒の少なくと
も1種類を添加すると、反応速度も向上するため、特に
好ましいことを見いだした。
本発明者らは、溶媒として水と、非水溶性有機溶媒の少
なくとも1種類が共存した混合溶媒を用いると、反応が
円滑に進むだけでなく、目的物生成の選択率が増大でき
るため、好ましいことを見いだした。またこの際、非水
溶性有機溶媒と共に、さらに水溶性有機溶媒の少なくと
も1種類を添加すると、反応速度も向上するため、特に
好ましいことを見いだした。
【0020】非水溶性有機溶媒としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどを好
ましい例として挙げることができる。これらの中でトル
エンは化学的安定性が高く、かつ沸点が適度(110
℃)であり取り扱いやすいため、特に好ましい。
ルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどを好
ましい例として挙げることができる。これらの中でトル
エンは化学的安定性が高く、かつ沸点が適度(110
℃)であり取り扱いやすいため、特に好ましい。
【0021】水溶性有機溶媒としてはメタノール、エタ
ノール、2−プロパノールなどのアルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなど水溶性のエーテル類、ア
セトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジ
ンなどを好ましい例として挙げることができる。これら
の中で、アセトニトリルは化学的安定性が高く、沸点が
適度(82℃)であり取り扱いやすいため、特に好まし
い。したがって水/トルエン/アセトニトリル混合溶媒
系で反応を行うことは特に好ましい態様の1つである。
ノール、2−プロパノールなどのアルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなど水溶性のエーテル類、ア
セトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジ
ンなどを好ましい例として挙げることができる。これら
の中で、アセトニトリルは化学的安定性が高く、沸点が
適度(82℃)であり取り扱いやすいため、特に好まし
い。したがって水/トルエン/アセトニトリル混合溶媒
系で反応を行うことは特に好ましい態様の1つである。
【0022】溶媒の量に特に制限はないが、あまり少量
であるとあえて添加する効果が十分に得られず、一方あ
まり多量であると経済的に不利であり、好ましくない。
3−アミノプロピオニトリル1gに対し、系内に存在す
る水の量は0.5g以上、50g以下とすることが好ま
しく、1g以上、10g以下であることが特に好まし
い。この場合、系内に存在する非水溶性有機溶媒は0.
1g以上、20g以下とすることが好ましく、0.5g
以上10g以下がさらに好ましい。また水溶性有機溶媒
は0.1g以上、20g以下とすることが好ましく、
0.2g以上、5g以下とすることがさらに好ましい。
であるとあえて添加する効果が十分に得られず、一方あ
まり多量であると経済的に不利であり、好ましくない。
3−アミノプロピオニトリル1gに対し、系内に存在す
る水の量は0.5g以上、50g以下とすることが好ま
しく、1g以上、10g以下であることが特に好まし
い。この場合、系内に存在する非水溶性有機溶媒は0.
1g以上、20g以下とすることが好ましく、0.5g
以上10g以下がさらに好ましい。また水溶性有機溶媒
は0.1g以上、20g以下とすることが好ましく、
0.2g以上、5g以下とすることがさらに好ましい。
【0023】反応温度には特に制限はないが、反応操作
の煩雑を避けるために、0℃以上で行うことが好まし
く、一方、系内で中間体として生成する3−アミノプロ
ピオニトリルが安定性の低い化合物であることを考える
と、100℃を超えないことが望ましい。
の煩雑を避けるために、0℃以上で行うことが好まし
く、一方、系内で中間体として生成する3−アミノプロ
ピオニトリルが安定性の低い化合物であることを考える
と、100℃を超えないことが望ましい。
【0024】この反応を実施するに当たっては、各試薬
の添加の順序に特別な制限はない。すなわち3−アミノ
プロピオニトリル・1/2硫酸塩と塩基、2,2−ビス
(フルオロメチル)−6−(パーフルオロアルキル)−
2H−1−ベンゾピラン−4−カルボン酸ハライド、溶
媒を一時に混合してもよいし、特定の順序で混合しても
よい。
の添加の順序に特別な制限はない。すなわち3−アミノ
プロピオニトリル・1/2硫酸塩と塩基、2,2−ビス
(フルオロメチル)−6−(パーフルオロアルキル)−
2H−1−ベンゾピラン−4−カルボン酸ハライド、溶
媒を一時に混合してもよいし、特定の順序で混合しても
よい。
【0025】例えば、当反応を2つの工程に分け、まず
第1工程として3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩を塩基と反応させ、3−アミノプロピオニトリルを
生成し、次いで第2工程として該反応混合物を、一般式
[1]で表される酸ハロゲン化物と反応させると円滑に
実施でき、好ましい。この場合、第1工程は少なくとも
水を含む溶媒中において行うと特に穏和に実施できる。
さらに、続けて行う第2工程において、該水溶液にトル
エン等の非水溶性有機溶媒の少なくとも1種類を添加
し、水/非水溶性有機溶媒の混合溶媒系とすると、副反
応が抑制され目的物の選択率を高めることができ、好ま
しい。さらにこの際、非水溶性有機溶媒と共に、アセト
ニトリル等の水溶性有機溶媒を併せて添加し水/非水溶
性有機溶媒/水溶性有機溶媒の混合溶媒系とすると、反
応速度の増大も同時に達成することができ、特に好まし
い。
第1工程として3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩を塩基と反応させ、3−アミノプロピオニトリルを
生成し、次いで第2工程として該反応混合物を、一般式
[1]で表される酸ハロゲン化物と反応させると円滑に
実施でき、好ましい。この場合、第1工程は少なくとも
水を含む溶媒中において行うと特に穏和に実施できる。
さらに、続けて行う第2工程において、該水溶液にトル
エン等の非水溶性有機溶媒の少なくとも1種類を添加
し、水/非水溶性有機溶媒の混合溶媒系とすると、副反
応が抑制され目的物の選択率を高めることができ、好ま
しい。さらにこの際、非水溶性有機溶媒と共に、アセト
ニトリル等の水溶性有機溶媒を併せて添加し水/非水溶
性有機溶媒/水溶性有機溶媒の混合溶媒系とすると、反
応速度の増大も同時に達成することができ、特に好まし
い。
【0026】以上のことから、3−アミノプロピオニト
リル・1/2硫酸塩1gに対して水が1g〜10g共存
する溶液に、水酸化ナトリウムなどの塩基を上記必要
量、添加して、0〜100℃で撹拌を行い、さらにこの
反応混合物に対し、トルエンを0.5g〜10g、アセ
トニトリルを0.2〜5gずつ添加し、次いで一般式
[1]の酸ハロゲン化物を添加し、0〜100℃で反応
させるのは本反応の特に好ましい態様の一つである。
リル・1/2硫酸塩1gに対して水が1g〜10g共存
する溶液に、水酸化ナトリウムなどの塩基を上記必要
量、添加して、0〜100℃で撹拌を行い、さらにこの
反応混合物に対し、トルエンを0.5g〜10g、アセ
トニトリルを0.2〜5gずつ添加し、次いで一般式
[1]の酸ハロゲン化物を添加し、0〜100℃で反応
させるのは本反応の特に好ましい態様の一つである。
【0027】全反応工程とも撹拌を十分に行い、原料の
混合は、逐次的、または連続的に行うと、反応温度の制
御がしやすいため、好ましい。また2工程に分ける場
合、反応は中断なく同一反応器内で行うのが望ましい。
混合は、逐次的、または連続的に行うと、反応温度の制
御がしやすいため、好ましい。また2工程に分ける場
合、反応は中断なく同一反応器内で行うのが望ましい。
【0028】反応速度は、条件によって異なるため、反
応の進行度を液体クロマトグラフ、薄相クロマトグラフ
等、汎用の分析法によって測定するのが望ましく、一般
式[1]で表される酸ハロゲン化物が十分消費されたこ
とを確認後、反応工程を終了するのが良い。
応の進行度を液体クロマトグラフ、薄相クロマトグラフ
等、汎用の分析法によって測定するのが望ましく、一般
式[1]で表される酸ハロゲン化物が十分消費されたこ
とを確認後、反応工程を終了するのが良い。
【0029】反応後の精製操作は、通常の方法によれば
良く、特に限定されない。例えば、反応後の反応混合物
を酸で洗浄し、水洗に付した後、溶媒留去、再結晶を行
うことにより、一般式[2]で表される酸アミド化合物
を単離することができる。
良く、特に限定されない。例えば、反応後の反応混合物
を酸で洗浄し、水洗に付した後、溶媒留去、再結晶を行
うことにより、一般式[2]で表される酸アミド化合物
を単離することができる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもって詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されな
い。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されな
い。
【0031】[実施例1]N−(2−シアノエチル)−
2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフルオロ
メチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボキサミ
ドの合成 攪拌機、還流冷却器および温度計を備えた10L三口フ
ラスコにトルエン7200ml(6242g)、2,2
−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフルオロメチ
ル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボン酸720
g(2.74mol)、塩化チオニル556.8g
(4.68mol)、N,N−ジメチルホルムアミド
0.7gを入れ、内温75〜80℃となるようにマント
ルヒ−タ−で加熱し、4時間反応させた。エバポレ−タ
−によりトルエンの一部および過剰の塩化チオニルを留
去し、2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフ
ルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボ
ン酸クロリドのトルエン溶液を1700g得た。さらに
この溶液にアセトニトリルを905g添加した。得られ
た溶液を「溶液A」と呼ぶ(ここまで2,2−ビス(フ
ルオロメチル)−6−(トリフルオロメチル)−2H−
1−ベンゾピラン−4−カルボン酸クロリドの製造)。
2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフルオロ
メチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボキサミ
ドの合成 攪拌機、還流冷却器および温度計を備えた10L三口フ
ラスコにトルエン7200ml(6242g)、2,2
−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフルオロメチ
ル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボン酸720
g(2.74mol)、塩化チオニル556.8g
(4.68mol)、N,N−ジメチルホルムアミド
0.7gを入れ、内温75〜80℃となるようにマント
ルヒ−タ−で加熱し、4時間反応させた。エバポレ−タ
−によりトルエンの一部および過剰の塩化チオニルを留
去し、2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフ
ルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボ
ン酸クロリドのトルエン溶液を1700g得た。さらに
この溶液にアセトニトリルを905g添加した。得られ
た溶液を「溶液A」と呼ぶ(ここまで2,2−ビス(フ
ルオロメチル)−6−(トリフルオロメチル)−2H−
1−ベンゾピラン−4−カルボン酸クロリドの製造)。
【0032】攪拌機、滴下ロ−トおよび温度計を備えた
10リットルの三口フラスコに水475.2gを入れ氷
水浴中で撹拌しながら、98%硫酸212g(2.12
mol)を徐々に投入し、硫酸水溶液を調製した。続い
て、氷水浴中、内温を20℃程度に保ちながら、この硫
酸水溶液中に3−アミノプロピオニトリル244.8g
(3.50mol)を30分間かけて滴下した。滴下終
了後、内温20℃で撹拌をさらに30分継続した。得ら
れた溶液を「溶液B」と呼ぶ。この「溶液B」を同じ反
応器内で、次工程を行うまで10日間、室温で保存した
(ここまで3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩
の製造)。
10リットルの三口フラスコに水475.2gを入れ氷
水浴中で撹拌しながら、98%硫酸212g(2.12
mol)を徐々に投入し、硫酸水溶液を調製した。続い
て、氷水浴中、内温を20℃程度に保ちながら、この硫
酸水溶液中に3−アミノプロピオニトリル244.8g
(3.50mol)を30分間かけて滴下した。滴下終
了後、内温20℃で撹拌をさらに30分継続した。得ら
れた溶液を「溶液B」と呼ぶ。この「溶液B」を同じ反
応器内で、次工程を行うまで10日間、室温で保存した
(ここまで3−アミノプロピオニトリル・1/2硫酸塩
の製造)。
【0033】10日間の経過後、水酸化ナトリウム30
2.4g(7.56mol)を1930gの水に溶解
し、水酸化ナトリウム水溶液を調製した。次いで、上記
10リットル反応器中の「溶液B」の全量を撹拌して1
0℃〜20℃に保ちつつ、この水酸化ナトリウム水溶液
を10分間かけて滴下した。この際、反応器は撹拌しな
がら氷冷し、内温を10℃〜20℃に保った。滴下終了
後、10℃〜20℃でさらに30分間撹拌した。得られ
た溶液を「溶液C」と呼ぶ。
2.4g(7.56mol)を1930gの水に溶解
し、水酸化ナトリウム水溶液を調製した。次いで、上記
10リットル反応器中の「溶液B」の全量を撹拌して1
0℃〜20℃に保ちつつ、この水酸化ナトリウム水溶液
を10分間かけて滴下した。この際、反応器は撹拌しな
がら氷冷し、内温を10℃〜20℃に保った。滴下終了
後、10℃〜20℃でさらに30分間撹拌した。得られ
た溶液を「溶液C」と呼ぶ。
【0034】「溶液C」をそのまま撹拌して内温を10
℃〜30℃に保ちながら、「溶液A」の全量を90分間
かけて滴下した。滴下終了後、10℃〜30℃で14時
間撹拌を継続した。
℃〜30℃に保ちながら、「溶液A」の全量を90分間
かけて滴下した。滴下終了後、10℃〜30℃で14時
間撹拌を継続した。
【0035】反応終了後、3.7%塩酸1290gおよ
び酢酸エチル2300mlを加え、よく振り混ぜ、目的
物を酢酸エチル相に抽出し、二相分離した。水層に酢酸
エチル1150mlを加え、再び抽出・二層分離した
後、得られた酢酸エチル層を合わせて、1440gの水
で2回、1440gの20%食塩水で1回洗浄した。二
層分離した後、酢酸エチル層をエバポレ−タ−により溶
媒留去し、得られた残渣を6700mlの50%エタノ
−ルから再結晶することにより、N−(2−シアノエチ
ル)−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフ
ルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボ
キサミド799g(2.22mol)を得た。 [N−(2−シアノエチル)−2,2−ビス(フルオロ
メチル)−6−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベ
ンゾピラン−4−カルボキサミドの物性] 融点:124℃1 H−NMR(基準物質:TMS、溶媒:CDCl3)σ
(ppm):2.76(t,J=6.4Hz,2H)、
3.67(q,J=6.4Hz,2H)、4.47−
4.70(m,J=46.8Hz,4H)、6.07
(s,1H)、6.50(bs,1H)、7.01
(d,J=8.8Hz,1H)、7.50(dd,J=
8.8,2.0Hz,1H)、7.84(d,J=2.
0Hz,1H)19 F−NMR(基準物質:CCl3F、溶媒:CDC
l3)σ(ppm):−62.51(s,3F)、−2
33.46(t,J=46.8Hz,2F)
び酢酸エチル2300mlを加え、よく振り混ぜ、目的
物を酢酸エチル相に抽出し、二相分離した。水層に酢酸
エチル1150mlを加え、再び抽出・二層分離した
後、得られた酢酸エチル層を合わせて、1440gの水
で2回、1440gの20%食塩水で1回洗浄した。二
層分離した後、酢酸エチル層をエバポレ−タ−により溶
媒留去し、得られた残渣を6700mlの50%エタノ
−ルから再結晶することにより、N−(2−シアノエチ
ル)−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−(トリフ
ルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−4−カルボ
キサミド799g(2.22mol)を得た。 [N−(2−シアノエチル)−2,2−ビス(フルオロ
メチル)−6−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベ
ンゾピラン−4−カルボキサミドの物性] 融点:124℃1 H−NMR(基準物質:TMS、溶媒:CDCl3)σ
(ppm):2.76(t,J=6.4Hz,2H)、
3.67(q,J=6.4Hz,2H)、4.47−
4.70(m,J=46.8Hz,4H)、6.07
(s,1H)、6.50(bs,1H)、7.01
(d,J=8.8Hz,1H)、7.50(dd,J=
8.8,2.0Hz,1H)、7.84(d,J=2.
0Hz,1H)19 F−NMR(基準物質:CCl3F、溶媒:CDC
l3)σ(ppm):−62.51(s,3F)、−2
33.46(t,J=46.8Hz,2F)
【0036】
【発明の効果】3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩を原料として、有用な化合物である、N−(2−シ
アノエチル)−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−
(パーフルオロアルキル)−2H−1−ベンゾピラン−
4−カルボキサミドを工業的に容易に製造できるという
効果を奏する。
酸塩を原料として、有用な化合物である、N−(2−シ
アノエチル)−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−
(パーフルオロアルキル)−2H−1−ベンゾピラン−
4−カルボキサミドを工業的に容易に製造できるという
効果を奏する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 井伊 斉昭
埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ
ル硝子株式会社化学研究所内
Fターム(参考) 4C062 FF13
Claims (5)
- 【請求項1】 3−アミノプロピオニトリル・1/2硫
酸塩を、塩基の存在下、一般式[1]で示される酸ハロ
ゲン化物と反応させ、一般式[2]で表される酸アミド
を製造する方法において、水と、少なくとも1種類の非
水溶性有機溶媒を同時に含む混合溶媒中で反応させるこ
とを特徴とする、ベンゾピラン誘導体の製造方法。 【化1】 【化2】 ただし、RはCnF2n+1(nは1〜10の整数の何れか
を表す)で表される直鎖または非直鎖のパーフルオロア
ルキル基、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素のいずれか
を表す。 - 【請求項2】 請求項1記載のベンゾピラン誘導体の製
造方法において、水と、少なくとも1種類の非水溶性有
機溶媒と、少なくとも1種類の水溶性有機溶媒を同時に
含む混合溶媒中で反応させることを特徴とする請求項1
に記載のベンゾピラン誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 添加する非水溶性有機溶媒がトルエンで
あることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか
に記載のベンゾピラン誘導体の製造方法。 - 【請求項4】 添加する水溶性有機溶媒がアセトニトリ
ルであることを特徴とする請求項2記載のベンゾピラン
誘導体の製造方法。 - 【請求項5】 Rが、CF3であることを特徴とする請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載のベンゾピラン誘
導体の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001315465A JP2003119189A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | ベンゾピラン誘導体の製造方法 |
DE60200241T DE60200241T2 (de) | 2001-08-10 | 2002-08-08 | Prozess zur Herstellung von benzopyran carboxamid |
US10/214,397 US6653488B2 (en) | 2001-08-10 | 2002-08-08 | Process for producing benzopyran carboxamide |
EP02017862A EP1283207B1 (en) | 2001-08-10 | 2002-08-08 | Process for producing benzopyran carboxamide |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001315465A JP2003119189A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | ベンゾピラン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119189A true JP2003119189A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19133625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001315465A Pending JP2003119189A (ja) | 2001-08-10 | 2001-10-12 | ベンゾピラン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003119189A (ja) |
-
2001
- 2001-10-12 JP JP2001315465A patent/JP2003119189A/ja active Pending
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